JP2002072073A - 自動焦点調節装置及び方法 - Google Patents

自動焦点調節装置及び方法

Info

Publication number
JP2002072073A
JP2002072073A JP2000263355A JP2000263355A JP2002072073A JP 2002072073 A JP2002072073 A JP 2002072073A JP 2000263355 A JP2000263355 A JP 2000263355A JP 2000263355 A JP2000263355 A JP 2000263355A JP 2002072073 A JP2002072073 A JP 2002072073A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
evaluation value
lens
focus
search
moving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000263355A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4320767B2 (ja
Inventor
Akihisa Yamazaki
彰久 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2000263355A priority Critical patent/JP4320767B2/ja
Publication of JP2002072073A publication Critical patent/JP2002072073A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4320767B2 publication Critical patent/JP4320767B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Focusing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】距離の異なる複数の被写体が存在する場合にも
高速で正確なピント合わせが可能な自動焦点調節装置及
び方法を提供する。 【解決手段】シャッターボタンの半押し操作に伴い、フ
ォーカスレンズを移動して各位置毎にCCDから得られ
る画像信号よりコントラスト成分に応じた評価値を求め
るAFサーチ動作を行う。評価値の最大値(ピーク)を
検出した後、そのピーク位置から一定量以上離れたレン
ズ位置での評価値と所定の閾値とを比較し、当該評価値
が閾値よりも大きいときは、複数の被写体があると判断
して、評価値の取得動作(AFサーチ)を継続する。ま
た、ピーク位置から一定量離れたレンズ位置での評価値
が閾値以下であれば、その先に被写体が存在しないと判
断でき、その時点でAFサーチを中断することによって
AF処理の高速化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動焦点調節装置及
びその方法に係り、特に、撮像素子からの出力信号に基
づいて、画像の高周波成分を検出し、その検出結果を利
用してオートフォーカス(AF)制御を行う技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】被写体を撮像し、その映像信号を出力す
るビデオカメラでは、撮影光学系のうち焦点調節に作用
するフォーカスレンズを移動させながら撮像を行い、そ
の出力映像信号から高周波成分を抽出して合焦のための
評価値を算出する。フォーカスレンズの移動の結果、評
価値が増加する場合には同方向に駆動し続け、反対にレ
ンズ移動に伴い評価値が減少する場合には、逆方向に駆
動して評価値のピークを探すという、いわゆる「山登り
サーボ方式」が採用されている。
【0003】また、デジタルスチルカメラにおいては、
被写体の至近から無限遠距離までフォーカスレンズを駆
動し、評価値が最大になるところに、フォーカスレンズ
を駆動して合焦させる「コントラストAF方式」が採用
されている。評価値の取得結果から合焦状態を検出する
ものとして、撮像信号の最大値と最小値からローコント
ラストであるか否かを判断するもの(特開平6−125
493号公報)や、評価値が連続して減少したことを検
知して合焦位置(ピーク位置)を決定するもの(特開2
000−152065号公報)が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来提
案されている方法では、フォーカスエリア内に距離の異
なる複数の被写体が存在した場合に、評価値のピークが
複数発生することがあり、評価値のピーク付近の減少傾
向からだけでは、正確な合焦位置を判断できないという
問題がある。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、距離の異なる複数の被写体が存在する場合にも
高速で正確なピント合わせが可能な自動焦点調節装置及
び方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、撮像手段から出力される画像信号に基づい
て、前記撮像手段に被写体の像を結像させるレンズの焦
点位置を調節する自動焦点調節装置において、該装置
は、前記レンズを焦点調節領域内で移動させるレンズ移
動手段と、前記撮像手段から出力される画像信号から前
記被写体のコントラスト成分を抽出し、該コントラスト
成分に応じた評価値を前記レンズの各移動位置毎に算出
する評価値算出手段と、前記評価値を取得するための各
位置に前記レンズを移動させるように前記レンズ移動手
段を制御する制御手段と、前記評価値の最大値が得られ
たレンズ位置からの移動量及び当該移動量によるレンズ
位置での評価値に基づいて合焦状態を判断する判断手段
と、を備えたことを特徴としている。
【0007】本発明によれば、焦点調節を行うためのレ
ンズ(フォーカスレンズ)を焦点調節範囲内で移動させ
ながら、各位置で評価値を取得する。評価値の最大値
(ピーク)が検出されてから、そのピーク位置から一定
量以上離れたレンズ位置での評価値を基準にして当該ピ
ーク判定の適否を評価することにより、AFの高速化を
達成できるとともに、距離の異なる複数の被写体が存在
する場合にも正確なピント合わせが可能となり、いわゆ
る「ピント抜け」を防止できる。
【0008】本発明の一態様によれば、前記判断手段
は、前記最大値が得られたレンズ位置から一定量離れた
位置での評価値と、予め定められている所定の閾値とを
比較し、当該評価値が前記閾値以下のときは前記評価値
の最大値が得られたレンズ位置又はその近傍位置で合焦
状態が得られると判断することを特徴としている。
【0009】評価値が最大となる位置(ピーク位置)か
ら一定量離れたレンズ位置での評価値が閾値よりも大き
いときは、複数の被写体があると判断でき、評価値の取
得動作(AFサーチ)を継続することにより、正確な焦
点調節が可能になる。また、ピーク位置から一定量離れ
たレンズ位置での評価値が閾値以下であれば、その先に
被写体が存在しないと判断でき、その時点でAFサーチ
を中断することによってAF処理の高速化を図ることが
できる。
【0010】本発明の他の態様によれば、前記制御手段
は、前記焦点調節領域内において前記評価値を取得する
レンズ位置の間隔が比較的大きい第1のサーチ動作と、
前記第1のサーチ制御時よりも小さい間隔で前記評価値
を取得する第2のサーチ動作と、を実行する機能を有
し、前記判断手段は、前記第1のサーチ動作時に前記判
断を行うことを特徴としている。
【0011】すなわち、先ず、サーチポイントの間隔
(サーチステップ)が大きい第1のサーチ動作(ラフサ
ーチ)を行い、その結果得られたピーク付近をサーチス
テップの小さい第2のサーチ動作(詳細サーチ)で詳細
にサーチすることにより、正確な合焦位置を得る。この
ような制御方式を採用する場合には、サーチステップの
大きな第1のサーチ動作において前記判断手段による合
焦判断を行うことにより、不要なサーチ範囲を省略で
き、AF処理の高速化を達成できる。
【0012】本発明の更に他の態様によれば、前記焦点
調節領域の端点から所定量以上離れたレンズ位置での前
記評価値の変化を検出する評価値変化検出手段を有し、
前記判断手段は、前記評価値変化検出手段の検出結果に
基づいて前記判断を行うことを特徴としている。焦点調
節領域の端点(至近端及び無限遠のうち少なくとも一
方)から所定量以上離れた位置での評価値に増加傾向が
認められなければ、その先に被写体は存在しないと判断
でき、その時点でAFサーチを中断することによってA
F処理の高速化を図ることができる。
【0013】また、本発明の他の態様に係る自動焦点調
節装置は、前記レンズを焦点調節領域内で移動させるレ
ンズ移動手段と、前記撮像手段から出力される画像信号
から前記被写体のコントラスト成分を抽出し、該コント
ラスト成分に応じた評価値を前記レンズの各移動位置毎
に算出する評価値算出手段と、前記評価値を取得するた
めの各位置に前記レンズを移動させるように前記レンズ
移動手段を制御する制御手段と、前記焦点調節領域の端
点から所定量以上離れたレンズ位置での前記評価値の変
化を検出する評価値変化検出手段と、前記評価値算出手
段で得た各位置での評価値及び前記評価値変化検出手段
の検出結果に基づいて合焦状態を判断する判断手段と、
を備えたことを特徴としている。
【0014】更に、前記目的を達成する自動焦点調節方
法を提供すべく本発明は、撮像手段から出力される画像
信号に基づいて、前記撮像手段に被写体の像を結像させ
るレンズの焦点位置を調節する自動焦点調節方法におい
て、該方法は、前記レンズを焦点調節領域内で移動させ
るレンズ移動工程と、前記撮像手段から出力される画像
信号から前記被写体のコントラスト成分を抽出し、該コ
ントラスト成分に応じた評価値を前記レンズの各移動位
置毎に算出する評価値算出工程と、前記評価値を取得す
るための各位置に前記レンズを移動させるように前記レ
ンズ移動工程を制御する制御工程と、前記評価値の最大
値が得られたレンズ位置からの移動量及び当該移動量に
よるレンズ位置での評価値に基づいて、前記最大値を得
