JP2002074241A - 医療保険のための情報処理システム及びその方法、並びにコンピュータ上で動作する情報処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

医療保険のための情報処理システム及びその方法、並びにコンピュータ上で動作する情報処理プログラムを記録した記録媒体

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JP2002074241A
JP2002074241A JP2000265931A JP2000265931A JP2002074241A JP 2002074241 A JP2002074241 A JP 2002074241A JP 2000265931 A JP2000265931 A JP 2000265931A JP 2000265931 A JP2000265931 A JP 2000265931A JP 2002074241 A JP2002074241 A JP 2002074241A
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year
medical
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expenditure
insurance
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JP2000265931A
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English (en)
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Atsushi Nakamura
淳 中村
Noriaki Hino
典明 日野
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Nomura Research Institute Ltd
Original Assignee
Nomura Research Institute Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 医療保険者の将来の収支を、個々の医療保険
者に固有の状況を反映させて高精度に柔軟に予測する情
報処理技術を提供することを目的とする。 【解決手段】 (n−1)年度の人口構成に、医療保検
者における死亡者、退職者、新規加入者を反映させて、
n年度の人口構成を予測する。n年度の人口構成、(n
−1)年度保険料率、(n−1)年度の想定支出に基づ
き、n年度の想定収入及びn年度の想定支出を算出す
る。(n−1)年度の財産残高以内で取りくずし金額を
定める。0<(n年度想定支出−n年度想定収入)≦取
り崩し金額が成立する場合に、(n年度財産残高=(n
−1)年度財産残高−取り崩し金額)とする。取り崩し
金額≦(n年度想定支出−n年度想定収入)が成立する
場合に、(n年度保険料率=(n−1)年度保険料率×
(n年度想定支出−取り崩し金額)/n年度想定収入)
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、健康保険組合、共
済組合などの医療保険者における、将来の収支状況を予
測するための情報処理技術に関し、特に、予測した収支
状況に応じて適切な保険料率等を算定し、医療保険者や
事業主の経営計画の立案を支援する情報処理技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】医療保険制度では、健康保険組合や共済
組合などの医療保険者が、事業主(設立母体企業・団
体、地方自治体、国など)と加入者(従業員等)がそれ
ぞれ納める保険料を主な収入とし、老人保険拠出金、医
療給付費等を主な支出として、財政運営を行っている。
【0003】今日、1)加入者給与の伸び悩みによる保
険料収入の伸び率の鈍化、2)高齢化による老人医療費
の増大に伴う老人保険拠出金の拡大、3)国民医療費の
増大に伴う医療給付費の拡大、などを理由とし、多くの
医療保険者において財政の悪化が進んでおり、社会的に
大きな問題となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】財政の健全化のために
は、将来の財政を予測して運営することが必要である。
従来において、医療保険者の財政の予測は、予算担当者
の経験に基づいてヒューリスティックに行われている場
合が多く、その場合、中長期にわたって予測を行うこと
は困難であり、また十分な精度をもって予測することが
できない。そのため、財政予測を中長期にわたってシミ
ュレーションできるシステムの実現が待たれていた。
【0005】しかし、過去に提案された財政予測のシミ
ュレーションを行うシステムは、単純に厚生省が提供し
ている数字等をそのまま利用して拠出金等を算出してい
るに過ぎず、個々の医療保険者に固有の状況が反映され
ていないため、実用レベルに達しているとは言えなかっ
た。
【0006】特に、国民医療費の変動動向をどのように
見込むか、医療保険者が保有する財産の残高をどのよう
にコントロールしていくか、について種々のケースを設
定して、財政予測や保険料率を算定するシステムは未だ
実現されていない。
【0007】一方、医療保険者の財政悪化は、事業主に
とっても保険料負担の増大につながるため、事業主の福
利厚生政策上、非常に重要な問題となる。しかし、将来
の事業主負担額を予測するという観点から、医療保険者
の財政を予測することは、これまで検討されていない。
【0008】そこで、本発明は、医療保険者の将来の収
支を、個々の医療保険者に固有の状況を反映させて高精
度に予測する情報処理技術を提供することを目的とす
る。
【0009】また、本発明は、国民医療費の変動動向を
どのように見込むか、医療保険者が保有する財産の残高
をどのようにコントロールしていくか、について種々の
ケースを設定して財政予測を行い、予測した財政状況に
応じて適切な保険料率を算定して、医療保険者の経営計
画の立案を支援する情報処理技術を提供することを目的
とする。
【0010】また、本発明は、医療保険者の財政予測を
行うとともに、将来の事業主負担額について予測し、事
業主の福利厚生政策に関する意思決定を支援する情報処
理技術を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の情報処理方法
は、医療保険者について、所定将来であるn年度の収支
を予測し、予測した収支に基づいて適切な保険料率等を
算定する情報処理方法であって、所定の医療保険者につ
いて、(n−1)年度の人口構成に基づいて、前記医療
保検者における死亡者、退職者、新規加入者などを反映
させて、n年度の人口構成を予測する人口構成予測工程
と、n年度の人口構成及び保険料率に基づき、n年度の
想定収入を算出する収入予測工程と、n年度の人口構成
及び(n−1)年度の想定支出に基づき、n年度の想定
支出を算出する支出予測工程と、n年度想定収入よりn
年度想定支出が多い場合に、n年度想定収入=n年度想
定支出となるように、保険料率を修正する工程と、を備
えることを特徴とする。
【0012】また、本発明の情報処理方法は、医療保険
者について、所定将来であるn年度の収支を予測し、予
測した収支に基づいて適切な保険料率等を算定する情報
処理方法であって、所定の医療保険者について、(n−
1)年度の人口構成に基づいて、前記医療保検者におけ
る死亡者、退職者、新規加入者などを反映させて、n年
度の人口構成を予測する人口構成予測工程と、n年度の
人口構成及び(n−1)年度保険料率に基づき、n年度
の想定収入を算出する収入予測工程と、n年度の人口構
成及び(n−1)年度の想定支出に基づき、n年度の想
定支出を算出する支出予測工程と、(n−1)年度の財
産残高を読み出し、かかる財産残高以内で取りくずし金
額を定める取り崩し金額決定工程と、(n年度想定支出
−n年度想定収入≦取り崩し金額)が成立する場合に、
(n年度財産残高=(n−1)年度財産残高−n年度想
定支出+n年度想定収入)に従い、n年度の財産残高を
算出し、(取り崩し金額<n年度想定支出−n年度想定
収入)が成立する場合に、(n年度保険料率=(n−
1)年度保険料率×(n年度想定支出−取り崩し金額)
/n年度想定収入)に従い、n年度の保険料率を算出す
るとともに、(n年度財産残高=(n−1)年度財産残
高−取り崩し金額)に従い、n年度の財産残高を算出す
る更新工程と、を備えることを特徴とする。
【0013】前記取り崩し金額決定工程は、記憶手段に
記憶される財産残高の維持パターンを複数読み出し、各
維持パターンごとに取り崩し金額を定め、前記更新工程
は、各維持パターンごとに、n年度財産残高、n年度保
険料率を算出することが望ましい。
【0014】好適には、前記人口構成予測工程は、前記
所定の医療保険者について、医療保険者固有情報を記憶
する記憶手段から、(n−1)年度被保険者数、平均退
職率、平均死亡率、n年度新規加入者数、平均扶養率を
読み出す工程と、(n年度被保険者数=(n−1)年度
被保険者数×(1−平均退職率)×(1−平均死亡率)
+n年度新規加入者数)に従い、n年度の被保険者数を
算出し、前記医療保険者固有情報として記憶する工程
と、(n年度被扶養者数=n年度被保険者数×平均扶養
率)に従い、n年度の被扶養者数を算出し、前記医療保
険者固有情報として記憶する工程と、を備える。
【0015】前記人口構成予測工程は、更に、医療保険
者固有情報を記憶する記憶手段から、(n−1)年度被
保険者死亡数、(n−1)年度被保険者数を読み出す工
程と、マクロ情報を記憶する記憶手段から、n年度及び
(n−1)年度の全国平均死亡率を読み出す工程と、
(平均死亡率=n年度全国平均死亡率×(n−1)年度
被保険者死亡数/((n−1)年度全国平均死亡率×
(n−1)年度被保険者数))に従い、平均死亡率を算
出し、前記医療保険者固有情報として記憶する工程と、
を備えることが望ましい。
【0016】好適には、前記収入予測工程は、前記所定
の医療保険者について、医療保険者固有情報を記憶する
記憶手段から、(n−1)年度の年齢別標準報酬月額、
標準報酬額平均上昇率、(n−1)年度保険料率を読み
出す工程と、(n−1)年度の年齢別標準報酬月額と標
準報酬額平均上昇率に基づいて、n年度の年齢別標準報
酬月額を算出する工程と、n年度人口構成とn年度標準
報酬月額に基づいて、n年度の総標準報酬月額を算出す
る工程と、(n年度想定収入=n年度総標準報酬月額×
(n−1)年度保険料率)に従い、n年度想定収入を算
出する工程と、を備える。
【0017】また好適には、前記支出予測工程は、前記
所定の医療保険者について、記憶手段に記憶される医療
費の変動の程度を示す医療費動向補正係数を読み出す補
正係数取得工程と、n年度人口構成、及び医療費動向補
正係数に基づいて、少なくとも、n年度の老人保険拠出
金、n年度の介護納付金、n年度の退職者給付拠出金、
n年度の医療給付金、n年度の現金給付金のいずれかの
個別支出を算出し、算出した個別支出の総計としてn年
度想定支出を算出する支出算出工程と、を備える。
【0018】前記補正係数取得工程は、記憶手段に記憶
される医療費動向補正係数を複数読み出し、前記支出算
出工程は、各医療費動向補正係数ごとに、各個別支出、
n年度想定支出を算出することが望ましい。また、前記
医療費動向補正係数は、少なくとも、所定年数の過去に
おける最大医療費伸び率、所定年数の過去における最小
医療費伸び率、所定年数の過去における平均医療費伸び
率、のいずれかであることが望ましい。
【0019】好適には、前記支出算出工程は、前記所定
の医療保険者について、医療保険者固有情報を記憶する
記憶手段から、(n−1)年度の老人保険拠出金、老人
1人あたり医療費伸び率を読み出す工程と、マクロ情報
を記憶する記憶手段から、全国平均老人人口伸び率を読
