JP2002076905A - 画像符号化装置、画像符号化方法、画像符号化プログラムを記録したコンピュータ可読記録媒体及び画像符号化プログラム - Google Patents

画像符号化装置、画像符号化方法、画像符号化プログラムを記録したコンピュータ可読記録媒体及び画像符号化プログラム

Info

Publication number
JP2002076905A
JP2002076905A JP2001174434A JP2001174434A JP2002076905A JP 2002076905 A JP2002076905 A JP 2002076905A JP 2001174434 A JP2001174434 A JP 2001174434A JP 2001174434 A JP2001174434 A JP 2001174434A JP 2002076905 A JP2002076905 A JP 2002076905A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
encoding
mode
frame
data
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001174434A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuru Maeda
充 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001174434A priority Critical patent/JP2002076905A/ja
Publication of JP2002076905A publication Critical patent/JP2002076905A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Television Systems (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 セキュリティ(画像の保護)による画像の再
生/停止を好適に処理することができる画像符号化装置
を提供することである。 【解決手段】 画面内符号化モードと画像間符号化モー
ドとを適応的に用いて画像データを符号化する符号化装
置において、前記画像データを保護するためのセキュリ
ティデータを端子115より入力し、前記画像データを
ブロック切り出し器102によりブロック分割し、前記
セキュリティデータに応じて符号化モードを符号化モー
ド決定部118により決定し、前記ブロック単位で前記
画像データを符号化することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像符号化装置、
画像符号化方法、画像符号化プログラムを記録したコン
ピュータ可読記録媒体及び画像符号化プログラムに関
し、特に画像の保護(知的財産権(例えば著作権)の保
護)を行うための画像データの符号化処理に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、動画像の符号化方式として、フレ
ーム内符号化方式であるMotionJPEG(Joi
nt Photogrophic Coding Ex
perts Group)やDigital Vide
o等の符号化方式や、フレーム間予測符号化を用いた
H.261、H.263、MPEG(Moving P
icture Coding Experts Gro
up)−1、MPEG−2等の符号化方式が知られてい
る。これらの符号化方式はISO(Internati
onal Organization for Sta
ndardization:国際標準化機構)やITU
(International Telecommun
ication Union:国際電気通信連合)によ
って国際標準化されている。前者の符号化方式はフレー
ム単位で独立に符号を行うもので、フレームの管理がし
やすいため、動画像の編集や特殊再生が必要な装置に最
適である。また、後者の符号化方式はフレーム間予測を
用いるため、符号化効率が高いという特徴を持ってい
る。
【0003】さらにコンピュータ・放送・通信など多く
の領域で利用できる、汎用的な次世代マルチメディア符
号化規格としてMPEG−4の国際標準化作業が進めら
れている。
【0004】また、上述したようなディジタル符号化規
格の普及に伴い、コンテンツ業界からは著作権保護の問
題が強く提起されるようになってきた。即ち、著作権が
保護されることが十分に保証されていない規格に対して
は、安心して優良なコンテンツを提供することができな
い、という問題が生じている。
【0005】そこで、動画像の一部の著作権を保護する
ために、動画像の一部を再生させないために動画像の復
号を一時的に停止させる方法が考えられる。動画像での
肖像権や著作権を考えた時、それらが関係する部分の復
号を停止させ、関係する部分が終了した後、復号を再開
する方式である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以下の
ような問題が発生する。
【0007】動画像の符号化方式ではフレーム間相関を
利用した符号化が一般的に用いられる。前述のH.26
1,H.263やMPEG−1,2さらにはMPEG−
4といった符号化方式が有名である。これらの符号化方
式では基本的に時間的に前のフレーム或いは前後のフレ
ームを参照し、動き補償を行って符号化を行っている。
【0008】図18にH.261,H.263等の再生
の様子を示す。I* はフレーム内符号化(イントラ(i
ntra)符号化)を行うフレームを、P* はフレーム
間符号化(インター(inter)符号化)するフレー
ムを表している。図18中で時刻は時間の流れる方向、
Securityは画像の保護(知的財産権(例えば著
作権)の保護)のために復号化処理を止める期間を黒帯
で示し、符号は符号化処理順の画面の並びを示し、表示
は表示順の画面の並びを示す。
【0009】今、P4 からP7 の期間に対してセキュリ
ティ(画像の保護(知的財産権(例えば著作権)の保
護))のために復号が停止されたとする。動画像の復号
がP3で停止し、以後復号が再開されるまで画像が表示
されない状態となる。復号の停止と同時に、バッファへ
の符号化データの書き込みも停止するため、P4 からP
7 の符号化データは廃棄される。そのため、P8 からの
復号を開始すると本来P 8 が参照すべきP7 は廃棄され
ているので、P8 以降の復号処理が正常に行われず、フ
レーム内符号化が行われているI1 が復号されるまでの
8 からP14のフレームの画像が乱れたり、或いは復号
動作が中断してしまう。
【0010】従って、本発明は前記課題を考慮して画像
の保護(知的財産権(例えば著作権)の保護)による画
像の再生/停止を好適に処理する画像符号化装置、画像
符号化方法、画像符号化プログラムが記録されたコンピ
ュータ可読記録媒体及び画像符号化プログラムを提供す
ることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の画像符号化装置は、画像データを入力する入
力手段と、前記画像データを保護するためのセキュリテ
ィデータを生成する生成手段と、前記画像データをブロ
ック分割する分割手段と、画面内符号化モードと画面間
符号化モードとを適応的に用いて前記画像データを前記
ブロック単位で符号化する符号化手段と、前記符号化モ
ードを選択する選択手段と、前記生成手段によって生成
されたセキュリティデータと前記符号化手段によって符
号化された画像データと前記選択手段によって選択され
た符号化モードを示す符号化モードデータとを出力する
出力手段とを有し、前記選択手段は、前記セキュリティ
データに応じて1画面内の任意のブロックの画像データ
がn画面間で少なくとも1回は画面内符号化されるよう
に符号化モードを選択することを特徴とする。
【0012】また、本発明の画像符号化方法は、画像デ
ータを入力する入力ステップと、前記画像データを保護
するためのセキュリティデータを生成する生成ステップ
と、前記画像データをブロック分割する分割ステップ
と、画面内符号化モードと画面間符号化モードとを適応
的に用いて前記画像データを前記ブロック単位で符号化
する符号化ステップと、前記符号化モードを選択する選
択ステップと、前記生成されたセキュリティデータと前
記符号化された画像データと前記選択された符号化モー
ドを示す符号化モードデータとを出力する出力ステップ
とを有し、前記選択ステップは、前記セキュリティデー
タに応じて1画面内の任意のブロックの画像データがn
画面間で少なくとも1回は画面内符号化されるように符
号化モードを選択することを特徴とする。
【0013】また、本発明の画像符号化プログラムを記
録したコンピュータ可読記録媒体は、画像データを入力
する入力工程のコードと、前記画像データを保護するた
めのセキュリティデータを生成する生成工程のコード
と、前記画像データをブロック分割する分割工程のコー
ドと、画面内符号化モードと画面間符号化モードとを適
応的に用いて前記画像データを前記ブロック単位で符号
化する符号化工程のコードと、前記符号化モードを選択
する選択工程のコードと、前記生成されたセキュリティ
データと前記符号化された画像データと前記選択された
符号化モードを示す符号化モードデータとを出力する出
力工程のコードとを含む画像符号化プログラムを記録し
たコンピュータ可読記録媒体であって、前記選択工程で
は、前記セキュリティデータに応じて1画面内の任意の
ブロックの画像データがn画面間で少なくとも1回は画
面内符号化されるように符号化モードを選択することを
特徴とする。
【0014】また、本発明の画像符号化プログラムは、
画像データを入力する入力ステップと、前記画像データ
を保護するためのセキュリティデータを生成する生成ス