たレンズ位置の合焦状態を判断する判断工程と、を含む
ことを特徴としている。
【0015】本発明の他の態様に係る自動焦点調節方法
は、前記レンズを焦点調節領域内で移動させるレンズ移
動工程と、前記撮像手段から出力される画像信号から前
記被写体のコントラスト成分を抽出し、該コントラスト
成分に応じた評価値を前記レンズの各移動位置毎に算出
する評価値算出工程と、前記評価値を取得するための各
位置に前記レンズを移動させるように前記レンズ移動工
程を制御する制御工程と、前記焦点調節領域の端点から
所定量以上離れたレンズ位置での前記評価値の変化を検
出する評価値変化検出工程と、前記評価値算出工程で得
た各位置での評価値及び前記評価値変化検出工程の検出
結果に基づいて合焦状態を判断する判断工程と、を含む
ことを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る自動焦点調節装置及び方法の好ましい実施の形態につ
いて説明する。
【0017】図1は、本発明が適用されたデジタルカメ
ラの外観図である。このデジタルカメラ10の前面に
は、撮影レンズ12、ファインダー窓14、ストロボ発
光部16が設けられ、カメラ上面には、シャッターボタ
ン18及び電源スイッチ20が配設されている。また、
グリップ部22と反対側のカメラ側面には、メモリカー
ド24を装着するためのカードスロット26が設けられ
ている。
【0018】撮影レンズ12にはズームレンズが適用さ
れ、撮影レンズ12の後方にCCDイメージセンサ(図
1中不図示、図3において符号52として記載)が配置
されている。シャッターボタン18は2段階式に構成さ
れ、シャッターボタン18を軽く押して止める「半押
し」の状態で自動ピント合わせ(AF)及び自動露出制
御(AE)が作動してAFとAEをロックし、「半押
し」から更に押し込む「全押し」の状態で撮影が実行さ
れる。
【0019】電源スイッチ20は、モード切換スイッチ
と兼用されており、電源OFFとなる「OFF位置」、
静止画撮影モードで電源ONとなる「撮影ON位置」、
及び再生モードで電源ONとなる「再生ON位置」の3
ポジションを切り換えることができる。なお、本例のよ
うな電源スイッチ(以下、電源兼用モードスイッチとい
う。)20に代えて、電源ON/OFFのみの電源スイ
ッチと、静止画撮影モード及び再生モードを切り換える
モードダイヤル等のモード切換手段を設けてもよい。
【0020】図2は、デジタルカメラ10の背面側外観
図である。デジタルカメラ10の背面には、ファインダ
ー28、液晶モニタ30、ズームスイッチ32、多機能
の十字ボタン34、AEロックボタン36、メニューキ
ー38、実行キー40及びキャンセルキー42が設けら
れている。液晶モニタ30は、撮影時に画角確認用の電
子ファインダーとして使用できるとともに、撮影した画
像のプレビュー画やメモリカード24から読み出した再
生画像等を表示可能な表示手段である。また、十字ボタ
ン34を使用したメニューの選択や各メニューにおける
各種項目の設定なども液晶モニタ30の表示画面を用い
て行われる。
【0021】ズームスイッチ32は、上下方向に操作可
能なレバースイッチで構成され、該スイッチを上方向に
操作することで望遠(TELE)方向にズーム移動し、下方
向に操作することで広角(WIDE)方向にズーム移動す
る。十字ボタン34は、上下左右のいずれかの縁部を押
圧することによって、対応する4方向(上、下、左、
右)の指示を入力できるようにしたもので、メニュー画
面における各種設定項目の選択や設定内容の変更を指示
する操作ボタンとして使用されるとともに、電子ズーム
の倍率調整や再生コマの送り/戻しを指示する手段とし
て用いられる。
【0022】メニューキー38は、各モードの通常画面
からメニュー画面へ遷移させる時に使用される。実行キ
ー40は、選択内容の確定、処理の実行(確認)指示の
時などに使用される。キャンセルキー42は、メニュー
から選んだ項目の取消(キャンセル)や一つ前の操作状
態に戻る時などに使用される。
【0023】撮影者は、ファインダー28又は液晶モニ
タ30に映し出されるリアルタイム画像(スルー画)を
確認しながら、ズームスイッチ32を操作して画角を決
定し、シャッターボタン18を押下して撮影を行う。
【0024】図3は、デジタルカメラ10の内部構成を
示すブロック図である。撮影レンズ12は、固定レンズ
44、変倍レンズ46A、補正レンズ46B及びフォー
カスレンズ48の4群型インナーフォーカス式ズームレ
ンズで構成されている。
【0025】変倍レンズ46Aと補正レンズ46Bは、
図示せぬカム機構によって両者の位置関係が規制されな
がら光軸に沿って移動し、焦点距離を変更する。なお、
説明の便宜上、変倍レンズ46Aと補正レンズ46Bか
ら成る変倍光学系を「ズームレンズ46」と呼ぶことに
する。
【0026】撮影レンズ12を通過した光は、絞り50
により光量が調節された後、CCDイメージセンサ(以
下、CCDという。)52に入射する。CCD52の受
光面には、フォトセンサが平面的に配列されており、撮
影レンズ12を介してCCD52の受光面に結像された
被写体像は、各フォトセンサによって入射光量に応じた
量の信号電荷に変換される。なお、CCD52は、シャ
ッターゲートパルスのタイミングによって各フォトセン
サの電荷蓄積時間(シャッタースピード)を制御する、
いわゆる電子シャッター機能を有している。
【0027】各フォトセンサに蓄積された信号電荷は、
CCDドライバ54から与えられるパルスに基づいて信
号電荷に応じた電圧信号(画像信号)として順次読み出
される。CCD52から出力された画像信号は、アナロ
グ処理部56に送られる。アナログ処理部56は、サン
プリングホールド回路、色分離回路、ゲイン調整回路等
の信号処理回路を含み、このアナログ処理部56におい
て、相関二重サンプリング(CDS)処理並びにR,
G,Bの各色信号に色分離処理され、各色信号の信号レ
ベルの調整(プリホワイトバランス処理)が行われる。
【0028】アナログ処理部56から出力された信号
は、A/D変換器58によりデジタル信号に変換された
後、メモリ60に格納される。タイミングジェネレータ
(TG)62は、CPU64の指令に従ってCCDドラ
イバ54、アナログ処理部56及びA/D変換器58に
対してタイミング信号を与えており、このタイミング信
号によって各回路の同期がとられている。
【0029】メモリ60に格納されたデータは、バス6
6を介して信号処理部68に送られる。信号処理部68
は、輝度・色差信号生成回路、ガンマ補正回路、シャー
プネス補正回路、コントラスト補正回路、ホワイトバラ
ンス補正回路等を含むデジタルシグナルプロセッサ(D
SP)で構成された画像処理手段であり、CPU64か
らのコマンドに従って画像信号を処理する。
【0030】信号処理部68に入力された画像データ
は、輝度信号(Y信号)及び色差信号(Cr,Cb 信号)
に変換されるとともに、ガンマ補正等の所定の処理が施
された後、メモリ60に格納される。撮影画像を表示出
力する場合、メモリ60から画像データが読み出され、
表示用メモリ70に転送される。表示用メモリ70に記
憶されたデータは、表示用の所定方式の信号(例えば、
NTSC方式のカラー複合映像信号)に変換された後、
D/A変換器72を介して液晶モニタ(LCD)30に
出力される。こうして、当該画像データの画像内容が液
晶モニタ30の画面上に表示される。
【0031】CCD52から出力される画像信号によっ
てメモリ60内の画像データが定期的に書き換えられ、
その画像データから生成される映像信号が液晶モニタ3
0に供給されることにより、CCD52を介して入力す
る画像がリアルタイムに液晶モニタ30に表示される。
撮影者は、液晶モニタ30に映し出される画像(スルー
画)、或いは光学式のファインダー28によって撮影画
角を確認することができる。
【0032】撮影者がズームスイッチ32を操作する
と、その指示信号がCPU64に入力され、CPU64
はズームスイッチ32からの信号に基づいてズーム駆動
部74を制御してズームレンズ46をテレ(TELE)方向
又はワイド(WIDE)方向に移動させる。ズーム駆動部7
4は図示せぬモータを含み、該モータの駆動力によって
ズームレンズ46が駆動される。ズームレンズ46の位
置(ズーム位置)は、ズーム位置センサ76によって検
出され、該センサ76の検出信号はCPU64に入力さ
れる。
【0033】同様に、フォーカス駆動部78は図示せぬ
モータを含み、該モータの駆動力によってフォーカスレ
ンズ48が光軸に沿って前後動する。フォーカスレンズ
48の位置(フォーカス位置)は、フォーカス位置セン
サ80によって検出され、該センサ80の検出信号はC
PU64に入力される。
【0034】電源兼用モードスイッチ20によって静止
画撮影モードが設定され、シャッターボタン18が押下
されると、撮影開始指示(レリーズON)信号が発せら
れる。CPU64は、レリーズON信号を検知して記録
用の撮像動作を実行する。すなわち、CPU64は、後
述する評価値演算の結果に基づいてフォーカス駆動部7
8を制御してフォーカスレンズ48を合焦位置に移動さ
せるとともに、絞り50の開口径やCCD52の電子シ
ャッターを制御することにより露出制御を行う。また、
CPU64は必要に応じてストロボ制御回路82にコマ
ンドを送り、スロトボ発光部16の発光を制御する。
【0035】こうして、シャッターボタン18の押下操
作に応動して、記録用の画像データの取り込みが開始さ
れる。画像データを圧縮記録するモードが選択されてい
る場合、CPU64は圧縮伸張回路84にコマンドを送
る。圧縮伸張回路84は、メモリ60に取り込まれた画
像データをJPEGその他の所定の形式に従って圧縮す
る。
【0036】圧縮された画像データは、カードインター
フェース86を介してメモリカード24に記録される。
非圧縮の画像データを記録するモード(非圧縮モード)
が選択されている場合には、圧縮伸張回路84による圧
縮処理は省略され、非圧縮のまま画像データがメモリカ
ード24に記録される。
【0037】本例のデジタルカメラ10では、画像デー
タを保存する手段として、例えばスマートメディア(So
lid-State Floppy Disk Card)が適用される。記録メデ
