JP2002045372A - 手術ナビゲーション装置 - Google Patents

手術ナビゲーション装置

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JP2002045372A
JP2002045372A JP2000234203A JP2000234203A JP2002045372A JP 2002045372 A JP2002045372 A JP 2002045372A JP 2000234203 A JP2000234203 A JP 2000234203A JP 2000234203 A JP2000234203 A JP 2000234203A JP 2002045372 A JP2002045372 A JP 2002045372A
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Yukito Furuhashi
幸人 古橋
Akito Saito
明人 斉藤
Takao Shibazaki
隆男 柴▲崎▼
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Original Assignee
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、手やノイズによる振れに同期して表
示される断層像が随時変化してしまうのを回避し得るよ
うにした手術ナビゲーション装置を提供する。 【解決手段】本発明による手術ナビゲーション装置は、
被検体および手術具の3次元位置姿勢を計測する3次元
位置姿勢計測手段と、被検体の断層像情報を記憶する断
層像情報記憶手段と、上記被検体と上記手術具の位置姿
勢を記憶しておく位置姿勢記憶手段と、上記3次元位置
姿勢計測手段からの位置姿勢情報と上記位置姿勢記憶手
段からの位置姿勢情報を比較する位置姿勢比較手段と、
上記計測された被検体および上記手術具の3次元位置姿
勢を用いて、上記記憶された被検体の情報から断層像の
抽出を行う断層像抽出手段と、上記抽出された断層像に
上記手術具の投影像を付加する投影像付加手段と、上記
投影像が付加された断層像を表示する画像表示手段とを
有し、上記位置姿勢比較手段からの出力に基づき、上記
断層像情報記憶手段から断層像の抽出を断続することを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手術ナビゲーショ
ン装置に係り、特に、外科手術等に用いる手術ナビゲー
ション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】手術ナビゲーションシステムは、患者等
の手術対象に対する手術具の位置や姿勢を表示するのみ
ではなく、手術中に観察や処置、注意の対象となる対象
部位近傍の内部組織情報を表示する必要がある。
【0003】この内部組織情報を術者が確実に把握する
ことで、処置の対象となる患部や注意の対象となる血
管、正常組織等を区別することが可能になり、正確な処
置を行うことができる。
【0004】例えば、従来技術として知られている「三
次元画像表示装置」(特開平11−110588号公
報)では、被検体の3次元的な断層像情報内部に視点を
設定し、その視点から得ることのできる内視鏡的画像
と、断層像上での視点位置を認識可能にするガイド画像
とを表示する用にしている。
【0005】この方法により、使用者は内視鏡的画像か
ら視点位置近傍の内部組織情報を得ることができるとと
もに、ガイド画像によってその内視鏡的画像の視点が観
察対象の内部のどの位置にあるかを把握することができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術「三次元画像表示装置」では、視点位置を含む断
層像のxy平面、yz平面、xz平面に視点位置を描画
し、ガイド画面として表示している。
【0007】シミュレーションや手術において、視点位
置を計測装置による計測結果に基いて設定する場合に
は、手術具を支持している手が振れてしまうことや、計
測装置および環境に起因する計測ノイズ等によりxy平
面、yz平面、xz平面を決定する視点位置が振れる現
象が発生する。
【0008】この視点位置の振れは、描画する断層像の
振れとして現れるので、断層像が常に視点位置の振れに
同期して変化することになる。
【0009】通常、手やノイズによる振れの影響が大き
くなるのは、患部等の注意すべき部位付近で断層像から
内部組織情報を得るために手術具の位置を固定しようと
しているときである。
【0010】術者は、振れに同期して随時変化している
断層像から視点位置と断層像に含まれる内部組織情報を
得なければならず、このことは大変な負荷となる。
【0011】つまり、断層像の抽出を手術具の位置に同
期して行うことは、手術具を大きく動かしているときに
は有効であるが、特に、慎重な操作を要求される患部付
近等で手術具の動きをとめるときには、手やノイズによ
る振れに同期して表示される断層像が随時変化してしま
うことが問題となる。
【0012】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、特に、慎重な操作を要求される患部付近等で手術
具の動きをとめるときにおいても、手やノイズによる振
れに同期して表示される断層像が随時変化してしまうこ
とを回避し得るようにした手術ナビゲーション装置を提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題を解決するために、(1) 被検体の撮影または処置
を行う手術具と、被検体および上記手術具の3次元位置
姿勢を計測する3次元位置姿勢計測手段と、被検体の断
層像情報を記憶する断層像情報記憶手段と、上記3次元
位置姿勢計測手段からの被検体と上記手術具の位置姿勢
を記憶しておく位置姿勢記憶手段と、上記3次元位置姿
勢計測手段からの位置姿勢情報と上記位置姿勢記憶手段
からの位置姿勢情報を比較する位置姿勢比較手段と、上
記3次元位置姿勢計測手段により計測された被検体およ
び上記手術具の3次元位置姿勢を用いて、上記断層像情
報記憶手段に記憶された被検体の情報から断層像の抽出
を行う断層像抽出手段と、上記断層像抽出手段から出力
された断層像に上記手術具の投影像を付加する投影像付
加手段と、上記投影像付加手段より出力された画像を表
示する画像表示手段とを有し、上記位置姿勢比較手段か
らの出力に基づき、上記断層像情報記憶手段から断層像
の抽出を断続することを特徴とする手術ナビゲーション
装置が提供される。
【0014】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(2) 上記位置姿勢記憶手段に記憶された
被検体と上記手術具の位置姿勢と、上記3次元位置姿勢
計測手段からの被検体と上記手術具の位置姿勢との差
が、予め定められた範囲内であるときには、上記断層像
情報記憶手段に記憶された被検体の情報から断層像の抽
出を中止することを特徴とする(1)に記載の手術ナビ
ゲーション装置が提供される。
【0015】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(3) 予め設定された時間を記録しておく
抽出時間設定手段をさらに有し、この抽出時間設定手段
に設定された時間以上被検体と上記手術具の位置姿勢の
