JP2002041970A - 情報画像利用システム，情報画像処理装置，情報画像のユーザ情報管理サーバおよびプログラム記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報画像利用システムにおいてより経済的価
値の高いマーケッティング情報を獲得する。 【解決手段】 情報提供者１１２に，画像情報と操作者
をして該画像情報に基づいて所定の動作を引き起こす関
連情報とをひとつの取り扱い単位とした情報画像を情報
公開サーバ１１４に登録させ，前記情報画像に従ってネ
ットワーク１３０を介して接続されたクライアント１２
０を前記情報提供者の所望する情報に誘導する情報画像
利用システムにおいて，前記クライアントにおける前記
情報画像の操作に関する操作情報を収集する操作情報収
集手段と，前記操作情報を統計的に処理して管理するユ
ーザ情報管理手段とを設けることにより，各クライアン
トにおける情報画像の操作情報に基づいてマーケッティ
ング情報を獲得することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は，インターネットな
どのネットワークを介して相互接続されたコンピュータ
などの情報処理装置間において行われる情報操作に関す
る。詳細には，本発明は，画像情報と操作者をして該画
像情報に基づいて所定の動作を引き起こす関連情報とを
ひとつの取り扱い単位とした「情報画像」を介して行わ
れる情報画像利用システム等に関する。

【０００２】

【従来の技術】近時，インターネットを介して接続され
た不特定多数の情報公開サーバから提供される情報の量
は膨大なものとなっている。ユーザは，インターネット
に接続されたパーソナルコンピュータなどの情報端末装
置を操作して所望の情報公開サーバにアクセスし，所望
の情報を得ることができる。このようなインターネット
を介して実現される，いわゆるＷＷＷ（Ｗｏｒｌｄ Ｗ
ｉｄｅ Ｗｅｂ）環境において，情報提供者であるサー
バサイドにとっては，自分の提供する情報にいかに多く
のユーザを効率的に誘導するかが問題である。

【０００３】インターネット上でのユーザの誘導方法と
して，画像ファイルなどに情報公開サーバのアドレスが
関連付けられたボタン，例えばバナー広告などが知られ
ている。ユーザは，バナー広告に対してクリックなどの
特定の操作を行うことにより，ＵＲＬなどの文字列を入
力するような煩雑な操作なしに，簡単に所定の情報に誘
導される。しかし，かかるバナー広告は，単にボタンに
関連付けられた個別の情報先にユーザを誘導できるに過
ぎず，またボタンの管理も困難なことから，最近では，
より効果的にユーザを誘導する方法として，画像情報と
操作者をして該画像情報に基づいて所定の動作を引き起
こす関連情報とをひとつの取り扱い単位として処理す
る，いわゆる「情報画像」を用いる方法が提案されてい
る（例えば，特願２０００−０８３２９１）。

【０００４】この情報画像は，複数の動作をひとつの画
像で代表させて一括して取り扱うことが可能であり，ユ
ーザを複数の情報に巡回的に誘導したり，複数の情報を
群として管理してその群に対してユーザを誘導したりで
きるので，情報提供者にとっては，非常に有効なユーザ
誘導手段となり得る。さらに，情報画像は，画像情報を
画像ファイルとして単独で存在させるのではなく，画像
情報と関連情報とをひとつの取り扱い単位として存在さ
せるので，画像情報の管理がしやすく，例えば，ユーザ
サイドでの利用状況を追跡管理することも可能である。

【０００５】かかる情報画像を用いることにより，情報
提供者はより多くのユーザを自分の情報に誘導すること
が可能となる。例えば，情報提供者がある商品の販売業
者である場合には，情報画像を用いて商品に関するさま
ざまな情報を利用して消費者であるユーザにアピールす
ることにより，競争業者の商品との差別化を測り，商品
の販売戦略を有利に進めることが可能となる。さらに，
上記のような情報画像の利用状況の追跡管理を併用すれ
ば，情報提供者にとっては，顧客の動向を反映する貴重
なマーケッティング情報を獲得することも可能となる。

【０００６】このように情報画像は，高い経済的付加価
値を有するものであるので，情報提供者にとっては，例
え有料であっても情報画像を利用して，ユーザを所望す
る情報に誘導して，自己のビジネスを有利に展開してい
きたいというニーズが存在する。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら，情報画
像を利用するユーザもさまざまであり，情報画像により
誘導された情報を利用して積極的に購買等の行動を起こ
す者もいれば，単に興味本位で情報にアクセスし素通り
していく者もいる。したがって，単に情報画像を利用し
てユーザを情報提供者が提供する各種情報に誘導しただ
けでは，情報提供者にとって所望の結果，例えば商品の
販売などに結びつかないという問題がある。また，情報
提供者にとっては，情報画像の利用と同時にマーケッテ
ィング情報の収集を図り，さらに自己のビジネス展開に
とって有利な情報を得たいというニーズが存在する。さ
らに，情報画像を利用して各種ビジネスの展開を図る者
にとっても，情報提供者にとって魅力のある情報を収集
し，管理できる環境を構築することが好ましい。

