JP2002044526A - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置

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JP2002044526A
JP2002044526A JP2000220004A JP2000220004A JP2002044526A JP 2002044526 A JP2002044526 A JP 2002044526A JP 2000220004 A JP2000220004 A JP 2000220004A JP 2000220004 A JP2000220004 A JP 2000220004A JP 2002044526 A JP2002044526 A JP 2002044526A
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solid
signal
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Takashi Morimoto
隆史 森本
Satoshi Masuda
敏 増田
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感度が高く、ダイナミックレンジが広く、受
光量が出力信号の強度から直接判る固体撮像装置を提供
する。 【解決手段】 画素の光電変換層に生成した電荷を増倍
する機能をもたせ、光電変換層の増倍率を可変にすると
ともに、増倍率を算出する回路と、画素の出力信号の強
度を算出した増倍率に応じて補正する回路を備える。画
素が電荷に比例する信号を出力する構成のときは信号強
度を増倍率で除し、画素が電荷の対数に比例する信号を
出力する構成のときは信号強度から増倍率の対数を減じ
て、実際の増倍率にかかわらず常に増倍率が1のときの
強度となるように信号強度を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光電変換で生成し
た電荷を増倍する機能を有する固体撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオカメラ、デジタルカメラ、イメー
ジスキャナ等の画像を撮影しまたは画像を読み取る装置
では、光を電気信号に変換する固体撮像装置が用いられ
ている。近年、撮影した画像あるいは読み取った画像の
高画質化の要求が特に高まり、固体撮像装置には、高精
細化に加えて、高感度化、広ダイナミックレンジ化が強
く求められている。
【0003】固体撮像装置は、画像の1点に相当し画素
と呼ばれる多数の微小な領域と、周辺の駆動回路で構成
されている。また、各画素は、光を受けて電荷に変え
る、すなわち光電変換を行う受光部と、受光部で生成し
た電荷の蓄積や出力を行うスイッチングトランジスタ等
の画素回路から成っている。従来、受光部は結晶シリコ
ンである基板の上にPN接合を形成することにより作製
されてきたが、高精細化の要求に応えるためには各画素
を小さくせざるを得ず、その結果、開口率すなわち画素
全体の面積に占める受光部の面積の割合が低下して、感
度の低下が生じていた。
【0004】この問題を解消するため、シリコン基板上
の画素領域には画素回路のみを形成し、画素回路の上に
アモルファス半導体材料より成る光電変換膜を堆積し
て、これを受光部とすることが提案されている。この構
成では開口率を100%近くにまで向上させることが可
能であり、感度低下を防止することができる。また、ア
モルファス半導体材料より成る光電変換膜には光電変換
で生成した電荷(電流)を増倍する機能をもたせること
も可能であり、これにより感度を100倍程度向上させ
ることもできるようになる。
【0005】一般に、画素回路は受光部で生成した電荷
をそのまま出力する構成とされており、固体撮像装置が
出力する信号の強度は受光量に直接比例するものの、ダ
イナミックレンジはあまり広くない。ダイナミックレン
ジを広げるために、画素回路に対数変換特性をもたせる
ことも提案されている。例えば、画素回路にMOSFE
Tを備えて、このMOSFETを、サブスレッショルド
電流が流れ得る状態となるように閾値以下のバイアス電
圧を印加して、出力が入力の対数に比例するサブスレッ
ショルド電流特性域で駆動する。このようにすると、出
力信号の強度が受光量に比例しなくなるが、ダイナミッ
クレンジは大幅に広がる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】受光部に増倍機能をも
