JP2002045625A - 液分離エレメント - Google Patents

液分離エレメント

Info

Publication number
JP2002045625A
JP2002045625A JP2000230963A JP2000230963A JP2002045625A JP 2002045625 A JP2002045625 A JP 2002045625A JP 2000230963 A JP2000230963 A JP 2000230963A JP 2000230963 A JP2000230963 A JP 2000230963A JP 2002045625 A JP2002045625 A JP 2002045625A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
sponge layer
liquid
separation element
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000230963A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Yoshimura
省二 吉村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2000230963A priority Critical patent/JP2002045625A/ja
Publication of JP2002045625A publication Critical patent/JP2002045625A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 油冷式圧縮機の油分離器に備えられて圧縮ガ
ス中のミスト状の油分を分離する油分離エレメントなど
として用いられる液分離エレメントにおいて、100℃
以上の高温のミスト状液分含有ガスに対しても使用でき
て耐熱性に優れるとともに、ミスト状液分含有ガスから
の液分の分離効率を向上させること。 【解決手段】 液分を伴うガスが外部から送り込まれ、
該液分含有ガスから前記液分を分離し、該液分が分離さ
れたガスを外部に送り出す液分離器に備えられる液分離
エレメントであって、液分含有ガスに含まれる液分を補
集し、粒径の大なる液滴を形成するための筒状の凝集層
24と、凝集層24にて形成された前記液滴を捕捉し
て、その下部に液分がしみ込んで濡れてなるウエットバ
ンド部を形成するためのスポンジ層26とを備えた液分
離エレメント20において、スポンジ層26がメラミン
樹脂発泡体よりなることを特徴とする液分離エレメン
ト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油冷式圧縮機の油
分離器に備えられて圧縮ガス中のミスト状の油分を分離
する油分離エレメント、あるいは油冷式圧縮機のドレイ
ン分離器のドレイン分離エレメントとして用いられる液
分離エレメントに関し、100℃以上の高温のミスト状
液分含有ガスに対しても使用できて耐熱性に優れるとと
もに、ミスト状液分含有ガスからその液分を分離する効
率を従来に比べて向上させた液分離エレメントに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図15は油冷式スクリュ圧縮機の系統図
である。この油冷式スクリュ圧縮機は、吸込流路1、こ
れに接続した圧縮機本体2、圧縮機本体2の吐出側に延
びるとともに、油分離器10’を介在させた吐出流路3
a,3bと、油分離器10’の下部から油冷却器4を経
て圧縮機本体2のガス圧縮空間、軸受・軸封部等の油注
入部に至る油供給流路5とにより構成されている。前記
の油分離器10’は、図16に示すように、圧縮機本体
2からの圧縮ガス(油冷式スクリュ圧縮機の用途が空気
圧縮機の場合は圧縮空気)中のミスト状の油分を分離す
るための油分離エレメント20’と、内側に下部が液溜
まり部13となるように油分離エレメント20’を収納
し、底部に油流出口14が設けられた有底円筒状のケー
シング12と、ケーシング12の上部口部に取り付けら
れたヘッド11とにより構成されている。
【0003】そして、前記油分離器10’のヘッド11
には、ケーシング12の上端外周部に形成された雌ねじ
に螺合する雄ねじと、ミスト状の油分を伴って吐出され
た圧縮ガスをケーシング12内に収納された油分離エレ
メント20’の内側に導入する断面円形の導入通路11
aと、油分が分離された後の圧縮ガスを外部に導出する
断面円形のガス導出通路11bとが設けられている。油
分離エレメント20’は、その円形口部付きエンドカバ
ー28の該円形口部を、これにOリング28aを装着し
た状態でヘッド11の導入通路11a先端部に嵌め込む
ことにより、ヘッド11に着脱可能に支持されるように
なっている。そして、油分離エレメント20’を支持し
た状態のヘッド11は、ケーシング12との間にOリン
グ15を挟み、ケーシング12に形成された前記雌ねじ
とヘッド11に形成された前記雄ねじとの螺合により、
