JP2002044086A - 通信中継装置およびバッファ制御方法 - Google Patents

通信中継装置およびバッファ制御方法

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JP2002044086A
JP2002044086A JP2000219781A JP2000219781A JP2002044086A JP 2002044086 A JP2002044086 A JP 2002044086A JP 2000219781 A JP2000219781 A JP 2000219781A JP 2000219781 A JP2000219781 A JP 2000219781A JP 2002044086 A JP2002044086 A JP 2002044086A
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mobile terminal
sub
relay device
communication relay
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JP2000219781A
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Koichi Ishibashi
孝一 石橋
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動端末がサブネットワーク間を移動した場
合に、移動前に保有していた当該移動端末宛のパケット
を優先的に処理することで、処理の効率化を実現する通
信中継装置を得ること。 【解決手段】 複数のサブネットワークが相互に接続さ
れた移動ネットワーキングシステム内でサブネットワー
ク単位に配置され、受け取ったパケットを自身が属する
サブネットワーク内に存在する移動端末に対して転送す
る通信中継装置10にあっては、新たなパケットを受信
しかつバッファに空きがない場合に、自身が管理してい
るすべての移動端末をチェックすることで現在の接続状
態を把握し、自身が管理している移動端末以外の移動端
末宛のパケットを優先的に廃棄する受信パケット振り分
け処理部13を備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動ネットワーキ
ングシステムのサブネットワーク内で、移動端末の現在
位置を管理する通信中継装置に関するものであり、特
に、前記端末が他のサブネットワークに移動した場合
に、当該端末宛のパケットに対して効率的なバッファ処
理を実現する通信中継装置、および当該効率的なバッフ
ァ処理を実現するためのバッファ制御方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の通信中継装置について説明
する。たとえば、移動ネットワーキングシステムにおい
ては、移動端末が、相互に接続された複数のサブネット
ワーク間を移動し、その移動した先々で、通常端末との
通信を行う。このような通信を実現するために、たとえ
ば、IPモビリティとして「RFC2002」に記載の
“IP Mobility Support"が規定されている。
【0003】図7は、従来の移動ネットワーキングシス
テムである、上記「RFC2002」によるIPモビリ
ティ・ネットワークの構成を示す図である。図7におい
て、101,102,103,…はサブネットワークで
あり、104はIPネットワークであり、105は通常
端末であり、111は移動端末であり、112,114
はフォーリン・エージェントであり、113はホーム・
エージェントである。
【0004】上記のように構成されるIPモビリティ・
ネットワークでは、移動端末111をサポートするため
に、サブネットワーク102,103内にそれぞれフォ
ーリン・エージェント112,114と呼ばれるノード
が存在し、また、サブネットワーク101内にホーム・
エージェント113と呼ばれるノードが存在する。
【0005】このような状態で、移動端末111は、ホ
ーム・エージェント113に対して必ず現在の位置情報
を登録しておく。また、移動端末111の位置情報につ
いては、現在収容されているサブネットワーク102内
のフォーリン・エージェント112にも登録しておく。
移動端末111は、現在の位置に依存しない識別子(ホ
ームIPアドレス)を持ち、この識別子を用いてホーム
・エージェント113に管理されることとなる。
