JP2002044797A - ヘッドホン装置及びスピーカ装置 - Google Patents

ヘッドホン装置及びスピーカ装置

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JP2002044797A
JP2002044797A JP2000227350A JP2000227350A JP2002044797A JP 2002044797 A JP2002044797 A JP 2002044797A JP 2000227350 A JP2000227350 A JP 2000227350A JP 2000227350 A JP2000227350 A JP 2000227350A JP 2002044797 A JP2002044797 A JP 2002044797A
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Japan
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audio signal
signal
impulse response
output
digital
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Hiroshi Kurisu
博史 栗栖
Yuji Yamada
裕司 山田
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路規模を比較的小さくし、より安価とする
ことを目的とする。 【解決手段】 入力音声信号に対し、予め測定あるいは
計算により算出された音源から受聴者の左耳及び右耳ま
での各インパルス応答をデジタルFIRフィルタ41,
42‥‥‥48によって畳み込んで出力左音声信号及び
出力右音声信号を得る信号処理装置40を備え、この出
力左音声信号及びこの出力右音声信号によりヘッドホン
12の左及び右スピーカ12L及び12Rを駆動して入
力音声信号による音像を受聴者の頭外に定位させるよう
にしたヘッドホン装置において、このデジタルFIRフ
ィルタ41,42‥‥‥48は、予め時間的に第1及び
第2のエリアA1及びA2に分割したこのインパルス応
答のこの第2のエリアA2の応答を間引いて畳み込むよ
うにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予め測定あるいは
計算された2点間の伝達特性を表すインパルス応答を再
現する信号処理装置を備え、仮想音像定位を行うように
したヘッドホン装置及びスピーカ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、受聴者の左前方音源LF、右前方
音源RF、左後方音源LB及び右後方音源RBを入力音
声信号とし、各入力音声信号による音像を頭外に定位さ
せるようにしたヘッドホン装置が提案されている。
【0003】斯る各入力音声信号による音像を頭外に定
位させるようにしたヘッドホン装置としては、図5に示
す如く構成されている。この図5につき説明するに図5
において、1,2,3及び4は夫々左前方音源LFより
の音声信号、右前方音源RFよりの音声信号、左後方音
源LBよりの音声信号及び右後方音源RBよりの音声信
号が供給される音声信号入力端子を示し、この音声信号
入力端子1,2,3及び4に供給される音声信号を夫々
アナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバー
タ5,6,7及び8を介して信号処理装置9に供給す
る。
【0004】この信号処理装置9は、予め測定あるいは
計算により算出された伝送系2点間の伝達特性を表すイ
ンパルス応答を再現する如く構成されたもので、例えば
図6に示す如く構成したものである。この図6におい
て、21,22,23及び24はデジタル化された左前
方音源よりの音声信号DLF、右前方音源よりの音声信
号DRF、左後方音源よりの音声信号DLB及び右後方
音源よりの音声信号DRBが夫々供給される入力端子を
示す。
【0005】この入力端子21に供給されるデジタルの
左前方音源よりの音声信号DLFをデジタルFIRフィ
ルタ25を介して加算器33に供給すると共にこのデジ
タルの音声信号DLFをデジタルFIRフィルタ26を
介して加算器34に供給する。
【0006】この入力端子22に供給されるデジタルの
右前方音源よりの音声信号DRFをデジタルFIRフィ
ルタ27を介して加算器33に供給すると共にこのデジ
タルの音声信号DRFをデジタルFIRフィルタ28を
介して加算器34に供給する。
【0007】この入力端子23に供給されるデジタルの