ケーシング12に着脱可能に取り付けられている。
【0004】そして、吸込流路1から圧縮機本体2に吸
い込まれたガスは、油供給流路5から油注入を受けつつ
圧縮され、ミスト状の油分を伴った状態で吐出流路3a
に吐出される。さらにこの吐出された圧縮ガスは油分と
ともに油分離器10’のヘッド11の導入通路11aを
通じて油分離エレメント20’の内側に導かれ、この油
分離エレメント20’で油分と圧縮ガスが分離され、ク
リーンな圧縮ガスはヘッド11のガス導出通路11bか
ら吐出流路3bに送り出され、需要先に供給される。一
方、油分は一旦油溜まり部13に溜められ、油流出口1
4より油供給流路5に出てゆく。そして、この油は油冷
却器4にて冷却されて、前述した油注入部に送られた
後、圧縮機本体2の吐出口に導かれ、以後、同様の循環
を繰り返すことになる。
【0005】前記した油分離エレメント20’について
説明する。図17に示すように、油分離エレメント2
0’は、内側にガス導入空間21を有する多層円筒形に
形成された後述するエレメント本体22’を有し、この
エレメント本体22’の下端部に円盤状のエンドカバー
27を装着し、エレメント本体22’の上端部に上方へ
突出した円形口部を持つエンドカバー28を装着してな
るものである。
【0006】そして、多層円筒構造をなす前記エレメン
ト本体22’は、ミスト状の油分を含む圧縮ガスが送り
込まれる内側から順に、多数の小孔を有する第1の支持
用円筒体23と、圧縮ガスに含まれる液分をコアレッシ
ング(coalescing)補集し、粒径の大なる液
滴を形成するための凝集層24と、多数の小孔を有する
第2の支持用円筒体25と、前記凝集層にて形成された
前記液滴を捕捉して、これが自重により移動することで
その下部に液分がしみ込んで濡れてなるウエットバンド
(Wet Band)部26’a(図16,図18参
照)を形成するためのスポンジ層(分離層)26’と
を、同心的に配してなるものである。すなわち、エレメ
ント本体22’は、円筒状の凝集層24と、凝集層24
を囲繞するように凝集層24の外側にこれと同心的に配
された円筒状のスポンジ層26’とを有している。
【0007】前記の凝集層24は、目の細かい(繊維径
の細い)セルロース繊維で構成されており、スポンジ層
26’は、例えば、ウレタン発泡体(ウレタンフォー
ム)で構成されている。また、支持用円筒体23,25
は、凝集層24及びスポンジ層26’を支持(保持)す
るためのものであって、直径2〜3mm程度の多数の小
孔を有する薄肉の金属板(例えばステンレス鋼製のパン
チングメタル)を円筒状に成形したものである。このよ
うに構成されるエレメント本体22’は、接着剤29に
よってエンドカバー27と円形口部付きエンドカバー2
8とに固定されている。なお、支持用円筒体23,25
に代えて円筒状の金属製ネット、例えばステンレス鋼製
ネットを用いるようにしたものものある。また、第1の
支持用円筒体23と凝集層24との間にさらに、凝集層
24を保持するための金属製ネットを配するとともに、
凝集層24と第2の支持用円筒体25との間にさらに、
凝集層24を保持するための金属製ネットを配したもの
もある。
【0008】このように構成される油分離エレメント2
0’の動作を図18を参照して説明する。図18は、図
17における油分離エレメントの下部を示し、該油分離
エレメントの油分離動作を説明するための図である。ミ
スト状の油分を含む圧縮ガスは、油分離器10’のヘッ
ド11の導入通路11aより油分離エレメント20’の
内側のガス導入空間21へと導かれ、まず、多数の小孔
を有する第1の支持用円筒体23を通過する。この第1
の支持用円筒体23は、油滴径に比べてはるかに目が粗
いため、油分の分離には関与しない。次に、ミスト状の
油分を含む圧縮ガスが目の細かいセルロース繊維よりな
る凝集層24を通過する間に、圧縮ガスに含まれる油分
はコアレッシング(coalescing)補集され、
数μm径のものが次第に成長して数百μm径の大きな油
滴に形成される。
【0009】次いで、この数百μm径の大きな油滴を含
む圧縮ガスが、油分の分離には関与しない第2の支持用
円筒体25を通過した後、ウレタン発泡体よりなるスポ
ンジ層26’に流入すると、前記数百μm径の大きな油
滴はスポンジ層26’によって捕捉される。このスポン
ジ層26’にて捕捉された油滴が自重により下方へ移動
することにより、スポンジ層26’の下部に油分がしみ
込んで濡れてなるウエットバンド部26’aが生じる。
このウエットバンド部26’aの下部からしみ出した油
分は、エンドカバー27の外面を伝わって大きな油滴と
なって自重落下し、油分離器10’の油溜まり部13に
溜まることになる。一方、スポンジ層26’におけるウ
エットバンド部26’aより上の部分を通過して油分が
分離された圧縮ガスは、ケーシング12と油分離エレメ
ント20’との間を通ってヘッド11のガス導出通路1
1bより外部へ送り出される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし前述した従来の