【0006】なお、Internet−draft(dr
aft-ietf-mobileip-optim-09.txt)で規定される「Rout
e Optimization」では、移動先の通信中継装置であるフ
ォーリン・エージェントが、移動前の通信中継装置であ
るフォーリン・エージェントに対して当該端末の移動先
に関する情報を通知することとしている。そして、上記
移動前の通信中継装置が、自身が保有する当該端末宛の
パケットを、上記情報にしたがって移動先の通信中継装
置に対して転送することとしている。ただし、端末の移
動をサポートするネットワークとしては、「RFC20
02」や「Route Optimization」による構成以外にも種
々の提案がなされている。
【0007】一方、ネットワーキングシステムを構成す
る通信中継装置では、バッファを制御するためのメカニ
ズムとして各種の実装がなされている。たとえば、"Ran
domEarly Detection Gateways for Congestion Avoidan
ce"(IEEE/ACM Transactions on Networking, 1(4),
pp.397-413, 1993)に記載のREDでは、予め規定さ
れた値を超えてバッファにパケットがキューイングされ
た場合、新たにキューイングするパケットをある確率を
もって廃棄することで、輻輳を回避している。また、D
T(Drop Tail)と呼ばれるバッファ制御では、通信中
継装置が、自身のもつバッファ容量を超えてキューイン
グされたパケットを廃棄する。
【0008】また、従来の通信中継装置については、イ
ンターネットにおけるQoS(通信サービスの品質)の
保証のために種々の議論がなされており、たとえば、R
SVP(Resource Reservation Protocol)等のリソー
ス予約プロトコルが開発されている。また、ネットワー
ク・リソースへのアクセスに対する相対的な優先度によ
り、サービス区分単位にQoSの適用を規定するDif
fServ(Differentiated Services)等の議論がな
されている。
【0009】また、ネットワーク上の端末の移動を考慮
した従来の通信中継装置の例としては、たとえば、特開
平10−75259号公報に開示された「通信中継制御
装置」がある。ここでは、移動端末が通信中にサブネッ
トワーク間を移動した場合の、通信中継制御装置による
効率的なQoS制御について記載している。
【0010】また、移動先のネットワーク上の輻輳状況
を考慮した従来の通信中継装置としては、たとえば、特
開平7−235927号公報に開示された「情報中継装
置」がある。この情報中継装置では、移動先までのネッ
トワークの輻輳状態や端末の移動頻度を調べ、その結果
をもとに、複数のパケット転送方式の中から最適となる
方式を1つ選択することで、パケットを中継している。
すなわち、ここでは、移動端末宛のパケットの転送手順
の決定方法が提示されている
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記、
従来の通信中継装置におけるREDやDTは、新たにキ
ューイングされるパケットをある確率で廃棄するバッフ
ァ制御であり、移動端末の存在をまったく考慮していな
いバッファ制御であるため、たとえば、別のサブネット
ワークに移動した移動端末宛のパケットがバッファにキ
ューイングされている場合においても、そのパケットを
優先的に処理(転送/廃棄)できない、という問題があ
った。
【0012】また、上記「Route Optimization」として
規定される手順では、端末が移動した場合に、移動先の
通信中継装置が、移動前の通信中継装置に対して当該端
末の移動を通知し、その後、移動前の通信中継装置が、
当該端末宛のパケットを移動先の通信中継装置に対して
転送しているが、たとえば、DiffServ等の手順
によりサービス区分単位にパケットを処理する通信中継
装置においては、当該端末宛のパケットが属するサービ
ス区分に関わらず、すべてのパケットが移動先の通信中
継装置に対して転送される。そのため、転送のオーバヘ
ッドにより、QoSが劣化するようなサービス区分に属
するパケットも転送されてしまう、という問題があっ
た。
【0013】また、上記特開平7−235927号公報
に記載の情報中継装置では、移動端末に関する情報に応
じて、移動端末宛パケットの転送手順を決定している
が、ここでは、移動端末単位に転送手順の決定が行われ
るため、サービス区分単位に転送手順を設定できない、
という問題があった。