テップと、前記画像データをブロック分割する分割ステ
ップと、画面内符号化モードと画面間符号化モードとを
適応的に用いて前記画像データを前記ブロック単位で符
号化する符号化ステップと、前記符号化モードを選択す
る選択ステップと、前記生成されたセキュリティデータ
と前記符号化された画像データと前記選択された符号化
モードを示す符号化モードデータとを出力する出力ステ
ップとを含み、前記選択ステップでは、前記セキュリテ
ィデータに応じて1画面内の任意のブロックの画像デー
タがn画面間で少なくとも1回は画面内符号化されるよ
うに符号化モードを選択することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】〈第1実施例〉以下、本発明の第
1の実施例を、図面を用いて詳細に説明する。
【0016】図1は本発明の第1の実施例として画像符
号化装置の構成を示すブロック図である。
【0017】図1において、1000は動画像の一部ま
たは全てに再生を許可したり、禁止したりするセキュリ
ティ情報を生成するセキュリティ設定器、1001は生
成されたセキュリティ情報を符号化するセキュリティ符
号化部である。
【0018】1002は動画像データを符号化するビデ
オ符号化部である。本実施例では、動画像の符号化方式
としてH.263符号化方式を用いた場合について説明
する。また、説明を容易にするために符号化する画像サ
イズをQCIF(176×144画素)として説明を行
う。ただしこれらに限定されるものではない。更に、説
明を容易にするためにフレーム単位での符号化されてい
るものとして、フレーム内符号化を行うIフレームモー
ドとフレーム間相関を用いるPフレームモードとからな
っているものとする。1003はセキュリティ符号化デ
ータと動画像符号化データを多重化し、動画像データを
生成する多重化器である。
【0019】上記のように構成された画像符号化装置に
おける動画像データの符号化処理動作を以下で説明す
る。
【0020】不図示の操作者は、ビデオ符号化部100
2に画像データを入力し、セキュリティ(画像の保護
(知的財産権(例えば著作権)の保護))を開始する時
刻、著作権の保護を終了する時刻、セキュリティを解除
する解除キーを示すセキュリティ情報をセキュリティ設
定器1000に入力する。セキュリティ設定器1000
は入力されたセキュリティ情報を禁止が発生する時刻順
に並び替え、これを保持しておく。セキュリティ符号化
部1001はこれらのセキュリティ情報を符号化し、多
重化器1003へ出力する。
【0021】セキュリティの符号化データについて詳細
に説明する。
【0022】図2は、セキュリティの符号化データの構
成を示している。
【0023】2001は符号長を表すCodeLeng
th符号、2002はセキュリティが施されたデータの
再生を許可するか否かを判断(認証)に必要な情報を表
すIPcode符号、2003は著作権等の保護を開始
する時間を示すSecurity Start Tim
e符号、2004は著作権等の保護を解除する時間を示
すSecurity End Time符号である。
尚、2002〜2004の符号は、セキュリティをかけ
たい動画像部分が分散して複数存在する場合は図2に図
示しているように複数繰り返して存在する。
【0024】尚、本実施例ではセキュリティ符号化デー
タは、多重化器1003により画像データの先頭に多重
化するものとする。しかし、この方式に限定されるもの
ではなく、セキュリティ符号化データは、動画像データ
に時分割多重されて伝送されてもよい。
【0025】図1の説明に戻り、セキュリティ設定器1
000はセキュリティの著作権等の保護を開始するフレ
ームと著作権等の保護を終了するフレームをビデオ符号
化部1002に順に入力する。
【0026】次に、ビデオ符号化部1002を詳細に説
明する。
【0027】図3は、ビデオ符号化部1002の詳細な
ブロック図である。
【0028】図3において、100は符号化する動画像
データを入力する端子、101は入力された動画像をフ
レーム単位で格納するフレームメモリ、102はフレー
ムメモリ101から符号化単位であるブロック単位でデ
ータを読み出すブロック切り出し器である。本実施例で
はH.263符号化方式を例にとって説明しているので
ブロックはマクロブロックに対応する。
【0029】尚、マクロブロックは、輝度成分及び空間
的に対応する色差成分の1区画を含む。例えば、輝度成
分と色差成分とのサンプリング比が4:2:0フォーマ
ットの場合、前記マクロブロックは4個の輝度成分ブロ
ックと2個の色差成分ブロックとにより構成される。
【0030】103は復号画像をフレーム単位で格納す
るフレームメモリ、104はフレームメモリ103の内
容とブロック切り出し器102の出力から、動き補償を
行い、マクロブロックごとに符号化するモードを仮に決
め、その予測画像のデータを出力する動き補償器であ
る。ここでマクロブロックの符号化モードには動き補償
をせずに入力画素値をそのまま符号化するIマクロブロ
ックモードと、動き補償を行うPマクロブロックモード
がある。また、動き補償を行った場合(Pマクロブロッ
クモード時)にはその動きベクトルも出力する。
【0031】105は差分器であり、ブロック切り出し
器102の出力と符号化モード決定部118の出力を画
素単位で差分を算出し、予測誤差を求める。106は求
められた予測誤差または画素値をDCT(Discre
at Cosine Transform)変換するD
CT器、107は得られたDCT係数を量子化する量子
化器、108は得られた量子化結果にハフマン符号を割
り当てるハフマン符号化器である。
【0032】109は量子化器107の出力を逆量子化
する逆量子化器、110はDCT係数を逆変換する逆D
CT器、111は符号化モード決定部118からの予測
画像データと逆DCT器110の出力を画素単位で加算
する加算器である。
【0033】112は動きベクトルを符号化する動きベ
クトル符号化器、113はフレーム単位のヘッダやマク
ロブロック単位のヘッダを生成して符号化するヘッダ符
号化器である。このヘッダにはH.263符号化方式に
従って、フレームのスタートコード、フレームの符号化
モード、マクロブロックの符号化モード等の符号化デー
タが含まれる。
【0034】114は符号化モード制御部であり、フレ
ームの符号化モード、マクロブロックの符号化モード等
を決定する。115は図1のセキュリティ設定器100
0からセキュリティで著作権等の保護を開始するフレー
ムと保護を終了するフレーム等の情報を逐次、入力する
端子である。
【0035】116は多重化器であり、ハフマン符号化
器108、動きベクトル符号化器112、ヘッダ符号化
器113の出力をH.263符号化方式の符号書式にし
たがって多重化する。117は多重化された符号化デー
タを出力する端子である。
【0036】118は符号化モード制御部114と動き
補償器104の出力からマクロブロック単位の符号化モ
ードを決定し、決定した符号化モード、符号化モードに
適合した予測値、動きベクトルを出力する符号化モード
決定部である。
【0037】このような構成において、動作に先立ち、
各部の初期化が行われる。符号化モード設定部114は
入力される動画像データに対して、先頭のフレームに対
してIフレームモードで符号化し、以降、132フレー
ム毎にIフレームモードとする。それ以外のフレームに
ついては直前のフレームを参照フレームとするPフレー
ムモードの符号化を行うようにフレームの符号化モード
を設定する。また、各マクロブロックの符号化モードの
決定方法を指示する信号も生成する。
【0038】符号化モード制御部114の詳細なブロッ
ク図を図4に示す。
【0039】図4において、150はフレームメモリ1
01からフレーム単位でデータが格納された事を通知す
る信号を入力する端子、151は処理するフレームの枚
数をカウントするフレームカウンタである。符号化の処
理を始める際の初期化時には0がセットされる。
【0040】152はフレームモード設定器であり、前
述のとおり、最初のフレームと132フレーム毎のフレ
ームをIフレームモード、それ以外をPフレームモード
としてフレームモードを設定する。153はそのフレー
ムモードをヘッダ符号化器113等に出力する端子、1
54はセキュリティ設定器1000からセキュリティの
開始と終了を示すセキュリティ情報を入力する端子であ
る。
【0041】155は端子154から入力されたセキュ
リティ情報に基づき、リセットされ、フレームが入力さ
れるたびにカウントダウンするフレームカウンタ、15
6はフレームモード設定器152とフレームカウンタ1
55の出力によって符号化モード決定部118を制御す
る信号を生成する符号化モード制御器、157は符号化
モード制御器156の出力を符号化モード決定部118
に出力する端子である。
【0042】158はブロック切り出し器102からブ
ロックを切り出したことを通知する信号を入力する端
子、159はフレームの先頭からのブロック数をカウン
トするブロックカウンタである。ブロックカウンタ15
9はフレームを開始するときに0にリセットされる。
【0043】160はモードパターンメモリ161のメ
モリ上のアドレスを算出するアドレス発生器、161は
フレーム内のマクロブロックの符号化モードに関する情
報を格納するモードパターンメモリである。詳細は後述
する。
【0044】162はモードパターンメモリ161の出
力を符号化モード決定部118に出力する端子である。
【0045】このような構成において、端子150から
入力された信号はフレームカウンタ151に入力されカ
ウントされる。カウント値はフレームメモリ設定器15
2に入力され、カウント値が132で割った値の余りが
1である場合はIフレームモードとして端子153から
フレームの符号化モードを出力する。それ以外はPフレ
ームモードとして端子153からフレームの符号化モー
ドを出力する。