油分離エレメントでは、スポンジ層がウレタン発泡体よ
りなるものである場合、ウレタン発泡体の耐熱性(使用
温度)が80℃であり、それよりも高温の圧縮ガスに対
しては使用できない。そのため、100〜120℃程度
の温度範囲であるような100℃以上の高温の圧縮ガス
に対しては、スポンジ層がウレタン発泡体に比べて耐熱
性に優れたポリエステル不織布よりなる油分離エレメン
トが使用される場合が多い。
【0011】ところが、スポンジ層がポリエステル不織
布よりなるものでは、油分離効率が低いという問題があ
った。この点について説明すると、スポンジ層は油分を
吸収するにはその油分がしみ込むための所要の空隙率
(全体積に対して空隙(気泡)の総和が占める割合)が
必要であり、ウレタン発泡体の空隙率約70%に対し
て、ポリエステル不織布の空隙率は約50%程度であっ
て小さい。よって、ポリエステル不織布よりなるスポン
ジ層においては、空隙率が小さいために該スポンジ層内
外の差圧が大きい。図14に示すように、スポンジ層の
ウエットバンド部の上端部分は圧縮ガスの流れに接して
おり、スポンジ層内外の差圧(スポンジ層での圧力損
失)が大きいと、その圧縮ガスの流れに接している部分
にしみ込んでいる油分が、差圧によって押し出されて細
かい油滴となってスポンジ層から外側(ケーシング側)
に飛散し、圧縮ガスに同伴して油分離器外部へ送り出さ
れることになる。このように、油分離効率が低いという
問題があった。
【0012】本発明は、このような従来の問題点を解消
するためになされたものであって、油冷式圧縮機の油分
離器に備えられて圧縮ガス中のミスト状の油分を分離す
る油分離エレメントなどとして用いられる液分離エレメ
ントにおいて、100℃以上の高温のミスト状液分含有
ガスに対しても使用できて耐熱性に優れるとともに、ミ
スト状液分含有ガスからその液分を分離する効率を従来
に比べて向上させた、液分離エレメントを提供すること
をその目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、液分を伴うガスが外部から送
り込まれ、該液分含有ガスから前記液分を分離し、該液
分が分離されたガスを外部に送り出す液分離器に備えら
れる液分離エレメントであって、外部からの前記液分含
有ガスに含まれる液分を補集し、粒径の大なる液滴を形
成するための筒状の凝集層と、筒状をなして前記凝集層
と同心的に配され、前記凝集層にて形成された前記液滴
を捕捉して、これが自重により移動することでその下部
に液分がしみ込んで濡れてなるウエットバンド部を形成
するためのスポンジ層とを備えた液分離エレメントにお
いて、前記スポンジ層が100℃以上の前記液分含有ガ
スに対して使用しうる樹脂発泡体よりなることを特徴と
する液分離エレメントである。
【0014】また、請求項2の発明は、前記請求項1記
載の液分離エレメントにおいて、前記スポンジ層を構成
する前記樹脂発泡体がメラミン樹脂発泡体であることを
特徴とするものである。請求項3の発明は、前記請求項
2記載の液分離エレメントにおいて、前記スポンジ層の
厚みが2〜15mmであることを特徴とするものであ
る。
【0015】前記のように構成することにより、油冷式
圧縮機の油分離器の油分離エレメントに用いることで、
100℃以上の高温の圧縮空気などの圧縮ガスに対して
も使用できて耐熱性に優れるとともに、高いミスト状の
液分を伴う圧縮ガスから該液分を分離する効率を従来に
比べて高くすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は本発明による液分離
エレメントを油分離エレメントとして用いた油分離器を
備えた油冷式スクリュ圧縮機の系統図、図2は図1にお
ける油分離器の構成を示す断面図、図3は図2における
油分離エレメント(液分離エレメント)の構成を示す断
面図である。
【0017】ここで、この実施形態において、油分離エ
レメントのスポンジ層の構成が相違する点以外は、前記
図15〜図18に示す構成と同じあるので、該同一部分
には前記図15〜図18と同一の符号を付して説明を省
略する。すなわち、図1,図2における油分離器10
は、その油分離エレメント20のエレメント本体22の
スポンジ層26の構成が相違する点以外は、前記図1
5,図16と同じ構成である。
【0018】図3において、エレメント本体22のスポ
ンジ層26は、メラミン樹脂発泡体よりなるものであ
る。
【0019】スポンジ層26をメラミン樹脂発泡体によ
って構成することについては、凝集層とスポンジ層とを
有する油分離エレメントの特性・動作について解析し、
スポンジ層の具備すべき要件を求め、その結果から得ら
れたものであり、以下に説明する。
【0020】本発明において、メラミン樹脂発泡体より
なるスポンジ層を採用する目的のひとつは、スポンジ層
がポリエステル不織布よりなる場合には、スポンジ層で
の圧力損失(スポンジ層内外の差圧)が限界差圧ΔPC
を超えてしまい、スポンジ層のウエットバンド部の油分
が押し出されて細かい油滴となって飛散し、これによっ
て油分離効率が低下するという問題を解消することにあ