【0014】また、上記特開平10−75259号公報
に記載の通信中継制御装置では、移動端末が通信中にサ
ブネットワーク間を移動した場合に、効率的にQoS制
御を行うが、ここでは、バッファの制御方式については
記載されておらず、たとえば、移動端末宛のパケットが
バッファにキューイングされているような場合には、効
率的に当該パケットを処理できない、という問題があっ
た。
【0015】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
って、移動端末がサブネットワーク間を移動するような
場合においても、移動前に保有していた当該移動端末宛
のパケットを、廃棄するか、または移動先に対して転送
することで、すなわち、移動前に保有していた当該移動
端末宛のパケットを優先的に処理することで、処理の効
率化を実現する通信中継装置、および当該処理の効率化
を実現するためのバッファ制御方法、を得ることを目的
とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明にかかる通信中継装置に
あっては、複数のサブネットワークが相互に接続された
移動ネットワーキングシステム内でサブネットワーク単
位に配置され、受け取ったパケットを自身に属するサブ
ネットワーク内に存在する移動端末に対して転送するこ
とを特徴とし、さらに、新たなパケットを受信しかつバ
ッファに空きがない場合に、自身が管理しているすべて
の移動端末をチェックすることで現在の接続状態を把握
し、自身が管理している移動端末以外の移動端末宛のパ
ケットを優先的に廃棄する受信パケット処理手段(後述
する実施の形態の受信パケット振り分け処理部13に相
当)、を備えることを特徴とする。
【0017】つぎの発明にかかる通信中継装置にあって
は、移動端末がサブネットワーク間を移動し、その後、
移動先のサブネットワークに属する通信中継装置から当
該移動端末に関する移動通知を受け取り、さらに、過度
の新たなパケットを受信した場合、前記受信パケット処
理手段が、前記移動した移動端末宛のパケットを優先的
に廃棄することを特徴とする。
【0018】つぎの発明にかかる通信中継装置にあって
は、前記接続状態を把握するための基準として、移動端
末の接続余命時間を用いることを特徴とする。
【0019】つぎの発明にかかる通信中継装置にあって
は、さらに、パケットの「廃棄」または「移動先への転
送」の選択に必要な優先度を設定するための処理規定テ
ーブル(処理規定テーブル18に相当)と、移動端末が
サブネットワーク間を移動し、その後、移動先のサブネ
ットワークに属する通信中継装置から当該移動端末に関
する移動通知を受け取った場合に、前記処理規定テーブ
ルに基づいて、前記移動した移動端末宛のパケットを、
「廃棄するか」または「移動先へ転送するか」を判断す
るパケット処理判断手段(パケット転送部14aに相
当)と、を備えることを特徴とする。
【0020】つぎの発明にかかるバッファ制御方法にあ
っては、受け取ったパケットを自通信中継装置が属する
サブネットワーク内に存在する移動端末に対して転送す
ることを特徴とし、さらに、新たなパケットを受信しか
つバッファに空きがない場合に、自通信中継装置が管理
しているすべての移動端末をチェックすることで現在の
接続状態を把握し、自通信中継装置が管理している移動
端末以外の移動端末宛のパケットを優先的に廃棄する受
信パケット廃棄ステップ(ステップS1〜S10に相
当)、を含むことを特徴とする。
【0021】つぎの発明にかかるバッファ制御方法にお
いて、移動端末がサブネットワーク間を移動し、その
後、移動先のサブネットワークに属する通信中継装置か
ら当該移動端末に関する移動通知を受け取り、さらに、
過度の新たなパケットを受信した場合、前記受信パケッ
ト廃棄ステップにあっては、前記移動した移動端末宛の
パケットを優先的に廃棄することを特徴とする。
【0022】つぎの発明にかかるバッファ制御方法にあ
っては、さらに、移動端末がサブネットワーク間を移動
し、その後、移動先のサブネットワークに属する通信中
継装置から当該移動端末に関する移動通知を受け取った
場合に、パケット処理に必要な情報が設定された処理規
定テーブルにしたがって、前記移動した移動端末宛のパ
ケットを、「廃棄するか」または「移動先へ転送する
か」を判断するパケット処理判断ステップ(ステップS
11〜S20)と、を含むことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる通信中継