たせることは感度の向上にきわめて有用である。しか
し、出力信号の強度が受光量に比例する通常の固体撮像
装置の場合、増倍を行うと、撮像対象が明るいときに信
号がダイナミックレンジを超えてしまい、受光量を正し
く表すことができなくなるという問題が生じる。これは
画素回路に対数変換特性をもたせてダイナミックレンジ
を広げることである程度解消することができるが、その
ようにすると、増倍機能をもたせないときに比べて、明
るい側のダイナミックレンジが著しく狭くなる。
【0007】この問題は、受光部の増倍率を可変とする
ことで解消することが可能である。撮像対象が暗いとき
に増倍率を高くし、撮像対象が明るいときに増倍率を低
くすることで、暗い撮像対象を十分な明るさの画像とし
て撮影しながら、明るい撮像対象をダイナミックレンジ
内で、かつ質の高い画像として撮影することができるよ
うになる。
【0008】ところが、受光部が増倍機能を有する固体
撮像装置からの出力信号の強度は、受光量に増倍率が乗
算されたものとなるため、増倍率を可変にすると真の受
光量が判らなくなる。固体撮像装置を組み込む装置、例
えばビデオカメラで、固体撮像装置の増倍率と出力信号
の強度の関係を管理するようにすれば真の受光量を知る
ことはできるが、そのようにすると、固体撮像装置を組
み込む装置の構成が複雑になる。また、増倍率と出力信
号の強度の関係は固体撮像装置によって異なるから、種
々の固体撮像装置に適合し得るようにしようとすると、
一層複雑さが増すことになる。
【0009】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、感度が高く、ダイナミックレンジが広く、
しかも受光量が出力信号の強度から直接判る固体撮像装
置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、光電変換を行うとともに光電変換によ
り生成した電荷を増倍する受光部と、受光部の電荷の量
に対応する強度の信号を出力する出力部とを有する複数
の画素より成る固体撮像装置において、複数の画素の電
荷の増倍率が等しくかつ可変であり、複数の画素が出力
する信号の強度を増倍率に応じて補正して増倍率が所定
値のときの強度とし、強度を補正した後の信号を出力す
るものとする。
【0011】この固体撮像装置では、各画素は光電変換
で生成した電荷を増倍するが、増倍率は可変である。し
たがって、撮像対象の明るさに応じて増倍率を変えるこ
とが可能であり、これにより、暗い撮像対象を十分な明
るさの画像として撮影することも、明るい撮像対象をダ
イナミックレンジ内で撮影することもできる。
【0012】しかも、画素の出力信号の強度を増倍率に
応じて補正して増倍率が所定値のときの強度とするた
め、装置からの出力信号の強度は、増倍率にかかわら
ず、常に受光量と1対1に対応する。このため、この固
体撮像装置を組み込むカメラ等の装置で、増倍率と出力
信号の強度の関係を管理する必要はない。所定値に制約
はないが、1とするのが最も簡単であり、この場合、出
力信号の強度は増倍を行わないときの受光量を示すこと
になる。
【0013】ここで、複数の画素の受光部が出力部に積
層されており、画素の面積の略全体を占める構成とする
とよい。このようにすると、開口率が略100%になっ
て感度が高くなる。
【0014】また、複数の画素の出力部が受光部の電荷
の量の対数に略比例する強度の信号を出力するものとす
るとよい。この構成では、画素が対数変換機能をもつこ
とになり、明るい側にダイナミックレンジが広がる。し
かもこのダイナミックレンジを保ったまま、増倍によっ
て暗い側の感度を高めることができる。なお、画素から
の出力信号は対数変換されているため、強度補正のため
に行う処理は除算ではなく減算となり、したがって、補
正ための回路構成は簡素でよい。
【0015】増倍率に応じて補正する際の、増倍率の所
定値を可変としてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の固体撮像装置の実
施形態について図面を参照しながら説明する。第1の実
施形態の固体撮像装置1の略1画素に相当する範囲の断
面を図1に模式的に示す。固体撮像装置1は、2次元に
配列された多数の画素10を備えている。各画素10は
受光部11と画素回路12を有する。受光部11は、光
電変換によって電荷を生成するとともに、生成した電荷
を増倍する。画素回路12は出力部であり、受光部11
で生成され増倍された電荷を画素信号として周辺駆動回
路(図2参照)に出力する。
【0017】画素回路12は周知の半導体プロセスによ