る。ここでは、油分離エレメントの諸元と前記限界差圧
ΔPC との関連性について説明する。
【0021】まず、油分離エレメントの諸元を表1のよ
うに表す。また、図4は、凝集層とスポンジ層を有する
油分離エレメントの一般的構造を模式的に示す図であ
る。図4において、101は第1の支持用円筒体、10
2は凝集層、103は第2の支持用円筒体、104はス
ポンジ層、104aはスポンジ層104のウエットバン
ド部、105はエンドカバー、106は円形口部付きエ
ンドカバー、をそれぞれ示している。
【0022】
【表1】
【0023】さて、圧縮ガス中の油分が全てスポンジ層
104に捕捉されたとすると、スポンジ層104のウエ
ットバンド部104aの高さxは、次の式(1)で表さ
れる。式(1)において、右辺のdQLI/dtは油分離
エレメントへの単位時間当たりの油分の流入量、右辺の
dQLO/dtは油分離エレメントからの単位時間当たり
の油分の排出量であり、左辺は、ウエットバンド部10
4aでの単位時間当たりの油分の保有量であって、ウエ
ットバンド部104aにおける空隙の総和を表してい
る。
【0024】
【数1】
【0025】次に、ウエットバンド部104aからの油
滴による油分の排出量(dQLO/dt)について考え
る。これには2つの項があり、重力により排出を促進す
る項と、粘性抵抗により排出を抑制する項とである。前
者をdq1 /dtとすると、油分の排出量は近似的に油
分離エレメント底面でのウエットバンド部104aによ
る油圧に比例すると考えられものであり、比例定数をC
1 とすると、dq1 /dtは式(2)で表される。ま
た、後者の項をdq2 /dtとすると、粘性抵抗は、ス
ポンジ層と油分の接触面積:shx、油分の流速:v、
及び油分の粘度:μに比例すると考えられものであり、
比例定数をC2 とすると、dq2 /dtは式(3)で表
される。一方、前記した油分の流速vは、式(4)で表
される。よって、これらの式(2)〜式(4)から、油
分の排出量(dQLO/dt)は、式(5)で表されるこ
とになる。
【0026】
【数2】
【0027】さて、ウエットバンド部104aの高さx
は、定常状態では一定である。よって、(dx/dt)
=0から、式(1)の左辺はゼロとなり、式(6)が得
られる。この式(6)から、ウエットバンド部104a
の高さxは、式(7)で表される。
【0028】
【数3】
【0029】圧縮ガスはスポンジ層104におけるウエ
ットバンド部104a以外の部分を通過するとする。そ
うすると、圧縮ガスの流速vG は、式(8)で表され
る。式(8)において、dQG /dtは油分離エレメン
トへの単位時間当たりの圧縮ガス流入量である。
【0030】
【数4】
【0031】また、スポンジ層104を通過するときの
圧力損失ΔPは、スポンジ層104の厚みhが大きいと
その値が大きく、スポンジ層104の空隙率αが大きい
とその値が小さくなるため、圧縮ガスの流れを層流と
し、定数をC3 とすると、式(9)で近似できる。
【0032】
【数5】
【0033】前述したように、スポンジ層内外の差圧
(圧力損失ΔP)が限界差圧ΔPC を超えると、ウエッ
トバンド部104aの油分が押し出されて細かい油滴と
なって飛散し、これによって油分離効率が悪化してしま
う。したがって、式(10)に示すところの、ΔP≦Δ
C の関係を満足する必要がある。
【0034】
【数6】
【0035】前記の式(9)に、式(7)を代入する
と、スポンジ層104での圧力損失ΔPを表す式とし
て、式(11)が得られる。さて、これら(1)〜(1
0)の式において、スポンジ層104の性状に関するも
のは、スポンジ層104の空隙率αと、スポンジ層10
4と油分との接触面積sとである。ここで、空隙率αと
接触面積sとの関係を考えてみると、油分との接触面積
sが大きいということは、空隙率αが小さいスポンジ層
104であるということであり、sとαとは反比例の関
係にあると仮定しうる。そこで、sとαについて式(1
2)の関係を満たすものとすると、スポンジ層104で
の圧力損失ΔPを表す式(11)は、式(13)のよう
に、接触面積sが消去されて空隙率αを含む式として表
される。
【0036】
【数7】
【0037】このような一連の式から、スポンジ層空隙
率α,スポンジ層厚みh以外を一定としたとき、空隙率
αをパラメータとしてスポンジ層104での圧力損失Δ
Pとスポンジ層厚みhとの関係を示すと、図5のグラフ
になる。
【0038】同図から、スポンジ層104の厚みhにつ
いては、薄すぎても厚すぎても不適切であり、適切な範
囲が存在する。厚みhが薄すぎるとウエットバンド部1
04aの高さxが高くなりすぎて、圧縮ガスの通過域が
狭くなって圧力損失ΔPが大きくなってしまう。一方、
厚すぎるとスポンジ層104そのものによる圧力損失Δ
Pが大きくなる。よって、図5に示すように、スポンジ
層104での圧力損失ΔPが油分離効率の悪化を招く限
界差圧ΔPC を超えないためには、スポンジ層104の
厚みhは、h1≦h≦h2の範囲を満たす必要があり、
空隙率αが小さいものでは、h3≦h≦h4のように厚
みhの範囲は狭くなることがわかる。