装置およびバッファ制御方法の実施の形態を図面に基づ
いて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの
発明が限定されるものではない。
【0024】実施の形態1.図1は、本発明にかかる通
信中継装置の実施の形態1の構成を示す図である。図1
において、10は本実施の形態の通信中継装置であり、
11,12はパケット処理部であり、13は受信パケッ
ト振り分け処理部であり、14はパケット転送部であ
り、15,16,17はサービス区分に応じて配置され
たバッファである。上記通信中継装置10では、自身に
収容されている移動端末をチェックすることで接続状態
を把握し、バッファに空きがない場合に、自身に収容さ
れた移動端末以外の移動端末宛のパケットを優先的に廃
棄する。
【0025】図2は、上記通信中継装置および移動端末
等により構成される移動ネットワーキングシステムの構
成を示す図である。図2において、1は基幹IPネット
ワークであり、2,3,4,5,6は相互に接続された
サブネットワークであり、7は移動端末であり、8は通
常端末であり、21は上記通信中継装置の1つとして動
作するホーム・エージェントであり、31,41,51
は上記通信中継装置の1つとして動作するフォーリン・
エージェントであり、この移動ネットワーキングシステ
ムは、前述の「RFC2002」によるIPモビリティ
・ネットワークを表している。
【0026】なお、本実施の形態においては、移動端末
7が、ホーム・エージェント21に対して必ず現在の位
置情報を登録しておく。また、移動端末7では、上記位
置情報を、現在収容されているサブネットワーク3内の
フォーリン・エージェント31にも登録する。そして、
移動端末7は、現在の位置に依存しない識別子(ホーム
IPアドレス)を持ち、この識別子を用いてホーム・エ
ージェント21に管理されることとなる。
【0027】本実施の形態では、特に、複数のサブネッ
トワーク(図示のサブネットワーク2〜6に相当)が相
互に接続された移動ネットワーキングシステム内におい
て、移動端末7がサブネットワーク間(たとえば、サブ
ネットワーク3→サブネットワーク4)を移動し、その
後、移動先のサブネットワーク4に属するフォーリン・
エージェント41が移動前のサブネットワーク3に属す
るフォーリン・エージェント31に対して移動端末7の
移動を通知し、さらに、フォーリン・エージェント31
が過度のパケットを受信した場合を想定する。この場
合、フォーリン・エージェント31では、自身に収容さ
れているすべての移動端末の接続状態をチェックし、他
のサブネットワークへ移動した移動端末7宛のパケット
を優先的に廃棄する。
【0028】つぎに、上記通信中継装置10の動作を、
図面を用いて詳細に説明する。図3は、通信中継装置1
0内の処理を示すフローチャートであり、詳細には、D
Tによるバッファ制御方法を採用する通信中継装置10
の、上記受信パケット振り分け処理部13の処理を示す
フローチャートである。なお、本実施の形態における初
期状態では、移動端末7が、サブネットワーク3内に存
在し、サブネットワーク2に属するホーム・エージェン
ト21が、当該移動端末7に対してIPモビリティを提
供する。また、上記通信中継装置10は、パケットの流
れる方向に対応して複数のパケット処理部(本実施の形
態では11,12の2つ)を備えているものとする。
【0029】まず、パケット処理部12では、パケット
毎に指定され、かつサービス区分に応じて配置されたバ
ッファに対して、受け取ったパケットをキューイングす
るかどうかを判断する。具体的にいうと、通信中継装置
10では、インタフェースを介してパケットを受信する
と(ステップS1)、まず、バッファに空きがあるかど
うかを確認し(ステップS2)、たとえば、空きがあれ
ば(ステップS2,Yes)、受信パケット振り分け処
理部13が、対応するクラスのバッファに対して当該パ
ケットをキューイングする(ステップS3)。
【0030】一方、空きがない場合(ステップS2,N
o)、すなわち、クラス毎に用意されたバッファに過度
のパケットが到着した場合、受信パケット振り分け処理
部13では、予め規定された特定のしきい値以下の接続
余命時間をもつ移動端末を、移動した可能性のある端末
(以降、移動可能性端末群と呼ぶ)として登録する(ス
テップS4)。そして、キューイング済みのパケット
が、上記移動可能性端末群として登録された移動端末に
対応するパケットかどうかを判断し(ステップS5)、