り、結晶シリコン13上に作製されている。画素回路1
2上には平坦化膜14が設けられており、受光部11は
平坦化膜14上に形成されている。すなわち。受光部1
1は平坦化膜14を介して出力部である画素回路12に
積層されており、画素10の面積の略全体を占める。
【0018】受光部11は、変換/増倍膜11a、画素
電極(下部電極)11b、および透明電極(上部電極)
11cより成る。変換/増倍膜11aは、プラズマCV
D等の成膜技術によって作製されており、導電型を決め
るためのドーピングを行ったアモルファスのシリコン半
導体、例えばa−Si、a−SiC、a−SiN、の積
層構造を有する。変換/増倍膜11aの作製は、例え
ば、まず、原料ガスとしてSiH4、C24、B26
用いてP型不純物ドープのa−SiC:Hを成膜し、次
いで、原料ガスとしてSiH4のみを用いて非ドープの
a−SI:Hを成膜し、最後に、原料ガスとしてSiH
4、NH3、PH3を用いてN型不純物ドープのa−Si
N:Hを成膜することにより行う。
【0019】画素電極11bおよび透明電極11cは、
スパッタ等の成膜技術によって、薄膜として作製されて
いる。透明電極11cの材料としては、導電性が高く、
透明度も高いITOまたはZnOを用いている。
【0020】画素電極11bと透明電極11cとの間に
電界が印加された状態で、光が透明電極11cを透過し
て変換/増倍膜11aに入射すると、フォトンが吸収さ
れて電子−正孔対が生じる。すなわち光電変換が起こ
る。電界の強度が低いときは、生じた電子や正孔はその
まま画素電極11bまたは透明電極11cに達する。
【0021】一方、電界の強度が高いと、生じた電子や
正孔は加速され、原子に衝突して新たな電子−正孔対を
生じさせる。新たに生じた電子や正孔も同様に電子−正
孔対を生じさせ、その結果、雪崩増倍が起きて、電子−
正孔対の数は吸収されたフォトンの数の何倍にもなる。
電子−正孔対と吸収されたフォトンの比である増倍率
は、印加する電界の強度に依存し、電界の強度を調節す
ることによって制御することができる。
【0022】固体撮像装置1の信号処理に関する回路構
成を図2に模式的に示す。固体撮像装置1は、多数の画
素10のほか、周辺駆動回路20、増倍率算出回路3
0、および信号補正回路40を備えている。画素10に
は、周辺駆動回路20を介して、外部の電圧源70より
電圧Vが印加される。電圧源70が出力する電圧Vは全
ての画素10に印加され、また可変である。電圧Vの高
低によって増倍率が制御される。
【0023】周辺駆動回路20は、各画素10の電圧を
印加するほか、各画素10の出力信号を受けて信号補正
回路40に与える。増倍率算出回路30は、電圧源70
が出力する電圧Vに基づいて、その時の各画素10の増
倍率を算出する。信号補正回路40は、周辺駆動回路2
0より与えられる各画素の出力信号の強度を、増倍率算
出回路30が算出した増倍率に応じて補正し、補正後の
信号を外部に出力する。
【0024】増倍率算出回路30の構成を図3に模式的
に示す。増倍率算出回路30は、電圧測定部31、デー
タ記憶部32、データ読出/補間部33、および電圧生
成部34より成る。電圧測定部31は、電圧源70の出
力電圧Vを測定し、測定した電圧値をデータ読出/補間
部33に与える。データ記憶部32は、複数の電圧値と
それらの電圧が印加されたときの画素10の増倍率とを
記憶している。
【0025】データ読出/補間部33は、データ記憶部
32から電圧値と増倍率を読み出して、電圧測定部31
から与えられた電圧値に対応する増倍率を補間処理によ
って算出し、算出した増倍率を電圧生成部34に与え
る。電圧生成部34は、データ読出/補間部33より与
えられた増倍率に比例する電圧を生成し、信号補正回路
40に与える。
【0026】信号補正回路40は、図2に示すように、
除算回路41を備えている。除算回路41は、周辺駆動
回路20より電圧として与えられる画素10の出力信号
を、電圧生成部34より与えられる電圧で割る演算を行
う。この演算結果が固体撮像装置1の出力信号となる。
【0027】増倍率がαのときの画素10の出力信号の
電圧をVα、増倍率が1のときすなわち増倍を行わない
ときの画素10の出力信号の電圧をV1で表すと、 Vα=V1・α … 式1 である。また、電圧生成部34が生成する電圧の比例係
数をkとすると、電圧生成部34の出力電圧は、増倍率
がαのときはα・k、増倍率が1のときはkとなる。
【0028】増倍率がαのとき、信号補正回路40は電
圧Vαと電圧α・kを与えられて Vα/(α・k) … 式2 の演算結果を出力する。また、増倍率が1のとき、信号
