JP2002053301A - 水素吸蔵剤、水素吸蔵方法および水素吸蔵炭素 - Google Patents

水素吸蔵剤、水素吸蔵方法および水素吸蔵炭素

Info

Publication number
JP2002053301A
JP2002053301A JP2000237779A JP2000237779A JP2002053301A JP 2002053301 A JP2002053301 A JP 2002053301A JP 2000237779 A JP2000237779 A JP 2000237779A JP 2000237779 A JP2000237779 A JP 2000237779A JP 2002053301 A JP2002053301 A JP 2002053301A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrogen
carbon
fiber
carbon fiber
fibers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000237779A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukinori Kude
幸徳 久手
Osamu Kato
攻 加藤
Tsutomu Kihara
勉 木原
Yoshiho Hayata
喜穂 早田
Masahiro Toyoda
昌宏 豊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Mitsubishi Oil Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Mitsubishi Oil Corp filed Critical Nippon Mitsubishi Oil Corp
Priority to JP2000237779A priority Critical patent/JP2002053301A/ja
Publication of JP2002053301A publication Critical patent/JP2002053301A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/32Hydrogen storage

Landscapes

  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)
  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率的な水素吸蔵方法を提供する。 【解決手段】 黒鉛化繊維を包含する炭素繊維を繊維内
部に亘り層間反応が行われるに十分な時間酸性液中にて
電気化学処理し、その後100℃以上に急激に熱処理す
ることにより層間を拡張してなる多繊維性炭素繊維に水
素を接触させて多繊維性炭素繊維内部に水素を吸蔵させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な水素吸蔵方
法、水素吸蔵剤および水素吸蔵炭素に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から天然の黒鉛材料を出発原料とす
る膨張黒鉛が知られているが、この膨張黒鉛は加工が難
しいという問題がある。また特開平5−96157号公
報には、膨張黒鉛を圧縮成形してバインダーを加える成
形加工方法が提案されているが、バインダーを加える方
法は手間がかかるという問題がある。一方従来から水素
吸蔵用炭素材料としては、活性炭やカーボンナノチュー
ブ、カーボンナノファイバー等のナノマテリアル炭素材
料が知られている。活性炭は比較的安価な材料で工業的
にも各種吸着剤に用いられているが、水素吸蔵材料とし
ては水素吸着量が少なく、性能が不十分である。またカ
ーボンナノチューブ、カーボンナノファイバー等のナノ
マテリアル炭素材料は比較的高い水素吸着量が得られ、
実用化が期待される水素吸蔵材料であるが、製造、精製
にコストがかかり、今のところ価格的に利用困難であ
る。ナノマテリアル炭素材料の製造方法としては、特開
平3−174018号公報、特公平3−64606号公
報、特許第2982819号等に示されるカーボンナノ
チューブや炭素フィブリルの製造方法、Chamber
sらJ.Phys.Chem.B,122,4253
(1998)やFanらCarbon,37,1649
(1999)等に示されるカーボンナノファイバーの製
