JP2002060921A - 石油タンク用耐食鋼および石油タンク - Google Patents

石油タンク用耐食鋼および石油タンク

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 石油貯蔵、運搬タンク等に用いて優れた耐食
性を有する石油タンク用表面処理耐食鋼およびその鋼よ
りなる石油タンクの提供。 【解決手段】 少なくとも石油に接する表面に、溶射あ
るいは亜鉛金属粉の塗装によって形成されたZnおよび
不可避的不純物からなる金属被覆層を、50μm以上の
厚さで有することを特徴とする石油タンク用耐食鋼。金
属被覆層が、質量%で、Mg:0.08〜20%、A
l:0.05〜55%を、さらに含有することが好まし
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石油貯蔵、運搬タ
ンク用耐食表面処理鋼に係り、さらに詳しくは、原油お
よび重油貯蔵タンク、原油タンカー、石油製品ロータリ
ータンク等の石油運搬用タンクに用いて優れた耐食性と
良好な施工性を有する原油や重油をはじめとする石油類
のタンク用表面処理鋼に関する。
【0002】
【従来の技術】大型の原油や重油などの石油の貯蔵タン
ク、タンカー等では、貯蔵物の漏洩防止の観点から、そ
の容器の腐食による孔空き対策は重要な課題である。特
に、石油タンク、タンカー等は貯蔵量が膨大でありかつ
内容物が危険物に区分されることから、使用中に十分な
構造板厚を確保する必要性があり、これらの構造を構築
するに当たって何らかの防食対策の施されることが一般
的である。具体的な防食対策としては、電気防食や塗装
の実施されることが多い。
【0003】しかしながら、原油タンカーを例にする
と、貯油槽下部に電気防食を施しても石油である内容物
の電気的絶縁性のために、十分な防食効果の得られない
場合がほとんどである。また、電気防食は気相部の腐食
に対しては原理的に効果が期待できず、実際に防食効果
は得られていない。また、卑金属の使用や制御電位の卑
化による、より一層の電気防食性能の向上が試みられて
いるが、内容物の危険性と爆発防止の観点からその試み
には限界があり、現在までのところ十分な防食効果は得
られていない実状にある。
【0004】以上の理由に鑑み、現実的な防食方法とし
て、各種塗装が実施されており、気相部の腐食に対して
はある程度の有効性が認められる。その一方で、底板部
においては局部腐食をかえって助長する場合が少なくな
い。その原因は、塗装施工における均一性を確保するこ
との困難さが一因と考えられ、より完璧な塗装を期する
ためには、塗装の厚膜化や耐油性を向上させることによ
る塗装コストの増大および施工後詳細検査の実施等が求
められ、経済性の大幅な低下を招来している現状にあ
る。すなわち底板部の腐食に対しては抜本的な有効対策
が確立されていない現状にある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、こうした現
状に鑑み、原油、重油やアスファルト等の石油貯蔵、石
油運搬タンク等に用いて優れた内面耐食性を有する石油
タンク用表面処理耐食鋼およびその鋼よりなる石油タン
クを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明者らはまず上記の目
的のひとつである、石油貯蔵、運搬タンク等の腐食環境
において優れた耐食性を有する表面処理鋼板を開発すべ
く、種々の観点から検討を行った。その結果、亜鉛表面
処理層の形成を、溶射あるいは亜鉛金属粉の塗装によっ
て行うことで、亜鉛表面処理層の局部腐食を大幅に抑制
し、かつ、基材鋼表面が露出した場合であっても十分な
犠牲防食効果をもたらすことを見出した。すなわち、表
面処理層が損耗することに伴う基材鋼表面が該腐食環境
で露出するまでの期間が大幅に延長されると共に、基材
表面が露出した後の亜鉛による犠牲防食効果が十分に機
能することを見出し、本発明に至ったもので、その要旨
とするところは以下の通りである。
【0007】(1)少なくとも石油に接する表面に、溶
射あるいは亜鉛金属粉の塗装によって形成されたZnお
よび不可避的不純物からなる金属被覆層を、50μm以
上の厚さで有することを特徴とする石油タンク用耐食
鋼。 (2)少なくとも石油に接する表面に、溶射あるいは亜
鉛金属粉の塗装によって形成された、質量%で、Mg:
0.08〜20%、Al:0.05〜55%を含有し、
残部Znおよび不可避的不純物からなる金属被覆層を1
0μm以上の厚さで有することを特徴とする石油タンク
用耐食鋼。
【0008】(3)前記金属被覆層が、質量%で、S
i:0.5〜5%を、さらに含有することを特徴とする
前記(2)に記載の石油タンク用耐食鋼。 (4)少なくともタンクの底面に、前記(1)〜(3)
のいずれかに記載の耐食鋼を、前記金属被覆層がタンク
内面となるように有することを特徴とする石油タンクに
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】発明者らはまず上記の目的のひと