補正回路40は電圧V1と電圧kを与えられて V1/k … 式3 の演算結果を出力する。
【0029】ここで、式2のVαに式1の関係を代入す
ると式3となる。これは、信号補正回路40が出力する
信号の強度が、増倍率によらず、常に増倍率が1のとき
の信号強度に等しいことを意味する。
【0030】すなわち、増倍率算出回路30および信号
補正回路40を備えた固体撮像装置1は、光電変換で生
成した電荷の増倍を行いながらも、増倍を行わないとき
と同じ強度の信号を出力する。このように、固体撮像装
置1の出力信号の強度は受光量を一意に表し、したがっ
て、固体撮像装置1を組み込んだビデオカメラ等の装置
は、固体撮像装置1の増倍率を考慮することなく、出力
信号を処理することができる。
【0031】固体撮像装置1を組み込んだ装置におい
て、画素10の増倍率を制御するための構成を図4に模
式的に示す。装置には画素10に電圧を印加する電圧源
70を制御する電圧源制御器71を備える。電圧源制御
器71は、固体撮像装置1の出力信号を与えられて、固
体撮像装置1の全ての画素10の信号強度の平均値を算
出し、平均値が低いときには電圧源70の出力電圧Vを
上昇させ、平均値が高いときには出力電圧Vを低下させ
る。
【0032】これにより、撮像対象が明るいときには増
倍率を低くし、撮像対象が暗いときには増倍率を高くす
るという制御がなされ、撮像対象が明るいときでも信号
強度をダイナミックレンジ内に収めることが可能にな
り、また、暗い撮像対象を明るい画像として撮影するこ
とができる。
【0033】なお、ここでは、全ての画素10の信号強
度の平均値に基づいて増倍率を制御するようにしている
が、信号強度の最高値や最低値に基づいて制御を行うよ
うにしてもよい。
【0034】以下、他の実施形態について説明するが、
固体撮像装置1の構成要素と同一または類似の構成要素
は同じ符号で表して、重複する説明は省略する。
【0035】第2の実施形態の固体撮像装置2の略1画
素に相当する範囲の断面を図5に模式的に示す。この固
体撮像装置2は、受光部11の電荷を対数に変換して出
力する対数変換機能を有しており、また、同一列の画素
の出力信号を共通の転送路でまとめて周辺駆動回路に転
送するCCD型である。これらのために、画素回路12
には、対数変換部12aと転送部12bが設けられてい
る。
【0036】受光部11で生成され増倍された電荷は対
数変換部12aに電流として与えられ、対数変換部12
aは与えられた電流に比例する電圧を画素10の出力信
号として生成して、転送部12bに出力する。対数変換
部12aから転送部12bへの信号の出力は同一列の画
素10全てについて同時に行われ、転送部12上の信号
は順次移送されて周辺駆動回路(図6参照)に与えられ
る。
【0037】固体撮像装置2も、固体撮像装置1と同様
に、画素10の出力信号の強度を増倍率に応じて補正
し、強度補正後の信号を出力するが、画素10の出力信
号が対数変換されているため、補正処理の方法が異な
る。固体撮像装置2の信号処理に関する回路構成を図6
に模式的に示す。固体撮像装置2は、増倍率算出回路3
0と信号補正回路40に加えて、対数変換回路50を備
えており、増倍率算出回路30と信号補正回路40の構
成も固体撮像装置1のものと少し相違する。
【0038】増倍率算出回路30の構成を図7に模式的
に示す。増倍率算出回路30は、電圧生成部34に代え
て、電流生成部35を備えている。電圧測定部31、デ
ータ記憶部32、およびデータ読出/補間部33は固体
撮像装置1のものと同じである。電流生成部35は、デ
ータ読出/補間部33が補間処理により算出した増倍率
に比例する電流を生成して、対数変換回路50に与え
る。
【0039】対数変換回路50は与えられた電流に比例
する電圧を生成して出力する。対数変換回路50は画素
10の画素回路12の対数変換部12aと同一の構成で
あり、対数変換回路50の比例係数と対数変換部12a
の比例係数は等しい。
【0040】信号補正回路40は、除算回路41に代え
て、減算回路42を備えている。減算回路42は、周辺
駆動回路20より電圧として与えられる画素10の出力
信号から、対数変換回路50より与えられる電圧を引く
演算を行って、演算結果を固体撮像装置1の出力信号と
して外部に出力する。
【0041】増倍率がαのときに画素10の受光部11
から対数変換部12aに与えられる電流をIα、増倍率
が1のときに受光部11から対数変換部12aに与えら
れる電流をI1で表すと、 Iα=I1・α … 式4 である。また、増倍率がαおよび1であるときの対数変