変化量が予め定められた範囲内であるときには、上記断
層像情報記憶手段に記憶された被検体の情報から断層像
の抽出を停止することを特徴とする(1)に記載の手術
ナビゲーション装置が提供される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。
【0017】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態による手術ナビゲ一ション装置の構成を
示すブロック図である。
【0018】この発明の第1の実施の形態による手術ナ
ビゲ一ション装置は、次のように構成されている。
【0019】すなわち、まず、図1に示すように、手術
台に被検体1が仰向けの状態で寝ているものとしてい
る。
【0020】この被検体1の頭部には、赤外線LEDを
三角形状に配置したセンシングプレート2がテープにて
固定されている。
【0021】また、硬性鏡3には、赤外線LEDを三角
形状に配置したセンシングプレート4が固定されてい
る。
【0022】この場合、これらセンシングプレート2お
よびセンシングプレート4上において、配置された赤外
線LED同土の位置関係が変化することはないようにな
されている。
【0023】また、センシングプレート2上で定義され
た座標系p、およびセンシングプレート4上で定義され
た座標系eに対して、各赤外線LEDが配置された位置
は事前に計測されており、LED定義データとしてセン
サ情報記憶部5に蓄えられている。
【0024】このセンサ情報記憶部5は、センサ制御部
6に接続されている。
【0025】また、センシングブレート2およびセンシ
ングプレート4が計測範囲内に位置するように、画像撮
影方式のセンサアセンブリ7が配置されている。
【0026】そして、センサ制御部6に、センシングプ
レート2およびセンシングプレート4とセンサアセンブ
リ7が接続されることによって、3次元位置姿勢計測手
段が構成されている。
【0027】このような3次元位置姿勢計測手段によっ
て得られる3次元位置姿勢情報は、センサ制御部6より
ナビゲーション制御部8に渡される。
【0028】ここで、被検体1の断層像情報は、例え
ば、アキシアル方向の256(pixel)×256
(pixel)の断層像を垂直方向へ積層化することに
より256(pixel)×256(pixel)×2
56(pixel)の3次元ボリュームデータとして3
次元再構成され、ナビゲーション情報記憶部9に断層像
データ10として記憶されている。
【0029】なお、本実施の形態では、1(pixe
l)の大きさは1(mm)になっている。
【0030】被検体1の耳や目等の身体上の特徴点や、
被検体1に取り付けたマーカ等の座標値が、断層像デー
タ10に対して定義されるオブジェクト座標系m上でモ
デルデータ11として、ナビゲーション情報記憶部9に
記憶されている。
【0031】図2は、被検体1のデータと被検体1自身
が、その耳や目等の身体上の特徴点や、被検体1に取り
付けたマーカ等のオブジェクト座標系m上のモデルデー
タ11と、これに対応する特徴点のセンシングプレート
2で規定される座標系p上の座標値を計測し、座標変換
行列mHp14を算出することで関連づけられているこ
とを示している。
【0032】なお、この座標変換行列mHp14は、ナ
ビゲーション情報記憶部9に記憶されている。
【0033】ここで、座標変換行列とは、図3に示すよ
うに、3次元空間での回転動作を表す3行3列の成分R
と、3次元空間での並進動作を表す3行1列の成分T
と、定数成分で構成される4行4列の行列である。
【0034】また、図4に示すように、硬性鏡3の光学
系を表現するカメラモデルで使用される座標系cからセ
ンシングプレート4で規定される座標系eへの座標変換
行列eHc15が求められている。
【0035】なお、硬性鏡3の光学系を表現するカメラ
モデルで使用される座標系cの原点は、硬性鏡3の先端
21に一致しており、硬性鏡3の光軸23をカメラ座標
系cのZ軸としている。
【0036】そして、座標変換行列eHc15は、ナビ
ゲーション情報記憶部9に記憶されている。
【0037】また、硬性鏡3の後端20の位置および合
焦点22の位置がカメラ座標系cに対して設定され、ナ
ビゲーション情報記憶部9に記憶されている。
【0038】例えば、本実施の形態では、図4に示すよ
うに、30度の側視鏡を用いているので、硬性鏡3の後
端20の位置は(0,Esin30,−Ecos3
0)、合焦点22の位置は(0,0,F)となってい
る。
【0039】硬性鏡3の後端20の位置をカメラ座標系
c上で表すY軸およびZ軸成分の値Eは、硬性鏡3の先
端21から後端20までの長さを表しており、例えば、
本実施の形態では200(mm)となっている。
【0040】硬性鏡3の合焦点22の位置をカメラ座標
系c上で表すZ軸成分の値Fは、硬性鏡3の先端21か
ら合焦点22までの長さを表しており、例えば、本実施
の形態では30(mm)となっている。
【0041】ナビゲーション制御部8には、例えば、カ
ウンタでなるタイマ(以下、時計)12が内蔵されてお
り、時刻情報を読み取ることができる。
【0042】次に、この発明の第1の実施の形態による
手術ナビゲ一ション装置の作用を説明する。
【0043】本手術ナビゲーション装置の動作中、3次
元位置姿勢計測手段の構成要素であるセンサ制御部6
は、センシングプレート2およびセンシングプレート4
上の各赤外線LEDを順番に発光させ、センサアセンブ
リ7はこれら赤外線LEDが発光している状態を映像と
して捉える。
【0044】センサ制御部6では、センシングプレート
2およびセンシングプレート4上の赤外線LEDを発光
させたタイミングとセンサアセンブリ7より得た映像を
用いて、各赤外線LEDの3次元位置を算出する。
【0045】また、センサ制御部6では、各赤外線LE
Dの3次元位置とセンサ情報記憶部5に記憶されたLE
D定義データを用いて、センシングプレート2およびセ
ンシングプレート4の3次元位置姿勢を算出する。
【0046】さらに、センサ制御部6では、センシング
プレート2およびセンシングプレート4の3次元位置姿
勢を、センシングプレート4に対するセンシングプレー
ト2の相対的な位置姿勢へと変換し、座標変換行列pH
e17を得る。
【0047】図5は、この発明の第1の実施の形態によ
る手術ナビゲ一ション装置のナビゲーション制御部8内
部での処理手順を示すフローチャートである。
【0048】すなわち、ナビゲーション制御部8内部で
は、図5に示すようなステップで処理が実行される。
【0049】まず、ステップS101では、図6に示す
ような座標変換行列eHc15、座標変換行列pHe1
7、座標変換行列mHp14を用いて、カメラ座標系c
の原点に一致する硬性鏡3の先端21の位置をオブジェ
クト座標系m上の座標値へ変換する。
【0050】さらに、ナビゲーション情報記憶部9に記
憶されている硬性鏡3の後端20の位置、合焦点22の
位置をオブジェクト座標系m上の座標値へ変換する。
【0051】ステップS102では、オブジェクト座標
系m上の座標値へ変換された硬性鏡3の先端21の位
置、後端20の位置および合焦点22の位置から断層像
抽出座標系tとオブジェクト座標系mとを関連付ける座
標変換行列mHt18を算出する。
【0052】この座標変換行列mHt18は、以下の手
順で算出される。
【0053】この場合、断層像抽出座標系tとオブジェ
クト座標系mとは、図7に示すような関係にある。
