JP2002053433A - 美爪料 - Google Patents

美爪料

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JP2002053433A
JP2002053433A JP2000242881A JP2000242881A JP2002053433A JP 2002053433 A JP2002053433 A JP 2002053433A JP 2000242881 A JP2000242881 A JP 2000242881A JP 2000242881 A JP2000242881 A JP 2000242881A JP 2002053433 A JP2002053433 A JP 2002053433A
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resin
pearlescent pigment
nail
glass
film
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Kimitoku Hirai
公徳 平井
Takeshi Hata
毅 畑
Toru Watanabe
渡邊  徹
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Kose Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用した際に安定性がよく、従来にない輝き
を持ち、かつ分散性や化粧持ちにも優れる美爪料に関す
る。 【解決手段】 ガラスフレークの表面を金属酸化物で被
覆した、平均厚さが0.1〜3.0μm、平均粒径が1
〜700μm、アスペクト比が5〜500である真珠光
沢顔料をさらにフルオロアルキルリン酸エステルエタノ
ールアミン塩で表面処理することにより得られる表面処
理真珠光沢顔料を0.01〜30質量%と、皮膜形成剤
とを含有することを特徴とする美爪料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラスフレークの
表面を金属酸化物で被覆した真珠光沢顔料を特定の化合
物でさらに表面処理した表面処理真珠光沢顔料と、皮膜
形成剤とを用いる美爪料に関し、更に詳細には、使用し
た際に安定性がよく、従来にない輝きを持ち、かつ分散
性や化粧持ちにも優れる美爪料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、美爪料においては、有機顔
料、無機顔料、パール剤あるいはラメ等を配合し、幅広
い色調を演出しているが、最近では、特にパール感やラ
メ感を強調した輝きのある煌びやかな雰囲気が流行し、
インパクトのあるものが好まれるようになってきた。
【0003】このような状況の中、現状のパール剤やラ
メでは現状の流行に充分に対応できなくなってきたた
め、より輝きがあり、煌びやかな新しい顔料素材が求め
られるようになっている。そして、その顔料素材には、
輝きや煌びやかさだけでなく、美爪料基剤に配合した場
合の相溶性の良さや安定性の他、爪に適用した際ののび
や、滑らかさ等の官能性および使用性に優れていること
も要求される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、従来
のパール剤やラメに比べてより優れた輝きなどを有し、
しかも美爪料中に配合しても相溶性や安定性あるいは使
用感がよい真珠光沢顔料を見出し、上記課題を解決した
美爪料を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記実状に鑑み、本発明
者らは鋭意研究を行った結果、表面を金属酸化物で被覆
したガラスフレークをさらに特定のフッ素系化合物で表
面処理した表面処理真珠光沢顔料と、皮膜形成剤とを組
み合わせれば、安定性がよく、従来にない輝きを持ち、
かつ分散性や化粧持ち等の各種の使用上の特性に優れる
美爪料が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、ガラスフレークの表
面を金属酸化物で被覆した、平均厚さが0.1〜3.0
μm、平均粒径が1〜700μm、アスペクト比が5〜
500である真珠光沢顔料をさらにフルオロアルキルリ
ン酸エステルエタノールアミン塩で表面処理することに
より得られる表面処理真珠光沢顔料を0.01〜30質
量%と、皮膜形成剤とを含有する美爪料を提供すること
である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明真珠光沢顔料は、ガラスフ
レークを母材とし、その表面を金属酸化物で被覆したも
のである。ここでいうガラスフレークとは、シリカ(S
iO)を45〜75質量%(以下、単に「%」で示
す)程度含有するガラスフィルムを粉砕することにより
得られるものである。ガラスフレークとしては、例え
ば、溶融法で製造されるものが挙げられ、公知の技術、
例えば特公昭41−17148号公報、特公昭45−3
541号公報に記載の方法で製造することができる。
【0008】上記の方法で得られるガラスフレークは、
自由表面を持つ溶融ガラスを冷却固化するため、その表
面は非常に平滑であり、さらに非晶質でへき開性を有し
ないので、その表面にほとんど段差が生じない。また、
シリカが80%以上含有されるシリカガラスに比べ若干
の柔軟性を有するため、破砕され難く、化粧料への配合
に適している。
【0009】また、形状的には、平均厚さ0.1〜3.