換部12aの出力電圧は、それぞれ式5および式6とな
る。ただし、a、bは定数である。 a・ln(Iα)+b … 式5 a・ln(I1)+b … 式6
【0042】また、電流生成部35が生成する電流の比
例係数をkとすると、電流生成部35の出力電流は、増
倍率がαのときはα・k、増倍率が1のときはkとな
る。対数変換回路50は対数変換部12aと同一構成で
あるから、対数変換回路50の出力電圧は、増倍率がα
のときは式7、増倍率が1のときは式8となる。 a・ln(α・k)+b … 式7 a・ln(k)+b … 式8
【0043】増倍率がαのとき、信号補正回路40は式
5と式7の電圧を与えられて、式9の演算結果を出力す
る。また、増倍率が1のとき、信号補正回路40は式6
と式8の電圧を与えられて、式10の演算結果を出力す
る。 {a・ln(Iα)+b}−{a・ln(α・k)+b} =a・ln{Iα/(α・k)} … 式9 {a・ln(I1)+b}−{a・ln(k)+b} =a・ln(I1/k) … 式10
【0044】ここで、式9のIαに式4の関係を代入す
ると式10となり、これは、信号補正回路40が出力す
る信号の強度が、増倍率によらず、常に増倍率が1のと
きの信号強度に等しいことを意味する。すなわち、固体
撮像装置2も、固体撮像装置1と同様に、光電変換で生
成した電荷の増倍を行いながらも、増倍を行わないとき
と同じ強度の信号を出力する。
【0045】画素10の出力部である画素回路12が対
数変換機能を有する固体撮像装置2では、ダイナミック
レンジが明るい側に大きく広がり、撮像対象が明るいと
きに増倍を行っても、画素10の出力信号の強度がダイ
ナミックレンジに入り易い。また、暗い撮像対象であっ
ても、増倍を行うことで明るい画像として撮影すること
ができる。
【0046】対数変換された信号を与えられる信号補正
回路40は、上記のように、除算ではなく減算により信
号強度の補正をすることが可能である。一般に、除算回
路の構成が複雑なのに対して減算回路の構成は簡素であ
るから、信号補正回路40を備えることによる固体撮像
装置2の複雑化は少ない。
【0047】第3の実施形態の固体撮像装置3について
説明する。この固体撮像装置3は、第2の実施形態の固
体撮像装置2の増倍率算出回路30と対数変換回路50
に代えて、増倍率の算出と増倍率の対数への変換を行う
増倍率算出/変換回路60を備えたものである。他の構
成は固体撮像装置2と同じである。
【0048】増倍率算出/変換回路60の構成を図8に
模式的に示す。増倍率算出/変換回路60は、光を検出
する2つの検出器61、62および減算回路63より成
る。検出器61、62は撮像用の画素10と類似の構成
であり、それぞれ、光電変換を行って生成した電荷を増
倍する受光部11と同一構成の受光部61a、62a
と、受光部11の電荷を対数に変換する対数変換部12
aと同一構成の対数変換部61b、62bを備えてい
る。ただし、画素10に備えられている転送部12bは
備えていない。
【0049】検出器61の受光部61aには外部の電圧
源70の出力電圧Vが印加される。つまり、検出器61
は光電変換を行って、生成した電荷を可変の増倍率で増
倍する。一方、検出器62の受光部62aには、増倍率
が1となる電圧V’が印加される。つまり、検出器62
は光電変換を行うものの、生成した電荷を増倍しない。
検出器61、62には同じ光量の光を照射する。
【0050】減算回路63は、検出器61の出力信号の
電圧から検出器62の出力信号の電圧を引く演算を行
い、演算結果の電圧を出力する。検出器61、62の出
力信号の電圧はそれぞれ前述の式5、式6となり、した
がって、減算回路63の出力信号の電圧は式11となっ
て、増倍率の対数に比例する。 {a・ln(Iα)+b}−{a・ln(I1)+b} =a・ln(α) … 式11
【0051】この出力信号は信号補正回路40の減算回
路42に与えられる。減算回路42は式5から式11を
引く演算を行うことになり、固体撮像装置3の出力信号
は増倍率が1のときの強度となる。
【0052】検出器61、62に照射する光としては、
量が同じであれば何を用いてもよい。例えば、外光でも
よいし、応答性をよくするために全ての画素10に照射
するバイアス光でもよい。また、検出器61、62の近
傍に発光素子を備えて、その光を照射するようにするこ
とも可能である。
【0053】固体撮像装置3は固体撮像装置2に比べて
簡素な構成となる。また、増倍率を補間処理によらず直
接求めるため、補正後の信号強度に誤差が生じない。
【0054】
【発明の効果】本発明の固体撮像装置では、画素の増倍