【0054】ここで、硬性鏡3の先端21が断層像抽出
座標系tの原点となっているとともに、硬性鏡3の後端
20が断層像抽出座標系tの−Z軸上の点となってい
る。
【0055】また、硬性鏡3の合焦点22が断層像抽出
座標系tのYZ平面上の点となっている。
【0056】そして、硬性鏡3の後端20から先端21
へ向うべクトル30を正規化したものが断層像抽出座標
系tのZ軸単位べクトル31となる。
【0057】また、硬性鏡3の合焦点22から先端21
へ向うべクトル32と断層像抽出座標系tのZ軸単位ベ
クトル31とを外積した結果として得られるべクトルを
正規化したものが断層像抽出座標系tのX軸単位べクト
ル33となる。
【0058】上記断層像抽出座標系tのZ軸単位ベクト
ル31と断層像抽出座標系tのX軸単位べクトル33と
を外積した結果として得られるべクトルを正規化したも
のが断層像抽出座標系tのY軸単位べクトル34とな
る。
【0059】オブジェクト座標系m上での断層像抽出座
標系tのX軸単位べクトル33、断層像抽出座標系tの
Y軸単位べクトル34、断層像抽出座標系tのZ軸単位
べクトル31、硬性鏡3の先端21の位置を列べクトル
として図8に示すように並べることで、断層像抽出座標
系tとオブジェクト座標系mとを関連付ける座標変換行
列mHt18を算出することができる。
【0060】ステップS103では、ナビゲーション情
報記憶部9に記憶された座標変換行列mHto19とス
テップS102で算出した座標変換行列mHt18とを
比較し、断層像の抽出を実行するか否かを判断する。
【0061】なお、1回目の計測では座標変換行列mH
to19が無いので、必ずステップS104へ進む。
【0062】姿勢に関連する要素である回転角度と座標
変換行列との関係は、以下に示すように、一意に決定さ
れる。
【0063】座標変換行列の回転成分である3行3列の
部分をXYZ固定角の系で表現すると、図9に示すよう
になる。
【0064】但し、AはX軸回りの回転角度を、BはY
軸回りの回転角度を、CはZ軸回りの回転角度を表す。
【0065】ステップS103で実際に比較を行う要素
は、この回転角度と位置である。
【0066】ナビゲーション情報記憶部9に記憶された
座標変換行列mHto19とステップS102で算出し
た座標変換行列mHt18との差が、位置で2(mm)
以上または回転角度で2(deg)以上であれば硬性鏡
3は動作状態にあると判断し、ステップS104で断層
像を算出する。
【0067】抽出する断層像は、図10に示すように、
断層像抽出座標系tの原点を含む断層像抽出座標系tの
XY平面40、YZ平面41、ZX平面42である。
【0068】ステップS105では、ステップSl02
で算出した座標変換行列mHt18を座標変換行列mH
to19としてナビゲーション情報記憶部9に記憶す
る。
【0069】ステップS106では、ステップS104
で抽出した断層像であるXY平面40、YZ平面41、
ZX平面42を最新抽出断層像43のXY平面44、Y
Z平面45、ZX平面46としてナビゲーション情報記
憶部9に記憶する。
【0070】ステップS107では、現在時刻をナビゲ
ーション制御部8の時計12より読み取り、最新抽出時
刻47としてナビゲーション情報記憶部9に記憶する。
【0071】ナビゲーション情報記憶部9に記憶された
座標変換行列mHto19とステップS102で算出し
た座標変換行列mHt18との差が位置で2(mm)未
満、且つ回転角度で2(deg)未満であれば、ステッ
プS108でナビゲーション制御部8の時計12より読
み取った現在時刻とナビゲーション情報記憶部9に記憶
された最新抽出時刻47との差に基づいて断層像の抽出
を実行するか否かを判断する。
【0072】ナビゲーション制御部8の時計12より読
み取った現在時刻とナビゲーション情報記憶部9に記憶
された最新抽出時刻47との差が判断基準時間未満のと
きには、準停止状態と判断し、ステップS104で断層
像を抽出するが、ステップS105、S106、S10
7の処理は実行しない。
【0073】例えば、本実施例では判断基準時間を5秒
としている。
【0074】ナビゲーション制御部8の時計12より読
み取った現在時刻とナビゲーション情報記憶部9に記憶
された最新抽出時刻47との差が判断基準時間以上のと
きには、停止状態と判断し、ステップS109でナビゲ
ーション情報記憶部9に記憶されている最新抽出断層像
43を読み出す。
【0075】ステップS110では、硬性鏡3の投影像
をステップSl04で抽出した断層像であるXY平面4
0、YZ平面41、Zx平面42に付加する。
【0076】この手順を図10および図12を用いて説
明する。
【0077】硬性鏡3の投影像は、硬性鏡3の先端21
と後端20とを結ぶ直線で表現される。
【0078】硬性鏡3の先端21の位置は、全ての断層
像上で原点となっている。
【0079】硬性鏡3の後端20の位置は、XY平面4
0上では原点に一致し、YZ平面41およびZX平面4
2上では断層像抽出座標系tのZ軸上の点(0,0,−
E)となる。
【0080】ステップS104で抽出した断層像である
YZ平面41およびZX平面42上に、硬性鏡3の先端
21と後端20とを結ぶ太さ4(pixel)の直線7
1、72を付加する。
【0081】XY平面40上では硬性鏡3の先端21の
位置と後端20の位置とが一致しているので、硬性鏡3
の投影像を直線ではなく直径4(pixel)の円70
として付加する。
【0082】ステップS111では、硬性鏡3の光軸2
3の投影像をステップS104で抽出した断層像である
XY平面40、YZ平面41、ZX平面42に付加す
る。
【0083】この手順を図10および図12を用いて説
明する。
【0084】硬性鏡3の光軸23の投影像は、硬性鏡3
の先端21と合焦点22とを結ぶ直線で表現される。
【0085】硬性鏡3の先端21の位置は、全ての断層
像上で原点となつている。
【0086】硬性鏡3の合焦点22の位置は、図10に
示すように30度の側視鏡の場合、断層像抽出座標系t
上の座標値で(0,−Fxsin30,Fxcos3
0)となっている。
【0087】ステップS104で抽出した断層像である
XY平面40、YZ平面41、ZX平面42上に、硬性
鏡3の先端21と合焦点22とを結ぶ太さ1(pixe
l)の直線73、74、75を付加する。
【0088】ステップS112では、硬性鏡3の投影像
をステップS109でナビゲーション情報記憶部9より
読み出した最新抽出断層像43のXY平面44、YZ平
面45、Zx平面46に付加する。
【0089】この手順を図11および図13を用いて説
明する。
【0090】硬性鏡3の投影像は、硬性鏡3の先端21
と後端20とを結ぶ直線で表現される。
【0091】硬性鏡3の先端21と後端20の位置を表
す断層像抽出座標系t上の座標値はステップS110と
同じであるが、ステップS112で付加する対象となる
断層像は最新抽出断層像43が抽出されたときの断層像
抽出座標系toで定義されているので、硬性鏡3の先端
21と後端20の位置を表す断層像抽出座標系t上の座
標値を断層像抽出座標系to上の値ヘ変換する必要があ
る。
【0092】この変換は座標変換行列mHt18および
mHto19を用いて、以下の式で行われる。
【0093】NewPosition=(mHto)-1
×mHt×Position 変換した座標値を用い、ステップS109でナビゲーシ