み出す工程と、n年度人口構成、(n−1)年度人口構
成に基づいて、加入者伸び率を算出する工程と、(n年
度老人保険拠出金=(n−1)年度老人保険拠出金×老
人1人あたり医療費伸び率×医療費動向補正係数×全国
平均老人人口伸び率×加入者伸び率)に従い、n年度の
老人保険拠出金を算出し、前記医療保険者固有情報とし
て記憶する工程と、を備える。
【0020】また好適には、前記支出算出工程は、前記
所定の医療保険者について、医療保険者固有情報を記憶
する記憶手段から、(n−1)年度の退職者拠出金を
と、(n−1)年度の総標準報酬月額を読み出す工程
と、マクロ情報を記憶する記憶手段から、n年度及び
(n−1)年度における、所定の退職年齢に該当する国
民の国民医療費(以下、「退職年齢国民医療費」と呼
ぶ。)を読み出す工程と、記憶手段に記憶する、国民医
療費と、拠出率(=退職者拠出金/総標準報酬月額)と
の相関関係を読み出す工程と、前記読み出した(n−
1)年度退職年齢国民医療費、及び(n年度国民医療費
×医療費動向補正係数)を、前記読み出した相関関係に
あてはめ、n年度及び(n−1)年度の拠出率を算出
し、変化率(=n年度拠出率/(n−1)年度拠出率)
を算出する工程と、(n年度退職者拠出金=(n−1)
年度退職者拠出金×n年度の総標準報酬月額/(n−
1)年度の総標準報酬月額×変化率)に従い、n年度の
退職者拠出金を算出し、前記医療保険者固有情報として
記憶する工程と、を備える。
【0021】また好適には、前記支出算出工程は、前記
所定の医療保険者について、医療保険者固有情報を記憶
する記憶手段から、介護保険自己負担率を読み出す工程
と、マクロ情報を記憶する記憶手段から、全国年間介護
総費用を読み出す工程と、n年度人口構成に基づき、介
護保険第2号被保険者人口割合を算出する工程と、(n
年度の介護納付金=全国年間介護総費用×(1−介護保
険自己負担率)×介護保険第2号保険者人口割合)に従
い、n年度の介護納付金を算出する工程と、を備える。
【0022】また好適には、前記支出算出工程は、前記
所定の医療保険者について、医療保険者固有情報を記憶
する記憶手段から、1点単価、医療費における医療保険
者負担割合を読み出す工程と、マクロ情報を記憶する記
憶手段から、1日あたり受療率、1日あたり1患者あた
り平均保険点数を読み出す工程と、n年度の人口構成に
おける老人保険非適用年齢の加入者数と、1日あたり受
療率とに基づき、1日あたりの患者数を算出する工程
と、1日あたりの患者数と、1日あたり1患者あたり平
均保険点数と、1点単価とに基づき、1日あたり医療費
を算出する工程と、1日あたり医療費に基づき1年あた
り医療費を求め、(n年度医療給付金=1年あたり医療
費×医療費動向補正係数×医療保険者負担割合)に従
い、n年度の医療給付金を算出する工程と、を備える。
【0023】この場合、前記支出算出工程は、更に、医
療保険者固有情報を記憶する記憶手段から、(n−1)
年度加入者1日あたり受療数、(n−1)年度加入者数
を読み出す工程と、マクロ情報を記憶する記憶手段か
ら、n年度及び(n−1)年度全国平均1日あたり受療
率を読み出す工程と、(1日あたり受療率=n年度全国
平均1日あたり受療率×(n−1)年度加入者1日あた
り受療数/((n−1)年度全国平均1日あたり受療率
×(n−1)年度加入者数))に従い、1日あたり受療
率を算出し、前記医療保険者固有情報として記憶する工
程と、を備えることが望ましい。
【0024】また、前記支出算出工程は、更に、医療保
険者固有情報を記憶する記憶手段から、(n−1)年度
加入者1日あたり保険点数を読み出す工程と、マクロ情
報を記憶する記憶手段から、n年度及び(n−1)年度
全国平均1日あたり保険点数を読み出す工程と、(1日
あたり保険点数=n年度全国平均1日あたり保険点数×
(n−1)年度加入者1日あたり保険点数/(n−1)
年度全国平均1日あたり保険点数)に従い、1日あたり
保険点数を算出し、前記医療保険者固有情報として記憶
する工程と、を備えることが望ましい。
【0025】好適には、前記支出算出工程は、前記所定
の医療保険者について、医療保険者固有情報を記憶する
記憶手段から、(n−1)年度の現金給付金を読み出す
工程と、n年度の人口構成、(n−1)年度の人口構成
に基づいて、加入者伸び率を算出する工程と、(n年度
の現金給付金=(n−1)年度の現金給付金×加入者伸
び率)に従い、n年度の現金給付金を算出する工程と、
を備える。
【0026】好適には、本発明の情報処理方法は、更
に、前記所定の医療保険者について、医療保険者固有情
報を記憶する記憶手段から、事業者と従業員の負担割合
を読み出す工程と、n年度及び(n−1)年度の保険料
率に基づいてn年度の想定収入を修正してn年度修正想
定収入を算出する工程と、n年度修正想定収入と前記負
担割合に基づいて、事業者負担額、及び/又は従業員負
担額を算出する工程と、を備える。
【0027】本発明の情報処理方法はコンピュータによ
り実施することができるが、そのためのコンピュータプ
ログラムは、CD−ROM、磁気ディスク、半導体メモ
リといった各種の媒体を通じてコンピュータにインスト
ールまたはロードすることができる。
【0028】本発明の情報処理システムは、医療保険者
について、所定将来であるn年度の収支を予測し、予測
した収支に基づいて適切な保険料率等を算定する情報処
理システムであって、医療保険者に固有の情報を記憶す
る固有情報記憶手段と、医療保険者に共通のマクロ情報
を記憶するマクロ情報記憶手段とを備えており、更に、
医療保険者の(n−1)年度の人口構成に基づいて、該
医療保検者における死亡者、退職者、新規加入者などを
反映させて、該医療保検者のn年度の人口構成を予測す
る人口構成予測手段と、医療保検者のn年度の人口構成
及び保険料率に基づき、該医療保検者のn年度の想定収
入を算出する収入予測手段と、医療保検者のn年度の人
口構成及び(n−1)年度の想定支出に基づき、該医療
保検者のn年度の想定支出を算出する支出予測手段と、
n年度想定収入よりn年度想定支出が多い場合に、n年
度想定収入=n年度想定支出となるように、保険料率を
修正する手段と、を備えることを特徴とする。
【0029】また、本発明の情報処理システムは、医療
保険者について、所定将来であるn年度の収支を予測
し、予測した収支に基づいて適切な保険料率等を算定す
る情報処理システムであって、医療保険者に固有の情報
を記憶する固有情報記憶手段と、医療保険者に共通のマ
クロ情報を記憶するマクロ情報記憶手段とを備えてお
り、医療保検者の(n−1)年度の人口構成に基づい
て、該医療保検者における死亡者、退職者、新規加入者
などを反映させて、該医療保検者のn年度の人口構成を
予測する人口構成予測手段と、医療保検者のn年度の人
口構成及び(n−1)年度保険料率に基づき、該医療保
検者のn年度の想定収入を算出する収入予測手段と、医
療保検者のn年度の人口構成及び(n−1)年度の想定
支出に基づき、該医療保検者のn年度の想定支出を算出
する支出予測手段と、医療保検者の(n−1)年度の財
産残高を読み出し、かかる財産残高以内で取りくずし金
額を定める取り崩し金額決定手段と、(n年度想定支出
−n年度想定収入≦取り崩し金額)が成立する場合に、
(n年度財産残高=(n−1)年度財産残高−n年度想
定支出+n年度想定収入)に従い、n年度の財産残高を
算出し、(取り崩し金額<n年度想定支出−n年度想定
収入)が成立する場合に、(n年度保険料率=(n−
1)年度保険料率×(n年度想定支出−取り崩し金額)
/n年度想定収入)に従い、n年度の保険料率を算出す
るとともに、(n年度財産残高=(n−1)年度財産残
高−取り崩し金額)に従い、n年度の財産残高を算出す
る更新手段と、を備えることを特徴とする。
【0030】この場合、更に、財産残高の維持パターン
を複数記憶する維持パターン記憶手段を備えており、前
記取り崩し金額決定手段は、維持パターン記憶手段に記
憶される維持パターンを複数読み出し、各維持パターン
ごとに取り崩し金額を定め、前記更新手段は、各維持パ
ターンごとに、n年度財産残高、n年度保険料率を算出
することが望ましい。
【0031】好適には、前記人口構成予測手段は、前記
固有情報記憶手段から、前記医療保険者の(n−1)年
度被保険者数、平均退職率、平均死亡率、n年度新規加
入者数、平均扶養率を読み出す機能と、(n年度被保険
者数=(n−1)年度被保険者数×(1−平均退職率)
×(1−平均死亡率)+n年度新規加入者数)に従い、
n年度の被保険者数を算出し、前記固有情報記憶手段に
記憶する機能と、(n年度被扶養者数=n年度被保険者
数×平均扶養率)に従い、n年度の被扶養者数を算出
し、前記固有情報記憶手段に記憶する機能と、を備え
る。
【0032】この場合、前記人口構成予測手段は、更
に、前記固有情報記憶手段から、前記医療保険者の(n
−1)年度被保険者死亡数、(n−1)年度被保険者数
を読み出す機能と、前記マクロ情報記憶手段から、n年
度及び(n−1)年度の全国平均死亡率を読み出す機能
と、(平均死亡率=n年度全国平均死亡率×(n−1)
年度被保険者死亡数/((n−1)年度全国平均死亡率
×(n−1)年度被保険者数))に従い、平均死亡率を
算出し、前記固有情報記憶手段に記憶する機能と、を備
えることが望ましい。
【0033】好適には、前記収入予測手段は、前記固有
情報記憶手段から、(n−1)年度の年齢別標準報酬月
額、標準報酬額平均上昇率、(n−1)年度保険料率を
読み出す機能と、(n−1)年度の年齢別標準報酬月額
と標準報酬額平均上昇率に基づいて、n年度の年齢別標
準報酬月額を算出する機能と、n年度人口構成とn年度
標準報酬月額に基づいて、n年度の総標準報酬月額を算
出する機能と、(n年度想定収入=n年度総標準報酬月
額×(n−1)年度保険料率)に従い、n年度想定収入
を算出する機能と、を備える。
【0034】好適には、更に、医療費の変動の程度を示
す医療費動向補正係数を記憶する補正係数記憶手段を備
えており、前記支出予測手段は、前記補正係数記憶手段
に記憶される医療費動向補正係数を読み出す機能と、n
年度人口構成、及び医療費動向補正係数に基づいて、少
なくとも、n年度の老人保険拠出金、n年度の介護納付
金、n年度の退職者給付拠出金、n年度の医療給付金、
n年度の現金給付金のいずれかの個別支出を算出し、算
出した個別支出の総計としてn年度想定支出を算出する
支出算出機能と、を備える。
【0035】前記補正係数記憶手段は、医療費動向補正
係数を複数記憶しており、前記支出算出手段は、各医療
費動向補正係数ごとに、各個別支出、n年度想定支出を
算出することが望ましい。また、前記医療費動向補正係
数は、少なくとも、所定年数の過去における最大医療費
伸び率、所定年数の過去における最小医療費伸び率、所
定年数の過去における平均医療費伸び率、のいずれかで
あることが望ましい。
【0036】好適には、前記支出算出手段は、前記固有
情報記憶手段から、(n−1)年度の老人保険拠出金、
老人1人あたり医療費伸び率を読み出す機能と、前記マ
クロ情報記憶手段から、全国平均老人人口伸び率を読み
出す機能と、n年度人口構成、(n−1)年度人口構成
に基づいて、加入者伸び率を算出する機能と、(n年度
老人保険拠出金=(n−1)年度老人保険拠出金×老人
1人あたり医療費伸び率×医療費動向補正係数×全国平
均老人人口伸び率×加入者伸び率)に従い、n年度の老
人保険拠出金を算出し、前記固有情報記憶手段に記憶す
る機能と、を備える。
【0037】また好適には、更に、国民医療費と、拠出
率(=退職者拠出金/総標準報酬月額)との相関関係を
記憶する相関情報記憶手段を備えており、前記支出算出
手段は、前記固有情報記憶手段から、(n−1)年度の
退職者拠出金をと、(n−1)年度の総標準報酬月額を
読み出す機能と、前記マクロ情報記憶手段から、n年度
及び(n−1)年度における、所定の退職年齢に該当す
る国民の国民医療費(以下、「退職年齢国民医療費」と
呼ぶ。)を読み出す機能と、相関情報記憶手段から、前
記相関関係を読み出す機能と、前記読み出した(n−
