JP2002050811A - 分子フッ素レーザシステム及びレーザ・ビーム帯域幅調整方法 - Google Patents

分子フッ素レーザシステム及びレーザ・ビーム帯域幅調整方法

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JP2002050811A
JP2002050811A JP2001184923A JP2001184923A JP2002050811A JP 2002050811 A JP2002050811 A JP 2002050811A JP 2001184923 A JP2001184923 A JP 2001184923A JP 2001184923 A JP2001184923 A JP 2001184923A JP 2002050811 A JP2002050811 A JP 2002050811A
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Sergei Govorkov
ゴボルコフ セルゲイ
Klaus Vogler
フォグラー クラウス
Reiner Paetzel
パエツェル ライナー
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Lambda Physik AG
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザの放電管内のガス混合物の圧力を調整
することでレーザ・ビームの帯域幅を調整する分子フッ
素レーザ・システム及び、方法を実現する。 【解決手段】 分子フッ素レーザ・システムには、分子
フッ素と少なくとも1つのバッファ・ガスとを含み約2
500mbar未満の全圧を有するガス混合物によって
充填された放電管と、その放電管内の多数の電極と、そ
の電極に接続されて上記ガス混合物に電圧を印加するパ
ルス放電回路と、上記の放電管から放出される約157
nmの多数の密接した間隔の輝線の1つを選択する輝線
選択光学装置と、この輝線選択光学装置と上記の放電管
を含み0.6pm未満の帯域幅で約157nmの波長を
有するレーザ・パルスのビームを発生するレーザ共振器
とが含まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザの放電管内
のガス混合物の圧力を調整することによって、F レー
ザ(例えば、λ=157.63094nm)の自然ま
たは狭線幅化された輝線(line-narrowed emission lin
e)の帯域幅を調整する方法に関する。
【0002】
【従来技術と発明が解決しようとする課題】狭線幅化
(line-narrowing)は、光リソグラフィ用に使用される
エキシマ・レーザ・システムの重要な点である。一般に
使用されているDUVまたはVUVレーザの自然放出
(natural emission)の帯域幅は投影照射システム(pr
ojectionillumination system)で使用するには広すぎ
る。非常に小さな帯域幅は、投影レンズの開口数(N
A:numerical aperture)が、0.70またはそれ以上
というように非常に高いとき1pm未満の帯域幅が望ま
しい高NAの屈折撮像システム(refractive imaging s
ystem)を使用する場合特に有用である。エキシマ・レー
ザの自然輝線の狭線幅化は普通、レーザ共振器内の高度
な分散装置(dispersive arrangement)によってなされ
る。例えば、エタロン出力結合器(etalon outcoupler)
と組み合わされたプリズム・ビーム拡大器−回折格子後
部光学装置狭線幅化モジュールによって行われるような
ArFレーザの自然放出の狭線幅化が米国特許第5,9
01,163号に示されており、また米国特許第6,1
54,470号、第5,150,370号、第5,59
6,596号、第5,642,374号、第5,55
9,816号、及び第5,852,627号、及びヨー
ロッパ特許EP0 472 727 B1は、上記の議
論および好適実施例の特徴の変形を開示する好適実施例
の議論において引用によって本出願の記載に援用されて
いる。こうした光学要素は全て高価で、多かれ少なかれ
レーザの高強度の、共振器内UV放出(intra-resonato
r UV emission)に照射されることによる劣化という欠点
を有している。特にDUV及び/またはVUVマイクロ
リソグラフィ用の、0.6pm未満の自然帯域幅(natu
ral bandwidth)を有する狭帯域レーザを有することが望
ましい。先行技術では、自然放出輝線(natural emissi
on line)の狭線幅化のため高度な分散光学装置が使用さ
れ、この光学装置はレーザ共振器内に配置されている。
例えば,プリズム、回折格子、グリズム(grism)、及び
エタロンといった分散要素が使用される。こうした光学
要素は非常に高価で、レーザの高強度の共振器内UV放
出に照射される場合劣化するという欠点を有している。
【0003】Fレーザの主輝線(λ)の自然帯域幅
(BW:bandwidth)は、F(Ne中5%):He(バ
ッファ)=70mbar:2730mbarといったレ
ーザ・ガス用の通常の標準ガス混合物が使用される場
合、約0.6±0.10pmである。
【0004】マイクロリソグラフィの目的の場合、高プ
ロミネンス(high prominence)となるレーザは、約15
7nmで放出する分子フッ素(F)レーザである。使
用されるべきFレーザの自然帯域幅の値は、帯域幅調
整の実現可能性及び限界と共に、157nmウェハ照射
(wafer illumination)用光学撮像システム設計に対す
る検討事項である。したがって、これらの光学システム
の仕様を満たす帯域幅で放出することのできるFレー
ザ・システムを有することが望ましい。
【0005】0.6〜1.0pmの帯域幅に対しては、
反射屈折投影システム(cata-dioptric projection sys
tem)が使用される。約0.5〜0.6pmより小さい帯
域幅の場合、二色性補正(dichroic correction)用の第
2材料(second material)(例えば、CaFと共にB
aF)が使用される。例えば、約0.2pmより小さ
い線幅(line width)の場合、1つの光学材料だけに基
づいた光学設計を使用できる。現在、CaFは、高い
品質と量という点で、こうした材料の中で最も利用可能
なものである。さらに、レーザの自然帯域幅が小さいほ
ど、個々の光学システムの仕様を満たす追加の狭線幅化
光学装置(line-narrowing optics)を提供することが容
易になる。λでの分子フッ素Fレーザ主輝線の自然
帯域幅は、ほぼF(Ne中5%):He(バッファ)
=70mbar:2730mbarのガス混合物を使用
する場合約0.6+/-0.1pmである。ここでさらに
認識されるように、その帯域幅はFレーザ放出を発生
するためのレーザ活性媒質(laser active medium)とし
て使用される一定のガス混合物に依存する。
【0006】本発明は、Fレーザのレーザ放出の自然
帯域幅が、レーザ管内の全圧に著しく依存するという注
目すべき発見に基づいている。別言すれば、d(BW)
/dPは、全圧が低下すると放出されるレーザ放射線
(laser radiation)の帯域幅が狭くなるというようにな
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の発見に基づいて、
本発明は、分子フッ素レーザによって放出されるレーザ
・ビームの帯域幅を調整する方法を提供するもので、前
記レーザは、分子フッ素と少なくとも1つのバッファ・
ガスとを含むガス混合物を充填された放電管と、放電管
内の電極と、この電極に接続されガス混合物に電圧を印
加する(energizing)パルス放電回路とを備え、前記方
法は、前記ガス混合物の全圧を3000mbar未満に
調整するステップを含んでいる。
【0008】好適には、レーザの放電管中のガス混合物
の前記全圧は2500mbar未満である。以下説明さ
れるように、レーザ管内のガス混合物の全圧を、200
0mbar、1500mbarまたは1000mbar
といったさらに小さい値に低下させることによってレー
ザ放射線の帯域幅をさらに減らすことができる。
【0009】本発明は必ずしもレーザ共振器内の狭線幅
化光学装置を必要としないが、それにもかかわらず、こ
うした狭線幅化光学装置はガス混合物の上記の低い全圧
の効果に加えて帯域幅をさらに縮小するために必要に応
じて利用される。
【0010】好適には、輝線選択光学装置(line-selec
tion optic)が使用され、157nm付近に密接した間
隔で配置されたFレーザのいくつかの輝線の1つを選
択する。
【0011】好適には、レーザの高強度の共振器内UV
放射線の照射を受ける追加の狭線幅化光学装置は利用さ
れない。
【0012】本発明によれば、レーザの自然帯域幅を
0.6pmあるいはさらには0.5pm未満に縮小する
ことができる。
【0013】分子フッ素レーザによって放出されるレー
ザ・ビームの帯域幅を縮小する上記の方策はレーザ・パ
ルス・エネルギーを低下させるが、このエネルギーの損
失は、後続の増幅器を備えることによって、同等の従来
型狭線幅化光学要素を使用してレーザの放電管中のガス
全圧が最大の場合に得られるレベルと同じレベルまでパ
ルス・エネルギーを増大することによって克服すること
ができる。従って、本発明によれば、VUV光線照射
(light exposure)下で劣化を示す複雑な光学設計と光
学要素を必ずしも使用しないで同じエネルギー・レベル
のパルス・エネルギーを得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のその他の利点及び特徴
