JP2002068504A - 用紙収納装置、画像形成装置、用紙の保湿量制御方法、及び記憶媒体 - Google Patents

用紙収納装置、画像形成装置、用紙の保湿量制御方法、及び記憶媒体

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JP2002068504A
JP2002068504A JP2000263369A JP2000263369A JP2002068504A JP 2002068504 A JP2002068504 A JP 2002068504A JP 2000263369 A JP2000263369 A JP 2000263369A JP 2000263369 A JP2000263369 A JP 2000263369A JP 2002068504 A JP2002068504 A JP 2002068504A
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paper
heater
sheet
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JP2000263369A
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English (en)
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Homare Ebara
誉 江原
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 節電という要求と用紙の適正搬送という要求
とを共に満足する。 【解決手段】 用紙収納部28〜30に用紙27を収納
し、通電駆動されて発熱する除湿ヒータ46によって用
紙27に除湿作用を及ぼすようにする。そして、除湿ヒ
ータ46の通電駆動に際しては、用紙27の保湿量に影
響を及ぼす因子の状態である保湿量影響因子状態、例え
ば、雰囲気湿度、用紙収納部内の用紙27の残枚数、用
紙27のサイズ、用紙27の種類等を判定し、その判定
結果に応じて除湿ヒータ46の通電駆動状態を制御し、
用紙27の保湿量を望ましい状態に維持することを可能
とする。これにより、用紙27の適正搬送が実現し、ま
た、多くの状況において除湿ヒータ46の通電駆動に要
する電力も節減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、収納する用紙の保
湿量を制御可能な用紙収納装置、この用紙収納装置を用
いる画像形成装置、用紙の保湿量制御方法、及び、用紙
の保湿量を制御するためのプログラムを格納する記憶媒
体に関する。
【0002】
【従来の技術】用紙に画像を形成する画像形成装置とし
て、従来、プリンタ、複写機、デジタル複写機、ファク
シミリ、複合機等、各種のものが実用化されている。そ
の画像形成方式も、電子写真記録方式、インクジェット
記録方式、昇華記録方式、インパクト記録方式等、様々
である。
【0003】このような画像形成装置では、用紙を所定
の経路に案内搬送し、その過程において用紙に各記録方
式での画像形成を行うことから、用紙を適正に搬送する
必要がある。用紙が適正に搬送されない場合には、画像
形成位置の位置ずれや、用紙収納部からの給紙不良、用
紙経路中での用紙ジャム等が発生し、いずれの場合にも
適正な画像形成ができない。そればかりか、用紙ジャム
が生じた場合には、用紙経路中での紙除去作業を行わな
ければならず、極めて煩雑である。いずれにしても、こ
のような用紙の搬送不良は、用紙を搬送しながら画像形
成を行うという画像形成装置にとって、不可避の問題で
ある。そして、このような用紙の搬送不良という問題
は、構造上、どうしても用紙経路が複雑化する電子写真
方式の画像形成装置において特に生じ易い。
【0004】ここで、用紙の搬送不良が生ずる原因とし
ては、各種の原因があり、一意的に特定することはでき
ない。しかしながら、用紙には保湿性があり、これが用
紙の搬送不良に大きく影響していることは確かである。
そこで、従来、例えば電子写真記録方式の複写機やデジ
タル複写機等では、除湿ヒータを設け、用紙が含む水分
を低減するようにしたものが実用化されている。
【0005】より詳しくは、電子写真記録方式の画像形
成装置の場合、定着装置やパワーサプライユニット等を
有する機器内は高温環境下にあるため、用紙に含まれる
水分が低減され易い。これに対して、画像形成装置に対
して付加される給紙装置や用紙バンクと称されるような
用紙収納装置においては、定着装置やパワーサプライユ
ニット等からの熱が及ばないため、用紙は保湿状態を保
ったまま収納され、画像形成装置へと給紙されていく。
このため、除湿ヒータは、一般的には用紙収納装置内に
設置されて用紙収納装置に収納された用紙が含む水分を
低減するために通電駆動される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここ数年来、環境保護
の観点から、画像形成装置等の機器を対象として、アイ
ドリング状態での電力を節電し得るような動作モード設
定が要求されるようになって来ている。このような動作
モードは、省エネモード(省エネルギーモード)、節電
モード、ローパワーモード、待機モード等と称されてい
る。
【0007】特に、近年発行されたZESM規格では、
省エネモード時の消費電力が10W以下で、かつ、省エ
ネモードから通常モードへの復帰時間及び通常モードか
ら省エネモードへの移行時間が10秒以下という規定が
なされている。このため、アイドリング状態で除湿ヒー
タを通電駆動したままであると、ZESMのような厳し
い規格をクリアすることができなくなってしまう。その
反面、電子写真記録方式の画像形成装置では、省エネモ
ードにおいて定着装置に対する電力供給が停止されるこ
とから、従来は除湿対策を施すことが不要であった機器
本体内に収納された用紙に対しても、何らかの除湿対策
を施さなければならない。つまり、省エネモードを採用
することで、用紙に対する除湿対策を如何に行うかとい
う問題が深刻化しているのが現状である。このような状
況下で、節電という要求と、用紙の適正搬送という要求
とを、共に満足することが求められているわけである。
【0008】また、省エネモードを考慮し、従来は除湿
対策を施すことが不要であった機器本体内に収納された
用紙に対しても除湿対策を施すとすると、通常モード時
には、機器本体内に収納された用紙に対して過剰な除湿
対策が施される懸念がある。このため、通常モード時に
は電力が無駄に使用されることになって本末転倒である
ばかりか、用紙に含まれる水分が過剰に除去されてむし
ろ用紙の搬送不良を引き起こしかねない。
【0009】本発明の目的は、節電という要求と用紙の
適正搬送という要求とを共に満足することである。
【0010】本発明の目的は、用紙が含む水分を低減す
るに際し、用紙の搬送不良防止という本来の目的に沿う
ように用紙の水分を低減することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の用紙収納
装置の発明は、用紙を収納する用紙収納部と、通電駆動
されて発熱し、前記用紙収納部に収納された用紙に除湿
作用を及ぼす除湿ヒータと、用紙の保湿量に影響を及ぼ
す因子の状態である保湿量影響因子状態を判定する判定
手段と、判定された保湿量影響因子状態に応じて前記除
湿ヒータの通電駆動状態を制御する制御手段と、を具備
する。
【0012】したがって、用紙の保湿量に影響を及ぼす
因子の状態である保湿量影響因子状態が判定手段によっ
て判定され、その判定結果に応じて除湿ヒータの通電駆
動状態が制御される。これにより、除湿ヒータが用紙の
保湿量に応じて制御されることになり、用紙の保湿量を
望ましい状態に維持することが可能となる。
【0013】ここで、保湿量影響因子状態の例として
は、雰囲気湿度(請求項2)、用紙収納部内の用紙の残
枚数(請求項3)、用紙のサイズ(請求項5)、用紙の
種類(請求項6)等が挙げられる。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の用
紙収納装置において、保湿量影響因子状態は雰囲気湿度
であり、前記判定手段は、雰囲気湿度を検知する湿度セ
ンサの出力に基づいて雰囲気湿度を判定する。
【0015】雰囲気湿度は用紙の保湿状態に直接的に大
きな影響を与える。そこで、判定手段が湿度センサの出
力に基づいて雰囲気湿度を判定し、その判定結果に応じ
て制御手段が除湿ヒータの通電駆動状態を制御すれば、
用紙の保湿量を望ましい状態に維持することが可能とな
る。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項1記載の用
紙収納装置において、保湿量影響因子状態は前記用紙収
納部内の用紙の残枚数であり、前記判定手段は、前記用
紙収納部内の用紙の残枚数を判定する。
【0017】用紙収納部内の用紙の残枚数は、用紙収納
部に収納された用紙全体としての用紙の保湿量に係わ
る。つまり、用紙収納部に収納された用紙全体として見
た場合、用紙の残枚数が少なくなればなるほど保湿量が
低下することになる。そこで、判定手段が用紙収納部内
の用紙の残枚数を判定し、その判定結果に応じて制御手
段が除湿ヒータの通電駆動状態を制御すれば、用紙の保
湿量を望ましい状態に維持することが可能となる。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項3記載の用
紙収納装置において、前記制御手段は、前記判定手段が
残枚数0枚と判定した場合に、前記除湿ヒータの通電駆
動を停止する制御を行う。
【0019】用紙収納部に収納された用紙の残枚数が0
枚であれば、もはや除湿ヒータを通電駆動して用紙の除
湿動作を行う必要がない。そこで、この場合には、制御
手段は除湿ヒータの通電駆動を停止し、消費電力の節減
を図る。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項1記載の用
紙収納装置において、保湿量影響因子状態は用紙のサイ
ズであり、前記判定手段は、前記用紙収納部内の用紙の
サイズを判定する。
【0021】用紙のサイズは用紙の保湿量に影響を与え
る。つまり、同一の雰囲気湿度中においては、用紙のサ
イズが大きければ大きいほど用紙の保湿量も多くなる。
そこで、判定手段が用紙のサイズを判定し、その判定結
果に応じて制御手段が除湿ヒータの通電駆動状態を制御
すれば、用紙の保湿量を望ましい状態に維持することが
可能となる。
【0022】請求項6記載の発明は、請求項1記載の用
紙収納装置において、保湿量影響因子状態は用紙の種類
であり、前記判定手段は、前記用紙収納部内の用紙の種
類を判定する。
【0023】用紙の種類、例えば、コピー用紙のような
普通紙、ケント紙のような厚紙、OHPシート等の種
別、コーティングの有無や程度等は、用紙の保湿量に影
響を与える。つまり、同一の雰囲気湿度中においては、
用紙の吸湿度が大きければ大きいほど用紙の保湿量が多
くなり、また、同じ吸湿度であれば厚みが厚ければ厚い
ほど用紙の保湿量も多くなる。そこで、判定手段が用紙
の種類を判定し、その判定結果に応じて制御手段が除湿
ヒータの通電駆動状態を制御すれば、用紙の保湿量を望
ましい状態に維持することが可能となる。
【0024】請求項7記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5又は6記載の用紙収納装置において、前記判
定手段による判定及び前記制御手段による制御は、前記
用紙収納装置が用いられる機器が省エネモードに設定さ
れている場合に実行される。ここで、「省エネモード」
というのは、省エネルギーモードの略称であり、具体的
には各部への電力供給を停止又は抑制する動作モードを
意味する。このような省エネモードは、予熱モード、待
機モードとも呼ばれている。
【0025】本発明によれば、用紙の保湿量を望ましい
状態に維持することが可能となるだけでなく、無駄に除
湿ヒータが通電駆動されてしまうようなことが防止され
る。つまり、状況によっては、除湿ヒータの通電駆動に
ついての省電力化が図られるわけである。そこで、本発
明は、本請求項のような省エネモードに対して親和性が
高いといえる。
【0026】請求項8記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6又は7記載の用紙収納装置において、前
記制御手段は、前記除湿ヒータの通電駆動をオンオフ制
御する。
【0027】したがって、判定手段による判定結果に応
じて、用紙の保湿量が多い場合には除湿ヒータがオン制
御され、用紙の保湿量が少ない場合には除湿ヒータがオ
フ制御される。これにより、単純な制御によって用紙の
保湿量を望ましい状態に維持することが可能となる。
【0028】請求項9記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6又は7記載の用紙収納装置において、前
記制御手段は、前記除湿ヒータの通電駆動状態を2段階
以上の強度に制御する。
【0029】したがって、判定手段による判定結果に応
じて、用紙の保湿量に応じた段階に除湿ヒータの通電駆
動状態が制御される。これにより、除湿ヒータが木目細
かく通電制御され、用紙の保湿量を望ましい状態に維持
することが可能となる。
【0030】請求項10記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6、7、8又は9記載の用紙収納装置にお
いて、前記用紙収納部は複数個設けられ、前記除湿ヒー
タは個々の前記用紙収納部に対応させて設けられ、前記
判定手段は個々の前記用紙収納部に収納された用紙につ
いて保湿量影響因子状態を判定し、前記制御手段は個々
の前記除湿ヒータの通電駆動状態を独立に制御する。
【0031】したがって、用紙収納部毎に保湿量影響因
子状態が判定され、この判定結果に応じた除湿ヒータの
通電駆動制御が用紙収納部毎になされる。これにより、
用紙収納部毎に、用紙の保湿量を望ましい状態に維持す
ることが可能となる。また、保湿量影響因子状態の判定
と除湿ヒータの通電駆動制御とが用紙収納部毎に行われ
ることから、その判定対象である保湿量影響因子状態の
種類と、除湿ヒータの通電駆動制御の手法とを、必要に
応じて用紙収納部毎に設定することも可能である。
【0032】請求項11記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6、7、8、9又は10記載の用紙収納装
置において、前記用紙収納部に収納された用紙を用紙経