【0046】一方、符号化するフレームがセキュリティ
のために復号の禁止を開始するフレームか、復号の禁止
を解除するフレームかの情報が端子154から入力され
る。
【0047】最初に、端子154からの入力が復号の禁
止を開始するフレーム、または復号の禁止を解除するフ
レームでない場合について説明する。この場合を以下で
は通常状態と呼称する。
【0048】まず、フレームカウンタ155は0にセッ
トされる。
【0049】フレームモード設定器152がIフレーム
モードを出力する場合は以下のように動作する。フレー
ムモード設定器152からIフレームモードが出力さ
れ、端子153から出力される。
【0050】フレームモード設定器152の出力は符号
化モード制御器156に入力される。符号化モード制御
器156はフレームカウンタ155の内容が0であるた
め、符号化モード決定部118が通常状態のIフレーム
モードで処理を行うように0を出力する。この出力を符
号化モード制御信号と呼称する。
【0051】フレームモード設定器152がPフレーム
モードの場合は以下のように動作する。フレームモード
設定器152の出力は符号化モード制御器156に入力
される。符号化モード制御器156はフレームカウンタ
155の内容が0であるため、符号化モード決定部11
8が、動き補償器104が出力したマクロブロックの符
号化モードを選択して通常状態の処理を行うように符号
化モード制御信号として0を出力する。
【0052】続いて、端子154からの入力が復号の禁
止を開始するフレーム、または復号の禁止を解除するフ
レームである場合について説明する。この時、フレーム
カウンタ155は8にセットされる。
【0053】フレームモード設定器152がIフレーム
モードの場合は以下のように動作する。フレームモード
設定器152はIフレームモードを出力し、端子153
から出力される。
【0054】フレームモード設定器152の出力は符号
化モード制御器156に入力される。符号化モード制御
器156はフレームカウンタ155の内容に0をセット
し、通常状態のIフレームモードと同様に端子157か
ら符号化モード制御信号として0を出力する。
【0055】フレームモード設定器152がPフレーム
モードを出力する場合は以下のように動作する。フレー
ムモード設定器152の出力は符号化モード制御器15
6に入力される。符号化モード制御器156はフレーム
カウンタ155の内容が0である場合は通常状態であ
り、通常状態のPフレームモードと同様に端子157か
ら符号化モード制御信号として0を出力する。
【0056】フレームカウンタ155の内容が0とは異
なる場合、以下のように動作する。
【0057】符号化モード制御器156は通常状態では
なく、Pフレームモードであるので端子157から符号
化モード制御信号として1を出力する。このように通常
状態ではない状態を非通常状態と呼称する。
【0058】フレームの処理を行う前にブロックカウン
タ159を0にリセットする。端子158からブロック
の切り出しを通知する信号が入力されるたび、ブロック
カウンタ159はカウントを行う。ブロックのカウント
値はアドレス発生器160に入力される。また、アドレ
ス発生器160はフレームカウンタ155からもフレー
ムのカウント値を入力する。アドレス発生器160はモ
ードパターンメモリ161から値を読み出すアドレスを
発生させる。
【0059】モードパターンメモリ161には図5
(b)〜(i)に示すようなパターンが格納されてい
る。図5においてQCIFの画像を例にとっており、各
四角はマクロブロックを表す。図中の黒四角は該当する
マクロブロックを動き補償器104での判定に関わら
ず、フレーム内符号化(Iマクロブロックモード)を行
うように指示するマクロブロックの位置を表している。
【0060】フレームのカウンタ値が8で割り切れれば
図5(b)のパターンを、7が余れば図5(c)を、6
が余れば図5(d)を、5が余れば図5(e)を、4が
余れば図5(f)を、3が余れば図5(g)を、2が余
れば図5(h)を、1が余れば図5(i)を選択する。
これは図5(a)に示した太枠の中で8フレーム単位で
必ず全てのマクロブロックに対してIマクロブロックモ
ードを設定することを表している。ブロックのカウント
値にしたがって、該当するマクロブロックが白であれば
動き補償器104で判定されたマクロブロックのモード
で、黒であれば必ずIマクロブロックモードとなるよう
に符号化モードを出力する。この時、図5の白を0、黒
を1とし、この出力をマクロブロックモード選択信号と
呼称する。
【0061】アドレス発生器160で指定されたマクロ
ブロックの符号化モードがモードパターンメモリ161
から読み出され、マクロブロックモード選択信号として
端子162を介して符号化モード決定部118に出力さ
れる。
【0062】図3に戻って動作の説明を行う。端子10
0から動画像データが逐次入力される。入力された動画
像データはフレームメモリ101に格納される。1フレ
ーム分蓄積されたらフレームメモリ101は格納された
事を符号化モード制御部114に入力する。
【0063】符号化モード制御部114は入力されたフ
レームに対して図4に図示したフレームモード設定器1
52がIフレームモードで符号化するかPフレームモー
ドで符号化するかを決定する。決定されたフレームの符
号化モードはヘッダ符号化器113に入力される。ヘッ
ダ符号化器113はフレームのスタートコード、フレー
ム内符号化を行ったことを示すフレームの符号化モード
等を符号化し、多重化器116に出力する。
【0064】ブロック切り出し器102はフレームメモ
リ101からマクロブロック単位のデータを切り出し、
動き補償器104と差分器105に入力する。
【0065】動き補償器104は、入力されたマクロブ
ロックのデータとフレームメモリ103に格納されてい
る画像データから動き補償を行い予測値を算出し、入力
マクロブロックのデータとの予測誤差を算出する。算出
された予測誤差と入力されたマクロブロックのデータに
ついてそれぞれの絶対値の総和を求める。入力されたマ
クロブロックのデータの絶対値総和が算出された予測誤
差よりも小さければマクロブロックの符号化モードとし
てIマクロブロックモードを仮に決定する。この時、動
き補償器104は予測値として0を出力し、動きベクト
ルは出力しない。逆に大きければPマクロブロックモー
ドを仮に決定する。この時、動き補償器104は予測値
と動きベクトルを符号化モード決定部118に出力す
る。
【0066】ここで符号化モード決定部118を詳細に
説明する。
【0067】図6は、符号化モード決定部118の詳細
な構成を示すブロック図である。
【0068】図6において、180は符号化モード制御
部114からフレームの符号化モードを入力する端子、
181は図4の符号化モード制御器156の出力である
符号化モード制御信号を入力する端子、182は図4の
モードパターンメモリ161の出力であるマクロブロッ
クモード選択信号を入力する端子、183は動き補償器
104から仮に決まったマクロブロックの符号化モード
を入力する端子、184は動き補償器104から動き補
償による予測値を入力する端子、185は動き補償器1
04から動きベクトルを入力する端子である。
【0069】186は端子180、端子181、端子1
82からの入力にしたがってセレクタ188の入力先を
制御する信号を生成するセレクタ制御器、187、18
9、191はIマクロブロックモードに関するデータを
格納しているメモリであり、188はメモリ187と端
子183からの入力を選択して出力するセレクタであ
る。
【0070】190、192はセレクタ188からの出
力に基づき、入力先を選択するセレクタ、193はセレ
クタ188の出力を、194はセレクタ190の出力
を、195はセレクタ192の出力をそれぞれ外部に出
力する端子である。
【0071】このような構成において、端子180から
入力されたフレームの符号化モード、端子181から入
力された符号化モード制御信号、端子182から入力さ
れたマクロブロックモード選択信号はセレクタ制御器1
86に入力され、下記の条件によってセレクタ188の
制御を行う制御信号を生成する。
【0072】符号化モード制御信号が0である場合、マ
クロブロックモード選択信号は無視する。この時、フレ
ームの符号化モードがIフレームモードであれば、セレ
クタ188の入力にメモリ187を選択するように制御
信号を生成する。
【0073】符号化モード制御信号が0でかつPフレー
ムモードであれば、端子182から入力されるマクロブ
ロックモード選択信号に関係なく、セレクタ188の入
力に端子183からの入力を選択するように制御信号を
生成する。
【0074】また、符号化モード制御信号が1であれば
マクロブロックモード選択信号によってセレクタ188
の入力を切り替える制御信号を生成する。すなわち、マ
クロブロックモード選択信号が0であればセレクタ18
8の入力に端子183からの入力を、1であればメモリ
187の出力を選択するように制御信号を生成させる。
【0075】以上の制御にしたがって、セレクタ188
の出力は各々マクロブロックの符号化モードを出力す
る。このマクロブロックの符号化モードは端子193か
ら出力され、動きベクトル符号化器112、ヘッダ符号
化器113に入力される。ヘッダ符号化器113は各々
マクロブロックのヘッダに符号化モードを加えて符号化
し、多重化器116に出力する。
【0076】一方、マクロブロックの符号化モードはセ
レクタ190、192にも入力される。セレクタ190
では入力されたマクロブロックの符号化モードがIマク
ロブロックモードであればメモリ189の内容を、Pマ
クロブロックモードであれば端子184の入力を選択し
て端子194から予測値を出力し、差分器105、加算
器111に入力する。すなわち、Iマクロブロックモー
ドであれば予測値として各画素の予測値として0を、P
マクロブロックモードであれば動き補償器104で生成
