JP2002056766A - 回路遮断器の過電流引外し装置 - Google Patents

回路遮断器の過電流引外し装置

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JP2002056766A
JP2002056766A JP2000242546A JP2000242546A JP2002056766A JP 2002056766 A JP2002056766 A JP 2002056766A JP 2000242546 A JP2000242546 A JP 2000242546A JP 2000242546 A JP2000242546 A JP 2000242546A JP 2002056766 A JP2002056766 A JP 2002056766A
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JP
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plunger
cylinder
oil
gap
armature
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JP2000242546A
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Yoshiaki Kawashima
善明 川嶋
Tsuneo Ebisawa
恒雄 海老澤
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】オイルダシュポット構造の鉄心を有する過電流
引外し装置において、時延動作時間の設定を容易にす
る。 【解決手段】接極子4で閉塞されたシリンダ7内に、段
付き円柱状のプランジャ8と戻しばね9とが制動油とと
もに封入されたオイルダシュポット構造の鉄心におい
て、シリンダ内壁面で移動を案内されるプランジャ8の
大径部外周面に軸方向のスリット11を設け、その断面
積により制動抵抗を調整するようにする。シリンダ内壁
面とプランジャ外周面との隙間Gにより制動抵抗を調整
する場合には、隙間Gが過大になると時延動作特性の繰
り返し精度が悪化するが、スリット11を設けることに
より隙間Gを適正に保つことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、配線用遮断器や
漏電遮断器などの回路遮断器に組み込まれる過電流引外
し装置に関し、特にオイルダシュポット構造の鉄心を有
する完全電磁形の過電流引外し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は上記過電流引外し装置の従来構成
を示す縦断面図である。図3において、過電流引外し装
置は、L字形に形成された磁性板からなるヨーク1と、
その一方の脚部に連結されたオイルダシュポット構造の
鉄心2と、その外側に配置された電磁コイル3と、鉄心
2の一端の接極子4と対向するように、ヨーク1の他方
の脚部に回動可能に支持されたアーマチュア5と、この
アーマチュア5とヨーク1との間に掛けられた復帰スプ
リング6とからなっている。鉄心2は、開口端が接極子
4により閉塞された底付き円筒体からなるシリンダ7内
に、プランジャ8がシリコンオイルなどからなる制動油
とともに移動自在に収容され、プランジャ8と接極子4
との間に圧縮コイルスプリングからなる戻しばね9が挿
入されている。プランジャ8は段付き円柱状で、小径部
に戻しばね9が嵌め込まれ、大径部がシリンダの内壁面
に案内されて移動する。
【0003】このような過電流引外し装置において、電
磁コイル3を通過する回路電流が過負荷状態になると、
プランジャ8に対する吸引力が戻しばね9に打ち勝ち、
プランジャ8は接極子4に向って移動する。その際、プ
ランジャ8は、制動油による制動力を受ける。プランジ
ャ8が接極子4に接近し、磁気回路の抵抗が小さくなっ
たところで、アーマチュア5は復帰スプリング6に抗し
て接極子4に吸引されて回路遮断器のトリップバー10
を押し、回路遮断器をトリップさせる(時延動作)。ま
た、回路電流が短絡状態になると、プランジャ8はほと
んど移動しないままで、アーマチュア5は瞬時に接極子
4に吸引されて回路遮断器をトリップさせる(瞬時動
作)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記時延動作におい
て、過電流引外し装置の動作時間は、主に制動油の粘性
及びプランジャ8の大径部外周面とシリンダ7の内壁面
との間の隙間Gにより決まるが、制動油の粘性の微調整
は困難なので、時延動作時間の調整は結局、隙間Gに依
存することになる。ところが、プランジャ8の大径部は
移動時の案内部も兼ねるため、隙間Gをある程度以上大
きくなると、時延動作特性の繰り返し精度が悪くなると
いう問題があった。そこで、この発明の課題は、上記隙
