JP2002073289A - 画像処理システム及びその制御方法 - Google Patents

画像処理システム及びその制御方法

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JP2002073289A JP2000258914A JP2000258914A JP2002073289A JP 2002073289 A JP2002073289 A JP 2002073289A JP 2000258914 A JP2000258914 A JP 2000258914A JP 2000258914 A JP2000258914 A JP 2000258914A JP 2002073289 A JP2002073289 A JP 2002073289A
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像入力装置と画像形成装置とを接続したシ
ステムにおいて、画像形成装置の動作中に画像入力装置
は動作停止しており、機器間におけるパフォーマンスの
バランスが悪いため、トータルスループットが向上しな
い。 【解決手段】 デジタルカメラにおいて印刷用のJPEGデ
ータをプリンタに転送する際に、そのインタフェース状
態を検出し(S3104)、転送が不可能なビジー状態となれ
ば残りのJPEGデータを伸長してから(S3108)、転送を行
う(S3110,S3111)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理システム及
びその制御方法に関し、特に画像入力装置と画像形成装
置とを接続した画像処理システム及びその制御方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年のデジタル画像処理装置における性
能の向上及び低価格化に伴い、デジタルカメラ等の画像
入力装置とプリンタ等の画像形成装置とを接続した画像
処理システムが普及している。このような画像処理シス
テムにおいて画像データを処理する際には、画像入力装
置において入力した画像データを圧縮し、該圧縮データ
を所定のインタフェースを介して画像形成装置へ転送す
る。そして、画像形成装置においては受信した圧縮デー
タに対して伸長その他の画像処理を施した後に、印刷出
力を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像処理システムにおいては、画像入力から印刷終
了までに要するトータルの処理時間(以降、スループッ
トと称する)は、主にデータの転送時間と、画像形成装
置側における圧縮データの伸長等の画像処理時間、及び
印刷処理時間に依存しており、画像入力装置側における
処理はトータルスループットにはほとんど影響しない。
【0004】これは即ち、画像形成装置が動作している
間に、画像入力装置では動作が停止しているという現象
が発生することを意味し、システムを構成する機器間に
おけるパフォーマンスのバランスが悪いという問題あっ
た。
【0005】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであり、画像入力装置と画像形成装置を接続し
た画像処理システムにおいて、転送データの形式を適切
に変更することによって、トータルスループットを向上
させる画像処理システム及びその制御方法を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の一手段として、本発明の画像処理システムは以下の構
成を備える。
【0007】即ち、画像入力装置と画像出力装置とをシ
リアルバスにより接続した画像処理システムであって、
前記画像入力装置は、第1の形式の画像データを前記画
像出力装置へ送信する第1の通信手段と、送信する画像
データの形式を変換すべきか否かを判定する判定手段
と、該判定結果に基づいて、前記第1の形式の画像デー
タを第2の形式に変換する第1の変換手段と、を有する
ことを特徴とする。
【0008】また、前記画像出力装置は、前記画像入力
装置から転送されてきた画像データを受信する第2の通
信手段と、該受信した画像データを所定容量のバッファ
に一時保持する保持手段と、前記バッファに保持された
画像データが前記第1の形式であれば前記第2の形式に
変換する第2の変換手段と、前記第2の形式の画像デー
タを順次出力する出力手段と、を有することを特徴とす
る。
【0009】例えば、前記第1の形式は圧縮されたデー
タ形式であり、前記第2の形式は該第1の形式の画像デ
ータを伸長したデータ形式であることを特徴とする。
【0010】例えば、前記画像入力装置における判定手
段は、前記画像出力装置における前記バッファの空き状
況に基づいて、画像データの形式を変換すべきか否かを
判定することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る一実施形態に
ついて、図面を参照して詳細に説明する。
【0012】<第1実施形態>図1は、本発明を適用す
る画像処理システムの構成を示す図であり、1は画像デ
ータを入力するデジタルカメラ、2はデジタルカメラ1か
ら入力された画像データを印刷出力するプリンタであ
る。デジタルカメラ1及びプリンタ2は、それぞれのIEEE
1394により規定されるインタフェース(I/F)部3,4によ
り、ケーブル16を介して直結されている。
【0013】デジタルカメラ1は、画像入力処理を統括
的に制御するCPU5、制御用プログラム等が格納されてい
るROM6、一時記憶等を行うRAM7、実際に画像データの入
力を行う画像入力部8、該入力された画像データに対し
て加工処理等を施す画像処理部9、及びI/F部3等により
構成される。
【0014】一方、プリンタ2は、印刷処理を統括的に
制御するCPU10、御御用プログラム等が格納されているR
OM11、一時記憶等を行うRAM12、印刷データに対して加
工処理等を施すデータ処理部13、加工結果をプリンタ駆
動部15へ引き渡す出力部14、実際の印刷処理を行うプリ
ンタ駆動部15、及びI/F部4等により構成される。
【0015】上述したデジタルカメラ1及びプリンタ2に
おけるI/F部3,4は互いに同様の構成からなり、図2にそ
の詳細ブロック構成を示す。
【0016】同図において、201は物理層における動作
であるデータ転送入出力、アービトレーション、及び送
信データ符号のエンコード/デコード、等の機能を有す
るPHYチップ部(フィジカルレイアチップ)である。202
はリンク層における動作である非同期データ転送、アイ
ソクロナスデータ転送サポート、等の機能を有するLINK
チップ部(リンクレイアチップ)である。203はI/F部全
体を制御するCPU、204は制御用プログラム等が格納され
ているROM、205は一時記憶等を行うRAM、206はI/F部3,
4を、デジタルカメラ1,プリンタ2の内部バスと接続す
るI/F部である。本実施形態においては、IEEE1394-1995
規格(以下、「IEEE1394規格」と称する)により規定さ
れるインタフェース(以下、「1394シリアルバス」と称
する)を使用してデータ通信を行うことを前提とする。
従って、予め1394シリアルバスの概要を以下に説明す
る。尚、IEEE1394規格についての詳細は、1996年の8月3
0日にIEEE(The Institute of Electrical and Electron
ics Engineers,Inc.)から出版された「IEEE Standard f
or a High Performance Serial Bus」に記述されてい
る。
【0017】
【IEEE1394の概要】家庭用ディジタルVTRやディジタル
ビデオディスク(DVD)の登場に伴い、ビデオデータやオ
ーディオデータ(以下、まとめて「AVデータ」と呼ぶ)
など、リアルタイムかつ情報量の多いデータを転送する
必要が生じている。AVデータをリアルタイムに、PCへ転
送したり、その他のディジタル機器に転送するには、高
速のデータ転送能力をもつインタフェイスが必要にな
る。そういった観点から開発されたインタフェイスが13
94シリアルバスである。
【0018】図3に1394シリアルバスを用いて構成され
るネットワークシステムの例を示す。このシステムは機
器AからHを備え、A-B間、A-C間、B-D間、D-E間、C-F
間、C-G間、およびC-H間がそれぞれ1394シリアルバス用
のツイストペアケーブルで接続されている。これらの機
器AからHの例としては、パソコンなどのホストコンピュ
ータ装置、および、コンピュータ周辺機器である。コン
ピュータ周辺機器としては、ディジタルVCR、DVDプレー
ヤ、ディジタルスチルカメラ、ハードディスクや光ディ
スクなどのメディアを用いる記憶装置、CRTやLCDのモニ
タ、チューナ、イメージスキャナ、フィルムスキャナ、
プリンタ、MODEM、ターミナルアダプタ(TA)などコンピ
ュータ周辺機器のすべてが対象になる。なお、プリンタ
の記録方式は、レーザビームやLEDを用いた電子写真方
式、インクジェット方式、インク溶融型や昇華型の熱転
写方式、感熱記録方式など、どんな方式でも構わない。
【0019】各機器間の接続は、ディジーチェーン方式
とノード分岐方式との混在が可能であり、自由度の高い
接続を行うことができる。また、各機器はそれぞれIDを
有し、互いにIDを認識し合うことによって、1394シリア
ルバスで接続された範囲において、一つのネットワーク
を構成している。例えば、各機器間をそれぞれ一本の13
94シリアルバス用ケーブルでディジーチェーン接続する
だけで、それぞれの機器が中継の役割を担うので、全体
として一つのネットワークを構成することができる。
【0020】また、1394シリアルバスはPlug and Play
機能に対応し、1394シリアルバス用ケーブルを機器に接
続するだけで自動的に機器を認識し、接続状況を認識す
る機能を有している。また、図3に示すようなシステム
において、ネットワークからある機器が外されたり、ま
たは新たに加えられたときなど、自動的にバスをリセッ
ト(それまでのネットワークの構成情報をリセット)し
て、新たなネットワークを再構築する。この機能によっ
て、その時々のネットワークの構成を常時設定、認識す
ることができる。
【0021】また、1394シリアルバスのデータ転送速度
は、100/200/400Mbpsが定義されていて、上位の転送速
度をもつ機器が下位の転送速度をサポートすることで、
互換性が保たれている。データ転送モードとしては、コ
ントロール信号などの非同期データを転送する非同期(A