路に一枚ずつ分離給送する分離給送手段を具備する。
【0033】したがって、用紙収納部から用紙経路に用
紙が分離給送される。この際、本発明では用紙の保湿状
態を望ましい状態に維持し得ることから、用紙の分離給
送に際してジャムや重送等の給送不良が生じにくくな
る。
【0034】請求項12記載の画像形成装置の発明は、
用紙を収納する用紙収納部と、前記用紙収納部に収納さ
れた用紙を用紙経路に一枚ずつ分離給送する分離給送手
段と、前記分離給送手段によって前記用紙経路に給送さ
れた用紙上に画像を書き込む作像部を画像データに基づ
いて駆動制御することで、前記作像部に画像データに応
じた画像を用紙上に形成させる作像ユニットと、通電駆
動されて発熱し、前記用紙収納部に収納された用紙に除
湿作用を及ぼす除湿ヒータと、用紙の保湿量に影響を及
ぼす因子の状態である保湿量影響因子状態を判定する判
定手段と、判定された保湿量影響因子状態に応じて前記
除湿ヒータの通電駆動状態を制御する制御手段と、を具
備する。
【0035】したがって、用紙の保湿量に影響を及ぼす
因子の状態である保湿量影響因子状態が判定手段によっ
て判定され、その判定結果に応じて除湿ヒータの通電駆
動状態が制御される。これにより、除湿ヒータが用紙の
保湿量に応じて制御されることになり、用紙の保湿量を
望ましい状態に維持することが可能となる。また、この
ように用紙の保湿状態を望ましい状態に維持し得ること
から、用紙収納部から用紙経路に用紙が分離給送される
に際して、ジャムや重送等の給送不良が生じにくくな
る。
【0036】ここで、保湿量影響因子状態の例として
は、雰囲気湿度(請求項13)、用紙収納部内の用紙の
残枚数(請求項14)、用紙のサイズ(請求項16)、
用紙の種類(請求項17)等が挙げられる。
【0037】請求項13記載の発明は、請求項12記載
の画像形成装置において、保湿量影響因子状態は雰囲気
湿度であり、前記判定手段は、雰囲気湿度を検知する湿
度センサの出力に基づいて雰囲気湿度を判定する。
【0038】雰囲気湿度は用紙の保湿状態に直接的に大
きな影響を与える。そこで、判定手段が湿度センサの出
力に基づいて雰囲気湿度を判定し、その判定結果に応じ
て制御手段が除湿ヒータの通電駆動状態を制御すれば、
用紙の保湿量を望ましい状態に維持することが可能とな
る。
【0039】請求項14記載の発明は、請求項12記載
の画像形成装置において、保湿量影響因子状態は前記用
紙収納部内の用紙の残枚数であり、前記判定手段は、前
記用紙収納部内の用紙の残枚数を判定する。
【0040】用紙収納部内の用紙の残枚数は、用紙収納
部に収納された用紙全体としての用紙の保湿量に係わ
る。つまり、用紙収納部に収納された用紙全体として見
た場合、用紙の残枚数が少なくなればなるほど保湿量が
低下することになる。そこで、判定手段が用紙収納部内
の用紙の残枚数を判定し、その判定結果に応じて制御手
段が除湿ヒータの通電駆動状態を制御すれば、用紙の保
湿量を望ましい状態に維持することが可能となる。
【0041】請求項15記載の発明は、請求項14記載
の画像形成装置において、前記制御手段は、前記判定手
段が残枚数0枚と判定した場合に、前記除湿ヒータの通
電駆動を停止する制御を行う。
【0042】用紙収納部に収納された用紙の残枚数が0
枚であれば、もはや除湿ヒータを通電駆動して用紙の除
湿動作を行う必要がない。そこで、この場合には、制御
手段は除湿ヒータの通電駆動を停止し、消費電力の節減
を図る。
【0043】請求項16記載の発明は、請求項12記載
の画像形成装置において、保湿量影響因子状態は用紙の
サイズであり、前記判定手段は、前記用紙収納部内の用
紙のサイズを判定する。
【0044】用紙のサイズは用紙の保湿量に影響を与え
る。つまり、同一の雰囲気湿度中においては、用紙のサ
イズが大きければ大きいほど用紙の保湿量も多くなる。
そこで、判定手段が用紙のサイズを判定し、その判定結
果に応じて制御手段が除湿ヒータの通電駆動状態を制御
すれば、用紙の保湿量を望ましい状態に維持することが
可能となる。
【0045】請求項17記載の発明は、請求項12記載
の画像形成装置において、保湿量影響因子状態は用紙の
種類であり、前記判定手段は、前記用紙収納部内の用紙
の種類を判定する。
【0046】用紙の種類、例えば、コピー用紙のような
普通紙、ケント紙のような厚紙、OHPシート等の種
別、コーティングの有無や程度等は、用紙の保湿量に影
響を与える。つまり、同一の雰囲気湿度中においては、
用紙の吸湿度が大きければ大きいほど用紙の保湿量が多
くなり、また、同じ吸湿度であれば厚みが厚ければ厚い
ほど用紙の保湿量も多くなる。そこで、判定手段が用紙
の種類を判定し、その判定結果に応じて制御手段が除湿
ヒータの通電駆動状態を制御すれば、用紙の保湿量を望
ましい状態に維持することが可能となる。
【0047】請求項18記載の発明は、請求項12、1
3、14、15、16又は17記載の画像形成装置にお
いて、動作モードを通常モードと省エネモードとに選択
的に設定するモード設定手段を具備し、前記判定手段に
よる判定及び前記制御手段による制御は、前記モード設
定手段が動作モードを省エネモードに設定している場合
に実行される。
【0048】本発明によれば、用紙の保湿量を望ましい
状態に維持することが可能となるだけでなく、無駄に除
湿ヒータが通電駆動されてしまうようなことが防止され
る。つまり、状況によっては、除湿ヒータの通電駆動に
ついての省電力化が図られるわけである。そこで、本発
明は、本請求項のような省エネモードに対して親和性が
高いといえる。しかも、画像形成装置においては、省エ
ネモード時に定着装置等の熱源に対する電力供給が遮断
もしくは抑制されることから、除湿ヒータの通電駆動が
必要とされる度合が高くなる。このような場合、省エネ
モードにおいては、除湿ヒータの通電駆動が必要とされ
る反面、その通電駆動に際しての省電力化が求められ
る。本発明は、このような利益背反する要求のいずれを
も高度に満たすものである。
【0049】請求項19記載の発明は、請求項12、1
3、14、15、16、17又は18記載の画像形成装
置において、前記制御手段は、前記除湿ヒータの通電駆
動をオンオフ制御する。
【0050】したがって、判定手段による判定結果に応
じて、用紙の保湿量が多い場合には除湿ヒータがオン制
御され、用紙の保湿量が少ない場合には除湿ヒータがオ
フ制御される。これにより、単純な制御によって用紙の
保湿量を望ましい状態に維持することが可能となる。
【0051】請求項20記載の発明は、請求項12、1
3、14、15、16、17又は18記載の画像形成装
置において、前記制御手段は、前記除湿ヒータの通電駆
動状態を2段階以上の強度に制御する。
【0052】したがって、判定手段による判定結果に応
じて、用紙の保湿量に応じた段階に除湿ヒータの通電駆
動状態が制御される。これにより、除湿ヒータが木目細
かく通電制御され、用紙の保湿量を望ましい状態に維持
することが可能となる。
【0053】請求項21記載の発明は、請求項12、1
3、14、15、16、17、18、19又は20記載
の画像形成装置において、前記用紙収納部は複数個設け
られ、前記除湿ヒータは個々の前記用紙収納部に対応さ
せて設けられ、前記判定手段は個々の前記用紙収納部に
収納された用紙について保湿量影響因子状態を判定し、
前記制御手段は個々の前記除湿ヒータの通電駆動状態を
独立に制御する。
【0054】したがって、用紙収納部毎に保湿量影響因
子状態が判定され、この判定結果に応じた除湿ヒータの
通電駆動制御が用紙収納部毎になされる。これにより、
用紙収納部毎に、用紙の保湿量を望ましい状態に維持す
ることが可能となる。また、保湿量影響因子状態の判定
と除湿ヒータの通電駆動制御とが用紙収納部毎に行われ
ることから、その判定対象である保湿量影響因子状態の
種類と、除湿ヒータの通電駆動制御の手法とを、必要に
応じて用紙収納部毎に設定することも可能である。
【0055】請求項22記載の用紙保湿量制御方法の発
明は、用紙収納部に収納された用紙の保湿量に影響を及
ぼす因子の状態である保湿量影響因子状態を判定する過
程と、判定された保湿量影響因子状態に応じて、通電駆
動されて発熱して前記用紙収納部に収納された用紙に除
湿作用を及ぼす除湿ヒータの通電駆動状態を制御する過
程と、を具備する。
【0056】したがって、用紙の保湿量に影響を及ぼす
因子の状態である保湿量影響因子状態が判定され、その
判定結果に応じて除湿ヒータの通電駆動状態が制御され
る。これにより、除湿ヒータが用紙の保湿量に応じて制
御されることになり、用紙の保湿量を望ましい状態に維
持することが可能となる。
【0057】請求項23記載の記憶媒体の発明は、用紙
を収納する用紙収納部と、通電駆動されて発熱して前記
用紙収納部に収納された用紙に除湿作用を及ぼす除湿ヒ
ータとを具備する用紙収納装置が備えるコンピュータに
インストールされ、このコンピュータに、用紙の保湿量
に影響を及ぼす因子の状態である保湿量影響因子状態を
判定する判定機能と、判定された保湿量影響因子状態に
応じて前記除湿ヒータの通電駆動状態を制御する制御機
能と、を実行させる機械読取可能なプログラムを格納す
る。
【0058】したがって、用紙の保湿量に影響を及ぼす
因子の状態である保湿量影響因子状態が判定機能によっ
て判定され、その判定結果に応じて除湿ヒータの通電駆
動状態が制御される。これにより、除湿ヒータが用紙の
保湿量に応じて制御されることになり、用紙の保湿量を
望ましい状態に維持することが可能となる。
【0059】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
ないし図8に基づいて説明する。
【0060】本実施の形態は、人体検知センサ装置を利
用する機器として、画像形成装置、より詳しくは、図1
に示すようなデジタル複写機へ適用した例である。この
デジタル複写機は、複写機としての機能の他、ファクシ
ミリ及びプリンタとしての機能も有する複合機である。
【0061】図1は、デジタル複写機の縦断正面図であ
る。本実施の形態におけるデジタル複写機の基本的な構
成及びその作用を図1に基づいて説明する。このデジタ
ル複写機Aは、用紙収納装置としての給紙装置Bを備え
ており、給紙装置Bの上に載置された状態で設置されて
いる。そして、デジタル複写機Aは、構造的には、画像
入力手段として機能する読取ユニット1と画像形成手段
として機能する作像部2とを主体として構成されてい
る。
【0062】まず、読取ユニット1はコンタクトガラス
3上に載置された原稿の画像を走査光学系4により光学
的に読み取るものである。この走査光学系4は露光ラン
プ5、第1ミラー6、第2,3ミラー7,8、結像レン
ズ9及びイメージセンサ、例えばライン型のCCD10
により構成されている。露光ランプ5と第1ミラー6と
は第1キャリッジ(図示せず)上に搭載され、第2,3
ミラー7,8は第2キャリッジ(図示せず)上に搭載さ
れ、原稿画像読取時には光路長が変わらないように第1
キャリッジと第2キャリッジとは2:1の速度比で同一
方向に機械的に走査される。これらの第1,2キャリッ
ジの駆動はスキャナ駆動モータ(図示せず)により行わ
れる。ここに、コンタクトガラス3上の原稿画像は、走
査光学系4による読取走査を受けることにより、CCD
10上に縮小結像され、光電変換処理を経て電気信号と
なるように読み取られる。
【0063】このような読取ユニット1のコンタクトガ
ラス3上には自動原稿送り装置(ADF)11が搭載さ
れている。このADF11は、原稿台12と、給紙ロー
ラ13と、給紙搬送ベルト14と、排紙ローラ15と、
原稿排紙トレイ16とにより構成されている。原稿台1
2の入り口付近には原稿セット検知センサ17が設けら
れている。これにより、原稿台12上に画像面を上向き
にして積載された原稿束は、後述する操作部上のプリン
トキーが押下されると、最下位の原稿から給紙ローラ1
3、給紙搬送ベルト14によりコンタクトガラス3上の
所定位置に給紙搬送されて停止する。この際、原稿の給
紙搬送完了毎に原稿枚数を計数するカウント機能を有し
ている。コンタクトガラス3上に給紙搬送された原稿
は、読取ユニット1による読取に供された後、読取が終
了すると、給紙搬送ベルト14及び排紙ローラ15によ
り原稿排紙トレイ16上に排紙される。この際、原稿セ
ット検知センサ17が後続の原稿を検知していれば、先
行した原稿の場合と同様に、原稿台12上の原稿をコン
タクトガラス3上に給紙搬送させる。ここに、ADF1
1における給紙ローラ13、給紙搬送ベルト14及び排
紙ローラ15は、後述する搬送モータによって駆動され
る。
【0064】次に、作像部2について説明する。この作
像部2は、機械的なハードウエア上は、ドラム状の感光
体21を中心とし、この感光体21の周囲に電子写真プ
ロセスに従い、帯電チャージャ(図示せず)、書込ユニ
ット22、現像装置23、転写チャージャ(図示せず)
等のプロセス部材・手段を順に配設させることにより構
成されている。前記書込ユニット22は、レーザ出力ユ
ニット(レーザダイオード、ポリゴンミラー等を内蔵)
24、結像レンズ25、ミラー26等によるレーザ書込
光学系として構成されている。
【0065】また、作像部2内の下部側には、転写紙で
ある用紙27を収納した用紙収納部としての第1トレイ
28が引出自在に装着されている。第1トレイ28の給
紙側には分離給送手段としての第1給紙装置31が設け
られており、後述する第2〜3トレイ29〜30と共通
な縦搬送ユニット34を介して感光体21の転写位置側
に用紙27を給紙搬送可能とされている。そのための構
造として、デジタル複写機Aには、縦搬送ユニット34
の一部が設けられており、この縦搬送ユニット34の一
部は、デジタル複写機Aの下に配置される給紙装置Bに
連絡し得るようにデジタル複写機Aの底面まで延出して
いる。
【0066】さらに、感光体21の転写位置よりも搬送
方向下流側には、搬送ベルト35、定着装置36、排紙
ローラ37を含む排紙ユニット38が順に設けられてい
る。また、第1トレイ28の上方には両面トレイ39を
含む両面給紙ユニット40が配設されており、排紙ユニ
ット38中には用紙27の搬送経路を後述するスタッカ
トレイ44側とその両面トレイ39側とで切り替える切
替爪41が設けられている。両面給紙ユニット40の再
給紙側は縦搬送ユニット34に連通している。
【0067】次いで、給紙装置Bには、各々用紙となる
用紙27を収納した第2〜3トレイ29〜30が引出自
在に装着されている。各トレイ29〜30の給紙側には
分離給送手段としての第2〜3給紙装置32〜33が設
けられており、前述した第1トレイ28と共通な縦搬送