つである、石油貯蔵、運搬タンク等の腐食環境において
優れた耐食性を有する表面処理鋼板を開発すべく、種々
の観点から検討を行った。その結果、該腐食環境をはじ
めとする原油や石油製品等の石油腐食環境等の実態が、
極めて低濃度の塩を含み一般的には非腐食性環境に分類
される湿潤環境であるにも関わらず、極めて大きな腐食
性が実態として存在し、その原因は石油環境中に存在す
る低濃度の塩を含み不均一に存在する水あるいは結露に
よってマクロセルが形成され、それによってもたらされ
るものであることを見出した。このようなマクロセルが
形成されると、金属は極めて大きな腐食速度で局部的な
腐食状態を呈する。
【0010】従来提唱されてきた亜鉛表面処理層におい
ても同様に局部的に大きな腐食が進行することを見出し
た。すなわち、従来提案された一般的な亜鉛表面処理層
の石油貯蔵、運搬タンク腐食環境における腐食損耗は局
部腐食として進行するために、全体としては大部分の亜
鉛表面処理層が残存しているにも関わらず、局部的に亜
鉛表面処理層の腐食が進行し、ついには基材鋼板の表面
が腐食環境に早期に露出することが判明した。
【0011】さらに、実際の石油貯蔵、運搬タンクの腐
食環境においては、このような基材鋼表面の露出から基
材鋼の腐食が開始するまでの期間が極めて短い場合が少
なからず存在することを多数の実地調査と解析によって
見出した。一般に海水などの高濃度の塩を含む環境で基
材鋼の露出部周囲に金属亜鉛が存在する場合には、亜鉛
が犠牲防食効果を発現して基材鋼の腐食を長期に渡って
防止すると考えられるが、石油貯蔵、運搬タンク等の腐
食環境では前述したように極めて低濃度の塩を含む一般
的には非腐食性環境に分類される湿潤環境が多く存在し
ており、従って含有塩濃度が低いために湿潤環境の導電
性が極めて低く亜鉛表面処理層が基材鋼露出部に対して
犠牲防食効果を発現しにくい場合が多数存在するため
に、石油貯蔵、運搬タンクに亜鉛表面処理鋼板を用いた
場合であってもその防食効果の発現効果になおばらつき
が大きいことを見出した。
【0012】そこで、発明者らは、上記知見に基づき、
さらに亜鉛表面処理鋼板の該腐食環境における防食性能
の安定性を向上させる手段を種々検討した。その結果、
亜鉛表面処理層の形成を、溶射あるいは亜鉛金属粉の塗
装によって行うことで、亜鉛表面処理層の局部腐食を大
幅に抑制し、かつ、基材鋼表面が露出した場合であって
も十分な犠牲防食効果をもたらすことを見出した。すな
わち、表面処理層が損耗することに伴う基材鋼表面が該
腐食環境で露出するまでの期間が大幅に延長されると共
に、基材表面が露出した後の亜鉛による犠牲防食効果が
十分に機能することを見出した。
【0013】さらに、表面処理する亜鉛金属の組成につ
いて、種々の検討と実験の結果、従来の亜鉛表面処理層
を、亜鉛をベースとしてMgを0.08〜20%の範囲
で含有する亜鉛マグネシウム合金表面処理層とするこ
と、さらに必要に応じてAl:0.05〜55%、S
i:0.5〜5%のいずれか1種または2種以上を含有
せしめたZn合金とすることで、塩濃度が低いために湿
潤環境の導電性が極めて低い石油貯蔵、運搬タンク等の
腐食環境においてマクロセルが形成されてもなお、表面
処理層の局部腐食性を極めて小さくすることができるこ
と。
【0014】また、さらには、上述したZn合金とする
ことで、表面処理層の自己腐食による損耗速度が大幅に
低減できることを見出した。すなわち、単純な亜鉛に比
較して表面処理層の腐食損耗の抵抗性と均一性が大幅に
向上し、かつ、基材鋼表面が部分的に露出した場合であ
っても基材鋼露出部に対して犠牲防食効果を十分に確保
しうることを見出し、その効果が実験室のみならず実際
の石油貯蔵、運搬タンクの腐食環境においても確実にも
たらされることを確認し、本発明に至ったものである。
【0015】以下に本発明における実施態様と各成分の
範囲を限定した理由を述べる。表面処理金属としてZn
を用いる場合は、表面処理を施す方法は溶射もしくはZ
n金属粉の塗装とすることが必要である。これらの表面
処理方法を用いることで、上述したように、亜鉛表面処
理層の局部腐食を大幅に抑制し、かつ、基材鋼表面が露
出した場合であっても十分な犠牲防食効果をもたらすこ
とが可能となる。このような効果がもたらされる理由に
ついては不明点が多い。また、Zn金属表面処理層を形
成する場合には、該環境におけるZn層の自己腐食速度
の観点から、50μm以上とする必要があるが、実際の
施工安定性の観点から、100μm以上とすることがよ
り好ましく、実用的な表面処理層の厚さは100μm以
上である。
【0016】Mg:上述したように亜鉛表面処理層中へ
のMgの添加は、含有塩濃度が低いために湿潤環境の導
電性が極めて低い例えば石油貯蔵、運搬タンク腐食環境
において、酸素濃淡電池が形成されてもなお、表面処理
層の局部腐食性を極めて小さくすることができること、
すなわち、亜鉛に比較して腐食の均一性が大幅に向上
し、かつ、基材鋼表面が部分的に露出した場合であって
も基材鋼露出部に対して犠牲防食効果を十分に確保しう
るという耐食信頼性の向上に有効である。添加量が0.