左後方音源よりの音声信号DLBをデジタルFIRフィ
ルタ29を介して加算器35に供給すると共に、このデ
ジタルの音声信号DLBをデジタルFIRフィルタ30
を介して加算器36に供給する。
【0008】また、この入力端子24に供給されるデジ
タルの右後方音源よりの音声信号DRBをデジタルFI
Rフィルタ31を介して加算器35に供給すると共に、
このデジタルの音声信号DRBをデジタルFIRフィル
タ32を介して加算器36に供給する。
【0009】このデジタルFIRフィルタ25,26‥
‥‥32は、夫々予め測定あるいは計算により算出され
た、上述左前方音源LF、右前方音源RF、左後方音源
LB及び右後方音源RBから受聴者の左耳及び右耳まで
の各インパルス応答を畳み込む如くなされたものであ
る。
【0010】また、この加算器33に得られるデジタル
FIRフィルタ25及び27の出力の加算信号を加算器
37に供給すると共に加算器34に得られるデジタルF
IRフィルタ26及び28の出力の加算信号を加算器3
8に供給する。
【0011】また、この加算器35に得られるデジタル
FIRフィルタ29及び31の出力の加算信号を加算器
37に供給すると共に加算器36に得られるデジタルF
IRフィルタ30及び32の出力の加算信号を加算器3
8に供給する。
【0012】この加算器37の出力側に得られる出力信
号を左音声信号出力端子9Lに供給すると共に加算器3
8の出力側に得られる出力信号を右音声信号出力端子9
Rに供給する。
【0013】この図5においては、この信号処理装置9
の左音声信号出力端子9Lに得られる左音声信号をデジ
タル信号をアナログ信号に変換するD/Aコンバータ1
0L及び電力増幅器11Lを介して受聴者が装着するヘ
ッドホン12の左側スピーカ12Lに供給すると共にこ
の右音声信号出力端子9Rに得られる右音声信号をD/
Aコンバータ10R及び電力増幅器11Rを介してこの
ヘッドホン12の右側スピーカ12Rに供給する。
【0014】この場合この図5に示す如きヘッドホン装
置によれば図7に示す如く、4チャンネルの入力音声信
号を4つのスピーカで再生したものを受聴していると同
じような音場を受聴者の頭外に生成することができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来のヘ
ッドホン装置では、スピーカで再生したものを受聴して
いると同じような音場を受聴者の頭外に生成しようとす
ると、ヘッドホン装置の信号処理装置に設けたデジタル
FIRフィルタ25,26‥‥‥32で畳み込むインパ
ルス応答の長さを膨大にする必要がある。
【0016】そのため、各デジタルFIRフィルタ2
5,26‥‥‥32をデジタル信号処理集積回路で構成
しようとした場合、高速の積和演算回路や多数のメモリ
を搭載したデジタル信号処理集積回路が必要になり、回
路規模が大きくなってしまうと共に極めて高価となる不
都合があった。
【0017】本発明は斯る点に鑑み、回路規模を比較的
小さくし、より安価とすることができるようにすること
を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明ヘッドホン装置は
入力音声信号に対し、予め測定あるいは計算により算出
された音源から受聴者の左耳及び右耳までの各インパル
ス応答をデジタルFIRフィルタによって畳み込んで出
力左音声信号及び出力右音声信号を得る信号処理装置を
備え、この出力左音声信号及びこの出力右音声信号によ
りヘッドホンの左及び右スピーカを駆動して入力音声信
号による音像を受聴者の頭外に定位させるようにしたヘ
ッドホン装置において、このデジタルFIRフィルタ
は、予め時間的に第1及び第2のエリアに分割したこの
インパルス応答のこの第2のエリアの応答を間引いて畳
み込むようにしたものである。
【0019】また、本発明スピーカ装置は、入力音声信
号を受聴者の前方に配置された2個のスピーカで再生す
るスピーカ装置であって、この入力音声信号に対し、予
め測定あるいは計算により算出された音源から受聴者の
左耳及び右耳までの各インパルス応答をデジタルFIR
フィルタによって畳み込んで出力左音声信号及び出力右
音声信号を得る信号処理装置を備え、この出力左音声信
号及びこの出力右音声信号によりこの2個のスピーカを
駆動してこの入力音声信号による音像をこの受聴者の周
囲の任意の場所に定位させるようにしたスピーカ装置に
おいて、このデジタルFIRフィルタは、予め時間的に
第1及び第2のエリアに分割したこのインパルス応答の
この第2のエリアの応答を間引いて畳み込むようにした
ものである。
【0020】斯る、本発明によればデジタルFIRフィ
ルタは、予め時間的に第1及び第2のエリアに分割した
インパルス応答の第2のエリアの応答を間引いて畳み込