ユニット34を介して感光体21の転写位置側に用紙2
7を給紙搬送可能とされている。つまり、給紙装置Bに
は、一部がデジタル複写機Aに設けられた縦搬送ユニッ
ト34の残りの一部が設けられており、この縦搬送ユニ
ット34の残りの一部は、デジタル複写機Aに設けられ
た縦搬送ユニット34の一部に連絡している。
【0068】これにより、第1〜3トレイ28〜30に
収納された用紙27は、第1〜3給紙装置31〜33に
よって選択的に給紙され、縦搬送ユニット34により感
光体21の転写位置まで搬送される。一方、感光体21
側では、書込ユニット22による光書込を受けて感光体
21に静電潜像が形成され、この静電潜像が現像装置2
3による現像を受けてトナー像として形成される。縦搬
送ユニット34により搬送された用紙27はこのトナー
像先端と同期を取りながら、感光体21と同速で駆動さ
れる搬送ベルト35によって搬送され、トナー像の転写
を受ける。転写後の用紙27は定着装置36による定着
を受けた後、スタッカ搬送ローラ42及びスタッカ排紙
ローラ43を経てスタッカトレイ44に排紙される。こ
のスタッカトレイ44は、紙面前後方向に移動可能な排
紙トレイであり、原稿毎あるいは画像メモリによって電
子ソーティングされたコピー部毎に前後に移動させるこ
とにより、排紙されてくるコピー済み用紙27を簡易的
に仕分けし得る機能を有する。
【0069】さらに、デジタル複写機A及び給紙装置B
には、湿度センサ45が設けられている。これらの湿度
センサ45は、デジタル複写機Aにおいても給紙装置B
においても、それらの底面の縦搬送ユニット34の近傍
にそれぞれ配置されている。湿度センサ45としては、
公知の如何なる湿度センサをも用いることができ、その
種類は問わない。
【0070】図2は、除湿ヒータをその底面から見た斜
視図である。デジタル複写機A及び給紙装置Bには、そ
れぞれ、除湿ヒータ46が設けられている。これらの除
湿ヒータ46は、デジタル複写機Aにおいては第1トレ
イ28と両面トレイ39との間の位置に、給紙装置Bに
おいては第2トレイ29と第3トレイ30との間にそれ
ぞれ配置されている。このような除湿ヒータ46は、鉄
板等のような熱伝導率が高い平板領域を有するヒータケ
ース47内に、U字状に屈曲されたニクロム線からなる
ヒータ部48が固定され、このヒータ部48の両端に給
電線49が半田付けされて形成されている。
【0071】図3は、操作パネルの正面図である。図3
に基づいて操作パネル101の構成について説明する。
操作パネル101には、タッチパネル機能を備えたLC
D(Liquid Crystal Display)などの表示ディバイス1
02と、省エネモードへの移行及び通常モードへの復帰
を使用者の意思で行わせるための電源キー103と、画
像形成動作の開始を宣言するためのスタートキー104
と、画像形成動作の強制停止を宣言するためのストップ
キー105と、値数入力を行うためのテンキー群106
とが設けられている。また、割込みキー107、予熱キ
ー108、プログラムキー109、アプリケーション切
換キー群110、エラー等を表示するLED表示エリア
111等も、操作パネル101に設けられている。さら
に、操作パネル101には、デジタル複写機の前に人が
立った場合に人体を検知する人体検知センサ112(人
体検知センサは、図面中、ARSと略称する)が設置さ
れている。
【0072】ここで、人体検知センサ112について説
明する。本実施の形態の人体検知センサ112は、LE
Dを用いた光学式反射センサである。つまり、人体検知
センサ112は、供給される駆動電力によって発光する
LEDから光をフォトトランジスタで受光する構造を備
え、このようなLEDとフォトトランジスタとの間の光
路中に介在する人体の有無に応じて出力されるフォトト
ランジスタの出力信号が変化するように構成されてい
る。実際には、本実施の形態の人体検知センサは、反射
型の光センサであり、LEDとフォトトランジスタとの
間の光路中に人体が介在する場合、つまり、デジタル複
写機Aの前に人が立った場合には、LEDから照射され
た光が人体を反射してフォトトランジスタに入射するた
め、フォトトランジスタの受光量が多くなる。そこで、
この場合のフォトトランジスタの出力はHレベルとな
る。これに対し、LEDとフォトトランジスタとの間の
光路中に人体が介在しない場合、つまり、デジタル複写
機Aの前に人が立っていない場合には、LEDから照射
された光は僅かしかフォトトランジスタに入射しないた
め、フォトトランジスタの受光量も僅かとなる。そこ
で、この場合のフォトトランジスタ203の出力はLレ
ベルとなる。なお、人体検知センサ112としては、本
実施の形態のような反射型光センサに限らず、焦電型赤
外線センサ等のような他の種類のセンサであっても良
い。
【0073】図4は、各部の電気的接続のブロック図で
ある。図4に基づいてデジタル複写機A及び給紙装置B
における電気的なハードウエア構成を次に説明する。
【0074】まず、デジタル複写機Aの電気的なハード
ウエア構成を説明する。本実施の形態のデジタル複写機
Aにおける各アプリケーション間のマネージメント及び
主要な画像処理等を行うシステムコントローラ301が
設けられている。このシステムコントローラ301に
は、作像部2を駆動制御する作像エンジンのタイミング
制御等を行うエンジンコントローラ302、FAXアプ
リケーションの制御を行うFAXコントローラ303、
及び操作パネル101の駆動制御を行う操作部コントロ
ーラ304等がシステムバスやシリアルコミュニケーシ
ョンライン等で相互接続されている。また、システムコ
ントローラ301には、原稿セット検知センサ17、人
体検知センサ112、湿度センサ45及び除湿ヒータ4
6も接続されている。つまり、原稿セット検知センサ1
7、人体検知センサ112及び湿度センサ45は、I/
Oポートを介してシステムバス経由でシステムコントロ
ーラ301に接続されている。
【0075】ここで、除湿ヒータ46は、それ自体がシ
ステムコントローラ301に接続されているわけではな
く、システムコントローラ301は、除湿ヒータ46の
給電線49と後述するパワーサプライユニット(PS
U)401との間の給電ライン間に介在接続されたヒー
タ制御回路307に制御信号を出力している。ヒータ制
御回路307は、除湿ヒータ46に対する通電量を可変
し得る回路であり、例えば、複数段のスイッチング回路
や可変抵抗回路等のような回路によって構成されてい
る。つまり、このヒータ制御回路307は、例えば、複
数の信号入力ポートを備え、信号が入力されたポート位
置に応じて除湿ヒータ46に対する通電量を可変するよ
うな回路構成のものや、入力された信号がHレベルであ
るかLレベルであるかに応じて除湿ヒータ46に対する
通電量を可変するような回路構成のもの等、各種の回路
構成によって実現可能である。本実施の形態では、その
ヒータ制御回路307が可変する除湿ヒータ46の通電
量は2段階であるが、その段回数や無段階なのかどうか
ということに関しては、除湿ヒータ46に対する通電量
制御に関しての要求に応じて適宜設定される。
【0076】エンジンコントローラ302には、作像エ
ンジンのI/O制御を行うI/Oコントローラ305も
接続され、このI/Oコントローラ305には作像エン
ジンのクラッチ、モータ、センサ等の各種I/O 30
6が接続されている。このようなエンジンコントローラ
302は、システムコントローラ301及び作像部2と
共に、作像ユニットを構成する。
【0077】FAXコントローラ303は、図示しない
公衆回線に接続されている。
【0078】そして、本実施の形態のデジタル複写機A
はプリンタ機能を有する複合機であるため、システムコ
ントローラ301にプリンタコントロール機能が内蔵さ
れ、このシステムコントローラ301は、図示しないI
/Fを介して接続されたコンピュータから送信された画
像データに基づく画像形成処理を実行する。
【0079】次いで、給紙装置Bの電気的なハードウエ
ア構成を説明する。給紙装置Bは、給紙バンクコントロ
ーラ351を備える。この給紙バンクコントローラ35
1は、システムバス経由でI/Oポートを介して湿度セ
ンサ45の出力信号を取り込み、また、第2〜3給紙装
置32〜33が備えるモータ352に対する駆動信号を
出力する。また、給紙バンクコントローラ351は、除
湿ヒータ46の給電線49と後述するパワーサプライユ
ニット(PSU)401との間の給電ライン間に介在接
続されたヒータ制御回路353に制御信号を出力する。
このヒータ制御回路353は、デジタル複写機Aに設け
られたヒータ制御回路307と同一のものであり、同一
の機能を奏する。
【0080】ここで、システムコントローラ301、エ
ンジンコントローラ302、FAXコントローラ30
3、操作部コントローラ304、I/Oコントローラ3
05及び給紙バンクコントローラ351等の各種コント
ローラは、プロセッサとメモリとを主要な構成として備
えるマイクロコンピュータを具備し、このマイクロコン
ピュータのメモリに格納されたプログラムに従いそれぞ
れに特有の処理を実行する。この場合、マイクロコンピ
ュータは、それぞれのコントローラ301、302、3
03、304、305、351の個々に備えられていて
も良く、また、各コントローラ301、302、30
3、304、305、351の全部又は一部について1
又は2以上のマイクロコンピュータが設けられていても
良い。そして、プログラムを格納する記憶媒体として
は、ROM、RAM、ハードディスク等、その種類を問
わない。別の実施例として、デジタル複写機Aは、イン
ターネットに代表されるような通信ネットワークに接続
され、通信ネットワークを介して各コントローラ30
1、302、303、304、305、351のための
プログラムをダウンロードしても良い。この場合には、
デジタル複写機Aや給紙装置Bが備えるRAMやハード
ディスク等がプログラムを格納する記憶媒体となると共
に、通信ネットワークを介してプログラムを配信するサ
ーバがそのプログラムを格納している記憶媒体、例え
ば、ハードディスク、各種の光記憶媒体、磁気テープ等
がプログラムを格納する記憶媒体となる。
【0081】ここで、デジタル複写機A及び給紙装置B
に設けられたコンピュータのプログラムは、その本来的
な画像形成に関する各種の処理に伴い、少なくとも、次
のような処理を実行する。
【0082】まず、システムコントローラ301及び給
紙バンクコントローラ351に実行させる処理として、
湿度センサ45の出力信号を取り込み、この出力信号を
参照して湿度値が規定の閾値よりも高いか低いかを判定
する(判定手段、判定する過程、判定機能)。この場合
に必要な規定の閾値は、メモリ領域に設定されたレジス
ト領域に格納されている。ここでの閾値の値は、除湿ヒ
ータ46の通電駆動の強弱を判定するという観点から規
定される値であり、機器毎に最適な値が設定されてい
る。つまり、デジタル複写機A及び給紙装置Bの内部空
間は、除湿ヒータ46の作動によって除湿されている
が、その場合の内部湿度は、用紙27が搬送不良を生ず
ることなく良好に搬送される程度の湿度に設定されてい
るべきである。このため、デジタル複写機A及び給紙装
置Bの内部湿度をそのような望ましい湿度に維持すると
いう観点から、除湿ヒータ46の通電駆動の強弱も設定
されるべきである。そこで、湿度センサ45の出力信号
に基づく湿度値が高いか低いかを判定する基礎となる閾
値は、その閾値よりも湿度値が下がった場合には除湿ヒ
ータ46の通電駆動を弱め、その閾値よりも湿度値が上
がった場合には除湿ヒータ46の通電駆動を強めること
で、デジタル複写機A及び給紙装置Bの内部湿度が望ま
しい湿度に維持されるような値に設定されている。
【0083】また、デジタル複写機A及び給紙装置Bに
設けられたコンピュータのプログラムがシステムコント
ローラ301及び給紙バンクコントローラ351に実行
させる別の処理として、除湿ヒータ46の通電駆動の強
弱を設定するという処理がなされる(制御手段、制御す
る過程、制御機能)。
【0084】デジタル複写機A及び給紙装置Bに設けら
れたコンピュータのプログラムがシステムコントローラ
301及び給紙バンクコントローラ351に実行させる
更に別の処理として、システムコントローラ301は、
人体検知センサ112が備えるフォトトランジスタから
出力される出力信号を受信し、受信した出力信号のレベ
ルに応じてデジタル複写機Aの前に立つ人体の有無を判
定する。
【0085】図5は、通常モードと省エネモードとを切
り替えるためのモード設定回路を示すブロック図であ
る。図5(a)は、デジタル複写機Aにおけるモード設
定回路を示し、図5(b)は、給紙装置Bにおけるモー
ド設定回路を示している。図5に基づいて通常モードと
省エネモードとを切り替えについて説明する。
【0086】まず、図5(a)に示すように、図4に基
づいて説明したシステムコントローラ301、エンジン
コントローラ302、FAXコントローラ303、操作
部コントローラ304及びI/Oコントローラ305等
の各種コントローラは、商用電源から電力供給を受ける
パワーサプライユニット401に接続されている。パワ
ーサプライユニット401に対する各種コントローラ3
01、302、303、304、305の接続は、電力
供給端子Vcc1と電力供給端子Vcc2との2系統と
なっており、電力供給端子Vcc1にはエンジンコント
ローラ302、操作部コントローラ304の大部分(例
えば、表示ディバイス102の駆動制御部等)及びI/
Oコントローラ305がそれぞれ接続され、電力供給端
子Vcc2にはシステムコントローラ301、操作部コ
ントローラ304の残りの一部(例えば、電源キー10
3の駆動制御部等)及びFAXコントローラ303がそ
れぞれ接続されている。そして、電力供給端子Vcc1
とこの電力供給端子Vcc1から電力供給を受ける各コ
ントローラ302、304、305との間には、例えば
スイッチングトランジスタ等のスイッチング素子402
が介在接続されており、このスイッチング素子402
は、システムコントローラ301からの駆動信号に応じ
てオン−オフ動作を行う。そこで、システムコントロー
ラ301がスイッチング素子402をオンさせること
で、エンジンコントローラ302、操作部コントローラ
304及びI/Oコントローラ305に対する電力供給
が行われ、これによって機器が通常モードとして設定さ
れる。これに対し、システムコントローラ301がスイ
ッチング素子402をオフすることで、エンジンコント
ローラ302、操作部コントローラ304及びI/Oコ
ントローラ305に対する電力供給が断たれ、これによ