ィアの形態はこれに限定されず、PCカード、コンパク
トフラッシュ(登録商標)、磁気ディスク、光ディス
ク、光磁気ディスク、メモリスティックなどでもよく、
電子的、磁気的、若しくは光学的、又はこれらの組み合
わせによる方式に従って読み書き可能な種々の媒体を用
いることができる。使用される媒体に応じた信号処理手
段とインターフェースが適用される。異種、同種の記録
メディアを問わず、複数の媒体を装着可能な構成にして
もよい。また、画像ファイルを保存する手段は、カメラ
本体に着脱可能なリムーバブルメディアに限らず、デジ
タルカメラ10に内蔵された記録媒体(内部メモリ)で
あってもよい。
【0038】電源兼用モードスイッチ20によって再生
モードが設定されると、メモリカード24から画像ファ
イルが読み出される。読み出された画像データは、必要
に応じて圧縮伸張回路84によって伸張処理され、表示
メモリ70を介して液晶モニタ30に出力される。
【0039】CPU64は、本カメラシステムの各回路
を統括制御する制御部である。CPU64は、電源兼用
モードスイッチ20、シャッターボタン18、ズームス
イッチ32その他の操作部から受入する入力信号に基づ
き、対応する回路の動作を制御するとともに、液晶モニ
タ30における表示制御、オートフォーカス(AF)制
御及び自動露出(AE)制御等を行う。
【0040】ここでオートフォーカス制御について説明
する。A/D変換器58によってデジタル信号に変換さ
れた画像信号は、評価値演算部88に入力される。評価
値演算部88は、高周波成分抽出回路90と積算回路9
2を有し、入力される画像信号のうちG成分のデータを
サンプリングしてAF検出対象エリア(図4中符号94
として記載、以下フォーカスエリアという。)内での高
周波成分を抽出するとともにその絶対値をとり、フォー
カスエリア94内で絶対値データを積算して得られた値
(評価値に相当)をCPU64に提供する。
【0041】AF検出の対象エリアは、画像領域の全体
である必要はなく、図4に示したように、画像の中央部
分の一部領域がフォーカスエリア94として設定されて
いる。AF動作時にCPU64は、フォーカスレンズ4
8を焦点調節領域内で無限遠から至近(又は至近から無
限遠)の方向に移動させながら、複数のAF検出ポイン
ト(サーチポイント)で画像中央部分のコントラストを
検出し、評価値を算出する。そして、各ポイントで算出
された評価値を総合して、評価値が最大となるレンズ位
置を合焦位置として決定し、求めた合焦位置にフォーカ
スレンズ48を移動させるようにフォーカス駆動部78
を制御する。
【0042】撮影レンズ12の焦点距離が長くなるにつ
れて、また、絞り50の開口径が大きくなるに従って被
写界深度が浅くなり、無限遠から至近までのレンズ駆動
量が多くなる。図5には撮影レンズ12の焦点距離と焦
点調節領域300との関係が示されている。同図は、焦
点距離を7mmから21mmまで段階的に変更できる撮
影レンズ12の例が示され、撮影レンズ12の焦点距離
が長くなるに従ってフォーカスレンズ48による焦点調
節領域300が広くなっている。例えば、焦点距離7m
mの時には、無限遠から最至近までのフォーカスレンズ
48の移動可能範囲は8.17μm、焦点距離21mm
のときの焦点調節領域300は735μmである。
【0043】CPU64は、撮影レンズ12の焦点距離
に対応して可変する焦点調節領域300に応じて、評価
値を算出するレンズ位置(サーチポイント)の幅を示す
AFステップ幅302とステップ段数(検出ポイント
数)を設定する。
【0044】フォーカス段数は、各焦点距離における焦
点調節領域300をAFステップ幅302で等分割して
もよいし、近距離(至近限界)側のAFステップ幅30
2を無限遠側よりも短くして、近距離側でのサーチポイ
ントを多くして、焦点精度を高めるように設定してもよ
い。
【0045】図5に示したように、撮影レンズ12の焦
点距離が長くなるに従って焦点調節領域300が広くな
り、その領域内のどこに被写体がいるかの判定が困難に
なる。そこで、本実施の形態では、図6に示すように、
現在のフォーカス位置と焦点調節領域300の関係に応
じてAFサーチの初期位置とサーチ方向を変更する。す
なわち、同図(a)に示したように、現在位置が焦点調
節領域300の中間位置Mよりも遠距離側にあるとき
は、まず、無限遠にフォーカス駆動し、無限遠から至近
に向かってAFサーチを実行して各ポイントで評価値を
取得していく。同図(a)の例では、至近方向(NEAR方
向)に向かうAFサーチ動作によるフォーカス移動に伴
って評価値が次第に上昇する。やがて、評価値のピーク
を越えて評価値が減少に転じ、所定の条件を満たすとA
Fサーチが中断される。そして、検出されたピーク位置
に対応するフォーカス位置(合焦位置)にフォーカスレ
ンズ48を移動して合焦状態を得る。
【0046】逆に、図6(b)に示したように、現在の
フォーカス位置が中間位置Mよりも近距離側にあるとき
は、まず、至近側にフォーカス駆動し、至近限界から無
限遠に向かってAFサーチを実行して各ポイントで評価
値を取得する。同図(b)によれば、無限遠方向(FAR
方向) に向かうサーチ動作によるフォーカス移動に伴っ
て評価値は次第に上昇し、ピークを越えて評価値が減少
に転じて所定の条件を満たすとAFサーチが中断され
る。そして、検出されたピーク位置に対応するフォーカ
ス位置(合焦位置)にフォーカスレンズを移動して合焦
状態を得る。
【0047】このように、現在のフォーカス位置に応じ
てAFサーチ方向を自動選択したことより、フォーカス
レンズ48をサーチ開始位置(初期位置)に駆動する平
均時間を短縮することができる。また、シャッターボタ
ン18の半押しが続けて行われるような場合には、この
間に被写体距離が大きく変わることは少ないため、繰り
返し時のAFサーチ時間は高速となる。
【0048】図7にAF制御のフローチャートを示す。
シャッターボタン18の半押し操作により、AF処理が
スタートすると、CPU64は、先ず、フォーカスエリ
ア94の設定を行う(ステップS110)。例えば、撮
影画面を等面積で8×8の64個ブロックに分割し、中
央部分の所定の複数ブロックが評価値演算対象のフォー
カスエリア94に設定される。
【0049】次いで、「ピーク有りフラグ」の状態をク
リアし、初期設定としてピーク有りフラグ=OFFをセ
ットする(ステップS112)。その後、撮影レンズ1
2の焦点距離の現在値、すなわち現在のズーム位置(ZO
OMPOS)の情報を取得する(ステップS114)。ステッ
プS114の後は、ステップS116に進み、AFサー
チの初期位置を決定するための演算処理を行う。なお、
このフォーカスレンズ初期位置演算処理の内容について
は図8で後述する。
【0050】図7のステップS116におけるフォーカ
スレンズ初期位置演算処理の結果に従い、フォーカスレ
ンズ48は初期位置に移動される(ステップS11
8)。
【0051】続くステップS120において、現在のフ
ォーカス段(サーチポイント)における評価値が算出さ
れ、得られた評価値はCPU64に入力される。CPU
64は、当該サーチポイントにおける評価値を図示せぬ
メモリに記憶する。
【0052】次いでステップS122に進み、AFサー
チ動作を中断するか否かの判定処理を行う。この中断判
定処理の内容については図18で後述する。図7のステ
ップS122における中断判定処理の結果に基づいて、
CPU64は、AFサーチ動作の継続/中断を判断する
(ステップS124)。「継続」の場合には、ステップ
S126に進み、フォーカスレンズ48がサーチポイン
トの最終段の位置に到達したか否かが判定される。
【0053】ステップS126において、NO判定を得
た場合には、ステップS128に進み、現在のフォーカ
ス段からサーチステップの1ステップ分(AFステップ
幅302)だけフォーカスレンズ48を移動し、ステッ
プS120に戻る。こうして、次のサーチポイントへ移
動され、フォーカス位置の異なるフレーム画像データか
ら評価値が算出される。焦点調節領域300内の各ポイ
ントについてステップS120〜S128の処理が繰り
返され、各ポイントの評価値が順次取得される。
【0054】ステップS126でフォーカスレンズ48
が最終段の位置に到達した場合、又はステップS124
において「中断」の判定を得た場合にはステップS13
0に移行する。ステップS130では、各ポイントで得
た評価値の結果から、最大の評価値が得られる位置(合
焦位置)が求められ、その合焦位置にフォーカスレンズ
48が移動される。シャッターボタン18の半押し状態
が解除されるまでフォーカスレンズ48はその合焦位置
に保持される。それとともに、評価値演算部88の動作
が停止され、撮影記録許可の状態となる(ステップS1
32)。こうして、自動焦点調節処理が終了する。
【0055】撮影記録許可な状態が得られると、CPU
64によってシャッターボタン18の操作状態が確認さ
れ、シャッターボタン18の全押しに応動して、現在の
ズーム位置及び合焦されたフォーカス位置によって被写
体が撮像され、所定の信号処理を経た画像データが付属
情報とともにメモリカード24に記録される。
【0056】図8は、初期位置演算処理の手順を示すフ
ローチャートである。図7で説明したステップS114
の後、ステップS116として図8のサブルーチンに移
行する。この初期位置演算処理では、まず、フォーカス
の現在位置(P)の情報が取得される(ステップS21
0)。次いで、焦点調節領域300を規定する至近側位
置(N)及び無限遠側位置(I)の情報を取得した後
(ステップS212)、フォーカスサーチ範囲の中間位
置Mを次式(1)、
【0057】
【数1】 M=(I+N)/2 …(1) に従って計算する(ステップS214)。
【0058】そして、フォーカス現在位置(P)が中間
位置Mよりも無限遠側にあるか、至近側にあるかの判定
を行う(ステップS216)。現在位置が無限遠側にあ
るときは、ステップS218に進む。ステップS218
では、AFサーチの開始位置となるフォーカス初期位置
を「無限遠」に決定するとともに、AFサーチ時の遠レ
ンズ駆動方向を無限遠から至近側へ向かう方向と定め
る。
【0059】その一方、ステップS216において、現
在位置が至近側にあるときは、ステップS220に進