率が可変であるため、暗い撮像対象を明るく撮影し、明
るい撮像対象を適切な明るさで撮影することができる。
しかも、画素の出力信号の強度を増倍率に応じて補正し
て増倍率が所定値のときの強度とするため、出力信号の
強度が増倍率に左右されず、受光量を一意に表す。した
がって、本発明の固体撮像装置を利用する装置は、撮像
対象の絶対的な明るさを出力信号から直接知ることがで
き、増倍率と出力信号の強度の関係を管理するための手
段を必要としない。
【0055】画素の受光部が出力部に積層されており、
画素の面積の略全体を占める構成では、開口率が略10
0%になって、感度の高い装置となる。
【0056】画素が電荷の量の対数に略比例する強度の
信号を出力する構成では、ダイナミックレンジが広くな
り、増倍率の上限を高めて、感度をさらに向上させるこ
と可能である。また、全体的に暗い撮像対象であって
も、増倍により明るい画像として撮影することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態の固体撮像装置の画素の構成
を模式的に示す断面図。
【図2】 第1の実施形態の固体撮像装置の信号処理に
関する回路構成を模式的に示す図。
【図3】 第1の実施形態の固体撮像装置の増倍率算出
回路の構成を模式的に示す図。
【図4】 第1の実施形態の固体撮像装置を組み込んだ
装置における増倍率制御のための回路構成を模式的に示
す図。
【図5】 第2の実施形態の固体撮像装置の画素の構成
を模式的に示す断面図。
【図6】 第2の実施形態の固体撮像装置の信号処理に
関する回路構成を模式的に示す図。
【図7】 第2の実施形態の固体撮像装置の増倍率算出
回路の構成を模式的に示す図。
【図8】 第3の実施形態の固体撮像装置の増倍率算出
/変換回路の構成を模式的に示す図。
【符号の説明】
1、2、3 固体撮像装置 10 画素 11 受光部 11a 変換/増倍膜 11b 画素電極 11c 透明電極 12 画素回路 12a 対数変換部 12b 転送部 13 結晶シリコン 14 平坦化膜 20 周辺駆動回路 30 増倍率算出回路 31 電圧測定部 32 データ記憶部 33 データ読出/補間部 34 電圧生成部 35 電流生成部 40 信号補正回路 41 除算回路 42 減算回路 50 対数変換回路 60 増倍率算出/変換回路 61、62 検出器 61a、62a 受光部 61b、62b 対数変換部 63 減算回路 70 外部電圧源 71 電圧源制御器
フロントページの続き Fターム(参考) 4M118 AA02 AB01 BA07 CA15 CB06 DB16 DD20 FA06 FA42 5C022 AB19 AB32 AC42 AC73 5C024 CX41 CX43 EX03 GX03 GY17 GY41 GZ31 HX18 HX30 HX46 5F049 MA07 MB05 NA01 NB05 PA03 PA20 RA02 SE04 UA01 UA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光電変換を行うとともに光電変換により
    生成した電荷を増倍する受光部と、受光部の電荷の量に
    対応する強度の信号を出力する出力部とを有する複数の
    画素より成る固体撮像装置において、 前記複数の画素の電荷の増倍率が等しくかつ可変であ
    り、 前記複数の画素が出力する信号の強度を、増倍率に応じ
    て補正して、増倍率が所定値のときの強度とし、強度を
    補正した後の信号を出力することを特徴とする固体撮像
    装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の画素の受光部が出力部に積層
    されており、当該画素の面積の略全体を占めることを特
    徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の画素の出力部が受光部の電荷
    の量の対数に略比例する強度の信号を出力することを特
    徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005328213A (ja) * 2004-05-13 2005-11-24 Sony Corp 固体撮像装置および固体撮像装置の駆動方法
JP4985394B2 (ja) * 2005-03-15 2012-07-25 オムロン株式会社 画像処理装置および方法、プログラム、並びに記録媒体

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