された予測値を出力する。
【0077】セレクタ192では入力されたマクロブロ
ックの符号化モードがIマクロブロックモードであれば
メモリ191の内容を、Pマクロブロックモードであれ
ば端子185の入力を選択して端子195から出力し、
動きベクトル符号化器112に入力する。すなわち、I
マクロブロックモードであれば動きベクトルとして0ベ
クトルの値を、Pマクロブロックモードであれば動き補
償器104で生成された動きベクトルを出力する。動き
ベクトル符号化器112はPマクロブロックモードであ
れば入力された動きベクトルを符号化し、多重化器11
6に出力する。
【0078】一方、差分器105は符号化モード決定部
118からマクロブロックの予測データを入力し、切り
出されたマクロブロックのデータとの差分を求める。差
分はDCT器106でDCT変換され、その係数は量子
化器107で量子化され、ハフマン符号化器108と逆
量子化器109に入力される。ハフマン符号化器108
はH.263符号化方式で決められているハフマン符号
を量子化結果に対して割り当て、多重化器116に出力
する。
【0079】逆量子化器109に入力された量子化結果
は逆量子化されDCT変換係数となり、逆DCT器11
0で画素値に変換される。画素値に加算器111で符号
化モード決定部118から出力された予測値が加えら
れ、フレームメモリ103の所定の位置に格納される。
【0080】多重化器116はハフマン符号化器10
8、動きベクトル符号化器112、ヘッダ符号化器11
3で生成された符号化データを、H.263符号化方式
で決められている順に各符号化データを多重化し、端子
117から出力する。
【0081】図1に戻り、セキュリティ符号化部100
1で生成されたセキュリティ符号化データとビデオ符号
化部1002で生成されたH.263符号化データを多
重化器1003で多重化し、外部に出力する。
【0082】このような一連の選択動作により、セキュ
リティ(画像の保護(知的財産権(例えば著作権)の保
護))による復号の禁止や禁止の解除後に一定の時間で
必ず各マクロブロックがフレーム内符号化を行うように
各ブロックの符号化モードを容易に決定することができ
る。これにより、符号量が大きいIフレームモードのフ
レームを挿入することなく、セキュリティによって起こ
る画質の劣化を抑制し、短期間で通常の表示が可能にな
る。また、得られた符号化データは標準方式に完全に準
拠できており、復号側に特別な構成は必要ない。
【0083】なお、本実施例においては動画像の符号化
方式をH.263としたが他の符号化方式、たとえば、
H.261、MPEG−1、MPEG−2でももちろん
かまわない。また、オブジェクト単位ごとでセキュリテ
ィを設定するようなMPEG−4符号化方式でもかまわ
ない。少なくともフレーム内の符号化とフレーム間の符
号化を小領域単位で選択できる符号化であればかまわな
い。
【0084】また、フレームメモリの構成等は処理速度
等に応じて適宜変更可能である。
【0085】また、ブロック群としてGOB(Group of
Blocks)を単位としてもかまわないし、GOBにまたが
るような構成でももちろんかまわない。同様に画像のサ
イズや形状もこれに限定されない。Iフレームモード、
Pフレームモード等の周期はこれに限定されず、一定の
周期を保つ必要もない。
【0086】また、直交変換にDCT変換を用いて説明
したがこれに限定されず、Wavelet変換等を用い
てももちろんかまわない。
【0087】また、セキュリティの復号の禁止と禁止の
解除の両方でブロックの符号化モードの制御を行った
が、いずれの一方でもかまわない。
【0088】セキュリティの符号化に関しても限定され
るものではなく、MPEG−4のシステム(ISO 1
4496−1に記載)で記述されているIPMP(Intel
lectual Property Management and Protection)システ
ムによってセキュリティを制御してももちろんかまわな
いし、時分割や動画像データの中に含めてもかまわな
い。
【0089】また、モードパターンメモリ161の内容
もこれに限定されない。たとえば、図7のような内容で
もかまわない。図7(a)において、1から13までの
数が記載されているが、それぞれが周期的にフレーム内
符号化するマクロブロックのグループとなっており、た
とえば、1が記載されたマクロブロックはフレーム間符
号化を行うフレームについて8フレームで必ずフレーム
内符号化モードで符号化される。以下、2〜12までも
同様である。13は3つのマクロブロックしかないので
これは3フレーム周期でフレーム内符号化される。その
様子が図5と同様に図7(b)〜(i)に示されてい
る。また、Iマクロブロックモードが8フレームでフレ
ーム全体をカバーするように説明したがこの長さも限定
されない。
【0090】〈第2実施例〉図8は本発明の第2の実施
例としての画像データ符号化装置のビデオ符号化部10
02の構成を示す図である。本実施例においては、MP
EG−1符号化方式を例にとって説明する。MPEG符
号化方式には両方向予測を行うフレームがあり、このよ
うな予測を行って符号化するフレームのモードをBフレ
ームモードと呼称する。なお、前述の実施例の図1と同
様の構成要素については同一番号を付してその詳細な説
明は省略する。
【0091】図8において、200はフレームメモリで
あり、フレームメモリ103と同様な機能を持ってい
る。フレームメモリ103とフレームメモリ200はフ
レームモードがIまたはPフレームモード時のみにどち
らか時間的に古いフレームの内容を格納しているフレー
ムメモリの内容が加算器111からの出力で更新され
る。201は動き補償器であり、図3の動き補償器10
4の機能に加え、Bフレームモードに対応するように後
方予測を行うマクロブロック、両方向予測を行うマクロ
ブロックの予測値や動きベクトルの算出を行う。それぞ
れの符号化モードについて、前者をBマクロブロック、
後者をMマクロブロックモードと呼称する。202は符
号化モード決定部、203は符号化モード制御部であ
る。
【0092】図8において第1実施例と同様に、動作に
先立ち、各部の初期化が行われる。符号化モード制御部
203は入力される動画像データに対して、先頭のフレ
ームに対してIフレームモードで符号化し、以降、15
フレームおきにIフレームモードとする。それ以外のフ
レームで3フレームおきに直前のIまたはPフレームモ
ードで符号化された参照フレームとするPフレームモー
ドの符号化を行うようにフレームの符号化モードを設定
する。IまたはPフレームモード以外のフレームはBフ
レームモードとする。また、各マクロブロックの符号化
モードの決定方向を指示する信号も生成する。
【0093】図9は、図8の符号化モード制御部203
の構成を示すブロック図である。なお、前述の実施例の
図4と同様の構成要素については同一番号を付してその
詳細な説明は省略する。
【0094】図9において、210はモードパターンメ
モリ211のメモリ上のアドレスを算出するアドレス発
生器、211はフレーム内のマクロブロックの符号化モ
ードに関する情報を格納するモードパターンメモリであ
る。モードパターンメモリ211には図10(b)〜
(e)に示すようなパターンが格納されている。図10
(a)からもわかるようにモードパターンメモリ211
ではモードパターンメモリ161とは異なり、ブロック
群を4マクロブロックで構成している。すなわち、4フ
レームでフレーム全体のマクロブロックが必ずIマクロ
ブロックモードで符号化されている。フレームのカウン
タ値が4で割り切れれば図10(b)のパターンを、3
が余れば図10(c)を、2が余れば図10(d)を、
1が余れば図10(e)を選択する。
【0095】215は符号化モード制御器、212はセ
レクタであり、符号化モード制御器215の出力によっ
て入力を選択する。
【0096】213はフレームモード設定器であり、前
述のとおり、フレーム毎にIフレームモード、Pフレー
ムモード、Bフレームモードを設定する。214は端子
150から入力された情報とフレームモード設定器21
3、符号化モード制御器215からの出力に基づき、I
フレームモード以外のフレームが入力されるたびにカウ
ントダウンするフレームカウンタである。フレームカウ
ンタ214は0になったら8をセットし、符号化モード
制御器215を介して端子154からの入力が復号の禁
止または禁止の解除が入力されると4をセットする。
【0097】このような構成において、端子150から
入力された信号はフレームカウンタ151、214に入
力される。先頭のフレームは1である。フレームカウン
タ151でカウントされたカウント値はフレームモード
設定器213に入力され、カウント値が15で割った値
の余りが1である場合はIフレームモードとし、15で
割って余りが1以外で3で割って余りが1である場合に
はPフレームモードとし、それ以外をBフレームモード
とする。これらの結果は端子153からフレームの符号
化モードとして出力される。
【0098】また、フレームの処理を行う前にブロック
カウンタ159を0にリセットする。フレームカウンタ
214はIフレームモード以外のときにカウントダウン
され、0になったら8をセットする。
【0099】端子158からブロックの切り出しを通知
する信号が入力されるたび、ブロックカウンタ159は
カウントを行う。アドレス発生器160、210はブロ
ックカウンタ159のカウント値とフレームカウンタ2
14のカウント値を入力する。アドレス発生器160は
モードパターンメモリ161から値を読み出すアドレス
を発生させる。アドレス発生器210はモードパターン
メモリ211から値を読み出すアドレスを発生させる。
【0100】符号化するフレームがセキュリティ(画像
の保護(知的財産権(例えば著作権)の保護))のため
に復号の禁止を開始するフレームか、復号の禁止を解除