む。ステップS220では、AFサーチの開始位置とな
るフォーカス初期位置を「至近」に決定するとともに、
AFサーチ時の遠レンズ駆動方向を至近から無限遠へ向
かう方向と定める。なお、図8では、ステップS216
において「P<M」の正否を判定しており、現在位置が
中間位置Mに一致している場合にはステップS220に
進むことになるが、現在位置が中間位置Mに一致する場
合にフォーカス初期位置を無限遠側に設定してもよい。
【0060】ステップS218又はステップS220に
よってフォーカス初期位置とサーチ方向が決定したら、
本サブルーチンを終了して図7のフローチャートに復帰
する。
【0061】図8で説明した初期位置演算処理に代え
て、現在のズーム位置に応じてフォーカス初期位置とサ
ーチ方向を決定する態様も可能である。ズーム機能を搭
載したカメラにおいては、撮影距離を考えた場合、テレ
側では被写体は遠い距離にある場合が多く、ワイド側で
は至近側にある場合が多い。かかる観点から、焦点距離
によってフォーカスのサーチ方向を変更することによ
り、高速なフォーカスサーチが可能となる。
【0062】図9に各ズームポジションにおけるフォー
カスサーチ方向の例を示す。同図によれば、撮影レンズ
12は、ワイド端からテレ端まで11段階のズームポジ
ションで停止できるものとし、各ズームポジションにつ
いてフォーカスサーチ方向が規定されている。現在のズ
ーム位置がワイド側のズームポジション「0」から
「4」まで範囲のにあるときは、フォーカス初期位置を
至近(NEAR)とし、至近(NEAR)から無限遠(FAR)に向
けてサーチ動作を行う。また、現在のズーム位置がテレ
側の「5」〜「10」の範囲にあるときは、フォーカス
初期位置を無限遠(FAR) とし、無限遠(FAR) から至近(N
EAR)に向けてサーチ動作を行う。
【0063】図9に示したようなテーブルを不揮発性メ
モリに格納しておき、AFサーチ開始時に当該テーブル
を参照してサーチ方向を決定する。すなわち、図7のス
テップS116として図10のサブルーチンに移行し、
ステップS310において、現在の焦点距離の情報に基
づいて図9のテーブルを参照してフォーカス初期位置と
サーチ方向を決定して、図7のフローチャートに復帰す
る態様も可能である。
【0064】次に、初期位置演算処理の更に他の態様に
ついて説明する。
【0065】上述の図6では、フォーカス範囲の中間位
置Mを基準にして現在のフォーカス位置が無限遠側にあ
るか、至近側にあるかを判別したが、フォーカス初期位
置の切り換えを判断する基準位置(切換位置)をズーム
位置に応じて変動させる態様も可能である。例えば、図
11に示すように、切換位置M′は、無限遠を始点とし
て焦点調節領域全体のm%の位置という具合に規定さ
れ、この切換位置係数m(%)をズーム位置に応じて定
めたテーブルとして予め用意しておく。そして、現在の
ズーム位置からテーブルを参照して切換位置M′を決定
する。
【0066】同図(a)に示したように、現在位置が切
換位置M′よりも無限遠側にあるときは、まず、無限遠
にフォーカス駆動し、無限遠から至近に向かってAFサ
ーチを実行して各ポイントで評価値を取得する。
【0067】逆に、図11(b)に示したように、現在
のフォーカス位置が切換位置M′よりも至近側にあると
きは、まず、至近にフォーカス駆動し、至近から無限遠
に向かってAFサーチを実行して各ポイントで評価値を
取得する。
【0068】例えば、ズームのワイド側では焦点調節領
域の中間位置M(m=50%)を切換位置M′とし、ズ
ームがテレ側に移動するに伴い切換位置M′を至近側に
シフトさせる。こうすることで、ズームがテレ側にある
ほどフォーカス初期位置が無限遠側となる確率が高ま
る。テレ側での撮影時には被写体が遠距離にある場合が
多いと考えられるので、無限遠側からAFサーチを開始
することにより、早期に評価値のピークを検出できる可
能性が高く、ピーク検出に伴うAFサーチの中断処理と
相まって、AF処理の平均時間を一層短縮化できる。
【0069】図12は、切換位置M′を可変してフォー
カス初期位置を決定する演算処理のフローチャートであ
る。図8で説明したフローチャートに代えて、図12に
示す初期位置演算処理を適用することができる。同図に
よれば、まず、フォーカスの現在位置(P)の情報を取
得する(ステップS410)。次いで、至近側位置
(N)及び無限遠側位置(I)の情報を取得した後(ス
テップS412)、切換位置M′を次式(2)、
【0070】
【数2】 M′=(I−N)×m …(2) に従って計算する(ステップS414)。ただし、mは
切換位置係数(%)を示す。
【0071】そして、フォーカス現在位置(P)が切換
位置M′よりも無限遠側にあるかそれとも至近側にある
かの判定を行う(ステップS416)。現在位置が無限
遠側にあるときは、ステップS418に進む。ステップ
S418では、AFサーチの開始位置となるフォーカス
初期位置を「無限遠」に決定するとともに、AFサーチ
時のレンズ駆動方向を無限遠から至近側へ向かう方向と
定める。
【0072】その一方、ステップS416において、現
在位置が至近側にあるときは、ステップS420に進
む。ステップS420では、AFサーチの開始位置とな
るフォーカス初期位置を「至近」に決定するとともに、
AFサーチ時のレンズ駆動方向を至近から無限遠へ向か
う方向と定める。ステップS418又はステップS42
0によってフォーカス初期位置とサーチ方向が決定した
ら、本サブルーチンを終了して図7のフローチャートに
復帰する。
【0073】図12で説明した形態の変形例として、図
13に示すようなテーブルを用いてもよい。同図によれ
ば、ズームのワイド端ではフォーカスの現在位置によら
ず、AFサーチ時には必ずNEAR側に駆動して、至近(NE
AR)から無限遠(FAR )方向にサーチ動作を行うように
設定されている。これにより、ワイド端付近では常にNE
AR側からAFサーチが開始される。
【0074】また、ズームのミドル領域では現在のフォ
ーカス位置が切換位置係数(m)で規定される切換位置
M′よりも無限遠側にあるときはFAR 側から、切換位置
M′よりも至近側にあるときはNEAR側からAFサーチが
開始され、テレ端付近では常にFAR 側からAFサーチが
開始される。このように、現在のズーム位置とフォーカ
ス位置を総合的に考慮してAFサーチ方向を決定する方
法を採用することにより、より細かな制御が可能にな
る。
【0075】次に、AFサーチ動作を中断するときの制
御内容について説明する。図14は、AFサーチによっ
て評価値を取得した例が示されている。フォーカスエリ
ア94内に主要な被写体が一つだけ存在する場合には、
図14のように評価値のピークは一つだけ現れる。この
場合、ピークが検出されたレンズ位置(P)を合焦位置
として、ここにフォーカスレンズ48を移動させればよ
い。これに対し、図15に示すように、フォーカスエリ
ア94内に複数の被写体が存在する場合には、両方の被
写体に対して合焦させることができず、どちらか一方の
被写体についてピント合わせを行う必要がある。
【0076】図16は、フォーカスエリア94内に複数
の被写体が存在する場合の評価値の取得結果の一例を示
す。同図に示すようにフォーカスエリア94内に複数の
被写体が存在する場合には、評価値の曲線において複数
のピークが存在する。一つの山を検出してAFサーチを
終了してしまう場合は、片方の山のみしか検出できず、
複数の山を検出できない。例えば、図16において、無
限遠側からAFサーチ動作を開始し、無限遠側のピーク
を検出した時点でAFサーチ動作を終了してしまうと、
至近側にある別のピークを検出することができず、至近
側の主要被写体にピントを合わせることができない。
【0077】また、別の方法として、必ず至近側からA
Fサーチ動作を開始することによって、最初の山で合焦
させる方法も考えられるが、高倍率ズームレンズの場合
は、遠い距離にある被写体を撮影する状況も多いため、
AF処理の高速化を考慮すると、無限遠側からサーチを
開始する方が好ましいとも言える。
【0078】そこで、本実施の形態では、効率的なAF
サーチ動作を実現するために、以下のような工夫がなさ
れている。すなわち、図14と図16を比較してみる
と、図14のグラフでは、無限遠から至近へ向かうAF
サーチ動作によって評価値のピークを検出した後、更に
同方向のレンズ移動で評価値を取得した場合、フォーカ
スレンズ48がピーク位置Pから一定の距離dだけ離れ
ると評価値がゼロレベル近くまで下がるのに対し、図1
6のように複数の被写体が存在するときは、第1のピー
クを検出した以後、評価値がゼロレベル近くまで下がり
きらずに、再度増加に転じている。
【0079】かかる事実に注目して、評価値のピークを
検出したレンズ位置から一定の距離dだけ離れた位置で
の評価値が所定の閾値T以下ならば、その先に被写体が
存在しないと判断し、AFサーチを終了するとともに、
検出した最初のピーク位置にフォーカスレンズ48を駆
動する。
【0080】その一方、評価値のピークを検出したレン
ズ位置から一定の距離dだけ離れた位置での評価値が所
定の閾値Tよりも大きい値ならば、その先に別の被写体
が存在する可能性があると判断し、同方向のAFサーチ
動作を継続する。なお、ピーク位置Pからの距離dは、
許容錯乱円の約10倍〜20倍程度に設定することが好
ましい。そして、かかるAFサーチ動作によって複数の
ピークが検出された場合には、最も近距離のピーク位置
を合焦位置として決定する。
【0081】ところで、被写体が暗い場合など、撮像信
号のノイズが発生し、図17に示すように、ピークは一
つのみでも評価値が閾値T以下にならない状況が起こり
得る。しかし、図17と図16を比較すると分かるよう
に、至近側に別の被写体がある場合(図16)は、最至
近よりもある程度手前の位置から評価値が増加する傾向
が認められる。これに対し、ノイズ等の原因で評価値が
低下しない場合(図17)には、最至近よりも一定の距
離w以上手前であっても評価値は増加傾向に転じない。
【0082】したがって、最至近から一定距離w以遠で
評価値が増加方向にあるか否かを判断することよって至
近側に別の被写体が存在するか否かの判別が可能であ
る。最至近から一定距離w以遠での評価値が増加方向に