は、以下の好適実施例の説明から明らかになるであろ
う。 (引用による援用)以下は参考文献の引用一覧である
が、これらは各々、上記の優先権の節で引用された参考
文献に加えて、ほかには以下では詳細には説明されない
好適実施例の要素または特徴の代替実施例を開示する際
に、引用によって以下の好適実施例の詳細な説明に援用
される。これらの参考文献の1つ、または2つかそれ以
上のものの組み合わせが参照されて、以下の詳細な説明
で説明される好適実施例の変形が得られる。さらに別の
特許、特許出願及び非特許参考文献も本明細書に引用さ
れ、また引用によって好適実施例に援用されており、以
下の参考文献についても上述したと同じ効力を有する。
【0015】米国特許出願第09/453,670号、
第09/447,882号、第09/317,695
号、第09/574,921号、第09/512,41
7号、第09/599,130号、第09/694,2
46号、第09/712,877号、第09/738,
849号、第09/718,809号、第09/73
3,874号、及び第09/780,124号、これら
は各々本特許出願と同じ譲受人に譲渡されているもので
あり、また米国特許第6,154,470号、第6,1
57,662号、第6,219,368号、及び第5,
901,163号、および本出願の背景または明細書中
で言及された全ての特許、特許出願及び非特許参考文
献。 (好適実施形態の詳細な説明)以下説明される好適実施
例は、約157nmのレーザ放出の帯域幅を調整するた
めの可変調整可能なガス全圧を有するFレーザに関す
る。Fレーザは、制御されたガス全圧を備えている
が、これは約157nmのレーザ放出の自然帯域幅を、
ほぼ0.5pmまたはそれ未満に制御するために、通常
のエキシマ・レーザのレーザ管ガス全圧より低いのが好
適である。例えば、全圧は好適には2000mbarよ
り低く、1500mbarより低いことも、1000m
barより低いこともある。F分圧は好適には、50
〜100mbar(5%F:95%Ne)、すなわち
が2〜5mbarであるのに対してガス混合物の残
りがバッファ・ガスであるといった望ましい量に維持さ
れる。ガス全圧は好適にはガス混合物中のバッファ・ガ
スの分圧を制御することによって制御され、この場合H
e及び/またはNeが好適なバッファ・ガスである。ま
た好適には、狭帯域出力レーザ・ビームのパワーあるい
はエネルギーは、光増幅器を通じて導かれること、また
は放電電極に印加される駆動電圧を増大すること、また
は当業者によって理解されるような他の方法によって増
強される。好適かつ有利には、レーザの共振器の設計に
おいては、VUV光線照射の下で大きく劣化する傾向の
ある光学部品は最小となるようにする。
【0016】図1を参照すると、好適実施例によるエキ
シマあるいは分子フッ素・レーザ・システムの概略が示
される。真空紫外線(VUV:vaccum ultraviolet)リ
ソグラフィ・システムと共に使用される好適なガス放電
レーザ・システムは、分子フッ素(F)レーザ・シス
テムのようなVUVレーザ・システムである。例えば、
TFTアニール(annealing)、光切除(photoablation)
及び/またはマイクロマシニングといった他の工業用ア
プリケーションで使用されるレーザ・システムの代替構
成には、そのアプリケーションの要求を満たす、図1に
示されるシステムと同様及び/またはそれから修正され
た当業者に理解される構成が含まれる。この目的で、代
替DUVまたはVUVレーザ・システム及び構成要素の
構成は、米国特許出願第09/317,695号、第0
9/130,277号、第09/244,554号、第
09/452,353号、第09/512,417号、
第09/599,130号、第09/694,246
号、第09/712,877号、第09/574,92
1号、第09/738,849号、第09/718,8
09号、第09/629,256号、第09/712,
367号、第09/771,366号、第09/71
5,803号、第09/738,849号、第60/2
02,564号、第60/204,095号、第09/
741,465号、第09/574,921号、第09
/734,459号、第09/741,465号、第0
9/686,483号、第09/715,803号、及
び第09/780,124号、及び米国特許第6,00
5,880号、第6,061,382号、第6,02
0,723号、第5,946,337号、第6,01
4,206号、第6,157,662号、第6,15
4,470号、第6,160,831号、第6,16
0,832号、第5,559,816号、第4,61
1,270号、第5,761,236号、第6,21
2,214号、第6,154,470号、及び第6,1
57,662号で説明されており、これらは各々、本出
願と同じ譲受人に譲渡され、引用によって本出願の記載
に援用される。
【0017】図1に示されるシステムには一般に、固体
パルサ・モジュール104及びガス処理モジュール10
6と接続された1対の主放電電極103を有するレーザ
・チャンバ102(あるいは、熱交換器とチャンバ10
2または管の中のガス混合物を循環させるファンとを含
むレーザ管)が含まれる。ガス処理モジュール106は
レーザ・チャンバ102への弁接続を有しているので、
ArF、XeCl及びKrFエキシマ・レーザの場合は
ハロゲン、希ガス及びバッファ・ガス、及び好適にはガ
ス添加物が、好適には予混合形態(premixed form)(本
出願と同じ譲受人に譲渡された米国特許出願第09/5
13,025号と、米国特許第4,977,573号参
照、これらは各々引用によって本出願の記載に援用され
る)で、また、Fレーザの場合はハロゲン及びバッフ
ァ・ガス、及び何らかのガス添加物が、レーザ・チャン
バに注入または充填される。高出力XeClレーザの場
合、ガス処理モジュールはシステム全体中に存在するこ
ともしないこともある。固体パルサ・モジュール104
は高電圧電源108によって電力を供給される。サイラ
トロン・パルサ・モジュールが代替的に使用されてもよ
い。レーザ・チャンバ102は、共振器を形成する光学
モジュール110及び光学モジュール112によって取
り囲まれている。光学モジュールには、高出力XeCl
レーザの場合好適なような、後部光学モジュール110
中の高反射共振反射器(highly reflective resonator
reflector)と前部光学モジュール112中の部分反射出
力結合ミラー(partially reflecting output coupling
mirror)だけが含まれることがある。光学モジュール1
10及び112は光学装置制御モジュール114によっ
て制御されるか、または代替的に、特にKrF、ArF
またはFレーザが光リソグラフィ用に使用される場合
好適なように、狭線幅化光学装置が光学モジュール11
0、112の1つまたは両方に含まれる場合は、コンピ
ュータまたはプロセッサ116によって直接制御され
る。
【0018】レーザ制御用のプロセッサ116は様々な
入力を受信し、システムの様々な動作パラメータを制御
する。診断モジュール118は、好適にはビーム・スプ
リッタ・モジュール122のような、モジュール118
の方向にビームの小さな部分を偏向させる光学装置を介
して主ビーム120の分割された部分のパルス・エネル
ギー、平均エネルギー及び/またはパワー、及び好適に
は波長といった1つかそれ以上のパラメータを受信し測
定する。ビーム120は好適には撮像システム(図示せ
ず)及び、特にリソグラフィのアプリケーションのよう
な場合は最終的には被加工物(やはり図示せず)へのレ
ーザ出力であり、アプリケーション・プロセスに直接出
力されることもある。レーザ制御コンピュータ116は
インタフェース124を通じてステッパ/スキャナ・コ
ンピュータ、他の制御ユニット126、128及び/ま
たは他の外部システムと通信することができる。
【0019】レーザ・チャンバ102はレーザ・ガス混
合物を中に含み、1対の主放電電極103に加えて1つ
かそれ以上の予備イオン化電極(図示せず)を含む。好
適な主電極103は、本出願と同じ譲受人に譲渡され、
引用によって本出願の記載に援用される、フォトリソグ
ラフィ・アプリケーションに関する米国特許出願第09
/453,670号で説明されているが、例えば狭放電
幅(narrow dischargewidth)が好適でない場合は、代
替的な構成にすることもできる。他の電極構成は、各々
同じ譲受人に譲渡された米国特許第5,729,565
号及び第4,860,300号に記載されており、代替
実施例は、全て引用によって本出願の記載に援用され
る、米国特許第4,691,322号、第5,535,
233号、及び第5,557,629号に記載されてい
る。好適な予備イオン化ユニットは、各々本出願と同じ
譲受人に譲渡された米国特許出願第09/692,26
5号(KrF、ArF、Fレーザの場合特に好適であ
る)、第09/532,276号及び09/247,8
87号に記載されており、代替実施例は米国特許第5,
337,330号、第5,818,865号及び第5,
991,324号に記載されているが、上記の特許及び
特許出願は全て引用によって本出願の記載に援用され
る。
【0020】固体またはサイラトロン・パルサ・モジュ
ール104及び高電圧電源108は圧縮電気パルス(co
mpressed electrical pulse)中の電気エネルギーをレー
ザ・チャンバ102内の予備イオン化電極及び主電極1
03に供給しガス混合物に電圧を印加する。好適なパル
サ・モジュール及び高電圧電源の構成要素は、各々本出
願と同じ譲受人に譲渡され、引用によって本出願の記載
に援用される、米国特許出願第09/640,595
号、第60/198,058号、第60/204,09
5号、第09/432,348号及び第09/390,