【０００８】本発明は，情報画像を利用する環境が有す
る上記問題点に鑑みて成されたものであり，情報画像の
利用に付帯するユーザに関する情報を効果的に収集し管
理することが可能な新規かつ改良された情報画像利用シ
ステム等を提供することを目的としている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に，本発明の第１の観点によれば，情報提供者に，画像
情報と操作者をして該画像情報に基づいて所定の動作を
引き起こす関連情報とをひとつの取り扱い単位とした情
報画像を情報公開サーバに登録させ，前記情報画像に従
ってネットワークを介して接続されたクライアントを前
記情報提供者の所望する情報に誘導する情報画像利用シ
ステムにおいて，前記クライアントにおける前記情報画
像の操作に関する操作情報を収集する操作情報収集手段
と，前記操作情報を統計的に処理して管理するユーザ情
報管理手段と，を備えたことを特徴とする，情報画像利
用システムが提供される。

【００１０】なお，前記ユーザ情報管理手段は，前記ク
ライアントにおいて前記情報画像を表示および操作可能
にする情報画像処理装置に関するユーザ情報を収集し，
該ユーザ情報と操作情報を関連付けて管理するように構
成することが好ましい。また，前記ユーザ情報管理手段
により管理されるユーザ情報に基づいて課金処理を行う
課金処理手段を設けることが好ましい。

【００１１】上記構成によれば，ユーザごとに情報画像
の操作情報を統計的に処理するので，有効なマーケッテ
ィング情報を迅速に確保することができる。また，クラ
イアントに情報画像処理装置を組み込む際に収集される
ユーザ情報と上記操作情報とを関連付ければ，より精度
の高いマーケッティング情報を獲得することが可能であ
る。さらに，上記のようにして統計的に処理されたユー
ザ情報に基づいて課金処理を行えば，課金対象者に対し
てストレスを与えない，より適切かつ合理的な課金シス
テムを構築することができる。

【００１２】さらに本発明の第２の観点によれば，画像
情報と操作者をして該画像情報に基づいて所定の動作を
引き起こす関連情報とをひとつの取り扱い単位とした情
報画像をクライアントにおいて使用可能にする情報画像
処理装置において，前記クライアントにおける前記情報
画像の操作に関する操作情報をネットワークを介してユ
ーザ情報管理サーバに提供する操作情報提供手段を備え
たことを特徴とする，情報画像処理装置が提供される。

【００１３】なお，前記操作情報提供手段は，前記情報
画像処理装置のユーザに関する情報と前記操作情報とを
関連付けて前記ネットワークを介して前記ユーザ情報管
理サーバに提供するように構成することが好ましい。

【００１４】さらに本発明の第３の観点によれば，画像
情報と操作者をして該画像情報に基づいて所定の動作を
引き起こす関連情報とをひとつの取り扱い単位とした情
報画像のユーザ情報管理サーバであって，前記クライア
ントにおける前記情報画像の操作に関する操作情報を収
集する操作情報収集手段と，前記操作情報を統計的に処
理して管理するユーザ情報管理手段と，を備えたことを
特徴とする情報画像のユーザ情報管理サーバが提供され
る。

【００１５】なお，前記ユーザ情報管理手段は，前記ク
ライアントにおいて前記情報画像を表示および操作可能
にする情報画像処理装置に関するユーザ情報を収集し，
該ユーザ情報と操作情報を関連付けて管理するように構
成することが好ましい。また，前記ユーザ情報管理手段
により管理されるユーザ情報に基づいて課金処理を行う
課金処理手段を設けることが好ましい。

【００１６】以上のように，情報画像処理装置および情
報画像のユーザ情報管理サーバを構成すれば，ユーザ情
報管理サーバは容易かつ確実にユーザ情報を収集するこ
とができるので，本発明の第１の観点にかかるような情
報画像利用システムを簡単に構築することができる。

【００１７】さらに本発明の第４の観点によれば，上記
情報画像利用システム等をクライアントや管理サーバに
おいて実現するためのプログラムを保持するプログラム
記録媒体が提供される。

【００１８】ここで，「情報提供者」は，所望の情報に
ユーザを誘導するように情報画像を生成し，ネットワー
クその他の手段を介して情報公開サーバに対してその情
報画像を登録することが可能なコンピュータなどの情報
端末である。例えば，インターネットを介して商品に関
する情報を提供して，その商品を販売しようとする商品
販売業者が所有する情報端末などが相当する。

【００１９】「画像情報」は，例えばファイル名や内部
に埋め込んだ識別情報などの画像特定情報に基づいて特
定可能にされたものであって，クライアントである情報
表示装置に画像として表示されるように作用するもので
ある。

【００２０】「情報画像」は，画像情報と操作者をして
該画像情報に基づいて所定の動作を引き起こす関連情報
とをひとつの取り扱い単位としたもので，ネットワーク
上での伝送等の作業が単一の取り扱い処理で実現できる
ようになっているものである。なお，「操作者」は，端
末上で情報画像を操作する者であり，情報画像処理手段
を使用する登録ユーザ本人であっても，また他人であっ
ても構わない。また，「所定の動作」には端末において
実現可能なあらゆる情報処理が含まれ，例えば端末を複
数の情報に巡回的に誘導したり，一つの群として管理さ
れている情報に対して端末を並列的に誘導したりする動
作も含まれる。そして「関連情報」には，これらの動作
のプログラム的記述に加えて，該情報画像を提供した情
報提供者に関する情報や，後発的に付加可能な該情報画
像のユーザに関する情報など，各種情報が含まれる。

【００２１】「情報公開サーバ」は，例えば登録された
情報画像が閲覧可能なサイトであり，ネットワークを介
して当該サイトにアクセスしてきた端末に当該情報画像
その他の情報の提供を行うように作用するものである。