無ければ、至近側に被写体が存在しないものとして、A
Fサーチ動作を終了し、ピークを検出したレンズ位置に
フォーカス駆動する。なお、一定距離wは、許容錯乱円
の約5倍〜10倍程度に設定することが好ましい。図1
7では至近側を説明したがFAR 方向のAFサーチ動作に
ついても同様に無限遠から一点距離wだけ離れた位置で
評価値が増加傾向になければ、無限遠側に被写体が存在
するものと判断できる。
【0083】図18は、中断判定処理のフローチャート
である。図7で説明したステップS120後のステップ
S122として図18のサブルーチンに移行する。中断
判定処理がスタートすると、まず、評価値が増加から減
少に転じるピークが検出されたか否かの判定を行う(ス
テップS510)。この判定は、後述の「ピーク有りフ
ラグ」の状態に基づいて判断される。
【0084】ステップS510において、ピークが検出
されなければ(NO判定時)、ステップS512に進
み、評価値が減少したか否かの判定を行う。ステップS
512でNO判定を得たときは評価値取得処理の継続を
決定し(ステップS518)、本サブルーチンを終了し
て図7のフローチャートに復帰する。
【0085】ステップS512において、評価値が減少
したことが検出されると、ステップS514に分岐す
る。ステップS514では、減少する前の評価値が増加
傾向にあったか否かの判定を行う。ステップS514で
YES判定を得た場合には、「ピーク有りフラグ」をO
Nにセットするととも、ピークを検出したフォーカス位
置(ピーク位置)を示す変数Pのデータを更新する(ス
テップS516)。ステップS516の後、又はステッ
プS514においてNO判定を得た場合には、ステップ
S518へ進み、評価値取得処理の継続を決定する。
【0086】「ピーク有りフラグ」がONにセットされ
ると、ステップS510においてYES判定となる。こ
の場合、ステップS520に進み、サーチ方向がNEAR方
向であるか否かの判定を行う。サーチ方向がNEAR方向で
あるとき(YES判定時)は、現在のフォーカス位置
(サーチポイント)が、ピーク位置Pから所定の距離
(d)を超えて至近側にあるか否かの判定を行う(ステ
ップS522)。現在位置がピーク位置Pから所定距離
d以内の範囲にあれば(NO判定時)、ステップS52
8へ進み、サーチ方向についての残り検出ポイント数が
所定の値(w)よりも小さいか否かの判定を行う。この
所定値wは図17で説明した距離wに相当する値であ
る。
【0087】ステップS528において、残り検出ポイ
ント数が所定値w以上であるときは(NO判定時)、評
価値取得処理の継続を決定し(ステップS532)、図
7のフローチャートに復帰する。その一方、ステップS
528でYES判定を得たときは、ステップS530に
進み、評価値が増加したか否かを判定する。
【0088】ステップS530で評価値の増加が検出さ
れると(YES判定時)、ステップS532に進んで評
価値取得処理の継続を決定するが(ステップS53
2)、ステップS530において評価値が増加していな
ければ(NO判定時)、ステップS536に移行して評
価値取得処理の中断を決定し、図7のメインルーチンへ
復帰する。
【0089】また、ステップS522において現在のフ
ォーカス位置がピーク位置Pから所定距離dを超えて至
近側にあるとき(YES判定時)は、ステップS524
に分岐する。ステップS524では、現在のフォーカス
位置における評価値が所定の閾値Tよりも小さい値であ
るか否かを判定する。
【0090】ステップS524で評価値が閾値T以上で
あれば(NO判定時)、現在位置よりも至近側に被写体
が存在する可能性に配慮してステップS528に進む。
その一方、ステップS524において評価値が閾値Tよ
りも小さい値のときは(YES判定時)、現在位置より
も至近側に被写体は存在しないものと判断し、評価値取
得処理の中断を決定する(ステップS536)。
【0091】ステップS520でNO判定の場合、すな
わち、サーチ方向がFAR 方向であるときは、ステップS
526へ進む。ステップS526では、評価値が連続し
て所定回数減少したか否かの判定を行う。連続減少回数
の判断基準となる基準値は被写界深度等を考慮して適宜
設定される。
【0092】ステップS526においてNO判定を得た
場合には、ステップS528へ進み、上述したステップ
S528〜S536によって中断又は継続の決定が行わ
れる。その一方、ステップS526においてYES判定
を得た場合には、ステップS538へ進み、評価値取得
処理の中断を決定し、図7のフローチャートへ復帰す
る。
【0093】図18に示した中断判定処理に従うことで
NEAR方向及びFAR 方向の何れのサーチ方向についても、
被写体に対応する評価値のピークを正確、かつ高速に検
出することができ、AF処理の高速化を実現できる。
【0094】次に、AF処理の更なる高速化を達成し得
る制御例を説明する。撮影レンズ12の焦点距離が長く
なるにつれ、焦点調節領域300(無限遠から至近ま
で)のフォーカス送り量(パルス数)が多くなり、AF
時間が長くなることは図5で説明した通りである。そこ
で、最初にフォーカス送り量を多くしたAFサーチステ
ップで評価値を取得する「ラフサーチ」を行い、ラフサ
ーチによっておよその合焦位置を検出したらその近傍領
域について、更にフォーカス送り量を小さくしたサーチ
ステップで評価値を取得する「詳細サーチ」を行うこと
が好ましい。
【0095】図19にラフサーチと詳細サーチの概念図
を示す。同図では、無限遠から至近までのフォーカス送
り量が240パルスであり、ラフサーチ時のフォーカス
送りパルス数は20パルス、詳細サーチ時のフォーカス
送りパルス数は2パルスに設定されているものとする。
【0096】同図によれば、まず、無限遠からNEAR方向
にラフサーチが開始される。ラフサーチは、20パルス
毎にサーチポイントが変更され、各ポイントで評価値の
算出を行うとともに、図18で説明したような中断判定
処理を行う。
【0097】ラフサーチにおいてピークが検出され、例
えば、100パルスのポジションで評価値取得処理の中
断が決定されると、詳細サーチの初期位置(Pds) にフ
ォーカス移動され、ここからFAR 方向に詳細サーチが開
始される。詳細サーチでは2パルス毎にサーチポイント
が変更され、各ポイントで評価値の算出を行い、ピーク
検出後、連続して所定回数評価値が減少したら評価値取
得処理の中断を決定し、ピーク位置(合焦位置)にフォ
ーカスレンズ48を駆動する。
【0098】図20にはラフサーチと詳細サーチを組み
合わせたAF制御のフローチャートが示されている。同
図において、ラフサーチ部分を含むステップS610〜
S628は、図7で説明したフローチャートのステップ
S110〜S128と同様の処理であり、その説明は省
略する。また、図20のステップS622における中断
判定(1)処理は、図18で説明した中断判定処理のフ
ローチャートが適用される。
【0099】図20のステップS624で「中断」との
判定を得た場合、又はステップS626においてフォー
カス段の最終位置に到達した時は、ステップS640に
進む。ステップS640では、ラフサーチの結果を基に
詳細サーチの範囲を求める演算を行う。そして、求めた
詳細サーチ範囲に従い、フォーカスレンズ48を詳細サ
ーチ開始位置(詳細サーチ初期位置)に駆動する処理を
行う(ステップS642)。
【0100】次いで、CPU64のレジスタnに初期値
「0」を設定してから(ステップS644)、ステップ
S646に進む。ステップS646では、現在のフォー
カス位置(サーチポイント)における評価値が算出さ
れ、得られた評価値はCPU64に入力される。CPU
64は、当該サーチポイントにおける評価値を図示せぬ
メモリに記憶する。
【0101】次いで、ステップS648に進み、AFサ
ーチを中断するか否かの判定処理を行う。この「中断判
定(2)処理」の内容については図21で後述する。C
PU64は、中断判定(2)処理(ステップS648)
の結果に基づいて、AFサーチの中断又は継続を判断す
る(ステップS650)。ステップS650で「継続」
との判定を得た時は、ステップS652に進み、サーチ
ポイントの最終位置に到達したか否かが判定される。
【0102】ステップS625において、NO判定を得
た場合には、ステップS654に進み、現在のフォーカ
ス位置からAFサーチステップの1ステップ分(2パル
ス)だけフォーカスレンズ48を移動し、ステップS6
46に戻る。こうして、次のサーチポイントへ移動さ
れ、フォーカス位置の異なるフレーム画像データから評
価値が算出される。詳細サーチ範囲の各ポイントについ
てステップS646〜S654の処理が繰り返され、各
サーチポイントの評価値が取得される。
【0103】ステップS652でフォーカスレンズ48
がサーチポイントの最終位置に到達した場合、又はステ
ップS650において「中断」の判定を得た場合にはス
テップS660に移行する。ステップS660では、各
ポイントで得た評価値の結果から、評価値が最大となる
位置が求められ、その位置(合焦位置)にフォーカスレ
ンズ48が移動される。こうして、撮影記録許可の状態
となり(ステップS662)、自動焦点調節処理が終了
する。
【0104】図21には、図20のステップS648で
示した中断判定(2)処理のフローチャートが示されて
いる。この中断判定(2)処理では、まず、レジスタC
に現在の焦点距離[ZOOMPOS] に対応するテーブル値「C
_TABLE 」がセットされる(ステップS710)。これ
は、各フォーカス段(サーチポイント)で算出される評
価値が連続して減少した場合に、AFサーチを中断する
ことを決定するための判断基準となる中断判定値Cを設
定する処理である。
【0105】中断判定値Cは、短焦点側(ワイド側)で
はフォーカス段数と同じ数値(図5の例では「4」)若
しくはそれに近い値が設定され、実質的には中断処理を
行わないように設定されている。また、長焦点側(テレ
側)に近づくにつれて中断判定値Cは大きな値となり、
フォーカス段数の約50%〜30%の整数値に設定され
る。
【0106】次いで、ステップS712に進み、取得さ
れた評価値が減少したか否かの判定を行う。評価値が減
少していないとき(NO判定時)は、AFサーチの継続
を決定して(ステップS722)、本サブルーチンを抜