0μmのガラスフィルムを粉砕後分級し、平均粒径1〜
700μm、平均厚さ0.1〜3.0μm、アスペクト
比5〜500のガラスフレークを得ることができる。
【0010】ガラスフレークの原料となるガラスとして
は、シリカを上記した範囲で含有し、溶融成形できるも
のならどのような組成でも良く、ソーダライムガラス、
Sガラス、Eガラス、Cガラスなどが例示されるが、特
にCガラスが好ましい。
【0011】本発明の真珠光沢顔料は、ガラスフレーク
の表面を金属酸化物で被覆した後の状態で、平均厚さが
0.1〜3.0μm、平均粒径が1〜700μm、アス
ペクト比が5〜500であるものである。平均厚さにつ
いては、ガラスフレークは、製造技術上0.1μmより
薄くすることは困難であり、またその一方で3.0μm
より厚い場合、ざらつき感を生じ感触的に好ましくな
い。
【0012】また、平均粒径が1μm未満の場合は、十
分な光輝感が得られず、一方700μmより大きい場合
は、ざらざら感が強くなり、光沢も強すぎて不自然にな
ってしまい、これもまた不適である。
【0013】さらに、そのアスペクト比が5より小さい
場合は、その肌上でののび感が悪くなり、一方500よ
り大きい場合は、肌へのフィット感が悪く、かつ、その
金属被覆物の外観も光沢が強すぎて、本発明としては好
ましくない。なお、ここで「アスペクト比」とは、ガラ
スフレークの平均粒径を平均厚さで除した値を指すもの
である。
【0014】このガラスフレークを金属酸化物で被覆す
ることにより、外観上真珠に似た光沢を示す真珠光沢顔
料が得ることができるが、この被覆に用いられる金属酸
化物としては、チタニア(TiO)、ジルコニアまた
は酸化鉄などの金属酸化物が挙げられる。金属酸化物に
よる被膜の成形方法は、公知の技術を利用すれば良く、
例えば、特公昭43−25644号公報、特開昭47−
34529号公報に記載されている方法を利用すること
ができ、具体的には硫酸チタニル溶液または四塩化チタ
ン溶液にガラスフレークを懸濁させ、かかる溶液を昇温
することによりチタニアを析出させ、ガラスフレーク上
に被膜を設けることができる。ただし、この方法に限定
するものではなく、ガラスフレーク上に薄く被膜を設け
ることが出来る方法であれば、特に制限はされない。
【0015】なお、上記真珠光沢顔料においては、ガラ
スフレ−ク上の被膜の厚さを制御することで、干渉によ
る任意の色調を発現させることが出来る。この被膜の厚
さは、20〜250nmが好ましい。厚さが20nm未
満では光輝感が発現し難く、一方250nmより厚い場
合には、適度な透明感を有する光輝的な外観が得られな
い場合がある。なお、皮膜はかかる微小な厚さであるた
め、ガラスフレークと真珠光沢顔料の厚さは大差ないも
のである。
【0016】本発明においては、上記の真珠光沢顔料を
フルオロアルキルリン酸エステルエタノールアミン塩を
用いて表面処理することにより得られた表面処理真珠光
沢顔料(以下、「表面処理真珠光沢顔料」という)とし
て用いる。表面処理に用いるフルオロアルキルリン酸エ
ステルエタノールアミン塩としては、例えば、下記一般
式(1)
【0017】
【化1】 (式中、m=1.0〜2.5、また、nは6〜18の整
数を示す。)で表される化合物が挙げられ、具体的には
アサヒガードAG−530(旭硝子(株)製))等の市
販品が挙げられる。
【0018】前記真珠光沢顔料の表面をフルオロアルキ
ルリン酸エステルエタノールアミン塩で処理する方法と
しては、特に制限されないが、例えば、フルオロアルキ
ルリン酸エステルエタノールアミン塩をアセトン、トル
エン等の有機溶媒に加熱溶解せしめ、その中に真珠光沢
顔料を加え、撹拌後溶媒を留去して粉体上にフルオロア
ルキルリン酸エステルエタノールアミン塩をコーティン
グし、場合によっては更に焼き付け処理をする方法や、
