JP2002068093A - 航空機用防爆システム - Google Patents

航空機用防爆システム

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JP2002068093A JP2000265346A JP2000265346A JP2002068093A JP 2002068093 A JP2002068093 A JP 2002068093A JP 2000265346 A JP2000265346 A JP 2000265346A JP 2000265346 A JP2000265346 A JP 2000265346A JP 2002068093 A JP2002068093 A JP 2002068093A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】航空機の急降下時でも防爆ガスが不足するのを
防止できる防爆システムを提供する。 【解決手段】飛行用エンジン1からの抽出空気から酸素
を除去することで、酸素濃度が低く窒素濃度が高い防爆
ガスを生成する防爆ガス生成装置11を備える。その防
爆ガスを燃料系統機器12に供給する。その抽出空気を
防爆ガス生成装置11への供給前に高圧空気供給装置5
により圧縮する。その高圧空気供給装置5により圧縮さ
れて防爆ガス生成装置11に供給される抽出空気圧力の
設定圧力からの変動を阻止するように、その高圧空気供
給装置11の駆動力を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定翼あるいは回
転翼を有する航空機における燃料の爆発を防止するため
の防爆システムに関する。
【0002】
【従来の技術】航空機においては、飛行中の落雷や機内
静電気火花などにより、さらに軍用機では被弾等によ
り、燃料に着火して火災が発生するのを防止する必要が
ある。そこで、燃料タンクに代表される燃料系統機器内
に、空気よりも窒素濃度を高めて酸素濃度を低下させた
防爆ガス(窒素富化ガス)を充填することで、着火源が
あっても爆発することがない防爆システムが採用され始
めている。
【0003】その防爆ガスの組成における酸素濃度は、
空気中における酸素濃度は約20%であるのに対して、
爆発に至る可能性が急激に減少する9%以下に設定され
る場合が多い。そこで、酸素分子と窒素分子とで吸着係
数の異なる吸着材や、酸素分子と窒素分子とで透過係数
の異なる選択透過膜等を利用したエアセパレーションモ
ジュールを用いて、その防爆ガスを空気から生成するこ
とが行われている。その防爆ガスの元になる圧縮空気と
して、飛行中にあっては航空機の飛行用メインエンジン
からの抽出空気を使用し、エアセパレーションモジュー
ルに圧縮空気を供給している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】航空機の燃料タンクの
内圧は、タンク内への水分等の混入防止やタンク壁に作
用する応力低減のため、外気圧より数kPa〜10kP
a程度高い圧力になるように保持されている。そのた
め、航空機が降下して外気圧が上昇した場合、特に燃料
残量が少なく燃料タンク内の液面上の空間が大きい場
合、外気の圧力上昇に追従して燃料タンクに注入する防
爆ガスを増加させる必要が生じる。
【0005】しかし、防爆ガスの元になる飛行用メイン
エンジンからの抽出空気の圧力は飛行状況に応じた変動
が大きく、航空機の降下時はメインエンジンの出力が通
常は絞られるために抽出空気の圧力は急激に低下する。
そのため、その抽出空気を防爆ガスの元になる圧縮空気
としてエアセパレーションモジュールに直接に導入する
場合、航空機の降下時はエアセパレーションモジュール
へ必要な圧力の圧縮空気を供給することができず、防爆
ガスの供給が追いつかなくなる。そのため、外気をその
まま燃料タンクに注入するということが行われ、燃料タ
ンク内の酸素濃度が上昇して防爆システムの機能が降下
時に失われることが起こっていた。
【0006】一方、航空機は着陸のための降下時には地
上の突起物との接触などによる火災発生を防止する必要
があり、特に軍用機では降下時に被弾する可能性が最も
高くなるため、防爆システムの必要性は実際の運用にお
いては降下時が最も高まる。すなわち、上述のような従
来の防爆システムでは最も必要とされる時に役に立たな
いという問題があった。
【0007】また、航空機における装備品の中で空調シ
ステムが占めるコスト、重量が大きいという問題があ
り、特に冗長性を持たせるために空調システムを2系統
とする場合に問題となる。