造方法が知られているが、いずれも金属微粉末を触媒と
した、気相法による合成法を用いるものであるために、
量産が容易でなかったり、触媒除去のために手間がかか
り、またコストがかかる点が問題であった。
【0003】近年カーボンナノチューブに関して、Da
rkrimらJ.Chem.Phys.,109, 4
981(1998),WangらJ.Phy.Che
m.B.,103, 4809(1999)等に示され
るように、計算による水素吸蔵のための最適サイズとし
て、カーボンナノチューブ直径1.174nmすなわち
内径0.7nmの時に最も高い吸蔵密度を示すことが推
測、推定されている。しかしながらいかにして0.7n
mに近い孔サイズを有する炭素材料を作製し、水素吸蔵
に用いるかに関しては、何ら具体的手段が見出されてい
ない。一方通常の黒鉛の層間距離は0.335〜0.3
49nm程度であり、このままでは水素吸蔵材料として
用いても良好な水素吸蔵体とはなり得ない。この点で比
較的層間距離が大きい材料として従来から天然の黒鉛材
料を出発原料とする膨張黒鉛が知られているが、この膨
張黒鉛は加工が難しいという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は炭素繊
維、特に新しい構造特性を有する炭素繊維による水素吸
蔵技術を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1に黒鉛化
繊維を包含する炭素繊維を繊維内部に亘り層間反応が行
われるに十分な時間酸性液中にて電気化学処理し、その
後100℃以上に急激に熱処理することにより層間を拡
張してなる多繊維性炭素繊維に水素を接触させて多繊維
性炭素繊維内部に水素を吸蔵させることを特徴とする水
素吸蔵方法に関する。本発明は、第2に、上記において
多繊維性炭素繊維が、窒素ガス吸着法による比表面積が
50〜500m/gであり、広角X線回折分析により
得られるピーク位置(2θ)が20〜25°、その回折
の半値幅が1〜5°であるブロードな回折線が現れる炭
素繊維であることを特徴とする上記の水素吸蔵方法に関
する。本発明は、第3に、窒素ガス吸着法による比表面
積が50〜500m/gであり、広角X線回折分析に
より得られるピーク位置(2θ)が20〜25°、その
回折の半値幅が1〜5°であるブロードな回折線が現れ
る多繊維性炭素繊維からなることを特徴とする水素吸蔵
剤に関する。本発明は、第4に、上記の水素吸蔵剤に水
素を接触させて得られることを特徴とする水素吸蔵炭素
に関する。本発明は、第5に、黒鉛化繊維を包含する炭
素繊維を繊維内部に亘り層間反応が行われるに十分な時
間酸性液中にて電気化学処理し、その後100℃以上に
急激に熱処理することにより層間を拡張してなる多繊維
性炭素繊維に水素を接触させて多繊維性炭素繊維内部に
水素を吸蔵させて水素吸蔵炭素をつくり、該水素吸蔵炭
素を加熱及び/又は減圧処理して吸蔵した水素を放出さ
せることを特徴とする水素の吸蔵放出方法に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は炭素繊維の繊維軸方向に
極めて多数の層間剥離性を付与することによって得られ
る新しい構造特性をもつ炭素繊維による水素吸蔵技術を
提供するものである。ここで黒鉛化繊維を包含する炭素
繊維とは、炭素繊維前駆体を800℃を超える温度、好
ましくは1000℃以上の温度で焼成した繊維をいう。
特に2000℃以上、より好ましくは2600℃以上、
更に好ましくは2900〜3200℃の高温で処理した
ようないわゆる黒鉛化繊維は好ましい炭素繊維である。
これらの炭素繊維としては、ピッチ系炭素繊維、ポリア
クリロニトリル系炭素繊維、レイヨン系炭素繊維などの
炭素繊維があるが、ピッチ系炭素繊維が好ましい。これ
は焼成時に黒鉛構造が発達しやすいためである。
【0007】ピッチ系炭素繊維の原料としては、石油系
ピッチ、石炭系ピッチ、さらには合成系ピッチなどが好
ましく用いることができる。石油系ピッチの具体例とし
ては、デカントオイルピッチ、エチレンタールピッチが
あり、石炭系ピッチの具体例としては、コールタールピ
ッチ、石炭液化ピッチがある。合成系ピッチの具体例と
しては、ナフタレンピッチ等の各種ピッチがある。
【0008】本発明では上記のようなピッチのうちで
も、特に光学的異方性相を含むピッチ即ちメソフェーズ
ピッチが好ましく用いられ、通常光学的異方性相が50
〜100%、好ましくは80〜100%、より好ましく
は90〜100%のピッチが用いられる。本発明におい
てメソフェーズピッチとは、偏光顕微鏡でピッチの断面