たとえば、含まれていれば(ステップS5,Yes)、
そのパケットを廃棄し(ステップS6)、一方、含まれ
ていなければ(ステップS5,No)、そのパケットを
バッファ内に保持し、すべてのパケットについてステッ
プS5(No)、またはステップS5(Yes),S6
の処理を実施する(ステップS7,S8)。
【0031】その後、受信パケット振り分け処理部13
では、新たに受け取ったパケットに対応するバッファに
空きがあるかどうかを確認し(ステップS9)、たとえ
ば、空きがあれば(ステップS9,Yes)、対応する
クラスのバッファに対して当該パケットをキューイング
し(ステップS3)、一方、空きがない場合(ステップ
S9,No)、すなわち、クラス毎に用意されたバッフ
ァに過度のパケットが到着した場合には、当該パケット
を自動的に廃棄する(ステップS10)。
【0032】最後に、図3による処理が終了した段階
で、通信中継装置10内のパケット転送部14では、各
バッファにキューイングされているパケットを取り出
し、取り出したパケットを、自身が収容する移動端末に
対して転送する。
【0033】なお、通信中継装置10がREDによるバ
ッファ制御方法を採用する場合、受信パケット振り分け
処理部13では、バッファにキューイングされるパケッ
ト量が特定のしきい値以上であれば、上記図3に示す接
続余命時間を、該当パケットを廃棄する確率を求めるた
めの計算条件に加え、当該計算条件を用いて得られた確
率にしたがって、受け取ったパケットのキューイングお
よび廃棄を行う。
【0034】このように、本実施の形態においては、複
数のサブネットワークが相互に接続された移動ネットワ
ーキングシステム内において、移動端末がサブネットワ
ーク間を移動し、かつ移動前のサブネットワークに属す
るフォーリン・エージェントが過度のパケットを受信し
た場合に、当該フォーリン・エージェントが、上記図3
のフローチャートにしたがって、自身に収容されている
すべての移動端末の接続状態をチェックし、他のサブネ
ットワークへ移動した移動端末宛のパケットを優先的に
廃棄する。これにより、移動した可能性の高い移動端末
宛のパケットを優先して処理できるため、すなわち、他
のサブネットワークへ移動した移動端末に対して誤って
パケットを転送することがなくなるため、バッファ制御
の効率化を実現することができる。
【0035】なお、本実施の形態では、移動端末の接続
状態を確認するためのパラメータとして接続余命時間を
用いたが、これに限らず、移動端末の接続状態を確認可
能な他のパラメータを用いることとしてもよい。
【0036】また、本実施の形態では、接続余命時間の
求め方および当該接続余命時間の設定方法について、特
に規定していないが、たとえば、移動端末が収容されて
いる通信制御装置に対して定期的に接続余命時間を通知
することとしてもよいし、また、通信中継装置が移動端
末から転送されるパケットを監視することで接続余命時
間を求めることとしてもよいし、さらには、上記の両者
の方法を併せてもつこととしてもよい。
【0037】また、本実施の形態では、バッファ制御の
効率化を実現する通信中継装置を、前述の「RFC20
02」を用いて説明したが、このネットワークに限るも
のではない。
【0038】実施の形態2.前述の実施の形態1では、
移動端末の移動先のサブネットワークに属するフォーリ
ン・エージェントが、移動前のサブネットワークに属す
るフォーリン・エージェントに対して、当該移動端末の
移動を通知し、当該移動前のサブネットワークに属する
フォーリン・エージェントが、移動した端末宛のパケッ
トを優先的に廃棄する。本実施の形態においては、移動
前のサブネットワークに属するフォーリン・エージェン
トが、移動した移動端末宛のパケットが属するサービス
区分に応じて、当該パケットの廃棄または移動先への転
送、を判断するバッファ制御方法について説明する。な
お、移動ネットワーキングシステムの構成については、
前述の図2と同様であるためその説明を省略する。
【0039】図4は、本発明にかかる通信中継装置の実
施の形態2の構成を示す図である。図4において、10
aは通信中継装置であり、13aは前述の受信パケット
振り分け処理部13とは動作の異なる受信パケット振り
分け処理部であり、14aは前述のパケット転送部14
とは動作の異なるパケット転送部であり、18は優先度
(QoS)に応じてパケットの廃棄または移動先への転
送を選択するための処理規定テーブルである。なお、前
述した実施の形態1における図1と同様の構成について
