JP2002065104A - 浮き生け簀 - Google Patents

浮き生け簀

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JP2002065104A
JP2002065104A JP2000266711A JP2000266711A JP2002065104A JP 2002065104 A JP2002065104 A JP 2002065104A JP 2000266711 A JP2000266711 A JP 2000266711A JP 2000266711 A JP2000266711 A JP 2000266711A JP 2002065104 A JP2002065104 A JP 2002065104A
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JP2000266711A
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English (en)
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Hisato Kano
久登 加納
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JAPAN TECHNOLOGY KK
Original Assignee
JAPAN TECHNOLOGY KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 養殖用の生け簀は、良好な養殖環境が少なく
なり、しかもそのような養殖場においても湾内の海洋汚
染により、さらにその養殖環境が減少してきているとい
う問題がある。 【解決手段】 定めた浮力を保つ定形フロートと気体の
給排が可能な可変フロートとにより額縁状の枠形に構成
されたフロートを、額縁状の枠形の上部枠に取り付け、
この上部枠に囲い網の上部を取り付け、この囲い網の下
部に下部枠を取り付け、この下部枠に錘鎖を取り付けて
浮沈可能な浮き生け簀としたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外洋波が直接来襲
するような開放性海域で使用することができる浮き生け
簀に関する。
【0002】
【従来の技術】浮き生け簀による海面小割養殖は、外洋
波が直接来襲するようなことがない湾内において行われ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが近年、そのよ
うな良好な養殖環境が少なくなり、しかもそのような養
殖場においても湾内の海洋汚染により、さらにその養殖
環境が減少してきているという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、定めた
浮力を保つ定形フロートと気体の給排が可能な可変フロ
ートとにより額縁状の枠形のフロートを構成し、このフ
ロートを額縁状の枠形の上部枠に取り付け、この上部枠
に囲い網の上部を取り付け、この囲い網の下部に下部枠
を取り付け、この下部枠に錘鎖を取り付けて浮沈可能な
浮き生け簀としたことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態例を図
面を用いて説明する。図1は全体説明図、図2は要部解
体説明図であり、図において、1はフロートであり、定
形フロート2と可変フロート3とにより額縁状の枠形に
構成され、本実施の形態例では交互に配置してある。定
形フロート2は水圧が変化しても一定浮力を保つように
した発泡させた樹脂や独立気泡体を持つ樹脂によって定
形に構成されている。また、可変フロート3はゴムや合
成樹脂等による袋体であり、中に気体を圧入したり排出
したりすることによって浮力を調節することができる構
造であり、気体の給排気バルブ4を有しており、各可変
フロート3は定形フロート2中を通すかもしくは周面か
ら嵌めたパイプによって互いに連通されている。したが
って、上記給排気バルブ4はすべての可変フロート3で
はなく選択された一つの可変フロート3にだけ設けてあ
ってもよい。
【0006】また、フロートの断面形状は、本実施の形
態例では四角形であるが、必ずしもこのような形状であ
る必要はなく、円形、長円形、多角形等どのような形状
でもよい。5は上部枠であり、金属材もしくは合成樹脂
材等によって額縁状の枠形に組み立てられている。本実
施の形態例では偏平に構成されているが、トラス等に組
んで高さのある立体構造に構成すると剛性が高まり特に
全体のねじれ抵抗が向上する構造となる。
【0007】6は下部枠であり、金属材もしくは合成樹
脂材等による枠体7に網8を張った構成であり、枠体7
の構造は上部枠5と同様に適宜に定める。この枠体7の
周囲には錘9を取り付けておくとよく、また、枠体7の
中央には錘鎖10を垂下させてある。この下部枠も上記
上部枠と同様に立体構造の額縁状の枠形に組み立てても
よい。
【0008】11は囲い網であり、その上端周囲を上部
枠5の周囲に取り付け、下端周囲を下部枠6の枠体7の
周囲に取り付けて一体に構成する。さらに、上部枠5の
下面もしくは上面にフロート1を取り付けて一体にして
全体で生け簀12が構成される。13は上部枠5に取り
付けた足場板である。
【0009】なお、上記上部枠および下部枠の外形は図
面では矩形の額縁状の枠形を表しているが、必ずしも矩
形である必要はなく、円形、長円形、多角形等どのよう
な形状でもよい。このように全一体にした構成におい
て、フロート1を構成する定形フロート2と可変フロー
ト3の浮力は以下のような条件としておくとよい。しか
し、必ずしもこの条件をみたさなくてもよい。
【0010】定形フロートの浮力<生け簀の水中重量 可変フロートの最大浮力=生け簀の空中露出部分の重量
+生け簀の水中重量 また、給排気バルブ4は水中で給気を行うために例えば
図4、図5に示す如く、ピストン型の自動弁があり、給
気ホース14の取り付け口部および排気口部にはそれぞ
れ逆止弁が付けてあるような構造のものがよい。図示の
ものは手動操作によって排気する構造となっているが、
自動排気の構造でもよい。なお、この給排気バルブ4は
このような構成に限らず、水中で利用できる構造であれ
ば既存のどのような形式の給排気バルブでもよい。
【0011】上記給気ホース14は、作業船に積んだ圧
縮装置に連結して圧縮気体を可変フロートに供給するも