synchronous)転送モード(ATM)と、リアルタイムなAVデ
ータ等の同期データを転送する同期(Isochronous)転送
モードがある。この非同期データと同期データは、各サ
イクル(通常125μs/サイクル)の中で、サイクル開始
を示すサイクルスタートパケット(CSP)の転送に続き、
同期データの転送を優先しつつ、サイクル内で混在して
転送される。
【0022】図4は1394シリアルバスの構成例を示す図
である。1394シリアルバスはレイヤ構造で構成されてい
る。図4に示すように、コネクタポート810には、1394シ
リアルバス用のケーブル813の先端のコネクタが接続さ
れる。コネクタポート810の上位には、ハードウェア部8
00で構成されるフィジカルレイヤ811とリンクレイヤ812
がある。ハードウェア部800はインタフェイス用チップ
で構成され、そのうちフィジカルレイヤ811は符号化や
コネクション関連の制御等を行い、リンクレイヤ812は
パケット転送やサイクルタイムの制御等を行う。
【0023】ファームウェア部801のトランザクション
レイヤ814は、転送(トランザクション)すべきデータ
の管理を行い、Read、Write、Lockの命令を出す。ファ
ームウェア部801のマネージメントレイヤ815は、1394シ
リアルバスに接続されている各機器の接続状況やIDの管
理を行い、ネットワークの構成を管理する。上記のハー
ドウェアとファームウェアまでが、1394シリアルバスの
実質的な構成である。
【0024】また、ソフトウェア部802のアプリケーシ
ョンレイヤ816は、利用されるソフトによって異なり、
インタフェイス上でどのようにしてデータを転送するか
は、プリンタやAV/Cプロトコルなどのプロトコルによっ
て定義される。
【0025】図5は1394シリアルバスにおけるアドレス
空間の一例を示す図である。1394シリアルバスに接続さ
れた各機器(ノード)には必ずノードに固有の64ビット
アドレスをもたせる。そして、このアドレスは機器のメ
モリに格納されていて、自分や相手のノードアドレスを
常時認識することで、通信相手を指定したデータ通信を
行うことができる。
【0026】1394シリアルバスのアドレッシングは、IE
EE1212規格に準じた方式であり、アドレス設定は、最初
の10ビットがバスの番号の指定用に、次の6ビットがノ
ードIDの指定用に使われる。
【0027】それぞれの機器内で使用される48ビットの
アドレスについても、20ビットと28ビットに分けられ、
256Mバイト単位の構造をもって利用される。最初の20ビ
ットのアドレス空間のうち0〜0xFFFFDはメモリ空間、0x
FFFFEはプライベート空間、0xFFFFFはレジスタ空間とそ
れぞれ呼ばれる。プライベート空間は機器内で自由に利
用できるアドレスであり、レジスタ空間にはバスに接続
された機器間で共通な情報が置かれ、各機器間のコミュ
ニケーションに使われる。
【0028】レジスタ空間の、最初の512バイトにはCSR
アーキテクチャのコアになるレジスタ(CSRコア)が、
次の512バイトにはシリアルバスのレジスタが、その次
の1024バイトにはコンフィグレーションROMが、残りは
ユニット空間で機器固有のレジスタが、それぞれ置かれ
る。
【0029】一般的には異種バスシステムの設計の簡略
化のため、ノードは初期ユニット空間の最初の2048バイ
トだけを使うべきであり、この結果としてCSRコア、シ
リアルバスのレジスタ、コンフィグレーションROMおよ
びユニット空間の最初の2048バイトを合わせて4096バイ
トで構成することが望ましい。
【0030】以上が、1394シリアルバスの概要である。
次に、1394シリアルバスの特徴をより詳細に説明する。
【0031】
【1394シリアルバスの詳細】[1394シリアルバスの電気
的仕様]図6は1394シリアルバス用のケーブルの断面を
示す図である。1394シリアルバス用ケーブルには、二組
のツイストペア信号線の他に、電源ラインが設けられて
いる。これによって、電源を持たない機器や、故障など
により電圧が低下した機器にも電力の供給が可能にな
る。電源線により供給される直流電力の電圧は8〜40V、
電流は最大電流1.5Aに規定されている。なお、DVケーブ
ルと呼ばれる規格では、電源ラインを省いた四線で構成
される。
【0032】[DS-Link方式]図7は1394シリアルバスで
採用されている、データ転送方式のDS-Link(Data/Strob
e Link)方式を説明するための図である。
【0033】DS-Link方式は、高速なシリアルデータ通
信に適し、二組の信号線を必要とする。つまり、二組の
より対線のうち一組でデータ信号を送り、もう一組でス
トローブ信号を送る構成になっている。受信側では、こ
のデータ信号と、ストローブ信号との排他的論理和をと
ることによってクロックを生成することができるという
特徴がある。このため、DS-Link方式を用いると、デー
タ信号中にクロック信号を混入させる必要がないので他
のシリアルデータ転送方式に比べて転送効率が高い、ク
ロック信号を生成できるので位相ロックドループ(PLL)
回路が不要になり、その分コントローラLSIの回路規模
を小さくすることができる。さらに、転送すべきデータ
が無いときにアイドル状態であることを示す情報を送る
必要が無いので、各機器のトランシーバ回路をスリープ
状態にすることができ、消費電力の低減が図れる、など
が挙げられる。
【0034】[バスリセットのシーケンス]1394シリア
ルバスに接続されている各機器(ノード)にはノードID
が与えられ、ネットワークを構成するノードとして認識
される。例えば、ネットワーク機器の接続分離や電源の
オン/オフなどによるノード数の増減、つまりネットワ
ーク構成に変化があり、新たなネットワーク構成を認識
する必要があるとき、その変化を検知した各ノードはバ
ス上にバスリセット信号を送信して、新たなネットワー
ク構成を認識するモードに入る。このネットワーク構成
の変化の検知は、コネクタポート810においてバイアス
電圧の変化を検知することによって行われる。
【0035】あるノードからバスリセット信号が送信さ
れると、各ノードのフィジカルレイヤ811はこのバスリ
セット信号を受けると同時にリンクレイヤ812にバスリ
セットの発生を伝達し、かつ他のノードにバスリセット
信号を伝達する。最終的にすべてのノードがバスリセッ
ト信号を受信した後、バスリセットのシーケンスが起動
される。なお、バスリセットのシーケンスは、ケーブル
が抜き挿しされた場合や、ネットワークの異常等をハー
ドウェアが 検出した場合に起動されるとともに、プロ
トコルによるホスト制御などフィジカルレイヤ811に直
接命令を与えることによっても起動される。また、バス
リセットのシーケンスが起動されると、データ転送は一
時中断されてバスリセットの間は待たされ、バスリセッ
ト終了後、新しいネットワーク構成の基で再開される。
【0036】[ノードID決定のシーケンス]バスリセッ
トの後、各ノードは新しいネットワーク構成を構築する
ために、各ノードにIDを与える動作に入る。このとき
の、バスリセットからノードID決定までの一般的なシー
ケンスを図8から図10に示すフローチャートを用いて説
明する。 図8は、バスリセット信号の発生から、ノー
ドIDが決定し、データ転送が行えるようになるまでの一
連のシーケンス例を示すフローチャートである。各ノー
ドは、ステップS101でバスリセット信号の発生を常時監
視し、バスリセット信号が発生するとステップS102に移
り、ネットワーク構成がリセットされた状態において新
たなネットワーク構成を得るために、互いに直結されて
いるノード間で親子関係が宣言される。そしてステップ
S103の判定により、すべてのノード間で親子関係が決っ
たと判定されるまでステップS102が繰り返される。
【0037】親子関係が決定するとステップS104へ進み
ルート(root)ノードが決定され、ステップS105で各ノー
ドにIDを与えるノードIDの設定作業が行われる。ルート
ノードから所定のノード順にノードIDの設定が行われ、
ステップS106の判定により、すべてのノードにIDが与え
られたと判定されるまでステップS105が繰り返される。
【0038】ノードIDの設定が終了すると、新しいネッ
トワーク構成がすべてのノードにおいて認識されたこと
になるのでノード間のデータ転送が行える状態になり、
ステップS107でデータ転送が開始されるとともに、シー
ケンスはステップS101へ戻り、再びバスリセット信号の
発生が監視される。
【0039】図9はバスリセット信号の監視(S101)から
ルートノードの決定(S104)までの詳細例を示すフローチ
ャート、図10はノードID設定(S105,S106)の詳細例を示
すフローチャートである。
【0040】図9において、ステップS201でバスリセッ
ト信号の発生が監視され、バスリセット信号が発生する
と、ネットワーク構成は一旦リセットされる。次に、ス
テップS202で、リセットされたネットワーク構成を再認
識する作業の第一歩として、各機器はフラグFLをリーフ
ノードであることを示すデータでリセットする。そし
て、ステップS203で、各機器はポート数、つまり自分に
接続されている他ノードの数を調べ、ステップS204で、
ステップS203の結果に応じて、これから親子関係の宣言
を始めるために、未定義(親子関係が決定されていな
い)ポートの数を調べる。ここで、未定義ポート数は、
バスリセットの直後はポート数に等しいが、親子関係が
決定されて行くにしたがって、ステップS204で検知され
る未定義ポートの数は減少する。
【0041】バスリセットの直後に親子関係の宣言を行
えるのは実際のリーフノードに限られている。リーフノ
ードであるか否かはステップS203のポート数の確認結果
から知ることができ、つまりポート数が「1」であれば
リーフノードである。リーフノードは、ステップS205
で、接続相手のノードに対して親子関係の宣言「自分は
子、相手は親」を行い動作を終了する。
【0042】一方、ステップS203でポート数が「2以
上」であったノード、つまりブランチノードは、バスリ
セットの直後は「未定義ポート数>1」であるからステ
ップS206へ進み、フラグFLにブランチノードを示すデー
タをセットし、ステップS207で他ノードから親子関係が
宣言されるのを待つ。他ノードから親子関係が宣言さ
れ、それを受けたブランチノードはステップS204に戻
り、未定義ポート数を確認するが、もし未定義ポート数
が「1」になっていれば残るポートに接続された他ノー
ドに対して、ステップS205で「自分は子、相手は親」の