真珠光沢顔料に水を加えてスラリー状態とし、一方フル
オロアルキルリン酸エステルエタノールアミン塩を水に
加え撹拌して0.1〜5%のエマルジョン状態としたも
のを、前記スラリーに徐々に注加・混合した後酸性と
し、常温又は高温静置などによってエマルジョンを破壊
して洗浄、濾過、乾燥する方法が採用される。また本発
明の効果を損なわない範囲で、フルオロアルキルリン酸
エステルエタノールアミン塩以外のシリコーン、高級脂
肪酸、高級アルコール、エステル、ワックスなどの他の
コーティング剤で前処理または同時に処理してもよい。
【0019】なお、フルオロアルキルリン酸エステルエ
タノールアミン塩は、撥水性又は使用性を考慮して、真
珠光沢顔料に対して0.1〜50%、特に0.5〜20
%用いるのが好ましい。
【0020】一方、本発明の美爪料において用いられる
皮膜形成剤としては、特に制約はなく、通常美爪料に用
いられる皮膜形成樹脂であればいずれのものも使用する
ことができる。このうち、ニトロセルロース系樹脂とし
ては、例えば、硝化綿HIG1/2、硝化綿HIG1/
4、硝化綿HIG1/8等が例示列挙される。またニト
ロセルロース系以外の皮膜形成樹脂としては、例えばア
ルキッド系樹脂、アクリル系樹脂、トルエンスルホンア
ミド系樹脂等の合成樹脂、あるいはロジン、シェラック
等の天然樹脂などが例示される。これら樹脂は、必要に
応じて、これらの1種又は2種以上を用いることができ
る。
【0021】このうち、特にベンゼン環を有する樹脂、
例えばフタル酸系アルキッド樹脂、トルエンスルホンア
ミド樹脂、トルエンスルホンアミドエポキシ樹脂、安息
香酸ショ糖エステル、アクリル酸アルキル・スチレン共
重合体、アクリル酸アクリロニトリル・スチレン共重合
体などを皮膜形成剤として用いることが好ましい。ベン
ゼン環を有する樹脂を皮膜形成剤として用いることが好
ましい理由は、これらの樹脂で形成される塗布膜は優れ
たつやを有しているため、真珠光沢顔料と併せて用いる
ことにより、真珠光沢顔料の輝きをより助長することが
できるためである。
【0022】本発明の美爪料は、皮膜形成剤と、美爪料
の全組成中に対して0.01〜30%、好ましくは、
0.1〜20%の表面処理真珠光沢顔料を、常法に従っ
て配合することにより調製される。また、皮膜形成剤の
割合については特に制約はないが、好ましくは10〜6
0%配合される。一方、ベンゼン環を有する樹脂を含む
場合には、当該樹脂は全組成中に対して1〜40%とす
ることが好ましい。
【0023】なお、本発明の美爪料には、通常広く用い
られるネールエナメルの他、ネールエナメルの接着性・
耐久性向上の為に用いられるベースコートやネールエナ
メルの皮膜強化等の為に用いられるトップコートも含ま
れるから、使用目的に合わせ適宜皮膜形成剤を選択する
必要がある。
【0024】本発明の美爪料は、前記の表面処理真珠光
沢顔料及び皮膜形成剤以外は、本発明の効果を損なわな
い範囲で、通常の美爪料に用いられる成分を配合するこ
とができる。配合することのできる成分としては、例え
ば、可塑剤、溶剤、粉体、希釈剤、ゲル化剤、粘度調整
剤、油剤、界面活性剤、沈降防止剤、紫外線吸収剤、褪
色防止剤、酸化防止剤、消泡剤、水溶性成分、美容成
分、香料等を挙げることができる。
【0025】上記成分のうち、可塑剤としては例えばジ
ブチルフタレート、ジオクチルフタレート等のフタル酸
エステル系、クエン酸トリブチル、クエン酸アセチルト
リブチル等のクエン酸エステル系、カンフル等が挙げら
れる。
【0026】また溶剤としては、例えば、トルエン、キ
シレン等の芳香族炭化水素や、例えば、酢酸エチル、酢
酸ブチル、イソプロピルアルコール、エチルアルコー
ル、酢酸イソブチル、メチルエチルケトン、アセトン等
の非芳香族系溶剤であり、これら溶剤は1種又は2種以