を観察した際に見ることができる光学的異方性を示すピ
ッチであり、その含有量は光学的異方性の面積分率で示
す。
【0009】ピッチの紡糸は通常の溶融紡糸法により行
われる。紡糸形態としては、溶融したメソフェーズピッ
チをノズル孔を通過させて紡糸するが、引取り方法の違
いにより種々の方法を選択することができる。具体的に
は、連続長繊維を得る方法、ピッチ繊維を紡糸直後に切
断してチョップド繊維を得る方法、ノズルにガスを導入
することによりピッチ短繊維を得る方法(いわゆるメル
トブロー法)があるが、いずれの紡糸法も用いうる。
【0010】ピッチ繊維の糸径は7〜50μm、好まし
くは7〜20μmである。得られたピッチ繊維はケンス
缶あるいはコンベアーに採取され、引き続き焼成処理が
行われる。紡糸粘度は焼成時の黒鉛構造の発達を促進す
る意味から、なるべく低粘度が望ましく、具体的には6
0Pa・s以下、好ましくは10〜30Pa・sの粘度
で紡糸される。
【0011】得られたピッチ繊維は、酸化性ガス雰囲気
下、通常100〜360℃、好ましくは130〜320
℃の温度で通常10分〜10時間、好ましくは1〜6時
間保持し、不融化処理を行うことができる。酸化性ガス
としては酸素、空気、オゾンもしくはこれらに二酸化窒
素、塩素等を混合したものが通常用いられる。
【0012】不融化処理した繊維は窒素、アルゴン等の
不活性ガス雰囲気下で2000℃以上、好ましくは26
00℃以上、より好ましくは2900℃〜3200℃の
温度で黒鉛化処理を行うことで、炭素繊維を得ることが
できる。該焼成処理前に不活性ガス雰囲気中300〜8
00℃で一次炭化処理を行うこともできる。なおチョッ
プド炭素繊維は、上記の紡糸直後に切断を行う方法の他
に、一次炭化後処理もしくは黒鉛化処理後に切断を行う
方法によっても製造できる。
【0013】本発明での処理に特に好ましく用いられる
炭素繊維は、広角X線回折測定により知ることができる
結晶子サイズ(Lc)が通常20〜100nm、好まし
くは25〜70nm、更に好ましくは30〜70nmで
あり、d002面間距離が0.33〜0.4nm、好ま
しくは0.33〜0.36nmであるような黒鉛構造の
発達した炭素繊維である。本発明の多繊維性炭素繊維は
上記した炭素繊維を繊維内部に亘り層間反応が行われる
に十分な時間酸性液中にて電気化学処理する工程を用い
ることによって得られる。
【0014】ここで多繊維性炭素繊維とは、一本の炭素
繊維を想定した場合、繊維断面の実質上全体の繊維軸方
向に多数の層間剥離性が付与された炭素繊維を、その後
の熱処理により、層間剥離されて多数の微細繊維の集合
体となった状態のものをいう。上記の層間剥離性は酸含
有層間反応物の形成によるものであり、この酸含有層間
反応物の形成は、広角X線回折装置を用いて測定した
(002)面に相当する回折ピーク位置(2θ)が、電
気化学処理前の炭素繊維の値である25〜27°(層間
距離換算0.33〜0.36nm)の強度が低下し、よ
り低角側に新たな回折ピークが生じることにより確認す
ることができ、例えば酸として硝酸を使用した場合は、
新たな回折ピーク位置(2θ)が9〜14°(層間剥離
性)を付与された炭素繊維の層間距離が全て前記範囲内
であるということはできない。
【0015】本発明では上記の層間剥離性が付与された
状態を、酸性液中で炭素繊維を電気化学処理して繊維内
部において層間反応させて層間に反応化合物を形成させ
ることによって得ることができる。上記の電気化学処理
に供する炭素繊維の形態としては、例えば炭素繊維をそ
のまま用いるもの、織物、フェルト、マット、チョップ
ド炭素繊維、二次元織物、三次元織物あるいは一方向材
などの繊維成形品が挙げられる。該繊維成形品にさらに
樹脂を含浸させたプリプレグや該繊維成形品にさらにピ
ッチ、樹脂、黒鉛粉などのバインダーを加えた後もしく
は加えることもなく加圧成形しさらに必要に応じて炭化
焼成したものなどが含まれ、ピッチや樹脂の炭化物、熱
分解炭素などをマトリックスとするようないわゆる炭素
繊維強化炭素複合材料なども含まれる。
【0016】上記の繊維成形品に用いられる炭素繊維と
しては、連続長繊維、短繊維のいずれを用いることもで
きる。また上記の炭素繊維成形品は炭素繊維と他の繊
維、例えば無機繊維もしくは有機繊維との混紡、混繊も
しくは混織品であってもよい。有機繊維などこれら他の
繊維の選択によっては後で焼成や薬品処理などによりこ
れら他の繊維を除去することができ、また本発明に利用
することができる最終的な多繊維性繊維(膨張繊維)が
取り扱い容易なようにこれら他の繊維を除去しないでそ