1)年度退職年齢国民医療費、及び(n年度国民医療費
×医療費動向補正係数)を、前記読み出した相関関係に
あてはめ、n年度及び(n−1)年度の拠出率を算出
し、変化率(=n年度拠出率/(n−1)年度拠出率)
を算出する機能と、(n年度退職者拠出金=(n−1)
年度退職者拠出金×n年度の総標準報酬月額/(n−
1)年度の総標準報酬月額×変化率)に従い、n年度の
退職者拠出金を算出し、前記固有情報記憶手段に記憶す
る機能と、を備える。
【0038】また好適には、前記支出算出手段は、前記
固有情報記憶手段から、介護保険自己負担率を読み出す
機能と、前記マクロ情報記憶手段から、全国年間介護総
費用を読み出す機能と、n年度人口構成に基づき、介護
保険第2号被保険者人口割合を算出する機能と、(n年
度の介護納付金=全国年間介護総費用×(1−介護保険
自己負担率)×介護保険第2号保険者人口割合)に従
い、n年度の介護納付金を算出する機能と、を備える。
【0039】また好適には、前記支出算出手段は、前記
固有情報記憶手段から、1点単価、医療費における医療
保険者負担割合を読み出す機能と、前記マクロ情報記憶
手段から、1日あたり受療率、1日あたり1患者あたり
平均保険点数を読み出す機能と、n年度の人口構成にお
ける老人保険非適用年齢の加入者数と、1日あたり受療
率とに基づき、1日あたりの患者数を算出する機能と、
1日あたりの患者数と、1日あたり1患者あたり平均保
険点数と、1点単価とに基づき、1日あたり医療費を算
出する機能と、1日あたり医療費に基づき1年あたり医
療費を求め、(n年度医療給付金=1年あたり医療費×
医療費動向補正係数×医療保険者負担割合)に従い、n
年度の医療給付金を算出する機能と、を備える。
【0040】この場合、前記支出算出手段は、更に、前
記固有情報記憶手段から、(n−1)年度加入者1日あ
たり受療数、(n−1)年度加入者数を読み出す機能
と、前記マクロ情報記憶手段から、n年度及び(n−
1)年度全国平均1日あたり受療率を読み出す機能と、
(1日あたり受療率=n年度全国平均1日あたり受療率
×(n−1)年度加入者1日あたり受療数/((n−
1)年度全国平均1日あたり受療率×(n−1)年度加
入者数))に従い、1日あたり受療率を算出し、前記固
有情報記憶手段に記憶する機能と、を備えることが望ま
しい。
【0041】また、前記固有情報記憶手段から、(n−
1)年度加入者1日あたり保険点数を読み出す機能と、
前記マクロ情報記憶手段から、n年度及び(n−1)年
度全国平均1日あたり保険点数を読み出す機能と、(1
日あたり保険点数=n年度全国平均1日あたり保険点数
×(n−1)年度加入者1日あたり保険点数/(n−
1)年度全国平均1日あたり保険点数)に従い、1日あ
たり保険点数を算出し、前記固有情報記憶手段に記憶す
る機能と、を備えることが望ましい。
【0042】好適には、前記支出算出手段は、前記固有
情報記憶手段から、(n−1)年度の現金給付金を読み
出す機能と、n年度の人口構成、(n−1)年度の人口
構成に基づいて、加入者伸び率を算出する機能と、(n
年度の現金給付金=(n−1)年度の現金給付金×加入
者伸び率)に従い、n年度の現金給付金を算出する機能
と、を備える。
【0043】好適には、本発明の情報処理システムは、
更に、前記固有情報記憶手段から事業者と従業員の負担
割合を読み出し、n年度及び(n−1)年度の保険料率
に基づきn年度の想定収入を修正してn年度の修正想定
収入を算出し、n年度修正想定収入と前記負担割合に基
づいて、事業者負担額、及び/又は従業員負担額を算出
する手段を備える。
【0044】なお、本明細書において、「年齢」は、例
えば50才〜54才のように、一定の幅を持った「年齢
階級」を含む。
【0045】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下に本発明の
実施の形態について図面を用いて説明する。図1は、本
発明の第1の実施形態である情報処理システムの構成を
あらわすブロック図である。図1に示すように、本情報
処理システム1は、固有情報記憶手段10、マクロ情報
記憶手段11、シナリオ情報記憶手段12、制御手段1
3を含んで構成される。
【0046】ここで、本発明による情報処理システムは
上記の各手段を備えていれば足り、物理的には専用化し
たシステム、あるいは汎用の情報処理装置のいずれでも
よい。例えば、処理装置と入力手段と記憶手段と出力手
段とを備えた一般的な構成の情報処理装置において、本
発明の情報処理方法における各処理を規定したソフトウ
ェアを起動することにより、本発明の情報処理システム
を実現することができる。かかる点は、後述する他の実
施形態についても同様である。
【0047】固有情報記憶手段10は、経営支援を行う
対象の医療保険者に関し、加入者数や収支など種々のパ
ラメータについて、過去・現在の実測値、将来の予測値
を記憶している。過去・現在の実測値については、医療
保険者が管理している値を用いる。将来の予測値は、後
述する各処理によって算出された値である。
【0048】過去・現在の実測値は、操作者が本情報処
理システム1に入力するようにしても良いし、医療保険
者が備える外部のデータベース等(図示せず)から取得
するようにしても良い。操作者が入力する場合は、本情
報処理システム1は操作者の入力を受け付ける入出力手
段(図示せず)を備える。前記入出力手段は、例えば、
表示装置に入力用画面を表示し、対話形式によってユー
ザに必要な情報を入力させるように構成する。
【0049】マクロ情報記憶手段11は、医療費や受療
率など種々のパラメータについて、全国総計値や全国平
均値の、過去・現在の実測値、将来の予測値を記憶して
いる。
【0050】過去・現在の実測値、将来の予測値は、主
に厚生省などの公的機関が提供している値を用いる。将
来の予測値がないパラメータについては、過去・現在の
実測値に線形回帰モデル当てはめて、予測値を算出して
用いる。パラメータによっては、直近の実測値をそのま
ま将来の予測値として用いるように構成してもよい。ま
た、パラメータによっては、算出に用いる基礎値と算出
ロジックのみが提供されている場合もあるため、そのよ
うな場合は、基礎値に基づき算出した値を用いる。な
お、これらの値については、固有情報と同様に、操作者
が入力するように構成しても、公的機関が備えるデータ
ベース等から取得するように構成しても良い。
【0051】固有情報記憶手段10、マクロ情報記憶手
段11におけるデータの管理や検索には、リレーショナ
ルデータベース等の従来のデータベース技術を用いるこ
とができる。
【0052】シナリオ情報記憶手段12は、医療費動向
補正係数と、施策シナリオを記憶している。両者は、そ
れぞれ複数記憶していることが望ましい。以下、複数記
憶している場合に、インデクスiにより医療費動向補正
係数の種別を、インデクスjにより施策シナリオの種別
を表すこととする。
【0053】医療費動向補正係数とは、国民医療費の変
動動向をどのように見込むか、を表すパラメータであ
る。国民医療費の変動動向は、診療報酬の改訂、人口の
増減、人口の年齢構成の変化、診療行為の質の変化(例
えば、高い単価の診療行為へのシフト)、診療行為回数
の変化など、多くの要因に基づく。これらの要因は、人
口動態、受療率、1日あたりの保険点数などのパラメー
タに密接に関係するため、国民医療費の変動動向を、こ
れらのパラメータを説明変数として表現できるとも考え
られる。しかし、受療率、1日あたりの保険点数といっ
たパラメータは、利用できる実測値は数年遅れのものし
かなく、また、診療行為の質の変化といった要因につい
ては、前記パラメータによっては説明し難いため、これ
らのパラメータを用いて国民医療費の変動動向を表現す
ることは現実的には難しい。そこで、本実施形態では、
国民医療費の変動動向(変動の程度)を直接的に説明す
るパラメータとして、医療費動向補正係数を導入してい
る。
【0054】医療費動向補正係数としては、厚生省が提
供する国民医療費の実測値に基づき、所定年数(例え
ば、10年〜20年)の過去における最大医療費伸び
率、最小医療費伸び率、平均医療費伸び率を算出して、
用いることができる。これら3種類の医療費動向補正係
数は、それぞれ悲観的に推移すると見込んだ場合、楽観
的に推移すると見込んだ場合、標準的に推移すると見込
んだ場合に相当する。
【0055】ここで、医療費動向補正係数は、人口増減
や年齢構成の変化による影響を排除して求めることが望
ましい。これらの影響は、後述するように、人口構成予
測処理において考慮されるからである。具体的には、例
えば、対象年度の年齢別1人当たり国民医療費に、その
前年度および当該年度の年齢別加入者数を乗じること
で、前年度と当該年度の見做し医療費総額を算出する。
次に、当該年度の値を前年度の値で除算することによ
り、見做し医療費伸び率を求める。そして、国民医療費
の実測値から得られる実測医療費伸び率を、見做し医療
費伸び率で除算することにより、人口増減や年齢構成の
変化による影響を排除した医療費伸び率を求める。この
ようにして得られた医療費伸び率に基づいて、最大、最
小及び平均医療費伸び率を算出するように構成する。
【0056】施策シナリオとは、医療保険者が保有する
財産の残高をどのようにコントロールして維持していく
か、すなわち、財産残高の維持パターンを表すパラメー
タである。医療保険者が保有する財産残高には、準備金
と積立金がある。準備金は所定金額以上とすることが法
律で定められており、また、積立金もその性格上ゼロと
してしまうことは問題がある。そのため、支出過多とな
った場合に、財産残高を全て取り崩して収支均衡を図る
ことは現実的でなく、実際には、積立金の一部を取り崩
しつつ、保険料率を上げて収入を増やして対応すること
が望ましい。そこで、本実施形態では、財産残高の維持
パターンを表すパラメータとして、準備金、積立金に関
する取り崩し可能率を導入している。取り崩し可能率は
0〜100%の間の値を取り、0%として設定される場
合は、取り崩しがなされないことを意味する。
【0057】制御手段13は、人口構成予測処理、想定
収入算出処理、想定支出算出処理、更新処理、事業者負
担予測処理等を実行する。図1では、制御手段13にお
いて実行される上記の各処理をそれぞれ機能手段として
とらえて図示している。
【0058】図2に、制御手段13において実行される
全体処理の流れを示すフローチャートを示す。
【0059】nは予測年度を表す変数であり、原則とし
て(現在の年度+1)を初期値とする。nが初期値を取
る場合、各処理において参照される(n−1)年度の各
値には原則として実測値で与えられる。ただし、直近の
実測値が利用できない場合は、利用できる過去の実測値
に線形回帰モデル当てはめて推定値を算出し、かかる推
定値を実測値として用いればよい。
【0060】また、iは医療費動向補正係数の種別を、
jは施策シナリオの種別を表すインデクスであり、それ
ぞれ(1≦i≦医療費動向補正係数の種別数)、(1≦
j≦施策シナリオの種別数)となる。以下、医療費動向
補正係数、施策シナリオに依存して複数の値が算出され
るものについては、例えば、n年度想定収入(i、
j)、n年度想定支出(i)のように表すこととする。
【0061】図からわかるように、本情報処理システム
1は、過去・現在の実測値に基づき1年後の予測値を求
め、1年後の予測値に基づき2年後の予測値を求めると
いうように、漸化的((n−1)年後の予想値に基づ
き、n年後の予測を行うこと)に、予測値を求めていく
構成となっている。ただし、予測を行う単位期間は1年
に限られず、半年単位、数年単位として予測を行うよう
に構成してもよい。
【0062】なお、図では、人口構成予測処理から事業
者負担予測処理までをひとまとまりとし、これを繰り返
すように構成しているが、i、jに関しては、個々の処
理ごとに繰り返すように構成してもよい。
【0063】以下、人口構成予測処理(人口構成予測手
段)、想定収入算出処理(想定収入算出手段)、想定支