は、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0040】本実施の形態では、特に、複数のサブネッ
トワーク(図示のサブネットワーク2〜5に相当)が相
互に接続された移動ネットワーキングシステム内におい
て、移動端末7がサブネットワーク間(たとえば、サブ
ネットワーク3→サブネットワーク4)を移動し、その
後、移動先のサブネットワーク4に属するフォーリン・
エージェント41が移動前のサブネットワーク3に属す
るフォーリン・エージェント31に対して移動端末7の
移動を通知した場合を想定する。この場合、フォーリン
・エージェント31では、後述する処理規定テーブル1
8を参照し、たとえば、他のサブネットワークへ移動し
た移動端末7宛のパケットを廃棄するか、または移動先
へ転送するか、を判断する。
【0041】つぎに、上記通信中継装置10aの動作
を、図面を用いて詳細に説明する。図5は、通信中継装
置10a内の処理を示すフローチャートであり、詳細に
は、通信中継装置10a内の上記パケット転送部14の
処理を示すフローチャートである。なお、本実施の形態
における初期状態では、移動端末7が、サブネットワー
ク3内に存在し、サブネットワーク2に属するホーム・
エージェント21が、当該移動端末7に対してIPモビ
リティを提供する。
【0042】まず、通信中継装置10aがインタフェー
スを介してパケットを受信すると(ステップS11)、
パケット処理部12内の受信パケット振り分け処理部1
4aでは、パケット毎に指定され、かつサービス区分に
応じて配置されたバッファに対して、受け取ったパケッ
トを、優先度(QoS)に応じてキューイングする。具
体的にいうと、受信パケット振り分け処理部14aで
は、サービス区分(1)に対応するパケットをバッファ
15に、サービス区分(2)に対応するパケットをバッ
ファ16に、そして、サービス区分(3)に対応するパ
ケットをバッファ17にそれぞれキューイングする。
【0043】その後、パケット転送部14aでは、各サ
ービス区分に分けられたバッファの精査を開始する(ス
テップS12)。まず、パケット転送部14aでは、現
在、バッファ15にキューイングされているパケットに
移動端末7宛のパケットがあるかどうかを、順に確認し
(ステップS13)、たとえば、最初のパケットが移動
端末7宛のパケットでなければ(ステップS13,N
o)、つぎのパケットの確認処理に移行する(ステップ
S17、ステップS18、ステップS13)。
【0044】一方、最初のパケットが移動端末7宛のパ
ケットであった場合(ステップS13,Yes)、パケ
ット転送部14aでは、予め設定しておいた処理規定テ
ーブル18に基づいて、当該バッファ内の移動端末7宛
のパケットを廃棄するか、または移動先に転送するか、
を判断する(ステップS14)。図6は、処理規定テー
ブル18の一例を示す図であり、パケット転送部14a
では、図6にしたがって、たとえば、バッファ15にキ
ューイングされている移動端末7宛のパケットを移動先
のフォーリン・エージェント41に対して転送し(ステ
ップS16)、一方、バッファ16および17にキュー
イングされている移動端末7宛のパケットを廃棄する
(ステップS15)。したがって、ここでは、転送され
ることとなる。
【0045】そして、パケット転送部14aでは、バッ
ファ15にキューイングされているすべてのパケットに
ついて、ステップS13〜S18の処理を実施し、その
後、さらにすべてのバッファ(16,17)にキューイ
ングされているパケットについても、上記と同様の手順
で、移動端末7宛のパケットがあるかどうかを確認し、
処理規定テーブル18を参照して移動端末7宛のパケッ
トを廃棄するか、または移動先に転送するか、を判断す
る(ステップS13〜S20)。ここでは、バッファ1
6,17に移動端末7宛のパケットがあった場合、すべ
て廃棄されることとなる。
【0046】このように、本実施の形態においては、複
数のサブネットワークが相互に接続された移動ネットワ
ーキングシステム内において、移動端末7がサブネット
ワーク間(たとえば、サブネットワーク3→サブネット
ワーク4)を移動した場合に、移動前のサブネットワー
ク3に属するフォーリン・エージェント31が、処理規
定テーブル18にしたがって、たとえば、他のサブネッ
トワークへ移動した移動端末7宛のパケットを廃棄する
か、または移動先へ転送するか、を判断する。これによ
り、前述の実施の形態1と同様の効果が得られるととも
に、さらに、任意に設定可能な処理規定テーブル18の