するフレームかの情報が端子154から入力される。符
号化モード制御器215は通常状態であればセレクタ2
12に対してモードパターンメモリ161の出力をマク
ロブロックモード選択信号として端子162から出力す
るように制御する。
【0101】復号の禁止を開始するフレームか、復号の
禁止を解除するフレームであれば符号化モード制御器2
15はフレームカウンタ214に4をセットする。以
降、フレームカウンタ214はフレーム毎にカウントダ
ウンを行い、0になったら8をセットする。また、セレ
クタ212に対してはモードパターンメモリ211の出
力をマクロブロックモード選択信号として端子162か
ら出力するように制御する。マクロブロックモード選択
信号とフレーム符号化モードは図8の符号化モード決定
部202に入力される。
【0102】一方、ブロック切り出し器102により切
出されたマクロブロックのデータは動き補償器201は
Pフレームモードであればフレームメモリ103、20
0のうちから時間的に古いほうのフレームメモリから動
き補償を行う。Bフレームモードであればフレームメモ
リ103、200の両方を用いて動き補償を行う。
【0103】Bフレームモードでは動き補償器201は
入力されたマクロブロックのデータとフレームメモリ1
03、200のそれぞれ対して格納されている画像デー
タから動き補償を行い予測値を算出する。またそれらの
予測値の平均を求め、両方向予測の予測値とする。入力
マクロブロックのデータとそれぞれの予測の予測誤差を
それぞれ算出し、それぞれについて絶対値の総和を求め
る。入力されたマクロブロックのデータの絶対値総和も
算出する。
【0104】各絶対値総和のうちもっとも小さいものを
選択する。すなわち、入力マクロブロックがもっとも小
さければIマクロブロックモードを仮に決定する。この
時、動き補償器201は予測値として0を出力し、動き
ベクトルは出力しない。
【0105】時間的に前のフレームデータからの予測誤
差の絶対値総和が小さければ、Pマクロブロックモード
を仮に決定する。時間的に後のフレームデータからの予
測誤差の絶対値総和が小さければ、Bマクロブロックモ
ードを仮に決定する。両方向予測に対する予測誤差の絶
対値総和がもっとも小さければMマクロブロックモード
を仮に決定する。P、B、Mマクロブロックモードでは
動き補償器201は該当する予測値と動きベクトルを符
号化モード決定部202に出力する。
【0106】符号化モード決定部202の詳細なブロッ
ク図を図11に示す。なお、前述の実施例の図6と同様
の構成要素については同一番号を付してその詳細な説明
は省略する。
【0107】図11において、250は端子180、端
子182からの入力にしたがってセレクタ188の入力
先を制御する信号を生成するセレクタ制御器である。
【0108】このような構成において、端子180から
入力されたフレームの符号化モード、端子182から入
力されたマクロブロックモード選択信号がセレクタ制御
器250に入力され、下記の条件によってセレクタ18
8の制御を行う制御信号を生成する。
【0109】フレームの符号化モードがIフレームモー
ドあれば、マクロブロックモード選択信号は無視し、セ
レクタ188の入力にメモリ187を選択するように制
御信号を生成する。
【0110】また、PフレームモードまたはBフレーム
モードであれば、端子182からの入力にしたがってセ
レクタ188の入力を選択するように制御信号を生成す
る。すなわち、マクロブロックモード選択信号が0であ
ればセレクタ188の出力に端子183からの入力を、
1であればメモリ187の出力を選択するように制御信
号を生成させる。
【0111】以下、セレクタ188から出力されたマク
ロブロックの符号化モードにしたがって、セレクタ19
0、セレクタ192を制御し、各マクロブロックの符号
化モードを端子193から、予測値を端子194から、
動きベクトルは端子195から出力される。
【0112】このような一連の選択動作により、セキュ
リティによる復号の禁止や禁止の解除後に通常の状態よ
りも短時間で必ず各マクロブロックがフレーム内符号化
を行うように各ブロックの符号化モードを容易に決定す
ることができる。これにより、符号量が大きいIフレー
ムモードのフレームを挿入することなく、セキュリティ
によって起こる画質の劣化を抑制し、より短時間で通常
の表示が可能になる。また、得られた符号化データは標
準方式に完全に準拠できており、復号側に特別な構成は
必要ない。
【0113】なお、本実施例においては動画像の符号化
方式をMPEG−1としたが他の符号化方式、たとえ
ば、H261、MPEG−2でももちろんかまわない。
また、オブジェクト単位ごとでセキュリティを設定する
ようなMPEG−4符号化方式でもかまわない。少なく
ともフレーム内の符号化とフレーム間の符号化を小領域
単位で選択できる符号化であればかまわない。Iフレー
ムモード、Pフレームモード、Bフレームモード等の周
期はこれに限定されず、一定の周期を保つ必要もない。
【0114】また、フレームメモリの構成等は処理速度
等に応じて適宜変更可能である。
【0115】また、ブロック群としてスライスを単位と
してもかまわないし、スライスにまたがるような構成で
ももちろんかまわない。同様に画像のサイズや形状もこ
れに限定されない。
【0116】また、直交変換にDCT変換を用いて説明
したがこれに限定されず、Wavelet変換等を用い
てももちろんかまわない。
【0117】また、セキュリティの復号の禁止と禁止の
解除の両方でブロックの符号化モードの制御を行った
が、いずれの一方でもかまわない。
【0118】セキュリティの符号化に関してはこれに限
定されるものではなく、MPEG−4のシステム(IS
O 14496−1に記載)で記述されているIPMP
(Intellectual Property Management and Protection)
システムによってセキュリティを制御してももちろんか
まわない。
【0119】また、モードパターンメモリ162、21
1の内容も上記実施例に限定されない。
【0120】〈第3実施例〉図12は本発明の第3の実
施例としての画像符号化装置の構成を示すブロック図で
ある。
【0121】図12において、500は装置全体の制
御、及び種々の処理を行う中央演算装置(CPU)、5
01は本装置の制御に必要なオペレーティングシステム
(OS)、ソフトウェア、演算に必要な記憶領域を提供
するメモリである。
【0122】502は種々の装置をつなぎ、データ、制
御信号をやり取りするバス、503は動画像データを蓄
積する記憶装置、504は通信回路であり、LAN、公
衆回線、無線回線、放送電波等で構成されている。50
5は通信回路504に符号化データを送信する通信イン
ターフェースである。506はセキュリティを設定する
ための端末である。
【0123】メモリ501のメモリの使用、格納状況を
図13に示す。
【0124】メモリ501には装置全体を制御し、各種
ソフトウェアを動作させるためのOS、画像データに対
してセキュリティ処理(画像の保護(知的財産権(例え
ば著作権)の保護))を行うための符号化データを符号
化するセキュリティエンコーダソフト、動画像の符号化
を行う動画像エンコーダソフトが格納されている。
【0125】また、符号化する画像を動き補償時に参照
するために格納する画像エリア、各種演算のパラメータ
等を格納しておくワーキングエリアが存在する。
【0126】このような構成において、処理に先立ち、
端末506から記憶装置503に蓄積されている動画像
データから符号化する動画像データを選択し、セキュリ
ティを施して復号の禁止を開始するフレーム、禁止を解
除するフレームを入力する。
【0127】次にセキュリティエンコーダソフトを起動
し、セキュリティの情報を符号化して記憶装置503の
所定の領域に書き込んだり、通信インターフェース50
5を介して通信回線504に送出する。
【0128】尚、動画像データはMPEG−1で符号化
されるものとして説明を続けるが、動き補償を行う符号
化方式であれば構わない。また、画像サイズをQCIF
(176×144画素)として説明するが、これに限定
されない。また、Iフレームモード、Pフレームモー
ド、Bフレームモードの周期は第2実施例と同様として
説明する。
【0129】次に、記憶装置503に格納されている動
画像データのCPU500による動画像データの符号化
動作を図14、図15、図16に示すフローチャートに
従って説明する。
【0130】まず、ステップS01では、処理したフレ
ーム数を計数する変数countを0にリセットする。
【0131】次に、動画像データが記憶装置503から
入力されているか否かをステップS02で判断し、動画
像データが入力されている場合はフレーム単位でメモリ
501の画像エリアに格納し、ステップS03へ進み、
動画像データが入力されていない時はフローを終了す
る。
【0132】処理を行うフレームが、不図示のユーザが
端末506から入力した復号を禁止するフレームの最後
かどうかすなわち復号の禁止が解除されたかどうかをス
テップS03で判断し、解除されていない場合はステッ
プS04へ進み、解除された場合はステップS10へ進
む。
【0133】先に、解除された場合以外の処理を説明す
る。ステップS04ではcountを15で割り、その
余りが0か否かを判断する。余りが0であればIフレー
ムモードであるとしてステップS05に進み、フレーム
の符号化モードをIフレームモードとしてIフレームモ
ードの符号化を行い、フレームの符号化データを生成す
る。以後、得られた符号化データは記憶装置503の所
定の領域に書き込まれたり、通信インターフェース50
5を介して通信回線504に送出されたりする。また、
送信した画像を復号したのと同じ画像を参照画像として
メモリ501の画像エリアに格納する。その後ステップ
S09に進み、countに1を加え、ステップS02
に進む。
【0134】ステップS04で余りが0でなければステ