出算出処理(想定支出算出手段)、更新処理(更新手
段)、事業者負担予測処理(事業者負担予測手段)につ
いて説明する。なお、各ステップは処理内容に矛盾を生
じない範囲で任意に順番を変更して実行することができ
る。
【0064】(人口構成予測処理)人口構成予測処理
は、対象となる医療保険者に関し、(n−1)年度の人
口構成に基づいて、該医療保険者における死亡者、退職
者、新規加入者を反映させて、n年度の人口構成を予測
する処理である。
【0065】本処理では、固有情報記憶手段10に記憶
される固有情報のうち、退職者数(s、a)、被保険者
数(s、a)、被扶養者数(s、a、b)、(n−1)
年度被保険者数(s、a)、(n−1)年度被保険者死
亡数(s、a)、平均退職率(s、a)、n年度新規採
用者数(s、a)、平均扶養率(a、b)を用いる。ま
た、マクロ情報記憶手段11に記憶されるマクロ情報の
うち、n年度及び(n−1)年度の全国平均死亡率
(s、a)を用いる。各情報において、インデクスaに
より被保険者年齢を、インデクスbにより被扶養者年齢
を、インデクスsにより性別を表す。例えば、被保険者
数(s、a)とあるのは、被保険者数が、性別ごと、被
保険者年齢ごとに分類されて記憶されていることを示
す。
【0066】以下、図3に示すフローチャートに基づい
て、人口構成予測処理を詳しく説明する。
【0067】1.前処理(図3(a)):前処理は、人
口構成予測処理に先立ち1回実行される。ステップS1
00において、固有情報記憶手段10より、対象となる
医療保険者に関して、各性別、各年齢ごとに、退職者数
(s、a)、被保険者数(s、a)、被扶養者数(s、
a、b)の所定年数(例えば、3年)分の過去・現在の
実測値を読み出す。ここで、退職者とは、死亡以外の事
由により離職した者を指す。
【0068】ステップS101において、(平均退職率
(s、a)=平均演算{退職者数(s、a)/(退職者
数(s、a)+被保険者数(s、a)}に従い、各年
齢、各性別について、平均退職率(s、a)を算出し、
固有情報記憶手段10に記憶する。なお、普遍的な平均
退職率を求めるためには、リストラ等の一時的に発生す
る特殊要因により離職した者について、予め退職者数
(s、a)から除いておくことが望ましい。
【0069】ステップS102において、(平均扶養率
(a、b)=平均演算{Σ被扶養者数(s、a、b)
/Σ被保険者数(s、a)}に従い、各年齢、各性別
について、平均扶養率(a、b)を算出し、固有情報記
憶手段10に記憶する。
【0070】2.人口構成予測処理(図3(b)):
(n−1)年度までの各予測値が算出されていることを
前提として、漸化的に実行される。
【0071】ステップS200において、固有情報記憶
手段10より、対象となる医療保険者に関して、各性
別、各年齢ごとに、(n−1)年度被保険者数(s、
a)、(n−1)年度被保険者死亡数(s、a)、平均
退職率(s、a)、n年度新規採用者数(s、a)を読
み出す。また、各被保険者年齢、各被扶養者年齢ごと
に、平均扶養率(a、b)を読み出す。
【0072】ステップS201において、マクロ情報記
憶手段11より、各性別、各年齢について、n年度及び
(n−1)年度の全国平均死亡率(s、a)を読み出
す。
【0073】ステップS202において、(n年度平均
死亡率(s、a)=n年度全国平均死亡率(s、a)×
(n−1)年度被保険者死亡数(s、a)/((n−
1)年度全国平均死亡率(s、a)×(n−1)年度被
保険者数(s、a)))に従い、各年齢、各性別につい
て、n年度平均死亡率(s、a)を算出し、固有情報記
憶手段10に記憶する。ここでは、マクロ情報であるn
年度全国平均死亡率をそのまま用いるのではなく、n年
度全国平均死亡率に対し、対象となる医療保険者の固有
情報である(n−1)年度被保険者死亡数に基づいて補
正を施して、n年度平均死亡率を求めている。そのた
め、医療保険者の固有の状況を反映させて精度良く平均
死亡率を求めることができる。
【0074】ステップS203において、(n年度被保
険者死亡数(s、b)=(n−1)年度被保険者数
(s、a)×n年度平均死亡率(s、a))に従い、各
年齢、各性別について、n年度被保険者死亡数(s、
a)を算出し、固有情報記憶手段10に記憶する。
【0075】ステップS204において、(n年度被保
険者数(s、a)=(n−1)年度被保険者数(s、a
−1)×(1−平均退職率(s、a))×(1−n年度
平均死亡率(s、a))+n年度新規採用者数(s、
a)=(n−1)年度被保険者数(s、a−1)×(1
−平均退職率(s、a))−n年度被保険者死亡数
(s、a)+n年度新規採用者数(s、a))に従い、
各年齢、各性別について、n年度被保険者数(s、a)
を算出し、固有情報記憶手段10に記憶する。
【0076】ステップS205において、(n年度被扶
養者数(s、b)=Σ(n年度被保険者数(s、a)
×平均扶養率(a、b)))に従い、各年齢、各性別に
ついて、n年度被扶養者数(s、b)を算出し、固有情
報記憶手段10に記憶する。
【0077】(想定収入算出処理)想定収入算出処理
は、対象となる医療保険者に関し、n年度の人口構成、
及び(n−1)年度保険料率に基づき、n年度の想定収
入を算出する処理である。
【0078】本処理では、固有情報記憶手段10に記憶
される固有情報のうち、平均標準報酬月額、n年度被保
険者数(s、a)、(n−1)年度標準報酬月額(s、
a)、平均標準報酬上昇率、(n−1)年度保険料率
(i、j)を用いる。各情報において、同様に、被保険
者年齢をa、性別をsで示している。
【0079】以下、図4に示すフローチャートに基づい
て、想定収入算出処理を詳しく説明する。
【0080】1.前処理(図4(a)):前処理は、想
定収入算出処理に先立ち1回実行される。ステップS3
00において、固有情報記憶手段10より、対象となる
医療保険者に関して、平均標準報酬月額の所定年数(例
えば、3年)分の過去・現在の実測値を読み出す。
【0081】ステップS301において、(平均上昇率
=平均演算{平均標準報酬月額/前年度の平均標準報酬
月額}に従い、平均上昇率を算出し、固有情報記憶手段
10に記憶する。
【0082】2.想定収入算出処理(図4(b)):
(n−1)年度までの各予測値が算出されていることを
前提として、漸化的に実行される。
【0083】ステップS400において、固有情報記憶
手段10より、対象となる医療保険者に関して、各性
別、各年齢ごとに、n年度被保険者数(s、a)、(n
−1)年度標準報酬月額(s、a)を読み出す。また、
平均上昇率、(n−1)年度保険料率(i、j)を読み
出す。
【0084】ステップS401において、(n年度標準
報酬月額(s、a)=(n−1)年度標準報酬月額
(s、a)×平均上昇率)に従い、各年齢、各性別につ
いて、n年度標準報酬月額(s、a)を算出し、固有情
報記憶手段10に記憶する。
【0085】ステップS402において、(n年度総標
準報酬月額=ΣΣ(n年度被保険者数(s、a)×
n年度標準報酬月額(s、a))に従い、n年度総標準
報酬月額を算出し、固有情報記憶手段10に記憶する。
【0086】ステップS403において、(n年度想定
収入(i、j)=n年度総標準報酬月×(n−1)年度
保険料率(i、j))に従い、n年度想定収入(i、
j)を算出し、固有情報記憶手段10に記憶する。
【0087】(想定支出算出処理)想定支出算出処理
は、対象となる医療保険者に関し、n年度の人口構成、
及び医療費動向補正係数に基づき、n年度の想定支出を
算出する処理である。想定支出算出処理は、老人保険拠
出金、介護納付金、退職者給付拠出金、医療給付金、現
金給付金を以下に説明する各処理により算出し、(n年
度想定支出=n年度老人保険拠出金+n年度退職者給付
拠出金+n年度介護納付金+n年度医療給付金+n年度
現金給付金)に従い、n年度想定支出を算出して、固有
情報記憶手段10に記憶する。
【0088】(老人保険拠出金算出処理)本処理では、
固有情報記憶手段10に記憶される固有情報のうち、平
均1日あたり老人医療費、(n−1)年度の老人保険拠
出金(i)、老人医療費補正係数、n年度及び(n−
1)年度の被保険者数(s、a)と被扶養者数(s、
b)を用いる。また、マクロ情報記憶手段11に記憶さ
れるマクロ情報のうち、n年度全国平均老人人口伸び
率、n年度及び(n−1)年度全国平均1人あたり老人
医療費を用いる。以下、図5に示すフローチャートに基
づいて、老人保険拠出金算出処理を詳しく説明する。
1.前処理(図5(a)):前処理は、老人保険拠出金
算出処理に先立ち1回実行される。ステップS500に
おいて、固有情報記憶手段10より、対象となる医療保
険者に関して、平均1日あたり老人医療費の所定年数
(例えば、3年)分の過去・現在の実測値を読み出す。
【0089】ステップS501において、マクロ情報記
憶手段11より、全国平均1日あたり老人医療費の所定
年数(例えば、3年)分の過去・現在の実測値を読み出
す。
【0090】ステップS502において、(老人医療費
補正係数=平均演算{平均1日あたり老人医療費/全国
平均1日あたり老人医療費}に従い、老人医療費補正係
数を算出し、固有情報記憶手段10に記憶する。老人医
療費補正係数は、老人医療費に関して、医療保険者固有
の状況と全国平均とのずれを修正する係数である。老人
医療費は、医療保険者の努力により抑制可能なため、か
かる抑制の程度を表すパラメータとして、本実施形態で
は老人医療費補正係数を導入している。
【0091】2.老人保険拠出金算出処理(図5
(b)):(n−1)年度までの各予測値が算出されて
いることを前提として、漸化的に実行される。
【0092】ステップS600において、固有情報記憶
手段10より、対象となる医療保険者に関して、(n−
1)年度の老人保険拠出金(i)、老人医療費補正係数
を読み出す。また、各性別、各年齢ごとに、n年度及び
(n−1)年度の被保険者数(s,a)、被扶養者数
(s,b)を読み出す。
【0093】ステップS601において、マクロ情報記
憶手段11より、n年度全国平均老人人口伸び率、n年
度及び(n−1)年度全国平均1人あたり老人医療費を
読み出す。
【0094】ステップS602において、シナリオ情報
記憶手段12より、インデクスiに対応する医療費動向
補正係数を読み出す。
【0095】ステップS603において、(n年度の老
人1人あたり医療費伸び率(i)=(n年度全国平均1
人あたり老人医療費/(n−1)年度全国平均1人あた
り老人医療費)×医療費動向補正係数×老人医療費補正
係数)に従い、n年度の老人1人あたり医療費伸び率
(i)を算出し、固有情報記憶手段10に記憶する。
【0096】ステップS604において、(n年度の老
人人口伸び率=ΣΣa≧70、b ≧70((n年度被
保険者数(s,a)+n年度被扶養者数(s,b))/
ΣΣa≧70、b≧70((n−1)年度被保険者数
(s,a)+(n−1)年度被扶養者数(s,b))に
従い、n年度の老人人口伸び率を算出し、固有情報記憶
手段10に記憶する。
【0097】ステップS605において、(n年度の老
人保険拠出金(i)=(n−1)年度の老人保険拠出金
(i)×n年度の老人1人あたり医療費伸び率(i)×
n年度全国平均老人人口伸び率×n年度老人人口伸び
率)に従い、n年度老人保険拠出金を算出し、固有情報
記憶手段10に記憶する。
【0098】(退職者給付拠出金算出処理)本処理で
は、固有情報記憶手段10に記憶される固有情報のう
ち、(n−1)年度退職者給付拠出金(i)、n年度及
び(n−1)年度総標準報酬月額、予測関数を用いる。
また、マクロ情報記憶手段11に記憶されるマクロ情報
のうち、退職者給付拠出金の概算拠出率、国民医療費を
用いる。以下、図6に示すフローチャートに基づいて、
退職者給付拠出金算出処理を詳しく説明する。 1.前処理(図6(a)):前処理は、退職者給付拠出
金算出処理に先立ち1回実行される。ステップS700
において、マクロ情報記憶手段11より、退職者給付拠