【００２２】「クライアント」は，いわゆる情報端末装
置，情報表示装置，あるいは単に端末などと称されるも
のであり，例えばパーソナルコンピュータや携帯情報端
末や情報端末機能を有する家電などを含み，少なくとも
情報画像処理手段を組み込んで情報画像を表示し操作す
ることができる機能を有するものである。

【００２３】「操作情報」は，クライアントにおける情
報画像に関する各種操作に関する操作情報である。操作
情報は，操作ログとしてクライアントの記憶装置に情報
画像と関連付けられて記憶されている。操作情報には，
クライアントにおけるクリック操作，ドロップアンドド
ラッグ操作，あるいは情報画像により引き起こされた一
連の動作などに関する情報などが含まれる。

【００２４】「操作情報収集手段」は，後述するクライ
アントの情報画像処理装置および／または情報画像のユ
ーザ情報管理サーバに組み込まれるものであり，クライ
アントにおける情報画像の操作に関する操作情報をクラ
イアントから収集して保持する機能を有するものであ
る。

【００２５】「ユーザ情報管理手段またはユーザ情報管
理サーバ」は，通常はネットワークを介して接続される
コンピュータなどに組み込まれるものであり，操作情報
収集手段により収集された操作情報を統計的に処理して
管理する機能を有している。統計的処理には，各種数学
的な処理が含まれ，例えば，特定の情報画像についての
クリック数をユーザごとに記録するとともに，ユーザ情
報に基づいてユーザを分類し，各ユーザ分類ごとにクリ
ック数の統計をとる処理がある。また，別の例では，同
様にクリック数を記録して置き，情報画像の出所ごとに
クリック数の統計をとる処理がある。いずれにせよ，収
集された操作情報の統計的処理に関しては，採用される
ビジネスモデルに応じて，各種処理が可能である。ま
た，この管理サーバは情報公開サーバと同一のものとし
て構成しても良いし，別のものとして構成しても良い。
また可能な場合には，この管理サーバに，登録手段や評
価手段や課金処理手段を任意の組合わせで組み込んでも
良い。

【００２６】「情報画像処理手段」は，例えば，ユーザ
がクライアントに組み込むことにより，情報画像をクラ
イアントにおいて表示および操作可能にする機能を有す
る情報画像支援プログラムであり，ウェッブページ上に
情報画像専用ウィンドウを表示して情報画像を表示およ
び操作するように構成してもよいし，あるいはウェッブ
閲覧ソフトのプラグインソフトとしてウェッブ閲覧ソフ
トウィンドウ上で情報画像を表示および操作するように
構成してもよいし，さらには，バックグラウンドで動作
してデスクトップ画面上で情報画像を表示および操作す
るように構成してもよい。

【００２７】「ユーザ情報」は，たとえばクライアント
の操作者に対して，情報画像処理手段のユーザに関する
情報の入力を促し，入力された情報をネットワークを介
して管理サーバに送信し登録することにより収集され
る。

【００２８】ユーザに対して情報の登録を促すタイミン
グとしては，例えば，ユーザが情報画像処理手段をダウ
ンロード等して端末に組み込む際に要求することができ
る。あるいは，実際に情報画像を利用する際に要求した
り，あるいは適当な間隔をおいて反復的に要求したり，
さまざまなタイミングで情報の入力を促すように設定す
ることが可能である。このように，適当な折を見て情報
の入力を促すことは，初期導入時に必要な所定情報の登
録がなされなかった場合などに有効である。

【００２９】ユーザ情報として登録される内容には，ユ
ーザの氏名や居住所などの個人識別情報に加えて，ユー
ザの各種嗜好情報，ユーザの各種履歴情報などマーケッ
ティングに参考となる各種情報が含まれる。さらに，登
録内容に関しては，その情報の登録無しには，情報画像
処理手段の起動を許可しない必須情報項目と，起動には
その情報の登録の有無を問わない付帯情報項目に分ける
ことも可能である。もちろん，すべての登録内容を必須
情報項目として構成しても，逆に付帯情報項目として構
成しても構わない。

【００３０】「課金処理手段」は，ユーザ情報管理手段
またはユーザ情報管理サーバにより管理されるユーザ情
報に基づいて課金処理を施すものである。例えば，プラ
イオリティが高いと評価されたユーザにより利用される
情報画像に対しては高い課金料率を課するように構成す
ることができる。なお，課金処理の対象は，典型的に
は，情報画像を提供する情報提供者であるが，これに限
定されず，ビジネスモデルに応じて，さまざまな課金処
理を行うことができる。例えば，情報公開サーバに対し
て課金処理を施すように構成することができる。

【００３１】本発明の他の構成および特徴については，
以下に説明する実施の形態および添付図面において明ら
かにされる。

【００３２】

【発明の実施の形態】以下に，添付図面を参照しなが
ら，本発明にかかる情報画像利用システム等の好適な実
施形態について詳細に説明する。なお，以下の説明およ
び添付図面において，略同一の機能構成を有する構成要
素については，同一の符号を付することにより重複説明
を省略することにする。

【００３３】（１．情報画像利用システムのシステム構
成）まず，図１を参照しながら本実施の形態にかかる情
報画像利用システムのシステム構成について説明する。
図示のように，本情報画像利用システム１００は，情報
提供者１１２，情報画像公開サーバ１１４，管理サーバ
１１６から主に構成される情報発信者１１０と，複数の
クライアント１２２−１，１２２−２，…１２２−ｎか
ら構成される情報受信者１２０と，情報発信者１１０と
情報受信者１２０とを双方向通信可能に接続するインタ
ーネットなどのネットワーク１３０とから主に構成され
ている。

