JP2002058643A - 自動調光機能を備えた電子内視鏡装置 - Google Patents

自動調光機能を備えた電子内視鏡装置

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JP2002058643A JP2001163921A JP2001163921A JP2002058643A JP 2002058643 A JP2002058643 A JP 2002058643A JP 2001163921 A JP2001163921 A JP 2001163921A JP 2001163921 A JP2001163921 A JP 2001163921A JP 2002058643 A JP2002058643 A JP 2002058643A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被写体像の明るさを一定に維持する場合、急
激な明るさの変化を伴うことなく明るさを調整する。 【解決手段】 ヒストグラム処理回路16において生成
されるヒストグラムデータに基づいて、撮像素子31に
よって撮像されて生成された1フレーム分の被写体像の
明るさを示す輝度平均値を算出する。輝度平均値を適正
な輝度値となる参照値と比較し、絞り18の移動方向を
決定する。そして、輝度平均値と参照値との差が実質的
に許容できる差となる許容差の範囲内にあるか判断す
る。このとき、前回の絞りの移動方向と今回の絞りの移
動方向が同じ場合、範囲がせまい許容差に定め、前回の
絞りの移動方向とは今回の絞りの移動方向が逆の場合、
範囲の広い許容差に定める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡(スコー
プ)を胃などの臓器内に挿入し、光源からの光をスコー
プを介して観察部位に照射し、観察部位の映像をモニタ
に映し出して患部を検査する電子内視鏡装置に関し、特
に、観察部位の像を適正な明るさに維持する光量調整に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の内視鏡装置では、観察対象である
体腔内の部位の映像を常に適正な明るさでモニタに表示
するため、被写体像の明るさを検出し、スコープと光源
との間に設けられた絞りを開閉して被写体の明るさが一
定となるように光量を調整する自動調光機能が備えられ
ている。このような調光方式では、例えば、被写体の明
るさの平均値を示す輝度平均値を算出し、この輝度平均
値を被写体像の基準となる適正な明るさを示す輝度値
(参照値)と比較する。そして、輝度平均値が参照値よ
りも大きければ絞りを閉じて光量を減少させ、逆に、輝
度平均値が参照値よりも小さければ絞りを開いて光量を
増加させる。このときの絞りの移動量は、輝度平均値と
参照値との差に従う。
【0003】通常、光量調整を迅速に行うため、輝度平
均値と参照値とを比較するときに許容差を設け、その許
容差の範囲内に収まれば実質的に輝度平均値が参照値と
等しいとみなす。これにより、輝度平均値が完全に参照
値と一致していなくても絞りは駆動されない。このよう
な許容差を設けることにより、迅速な光量調整が実現で
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】許容差を設けた場合、
許容差の範囲をせまくすると、輝度平均値が許容差の範
囲内になかなか収まらず、絞りがいつまでも駆動されて
所定の位置に定まらない。すなわち、ハンチングが生じ
る。したがって、迅速に光量調整を行うためには、許容
差の範囲をある程度広くする必要がある。
【0005】しかしながら、許容差の範囲を広くした場
合、輝度平均値と参照値との差が大きいにもかかわらず
許容差の範囲内にあるため絞りが駆動されず、モニタに
映し出されている被写体像の明るさが厳密には参照値の
明るさと離れてしまう。また、ぎりぎり許容差内に収ま
る輝度平均値が一度許容差を超えた場合、輝度値と参照
値との差が大きく、一度に多くの光量を増加あるいは減
少させなければならない。そのため、被写体像を適正な
明るさに戻す過程で急激に明るさが変化する。特に、被
写体像を暗い状態から適正な明るさに戻す場合、明るさ
の変化がモニタ上において顕著に現れる。このような滑
らかでない(ギクシャクした)明るさの変化は、部位を
観察する医師にとって障害となり、疲労感を与え、作業
効率が低下する。
【0006】そこで、本発明では、光量調整によって被
写体像を適正な明るさに維持する場合、被写体像の明る
さが急激に変化することなく、迅速かつ正確に光量調整
することができる電子内視鏡装置を得ることを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電子内視鏡装置
は、被写体像が形成される撮像素子を有する電子スコー
プと、電子スコープが着脱自在に接続されるとともに映
像を表示するための表示装置が接続され、撮像素子から
読み出される被写体像に応じた画像信号を映像信号に変
換して表示装置へ出力するプロセッサとを備えた電子内
視鏡装置である。電子内視鏡装置は、光を放射する光源
と、電子スコープ内に形成され、光源からの光を電子ス
コープのプロセッサ側から撮像素子のある先端側へ導く
ファイバーバンドルと、光源からの光が入射するファイ
バーバンドルの入射端と光源との間に介在し、該入射端
に入射する光量を増減させる絞りと、撮像素子から読み
出される画像信号に基づいて、表示装置に表示される被
写体像の明るさを示す代表輝度値を算出する代表輝度値
算出手段と、代表輝度値に基づいて絞りを開閉させるこ
とによって、表示装置に表示される被写体像の明るさが
一定となるようにファイバーバンドルの入射端に入射す
る光量を所定の時間間隔毎に調整する光量調整手段とを
備える。そして、光量調整手段は、代表輝度値が被写体
像の適正な明るさを示す参照輝度値より大きいか否かを
判別し、代表輝度値が参照輝度値よりも大きければ絞り
の移動方向を閉じる方向に、代表輝度値が参照値よりも
小さければ絞りの移動方向を開く方向に定める絞り移動
方向決定手段と、代表輝度値と参照輝度値との差が許容
される差の範囲となる許容範囲内であるか否かを判別す
る許容範囲判別手段と、代表輝度値と参照輝度値との差
が許容範囲内であれば絞りを駆動させず、代表輝度値と
参照輝度値との差が許容範囲外である場合、絞りを、代
表輝度値と参照輝度値との差に応じた目標移動量だけ絞
り移動方向決定手段において定められた方向へ移動させ
る絞り制御手段とを有する。そして、許容範囲は、第1
の許容範囲と、第1の許容範囲に比べて範囲が狭い第2
の許容範囲のどちらか一方に定められ、許容範囲判別手
段は、絞り移動方向決定手段において定められる絞りの
移動方向が前回定められた絞りの移動方向と同じ方向で
ある場合、第2の許容範囲に基づいて判別し、絞りの移
動方向が前回定められた絞りの移動方向と反対方向であ
る場合、第1の許容範囲に基づいて判別することを特徴
とする。
【0008】前回の絞りの移動方向と同じ方向に絞りを
移動させる場合、代表輝度値と参照輝度値との差が許容
範囲の狭い第2の許容範囲内にあるか否かが判断され
る。したがって、代表輝度値が参照輝度値の許容範囲内
に収まる場合には代表輝度値は参照輝度値とほぼ等しい
値となり、所望する適正な被写体像の明るさが維持され
る。また、絞り18の移動方向が前回と反対方向である
場合には範囲が広い第1の許容範囲に基づいて判別され
るため、代表輝度値が参照輝度値を挟んで繰り返し上下
に変動してハンチングが生じるのを防ぐ。すなわち、ハ
ンチングを起こすことなく、適切かつ迅速な光量調整が
行える。
【0009】代表輝度値のとりうる値の範囲が0〜25
5の範囲であり、参照輝度値のとりうる値の範囲が80