親子関係を宣言することができる。また、未だ未定義ポ
ート数が「2以上」あるブランチノードは、ステップS20
7で再び他ノードから親子関係が宣言されるのを待つこ
とになる。
【0043】何れか一つのブランチノード(または例外
的に、子宣言を行えるのにもかかわらず、すばやく動作
しなかったリーフノード)の未定義ポート数が「0」に
なると、ネットワーク全体の親子関係の宣言が終了した
ことになり、未定義ポート数が「0」になった唯一のノ
ード、つまりすべてノードの親に決まったノードは、ス
テップS208でフラグFLにルートノードを示すデータをセ
ットし、ステップS209でルートノードとして認識され
る。
【0044】このようにして、バスリセットから、ネッ
トワーク内のすべてのノード間における親子関係の宣言
までの手順が終了する。
【0045】次に、各ノードにIDを与える手順を説明す
るが、最初にIDの設定を行うことができるのはリーフノ
ードである。そして、リーフ→ブランチ→ルートの順に
若い番号(ノード番号: 0)からIDを設定する。
【0046】図10のステップS301で、フラグFLに設定さ
れたデータを基にノードの種類、つまりリーフ、ブラン
チおよびルートに応じた処理に分岐する。
【0047】まずリーフノードの場合は、ステップS302
でネットワーク内に存在するリーフノードの数(自然
数)を変数Nに設定した後、ステップS303で各リーフノ
ードがルートノードに対して、ノード番号を要求する。
この要求が複数ある場合、ルートノードはステップS304
でアービトレーションを行い、ステップS305である一つ
のノードにノード番号を与え、他のノードにはノード番
号の取得失敗を示す結果を通知する。
【0048】ステップS306の判断により、ノード番号を
取得できなかったリーフノードは、再びステップS303で
ノード番号の要求を繰り返す。一方、ノード番号を取得
できたリーフノードは、ステップS307で、取得したノー
ド番号を含むID情報をブロードキャストすることで全ノ
ードに通知する。ID情報のブロードキャストが終わると
ステップS308で、リーフ数を表す変数Nがデクリメント
される。そして、ステップS309の判定により変数Nが
「0」になるまでステップS303からS308の手順が繰り返
され、すべてのリーフノードのID情報がブロードキャス
トされた後、ステップS310へ進んで、ブランチノードの
ID設定に移る。
【0049】ブランチノードのID設定もリーフノードと
ほぼ同様に行われる。まず、ステップS310でネットワー
ク内に存在するブランチノードの数(自然数)を変数M
に設定した後、ステップS311で各ブランチノードがルー
トノードに対して、ノード番号を要求する。この要求に
対してルートノードは、ステップS312でアービトレーシ
ョンを行い、ステップS313である一つのブランチノード
にリーフノードに続く若い番号を与え、ノード番号を取
得できなかったブランチノードには取得失敗を示す結果
を通知する。
【0050】ステップS314の判定により、ノード番号の
取得に失敗したことを知ったブランチノードは、再びス
テップS311でノード番号の要求を繰り返す。一方、ノー
ド番号を取得できたブランチノードはステップS315で、
取得したノード番号を含むID情報をブロードキャストす
ることで全ノードに通知する。ID情報のブロードキャス
トが終わるとステップS316で、ブランチ数を表す変数M
がデクリメントされる。そして、ステップS317の判定に
より、変数Mが「0」になるまでステップS311からS316の
手順が繰返され、すべてのブランチノードのID情報がブ
ロードキャストされた後、ステップS318へ進んで、ルー
トノードのID設定に移る。
【0051】ここまで終了すると、最終的にIDを取得し
ていないノードはルートノードのみなので、ステップS3
18では、他のノードに与えていない最も若い番号を自分
のノード番号に設定し、ステップS319でルートノードの
ID情報をブロードキャストする。
【0052】以上で、すべてのノードのIDが設定される
までの手順が終了する。次に、図11に示すネットワーク
例を用いてノードID決定のシーケンスの具体的な手順を
説明する。
【0053】図11に示すネットワークは、ルートである
ノードBの下位にはノードAとノードCが直結され、ノー
ドCの下位にはノードDが直結され、ノードDの下位には
ノードEとノードFが直結された階層構造を有する。こ
の、階層構造やルートノード、ノードIDを決定する手順
は以下のようになる。
【0054】バスリセットが発生した後、各ノードの接
続状況を認識するために、各ノードの直結されているポ
ート間において、親子関係の宣言がなされる。ここでい
う親子とは、階層構造の上位が「親」、下位が「子」と
いう意味である。図11では、バスリセットの後、最初に
親子関係を宣言したのはノードAである。前述したよう
に、一つのポートだけが接続されたノード(リーフ)か
ら親子関係の宣言を開始することができる。これは、ポ
ート数が「1」であればネットワークツリーの末端、つ
まりリーフノードであることが認識され、それらリーフ
ノードの中で最も早く動作を行ったノードから親子関係
が決定されて行くことになる。こうして親子関係の宣言
を行ったノードのポートが、互いに接続された二つのノ
ードの「子」と設定され、相手ノードのノードが「親」
と設定される。こうして、ノードA-B間、ノードE-D間、
ノードF-D間で「子-親」の関係が設定される。
【0055】さらに、階層が一つ上がって、複数のポー
トをもつノード、つまりブランチノードのうち他ノード
から親子関係の宣言を受けたノードから順次、上位のノ
ードに対して親子関係を宣言する。図11ではまずノード
D-E間、D-F間の親子関係が決定された後、ノードDがノ
ードCに対して親子関係を宣言し、その結果、ノードD-C
間で「子-親」の関係が設定される。ノードDから親子関
係の宣言を受けたノードCは、もう一つのポートに接続
されているノードBに対して親子関係を宣言し、これに
よってノードC-B間で「子-親」の関係が設定される。
【0056】このようにして、図11に示すような階層構
造が構成され、最終的に接続されているすべてのポート
において親となったノードBが、ルートノードと決定さ
れる。なお、ルートノードは一つのネットワーク構成中
に一つしか存在しない。また、ノードAから親子関係を
宣言されたノードBが、速やかに、他のノードに対して
親子関係を宣言した場合は、例えばノードCなどの他の
ノードがルートノードになる可能性もあり得る。すなわ
ち、親子関係の宣言が伝達されるタイミングによって
は、どのノードもルートノードになる可能性があり、ネ
ットワーク構成が同一であっても、特定のノードがルー
トノードになるとは限らない。
【0057】ルートノードが決定されると、各ノードID
の決定モードに入る。すべてのノードは、決定した自分
のID情報を、他のすべてのノードに通知するプロードキ
ャスト機能をもっている。なお、ID情報は、ノード番
号、接続されている位置の情報、もっているポートの
数、接続のあるポートの数、各ポートの親子関係の情報
などを含むID情報としてブロードキャストされる。
【0058】ノード番号の割当ては、前述したようにリ
ーフノードから開始され、順に、ノード番号=0,1,2,…
が割当てられる。そしてID情報のブロードキャストによ
って、そのノード番号は割当て済みであることが認識さ
れる。
【0059】すべてのリーフノードがノード番号を取得
し終わると、次はブランチノードへ移りリーフノードに
続くノード番号が割当てられる。リーフノードと同様
に、ノード番号が割当てられたブランチノードから順に
ID情報がブロードキャストされ、最後にルートノードが
自己のID情報をブロードキャストする。従って、ルート
ノードは常に最大のノード番号を所有することになる。
【0060】以上のようにして、階層構造全体のID設定
が終わり、ネットワーク構成が構築され、バスの初期化
作業が完了する。 [ノード管理のための制御情報]ノード管理を行うため
のCSRアーキテクチャの基本的な機能として、図5に示し
たCSRコアがレジスタ上に存在する。それらレジスタの
位置と機能を図12に示すが、図中のオフセットは0xFFFF
F0000000からの相対位置である。
【0061】CSRアーキテクチャでは、0xFFFFF0000200
からシリアルバスに関するレジスタが配置されている。
それらのレジスタの位置と機能を図13に示す。
【0062】また、0xFFFFF0000800から始まる場所に
は、シリアルバスのノード資源に関する情報が配置され
ている。それらのレジスタの位置と機能を図14に示す。
【0063】CSRアーキテクチャでは、各ノードの機能
を表すためコンフィグレーションROMをもっているが、
このROMには最小形式と一般形式があり、0xFFFFF000040
0から配置される。最小形式では図15に示すようにベン
ダIDを表すだけであり、このベンダIDは24ビットで表さ
れる全世界で固有の値である。
【0064】また、一般形式は図16に示すような形式
で、ノードに関する情報をもっているが、この場合、ベ
ンダIDはルートディレクトリ(root_directory)にもつこ
とができる。また、バス情報ブロック(bus info block)
とルートリーフ(root leaf)にはベンダIDを含む64ビッ
トの全世界で固有な装置番号をもっている。この装置番
号は、バスリセットなどの再構成後に継続してノードを
認識するために使用される。 [シリアルバス管理]1394シリアルバスのプロトコル
は、図4に示したように、フィジカルレイヤ811、リンク
レイヤ812およびトランザクションレイヤ814から構成さ
れている。この中で、バス管理は、CSRアーキテクチャ
に基づくノードの制御とバス資源管理のための基本的な
機能を提供している。
【0065】バス管理を行うノード(以下「バス管理ノ
ード」と呼ぶ)は、同一バス上に唯一存在し、シリアル
バス上の他のノードに管理機能を提供するが、この管理
機能にはサイクルマスタの制御や、性能の最適化、電源
管理、伝送速度管理、構成管理などがある。
【0066】バス管理機能は、バスマネージャ、同期
(アイソクロノス)リソースマネージャおよびノード制
御の三つの機能に大きく別けられる。ノード制御は、CS
Rによってフィジカルレイヤ811、リンクレイヤ812、ト
ランザクションレイヤ814およびアプリケーションにお
けるノード間通信を可能にする管理機能である。同期リ
ソースマネージャは、シリアルバス上で同期型のデータ