ョン情報記憶部9より読み出した最新抽出断層像43の
XY平面44、YZ平面45、ZX平面46上に、硬性
鏡3の先端21と後端20とを結ぶ太さ4(pixe
l)の直線76、77、78を付加する。
【0094】但し、振れの程度によって、硬性鏡3の先
端21の位置と後端20の位置とが一致することが、特
にXY平面44上で起り易い。
【0095】このような場合には、例外的に、硬性鏡3
の投影像を直線でなく、直径4(pixel)の円とし
て付加する。
【0096】ステップS112では、硬性鏡3の光軸2
3の投影像をステップS109でナビゲーション情報記
憶部9より読み出した最新抽出断層像43のXY平面4
4、YZ平面45、ZX平面46に付加する。
【0097】この手順を図11および図13を用いて説
明する。
【0098】硬性鏡3の光軸23の投影像は、硬性鏡3
の先端21と合焦点22とを結ぶ直線で表現される。
【0099】硬性鏡3の先端21と合焦点22の位置を
表す断層像抽出座標系t上の座標値はステップS111
と同じであるが、ステップS113で付加する対象とな
る断層像は最新抽出断層像43が抽出されたときの断層
像抽出座標系toで定義されているので、硬性鏡3の先
端21と合焦点22の位置を表す断層像抽出座標系t上
の座標値を断層像抽出座標系to上の値へ変換する必要
がある。
【0100】この変換はステップS112の変換式で行
われる。
【0101】変換した座標植を用い、ステップS109
でナビケーション情報記憶部9より読み出した最新抽出
断層像43のXY平面44、YZ平面45、ZX平面4
6上に、硬性鏡3の先端21と合焦点22とを結ぶ太さ
1(pixel)の直線73、74、75を付加する。
【0102】モニタ13は、図12および図13に示す
ようにナビゲーション制御部8より出力された情報を表
示する。
【0103】図12は、硬性鏡3の位置姿勢に同期して
抽出した断層像に硬性鏡3および光軸23の投影像を付
加した画像を表示した状態である。
【0104】図13は、ナビゲーション情報記憶部9よ
り読み出した最新抽出断層像43に硬性鏡3および光軸
23の投影像を付加した画像を表示した状態である。
【0105】この状態では、硬性鏡3は停止状態にある
と判断している。
【0106】術者は、モニタ13上に表示された三方向
の断層像XY平面40、YZ平面41、ZX平面42も
しくはXY平面44、YZ平面45、ZX平面46と、
これらに付加された硬性鏡3および光軸23の投影像を
表す円70、直線71、72、73、74、75もしく
は直線73、74、75、76、77、78、とを見な
がら硬性鏡3を操作し、手術を行う。
【0107】次に、この発明の第1の実施の形態の効果
を説明する。
【0108】本手術ナゲーション装置は、硬性鏡3を被
検体1の患部付近まで挿入するとき等、硬性鏡3の位置
姿勢が変化している場合には、硬性鏡3の先端21を含
み、硬性鏡3の位置姿勢に同期して随時変化する三方向
の断層像XY平面40、YZ平面41.ZX平面42に
硬性鏡3および光軸23の投影像を付加した画像をモニ
タ13上に表示するので、術者は硬性鏡3が被検体1内
部のどの位置でどの方向を観察しているのかという位置
姿勢情報と同時に、硬性鏡3付近の内部組織情報を容易
に把握することができる。
【0109】一方、処置を行うとき等、硬性鏡3の位置
姿勢がほぼ停止している場合には、硬性鏡3を手で支持
することによって生じる振れや3次元位置姿勢計測手段
の計測ノイズ等による振れの影響を受けることなく、ナ
ビゲーション情報記憶部9より読み出した最新抽出断層
像43に硬性鏡3および光軸23の投影像を付加した画
像をモニタ13上に表示するので、術者は硬性鏡3が被
検体1内部のどの位置でどの方向を観察しているのかと
いう位置姿勢情報と同時に、振れることなく安定的に表
示されている断層像情報から被検体1の内部組織情報を
確実に把握することができる。
【0110】この結果、術者は状況に応じたナビゲーシ
ョン情報を取得でき、安全且つ確実に手術を行うことが
できる。
【0111】なお、この発明の第1の実施の形態の各構
成は、当然、各種の変形、変更が可能である。
【0112】例えば、3次元位置計測手段は本実施の形
態の光学式に限定されることなく、磁気式や機械式等ど
のような形態であってもよい。
【0113】また、硬性鏡3を軟性鏡、多関節鏡、ある
いは手術用顕微鏡へ置さ換えて手術を行うことにも対応
可能である。
【0114】また、硬性鏡3は吸引管等の処置具に置き
換えてもよい。
【0115】また、ナビゲーションの対象となる手術具
は複数であってもよく、つまり、硬性鏡3と同時に複数
の処置具が用いられる場合も含むものとする。
【0116】また、モニタ13はHMDなどの映像提示
装置へ置き換えることができる。
【0117】また、硬性鏡3の先端を含むように抽出し
た断層像ではなく、硬性鏡3の合焦点を含むように抽出
した断層像や合焦点もしくは硬性鏡3の先端より事前に
設定した距離だけ先の点を含むよう抽出した断層像に対
して硬性鏡3の投影像を付加してもよい。
【0118】断層像に付加する投影像情報は硬性鏡3や
光軸23に限らず、例えば、硬性鏡3の画角等を付加し
てもよい。
【0119】また、断層像は三方向ではなく、一方向以
上であれば何方向であっても構わない。
【0120】また、断層像の抽出方向は、本実施の形態
のように硬性鏡3本体を含む2断層像と、これらに直交
し硬性鏡3の先端21を通る断層像に限定されることは
なく、自由に設定することが可能である。
【0121】例えば、光軸を含む2断層像と、これらに
直交し合焦点を通る断層像を抽出してもよい。
【0122】また、硬性鏡3の先端21を含むオブジェ
クト座標系mの座標軸に平行な平面を抽出してもよく、
抽出した断層像は直交していなくてもよい。
【0123】また、断層像の抽出を実行するか否かを判
断する基準となる要素は硬性鏡3の先端21と合焦点2
2とで規定される位置、回転角度および基準時間との差
分に限定されることはなく、例えば、硬性鏡3の合焦点
22の位置だけで判断を行ってもよい。
【0124】また、断層像の抽出を実行するか判断する
基準となる位置、回転角度および時間の設定値は使用者
が任意に設定できる。
【0125】この設定値は、位置、回転角度および時間
に応じて変化するように定義してもよい。
【0126】複数の手術具を用いた場合には、それぞれ
の手術具に対して異なる値を設定することも可能であ
る。
【0127】(第2の実施の形態)第2の実施の形態
は、図14に示すように、図1の硬性鏡3を手術用顕微
鏡50へ置き換え、顕微鏡制御部を加えた構成になって
いる。
【0128】以下では、第2の実施の形態について、第
1の実施の形態と異なっている部分のみについて説明す
る。
【0129】赤外線LEDを三角形状に配置したセンシ
ングプレート4は、手術用顕微鏡50に固定されてい
る。
【0130】図14に示すように、手術用顕微鏡50の
光学系を表現するカメラモデルで使用される座標系cか
らセンシングプレート4で規定される座標系eへの座標
変換行列eHc15が求められている。
【0131】なお、手術用顕微鏡50の光学系を表現す
るカメラモデルで使用される座標系cの原点は、手術用
顕微鏡50の光軸51の上方、例えば、鏡筒部52の下
端53から1200(mm)上方に位置しており、手術
用顕微鏡50の光軸51をカメラ座標系cのZ軸として
いる。
【0132】座標変換行列eHc15はナビゲーション