【００３４】情報発信者１１０と情報受信者１２０との
間でネットワーク１３０を介してやり取りされる対象
は，情報画像であり，情報画像を介して誘導される各種
情報であり，情報画像をクライアント側で利用可能にす
る情報画像処理装置であり，さらに情報画像処理装置提
供の対価としてクライアントから提供される各種ユーザ
情報などであるが，これらの詳細については後述する。

【００３５】情報発信者１１０を構成する情報提供者１
１２，情報画像公開サーバ１１４，管理サーバ１１６
は，それぞれコンピュータなどの情報端末である。な
お，図１においては，各構成要素がクローズネットワー
クにより相互接続されているように示されているが，実
際には，オープンネットワーク１３０を介して双方向通
信可能に接続されている。

【００３６】情報提供者１１２は，所望の情報にユーザ
を誘導するように情報画像を生成し，ネットワークその
他の手段を介して情報公開サーバに対してその情報画像
を登録することが可能なコンピュータなどの情報端末で
ある。例えば，インターネットを介して商品に関する情
報を提供して，その商品を販売しようとする商品販売業
者が所有する情報端末などが相当する。

【００３７】情報画像公開サーバ１１４は，例えば登録
された情報画像が閲覧可能なサイトであり，ネットワー
クを介して当該サイトにアクセスしてきた端末に当該情
報画像その他の情報の提供を行うように構成されたコン
ピュータなどの情報端末である。

【００３８】管理サーバ１１６は，ネットワークを介し
て端末に接続されたコンピュータなどのサーバ装置であ
り，クライアントからの要求に応じて情報画像処理装置
を提供したり，情報画像処理装置提供の対価としてクラ
イアントから送信されたユーザに関する情報を管理した
り，さらにはクライアントにおける情報画像の操作に関
する操作情報を収集する機能を備えている。さらに，本
実施の形態においては，この管理サーバ１１６は，ユー
ザ情報を統計的に処理してマーケッティング情報として
情報提供者１１２や情報画像叩解サーバ１１４に提供し
たり，さらにはこれらの情報を管理して，所定の課金処
理を行う機能を有しているが，その詳細については後述
する。

【００３９】なお，図示の例では，情報提供者１１２，
情報画像公開サーバ１１４，管理サーバ１１６は，それ
ぞれ別体のハードウェアとして構成されているが，シス
テムの構成によっては，任意の組合わせで共通のハード
ウェアとして構成することも可能である。さらに，後述
する情報提供者１１２，情報画像公開サーバ１１４，管
理サーバ１１６が有する各機能についても，機能ごとに
任意の組合わせで共通のまたは別体のハードウェアとし
て構成することが可能であることはいうまでもない。

【００４０】情報受信者１２０を構成するクライアント
１２０−１〜１２０−ｎは，いわゆる情報端末装置であ
り，少なくとも情報画像処理手段を組み込んで情報画像
を表示し操作することができる機能を有するものであ
る。より具体的には，クライアントには，例えばパーソ
ナルコンピュータや携帯情報端末や情報端末機能を有す
る家電などが含まれる。

【００４１】ネットワーク１３０は，インターネットに
代表されるように，所定のプロトコルに応じてフォーマ
ットされた情報データを双方向に流通させることが可能
なように構成されている。なお本実施の形態において
は，ネットワーク１３０は公衆に対してオープンに構成
されたインターネットであるが，システムの構成によっ
ては，ＬＡＮ，あるいはＷＡＮなどのクローズ環境の構
成とすることも可能である。

【００４２】（２．情報画像の構造）次に，図１に示す
情報画像利用システムにおいて中心的な役割を演ずる情
報画像の構造について詳細に説明する。

【００４３】本実施の形態において取り扱う「情報画
像」とは，画像情報と操作者をして該画像情報に基づい
て所定の動作を引き起こす関連情報とをひとつの取り扱
い単位としたもので，ネットワーク上での伝送等の作業
が単一の取り扱い処理で実現できるようになっているも
のである。

【００４４】このように，情報画像は，（１）画像情報
と関連情報とから構成されていること，（２）画像情報
と関連情報とがひとつの取り扱い単位として処理可能で
あることを大きな特徴としている。

【００４５】（２．１．画像情報）「画像情報」は，例
えば，ファイル名や内部に埋め込んだ識別情報などの画
像特定情報に基づいて特定可能にされたものであって，
クライアントである情報表示装置に画像として表示され
るように作用するものであり，より具体的にはＧＩＦ形
式，ＪＰＧ形式，ＰＣＸ形式などの各種形式を採用した
画像に関するデータストリームである。

【００４６】（２．２．関連情報）「関連情報」とは，
端末の操作者をして，画像情報を手掛かりにして特定の
動作をさせたい場合における基礎となる情報である。す
なわち関連情報は，情報画像若しくは画像情報と関連づ
けられた情報であって，例えば，端末の操作者に特定の
サーバにある情報を参照させたい場合には，その情報を
特定する情報（ＵＲＬやＩＰアドレスなど）がこれにあ
たる。また，特定のプログラムを動作させたい場合に
は，そのプログラム名やプログラムそのものとしても構
わない。例えば，新たな画像情報をサーバから取得する
などの指示情報とすることができる。