出金の概算拠出率、国民医療費の所定年数(例えば、8
年)分の過去・現在の実測値を読み出す。
【0099】ステップS701において、前記読み出し
た実測値に対して、例えば、最小2乗法により直線を当
てはめ、国民医療費を入力とし概算拠出率を出力とする
予測関数を求めて、固有情報記憶手段10に記憶する。
【0100】ここで、平成4年度から平成11年度まで
の実測値に基づいて得られた予測関数は以下のようにな
った。
【0101】概算拠出率=国民医療費(億円)×1/1
00000000+0.0021 2.退職者給付拠出金算出処理(図6(b)):(n−
1)年度までの各予測値が算出されていることを前提と
して、漸化的に実行される。
【0102】ステップS800において、固有情報記憶
手段10より、対象となる医療保険者に関して、(n−
1)年度退職者給付拠出金(i)、n年度及び(n−
1)年度総標準報酬月額、予測関数を読み出す。
【0103】ステップS801において、マクロ情報記
憶手段11より、n年度及び(n−1)年度国民医療費
を読み出す。
【0104】ステップS802において、シナリオ情報
記憶手段12より、インデクスiに対応する医療費動向
補正係数を読み出す。
【0105】ステップS803において、前記読み出し
たn年度国民医療費に、前記読み出した各医療費動向補
正係数を乗算し、n年度修正国民医療費(i)を算出す
る。そして、前記読み出した予測関数に、n年度修正国
民医療費(i)及び前記読み出した(n−1)年度国民
医療費を代入し、n年度及び(n−1)年度の概算拠出
率を算出する。
【0106】ステップS804において、(n年度退職
者給付拠出金(i)=(n−1)年度退職者給付拠出金
(i)×(n年度総標準報酬月額/(n−1)年度総標
準報酬月額)×(n年度概算拠出率/(n−1)年度概
算拠出率))に従い、n年度退職者給付拠出金(i)を
算出し、固有情報記憶手段10に記憶する。
【0107】(介護納付金算出処理)本処理では、固有
情報記憶手段10に記憶される固有情報のうち、介護保
険自己負担率、n年度の被保険者数(s、a)と被扶養
者数(s、b)を用いる。また、マクロ情報記憶手段1
1に記憶されるマクロ情報のうち、n年度全国年間介護
総費用を用いる。以下、図7に示すフローチャートに基
づいて、介護納付金算出処理を詳しく説明する。
【0108】ステップS900において、固有情報記憶
手段10より、対象となる医療保険者に関して、介護保
険自己負担率を読み出す。また、各性別、各年齢ごと
に、n年度の被保険者数(s、a)、被扶養者数(s、
b)を読み出す。ここで、介護保険自己負担率とは、介
護保険制度上の自己負担率に、食事などに係る費用を考
慮して数%加算した値である。例えば、制度上の自己負
担率が10%であれば、介護保険自己負担率は12%程
度とすることができる。
【0109】ステップS901において、マクロ情報記
憶手段11より、n年度全国年間介護総費用を読み出
す。ここで、全国年間介護総費用について、国民医療費
における医療費動向補正係数と同様に、介護総費用動向
補正係数を導入して、複数の想定伸び率に対する全国年
間介護総費用を算出し、それぞれに基づいて以下の処理
を実行するようにしてもよい。
【0110】ステップS902において、(n年度の介
護保険第2号人口割合=ΣΣ64
≧a≧40、64≧b≧40(n年度被保険者数(s、
a)+n年度被扶養者数(s、b)))に従い、n年度
の介護保険第2号人口割合を算出し、固有情報記憶手段
10に記憶する。なお、介護保険制度において、第2号
は、40才以上64才以下の年齢層に該当する。
【0111】ステップS903において、(n年度介護
納付金=(n年度全国年間介護総費用×(1−介護保険
自己負担率)×n年度の介護保険第2号人口割合)に従
い、n年度介護納付金を算出し、固有情報記憶手段10
に記憶する。
【0112】(医療費給付金算出処理)本処理では、固
有情報記憶手段10に記憶される固有情報のうち、n年
度及び(n−1)年度の被保険者数(s、a)と被扶養
者数(s、b)、1点単価、年間営業日数、医療費にお
ける医療保険者負担割合、(n−1)年度70未満加入
者1日あたり患者数、(n−1)年度70未満加入者1
日あたり保険点数を用いる。また、マクロ情報記憶手段
11に記憶されるマクロ情報のうち、n年度及び(n−
1)年度全国平均1日あたり受療率、n年度及び(n−
1)年度全国平均1日あたり1患者あたり保険点数を用
いる。以下、図8に示すフローチャートに基づいて、医
療費給付金金算出処理を詳しく説明する。
【0113】なお、本処理において用いる、受療率、保
険点数、患者数、医療費、負担割合等の数値は、傷病大
分類、入院・外来・歯科、性別、年齢ごとにカテゴリ化
されており、本処理はかかる各カテゴリごとに実行され
るが、表記を簡単にするために、以下では個別のカテゴ
リについては省略して説明する。
【0114】ステップS1000において、固有情報記
憶手段10より、対象となる医療保険者に関して、各性
別、各年齢ごとに、(n−1)年度被保険者数(s、
a)、(n−1)年度被扶養者数(s、b)を読み出
す。また、1点単価、年間営業日数、医療費における医
療保険者負担割合、(n−1)年度1日あたり患者数、
(n−1)年度1日あたり1患者あたり保険点数、を読
み出す。
【0115】1点単価は、通常は10円とされるが、医
療保険者ごとに個別に設定した値を用いても良い。ま
た、年間営業日数は、祝祭日等の病院休業日を除いた、
平均的な病院の年間営業日数として与えられる。また、
医療保険者負担割合は、例えば7割、8割など、医療保
険者ごとに個別に設定した値を用いる。
【0116】ステップS1001において、マクロ情報
記憶手段11より、n年度及び(n−1)年度全国平均
1日あたり受療率、n年度及び(n−1)年度全国平均
1日あたり1患者あたり保険点数を読み出す。
【0117】ステップS1002において、シナリオ情
報記憶手段12より、インデクスiに対応する医療費動
向補正係数を読み出す。
【0118】ステップS1003において、70才未満
の各年齢について、((n−1)年度加入者数=Σ
s、a=b((n−1)年度被保険者数(s、a)+
(n−1)年度被扶養者数(s、b))に従い、(n−
1)年度加入者数を算出する。また、同様に、n年度加
入者数を算出する。70才未満に限定した理由は、70
才以上は老人保険拠出金として考慮されるからである。
【0119】ステップS1004において、70才未満
の各年齢について、(n年度1日あたり受療率=n年度
全国平均1日あたり受療率×(n−1)年度1日あたり
患者数/((n−1)年度全国平均1日あたり受療率×
(n−1)年度加入者数))に従い、n年度平均1日あ
たり受療率を算出し、固有情報記憶手段10に記憶す
る。
【0120】ここでは、マクロ情報であるn年度全国平
均1日あたり受療率をそのまま用いるのではなく、n年
度全国平均1日あたり受療率に対し、対象となる医療保
険者の固有情報である(n−1)年度1日あたり患者数
に基づいて補正を施して、n年度1日あたり受療率を求
めている。そのため、医療保険者の固有の状況を反映さ
せて精度良く平均死亡率を求めることができる。
【0121】ステップS1005において、70才未満
の各年齢について、(n年度1日あたり患者数=n年度
加入者数×n年度1日あたり受療率)に従い、n年度1
日あたり患者数を算出し、固有情報記憶手段10に記憶
する。
【0122】ステップS1006において、70才未満
の各年齢について、(n年度1日あたり1患者あたり保
険点数=n年度全国平均1日あたり1患者あたり保険点
数×(n−1)年度1日あたり1患者あたり保険点数/
(n−1)年度全国平均1日あたり1患者あたり保険点
数)に従い、n年度1日あたり1患者あたり保険点数を
算出し、固有情報記憶手段10に記憶する。
【0123】ここでは、マクロ情報であるn年度全国平
均1日あたり1患者あたり保険点数をそのまま用いるの
ではなく、n年度全国平均1日あたり1患者あたり保険
点数に対し、対象となる医療保険者の固有情報である
(n−1)年度1日あたり1患者あたり保険点数に基づ
いて補正を施して、n年度1日あたり1患者あたり保険
点数を求めている。そのため、医療保険者の固有の状況
を反映させて精度良く1日あたり1患者あたり保険点数
を求めることができる。
【0124】ステップS1007において、(n年度医
療給付金(i)=Σ70才未満(n年度1日あたり患者
数×n年度平均1日あたり1患者あたり保険点数×1点
単価×営業日数×医療保険者負担割合×インデクスiに
対応する医療費動向補正係数))に従い、n年度医療給
付金(i)を算出し、固有情報記憶手段10に記憶す
る。
【0125】(現金給付金算出処理)本処理では、固有
情報記憶手段10に記憶される固有情報のうち、n年度
及び(n−1)年度の被保険者数(s,a)と被扶養者
数(s,b)、(n−1)年度の現金給付金を用いる。
以下、図9に示すフローチャートに基づいて、現金給付
金算出処理を詳しく説明する。
【0126】ステップS1100において、固有情報記
憶手段10より、対象となる医療保険者に関して、各性
別、各年齢ごとに、n年度及び(n−1)年度の被保険
者数(s,a)及び被扶養者数(s,b)を読み出す。
また、(n−1)年度の現金給付金、を読み出す。
【0127】ステップS1101において、(n年度現
金給付金=(n−1)年度現金給付金×当該医療保険者
の加入者伸び率=(n−1)年度現金給付金×ΣΣ
(n年度被保険者数(s,a)+n年度被扶養者数
(s,b))/ΣΣ((n−1)年度被保険者数
(s,a)+(n−1)年度被扶養者数(s,b)))
に従い、n年度現金給付金を算出し、固有情報記憶手段
10に記憶する。
【0128】(更新処理)更新処理とは、n年度の想定
収入、n年度の想定支出、(n−1)年度の財産残高に
基づいて、n年度の財産残高と保険料率を算定(更新)
する処理である。
【0129】本処理では、固有情報記憶手段10に記憶
される固有情報のうち、n年度想定収入(i、j)、n
年度想定支出(i)、(n−1)年度の準備金(i、
j)、(n−1)年度積立金(i、j)、(n−1)年
度保険料率(i、j)を用いる。以下、図10に示すフ
ローチャートに基づいて、更新処理を詳しく説明する。
【0130】ステップS1200において、固有情報記
憶手段10より、対象となる医療保険者に関して、n年
度想定収入(i、j)、n年度想定支出(i)、(n−
1)年度の準備金(i、j)、(n−1)年度積立金
(i、j)、(n−1)年度保険料率(i、j)を読み
出す。
【0131】ステップS1201において、シナリオ情
報記憶手段12より、インデクスjに対応する施策シナ
リオ(準備金取り崩し可能率、積立金取り崩し可能率)
を読み出す。
【0132】ステップS1202において、n年度想定
収入(i、j)とn年度想定支出(i)を比較し、n年
度想定支出(i)の方が多い場合、ステップS1203
に進む。そうでない場合は、ステップS1209に進
む。
【0133】ステップS1203において、(n年度取
り崩し金額(i、j)=(n−1)年度積立金(i、
j)×インデクスjに対応する積立金取り崩し可能率+
(n−1)年度準備金(i、j)×インデクスjに対応
する準備金取り崩し可能率)に従い、n年度取り崩し金
額(i、j)を算出し、固有情報記憶手段10に記憶す
る。
【0134】ステップS1204において、(n年度想
定支出(i)−n年度想定収入(i、j))と、n年度
取り崩し金額(i、j)を比較し、n年度取り崩し金額
(i、j)の方が多い場合、ステップS1205に進
む。そうでない場合は、ステップS1208に進む。
【0135】ステップS1205において、(n年度想
定支出(i)−n年度想定収入(i、j))と、((n
−1)年度積立金(i、j)×インデクスjに対応する
準備金取り崩し可能率)を比較し、後者(積立金取り崩
し金額)の方が多い場合、ステップS1206に進む。
そうでない場合は、ステップS1207に進む。