〜180である場合、好ましくは、第1の許容範囲が0
〜10の範囲から0〜20の範囲までのいずれかの範囲
であり、また、第2の許容範囲が0〜2の範囲から0〜
9の範囲までのいずれかの範囲である。特に好ましく
は、第1の許容範囲が0〜15の範囲であり、第2の許
容範囲が0〜5の範囲である。代表輝度値は、例えば、
1フレーム分もしくは1フィールド分の被写体像の明る
さの平均値を示す輝度平均値である。この場合、参照輝
度値は、例えば128の値となる輝度平均値である。
【0010】本発明の電子内視鏡装置は、被写体像が形
成される撮像素子を有する電子スコープと、電子スコー
プが着脱自在に接続されるとともに映像を表示するため
の表示装置が接続され、撮像素子から読み出される被写
体像に応じた画像信号を映像信号に変換して表示装置へ
出力するプロセッサとを備えた電子内視鏡装置である。
電子内視鏡装置は、光を放射する光源と、電子スコープ
内に形成され、光源からの光を電子スコープのプロセッ
サ側から撮像素子のある先端側へ導くファイバーバンド
ルと、光源からの光が入射するファイバーバンドルの入
射端と光源との間に介在し、該入射端に入射する光量を
増減させる絞りと、撮像素子から読み出される画像信号
に基づいて、表示装置に表示される被写体像の明るさを
示す代表輝度値を算出する代表輝度値算出手段と、代表
輝度値に基づいて絞りを開閉させることによって、表示
装置に表示される被写体像の明るさが一定となるように
ファイバーバンドルの入射端に入射する光量を所定の時
間間隔毎に調整する光量調整手段とを備える。そして、
光量調整手段は、代表輝度値が被写体像の適正な明るさ
を示す参照輝度値より大きいか否かを判別し、代表輝度
値が参照輝度値よりも大きければ絞りの移動方向を閉じ
る方向に、代表輝度値が参照値よりも小さければ絞りの
移動方向を開く方向に定める絞り移動方向決定手段と、
代表輝度値と参照輝度値との差が許容される差の範囲と
なる許容範囲内であるか否かを判別する許容範囲判別手
段と、代表輝度値と参照輝度値との差が許容範囲内であ
れば絞りを駆動させず、代表輝度値と参照輝度値との差
が許容範囲外である場合、絞りを、代表輝度値と参照輝
度値との差に応じた目標移動量だけ絞り移動方向決定手
段において定められた方向へ所定量だけ移動させる絞り
制御手段とを有する。そして、許容範囲が、第1の許容
範囲と、第1の許容範囲に比べて範囲が狭い第2の許容
範囲のどちらか一方に定められ、許容範囲判別手段は、
移動方向決定手段において定められた絞りの移動方向が
閉じる方向である場合には第1の許容範囲に基づいて判
別し、絞りの移動方向が開く方向である場合には第2の
許容範囲に基づいて判別することを特徴とする。
【0011】絞りを開ける方向へ移動させる場合、第2
の許容範囲に基づいて代表輝度値と参照輝度値の差が判
別されるため、第2の許容範囲内に収まっていた輝度平
均値が許容範囲外の値になった場合、第1の許容範囲内
に収まっていた輝度平均値が許容範囲外の値になった場
合に比べて定められる絞りの目標移動量は大きな値とな
らない。したがって、急激な光量変化を伴うことなく被
写体像を適正な明るさに維持することができる。特に、
経験上、光量を減少させるときに比べて光量を増加させ
るときに急激な明るさの変化が観察者によって感じられ
るが、光量を増加させるときには被写体像の明るさが滑
らかに変化するため、医師は疲労感なく被写体像を表示
装置で観察することができ、効率よく作業することがで
きる。
【0012】絞りを用いずに光源から放射する光の光量
を直接調整する本発明の電子内視鏡装置は、被写体像が
形成される撮像素子を有する電子スコープと、電子スコ
ープが着脱自在に接続されるとともに映像を表示するた
めの表示装置が接続され、撮像素子から読み出される被
写体像に応じた画像信号を映像信号に変換して表示装置
へ出力するプロセッサとを備えた電子内視鏡装置であっ
て、被写体へ向けて光を放射する光源と、光源に電流を
与え、光源から放射される光の発光量を制御する光源制
御部と、撮像素子から読み出される画像信号に基づい
て、表示装置に表示される被写体像の明るさを示す代表
輝度値を算出する代表輝度値算出手段と、代表輝度値に
基づいて光源に与える電流量を増減させることによっ
て、表示装置に表示される被写体像の明るさが一定とな
るように発光量を所定の時間間隔毎に調整する光量調整
手段とを備え、光量調整手段は、代表輝度値が被写体像
の適正な明るさを示す参照輝度値より大きいか否かを判
別し、代表輝度値が参照輝度値よりも大きければ光源に
与える電流量を減少させる方向に、代表輝度値が参照値
よりも小さければ光源に与える電流量を増加させる方向
に定める電流量増減方向決定手段と、代表輝度値と参照
輝度値との差が許容される差の範囲となる許容範囲内で
あるか否かを判別する許容範囲判別手段と、代表輝度値
と参照輝度値との差が許容範囲内であれば光源に与える
電流量を増減させず、代表輝度値と参照輝度値との差が
許容範囲外である場合、光源に与える電流量を、代表輝
度値と参照値との差に応じた目標電流変動量だけ電流量
増減方向決定手段において定められた方向へ変動させる
電流量増減制御手段とを有し、許容範囲は、第1の許容
範囲と、第1の許容範囲に比べて範囲が狭い第2の許容
範囲のどちらか一方に定められ、許容範囲判別手段が、
電流量増減方向決定手段において定められる電流量の増
減方向が前回定められた光源に与える電流量の増減方向
と同じ方向である場合、第2の許容範囲に基づいて判別
し、電流量の増減方向が前回定められた光源に与える電
流量の増減方向と反対方向である場合、第1の許容範囲
に基づいて判別することを特徴とする。あるいは、別の
局面からの本発明の電子内視鏡装置では、許容範囲判別
手段は、電流量増減方向決定手段において定められた光
源に与える電流量の変動方向が減少する方向である場合
には第1の許容範囲に基づいて判別し、光源に与える電
流量の変動方向が増加する方向である場合には第2の許
容範囲に基づいて判別することを特徴とする。キセノン
ランプ等の光源から放射される光を光ファイバーバンド
ルで電子スコープ先端部まで伝達し、光源から放射され
る光の光量を調整してもよいが、好ましくは、光源は発
光ダイオードであって、発光ダイオードが電子スコープ
先端部に設けられていることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下では、図を参照して本発明の
実施形態である電子内視鏡装置について説明する。
【0014】図1は、第1の実施形態である電子内視鏡
装置のブロック図である。この電子内視鏡装置は、電子
スコープであるスコープ30を体腔内に送り込み、観察
部位Sの映像をスコープ30およびプロセッサ10を介
してモニタ23に表示させる装置である。
【0015】スコープ30内には、キセノンランプなど
の光源19からの光をスコープ30の先端側へ導くファ
イバーバンドルのライトガイド32が設けられており、
光源19から放射された光は、光を収束させる集光レン
ズ27を介してライトガイド32の入射端32aに入射
する。ライトガイド32を通過した光は、ライトガイド
32の出射端32bから出射し、光の配光角を広げる配
光レンズ34を介して体腔Sに照射する。観察部位Sに
照射される光量は、光源19と集光レンズ27との間に
設けられた絞り18により調整され、絞り18の開閉に
従ってライトガイド32の入射端32aに入射する光量
が増減する。絞り18は、ステッピングモータ26によ
り駆動され、パルス信号が絞り制御回路17からステッ
ピングモータ26へ送られる。
【0016】観察部位Sの画像は、対物レンズLを介し
てCCDなどの撮像素子31上に結像される。撮像素子
31の各画素上には赤色(R)、緑色(G)、青色