内容にしたがってバッファを制御できるため、要求され
る優先度に応じたサービスの提供が可能となる。
【0047】
【発明の効果】以上、説明したとおり、本発明によれ
ば、自通信中継装置に収容されている移動端末をチェッ
クすることで接続状態を把握し、バッファに空きがない
場合に、上記移動端末以外の移動端末宛のパケットを優
先的に廃棄する。これにより、移動した可能性の高い移
動端末宛のパケットを優先して処理できるため、バッフ
ァ制御の効率化を実現することが可能な通信中継装置を
得ることができる、という効果を奏する。
【0048】つぎの発明によれば、複数のサブネットワ
ークが相互に接続された移動ネットワーキングシステム
内において、移動端末がサブネットワーク間を移動し、
かつ移動前のサブネットワークに属する通信中継装置が
過度のパケットを受信した場合に、当該通信中継装置
が、自身に収容されているすべての移動端末の接続状態
をチェックし、他のサブネットワークへ移動した移動端
末宛のパケットを優先的に廃棄する。これにより、他の
サブネットワークへ移動した移動端末に対して誤ってパ
ケットを転送することがなくなるため、バッファ制御の
効率化を実現することが可能な通信中継装置を得ること
ができる、という効果を奏する。
【0049】つぎの発明によれば、移動端末の接続余命
時間を用いることで、接続状態を把握するための基準、
すなわち、パケットを廃棄するかどうかの基準を明確化
できる、という効果を奏する。
【0050】つぎの発明によれば、複数のサブネットワ
ークが相互に接続された移動ネットワーキングシステム
内において、移動端末がサブネットワーク間を移動した
場合に、移動前のサブネットワークに属する通信中継装
置が、処理規定テーブルにしたがって、たとえば、他の
サブネットワークへ移動した移動端末宛のパケットを廃
棄するか、または移動先へ転送するか、を判断する。こ
れにより、さらに、任意に設定可能な処理規定テーブル
の内容にしたがってバッファを制御できるため、要求さ
れる優先度に応じたサービスを提供することが可能な通
信中継装置を得ることができる、という効果を奏する。
【0051】つぎの発明によれば、自通信中継装置に収
容されている移動端末をチェックすることで接続状態を
把握し、バッファに空きがない場合に、上記移動端末以
外の移動端末宛のパケットを優先的に廃棄する。これに
より、移動した可能性の高い移動端末宛のパケットを優
先して処理できるため、バッファ制御の効率化を実現す
ることができる、という効果を奏する。
【0052】つぎの発明によれば、複数のサブネットワ
ークが相互に接続された移動ネットワーキングシステム
内において、移動端末がサブネットワーク間を移動し、
かつ移動前のサブネットワークに属する通信中継装置が
過度のパケットを受信した場合に、当該通信中継装置
が、自身に収容されているすべての移動端末の接続状態
をチェックし、他のサブネットワークへ移動した移動端
末宛のパケットを優先的に廃棄する。これにより、他の
サブネットワークへ移動した移動端末に対して誤ってパ
ケットを転送することがなくなるため、バッファ制御の
効率化を実現することができる、という効果を奏する。
【0053】つぎの発明によれば、複数のサブネットワ
ークが相互に接続された移動ネットワーキングシステム
内において、移動端末がサブネットワーク間を移動した
場合に、移動前のサブネットワークに属する通信中継装
置が、処理規定テーブルにしたがって、たとえば、他の
サブネットワークへ移動した移動端末宛のパケットを廃
棄するか、または移動先へ転送するか、を判断する。こ
れにより、さらに、任意に設定可能な処理規定テーブル
の内容にしたがってバッファを制御できるため、要求さ
れる優先度に応じたサービスを提供できる、という効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる通信中継装置の実施の形態1
の構成を示す図である。
【図2】 移動ネットワーキングシステムの構成を示す
図である。
【図3】 通信中継装置内の処理を示すフローチャー
ト。
【図4】 本発明にかかる通信中継装置の実施の形態2
の構成を示す図である。
【図5】 通信中継装置内の処理を示すフローチャート
である。
【図6】 処理規定テーブルの一例を示す図である。
【図7】 従来の移動ネットワーキングシステムの構成
を示す図である。
【符号の説明】
1 基幹IPネットワーク、2,3,4,5,6 サブ
ネットワーク、7 移動端末、8 通常端末、10,1
0a 通信中継装置、11,12 パケット処理部、1