情報記憶部9に記憶されている。
【0133】手術用顕微鏡50のカメラ座標系cの原点
から合焦点55までの距離をナビゲーション制御部8へ
送信する図示しない顕微鏡制御部は、手術用顕微鏡50
とナビゲーション制御部8との間に、両者を繋ぐ形で接
続されている。
【0134】被検体1の患部を含むオブジェクト座標系
mの座標軸に垂直な三方向の断層像アキシアル断面6
0、サジタル断面61、コロナル断面62が基準断層像
63として、ナビゲーション情報記憶部9に記憶されて
いる。
【0135】次に、この発明の第2の実施の形態の作用
を説明する。
【0136】本手術ナビゲーション装置は第1の実施の
形態と同様の手順で、3次元位置姿勢計測手段よりセン
シングプレート4に対するセンシングプレート2の相対
的な位置姿勢を表す座標変換行列pHel7を得る。
【0137】顕微鏡制御部は、手術用顕微鏡50のカメ
ラ座標系cの原点から合焦点55までの距離をナビゲー
ション制御部8へ送信する。
【0138】カメラ座標系cの原点から合焦点55まで
の距離は、カメラ座標系cのZ軸上の点の座標値として
表現される。
【0139】ナビゲーション制御部8は、図15に示す
ステップS201で、座標変換行列eHc15、座標変
換行列pHe17、座標変換行列mHp14を用いて、
カメラ座標系cの原点の位置と顕微鏡制御部より送信さ
れたカメラ座標系cでの合焦点55の位置とをオブジェ
クト座標系m上の座標値へ変換する。
【0140】ステップS202では、ナビゲーション情
報記憶部9に記憶された最新合焦点位置80とステップ
S201で算出したオブジェクト座標系m上の座標値へ
変換された手術顕微鏡50の合焦点55の位置とを比較
し、断層像の抽出を実行するか否かを判断する。
【0141】なお、1回目の計測では最新合焦点位置8
0が存在しないので、必ずステップS203へ進む。
【0142】ナビゲーション情報記憶部9に記憶された
最新合焦点位置80とステップS201で算出したオフ
ジェクト座標系m上の座標値へ変換された手術顕微鏡5
0の合焦点55の位置との差が、2(mm)以上であれ
ば手術用顕微鏡50は動作状態にあると判断し、ステッ
プS203で断層像を抽出する。
【0143】抽出する断層像は、図16に示すように、
手術用顕微鏡50の合焦点55を含みオブジェクト座標
系mの座標軸に垂直な三方向の断層像アキシアル断面6
0、サジタル断面61、コロナル断面62である。
【0144】ステップS204では、ステップS201
で算出したオブジェクト座標系m上の座標値へ変換され
た手術顕微鏡50の合焦点55の位置を最新合焦点位置
80としてナビゲーション情報記憶部9に記憶する。
【0145】ステップS205では、現在時刻をナビゲ
ーション制御部8の時計12より読み取り、最新抽出時
刻47としてナビゲーション情報記憶部9に記憶する。
【0146】ナビゲーション情報記憶部9に記憶された
最新合焦点位置80とステップS201で算出したオブ
ジェクト座標系m上の座標値へ変換された手術顕微鏡5
0の合焦点55の位置との差が、2(mm)未満であれ
ば、ステップS206でナビゲーション制御部8の時計
12より読み取った現在時刻とナビゲーション情報記憶
部9に記憶された最新抽出時刻47との差に基いて断層
像の抽出を実行するか否かを判断する。
【0147】ナビゲーション制御部8の時計12より読
み取った現在時刻とナビゲーション情報記憶部9に記憶
された最新抽出時刻47との差が、判断基準時間未満の
ときには準停止状態と判断し、ステップS203で断層
像を抽出するが、ステップS204、S205の処理は
実行しない。
【0148】例えば、本実施の形態では判断基準時間は
5秒としている。
【0149】ナビゲーション制御部8の時計12より読
み取った現在時刻とナビゲーション情報記憶部9に記憶
された最新抽出時刻47との差が判断基準時間以上のと
きには停止状態と判断し、ステップS207でナビゲー
ション情報記憶部9に記憶されている基準断層像63を
読み出す。
【0150】ステップS208では、手術用顕微鏡50
の光軸51の投影像をステップS203で抽出した三方
向の断層像アキシアル断面60、サジタル断面61、コ
ロナル断面62またはステップS207で読み出した基
準断層像63のアキシアル断面60、サジタル断面6
1、コロナル断面62に付加する。
【0151】この手順を図16および図17を用いて説
明する。
【0152】手術用顕微鏡50の光軸51の投影像は、
カメラ座標系cの原点と手術用顕微鏡50の合焦点55
とを結ぶ直線で表される。
【0153】例えば、ステップS201で算出したオブ
ジェクト座標系m上の座標値へ変換されたカメラ座標系
cの原点の位置が(320,−88,334)であり、
手術用顕微鏡50の合焦点55の位置が(120,16
8,92)のときには、アキシアル断面60上には、
(120,168)とを結んだ太さ1(pixel)の
直線64が付加され、サジタル断面61上には、YZ座
標ヘカメラ座標系cの原点が投影された位置(−88,
334)と手術用顕微鏡50の合焦点55が投影された
位置(168,92)とを結んだ太さ1(pixel)
の直線65が付加され、コロナル断面62上には、ZX
座標ヘカメラ座標系cの原点が投影された位置(33
4,320)と手術用顕微鏡50の合焦点55が投影さ
れた位置(92,120)とを結んだ太さ1(pixe
l)の直線66が付加される。
【0154】モニタ13は、図17に示すようにナビゲ
ーション制御部8より出力された情報を表示する。
【0155】術者は、モニタ13上に表示された三方向
の断層像アキシアル断面60、サジタル断面61、コロ
ナル断面62とこれらに付加された手術用顕微鏡50の
光軸51の投影像を表す直線64、65、66とを見な
がら手術用顕微鏡50を操作し、手術を行う。
【0156】次に、この発明の第2の実施の形態の効果
を説明する。
【0157】本実施の形態による手術ナビゲーション装
置は、手術用顕微鏡50の合焦点55を被検体1の患部
付近まで移動させるとき等、手術用顕微鏡50の位置姿
勢または合焦点位置が変化している場合には、手術用顕
微鏡50の合焦点55を含む三方向の断層像アキシアル
断面60、サジタル断面61、コロナル断面62に手術
用顕微鏡50の光軸51の投影像を付加した画像をモニ
タ13上に表示するので、術者は現在の観察位置および
方向と同時に、手術用顕微鏡50の合焦点55付近の内
部組織情報を容易に把握することができる。
【0158】一方、処置を行うとき等、手術用顕微鏡5
0の位置姿勢および合焦点位置がほぼ固定している場合
には、3次元位置姿勢計測手段の計測ノイズ等による振
れの影響を受けることなく、ナビゲーション情報記憶部
9より読み出した基準断層像63に手術用顕微鏡50の
光軸51の投影像を付加した画像をモニタ13上に表示
するので、術者は現在の観察位置および方向と同時に、
振れることなく安定的に表示されている断層像情報から
被検体1の患部周辺の内部組織情報を確実に把握するこ
とができる。
【0159】この結果、術者は状況に応じたナビゲーシ
ョン情報を取得でき、安全且つ確実に手術を行うことが
できる。
【0160】なお、この発明のの第2の実施の形態の各
構成は、当然、各種の変形、変更が可能である。
【0161】例えば、3次元位置計測手段は本実施の形
態の光学式に限定されることなく、磁気式や機械式等ど
のような形態であってもよい。