のまま使用することもできる。
【0017】無機繊維としては、ガラス繊維、アルミナ
繊維、炭化珪素繊維、金属繊維などを用いることができ
る。有機繊維としては、天然繊維、合成繊維を使用する
ことができ、具体的には綿糸、絹糸、ナイロン繊維、ケ
ブラー繊維、レイヨン繊維、ビニロン繊維、ポリエステ
ル繊維、ポリエチレン繊維などを用いることができる。
【0018】本発明の電気化学処理いおいて使用する電
解質は通常酸性溶液を用いることができ、該酸性溶液は
電気分解をおこすものであればその種類を特に問わな
い。酸としては有機酸、無機酸またはこれらの混合物が
あり、無機酸としては硫酸、濃硫酸、硝酸、濃硝酸、燐
酸など、有機酸としては酢酸などがあるが、濃硝酸、濃
硫酸が特に好ましく、この場合の酸濃度は通常5〜20
モル/リットル、好ましくは6〜20モル/リットルで
ある。
【0019】電気化学処理に用いる電極や装置などの条
件は従来知られた電解酸化に用いられている条件を適宜
適用できる。たとえば電気化学処理に使用する電極は特
に限定されず、典型例としては耐酸性を有する白金電極
を使用することができる。電気化学処理に使用する容器
についても特に限定されないが通常はガラス容器が使用
される。印加電圧も特に限定されず、通常0.5V以上
の適宜の電圧を用いうる。
【0020】本発明は繊維の表面処理ではなく繊維内部
に亘って層間反応を行うものであるため、前記の酸の種
類や濃度の選択に応じ、印加電圧、印加時間などの条件
を選定する必要があるが、これらの条件は当業者が簡単
な予備実験によって適宜選定しうるものである。また繊
維を連続的に電解酸化液に流通し、繊維を連続的に層間
反応を実施することもできる。
【0021】層間反応の生起は、広角X線回折装置を用
いて測定した(002)面に相当する回折ピーク位置
(2θ)が、電気化学処理前の炭素繊維の値である23
〜27°(層間距離換算0.33〜0.4nm)の強度
が低下し、より低角側に新たな回折ピークが生じること
により確認することができ、例えば酸として硝酸を使用
した場合は、新たな回折ピーク位置(2θ)が9〜14
°(層間距離換算0.63〜0.98nm)、好ましく
は10〜13°(層間距離換算0.68〜0.88n
m)が生じることによって該反応を確認しうる。前記の
ように生じた新たな回折線の半値幅は1〜3°、好まし
くは1〜2°の範囲である。
【0022】黒鉛結晶状態を形成している場合の層間距
離(d002面)は、広角X線回折装置を用いて測定さ
れ、通常次のブラッグの公式により算出される。すなわ
ち使用するX線の波長を一定に保ち、入射角、反射角
(通常は入射角=反射角)を測定すれば、層間距離を知
ることができる。 2d sinθ=n λ d:格子面間隔 θ:ブラッグ角 入射角=反射角=θ λ:使用したX線の波長(CuKα線:0.154n
m) n:反射次数 ただし、本発明でいう2θの値は全て、粉末法による広
角X線回折線図形の測定によるものである。その測定の
具体的条件は以下の通りである。すなわちメノウ乳鉢で
全試料が150メッシュ標準篩を全通するように粉砕し
た試料を、X線回折計付属の深さ0.2mmの試料板に
均一に充填したX線回折用試料を用い、X線はCuKα
線(CuKβ線はニッケルフィルターによって除いたも
の)を用い、X線管球への印可電圧および電流は40k
V,150mA,スリット幅は発散スリット1/2°,
散乱スリット1/2°,受光スリット0.15mm、計
数管の操作速度は1°/minの条件による測定値によ
るものである。
【0023】このようにして繊維内部に亘って層間反応
を行って多繊維性が付与された炭素繊維は必要に応じ、
水、有機酸、有機酸エステルを添加した水などで洗浄し
て繊維表面に付着した酸を除去し、脱水、乾燥すること
ができる。上記の有機酸もしくは有機酸エステルとして
はギ酸、酢酸、シュウ酸もしくはこれらのエステルなど
を用いることができる。また必要に応じ、さらにアンモ
ニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカ
リ溶液、アルカリ性ガスなどで処理し、必要であればさ
らに水などで洗浄することもできる。
【0024】かくして得られた電気化学処理後の炭素繊
維は安定であり、その電気抵抗率は通常20000〜2
00000μΩm、好ましくは40000〜12000
0μΩmであり、通常の炭素繊維と比較して、1000
0〜100000倍と非常に大きい。上記からも理解で
きるように、本発明において「多繊維性炭素繊維」とは
繊維内部の繊維軸方向の層間剥離性を高めた炭素繊維を