【0008】本発明は、上記問題を解決することのでき
る航空機用防爆システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、飛行用エンジ
ンからの抽出空気から酸素を除去することで、酸素濃度
が低く窒素濃度が高い防爆ガスを生成する防爆ガス生成
装置を備え、その防爆ガスを燃料系統機器に供給する航
空機用防爆システムにおいて、その抽出空気を防爆ガス
生成装置への供給前に圧縮する高圧空気供給装置と、そ
の高圧空気供給装置により圧縮されて防爆ガス生成装置
に供給される抽出空気の圧力が、設定圧力から変動する
のを阻止するように、その高圧空気供給装置の駆動力を
制御する制御機構とが設けられていることを特徴とす
る。本発明の構成によれば、飛行用エンジンからの抽出
空気は高圧空気供給装置により圧縮されて防爆ガス生成
装置に供給され、しかも、その防爆ガス生成装置に供給
される抽出空気圧力の設定圧力からの変動を阻止するよ
うに高圧空気供給装置の駆動力が制御される。これによ
り、航空機が急降下しても防爆ガス生成装置に安定して
設定圧力の抽出空気を供給できるので、航空機の急降下
により防爆ガスの必要量が増大した時でも、その防爆ガ
スの供給が追いつかなくなるのを防止できる。
【0010】その高圧空気供給装置は、その抽出空気に
より駆動されるタービンと、このタービンにより駆動さ
れることで抽出空気を圧縮するコンプレッサとを有し、
前記制御機構により、そのコンプレッサにより圧縮され
る抽出空気の圧力変化が設定圧力から変動するのを阻止
するように、そのタービンを駆動する抽出空気流量を変
化させるのが好ましい。これにより、抽出空気を圧縮す
るための動力として抽出空気が利用でき、しかも、防爆
ガス生成装置に供給される抽出空気圧力の変動を阻止す
るための高圧空気供給装置の駆動力の制御機構を簡単に
構成できる。
【0011】その抽出空気の冷却手段が設けられ、その
高圧空気供給装置は、その抽出空気により駆動されるタ
ービンと、このタービンにより駆動されることで抽出空
気を圧縮するコンプレッサとを有し、そのタービンから
排出される抽出空気が空気調和用の調和空気として航空
機の空調領域に供給されるのが好ましい。これにより、
専用の空調システムをなくしたり、あるいは冗長性を持
たせるために2系統の空調システムが必要な場合でも専
用の空調システムを一系統にできる。また、タービンの
駆動に用いた抽出空気を調和空気としても利用すること
で、抽出空気の無駄な消費を低減することができ、これ
によっても防爆ガス生成装置に供給される抽出空気の不
足を防止できる。
【0012】その燃料系統機器への防爆ガス供給の必要
性検知機構と、その燃料系統機器への防爆ガス供給の必
要性が無い時に、そのコンプレッサにより圧縮された抽
出空気を、その防爆ガス生成装置へ供給することなくタ
ービンへその駆動のために導く機構とが設けられている
のが好ましい。これにより、防爆ガスの不要時は調和空
気流量を増やすことができる。
【0013】その高圧空気供給装置は、その抽出空気に
より駆動されるタービンと、このタービンにより駆動さ
れることで抽出空気を圧縮するコンプレッサとを有し、
そのコンプレッサを前記タービンと共に駆動可能な電動
アクチュエータが設けられているのが好ましい。これに
よりタービンの小型軽量化を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1に示す航空機の防爆システム
においては、飛行用メインエンジン1から取り出されて
プリクーラ2により予冷却された抽出空気は、第1レギ
ュレータ3を経て1次熱交換器4に送られ、その1次熱
交換器4において外気との間で熱交換されることで冷却
された後に、高圧空気供給装置を構成するタービン駆動
コンプレッサ5に送られる。その第1レギュレータ3
は、航空機に搭載される制御装置15に第1レギュレー
タ3の2次側圧力に対応する信号を送り、第1レギュレ
ータ3の1次側圧力が変動しても2次側圧力が設定値に
なるように制御装置15により開度制御されるが、航空
機の急降下等により1次側圧力の変動が大きい場合、そ
の設定値よりも第1レギュレータ3の2次側圧力が低下
する場合がある。
【0015】そのタービン駆動コンプレッサ5はタービ
ン6とコンプレッサ7とを備え、そのタービン駆動コン
プレッサ5に送られた抽出空気はタービン6に後述のタ
ービンパワーバルブ22を介して送られると共に、コン
プレッサ7に送られる。これにより、そのタービン6は
抽出空気により駆動される。そのタービン6の出口から