転送を行うために必要になる管理機能で、同期データの
転送帯域幅とチャネル番号の割当てを管理するものであ
る。この管理を行うためにバス管理ノードは、バスの初
期化後に、同期リソースマネージャ機能をもつノードの
中から動的に選出される。
【0067】また、バス上にバス管理ノードが存在しな
い構成では、電源管理やサイクルマスタの制御のような
バス管理の一部の機能を同期リソースマネージャ機能を
もつノードが行う。さらにバスマネージャは、アプリケ
ーションに対してバス制御のインタフェイスを提供する
サービスを行う管理機能であり、その制御インタフェイ
スにはシリアルバス制御要求(SB_CONTROL.request)、シ
リアルバスイベント制御確認(SB_CONTROL.confirmatio
n)、シリアルバスイベント通知(SB_EVENT.indication)
がある。
【0068】シリアルバス制御要求は、バスのリセッ
ト、バスの初期化、バスの状態情報などを、アプリケー
ションからバス管理ノードに要求する場合に利用され
る。シリアルバスイベント制御確認は、シリアルバス制
御要求の結果で、バス管理ノードからアプリケーション
に確認通知される。シリアルバスイベント通知は、バス
管理ノードからアプリケーションに対して、非同期に発
生されるイベントを通知するためのものである。 [データ転送プロトコル]1394シリアルバスのデータ転
送は、周期的に送信する必要のある同期データ(同期パ
ケット)と、任意タイミングのデータ送受信が許容され
る非同期データ(非同期パケット)とが同時に存在し、
なおかつ、同期データのリアルタイム性を保証してい
る。データ転送では、転送に先立ってバス使用権を要求
し、バスの使用許可を得るためのバスアービトレーショ
ンが行われる。
【0069】非同期転送においては、送信ノードIDおよ
び受信ノードIDが転送データと一緒にパケットデータと
して送られる。受信ノードは、自分のノードIDを確認し
てパケットを受取るとアクノリッジ信号を送信ノードに
返すことで、一つのトランザクショが完了する。
【0070】同期転送においては、送信ノードが伝送速
度とともに同期チャネルを要求し、チャネルIDが転送デ
ータと一緒にパケットデータとして送られる。受信ノー
ドは、所望するチャネルIDを確認してデータパケットを
受取る。必要になるチャネル数と伝送速度はアプリケー
ションレイヤ816で決定される。
【0071】これらのデータ転送プロトコルは、フィジ
カルレイヤ811、リンクレイヤ812およびトランザクショ
ンレイヤ814の三つのレイヤによって定義される。フィ
ジカルレイヤ811は、バスとの物理的・電気的インタフ
ェイス、ノード接続の自動認識、ノード間のバス使用権
のバスアービトレーションなどを行う。リンクレイヤ81
2は、アドレッシング、データチェック、パケット送受
信、そして同期転送のためのサイクル制御を行う。トラ
ンザクションレイヤ814は、非同期データに関する処理
を行う。以下、各レイヤにおける処理について説明す
る。 [フィジカルレイヤ]次に、フィジカルレイヤ811にお
けるバスアービトレーションを説明する。
【0072】1394シリアルバスは、データ転送に先立っ
て、必ず、バス使用権のアービトレーションを行う。13
94シリアルバスに接続された各機器は、ネットワーク上
を転送される信号をそれぞれ中継することによって、ネ
ットワーク内のすべての機器に同信号を伝える論理的な
バス型ネットワークを構成するので、パケットの衝突を
防ぐ意味でバスアービトレーションが必要である。これ
によって、ある時間には、一つのノードだけが転送を行
うことができる。
【0073】図17はバス使用権の要求を説明する図、図
18はバス使用の許可を説明する図である。バスアービト
レーションが始まると、一つもしくは複数のノードが親
ノードに向かって、それぞれバスの使用権を要求する。
図17においては、ノードCとノードFがバス使用権を要求
している。この要求を受けた親ノード(図17ではノード
A)は、さらに親ノードに向かって、バスの使用権を要
求することで、ノードFによるバスの使用権の要求を中
継する。この要求は最終的に、アービトレーションを行
うルートノードに届けられる。
【0074】バスの使用権の要求を受けたルートノード
は、どのノードにバスの使用権を与えるかを決める。こ
のアービトレーション作業はルートノードのみが行える
ものであり、アービトレーションに勝ったノードにはバ
スの使用許可が与えるられる。図18は、ノードCにバス
の使用許可が与えられ、ノードFのバスの使用権の要求
は拒否された状態を示している。
【0075】ルートノードは、バスアービトレーション
に負けたノードに対してはDP(dataprefix)パケットを送
り、そのバスの使用権の要求が拒否されたことを知らせ
る。バスアービトレーションに負けたノードのバスの使
用権の要求は、次回のバスアービトレーションまで待た
されることになる。
【0076】以上のようにして、アービトレーションに
勝ってバス使用の許可を得たノードは、以降、データ転
送を開始することができる。ここで、バスアービトレー
ションの一連の流れを図19に示すフローチャートにより
説明する。
【0077】ノードがデータ転送を開始できるために
は、バスがアイドル状態であることが必要である。先に
開始されたデータ転送が終了し、現在、バスがアイドル
状態にあることを確認するためには、各転送モードで個
別に設定されている所定のアイドル時間ギャップ長(例
えば、サブアクションギャップ)の経過を検出し、所定
のギャップ長が検出された場合、各ノードはバスがアイ
ドル状態になったと判断する。各ノードは、ステップS4
01で、非同期データ、同期データなどそれぞれ転送する
データに応じた所定のギャップ長が検出されたか否かを
判断する。所定のギャップ長が検出されない限り、転送
を開始するために必要なバス使用権を要求することはで
きない。
【0078】各ノードは、ステップS401で所定のギャッ
プ長が検出されると、ステップS402で転送すべきデータ
があるか判断し、ある場合はステップS403でバスの使用
権を要求する信号をルートに対して発信する。このバス
の使用権の要求を表す信号は、図17に示すように、ネッ
トワーク内の各機器に中継されながら、最終的にルート
ノードに届けられる。ステップS402で転送するデータが
ないと判断した場合は、ステップS401に戻る。
【0079】ルートノードは、ステップS404でバスの使
用権を要求する信号を一つ以上受信したら、ステップS4
05で使用権を要求したノードの数を調べる。ステップS4
05の判定により、使用権を要求したノードが一つだった
ら、そのノードに、直後のバス使用許可が与えられるこ
とになる。また、使用権を要求したノードが複数だった
ら、ステップS406で直後のバス使用許可を与えるノード
を一つに絞るアービトレーション作業が行われる。この
アービトレーション作業は、毎回同じノードばかりにバ
スの使用許可を与えるようなことはなく、平等にバスの
使用許可を与えるようになっている(フェア・アービト
レーション)。
【0080】ルートノードの処理は、ステップS407で、
ステップS406のアービトレーションに勝った一つのノー
ドと、敗れたその他のノードとに応じて分岐する。アー
ビトレーションに勝った一つのノード、またはバスの使
用権を要求したノードが一つの場合は、ステップS408で
そのノードに対してバスの使用許可を示す許可号が送ら
れる。この許可信号を受信したノードは、直後に転送す
べきデータ(パケット)の転送を開始する(ステップS41
0)。また、アービトレーションに敗れたノードにはステ
ップS409で、バス使用権の要求が拒否されたことを示す
DP(data prefix)パケットが送られる。DPパケットを受
取ったノードの処理は、再度、バスの使用権を要求する
ためにステップS401まで戻る。ステップS410におけるデ
ータの転送が完了したノードの処理もステップS401へ戻
る。 [トランザクションレイヤ]トランザクションの種類に
は、リードトランザクション、ライトトランザクション
およびロックトランザクションの三種類がある。
【0081】リードトランザクションでは、イニシエー
タ(要求ノード)がターゲット(レスポンスノード)の
メモリの特定アドレスからデータを読取る。ライトトラ
ンザクションでは、イニシエータがターゲットのメモリ
の特定アドレスにデータを書込む。また、ロックトラン
ザクションでは、イニシエータからターゲットに参照デ
ータと更新データを転送する。その参照データは、ター
ゲットのアドレスのデータと組み合わされて、ターゲッ
トの特定のアドレスを指示する指定アドレスになる。そ
して、この指定アドレスのデータが更新データにより更
新される。
【0082】図20はトランザクションレイヤ814におけ
るCSRアーキテクチャに基づくリード、ライト、ロック
の各コマンドの要求・レスポンスプロトコルを示す図
で、図に示す要求、通知、レスポンスおよび確認は、ト
ランザクションレイヤ814でのサービス単位である。
【0083】トランザクション要求(TR_DATA.request)
はレスポンスノードに対するパケットの転送、トランザ
クション通知(TR_DATA.indication)はレスポンスノード
に要求が届いたことの通知、トランザクションレスポン
ス(TR_DATA.response)はアクノリッジの送信、トランザ
クション確認(TR_DATA.confirmation)はアクノリッジの
受信である。 [リンクレイヤ]図21はリンクレイヤ812におけるサー
ビスを示す図で、レスポンスノードに対するパケットの
転送を要求するリンク要求(LK_DATA.request)、レスポ
ンスノードにパケット受信を通知するリンク通知(LK_DA
TA.indication)、レスポンスノードからのアクノリッジ
送信のリンクレスポンス(LK_DATA.response)、要求ノー
ドのアクノリッジ送信のリンク確認(LK_DATA.confirmat
ion)のサービス単位に分けられる。
【0084】一つのパケット転送プロセスはサブアクシ
ョンと呼ばれ、非同期サブアクションと同期サブアクシ
ョンの二つの種類がある。以下では、各サブアクション
の動作について説明する。 [非同期サブアクション]非同期サブアクションは非同
期データ転送である。図22は非同期転送における時間的
な遷移を示す図である。図22に示す最初のサブアクショ
ンギャップは、バスのアイドル状態を示すものである。
このアイドル時間が所定値になった時点で、データ転送
を希望するノードがバス使用権を要求し、バスアービト
レーションが実行される。