って機器が省エネモードとして設定される。ここに、モ
ード設定手段の機能が実行される。この場合のモード設
定機能は、システムコントローラ301において、その
マイクロコンピュータが記憶媒体中に格納するプログラ
ムに従いスイッチング素子402に対して必要な駆動信
号を出力するという機能である。
【0087】次いで、図5(b)に示すように、図4に
基づいて説明した給紙バンクコントローラ351は、商
用電源から電力供給を受けるパワーサプライユニット4
51に接続されている。パワーサプライユニット401
に対する給紙バンクコントローラ351の接続は、電力
供給端子Vcc3と電力供給端子Vcc4との2系統と
なっている。つまり、給紙バンクコントローラ351
は、省エネモードになれば給電を停止すべきハードウエ
ア要素に給電を行うための第1のポートと、省エネモー
ドになっても給電が必要なハードウエア要素に給電を行
うための第2のポートとの2つの給電用ポートを備えて
おり、第1のポートにはパワーサプライユニット401
の電力供給端子Vcc3が接続され、第2のポートには
パワーサプライユニット401の電力供給端子Vcc4
が接続されている。例えば、モータ352に駆動信号を
付与するための図示しないコントローラ部分は、省エネ
モードになれば給電を停止すべきハードウエア要素であ
る。そこで、このようなモータ352に駆動信号を付与
するためのコントローラ部分に対する給電は、第1のポ
ートから行われることになる。これに対して、湿度セン
サ45からの出力信号を取り込み除湿ヒータ46のヒー
タ制御回路353に制御信号を出力する図示しないコン
トローラ部分は、省エネモードになっても給電が必要な
ハードウエア要素である。そこで、このようなコントロ
ーラ部分に対する給電は、第2のポートから行われるこ
とになる。
【0088】そして、省エネモードになれば給電を停止
すべきハードウエア要素に給電するための給紙バンクコ
ントローラ351における第1のポートと電力供給端子
Vcc3との間には、例えばスイッチングトランジスタ
等のスイッチング素子452が介在接続されている。こ
のスイッチング素子402は、給紙バンクコントローラ
351からの駆動信号に応じてオン−オフ動作を行う。
そこで、給紙バンクコントローラ351がスイッチング
素子452をオンさせることで、省エネモードになれば
給電を停止すべきハードウエア要素に対する電力供給が
行われ、これによって機器が通常モードとして設定され
る。これに対し、給紙バンクコントローラ351がスイ
ッチング素子452をオフすることで、省エネモードに
なれば給電を停止すべきハードウエア要素に対する電力
供給が断たれ、これによって機器が省エネモードとして
設定される。ここに、モード設定手段の機能が実行され
る。この場合のモード設定機能は、給紙バンクコントロ
ーラ351において、そのマイクロコンピュータが記憶
媒体中に格納するプログラムに従いスイッチング素子4
52に対して必要な駆動信号を出力するという機能であ
る。もっとも、給紙バンクコントローラ351は、デジ
タル複写機Aのシステムコントローラ301からの信号
に応じてモード設定機能を実行する。このため、デジタ
ル複写機Aでの動作モードと給紙装置Bでの動作モード
とは必ずシンクロすることになる。
【0089】ここで、システムコントローラ301がス
イッチング素子402をオフにし、かつ、給紙バンクコ
ントローラ351がスイッチング素子452をオフにし
て機器を省エネモードに設定する場合としては、例え
ば、通常モード時において、規定時間経過しても操作パ
ネル101から有効な操作入力がない場合が代表例とし
て挙げられる。また、システムコントローラ301がス
イッチング素子402をオンにし、かつ、給紙バンクコ
ントローラ351がスイッチング素子452をオンにし
て機器を通常モードに復帰設定する場合としては、人体
検知センサ112が人体を検知することでシステムコン
トローラ301が人体ありとの判定をする場合、原稿セ
ット検知センサ17が原稿のセットを検知した場合、電
源キー103が投入された場合等が代表例として挙げら
れる。
【0090】なお、本実施の形態では、省エネモードと
して、ZESM規格に従う。このため、待機電力は10
W以下(一次側)である必要がある。
【0091】図6は、除湿ヒータ制御処理の概略を示す
フローチャートである。図6に基づいて除湿ヒータ制御
処理を説明する。
【0092】本発明は、除湿ヒータ46の通電駆動に際
して、用紙27の保湿量に影響を及ぼす因子の状態であ
る保湿量影響因子状態、例えば、雰囲気湿度、用紙収納
部(第1〜3トレイ28〜30)内の用紙27の有無や
残枚数、用紙27のサイズ、用紙27の種類等を判定
し、その判定結果に応じて除湿ヒータ46の通電駆動状
態を制御し、用紙27の保湿量を望ましい状態に維持す
ることを可能とする発明である。本発明は、このような
制御により、用紙27の適正搬送を実現し、また、多く
の状況において除湿ヒータ46の通電駆動に要する電力
も節減することを狙いとしている。このような本発明に
おいて、本実施の形態では、保湿量影響因子状態とし
て、雰囲気湿度に着目し、雰囲気湿度に応じて除湿ヒー
タ46の通電駆動状態を制御するというものである。
【0093】図6に示す処理は、デジタル複写機Aにあ
っては省エネモード時、給紙装置Bにあっては常時実行
される処理である。この処理は、規定の間隔、例えば規
定時間毎に割込み処理で実行される。まず、システムコ
ントローラ301及び給紙バンクコントローラ351が
備えるマイクロコンピュータは、湿度センサ45の出力
信号を取り込んでその信号値を参照し、その信号値に基
づく湿度値が規定の閾値よりも高いかどうかを判定する
(ステップS101)。湿度値が規定の閾値よりも高い
と判定された場合には(ステップS101のY)、除湿
ヒータ46の通電駆動が強であるかどうか、つまり、通
電量が多い方の設定となっているかどうかが判定された
上で(ステップS102)、除湿ヒータ46の通電駆動
が弱である場合、つまり、通電量が少ない方の設定とな
っていると判定された場合にのみ(ステップS102の
N)、除湿ヒータ46に対する通電量を多くする処理が
行なわれる(ステップS103)。ステップS102
で、通電量が多い方の設定となっていると判定された場
合には(ステップS102のY)、そのまま処理を終了
する。これに対し、ステップS101で、湿度値が規定
の閾値よりも低いと判定された場合には(ステップS1
01のN)、除湿ヒータ46の通電駆動が強であるかど
うか、つまり、通電量が多い方の設定となっているかど
うかが判定された上で(ステップS104)、除湿ヒー
タ46の通電駆動が強である場合、つまり、通電量が多
い方の設定となっていると判定された場合にのみ(ステ
ップS104のY)、除湿ヒータ46に対する通電量を
少なくする処理が行なわれる(ステップS105)。ス
テップS104で、通電量が少ない方の設定となってい
ると判定された場合には(ステップS104のN)、そ
のまま処理を終了する。
【0094】こうして、図6のフローチャートに示す処
理が実行された結果、システムコントローラ301及び
給紙バンクコントローラ351が備えるマイクロコンピ
ュータは、除湿ヒータ46に対する通電量を多くすべき
か少なくすべきかについての制御データを得る。そこ
で、そのマイクロコンピュータは、図6のフローチャー
トで示す処理とは別の処理として、その制御データをメ
モリのレジスト領域にレジストし、レジストした制御デ
ータに応じた制御信号をヒータ制御回路307、353
に付与し続けることになる。
【0095】このような図6に示す処理が実行されるこ
とによって、除湿ヒータ46が用紙27の保湿量に応じ
て制御され、用紙27の保湿量を望ましい状態に維持す
ることができる。これにより、用紙27の搬送不良や給
紙不良等の発生を防止することができる。しかも、除湿
ヒータ46は、用紙27の保湿量を望ましい状態に維持
するという目的において通電駆動されるため、多くの状
況において、その通電駆動に要する電力を節減するとい
う効果ももたらす。特に、本実施の形態では、ZESM
規格という省エネモードが採用されており、消費電力が
待機時に10W以下という非常に厳しい制約が課されて
いる。これに対して、本実施の形態では、雰囲気湿度が
用紙27の搬送性に影響を与えない程度に充分に低い場
合、除湿ヒータ46の通電駆動が弱となり、その通電駆
動に要する消費電力を低減させることができる。このた
め、デジタル複写機Aを、そのような制約に沿った機器
として容易に実現することができる。つまり、本実施の
形態のデジタル複写機A及び給紙装置Bにあっては、除
湿ヒータ46の通電駆動が必要とされる反面、その通電
駆動に際しての省電力化が求められるという省エネモー
ドにあって、このような利益背反する要求のいずれをも
高度に満たし得る。
【0096】本発明の第2の実施の形態を図7ないし図
9に基づいて説明する。第1の実施の形態と同一部分は
同一符号で示し説明も省略する。
【0097】本実施の形態では、除湿ヒータ46の通電
駆動状態を2段階以上の強度、具体的には4段階に可変
制御する。このような制御を行うために、本実施の形態
では、除湿ヒータ46の給電線49とパワーサプライユ
ニット401、451との間の給電ライン間に介在接続
されたヒータ制御回路307、353が、除湿ヒータ4
6に対する通電量を4段階に可変し得る回路構成を備え
ている。つまり、これらのヒータ制御回路307、35
3は、デジタル複写機Aのシステムコントローラ301
及び給紙装置Bの給紙バンクコントローラ351から4
種類の異なる制御信号を受信することで、除湿ヒータ4
6に対する通電量を4段階に可変するわけである。この
ような回路構成自体は公知であり、しかも各種の回路構
成が従来から良く知られているため、ここではその説明
は省略する。
【0098】そして、デジタル複写機Aのシステムコン
トローラ301及び給紙装置Bの給紙バンクコントロー
ラ351は、湿度センサ45の出力信号に応じて4種類
の異なる制御信号を生成し、生成した制御信号をヒータ
制御回路307、353に提供する。そこで、このよう
な処理を実現するために、デジタル複写機Aのシステム
コントローラ301及び給紙装置Bの給紙バンクコント
ローラ351のメモリ領域には、それぞれ、湿度センサ
値テーブル501と除湿ヒータ駆動電力テーブル502
とが設けられている。
【0099】図7は、湿度センサ値テーブル501の模
式図である。この湿度センサ値テーブル501は、湿度
センサ45の出力信号に基づく湿度値(湿度センサ値)
501aについて除湿ヒータ駆動ステータス501bを
定義するデータ構造を備えている。図7に示す例では、
湿度センサ値501aがA〜Bの場合の除湿ヒータ駆動
ステータス501bは0、湿度センサ値501aがB〜
Cの場合の除湿ヒータ駆動ステータス501bは1、湿
度センサ値501aがC〜Dの場合の除湿ヒータ駆動ス
テータス501bは2、湿度センサ値501aがD〜E
の場合の除湿ヒータ駆動ステータス501bは3と定義
されている。
【0100】図8は、除湿ヒータ駆動電力テーブル50
2の模式図である。この除湿ヒータ駆動電力テーブル5
02は、図7中の除湿ヒータ駆動ステータス501bに
対応する除湿ヒータ駆動ステータス502aについて除
湿ヒータ駆動電力502bを定義するデータ構造を備え
ている。図8に示す例では、除湿ヒータ駆動ステータス
502aが0である場合の除湿ヒータ駆動電力はa、除
湿ヒータ駆動ステータス502aが1である場合の除湿
ヒータ駆動電力はb、除湿ヒータ駆動ステータス502
aが2である場合の除湿ヒータ駆動電力はc、除湿ヒー
タ駆動ステータス502aが3である場合の除湿ヒータ
駆動電力はdと定義されている。
【0101】デジタル複写機Aのシステムコントローラ
301及び給紙装置Bの給紙バンクコントローラ351
は、湿度センサ45の出力信号を取り込むと、湿度セン
サ値テーブル501を参照して取り込んだ湿度センサ値
501aに対応する除湿ヒータ駆動ステータス501b
を検索する。そして、検索した除湿ヒータ駆動ステータ
ス501bをキーとして除湿ヒータ駆動電力テーブル5
02中の対応する除湿ヒータ駆動ステータス502aか
ら除湿ヒータ駆動電力502bを検索する。そこで、シ
ステムコントローラ301及び給紙バンクコントローラ
351は、検索した除湿ヒータ駆動電力502bをメモ
リのレジスト領域にレジストし、この除湿ヒータ駆動電
力502bを制御信号としてヒータ制御回路307、3
53に提供するわけである。これにより、ヒータ制御回
路307、353は、湿度センサ45の出力信号に応じ
て除湿ヒータ46を駆動することになり、4段階の駆動
制御が実現する。
【0102】図9は、除湿ヒータ制御処理の概略を示す
フローチャートである。図9に示す処理は、デジタル複
写機Aにあっては省エネモード時、給紙装置Bにあって
は常時実行される処理である。この処理は、規定の間
隔、例えば規定時間毎に割込み処理で実行される。
【0103】まず、デジタル複写機Aのシステムコント
ローラ301及び給紙装置Bの給紙バンクコントローラ
351のコンピュータは、プログラムに従い、初期設定
として、除湿ヒータ駆動ステータス501bをメモリの
レジスト領域にレジストする(ステップS201)。こ
の場合の除湿ヒータ駆動ステータス501bは、初期設
定値であるため、実際の湿度検知に基づく値でも、デフ
ォルト値でも、いずれでも良い。また、このような処理
は、除湿ヒータ駆動ステータス501bがメモリのレジ
スト領域にレジストされていない場合に行なわれる。つ
まり、デジタル複写機Aの起動時等に行なわれ、起動後
にメモリのレジスト領域に除湿ヒータ駆動ステータス5
01bが設定された後はスキップされる。
【0104】次に、システムコントローラ301及び給
紙バンクコントローラ351は、湿度センサ45の出力
信号である湿度センサ値を取り込む(ステップS20
2)。そして、湿度センサ値テーブル501を参照して
取り込んだ湿度センサ値501aから除湿ヒータ駆動ス
テータス501bを求め、この新規の除湿ヒータ駆動ス
テータス501bとレジスト領域にレジストされている
除湿ヒータ駆動ステータス501bとを比較し、その変
更の要否を判定する(ステップS203)。つまり、新
旧の除湿ヒータ駆動ステータス501bが異なっていれ
ば、変更を要するとの判定を行う。この際、変更不要と
判定された場合には(ステップS203のN)、処理を
終了する。これに対し、変更が必要と判定された場合に
は(ステップS203のY)、新規の除湿ヒータ駆動ス
テータス501bをキーとして除湿ヒータ駆動電力テー