け、図20のフローチャートに復帰する。
【0107】ステップS712において評価値が減少し
ているとの判定を得たときは(YES判定時)、レジス
タnの値に1が加算され(ステップS714)、続くス
テップS716においてレジスタnの値がレジスタCの
値を超えているか否かが判定される。レジスタnの値が
レジスタCの値以下の場合(NO判定時)には、ステッ
プS722に進んでAFサーチの継続を決定し、図20
のフローチャートに復帰する。これにより、評価値が連
続してC回減少するまで、AFサーチが継続される。
【0108】ステップS716においてYES判定を得
た場合、すなわち、評価値が連続してC回減少したこと
が検出されると、ステップS718に進む。ステップS
718では、詳細サーチによって算出された評価値の最
大値(AFmax )と最小値(AFmin)との差が所定の値Kよ
りも大きいか否かが判定される。評価値の差が所定の値
Kよりも大きい場合(YES判定時)には、所定のコン
トラストがあることを示しているので、AFサーチの中
断が決定される(ステップS720)。また、評価値の
差が所定の値K以下の場合(NO判定時)は、ステップ
S722に進み、AFサーチの継続が決定される。
【0109】ステップS720又はステップS722に
よって「中断」又は「継続」の決定が行われると、本サ
ブルーチンを終了して、図20のフローチャートのステ
ップS650に移行する。その後の処理内容は図20で
説明した通りである。
【0110】上記実施の形態では、光学ズームによって
撮影倍率を変更する例を述べたが、光学ズームに代え
て、又はこれと併用して電子ズーム機能によってズーム
動作を行うカメラについても、本発明を適用することが
できる。
【0111】<付記>上記実施の形態によれば、以下に
示す構成の発明(1)〜(7)を得ることができる。そ
して、これらの発明(1)〜(7)は「特許請求項の範
囲」に記載した各請求項の発明と組み合わせることが可
能である。
【0112】発明(1): 撮像手段から出力される画
像信号に基づいて前記撮像手段に被写体の像を結像させ
るレンズの焦点位置を調節する自動焦点調節装置におい
て、該装置は、前記レンズを焦点調節領域内で移動させ
るレンズ移動手段と、前記レンズの位置を検出するレン
ズ位置検出手段と、前記撮像手段から出力される画像信
号から前記被写体のコントラスト成分を抽出し、該コン
トラスト成分に応じた評価値を前記レンズの各移動位置
毎に算出する評価値算出手段と、前記レンズ位置検出手
段で検出した現在のレンズ位置に基づいて焦点調節動作
時のレンズ移動方向を決定する方向決定手段と、前記方
向決定手段の決定に従って前記評価値を取得するための
レンズ移動を制御するとともに、前記評価値がピークと
なる位置に前記レンズを移動させて合焦状態を得るよう
に前記レンズ移動手段を制御する制御手段と、を備えた
ことを特徴とする自動焦点調節装置。
【0113】発明(2): 前記方向決定手段は、前記
焦点調節領域を近距離領域と遠距離域との2つの領域に
区分する切換位置を設定し、現在のレンズ位置と前記切
換位置との位置関係を比較して、現在のレンズ位置が前
記近距離領域にあるときは前記評価値の取得開始位置を
至近側とし、前記評価値を取得する際の前記レンズ移動
方向を至近から無限遠に向かう方向に決定する一方、現
在のレンズ位置が前記遠距離領域にあるときは前記評価
値の取得開始位置を無限遠側とし、前記評価値を取得す
る際の前記レンズ移動方向を無限遠から至近に向かう方
向に決定することを特徴とする発明(1)に記載の自動
焦点調節装置。
【0114】発明(3): 撮像手段から出力される画
像信号に基づいて前記撮像手段に被写体の像を結像させ
るレンズの焦点位置を調節する自動焦点調節装置におい
て、該装置は、前記レンズを焦点調節領域内で移動させ
るレンズ移動手段と、撮影倍率を変化させるズーム手段
と、前記ズーム手段によるズーム位置を検出するズーム
位置検出手段と、前記撮像手段から出力される画像信号
から前記被写体のコントラスト成分を抽出し、該コント
ラスト成分に応じた評価値を前記レンズの各移動位置毎
に算出する評価値算出手段と、前記ズーム位置検出手段
で検出した現在のズーム位置に基づいて焦点調節動作時
のレンズ移動方向を決定する方向決定手段と、前記方向
決定手段の決定に従って前記評価値を取得するためのレ
ンズ移動を制御するとともに、前記評価値がピークとな
る位置に前記レンズを移動させて合焦状態を得るように
前記レンズ移動手段を制御する制御手段と、を備えたこ
とを特徴とする自動焦点調節装置。
【0115】発明(4): 発明(3)に記載の自動焦
点調節装置において、前記方向決定手段は、現在のズー
ム位置がワイド側にあるときは前記評価値の取得開始位
置を至近側とし、前記評価値を取得する際の前記レンズ
移動方向を至近から無限遠に向かう方向に決定する一
方、現在のズーム位置がテレ側にあるときは前記評価値
の取得開始位置を無限遠側とし、前記評価値を取得する
際の前記レンズ移動方向を無限遠から至近に向かう方向
に決定することを特徴とする自動焦点調節装置。
【0116】発明(5): 発明(3)に記載の自動焦
点調節装置において、該装置は、前記レンズの位置を検
出するレンズ位置検出手段を有し、前記方向決定手段
は、前記レンズ位置検出手段から得られるレンズ位置及
び前記ズーム位置検出手段から得られるズーム位置に基
づいて前記レンズ移動方向を決定することを特徴とする
自動焦点調節装置。
【0117】発明(6): 撮像手段から出力される画
像信号に基づいて前記撮像手段に被写体の像を結像させ
るレンズの焦点位置を調節する自動焦点調節方法におい
て、該方法は、前記レンズを焦点調節領域内で移動させ
るレンズ移動工程と、前記レンズの位置を検出するレン
ズ位置検出工程と、前記撮像手段から出力される画像信
号から前記被写体のコントラスト成分を抽出し、該コン
トラスト成分に応じた評価値を前記レンズの各移動位置
毎に算出する評価値算出工程と、前記レンズ位置検出手
段で検出した現在のレンズ位置に基づいて焦点調節動作
時のレンズ移動方向を決定する方向決定工程と、前記方
向決定工程の決定に従って前記評価値を取得するための
レンズ移動を制御する評価値取得制御工程と、前記評価
値取得制御工程で得た評価値に基づき、前記評価値がピ
ークとなる位置に前記レンズを移動させて合焦状態を得
るように前記レンズ移動手段を制御する制御工程と、を
含むことを特徴とする自動焦点調節方法。
【0118】発明(7): 撮像手段から出力される画
像信号に基づいて前記撮像手段に被写体の像を結像させ
るレンズの焦点位置を調節する自動焦点調節方法におい
て、該方法は、前記レンズを焦点調節領域内で移動させ
るレンズ移動工程と、撮影倍率を変化させるズーム手段
によるズーム位置を検出するズーム位置検出工程と、前
記撮像手段から出力される画像信号から前記被写体のコ
ントラスト成分を抽出し、該コントラスト成分に応じた
評価値を前記レンズの各移動位置毎に算出する評価値算
出工程と、前記ズーム位置検出手段で検出した現在のズ
ーム位置に基づいて焦点調節動作時のレンズ移動方向を
決定する方向決定工程と、前記方向決定手段の決定に従
って前記評価値を取得するためのレンズ移動を制御する
評価値取得制御工程と前記評価値取得制御工程で得た評
価値に基づき、前記評価値がピークとなる位置に前記レ
ンズを移動させて合焦状態を得るように前記レンズ移動
手段を制御する制御工程と、を含むことを特徴とする自
動焦点調節方法。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、評
価値のピークが検出されたあと、当該ピーク位置から一
定量以上離れたレンズ位置での評価値を基準にして当該
ピーク判定の適否を判断するようにしたので、AF処理
の高速化を達成できるとともに、距離の異なる複数の被
写体が存在する場合にも正確なピント合わせが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るデジタルカメラの正面
側外観図
【図2】図1に示したデジタルカメラの背面側外観図
【図3】本例のデジタルカメラの内部構成を示すブロッ
ク図
【図4】画面中央部に設定されたフォーカスエリアの例
を示す図
【図5】ズーム位置及びフォーカス位置に応じたAFサ
ーチステップ幅の変化を示す図
【図6】AF開始時のフォーカス位置に応じてAFサー
チ開始位置とサーチ方向を変更する制御例を示す概念図
【図7】本例の自動焦点調節の制御手順を示すフローチ
ャート
【図8】図7に示したフォーカスレンズ初期位置演算処
理の内容を示すフローチャート
【図9】ズーム位置に応じてAFサーチ方向を指定する
テーブルの例を示す図表
【図10】図9のテーブルを利用する初期位置演算処理
のフローチャート
【図11】AF開始時のフォーカス位置に応じてAFサ
ーチ開始位置とサーチ方向を変更する他の制御例を示す
概念図
【図12】図11に示した制御例を実施するための初期
位置演算処理のフローチャート
【図13】ズーム位置とフォーカス位置に応じてAFサ
ーチ方向を指定するテーブルの例を示す図表
【図14】フォーカスレンズの移動に伴って変化する評
価値の例を示すグラフ
【図15】フォーカスエリア内に複数の被写体が存在す
る様子を示した図
【図16】複数の被写体が存在する場合にフォーカスレ
ンズの移動に伴って変化する評価値の例を示すグラフ
【図17】ノイズ等の影響によって評価値が下がらない
現象を例示したグラフ
【図18】図7に示した中断判定処理の内容を示すフロ
ーチャート
【図19】ラフサーチと詳細サーチを組み合わせた自動
焦点調節動作の概念図
【図20】ラフサーチと詳細サーチを組み合わせた自動
焦点調節の制御手順を示すフローチャート
【図21】図20に示した中断判定(2)処理の内容を
示すフローチャート
【符号の説明】
10…デジタルカメラ、12…撮影レンズ、46…ズー
ムレンズ(ズーム手段)、48…フォーカスレンズ、5
2…CCD(撮像手段)、64…CPU(制御手段、判
断手段、評価値変化検出手段)、78…フォーカス駆動
部(レンズ移動手段)、88…評価値演算部(評価値算
出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 3/00 A