146号、及び第60/204,095号、及び米国特
許6,005,880号、第6,226,307号及び
第6,020,723号で説明される。他の代替パルサ
・モジュールは、各々引用によって本出願の記載に援用
される、米国特許第5,982,800号、第5,98
2,795号、第5,940,421号、第5,91
4,974号、第5,949,806号、第5,93
6,988号、第6,028,872号、第6,15
1,346号及び第5,729,562号で説明されて
いる。
【0021】レーザ・ガス混合物を収容するレーザ・チ
ャンバ102を取り囲むレーザ共振器には、好適にはフ
ォトリソグラフィ用などの狭線幅化されたエキシマある
いは分子フッ素レーザのための狭線幅化光学装置を含む
光学モジュール110が含まれるが、これは、狭線幅化
が望ましくない(TFTアニールの場合等)、または狭
線幅化が前部光学モジュール112で行われる、または
共振器の外部のスペクトル・フィルタが使用される、ま
たは出力ビームの帯域幅を狭くするために、狭線幅化光
学装置がHRミラーの前に配置される場合は、レーザ・
システム中の高反射率ミラー(high reflectivity mirr
or)等によって置き換えられることがある。好適実施例
によれば、例えば、1つかそれ以上の分散プリズムまた
は複屈折プレート(birefringent plate)またはブロッ
クといった、157nm付近の多数の輝線の1つを選択
するための光学装置が使用されることがあり、その場合
選択された輝線を狭くする追加の狭線幅化光学装置は省
略することができる。ガス混合物全圧は、追加の狭線幅
化光学装置を使用せずに0.5pmまたはそれ未満とい
った狭帯域幅で選択された輝線を発生するために、好適
には従来のシステムより低く、例えば3bar未満であ
る。
【0022】レーザ・チャンバ102は、放出されたレ
ーザ放射線120の波長に対して透過性な窓によって密
閉されている。この窓はブルースター窓(Brewster win
dow)のことがあり、また共振ビーム(resonating bea
m)の光学経路に対して別の角度、例えば5°にアライ
ンされることもある。窓の1つはビームを出力結合する
(output couple)役目を果たすことができ、またビーム
が出力結合される(outcoupled)場合チャンバ102の
反対側で高反射共振反射器の役目を果たすこともでき
る。
【0023】出力ビーム120の一部が光学モジュール
112の出力結合器(outcoupler)を通過した後、その
出力部分は、ビームの一部を診断モジュール118に向
かって偏向させるか、または別の方法で出力結合された
ビームの小さな部分が診断モジュール118に達するこ
とができるようにするための光学装置を含むビーム・ス
プリッタ・モジュール122に入射し、一方主ビーム部
分120はレーザ・システムの出力ビーム120として
持続可能である(本発明と同じ譲受人に譲渡されてい
る、米国特許出願第09/771,013号、第09/
598,552号、及び第09/712,877号と、
各々引用によって本出願の記載に援用される米国特許第
4,611,270号参照。好適な光学装置にはビーム
・スプリッタまたは他の部分反射表面光学装置(partia
lly reflecting surface optic)が含まれる。光学装置
には第2反射光学装置としてミラーまたはビーム・スプ
リッタが含まれることもある。1つより多いビーム・ス
プリッタ及び/またはHRミラー、及び/または二色性
ミラー(dichroic mirror)が、ビームの一部を診断モ
ジュール118の構成要素に向けるため使用されること
がある。ホログラフィ式ビームサンプラ(holographic
beam sampler)、透過型回折格子(transmission grati
ng)、部分透過型反射回折格子(partially transmissi
ve reflectiondiffraction grating)、グリズム、プリ
ズムまたは他の屈折型、分散型及び/または透過型光学
装置(1つまたは複数)が使用されて、主ビーム120
の大部分が直接または撮像システムを介して、または他
の形でアプリケーション・プロセスに到達することがで
きるようにする一方で、診断モジュール118で検出す
るため主ビーム120から小さなビーム部分を分離す
る。こうした光学装置または追加の光学装置は、検出に
先立って分割されたビームから、ガス混合物中の原子フ
ッ素(atomic fluorine)に起因する赤色放出(red emis
sion)のような可視放射線をフィルタにかけて取り除く
ために使用される。
【0024】出力ビーム120はビーム・スプリッタ・
モジュールを透過する一方反射ビーム部分は診断モジュ
ール118に向けられるか、または主ビーム120が反
射され小さな部分が診断モジュール118に透過される
こともある。ビーム・スプリッタ・モジュールを通過し
て持続する出力結合されたビームの部分がレーザの出力
ビーム120であり、これはフォトリソグラフィ・アプ
リケーション用の撮像システムや被加工物といった工業
用または実験用アプリケーションに向かって伝播する。
【0025】特に分子フッ素レーザ・システムと、Ar
Fレーザ・システムの場合、ビーム経路が光吸収性の物
質(species)の影響を受けないようにするなどのた
め、エンクロージャ(図示せず)が好適にはビーム12
0のビーム経路を密閉する。より小さなエンクロージャ
が好適にはチャンバ102と光学モジュール110及び
112の間、及びビーム・スプリッタ122と診断モジ
ュール118の間のビーム経路を密閉する。好適なエン
クロージャは、本願と同じ譲受人に譲渡され引用によっ
て本出願の記載に援用される米国特許出願第09/59
8,552号、第09/594,892号及び第09/
131,580号と、全て引用によって本出願の記載に
援用される米国特許第6,219,368号、第5,5
59,584号、第5,221,823号、第5,76
3,855号、第5,811,753号及び第4,61
6,908号で詳細に説明されている。
【0026】診断モジュール118には好適には少なく
とも1つのエネルギー検出器が含まれる。この検出器は
出力ビーム120のエネルギーに直接対応するビーム部
分の総エネルギーを測定する(引用によって本出願の記
載に援用される、米国特許第4,611,270号及び
第6,212,214号参照)。例えばプレートまたは
コーティングなどの光減衰器のような光学的構成、また
は他の光学装置が検出器またはビーム・スプリッタ・モ
ジュール122の上またはその近くに形成され、検出器
に入射する放射線の強度、スペクトル分布及び/または
その他のパラメータを制御することができる(各々本出
願と同じ譲受人に譲渡され引用によって本出願の記載に
援用される、米国特許出願第09/172,805号、
第09/741,465号、第09/712,877
号、第09/771,013号及び第09/771,3
66号参照)。
【0027】診断モジュール118の他の構成要素の1
つは好適には監視エタロン(monitor etalon)または回
折格子分光計(grating spectrometer)のような波長及
び/または帯域幅検出構成要素である(各々本発明と同
じ譲受人に譲渡されている米国特許出願第09/41
6,344号、第09/686,483号、及び第09
/791,431号と、上記の波長及び/または帯域幅
検出及び監視構成要素は全て引用によって本出願の記載
に援用される米国特許第4,905,243号、第5,
978,391号、第5,450,207号、第4,9
26,428号、第5,748,346号、第5,02
5,445号、第6,160,832号、第6,16
0,831号及び第5,978,394号参照。)。本
明細書の好適実施例によれば、帯域幅は、プロセッサ1
16とガス処理モジュール106を含むフィードバック
・ループ内で監視及び制御される。レーザ管102内の
ガス混合物の全圧は、特定の帯域幅で出力ビームを発生
する特定の値に制御される。
【0028】診断モジュールの他の構成要素には、各々
本出願と同じ譲受人に譲渡され引用によって本出願の記
載に援用される米国特許出願第09/484,818号
及び第09/418,052号でそれぞれ説明されたも
ののようなパルス形状検出器あるいはASE検出器が、
ガス制御及び/または出力ビーム・エネルギー安定化等
のために、あるいは以下にさらに詳細に記載されるよう
に、ビーム中の増幅自然放出(ASE:amplified spon
taneous emission)の量を監視してASEが所定のレベ
ル以下に留まるようにするために含まれることがある。
例えば、米国特許第6,014,206号で説明されて
いるようなビーム・アライメント監視装置(beam align
ment monitor)か、また例えば本願と同じ譲受人に譲渡
された米国特許出願第09/780,124号のビーム
・プロフィール監視装置(beam profile monitor)が存
在することがあり、ここでこれらの特許文書は各々引用
によって本出願の記載に援用される。
【0029】プロセッサあるいは制御コンピュータ11
6は、レーザ・システム及び出力ビームの入力または出
力パラメータのうちでとりわけ、パルス形状、エネルギ
ー、ASE、エネルギー安定性、バースト・モード動作
の場合のエネルギーのオーバーシュート、波長、スペク
トル純度(spectral purity)及び/または帯域幅のうち
のいくつかの値を受信し処理する。プロセッサ116は
また、狭線幅化モジュールを制御して波長及び/または
帯域幅またはスペクトル純度をチューニングし、電源及
びパルサ・モジュール104及び108を制御して好適
には移動平均(moving average)パルス・パワーまたは
エネルギーを制御し、被加工物のある点でのエネルギー