上配合することができる。この中で、安全性を考慮した
場合は、非芳香族系溶剤を使用することが望ましい。
【0027】更に粉体としては、例えば体質顔料、白色
顔料、有色顔料、有機粉末、パール剤、ラメ剤、有機色
素等が使用可能である。具体的には、タルク、カオリ
ン、マイカ、合成マイカ、セリサイト、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マ
グネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、炭化ケ
イ素、硫酸バリウム、ベントナイト、ヘクトライト、ス
メクタイト、有機変性ベントナイト、有機変性ヘクトラ
イト、酸化チタン、無水ケイ酸、亜鉛華、酸化マグネシ
ウム、酸化アルミニウム、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化
鉄、一酸化チタン、チッ化ホウ素、酸化クロム、コンジ
ョウ、群青、酸化鉄雲母、酸化鉄雲母チタン、オキシ塩
化ビスマス、ナイロン粉末、ポリエチレン粉末、ポリス
チレン粉末、メチルメタアクリレート粉末、ポリテトラ
フルオロエチレンパウダー、ウールパウダー、シルクパ
ウダー、ウレタンパウダー、シリコンパウダー、結晶セ
ルロース、雲母チタン、タール色素及びそれのレーキ色
素等、又はこれらを複合化したものが挙げられ、これら
は特に限定されるものではなく、必要に応じて1種又は
2種以上を用いることができる。また、これらの粉体は
本発明の効果を妨げない範囲で一般油剤、シリコーン化
合物、フッ素化合物、界面活性剤等で処理したものも使
用することができる。
【0028】更にまた美容成分としては、タンパク質、
ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、ビタミ
ン類、生薬等が挙げられる。
【0029】本発明で用いる表面処理真珠光沢顔料は、
母材がシリカを80%以上含むシリカガラスであるもの
に比べて、柔軟性がありかつ優れた光輝感を有し、かつ
表面をフルオロアルキルリン酸エステルエタノールアミ
ン塩で改質したものであるため、これを美爪料に配合し
た場合、当該顔料の有する輝きあるいは煌めきと、配合
された系の安定性を両立させることが可能となり、適用
後の外観や使用感の良い美爪料を得ることができる。
【0030】
【実施例】次に、実施例および参考例を挙げて本発明を
更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例等に何ら
制約されるものではない。
【0031】参 考 例 1 表面処理真珠光沢顔料の調製: (1)母材として、表1に示すCガラスを用い、これか
ら以下の方法に準じてガラスフレークを製造した。この
ガラスフレークに対し、ルチル型チタニアを加え、以下
の方法に準じてガラスフレーク表面を被覆して真珠光沢
顔料(原顔料1〜4)を得た。
【0032】(2)上記(1)で得られた各原顔料に水
を加えてスラリー状態とした。一方、アサヒガードAG
−530(旭硝子社製)に加え、攪拌してエマルジョン
状態とした。これを上記スラリー状態のものに注加・混
合した後、静置し、洗浄、ろ過、乾燥することにより5
%のフルオロアルキルリン酸エステルエタノールアミン
塩で表面処理した真珠光沢顔料(処理顔料1〜4)を得
た。
【0033】(3)(a)原顔料1および2を用い、界面
活性剤であるニッコールDDP−6(ニッコーケミカル
ズ社製)を用いて比較顔料1および2を得た。具体的に
は、イソプロピルアルコールにニッコールDDP−6を
溶解し、この中に原顔料1または2を添加攪拌後、イソ
プロピルアルコールを揮散させて、5%の界面活性剤で
処理した真珠光沢顔料(比較顔料1および2)を得た。 (b)原顔料3および4を用い、シリコーンであるシリコ