3,13a 受信パケット振り分け処理部、14,14
a パケット転送部、15,16,17 バッファ、1
8 処理規定テーブル、21 ホーム・エージェント、
31,41,51 フォーリン・エージェント。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K030 GA11 HA08 HC01 JA11 JL01 KA03 KA13 KX12 KX29 LC18 MA13 MB15 5K033 AA01 CB01 CB17 CC01 DA01 DA19 DB18 DB20 EA07 5K067 AA13 CC08 DD20 DD57 EE02 EE10 EE16 EE23 HH17 HH22 HH23

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のサブネットワークが相互に接続さ
    れた移動ネットワーキングシステム内でサブネットワー
    ク単位に配置され、受け取ったパケットを自身が属する
    サブネットワーク内に存在する移動端末に対して転送す
    る通信中継装置において、 新たなパケットを受信しかつバッファに空きがない場合
    に、自身が管理しているすべての移動端末をチェックす
    ることで現在の接続状態を把握し、自身が管理している
    移動端末以外の移動端末宛のパケットを優先的に廃棄す
    る受信パケット処理手段、 を備えることを特徴とする通信中継装置。
  2. 【請求項2】 移動端末がサブネットワーク間を移動
    し、その後、移動先のサブネットワークに属する通信中
    継装置から当該移動端末に関する移動通知を受け取り、
    さらに、過度の新たなパケットを受信した場合、 前記受信パケット処理手段は、 前記移動した移動端末宛のパケットを優先的に廃棄する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信中継装置。
  3. 【請求項3】 前記接続状態を把握するための基準とし
    て、移動端末の接続余命時間を用いることを特徴とする
    請求項1または2に記載の通信中継装置。
  4. 【請求項4】 さらに、 パケットの「廃棄」または「移動先への転送」の選択に
    必要な優先度を設定するための処理規定テーブルと、 移動端末がサブネットワーク間を移動し、その後、移動
    先のサブネットワークに属する通信中継装置から当該移
    動端末に関する移動通知を受け取った場合に、前記処理
    規定テーブルに基づいて、前記移動した移動端末宛のパ
    ケットを、「廃棄するか」または「移動先へ転送する
    か」を判断するパケット処理判断手段と、 を備えることを特徴とする請求項1、2または3に記載
    の通信中継装置。
  5. 【請求項5】 受け取ったパケットを自通信中継装置が
    属するサブネットワーク内に存在する移動端末に対して
    転送するバッファ制御方法において、 新たなパケットを受信しかつバッファに空きがない場合
    に、自通信中継装置が管理しているすべての移動端末を
    チェックすることで現在の接続状態を把握し、自通信中
    継装置が管理している移動端末以外の移動端末宛のパケ
    ットを優先的に廃棄する受信パケット廃棄ステップ、 を含むことを特徴とするバッファ制御方法。
  6. 【請求項6】 移動端末がサブネットワーク間を移動
    し、その後、移動先のサブネットワークに属する通信中
    継装置から当該移動端末に関する移動通知を受け取り、
    さらに、過度の新たなパケットを受信した場合、 前記受信パケット廃棄ステップにあっては、 前記移動した移動端末宛のパケットを優先的に廃棄する
    ことを特徴とする請求項5に記載のバッファ制御方法。
  7. 【請求項7】 さらに、 移動端末がサブネットワーク間を移動し、その後、移動
    先のサブネットワークに属する通信中継装置から当該移
    動端末に関する移動通知を受け取った場合に、パケット
    処理に必要な情報が設定された処理規定テーブルにした
    がって、前記移動した移動端末宛のパケットを、「廃棄
    するか」または「移動先へ転送するか」を判断するパケ
    ット処理判断ステップと、 を含むことを特徴とする請求項5または6に記載のバッ
    ファ制御方法。
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