照射量(energy dose)が望ましい値付近で安定するよ
うにする。さらに、コンピュータ116は、様々なガス
供給源に接続されたガス供給弁を含むガス処理モジュー
ル106を制御する。オーバーシュート制御、エネルギ
ー安定性制御を提供する、及び/または放電への入力エ
ネルギーを監視するといったプロセッサ116のさらに
別の機能は、本願と同じ譲受人に譲渡され引用によって
本出願の記載に援用される米国特許出願第09/58
8,561号で詳細に説明されている。
【0030】図1に示されるように、プロセッサ116
は好適には、固体またはサイラトロンのパルサ・モジュ
ール104及びHV電源108と、個別にまたは組み合
わせで、ガス処理モジュール106、光学モジュール1
10及び/または112、診断モジュール118、及び
インタフェース124と通信する。こうしたレーザ・シ
ステムの構成要素はまた図2に示される。パルサ104
及び電源108によって電極103に供給されるエネル
ギーを制御するための特定のエネルギー制御構成要素1
30も図2に示される。プロセッサ116はまた補助容
積(auxiliaryvolume)126(本出願と同じ譲受人に
譲渡され引用によって本出願の記載に援用される米国特
許出願第09/780,120号参照)を制御すること
もでき、これは、以下にさらに詳細に記載される好適実
施例により真空ポンプ128に接続され、レーザ管10
2からガスを放出し、管102内の全圧を低下させる。
全圧は初めは、5pmまたはそれ以下の帯域幅を生じさ
せるために望ましい低圧力であり、好適には補助容積1
26は使用されない。しかし、補助容積126を使用す
ることでレーザ管102内の圧力として広い範囲の圧力
を制御することができ、それによって全圧の敏速な調整
をすることができる。
【0031】ガスの放出という形態での全圧調整あるい
はレーザ管102内の全圧の低減は好適には補助容積1
26を使用することで容易に行われる。圧力放出(pres
surerelease)の前またはその間に、好適には補助容積
126に接続されている真空ポンプ128により補助容
積126がレーザ管102より低い圧力になる場合、補
助容積126とレーザ管102中のガス混合物の間の弁
が開かれる。全圧の増大という形態の全圧調整は、ガス
処理ユニット106の弁を使用して、ヘリウム、ネオン
またはその組み合わせのバッファ・ガスといったガスの
組み合わせまたは単一のガスのみを注入することによっ
て行われる。全圧調整の後レーザ管102内のハロゲン
・ガスの分圧が望ましいものでないと判断される場合
は、全圧調整に続いてガス組成調整(gas composition
adjastment)が行われる。全圧調整はガス補充操作の後
に行われることもあり、また放電への駆動電圧の調整と
組み合わされて行われることもあり、この場合の駆動電
圧の調整は、圧力調整が組み合わせて行われない場合に
なされるより小さい。
【0032】補助容積126はレーザ管102に接続さ
れ、プロセッサ116から受信される制御信号に基づい
てレーザ管102から容積126にガスを放出する。プ
ロセッサ116は弁組立体を介して補助容積126への
ガスの放出を調節し、また弁組立体またはガス処理ユニ
ット106に関連する弁のシステムを介してレーザ管1
02へのガスまたはガスの混合物の供給をも調節する。
【0033】補助容積126には好適には、既知の容積
を有し、好適には補助容積内の圧力を測定するように取
り付けられた圧力計を有する貯蔵器または区画室が含ま
れる。圧力計の代わりまたはそれと組み合わせた流量
(flow rate)制御装置132によって、プロセッサは管
102から補助容積126へのガスの流量を制御できる
ようになるので、プロセッサはどれだけのガスが放出さ
れているか、またすでにどれだけ放出されたかを正確に
制御及び/または決定することができる。補助容積12
6はレーザ管と同じく、また各々が熱電対装置のよう
な、容積126及び管102内のガスの温度を測定する
手段を有することができる。区画室の容積は数cm
数千cmといったものである(レーザ管102の容積
は約42,000cmである)。
【0034】レーザ管102と補助容積126の間のガ
スの流れを制御するために少なくとも1つの弁が含まれ
る。その間に追加の弁が含まれることもある。また、真
空ポンプ128と補助容積126の間にも別の弁が含ま
れ、真空ポンプ128と補助容積126の間のアクセス
(access)を制御する。真空ポンプ128と補助容積1
26の間、及びレーザ管102と補助容積126の間の
何れかまたは両方にさらに別の弁(1つまたは複数)が
備えられてそれらの間の管路中の雰囲気を制御すること
があり、また追加のポンプまたは同じ真空ポンプ128
が使用されてレーザ管102と補助容積126の間の管
路を直接または補助容積126を通じて排気することも
ある。
【0035】管102内の所定の量のガス混合物は好適
には、プロセッサ116に命令を与えるアルゴリズムに
より、全圧の放出のためにレーザ管102から補助容積
126に放出される(第09/780,120号特許出
願参照)。この同じ補助容積126は、上記の引用によ
って本出願の記載に援用される、第09/734,45
9号特許出願に記載されているような、部分、ミニ、ま
たはマクロ・ガス置換(macro-gas replacement)操作で
使用されてもよい。一例として、直接または、注入され
るガスの量を調節するための小さい区画室を含む( '4
59号特許出願参照)といったような追加の弁組立体を
通じてレーザ管102に接続されるガス処理ユニット1
06には、1%のF:99%のNe(または5%のF
:95%のNe、またはその他の混合物)を含む予混
合ガス(premix)Aを注入するためのガス管路と、F
レーザの場合ヘリウム及び/またはネオンのバッファ・
ガスを注入するための別のガス管路が含まれてもよい。
すなわち、弁組立体を介して予混合ガスAを管102に
注入することによって、(例えば、Fレーザの場合)
レーザ管102中のフッ素濃度を補充することができ
る。従って、注入された量に対応するある量のガスが放
出される。追加のガス混合物を注入するために追加のガ
ス管路及び/または弁が使用されてもよい。新規充填、
部分及びミニ・ガス置換及びガス注入処理、たとえば強
化された及び通常のマイクロ・ハロゲン注入、及び任意
かつ全ての他のガス補充操作は、フィードバック・ルー
プにおける様々な入力情報に基づいてガス処理ユニット
106、レーザ管102、補助容積126及び真空ポン
プ128の弁組立体を制御するプロセッサ116によっ
て開始され制御される。
【0036】次に、レーザ管102から補助容積126
へ正確かつ精密にガスを放出するための、本発明による
例示方法が説明される。注目されることは、レーザ管1
02への注入を含む、ガスを正確かつ精密に補充するた
めの同様の処置は好適には、重要な出力ビーム・パラメ
ータが、各ガス注入によって変化したとしてもごくわず
かで、あまり大きく変動しないような少量のガスを注入
するために使用される。例えば、レーザ管102中のフ
ッ素濃度を示すパラメータを監視するプロセッサ116
は、プロセッサ116がレーザ管102中のガス混合物
のハロゲン濃度を増大させるときであると判断するとき
マイクロ・ハロゲン注入(micro-halogen injection)
(μHI)を開始することができる(好適なガス補充操
作のさらに詳細な説明は '459号特許出願に述べられ
ている)。
【0037】本出願の好適実施例による好適な全圧の放
出に関して、プロセッサ116は圧力放出の時間である
ことを決定する。次にプロセッサ116は、補助容積1
26が所定の圧力になるまでか、または弁を開くべき既
知の流量と時間により、管102と容積126の間の弁
を開き、管102から容積126にガスが流れるように
する信号を送信する。次に弁が閉じる。好適には、放出
後の管102中の圧力は、管102の圧力計によって
か、または放出されたガスの既知の量と放出前に管内に
あったガスの量とを用いて計算することによって決定さ
れる。次に真空ポンプ128と補助容積126の間の弁
が好適には開かれ、容積126中のガスをその容積から
排出できるようにする。
【0038】放出前の管内の圧力が3バール(bar)
で、補助容積中の圧力が、例えば放出後約3barに増
大するように放出が行われた場合、放出の結果としての
管102中の圧力低下は0.5×[(補助容積126の
容積)/42,000]barである。特定の全圧の放
出または追加アルゴリズムは第09/780,120号
特許出願に記載されている。
【0039】上記の計算はプロセッサ116によって行
われ、どれだけの量のガスが放出されたかをさらに精密
に決定し、あるいは放出の前に、プロセッサ116によ
って受信される情報に基づきかつ/または事前プログラ
ムされた基準に基づいてどれだけの量のガスを放出すべ
きかということに関するプロセッサ116による計算に
よって補助容積126中の圧力を設定することができ
る。好適には、補助容積126は、ほぼゼロの圧力近似
が使用されるか、または容積126の内部の圧力を測定
する圧力計によって測定される圧力が非常に低くなるよ
うに排気(pump down)される。さらに正確にするため、
管102中と補助容積126中のガスの温度の差の補正
がやはりプロセッサ116によって行われるか、または
補助容積中の温度は、例えばレーザ管102中の温度に
事前設定される。
【0040】上記で説明されたように、容積126のよ
うな補助容積が1つより多く存在し、その各々が容積空
間のような異なった特性を有することができる。例え
ば、1つがガス置換処置用で、もう1つが全圧の放出用
の2つの区画室が存在してもよい。放出されるべきガス
の量の融通性をより一層大きくし、様々なガス操作アル
ゴリズムに対応して駆動電圧範囲を調整するため2つよ