【0039】次に、スポンジ層空隙率α,スポンジ層厚
みh以外を一定としたとき、スポンジ層厚みhをパラメ
ータとしてスポンジ層104での圧力損失ΔPとスポン
ジ層空隙率αとの関係を示すと、図6のグラフになる。
【0040】同図において、パラメータとして示したス
ポンジ層の厚み:ha,hb,hcは、前記の図5に示
したそれらに対応するものである。図6に示すように、
空隙率αが大きくなると圧力損失ΔPは小さくなってい
る。厚みhbのスポンジ層104が限界差圧ΔPC を超
えないためには、該スポンジ層104の空隙率がα1よ
り大きいことが必要であり、厚みha(<hb)のスポ
ンジ層104が限界差圧ΔPC を超えないためには、該
スポンジ層104の空隙率がα2(>α1)より大きい
ことが必要である。
【0041】また、スポンジ層空隙率α,油分離エレメ
ントへの単位時間当たりの油分の流入量dQLI/dt以
外を一定としたとき、油分の流入量dQLI/dtをパラ
メータとしてスポンジ層104での圧力損失ΔPとスポ
ンジ層空隙率αとの関係を示すと、図7のグラフにな
る。
【0042】同図から、油分の流入量dQLI/dtが多
くなるに従って、限界差圧ΔPC を超えないようにする
ためには空隙率αを大きくする必要があることがわか
る。油分の流入量dQLI/dtが小のときスポンジ層1
04が限界差圧ΔPC を超えないためには、該スポンジ
層104の空隙率がα3より大きいことが必要があり、
油分の流入量dQLI/dtが大のとき限界差圧ΔPC
超えないためには、スポンジ層104の空隙率がα4
(>α3)より大きいことが必要である。
【0043】図8はスポンジ層104での圧力損失ΔP
と油分離効率との関係を示すグラフである。同図から、
スポンジ層104での圧力損失が限界差圧ΔPC を超え
ると、油分離効率は急激に低下することがわかる。な
お、限界差圧ΔPC の値は、実験により求められるもの
であり、スポンジ層104の厚みや、空隙率αによら
ず、ほぼ一定の値となるものである。例えば、圧力が
0.7MPaの圧縮空気の場合では、限界差圧ΔPC
1.96kPa(200mmAq)である。
【0044】さて、スポンジ層を構成する従来のウレタ
ン発泡体は、その空隙率αが大きく70%程度である。
ウレタン発泡体の気泡径(泡径)の分布曲線の一例を図
9に示す。ウレタン発泡体の平均気泡径は0.2mmで
あり、該ウレタン発泡体よりなるスポンジ層の厚みhは
5mmである。また、従来、100℃以上の高温の圧縮
ガスに対して用いられていたポリエステル不織布の空隙
率αは50%程度であり、該ポリエステル不織布よりな
るスポンジ層の厚みhは、1mm程度となされている。
【0045】そこで、スポンジ層が空隙率α:70%,
厚みh:5mmの場合(前記ウレタン発泡体よりなる場
合)と、空隙率α:50%,厚みh:1mmの場合(前
記ポリエステル不織布よりなる場合)とについて、前記
図6のグラフに当てはめると、図10に示すような、ス
ポンジ層での圧力損失ΔPとスポンジ層空隙率αとの関
係を示すグラフが得られる。なお、図10では、油分の
dQLI/dtは500ppmである。
【0046】図10から明らかなように、ポリエステル
不織布よりなるスポンジ層では、限界差圧ΔPC を大き
く超えており、油分離効率が悪いことがわかる。スポン
ジ層を構成する材料として、ポリエステル不織布はウレ
タン発泡体に比べると耐熱性の点で優れているものの、
油分離効率の点で劣っている。
【0047】そこで、本発明では、スポンジ層を構成す
る材料として、耐熱性と油分離効率との両方に優れたメ
ラミン樹脂発泡体を用いたものである。100℃以上の
圧縮ガスに対して使用しうる樹脂発泡体としては、メラ
ミン樹脂発泡体の他に、フェノール樹脂発泡体が挙げら
れるが、独立の気泡構造であるフェノール樹脂発泡体よ
りも連続の気泡構造であるメラミン樹脂発泡体の方が、
油分の吸収性が良いという点でよい。メラミン樹脂発泡
体よりなるスポンジ層は、従来のウレタン発泡体の場合
と同様に、任意の厚みのものを得ることができる。メラ
ミン樹脂発泡体の気泡径の分布曲線の一例を図11に示
す。前記した図10(圧力損失ΔPと空隙率αとの関係
を示すグラフ)から、メラミン樹脂発泡体よりなる厚み
5mmのスポンジ層の場合、空隙率αは55%以上であ
ればよい。
【0048】メラミン樹脂発泡体(空隙率α:60%)
よりなるスポンジ層の場合と、ウレタン発泡体(空隙率
α:70%)よりなるスポンジ層の場合とについて、前
記図5のグラフに当てはめると、図12に示すような、
スポンジ層での圧力損失ΔPとスポンジ層厚みhとの関
係を示すグラフが得られる。図12から、このメラミン
樹脂発泡体よりなるスポンジ層は、その厚みが2〜15
mmの範囲がよいことがわかる。なお、図12におい
て、圧力損失ΔPが最小となるスポンジ層の厚みは、両
者とも5mmである。
【0049】図13は、油冷式スクリュ空気圧縮機の油
分離器として、本発明による油分離エレメント(スポン
ジ層:メラミン樹脂発泡体)を備えた油分離器を用いた
場合と、従来の油分離エレメント(スポンジ層:ポリエ