処理して層間剥離した炭素繊維のことであり、層間剥離
性を高めた炭素繊維とは酸含有層間化合物とも称しうる
ものであり、多繊維性炭素繊維は膨張炭素繊維とも称し
うるものである。
【0025】上記のようにして得られた多繊維性炭素繊
維を100℃以上に、好ましくは800℃〜2000℃
まで急速に加熱することにより、瞬間的に層間が拡開、
拡張して多繊維性がより鮮明となった多孔質繊維様の繊
維(膨張炭素繊維)となる。この膨張炭素繊維の嵩密度
は、0.001〜0.01g/cm程度と極めて嵩高
く、また表面積が大きく、疎水性であると同時に親油性
の優れた特徴を有している。さらに水素吸着、水素吸蔵
に適した炭素層エッジ(炭素ドメインのエッジ)を多数
有しており、また広角X線回折測定により得られる(0
02)面と推定される回折線のピーク位置(2θ)が原
料の炭素繊維に比べ23〜27℃(層間距離換算0.3
3〜0.4nm)その半値幅0.3〜1°の回折線の強
度が低下し、より低角側に、そのピーク位置が20〜2
5°、好ましくは23〜25°であり、その半値幅が1
〜5°、好ましくは1〜3.5°のブロードな回折線
で、カーボンブラックのブロードな回折線ピーク位置
(2θ:25.5°付近)よりも更に小さい2θを新た
に生じる特徴を有しており、水素吸蔵性にも優れてい
る。ただし、本発明でいう2θの値は、粉末法によるX
線回折線図形の測定によるものである。その測定の具体
的条件は以下の通りである。すなわちメノウ乳鉢で全試
料が150メッシュ標準篩を全通するように粉砕した試
料を、X線回折計付属の深さ0.2mmの試料板に均一
に充填したX線用試料を用い、X線はCuKα線(Cu
Kβ線はニッケルフィルターによって除いたもの)を用
い、X線管球への印可電圧および電流は40kV,15
0mA,スリット幅は発散スリット1/2°,散乱スリ
ット1/2°,受光スリット0.15mm、計数管の操
作速度は1°/minの条件による測定値によるもので
ある。
【0026】本発明の電気化学処理に供する炭素繊維と
して黒鉛化度の高い(結晶性の高い)材料を選んだ場合
は、膨張化する前の黒鉛化度の高い炭素繊維の有する、
耐酸性、耐熱性といった特徴を膨張化後もそもまま有す
ることから、ほぼ同等の表面積を有し、耐酸性、耐熱性
に弱い活性炭素繊維にない優れた特性を有することにな
る。なお液体窒素温度(77K)での窒素ガスの吸着等
温線測定による多繊維性炭素繊維のBET比表面積は通
常50〜500m/g、好ましくは100〜400m
/gと、原料に用いた通常の炭素繊維の比表面積の代
表値0.2m/gの250〜2500倍、好ましくは
500〜2000倍の値を示す。なおBET比表面積の
測定は、0.01〜0.2gの試料を200℃、0.8
〜0.9Paで1〜7時間脱気後、液体窒素温度(77
K)で窒素ガスの吸着等温線を測定することにより求め
た(図8(本発明の多繊維性炭素繊維)、図9(活性
炭))。測定した等温線をBET理論を適応し、解析す
ることにより比表面積を算出することができる。吸着等
温線から得られる知見として、図8の発明材料の吸着等
温線は、BDDT分類による吸着等温線のタイプ分類か
らII型と推測される形状であり、無細孔試料で観測さ
れる等温線に極めて近く、図9に示す典型的なミクロ細
孔を有する材料である活性炭の吸着等温線I型(ラング
ミュア型)と明らかに異なっている。
【0027】かくして得られた多繊維性炭素繊維は、従
来の膨張黒鉛同様、種々の産業分野において使用される
材料の原料、非水溶性溶液の吸収材、油の吸収材、ガス
状物質の吸着材などに好適に使用することができるが、
本発明の重要な意義は、本発明の多繊維性炭素繊維が、
反応性に優れた炭素層エッジ構造を有することから、水
素に接触させれば容易に水素を吸蔵することができると
いう水素吸蔵材料として優れた性能を示すことを見出し
たことである。本発明によれば従来は高圧ボンベ等で高
い圧力が必要であった水素貯蔵を、本水素吸蔵材を用い
ることによって比較的低い貯蔵圧力で済ませることがで
きる。また原料に炭素繊維長繊維を用いることもできる
から連続的に処理槽を通過させて電気化学的処理を実施
することも可能であり、従来の水素吸蔵用炭素材料より
も製造が容易で安価でありながら、高い水素吸蔵特性を
有する等優れた特徴を有する。本発明の多繊維性炭素繊
維へ水素を接触させれば該多繊維性炭素繊維は水素を吸
蔵することができる。例えば容量が予め既知の圧力容器
中に本発明の多繊維性炭素繊維を入れ、真空脱気しなが
ら、100〜500℃にて1〜3時間熱処理し、処理
後、圧力容器を冷却し室温にて、圧力容器中で1〜10