ブル502中の対応する除湿ヒータ駆動ステータス50
2aから除湿ヒータ駆動電力502bを検索するという
処理が行なわれる(ステップS204)。そして、シス
テムコントローラ301及び給紙バンクコントローラ3
51のマイクロコンピュータは、こうして検索された除
湿ヒータ駆動電力502bをメモリのレジスト領域に設
定・変更設定し(ステップS205)、新規の除湿ヒー
タ駆動ステータス501bをメモリのレジスト領域にレ
ジストするという処理を行う(ステップS206)。
【0105】システムコントローラ301及び給紙バン
クコントローラ351のマイクロコンピュータは、図9
のフローチャートに示す処理と別の処理として、そのメ
モリのレジスト領域にレジストした除湿ヒータ駆動電力
502bを制御信号としてヒータ制御回路307、35
3に付与し続けることになる。これにより、ヒータ制御
回路307、353は、湿度センサ45の出力信号に応
じて除湿ヒータ46を駆動することになり、4段階の駆
動制御が実現する。
【0106】本発明の第3の実施の形態を図10及び図
11に基づいて説明する。第1の実施の形態と同一部分
は同一符号で示し説明も省略する。
【0107】本発明は、前述したように、除湿ヒータ4
6の通電駆動に際して、用紙27の保湿量に影響を及ぼ
す因子の状態である保湿量影響因子状態、例えば、雰囲
気湿度、用紙収納部(第1〜3トレイ28〜30)内の
用紙27の有無や残枚数、用紙27のサイズ、用紙27
の種類等を判定し、その判定結果に応じて除湿ヒータ4
6の通電駆動状態を制御し、用紙27の保湿量を望まし
い状態に維持することを可能とする発明である。本発明
は、このような制御により、用紙27の適正搬送を実現
し、また、多くの状況において除湿ヒータ46の通電駆
動に要する電力も節減することを狙いとしている。この
ような本発明において、本実施の形態では、保湿量影響
因子状態として、用紙収納部(第1〜3トレイ28〜3
0)内の用紙27の有無に着目し、用紙27の有無に応
じて除湿ヒータ46の通電駆動状態を制御するというも
のである。
【0108】図10は、デジタル複写機Aの縦断正面図
である。本実施の形態では、第1及び第2の実施の形態
のような雰囲気湿度ではなく、用紙27の有無に応じて
除湿ヒータ46の通電駆動状態を制御する。そこで、湿
度センサ45が設けられない代わりに、第1〜3トレイ
28〜30内における用紙27の有無を検知する用紙検
知センサ50が設けられている。これらの用紙検知セン
サ50としては、例えば反射型の光センサが用いられて
いる。この場合、図示しないフォトダイオードからの出
力がHレベルであれば用紙27が有り、Lレベルであれ
ば用紙27がないということが検知される。もっとも、
用紙検知センサ50としては、反射型の光センサに限ら
ず、例えば透過型の光センサ等、別の方式のセンサも適
宜用いることが可能である。
【0109】第1トレイ28内における用紙27の有無
を検知する用紙検知センサ50はシステムコントローラ
301に図示しないI/Oポート経由で接続され、第2
〜3トレイ29〜30内における用紙27の有無を検知
する用紙検知センサ50は給紙バンクコントローラ35
1に図示しないI/Oポート経由で接続されている。
【0110】図11は、除湿ヒータ制御処理の概略を示
すフローチャートである。図11に基づいて除湿ヒータ
制御処理を説明する。
【0111】図11に示す処理は、デジタル複写機Aに
あっては省エネモード時、給紙装置Bにあっては常時実
行される処理である。この処理は、規定の間隔、例えば
規定時間毎に割込み処理で実行される。
【0112】まず、システムコントローラ301及び給
紙バンクコントローラ351が備えるマイクロコンピュ
ータは、用紙検知センサ50の出力信号を取り込んで第
1〜3トレイ28〜30内における用紙27の有無を判
定する(ステップS301)。用紙27が有ると判定さ
れた場合には(ステップS301のY)、除湿ヒータ4
6が通電駆動されているかどうかが判定された上で(ス
テップS302)、除湿ヒータ46が通電駆動されてい
ないと判定された場合にのみ(ステップS302の
N)、除湿ヒータ46を通電駆動する処理が行なわれる
(ステップS303)。ステップS302で、除湿ヒー
タ46が通電駆動されていないと判定された場合には
(ステップS302のY)、そのまま処理を終了する。
これに対し、ステップS301で、用紙27が無いと判
定された場合には(ステップS301のN)、除湿ヒー
タ46が通電駆動されているかどうかが判定された上で
(ステップS304)、除湿ヒータ46が通電駆動され
ていると判定された場合にのみ(ステップS304の
Y)、除湿ヒータ46の通電駆動を停止する処理が行な
われる(ステップS305)。ステップS304で、除
湿ヒータ46が通電駆動されていないと判定された場合
には(ステップS304のN)、そのまま処理を終了す
る。
【0113】こうして、図11のフローチャートに示す
処理が実行された結果、システムコントローラ301及
び給紙バンクコントローラ351が備えるマイクロコン
ピュータは、除湿ヒータ46を通電駆動すべきか否かに
ついての制御データを得る。そこで、そのマイクロコン
ピュータは、図11のフローチャートで示す処理とは別
の処理として、その制御データをメモリのレジスト領域
にレジストし、レジストした制御データが除湿ヒータ4
6を通電駆動すべきことを意味している場合のみ、制御
信号をヒータ制御回路307、353に付与し続けるこ
とになる。
【0114】これにより、デジタル複写機Aにおいて、
第1トレイ28内に用紙27が有れば、システムコント
ローラ301は除湿ヒータ46を継続して通電駆動する
ことになる。また、給紙装置Bにおいて、第2〜3トレ
イ29〜30内に用紙27が有れば、給紙バンクコント
ローラ351は除湿ヒータ46を継続して通電駆動する
ことになる。その反面、デジタル複写機Aにおいて、第
1トレイ28内に用紙27が無ければ、システムコント
ローラ301は除湿ヒータ46の通電駆動を停止するこ
とになる。また、給紙装置Bにおいて、第2〜3トレイ
29〜30内に用紙27が無ければ、給紙バンクコント
ローラ351は除湿ヒータ46の通電駆動を停止するこ
とになる。このように、第1〜3トレイ28〜30内に
用紙27がない場合、つまり、残枚数0枚である場合に
は、用紙27に対する除湿動作を行う必要がないため、
このような状況では除湿ヒータ46の通電駆動を停止
し、消費電力の節減を図ることができる。
【0115】ここで、給紙装置Bにおいては、第2〜3
トレイ29〜30として用紙収納部が2つ設けられ、そ
れぞれについて用紙検知センサ50が設けられている。
そこで、本実施の形態では、いずれかのトレイ29〜3
0に用紙27が有れば除湿ヒータ46を継続して通電駆
動するようにしても良く、あるいは、いずれのトレイ2
9〜30にも用紙27が有ることを条件として除湿ヒー
タ46を継続して通電駆動するようにしても良い。別の
実施例として、第1の実施の形態で説明したような除湿
ヒータ46の強弱通電駆動を実施可能とし、両方のトレ
イ29〜30に用紙27が有る場合には除湿ヒータ46
を強で通電駆動し、一方のトレイ29〜30にしか用紙
27が無い場合には除湿ヒータ46を弱で通電駆動する
ようにしても良い。
【0116】本発明の第4の実施の形態を図12ないし
図15に基づいて説明する。前述した各実施の形態と同
一部分は同一符号で示し説明も省略する。
【0117】本発明は、前述したように、除湿ヒータ4
6の通電駆動に際して、用紙27の保湿量に影響を及ぼ
す因子の状態である保湿量影響因子状態、例えば、雰囲
気湿度、用紙収納部(第1〜3トレイ28〜30)内の
用紙27の有無や残枚数、用紙27のサイズ、用紙27
の種類等を判定し、その判定結果に応じて除湿ヒータ4
6の通電駆動状態を制御し、用紙27の保湿量を望まし
い状態に維持することを可能とする発明である。本発明
は、このような制御により、用紙27の適正搬送を実現
し、また、多くの状況において除湿ヒータ46の通電駆
動に要する電力も節減することを狙いとしている。この
ような本発明において、本実施の形態では、保湿量影響
因子状態として、用紙収納部(第1〜3トレイ28〜3
0)内の用紙27の残枚数に着目し、用紙27の残枚数
に応じて除湿ヒータ46の通電駆動状態を制御するとい
うものである。
【0118】図12は、デジタル複写機Aの縦断正面図
である。本実施の形態では、第1及び第2の実施の形態
のような雰囲気湿度ではなく、あるいは、第3の実施の
形態のような用紙27の有無ではなく、用紙27の残枚
数に応じて除湿ヒータ46の通電駆動状態を制御する。
そこで、湿度センサ45や用紙検知センサ50が設けら
れない代わりに、第1〜3トレイ28〜30内における
用紙27の残枚数を検知する残枚数検知センサ51が設
けられている。これらの残枚数検知センサ51として
は、例えば、第1〜3トレイ28〜30の側面から用紙
のレベル位置を検出可能なように複数個の反射型の光セ
ンサが垂直方向に配列されたようなセンサが用いられて
いる。この場合、図示しないフォトダイオードからの出
力がHレベルであれば用紙27が有り、Lレベルであれ
ば用紙27がないということが検知されるため、垂直方
向の各位置の光センサからの出力信号を参照すること
で、第1〜3トレイ28〜30内における用紙27の残
枚数を知ることができる。もっとも、残枚数検知センサ
51としては、反射型の光センサに限らず、例えば透過
型の光センサ等、別の方式のセンサも適宜用いることが
可能である。
【0119】そして、本実施の形態では、除湿ヒータ4
6が、第1〜3トレイ28〜30に1対1の対応関係で
設けられている。本実施の形態では、このように第1〜
3トレイ28〜30に1対1の対応関係で設けられてい
る除湿ヒータ46の通電駆動状態をそれぞれ2段階以上
の強度、具体的には4段階に可変制御する。このような
制御を行うために、本実施の形態では、除湿ヒータ46
の給電線49とパワーサプライユニット401、451
との間の給電ライン間に介在接続されたヒータ制御回路
307、353が、除湿ヒータ46に対する通電量を4
段階に可変し得る回路構成を備えている。つまり、これ
らのヒータ制御回路307、353は、デジタル複写機
Aのシステムコントローラ301及び給紙装置Bの給紙
バンクコントローラ351から4種類の異なる制御信号
を受信することで、除湿ヒータ46に対する通電量を4
段階に可変するわけである。このような回路構成自体は
公知であり、しかも各種の回路構成が従来から良く知ら
れているため、ここではその説明は省略する。
【0120】そして、デジタル複写機Aのシステムコン
トローラ301及び給紙装置Bの給紙バンクコントロー
ラ351は、残枚数検知センサ51の出力信号に応じて
4種類の異なる制御信号を生成し、生成した制御信号を
ヒータ制御回路307、353に提供する。そこで、こ
のような処理を実現するために、デジタル複写機Aのシ
ステムコントローラ301及び給紙装置Bの給紙バンク
コントローラ351のメモリ領域には、それぞれ、用紙
センサ値テーブル511と除湿ヒータ駆動電力テーブル
502とが設けられている。
【0121】図13は、用紙センサ値テーブル511の
模式図である。この用紙センサ値テーブル511は、残
枚数検知センサ51の出力信号に基づく残枚数値(残枚
数センサ値)511aについて除湿ヒータ駆動ステータ
ス511bを定義するデータ構造を備えている。図13
に示す例では、残枚数センサ値511aがA〜Bの場合
の除湿ヒータ駆動ステータス511bは0、残枚数セン
サ値511aがB〜Cの場合の除湿ヒータ駆動ステータ
ス511bは1、残枚数センサ値511aがC〜Dの場
合の除湿ヒータ駆動ステータス511bは2、残枚数セ
ンサ値511aがD〜Eの場合の除湿ヒータ駆動ステー
タス511bは3と定義されている。
【0122】図14は、除湿ヒータ駆動電力テーブル5
12の模式図である。この除湿ヒータ駆動電力テーブル
512は、図13中の除湿ヒータ駆動ステータス511
bに対応する除湿ヒータ駆動ステータス512aについ
て除湿ヒータ駆動電力512bを定義するデータ構造を
備えている。図14に示す例では、除湿ヒータ駆動ステ
ータス512aが0である場合の除湿ヒータ駆動電力は
a、除湿ヒータ駆動ステータス512aが1である場合
の除湿ヒータ駆動電力はb、除湿ヒータ駆動ステータス
512aが2である場合の除湿ヒータ駆動電力はc、除
湿ヒータ駆動ステータス512aが3である場合の除湿
ヒータ駆動電力はdと定義されている。
【0123】デジタル複写機Aのシステムコントローラ
301及び給紙装置Bの給紙バンクコントローラ351
は、残枚数検知センサ51の出力信号を取り込むと、用
紙センサ値テーブル511を参照して取り込んだ残枚数
センサ値511aに対応する除湿ヒータ駆動ステータス
511bを検索する。そして、検索した除湿ヒータ駆動
ステータス511bをキーとして除湿ヒータ駆動電力テ
ーブル512中の対応する除湿ヒータ駆動ステータス5
12aから除湿ヒータ駆動電力512bを検索する。そ
こで、システムコントローラ301及び給紙バンクコン
トローラ351は、検索した除湿ヒータ駆動電力512
bをメモリのレジスト領域にレジストし、この除湿ヒー
タ駆動電力512bを制御信号としてヒータ制御回路3
07、353に提供するわけである。これにより、ヒー
タ制御回路307、353は、残枚数検知センサ51の
出力信号に応じて除湿ヒータ46を駆動することにな
り、4段階の駆動制御が実現する。
【0124】図15は、除湿ヒータ制御処理の概略を示
すフローチャートである。図15に示す処理は、デジタ
ル複写機Aにあっては省エネモード時、給紙装置Bにあ
っては常時実行される処理である。この処理は、規定の
間隔、例えば規定時間毎に割込み処理で実行される。ま
た、図15のフローチャートに示す処理は、第1〜3ト
レイ28〜30についてそれぞれ独立して実行される。
この場合、デジタル複写機Aのシステムコントローラ3
01が有するコンピュータは、第1トレイ28を対象と
して処理を行ない、給紙装置Bの給紙バンクコントロー
ラ351が有するコンピュータは、第2〜3トレイ29
〜30を対象として処理を行う。
【0125】まず、デジタル複写機Aのシステムコント
ローラ301及び給紙装置Bの給紙バンクコントローラ
351のコンピュータは、プログラムに従い、初期設定
として、除湿ヒータ駆動ステータス511bをメモリの
レジスト領域にレジストする(ステップS401)。こ
の場合の除湿ヒータ駆動ステータス511bは、初期設
定値であるため、実際の残枚数検知に基づく値でも、デ
フォルト値でも、いずれでも良い。また、このような処