ので、必要に応じて給排気バルブ4に接続する。15は
複合索であり、図3に示す如く必要に応じて生け簀12
に接続するもので、上記給気ホース14を係止支持す
る。16は係留索であり、錘17と係留ブイ18によっ
て定置されており、生け簀12が上部枠5を介して連結
索19によって移動可能に連結されている。
【0012】なお、生け簀12の上記構成において、囲
い網11には波および流れ等の外力が作用し、いわゆる
網なりや、ふかれのような変形が生じて中の養殖魚に悪
い影響をもたらす。そこで、このような囲い網の変形を
許容限度以下にとどめるために、錘9および錘鎖10の
値を定める。なお、囲い網11に作用する外力は、上記
の波および流れの他に囲い網自体の諸元であるサイズ、
網糸の太さ、網目のあらさ、網の種類等により決定され
る。
【0013】以上の構成による生け簀12は、台風等の
荒天時に波浪の影響を受けない深さに沈下させるもので
ある。その際には、作業船によって作業員が図示しない
網蓋で生け簀12の上面を覆い、図6に示す如く、複合
索15を連結し、給気ホース14を給排気バルブ4に接
続する。続いて給排気バルブ4を操作して可変フロート
3の排気を行う。
【0014】可変フロート3の浮力がなくなるのに伴っ
て生け簀12は係留索16に沿って沈降し始め、錘鎖1
0の長さで予め設定した水深位置で図7に示す如く、錘
鎖10が着底する。そこで、図8に示す如く、複合索1
5の作業船側端部を係留ブイ18に係止して生け簀の沈
設が完了する。その後、作業船は帰港する。沈設した生
け簀12は、錘鎖10が着底すると、均等に配置されて
いる定形フロート2の浮力に生け簀の水中重量とがバラ
ンスして生け簀12は安定し、さらに定形フロート2が
上部に位置し、錘鎖10が最下部にあり、さらに下部の
錘9によって囲い網11の形状を保持された状態で安定
的に沈設される。
【0015】つぎに、沈設している生け簀12を浮上さ
せるには、係留ブイ18に係止している複合索15を上
記図7と同様に、作業船に戻し、給気ホース14を作業
船上の圧縮機に接続して圧縮気体(空気)を送気し、可
変フロート3に浮力を与えることにより生け簀12は係
留索16に沿って浮上する。浮上が完了したした生け簀
12は、図9に示す如く、給気ホース14の給排気バル
ブ4との接続を解除し、複合索15の係止も外して複合
索15を作業船に引き上げて定置が完了する。なお、網
蓋はそのまま付けておいてもよく、外してもよい。
【0016】この浮上状態も、囲い網11は、定形フロ
ート2と可変フロート3とにより構成される上部のフロ
ートと囲い網11の下方にある錘9およびさらにその下
方にある錘鎖10によって安定した状態が得られる。な
お、上記説明では係留索16が1本の場合で説明した
が、安定を求めるために2本以上設置しても無論よく、
また、複数の生け簀を連結させてもよい。
【0017】また、この浮上状態で、係留索16から連
結索19を外すことにより、所望の箇所に作業船によっ
て曳航することができる。
【0018】
【発明の効果】以上詳細に説明した本発明によると、定
めた浮力を保つ定形フロートと気体の給排が可能な可変
フロートとにより額縁状の枠形のフロートを構成し、こ
のフロートを額縁状の枠形の上部枠に取り付け、この上
部枠に囲い網の上部を取り付け、この囲い網の下部に下
部枠を取り付け、この下部枠に錘鎖を取り付けたことに
より、可変フロートの気体を抜くことにより、定形フロ
ートと下部の錘鎖とのバランスにより、安定した状態で
沈降させることができると共に安定した状態で沈設させ
ることができる効果を有する。
【0019】また、浮上している状態も上記の構成によ
って安定した状態で定置させることができる効果を有す
る。以上のことにより、荒天時には沈降させ、また随時
に浮上させることが可能であり、これによって浮き生け
簀による海面小割養殖を可能とする効果がある。また、
外洋波が来襲する海域で既に定置網が設置されている場
合、定置網の係留設備を兼用することができ、容易に海
面小割養殖が営める効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態例を示す全体説明図
【図2】要部解体説明図
【図3】複合索の取り付け状態の要部説明図
【図4】可変フロートに気体を入れる状態の説明図
【図5】可変フロートから気体を抜く状態の説明図
【図6】生け簀に給気ホースを接続した状態の説明図
【図7】生け簀を沈降させた状態の状態の説明図
【図8】生け簀を沈設させた状態の説明図
【図9】生け簀が浮上している状態の説明図
【符号の説明】
1 フロート 2 定形フロート 3 可変フロート 4 給排気バルブ 5 上部枠 6 下部枠 7 枠体 8 網 9 錘 10 錘鎖 11 囲い網 12 生け簀 13 足場板 14 給気ホース 15 複合索 16 係留索 17 錘 18 係留ブイ 19 連結索

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定めた浮力を保つ定形フロートと気体の
    給排が可能な可変フロートとにより額縁状の枠形のフロ
    ートを構成し、このフロートを額縁状の枠形の上部枠に
    取り付け、この上部枠に囲い網の上部を取り付け、この
    囲い網の下部に網を張った下部枠を取り付け、この下部
    枠に錘鎖を取り付けたことを特徴とする浮き生け簀。
  2. 【請求項2】 請求項1において、定形フロートと可変
    フロートを交互に配置したことを特徴とする浮き生け
    簀。
  3. 【請求項3】 請求項1において、下部枠の周囲に錘を
    取り付けたことを特徴とする浮き生け簀。
JP2000266711A 2000-09-04 2000-09-04 浮き生け簀 Pending JP2002065104A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100796120B1 (ko) 2007-06-29 2008-01-21 문창영 외해용 부침식 가두리 양식장치
JP4599628B1 (ja) * 2009-11-24 2010-12-15 株式会社 宮田エンジニアリング 餌箱漁礁
WO2014077159A1 (ja) * 2012-11-14 2014-05-22 三井金属エンジニアリング株式会社 浮沈式生け簀

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