むようにしたので、第2のエリアの演算量が減少し、回
路規模を比較的小形化できると共に時間的に主要部分で
ある第1のエリアは間引きを行わず忠実に畳み込み演算
を行っているので、周波数応答、音像の頭外定位感共に
ほぼ遜色がない結果が得られた。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を参照して、本
発明ヘッドホン装置の実施の形態の例につき説明する。
この図1、図2において図5、図6に対応する部分には
同一符号を付して示す。この図1、図2に示す例も受聴
者の左前方音源LF、右前方音源RF、左後方音源LB
及び右後方音源RBを入力音声信号とし、各入力音声信
号による音像を頭外に定位させるようにしたヘッドホン
装置である。
【0022】図1例においても、音声信号入力端子1,
2,3及び4に左前方音源LFよりの音声信号、右前方
音源RFよりの音声信号、左後方音源LBよりの音声信
号及び右後方音源RBよりの音源信号を供給する。
【0023】この音声信号入力端子1,2,3及び4に
供給される音声信号を夫々アナログ信号をデジタル信号
に変換するA/Dコンバータ5,6,7及び8を介して
信号処理装置40に供給する。
【0024】この信号処理装置40は、予め測定あるい
は計算により算出された伝送系2点間の伝達特性を表す
インパルス応答を再現する如く構成されたもので、例え
ば図2に示す如く構成したものである。この図6におい
て、21,22,23及び24はデジタル化された左前
方音源よりの音声信号DLF、右前方音源よりの音声信
号DRF、左後方音源よりの音声信号DLB及び右後方
音源よりの音声信号DRBが夫々供給される入力端子を
示す。
【0025】この入力端子21に供給されるデジタルの
左前方音源よりの音声信号DLFをデジタルFIRフィ
ルタ41を介して加算器33に供給すると共にこのデジ
タルの音声信号DLFをデジタルFIRフィルタ42を
介して加算器34に供給する。
【0026】この入力端子22に供給されるデジタルの
右前方音源よりの音声信号DRFをデジタルFIRフィ
ルタ43を介して加算器33に供給すると共にこのデジ
タルの音声信号DRFをデジタルFIRフィルタ44を
介して加算器34に供給する。
【0027】この入力端子23に供給されるデジタルの
左後方音源よりの音声信号DLBをデジタルFIRフィ
ルタ45を介して加算器35に供給すると共に、このデ
ジタルの音声信号DLBをデジタルFIRフィルタ46
を介して加算器36に供給する。
【0028】また、この入力端子24に供給されるデジ
タルの右後方音源よりの音声信号DRBをデジタルFI
Rフィルタ47を介して加算器35に供給すると共に、
このデジタルの音声信号DRBをデジタルFIRフィル
タ48を介して加算器36に供給する。
【0029】このデジタルFIRフィルタ41,42‥
‥‥48は、夫々予め測定あるいは計算により算出され
た、上述左前方音源LF、右前方音源RF、左後方音源
LB及び右後方音源RBから受聴者の左耳及び右耳まで
の各インパルス応答を畳み込む如くなされたものであ
る。
【0030】このデジタルFIRフィルタ41,42‥
‥‥48の夫々の構成例としては、図4に示す如く、入
力端子50及び出力端子51間に入力音声信号を遅延処
理する直列接続された複数のタップ付き遅延線b0 ,b
1 ‥‥‥bn と、この複数のタップ付き遅延線b0 ,b
1 ‥‥‥bn の各タップの信号に係数を乗算する複数の
乗算器a0 ,a1 ‥‥‥an と、この複数の乗算器
0 ,a1 ‥‥‥an の出力を加算して出力端子51に
出力音声信号を得るための複数の加算器c0 ,c1‥‥
‥cn とから構成されている。
【0031】本例においては、図3に示す如くこのデジ
タルFIRフィルタ41,42‥‥‥48の夫々の入力
端子50から出力端子51までのトータルの遅延時間を
従来の図6に示すデジタルFIRフィルタ25,26‥
‥‥32と同じとし、時間的にインパルス応答初期反射
部A1とインパルス応答の残響部分A2との2個のエリ
アに分割する。
【0032】このインパルス応答初期反射部分A1は直
接受聴者の耳に到達する成分と1度か2度受聴者の周辺
の物体に反射してから受聴者の耳に到達する成分と考え
られる部分で、その周波数応答は可聴帯域全体に広が
る。よってこのインパルス応答の初期反射部分A1は、
その周波数応答の帯域を狭めてしまう間引きを行わず畳
み込む必要がある。
【0033】本例においては、このインパルス応答の初
期反射部分A1を時間的に2〜3mSとし、この遅延時
間における遅延線b0 ,b1 ‥‥‥bn の遅延時間を従
来と同じ1サンプル時間とする。
【0034】また、インパルス応答の残響部分A2は受