MPaとなるように一定量の高圧水素ガスを導入するこ
とにより、水素を吸蔵させることができる。本発明の多
繊維性炭素繊維は通常1g当たり0.01〜0.2gの
水素を吸着あるいは吸蔵することができる。
【0028】本発明の多繊維性炭素繊維は水素を吸着し
た後において、加熱処理などの化学的方法もしくは減圧
などの機械的方法により容易に水素ガスを放出すること
ができ、同時に水素ガスが脱離した後の多繊維性炭素繊
維についても繰り返し水素吸蔵材料として利用すること
ができる。本発明の水素吸蔵方法は、水素吸蔵が容易で
かつ加熱、減圧等の処理により繰り返し水素の吸蔵、放
出ができるので、水素ボンベ(高圧容器)内に充填する
ことによって、既存の水素ボンベよりも軽量かつ高容量
な水素燃料貯蔵用途、ニッケル−水素電池等の水素貯蔵
材料など、現在水素吸蔵合金を用いて実用化されている
用途、あるいは実用化が検討されている用途の内、特に
軽量化が重要な各種の利用に供することができる。
【0029】
【実施例】次に実施例により本発明を例証する。 実施例1:ピッチ系炭素繊維を予め500℃以上で5時
間以上熱処理することでサイジング剤を取り除いた。サ
イジング剤が取り除かれた炭素繊維(Lc=50nm)
を約200cmの長さ分取り、図1に示すように約10
cm直径に白金線に沿わせて巻き取り、白金電極正極側
の先にぶら下げて固定し、濃硝酸溶液中浸漬した。この
際繊維を白金線に沿わせたのは、電気化学処理の際、繊
維各部所での電位を等電位とするためである。炭素繊維
を固定した白金電極正極と白金電極負極間に直流電流が
1A前後流れるように電流制御で電圧を3〜8V印加
し、炭素繊維の電気化学処理を開始した。この時の温度
は室温で電気分解時間は5時間とした。処理を終えたプ
ラス側の陽電極に固定された炭素繊維を硝酸溶液中から
取り出し、充分の水で繰り返し水洗をした後、ドラフト
内で風乾を行い乾燥させた。風乾を終えた試料をX線回
折装置にて解析を行い、処理前の炭素繊維の広角X線回
折プロファイル(図2)と電気化学処理後の広角X線回
折プロファイル(図3)を比較した結果、d002の回
折線の強度が弱まり、2θが11°付近に、新たな回折
ピークが生じており、層間反応生成物を形成しているこ
とが確認された(表1)。また表2、3に示したよう
に、電気化学処理前後で、電気抵抗率、繊度等も変化し
ている。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】乾燥を終えた試料をステンレス金網かごに
入れ、赤外線加熱炉中にセットし、500℃/minの
設定昇温速度で急激に加熱した。加熱開始後15秒程度
でシュという音と共に、白煙が生じた。その後直ちに昇
温を停止した。(同様の処理は500〜1000℃に固
定された焼成炉中に試料を挿入し、瞬時熱処理を実施す
ることによっても実施できる。)炉から取り出した試料
は綿状に大きく膨らみ、肉眼的に熱処理前の炭素繊維と
は異なる多繊維形状を有するものであった。原料に用い
た電気化学処理前の炭素繊維の広角X線回折プロファイ
ル(図2)と、電気化学処理後に加熱処理し多繊維形状
となった炭素繊維の広角X線回折プロファイル(図7)
を比較すると、回折ピーク位置(2θ)が26°付近の
回折ピークの強度が弱まり、回折ピーク位置(2θ)が
24°付近に、その半値幅が2.8°のブロードな新た
な回折ピークが生じていた。X線回折の測定条件は、メ
ノウ乳鉢で全試料が150メッシュ標準篩を全通するよ
うに粉砕した試料を、X線回折計付属の深さ0.2mm
の試料板に均一に充填したX線用試料を用い、X線はC
uKα線(CuKβ線はニッケルフィルターによって除
いたもの)を用い、X線管球への印可電圧および電流は
40kV,150mA,スリット幅は発散スリット1/
2°,散乱スリット1/2°,受光スリット0.15m
m、計数管の操作速度は1°/minとしたものであ
る。また原料に用いた炭素繊維のクリプトンガス吸着法
によるBET比表面積測定結果と膨張炭素繊維の窒素ガ
ス吸着法によるBET比表面積測定結果を表4に示す。
【0034】
【表4】
【0035】次に上記の多繊維形状を有する炭素繊維
(膨張炭素繊維)の水素吸蔵材としての性能を評価し
た。容量が予め既知の圧力容器中に膨張炭素繊維を入
れ、真空脱気しながら、300℃にて2時間熱処理し
た。処理後、圧力容器を冷却し室温にて、吸着量が0の
場合圧力容器中で5MPaとなるように一定量の高圧水
素ガスを導入したところ、3.7MPaまでの圧力降下
が認められた。導入水素量と圧力降下量から、膨張炭素
繊維1g当たり0.09gの水素を吸着したことがわか