【0136】ステップS1206において、準備金、積
立金、保険料率を以下のように更新する。式からわかる
ように、実質的に積立金のみ更新される。 n年度準備金(i、j)=(n−1)年度準備金(i、
j) n年度積立金(i、j)=(n−1)年度積立金(i、
j)−(n年度想定支出(i)−n年度想定収入(i、
j) n年度保険料率(i、j)=(n−1)年度保険料率
(i、j) ステップS1207において、準備金、積立金、保険料
率を以下のように更新する。式からわかるように、実質
的に積立金、準備金のみ更新される。 n年度準備金(i、j)=(n−1)年度準備金(i、
j)−(n年度想定支出(i)−n年度想定収入(i、
j)−(n−1)年度積立金(i、j)×インデクスj
に対応する積立金取り崩し可能率) n年度積立金(i、j)=(n−1)年度積立金(i、
j)×(1−インデクスjに対応する積立金取り崩し可
能率) n年度保険料率(i、j)=(n−1)年度保険料率
(i、j) ステップS1208において、準備金、積立金、保険料
率を以下のように更新する。式からわかるように、積立
金、準備金、保険料率の全てが更新される。 n年度準備金(i、j)=(n−1)年度準備金(i、
j)×(1−インデクスjに対応する準備金取り崩し可
能率) n年度積立金(i、j)=(n−1)年度積立金(i、
j)×(1−インデクスjに対応する積立金取り崩し可
能率) n年度保険料率(i、j)=(n−1)年度保険料率
(i、j)×(n年度想定支出(i)−n年度取り崩し
金額(i、j))/n年度想定収入(i、j) ステップS1209において、準備金、積立金、保険料
率を以下のように更新する。式からわかるように、実質
的な更新はなされず、前年度の値がそのまま引き継がれ
る。 n年度準備金(i、j)=(n−1)年度準備金(i、
j) n年度積立金(i、j)=(n−1)年度積立金(i、
j) n年度保険料率(i、j)=(n−1)年度保険料率
(i、j) ステップS1210において、n年度準備金(i、
j)、n年度積立金(i、j)、n年度保険料率(i、
j)を固有情報記憶手段10に記憶し、更新処理を終了
して次の処理に移行する。
【0137】ここで、シナリオ情報記憶手段12が、準
備金、積立金の両者について取り崩し可能率を0%とし
た施策シナリオを記憶している場合を考える。この場
合、n年度取り崩し金額がゼロとなるため、ステップ1
204において必ずステップS1205に進むこととな
り、保険料率を算出する式は、(n年度保険料率=(n
−1)年度保険料率×n年度想定支出/n年度想定収
入)に単純化される。かかる式に従い算出したn年度保
険料率を用いてn年度想定収入を算出した場合、n年度
想定収入=n年度想定支出が成立することになる。
【0138】なお、本実施形態では、財産残高を準備金
と積立金とに分けてそれぞれ個別に算定する構成として
いるが、両者を区別せずに、合算値である財産残高を算
定・記憶する構成としてもよい。
【0139】(事業者負担予測処理)事業者負担予測処
理とは、n年度及び(n−1)年度の保険料率に基づき
n年度の想定収入を修正してn年度の修正想定収入を算
出し、n年度修正想定収入と前記負担割合に基づいて、
事業者負担額、及び/又は従業員負担額を算出する処理
である。
【0140】本処理では、固有情報記憶手段10に記憶
される固有情報のうち、事業者の負担割合、n年度及び
(n−1)年度の保険料率(i、j)、n年度想定収入
(i、j)を用いる。以下、図11に示すフローチャー
トに基づいて、事業者負担予測処理を詳しく説明する。
【0141】ステップS1300において、固有情報記
憶手段10より、対象となる医療保険者に関して、事業
者の負担割合、n年度及び(n−1)年度の保険料率
(i、j)、n年度想定収入(i、j)を読み出す。
【0142】ステップS1301において、(n年度修
正想定収入(i、j)=n年度想定収入(i、j)×
(n年度保険料率(i、j)/(n−1)年度保険料率
(i、j)))に従い、n年度修正想定収入(i、j)
を算出する。
【0143】ステップS1302において、(n年度事
業者負担(i、j)=n年度修正想定収入(i、j)×
事業者の負担割合)に従い、n年度事業者負担(i、
j)を算出し、固有情報記憶手段10に記憶する。ここ
で、(従業者負担=n年度修正想定収入−事業者負担)
に従い、従業員負担についても求めるように構成しても
よい。
【0144】(その他)上記処理において算出された各
値(例えば、各年度の保険料率、財産残高、事業者負担
など)は、必要に応じて、図示しない出力手段によりテ
キストやグラフ、音声などにより外部に出力される。図
12(a)に保険料率、同図(b)に財産残高(=準備
金+積立金)について、折れ線グラフにより出力した場
合の例を示す。記号100は、医療費動向補正係数につ
いて、所定年数の過去における最大医療費伸び率とした
場合、記号101は平均医療費伸び率とした場合、記号
102は最小医療費伸び率とした場合の予測結果の例で
ある。
【0145】また、上記各処理の説明においては、種々
の値について固有情報記憶手段10等からその都度読み
出す構成としているが、先の処理において読み出されて
いる値については、固有情報記憶手段10等から改めて
読み出すことなく、ワークメモリ上の値を用いて処理を
実行できることは言うまでもない。
【0146】本発明の他の実施形態として、情報処理プ
ログラムを記録した記録媒体が考えられる。記録媒体と
してはCD−ROM、磁気ディスク、半導体メモリその
他の記録媒体を用いることができる。
【0147】この場合、情報処理プログラムは記録媒体
からデータ処理装置に読み込まれ、データ処理装置の動
作を制御する。データ処理装置は情報処理プログラムの
制御により、本発明の実施形態における、固有情報記憶
手段10、マクロ情報記憶手段11、シナリオ情報記憶
手段12、制御手段13による処理と同一の処理を実行
する。
【0148】なお、本発明は、上記各実施の形態に限定
されることなく種々に変形して適用することが可能であ
る。例えば、n年度想定支出の算出において考慮する個
別支出として、n年度の想定収入に依存する費目を設け
るように構成してもよい。この場合、更新処理において
更新した保険料率を用いて、保険料率が更新されなくな
るまで(収束するまで)、収入予測処理から更新処理ま
でを繰り返し実行するように構成する。
【0149】
【発明の効果】本発明によれば、人口構成予測処理、想
定収入算出処理、想定支出算出処理の各処理において、
対象となる医療保険者に固有の情報として、固有情報記
憶手段10に記憶される実測値、予測値を用いているた
め、個々の医療保険者に固有の状況を反映させることが
でき、医療保険者の将来の収支を高精度に予測すること
ができる。
【0150】また、本発明は、国民医療費の変動動向を
表す医療費動向補正係数、医療保険者が保有する財産の
残高をコントロールするための維持パラメータを導入
し、複数の医療費動向補正係数、複数の維持パラメータ
に基づいて予測処理を行う構成としたため、様々なケー
スを想定して財政予測を行うことができ、より柔軟に医
療保険者の経営計画の立案を支援することができる。
【0151】更に、本発明は、医療保険者の財政予測を
行うとともに、将来の事業主負担額についても予測する
構成としたため、より直接的に医療費負担が企業経営等
に及ぼす影響を把握することができ、事業主の福利厚生
政策に関する意思決定を支援することができる。
【0152】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態である情報処理シス
テムの構成を示すブロック図である。
【図2】 全体処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図3】 人口構成予測処理等の流れを示すフローチャ
ートである。
【図4】 収入予測処理等の流れを示すフローチャート
である。
【図5】 老人保険拠出金算出処理等の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図6】 退職者給付拠出金算出処理等の流れを示すフ
ローチャートである。
【図7】 介護納付金算出処理の流れを示すフローチャ
ートである。
【図8】 医療給付金算出処理の流れを示すフローチャ
ートである。
【図9】 現金給付金算出処理の流れを示すフローチャ
ートである。
【図10】 更新処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図11】 事業者負担予測処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図12】 本情報処理システム1において算出された
保険料率、財産残高の出力例を示す図である。
【符号の説明】
1 情報処理システム 10 固有情報記憶手段 11 マクロ情報記憶手段 12 シナリオ情報記憶手段 13 制御手段

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 医療保険者について、所定将来であるn
    年度の収支を予測し、予測した収支に基づいて適切な保
    険料率等を算定する情報処理方法であって、所定の医療
    保険者について、 (n−1)年度の人口構成に基づいて、前記医療保検者
    における死亡者、退職者、新規加入者などを反映させ
    て、n年度の人口構成を予測する人口構成予測工程と、 n年度の人口構成及び保険料率に基づき、n年度の想定
    収入を算出する収入予測工程と、 n年度の人口構成及び(n−1)年度の想定支出に基づ
    き、n年度の想定支出を算出する支出予測工程と、 n年度想定収入よりn年度想定支出が多い場合に、n年
    度想定収入=n年度想定支出となるように、保険料率を
    修正する工程と、を備えることを特徴とする情報処理方
    法。
  2. 【請求項2】 医療保険者について、所定将来であるn
    年度の収支を予測し、予測した収支に基づいて適切な保
    険料率等を算定する情報処理方法であって、所定の医療
    保険者について、 (n−1)年度の人口構成に基づいて、前記医療保検者
    における死亡者、退職者、新規加入者などを反映させ
    て、n年度の人口構成を予測する人口構成予測工程と、 n年度の人口構成及び(n−1)年度保険料率に基づ
    き、n年度の想定収入を算出する収入予測工程と、 n年度の人口構成及び(n−1)年度の想定支出に基づ
    き、n年度の想定支出を算出する支出予測工程と、 (n−1)年度の財産残高を読み出し、かかる財産残高
    以内で取りくずし金額を定める取り崩し金額決定工程
    と、 (n年度想定支出−n年度想定収入≦取り崩し金額)が
    成立する場合に、(n年度財産残高=(n−1)年度財
    産残高−n年度想定支出+n年度想定収入)に従い、n
    年度の財産残高を算出し、 (取り崩し金額<n年度想定支出−n年度想定収入)が
    成立する場合に、(n年度保険料率=(n−1)年度保
    険料率×(n年度想定支出−取り崩し金額)/n年度想
    定収入)に従い、n年度の保険料率を算出するととも
    に、(n年度財産残高=(n−1)年度財産残高−取り
    崩し金額)に従い、n年度の財産残高を算出する更新工
    程と、を備えることを特徴とする情報処理方法。
  3. 【請求項3】 前記取り崩し金額決定工程は、記憶手段
    に記憶される財産残高の維持パターンを複数読み出し、
    各維持パターンごとに取り崩し金額を定め、 前記更新工程は、各維持パターンごとに、n年度財産残
    高、n年度保険料率を算出することを特徴とする請求項
    2記載の情報処理方法。
  4. 【請求項4】 前記人口構成予測工程は、前記所定の医
    療保険者について、 医療保険者固有情報を記憶する記憶手段から、(n−
    1)年度被保険者数、平均退職率、平均死亡率、n年度