【0162】また、手術用顕微鏡50を硬性鏡、軟性
鏡、あるいは多関節鏡へ置き換えて手術を行うことにも
対応可能である。
【0163】また、手術用顕微鏡50は観察機能を有さ
ない処置具に置き換えてもよい。
【0164】また、ナビゲーションの対象となる手術具
は複数であってもよいもので、つまり、手術用顕微鏡5
0と同時に内視鏡や複数の処置具が用いられる場合も含
むものとする。
【0165】また、モニタ13はHMDなどの映像提示
装置へ置き換えることができる。
【0166】また、手術用顕微鏡50の合焦点55を含
むように抽出した断層像ではなく、合焦点もしくはカメ
ラ座標系cの原点、手術用顕微鏡50の鏡筒部52より
事前に設定した距離だけ先の点を含むよう抽出した断層
像に対して手術用顕微鏡50の光軸51等を付加しても
よい。
【0167】断層像に付加する投影像情報は手術用顕微
鏡50の光軸51に限らず、例えば、手術用顕微鏡50
の鏡筒部や画角等を付加してもよい。
【0168】また、断層像は三方向ではなく、一方向以
上であれば何方向であっても構わない。
【0169】また、断層像の抽出方向は、本実施の形態
のように断層像情報に設定された軸に垂直な平面に限定
されることはなく、自由に設定することが可能である。
【0170】例えば、光軸を含む2断層像とこれらに直
交し合焦点を通る断層像を抽出してもよく、抽出した断
層像は直交していなくてもよい。
【0171】また、断層像の抽出を実行するか否かを判
断する基準となる要素は手術用顕微鏡50の合焦点55
の位置および基準時間との差分に限定されることはな
く、例えば、手術用顕微鏡50の光軸51により規定さ
れる座標系の回転角度を追加してもよい。
【0172】また、断層像の抽出を実行するか判断する
基準となる位置、回転角度および時間の設定値は使用者
が任意に設定できる。
【0173】この設定値は、位置、回転角度および時間
に応じて変化するように定義してもよい。
【0174】複数の手術具を用いた場合には、それぞれ
の手術具に対して異なる値を設定することも可能であ
る。
【0175】そして、上述したような実施の形態で示し
た本明細書には、特許請求の範囲に示した請求項1乃至
3以外にも、以下に付記1乃至付記7として示すような
発明が含まれている。
【0176】(付記1) 予め設定された時間を記録し
ておく抽出時間設定手段をさらに有するとともに、上記
位置姿勢記憶手段には手術具の回転角度が記録されてお
り、手術具の回転角度が抽出時間設定手段に設定された
時間以上予め定められた角度の範囲内であるときには、
断層像の抽出を停止することを特徴とする請求項1に記
載の手術ナビゲーション装置。
【0177】(付記2) 断層像の抽出停止時には、上
記断層像情報記録手段から最後に抽出された断層像に上
記手術具の投影像を付加することを特徴とする請求項1
乃至3および付記1のいずれかに記載の手術ナビゲーシ
ョン装置。
【0178】(付記3) 予め断層像を記録した基準断
層像記録手段をさらに有し、断層像の抽出停止時には上
記基準断層像記録手段からの出力した断層像に上記手術
具の投影像を付加することを特徴とする請求項1乃至3
および付記1のいずれかに記載の手術ナビゲーション装
置。
【0179】(付記4) 手術ナビゲーション装置にお
いて、被検体の画像の撮影を含む処置等をする手術具
と、被検体および前記手術具の3次元位置姿勢を計測す
る3次元位置姿勢計測手段と、被検体の断層像情報を記
憶する記憶手段と、前記3次元位置姿勢計測手段により
計測された前記被検体および前記手術具の3次元位置姿
勢情報が設定した範囲内であるときに、前記3次元位置
姿勢計測手段により計測された前記被検体および前記手
術具の3次元位置姿勢情報と前記記憶手段に記憶された
被検体の断層像情報とに基く断層像の抽出を停止または
実行する断層像抽出手段と、前記手術具の投影像情報
を、前記断層像抽出手段で抽出した断層像に付加する投
影像付加手段と、前記投影像付加手段より出力された画
像を表示する画像表示手段とを有する手術ナビゲーショ
ン装置。
【0180】(対応する発明の実施の形態)この発明に
関する実施の形態は、第1の実施の形態と、第2の実施
の形態とが対応する。
【0181】上記構成要素中の手術具は、第1の実施の
形態では硬性鏡3が該当し、第2の実施の形態では手術
用顕微鏡50が該当するが、軟性鏡や処置具、吸引管等
を含むものとする。
【0182】上記構成要素中の3次元位置姿勢計測手段
は、これらの各実施の形態では、センシングプレート
2、センシングプレート4、センサ情報記憶部5、セン
サ制御部6、画像撮影方式のセンサアセンブリ7より構
成される。
【0183】なお、上記構成要素中の3次元位置姿勢計
測手段は、これに限らず、光学式、磁気式に限らず機械
式等その他の3次元位置姿勢計測方法によるものも含む
ものとする。
【0184】上記構成要素中の記憶手段は、これらの各
実施の形態ではナビゲーション情報記憶部9が該当す
る。
【0185】上記構成要素中の断層像抽出手段は、これ
らの各実施の形態ではナビゲーション制御部8が該当す
る。
【0186】上記構成要素中の投影像付加手段は、これ
らの各実施の形態ではナビゲーション制御部8が該当す
る。
【0187】上記構成要素中の画像表示手段は、これら
の各実施の形態ではモニタ13が該当する。
【0188】(作用)3次元位置姿勢計測手段は、手術
具および被検体の3次元位置姿勢を計測し、この結果を
断層像抽出手段へ送信する。
【0189】断層像抽出手段は、3次元位置姿勢計測手
段から送信される手術具および被検体の3次元位置姿勢
情報が設定した範囲内の出力値であるか否かを判断し、
断層像の抽出を停止または実行する。
【0190】断層像の抽出を実行する場合、断層像抽出
手段は、記憶手段に記憶された被検体の断層像情報と、
3次元位置姿勢計測手段から送信される手術具および被
検体の3次元位置姿勢情報とに基いて、所望の断層像を
抽出し、投影像付加手段へ送信する。
【0191】断層像の抽出を停止する場合、断層像抽出
手段は、記憶手段に記憶された被検体の断層像情報を投
影像付加手段へ送信する。
【0192】投影像付加手段は、手術具の投影像情報
を、3次元位置姿勢計測手段から送信される手術具およ
び被検体の3次元位置姿勢情報に基いて、断層像抽出手
段より送信された断層像に付加する。
【0193】画像表示手段では、投影像付加手段より送
信された、手術具の投影像が付加されている断層像を表
示する。
【0194】(効果)本手術ナビゲーション装置は、3
次元位置姿勢計測手段から送信される手術具および被検
体の3次元位置姿勢情報が設定した範囲内であるか否か
を判断し、断層像の抽出を停止または実行するので、断
層像の抽出を実行しているときには、3次元位置姿勢計
測手段から送信される構成要素手術具および被検体の3
次元位置姿勢情報に基いて抽出した断層像に手術具の投
影像情報を付加した画像が、画像表示手段に表示され
る。
【0195】この結果、術者は手術具の被検体に対する
位置姿勢関係を把握すると同時に、手術具の位置姿勢に
同期して随時変化する断層像から挿入の際等で重要とな
る手術具周辺の内部組織情報を容易に把握することが可
能になる。
【0196】また、断層像の抽出が停止しているときに
は、断層像情報に手術具の投影像情報を付加した画像
が、画像表示手段に表示される。
【0197】この結果、術者は手術具の被検体に対する
位置姿勢関係を把握すると同時に、振れの影響が無く安