った。吸着した水素は膨張炭素繊維の入った圧力容器を
減圧することにより、回収することができた。水素吸着
量の約60%分は減圧により速やかに放出され、吸着量
の約40%分は減圧下における300℃までの加熱によ
り、ほぼ全量を放出させることができた。
【0036】比較例1:また実施例1と同様の炭素繊維
を用い、硫酸および過酸化水素水で処理し洗浄・乾燥後
電気炉で加熱して膨張炭素繊維を製造したところ、充分
な膨張化は得られなかった。また水素吸着量を測定した
ところ、実施例1に記載したような圧力降下は認められ
ず、水素を吸着することはできなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で用いた電気化学処理装置の説明図。
【図2】電気化学処理前の炭素繊維の広角X線回折プロ
ファイル。
【図3】電気化学処理後の炭素繊維の広角X線回折プロ
ファイル。
【図4】電気化学処理後の炭素繊維の走査型電子顕微鏡
写真(2500倍)。
【図5】膨張炭素繊維の走査型電子顕微鏡写真(800
倍)。
【図6】膨張炭素繊維の部分断面の走査型電子顕微鏡写
真(15000倍)。
【図7】電気化学処理、熱処理後の炭素繊維の広角X線
プロファイル。
【図8】本発明で用いる多繊維性炭素繊維の吸着等温
線。
【図9】典型的な高比表面積活性炭の吸着等温線。
【符号の説明】
1 炭素繊維
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木原 勉 神奈川県横浜市中区千鳥町8番地 日石三 菱株式会社中央技術研究所内 (72)発明者 早田 喜穂 神奈川県横浜市中区千鳥町8番地 日石三 菱株式会社中央技術研究所内 (72)発明者 豊田 昌宏 福井県鯖江市下司町(番地なし) 国立福 井工業高等専門学校内 Fターム(参考) 4G040 AA42 4G066 AA04B BA16 BA26 BA31 BA38 CA38 FA11 FA34 FA40 GA14 GA16 4K021 AA01 BA04 BA18 4L031 AA27 AB01 CB10 DA00 5H050 CB07 GA18 HA07 HA13 HA14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 黒鉛化繊維を包含する炭素繊維を繊維内
    部に亘り層間反応が行われるに十分な時間酸性液中にて
    電気化学処理し、その後100℃以上に急激に熱処理す
    ることにより層間を拡張してなる多繊維性炭素繊維に水
    素を接触させて多繊維性炭素繊維内部に水素を吸蔵させ
    ることを特徴とする水素吸蔵方法。
  2. 【請求項2】 多繊維性炭素繊維が、窒素ガス吸着法に
    よる比表面積が50〜500m/gであり、広角X線
    回折分析により得られるピーク位置(2θ)が20〜2
    5°、その回折の半値幅が1〜5°であるブロードな回
    折線が現れる炭素繊維であることを特徴とする請求項1
    記載の水素吸蔵方法。
  3. 【請求項3】 窒素ガス吸着法による比表面積が50〜
    500m/gであり、広角X線回折分析により得られ
    るピーク位置(2θ)が20〜25°、その回折の半値
    幅が1〜5°であるブロードな回折線が現れる多繊維性
    炭素繊維からなることを特徴とする水素吸蔵剤。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の水素吸蔵剤に水素を接触
    させて得られることを特徴とする水素吸蔵炭素。
  5. 【請求項5】 黒鉛化繊維を包含する炭素繊維を繊維内
    部に亘り層間反応が行われるに十分な時間酸性液中にて
    電気化学処理し、その後100℃以上に急激に熱処理す
    ることにより層間を拡張してなる多繊維性炭素繊維に水
    素を接触させて多繊維性炭素繊維内部に水素を吸蔵させ
    て水素吸蔵炭素をつくり、該水素吸蔵炭素を加熱及び/
    又は減圧処理して吸蔵した水素を放出させることを特徴
    とする水素の吸蔵放出方法。
JP2000237779A 2000-05-31 2000-06-30 水素吸蔵剤、水素吸蔵方法および水素吸蔵炭素 Pending JP2002053301A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000237779A JP2002053301A (ja) 2000-05-31 2000-06-30 水素吸蔵剤、水素吸蔵方法および水素吸蔵炭素