聴者の周辺の物体に何度も反射してから受聴者の耳に到
達する成分と考えられる部分で、その周波数応答の高域
成分はほとんどなくなっており、主に中低域に広がる。
よってインパルス応答の残響部分A2は、その周波応答
の帯域を中低域をカバーできるくらいに狭める間引き処
理を行った後に畳み込んでも特性に影響がない。
【0035】本例においては、このインパルス応答の残
響部分A2を時間的にインパルス応答の初期反射部分A
1後の50〜60mSとし、この遅延時間における遅延
線bの遅延時間を8サンプル時間とし、インパルス応答
の初期反射部分A1に比較し、1/8に間引く如くす
る。
【0036】この場合、このインパルス応答の残響部分
A2の間引き処理によって単純に演算量が減少すること
に加え、この間引き処理を行っているインパルス応答の
残響部分A2のエリアが間引き処理を行わないインパル
ス応答の初期反射部分A1のエリアに比し圧倒的大きい
ので回路規模を小さくできる。
【0037】また図3に示す如く構成したデジタルFI
Rフィルタ41,42‥‥‥48においては演算量は激
減するが、演算結果の周波数応答は従来のデジタルFI
Rフィルタ25,26‥‥‥32に比較しほぼ同等であ
るという結果が得られた。
【0038】また、この加算器33に得られるデジタル
FIRフィルタ41及び43の出力の加算信号を加算器
37に供給すると共に加算器34に得られるデジタルF
IRフィルタ42及び44の出力の加算信号を加算器3
8に供給する。
【0039】また、この加算器35に得られるデジタル
FIRフィルタ45及び47の出力の加算信号を加算器
37に供給すると共に加算器36に得られるデジタルF
IRフィルタ46及び48の出力の加算信号を加算器3
8に供給する。
【0040】この加算器37の出力側に得られる出力信
号を左音声信号出力端子40Lに供給すると共に加算器
38の出力側に得られる出力信号を右音声信号出力端子
40Rに供給する。
【0041】この図1においては、この信号処理装置4
0の左音声信号出力端子40Lに得られる左音声信号を
デジタル信号をアナログ信号に変換するD/Aコンバー
タ10L及び電力増幅器11Lを介して受聴者が装着す
るヘッドホン12の左側スピーカ12Lに供給すると共
にこの右音声信号出力端子40Rに得られる右音声信号
をD/Aコンバータ10R及び電力増幅器11Rを介し
てこのヘッドホン12の右側スピーカ12Rに供給す
る。
【0042】この場合この図1に示す如きヘッドホン装
置によれば図7に示す如く、4チャンネルの入力音声信
号を4つのスピーカで再生したものを受聴していると同
じような音場を受聴者の頭外に生成することができる。
【0043】以上述べた如く、本例によれば、受聴者の
周辺に存在する複数チャンネルの音源を入力音声信号と
し、夫々の入力音声信号に対し、予め測定あるいは計算
により算出された各音源から受聴者の左耳及び右耳まで
の各インパルス応答をデジタルFIRフィルタ41,4
2‥‥‥48によって畳み込んで出力左音声信号及び出
力右音声信号を得る信号処理装置40を備え、この出力
左音声信号及び出力右音声信号によりヘッドホンを駆動
して、この入力音声信号による音像を頭外に定位させる
ようにしたヘッドホン装置において、所望のインパルス
応答を再現するのに必要な遅延線b0 ,b1 ‥‥‥bn
の個数及び乗算器a0 ,a1 ‥‥‥anを大幅に削減で
き、この信号処理装置40を実現するために使用するデ
ジタル信号処理集積回路の規模を小さくでき、更にコス
トを削減できる。
【0044】またデジタル信号処理装置の回路規模が小
さくなることで、実装面積を小さくでき、消費電力も低
減できる。
【0045】尚、上述例は本発明をヘッドホン装置に適
用した例につき述べたが本発明を入力音声信号を受聴者
の前方に配置された2個のスピーカで再生するスピーカ
装置に適用できる。即ち入力音声信号に対し予め測定あ
るいは計算により算出された音源から受聴者の左耳及び
右耳までの各インパルス応答をデジタルFIRフィルタ
によって畳み込んで出力左音声信号及び出力右音声信号
を得る信号処理装置を備え、この出力左音声信号及びこ
の出力右音声信号によりこの2個のスピーカを駆動して
この入力音声信号による音像を受聴者の周囲の任意の場
所に定位させるようにしたスピーカ装置において、この
デジタルFIRフィルタは、予め時間的に第1及び第2
のエリアに分割したこのインパルス応答のこの第2のエ
リアの応答を間引いて畳み込むようにすれば良い。
【0046】また本発明は上述例に限らず本発明の要旨
を逸脱することなく、その他種々の構成が採り得ること
は勿論である。
【0047】
【発明の効果】斯る、本発明によればデジタルFIRフ