定的に表示される断層像から処置の際等で重要となる被
検体の内部組織情報を確実に把握することが可能にな
る。
【0198】(付記5) 前記断層像抽出手段は、前記
3次元位置姿勢計測手段により計測された前記被検体お
よび前記手術具の位置および/または回転角度の変化量
が設定した時間以上の間設定した値の範囲内であるとき
に、前記3次元位置姿勢計測手段により計測された前記
被検体および前記手術具の3次元位置姿勢情報に基く断
層像の抽出を停止し、また、上記条件を満さないとき
に、前記3次元位置姿勢計測手段により計測された前記
被検体および前記手術具の3次元位置姿勢情報に基く断
層像の抽出を実行することを特徴とする付記4に記載の
手術ナビゲーション装置。
【0199】(対応する発明の実施の形態)この発明に
関する実施の形態は、第1の実施の形態と、第2の実施
の形態とが対応する。
【0200】上記構成要素中の前記3次元位置姿勢計測
手段により計測された前記被検体および前記手術具の位
置および/または回転角度の変化量は、第1の実施の形
態では座標変換行列mHt18と座標変換行列mHto
19との位置および回転角度の差が該当し、第2の実施
の形態では手術用顕微鏡50の合焦点55の位置と最新
合焦点位置80との差が該当するが、回転角度の差のみ
であってもよい。
【0201】上記構成要素中の設定した時間は、これら
の各実施の形態では判断基準時間が該当する。
【0202】(作用効果)断層像抽出手段は、3次元位
置姿勢計測手段により計測された被検体および手術具の
3次元位置および/または回転角度の変化量が設定した
時間以上の間設定した値の範囲内であるときに、3次元
位置姿勢計測手段により計測された被検体および手術具
の3次元位置姿勢情報に基く断層像の抽出を停止する。
【0203】この結果、術者は手術具の投影像から被検
体に対する位置姿勢を把握すると同時に、画像表示手段
に安定的に表示される断層像から、処置の際等で重要と
なる被検体の内部組織情報を確実に把握することが可能
になる。
【0204】また、断層像抽出手段は、3次元位置姿勢
計測手段により計測された被検体および手術具の3次元
位置および/または回転角度の変化量が上記条件を満さ
ないときに、3次元位置姿勢計測手段により計測された
被検体および手術具の3次元位置姿勢情報に基く断層像
の抽出を実行する。
【0205】この結果、術者は手術具の投影像から被検
体に対する位置姿勢を把握すると同時に、3次元位置姿
勢計測手段により計測された被検体および手術具の3次
元位置姿勢情報に同期して随時変化する断層像から挿入
の際等で重要となる手術具周辺の内部組織情報を容易に
把握することが可能になる。
【0206】(付記6) 前記断層像抽出手段は、断層
像の抽出を停止しているときには、抽出した断層像のう
ち最新の断層像を出力することを特徴とする付記4また
は5に記載の手術ナビゲーション装置。
【0207】(対応する発明の実施の形態)この発明に
関する実施の形態は、第1の実施の形態が対応する。
【0208】上記構成要素中の最新の断層像は最新抽出
断層像43が対応する。
【0209】(作用効果)断層像抽出手段は、3次元位
置姿勢計測手段から送信される手術具および被検体の3
次元位置姿勢情報に基き断層像の抽出を停止したとき
に、抽出する断層像に代えて、それまでに抽出した断層
像のうち最新の断層像を出力する。
【0210】この結果、術者は断層像の抽出が停止して
いるとき、例えば、処置のために患部付近で手術具を固
定しようとしているとき等には、それまでに抽出した断
層像のうち最新の断層像に手術具の投影像が付加された
画像を振れることなく安定的に見ることができるので、
手術具の被検体に対する位置姿勢と同時に被検体の内部
組織情報を確実に把握することができる。
【0211】(付記7) 前記断層像抽出手段は、断層
像の抽出を停止しているときには、予め設定された断層
像を出力することを特徴とする付記4または5に記載の
手術ナビゲーション装置。
【0212】(対応する発明の実施の形態)この発明に
関する実施の形態は、第2の実施の形態が対応する。
【0213】上記構成要素中の最新の断層像は基準断層
像63が対応する。
【0214】(作用効果)断層像抽出手段は、3次元位
置姿勢計測手段から送信される手術具および被検体の3
次元位置姿勢情報に基き断層像の抽出を停止したとき
に、抽出する断層像に代えて、予め患部等の注目すべき
部位を含むように設定した基準断層像を出力する。
【0215】この結果、術者は断層像の抽出が停止して
いるとき、例えば、処置のために患部付近で手術具を固
定しようとしているとき等には、予め患部等の注目すべ
き部位を含むように設定した基準断層像に手術具の投影
像が付加された画像を振れることなく安定的に見ること
ができるようになるので、手術具の被検体に対する位置
姿勢と同時に被検体の注目すべき部位周辺の内部組織情
報を確実に把握することができる。
【0216】
【発明の効果】従って、以上説明したように、本発明に
よれば、特に、慎重な操作を要求される患部付近等で手
術具の動きをとめるときにおいても、手やノイズによる
振れに同期して表示される断層像が随時変化してしまう
ことを回避し得るようにした手術ナビゲーション装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態による手術
ナビゲ一ション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、図1の被検体1のデータと被検体1自
身が、その耳や目等の身体上の特徴点や、被検体1に取
り付けたマーカ等のオブジェクト座標系m上のモデルデ
ータ11と、これに対応する特徴点のセンシングプレー
ト2で規定される座標系p上の座標値を計測し、座標変
換行列mHp14を算出することで関連づけられている
ことを示す図である。
【図3】図3は、図2の座標変換行列が、3次元空間で
の回転動作を表す3行3列の成分Rと、3次元空間での
並進動作を表す3行1列の成分Tと、定数成分で構成さ
れる4行4列の行列であることを示す図である。
【図4】図4は、図1の硬性鏡3の光学系を表現するカ
メラモデルで使用される座標系cからセンシングプレー
ト4で規定される座標系eへの座標変換行列eHc15
が求められることを示す図である。
【図5】図5は、本発明の第1の実施の形態による手術
ナビゲ一ション装置のナビゲーション制御部8内部での
処理手順を示すフローチャートである。
【図6】図6は、図5のステップS101で座標変換行
列eHc15、座標変換行列pHe17、座標変換行列
mHp14を用いて、カメラ座標系cの原点に一致する
硬性鏡3の先端21の位置をオブジェクト座標系m上の
座標値へ変換することを示す図である。
【図7】図7は、図5のステップS102で断層像抽出
座標系tとオブジェクト座標系mとを関連付ける座標変
換行列mHt18を算出する際に、断層像抽出座標系t
とオブジェクト座標系mとが、図示のような関係にある
ことを示す図である。
【図8】図8は、図5のステップS102で、オブジェ
クト座標系m上での断層像抽出座標系tのX軸単位べク
トル33、断層像抽出座標系tのY軸単位べクトル3
4、断層像抽出座標系tのZ軸単位べクトル31、硬性
鏡3の先端21の位置を列べクトルとして図示のように
並べることで、断層像抽出座標系tとオブジェクト座標
系mとを関連付ける座標変換行列mHt18を算出する