(B)の色モザイクフィルタが設けられ、光電変換によ
り各色に応じた画像信号が発生する。発生した1フレー
ム分の画像信号は所定間隔毎に順次読み出され、プロセ
ッサ10に送られる。なお、本実施形態ではカラーテレ
ビジョン方式としてNTSC方式が適用されており、1
/30秒間隔毎に画像信号が読み出される。
【0017】スコープ30から送られてきた1フレーム
分の画像信号は、CCDプロセス回路11においてそれ
ぞれ各色(R,G,B)に応じた画像信号毎に分離さ
れ、増幅される。増幅された画像信号は、A/D変換器
12においてアナログ信号からデジタル信号に変換さ
れ、信号処理回路13に送られる。
【0018】信号処理回路13では、画像信号に対する
リセット雑音の除去などの処理が行われ、処理された画
像信号は信号変換回路25とホワイトバランス調整回路
14に送られる。
【0019】信号変換回路25では、R,G,B各色に
応じた画像信号に基づいて1フレーム分の輝度信号が求
められる。この輝度信号は、ヒストグラム処理のためヒ
ストグラム処理回路16へ送られる。
【0020】ヒストグラム処理回路16では、輝度信号
に基づいてヒストグラム処理が施され、ヒストグラムデ
ータが生成される。生成されたヒストグラムデータは、
CPU22によって読み出される。CPU22では、ヒ
ストグラムデータに基づいて1フレーム分の被写体像の
明るさの平均値を示す輝度平均値が算出される。この輝
度平均値は、1フレーム分の各画素の輝度の平均値であ
る。
【0021】CPU22には、操作パネル20における
スイッチ操作やキーボード21の操作による信号が入力
され、これにより、自動調光時の基準輝度値となる参照
値の設定やモニタ23における表示画面の変更などが行
われる。また、ステッピングモータ26を駆動するため
の制御信号がCPU22から絞り制御回路17へ送られ
る。
【0022】絞り制御回路17では、送られてきた制御
信号に基づき、絞り18を開く正相のパルス数か、もし
くは絞り18を閉じる逆相のパルス数のパルス信号がス
テッピングモータ26に送られる。パルス信号がステッ
ピングモータ26に送られると、ステッピングモータ2
6が駆動(回転)し、これにより絞り18が開閉する。
【0023】ホワイトバランス調整回路14では、各色
(R,G,B)に応じた画像信号に基づいて色温度補正
処理(ホワイトバランス調整)が施される。ここでは、
白い被写体を撮像した時に、その画像を構成するすべて
の画素におけるR,G,Bの画像信号の比が1になるよ
うに調整される。ホワイトバランス調整された画像信号
は、D/A変換器24においてアナログ信号に変換さ
れ、ビデオプロセス回路15に送られる。ビデオプロセ
ス回路15では、R,G,Bの画像信号が映像信号であ
るNTSC信号に変換され、モニタ23に送られる。こ
れにより、モニタ23において観察部位Sの映像が映し
出される。
【0024】スコープ30内のEEPROM33には、
接続されているスコープ30の特性がデータとして記憶
されており、スコープ30がプロセッサ10に接続され
ると、そのデータがCPU22によって読み出される。
【0025】図2は、絞り18およびステッピングモー
タ26を、絞り18から光源19へ向かう方向から見た
時の平面図である。
【0026】絞り18の先端部(遮蔽部)18aは、光
源19から平行に出射する光をすべて遮蔽できるように
円形状に形成されている。先端部18aから延びている
平板状の支持アーム18bには、ステッピングモータ2
6がギア(図示せず)を介して接続されており、ステッ
ピングモータ26が回転すると、絞り18はステッピン
グモータ26の回転軸を中心に回転する。絞り18が回
転すると、先端部18aの位置に応じて、絞り18を通
過する光量、すなわち、被写体Sに照射される光量が変
化する。ここでは、絞り18が光源19に移動する方向
を絞り18の閉じる方向、絞り18が光源19から離れ
ていく方向を絞り18の開く方向とする。
【0027】絞り18の回転角度aは、絞り18が開く
ほど増加し、全閉で0度、全開で30度である。すなわ
ち、絞り18は0〜30度の範囲で回転(移動)する。
ステッピングモータ26の位置を示す回転位置変数p
は、0〜240の値をとり、0で絞り18は全閉、24
0で絞り18は全開である。本実施形態では、絞り18
の回転角度aとステッピングモータ26の回転位置変数
pとの間には線形関係が成り立っており、絞り18の回
転角度aが1度に対し、ステッピングモータの回転位置
変数pは8となる。また、回転位置変数pは絞り18の
開度を示し、本実施形態では、回転角度aの代わりに回
転位置変数pによって絞り18の位置、すなわち開度を
表す。例えば、回転位置変数pが120である場合、開
度は全開の時を基準として半分の開度となる。
【0028】さらに、本実施形態では、ステッピングモ
ータ26に入力されるパルス数vpに関し、1パルスは
回転位置変数pを1だけ変動させる。例えば、パルス数
vp=16のパルス信号がステッピングモータ26へ送
られた場合、回転位置変数pが16だけ変動するように
絞り18が開く(閉じる)。このとき、絞り18は2度
だけ回転する。このように、パルス数vpは、絞り18
の移動量(目標変動量)に対応する。
【0029】図3は、CPU22によって実行される内
視鏡装置全体の動作を示すフローチャートである。
【0030】ステップ101では、電源がON状態にな
ることによって、絞り18、制御に関する各変数、モニ
タ23の文字表示などがそれぞれ初期値に設定される。
また、接続されたスコープ30のEEPROM33から
データが読み出される。
【0031】ステップ102では、操作パネル20にお
けるスイッチ操作に基づいて、光源19の明るさ設定や
自動調光時の参照値の設定などが行われる。ステップ1
03では、キーボード21の操作に基づいて、モニタ2
3への文字の入力や表示画面の変更などが行われる。ス
テップ104では、スコープ30の接続に関する処理が
施され、あらたにスコープ30がプロセッサ10に接続
されると、接続されたスコープ30のEEPROM33
からスコープの特性に関するデータが読み出される。ス
テップ105では、その他の処理、例えばモニタ23上
に時刻が表示される。
【0032】このような内視鏡装置全体の動作は、電源
がOFFになるまで繰り返し行われる。それぞれの各ス
テップにおいてサブルーチンが実行される。
【0033】図4は、自動調光による光量調整動作を示
す割り込みルーチンである。この割り込みルーチンは、
NTSC方式に従って約1/30秒ごとに実行されるル
ーチンであり、図3のステップ102〜105が実行さ
れている間に割り込んで処理される。以下では、図5、
図6、図7を同時に参照しながら、光量調整動作につい
て説明する。
【0034】ステップ201では、1画面分のヒストグ
ラムのデータがヒストグラム処理回路16からCPU2
2によって読み出され、得られたヒストグラムのデータ
に基づき輝度平均値vaが算出される。ヒストグラム
は、図5に示すように、モニタ23に表示される被写体
像の各画素の輝度値としてとりうる値(0〜255)を
横軸とし、その横軸の各輝度値に応じた画素の個数(度
数)を縦軸にとったグラフであり、被写体像の各画素の
輝度分布が示される。そして、輝度平均値vaは、次式
で示すように、ヒストグラムの横軸の各輝度値に対応す
る画素の数を乗じたものの総和を1フレーム分の総画素
数で割ることにより算出される。ただし、jは輝度レベ
ルを表し、nj は輝度レベルjの度数を表す。 va=(Σnj ×j)/Σnj (j=0〜255) ・・・(1)
【0035】ステップ202では、算出された輝度平均
値vaが参照値vrと等しいか否かが判別される。参照
値vrは、観察部位Sに適正な光量が照射されている
(画面が適度な明るさに保たれている)状態での輝度平
均値であり、ここでは128である。輝度平均値vaが
参照値vrと等しいと判断されると、絞り18が駆動さ
れずにこのルーチンは終了する。一方、輝度平均値va
が参照値vrと等しくないと判断された場合、ステップ
203に移る。
【0036】ステップ203では、輝度平均値vaが参
照値vrよりも大きいか否かが判定される。ここでは、
絞り18の移動方向が定められ、輝度平均値vaが参照
値vrよりも大きい(被写体像が明る過ぎる)場合、以
下に述べるステップ204〜210の実行により絞り1
8は閉じる方向へ駆動される。一方、輝度平均値vaが
参照地vrよりも小さい(被写体像が暗い)場合、以下
に述べるステップ211〜217の実行により絞り18
は開く方向に駆動される。
【0037】ステップ203において、輝度平均値va
が参照値vrよりも大きいと判断された場合、ステップ
204に移る。ステップ204では、移動方向変数vd
が「0」であるか否かが判定される。移動方向変数vd
は、絞り18の移動方向を示す変数であり、閉じる方向
の場合には移動方向変数vd=0に設定され、開く方向
の場合には移動方向変数vd=1に設定される。ステッ
プ204では、絞り18が駆動された前回のルーチンに
おいて設定された移動方向変数vdが「0」であるか、
すなわち、絞り18が駆動された前回のルーチンにおい
て、絞り18が閉じる方向に駆動されたか否かが判定さ
れる。
【0038】ステップ204において、移動方向変数v
dが「0」ではない、すなわち前回の絞り18の移動方
向が開く方向であって、ステップ203において判定さ
れた今回の絞り18の移動方向と異なると判断された場
合、ステップ206に移る。ステップ206では、許容
差変数vcが第1の許容差CILに設定される。許容差
変数vcは、輝度平均値vaと参照値vrとの差として
許容できる範囲の最大値を示す。すなわち、輝度平均値
vaと参照値vrとの差が許容差変数vcに収まる場
合、実質的に輝度平均値vaは参照値vrと等しいとみ
なされる。第1の許容差CILは、ここでは「15」で
あり、輝度平均値vaと参照値vrとの差が15以下で
あれば(その差が1〜15のいずれかの値であれば)、
実質的に輝度平均値vaは参照値vrと等しいとみなさ
れる。ステップ206が実行されると、ステップ207
に移る。
【0039】一方、ステップ204において、移動方向
変数vdが「0」である、すなわち前回の絞り18の移
動方向とステップ203において判定された今回の絞り
18の移動方向とが同じであると判断された場合、ステ
ップ205に移り、許容差変数vcが第2の許容差CI
Sに設定される。第2の許容差CISは、ここでは
「5」であり、第1の許容差CILよりも範囲が狭い。
すなわち、その差が1〜5のいずれかの値でなければな
らない。ステップ205が実行されると、ステップ20
7に移る。
【0040】ステップ207では、輝度平均値vaと参
照値vrとの差(va−vr)が第1の許容差CIL
(=15)もしくは第2の許容差CIS(=5)よりも
大きいか否かが判定される。輝度平均値vaと参照値v
rとの差が第1の許容差CILもしくは第2の許容差C
ISよりも大きいと判断されると、ステップ208に移
る。一方、輝度平均値vaと参照値vrとの差が第1の
許容差CILもしくは第2の許容差CISよりも大きく
ないと判断されると、絞り18は駆動されずに割り込み
ルーチンは終了する。ステップ208では、移動方向変
数vdが「0」に設定される。ステップ208が実行さ
れると、ステップ209に進む。
【0041】ステップ209では、図6に示す表T1を
用いてパルス数vpが求められる。表T1は、絞り18
の移動量に対応するパルス数vpを定めた表であり、表
T1には、輝度平均値vaと参照値vrとの差に対し、
その差の範囲に応じたパルス数vpが示されている。例
えば、輝度平均値vaと参照値vrとの差が34である
場合、パルス数vpは「8」であり、この場合、絞り1
8の移動量(回転位置変数pの変化量)が8となる。な
お、表T1は、メモリ(図示せず)にあらかじめデータ
として格納されている。
【0042】そして、パルス数vpが求められると、ス
テップ210において、パルス数vpだけ絞り18が閉
じる方向に駆動され、これにより、絞り18は、駆動前
の回転位置変数pにパルス数vp分を引いた回転位置変
数p−vpの位置まで移動する。たとえば、駆動前の回
転位置変数pが「100」、ステップ209で定められ
たパルス数vpが「8」である場合、絞り18は回転位
置変数p=92の位置まで移動する。すなわち、絞り1
8は1度だけ閉じる。ステップ210が実行されると、
このルーチンは終了する。
【0043】一方、ステップ203において、輝度平均
値vaが参照値vrよりも大きくないと判断された場
合、ステップ211に移る。ステップ211では、移動
方向変数vdが「1」であるか否かが判定される。すな
わち、絞り18が駆動された前回のルーチンにおいて絞
り18が開く方向へ駆動されたか否かが判定される。
【0044】ステップ211において、移動方向変数v
dが「1」ではない、すなわち前回絞り18が閉じる方
向に駆動されたと判断された場合、ステップ213に移
り、許容差変数vcが第1の許容差CIL(=15)に
設定される。一方、ステップ211において移動方向変
数vdが「1」であると判断された場合、ステップ21
2に移り、許容差変数vcが第2の許容差CIS(=
5)に設定される。ステップ212もしくはステップ2
13が実行されると、ステップ214に移る。
【0045】ステップ214では、輝度平均値vaと参
照値vrとの差(vr−va)が第1の許容差CIL
(=15)もしくは第2の許容差CIS(=5)よりも
大きいか否かが判定される。輝度平均値vaと参照値v
rとの差が第1の許容差CILもしくは第2の許容差C
ISよりも大きいと判断されると、ステップ215に移
る。一方、輝度平均値vaと参照値vrとの差が第1の
許容差CILもしくは第2の許容差CISよりも大きく
ないと判断されると、絞り18は駆動されずに割り込み
ルーチンは終了する。ステップ215では、移動方向変
数vdが「1」に設定される。ステップ215が実行さ
れると、ステップ216に進む。
【0046】ステップ216では、ステップ209と同
じように、図6の表T1に基づいてパルス数vpが定め
られる。そして、ステップ217では、定められたパル
ス数vpだけ絞り18の開く方向へ駆動される。これに
より、絞り18は、駆動前の回転位置変数pにパルス数
vpを加算した回転位置変数p+vpの位置まで移動す
る。ステップ217が実行されると、このルーチンは終
了する。
【0047】このように本実施形態によれば、ステップ
203において絞り18の移動方向が判定されると、ス
テップ204、211において絞り18の移動方向が前
回の絞り18の移動方向と同じ方向であるか判別され
る。輝度平均値vaと参照値vrとの差が実質的に等し
いとみなせる許容差の設定に関しては、範囲の狭い第2
の許容差CIS(=5)と範囲の広い第1の許容差CI
L(=15)があらかじめ用意されており、同じ移動方
向であれば範囲の狭い第2の許容差CIS(=5)に定
められ(ステップ205、212)、移動方向が逆であ
れば範囲の広い第1の許容差CIL(=15)に定めら
れる(ステップ206、213)。
【0048】輝度平均値vaが第2の許容差CISの範
囲(0〜5)にある場合、輝度平均値vaは参照値vr
とほとんど差がない。したがって、被写体像の明るさを
所望する明るさで一定に保つことができる。また、輝度
平均値vaと参照値vrとの差が大きくても(例えば1
5)第1の許容差CILの範囲(0〜15)にある状態
から第1の許容差CILの範囲から外れた場合、輝度平
均値vaと参照値vrとの差が大きな値となってパルス
数vpが大きな値に定められるが、輝度平均値vaと参
照値vrとの差が第2の許容差CISの範囲(0〜5)
から外れた場合、輝度平均値vaと参照値vrとの差が
まだそれほど大きな値になっていないためにパルス数v
pは小さな値に定められる。すなわち、急激に光量が変
化しない。さらに、絞り18が同じ方向へ続けて移動す
る場合にのみ第2の許容差CIS(=5)が適用される
ことから、輝度平均値vaが第2の許容差CISの範囲
に近づいて最終的に第2の許容差CISの範囲に収まる
過程において、光量は徐々に変化する。すなわち、被写
体像の明るさが滑らかに変化する。
【0049】一方、絞り18が前回の移動方向とは反対
の方向へ移動する場合、第1の許容差CIL(=15)
が適用される。そのため、輝度平均値vaが参照値vr
を挟んで上下に変動し、いつまでも許容差の範囲内に収
まらない状態、すなわちハンチングを防ぐことができ
る。
【0050】第1および第2の許容差CIL、CISの
値は、それぞれ「15」、「5」に限定されず、例え
ば、第1の許容差CILは「10〜20」のいずれかの
値、第2の許容差CISは「2〜9」のいずれかの値で
あってもよい。
【0051】なお、本実施形態では、輝度平均値vaを
ヒストグラムデータを用いて算出しているが、ヒストグ
ラムデータを用いずに直接輝度信号の値をCPU22に
入力してもよい。また、検出する輝度値としては、輝度
平均値vaの代わりに、1フレームの中の最大輝度値で
あるピーク値や、1フレームの各画素の輝度値の中央値
を適用してもよい。輝度平均値vaは、1フィールド分
の輝度平均値であってもよい。
【0052】次に、図7を用いて、第2の実施形態につ
いて説明する。第2の実施形態では、第1の実施形態と
異なり、許容差変数vcの値を絞り18の移動方向に従
って設定する。その他の構成に関しては、第1の実施形
態と同じである。
【0053】図7は、第2の実施形態における光量調整
動作を示す割り込みルーチンである。
【0054】ステップ301、302の実行は、図4の
ステップ201、202の実行と同じである。すなわ
ち、ヒストグラムデータに基づいて輝度平均値vaが算
出され、輝度平均値vaが参照値vrと等しいか否かが
判定される。ステップ302が実行されると、輝度平均
値vaと参照値vrが等しくない場合には、ステップ3
03に移る。
【0055】ステップ303では、図4のステップ20
3と同じように、輝度平均値vaが参照値vrよりも大
きいか否かが判定される。ここでは、絞り18の移動方
向が定められ、輝度平均値vaが参照値vrよりも大き
い場合、以下に述べるステップ304〜306の実行に
より絞り18は閉じる方向へ駆動される。一方、輝度平
均値vaが参照地vrよりも小さい場合、以下に述べる
ステップ307〜309の実行により絞り18は開く方
向に駆動される。
【0056】ステップ303において、輝度平均値va
が参照値vrよりも大きいと判断されると、ステップ3
04に移る。ステップ304では、輝度平均値vaと参
照値vrとの差(va−vr)が第1の許容差CIL
(=15)よりも大きいか否かが判定される。輝度平均
値vaと参照値vrとの差が第1の許容差CIL(=1
5)よりも大きいと判断されると、ステップ305に移
る。一方、輝度平均値vaと参照値vrとの差が第1の
許容差CIL(=15)よりも大きくないと判断された
場合、輝度平均値vaは参照値vrと実質的に等しいと
みなされ、絞り18が駆動されることなくルーチンが終
了する。
【0057】ステップ305、306の実行は、図4の
ステップ209、210の実行と同じである。すなわ
ち、図6に示した表T1に基づいてパルス数vpが定め
られ、絞り18がパルス数vpだけ閉じる方向に移動さ
れる。ステップ306が実行されると、このルーチンは
終了する。
【0058】一方、ステップ303において、輝度平均
値vaが参照値vrよりも大きくないと判断されると、
ステップ307に移る。ステップ307では、輝度平均
値vaと参照値vrとの差(vr−va)が第2の許容
差CIS(=5)よりも大きいか否かが判定される。輝
度平均値vaと参照値vrとの差が第2の許容差CIS
(=5)よりも大きいと判断されると、ステップ308
に移る。一方、輝度平均値vaと参照値vrとの差が第
2の許容差CIS(=5)よりも大きくないと判断され
た場合、輝度平均値vaは参照値vrと実質的に等しい
とみなされ、絞り18が駆動されることなくルーチンは
終了する。
【0059】ステップ308、309の実行は、図4の
ステップ216、217の実行と同じである。すなわ
ち、図6に示した表T1に基づいてパルス数vpが定め
られ、絞り18がパルス数vpだけ開く方向に移動され
る。ステップ309が実行されると、このルーチンは終
了する。
【0060】このように第2の実施形態によれば、ステ
ップ303において絞り18の移動方向が判定される。
そして、輝度平均値vaと参照値vrとの許容差は、絞
り18を閉じる場合には第1の許容差CIL(=15)
が適用され、絞り18を開く場合には第2の許容差CI
S(=5)が適用される。
【0061】輝度平均値vaが第2の許容差CIS(=
5)の範囲から外れても輝度平均値vaと参照値vrと
の差はそれほど大きくなく、絞り18の移動量を決定す
るパルス数vpは比較的小さな値に定められる。特に、
光量を増加させるときにモニタ23の観察者に急激な明
るさの変化を感じさせるが、本実施形態の場合被写体像
を明るくする時モニタ上に映し出される被写体像の明る
さは急激に変化することがなく、部位の観察の障害とな
らない。
【0062】次に、図8から図10を用いて、第3の実
施形態について説明する。第3の実施形態では、絞りを
用いた光量調整の代わりに、光源から放射される光の光
量(以下、発光量という)を直接調整する。
【0063】図8は、第3の実施形態である電子内視鏡
装置のブロック図である。なお、第1の実施形態の電子
内視鏡装置と同じ構成部分は、そのまま同じ符号で参照
される。
【0064】スコープ30内には発光ダイオード(Ligh
t Emitting Diode)112が設けられており、プロセッ
サ10内には電流制御回路111が設けられている。ス
コープ30がプロセッサ10に接続されると、発光ダイ
オード112と電流制御回路111は電気的に接続され
る。スコープ30の先端部に設けられた発光ダイオード
112は、白色光を発光し、発光ダイオード112から
発光した光は配光レンズ34を介して被写体Sに照射す
る。このとき、発光ダイオード112の発光量は、電流
制御回路111によって制御される。電流制御回路11
1はCPU22と接続されており、CPU22から送ら
れてくる制御信号に基いて、発光ダイオード112に与
える電流量Iを調整する。この電流量Iの値に従って発
光量が変化し、被写体Sに照射する光の光量もそれに従
って変化する。
【0065】図9は、第3の実施形態における光量調整
動作を示す割り込みルーチンである。また、図10で
は、輝度平均値と参照値との差と、変動させる電流量に
応じた変数との関係を示す表が示されている。
【0066】第1の実施形態では、絞り18のパルス数
vpに応じて絞り18を移動させることによって光量調
整を行っていたが、第3の実施形態では、発光ダイオー
ド112に与える電流量Iを以下の式に従って変動させ
ることにより、光量調整を行う。 ΔI=Iu × kp ・・・ (2) ただし、ΔIは増加あるいは減少させる電流量を表し、
「Iu」は電流変化の単位量を示す。「Iu」は、ここ
では0.2mAである。kpは、第1の実施形態におけ
るパルス数vpに対応した変数であり、以下では電流変
動変数という。この電流変動変数kpの値に従って、変
動(変化)させる電流量ΔIが決まる。
【0067】図9において、ステップ409、410、
416、417を除くステップ401〜417の実行
は、図4に示した、ステップ209、210、216、
217を除くステップ201〜217の実行と同じであ
る。ただし、ステップ403では電流量Iの増減方向
(増加あるいは減少させる方向)が判定され、ステップ
204、211において、前回の増減方向と同じである
か否かが判定される。また、移動方向変数vdは、電流
量の増減方向を表す変数として用いられており、ステッ
プ408では、電流量増減方向変数vdが電流量Iを減
少させる方向を示す0に設定される。一方、ステップ4
15では、電流量増減方向変数vdが電流量Iを増加さ
せる方向を示す1に設定される。
【0068】ステップ409では、図10に示す表T2
に基づいて電流変動変数kpが定められる。表T2に
は、輝度平均値vaと参照値vrとの差に応じた電流変
動変数kpが示されており、表T2は第1の実施形態に
おける表T1(図6参照)に対応する。表T2における
電流変動変数kpの値は表T1に示された値に等しく、
第1の実施形態で示したパルス数vpに従って変化する
被写体Sへ照射される光の光量と、電流変動変数kpの
値に従って変化する被写体Sへ照射される光の光量は、
光量変化の割合において、実質的に等しい。なお、表T
2は、表T1と同様に、メモリにあらかじめデータとし
て格納されている。ステップ410では、定められた電
流変動変数kpに基いて(2)式で示した変動分の電流
量ΔIが求められる。そして、発光ダイオード112に
与える電流量IがΔIだけ減少するように、CPU22
から電流制御回路111へ制御信号が送られる。これに
より、発光量が減少し、被写体Sへ照射する光の光量は
減少する。ステップ410が実行されると、このルーチ
ンは終了する。
【0069】ステップ416においても同様に、図10
に示す表T2に基づいて電流変動変数kpが定められ
る。ステップ417では、ステップ417では、定めら
れた電流変動変数kpに基いて(2)式で示した変動分
の電流量ΔIが求められる。そして、発光ダイオード1
12に与える電流量IがΔIだけ増加するように、CP
U22から電流制御回路111へ制御信号が送られる。
これにより、発光量が増加し、被写体Sへ照射する光の
光量は増加する。ステップ417が実行されると、この
ルーチンは終了する。
【0070】このように、第3の実施形態によれば、表
T2を用いて電流変動変数kpが定められ、この電流変
動変数kpに基いて発光ダイオード112の発光量が増
減し、これにより被写体Sに対する光量調整が行われ
る。
【0071】次に、第4の実施形態について説明する。
第4の実施形態では、第3の実施形態と同じように、絞
りの代わりに発光ダイオードを用いて光量調整が行わ
れ、また、第2の実施形態と同様の光量調整が行われ
る。
【0072】図11は、第4の実施形態における光量調
整動作を示す割り込みルーチンである。
【0073】図11において、ステップ505、50
6、508、509を除くステップ501〜519の実
行は、図7に示した、ステップ305、306、30
8、309を除くステップ301〜309の実行と同じ
である。ただし、ステップ503において電流量Iの増
減方向が判定され、電流量Iを減少させる場合には第1
の許容差CIL(=15)が適用され、電流量Iを増加
させる場合には第2の許容差CIS(=5)が適用され
る。
【0074】ステップ505では、図9に示したステッ
プ409と同様に、表T2(図10参照)を用いて電流
変動変数kpが定められる。そして、ステップ506で
は、発光ダイオード112に与える電流量Iが(2)式
から求められるΔIだけ減少するように、CPU22か
ら電流制御回路111へ制御信号が送られる。また、ス
テップ508では、表T2を用いて電流変動変数kpが
定められ、ステップ509では、発光ダイオード112
に与える電流量Iが(2)式から求められるΔIだけ増
加するように、CPU22から電流制御回路111へ制
御信号が送られる。
【0075】
【発明の効果】このように本発明によれば、光量調整に
よって被写体像を適正な明るさに維持する場合、被写体
像の明るさが急激に変化することなく、迅速かつ正確に
光量調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態である電子内視鏡装置のブロッ
ク図である。
【図2】絞りを示した平面図である。
【図3】内視鏡装置全体の動作の流れを示したメインル
ーチンである。
【図4】自動調光による光量調整動作を示した割り込み
ルーチンである。
【図5】ヒストグラムを示した図であある。
【図6】輝度平均値と参照値との差に対するパルス数を
示した表である。
【図7】第2の実施形態における自動調光による光量調
整動作を示した割り込みルーチンである。
【図8】第3の実施形態である電子内視鏡装置のブロッ
ク図である。
【図9】第3の実施形態における自動調光による光量調
整動作を示した割り込みルーチンである。
【図10】第3の実施形態における、輝度平均値と参照
値との差と電流変動変数との関係を示した表である。
【図11】第4の実施形態における自動調光による光量
調整動作を示した割り込みルーチンである。
【符号の説明】
10 プロセッサ 19 光源 18 絞り 22 CPU 23 モニタ(表示装置) 30 スコープ(電子スコープ) 31 撮像素子 32 ライトガイド(ファイバーバンドル) 32a 入射端 32b 出射端 33 EEPROM 111 電流制御回路(光源制御部) 112 発光ダイオード(光源) a 回転角度 I 電流量 kp 電流変動変数 vp パルス数 va 輝度平均値(代表輝度値) vr 参照値(参照輝度値) vc 許容差変数 CIL 第1の許容差(第1の許容範囲) CIS 第2の許容差(第2の許容範囲)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体像が形成される撮像素子を有する
    電子スコープと、前記電子スコープが着脱自在に接続さ
    れるとともに映像を表示するための表示装置が接続さ
    れ、前記撮像素子から読み出される被写体像に応じた画
    像信号を映像信号に変換して前記表示装置へ出力するプ
    ロセッサとを備えた電子内視鏡装置であって、 光を放射する光源と、 前記電子スコープ内に形成され、前記光源からの光を前
    記電子スコープのプロセッサ側から前記撮像素子のある
    先端側へ導くファイバーバンドルと、 前記光源からの光が入射する前記ファイバーバンドルの
    入射端と前記光源との間に介在し、該入射端に入射する
    光量を増減させる絞りと、 前記撮像素子から読み出される画像信号に基づいて、前
    記表示装置に表示される被写体像の明るさを示す代表輝
    度値を算出する代表輝度値算出手段と、 前記代表輝度値に基づいて前記絞りを開閉させることに
    よって、前記表示装置に表示される被写体像の明るさが
    一定となるように前記ファイバーバンドルの入射端に入
    射する光量を所定の時間間隔毎に調整する光量調整手段
    とを備え、 前記光量調整手段が、 前記代表輝度値が被写体像の適正な明るさを示す参照輝
    度値より大きいか否かを判別し、前記代表輝度値が前記
    参照輝度値よりも大きければ前記絞りの移動方向を閉じ
    る方向に、前記代表輝度値が前記参照値よりも小さけれ
    ば前記絞りの移動方向を開く方向に定める絞り移動方向
    決定手段と、 前記代表輝度値と前記参照輝度値との差が許容される差
    の範囲となる許容範囲内であるか否かを判別する許容範
    囲判別手段と、 前記代表輝度値と前記参照輝度値との差が前記許容範囲
    内であれば前記絞りを駆動させず、前記代表輝度値と前
    記参照輝度値との差が前記許容範囲外である場合、前記
    絞りを、前記代表輝度値と前記参照値との差に応じた目
    標移動量だけ前記絞り移動方向決定手段において定めら
    れた方向へ移動させる絞り制御手段とを有し、 前記許容範囲が、第1の許容範囲と、前記第1の許容範
    囲に比べて範囲が狭い第2の許容範囲のどちらか一方に
    定められ、 前記許容範囲判別手段が、前記絞り移動方向決定手段に
    おいて定められる前記絞りの移動方向が前回定められた
    前記絞りの移動方向と同じ方向である場合、前記第2の
    許容範囲に基づいて判別し、前記絞りの移動方向が前回
    定められた前記絞りの移動方向と反対方向である場合、
    前記第1の許容範囲に基づいて判別することを特徴とす
    る電子内視鏡装置。
  2. 【請求項2】 被写体像が形成される撮像素子を有する
    電子スコープと、前記電子スコープが着脱自在に接続さ
    れるとともに映像を表示するための表示装置が接続さ
    れ、前記撮像素子から読み出される被写体像に応じた画
    像信号を映像信号に変換して前記表示装置へ出力するプ
    ロセッサとを備えた電子内視鏡装置であって、 光を放射する光源と、 前記電子スコープ内に形成され、前記光源からの光を前
    記電子スコープのプロセッサ側から前記撮像素子のある
    先端側へ導くファイバーバンドルと、 前記光源からの光が入射する前記ファイバーバンドルの
    入射端と前記光源との間に介在し、該入射端に入射する
    光量を増減させる絞りと、 前記撮像素子から読み出される画像信号に基づいて、前
    記表示装置に表示される被写体像の明るさを示す代表輝
    度値を算出する代表輝度値算出手段と、 前記代表輝度値に基づいて前記絞りを開閉させることに
    よって、前記表示装置に表示される被写体像の明るさが
    一定となるように前記ファイバーバンドルの入射端に入
    射する光量を所定の時間間隔毎に調整する光量調整手段
    とを備え、 前記光量調整手段が、 前記代表輝度値が被写体像の適正な明るさを示す参照輝
    度値より大きいか否かを判別し、前記代表輝度値が前記
    参照輝度値よりも大きければ前記絞りの移動方向を閉じ
    る方向に、前記代表輝度値が前記参照値よりも小さけれ
    ば前記絞りの移動方向を開く方向に定める絞り移動方向
    決定手段と、 前記代表輝度値と前記参照輝度値との差が許容される差
    の範囲となる許容範囲に収まるか否かを判別する許容範
    囲判別手段と、 前記代表輝度値と前記参照輝度値との差が前記許容範囲
    内であれば前記絞りを駆動させず、前記代表輝度値と前
    記参照輝度値との差が前記許容範囲外である場合、前記
    絞りを、前記代表輝度値と前記参照輝度値との差に応じ
    た目標移動量だけ前記移動方向決定手段において定めら
    れた方向へ移動させる絞り制御手段とを有し、 前記許容範囲が、第1の許容範囲と、前記第1の許容範
    囲に比べて範囲が狭い第2の許容範囲のどちらか一方に
    定められ、 前記許容範囲判別手段が、前記移動方向決定手段におい
    て定められた前記絞りの移動方向が閉じる方向である場
    合には前記第1の許容範囲に基づいて判別し、前記絞り
    の移動方向が開く方向である場合には前記第2の許容範
    囲に基づいて判別することを特徴とする電子内視鏡装
    置。
  3. 【請求項3】 前記代表輝度値のとりうる値の範囲が0
    〜255の範囲であり、前記参照輝度値のとりうる値の
    範囲が80〜180であって、 前記第1の許容範囲が0〜10の範囲から0〜20の範
    囲までのいずれかの範囲であり、また、前記第2の許容
    範囲が0〜2の範囲から0〜9の範囲までのいずれかの
    範囲であることを特徴とする請求項1もしくは請求項2
    のいずれかに記載の電子内視鏡装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の許容範囲が0〜15であり、
    前記第2の許容範囲が0〜5であることを特徴とする請
    求項3に記載の電子内視鏡装置。
  5. 【請求項5】 前記代表輝度値が、1フレーム分もしく
    は1フィールド分のいずれかの被写体像の明るさの平均
    値を示す輝度平均値であることを特徴とする請求項3に
    記載の電子内視鏡装置。
  6. 【請求項6】 前記参照輝度値が128の値となる輝度
    平均値であることを特徴とする請求項5に記載の電子内
    視鏡装置。
  7. 【請求項7】 被写体像が形成される撮像素子と光を伝
    達するファイバーバンドルとを有する電子スコープが着
    脱自在に接続されるとともに映像を表示するための表示
    装置が接続され、前記撮像素子から読み出される被写体
    像に応じた画像信号を映像信号に変換し、該映像信号を
    前記表示装置へ出力する電子内視鏡装置のプロセッサで
    あって、 光を放射する光源と、 前記電子スコープ内に形成され、前記光源からの光を前
    記電子スコープのプロセッサ側から前記撮像素子のある
    先端側へ導くファイバーバンドルと、 前記光源からの光が入射する前記ファイバーバンドルの
    入射端と前記光源との間に介在し、該入射端に入射する
    光量を増減させる絞りと、 前記撮像素子から読み出される画像信号に基づいて、前
    記表示装置に表示される被写体像の明るさを示す代表輝
    度値を算出する代表輝度値算出手段と、 前記代表輝度値に基づいて前記絞りを開閉させることに
    よって、前記表示装置に表示される被写体像の明るさが
    一定となるように前記ファイバーバンドルの入射端に入
    射する光量を所定の時間間隔毎に調整する光量調整手段
    とを備え、 前記光量調整手段が、 前記代表輝度値が被写体像の適正な明るさを示す参照輝
    度値より大きいか否かを判別し、前記代表輝度値が前記
    参照輝度値よりも大きければ前記絞りの移動方向を閉じ
    る方向に、前記代表輝度値が前記参照値よりも小さけれ
    ば前記絞りの移動方向を開く方向に定める絞り移動方向
    決定手段と、 前記代表輝度値と前記参照輝度値との差が許容される差
    の範囲となる許容範囲内であるか否かを判別する許容範
    囲判別手段と、 前記代表輝度値と前記参照輝度値との差が前記許容範囲
    内であれば前記絞りを駆動させず、前記代表輝度値と前
    記参照輝度値との差が前記許容範囲外である場合、前記
    絞りを、前記代表輝度値と前記参照値との差に応じた目
    標移動量だけ前記絞り移動方向決定手段において定めら
    れた方向へ移動させる絞り制御手段とを有し、 前記許容範囲が、第1の許容範囲と、前記第1の許容範
    囲に比べて範囲が狭い第2の許容範囲のどちらか一方に
    定められ、 前記許容範囲判別手段が、前記絞り移動方向決定手段に
    おいて定められる前記絞りの移動方向が前回定められた
    前記絞りの移動方向と同じ方向である場合、前記第2の
    許容範囲に基づいて判別し、前記絞りの移動方向が前回
    定められた前記絞りの移動方向と反対方向である場合、
    前記第1の許容範囲に基づいて判別することを特徴とす
    る電子内視鏡装置のプロセッサ。
  8. 【請求項8】 被写体像が形成される撮像素子と光を伝
    達するファイバーバンドルとを有する電子スコープが着
    脱自在に接続されるとともに映像を表示するための表示
    装置が接続され、前記撮像素子から読み出される被写体
    像に応じた画像信号を映像信号に変換し、該映像信号を
    前記表示装置へ出力する電子内視鏡装置のプロセッサで
    あって、 光を放射する光源と、 前記電子スコープ内に形成され、前記光源からの光を前
    記電子スコープのプロセッサ側から前記撮像素子のある
    先端側へ導くファイバーバンドルと、 前記光源からの光が入射する前記ファイバーバンドルの
    入射端と前記光源との間に介在し、該入射端に入射する
    光量を増減させる絞りと、 前記撮像素子から読み出される画像信号に基づいて、前
    記表示装置に表示される被写体像の明るさを示す代表輝
    度値を算出する代表輝度値算出手段と、 前記代表輝度値に基づいて前記絞りを開閉させることに
    よって、前記表示装置に表示される被写体像の明るさが
    一定となるように前記ファイバーバンドルの入射端に入
    射する光量を所定の時間間隔毎に調整する光量調整手段
    とを備え、 前記光量調整手段が、 前記代表輝度値が被写体像の適正な明るさを示す参照輝
    度値より大きいか否かを判別し、前記代表輝度値が前記
    参照輝度値よりも大きければ前記絞りの移動方向を閉じ
    る方向に、前記代表輝度値が前記参照値よりも小さけれ
    ば前記絞りの移動方向を開く方向に定める絞り移動方向
    決定手段と、 前記代表輝度値と前記参照輝度値との差が許容される差
    の範囲となる許容範囲に収まるか否かを判別する許容範
    囲判別手段と、 前記代表輝度値と前記参照輝度値との差が前記許容範囲
    内であれば前記絞りを駆動させず、前記代表輝度値と前
    記参照輝度値との差が前記許容範囲外である場合、前記
    絞りを、前記代表輝度値と前記参照輝度値との差に応じ
    た目標移動量だけ前記移動方向決定手段において定めら
    れた方向へ移動させる絞り制御手段とを有し、 前記許容範囲が、第1の許容範囲と、前記第1の許容範
    囲に比べて範囲が狭い第2の許容範囲のどちらか一方に
    定められ、 前記許容範囲判別手段が、前記移動方向決定手段におい
    て定められた前記絞りの移動方向が閉じる方向である場
    合には前記第1の許容範囲に基づいて判別し、前記絞り
    の移動方向が開く方向である場合には前記第2の許容範
    囲に基づいて判別することを特徴とする電子内視鏡装置
    のプロセッサ。
  9. 【請求項9】 被写体像が形成される撮像素子を有する
    電子スコープと、前記電子スコープが着脱自在に接続さ
    れるとともに映像を表示するための表示装置が接続さ
    れ、前記撮像素子から読み出される被写体像に応じた画
    像信号を映像信号に変換して前記表示装置へ出力するプ
    ロセッサとを備えた電子内視鏡装置であって、 被写体へ向けて光を放射する光源と、 前記光源に電流を与え、前記光源から放射される光の発
    光量を制御する光源制御部と、 前記撮像素子から読み出される画像信号に基づいて、前
    記表示装置に表示される被写体像の明るさを示す代表輝
    度値を算出する代表輝度値算出手段と、 前記代表輝度値に基づいて前記光源に与える電流量を増
    減させることによって、前記表示装置に表示される被写
    体像の明るさが一定となるように前記発光量を所定の時
    間間隔毎に調整する光量調整手段とを備え、 前記光量調整手段が、 前記代表輝度値が被写体像の適正な明るさを示す参照輝
    度値より大きいか否かを判別し、前記代表輝度値が前記
    参照輝度値よりも大きければ前記電流量を減少させる方
    向に、前記代表輝度値が前記参照値よりも小さければ前
    記電流量を増加させる方向に定める電流量増減方向決定
    手段と、 前記代表輝度値と前記参照輝度値との差が許容される差
    の範囲となる許容範囲内であるか否かを判別する許容範
    囲判別手段と、 前記代表輝度値と前記参照輝度値との差が前記許容範囲
    内であれば前記電流量を増減させず、前記代表輝度値と
    前記参照輝度値との差が前記許容範囲外である場合、前
    記電流量を、前記代表輝度値と前記参照値との差に応じ
    た目標電流変動量だけ前記電流量増減方向決定手段にお
    いて定められた方向へ変動させる電流量増減制御手段と
    を有し、 前記許容範囲が、第1の許容範囲と、前記第1の許容範
    囲に比べて範囲が狭い第2の許容範囲のどちらか一方に
    定められ、 前記許容範囲判別手段が、前記電流量増減方向決定手段
    において定められる前記電流量の増減方向が前回定めら
    れた前記電流量の増減方向と同じ方向である場合、前記
    第2の許容範囲に基づいて判別し、前記電流量の増減方
    向が前回定められた前記電流量の増減方向と反対方向で
    ある場合、前記第1の許容範囲に基づいて判別すること
    を特徴とする電子内視鏡装置。
  10. 【請求項10】 被写体像が形成される撮像素子を有す
    る電子スコープと、前記電子スコープが着脱自在に接続
    されるとともに映像を表示するための表示装置が接続さ
    れ、前記撮像素子から読み出される被写体像に応じた画
    像信号を映像信号に変換して前記表示装置へ出力するプ
    ロセッサとを備えた電子内視鏡装置であって、 被写体へ向けて光を放射する光源と、 前記光源に電流を与え、前記光源から放射される光の発
    光量を制御する光源制御部と、 前記撮像素子から読み出される画像信号に基づいて、前
    記表示装置に表示される被写体像の明るさを示す代表輝
    度値を算出する代表輝度値算出手段と、 前記代表輝度値に基づいて前記光源に与える電流量を増
    減させることによって、前記表示装置に表示される被写
    体像の明るさが一定となるように前記発光量を所定の時
    間間隔毎に調整する光量調整手段とを備え、 前記光量調整手段が、 前記代表輝度値が被写体像の適正な明るさを示す参照輝
    度値より大きいか否かを判別し、前記代表輝度値が前記
    参照輝度値よりも大きければ前記電流量を減少させる方
    向に、前記代表輝度値が前記参照値よりも小さければ前
    記電流量を増加させる方向に定める電流量増減方向決定
    手段と、 前記代表輝度値と前記参照輝度値との差が許容される差
    の範囲となる許容範囲内であるか否かを判別する許容範
    囲判別手段と、 前記代表輝度値と前記参照輝度値との差が前記許容範囲
    内であれば前記電流量を増減させず、前記代表輝度値と
    前記参照輝度値との差が前記許容範囲外である場合、前
    記電流量を、前記代表輝度値と前記参照値との差に応じ
    た目標電流変動量だけ前記電流量増減方向決定手段にお
    いて定められた方向へ変動させる電流量増減制御手段と
    を有し、 前記許容範囲が、第1の許容範囲と、前記第1の許容範
    囲に比べて範囲が狭い第2の許容範囲のどちらか一方に
    定められ、 前記許容範囲判別手段が、前記電流量増減方向決定手段
    において定められた前記電流量の変動方向が減少する方
    向である場合には前記第1の許容範囲に基づいて判別
    し、前記電流量の変動方向が増加する方向である場合に
    は前記第2の許容範囲に基づいて判別することを特徴と
    する電子内視鏡装置。
  11. 【請求項11】 前記光源が発光ダイオードであって、
    該発光ダイオードが前記電子スコープの先端部に設けら
    れていることを特徴とする請求項9乃至請求項10のい
    ずれかに記載の電子内視鏡装置。
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