理は、除湿ヒータ駆動ステータス511bがメモリのレ
ジスト領域にレジストされていない場合に行なわれる。
つまり、デジタル複写機Aの起動時等に行なわれ、起動
後にメモリのレジスト領域に除湿ヒータ駆動ステータス
511bが設定された後はスキップされる。
【0126】次に、システムコントローラ301及び給
紙バンクコントローラ351は、残枚数検知センサ51
の出力信号である残枚数センサ値を取り込む(ステップ
S402)。そして、用紙センサ値テーブル511を参
照して取り込んだ残枚数センサ値511aから除湿ヒー
タ駆動ステータス511bを求め、この新規の除湿ヒー
タ駆動ステータス511bとレジスト領域にレジストさ
れている除湿ヒータ駆動ステータス511bとを比較
し、その変更の要否を判定する(ステップS403)。
つまり、新旧の除湿ヒータ駆動ステータス511bが異
なっていれば、変更を要するとの判定を行う。この際、
変更不要と判定された場合には(ステップS403の
N)、処理を終了する。これに対し、変更が必要と判定
された場合には(ステップS403のY)、新規の除湿
ヒータ駆動ステータス511bをキーとして除湿ヒータ
駆動電力テーブル512中の対応する除湿ヒータ駆動ス
テータス512aから除湿ヒータ駆動電力512bを検
索するという処理が行なわれる(ステップS404)。
そして、システムコントローラ301及び給紙バンクコ
ントローラ351のマイクロコンピュータは、こうして
検索された除湿ヒータ駆動電力512bをメモリのレジ
スト領域に設定・変更設定し(ステップS405)、新
規の除湿ヒータ駆動ステータス511bをメモリのレジ
スト領域にレジストするという処理を行う(ステップS
406)。
【0127】システムコントローラ301及び給紙バン
クコントローラ351のマイクロコンピュータは、図1
5のフローチャートに示す処理と別の処理として、その
メモリのレジスト領域にレジストした除湿ヒータ駆動電
力512bを制御信号としてヒータ制御回路307、3
53に付与し続けることになる。これにより、ヒータ制
御回路307、353は、残枚数検知センサ51の出力
信号に応じて除湿ヒータ46を駆動することになり、4
段階の駆動制御が実現する。
【0128】このような処理の結果、例えば、第1〜3
トレイ28〜30内における用紙27の残枚数が多けれ
ば全体としての用紙27の保湿量が多いと考えられるの
で、除湿ヒータ46の通電駆動を強めてその発熱量を多
くし、反対に、残枚数が少なくなれば全体としての用紙
27の保湿量が少ないと考えられるので、除湿ヒータ4
6の通電駆動を弱めてその発熱量を少なくするというよ
うな制御がなされることになる。
【0129】また、デジタル複写機Aのシステムコント
ローラ301及び給紙装置Bの給紙バンクコントローラ
351のコンピュータは、第1〜3トレイ28〜30に
対応する個々の除湿ヒータ46の通電駆動状態を独立に
制御するので、第1〜3トレイ28〜30のそれぞれに
対応する除湿ヒータ46の通電制御が可能となり、第1
〜3トレイ28〜30のそれぞれにおける用紙27の保
湿量を望ましい状態に維持することができる。
【0130】本発明の第5の実施の形態を図16ないし
図18に基づいて説明する。前述した各実施の形態と同
一部分は同一符号で示し説明も省略する。
【0131】本発明は、前述したように、除湿ヒータ4
6の通電駆動に際して、用紙27の保湿量に影響を及ぼ
す因子の状態である保湿量影響因子状態、例えば、雰囲
気湿度、用紙収納部(第1〜3トレイ28〜30)内の
用紙27の有無や残枚数、用紙27のサイズ、用紙27
の種類等を判定し、その判定結果に応じて除湿ヒータ4
6の通電駆動状態を制御し、用紙27の保湿量を望まし
い状態に維持することを可能とする発明である。本発明
は、このような制御により、用紙27の適正搬送を実現
し、また、多くの状況において除湿ヒータ46の通電駆
動に要する電力も節減することを狙いとしている。この
ような本発明において、本実施の形態では、保湿量影響
因子状態として、用紙収納部(第1〜3トレイ28〜3
0)内の用紙27のサイズに着目し、用紙27のサイズ
に応じて除湿ヒータ46の通電駆動状態を制御するとい
うものである。
【0132】本実施の形態では、第1及び第2の実施の
形態のような雰囲気湿度ではなく、また、第3の実施の
形態のような用紙27の有無ではなく、あるいは、第4
の実施の形態のような用紙27の残枚数ではなく、用紙
27のサイズに応じて除湿ヒータ46の通電駆動状態を
制御する。そこで、湿度センサ45、用紙検知センサ5
0及び残枚数検知センサ51等のようなセンシングディ
バイスは不要である。これに対し、本実施の形態では、
例えば、デフォルト設定されている用紙サイズ情報や、
操作パネル101のタッチパネル機能を備えた表示ディ
バイス102からユーザによって入力された用紙サイズ
情報等に基づいて用紙27のサイズデータを得る。
【0133】そして、本実施の形態では、除湿ヒータ4
6が、第1〜3トレイ28〜30に1対1の対応関係で
設けられている。本実施の形態では、このように第1〜
3トレイ28〜30に1対1の対応関係で設けられてい
る除湿ヒータ46の通電駆動状態をそれぞれ2段階以上
の強度、具体的には4段階に可変制御する。このような
制御を行うために、本実施の形態では、除湿ヒータ46
の給電線49とパワーサプライユニット401、451
との間の給電ライン間に介在接続されたヒータ制御回路
307、353が、除湿ヒータ46に対する通電量を4
段階に可変し得る回路構成を備えている。つまり、これ
らのヒータ制御回路307、353は、デジタル複写機
Aのシステムコントローラ301及び給紙装置Bの給紙
バンクコントローラ351から4種類の異なる制御信号
を受信することで、除湿ヒータ46に対する通電量を4
段階に可変するわけである。このような回路構成自体は
公知であり、しかも各種の回路構成が従来から良く知ら
れているため、ここではその説明は省略する。
【0134】そして、デジタル複写機Aのシステムコン
トローラ301及び給紙装置Bの給紙バンクコントロー
ラ351は、用紙サイズデータに応じて4種類の異なる
制御信号を生成し、生成した制御信号をヒータ制御回路
307、353に提供する。そこで、このような処理を
実現するために、デジタル複写機Aのシステムコントロ
ーラ301及び給紙装置Bの給紙バンクコントローラ3
51のメモリ領域には、それぞれ、用紙サイズテーブル
521と除湿ヒータ駆動電力テーブル522とが設けら
れている。
【0135】図16は、用紙サイズテーブル521の模
式図である。この用紙サイズテーブル521は、用紙サ
イズデータに基づく用紙サイズ521aについて除湿ヒ
ータ駆動ステータス521bを定義するデータ構造を備
えている。図16に示す例では、用紙サイズ521aが
B5の場合の除湿ヒータ駆動ステータス521bは0、
用紙サイズ521aがA4の場合の除湿ヒータ駆動ステ
ータス521bは1、用紙サイズ521aがB4の場合
の除湿ヒータ駆動ステータス521bは2、用紙サイズ
521aがA3の場合の除湿ヒータ駆動ステータス52
1bは3と定義されている。
【0136】図17は、除湿ヒータ駆動電力テーブル5
22の模式図である。この除湿ヒータ駆動電力テーブル
522は、図16中の除湿ヒータ駆動ステータス521
bに対応する除湿ヒータ駆動ステータス522aについ
て除湿ヒータ駆動電力522bを定義するデータ構造を
備えている。図17に示す例では、除湿ヒータ駆動ステ
ータス522aが0である場合の除湿ヒータ駆動電力は
a、除湿ヒータ駆動ステータス522aが1である場合
の除湿ヒータ駆動電力はb、除湿ヒータ駆動ステータス
522aが2である場合の除湿ヒータ駆動電力はc、除
湿ヒータ駆動ステータス522aが3である場合の除湿
ヒータ駆動電力はdと定義されている。
【0137】デジタル複写機Aのシステムコントローラ
301及び給紙装置Bの給紙バンクコントローラ351
は、用紙サイズデータを認識した後、用紙サイズテーブ
ル521を参照して認識した用紙サイズに対応する除湿
ヒータ駆動ステータス521bを検索する。そして、検
索した除湿ヒータ駆動ステータス521bをキーとして
除湿ヒータ駆動電力テーブル522中の対応する除湿ヒ
ータ駆動ステータス522aから除湿ヒータ駆動電力5
22bを検索する。そこで、システムコントローラ30
1及び給紙バンクコントローラ351は、検索した除湿
ヒータ駆動電力522bをメモリのレジスト領域にレジ
ストし、この除湿ヒータ駆動電力522bを制御信号と
してヒータ制御回路307、353に提供するわけであ
る。これにより、ヒータ制御回路307、353は、用
紙サイズに応じて除湿ヒータ46を駆動することにな
り、4段階の駆動制御が実現する。
【0138】図18は、除湿ヒータ制御処理の概略を示
すフローチャートである。図18に示す処理は、デジタ
ル複写機Aにあっては省エネモード時、給紙装置Bにあ
っては常時実行される処理である。この処理は、規定の
間隔、例えば規定時間毎に割込み処理で実行される。ま
た、図18のフローチャートに示す処理は、第1〜3ト
レイ28〜30についてそれぞれ独立して実行される。
この場合、デジタル複写機Aのシステムコントローラ3
01が有するコンピュータは、第1トレイ28を対象と
して処理を行ない、給紙装置Bの給紙バンクコントロー
ラ351が有するコンピュータは、第2〜3トレイ29
〜30を対象として処理を行う。
【0139】まず、デジタル複写機Aのシステムコント
ローラ301及び給紙装置Bの給紙バンクコントローラ
351のコンピュータは、プログラムに従い、初期設定
として、除湿ヒータ駆動ステータス521bをメモリの
レジスト領域にレジストする(ステップS501)。こ
の場合の除湿ヒータ駆動ステータス521bは、初期設
定値であるため、実際の用紙サイズに基づく値でも、デ
フォルト値でも、いずれでも良い。また、このような処
理は、除湿ヒータ駆動ステータス521bがメモリのレ
ジスト領域にレジストされていない場合に行なわれる。
つまり、デジタル複写機Aの起動時等に行なわれ、起動
後にメモリのレジスト領域に除湿ヒータ駆動ステータス
521bが設定された後はスキップされる。
【0140】次に、システムコントローラ301及び給
紙バンクコントローラ351は、用紙サイズを認識する
(ステップS502)。この用紙サイズは、一般的なデ
ジタル複写機において、例えば用紙サイズステータス領
域に設定されているような用紙サイズ値を検索すること
により認識される。もっとも、用紙サイズ認識の手法
は、特に限定されない。そして、用紙サイズテーブル5
21を参照して認識した用紙サイズ521aから除湿ヒ
ータ駆動ステータス521bを求め、この新規の除湿ヒ
ータ駆動ステータス521bとレジスト領域にレジスト
されている除湿ヒータ駆動ステータス521bとを比較
し、その変更の要否を判定する(ステップS503)。
つまり、新旧の除湿ヒータ駆動ステータス521bが異
なっていれば、変更を要するとの判定を行う。この際、
変更不要と判定された場合には(ステップS503の
N)、処理を終了する。これに対し、変更が必要と判定
された場合には(ステップS503のY)、新規の除湿
ヒータ駆動ステータス521bをキーとして除湿ヒータ
駆動電力テーブル522中の対応する除湿ヒータ駆動ス
テータス522aから除湿ヒータ駆動電力522bを検
索するという処理が行なわれる(ステップS504)。
そして、システムコントローラ301及び給紙バンクコ
ントローラ351のマイクロコンピュータは、こうして
検索された除湿ヒータ駆動電力522bをメモリのレジ
スト領域に設定・変更設定し(ステップS505)、新
規の除湿ヒータ駆動ステータス521bをメモリのレジ
スト領域にレジストするという処理を行う(ステップS
506)。
【0141】システムコントローラ301及び給紙バン
クコントローラ351のマイクロコンピュータは、図1
8のフローチャートに示す処理と別の処理として、その
メモリのレジスト領域にレジストした除湿ヒータ駆動電
力522bを制御信号としてヒータ制御回路307、3
53に付与し続けることになる。これにより、ヒータ制
御回路307、353は、用紙サイズに応じて除湿ヒー
タ46を駆動することになり、4段階の駆動制御が実現
する。
【0142】このような処理の結果、例えば、第1〜3
トレイ28〜30内における用紙27のサイズが大きけ
れば用紙27の保湿量が多いと考えられるので、除湿ヒ
ータ46の通電駆動を強めてその発熱量を多くし、反対
に、用紙サイズが小さければ用紙27の保湿量が少ない
と考えられるので、除湿ヒータ46の通電駆動を弱めて
その発熱量を少なくするというような制御がなされるこ
とになる。
【0143】また、デジタル複写機Aのシステムコント
ローラ301及び給紙装置Bの給紙バンクコントローラ
351のコンピュータは、第1〜3トレイ28〜30に
対応する個々の除湿ヒータ46の通電駆動状態を独立に
制御するので、第1〜3トレイ28〜30のそれぞれに
対応する除湿ヒータ46の通電制御が可能となり、第1
〜3トレイ28〜30のそれぞれにおける用紙27の保
湿量を望ましい状態に維持することができる。
【0144】本発明の第6の実施の形態を図19ないし
図21に基づいて説明する。前述した各実施の形態と同
一部分は同一符号で示し説明も省略する。
【0145】本発明は、前述したように、除湿ヒータ4
6の通電駆動に際して、用紙27の保湿量に影響を及ぼ
す因子の状態である保湿量影響因子状態、例えば、雰囲
気湿度、用紙収納部(第1〜3トレイ28〜30)内の
用紙27の有無や残枚数、用紙27のサイズ、用紙27
の種類等を判定し、その判定結果に応じて除湿ヒータ4
6の通電駆動状態を制御し、用紙27の保湿量を望まし
い状態に維持することを可能とする発明である。本発明
は、このような制御により、用紙27の適正搬送を実現
し、また、多くの状況において除湿ヒータ46の通電駆
動に要する電力も節減することを狙いとしている。この
ような本発明において、本実施の形態では、保湿量影響
因子状態として、用紙収納部(第1〜3トレイ28〜3
0)内の用紙27の種類に着目し、用紙27の種類に応
じて除湿ヒータ46の通電駆動状態を制御するというも
のである。
【0146】本実施の形態では、第1及び第2の実施の
形態のような雰囲気湿度ではなく、また、第3の実施の
形態のような用紙27の有無ではなく、あるいは、第4
の実施の形態のような用紙27の残枚数ではなく、用紙
27の種類に応じて除湿ヒータ46の通電駆動状態を制
御する。そこで、湿度センサ45、用紙検知センサ50
及び残枚数検知センサ51等のようなセンシングディバ
イスは不要である。これに対し、本実施の形態では、例