り多い区画室が存在してもよい( '459号特許出願参
照)。
【0041】ガス混合物の寿命は、本出願で説明される
ガス補充処置を使用することによって有利に増大させる
ことができる。以下の議論は、これらは本出願と同じ譲
受人に譲渡されている米国特許出願第09/447,8
82号、第09/734,459号及び/または第09
/780,120号、及び/または各々引用によって本
出願の記載に援用される米国特許第6,212,214
号の何れかの説明によって補足することができる。
【0042】レーザ・ガス混合物は、初め本出願で「新
規充填」と呼ばれる工程でレーザ・チャンバ102に充
填される。この処置では、レーザ管からレーザ・ガスと
汚染物質が排気され、理想的なガス組成の新鮮なガスで
再充填される。好適実施例による非常に安定したエキシ
マあるいは分子フッ素レーザ用のガス組成は、使用され
る個々のレーザに応じて、ヘリウムまたはネオンまたは
ヘリウムとネオンの混合物をバッファ・ガスとして使用
する。好適なガス組成は、各々同じ譲受人に譲渡され引
用によって本出願の記載に援用される、米国特許第4,
393,405号、第6,157,162号及び第4,
977,573号及び米国特許出願第09/513,0
25号、第09/447,882号、第09/418,
052号、及び第09/588,561号で説明されて
いる。ガス混合物中のフッ素の濃度は0.003%〜
1.00%の範囲であり、好適には約0.1%である。
希ガスまたは他の追加ガス添加物が、上記で引用によっ
て本出願の記載に援用される第09/513,025号
特許出願で説明されるように、エネルギー安定性の増大
とオーバーシュート制御のため及び/または減衰器とし
て追加されてもよい。特に、Fレーザの場合、キセノ
ン、クリプトン及び/またはアルゴンの添加を使用する
ことができる。混合物中のキセノンまたはアルゴンの濃
度は0.0001%〜0.1%の範囲である。ArFレ
ーザの場合、やはり0.0001%〜0.1%の間の濃
度を有するキセノンまたはクリプトンの添加を使用する
ことができる。KrFレーザの場合、やはり0.000
1%〜0.1%の間の濃度を有するキセノンまたはアル
ゴンの添加を使用することができる。本出願の好適実施
例は特にFレーザと共に使用することに関連している
が、ArF、KrF、及びXeClエキシマ・レーザと
いった他のシステムの帯域幅を制御するために全圧に対
する調整が行われることもある。
【0043】例えば100リットルのレーザ管102中
の総ガス容積に対する注入毎に、例えば20〜60ミリ
リットルのバッファ・ガスまたはハロゲン・ガス、バッ
ファ・ガス及び活性希ガスの混合物と混合された例えば
1〜3ミリリットルのハロゲン・ガスのマイクロ・ハロ
ゲン注入を含むハロゲン及び希ガス注入、全圧調整及び
ガス置換処置は、好適には真空ポンプ、弁管路網(valv
e network)及び1つかそれ以上のガス区画室を含むガス
処理モジュール106を使用して行われる。ガス処理モ
ジュール106はガス容器、タンク、かん及び/または
びんに接続されたガス管路を通じてガスを受け取る。本
出願で特に説明されているもの(下記参照)以外のいく
つかの好適かつ代替的なガス処理及び/または補充処置
は、米国特許第4,977,573号、第6,212,
214号及び第5,396,514号及び米国特許出願
第09/447,882号、第09/418,052
号、第09/734,459号、第09/513,02
5号及び第09/588,561号(これらは各々本出
願と同じ譲受人に譲渡されている)、及び米国特許第
5,978,406号、第6,014,398号及び第
6,028,880号で説明されており、これらは全て
引用によって本出願の記載に援用される。キセノン・ガ
ス供給源は、上記で言及された '025号特許出願によ
りレーザ・システムの内部または外部の何れかに含むこ
とができる。
【0044】ガスの放出という形態の全圧調整あるいは
レーザ管102内の全圧の低減が行われることもある。
例えば、全圧調整の後にレーザ管102内のハロゲン・
ガスの分圧が望ましいものでないと判定された場合、全
圧調整に続いてガス組成調整が行われる。全圧調整はガ
ス補充操作の後で行われることもあり、圧力調整が組み
合わせて行われない場合より小さな放電への駆動電圧の
調整と組み合わせて行われることもある。
【0045】ガス置換操作が行われることがあり、これ
は、上記で引用によって本出願の記載に援用される第0
9/734,459号特許出願に記載されているよう
に、例えば、だいたい数ミリリットルから50リットル
またはそれ以上であるが、しかし新規充填よりは少ない
といった置換されるガスの量に応じて、部分、ミニ、ま
たはマクロ・ガス置換操作、または部分的な新規充填操
作と呼ばれる。一例として、直接または、注入されるガ
スの量を調節する小さな区画室を含むような追加弁組立
体を通じて( '459号特許出願参照)レーザ管102
に接続されるガス処理ユニット106は、1%のF
99%のNeを含む予混合ガスAを注入するガス管路
と、KrFレーザの場合1%のKr:99%のNeを含
む予混合ガスBを注入する別のガス管路とを含むことが
できる。ArFレーザの場合予混合ガスBはKrの代わ
りにArを有し、Fレーザの場合予混合ガスBは使用
されないであろう。すなわち、予混合ガスAと予混合ガ
スBを弁組立体を介して管102に注入することによっ
て、(例えばKrFレーザの場合)レーザ管102中の
フッ素とクリプトンの濃度がそれぞれ補充される。次
に、注入された量に対応するある量のガスが放出され
る。追加のガス混合物を注入するために追加のガス管路
及び/または弁を使用することができる。新規充填、部
分及びミニ・ガス置換及びガス注入処置、例えば1ミリ
リットルまたはそれ未満と3〜10ミリリットルの間と
いった強化された及び通常のマイクロ・ハロゲン注入、
及び任意かつ全ての他のガス補充操作は、フィードバッ
ク・ループにおける様々な入力情報に基づいてガス処理
ユニット106とレーザ管102の弁組立体を制御する
プロセッサ116によって開始され制御される。こうし
たガス補充処置はガス循環ループ及び/または窓の交換
処置と組み合わせて使用され、ガス混合物とレーザ管窓
の両方について点検間隔を延長したレーザ・システムを
達成することができる。
【0046】特にフォトリソグラフィ・アプリケーショ
ンで使用されるレーザ・システムの実施例の狭線幅化の
特徴の一般的な説明がここで与えられ、それに続いて、
高いスペクトル純度または帯域幅(例えば、1pm未満
及び好適には0.6pmまたはそれ未満)を有する出力
ビームを提供する本発明の範囲内で使用される変形と特
徴を説明するものとして引用によって本出願の記載に援
用される特許及び特許出願が列挙される。これらの例示
実施例は1次輝線(primary line)λだけを選択する
ために使用できるものもあり、また全圧を制御すること
によって提供されるものに追加の狭線幅化を備えるため
に使用することもできるものもある。光学モジュール1
10中に含まれる例示狭線幅化光学装置には、ビーム拡
大器(beam expander)、上記で引用によって本出願の記
載に援用される特許出願第09/715,803号で説
明されているエタロンまたはその他のような任意の干渉
計装置(optional interferometric device)、屈折型ま
たは反射屈折型光リソグラフィ撮像システムで使用され
るような狭帯域レーザに対して比較的高い分散度を生じ
る回折格子が含まれる。上記で言及されたように、前部
光学装置にも同様に狭線幅化光学装置が含まれることが
ある(各々本願と同じ譲受人に譲渡され引用によって本
出願の記載に援用される第09/715,803号、第
09/738,849号、及び第09/718,809
号特許出願参照)。
【0047】全反射型撮像システム(all-reflective i
maging system)で使用されるような半狭帯域レーザ(se
mi-narrow band laser)の場合、回折格子を高反射率ミ
ラーによって置換し、分散プリズム(dispensive pris
m)によって低度の分散を生じさせることができる。半
狭帯域レーザは通常1pmを越える出力ビーム線幅を有
し、レーザ・システムによってはレーザの特性広帯域幅
(characteristic broadband bandwidth)に応じて10
0pm程度になることがある。
【0048】光学モジュール110の上記の例示狭線幅
化光学装置のビーム拡大器には好適には1つかそれ以上
のプリズムが含まれる。ビーム拡大器には、レンズ組立
体または収束/発散レンズ対といった他のビーム拡大光
学装置が含まれることがある。回折格子または高反射率
ミラーは好適には回転式であり、共振器の受け入れ角度
(acceptance angle)内に反射される波長を選択または
チューニングすることができる。また、回折格子、また
は他の光学装置(1つまたは複数)、または狭線幅化モ
ジュール全体が、各々本願と同じ譲受人に譲渡され引用
によって本出願の記載に援用される第09/771,3
66号特許出願及び第6,154,470号特許に記載
されているように圧力調整(pressure tuned)されるこ
とがある。回折格子は狭帯域幅を達成するためにビーム
を分散させることと、かつ好適にはビームをレーザ管の
方向に逆反射(retroreflecting)して戻すことの両方の
目的で使用することができる。また、高反射率ミラーが
回折格子の後に位置決めされて回折格子からの反射を受
け取り、リットマン構成(Littman configuration)の回
折格子の方向にビームを反射して戻すこともあり、また
回折格子が透過型回折格子であることもある。1つかそ
れ以上の分散プリズムが使用されることもあり、1つよ
り多いエタロンが使用されることもある。
【0049】狭線幅化の種類と程度及び/または望まし