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像手段から出力される画像信号に基づ
    いて、前記撮像手段に被写体の像を結像させるレンズの
    焦点位置を調節する自動焦点調節装置において、該装置
    は、 前記レンズを焦点調節領域内で移動させるレンズ移動手
    段と、 前記撮像手段から出力される画像信号から前記被写体の
    コントラスト成分を抽出し、該コントラスト成分に応じ
    た評価値を前記レンズの各移動位置毎に算出する評価値
    算出手段と、 前記評価値を取得するための各位置に前記レンズを移動
    させるように前記レンズ移動手段を制御する制御手段
    と、 前記評価値の最大値が得られたレンズ位置からの移動量
    及び当該移動量によるレンズ位置での評価値に基づいて
    合焦状態を判断する判断手段と、 を備えたことを特徴とする自動焦点調節装置。
  2. 【請求項2】 前記判断手段は、前記最大値が得られた
    レンズ位置から一定量離れた位置での評価値と、予め定
    められている所定の閾値とを比較し、当該評価値が前記
    閾値以下のときは、前記評価値の最大値が得られたレン
    ズ位置又はその近傍位置で合焦状態が得られると判断す
    ることを特徴とする請求項1に記載の自動焦点調節装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の自動焦点調節装置にお
    いて、前記制御手段は、前記判断手段によって合焦状態
    が得られると判断された場合に前記評価値の取得動作を
    中断することを特徴とする自動焦点調節装置。
  4. 【請求項4】 前記判断手段は、前記評価値を取得する
    ためのレンズ移動方向が無限遠から至近に向かう方向の
    動作時に前記判断を行うことを特徴とする請求項1、2
    又は3に記載の自動焦点調節装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記焦点調節領域内に
    おいて前記評価値を取得するレンズ位置の間隔が比較的
    大きい第1のサーチ動作と、前記第1のサーチ制御時よ
    りも小さい間隔で前記評価値を取得する第2のサーチ動
    作と、を実行する機能を有し、前記判断手段は、前記第
    1のサーチ動作時に前記判断を行うことを特徴とする請
    求項1乃至4の何れか1項に記載の自動焦点調節装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5の何れか1項に記載の自
    動焦点調節装置において、該装置は、前記焦点調節領域
    の端点から所定量以上離れたレンズ位置での前記評価値
    の変化を検出する評価値変化検出手段を有し、 前記判断手段は、前記評価値変化検出手段の検出結果に
    基づいて前記判断を行うことを特徴とする自動焦点調節
    装置。
  7. 【請求項7】 撮像手段から出力される画像信号に基づ
    いて、前記撮像手段に被写体の像を結像させるレンズの
    焦点位置を調節する自動焦点調節装置において、該装置
    は、 前記レンズを焦点調節領域内で移動させるレンズ移動手
    段と、 前記撮像手段から出力される画像信号から前記被写体の
    コントラスト成分を抽出し、該コントラスト成分に応じ
    た評価値を前記レンズの各移動位置毎に算出する評価値
    算出手段と、 前記評価値を取得するための各位置に前記レンズを移動
    させるように前記レンズ移動手段を制御する制御手段
    と、 前記焦点調節領域の端点から所定量以上離れたレンズ位
    置での前記評価値の変化を検出する評価値変化検出手段
    と、 前記評価値算出手段で得た各位置での評価値及び前記評
    価値変化検出手段の検出結果に基づいて合焦状態を判断
    する判断手段と、 を備えたことを特徴とする自動焦点調節装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記評価値変化検出手
    段によって前記評価値の増加傾向が検出されない場合
    に、前記評価値の取得動作を中断することを特徴とする
    請求項1乃至7の何れか1項に記載の自動焦点調節装
    置。
  9. 【請求項9】 撮像手段から出力される画像信号に基づ
    いて、前記撮像手段に被写体の像を結像させるレンズの
    焦点位置を調節する自動焦点調節方法において、該方法
    は、 前記レンズを焦点調節領域内で移動させるレンズ移動工
    程と、 前記撮像手段から出力される画像信号から前記被写体の
    コントラスト成分を抽出し、該コントラスト成分に応じ
    た評価値を前記レンズの各移動位置毎に算出する評価値
    算出工程と、 前記評価値を取得するための各位置に前記レンズを移動
    させるように前記レンズ移動工程を制御する制御工程
    と、 前記評価値の最大値が得られたレンズ位置からの移動量
    及び当該移動量によるレンズ位置での評価値に基づいて
    合焦状態を判断する判断工程と、 を含むことを特徴とする自動焦点調節方法。
  10. 【請求項10】 撮像手段から出力される画像信号に基
    づいて、前記撮像手段に被写体の像を結像させるレンズ
    の焦点位置を調節する自動焦点調節方法において、該方
    法は、 前記レンズを焦点調節領域内で移動させるレンズ移動工
    程と、 前記撮像手段から出力される画像信号から前記被写体の
    コントラスト成分を抽出し、該コントラスト成分に応じ
    た評価値を前記レンズの各移動位置毎に算出する評価値
    算出工程と、 前記評価値を取得するための各位置に前記レンズを移動
    させるように前記レンズ移動工程を制御する制御工程
    と、 前記焦点調節領域の端点から所定量以上離れたレンズ位
    置での前記評価値の変化を検出する評価値変化検出工程
    と、 前記評価値算出工程で得た各位置での評価値及び前記評
    価値変化検出工程の検出結果に基づいて合焦状態を判断
    する判断工程と、 を含むことを特徴とする自動焦点調節方法。
JP2000263355A 2000-08-31 2000-08-31 自動焦点調節装置及び方法 Expired - Fee Related JP4320767B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000263355A JP4320767B2 (ja) 2000-08-31 2000-08-31 自動焦点調節装置及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000263355A JP4320767B2 (ja) 2000-08-31 2000-08-31 自動焦点調節装置及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002072073A true JP2002072073A (ja) 2002-03-12
JP4320767B2 JP4320767B2 (ja) 2009-08-26