えば、デフォルト設定されている用紙種類情報や、操作
パネル101のタッチパネル機能を備えた表示ディバイ
ス102からユーザによって入力された用紙種類情報等
に基づいて用紙27の種類データを得る。
【0147】そして、本実施の形態では、除湿ヒータ4
6が、第1〜3トレイ28〜30に1対1の対応関係で
設けられている。本実施の形態では、このように第1〜
3トレイ28〜30に1対1の対応関係で設けられてい
る除湿ヒータ46の通電駆動状態をそれぞれ2段階以上
の強度、具体的には4段階に可変制御する。このような
制御を行うために、本実施の形態では、除湿ヒータ46
の給電線49とパワーサプライユニット401、451
との間の給電ライン間に介在接続されたヒータ制御回路
307、353が、除湿ヒータ46に対する通電量を4
段階に可変し得る回路構成を備えている。つまり、これ
らのヒータ制御回路307、353は、デジタル複写機
Aのシステムコントローラ301及び給紙装置Bの給紙
バンクコントローラ351から4種類の異なる制御信号
を受信することで、除湿ヒータ46に対する通電量を4
段階に可変するわけである。このような回路構成自体は
公知であり、しかも各種の回路構成が従来から良く知ら
れているため、ここではその説明は省略する。
【0148】そして、デジタル複写機Aのシステムコン
トローラ301及び給紙装置Bの給紙バンクコントロー
ラ351は、用紙種類データに応じて4種類の異なる制
御信号を生成し、生成した制御信号をヒータ制御回路3
07、353に提供する。そこで、このような処理を実
現するために、デジタル複写機Aのシステムコントロー
ラ301及び給紙装置Bの給紙バンクコントローラ35
1のメモリ領域には、それぞれ、用紙種類テーブル53
1と除湿ヒータ駆動電力テーブル532とが設けられて
いる。
【0149】図19は、用紙種類テーブル531の模式
図である。この用紙種類テーブル531は、用紙種類デ
ータに基づく用紙種類531aについて除湿ヒータ駆動
ステータス531bを定義するデータ構造を備えてい
る。図19に示す例では、用紙種類531aが普通紙の
場合の除湿ヒータ駆動ステータス531bは0、用紙種
類531aが厚紙の場合の除湿ヒータ駆動ステータス5
31bは1、用紙種類531aがコーティング紙の場合
の除湿ヒータ駆動ステータス531bは2、用紙種類5
31aがOHPシートの場合の除湿ヒータ駆動ステータ
ス531bは3と定義されている。
【0150】図20は、除湿ヒータ駆動電力テーブル5
32の模式図である。この除湿ヒータ駆動電力テーブル
532は、図19中の除湿ヒータ駆動ステータス531
bに対応する除湿ヒータ駆動ステータス532aについ
て除湿ヒータ駆動電力532bを定義するデータ構造を
備えている。図20に示す例では、除湿ヒータ駆動ステ
ータス532aが0である場合の除湿ヒータ駆動電力は
a、除湿ヒータ駆動ステータス532aが1である場合
の除湿ヒータ駆動電力はb、除湿ヒータ駆動ステータス
532aが2である場合の除湿ヒータ駆動電力はc、除
湿ヒータ駆動ステータス532aが3である場合の除湿
ヒータ駆動電力はdと定義されている。
【0151】デジタル複写機Aのシステムコントローラ
301及び給紙装置Bの給紙バンクコントローラ351
は、用紙種類データを認識した後、用紙種類テーブル5
31を参照して認識した用紙種類に対応する除湿ヒータ
駆動ステータス531bを検索する。そして、検索した
除湿ヒータ駆動ステータス531bをキーとして除湿ヒ
ータ駆動電力テーブル532中の対応する除湿ヒータ駆
動ステータス532aから除湿ヒータ駆動電力532b
を検索する。そこで、システムコントローラ301及び
給紙バンクコントローラ351は、検索した除湿ヒータ
駆動電力532bをメモリのレジスト領域にレジスト
し、この除湿ヒータ駆動電力532bを制御信号として
ヒータ制御回路307、353に提供するわけである。
これにより、ヒータ制御回路307、353は、用紙の
種類に応じて除湿ヒータ46を駆動することになり、4
段階の駆動制御が実現する。
【0152】図21は、除湿ヒータ制御処理の概略を示
すフローチャートである。図21に示す処理は、デジタ
ル複写機Aにあっては省エネモード時、給紙装置Bにあ
っては常時実行される処理である。この処理は、規定の
間隔、例えば規定時間毎に割込み処理で実行される。ま
た、図21のフローチャートに示す処理は、第1〜3ト
レイ28〜30についてそれぞれ独立して実行される。
この場合、デジタル複写機Aのシステムコントローラ3
01が有するコンピュータは、第1トレイ28を対象と
して処理を行ない、給紙装置Bの給紙バンクコントロー
ラ351が有するコンピュータは、第2〜3トレイ29
〜30を対象として処理を行う。
【0153】まず、デジタル複写機Aのシステムコント
ローラ301及び給紙装置Bの給紙バンクコントローラ
351のコンピュータは、プログラムに従い、初期設定
として、除湿ヒータ駆動ステータス531bをメモリの
レジスト領域にレジストする(ステップS601)。こ
の場合の除湿ヒータ駆動ステータス531bは、初期設
定値であるため、実際の用紙の種類に基づく値でも、デ
フォルト値でも、いずれでも良い。また、このような処
理は、除湿ヒータ駆動ステータス531bがメモリのレ
ジスト領域にレジストされていない場合に行なわれる。
つまり、デジタル複写機Aの起動時等に行なわれ、起動
後にメモリのレジスト領域に除湿ヒータ駆動ステータス
531bが設定された後はスキップされる。
【0154】次に、システムコントローラ301及び給
紙バンクコントローラ351は、用紙の種類を認識する
(ステップS602)。この用紙の種類は、例えば用紙
種類ステータス領域に設定されているような用紙種類値
を検索することにより認識される。もっとも、用紙種類
の認識の手法は、特に限定されない。そして、用紙種類
テーブル531を参照して認識した用紙種類531aか
ら除湿ヒータ駆動ステータス531bを求め、この新規
の除湿ヒータ駆動ステータス531bとレジスト領域に
レジストされている除湿ヒータ駆動ステータス531b
とを比較し、その変更の要否を判定する(ステップS6
03)。つまり、新旧の除湿ヒータ駆動ステータス53
1bが異なっていれば、変更を要するとの判定を行う。
この際、変更不要と判定された場合には(ステップS6
03のN)、処理を終了する。これに対し、変更が必要
と判定された場合には(ステップS603のY)、新規
の除湿ヒータ駆動ステータス531bをキーとして除湿
ヒータ駆動電力テーブル532中の対応する除湿ヒータ
駆動ステータス532aから除湿ヒータ駆動電力532
bを検索するという処理が行なわれる(ステップS60
4)。そして、システムコントローラ301及び給紙バ
ンクコントローラ351のマイクロコンピュータは、こ
うして検索された除湿ヒータ駆動電力532bをメモリ
のレジスト領域に設定・変更設定し(ステップS60
5)、新規の除湿ヒータ駆動ステータス531bをメモ
リのレジスト領域にレジストするという処理を行う(ス
テップS606)。
【0155】システムコントローラ301及び給紙バン
クコントローラ351のマイクロコンピュータは、図2
1のフローチャートに示す処理と別の処理として、その
メモリのレジスト領域にレジストした除湿ヒータ駆動電
力532bを制御信号としてヒータ制御回路307、3
53に付与し続けることになる。これにより、ヒータ制
御回路307、353は、用紙の種類に応じて除湿ヒー
タ46を駆動することになり、4段階の駆動制御が実現
する。
【0156】このような処理の結果、例えば、第1〜3
トレイ28〜30内における用紙27の吸湿性が高けれ
ば用紙27の保湿量が多いと考えられるので、除湿ヒー
タ46の通電駆動を強めてその発熱量を多くし、反対
に、用紙の吸湿性が低ければ用紙27の保湿量が少ない
と考えられるので、除湿ヒータ46の通電駆動を弱めて
その発熱量を少なくするというような制御がなされるこ
とになる。
【0157】また、デジタル複写機Aのシステムコント
ローラ301及び給紙装置Bの給紙バンクコントローラ
351のコンピュータは、第1〜3トレイ28〜30に
対応する個々の除湿ヒータ46の通電駆動状態を独立に
制御するので、第1〜3トレイ28〜30のそれぞれに
対応する除湿ヒータ46の通電制御が可能となり、第1
〜3トレイ28〜30のそれぞれにおける用紙27の保
湿量を望ましい状態に維持することができる。
【0158】
【発明の効果】本発明は、用紙収納装置の発明であっ
て、用紙を収納する用紙収納部と、通電駆動されて発熱
し、前記用紙収納部に収納された用紙に除湿作用を及ぼ
す除湿ヒータと、用紙の保湿量に影響を及ぼす因子の状
態である保湿量影響因子状態(請求項2の雰囲気温度、
請求項3記載の用紙収納部内の用紙の残枚数、請求項5
記載の用紙のサイズ、請求項6記載の用紙の種類等)を
判定する判定手段と、判定された保湿量影響因子状態に
応じて前記除湿ヒータの通電駆動状態を制御する制御手
段と、を具備するので、除湿ヒータを用紙の保湿量に応
じて制御し、用紙の保湿量を望ましい状態に維持するこ
とができる。これにより、用紙ジャムや重送等のような
用紙の搬送不良や給紙不良等の発生を防止することがで
きる。しかも、除湿ヒータは、用紙の保湿量を望ましい
状態に維持するという目的において通電駆動されるた
め、多くの状況において、その通電駆動に要する電力を
節減することができるという効果も有する。
【0159】請求項4記載の発明は、請求項3記載の用
紙収納装置において、前記制御手段は、前記判定手段が
残枚数0枚と判定した場合に、前記除湿ヒータの通電駆
動を停止する制御を行うので、用紙の除湿動作を行う必
要がない状況では除湿ヒータの通電駆動を停止し、消費
電力の節減を図ることができる。
【0160】請求項7記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5又は6記載の用紙収納装置において、前記判
定手段による判定及び前記制御手段による制御は、前記
用紙収納装置が用いられる機器が省エネモードに設定さ
れている場合に実行されるので、各部の消費電力の低減
が求められる省エネモードにあって、除湿ヒータの通電
駆動に要する消費電力を低減させて省エネモードの意図
に沿わせることができる。例えば、省エネモードとして
消費電力の制約があるような場合、除湿ヒータの通電駆
動に要する消費電力を低減させることができるため、そ
のような制約に沿った機器実現の容易化を図ることがで
きる。
【0161】請求項8記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6又は7記載の用紙収納装置において、前
記制御手段は、前記除湿ヒータの通電駆動をオンオフ制
御するので、単純な制御によって用紙の保湿量を望まし
い状態に維持することができる。
【0162】請求項9記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6又は7記載の用紙収納装置において、前
記制御手段は、前記除湿ヒータの通電駆動状態を2段階
以上の強度に制御するので、除湿ヒータを木目細かく通
電制御することができ、用紙の保湿量を望ましい状態に
維持することができる。
【0163】請求項10記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6、7、8又は9記載の用紙収納装置にお
いて、前記用紙収納部は複数個設けられ、前記除湿ヒー
タは個々の前記用紙収納部に対応させて設けられ、前記
判定手段は個々の前記用紙収納部に収納された用紙につ
いて保湿量影響因子状態を判定し、前記制御手段は個々
の前記除湿ヒータの通電駆動状態を独立に制御するの
で、用紙収納部毎の除湿ヒータの通電制御が可能とな
り、各用紙収納部における用紙の保湿量を望ましい状態
に維持することができる。しかも、判定対象である保湿
量影響因子状態の種類と除湿ヒータの通電駆動制御の手
法とを必要に応じて用紙収納部毎に設定することがで
き、これにより、各部位に適した判定及び制御を行い、
いずれの用紙収納部においても用紙の保湿量を望ましい
状態に維持することができる。
【0164】請求項11記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6、7、8、9又は10記載の用紙収納装
置において、前記用紙収納部に収納された用紙を用紙経
路に一枚ずつ分離給送する分離給送手段を具備するの
で、用紙の分離給送に際してのジャムや重送等の給送不
良を防止することができる。
【0165】請求項12記載の画像形成装置の発明は、
用紙を収納する用紙収納部と、前記用紙収納部に収納さ
れた用紙を用紙経路に一枚ずつ分離給送する分離給送手
段と、前記分離給送手段によって前記用紙経路に給送さ
れた用紙上に画像を書き込む作像部を画像データに基づ
いて駆動制御することで、前記作像部に画像データに応
じた画像を用紙上に形成させる作像ユニットと、通電駆
動されて発熱し、前記用紙収納部に収納された用紙に除
湿作用を及ぼす除湿ヒータと、用紙の保湿量に影響を及
ぼす因子の状態である保湿量影響因子状態(請求項13
の雰囲気温度、請求項14記載の用紙収納部内の用紙の
残枚数、請求項16記載の用紙のサイズ、請求項17記
載の用紙の種類等)を判定する判定手段と、判定された
保湿量影響因子状態に応じて前記除湿ヒータの通電駆動
状態を制御する制御手段と、を具備するので、除湿ヒー
タを用紙の保湿量に応じて制御し、用紙の保湿量を望ま
しい状態に維持することができる。これにより、用紙ジ
ャムや重送等のような用紙の搬送不良や給紙不良等の発
生を防止することができる。しかも、除湿ヒータは、用
紙の保湿量を望ましい状態に維持するという目的におい
て通電駆動されるため、多くの状況において、その通電
駆動に要する電力を節減することができるという効果も
有する。
【0166】請求項15記載の発明は、請求項14記載
の画像形成装置において、前記制御手段は、前記判定手
段が残枚数0枚と判定した場合に、前記除湿ヒータの通
電駆動を停止する制御を行うので、用紙の除湿動作を行
う必要がない状況では除湿ヒータの通電駆動を停止し、
消費電力の節減を図ることができる。
【0167】請求項18記載の発明は、請求項12、1
3、14、15、16又は17記載の画像形成装置にお
いて、動作モードを通常モードと省エネモードとに選択
的に設定するモード設定手段を具備し、前記判定手段に
よる判定及び前記制御手段による制御は、前記モード設
定手段が動作モードを省エネモードに設定している場合
に実行されるので、各部の消費電力の低減が求められる
省エネモードにあって、除湿ヒータの通電駆動に要する