い選択とチューニング、及び狭線幅化光学装置が設置さ
れるべき個々のレーザに応じて、多くの代替光学装置構
成を使用することができる。この目的のために、米国特
許第4,399,540号、第4,905,243号、
第5,226,050号、第5,559,816号、第
5,659,419号、第5,663,973号、第
5,761,236号、第6,081,542号、第
6,061,382号、第5,946,337号、第
5,095,492号、第5,684,822号、第
5,835,520号、第5,852,627号、第
5,856,991号、第5,898,725号、第
5,901,163号、第5,917,849号、第
5,970,082号、第5,404,366号、第
4,975,919号、第5,142,543号、第
5,596,596号、第5,802,094号、第
4,856,018号、第5,970,082号、第
5,978,409号、第5,999,318号、第
5,150,370号及び第4,829,536号、及
びドイツ国特許DE298 22 090.3号、及び
本出願の上記及び下記で言及される特許出願の何れにも
示されるものが本出願の好適なレーザ・システムで使用
される狭線幅化構成を得るために参照され、これらの特
許参考文献は各々引用によって本出願の記載に援用され
る。
【0050】光学モジュール112には好適には、部分
反射型共振反射器のようなビーム120を出力結合する
手段が含まれる。ビーム120は共振器内ビーム・スプ
リッタまたは別の光学要素の部分反射表面によるなどに
よる他の方法で出力結合されることもあり、この場合光
学モジュール112には高反射率ミラーが含まれるであ
ろう。光学制御モジュール114は好適には、プロセッ
サ116からの信号を受信及び解釈し、再アライメント
または再設定(reconfiguration)手順を開始するなどに
よって光学モジュール110及び112を制御する(上
記で言及された'353号、 '695号、 '277号、
'554号、及び '527号特許出願参照)。
【0051】好適実施例は特に、レーザ管102中のガ
ス混合物の、全圧の放出及び増大を含む、ガス処理処置
を使用することによってレーザ管102中の全圧を調整
するよう構成されたエキシマ及び分子フッ素レーザ・シ
ステムに関する。ハロゲン及び希ガスの濃度は、KrF
及びArFエキシマ・レーザの場合はレーザ管中のハロ
ゲン、希ガス及びバッファ・ガスの量を、そして分子フ
ッ素レーザの場合はハロゲン及びバッファ・ガスの量を
補充するためのガス補充操作によってレーザ操作の間一
定に維持されるので、これらのガスは新規充填処置の後
にレーザ管102中にあると同じ所定の比に維持される
ものである。さらに、上記で言及された'882号特許
出願から理解されるようなμHIといったガス注入操作
は有利にマイクロ・ガス置換処置に修正され、出力レー
ザ・ビームのエネルギーの増大は全圧の低減によって補
償されるようにすることができる。それと対照的に、ま
たは代替的に、従来のレーザ・システムは、出力ビーム
のエネルギーが所定の望ましいエネルギーの値になるよ
うに入力駆動電圧を低下させるものである。本方法で
は、駆動電圧はHVopt付近の小さな範囲内に維持さ
れ、一方ガス処置はガスを補充し、レーザ管102を通
るガス混合物のアウトプットの変化率またはガス流量
(rate of gas flow)を制御することなどによって平均
パルス・エネルギーあるいはエネルギー照射線量を維持
するよう動作する。有利には、本出願に記載のガス処置
によれば、レーザ・システムは、平均パルス・エネルギ
ー制御とガス補充を達成し、ガス混合物の寿命または新
規充填の間の時間を延長する一方でさらにHVopt付近
の非常に小さい範囲内で動作できるようになる。
【0052】レーザ・チャンバ102は分子フッ素及び
1つかそれ以上のバッファ・ガスを含むレーザ・ガス混
合物を収容し、この際、以下さらに詳細に論じられるよ
うに、全圧を所定の圧力に調整してレーザ放出の帯域幅
を調整することができる。好適かつ有利には、好適実施
例はレーザ共振器中に追加の狭線幅化光学装置を有さな
い、あるいはλ≒157.63094nmで主輝線
(main line)を選択し、Fレーザによって自然に放出
されうる157nm付近の他のいかなる輝線をも抑制す
るための輝線選択光学装置(line-selection optics)だ
けが含まれる。従って、1つの実施例では、光学モジュ
ール110は高反射共振ミラーだけを有し、光学モジュ
ール112は部分反射型共振反射器だけを有する。別の
実施例では、157nm付近の他の(すなわち、λ
外の)輝線の抑制は出力結合器によって行われ、この出
力結合器は部分反射内部表面を有し、複屈折材料のブロ
ックまたはコーティングを有するVUV透過性ブロック
から作られており、これらはいずれも干渉及び/または
複屈接(birefringence)のため周期的である伝送スペク
トルを有し、λで最大値、2次輝線で最小値を有す
る。別の実施例では、分散プリズム(1つまたは複数)
のような簡単な光学装置が、λで主輝線を狭線幅化す
るためではなく輝線選択のためにだけ使用される。好適
実施例の有利なガス混合物組成により、追加光学装置を
使用してλで自走主輝線(free-runningmain line)
を狭線幅化することなく例えば約5pmまたは0.5p
m未満の狭帯域幅を得るとが可能となる。
【0053】プロセッサ116は診断モジュール118
の分光計から帯域幅の値を受信し、ガス処理モジュール
106と共に放電チャンバ102中の全圧を制御して安
定で選択された帯域幅の出力ビームを提供する。レーザ
・ガス混合物は初めに新規充填の間レーザ・チャンバ1
02に充填される。好適実施例による非常に安定なエキ
シマ・レーザ用のガス組成は、レーザに応じてヘリウム
またはネオンまたはヘリウムとネオンの混合物をバッフ
ァ・ガスとして使用する。好適には、放電チャンバ10
2中で、Ne中に5%(またはそれ未満)のFを含
み、残りのバッファ・ガスとしてHeを有する混合物が
使用される。ガス全圧はレーザの帯域幅を調整するため
に有利にも約1500〜4000mbarの間で調整可
能である。全圧はさらに、1500mbar未満からお
そらく1000mbar程度、またはさらに低く低減さ
れることがある。レーザ管102中の分子フッ素の量が
最適な予め選択された量から変化しないように全圧を調
整するために、Heバッファ・ガスの分圧が好適には調
整される。
【0054】図3は、高解像度真空エタロン分光計によ
って測定されたFレーザの自然帯域幅を示す。分光計
はf=約0.1pmの装置関数(apparatus function)
を有していた。図3のグラフを作成するデータを測定す
るために使用されたレーザ・システムはF(Ne中5
%):残りはHe(balance He)のもので、その際全圧
は約3000mbarであった。単一放出輝線(single
emission line)のスペクトル幅あるいは帯域幅は図3
のグラフ中に示されるデータから0.6pm+/-0.1
pmであると決定され、測定されたビームのエネルギー
は10mJであった。このエネルギーはほぼフォトリソ
グラフィ・アプリケーションで望ましいものであるが、
帯域幅は望ましい範囲を越えている。
【0055】図4は、図3のグラフを得るために使用さ
れたものと同じまたは同様の高解像度エタロン分光計、
及びCCDアレイを使用した、1500mbar〜40
00mbarの圧力範囲内での帯域幅のガス混合物全圧
依存性を示す。様々なF含有率を有する4つのガス混
合物が使用された。すなわち、第1のものは約20mb
arF(Ne中5%)、第2のものは約50mbar
(Ne中5%)、第3のものは約80mbarF
(Ne中5%)、第4のものは約100mbar(Ne
中5%F)を有し、ガス混合物中の残りのガスはHe
バッファ・ガスであった。図4の縦軸はCCDアレイ上
のピクセル(pixel)で測定されるが、測定される対応す
る帯域幅は分光計の分散解像度(dispersive resolutio
n)が約0.082pm/ピクセルであることに基づいて
容易に決定される。全圧が低下すると帯域幅が縮小され
る一般的な傾向は図4において容易に観察される。
【0056】図4のグラフの観察から圧力依存性はほぼ
d(帯域幅)/d(全圧)≒0.1pm/barであっ
た。縦軸に関しては、8.5ピクセルが約0.70pm
の帯域幅に相当し、7.0ピクセルは約0.58pm
に、そして、10ピクセルは約0.82pmに相当す
る。こうした予備データから、好適には約50mbar
(Ne中5%):残りはHe(すなわち約950m
barのHe)のガス混合物中において1000mba
rの全圧を使用して0.4pm未満の帯域幅が達成され
ることが予想される。ガス混合物において2barの全
圧を使用して約0.5pmまたはそれ未満の帯域幅が達
成される。図3及び図4の両方で例示されるように、3
barのガス圧力で約0.6pmの帯域幅が達成され
る。
【0057】図5は、キャビティ内狭線幅化光学装置
(intracavity line-narrowing optics)を使用するF
レーザの狭線幅化された帯域幅を示す。Fレーザの共
振器中で使用されるキャビティ内狭線幅化光学装置は約
0.15pm未満の非常に狭い帯域幅を可能にした。ビ
ームのエネルギーは約1mJまで低減されたが、これは
フォトリソグラフィ・アプリケーションの場合望ましい
値より低い。第09/715,803号特許出願に記載
のエタロンまたは他のもののような干渉計装置、または
回折格子、またはグリズム、または分散プリズムとの組
み合わせで好適には分散される前に発散を低下させビー
ムを拡大するためのビーム拡大器を使用するもののよう
な、上記で説明されたキャビティ内狭線幅化光学装置が
使用されて,例えば1000〜2500mbarの低い
全圧を使用することの代わりに、またはそれとの組み合