【００４７】以上のような構成をとる画像情報と関連情
報とをひとつの取り扱い単位として処理できるようにす
るために，本実施の形態によれば，以下に説明するよう
な手法を用いて，特定の画像情報に対して関連情報やそ
の他の情報を埋め込むことができる。

【００４８】（２．３．情報が内包された画像情報の構
成）関連情報が内包された情報画像の構成について図２
および図３を用いて説明する。なお，画像情報に内包さ
せる情報としては，例えば，関連情報やその画像を特定
するための識別子とすることができる。

【００４９】図２は関連情報を埋め込んだ情報画像のフ
ォーマットを例示した図である。

【００５０】ここで，画像情報は，ＧＩＦフォーマット
の画像を例にとっている。なお，画像データのフォーマ
ットについてはＧＩＦ形式をとらずとも，ＪＰＧ形式や
ＰＣＸ形式などを採っても構わない。

【００５１】開始部２０１は，本情報がＧＩＦ形式の画
像情報であることを識別するために設けられたフィール
ドであり，‘ＧＩＦ’なる文字列ならびにそのバージョ
ンが割り当てられたものである。

【００５２】配色表式画像データ２０３は，所定の画素
が左から右，上から下の順序で配列された画像データで
ある。ここで，ＧＩＦの場合，可変長符号のＬＺＷアル
ゴリズムを使って符号化されている。

【００５３】注釈拡張部２０５は，ＧＩＦデータストリ
ーム中のグラフィック情報を構成しない文章情報を含ん
でいる。ここには，グラフィックや製作関係者名や内容
説明に関する注釈，あるいは，その他の制御情報やグラ
フィックのデータでない類の情報など全ての情報を含め
ることができるようになっている。

【００５４】終了部２０６は，開始部２０１から開始さ
れた一連のデータストリームが終了したことを示し，他
のパラメータ情報などがこの後に続かないことを意味す
るようになっている。

【００５５】開始部２０１と配色表式画像データ２０３
の間２０２および配色表式画像データ２０３と注釈拡張
部２０５の間２０４には，上記情報以外の情報を含ませ
ることができる。例えば，画面幅，画面高さ，色解像度
など，これから描画する画像に必要な表示装置の領域を
定義するパラメータを含んだ情報を割り当てることがで
きる。

【００５６】関連情報２０７は，上記注釈拡張部２０５
にそのまま，若しくは暗号化などの処理を施した後に配
置され，ひとつの画像情報としてまとまることになる。
これにより，結果として，データストリームとしての画
像情報は，その内部に関連情報や識別子を含むことがで
きるようになる。

【００５７】これらの説明はすべてＧＩＦフォーマット
で行ったが，他のフォーマット形式の画像形式であって
も，このように画像情報と分離された領域に記録されれ
ば構わない。

【００５８】次に別の画像情報への埋め込み形式につい
て図３を用いて説明する。図３は関連情報を埋め込んだ
画像情報の別のフォーマットを例示した図である。

【００５９】ここでも，画像情報はＧＩＦフォーマット
の画像を例にとっている。この例においても，フォーマ
ットについてはＧＩＦ形式をとらずとも，ＪＰＧ形式や
ＰＣＸ形式などを採っても構わない。

【００６０】開始部３０１は，上記と同じく，本情報が
ＧＩＦ形式の画像情報であることを識別するために設け
られたフィールドであり，‘ＧＩＦ’なる文字列ならび
にそのバージョンが割り当てられたものである。

【００６１】配色表式画像データ３０３は，画素は，左
から右，上から下の順序で配列された画像データを配置
するところであるが，ここでは画像情報３０７と関連情
報３０８をウォーターマークの形式で混在させることに
より，視覚上関連情報がそのまま視認できないようにす
るとともに，画像情報はそのまま視認できるようなもの
となるように混合３０９されるようになっている。ここ
で，このようにして混合３０９された情報は，可変長符
号のＬＺＷアルゴリズムを使って符号化される。

【００６２】注釈拡張部３０５は，ＧＩＦデータストリ
ーム中のグラフィック情報とはならない文章情報を含ん
でいる。本例では特に必要としないフィールドである
が，必要となれば，自由な定義で情報提供者が利用する
ことが可能である。

【００６３】終了部３０６は，このデータ・ストリーム
が終了したことを示し，他のパラメータ情報などがこの
後に続かないことを意味するようになっている。

【００６４】この画像例においてもすべてＧＩＦフォー
マットで行ったが，他のフォーマット形式の画像形式で
あっても，このように画像情報と分離された領域に記録
されれば構わない。

【００６５】（３．サーバとクライアント間における情
報画像の利用関係）次に本実施の形態にかかる情報画像
利用システムにおいて，情報画像を利用するためのイン
フラストラクチャとして機能するサーバ（情報公開サー
バ，管理サーバ）とクライアント（情報端末装置）の関
係について，図４を用いて説明する。

【００６６】サーバ４０１は，情報表示装置として機能
するクライアント４０３の情報画像取得要求に応えて対
応する情報画像を提供するコンピュータなどの装置であ
る。サーバ４０１は，例えば登録された情報画像が閲覧
可能なサイトであり，ネットワークを介して当該サイト
にアクセスしてきた端末に当該情報画像その他の情報の
提供を行うように作用するものであり，図１に示す情報
画像利用システム１００における情報公開サーバ１１４
に該当するものである。

【００６７】クライアント４０３は，前記サーバ４０１
にネットワークを介して接続される情報表示装置，ある
いは情報端末装置，あるいは単に端末と称されるもので
あって，少なくとも後述する情報画像処理手段を組み込
んで情報画像を表示し操作することができる機能を有す
るものである。より具体的には，クライアント４０３
は，例えば，その内部に，それぞれ別の機能を有する第
１管理領域４０４と，第２管理領域４０５の動作をさせ
ることができるようになっている。なお，クライアント
４０３は，図１に示す情報画像利用システム１００にお
けるクライアント１２０−１〜１２０−ｎに相当するも
のである。

【００６８】第１管理領域４０４は，サーバ４０１から
取得した画像を表示するようになっており，後述のグラ
フィックイメージでいえば，情報提供ウインドウ５０
２，６０５，ならびに情報提供フレーム８０３に該当す
る。

【００６９】第２管理領域４０５は，後述する情報画像
処理装置を組み込むことにより表示されるもので，第１
管理領域４０４において，特定の画像が指定されたとき
に，その内容を登録するとともに，この内容を表示し，
端末の操作者が図示しない操作手段によって，ここに表
示される画像を特定したときには，この操作に基づいて
少なくともひとつの関連情報を表示し，その情報に基づ
く何らかの処理を起動させ，また複数ある場合にはこれ
らを選択しその情報に基づく何らかの処理を起動させる
制御をするようになっている。後述のグラフィックイメ
ージでいえば，ワンタッチウインドウ５０４，６０５，
ならびにワンタッチフレーム８０２に該当する。

【００７０】サーバ４０２は，クライアント４０３にネ
ットワークを介して接続され，第２管理領域４０５の制
御のもと，情報画像処理装置を提供したり，クライアン
ト４０３から提供されたユーザ情報を登録し管理した
り，さらには，課金処理を行ったりするコンピュータな
どの情報処理装置である。したがって，サーバ４０２
は，図１に示す情報画像利用システム１００における情
報画像処理装置の管理サーバ１１６に該当する。

【００７１】なお，ここでサーバ４０１と，サーバ４０
２はそれぞれ別のものとして記載しているが，供給する
情報の性質またはサーバの構築仕様によっては，同一の
ものとすることもできることは言うまでもない。

【００７２】なおクライアント４０３における第２管理
領域４０５，ならびに第１管理領域４０４についてはそ
れぞれプログラムによって制御がされることになる。す
なわち，第２管理領域４０５において表示されている画
像情報に関する情報画像のうち，これに内包される関連
情報は，第２管理領域４０５を制御する情報画像処理装
置を構成するプログラムによって解釈され，操作者が指
定した関連情報に対応すべき動作を実行できるようにな
っている。

【００７３】後述するように，第１管理領域４０４と第
２管理領域４０５との間では関連情報等の通信を行うこ
とになる。一般にプロセス間，スレッド間の通信につい
て，その実現手法はさまざまなものを選択することがで
きる。例えば，２つの領域を制御する制御部が共通のメ
モリ空間を利用して通信をすることができる。また，新
たな別のプロセスを作成し，このプロセスとの間で通信
をすることによって，第１管理領域４０４と第２管理領
域４０５との間のデータ通信を行うことも可能である。

【００７４】特に，ＯＳとしてマイクロソフト社のｗｉ
ｎｄｏｗｓを使っている場合であって，第１管理領域の
制御にインターネットエクスプローラーを利用した場合
には，ＣＯＭ（コンポーネントオブジェクトモデル）を
利用すると簡単である。ＣＯＭを使ってする通信につい
ては，特願２０００−０８３２９１に詳細が記載されて
いる。

【００７５】（４．情報画像処理装置の表示例）次に，
本実施の形態にかかるクライアント（情報端末装置）に
情報画像処理装置を組み込むことにより表示されるグラ
フィックイメージの例について図５〜図８を用いて説明
する。

【００７６】（４．１．コンピュータに好適なグラフィ
ックイメージ例）まず，情報端末装置として Ｗｉｎｄ
ｏｗｓ（登録商標） ９ｘ， Ｗｉｎｄｏｗｓ ＮＴ
（登録商標）， Ｗｉｎｄｏｗｓ ２０００，Ｌｉｎｕ
ｘ など，グラフィック表示が可能なＯＳをサポートし
たコンピュータを使用した場合には，図５に示すような
ルックアンドフィールを採ることが好適なので，これを
説明する。

【００７７】表示画面５０１は，例えばブラウン管表示
面やＴＦＴ液晶画面や人体に装着する眼鏡に組み込んだ
表示装置における画面等であって，情報端末装置からの
情報を人間が視覚的に把握できるように作用する。な
お，この図面上，表示画面５０１の境界部分がその表示
デバイスの最外枠となっているが，表示デバイスの中に
当該枠を表示して実施しても構わない。

【００７８】ワンタッチウインドウ５０４は，情報端末
装置に組み込まれた情報画像処理装置の管理の下に，少
なくとも画像（若しくは写真などの画像情報，以下同
じ）５０５，５０６を表示するウインドウである。ワン
タッチウインドウ５０４は，本情報端末装置の操作者が
図示しない操作手段によって，画像５０５を指定したと
きには，少なくともひとつの関連情報を表示し，その情
報に基づく何らかの処理を起動させ，また複数ある場合
にはこれらを選択しその情報に基づく何らかの処理を起
動させることができるようになっている。