【0085】バスアービトレーションによりバスの使用
が許可されると、次に、データがパケット転送され、こ
のデータを受信したノードは、ACKギャップという短い
ギャップの後、受信確認用返送コードACKを返してレス
ポンスするか、レスポンスパケットを返送することでデ
ータ転送が完了する。ACKは4ビットの情報と4ビットの
チェックサムからなり、成功、ビジー状態またはペンデ
ィング状態であることを示す情報を含み、すぐにデータ
送信元のノードに返される。
【0086】図23は非同期転送用パケットのフォーマッ
トを示す図である。パケットには、データ部および誤り
訂正用のデータCRCのほかにヘッダ部があり、そのヘッ
ダ部には目的ノードID、ソースノードID、転送データ長
や各種コードなどが書込まれている。
【0087】また、非同期転送は送信ノードから受信ノ
ードへの一対一の通信である。送信元ノードから送り出
されたパケットは、ネットワーク中の各ノードに行き渡
るが、各ノードは自分宛てのパケット以外は無視するの
で、宛先に指定されたノードだけがそのパケットを受取
ることになる。 [同期サブアクション]1394シリアルバスの最大の特徴
であるともいえるこの同期転送は、とくにAVデータなど
のリアルタイム転送を必要とするデータの転送に適して
いる。また、非同期転送が一対一の転送であるのに対
し、この非同期転送はブロードキャスト機能によって、
一つの送信元ノードから他のすべてのノードへ一様にデ
ータを転送することができる。
【0088】図24は同期転送における時間的な遷移を示
す図で、同期転送はバス上で一定時間毎に実行され、こ
の時間間隔を同期サイクルと呼ぶ。同期サイクル時間は
125μsである。この同期サイクルの開始を示し、各ノー
ドの動作を同期させる役割を担っているのがサイクルス
タートパケット(CSP)2000である。CSP2000を送信するの
は、サイクルマスタと呼ばれるノードであり、一つ前の
サイクル内の転送が終了し、所定のアイドル期間(サブ
アクションギャップ2001)を経た後、本サイクルの開始
を告げるCSP2000を送信する。つまり、このCSP2000が送
信される時間間隔が125μSになる。
【0089】また、図24にチャネルA、チャネルBおよび
チャネルCと示すように、一つの同期サイクル内におい
て複数種のパケットにチャネルIDをそれぞれ与えること
により、それらのパケットを区別して転送することがで
きる。これにより、複数ノード間で、略同時に、リアル
タイム転送が可能であり、また、受信ノードは所望する
チャネルIDのデータのみを受信すればよい。このチャネ
ルIDは、受信ノードのアドレスなどを表すものではな
く、データに対する論理的な番号に過ぎない。従って、
送信されたあるパケットは、一つの送信元ノードから他
のすべてのノードに行き渡る、つまりブロードキャスト
されることになる。
【0090】同期転送によるパケット送信に先立ち、非
同期転送と同様に、バスアービトレーションが行われ
る。しかし、非同期転送のように一対一の通信ではない
ので、同期転送には受信確認用の返送コードのACKは存
在しない。
【0091】また、図24に示したisoギャップ(同期ギ
ャップ)は、同期転送を行う前にバスがアイドル状態で
あることを確認するために必要なアイドル期間を表して
いる。この所定のアイドル期間を検出したノードは、バ
スがアイドル状態にあると判断し、同期転送を行いたい
場合はバス使用権を要求するのでバスアービトレーショ
ンが行われることになる。
【0092】図25は同期転送用のパケットフォーマット
例を示す図である。各チャネルに分けられた各種のパケ
ットには、それぞれデータ部および誤り訂正用のデータ
CRCのほかにヘッダ部があり、そのヘッダ部には図26に
示すような、転送データ長、チャネル番号、その他各種
コードおよび誤り訂正用のヘッダCRCなどが書込まれて
いる。 [バス・サイクル]実際に、1394シリアルバスにおいて
は、同期転送と非同期転送が混在できる。図27は同期転
送と非同期転送が混在するときの転送状態の時間的遷移
を示す図である。
【0093】ここで、前述したように同期転送は非同期
転送より優先して実行される。その理由は、CSPの後、
非同期転送を起動するために必要なアイドル期間のギャ
ップ(サブアクションギャップ)よりも短いギャップ
(アイソクロナスギャップ)で、同期転送を起動できる
からである。従って、非同期転送より同期転送は優先し
て実行されることになる。
【0094】図27に示す一般的なバスサイクルにおい
て、サイクル#mのスタート時にCSPがサイクルマスタか
ら各ノードに転送される。CSPによって、各ノードの動
作が同期され、所定のアイドル期間(同期ギャップ)を
待ってから同期転送を行おうとするノードはバスアービ
トレーションに参加し、パケット転送に入る。図27では
チャネルe、チャネルsおよびチャネルkが順に同期転送
されている。
【0095】このバスアービトレーションからパケット
転送までの動作を、与えられているチャネル分繰り返し
行った後、サイクル#mにおける同期転送がすべて終了
すると、非同期転送を行うことができるようになる。つ
まり、アイドル時間が、非同期転送が可能なサブアクシ
ョンギャップに達することによって、非同期転送を行い
たいノードはバスアービトレーションに参加する。ただ
し、非同期転送が行えるのは、同期転送の終了から、次
のCSPを転送すべき時間(cycle synch)までの間に、非同
期転送を起動するためのサブアクションギャップが検出
された場合に限られる。
【0096】図27に示すサイクル#mでは、三つのチャ
ネル分の同期転送の後、非同期転送によりACKを含む2パ
ケット(パケット1、パケット2)が転送されている。こ
の非同期パケット2の後、サイクルm+1をスタートすべき
時間(cycle synch)に至るので、サイクル#mにおける転
送はこれで終わる。ただし、非同期または同期転送中に
次のCSPを送信すべき時間(cycle synch)に至ったら、転
送を無理に中断せず、その転送が終了した後にアイドル
期間を経て次の同期サイクルのCSPを送信する。すなわ
ち、一つの同期サイクルが125μs以上続いたときは、そ
の延長分、次の同期サイクルは基準の125μsより短縮さ
れる。このように同期サイクルは125μsを基準に超過、
短縮し得るものである。しかし、同期転送はリアルタイ
ム転送を維持するために、必要であれば毎サイクル実行
され、非同期転送は同期サイクル時間が短縮されたこと
によって次以降の同期サイクルに延期されることもあ
る。サイクルマスタは、こういった遅延情報も管理す
る。
【0097】
【画像処理分担】上述した図1に示すようなシステム構
成において、デジタルカメラ1とプリンタ2とを1対1に接
続する際に、上述した構成及び機能を有する1394シリア
ルバスを使用することで、より高速なデータ通信が可能
になる。尚、本実施形態では、デジタルカメラ1とプリ
ンタ2間において、非同期転送を行うとする。
【0098】一般に、パーソナルコンピュータ(以降、
PC)とプリンタとを接続したシステムにおいて印刷処
理を行う際には、PCは印刷処理を早く終了して、速や
かに他の作業を遂行することが要求される。従って、該
システムにおいて印刷処理のスループットを向上させる
ことを考えた場合、まず、PCからプリンタへのデータ
転送時間の短縮が要求される。そして、次にプリンタ側
における処理及び動作の高速化、更にプリンタバッファ
の高容量化、等が要求される。
【0099】一方、本実施形態におけるデジタルカメラ
とプリンタとを接続したシステムにおいては、トータル
スループットの向上のために、まずプリンタ側における
印刷処理時間の短縮が要求される、本実施形態において
は、1394シリアルバスを利用することにより高速なデー
タ転送が可能であるため、一連の印刷処理のスループッ
トを向上させるためには、デジタルカメラ1とプリンタ2
における画像処理の分担が重要な要因となってくる。そ
こで本実施形態においては、デジタルカメラ1とプリン
タ2とにおいて、圧縮データの伸長処理を適切に分担す
ることを特徴とする。
【0100】尚、本実施形態においては以下のことを前
提として、説明を行う。即ち、1394シリアルバスによる
データ転送が十分に高速であるとする。また、プリンタ
2における印刷動作が十分に高速であるため、画像処理
の内容によってはプリンタ2側が処理待ち状態になるこ
ともあるとする。また、デジタルカメラ1側において、
画像データはJPEG形式で圧縮保持されるとする。
【0101】以下、本実施形態における一連の印刷処理
について詳細に説明する。
【0102】本実施形態の画像処理システムにおいて、
デジタルカメラ1において画像入力部8で撮影された画像
データは、画像処理部9で必要に応じて色補正、データ
圧縮等の画像処理が施された後にRAM7へ格納される。そ
して、該圧縮データはI/F3へ渡されることにより、1394
シリアルバスを介してプリンタ2へ転送される。
【0103】一方、I/F部4によって圧縮データを受け取
ったプリンタ2では、該圧縮データをデータ処理部13へ
送って伸長し、必要に応じてイメージデータ補正、色補
正等を行った後、RGB-CMYK変換、ハーフトーン化、及び
ネイティブコマンド化を行ってプリンタ駆動部15へ送出
することにより、記録用紙上への画像形成処理、即ち印
刷動作が開始される。
【0104】図28A及び図28Bは、上述した本実施形態に
おける一連の印刷処理の詳細を示すフローチャートであ
り、図28Aがデジタルカメラ1、図28Bがプリンタ2におけ
る処理を示す。
【0105】まず、図28Aに示すデジタルカメラ1側にお
ける処理について説明する。
【0106】ステップS3101で印刷処理が開始される
と、ステップS3102で画像メモリより印刷対象となるJPE
Gデータを読み出し、ステップS3103で該JPEGデータを所
定のブロック単位に分割する。そしてステップS3104に
おいて、I/F部3の状態を検出し、データ転送を可能とす
るレディ状態であればステップS3105へ進み、データ転
送を不可とする待機状態(ビジー状態)であればステッ
プS3108へ進む。ここで、I/F部3におけるレディ/ビジー
の判定は、プリンタ2のプリントバッファに空きがある
か否かに基づいて行われる。即ち、プリンタ2のバッフ
ァが満杯であり、空きがなければビジー状態であると判
定される。一般に、印刷処理の初期段階においてはプリ
ンタ2のバッファには空きがあるため、データ転送は可
能であり、従って最初はステップS3105へ処理が分岐す
る。
【0107】ステップS3105においては、JPEGデータを