ンKF99(信越化学工業社製)を用いて比較顔料3お
よび4を得た。具体的には、イソプロピルアルコールに
シリコンKF99を溶解し、この中に原顔料3または4
を添加攪拌後、イソプロピルアルコールを揮散させるこ
とによって、5%のシリコンで処理した真珠光沢顔料
(比較顔料3および4)を得た。 (c)上記(2)において、原顔料に代えて雲母チタンを
用いる以外は全く同様に処理して表面処理雲母チタン
(比較顔料5)を得た。
【0034】(ガラスフレークの調整)表1の構成のC
ガラスを1200℃で溶融し、円筒状にブロー延伸薄膜
化して冷却固化することにより所定の厚さにした。これ
を粉砕分級して所定の厚さ、粒度およびアスペクト比を
有するガラスフレークを製造した。
【0035】(真珠光沢顔料の製造)ガラスフレークを
塩化白金酸を添加した四塩化チタン溶液中に懸濁させ、
この懸濁液を加熱して1時間煮沸させて、ガラスフレー
ク表面にチタニア被膜を設けた。濾過水洗後乾燥させ、
その後600℃で30分熱処理し、表2の物性の真珠光
沢顔料を得た。
【0036】(Cガラスの構成)
【表1】
【0037】(真珠光沢顔料の物性)
【表2】
【0038】実 施 例 1 美 爪 料 :参考例1で得られた各顔料を用い、表2
に示す組成および下記の製造方法により、本発明品1〜
4および比較品1〜5の美爪料を製造した。これらの得
られた美爪料について、以下に示す評価方法により、
「輝き」、「分散性」「沈降のなさ」、「化粧持ち」に
ついて評価した。この評価結果を表3に示す。
【0039】(美爪料の配合組成)
【表3】
【0040】(美爪料の製造方法)成分1〜9をデスパ
にて混合する。これに成分10〜22を添加し、デスパ
で10分間混合攪拌して本発明品1〜4および比較品1
〜5の美爪料を得た。
【0041】(評価方法) 輝 き:製造直後の美爪料の色調を観察し、以下の基準
により評価した。 評 価: 内 容 ◎ : 従来に無い輝きを非常に有している ○ : 従来に無い輝きをやや有している △ : 従来の輝きレベルである。
【0042】分 散 性:製造直後の美爪料について、そ
の分散状態を観察し、以下の基準により評価した。 評 価: 内 容 ◎ : 全く凝集が見られない ○ : ほとんど凝集が見られない △ : やや凝集が見られる × : 凝集が見られる ××: 非常に凝集が見られる
【0043】沈 降 の な さ:美爪料を50℃の恒温槽
に1ヶ月放置した後の顔料の沈降状況を、以下の基準に
より評価した。 評 価: 内 容 ◎ : 全く沈降なし ○ : ほとんど沈降なし △ : やや沈降あり × : 沈降あり ××: 著しい沈降あり
【0044】化粧持ち:美爪料を化粧歴10年以上の1
0名のパネルに使用してもらい、良好と答えた人数から
以下の基準により評価した 評 価: 内 容 ◎ : 9名以上 ○ : 7〜8名 △ : 5〜6名 × : 3〜4名 ××: 2名以下
【0045】( 結 果 )
【表4】
【0046】表4から明らかなように、本発明の美爪料
は分散性が良好で、1ヶ月放置後も凝集せず、しかも化
粧持ちも良好なものであった。これに対して、比較例に
は、分散性、沈降性及び化粧持ちの全てが良好なものは
なかった。また、本発明の美爪料は膜厚感もなく、官能
性および使用性においても良好なものであった。
【0047】実 施 例 2 表5に示すエナメルトップコートを製造し、分散性、沈
降のなさ及び化粧持ちについて評価したところ、分散性
が良好で、1ヶ月放置後も凝集せず、しかも化粧持ちも
良好であった。
【0048】
【表5】
【0049】実 施 例 3 表6に示す美爪料を製造し、分散性、沈降のなさ及び化
粧持ちについて評価したところ、分散性が良好で、1ヶ
月放置後も凝集せず、しかも化粧持ちも良好であった。