ステル不織布)を備えた油分離器を用いた場合とにおけ
る、油分離器のヘッドのガス導出通路での圧縮空気に含
まれる油分を測定した結果を示すグラフである。
【0050】図13では、空気圧縮機からの圧縮空気の
温度は、110℃であり、本発明による油分離エレメン
ト20のエレメント本体22の寸法は、内径φ45mm
×外径φ60mm×長さ300mmであり、メラミン樹
脂発泡体よりなるスポンジ層は、厚みh=5mm,空隙
率α=65%,気泡径0.1mm以上の気泡の総和が占
める割合β=15%である。一方、従来の油分離エレメ
ント20’のエレメント本体22’の寸法は、内径φ4
5mm×外径φ52mm×長さ300mmであり、ポリ
エステル不織布よりなるスポンジ層は厚みh=1mm,
空隙率α=50%である。図13から明らかなように、
本発明による油分離エレメント20によると、100℃
以上の高温の圧縮空気に対しても使用できるとともに、
油分を伴う圧縮空気から該油分を分離する効率を従来に
比べて大幅に向上させることができた。
【0051】なお、本実施の形態では、凝集層の外側に
これと同心的にスポンジ層を配し、エレメント本体の内
側から外側に向かって油分を含む圧縮ガスを通過させる
ようにしたが、これに限らず、逆に、スポンジ層の外側
にこれと同心的に凝集層を配し、エレメント本体の外側
から内側に向かって油分を含む圧縮ガスを通過させるよ
うにすることも可能である。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による液分離
エレメントによると、油冷式圧縮機の油分離器に備えら
れて圧縮ガス中のミスト状の油分を分離する油分離エレ
メントなどとして用いられる液分離エレメントにおい
て、スポンジ層をメラミン樹脂発泡体によって構成した
ものであるから、100℃以上の高温のミスト状液分含
有ガスに対しても使用できて耐熱性に優れるとともに、
ミスト状液分含有ガスからその液分を分離する効率を従
来に比べて大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液分離エレメントを油分離エレメ
ントとして用いた油分離器を備えた油冷式スクリュ圧縮
機の系統図である。
【図2】図1における油分離器の構成を示す断面図であ
る。
【図3】図2における油分離エレメント(液分離エレメ
ント)の構成を示す断面図である。
【図4】凝集層とスポンジ層を有する油分離エレメント
の一般的構造を模式的に示す図である。
【図5】空隙率αをパラメータとしてスポンジ層での圧
力損失ΔPとスポンジ層厚みhとの関係を示すグラフで
ある。
【図6】スポンジ層厚みhをパラメータとしてスポンジ
層での圧力損失ΔPとスポンジ層空隙率αとの関係を示
すグラフである。
【図7】油分の流入量dQLI/dtをパラメータとして
スポンジ層での圧力損失ΔPとスポンジ層空隙率αとの
関係を示すグラフである。
【図8】スポンジ層での圧力損失ΔPと油分離効率との
関係を示すグラフである。
【図9】ウレタン発泡体の気泡径の分布曲線を示す図で
ある。
【図10】スポンジ層での圧力損失ΔPとスポンジ層空
隙率αとの関係を示すグラフである。
【図11】メラミン樹脂発泡体の気泡径の分布曲線を示
す図である。
【図12】スポンジ層での圧力損失ΔPとスポンジ層厚
みhとの関係を示すグラフである。
【図13】油冷式スクリュ空気圧縮機の油分離器とし
て、本発明による油分離エレメント(スポンジ層:メラ
ミン樹脂発泡体)を備えた油分離器を用いた場合と、従
来の油分離エレメント(スポンジ層:ポリエステル不織
布)を備えた油分離器を用いた場合とにおける、油分離
器のヘッドのガス導出通路での圧縮空気に含まれる油分
を測定した結果を示すグラフである。
【図14】スポンジ層内外の差圧(スポンジ層での圧力
損失)が大きいと、油分離効率が低下する理由を説明す
るための図である。
【図15】従来の油分離エレメントを用いた油分離器を
備えた油冷式スクリュ圧縮機の系統図である。
【図16】図15における油分離器の構成を示す断面図
である。
【図17】図16における従来の油分離エレメント(液
分離エレメント)の構成を示す断面図である。
【図18】図17における油分離エレメントの下部を示
し、該油分離エレメントの油分離動作を説明するための
図である。
【符号の説明】
1…吸込流路 2…圧縮機本体 3a,3b…吐出流路
4…油冷却器 5…油供給流路 10…油分離器 1
1…ヘッド 11a…導入通路 11b…ガス導出通路
12…ケーシング 13…液溜まり部 14…油流出
口 15…Oリング 20…油分離エレメント 21…
ガス導入空間 22…エレメント本体23…第1の支持
用円筒体 24…凝集層 25…第2の支持用円筒体
26…メラミン樹脂発泡体よりなるスポンジ層 26a
…ウエットバンド部 27…エンドカバー 28…円形
口部付きエンドカバー 28a…Oリング 101…第
1の支持用円筒体 102…凝集層 103…第2の支
持用円筒体 104…スポンジ層 104a…ウエット
バンド部 105…エンドカバー 106…円形口部付