ことができることを示す図である。
【図9】図9は、図5のステップS103での比較に用
いられる要素としての座標変換行列の回転成分である3
行3列の部分をXYZ固定角の系で表現すると、図示の
ようになることを示す図である。
【図10】図10は、図5のステップS104で抽出す
る断層像が、図示のように、断層像抽出座標系tの原点
を含む断層像抽出座標系tのXY平面40、YZ平面4
1、ZX平面42であることを示す図である。
【図11】図11は、図10とともに、図5のステップ
S111で、硬性鏡3の光軸23の投影像をステップS
104で抽出した断層像であるXY平面40、YZ平面
41、ZX平面42に付加する手順を説明するための図
である。
【図12】図12は、図1のモニタ13に、硬性鏡3の
位置姿勢に同期して抽出した断層像に硬性鏡3および光
軸23の投影像を付加した画像を表示した状態を示す図
である。
【図13】図13は、図11とともに、図5のステップ
S112で、硬性鏡3の投影像をステップS109でナ
ビゲーション情報記憶部9より読み出した最新抽出断層
像43のXY平面44、YZ平面45、Zx平面46に
付加する手順を説明するための図であって、この図13
は、図1のモニタ13に、ナビゲーション情報記憶部9
より読み出した最新抽出断層像43に硬性鏡3および光
軸23の投影像を付加した画像を表示した状態を示す図
である。
【図14】図14は、本発明の第2の実施の形態による
手術ナビゲ一ション装置の手術用顕微鏡50の光学系を
表現するカメラモデルで使用される座標系cからセンシ
ングプレート4で規定される座標系eへの座標変換行列
eHc15が求められていることを示す図である。
【図15】図15は、本発明の第2の実施の形態による
手術ナビゲ一ション装置のナビゲーション制御部8内部
での処理手順を示すフローチャートである。
【図16】図16は、図15のステップS203で断層
像を抽出する断層像が、図示のように、手術用顕微鏡5
0の合焦点55を含みオブジェクト座標系mの座標軸に
垂直な三方向の断層像アキシアル断面60、サジタル断
面61、コロナル断面62であることを示す図である。
【図17】図17は、図16とともに、図15のステッ
プS208で、手術用顕微鏡50の光軸51の投影像を
ステップS203で抽出した三方向の断層像アキシアル
断面60、サジタル断面61、コロナル断面62または
ステップS207で読み出した基準断層像63のアキシ
アル断面60、サジタル断面61、コロナル断面62に
付加する手順を説明するための図であって、この図17
はモニタ13にナビゲーション制御部8より出力された
情報を表示した状態を示す図である。
【符号の説明】
1…被検体、 2…センシングプレート、 3…硬性鏡、 4…センシングプレート、 5…センサ情報記憶部、 6…センサ制御部、 7…センサアセンブリ、 8…ナビゲーション制御部、 9…ナビゲーション情報記憶部、 10…断層像データ、 12…時計、 14…座標変換行列mHp、 15…座標変換行列eHc、 17…座標変換行列pHe、 18…座標変換行列mHt、 19…座標変換行列mHto、 20…硬性鏡3の後端、 21…硬性鏡3の先端、 22…合焦点、 23…硬性鏡3の光軸、 30…硬性鏡3の後端20から先端21へ向うべクト
ル、 31…断層像抽出座標系tのZ軸単位べクトル、 32…硬性鏡3の合焦点22から先端21へ向うべクト
ル、 33…断層像抽出座標系tのX軸単位べクトル、 34…断層像抽出座標系tのY軸単位べクトル、 40…断層像抽出座標系tのXY平面、 41…断層像抽出座標系tのYZ平面、 42…断層像抽出座標系tのZX平面、 43…最新抽出断層像、 44…最新抽出断層像43のXY平面、 45…最新抽出断層像43のYZ平面、 46…最新抽出断層像43のZX平面、 47…最新抽出時刻、 50…手術用顕微鏡、 51…手術用顕微鏡50の光軸、 52…鏡筒部52、 53…鏡筒部52の下端、 55…合焦点、 60…アキシアル断面、 61…サジタル断面、 62…コロナル断面、 63…基準断層像、 70…円、 71、72…YZ平面41およびZX平面42上に付加
される、硬性鏡3の先端21と後端20とを結ぶ太さ4
(pixel)の直線、 73、74、75…最新抽出断層像43のXY平面4
4、YZ平面45、ZX平面46上に付加される、硬性
鏡3の先端21と合焦点22とを結ぶ太さ1(pixe
l)の直線、 76、77、78…最新抽出断層像43のXY平面4
4、YZ平面45、ZX平面46上にに付加される、硬
性鏡3の先端21と後端20とを結ぶ太さ4(pixe
l)の直線、 80…最新合焦点位置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 17/40 G06T 17/40 A (72)発明者 柴▲崎▼ 隆男 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 4C093 AA25 CA15 CA21 FG13 5B050 AA02 BA06 BA09 DA10 EA26 FA06 5B057 AA07 CA08 CA13 CB08 CB13 CC01 CE08 DA07 DA16 DB03 DB09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体の撮影または処置を行う手術具
    と、 被検体および上記手術具の3次元位置姿勢を計測する3
    次元位置姿勢計測手段と、 被検体の断層像情報を記憶する断層像情報記憶手段と、 上記3次元位置姿勢計測手段からの被検体と上記手術具
    の位置姿勢を記憶しておく位置姿勢記憶手段と、 上記3次元位置姿勢計測手段からの位置姿勢情報と上記
    位置姿勢記憶手段からの位置姿勢情報を比較する位置姿
    勢比較手段と、 上記3次元位置姿勢計測手段により計測された被検体お
    よび上記手術具の3次元位置姿勢を用いて、上記断層像
    情報記憶手段に記憶された被検体の情報から断層像の抽
    出を行う断層像抽出手段と、 上記断層像抽出手段から出力された断層像に上記手術具
    の投影像を付加する投影像付加手段と、 上記投影像付加手段より出力された画像を表示する画像
    表示手段とを有し、 上記位置姿勢比較手段からの出力に基づき、上記断層像
    情報記憶手段から断層像の抽出を断続することを特徴と
    する手術ナビゲーション装置。
  2. 【請求項2】 上記位置姿勢記憶手段に記憶された被検
    体と上記手術具の位置姿勢と、上記3次元位置姿勢計測
    手段からの被検体と上記手術具の位置姿勢との差が、予
    め定められた範囲内であるときには、上記断層像情報記
    憶手段に記憶された被検体の情報から断層像の抽出を停
    止することを特徴とする請求項1に記載の手術ナビゲー
    ション装置。
  3. 【請求項3】 予め設定された時間を記録しておく抽出
    時間設定手段をさらに有し、この抽出時間設定手段に設
    定された時間以上被検体と上記手術具の位置姿勢の変化
    量が予め定められた範囲内であるときには、上記断層像
    情報記憶手段に記憶された被検体の情報から断層像の抽
    出を停止することを特徴とする請求項1に記載の手術ナ
    ビゲーション装置。
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