ップS06でcountを3で割り、その余りが0か否
かを判断する。余りが0であればPフレームモードであ
るとしてステップS07に進み、フレームの符号化モー
ドをPフレームモードとしてメモリ501の画像エリア
の参照画像を参照してPフレームモードの符号化を行
う。また、送信した画像を復号したのと同じ画像を参照
画像としてメモリ501の画像エリアに格納する。その
後ステップS09に進み、countに1を加え、ステ
ップS02に進む。
【0135】ステップS06で余りが0でなければフレ
ームの符号化モードをBフレームモードとしてメモリ5
01の画像エリアの参照画像を参照してBフレームモー
ドの符号化を行う。その後ステップS09に進み、co
untに1を加え、ステップS02に進む。
【0136】続いて、処理を行うフレームが復号の禁止
が解除されたフレームとステップS03で判断された場
合の処理を説明する。解除後は一定の期間で必ずフレー
ム内のすべてのマクロブロックが1回はIマクロブロッ
クモードになるようにする。ここではその期間を8フレ
ームとし、Iマクロブロックモードで符号化するマクロ
ブロックの位置のパターンを図5(b)〜(i)として
説明する。これらのパターンで白を0、黒を1とし、そ
れぞれを1次元のテーブルとする。ここで、テーブルを
表す変数としてTFcount(k)(Fcount=1・・
8、k=0・・98)をメモリ501のワークエリアに
設ける。すなわちT8 (k)は図5(b)の内容を、T
7 (k)は図5(c)の内容を、T6 (k)は図5
(d)の内容を、T5 (k)は図5(e)の内容を、T
4 (k)は図5(f)の内容を、T3(k)は図5
(g)の内容を、T2 (k)は図5(h)の内容を、T
1 (k)は図5(i)の内容を表す。
【0137】ステップS10ではフレームをカウントダ
ウンする変数Fcountに8にセットし、マクロブロ
ックモードテーブルTC(k)(k=0〜98)の全て
に0をセットする。このマクロブロックモードテーブル
TC(k)はどのマクロブロックがIマクロブロックモ
ードで符号化されたかをチェックするためのテーブルで
あり、メモリ501のワークエリアに設けられる。ステ
ップS11にすすみ、Fcountが0になったかどう
かを判断し、0であれば解除後の一定期間の処理を終了
したとしてステップS09に進み、countに1を加
え、ステップS02に進む。ステップS11で0でなけ
ればステップS12に進む。
【0138】ステップS12ではステップS04と同様
にcountを15で割った余りが0であればIフレー
ムモードで符号化するようにステップS05に進む。す
なわち、IフレームではすべてのマクロブロックがIマ
クロブロックモードとなるので解除後の一定期間の終了
を待たなくても良いからである。0でなければステップ
S13に進む。
【0139】ステップS13ではステップS06と同様
にcountを3で割った余りが0であればPフレーム
モードで符号化するように図15のステップS14に進
む。そうでなければBフレームモードで符号化するよう
に図16のステップS30に進む。
【0140】まず、Pフレームモードでの符号化につい
て図15のフローチャートで説明する。
【0141】ステップS14では符号化するフレームが
Pフレームモードで符号化されること等を含んだフレー
ムのヘッダ情報を生成し、符号化する。ステップS15
ではマクロブロックの位置を表す変数bに0をセットす
る。bは左上のマクロブロックを0とし、符号化順に番
号をつけたものであり、本実施例ではQCIFを対象に
しているのでIフレーム内に99個のマクロブロックが
存在する。ステップS16ではbと存在するマクロブロ
ック数99を比較し、フレーム内の処理が終了したかを
判断する。終了した場合は図14のステップS53に進
み、次のフレームの処理を行うため、フレーム数を計数
するcountに1を加え、Fcountから1を引
き、前述のステップS11に進む。
【0142】フレーム内の処理が終了していない場合
は、ステップS17でマクロブロックを必ずIマクロブ
ロックモードで符号化するか否かを判断する。TFcount
(b)が1であればS18に進み、そうでなければステ
ップS23に進む。
【0143】ステップS18では解除後に該当するマク
ロブロックがIマクロブロックモードで符号化されたか
を判断する。既にIマクロブロックモードで符号化され
たか否かはマクロブロックモードテーブルTC(b)が
1か0かで判断できる。1であれば既にIマクロブロッ
クモードで符号化されているので特にIマクロブロック
モードではなくてもかまわないのでステップS23に進
む。また、TC(b)が0であればステップS19に進
む。
【0144】ステップS19ではメモリ501の画像エ
リアに格納されているフレームのbの示す位置からマク
ロブロックのデータMBを切出す。ステップS20でマ
クロブロックの符号化モードをIマクロブロックモード
とし、マクロブロックモードテーブルTC(b)にIフ
レーム符号化したことを表す1を代入する。ステップS
21でマクロブロックのデータMBをIマクロブロック
モードで符号化し、復号して得られる画像データを次の
参照画像としてメモリ501の画像エリアの所定位置に
格納する。ステップS22に進み、マクロブロックの位
置を表すbに1を加え、次のマクロブロックを処理す
る。
【0145】一方、ステップS23でメモリ501の画
像エリアに格納されているフレームのbの示す位置から
マクロブロックのデータMBを切出し、ステップS24
ではメモリ501の画像エリアに格納された参照画像か
ら予測マクロブロックのデータPMBを算出しステップ
S25に進む。
【0146】ステップS25では予測マクロブロックデ
ータPMBと切出されたマクロブロックのデータMBに
ついて画素単位で引き算を行い、予測誤差データEを算
出する。ステップS26では算出された予測誤差データ
Eの各画素毎の誤差について絶対値を加算した絶対値和
Totalと、マクロブロックデータMBの各画素値の平
均値との差分の絶対値の和MBTotalを算出する。
【0147】ステップS27ではマクロブロックをIマ
クロブロックモードかPマクロブロックモードのいずれ
かで符号化するかを判断する。ETotalとMBTotalを比
較し、MBTotalが大きければステップS28に進み、
Pマクロブロックモードで符号化し、小さければステッ
プS20に進み、前述のとおり、Iマクロブロックモー
ドで符号化する。
【0148】ステップS28でマクロブロックの符号化
モードをPマクロブロックモードとする。ステップS2
9でマクロブロックのデータMBをPMBを用いてPマ
クロブロックモードで符号化し、復号して得られる画像
データを次の参照画像としてメモリ501の画像エリア
の所定位置に格納する。ステップS22に進み、マクロ
ブロックの位置を表すbに1を加え、次のマクロブロッ
クを処理する。
【0149】以降、ステップS16の条件を満たすまで
フレーム内のマクロブロックについて順にステップS1
7からステップS29までの処理を行う。
【0150】次に、Bフレームモードでの符号化につい
て図16のフローチャートで説明する。
【0151】ステップS30では符号化するフレームが
Bフレームモードで符号化されること等を含んだフレー
ムのヘッダ情報を生成し、符号化する。ステップS31
ではマクロブロックの位置を表す変数bに0をセットす
る。ステップS32ではbと存在するマクロブロック数
99を比較し、フレーム内の処理が終了したかを判断す
る。終了した場合は図14のステップS53に進み、フ
レーム数を計数するcountに1を加え、Fcoun
tから1を引き、前述のステップS11に進む。
【0152】フレーム内の処理が終了していない場合
は、ステップS33でマクロブロックを必ずIマクロブ
ロックモードで符号化するか否かを判断する。TFcount
(b)が1であればS34に進み、そうでなければステ
ップS39に進む。
【0153】ステップS34では解除後に該当するマク
ロブロックがIマクロブロックモードで符号化されたか
を判断する。TC(b)が1であれば既にIマクロブロ
ックモードで符号化されているのでステップS39に進
む。また、TC(b)が0であればステップS35に進
む。
【0154】ステップS35ではメモリ501の画像エ
リアに格納されているフレームからマクロブロックのデ
ータMBを切出す。ステップS36でマクロブロックの
符号化モードをIマクロブロックモードとし、マクロブ
ロックモードテーブルTC(b)にIフレーム符号化し
たことを表す1を代入する。ステップS37でマクロブ
ロックのデータMBをIマクロブロックモードで符号化
する。ステップS38に進み、マクロブロックの位置を
表すbに1を加え、次のマクロブロックを処理する。
【0155】一方、ステップS39でメモリ501の画
像エリアに格納されているフレームからマクロブロック
のデータMBを切出し、ステップS40ではメモリ50
1の画像エリアに格納された過去の参照画像から前方予
測マクロブロックのデータPMBを算出し、未来の参照
画像から後方予測マクロブロックのデータBMBを算出
してステップS41に進む。
【0156】ステップS41では前方予測マクロブロッ
クのデータPMBと後方予測マクロブロックのデータB
MBから各画素の平均を求めて両方向予測マクロブロッ
クのデータMMBを算出する。
【0157】ステップS42では切出された符号化する
MBとPMBについて画素単位で引き算を行い、前方予
測誤差データEPを算出する。同様にしてMBとBMB
から後方予測誤差データEBを、MBとMMBから両方
向予測誤差EMを算出する。
【0158】ステップS43では算出された前方予測誤
差データEP、後方予測誤差データEB、両方向予測誤
差データEMのそれぞれについて各画素毎の誤差につい
て絶対値を加算し、それぞれの絶対値和EPTotal、E
Total、EMTotalとマクロブロックデータMBの各画