    新規加入者数、平均扶養率を読み出す工程と、 (n年度被保険者数=(n−1)年度被保険者数×(1
    −平均退職率)×(1−平均死亡率)+n年度新規加入
    者数)に従い、n年度の被保険者数を算出し、前記医療
    保険者固有情報として記憶する工程と、 (n年度被扶養者数=n年度被保険者数×平均扶養率)
    に従い、n年度の被扶養者数を算出し、前記医療保険者
    固有情報として記憶する工程と、を備えることを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理方
    法。
  5. 【請求項5】 前記人口構成予測工程は、更に、 医療保険者固有情報を記憶する記憶手段から、(n−
    1)年度被保険者死亡数、(n−1)年度被保険者数を
    読み出す工程と、 マクロ情報を記憶する記憶手段から、n年度及び(n−
    1)年度の全国平均死亡率を読み出す工程と、 (平均死亡率=n年度全国平均死亡率×(n−1)年度
    被保険者死亡数/((n−1)年度全国平均死亡率×
    (n−1)年度被保険者数))に従い、平均死亡率を算
    出し、前記医療保険者固有情報として記憶する工程と、
    を備えることを特徴とする請求項4記載の情報処理方
    法。
  6. 【請求項6】 前記収入予測工程は、前記所定の医療保
    険者について、 医療保険者固有情報を記憶する記憶手段から、(n−
    1)年度の年齢別標準報酬月額、標準報酬額平均上昇
    率、(n−1)年度保険料率を読み出す工程と、 (n−1)年度の年齢別標準報酬月額と標準報酬額平均
    上昇率に基づいて、n年度の年齢別標準報酬月額を算出
    する工程と、 n年度人口構成とn年度標準報酬月額に基づいて、n年
    度の総標準報酬月額を算出する工程と、 (n年度想定収入=n年度総標準報酬月額×(n−1)
    年度保険料率)に従い、n年度想定収入を算出する工程
    と、を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれ
    か1項に記載の情報処理方法。
  7. 【請求項7】 前記支出予測工程は、前記所定の医療保
    険者について、 記憶手段に記憶される医療費の変動の程度を示す医療費
    動向補正係数を読み出す補正係数取得工程と、 n年度人口構成、及び医療費動向補正係数に基づいて、
    少なくとも、n年度の老人保険拠出金、n年度の介護納
    付金、n年度の退職者給付拠出金、n年度の医療給付
    金、n年度の現金給付金のいずれかの個別支出を算出
    し、算出した個別支出の総計としてn年度想定支出を算
    出する支出算出工程と、を備えることを特徴とする請求
    項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  8. 【請求項8】 前記補正係数取得工程は、記憶手段に記
    憶される医療費動向補正係数を複数読み出し、 前記支出算出工程は、各医療費動向補正係数ごとに、各
    個別支出、n年度想定支出を算出することを特徴とする
    請求項7記載の情報処理方法。
  9. 【請求項9】 前記医療費動向補正係数は、少なくと
    も、所定年数の過去における最大医療費伸び率、所定年
    数の過去における最小医療費伸び率、所定年数の過去に
    おける平均医療費伸び率、のいずれかであることを特徴
    とする請求項7又は8記載の情報処理方法。
  10. 【請求項10】 前記支出算出工程は、前記所定の医療
    保険者について、 医療保険者固有情報を記憶する記憶手段から、(n−
    1)年度の老人保険拠出金、老人1人あたり医療費伸び
    率を読み出す工程と、 マクロ情報を記憶する記憶手段から、全国平均老人人口
    伸び率を読み出す工程と、 n年度人口構成、(n−1)年度人口構成に基づいて、
    加入者伸び率を算出する工程と、 (n年度老人保険拠出金=(n−1)年度老人保険拠出
    金×老人1人あたり医療費伸び率×医療費動向補正係数
    ×全国平均老人人口伸び率×加入者伸び率)に従い、n
    年度の老人保険拠出金を算出し、前記医療保険者固有情
    報として記憶する工程と、を備えることを特徴とする請
    求項7乃至9のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  11. 【請求項11】 前記支出算出工程は、前記所定の医療
    保険者について、 医療保険者固有情報を記憶する記憶手段から、(n−
    1)年度の退職者拠出金をと、(n−1)年度の総標準
    報酬月額を読み出す工程と、 マクロ情報を記憶する記憶手段から、n年度及び(n−
    1)年度における、所定の退職年齢に該当する国民の国
    民医療費(以下、「退職年齢国民医療費」と呼ぶ。)を
    読み出す工程と、 記憶手段に記憶する、国民医療費と、拠出率(=退職者
    拠出金/総標準報酬月額)との相関関係を読み出す工程
    と、 前記読み出した(n−1)年度退職年齢国民医療費、及
    び(n年度国民医療費×医療費動向補正係数)を、前記
    読み出した相関関係にあてはめ、n年度及び(n−1)
    年度の拠出率を算出し、変化率(=n年度拠出率/(n
    −1)年度拠出率)を算出する工程と、 (n年度退職者拠出金=(n−1)年度退職者拠出金×
    n年度の総標準報酬月額/(n−1)年度の総標準報酬
    月額×変化率)に従い、n年度の退職者拠出金を算出
    し、前記医療保険者固有情報として記憶する工程と、を
    備えることを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1
    項に記載の情報処理方法。
  12. 【請求項12】 前記支出算出工程は、前記所定の医療
    保険者について、 医療保険者固有情報を記憶する記憶手段から、介護保険
    自己負担率を読み出す工程と、 マクロ情報を記憶する記憶手段から、全国年間介護総費
    用を読み出す工程と、 n年度人口構成に基づき、介護保険第2号被保険者人口
    割合を算出する工程と、 (n年度の介護納付金=全国年間介護総費用×(1−介
    護保険自己負担率)×介護保険第2号保険者人口割合)
    に従い、n年度の介護納付金を算出する工程と、を備え
    ることを特徴とする請求項7乃至11のいずれか1項に
    記載の情報処理方法。
  13. 【請求項13】 前記支出算出工程は、前記所定の医療
    保険者について、 医療保険者固有情報を記憶する記憶手段から、1点単
    価、医療費における医療保険者負担割合を読み出す工程
    と、 マクロ情報を記憶する記憶手段から、1日あたり受療
    率、1日あたり1患者あたり平均保険点数を読み出す工
    程と、 n年度の人口構成における老人保険非適用年齢の加入者
    数と、1日あたり受療率とに基づき、1日あたりの患者
    数を算出する工程と、 1日あたりの患者数と、1日あたり1患者あたり平均保
    険点数と、1点単価とに基づき、1日あたり医療費を算
    出する工程と、 1日あたり医療費に基づき1年あたり医療費を求め、
    (n年度医療給付金=1年あたり医療費×医療費動向補
    正係数×医療保険者負担割合)に従い、n年度の医療給
    付金を算出する工程と、を備えることを特徴とする請求
    項7乃至12のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  14. 【請求項14】 前記支出算出工程は、更に、 医療保険者固有情報を記憶する記憶手段から、(n−
    1)年度加入者1日あたり受療数、(n−1)年度加入
    者数を読み出す工程と、 マクロ情報を記憶する記憶手段から、n年度及び(n−
    1)年度全国平均1日あたり受療率を読み出す工程と、 (1日あたり受療率=n年度全国平均1日あたり受療率
    ×(n−1)年度加入者1日あたり受療数/((n−
    1)年度全国平均1日あたり受療率×(n−1)年度加
    入者数))に従い、1日あたり受療率を算出し、前記医
    療保険者固有情報として記憶する工程と、を備えること
    を特徴とする請求項13記載の情報処理方法。
  15. 【請求項15】 前記支出算出工程は、更に、 医療保険者固有情報を記憶する記憶手段から、(n−
    1)年度加入者1日あたり保険点数を読み出す工程と、 マクロ情報を記憶する記憶手段から、n年度及び(n−
    1)年度全国平均1日あたり保険点数を読み出す工程
    と、 (1日あたり保険点数=n年度全国平均1日あたり保険
    点数×(n−1)年度加入者1日あたり保険点数/(n
    −1)年度全国平均1日あたり保険点数)に従い、1日
    あたり保険点数を算出し、前記医療保険者固有情報とし
    て記憶する工程と、を備えることを特徴とする請求項1
    3又は14記載の情報処理方法。
  16. 【請求項16】 前記支出算出工程は、前記所定の医療
    保険者について、 医療保険者固有情報を記憶する記憶手段から、(n−
    1)年度の現金給付金を読み出す工程と、 n年度の人口構成、(n−1)年度の人口構成に基づい
    て、加入者伸び率を算出する工程と、 (n年度の現金給付金=(n−1)年度の現金給付金×
    加入者伸び率)に従い、n年度の現金給付金を算出する
    工程と、を備えることを特徴とする請求項7乃至15の
    いずれか1項に記載の情報処理方法。
  17. 【請求項17】 更に、前記所定の医療保険者につい
    て、 医療保険者固有情報を記憶する記憶手段から、事業者と
    従業員の負担割合を読み出す工程と、 n年度及び(n−1)年度の保険料率に基づいてn年度
    の想定収入を修正してn年度修正想定収入を算出する工
    程と、 n年度修正想定収入と前記負担割合に基づいて、事業者
    負担額、及び/又は従業員負担額を算出する工程と、を
    備えることを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1
    項に記載の情報処理方法。
  18. 【請求項18】 請求項1乃至17のいずれか一項に記
    載の情報処理方法をコンピュータで実行させるためのプ
    ログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
  19. 【請求項19】 医療保険者について、所定将来である
    n年度の収支を予測し、予測した収支に基づいて適切な
    保険料率等を算定する情報処理システムであって、医療
    保険者に固有の情報を記憶する固有情報記憶手段と、医
    療保険者に共通のマクロ情報を記憶するマクロ情報記憶
    手段とを備えており、 更に、医療保険者の(n−1)年度の人口構成に基づい
    て、該医療保検者における死亡者、退職者、新規加入者
    などを反映させて、該医療保検者のn年度の人口構成を
    予測する人口構成予測手段と、 医療保検者のn年度の人口構成及び保険料率に基づき、
    該医療保検者のn年度の想定収入を算出する収入予測手
    段と、 医療保検者のn年度の人口構成及び(n−1)年度の想
    定支出に基づき、該医療保検者のn年度の想定支出を算
    出する支出予測手段と、 n年度想定収入よりn年度想定支出が多い場合に、n年
    度想定収入=n年度想定支出となるように、保険料率を
    修正する手段と、を備えることを特徴とする情報処理シ
    ステム。
  20. 【請求項20】 医療保険者について、所定将来である
    n年度の収支を予測し、予測した収支に基づいて適切な
    保険料率等を算定する情報処理システムであって、医療
    保険者に固有の情報を記憶する固有情報記憶手段と、医