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-201582 2000-05-31
JP2000201582 2000-05-31
JP2000237779A JP2002053301A (ja) 2000-05-31 2000-06-30 水素吸蔵剤、水素吸蔵方法および水素吸蔵炭素

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002053301A true JP2002053301A (ja) 2002-02-19

Family

ID=26595294

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000237779A Pending JP2002053301A (ja) 2000-05-31 2000-06-30 水素吸蔵剤、水素吸蔵方法および水素吸蔵炭素

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002053301A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007100133A1 (ja) * 2006-03-02 2007-09-07 Cataler Corporation リチウム電池用炭素材料およびリチウム電池
JP2007320799A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Nippon Oil Corp 水素吸蔵炭素
KR101046977B1 (ko) 2004-11-15 2011-07-07 삼성에스디아이 주식회사 카본나노튜브, 이를 포함한 전자 방출원 및 이를 구비한전자 방출 소자

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101046977B1 (ko) 2004-11-15 2011-07-07 삼성에스디아이 주식회사 카본나노튜브, 이를 포함한 전자 방출원 및 이를 구비한전자 방출 소자
WO2007100133A1 (ja) * 2006-03-02 2007-09-07 Cataler Corporation リチウム電池用炭素材料およびリチウム電池
JP4833276B2 (ja) * 2006-03-02 2011-12-07 株式会社キャタラー リチウム電池用炭素材料およびリチウム電池
JP2007320799A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Nippon Oil Corp 水素吸蔵炭素

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6660383B2 (en) Multifibrous carbon fiber and utilization thereof
Yue et al. Carbonization and activation for production of activated carbon fibers
Fan et al. Single-and multi-wall carbon nanotubes produced using the floating catalyst method: Synthesis, purification and hydrogen up-take
US7232790B2 (en) Activated carbon, method for production thereof and use thereof
EP2431325A1 (en) Carbon nanotubes and process for producing same
JP2006347864A (ja) メソポーラスカーボンの製造方法およびメソポーラスカーボン
Chen et al. Catalyst-free large-scale synthesis of composite SiC@ SiO 2/carbon nanofiber mats by blow-spinning
JP2002053301A (ja) 水素吸蔵剤、水素吸蔵方法および水素吸蔵炭素
JP2002242026A (ja) 繊維状炭素ナノ物質の製造方法及びこれを用いた電気化学キャパシタ用電極材
Ramı́rez et al. Adding a micropore framework to a parent activated carbon by carbon deposition from methane or ethylene
RU2502668C1 (ru) Способ получения углеродного наноматериала и углеродный наноматериал
JP2002011349A (ja) 水素吸蔵剤、水素吸蔵方法および水素吸蔵炭素
CN111501133B (zh) 一种基于无机结构模板的碳纳米纤维及其制备方法
JPH02242919A (ja) 連続超高モジュラス炭素繊維
JP3149504B2 (ja) 繊維状活性炭とその製造方法
Jo Electrospun nanofibrous materials and their hydrogen storage
Inagaki Structure and texture of carbon materials
Hiremath Structure And Properties Of Cnt Yarns And Cnt/Cnf Reinforced Pan-Based Carbon Fibers
JP2001288624A (ja) カーボンナノファイバーおよび水素吸蔵材
CN115247301A (zh) 由碳纳米管构成的纺织线及其制造方法
Kaludjerović Nanoporous Carbon Fibrous Materials
Jagtoyen et al. Carbon fiber composite molecular sieves for gas separation
JP2022159032A (ja) カーボンナノチューブからなる紡績糸の製造方法及びカーボンナノチューブからなる紡績糸
金斗元 Structural and functional controls of artificial carbon materials based on domain structure model
Faraji Pyrolytic carbon coatings on aligned carbon nanotube assemblies and fabrication of advanced carbon nanotube/carbon composites

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061010

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090630

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091117