素値の平均値との差分の絶対値の和MBTotalを算出す
る。
【0159】ステップS44ではマクロブロックをIマ
クロブロックモードかそれ以外のモードで符号化するか
を判断する。MBTotalとEPTotal、EBTotal、EM
Totalとを比較し、MBTotalが最小であればステップS
36に進み、前述のとおり、Iマクロブロックモードで
符号化する。最小でなければステップS45に進む。
【0160】ステップS45ではマクロブロックをPマ
クロブロックモードかそれ以外のモードで符号化するか
を判断する。EPTotalとEBTotal、EMTotalを比較
し、EPTotalが最小であればステップS46に進み、
Pマクロブロックモードで符号化する。最小でなければ
ステップS48に進む。
【0161】ステップS46でマクロブロックの符号化
モードをPマクロブロックモードとする。ステップS4
7でマクロブロックのデータMBをPマクロブロックモ
ードで符号化する。ステップS38に進み、マクロブロ
ックの位置を表すbに1を加え、次のマクロブロックを
処理する。
【0162】ステップS48ではマクロブロックをMマ
クロブロックモードかBマクロブロックモードで符号化
するかを判断する。EBTotalとEMTotalを比較し、E
To talが小さければステップS49に進み、Bマクロ
ブロックモードで符号化する。そうでなければステップ
S51に進み、Mマクロブロックモードで符号化する。
【0163】ステップS49でマクロブロックの符号化
モードをBマクロブロックモードとする。ステップS5
0でマクロブロックのデータMBを未来の参照画像から
求め、Bマクロブロックモードで符号化する。その後、
ステップS38に進み、マクロブロックの位置を表すb
に1を加え、次のマクロブロックを処理する。
【0164】ステップS51でマクロブロックの符号化
モードをMマクロブロックモードとする。ステップS5
2でマクロブロックのデータMBを過去と未来の参照画
像の両方から求め、Mマクロブロックモードで符号化す
る。ステップS38に進み、マクロブロックの位置を表
すbに1を加え、次のマクロブロックを処理する。
【0165】以降、ステップS32の条件を満たすまで
フレーム内のマクロブロックについて順にステップS3
3からステップS52までの処理を行う。
【0166】このような一連の選択動作により、セキュ
リティによる復号の禁止や禁止の解除後に一定の時間で
必ず各マクロブロックがフレーム内符号化を行うように
各ブロックの符号化モードを容易に決定することができ
る。さらにフレーム内のフレーム内符号化の状況を把握
しながら符号化することにより、フレーム内符号化を行
うブロック数を減らすことができる。これにより、符号
量が大きいIフレームモードのフレームを挿入すること
なく、セキュリティによって起こる画質の劣化を抑制
し、短期間で通常の表示が可能になる。また、得られた
符号化データは標準方式に完全に準拠できており、復号
側に特別な構成は必要ない。
【0167】本実施例でのメモリ構成等はこれに限定さ
れない。
【0168】本実施例ではフレーム内のフレーム内符号
化の状況を把握をマクロブロック単位で行ったが、その
単位はこれに限定されず、たとえば画素毎に把握し、動
き補償等によって既にIフレームモードで符号化した画
素、またはそれのみを参照して動き補償した画素をも加
えることにより、フレーム内符号化を行うブロック数を
より一層、減らすことができる。
【0169】画像サイズ、フレームの周期等はこれに限
定されない。たとえば画像サイズについては、ステップ
S16、ステップS32の99を存在するマクロブロッ
クの数にし、マクロブロックのパターンもこれにあわせ
て用意すれば良い。
【0170】また、図17に示すようにステップS11
とステップS12の間にステップS100を挿入し、ス
テップS100でフレームの処理を行う前に全てのマク
ロブロックモードテーブルTC(k)(k=0・・・9
8)が1かどうかを判定し、全てが1であれば通常状態
であると判定してステップS02に進み、ステップS0
3からステップS09までの処理を行ってもかまわな
い。
【0171】これにより、通常の状態への復帰を早める
ことができ、フレーム内符号化を行うブロック数をより
一層、減らすことができる。
【0172】〈その他の実施例〉ブロック群の構成や単
位はこれに限定されない。
【0173】さらに、本実施例では動きベクトルを用い
たフレーム間予測符号化について説明したが、これに限
定されない。たとえばフラクタルをフレーム間で用いる
方法等に応用してもかまわない。
【0174】また、本実施例の各部または全部の機能を
ソフトウェアで記述し、CPU等の演算装置によって処
理をさせてももちろんかまわない。
【0175】本実施例ではフレームを単位として説明し
たが、MPEG−2方式のようにそれぞれをフィールド
に対応させてももちろんかまわない。
【0176】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
では、セキュリティによる復号の禁止、または禁止の解
除に際して、フレーム内符号化フレームの周期よりも短
い間隔でフレーム内符号化するマクロブロックを周期的
に挿入する事によって、符号化効率を無駄にする事な
く、セキュリティによる画質の劣化を容易かつ抑制する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1、第2の実施例としての画像符号
化装置の構成を示すブロック図である。
【図2】セキュリティ情報の符号化データの一例を表す
図である。
【図3】本発明の第1の実施例としての図1におけるビ
デオ符号部1002の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施例としての図3における符
号化モード制御部114の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】本発明の第1実施例における必ずフレーム内符
号化するマクロブロックの配置の一例を示す図である。
【図6】図3における符号化モード決定部118の構成
を示すブロック図である。
【図7】本発明の第1の実施例における必ずフレーム内
符号化するマクロブロックの配置の別な例を示す図であ
る。
【図8】本発明の第2の実施例としての図1におけるビ
デオ符号化部1002の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第2の実施例としての図8における符
号化モード制御部203の構成を示すブロック図であ
る。
【図10】本発明の第2実施例における必ずフレーム内
符号化するマクロブロックの配置の一例を示す図であ
る。
【図11】図8における符号化モード決定部202の構
成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第3実施例としての画像符号化装置
の構成を示すブロック図である。
【図13】メモリ501のメモリの使用、格納状況を表
す図である。
【図14】本発明の第3の実施例としての動作を示すフ
ローチャート図である。
【図15】本発明の第3の実施例としての動作を示すフ
ローチャート図である。
【図16】本発明の第3の実施例としての動作を示すフ
ローチャート図である。
【図17】本発明の第3の実施例としての動作を示すフ
ローチャート図である。
【図18】従来例の復号の様子を説明するための図であ
る。
フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK43 MA00 MA05 MA23 MC11 MC38 ME02 NN01 NN21 PP05 PP06 RB01 RB15 RC12 RC16 RC35 SS01 SS06 SS11 SS20 TA18 TB01 TB07 TC00 UA02 UA33 UA39 5C063 AB03 AB07 AC01 AC05 AC10 CA11 CA23 CA36 5J064 BA09 BA16 BB12 BC01 BC08 BC16 BD04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを入力する入力手段と、 前記画像データを保護するためのセキュリティデータを
    生成する生成手段と、前記画像データをブロック分割す
    る分割手段と、 画面内符号化モードと画面間符号化モードとを適応的に
    用いて前記画像データを前記ブロック単位で符号化する
    符号化手段と、 前記符号化モードを選択する選択手段と、 前記生成手段によって生成されたセキュリティデータと
    前記符号化手段によって符号化された画像データと前記
    選択手段によって選択された符号化モードを示す符号化
    モードデータとを出力する出力手段とを有し、 前記選択手段は、前記セキュリティデータに応じて1画
    面内の任意のブロックの画像データがn画面間で少なく
    とも1回は画面内符号化されるように符号化モードを選
    択することを特徴とする画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 前記選択手段は、m画面毎に1画面内の
    すべてのブロックの画像データを画面内符号化するよう
    に符号化モードを選択することを特徴とする請求項1に
    記載の画像符号化装置。
  3. 【請求項3】 前記符号化手段は、H.263符号化方
    式に準拠した符号化を実行することを特徴とする請求項
    1又は2に記載の画像符号化装置。
  4. 【請求項4】 前記符号化手段は、MPEG符号化方式
    に準拠した符号化を実行することを特徴とする請求項1
    又は2に記載の画像符号化装置。
  5. 【請求項5】 前記セキュリティデータは前記画像デー