【００７９】すなわち，表示画面５０１上で，このワン
タッチウインドウ５０４は，画像５０５，５０６を手掛
かりとして特定の動作をガイドさせるための特別の管理
領域（すなわち，図４に示す第２の管理領域４０５に該
当する。）として作用しており，この領域内に表示され
ている画像を手掛かりにして，端末の操作者は新たな操
作を実現できるようになっている。ここで操作手段とし
てマウスが備わっている場合には，マウスの右クリック
をすることにより，ポップアップメニユーを出現させ，
ここに関連情報を表示するとともに，左クリックで複数
ある関連情報のうちのひとつを特定させるなどするのが
好ましい。

【００８０】情報提供ウインドウ５０２は，少なくとも
画像５０３等を表示するフレームであって，本情報表示
装置の端末の操作者が図示しない操作手段によって，こ
のフレーム内に表示される画像を特定したときには，こ
の操作に基づいて新たな画像がワンタッチウインドウ５
０４に追加登録されるようになっている。

【００８１】なお，このときワンタッチウインドウ５０
４に追加される画像は，特定され情報提供ウインドウ５
０２内に表示されていた画像をそのまま表示してもよ
く，また必要に応じて他の画像に換えても構わない。情
報提供ウインドウ５０２には，画像の他，文字情報５０
７などを表示するようにしてもよい。

【００８２】すなわち，表示画面５０１上で，この情報
提供ウインドウ５０２は，画像等を表示して端末の操作
者に興味を持たせるとともに，端末の操作者が画像を特
定する操作をすることで上記ワンタッチウインドウ５０
４への登録に導く管理領域として作用している。

【００８３】なお，表示操作端末の操作者による特定操
作について，マウスなどのポインティングデバイスが操
作手段に備わっているときには，ポインタを登録したい
画像を指定し，これをワンタッチフレーム５０２上に移
動させてここに落とすという，図中矢印５０８で模式的
に示すような，所謂ドラッグアンドドロップというユー
ザインタフェース技法を使っても構わない。

【００８４】このユーザインタフェースを使うと，例え
ば情報提供ウインドウ５０２として，インターネットエ
クスプローラーやネットスケープナビゲータなどのブラ
ウザソフトを使った場合には有利である。

【００８５】（４．２．コンピュータに好適な別のグラ
フィックイメージ例）また，別のインタフェース例とし
て図６および図７に示すようなウインドウを使うことが
できる。

【００８６】表示画面６０１は，例えばブラウン管表示
面，ＴＦＴ液晶画面，人体に装着する眼鏡に組み込んだ
表示装置における画面等，表示装置からの情報を人間が
視覚的に把握できるように作用する。

【００８７】情報表示登録ウインドウ６０２は，操作者
に，情報提供者から得られる画像の表示並びに登録の操
作を行わせるインタフェースとして機能するようになっ
ている。

【００８８】情報提供タブ６０３は，情報表示登録ウイ
ンドウ６０２の領域内に設けられた管理領域を選択する
インタフェース要素であって，これがアクティブになっ
たときには情報提供者から送付されてきた画像を第１管
理領域６０５に表示できるようになっている。そして，
本情報端末装置の操作者が図示しない操作手段によっ
て，ここに表示される画像を特定したときには，この操
作に基づいて新たな画像が，ワンタッチタブ６０４がア
クティブになったときに表示される第２管理領域６０６
に追加されるようになっている。

【００８９】ワンタッチタブ６０４は，情報表示登録ウ
インドウ６０２の領域内に設けられた管理領域を選択す
るインタフェース要素であって，これをアクティブにし
たときに第２管理領域６０６を表示させ，第１管理領域
６０５で登録を指示された画像について，これに係る新
たな画像をその第２管理領域内６０６に表示できるよう
になっている。そして，本情報端末装置の操作者が図示
しない操作手段によって，ここに表示される画像を特定
したときには，この操作に基づいて少なくともひとつの
関連情報を表示し，その情報に基づく何らかの処理を起
動させ，また複数ある場合にはこれらを選択しその情報
に基づく何らかの処理を起動させることができるように
なっている。

【００９０】すなわち，情報表示登録ウインドウ６０２
上で，この第２管理領域６０６は，画像６０７，６０９
を手掛かりとして特定の動作をガイドさせるための管理
領域として作用しており，この領域内に表示されている
画像を手掛かりにして，端末の操作者は新たな操作を実
現できるようになっている。

【００９１】このユーザインタフェースを使うと，表示
画面６０１の面積が小さかったり，画面の解像度が低い
場合に，情報表示登録操作を少ない表示領域で完結させ
ることができ，有利である。

【００９２】（４．３．デジタルテレビやＰＤＡに好適
な別のグラフィックイメージ例）次に，本発明をデジタ
ルテレビやＰＤＡ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｄａｔａ Ａｓ
ｓｉｓｔａｎｃｅ）などの携帯端末に対して実施する場
合には，図８に示すようなルックアンドフィールを採る
ことが好適なので，これを説明する。

【００９３】表示画面８０１は，例えばブラウン管表示
面，ＴＦＴ液晶画面，人体に装着する眼鏡に組み込んだ
表示装置における画面等，表示装置からの情報を人間が
視覚的に把握できるように作用する。なお，この図面
上，表示画面８０１の境界部分がその表示デバイスの最
外枠となっているが，表示デバイスの中に当該枠を表示
して実施しても構わない。