排出された抽出空気は空気調和用の調和空気として航空
機の操縦室や客室等の空調領域25に供給される。
【0016】このタービン6により駆動されるコンプレ
ッサ7により、コンプレッサ7に送られた抽出空気は後
述のエアセパレーションモジュール11への供給前に圧
縮される。そのコンプレッサ7において圧縮された空気
は2次熱交換器8において外気(ラム空気)との間で熱
交換されることで冷却された後に、第2レギュレータ9
を介してエアセパレーションモジュール(防爆ガス生成
装置)11に供給される。その第2レギュレータ9は、
制御装置15に第2レギュレータ9の2次側圧力に対応
する信号を送り、第2レギュレータ9の1次側圧力が変
動しても2次側圧力が設定値になるように制御装置15
により開度制御される。
【0017】そのエアセパレーションモジュール11
は、抽出空気から酸素を除去することで、酸素濃度が低
く窒素濃度が高い防爆ガスを生成するもので、酸素分子
と窒素分子とで透過係数が異なる、すなわち窒素ガスに
比べ酸素ガスを数倍透過しやすい特性を有する選択透過
膜を備える。その選択透過膜を透過した抽出空気は、酸
素濃度が透過前に約20%であったのが例えば30〜4
0%に高められ、外気中に排気される。一方、その選択
透過膜を透過しなかった抽出空気は窒素濃度が高められ
ることから、酸素濃度が例えば9%以下に低下された防
爆ガスとされる。その防爆ガスが燃料タンク(燃料系統
機器)12に供給される。
【0018】その燃料タンク12内における燃料液面よ
り上方の空間は、電磁開閉弁により構成されるイグジッ
トバルブ13を介して外気に通じるものとされている。
その燃料タンク12の内圧をモニタする第1圧力センサ
14が設けられている。そのイグジットバルブ13と圧
力センサ14は制御装置15に接続されている。その制
御装置15は、第1圧力センサ14により検知された燃
料タンク12の内圧に応じてイグジットバルブ13に開
閉信号を出力する。これにより、燃料タンク12の内圧
が外気圧より設定値だけ、例えば数kPa(1psi)
程度以上高い圧力になれば、そのイグジットバルブ13
を開いて燃料タンク内のガスを噴出させ、燃料タンク1
2の内圧を外気圧に応じた圧力に保持している。
【0019】そのタービン駆動コンプレッサ5により圧
縮されてエアセパレーションモジュール11に供給され
る抽出空気の圧力が、設定圧力から変動するのを阻止す
るように、そのタービン駆動コンプレッサ5の駆動力を
制御する機構が設けられている。すなわち、そのコンプ
レッサ7により圧縮されてエアセパレーションモジュー
ル11に供給される抽出空気の圧力をモニタする第2圧
力センサ21が、2次熱交換器8と第2レギュレータ9
との間の抽出空気配管に設けられている。また、1次熱
交換器4の出口とタービン6の抽出空気入口との間の抽
出空気配管に、電磁流量調節弁により構成されるタービ
ンパワーバルブ22が設けられている。その第2圧力セ
ンサ21とタービンパワーバルブ22は制御装置15に
接続されている。その制御装置15は、第2圧力センサ
21により検知された抽出空気圧力に応じてタービンパ
ワーバルブ22に開度変更信号を出力する。これによ
り、上記第2レギュレータ9に至る抽出空気の圧力が、
上記第2レギュレータ9の2次側設定圧力よりも高い設
定圧力(例えば30〜55psi)になるように、その
タービンパワーバルブ22の開度を調節し、タービン6
に供給される抽出空気流量を制御し、タービン6により
駆動されるコンプレッサ7により圧縮される抽出空気圧
力を変化させている。すなわち、コンプレッサ7により
圧縮される抽出空気の圧力が設定圧力から変動するのを
阻止するように、タービン6を駆動する抽出空気流量を
変化させている。これにより、その第2レギュレータ9
に至る抽出空気の圧力が、第2レギュレータ9の2次側
設定圧力よりも十分に高い設定圧力に保持されるので、
エアセパレーションモジュール11に安定した圧力の抽
出空気を供給することができる。
【0020】そのコンプレッサ7により圧縮された抽出
空気をタービン6に供給可能とするため、2次熱交換器
8と第2レギュレータ9との間の抽出空気配管を、ター
ビンパワーバルブ22とタービン6との間の抽出空気配
管に接続するバイパス抽出空気配管31が設けられてい
る。そのバイパス抽出空気配管31に、電磁開閉弁によ
り構成されるブートストラップバルブ23が設けられて
いる。そのブートストラップバルブ23は制御装置15
に接続されている。その制御装置15は、第1圧力セン
サ14により検知された燃料タンク12の内圧が設定圧
以上になった時、ブートストラップバルブ23に全開信