Family

ID=18750910

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000263355A Expired - Fee Related JP4320767B2 (ja) 2000-08-31 2000-08-31 自動焦点調節装置及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4320767B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007140292A (ja) * 2005-11-21 2007-06-07 Fujinon Corp 駆動制御装置及び駆動制御方法
US7280292B2 (en) 2005-11-21 2007-10-09 Fujinon Corporation Driving control device, portable optical apparatus and driving control method
US7382411B2 (en) 2002-08-21 2008-06-03 Nikon Corporation Method for focus adjusting and camera
US7626631B2 (en) 2005-01-07 2009-12-01 Canon Kabushiki Kaisha Focus control method and focus control apparatus
CN102141717A (zh) * 2009-09-22 2011-08-03 三星电子株式会社 自动对焦方法、记录介质和执行所述方法的自动对焦设备
WO2012063994A1 (ko) * 2010-11-11 2012-05-18 고려대학교 산학협력단 트레이닝 기반의 자동 초점 장치 및 방법
US8531587B2 (en) 2008-12-12 2013-09-10 Canon Kabushiki Kaisha Image pickup apparatus that provides focus control based on focusing information obtained from an interchangeable lens
CN113109936A (zh) * 2021-04-08 2021-07-13 西南石油大学 一种基于图像清晰度评估的显微镜自动对焦方法与装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7382411B2 (en) 2002-08-21 2008-06-03 Nikon Corporation Method for focus adjusting and camera
US7626631B2 (en) 2005-01-07 2009-12-01 Canon Kabushiki Kaisha Focus control method and focus control apparatus
JP2007140292A (ja) * 2005-11-21 2007-06-07 Fujinon Corp 駆動制御装置及び駆動制御方法
US7280292B2 (en) 2005-11-21 2007-10-09 Fujinon Corporation Driving control device, portable optical apparatus and driving control method
EP1901359A2 (en) 2005-11-21 2008-03-19 Fujinon Corporation Actuator driving control device, actuator driving control method and portable optical apparatus
US8531587B2 (en) 2008-12-12 2013-09-10 Canon Kabushiki Kaisha Image pickup apparatus that provides focus control based on focusing information obtained from an interchangeable lens
CN102141717A (zh) * 2009-09-22 2011-08-03 三星电子株式会社 自动对焦方法、记录介质和执行所述方法的自动对焦设备
WO2012063994A1 (ko) * 2010-11-11 2012-05-18 고려대학교 산학협력단 트레이닝 기반의 자동 초점 장치 및 방법
CN113109936A (zh) * 2021-04-08 2021-07-13 西南石油大学 一种基于图像清晰度评估的显微镜自动对焦方法与装置
CN113109936B (zh) * 2021-04-08 2022-03-11 西南石油大学 一种基于图像清晰度评估的显微镜自动对焦方法与装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4320767B2 (ja) 2009-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4649715B2 (ja) 自動焦点調節装置
JP2002318341A (ja) 自動焦点調節装置及び方法
US7778539B2 (en) Optical apparatus
JP4957943B2 (ja) 撮像装置及びそのプログラム
US7889985B2 (en) Imaging apparatus
JP5394296B2 (ja) 撮像装置及び画像処理方法
US7469099B2 (en) Image-taking apparatus and focusing method
US7626631B2 (en) Focus control method and focus control apparatus
JP4727534B2 (ja) 撮像装置
KR20110072916A (ko) 고속 af를 지원하는 디지털영상처리 장치 및 방법
US7298411B2 (en) Digital camera
JP2007140278A (ja) デジタルカメラ、露出条件決定方法
JP4645413B2 (ja) 撮像装置
JP2002311325A (ja) 自動焦点調節装置及び方法
JP3952254B2 (ja) 合焦音発生方法及び装置
US9036075B2 (en) Image pickup apparatus, method for controlling the same, and storage medium
JP4320767B2 (ja) 自動焦点調節装置及び方法
JP2007025559A (ja) 合焦位置検出方法及び装置
JP5409483B2 (ja) 撮像装置
JP2005197911A (ja) 電子カメラ
JP4565370B2 (ja) 電子カメラ及びオートフォーカス制御方法
JP2007225897A (ja) 合焦位置決定装置及び方法
JP4949717B2 (ja) 合焦位置決定装置及び方法
JP4239954B2 (ja) カメラ装置及び合焦領域制御プログラム
JP2003319246A (ja) デジタルカメラ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050915

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080613

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080619

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080818

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080908

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081107

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081215

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090206

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20090219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090310

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090409

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090511

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090524

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4320767

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120612

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120612

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130612

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees