JP2002058489A - 糖尿病におけるインスリン抵抗性改善薬をスクリーニングする方法 - Google Patents

糖尿病におけるインスリン抵抗性改善薬をスクリーニングする方法

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JP2002058489A
JP2002058489A JP2000250992A JP2000250992A JP2002058489A JP 2002058489 A JP2002058489 A JP 2002058489A JP 2000250992 A JP2000250992 A JP 2000250992A JP 2000250992 A JP2000250992 A JP 2000250992A JP 2002058489 A JP2002058489 A JP 2002058489A
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pparγ
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Yasutomi Kamei
康富 亀井
Akira Kakitsuka
彰 垣塚
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Osaka Bioscience Institute
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Osaka Bioscience Institute
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 TZDの抗糖尿病作用機構を根底から早急に
解明し、新規抗糖尿病薬のスクリーニングの指標となる
系を確立することが、本発明の課題である。 【解決手段】 本発明は、PGC2-PPARγ複合体
のリガンドのスクリーニング方法であって、 1)DNA結合ドメインとPGC2を含む融合蛋白質、 2)PPARγ、並びに、 3)DNA結合ドメインに認識される領域、プロモータ
ー、及び、該プロモーターに発現可能に連結されたレポ
ーター遺伝子を含むベクター、を含む系に、被検物質を
添加し、レポーター遺伝子の発現を指標としてPGC2
-PPARγ複合体の転写活性調節を検出することを含
む方法に関する。また、本発明は上記スクリーニング方
法において用い得る融合蛋白質、及び、該融合蛋白質を
コードする遺伝子に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペルオキシソーム
プロリフェレータ活性受容体(PPAR)γのコファクタ
ー(co-factor)群に属するPGC2を用いた新規なスク
リーニング方法に関する。
【0002】
【発明の背景】生体は体外より摂取した食物に由来する
シグナルを認識し、内分泌系を調節することにより血糖
値を一定に保っている。インスリンは脾臓β細胞により
分泌される、血液中のブドウ糖量を制御するホルモンで
ある。糖尿病は、インスリンの分泌が悪いか、インスリ
ンに反応しなくなるために血糖値が上昇してしまうこと
を主な特徴とする代謝疾患であり、I型とII型に分類さ
れる。糖尿病の約80%を占めるII型は、膵臓からのイン
スリン分泌は正常であるが標的細胞にインスリンが作用
しない型の糖尿病である。このような標的細胞における
インスリンの感受性が低下し、インスリン効果の発現を
得るのに通常量以上のインスリンを必要とする状態は
「インスリン抵抗性」と呼ばれる。インスリン抵抗性の
理解は、糖尿病の本態の解明に向けて最も重要な課題で
ある。
【0003】チアゾリジン(TZD)は、糖尿病における
インスリン抵抗性改善薬として開発された。その作用機
構は長らく不明であったが、近年、TZDは核内レセプ
ターであるPPARγのリガンドとして働く事が示され
た(Lehmannら、J.Biol.Chem.、第270巻、第12953〜1295
6頁(1995年))。また、TZDは脂肪細胞の分化を促進
し、これによりTZDの投薬は肥満を促進するという結
果をもたらす(Willsonら、J.Med.Chem.、第39巻、第665
〜668頁(1996年))。ゆえに、TZD及びPPARγの生
体内での作用点は、単純化すれば、(1)前駆脂肪細胞に
おいて脂肪細胞への分化を促進する、(2)成熟脂肪細胞
での遺伝子発現調節をする、ことと考えられる。従っ
て、TZDによるインスリン抵抗性の改善効果は、1つ
には、成熟脂肪細胞においてインスリン抵抗性を規定す
る遺伝子の発現調節(転写調節)をするためであろうと考
えられる。
【0004】
【従来の技術】PPARγは脂肪細胞に特異的に発現
し、脂肪細胞の分化誘導に重要な役割を担う転写因子/
核内レセプターである。抗糖尿病作用をもつTZDがP
PARγのリガンドとなることから、TZDの抗糖尿病
作用はPPARγの転写活性化により発揮されるのであ
ろうと予想された。そのため、現在まで、新規抗糖尿病
薬のスクリーニングはPPARγの転写能活性化を指標
に行われている。
【0005】PPARγを含む核内レセプターによる転
写調節には、DNAとは直接結合せず、蛋白質-蛋白質
間相互作用を介してDNA結合性調節因子に働くコファ
クターと呼ばれる因子が関与する事が知られるようにな
った。
【0006】従来の一般的な考えでは、PPARγのよ
うな核内受容体は、標的遺伝子のプロモーター上の応答
配列と呼ばれる特異的な配列に結合し、リガンド依存的
に転写を活性化すると考えられており、実際、PPAR
γは、これまで同定されているコファクター(SRC1
/p160、CBP/p300、PBP、PGC1等)
を介してリガンド依存性に転写を活性化することが知ら
れている(Kreyら、Mol.E ndocrinol.、第11巻、第779〜7
91頁(1997年);Mizukamiら、Biochem.Biophys.Res.Commu
n.、第240巻、第61〜64頁(1997年))。
【0007】本発明者らは、ESTスクリーニング及び
ツーハイブリッド法等の方法を用い新規PPARγのコ
ファクター群を同定・クローニングし、解析を行ってき
た。
【0008】そのうちの1つであるPGC2は、脂肪細
胞の分化に伴って発現が著しく誘導される新規なPPA
Rγのコファクターであることが判明した。そして、こ
れは細胞の分化に伴って発現誘導が認められた最初の核
内受容体のコファクターである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】新規抗糖尿病薬のスク
リーニングはPPARγの転写能活性化を指標に行われ
てきた。しかし、最近のPPARγのノックアウトマウ
スの解析結果から、PPARγの減少したヘテロマウス
が糖尿病になりにくいことが判明し(Kubotaら、Mol.Cel
l、第4巻、第597〜609頁(1999年))、PPARγの転写
能活性化=抗糖尿病作用と考えられていた図式が崩壊し
た。TZDの抗糖尿病作用機構を根底から早急に解明
し、新規抗糖尿病薬のスクリーニングの指標となる系を
確立することが、本発明の課題である。
【0010】また、新規抗糖尿病薬のスクリーニングに
用い得る、新規融合蛋白質、及び該融合蛋白質をコード
する遺伝子を提供することも本発明の課題である。
【0011】
【課題を解決するための手段】従来知られていたコファ
クターとは異なり、PGC2は、PGC2-PPARγ
複合体として、リガンドの無いときに転写を活性化し、
逆に、TZDの存在下では転写を抑制する能力があるこ
とが判明した(図1)。
【0012】これは、前述のPPARγのノックアウト
マウスにおける解析結果(PPARγの減少したヘテロ
マウスは糖尿病になりにくいこと)に対応する。従っ
て、この結果より、糖尿病におけるインスリン抵抗性改
善薬であるTZDの作用機構は、転写因子PPARγと
コファクターPGC2との新規複合体を介した遺伝子制
御であると判明した。即ち、PPARγは脂肪細胞分化
に伴い発現誘導されるPGC2と複合体を形成し、リガ
ンド(TZD)が無い状態ではインスリン抵抗性を規定す
る遺伝子群の転写を活性化し、リガンド存在下ではイン
スリン抵抗性を規定する遺伝子の転写を抑制する。
【0013】従って、PGC2-PPARγ複合体の転
写抑制能を指標とすることにより、新規インスリン抵抗
性改善薬の開発が期待できる。即ち、インスリン抵抗性
改善薬の被検物質存在下で、PGC2-PPARγ複合
体の転写抑制活性を調べることにより、TZDと同じく
PGC2-PPARγ複合体のリガンドとして特異的に
作用し、インスリン抵抗性改善薬として非常に有効であ
ると考えられる化合物を同定することが可能となる。
【0014】本発明は、PGC2-PPARγ複合体の
リガンドのスクリーニング方法であって、 1)DNA結合ドメインとPGC2を含む融合蛋白質、 2)PPARγ、並びに、 3)応答因子、プロモーター、及び、該プロモーターに
発現可能に連結されたレポーター遺伝子を含むベクタ
ー、 を含む系に、被検物質を添加し、レポーター遺伝子の発
現を指標としてPGC2-PPARγ複合体の転写活性
調節を検出することを含む方法に関する。
【0015】また、本発明は上記スクリーニング方法に
おいて用い得る、DNA結合ドメインPGC2を含む融
合蛋白質、及び、該融合蛋白質をコードする遺伝子にも
関する。
【0016】本発明のスクリーニングはイン・ヴィヴ
ォ、及び、イン・ヴィトロで行い得る。これに限定され
るわけではないが、1)DNA結合ドメインとPGC2
を含む融合蛋白質、2)PPARγ、並びに、3)応答因
子、プロモーター、及び、該プロモーターに発現可能に
連結されたレポーター遺伝子を含むベクターを含む、細
胞内で行うのが好ましい。用いる細胞は特に限定されな
いが、哺乳動物細胞が特に好ましい。例えば、CV1、
HeLa、3T3-L1等の細胞を用いることができ
る。
【0017】PPARγの遺伝子配列及びアミノ酸配列
は公知である(Dreyerら、Cell、第68巻、第879〜887頁
(1992年);Zhuら、J.Biol.Chem.、第268巻、第26817〜2
6820頁(1993年);Kliewerら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.
A.、第91巻、第7355〜7359頁(1994年);Mukherjeeら、
J.Biol.Chem.、第272巻、第8071〜8076頁(1997年);Elb
rechtら、Biochem.Biophys.Res.Commun.、第224巻、第4
31〜437頁(1996年);Chemら、Biochem.Biophys.Res.Com
mun.、第196巻、第671〜677頁(1993年);Tontonozら、G
enes&Development、第8巻、第1224〜1234頁(1994年);A
perloら、Gene、第162巻、第297〜302頁(1995年))。P
PARγには、PPARγ1及びPPARγ2の2種の
アイソフォームが存在し、PPARγ1はPPARγ2
と比較するとN末端側の30アミノ酸が欠失しているが、
その他のアミノ酸配列は同じであり、いずれも脂肪組織
に発現していることが知られている。そのリガンド結合
領域は、他の核内受容体とのホモロジー等から、PPA
Rγ2では、N末端から約174番目から475番目までのア
ミノ酸を含む領域に相当すると推定される。
【0018】本発明のPGC2-PPARγ複合体のリ
ガンドのスクリーニング方法において、用いるPPAR
γは全長アミノ酸配列を有する必要はなく、場合によっ
ては全長より短いか、あるいは、長いものを用いること
ができる。また場合により、その機能を損なわない範囲
で付加的な構成、或いは、その天然の配列とは異なる配
列、即ち、欠失、置換または付加等を有していてもよ
い。
【0019】PPARγを直接蛋白質としてスクリーニ
ング系に添加することもできるし、また、PPARγを
コードする遺伝子を含むベクターを用いて、スクリーニ
ング系中で該蛋白質が発現されるように系を構築するこ
とも可能である。
【0020】コファクターPGC2のアミノ酸配列を、
配列表の配列番号1に示す。遺伝子暗号の縮重の性質か
ら、配列番号1のアミノ酸配列をコードする多数の異な
る核酸配列を構築することが可能であることが理解され
る。配列番号2に記載のヌクレオチド配列は、可能な多
数のPGC2をコードする配列のうちの1つに過ぎな
い。従って、以下に記載の、並びに、付随する実施例中
の本発明の好ましい核酸分子、ベクター等は例示的なも
のであり、本発明の範囲を減縮することを目的としたも
のではない。
【0021】これらの配列は、種々の方法により製造さ
れ得、そのため本発明はいかなる特定の製造手法にも限
定されない。本発明の核酸配列は、DNA合成、cDN
Aクローニング、ゲノムクローニング、ポリメラーゼ連
鎖反応(PCR)技術、及び、これらの手段の組合せを含
む多数の製法により製造され得る。これら、及び、その
他の技術がManiatisらの『Molecular Cloning: A Labor
atory Manual』(ColdSpring Harbor Press, Cold Sprin
g Harbor Laboratory,Cold Spring Harbor,New York(19
89年))、または、『Current protocols in Molecular B
iology』(F.M.Ausubelら、1989年及び増刊)に記載され
ている。
【0022】PGC2と連結して融合蛋白質として利用
される、DNA結合ドメインは、標的となる応答因子に
結合し、PGC2をPPARγと協調的に転写を活性化
させ得るものであれば特に限定されない。例えば、酵母
のGAL4蛋白質(Keeganら、Science、第231巻、第699
〜704頁(1986年);Maら、Cell、第48巻、第847〜853頁
(1987年))、LexA等をDNA結合ドメインとして用
いることができる。その際、天然のDNA結合ドメイン
の全長は必要ではなく、少なくともDNA結合領域を含
み、製造された融合蛋白質のベクターへの結合を可能に
するものであればよい。例えば、GAL4の場合、およ
そ第1〜147番目のアミノ酸を含む領域がDNA結合領域
であり、本発明において使用し得る。
【0023】DNA結合ドメイン及びPGC2を含む融
合蛋白質は、PPARγと同様に直接蛋白質としてスク
リーニング系に添加することも可能であり、また、PG
C2をコードする遺伝子を含むベクターを用いてスクリ
ーニング系中で該蛋白質が発現されるように系を構築す
ることも可能である。
【0024】融合蛋白質は、その機能を損なわない範囲
で付加的な構成、或いは、その天然の配列とは異なる配
列、即ち、欠失、置換または付加等を有していてもよ
い。
【0025】PPARγをコードする遺伝子、並びに、
DNA結合ドメイン及びPGC2を含む融合蛋白質をコ
ードする融合遺伝子は、通常の遺伝子組換え技術により
構築することができる。例えば、既知のアミノ酸配列及
び塩基配列情報等をもとに設計し、合成したプライマー
やプローブを用い、PCR法やハイブリダイズ法により
cDNAライブラリーをスクリーニングして得ることが
できる。これらを適当なプロモーターの下流に連結した
ベクターを作成することにより、適当な宿主中でPPA
Rγ、並びに、融合蛋白質を各々発現させることができ
る。ベクターとしては、それらに限定されるわけではな
いが、プラスミド、コスミド、及び、ウイルス(ファー
ジを含む)が含まれる。また、これらをコードするDN
Aは、必要な機能を損なわない範囲で、1または数個の
塩基の付加・欠失・置換等されていてもよい。PPAR
γをコードする遺伝子、及び、融合蛋白質をコードする
遺伝子を、それぞれ別に発現されるよう1つのベクター
として構築することも可能である。
【0026】応答因子、プロモーター、及び、該プロモ
ーターに発現可能に連結されたレポーター遺伝子を含む
ベクターとしては、それらに限定されるわけではない
が、プラスミド、コスミド、及び、ウイルス(ファージ
を含む)が含まれる。
【0027】本発明で用いる応答因子は、DNA結合ド
メインとPGC2を含む融合蛋白質のDNA結合ドメイ
ンのDNA結合領域部分により認識され、該融合蛋白質
をベクターに結合し得るものであればよい。用いられる
DNA結合ドメインによりその種類は左右される。例え
ば、GAL4をDNA結合ドメインとして採用した場合
には、UASg(ガラクトース代謝遺伝子の上流活性化
部位)を用いることができる。
【0028】該配列は、一般にDNA結合ドメインによ
って転写活性が制御される遺伝子の上流に存在している
ので、その領域を切り出して用いることができる。ま
た、その配列が公知であれば、化学合成により対応する
オリゴヌクレオチドを合成して用いることもできる。
【0029】本発明で用いるプロモーターは、その下流
に位置するレポーター遺伝子の発現を可能ならしめるも
のであれば特に限定されない。スクリーニングが細胞内
で行われる場合には当然、用いる細胞において認識され
る種類のプロモーターを使用する必要がある。例えば、
CV1細胞を用いた場合、CMV等のプロモーターを用
いることができる。
【0030】本発明のベクター中のレポーター遺伝子
は、特に限定されないが安定でかつ活性の定量が容易な
ものが好ましい。場合によっては、転写されたmRNA
を、ハイブリダイゼーション法、PCR法等の手段によ
り側定することも可能である。レポーター遺伝子として
酵素の遺伝子等を用いた場合には、その酵素活性により
容易に測定することができ好ましい。例えば、ホタル由
来のルシフェラーゼ遺伝子、大腸菌由来のβ-ガラクト
シダーゼ遺伝子、バクテリアトランスポゾン由来のクロ
ラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ遺伝子等
が挙げられる。
【0031】該ベクターもまた、通常の遺伝子組換え技
術を用いて、設計、構築することができる。スクリーニ
ングが細胞内で行われる場合、ベクターは細胞内にプラ
スミドとして染色体とは別個に存在させることもできる
し、宿主の染色体内に相同組換え等の周知の技術を用い
導入して用いることもできる。
【0032】上述のようにして得られたスクリーニング
系に被検物質を添加し、スクリーニング系がイン・ヴィ
トロの場合には直接レポーター遺伝子の発現を、イン・
ビボの場合には必要であれば、細胞の培養を行ってから
レポーター遺伝子の発現を測定することにより、PGC
2-PPARγ複合体の転写に影響を与えるリガンドの
スクリーニングを行うことができる。
【0033】ここで、PGC2-PPARγ複合体のリ
ガンドとは、該複合体と特異的に結合し、その活性を抑
制、及び/または、増大させるものでる。PGC2-P
PARγ複合体は、生体内においてTZDがインスリン
抵抗性改善薬としての機能を示すときに標的となる蛋白
質であると考えられるので、本発明のスクリーニング法
により得られる、該複合体に作用するリガンドは糖尿病
の治療において有用であると考えられる。
【0034】特に、TZDと同様に、PGC2-PPA
Rγ複合体と特異的に結合し、その活性を抑制するリガ
ンドは、TZDに代わる糖尿病の治療薬として有用であ
る。
【0035】実施例1.DNA結合ドメイン及びPGC
2を含む融合蛋白質をコードするベクター(pM-PGC
2)の構築 PGC2のcDNAを、マウス胎児cDNAライブラリ
ー(宝酒造製)よりスクリーニング法により取得した。得
られた3042塩基対のPGC2遺伝子(配列番号2)を、c
DNAライブラリーの末端に設置されたEcoRI認識
部位にて切断し、平滑末端処置した。得られた断片を、
転写因子GAL4のDNA結合領域(GAL4の1〜147
番目のアミノ酸残基)の遺伝子を含む発現ベクターpM
(Clontech社製)のSmaI部位に挿入した。これによ
り、PGC2(配列番号1)の1番目のアミノ酸残基以降
の部分とGAL4のDNA結合領域との融合蛋白質を発
現するためのプラスミドpM-PGC2を得た。
【0036】実施例2.PPARγをコードするベクタ
ー(pCMX-PPARγ)の構築 (1)PPARγ1の遺伝子の単離 PPARγ1のcDNAを、マウス脂肪細胞から調製し
たRNAからの逆転写反応により選られたcDNAか
ら、PCR法によって取得した。PCRにはプライマー
として以下の配列番号3及び4に示した配列を用いた、
これらプライマーは、遺伝子データベースGenbankのア
クセッション番号MMU09138に記載されたマウスPPAR
γの遺伝子配列を元に設計し、プライマーの末端には、
ベクターに挿入するための制限酵素認識部位を付加し
た。得られた1518塩基対断片は完全長のマウスPPAR
γをコードしている。 配列番号3:ATGGGTGAAACTCTGGGAG
A 配列番号4:CTAATACAAGTCCTTGTAG
A (2)PPARγ蛋白質発現するためのプラスミドの構築 このPPARγ cDNAは平滑末端処理し、pCMX
(Formanら、Cell、第83巻、第803〜812頁)をHindII
I認識部位によって切断し、平滑末端処理したベクター
に挿入した。これによりPPARγの蛋白質を発現する
ためのプラスミドpCMX-PPARγを得た。
【0037】実施例3.応答因子、プロモーター、及
び、該プロモーターにより発現され得るよう連結された
レポーター遺伝子を含むベクター(UAS-tk-luc)
の構築 転写因子GAL4のDNA結合領域が認識する下記の配
列(UAS配列)(Formanら、Cell、第83巻、第803〜812
頁)及び、相補鎖のオリゴヌクレオチドを合成し、混ぜ
合わせ、tk-lucベクター(チミジンキナーゼプロモ
ーター(−105/+51)とルシフェラーゼ遺伝子)(Forman
ら、Cell、第83巻、第803〜812頁)をHindIII認識部
位によって切断したベクター断片に挿入した。これによ
りプラスミドUAS-tk-lucを得た。 UAS配列:CGACGGAGTACTGTCCTCC
GAGCT(配列番号5) UAS配列(相補鎖):CGGAGGACAGTACTC
CGTCGAGCT(配列番号6)
【0038】実施例4.CV-1細胞の形質転換 細胞株CV-1(大日本製薬(株)製)を用い、これに、上
記実施例1〜3で得られた融合蛋白質発現プラスミドp
M-PGC2、pCMX-PPARγおよびUAS-tk-
lucを導入した。形質転換は、リポフェクトアミン法
(GibcoBRL社製)により行い、次のようなプラスミドが導
入された形質転換細胞1〜3を得た。 細胞1:プラスミドUAS-tk-lucを導入。 細胞2:プラスミドpCMX-PPARγ、及びプラス
ミドUAS-tk-lucを導入。 細胞3:プラスミドpM-PGC2、pCMX-PPAR
γ、及びプラスミドUAS-tk-lucを導入。
【0039】実施例5.TZDによるスクリーニング系
の確認 実施例1で得た細胞1〜3を以下のようにしてそれぞれ
培養してルシフェラーゼを発現させた。
【0040】培養は37℃、10%炭酸ガスの存在下で行っ
た。培地は、DMEM10%ウシ胎児血清を用いた。細胞
3の場合、チアゾリジンを(最終濃度10μMに培地で希
釈)を添加した培地でも培養を行った。チアゾリジン(BR
L49563)は、市販品(室町化学工業)を用いた。培養は16
時間行った。培養後、細胞を回収し、発現したルシフェ
ラーゼ活性を測定した。
【0041】その結果を図1に示す。レーン1は細胞1
を、レーン2は細胞2を、レーン3は細胞3をチアゾリ
ジン無添加の培地で培養した場合のルシフェラーゼ発現
量をそれぞれ示す。レーン4は、細胞3をチアゾリジン
を添加した培地で培養した場合のルシフェラーゼ発現量
を示す。
【0042】pM-PGC2、pCMX-PPARγ及び
UAS-tk-lucを導入(レーン3)することにより、
pM-PGC2とUAS-tk-lucを導入(レーン2)
した場合に比べてルシフェラーゼ活性(ルシフェラーゼ
遺伝子発現)の増大が観察された。また、培地中にチア
ゾリジンを加えたことによりpM-PGC2、pCMX-
PPARγ及びUAS-tk-lucを導入した細胞(レ
ーン4)でのルシフェラーゼ活性の減少が認められた(レ
ーン3の約5分の1)。これらのことから、PPARγの
存在によって、PGC2の転写能力が活性化され、チア
ゾリジンの共存によりPGC2の転写能力の活性化が抑
制されることが明らかとなった。チアゾリジンは、マウ
スの病態モデルにおいて、血糖降下作用を示すことが知
られている。この結果からレポーター活性の減少を指標
として血糖降下作用を持つ分子(化合物)のスクリーニン
グ系として利用可能であることが示された。
【0043】
【発明の効果】本発明のスクリーニング方法により、T
ZDと同じくPGC2-PPARγ複合体のリガンドと
して特異的に作用し、インスリン抵抗性改善薬として非
常に有効であると考えられる化合物を同定することが可
能となる。
【0044】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> Osaka Bioscience Institute <120> Method for screening drugs improving insulin resistance in diabete s <130> 171957 <160> 6 <170> PatentIn Ver. 2.1 <210> 1 <211> 1014 <212> PRT <213> Mus sp. <400> 1 Met Ala Gly Asn Asp Cys Gly Ala Leu Leu Asp Glu Glu Leu Ser Ser 1 5 10 15 Phe Phe Leu Asn Tyr Leu Ser Asp Thr Gln Gly Gly Asp Ser Gly Glu 20 25 30 Glu Gln Leu Cys Ala Asp Leu Pro Glu Leu Asp Leu Ser Gln Leu Asp 35 40 45 Ala Ser Asp Phe Asp Ser Ala Thr Cys Leu Gly Glu Leu Gln Trp Cys 50 55 60 Pro Glu Thr Ser Glu Thr Glu Pro Ser Gln Tyr Ser Pro Asp Asp Ser 65 70 75 80 Glu Leu Phe Gln Ile Asp Ser Glu Asn Glu Ala Leu Leu Ala Ala Leu 85 90 95 Thr Lys Thr Leu Asp Asp Ile Pro Glu Asp Asp Val Gly Leu Ala Ala 100 105 110 Phe Pro Glu Leu Asp Glu Gly Asp Thr Pro Ser Cys Thr Pro Ala Ser 115 120 125 Pro Ala Pro Leu Ser Ala Pro Pro Ser Pro Thr Leu Glu Arg Leu Leu 130 135 140 Ser Pro Ala Ser Asp Val Asp Glu Leu Ser Leu Leu Gln Lys Leu Leu 145 150 155 160 Leu Ala Thr Ser Ser Pro Thr Ala Ser Ser Asp Ala Leu Lys Asp Gly 165 170 175 Ala Thr Trp Ser Gln Thr Ser Leu Ser Ser Arg Ser Gln Arg Pro Cys 180 185 190 Val Lys Val Asp Gly Thr Gln Asp Lys Lys Thr Pro Thr Leu Arg Ala 195 200 205 Gln Ser Arg Pro Cys Thr Glu Leu His Lys His Leu Thr Ser Val Leu 210 215 220 Pro Cys Pro Arg Val Lys Ala Cys Ser Pro Thr Pro His Pro Ser Pro 225 230 235 240 Arg Leu Leu Ser Lys Glu Glu Glu Glu Glu Val Gly Glu Asp Cys Pro 245 250 255 Ser Pro Trp Leu Thr Pro Ala Ser Pro Gln Asp Ser Leu Ala Gln Asp 260 265 270 Thr Ala Ser Pro Asp Ser Ala Gln Pro Pro Glu Glu Asp Val Arg Ala 275 280 285 Met Val Gln Leu Ile Arg Tyr Met His Thr Tyr Cys Leu Pro Gln Arg 290 295 300 Lys Leu Pro Gln Arg Ala Pro Glu Pro Ile Pro Gln Ala Cys Ser Ser 305 310 315 320 Leu Ser Arg Gln Val Gln Pro Arg Ser Arg His Pro Pro Lys Ala Phe 325 330 335 Trp Thr Glu Phe Ser Ile Leu Arg Glu Leu Leu Ala Gln Asp Ile Leu 340 345 350 Cys Asp Val Ser Lys Pro Tyr Arg Leu Ala Ile Pro Val Tyr Ala Ser 355 360 365 Leu Thr Pro Gln Ser Arg Pro Arg Pro Pro Lys Asp Ser Gln Ala Ser 370 375 380 Pro Ala His Ser Ala Met Ala Glu Glu Val Arg Ile Thr Ala Ser Pro 385 390 395 400 Lys Ser Thr Gly Pro Arg Pro Ser Leu Arg Pro Leu Arg Leu Glu Val 405 410 415 Lys Arg Asp Val Asn Lys Pro Thr Arg Gln Lys Arg Glu Glu Asp Glu 420 425 430 Glu Glu Glu Glu Glu Glu Glu Glu Glu Glu Glu Glu Lys Glu Glu Glu 435 440 445 Glu Glu Glu Trp Gly Arg Lys Arg Pro Gly Arg Gly Leu Pro Trp Thr 450 455 460 Lys Leu Gly Arg Lys Met Asp Ser Ser Val Cys Pro Val Arg Arg Ser 465 470 475 480 Arg Arg Leu Asn Pro Glu Leu Gly Pro Trp Leu Thr Phe Thr Asp Glu 485 490 495 Pro Leu Gly Ala Leu Pro Ser Met Cys Leu Asp Thr Glu Thr His Asn 500 505 510 Leu Glu Glu Asp Leu Gly Ser Leu Thr Asp Ser Ser Gln Gly Arg Gln 515 520 525 Leu Pro Gln Gly Ser Gln Ile Pro Ala Leu Glu Ser Pro Cys Glu Ser 530 535 540 Gly Cys Gly Asp Thr Asp Glu Asp Pro Ser Cys Pro Gln Pro Thr Ser 545 550 555 560 Arg Asp Ser Ser Arg Cys Leu Met Leu Ala Leu Ser Gln Ser Asp Ser 565 570 575 Leu Gly Lys Lys Ser Phe Glu Glu Ser Leu Thr Val Glu Leu Cys Gly 580 585 590 Thr Ala Gly Leu Thr Pro Pro Thr Thr Pro Pro Tyr Lys Pro Met Glu 595 600 605 Glu Asp Pro Phe Lys Pro Asp Thr Lys Leu Ser Pro Gly Gln Asp Thr 610 615 620 Ala Pro Ser Leu Pro Ser Pro Glu Ala Leu Pro Leu Thr Ala Thr Pro 625 630 635 640 Gly Ala Ser His Lys Leu Pro Lys Arg His Pro Glu Arg Ser Glu Leu 645 650 655 Leu Ser His Leu Gln His Ala Thr Thr Gln Pro Val Ser Gln Ala Gly 660 665 670 Gln Lys Arg Pro Phe Ser Cys Ser Phe Gly Asp His Asp Tyr Cys Gln 675 680 685 Val Leu Arg Pro Glu Ala Ala Leu Gln Arg Lys Val Leu Arg Ser Trp 690 695 700 Glu Pro Ile Gly Val His Leu Glu Asp Leu Ala Gln Gln Gly Ala Pro 705 710 715 720 Leu Pro Thr Glu Thr Lys Ala Pro Arg Arg Glu Ala Asn Gln Asn Cys 725 730 735 Asp Pro Thr His Lys Asp Ser Met Gln Leu Arg Asp His Glu Ile Arg 740 745 750 Ala Ser Leu Thr Lys His Phe Gly Leu Leu Glu Thr Ala Leu Glu Gly 755 760 765 Glu Asp Leu Ala Ser Cys Lys Ser Pro Glu Tyr Asp Thr Val Phe Glu 770 775 780 Asp Ser Ser Ser Ser Ser Gly Glu Ser Ser Phe Leu Leu Glu Glu Glu 785 790 795 800 Glu Glu Glu Glu Glu Gly Gly Glu Glu Asp Asp Glu Gly Glu Asp Ser 805 810 815 Gly Val Ser Pro Pro Cys Ser Asp His Cys Pro Tyr Gln Ser Pro Pro 820 825 830 Ser Lys Ala Ser Arg Gln Leu Cys Ser Arg Ser Arg Ser Ser Ser Gly 835 840 845 Ser Ser Ser Cys Ser Ser Trp Ser Pro Ala Thr Arg Lys Asn Phe Arg 850 855 860 Arg Glu Ser Arg Gly Pro Cys Ser Asp Gly Thr Pro Ser Val Arg His 865 870 875 880 Ala Arg Lys Arg Arg Glu Lys Ala Ile Gly Glu Gly Arg Val Val Tyr 885 890 895 Ile Arg Asn Leu Ser Ser Asp Met Ser Ser Arg Glu Leu Lys Lys Arg 900 905 910 Phe Glu Val Phe Gly Glu Ile Val Glu Cys Gln Val Leu Thr Arg Ser 915 920 925 Lys Arg Gly Gln Lys His Gly Phe Ile Thr Phe Arg Cys Ser Glu His 930 935 940 Ala Ala Leu Ser Val Arg Asn Gly Ala Thr Leu Arg Lys Arg Asn Glu 945 950 955 960 Pro Ser Phe His Leu Ser Tyr Gly Gly Leu Arg His Phe Arg Trp Pro 965 970 975 Arg Tyr Thr Asp Tyr Asp Pro Thr Ser Glu Glu Ser Leu Pro Ser Ser 980 985 990 Gly Lys Ser Lys Tyr Glu Ala Met Asp Phe Asp Ser Leu Leu Lys Glu 995 1000 1005 Ala Gln Gln Ser Leu His 1010 <210> 2 <211> 3045 <212> DNA <213> Mus sp. <400> 2 atggcgggga acgactgcgg cgcgctgctg gatgaagagc tctcgtcctt cttcctcaac 60 tatctctctg acacgcaggg tggggactct ggagaggaac agctgtgtgc tgacttgcca 120 gagcttgacc tctcccagct ggacgccagt gactttgact cagccacgtg ccttggggag 180 ctgcagtggt gcccggagac ctcagagaca gagcccagcc agtacagccc cgatgactcc 240 gagctcttcc agattgacag tgagaatgaa gctctcttgg ctgcgcttac gaagaccctg 300 gatgacatcc ccgaagacga tgtggggctg gctgccttcc cagaactgga tgaaggcgac 360 acaccatcct gcaccccagc ctcacctgcc cccttatctg caccccccag ccccaccctg 420 gagaggcttc tgtccccagc gtctgacgtg gacgagcttt cactgctaca gaagctcctc 480 ctggccacat cctccccaac agcaagctct gacgctctga aggacggggc cacctggtcc 540 cagaccagcc tcagttccag aagtcagcgg ccttgtgtca aggtggatgg cacccaggat 600 aagaagaccc ccacactgcg ggctcagagc cggccttgta cggaactgca taagcacctc 660 acttcggtgc tgccctgtcc cagagtgaaa gcctgctccc caactccgca cccgagccct 720 cggctcctct ccaaagagga ggaggaggag gtgggggagg attgcccaag cccttggctg 780 actccagcct cgccccaaga ctccctagca caggacacgg ccagccccga cagtgcccag 840 cctcccgagg aggatgtgag ggccatggta cagctcattc gctacatgca tacctactgc 900 ctgcctcaga ggaagctgcc ccaacgggcc ccagagccaa tcccccaggc ctgcagcagc 960 ctctccaggc aggttcaacc ccgatcccgg catcccccca aagccttctg gactgagttc 1020 tctatcctaa gggaacttct ggcccaagat atcctctgtg atgttagcaa gccctaccgc 1080 ctggccatac ctgtctatgc ttccctcaca cctcagtcca ggcccaggcc ccccaaggac 1140 agtcaggcct cccctgccca ctctgccatg gcagaagagg tgagaatcac tgcttccccc 1200 aagagcaccg ggcctagacc cagcctgcgt cctctgaggc tggaggtgaa acgggatgtt 1260 aacaagccta caaggcaaaa gcgggaggaa gatgaggagg aggaggagga agaagaagaa 1320 gaggaagaag aaaaagaaga ggaagaagag gagtggggca ggaagagacc aggtcgtggc 1380 ctgccatgga ccaaactagg gaggaagatg gacagctccg tgtgccccgt gcggcgctcc 1440 aggagactga atccagagct gggtccctgg ctgacattca ctgatgagcc cttaggtgct 1500 ctgccctcga tgtgcctgga tacagagacc cacaacctgg aggaagacct gggcagcctc 1560 acagacagta gtcaaggccg gcagctcccc cagggatccc agatccccgc cctggaaagc 1620 ccctgtgaga gtgggtgcgg agacacagat gaagatccaa gctgcccaca gcccacttcc 1680 agagactcct ccaggtgcct catgctggcc ttgtcacaaa gcgactctct tggcaagaag 1740 agctttgagg agtccctgac ggtggagctt tgcggcacgg caggactcac gccacccacc 1800 acacctccat acaagccaat ggaggaggac cccttcaagc cagacaccaa gctcagccca 1860 ggccaagaca cagctcccag ccttccctcc cccgaggctc ttccgctcac agccacccca 1920 ggagcttccc acaagctgcc caagaggcac ccagagcgaa gcgagctcct gtcccatttg 1980 cagcatgcca caacccaacc agtctcacag gctggccaga agcgcccctt ctcctgctcc 2040 tttggagacc acgactactg ccaggtgctc aggccagagg ctgccctgca gaggaaggtg 2100 ctgcggtcct gggagccaat cggggtccac cttgaagact tggcccagca gggtgcccct 2160 ctgccaacgg aaacaaaggc ccctaggagg gaggcaaacc agaactgtga ccctacccac 2220 aaggacagca tgcagctaag agaccatgag atccgtgcca gtctcacaaa gcactttggg 2280 ctgctggaga ctgctctgga aggtgaagac ctggcgtcct gtaaaagccc ggagtatgac 2340 accgtatttg aggacagcag cagcagcagt ggcgagagta gcttcctgct tgaggaggag 2400 gaggaagagg aggagggagg ggaagaggac gatgaaggag aggactcagg ggtcagccct 2460 ccctgctctg atcactgccc ctaccagagc ccacccagta aggccagtcg gcagctctgc 2520 tcccgaagcc gctccagttc cggctcctcg tcctgcagct cctggtcacc agccacccgg 2580 aagaacttca gacgtgagag cagagggccc tgttcagatg gaaccccaag cgtccggcat 2640 gccaggaagc ggcgggaaaa ggccatcggt gaaggccgtg tggtatacat tcgaaatctc 2700 tccagtgaca tgagctctcg ggaactaaag aagcgctttg aggtgttcgg tgagattgta 2760 gagtgccagg tgctgacgag aagtaaaaga ggccagaagc acggttttat caccttccgg 2820 tgttcagagc acgctgccct gtccgtgagg aacggcgcca ccctgagaaa gcgcaatgag 2880 ccctccttcc acctgagcta tggagggctc cggcacttcc gttggcccag atacactgac 2940 tatgatccca catctgagga gtcccttccc tcatctggga aaagcaagta cgaagccatg 3000 gattttgaca gcttactgaa agaggcccag cagagcctgc attga 3045 <210> 3 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <223> Description of Artificial Sequence: primer sequence for PPARgamma <400> 3 atgggtgaaa ctctgggaga 20 <210> 4 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <223> Description of Artificial Sequence: primer sequence for PPARgamma <400> 4 ctaatacaag tccttgtaga 20 <210> 5 <211> 24 <212> DNA <213> Artificial Sequence <223> Description of Artificial Sequence: binding site of GAL4 <400> 5 cgacggagta ctgtcctccg agct 24 <210> 6 <211> 24 <212> DNA <213> Artificial Sequence <223> Description of Artificial Sequence: binding site of GAL4 <400> 6 cggaggacag tactccgtcg agct 24
【図面の簡単な説明】
【図1】 PGC2によるPPARγの転写活性調節を
示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/50 G01N 33/53 D 33/53 33/566 33/566 (C12Q 1/02 //(C12Q 1/02 C12R 1:91) C12R 1:91) C12N 15/00 ZNAA Fターム(参考) 2G045 AA40 BB20 CB01 DA12 DA13 DA36 DA80 4B024 AA11 BA08 BA63 BA80 CA04 CA07 DA02 FA02 GA11 GA18 HA11 4B063 QA01 QA05 QQ08 QQ13 QQ22 QQ61 QR33 QR60 QR77 QR80 QS03 QS05 QS36 4H045 AA10 AA30 BA10 BA41 CA40 EA50 FA72 FA74 HA07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PGC2-PPARγ複合体のリガンド
    のスクリーニング方法であって、 1)DNA結合ドメイン及びPGC2を含む融合蛋白
    質、 2)PPARγ、並びに、 3)応答因子、プロモーター、及び、該プロモーターに
    より発現され得るよう連結されたレポーター遺伝子を含
    むベクター、を含む系に、被検物質を添加し、レポータ
    ー遺伝子の発現を指標としてPGC2-PPARγ複合
    体の転写活性調節を検出することを含む方法。
  2. 【請求項2】 該スクリーニングが細胞内で行われる、
    請求項1に記載のスクリーニング方法。
  3. 【請求項3】 該細胞が哺乳動物細胞である、請求項2
    に記載のスクリーニング方法。
  4. 【請求項4】 スクリーニングするリガンドが、PGC
    2-PPARγ複合体の活性を抑制するものである、請
    求項1に記載のスクリーニング方法。
  5. 【請求項5】 DNA結合ドメイン及びPGC2を含む
    融合蛋白質。
  6. 【請求項6】 DNA結合ドメインがGAL4蛋白質の
    DNA結合領域を含むものである、請求項5に記載の融
    合蛋白質。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の融合蛋白質をコードす
    る核酸。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の融合蛋白質をコードす
    る核酸。
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