きエンドカバー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液分を伴うガスが外部から送り込まれ、
    該液分含有ガスから前記液分を分離し、該液分が分離さ
    れたガスを外部に送り出す液分離器に備えられる液分離
    エレメントであって、外部からの前記液分含有ガスに含
    まれる液分を補集し、粒径の大なる液滴を形成するため
    の筒状の凝集層と、筒状をなして前記凝集層と同心的に
    配され、前記凝集層にて形成された前記液滴を捕捉し
    て、これが自重により移動することでその下部に液分が
    しみ込んで濡れてなるウエットバンド部を形成するため
    のスポンジ層とを備えた液分離エレメントにおいて、前
    記スポンジ層が100℃以上の前記液分含有ガスに対し
    て使用しうる樹脂発泡体よりなることを特徴とする液分
    離エレメント。
  2. 【請求項2】 前記スポンジ層を構成する前記樹脂発泡
    体がメラミン樹脂発泡体であることを特徴とする請求項
    1記載の液分離エレメント。
  3. 【請求項3】 前記スポンジ層の厚みが2〜15mmで
    あることを特徴とする請求項2記載の液分離エレメン
    ト。
JP2000230963A 2000-07-31 2000-07-31 液分離エレメント Pending JP2002045625A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000230963A JP2002045625A (ja) 2000-07-31 2000-07-31 液分離エレメント

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000230963A JP2002045625A (ja) 2000-07-31 2000-07-31 液分離エレメント

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002045625A true JP2002045625A (ja) 2002-02-12

Family

ID=18723855

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000230963A Pending JP2002045625A (ja) 2000-07-31 2000-07-31 液分離エレメント

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002045625A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004004043A1 (de) * 2002-07-01 2004-01-08 Sfc Smart Fuel Cell Ag Fluidtrennvorrichtung
JP2009508077A (ja) * 2005-09-08 2009-02-26 マン ウント フンメル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 流体清浄化のための気液分離器
JP2009226322A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Asahi Kasei Fibers Corp ミストフィルター
JP2013022525A (ja) * 2011-07-21 2013-02-04 Sumitomo Metal Mining Co Ltd フィルタ
CN104383755A (zh) * 2014-10-08 2015-03-04 何茂林 一种油气过滤滤芯及油气分离方法
US10815849B2 (en) 2012-05-10 2020-10-27 Nabtesco Automotive Corporation Oil separator
EP2821605B1 (en) * 2012-02-27 2022-01-12 Nabtesco Automotive Corporation Oil separator
EP4282509A1 (en) * 2022-05-23 2023-11-29 Mann+Hummel Life Sciences & Environment Holding Singapore Pte. Ltd. Melamine-based foam filter medium

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004004043A1 (de) * 2002-07-01 2004-01-08 Sfc Smart Fuel Cell Ag Fluidtrennvorrichtung
EP1383191A1 (de) * 2002-07-01 2004-01-21 SFC Smart Fuel Cell AG Fluidtrennvorrichtung
US7572323B2 (en) 2002-07-01 2009-08-11 Sfc Smart Fuel Cell Ag Fluid separating device