    タの著作権を保護するためのIPMPデータであること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像
    符号化装置。
  6. 【請求項6】 画像データを入力する入力ステップと、 前記画像データを保護するためのセキュリティデータを
    生成する生成ステップと、 前記画像データをブロック分割する分割ステップと、 画面内符号化モードと画面間符号化モードとを適応的に
    用いて前記画像データを前記ブロック単位で符号化する
    符号化ステップと、 前記符号化モードを選択する選択ステップと、 前記生成されたセキュリティデータと前記符号化された
    画像データと前記選択された符号化モードを示す符号化
    モードデータとを出力する出力ステップとを有し、 前記選択ステップは、前記セキュリティデータに応じて
    1画面内の任意のブロックの画像データがn画面間で少
    なくとも1回は画面内符号化されるように符号化モード
    を選択することを特徴とする画像符号化方法。
  7. 【請求項7】 画像データを入力する入力工程のコード
    と、 前記画像データを保護するためのセキュリティデータを
    生成する生成工程のコードと、 前記画像データをブロック分割する分割工程のコード
    と、 画面内符号化モードと画面間符号化モードとを適応的に
    用いて前記画像データを前記ブロック単位で符号化する
    符号化工程のコードと、 前記符号化モードを選択する選択工程のコードと、 前記生成されたセキュリティデータと前記符号化された
    画像データと前記選択された符号化モードを示す符号化
    モードデータとを出力する出力工程のコードとを含む画
    像符号化プログラムを記録したコンピュータ可読記録媒
    体であって、 前記選択工程は、前記セキュリティデータに応じて1画
    面内の任意のブロックの画像データがn画面間で少なく
    とも1回は画面内符号化されるように符号化モードを選
    択することを特徴とする画像符号化プログラムを記録し
    たコンピュータ可読記録媒体。
  8. 【請求項8】 画像データを入力する入力ステップと、 前記画像データを保護するためのセキュリティデータを
    生成する生成ステップと、 前記画像データをブロック分割する分割ステップと、 画面内符号化モードと画面間符号化モードとを適応的に
    用いて前記画像データを前記ブロック単位で符号化する
    符号化ステップと、 前記符号化モードを選択する選択ステップと、 前記生成されたセキュリティデータと前記符号化された
    画像データと前記選択された符号化モードを示す符号化
    モードデータとを出力する出力ステップとを含み、 前記選択ステップでは、前記セキュリティデータに応じ
    て1画面内の任意のブロックの画像データがn画面間で
    少なくとも1回は画面内符号化されるように符号化モー
    ドを選択することを特徴とする画像符号化プログラム。
JP2001174434A 2000-06-12 2001-06-08 画像符号化装置、画像符号化方法、画像符号化プログラムを記録したコンピュータ可読記録媒体及び画像符号化プログラム Withdrawn JP2002076905A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001174434A JP2002076905A (ja) 2000-06-12 2001-06-08 画像符号化装置、画像符号化方法、画像符号化プログラムを記録したコンピュータ可読記録媒体及び画像符号化プログラム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000175264 2000-06-12
JP2000-175264 2000-06-12
JP2001174434A JP2002076905A (ja) 2000-06-12 2001-06-08 画像符号化装置、画像符号化方法、画像符号化プログラムを記録したコンピュータ可読記録媒体及び画像符号化プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002076905A true JP2002076905A (ja) 2002-03-15

Family

ID=26593740

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001174434A Withdrawn JP2002076905A (ja) 2000-06-12 2001-06-08 画像符号化装置、画像符号化方法、画像符号化プログラムを記録したコンピュータ可読記録媒体及び画像符号化プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002076905A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009001530A1 (ja) * 2007-06-22 2008-12-31 Panasonic Corporation カメラ装置、および、撮影方法
JP2010541383A (ja) * 2007-09-28 2010-12-24 ドルビー・ラボラトリーズ・ライセンシング・コーポレーション 追加情報能力を持つマルチメディア符号化及び復号

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009001530A1 (ja) * 2007-06-22 2008-12-31 Panasonic Corporation カメラ装置、および、撮影方法
JPWO2009001530A1 (ja) * 2007-06-22 2010-08-26 パナソニック株式会社 カメラ装置、および、撮影方法
JP4877391B2 (ja) * 2007-06-22 2012-02-15 パナソニック株式会社 カメラ装置、および、撮影方法
US8610787B2 (en) 2007-06-22 2013-12-17 Panasonic Corporation Camera device including privacy protection method
JP2010541383A (ja) * 2007-09-28 2010-12-24 ドルビー・ラボラトリーズ・ライセンシング・コーポレーション 追加情報能力を持つマルチメディア符号化及び復号

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6049629A (en) Coding apparatus for coding image data using one of an interpicture coding method and an interpicture motion-compensated coding method
JP4261630B2 (ja) 画像符号化装置及び方法、画像符号化プログラムが記録されたコンピュータ可読記録媒体
JP3297293B2 (ja) 動画像復号方法および動画像復号装置
US5353062A (en) Method and apparatus for decoding moving images encoded by inter-frame prediction and displaying it
EP1833256B1 (en) Selection of encoded data, setting of encoded data, creation of recoded data, and recoding method and device
JPH0974565A (ja) 映像信号符号化システム用コントローラ
JPH08123681A (ja) 管理システム及び端末装置
US6859877B2 (en) Image processing apparatus and method, and computer readable memory medium storing program for executing image processing
EP0771114A2 (en) Method of generating object-adaptive code block patterns
JP2000197049A (ja) 動画像可変ビットレート符号化装置および方法
US6697430B1 (en) MPEG encoder
JP3508916B2 (ja) 動画像可変ビットレート符号化方法および装置
JP3976942B2 (ja) 画像処理装置及び方法、画像処理プログラムが記録されたコンピュータ可読記録媒体
JP3257643B2 (ja) 画像符号化装置および画像復号化装置
JPH0723394A (ja) 画像圧縮装置
JPH07143494A (ja) 動画像符号化方法
JP2002076905A (ja) 画像符号化装置、画像符号化方法、画像符号化プログラムを記録したコンピュータ可読記録媒体及び画像符号化プログラム
JP4357560B2 (ja) 動画像符号化装置、動画像符号化方法及び動画像符号化プログラム
JP2005295215A (ja) 動画像符号化装置
JP2010035025A (ja) 符号化装置およびその方法
JP4181705B2 (ja) 撮像装置、画像処理方法、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
JP3976975B2 (ja) 画像処理装置及びその方法と記憶媒体
JPH0775095A (ja) レート制御回路
JPH0879741A (ja) 画像処理装置及び方法
JP3934772B2 (ja) 可変転送レート符号化方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080902