間Gを増やすことなく、時延動作時間を自由に設定でき
るようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、開口端が接極子により閉塞された底付
き円筒体からなるシリンダ内に、円柱状のプランジャが
制動油とともに移動自在に収容され、前記プランジャと
前記接極子との間に戻しばねが挿入されたオイルダシュ
ポット構造の鉄心を有する回路遮断器の過電流引外し装
置において、前記シリンダの内壁面で案内される前記プ
ランジャの外周面に、軸方向のスリットを設けるものと
する。このような手段によれば、スリットの断面積を変
えることにより、プランジャ案内面での隙間を変えるこ
となく時延動作時間を自由に設定することができ、また
プランジャの案内はスリット部以外のプランジャ外周面
で行うことができる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1及び図2はこの発明の実施の
形態を示すもので、図1は鉄心部分の縦断面図、図2
(A)は図1におけるプランジャの側面図、図2(B)
はその大径部の横断面図である。図1及び図2におい
て、従来例と相違するのは、シリンダ7の内壁面で案内
されるプランジャ8の大径部外周面に、方形断面の軸方
向のスリット11が等間隔で4本設けられている点であ
る。スリット11はプランジャ8が電磁吸引力を受けて
シリンダ7内を接極子4に向って移動する際に、制動油
がプランジャ8の接極子側から反接極子側に流動する通
路となり、その断面積が大きくなるとプランジャ8の移
動に対する制動力が小さくなり、また小さくなると制動
力が大きくなる。
【0007】従って、スリット11の断面積を変えるこ
とにより、過電流引外し装置の時延動作時間を適宜に設
定することができ、その際、プランジャ8の大径部外周
面とシリンダ内壁面との隙間Gを適正に保つことによ
り、プランジャ大径部のスリット11がない外周面でプ
ランジャ8の移動を繰り返し精度良く案内することがで
きる。なお、スリット11の本数は4本に限らず、1〜
複数本に任意に定めることができ、またその断面形状も
方形に限らず適宜の形状、例えばU字状や三角形状にす
ることが可能である。また、プランジャの段付き形状も
図示2段に限られるものではなく、あるいは段がなくて
もこの発明は適用可能である。
【0008】
【発明の効果】以上の通り、この発明によれば、シリン
ダ内壁面で案内されるプランジャ外周面に制動抵抗を調
節するためのスリットを1本あるいは複数本設けること
により、プランジャ外周面とシリンダ内壁面との隙間を
大きくすることなく時延動作時間を自由に設定し、過電
流引外し装置の動作特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す過電流引外し装置
の鉄心の縦断面図である。
【図2】図1におけるプランジャを示し、(A)は側面
図、(B)は横断面図である。
【図3】従来例を示す過電流引外し装置の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
2 鉄心 4 接極子 7 シリンダ 8 プランジャ 9 戻しばね 11 スリット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開口端が接極子により閉塞された底付き円
    筒体からなるシリンダ内に、円柱状のプランジャが制動
    油とともに移動自在に収容され、前記プランジャと前記
    接極子との間に戻しばねが挿入されたオイルダシュポッ
    ト構造の鉄心を有する回路遮断器の過電流引外し装置に
    おいて、 前記シリンダの内壁面で案内される前記プランジャの外
    周面に、軸方向のスリットを設けたことを特徴とする回
    路遮断器の過電流引外し装置。
JP2000242546A 2000-08-10 2000-08-10 回路遮断器の過電流引外し装置 Pending JP2002056766A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013145643A (ja) * 2012-01-13 2013-07-25 Panasonic Corp ダッシュポット、これを用いた、回路遮断器の電磁引き外し装置
KR101389668B1 (ko) 2008-03-03 2014-04-28 후지 덴키 기기세이교 가부시끼가이샤 회로 차단기의 전자 인외 장치
JP2016152136A (ja) * 2015-02-18 2016-08-22 パナソニックIpマネジメント株式会社 電磁引き外し装置および回路遮断器
CN112117168A (zh) * 2020-09-01 2020-12-22 拉波斯电气(中国)有限公司 一种断路器及其油杯装置

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