号を出力し、第2レギュレータ9とタービンパワーバル
ブ22とに全閉信号を出力し、その燃料タンク12の内
圧が設定圧未満になった時、ブートストラップバルブ2
3に全開信号を出力し、第2レギュレータ9とタービン
パワーバルブ22への全閉信号を解除する。その燃料タ
ンク12の内圧の設定圧は、その設定以上である時は燃
料タンク12へ防爆ガスを供給する必要がない値となる
ように設定され、第1圧力センサ14による燃料タンク
12への防爆ガス供給の必要性検知を可能にする。これ
により、燃料タンク12へ防爆ガスを供給する必要がな
い時、コンプレッサ7により圧縮された抽出空気をエア
セパレーションモジュール11に供給することなく、全
てタービン6の駆動に用いて調和空気として利用するブ
ートストラップ空調システムを構成でき、この場合は抽
出空気を防爆ガスとして使用している時よりも低温で多
くの調和空気を得ることができる。
【0021】上記構成によれば、飛行用エンジン1から
の抽出空気はタービン駆動コンプレッサ5により圧縮さ
れてエアセパレーションモジュール11に供給され、し
かも、そのエアセパレーションモジュール11に供給さ
れる抽出空気圧力の設定圧力からの変動を阻止するよう
にタービン駆動コンプレッサ5の駆動力が制御される。
これにより、航空機が急降下してもエアセパレーション
モジュール11に安定して設定圧力の抽出空気を供給で
きるので、航空機の急降下により防爆ガスの必要量が増
大した時でも、その防爆ガスの供給が追いつかなくなる
のを防止できる。また、その抽出空気を圧縮するための
動力として抽出空気を利用でき、しかも、エアセパレー
ションモジュール11に供給される抽出空気圧力の変動
を阻止するためのタービン駆動コンプレッサ5の駆動力
の制御機構を簡単に構成できる。そのタービン駆動コン
プレッサ5のタービン6の排気を空調用の調和空気とし
て利用することで、防爆システムを空調システムと統合
し、専用の空調システムをなくしたり、あるいは冗長性
を持たせるために2系統の空調システムが必要な場合で
も専用の空調システムを一系統にできるため、航空機の
装備品の軽量化、コストダウンが実現できる。また、タ
ービン6の駆動に用いた抽出空気を調和空気としても利
用することで、抽出空気の無駄な消費を低減することが
でき、これによってもエアセパレーションモジュール1
1に供給される抽出空気の不足を防止できる。さらに、
防爆ガスの不要時は低温の調和空気を増やすことができ
る。
【0022】図2は上記実施形態の第1変形例を示し、
上記実施形態との相違はコンプレッサ7をタービン6と
共に駆動可能な補助動力源としての電動アクチュエータ
(モータ)41を備えている点にある。制御装置15
は、コンプレッサ7のタービン6による駆動だけでは第
2圧力センサ21により検出される抽出空気圧力を設定
圧力にできない場合に、その電動アクチュエータ41を
駆動する。これにより、コンプレッサ7の駆動力を増大
し、防爆ガスの必要量の増大に追従してエアセパレーシ
ョンモジュール11に抽出空気を供給することができ
る。この第1変形例によればタービン6の小型軽量化を
図ることができる。他は第1実施形態と同様で同一部分
は同一符号で示す。
【0023】図3は上記実施形態の第2変形例を示し、
上記実施形態との相違はコンプレッサ7をタービン6に
代えて電動アクチュエータ(モータ)42によって駆動
する高圧空気供給装置5′を備えている点にある。制御
装置15は、第2圧力センサ21により検知された抽出
空気圧力に応じてアクチュエータ42に駆動信号を出力
し、エアセパレーションモジュール11に供給される抽
出空気圧力が設定圧力から変動しないように、そのアク
チュエータ42の出力を調節してコンプレッサ7により
圧縮される抽出空気圧力を変化させている。なお、ター
ビンパワーバルブ22およびブートストラップバルブ2
3は備えておらず、高圧空気供給装置5′から調和空気
は取り出されない。他は第1実施形態と同様で同一部分
は同一符号で示す。
【0024】本発明は上記実施形態に限定されない。例
えば、上記実施形態では防爆ガスを選択透過膜を用いて
生成したが、酸素分子と窒素分子とで吸着係数の異なる
吸着材を用いて生成してもよい。また、上記実施形態で
は必要な調和空気をすべて高圧空気供給装置からの排気
により得ているが、別系統の空気調和装置を装備し、そ
の別系統の空気調和装置の故障時に高圧空気供給装置か
らの排気を調和空気として使用したり、あるいは、別系
統の空気調和装置により供給される調和空気に高圧空気
供給装置からの排気を補助的な調和空気として混合する