転送する旨をプリンタ2側へ通知し、ステップS3106でJP
EGデータを1ブロック毎に転送する。そしてステップS3
107では、印刷画像データがまだ残っていればステップS
3104へ戻って処理を繰り返し、残りのデータが無けれ
ば、デジタルカメラ1側における印刷のための処理を終
了する。
【0108】一方、ステップS3104においてI/F状態がビ
ジーであれば、ステップS3108で残りのJPEGデータを1
ブロック毎に伸長し、ステップS3109でI/F状態がレディ
になったか否かをチェックする。未だビジーであれば、
ステップS3108のJPEGブロック伸長を繰り返し、レディ
になればステップS3110へ進む。ステップS3110において
は、JPEGデータを伸長したRAW-RGBデータを転送する旨
をプリンタ2側へ通知し、ステップS3111でRAW-RGBデー
タを1ブロック毎に転送する。そしてステップS3112に
おいて印刷画像データがまだ残っていればステップS310
8へ戻って処理を繰り返し、残りのデータが無ければ処
理を終了する。
【0109】次に、図28Bに示すプリンタ2側における処
理について説明する。
【0110】プリンタ2側において印刷処理が開始され
ると、まずステップS3113において、I/F部4を介して転
送されてきた印刷画像データがRAM12内のバッファ領域
にあるか否かをチェツクする。印刷画像データがなけれ
ば転送されてくるまで待ち、あればステップS3114へ進
む。
【0111】ステップS3114においては、プリンタ2内に
おいてJPEGフラグがセットされていれば、該印刷画像デ
ータはJPEGデータであると判断してステップS3115へ進
み、JPEGデータを伸長してステップS3116へ進む。
【0112】一方、ステップS3114においてJPEGフラグ
がセットされていなければ、該印刷画像データはRAW-RG
Bデータであると判断してステップS3116へそのまま進
む。尚、プリンタ2のCPU10は、デジタルカメラ1からのJ
PEGデータの転送通知(ステップS3105)、またはRAW-RGB
データの転送通知(ステップS3110)を受けた時点で、JPE
Gフラグをセットまたはリセットする。即ち、転送され
てくる印刷画像データがJPEGデータであればJPEGフラグ
をセットし、RAW-RGBデータであればJPEGフラグをリセ
ットする。
【0113】そしてステップS3116においては印刷に必
要な所定の画像処理を行い、ステップS3117で印刷処理
を実行して、一連の印刷処理が終了する。
【0114】以上説明したように本実施形態によれば、
デジタルカメラ1側によるJPEGデータの転送中に、I/F部
3においてプリンタ2内のバッファ状態を検知し、転送不
可であるビジー状態となった時点で、残りのJPEGデータ
を伸長してRAW-RGBデータ転送に切り替える。
【0115】即ち、転送用のデータ形式の切り替えのタ
イミングをデジタルカメラ1側において判断し、JPEGデ
ータの伸長処理を行うことにより、システムにおいて効
率的な印刷処理が可能となり、トータルスループットの
向上が図れる。
【0116】<第2実施形態>以下、本発明に係る第2
実施形態について説明する。
【0117】第2実施形態における画像処理システムは
上述した第1実施形態と同様の構成からなり、やはりデ
ジタルカメラ1とプリンタ2間において非同期転送を行う
ため、詳細な説明を省略する。
【0118】尚、第2実施形態においても、1394シリア
ルバスによるデータ転送は十分に高速であること、プリ
ンタ2における印刷動作は十分に高速であるためプリン
タ2側が処理待ち状態になることもあるということ、及
び、デジタルカメラ1側において画像データはJPEG形式
で圧縮保持されることを前提とする。
【0119】第2実施形態においても、デジタルカメラ
1とプリンタ2とで圧縮データの伸長処理を適切に分担す
るが、分担のタイミングをプリンタ2側において提供す
ることを特徴とする。
【0120】以下、第2実施形態における一連の印刷処
理について詳細に説明する。
【0121】図29A及び図29Bは、第2実施形態における
一連の印刷処理の詳細を示すフローチャートであり、図
29Aがデジタルカメラ1、図29Bがプリンタ2における処理
を示す。
【0122】まず、図28Aに示すデジタルカメラ1側にお
ける処理について説明する。
【0123】ステップS3201で印刷処理が開始される
と、ステップS3202で画像メモリより印刷対象となるJPE
Gデータを読み出し、ステップS3203で該JPEGデータを所
定のブロック単位に分割する。そしてステップS3204に
おいて、プリンタ2からのJPEGデータ伸長要求があるか
否かを判定し、伸長要求があればステップS3207へ進
み、なければステップS3205へ進む。一般に、印刷処理
の初期段階であれば伸長要求の発行はないため、最初は
ステップS3205へ進む。
【0124】ステップS3205においては、JPEGデータを
1ブロック毎に転送する。そしてステップS3206では、
印刷画像データがまだ残っていればステップS3204へ戻
って処理を繰り返し、残りのデータが無ければ、デジタ
ルカメラ1側における印刷のための処理を終了する。
【0125】一方、ステップS3204においてプリンタ2か
らのJPEGデータ伸長要求があれば、ステップS3207で残
りのJPEGデータを1ブロック毎に伸長してRAW-RGBデー
タを作成し、ステップS3208で該RAW-RGBデータを1ブロ
ック毎に転送する。そしてステップS3209において印刷
画像データがまだ残っていればステップS3207へ戻って
処理を繰り返し、残りのデータが無ければ処理を終了す
る。
【0126】次に、図29Bに示すプリンタ2側における処
理について説明する。
【0127】プリンタ2側において印刷処理が開始され
ると、まずステップS3210において、I/F部4を介して転
送されてきた印刷画像データがRAM12内のバッファ領域
にあるか否かをチェツクする。印刷画像データがなけれ
ば転送されてくるまで待ち、あればステップS3211へ進
む。
【0128】ステップS3211においては、バッファの空
きが無くなった(バッファフル)か否かを判定し、空き
がなければステップS3217へ、空きがあればステップS32
12へ進む。尚、印刷処理の初期段階においてはバッファ
は空であるため、処理はステップS3212へ進むことにな
る。ステップS3212においては、デジタルカメラ1から転
送されてきたJPEGデータをバッファから読み出し、ステ
ップS3213で伸長する。そして、ステップS3214において
印刷に必要な所定の画像処理を行い、ステップS3215で
印刷処理を実行した後、ステップS3216で残りデータが
あればステップS3211へ戻り、無ければ印刷処理を終了
する。
【0129】一方、ステップS3211においてバッファフ
ルが検出されると、ステップS3217においてデジタルカ
メラ1側へJPEGデータ伸長要求を発信する。
【0130】そしてステップS3218においては、デジタ
ルカメラ1から転送されてきたJPEGデータをバッファか
ら読み出し、ステップS3219で残りJPEGデータがあれば
ステップS3220で伸長し、残りJPEGデータが無ければス
テップS3221へ進む。そして、ステップS3221において印
刷に必要な所定の画像処理を行い、ステップS3222で印
刷処理を実行した後、ステップS3223で残りデータがあ
ればステップS3218へ戻り、無ければ印刷処理を終了す
る。
【0131】以上説明したように第2実施形態によれ
ば、JPEGデータの転送中にプリンタ2は自身のバッファ
状態を検知し、バッファフルとなった時点で、デジタル
カメラ1側へJPEGデータの伸長要求を発信し、デジタル
カメラ1側では該伸長要求に応じて、残りのJPEGデータ
を伸長してRAW-RGBデータ転送に切り替える。
【0132】即ち、転送用のデータ形式の切り替えのタ
イミングをプリンタ2側において判断し、デジタルカメ
ラ1側へJPEGデータの伸長処理を要求することにより、
システムにおいて効率的な印刷処理が可能となり、トー
タルスループットの向上が図れる。
【0133】<第3実施形態>以下、本発明に係る第3
実施形態について説明する。
【0134】第3実施形態における画像処理システムは
上述した第1実施形態と同様の構成からなり、やはりデ
ジタルカメラ1とプリンタ2間において非同期転送を行う
ため、詳細な説明を省略する。
【0135】尚、第3実施形態においても、1394シリア
ルバスによるデータ転送は十分に高速であること、プリ
ンタ2における印刷動作は十分に高速であるためプリン
タ2側が処理待ち状態になることもあるということ、及
び、デジタルカメラ1側において画像データはJPEG形式
で圧縮保持されることを前提とする。
【0136】第3実施形態においても、デジタルカメラ
1とプリンタ2とで圧縮データの伸長処理を適切に分担す
るが、分担のタイミングをプリンタ2側において提供す
ることを特徴とする。
【0137】以下、第3実施形態における一連の印刷処
理について詳細に説明する。
【0138】図30A及び図30Bは、第3実施形態における
一連の印刷処理の詳細を示すフローチャートであり、図
30Aがデジタルカメラ1、図30Bがプリンタ2における処理
を示す。
【0139】まず、図30Aに示すデジタルカメラ1側にお
ける処理について説明する。
【0140】ステップS3301で印刷処理が開始される
と、ステップS3302で画像メモリより印刷対象となるJPE
Gデータを読み出し、ステップS3303で該JPEGデータを所
定のブロック単位に分割する。そしてステップS3304に
おいて、プリンタ2によって発行された、JPEGデータ伸
長要求を示す伸長要求フラグが受信されているか否かを
判定し、受信されていればステップS3307へ進み、受信
されていなければステップS3305へ進む。一般に、印刷
処理の初期段階では伸長要求は発行されないため、最初
はステップS3305へ進む。
【0141】ステップS3305においては、JPEGデータを
転送する旨をプリンタ2側へ通知し、1ブロックのJPEGデ
ータを転送する。そしてステップS3306では、印刷画像
データがまだ残っていればステップS3304へ戻って処理
を繰り返し、残りのデータが無ければ、デジタルカメラ
1側における印刷のための処理を終了する。
【0142】一方、ステップS3304において伸長要求フ
ラグがセットされていれば、ステップS3307で残りのJPE
Gデータの1ブロックを伸長してRAW-RGBデータを作成