わせで、選択されたFレーザ放出輝線を狭線幅化し、
非常に狭い帯域幅を達成する。本出願の好適実施例で
は、上記の低圧力は単独で、すなわちキャビティ内狭線
幅化なしでか、またはそれとの組み合わせで使用され
る。どちらの場合でも、放電への入力電気エネルギーが
同じである場合出力エネルギーは低下する。低圧力とキ
ャビティ内狭線幅化光学装置の両方を使用する場合、エ
ネルギーはこれらの両方の要因によって低下する。
【0058】図6は、Fレーザの場合のパルス・エネ
ルギーのF分圧への依存性を例示する。パルス・エネ
ルギー対F分圧のグラフを作成するために使用される
レーザのガス混合物の全圧は1600mbarでほ
ぼ一定に維持された。図6中のグラフはF分圧が非常
に低い場合、パルス・エネルギーはかなり低いことを示
している。しかし、100mbarNe中の5%F
越えた後はガス混合物にフッ素を追加してもパルス・エ
ネルギーはそれほど増大しない。100mbarのNe
中の5%Fを含み残りがHeである1600mbar
の全圧で約5.5mJのパルス・エネルギーが達成され
た。
【0059】図7は、全圧3020mbar、80mb
arNe中の5%Fと、全圧1510mbar、40
mbarNe中の5%Fとでの選択されたFレーザ
放出輝線の線幅つまり帯域幅のグラフを示す。CCDア
レイ上のピクセルで測定された帯域幅が示されており、
これは上記で図4を参照して説明されたようにpm単位
の帯域幅に比例する。図7が示すところによれば、帯域
幅は3020mbarの全圧に対して1510mbar
の全圧で大きく縮小しているが、しかし、レーザ放電電
極への入力動作高電圧に対する帯域幅の感知可能な依存
性は存在しない。周知のように、レーザ・パルスの出力
エネルギーは駆動電圧(HV)が増大するに連れて増大
する。全圧が、例えば1510mbarまで低下すると
きにこうむるパルス・エネルギーの低下は、好適実施例
により駆動電圧をより高いレベルに増大することによっ
て補償することができる。上記で説明されたパルサ及び
電源回路は追加の電力を供給するよう修正されよう。
【0060】図8は、レーザ・ガス混合物が1500m
bar及び3020mbarであるときのパルス放電の
反復率の関数としてのFレーザ・ビームの出力パワー
のグラフを示す。図8が示すところによれば、80mb
arF(Ne中5%):2940mbarのHeとい
うガス混合物による200Hzでの出力パワーは、10
0mbarF(Ne中5%):1400mbarのH
eというガス混合物によるものより4倍大いが、一方5
0Hzでは、パワーの差はもっと小さい。しかし、50
Hz、100Hz、150Hz及び200Hzの各周波
数での差は約4倍であるように思われる。1〜2kHz
以上といったより高い反復率では、この4倍の差はさら
に大きなパワーの差になる結果となろう。
【0061】上記で言及されたように、このパワーの低
下の一部または全ては、放電回路の修正を必要とすると
しても、駆動電圧を増大することによって補償される。
高電圧を増大する代わり、または高電圧を増大させるこ
とと組み合わせて、Fレーザ・システム全体は好適実
施例により発振器の後に増幅器を含むことができる。増
幅器自体は、例えば100mbarF(Ne中5%)
と混合された1400〜3400mbarのHeバッフ
ァのガス混合物によって充填された放電管であってもよ
い。別の実施例では、本出願と同じ譲受人に譲渡され引
用によって本出願の記載に援用される米国特許出願第0
9/791,430号で説明されているように、図1及
び図2に示されるシステムの電極103は、76.2〜
101.6cm(30〜40インチ)またはそれ以上と
いった、71.12cm(28インチ)の長さより大き
い長さに延長されることがある。別の実施例では、F
レーザの低全圧及び/あるいはキャビティ内狭線幅化光
学装置により帯域幅は有利に約0.5pmまたはそれ未
満である一方で、エネルギーを、例えば約10mJとい
った望ましいエネルギーまで高めるために、部分反射出
力結合ミラー(partially reflecting outcoupling mir
ror)の反射率(reflectivity)を増大させることがあ
り、またパルス・エネルギーを増大させるこれら及び/
またはその他の方法の組み合わせが使用されることがあ
る。
【0062】図9は、ガス混合物中のFの分圧とガス
混合物の全圧とに対するFレーザ自然放出の選択され
た輝線の帯域幅の依存性を示す。1500mbarの全
圧での帯域幅は明らかに、2500mbar、3000
mbar及び4000mbarの各々での帯域幅より低
い。例えば、1500mbar全圧では帯域幅は約6.
7〜7ピクセル(0.55pm〜0.58pm)である
が、一方4000mbar全圧での帯域幅は約9〜9.
9ピクセル(0.74pm〜0.81pm)である。ま
た図9が示すところによれば、F分圧に対する帯域幅
の依存性はほとんどないが、ガス混合物の全圧に対する
帯域幅の依存性は高いことが明らかに観察される。
【0063】図10は、ガス組成に対するFレーザの
自然放出の帯域幅を示すが、ここでは混合物中のNeの
量を変えて全圧が変えられた。図10は、以前に図4及
び図9で観察され上記で説明されたようにNe分圧に対
する帯域幅の依存性は少ないか全く存在せず、全圧に対
して高い依存性が存在することを示す。図11は、引用
によって本出願の記載に援用される関連参考文献の一覧
と、これらの参考文献の著者によって測定された帯域幅
の表を示す。
【0064】分子フッ素レーザ管内におけるバッファ・
ガスまたはガス全圧に対する帯域幅の依存性が、有利に
もガス混合物中のバッファ・ガスが減少するに従って減
少するものであることが示され、特に図4、図9及び図
10を参照して上記で説明された。すなわち、レーザ管
内のバッファ・ガスの分圧はレーザ放出の帯域幅を調整
するために調整することができる。好適実施例では、バ
ッファ・ガス圧力はエキシマ・レーザ管内の通常の全圧
未満に維持され、これは、上記で説明されたように、例
えば3bar〜5barに維持され、約1barの全圧
の低減によって帯域幅は約0.1pmだけ縮小する。
【0065】ガス組成及び供給技術の変形は、各々本出
願と同じ譲受人に譲渡され引用によって本出願の記載に
援用される米国特許第4,393,405号、第4,9
77,573号及び第6,157,662号及び米国特
許出願第09/513,025号、第09/447,8
82号及び第09/418,052号で説明されてい
る。ガス混合物中のフッ素の濃度は0.05mbar〜
30mbarの範囲であり、好適には約3mbarであ
る。ハロゲン及び希ガス注入、全圧調整及びガス置換の
処置は、好適には真空ポンプ128と、弁管路網と、1
つかそれ以上のガス区画室126とを含むガス処理モジ
ュール106(図1〜図2参照)を使用して行われる。
ガス処理モジュール106は、ガス容器、タンク、かん
及び/またはびんに接続されたガス管路を介してガスを
受け取る。本出願で特に説明されているもの以外の、好
適実施例の好適なガス処理及び/または補充処置は、米
国特許第4,977,573号、第6,212,214
号及び第5,396,514号及び米国特許出願第09
/447,882号、第09/418,052号、第0
9/734,459号、及び第09/513,025号
(これらは各々本出願と同じ譲受人に譲渡されてい
る)、及び米国特許第5,978,406号、第6,0
14,398号及び第6,028,880号で説明され
ており、これらは全て引用によって本出願の記載に援用
される。上記で言及された '025号特許出願によりレ
ーザ・システムの内部または外部の何れかに、微量(tr
acs amount)の希ガス(1つまたは複数)を追加してエ
ネルギーを増強し、またさらに好適にはレーザのエネル
ギー安定性及び/またはオーバーシュート制御を増強す
るために希ガス供給源が含まれることがある。
【0066】上記で論じられたように、好適には劣化し
やすい共振器中の狭線幅化光学装置がなく、代替的には
単一の輝線(すなわち、λ)を選択するための光学装
置だけが使用されてもよい。しかし、狭線幅化光学装置
は、レーザ・チャンバ中の全圧を調整/低減することに
よって行われる狭線幅化及び/あるいは帯域幅チューニ
ングと組み合わせたさらなる狭線幅化のために使用され
ることがある。例えば、自然帯域幅は、バッファ・ガス
分圧を1000〜1500mbarに低下させることに
よって0.5pmに調整することができる。帯域幅はさ
らに、共振器内または共振器の外部の何れかの狭線幅化
光学装置を使用して0.2pmまたはそれ以下に低減す
ることができる。従って、使用されうる狭線幅化光学装
置の一般的な説明が上記でなされている。
【0067】上記及び下記の全ての実施例では、分散型
またはビーム拡大器の何れかのプリズム、何らかのエタ
ロンまたは他の干渉計装置、レーザ窓及び出力結合器、
のために使用される材料は好適には、分子フッ素レーザ
の157nmの出力放出波長のような200nm未満の
波長で高透過性である材料である。この材料はまた、最
小の劣化作用で紫外線の長期照射に耐えることができる
ものである。こうした材料の例にはCaF、Mg
、BaF、LiF及びSrFがあるが、CaF
が一般に好適であり、場合によっては石英またはフッ
素ドープ石英(fluorine-doped quartz)が使用されるこ
ともある。また、どの実施例でも、光学表面、特にプリ
ズムの光学表面は、反射損失を最小にしその寿命を延ば
すために1つかそれ以上の光学表面上に反射防止被覆を
有することができる。
【0068】例えば上記で記載されたもののような狭線
幅化発振器の後にパワー増幅器が置かれ、発振器によっ
て出力されるビームのパワーを増大させることができ
る。発振−増幅器のセットアップの好適な特徴は、原出
願と同じ譲受人に譲渡され引用によって本出願の記載に