ィルタは、予め時間的に第1及び第2のエリアに分割し
たインパルス応答の第2のエリアの応答を間引いて畳み
込むようにしたので、第2のエリアの演算量が減少し、
回路規模を比較的小形化できると共に時間的に主要部分
である第1のエリアは間引きを行わず忠実に畳み込み演
算を行っているので、周波数応答、音像の頭外定位感共
に従来に比しほぼ遜色がない利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のヘッドホン装置の実施の形態の例を示
す構成図である。
【図2】図1の信号処理装置の例を示す構成図である。
【図3】本発明の説明に供する線図である。
【図4】デジタルFIRフィルタの例を示す接続図であ
る。
【図5】従来のヘッドホン装置の例を示す構成図であ
る。
【図6】従来の信号処理装置の例を示す構成図である。
【図7】本発明の説明に供する線図である。
【符号の説明】
1,2,3,4‥‥音声信号入力端子、5,6,7,8
‥‥A/Dコンバータ、10R,10L‥‥D/Aコン
バータ、11R,11L‥‥電力増幅器、12‥‥ヘッ
ドホン、40‥‥信号処理装置、41,42‥‥‥48
‥‥デジタルFIRフィルタ、A1‥‥インパルス応答
の初期反射部分、A2‥‥インパルス応答の残響部分

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力音声信号に対し、予め測定あるいは
    計算により算出された音源から受聴者の左耳及び右耳ま
    での各インパルス応答をデジタルFIRフィルタによっ
    て畳み込んで出力左音声信号及び出力右音声信号を得る
    信号処理装置を備え、 前記出力左音声信号及び前記出力右音声信号によりヘッ
    ドホンの左及び右スピーカを駆動して入力音声信号によ
    る音像を受聴者の頭外に定位させるようにしたヘッドホ
    ン装置において、 前記デジタルFIRフィルタは、予め時間的に第1及び
    第2のエリアに分割した前記インパルス応答の前記第2
    のエリアの応答を間引いて畳み込むようにしたことを特
    徴とするヘッドホン装置。
  2. 【請求項2】 入力音声信号を受聴者の前方に配置され
    た2個のスピーカで再生するスピーカ装置であって、 前記入力音声信号に対し、予め測定あるいは計算により
    算出された音源から受聴者の左耳及び右耳までの各イン
    パルス応答をデジタルFIRフィルタによって畳み込ん
    で出力左音声信号及び出力右音声信号を得る信号処理装
    置を備え、 前記出力左音声信号及び前記出力右音声信号により前記
    2個のスピーカを駆動して前記入力音声信号による音像
    を受聴者の周囲の任意の場所に定位させるようにしたス
    ピーカ装置において、前記デジタルFIRフィルタは、
    予め時間的に第1及び第2のエリアに分割した前記イン
    パルス応答の前記第2のエリアの応答を間引いて畳み込
    むようにしたことを特徴とするスピーカ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8958585B2 (en) 2004-06-29 2015-02-17 Sony Corporation Sound image localization apparatus
DE112021000974T5 (de) 2020-02-10 2022-12-08 Sony Group Corporation Informationsverarbeitungsvorrichtung, Informationsverarbeitungsverfahren, Informationsverarbeitungsprogramm und Informationsverarbeitungssystem

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US8958585B2 (en) 2004-06-29 2015-02-17 Sony Corporation Sound image localization apparatus
DE112021000974T5 (de) 2020-02-10 2022-12-08 Sony Group Corporation Informationsverarbeitungsvorrichtung, Informationsverarbeitungsverfahren, Informationsverarbeitungsprogramm und Informationsverarbeitungssystem

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