ようにしてもよい。また、防爆ガスを燃料タンク以外の
燃料系統機器に供給するようにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、航空機の急降下時でも
防爆ガスが不足するのを防止でき、防爆システムと空調
システムを統合化することで航空機の装備品の軽量化、
コストダウンを実現できる防爆システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の防爆システムの構成説明図
【図2】本発明の実施形態の第1変形例の防爆システム
の構成説明図
【図3】本発明の実施形態の第2変形例の防爆システム
の構成説明図
【符号の説明】
1 飛行用エンジン 4、8 熱交換器 5 タービン駆動コンプレッサ(高圧空気供給装置) 5′ 高圧空気供給装置 6 タービン 7 コンプレッサ 11 エアセパレーションモジュール(防爆ガス生成装
置) 12 燃料タンク(燃料系統機器) 14 第1圧力センサ 15 制御装置 21 第2圧力センサ 22 タービンパワーバルブ 23 ブートストラップバルブ 31 バイパス抽出空気配管 41 電動アクチュエータ 42 電動アクチュエータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】飛行用エンジンからの抽出空気から酸素を
    除去することで、酸素濃度が低く窒素濃度が高い防爆ガ
    スを生成する防爆ガス生成装置を備え、その防爆ガスを
    燃料系統機器に供給する航空機用防爆システムにおい
    て、その抽出空気を防爆ガス生成装置への供給前に圧縮
    する高圧空気供給装置と、その高圧空気供給装置により
    圧縮されて防爆ガス生成装置に供給される抽出空気の圧
    力が、設定圧力から変動するのを阻止するように、その
    高圧空気供給装置の駆動力を制御する制御機構とが設け
    られていることを特徴とする航空機用防爆システム。
  2. 【請求項2】その高圧空気供給装置は、その抽出空気に
    より駆動されるタービンと、このタービンにより駆動さ
    れることで抽出空気を圧縮するコンプレッサとを有し、
    前記制御機構により、そのコンプレッサにより圧縮され
    る抽出空気の圧力変化が設定圧力から変動するのを阻止
    するように、そのタービンを駆動する抽出空気流量を変
    化させる請求項1に記載の航空機用防爆システム。
  3. 【請求項3】その抽出空気の冷却手段が設けられ、その
    高圧空気供給装置は、その抽出空気により駆動されるタ
    ービンと、このタービンにより駆動されることで抽出空
    気を圧縮するコンプレッサとを有し、そのタービンから
    排出される抽出空気が空気調和用の調和空気として航空
    機の空調領域に供給される請求項1に記載の航空機用防
    爆システム。
  4. 【請求項4】その燃料系統機器への防爆ガス供給の必要
    性検知機構と、その燃料系統機器への防爆ガス供給の必
    要性が無い時に、そのコンプレッサにより圧縮された抽
    出空気を、その防爆ガス生成装置へ供給することなくタ
    ービンへその駆動のために導く機構とが設けられている
    請求項3に記載の航空機用防爆システム。
  5. 【請求項5】その高圧空気供給装置は、その抽出空気に
    より駆動されるタービンと、このタービンにより駆動さ
    れることで抽出空気を圧縮するコンプレッサとを有し、
    そのコンプレッサを前記タービンと共に駆動可能な電動
    アクチュエータが設けられている請求項1に記載の航空
    機用防爆システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008509049A (ja) * 2004-08-10 2008-03-27 エアバス・ドイチュラント・ゲーエムベーハー 処理空気を生成するシステム
JP2010064733A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Hamilton Sundstrand Corp 機内イナートガス発生システムおよび空気分離モジュールに流入する供給空気の温度管理方法
JP2011063259A (ja) * 2009-09-21 2011-03-31 Hamilton Sundstrand Corp 燃料タンク内のアレッジの生成方法および装置

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