05%未満では局部腐食性の改善効果は小さく、20%
を超えて添加すると効果が飽和するのみならず、経済性
を阻害する。さらに、Mgの添加は、20%を超えて添
加すると、該使用環境において機械的衝撃がもたらされ
た場合に、火花の発生を生じる危険がある。このような
耐発火性の観点からは、Mg添加量は15%以下とする
ことがより好ましい。従って、耐食性と耐発火性が両立
する観点から、その添加範囲を0.05%以上20%以
下に限定する。
【0017】Al:0.05%以上のAlを添加するこ
とで、表面処理層の腐食損耗の均一性を阻害することな
く表面処理層の耐食性が向上するが、55%を超えて添
加すると耐食性は向上するものの、表面処理層の腐食損
耗が局部的なものとなり好ましくない。さらに、Alの
添加は、55%を超えて添加すると、該使用環境におい
て機械的衝撃がもたらされた場合に、火花の発生を生じ
る危険がある。このような耐発火性の観点からは、Al
添加量は45%以下とすることがより好ましい。従っ
て、耐食性と耐発火性が両立する観点から、その添加範
囲を0.05%以上55%以下に限定する。
【0018】本発明の表面処理鋼板は、上述した組成範
囲を基本要件とするが、さらに目的に応じて以下の成分
とすることが可能である。Si:0.5%以上のSiを
添加することで、表面処理層の腐食損耗の一性を阻害す
ることなく表面処理層の耐食性が向上するが、5%を超
えて添加すると耐食性は向上するものの、表面処理層の
腐食損耗が局部的なものとなり好ましくない。従って、
耐食性の観点から、その添加範囲を0.5%以上5%以
下に限定する。
【0019】上述したMg、Al、Siを含有するZn
合金の表面処理層の膜厚は、防食期間や使用環境に応じ
て任意に決定することが可能である。10μm未満の膜
厚では、表面処理膜厚の均一性を確保することが困難と
なり、Mgあるいは必要に応じてAlやSiを添加して
表面処理層の腐食損耗の均一性を高めても、防食効果に
ばらつきが生じる場合のあることから、最小膜厚を10
μm以上に限定する。また、Zn合金の表面処理の方法
は一般的なめっき、溶射、金属粉塗装等、いかなる表面
処理手段を用いても良い。Zn合金の場合においても、
自己腐食速度の観点から25μm以上とすることがより
好ましいが、溶射、金属粉塗装における実際の施工安定
性の観点から、50μm以上とすることがより好まし
く、実用的な表面処理層の厚さは50μm以上である。
【0020】本発明鋼は、製造、使用するに際して、特
に基材鋼の成分を限定するものではなく、また、例えば
鋼塊として製造した後に、熱延、鍛造、冷延、伸線によ
って鋼板や棒線、型鋼、矢板などの任意の形状とし表面
処理を施して製品として製造しても良いし、それらの形
状をプレスや切断等で所定の形状に成形し、さらに加工
・溶接した後に表面処理を施して製品として製造しても
良いし、鋼板を例えば電縫鋼管等としてまず鋼管の形状
にした後に2次加工および溶接等を行った後に表面処理
を施して製品に使用しても良いし、あるいは、タンクを
製造後に部分的あるいは全面的に表面処理を施しても良
く、その他のプロセスも含めてコストや既存製造設備の
制約等によって最適な製品製造工程を選択することがで
き、どの製造工程を選択したとしても、本発明鋼が製造
できればよい。さらに、本発明鋼は、表面処理製膜およ
びタンク建造の前後工程でいかなる従来技術に属す表面
処理や防食措置を施して併用した場合であっても本発明
の範囲を逸脱するものではない。
【0021】
【実施例】以下に本発明の実施例について説明する。 (1)サンプルの作成 通常の溶製・鋼塊製造工程によって鋼塊とした後、熱間
圧延を行って板厚9mmの鋼板となし、これをサンプル
基材鋼板とした。この鋼板表面をサンドブラスト処理し
た後、表1に示す条件で製膜した表面処理鋼板を作成
し、以下の評価に供した。
【0022】(2)耐食性の評価 表1に示した表面処理鋼板について、実験室および実タ
ンク環境での腐食試験を実施した。表1に示した表面処
理鋼板を500×500mmの大きさに切り出し、表面
処理層面以外の部分を全面耐油性に優れたガラスフレー
ク系の塗装にて被覆を施し腐食試験に供した。実験室評