【0050】
【表6】
【0051】
【発明の効果】本発明の美爪料は、シリカ(SiO
を含有したガラスフレークの表面を金属酸化物で被覆し
た真珠光沢顔料をさらにフルオロアルキルリン酸エステ
ルエタノールアミン塩で表面処理したもの含有してなる
ので、使用した際に安定性がよく、従来にない輝きを持
ち、かつ分散性や化粧持ちにも優れる美爪料を提供する
ことができる。
【0052】さらに、皮膜形成剤としてベンゼン環を有
する樹脂を配合することで、真珠光沢顔料の輝きをより
助長することができ、各種の使用上の特性に優れた美爪
料を提供することができる。 以 上
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年4月13日(2001.4.1
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】実 施 例 1 美 爪 料 :参考例1で得られた各顔料を用い、表
に示す組成および下記の製造方法により、本発明品1〜
4および比較品1〜5の美爪料を製造した。これらの得
られた美爪料について、以下に示す評価方法により、
「輝き」、「分散性」「沈降のなさ」、「化粧持ち」に
ついて評価した。この評価結果を表に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邊 徹 東京都北区栄町48番18号 株式会社コーセ ー研究本部内 Fターム(参考) 4C083 AB171 AB211 AB212 AB231 AB232 AB241 AB242 AB442 AC102 AC352 AC392 AC902 AD072 AD091 AD092 AD111 AD112 AD221 AD222 AD262 AD532 BB21 CC28 DD23 EE01 EE03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスフレークの表面を金属酸化物で被
    覆した、平均厚さが0.1〜3.0μm、平均粒径が1
    〜700μm、アスペクト比が5〜500である真珠光
    沢顔料をさらにフルオロアルキルリン酸エステルエタノ
    ールアミン塩で表面処理することにより得られる表面処
    理真珠光沢顔料を0.01〜30質量%と、皮膜形成剤
    とを含有することを特徴とする美爪料。
  2. 【請求項2】 ガラスフレークがシリカ(SiO)を
    45〜75質量%含有するものである請求項第1項記載
    の美爪料。
  3. 【請求項3】 金属酸化物がチタニア(TiO)、ジ
    ルコニアまたは酸化鉄である請求項第1項記載の美爪
    料。
  4. 【請求項4】 皮膜形成剤がベンゼン環を有する樹脂を
    含むものであり、当該樹脂の配合量が1〜40質量%で
    ある請求項第1項ないし第3項の何れかの項記載の美爪
    料。
  5. 【請求項5】 ベンゼン環を有する樹脂がフタル酸系ア
    ルキッド樹脂、トルエンスルホンアミド樹脂、トルエン
    スルホンアミドエポキシ樹脂、安息香酸ショ糖エステル
    またはアクリル酸アルキル・スチレン共重合体、アクリ
    ル酸アクリロニトリル・スチレン共重合体から選ばれた
    ものである請求項第4項記載の美爪料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007277239A (ja) * 2006-04-04 2007-10-25 L'oreal Sa 重縮合物を含む化粧品または製薬組成物、前記組成物を使用する美容処理方法、前記重縮合物、及びその製造方法

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