援用される米国特許出願第09/599,130号及び
第60/228,184号に記載されている。増幅器は
放電チャンバ102(図1〜図2参照)と同じかまたは
別個のものである。増幅器での放電のタイミングを発信
器から増幅器に光パルスが到達する時間に合わせるため
に、光学的または電気的遅延が使用されることがある。
特に本出願の好適実施例に関連して、分子フッ素レーザ
発振器は、例えば0.5pm未満といった非常に狭い帯
域幅を達成するためには他の場合であれば、使用される
であろう光学装置なしで、λでの非常に狭い帯域の放
出を発生する有利なガス全圧またはガス組成を有する。
157nmビームが出力結合器から出力され、この実施
例の増幅器に入射してビームのパワーを増大させる。す
なわち、非常に狭い帯域幅のビーム(例えば、0.5p
m未満)が高パワー(少なくとも数ワット〜10ワット
以上)で達成されるので、10mJ、0.6pm未満の
157nmレーザ・パルスが高度な非常に狭い帯域幅の
狭線幅化光学装置なしで達成され、あるいは、こうした
光学装置を使用すれば0.2pmまたはそれ未満の帯域
幅のレーザ・パルスが得られる。
【0069】図12は、放電管中のガスの全圧p(全
圧)の関数として放出レーザ放射線の帯域幅の依存性を
明らかに示す。帯域幅(FWHM)は4000mbar
での1より大きい値から2000mbar未満の圧力で
の0.5(pm)未満まで低下する。
【0070】本発明の例示図面と特定の実施例が説明さ
れ例示されたが、理解されるように本発明の範囲はここ
で議論された特定の実施例に制限されるものではない。
すなわち、実施例は制限的なものではなく例示的なもの
であるとみなされるべきであり、当業者によって、特許
請求の範囲に記載の本発明の範囲とその同等なものから
離れることなしに、これらの実施例において変形がなさ
れうることが理解されよう。
【0071】さらに、以下の方法の請求項(method cla
im)では、操作は選択された印刷の順序に配列されてい
る。しかし、この順序は、ステップの特定の順序が明記
されているかあるいは当業者によって必要と認められる
請求項以外は、印刷上の便宜のために選択されそのよう
に配列されたものであって、操作を行う何らかの特定の
順序を意味することを意図するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】好適実施例による分子フッ素レーザ・システム
を示す図である。
【図2】好適実施例による補助容積を含む分子フッ素レ
ーザ・システムを示す図である。
【図3】高解像度真空エタロン分光計によって測定され
たFレーザの自然帯域幅を示す図である。
【図4】図3のスペクトルを得るために使用される高解
像度エタロン分光計とCCDアレイを使用して1500
mbar〜4000mbarの圧力範囲内での帯域幅の
圧力への依存性を示す図である。
【図5】キャビティ内狭線幅化光学装置を使用するF
レーザの狭線幅化された帯域幅を測定する高解像度VU
Vエタロン分光計のフリンジ・パターンを示す図であ
る。
【図6】Fレーザ用パルス・エネルギーのF分圧へ
の依存性を示す図である。
【図7】レーザ放電電極への入力動作高電圧に対して帯
域幅の感知可能な依存性がないことを示す図である。
【図8】パルス放電の反復率の関数としてのFレーザ
・ビームの出力パワーを示す図である。
【図9】ガス混合物中のFの分圧とガス混合物の全圧
に対するFレーザ自然放出の帯域幅の依存性を示す図
である。
【図10】混合物中のNeの量が変化し全圧が変化した
ガス混合物に対するFレーザの自然放出の帯域幅依存
性を示す図である。
【図11】関連参考文献と、これらの参考文献の著者に
よって測定された帯域幅の表を一覧表示する図である。
【図12】全圧の関数として帯域幅(FWHM)を示す
図である。
【符合の説明】
102…レーザ・チャンバ 104…放電回路 106…ガス処理モジュール 108…高電圧電源 110…後部光学モジュール 112…前部光学モジュール 114…光学装置制御モジュール 116…レーザ制御用コンピュータ(プロセッサ) 118…診断モジュール 120…撮像システム及び/または被加工物へのレーザ
出力 122…ビーム・スプリッタ 124…インタフェース 126…ステッパ/スキャナ・コンピュータ 128…制御ユニット(手持ち式端末)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クラウス フォグラー ドイツ連邦共和国,37085 ゲティンゲン, リエヒテンバルダー シュトラーセ 13 (72)発明者 ライナー パエツェル ドイツ連邦共和国,37127 ドランスフェ ルト,ボルデラー ベルク 18 Fターム(参考) 5F071 AA04 HH01 HH05 JJ05 JJ10

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子フッ素レーザによって放出されるレ
    ーザ・ビーム帯域幅調整方法であって、前記レーザが、
    分子フッ素と少なくとも1つのバッファ・ガスとを含む
    ガス混合物によって充填された放電管(102)と、該
    放電管内の電極(103)と、該電極に接続され前記ガ
    ス混合物に電圧を印加するためのパルス放電回路(10
    4)とを具備し、前記方法が、前記ガス混合物の全圧を
    3000mbar未満に調整するステップを含むレーザ
    ・ビーム帯域幅調整方法。
  2. 【請求項2】 前記調整するステップが、前記ガス混合
    物の全圧を2500mbar未満に調整するステップを
    含む請求項1に記載のレーザ・ビーム帯域幅調整方法。
  3. 【請求項3】 前記調整するステップが、前記ガス混合
    物の全圧を2000mbar未満に調整するステップを
    含む請求項1に記載のレーザ・ビーム帯域幅調整方法。
  4. 【請求項4】 前記調整するステップが、前記ガス混合
    物の全圧を1500mbar未満に調整するステップを
    含む請求項1に記載のレーザ・ビーム帯域幅調整方法。
  5. 【請求項5】 前記調整するステップが、前記ガス混合
    物の全圧を1000mbar未満に調整するステップを
    含む請求項1に記載のレーザ・ビーム帯域幅調整方法。
  6. 【請求項6】 前記レーザ・ビームの自然帯域幅が調整
    される請求項1〜5のいずれか1項に記載のレーザ・ビ
    ーム帯域幅調整方法。
  7. 【請求項7】 前記フッ素レーザの放出輝線が輝線選択
    光学装置(110、112)によって選択される請求項
    1に記載のレーザ・ビーム帯域幅調整方法。
  8. 【請求項8】 前記パルス放電回路(104)が、前記
    レーザのパルスがフォトリソグラフィ処理のために望ま
    しいエネルギーを有するような電圧パルスを供給する電
    源を含む請求項1に記載のレーザ・ビーム帯域幅調整方
    法。
  9. 【請求項9】 前記レーザのパルスが少なくとも約10
    mJのエネルギーを有する請求項1に記載のレーザ・ビ
    ーム帯域幅調整方法。
  10. 【請求項10】 前記レーザの共振器内UV放出の照射
    を受ける狭帯域幅化光学装置を利用しない請求項1〜9
    のいずれか1項に記載のレーザ・ビーム帯域幅調整方
    法。
  11. 【請求項11】 前記帯域幅が0.6pm未満である請
    求項1〜10のいずれか1項に記載のレーザ・ビーム帯
    域幅調整方法。
  12. 【請求項12】 前記レーザのパルスのエネルギーを増
    強するために増幅器が利用される請求項1〜11のいず
    れか1項に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記レーザのパルスのスペクトル情報
    を測定するために診断モジュール(118)が使用さ
    れ、該スペクトル情報がプロセッサ(116)に入力さ
    れ、該プロセッサ(116)が、前記スペクトル情報中
    に含まれる情報に基づいて前記ガス混合物を調整するた
    めにガス処理ユニット(106)を制御する請求項1〜
    12のいずれか1項に記載のレーザ・ビーム帯域幅調整
    方法。
  14. 【請求項14】 分子フッ素と少なくとも1つのバッフ
    ァ・ガスとを含むガス混合物によって充填された放電管
    (102)と、該放電管(102)内の電極(103)
    と、該電極(103)に接続されて前記ガス混合物に電
    圧を印加するパルス放電回路(104)と、を具備する
    分子フッ素レーザ・システムであって、前記放電管(1
    02)内の前記ガス混合物が約2500mbar未満の
    全圧を有する分子フッ素レーザ・システム。
  15. 【請求項15】 前記ガス混合物の前記全圧が約200
    0mbar未満である請求項14に記載の分子フッ素レ
    ーザ・システム。
  16. 【請求項16】 前記ガス混合物の前記全圧が約150
    0mbar未満である請求項14に記載の分子フッ素レ
    ーザ・システム。
  17. 【請求項17】 前記ガス混合物の前記全圧が約100
    0mbar未満である請求項14に記載の分子フッ素レ
    ーザ・システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002198590A (ja) * 2000-12-27 2002-07-12 Gigaphoton Inc フッ素分子レーザ装置、及びフッ素露光装置
JP2002223020A (ja) * 2001-01-26 2002-08-09 Gigaphoton Inc フッ素分子レーザ装置、及びフッ素露光装置

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