し、ステップS3308でJPEGデータを伸長したRAW-RGBデー
タを転送する旨をプリンタ2側へ通知して該1ブロックの
RAW-RGBデータを転送した後、ステップS3306へ進む。
【0143】次に、図30Bに示すプリンタ2側における処
理について説明する。
【0144】プリンタ2側において印刷処理が開始され
ると、まずステップS3309において、I/F部4を介して転
送されてきた印刷画像データがRAM12内のバッファ領域
にあるか否かをチェツクする。印刷画像データがなけれ
ば転送されてくるまで待ち、あればステップS3310へ進
む。
【0145】ステップS3310においては、バッファの空
きが無くなった(バッファフル)か否かを判定し、空き
があればステップS3311へ進むが、空きが無ければステ
ップS3318へ進み、JPEGデータ伸長要求フラグをセット
してデジタルカメラ1側へ送信した後に、ステップS3311
へ進む。尚、印刷処理の初期段階においてはバッファは
空であるため、処理はそのままステップS3311へ進むこ
とになる。
【0146】ステップS3311においては、バッファが空
になった(バッファエンプティ)か否かを判定し、空で
なければステップS3312へ進むが、空であればステップS
3319へ進み、JPEGデータ伸長要求フラグをリセットして
デジタルカメラ1側へ送信した後に、ステップS3312へ進
む。
【0147】そしてステップS3312においては、デジタ
ルカメラ1から転送されてきたJPEGデータをバッファか
ら読み出し、ステップS3313で残りJPEGデータがあれば
ステップS3314で伸長し、残りJPEGデータが無ければス
テップS3315へ進む。そして、ステップS3315において印
刷に必要な所定の画像処理を行い、ステップS3316で印
刷処理を実行した後、ステップS3317で残りデータがあ
ればステップS3310へ戻り、無ければ印刷処理を終了す
る。
【0148】以上説明したように第3実施形態によれ
ば、JPEGデータの転送中にプリンタ2は自身のバッファ
状況(フル/エンプティ)を検知し、該バッファ状況を
示すフラグをその変化毎にデジタルカメラ1側へ逐次発
信し、デジタルカメラ1側では該フラグに応じてプリン
タ2側のバッファ情報を検知し、残りのJPEGデータを伸
長するか否かをブロック毎に判断する。
【0149】即ち、デジタルルカメラ1側において、プ
リンタ2から通知されたバッファ状況に基づいてJPEGデ
ータの伸長処理を行うことにより、システムにおいて効
率的な印刷処理が可能となり、トータルスループットの
向上が図れる。
【0150】<第4実施形態>以下、本発明に係る第4
実施形態について説明する。
【0151】第4実施形態における画像処理システムは
上述した第1実施形態と同様の構成からなり、やはりデ
ジタルカメラ1とプリンタ2間において非同期転送を行う
ため、詳細な説明を省略する。
【0152】尚、第4実施形態においては、1394シリア
ルバスによるデータ転送速度は十分ではないこと、及
び、プリンタ2における印刷動作は十分に高速であるた
めにプリンタ2側が処理待ち状態になることもあるこ
と、デジタルカメラ1側において画像データはJPEG形式
で圧縮保持されること、を前提とする。
【0153】上述した第1乃至第3実施形態において
は、デジタルカメラ1に保持されているJPEGデータをプ
リンタ2に転送する際に、必要に応じてデジタルカメラ
側で伸長した後に転送する例について説明したが、この
場合、転送される最初のデータは、JPEGデータであっ
た。
【0154】しかしながら、一般にデジタルカメラ1に
おいては、撮影後に圧縮保持されたJPEGデータを印刷す
る前に表示を行うことも可能であり、この場合、表示処
理の際にJPEGデータは一旦伸長される。従って、表示処
理後に印刷を行う場合には、表示処理の際に伸長された
画像データをそのままプリンタ2側へ転送することが考
えられる。
【0155】しかしながら第4実施形態のようにデータ
転送速度が十分に高速ではない場合には、転送すべきデ
ータ量の増加に伴なってより長い転送時間が必要となる
ため、全体としてのスループットはむしろ低下してしま
うことさえある。
【0156】そこで第4実施形態においては、デジタル
カメラ1において既に伸長されたデータが存在していた
としても、印刷処理の際には元のJPEGデータをプリンタ
2側へ転送する。
【0157】尚、その後の処理、即ち、最初のJPEGデー
タを転送した後には、上述した第1乃至第3実施形態と
同様の伸長処理の分担制御を行なうことも可能である
が、データ転送速度が低速であれば、伸長処理はプリン
タ2側のみにおいて行う方が全体の処理速度を向上させ
るためには望ましい。
【0158】以上説明したように第4実施形態によれ
ば、印刷処理の際に最初のデータ転送をJPEGデータをに
限定することにより、転送時間が短縮できるため、プリ
ンタ2側においてもより早いタイミングで印刷動作を開
始することができる。従って、システムにおけるトータ
ルスループットの向上が図れる。
【0159】<第5実施形態>以下、本発明に係る第5
実施形態について説明する。
【0160】第5実施形態における画像処理システムは
上述した第1実施形態と同様の構成からなり、やはりデ
ジタルカメラ1とプリンタ2間において非同期転送を行う
ため、詳細な説明を省略する。
【0161】尚、第5実施形態においては、プリンタ2
における印刷動作は十分に高速であるためにプリンタ2
側が処理待ち状態になることもあること、及び、デジタ
ルカメラ1側において画像データはJPEG形式で圧縮保持
されること、を前提とする。
【0162】第5実施形態においては、印刷対象となる
最初の画像データが圧縮形式であった場合に、いずれの
装置で伸長するのが最も効率的であるかを、デジタルカ
メラ1のCPU5の制御に基づいて以下のように判断するこ
とを特徴とする。
【0163】まず、データ転送速度が十分に高速、即ち
所定値以上であれば、データ転送時間が短くてすむた
め、JPEGデータの伸長処理はデジタルカメラ1側におい
て行う方が効率的であると判断する。
【0164】一方、データ転送速度が所定値以下であれ
ば、デジタルカメラ1とプリンタ2の処理能力を比較し
て、処理能力の高い方で伸長処理を行うと判断する。
尚、この場合の処理能力の比較方法としては例えば、デ
ジタルカメラ1をプリンタ2に接続する際に、プリンタ2
におけるConfiguration ROMの内容を読み込み、そこに
記載されている機種情報を参照することによって、プリ
ンタ2の処理能力を把握することができる。また例え
ば、プリンタ2のConfiguration ROMがその機種情報を含
んでいない場合には、プリンタ2側でデジタルカメラ1の
Configuration ROMを読み込んで互いの処理能力の判定
を行い、その判定結果をデジタルカメラ1側に通知させ
ることも可能である。
【0165】また、データ転送速度が更に低速である場
合には、伸長処理をプリンタ2側のみで行う方が効率的
であると判断する。
【0166】上述したように、データ転送速度に応じて
最初のJPEGデータを伸長する装置を決定した後に、上述
した第1乃至第3実施形態で説明した印刷処理を実行す
ればよい。
【0167】以上説明したように第5実施形態によれ
ば、印刷処理の際に最初のJPEGデータの伸長処理をデジ
タルカメラ1、プリンタ2のいずれで行った方が効率的で
あるかを適切に判断することにより、印刷処理のスルー
プットを向上させることができる。
【0168】尚、上述した各実施形態においてはIEEE19
34に規定されるシリアルインタフェイスを用いてネット
ワークを構成する例を説明したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、Universal Serial Bus(USB)と呼
ばれるシリアルインタフェイスなど、任意のシリアルイ
ンタフェイスを用いて構成されるネットワークにも適用
することができる。
【0169】
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器(例えば
ホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プ
リンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一
つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ
装置など)に適用してもよい。
【0170】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログ
ラムコードを読み出し実行することによっても、達成さ
れることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読
み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の
機能を実現することになり、そのプログラムコードを記
憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、
コンピュータが読み出したプログラムコードを実行する
ことにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけ
でなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピ
ュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)
などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理に
よって前述した実施形態の機能が実現される場合も含ま
れることは言うまでもない。
【0171】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0172】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明した図28乃至図30に示すフロ
ーチャートに対応するプログラムコードが格納されるこ
とになる。
【0173】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、画
像入力装置と画像形成装置を接続した画像処理システム
において、転送データの形式を適切に変更することによ
って、トータルスループットを向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する画像処理システムの構成を示