価では実態に近い低濃度の塩および加速試験として高濃
度の塩を含む環境を想定した試験を実施した。低濃度の
塩を含む環境は、塩化物イオン濃度が重量比率で30p
pm含有する溶液を、一方高濃度の塩を含む環境は、塩
化物イオン濃度が重量比率で2000ppm含有する溶
液を用いて作成した。
【0023】ラボ試験は、上述した異なった塩濃度の溶
液を、脱脂処理ままのサンプル(A)、予め原油を塗布
したサンプル(B)および原油中に浸漬したサンプル
(C)の試験面に、1ccずつ滴下し、容器ごと、硫化
水素ガス1000ppm,炭酸ガス12%,SO2 ガス
300ppm、酸素5%、残部窒素ガスからなる40℃
で水蒸気を飽和させた通気気相中に静置し、気相部を含
む全体の温度を、25℃、8時間保持→昇温4時間→3
5℃8時間保持→降温4時間→最初の25℃保持へ、の
サイクルに従って繰り返す、実際の貯蔵および油槽タン
クの使用実態をシミュレートした試験方法とした。試験
期間は1440日である。さらに、以上のラボ試験以外
に、実際の原油・重油の輸送・貯蔵環境に同様のサンプ
ルを設置し、実環境における耐食性の評価を実施した。
設置ラボサンプルと同様の被覆を施した。実施の試験期
間は4年とした。結果を表1に併せて示した。
【0024】
【表1】
【0025】以上の腐食試験では、腐食試験後の基材鋼
の腐食に伴う重量減少による平均腐食速度および最大局
部腐食深さで評価を行った。それぞれについて、全く基
材鋼の腐食が認められなかったものを◎、腐食速度が
0.1mm/年以下のものを○、腐食速度が0.1超〜
2mm/年以下のものを△、2mm/年超のものを×で
示した。なお表1中で、Mg,Al,Siのいずれかを
含有する表面処理層は、膜厚50mm以下のものは、め
っき、溶射および金属粉塗装で作成し、また、膜厚50
mm以上のものは、溶射および金属粉塗装で作成した
が、表面処理層の作成方法に依らず、全ての試験で同等
の結果となったため、成分および膜厚条件のみを表中に
記載した。表1の結果で明らかなように、本発明表面処
理鋼No.1〜24では、いずれの試験においても優れ
た耐食性を示しているのに対して、No.25〜51の
比較鋼では大きな腐食の発生が見られ、本願発明の効果
は明らかである。
【0026】
【発明の効果】以上のように、本発明の表面処理鋼板を
タンク用素材として用いることによって、設置環境にお
ける優れた耐食性と良好な施工性がもたらされる。
フロントページの続き Fターム(参考) 3E070 AA03 AA07 AB03 BA01 BA05 DA02 MA01 QA03 QA04 4F100 AB03A AB09B AB10B AB11B AB18B AB31B BA02 CC00B DA01 DE01B EH56B GB16 JB02 YY00B 4K031 AA01 AB02 CB12 4K044 AA02 AB02 BA10 BB01 CA21 CA53

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも石油に接する表面に、溶射あ
    るいは亜鉛金属粉の塗装によって形成されたZnおよび
    不可避的不純物からなる金属被覆層を、50μm以上の
    厚さで有することを特徴とする石油タンク用耐食鋼。
  2. 【請求項2】 少なくとも石油に接する表面に、溶射あ
    るいは亜鉛金属粉の塗装によって形成された、質量%
    で、 Mg:0.08〜20%、 Al:0.05〜55%を含有し、残部Znおよび不可
    避的不純物からなる金属被覆層を10μm以上の厚さで
    有することを特徴とする石油タンク用耐食鋼。
  3. 【請求項3】 前記金属被覆層が、質量%で、 Si:0.5〜5%を、さらに含有することを特徴とす
    る請求項2に記載の石油タンク用耐食鋼。
  4. 【請求項4】 少なくともタンクの底面に、請求項1〜
    3のいずれかに記載の耐食鋼を、前記金属被覆層がタン
    ク内面となるように有することを特徴とする石油タン
    ク。
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