JP2009508077A (ja) * 2005-09-08 2009-02-26 マン ウント フンメル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 流体清浄化のための気液分離器
JP2009226322A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Asahi Kasei Fibers Corp ミストフィルター
JP2013022525A (ja) * 2011-07-21 2013-02-04 Sumitomo Metal Mining Co Ltd フィルタ
EP2821605B1 (en) * 2012-02-27 2022-01-12 Nabtesco Automotive Corporation Oil separator
US10815849B2 (en) 2012-05-10 2020-10-27 Nabtesco Automotive Corporation Oil separator
CN104383755A (zh) * 2014-10-08 2015-03-04 何茂林 一种油气过滤滤芯及油气分离方法
EP4282509A1 (en) * 2022-05-23 2023-11-29 Mann+Hummel Life Sciences & Environment Holding Singapore Pte. Ltd. Melamine-based foam filter medium
EP4282508A1 (en) * 2022-05-23 2023-11-29 Mann+Hummel Life Sciences & Environment Holding Singapore Pte. Ltd. Melamine-based foam filter medium

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4354362A (en) Integral suction line accumulator/filter-drier
JP2002045625A (ja) 液分離エレメント
US7789925B2 (en) Purge exhaust processor
US9895637B2 (en) Filter medium of a filter element, filter element and method for producing a filter medium
BE1022526B1 (nl) Coalescentiefilter
HU213007B (en) Filter element with a dimensionally stable, permeable-porous plastic body
JPWO2005120600A1 (ja) 白血球除去方法およびその方法に用いられるフィルター
US20140007771A1 (en) Liquid drainage from coalescing filter medium with drainage channels
CN104827862B (zh) 用于空气调节系统的组件
CN103889287A (zh) 用于液体起泡沫的设备
US6962615B2 (en) Filter element, particularly for separating a liquid from a gas stream
JP2007178046A (ja) アキュームレータ
JP2008155183A (ja) エアフィルタ用濾材
JPS61502381A (ja) ガス状又は液状の媒体から固体粒子を分離するためのフィルタ
JP3278453B2 (ja) ミストフィルタ並びにミスト捕集装置
JP2002213360A (ja) 油冷式圧縮機の油分離器
KR20180124144A (ko) 필터 소자를 통과하는 유체를 필터링 하기 위한 필터 소자, 유착 필터, 압축 공기 필터 시스템, 필터 소자의 사용 및 유착 필터의 제조 방법
US4280799A (en) Compressor with guide baffles and gas-permeable material separating means
US6767524B2 (en) Process to produce nearly oil free compressed ammonia and system to implement it
US20170022984A1 (en) Porous oil flow controller
JPS59136113A (ja) 凝集濾材とその製造方法、及びこの凝集濾材を有する凝集濾過装置
CN209985166U (zh) 具有油气分离功能的干燥罐及带有该干燥罐的车辆
US20040261381A1 (en) Filter element
JPH0731099Y2 (ja) 冷凍装置での油吸着器
CN113766961B (zh) 过滤器元件