すブロック図、
【図2】本実施形態におけるIEEE1394I/F部の詳細構成を
示すブロック図、
【図3】1394シリアルバスによるネットワークの構成例
を示す図、
【図4】1394シリアルバスの構成例を示す図、
【図5】1394シリアルバスにおけるアドレス空間の一例
を示す図、
【図6】1394シリアルバス用のケーブルの断面を示す
図、
【図7】1394シリアルバスで採用されている、データ転
送方式のDS-Link方式を説明するための図、
【図8】バスリセット信号の発生から、ノードIDが決定
し、データ転送が行えるようになるまでの一連のシーケ
ンス例を示すフローチャート、
【図9】バスリセット信号の監視からルートノードの決
定までの詳細例を示すフローチャート、
【図10】ノードID設定の詳細例を示すフローチャート、
【図11】1394シリアルバスのネットワーク動作例を示す
図、
【図12】1394シリアルバスのCSRアーキテクチャの機能
を示す図、
【図13】1394シリアルバスに関するレジスタを示す図、
【図14】1394シリアルバスのノード資源に関するレジス
タを示す図、
【図15】1394シリアルバスのコンフィギュレーションRO
Mの最小形式を示す図、
【図16】1394シリアルバスのコンフィギュレーションRO
Mの一般形式を示す図、
【図17】バス使用権の要求を説明する図、
【図18】バス使用の許可を説明する図、
【図19】1394シリアルバスにおけるアービトレーション
の流れを示すフローチャート、
【図20】トランザクションレイヤにおけるCSRアーキテ
クチャに基づくリード、ライト、ロックの各コマンドの
要求・レスポンスプロトコルを示す図、
【図21】リンクレイヤにおけるサービスを示す図、
【図22】非同期転送における時間的な遷移を示す図、
【図23】非同期転送用パケットのフォーマットを示す
図、
【図24】同期転送における時間的な遷移を示す図、
【図25】同期転送用のパケットフォーマット例を示す
図、
【図26】1394シリアルバスにおける同期転送のパケット
フォーマットのフィールドの詳細を示す図、
【図27】同期転送と非同期転送が混在するときの転送状
態の時間的遷移を示す図、
【図28A】本実施形態のデジタルカメラにおける印刷処
理を示すフローチャート、
【図28B】本実施形態のプリンタにおける印刷処理を示
すフローチャート、
【図29A】第2実施形態のデジタルカメラにおける印刷
処理を示すフローチャート、
【図29B】第2実施形態のプリンタにおける印刷処理を
示すフローチャート、
【図30A】第3実施形態のデジタルカメラにおける印刷
処理を示すフローチャート、
【図30B】第3実施形態のプリンタにおける印刷処理を
示すフローチャート、である。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ 2 プリンタ 3,4 インタフェース部 5,10 CPU 6,11 ROM 7,12 RAM 8 画像入力部 9 画像処理部 13 データ処理部 15 プリンタ駆動部 16 ケーブル

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像入力装置と画像出力装置とをシリア
    ルバスにより接続した画像処理システムであって、 前記画像入力装置は、 第1の形式の画像データを前記画像出力装置へ送信する
    第1の通信手段と、 送信する画像データの形式を変換すべきか否かを判定す
    る判定手段と、 該判定結果に基づいて、前記第1の形式の画像データを
    第2の形式に変換する第1の変換手段と、 を有することを特徴とする画像処理システム。
  2. 【請求項2】 前記画像出力装置は、 前記画像入力装置から転送されてきた画像データを受信
    する第2の通信手段と、 該受信した画像データを所定容量のバッファに一時保持
    する保持手段と、 前記バッファに保持された画像データが前記第1の形式
    であれば前記第2の形式に変換する第2の変換手段と、 前記第2の形式の画像データを順次出力する出力手段
    と、を有することを特徴とする請求項1記載の画像処理
    システム。
  3. 【請求項3】 前記第1の形式は圧縮されたデータ形式
    であり、前記第2の形式は該第1の形式の画像データを
    伸長したデータ形式であることを特徴とする請求項2記
    載の画像処理システム。
  4. 【請求項4】 前記第1の形式はJPEG形式であるこ
    とを特徴とする請求項3記載の画像処理システム。
  5. 【請求項5】 前記画像入力装置における判定手段は、
    前記画像出力装置における前記バッファの空き状況に基
    づいて、画像データの形式を変換すべきか否かを判定す
    ることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の
    画像処理システム。
  6. 【請求項6】 前記判定手段は、前記バッファに空きが
    ない場合に、画像データの形式を変換すべきと判定する
    ことを特徴とする請求項5記載の画像処理システム。
  7. 【請求項7】 前記判定手段は、前記転送手段において
    前記シリアルバスにおけるビジー状態が検出された場合
    に、画像データの形式を変換すべきと判断することを特
    徴とする請求項6記載の画像処理システム。
  8. 【請求項8】 前記第2の通信手段は、前記バッファの
    空き状況を示すバッファ情報を前記画像入力装置へ通知
    し、 前記判定手段は、該バッファ情報に基づいて、画像デー
    タの形式を変換すべきか否かを判定することを特徴とす
    る請求項6記載の画像処理システム。
  9. 【請求項9】 前記第2の通信手段は、前記バッファの
    空き状況に基づいて前記画像入力装置へ画像データの形
    式変換要求を発行し、 前記判定手段は、該形式変換要求をうけた場合に、画像
    データの形式を変換すべきと判断することを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれかに記載の画像処理システム。
  10. 【請求項10】 前記第2の通信手段は、前記バッファ
    に空きがない場合に、前記形式変換要求を発行すること
    を特徴とする請求項9記載の画像処理システム。
  11. 【請求項11】 前記判定手段は、前記画像データの形
    式を変換すべきか否かを所定ブロック単位で判定し、 前記変換手段は、前記判定手段によって変換すべきと判
    定されたブロック以降の全ブロックについて、第2の形
    式に変換することを特徴とする請求項1乃至10のいず
    れかに記載の画像処理システム。
  12. 【請求項12】 前記判定手段は、前記画像データの形
    式を変換すべきか否かを所定ブロック単位で判定し、 前記変換手段は、前記判定手段によって変換すべきと判
    定されたブロックのみについて、第2の形式に変換する
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の
    画像処理システム。
  13. 【請求項13】 前記第1の通信手段は、前記画像デー
    タにおける第1番目のブロックについては、前記第1の
    形式で送信することを特徴とする請求項11又は12記
    載の画像処理システム。
  14. 【請求項14】 前記画像入力装置は更に、 前記画像データにおける第1番目のブロックについて、
    前記第1の変換手段と前記第2の変換手段における処理
    能力を比較し、該処理能力の高い方で変換処理を行うこ
    とを決定する決定手段を有することを特徴とする請求項
    11又は12記載の画像処理システム。
  15. 【請求項15】 前記シリアルバスは、IEEE1394規格に
    適合または準拠するバスであることを特徴とする請求項
    1記載の画像処理システム。
  16. 【請求項16】 前記シリアルバスは、USB規格に適合
    または準拠するバスであることを特徴とする請求項1記
    載の画像処理システム。
  17. 【請求項17】 画像入力装置と画像出力装置とをシリ
    アルバスにより接続した画像処理システムの制御方法で
    あって、 前記画像入力装置において、 第1の形式の画像データを前記画像出力装置へ送信する
    第1の通信工程と、 送信する画像データの形式を変換すべきか否かを判定す
    る判定工程と、 該判定結果に基づいて、前記第1の形式の画像データを
    第2の形式に変換する第1の変換工程と、を有すること
    を特徴とする画像処理システムの制御方法。
  18. 【請求項18】 前記画像出力装置において、 前記画像入力装置から転送されてきた画像データを受信
    する第2の通信工程と、 該受信した画像データを所定容量のバッファに一時保持
    する保持工程と、 前記バッファに保持された画像データが前記第1の形式
    であれば前記第2の形式に変換する第2の変換工程と、 前記第2の形式の画像データを順次出力する出力工程
    と、を有することを特徴とする請求項17記載の画像処
    理システムの制御方法。
  19. 【請求項19】 前記第1の形式は圧縮されたデータ形
    式であり、前記第2の形式は該第1の形式の画像データ
    を伸長したデータ形式であることを特徴とする請求項1
    8記載の画像処理システムの制御方法。
  20. 【請求項20】 前記判定工程においては、前記画像出
    力装置における前記バッファの空き状況に基づいて、画
    像データの形式を変換すべきか否かを判定することを特
    徴とする請求項18記載の画像処理システムの制御方
    法。
  21. 【請求項21】 画像入力装置と画像出力装置とをシリ
    アルバスにより接続した画像処理システムにおける制御
    プログラムを記録した記録媒体であって、該制御プログ
    ラムは少なくとも、 前記画像入力装置において、 第1の形式の画像データを前記画像出力装置へ送信する
    第1の通信工程のコードと、 送信する画像データの形式を変換すべきか否かを判定す
    る判定工程のコードと、 該判定結果に基づいて、前記第1の形式の画像データを
    第2の形式に変換する第1の変換工程のコードと、を有
    することを特徴とする記録媒体。
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