消費電力を低減させて省エネモードの意図に沿わせるこ
とができる。例えば、省エネモードとして消費電力の制
約があるような場合、除湿ヒータの通電駆動に要する消
費電力を低減させることができるため、そのような制約
に沿った機器実現の容易化を図ることができる。また、
除湿ヒータの通電駆動が必要とされる反面、その通電駆
動に際しての省電力化が求められるという省エネモード
にあって、このような利益背反する要求のいずれをも高
度に満たすことができる。
【0168】請求項19記載の発明は、請求項12、1
3、14、15、16、17又は18記載の画像形成装
置において、前記制御手段は、前記除湿ヒータの通電駆
動をオンオフ制御するので、単純な制御によって用紙の
保湿量を望ましい状態に維持することができる。
【0169】請求項20記載の発明は、請求項12、1
3、14、15、16、17又は18記載の画像形成装
置において、前記制御手段は、前記除湿ヒータの通電駆
動状態を2段階以上の強度に制御するので、除湿ヒータ
を木目細かく通電制御することができ、用紙の保湿量を
望ましい状態に維持することができる。
【0170】請求項21記載の発明は、請求項12、1
3、14、15、16、17、18、19又は20記載
の画像形成装置において、前記用紙収納部は複数個設け
られ、前記除湿ヒータは個々の前記用紙収納部に対応さ
せて設けられ、前記判定手段は個々の前記用紙収納部に
収納された用紙について保湿量影響因子状態を判定し、
前記制御手段は個々の前記除湿ヒータの通電駆動状態を
独立に制御するので、用紙収納部毎の除湿ヒータの通電
制御が可能となり、各用紙収納部における用紙の保湿量
を望ましい状態に維持することができる。しかも、判定
対象である保湿量影響因子状態の種類と除湿ヒータの通
電駆動制御の手法とを必要に応じて用紙収納部毎に設定
することができ、これにより、各部位に適した判定及び
制御を行い、いずれの用紙収納部においても用紙の保湿
量を望ましい状態に維持することができる。
【0171】請求項22記載の用紙保湿量制御方法の発
明は、用紙収納部に収納された用紙の保湿量に影響を及
ぼす因子の状態である保湿量影響因子状態を判定する過
程と、判定された保湿量影響因子状態に応じて、通電駆
動されて発熱して前記用紙収納部に収納された用紙に除
湿作用を及ぼす除湿ヒータの通電駆動状態を制御する過
程と、を具備するので、除湿ヒータを用紙の保湿量に応
じて制御し、用紙の保湿量を望ましい状態に維持するこ
とができる。これにより、用紙ジャムや重送等のような
用紙の搬送不良や給紙不良等の発生を防止することがで
きる。しかも、除湿ヒータは、用紙の保湿量を望ましい
状態に維持するという目的において通電駆動されるた
め、多くの状況において、その通電駆動に要する電力を
節減することができるという効果も有する。
【0172】請求項23記載の記憶媒体の発明は、用紙
を収納する用紙収納部と、通電駆動されて発熱して前記
用紙収納部に収納された用紙に除湿作用を及ぼす除湿ヒ
ータとを具備する用紙収納装置が備えるコンピュータに
インストールされ、このコンピュータに、用紙の保湿量
に影響を及ぼす因子の状態である保湿量影響因子状態を
判定する判定機能と、判定された保湿量影響因子状態に
応じて前記除湿ヒータの通電駆動状態を制御する制御機
能と、を実行させる機械読取可能なプログラムを格納す
るので、除湿ヒータを用紙の保湿量に応じて制御し、用
紙の保湿量を望ましい状態に維持することができる。こ
れにより、用紙ジャムや重送等のような用紙の搬送不良
や給紙不良等の発生を防止することができる。しかも、
除湿ヒータは、用紙の保湿量を望ましい状態に維持する
という目的において通電駆動されるため、多くの状況に
おいて、その通電駆動に要する電力を節減することがで
きるという効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す画像形成装置
(デジタル複写機)の縦断正面図である。
【図2】除湿ヒータの底面から見た斜視図である。
【図3】操作パネルの正面図である。
【図4】画像形成装置(デジタル複写機)及び用紙収納
装置(給紙装置)の電気的ハードウエア構成を示すブロ
ック図である。
【図5】通常モードと省エネモードとを切り替えるため
のモード設定回路を示すブロック図である。
【図6】除湿ヒータ制御処理の概略を示すフローチャー
トである。
【図7】本発明の第2の実施の形態を示す湿度センサ値
テーブルの模式図である。
【図8】除湿ヒータ駆動電力テーブルの模式図である。
【図9】除湿ヒータ制御処理の概略を示すフローチャー
トである。
【図10】本発明の第3の実施の形態を示す画像形成装
置(デジタル複写機)の縦断正面図である。
【図11】除湿ヒータ制御処理の概略を示すフローチャ
ートである。
【図12】本発明の第4の実施の形態を示す画像形成装
置(デジタル複写機)の縦断正面図である。
【図13】用紙センサ値テーブルの模式図である。
【図14】除湿ヒータ駆動電力テーブルの模式図であ
る。
【図15】除湿ヒータ制御処理の概略を示すフローチャ
ートである。
【図16】本発明の第5の実施の形態を示す用紙サイズ
テーブルの模式図である。
【図17】除湿ヒータ駆動電力テーブルの模式図であ
る。
【図18】除湿ヒータ制御処理の概略を示すフローチャ
ートである。
【図19】本発明の第6の実施の形態を示す用紙種類テ
ーブルの模式図である。
【図20】除湿ヒータ駆動電力テーブルの模式図であ
る。
【図21】除湿ヒータ制御処理の概略を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
2 作像部 2、301、302 作像ユニット 27 用紙(転写紙) 28〜30 用紙収納部(第1トレイ、第2トレ
イ、第3トレイ) 31〜33 分離給送手段 45 湿度センサ 46 除湿ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C061 AP03 AP04 AP07 AQ06 AS02 CJ03 HH11 HT13 2H027 DA14 DA29 DC02 DC18 DC19 DE07 ED17 EE06 EF16 EJ17 FA30 GA20 ZA07 3F048 AA02 AB01 BA02 BA03 BA07 BB02 BD07 CA05 CB03 DA03 DB01 EB02 3F343 FA02 FB01 FC19 GA02 GB01 GC01 GD01 HA32 MA05 MA09 MB09 MC14

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙を収納する用紙収納部と、 通電駆動されて発熱し、前記用紙収納部に収納された用
    紙に除湿作用を及ぼす除湿ヒータと、 用紙の保湿量に影響を及ぼす因子の状態である保湿量影
    響因子状態を判定する判定手段と、 判定された保湿量影響因子状態に応じて前記除湿ヒータ
    の通電駆動状態を制御する制御手段と、を具備する用紙
    収納装置。
  2. 【請求項2】 保湿量影響因子状態は雰囲気湿度であ
    り、前記判定手段は、雰囲気湿度を検知する湿度センサ
    の出力に基づいて雰囲気湿度を判定する請求項1記載の
    用紙収納装置。
  3. 【請求項3】 保湿量影響因子状態は前記用紙収納部内
    の用紙の残枚数であり、前記判定手段は、前記用紙収納
    部内の用紙の残枚数を判定する請求項1記載の用紙収納
    装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記判定手段が残枚数
    0枚と判定した場合に、前記除湿ヒータの通電駆動を停
    止する制御を行う請求項3記載の用紙収納装置。
  5. 【請求項5】 保湿量影響因子状態は用紙のサイズであ
    り、前記判定手段は、前記用紙収納部内の用紙のサイズ
    を判定する請求項1記載の用紙収納装置。
  6. 【請求項6】 保湿量影響因子状態は用紙の種類であ
    り、前記判定手段は、前記用紙収納部内の用紙の種類を
    判定する請求項1記載の用紙収納装置。
  7. 【請求項7】 前記判定手段による判定及び前記制御手
    段による制御は、前記用紙収納装置が用いられる機器が
    省エネモードに設定されている場合に実行される請求項
    1、2、3、4、5又は6記載の用紙収納装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記除湿ヒータの通電
    駆動をオンオフ制御する請求項1、2、3、4、5、6
    又は7記載の用紙収納装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、前記除湿ヒータの通電
    駆動状態を2段階以上の強度に制御する請求項1、2、
    3、4、5、6又は7記載の用紙収納装置。
  10. 【請求項10】 前記用紙収納部は複数個設けられ、前
    記除湿ヒータは個々の前記用紙収納部に対応させて設け
    られ、前記判定手段は個々の前記用紙収納部に収納され
    た用紙について保湿量影響因子状態を判定し、前記制御
    手段は個々の前記除湿ヒータの通電駆動状態を独立に制
    御する請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9記
    載の用紙収納装置。
  11. 【請求項11】 前記用紙収納部に収納された用紙を用
    紙経路に一枚ずつ分離給送する分離給送手段を具備する
    請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10記
    載の用紙収納装置。
  12. 【請求項12】 用紙を収納する用紙収納部と、 前記用紙収納部に収納された用紙を用紙経路に一枚ずつ
    分離給送する分離給送手段と、 前記分離給送手段によって前記用紙経路に給送された用
    紙上に画像を書き込む作像部を画像データに基づいて駆
    動制御することで、前記作像部に画像データに応じた画
    像を用紙上に形成させる作像ユニットと、 通電駆動されて発熱し、前記用紙収納部に収納された用
    紙に除湿作用を及ぼす除湿ヒータと、 用紙の保湿量に影響を及ぼす因子の状態である保湿量影
    響因子状態を判定する判定手段と、 判定された保湿量影響因子状態に応じて前記除湿ヒータ
    の通電駆動状態を制御する制御手段と、を具備する画像
    形成装置。
  13. 【請求項13】 保湿量影響因子状態は雰囲気湿度であ
    り、前記判定手段は、雰囲気湿度を検知する湿度センサ
    の出力に基づいて雰囲気湿度を判定する請求項12記載
    の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 保湿量影響因子状態は前記用紙収納部
    内の用紙の残枚数であり、前記判定手段は、前記用紙収
    納部内の用紙の残枚数を判定する請求項12記載の画像
    形成装置。
  15. 【請求項15】 前記制御手段は、前記判定手段が残枚
    数0枚と判定した場合に、前記除湿ヒータの通電駆動を
    停止する制御を行う請求項14記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 保湿量影響因子状態は用紙のサイズで
    あり、前記判定手段は、前記用紙収納部内の用紙のサイ
    ズを判定する請求項12記載の画像形成装置。
  17. 【請求項17】 保湿量影響因子状態は用紙の種類であ
    り、前記判定手段は、前記用紙収納部内の用紙の種類を
    判定する請求項12記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 動作モードを通常モードと省エネモー
    ドとに選択的に設定するモード設定手段を具備し、前記
    判定手段による判定及び前記制御手段による制御は、前
    記モード設定手段が動作モードを省エネモードに設定し
    ている場合に実行される請求項12、13、14、1
    5、16又は17記載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】 前記制御手段は、前記除湿ヒータの通
    電駆動をオンオフ制御する請求項12、13、14、1
    5、16、17又は18記載の画像形成装置。
  20. 【請求項20】 前記制御手段は、前記除湿ヒータの通
    電駆動状態を2段階以上の強度に制御する請求項12、
    13、14、15、16、17又は18記載の画像形成
    装置。
  21. 【請求項21】 前記用紙収納部は複数個設けられ、前
    記除湿ヒータは個々の前記用紙収納部に対応させて設け
    られ、前記判定手段は個々の前記用紙収納部に収納され
    た用紙について保湿量影響因子状態を判定し、前記制御
    手段は個々の前記除湿ヒータの通電駆動状態を独立に制
    御する請求項12、13、14、15、16、17、1
    8、19又は20記載の画像形成装置。
  22. 【請求項22】 用紙収納部に収納された用紙の保湿量
    に影響を及ぼす因子の状態である保湿量影響因子状態を
    判定する過程と、 判定された保湿量影響因子状態に応じて、通電駆動され
    て発熱して前記用紙収納部に収納された用紙に除湿作用
    を及ぼす除湿ヒータの通電駆動状態を制御する過程と、
    を具備する用紙の保湿量制御方法。
  23. 【請求項23】 用紙を収納する用紙収納部と、通電駆
    動されて発熱して前記用紙収納部に収納された用紙に除
    湿作用を及ぼす除湿ヒータとを具備する用紙収納装置が
    備えるコンピュータにインストールされ、このコンピュ
    ータに、 用紙の保湿量に影響を及ぼす因子の状態である保湿量影
    響因子状態を判定する判定機能と、 判定された保湿量影響因子状態に応じて前記除湿ヒータ
    の通電駆動状態を制御する制御機能と、を実行させる機
    械読取可能なプログラムを格納する記憶媒体。
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JP2010217639A (ja) * 2009-03-18 2010-09-30 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
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