    療保険者に共通のマクロ情報を記憶するマクロ情報記憶
    手段とを備えており、 医療保検者の(n−1)年度の人口構成に基づいて、該
    医療保検者における死亡者、退職者、新規加入者などを
    反映させて、該医療保検者のn年度の人口構成を予測す
    る人口構成予測手段と、 医療保検者のn年度の人口構成及び(n−1)年度保険
    料率に基づき、該医療保検者のn年度の想定収入を算出
    する収入予測手段と、 医療保検者のn年度の人口構成及び(n−1)年度の想
    定支出に基づき、該医療保検者のn年度の想定支出を算
    出する支出予測手段と、 医療保検者の(n−1)年度の財産残高を読み出し、か
    かる財産残高以内で取りくずし金額を定める取り崩し金
    額決定手段と、 (n年度想定支出−n年度想定収入≦取り崩し金額)が
    成立する場合に、(n年度財産残高=(n−1)年度財
    産残高−n年度想定支出+n年度想定収入)に従い、n
    年度の財産残高を算出し、 (取り崩し金額<n年度想定支出−n年度想定収入)が
    成立する場合に、(n年度保険料率=(n−1)年度保
    険料率×(n年度想定支出−取り崩し金額)/n年度想
    定収入)に従い、n年度の保険料率を算出するととも
    に、(n年度財産残高=(n−1)年度財産残高−取り
    崩し金額)に従い、n年度の財産残高を算出する更新手
    段と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
  21. 【請求項21】 更に、財産残高の維持パターンを複数
    記憶する維持パターン記憶手段を備えており、 前記取り崩し金額決定手段は、維持パターン記憶手段に
    記憶される維持パターンを複数読み出し、各維持パター
    ンごとに取り崩し金額を定め、 前記更新手段は、各維持パターンごとに、n年度財産残
    高、n年度保険料率を算出することを特徴とする請求項
    20記載の情報処理システム。
  22. 【請求項22】 前記人口構成予測手段は、 前記固有情報記憶手段から、前記医療保険者の(n−
    1)年度被保険者数、平均退職率、平均死亡率、n年度
    新規加入者数、平均扶養率を読み出す機能と、 (n年度被保険者数=(n−1)年度被保険者数×(1
    −平均退職率)×(1−平均死亡率)+n年度新規加入
    者数)に従い、n年度の被保険者数を算出し、前記固有
    情報記憶手段に記憶する機能と、 (n年度被扶養者数=n年度被保険者数×平均扶養率)
    に従い、n年度の被扶養者数を算出し、前記固有情報記
    憶手段に記憶する機能と、を備えることを特徴とする請
    求項19乃至21のいずれか1項に記載の情報処理シス
    テム。
  23. 【請求項23】 前記人口構成予測手段は、更に、 前記固有情報記憶手段から、前記医療保険者の(n−
    1)年度被保険者死亡数、(n−1)年度被保険者数を
    読み出す機能と、 前記マクロ情報記憶手段から、n年度及び(n−1)年
    度の全国平均死亡率を読み出す機能と、 (平均死亡率=n年度全国平均死亡率×(n−1)年度
    被保険者死亡数/((n−1)年度全国平均死亡率×
    (n−1)年度被保険者数))に従い、平均死亡率を算
    出し、前記固有情報記憶手段に記憶する機能と、を備え
    ることを特徴とする請求項22記載の情報処理システ
    ム。
  24. 【請求項24】 前記収入予測手段は、 前記固有情報記憶手段から、(n−1)年度の年齢別標
    準報酬月額、標準報酬額平均上昇率、(n−1)年度保
    険料率を読み出す機能と、 (n−1)年度の年齢別標準報酬月額と標準報酬額平均
    上昇率に基づいて、n年度の年齢別標準報酬月額を算出
    する機能と、 n年度人口構成とn年度標準報酬月額に基づいて、n年
    度の総標準報酬月額を算出する機能と、 (n年度想定収入=n年度総標準報酬月額×(n−1)
    年度保険料率)に従い、n年度想定収入を算出する機能
    と、を備えることを特徴とする請求項19乃至23のい
    ずれか1項に記載の情報処理システム。
  25. 【請求項25】 更に、医療費の変動の程度を示す医療
    費動向補正係数を記憶する補正係数記憶手段を備えてお
    り、 前記支出予測手段は、 前記補正係数記憶手段に記憶される医療費動向補正係数
    を読み出す機能と、 n年度人口構成、及び医療費動向補正係数に基づいて、
    少なくとも、n年度の老人保険拠出金、n年度の介護納
    付金、n年度の退職者給付拠出金、n年度の医療給付
    金、n年度の現金給付金のいずれかの個別支出を算出
    し、算出した個別支出の総計としてn年度想定支出を算
    出する支出算出機能と、を備えることを特徴とする請求
    項19乃至24のいずれか1項に記載の情報処理システ
    ム。
  26. 【請求項26】 前記補正係数記憶手段は、医療費動向
    補正係数を複数記憶しており、 前記支出算出手段は、各医療費動向補正係数ごとに、各
    個別支出、n年度想定支出を算出することを特徴とする
    請求項25記載の情報処理システム。
  27. 【請求項27】 前記医療費動向補正係数は、少なくと
    も、所定年数の過去における最大医療費伸び率、所定年
    数の過去における最小医療費伸び率、所定年数の過去に
    おける平均医療費伸び率、のいずれかであることを特徴
    とする請求項25又は26記載の情報処理システム。
  28. 【請求項28】 前記支出算出手段は、 前記固有情報記憶手段から、(n−1)年度の老人保険
    拠出金、老人1人あたり医療費伸び率を読み出す機能
    と、 前記マクロ情報記憶手段から、全国平均老人人口伸び率
    を読み出す機能と、 n年度人口構成、(n−1)年度人口構成に基づいて、
    加入者伸び率を算出する機能と、 (n年度老人保険拠出金=(n−1)年度老人保険拠出
    金×老人1人あたり医療費伸び率×医療費動向補正係数
    ×全国平均老人人口伸び率×加入者伸び率)に従い、n
    年度の老人保険拠出金を算出し、前記固有情報記憶手段
    に記憶する機能と、を備えることを特徴とする請求項2
    5乃至27のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  29. 【請求項29】 更に、国民医療費と、拠出率(=退職
    者拠出金/総標準報酬月額)との相関関係を記憶する相
    関情報記憶手段を備えており、 前記支出算出手段は、 前記固有情報記憶手段から、(n−1)年度の退職者拠
    出金をと、(n−1)年度の総標準報酬月額を読み出す
    機能と、 前記マクロ情報記憶手段から、n年度及び(n−1)年
    度における、所定の退職年齢に該当する国民の国民医療
    費(以下、「退職年齢国民医療費」と呼ぶ。)を読み出
    す機能と、 相関情報記憶手段から、前記相関関係を読み出す機能
    と、 前記読み出した(n−1)年度退職年齢国民医療費、及
    び(n年度国民医療費×医療費動向補正係数)を、前記
    読み出した相関関係にあてはめ、n年度及び(n−1)
    年度の拠出率を算出し、変化率(=n年度拠出率/(n
    −1)年度拠出率)を算出する機能と、 (n年度退職者拠出金=(n−1)年度退職者拠出金×
    n年度の総標準報酬月額/(n−1)年度の総標準報酬
    月額×変化率)に従い、n年度の退職者拠出金を算出
    し、前記固有情報記憶手段に記憶する機能と、を備える
    ことを特徴とする請求項25乃至28のいずれか1項に
    記載の情報処理システム。
  30. 【請求項30】 前記支出算出手段は、 前記固有情報記憶手段から、介護保険自己負担率を読み
    出す機能と、 前記マクロ情報記憶手段から、全国年間介護総費用を読
    み出す機能と、 n年度人口構成に基づき、介護保険第2号被保険者人口
    割合を算出する機能と、 (n年度の介護納付金=全国年間介護総費用×(1−介
    護保険自己負担率)×介護保険第2号保険者人口割合)
    に従い、n年度の介護納付金を算出する機能と、を備え
    ることを特徴とする請求項25乃至29のいずれか1項
    に記載の情報処理システム。
  31. 【請求項31】 前記支出算出手段は、 前記固有情報記憶手段から、1点単価、医療費における
    医療保険者負担割合を読み出す機能と、 前記マクロ情報記憶手段から、1日あたり受療率、1日
    あたり1患者あたり平均保険点数を読み出す機能と、 n年度の人口構成における老人保険非適用年齢の加入者
    数と、1日あたり受療率とに基づき、1日あたりの患者
    数を算出する機能と、 1日あたりの患者数と、1日あたり1患者あたり平均保
    険点数と、1点単価とに基づき、1日あたり医療費を算
    出する機能と、 1日あたり医療費に基づき1年あたり医療費を求め、
    (n年度医療給付金=1年あたり医療費×医療費動向補
    正係数×医療保険者負担割合)に従い、n年度の医療給
    付金を算出する機能と、を備えることを特徴とする請求
    項26乃至30のいずれか1項に記載の情報処理システ
    ム。
  32. 【請求項32】 前記支出算出手段は、更に、 前記固有情報記憶手段から、(n−1)年度加入者1日
    あたり受療数、(n−1)年度加入者数を読み出す機能
    と、 前記マクロ情報記憶手段から、n年度及び(n−1)年
    度全国平均1日あたり受療率を読み出す機能と、 (1日あたり受療率=n年度全国平均1日あたり受療率
    ×(n−1)年度加入者1日あたり受療数/((n−
    1)年度全国平均1日あたり受療率×(n−1)年度加
    入者数))に従い、1日あたり受療率を算出し、前記固
    有情報記憶手段に記憶する機能と、を備えることを特徴
    とする請求項31記載の情報処理システム。
  33. 【請求項33】 前記支出算出手段は、更に、 前記固有情報記憶手段から、(n−1)年度加入者1日
    あたり保険点数を読み出す機能と、 前記マクロ情報記憶手段から、n年度及び(n−1)年
    度全国平均1日あたり保険点数を読み出す機能と、 (1日あたり保険点数=n年度全国平均1日あたり保険
    点数×(n−1)年度加入者1日あたり保険点数/(n
    −1)年度全国平均1日あたり保険点数)に従い、1日
    あたり保険点数を算出し、前記固有情報記憶手段に記憶
    する機能と、を備えることを特徴とする請求項31又は
    32記載の情報処理システム。
  34. 【請求項34】 前記支出算出手段は、 前記固有情報記憶手段から、(n−1)年度の現金給付
    金を読み出す機能と、 n年度の人口構成、(n−1)年度の人口構成に基づい
    て、加入者伸び率を算出する機能と、 (n年度の現金給付金=(n−1)年度の現金給付金×
    加入者伸び率)に従い、n年度の現金給付金を算出する
    機能と、を備えることを特徴とする請求項乃25至33
    のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  35. 【請求項35】 更に、前記固有情報記憶手段から事業
    者と従業員の負担割合を読み出し、n年度及び(n−
    1)年度の保険料率に基づきn年度の想定収入を修正し
    てn年度の修正想定収入を算出し、n年度修正想定収入
    と前記負担割合に基づいて、事業者負担額、及び/又は
    従業員負担額を算出する手段を備えることを特徴とする
    請求項25乃至34のいずれか1項に記載の情報処理シ
    ステム。
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