【００９４】ワンタッチフレーム８０２は，上記ワンタ
ッチウインドウと同じく機能するものであり，少なくと
も画像（絵文字若しくは写真などの画像情報，以下同
じ）８０８を表示するフレームであって，本情報表示装
置の端末の操作者が図示しない操作手段によって，画像
８０８を指定したときには，少なくともひとつの関連情
報を表示し，その情報に基づく何らかの処理を起動さ
せ，また複数ある場合にはこれらを選択しその情報に基
づく何らかの処理を起動させることができるようになっ
ている。

【００９５】すなわち，表示画面８０１上で，このワン
タッチフレーム８０２は，画像８０８を手掛かりとして
特定の動作をガイドさせるための特別の管理領域として
作用しており，この領域内に表示されている画像を手掛
かりにして，端末の操作者は新たな操作を実現できるよ
うになっている。

【００９６】情報提供フレーム８０３は，上記情報提供
ウインドウと同じく機能するものであり，少なくとも画
像８０５，８０６等を表示するフレームであって，本情
報表示装置の端末の操作者が図示しない操作手段によっ
て，このフレーム内に表示される画像を特定したときに
は，この操作に基づいて新たな画像がワンタッチフレー
ム８０２に追加されるようになっている。

【００９７】なお，このとき追加される画像は，特定さ
れ情報提供フレーム８０３内に表示されていた画像をそ
のまま表示してもよく，また必要に応じて他の画像に換
えても構わない。情報提供フレーム８０３には，画像の
他，文字情報８０７などを表示するようにしてもよい。

【００９８】すなわち，表示画面８０１上で，この情報
提供フレーム８０３は，画像等を表示して端末の操作者
に興味を持たせるとともに，端末の操作者が画像を特定
する操作をすることで上記ワンタッチフレーム８０２へ
の登録に導くという特別の管理領域として作用してい
る。

【００９９】なお，表示操作端末の操作者による特定操
作並びに第２管理領域８０２への登録について，マウス
などのポインティングデバイスが操作手段に備わってい
るときには，ポインタを登録したい画像を指定し，これ
をワンタッチフレーム８０２上に移動させて落とすとい
う，所謂ドラッグアンドドロップというユーザインタフ
ェース技法を使っても構わない。

【０１００】コンテンツ表示面８０４は，例えば，デジ
タル放送における映画など，コンテンツを表示するフレ
ームであり，端末の操作者が得たい情報を表示するため
に利用する領域である。なお，このコンテンツは動画な
どに限らず，静止画，文字放送の情報など，人間の視覚
を刺激して伝達する一切の情報を含むものである。

【０１０１】（５．情報画像処理装置の管理サーバとク
ライアントとの関係）次に，クライアント側において情
報画像を表示および操作可能にするとともに，管理サー
バ側においてユーザ情報を管理し，課金処理を含む所定
の処理を行うためのシステムを構築するための構成の一
例を，図９を参照しながら詳細に説明する。

【０１０２】図示のように，管理サーバ９１０とクライ
アント９２０は，双方向通信可能なインターネットのよ
うなネットワーク９３０を介して接続されている。な
お，図９に示す管理サーバ９１０は，図１に示す管理サ
ーバ１１６に，図９に示すクライアント９２０は，図１
に示すクライアント１２０−１〜１２０−ｎの任意の一
つに，そして図９に示すネットワーク９３０は図１に示
すネットワーク１３０にそれぞれ該当するものである。

【０１０３】(５．１．管理サーバの構成）管理サーバ
９１０は，情報画像処理装置の提供部９１２と，ユーザ
情報登録部９１４と，情報処理部９１６と，課金処理部
９１８とを備えるように構成されたコンピュータなどの
情報端末装置である。

【０１０４】ここで，情報画像処理装置は，例えば，ユ
ーザが端末に組み込むことにより，情報画像を端末にお
いて表示および操作可能にする機能を有する情報画像支
援プログラムであり，ウェッブページ上に情報画像専用
ウィンドウを表示して情報画像を表示および操作するよ
うに構成してもよいし，あるいはウェッブ閲覧ソフトの
プラグインソフトとしてウェッブ閲覧ソフトウィンドウ
上で情報画像を表示および操作するように構成してもよ
いし，さらには，バックグラウンドで動作してデスクト
ップ画面上で情報画像を表示および操作するように構成
してもよい。図４に示す例では，第２の管理領域４０５
を制御する情報画像支援プログラムである。

【０１０５】情報画像処理装置の提供部９１２は，情報
画像処理装置を構成する情報画像処理プログラムを格納
した記憶装置を備えており，クライアント９２０からの
要求に応じて，クライアント９２０に対して情報画像処
理プログラムのインストール用ファイルを送信すること
が可能である。なお，情報画像処理プログラムのクライ
アント９２０の情報端末装置への取り込み方法について
は，後述する。

【０１０６】管理サーバ９１０側のユーザ情報登録部９
１４は，クライアント９２０に組み込まれた情報画像処
理部９２４のユーザ情報送信部９２６と対をなして動作
するものであり，クライアント９２０のユーザ（操作
者）に対して情報画像処理プログラムのユーザに関する
情報の入力を促し，入力された情報をネットワークを介
して管理サーバに送信し登録する機能を有するものであ
る。

【０１０７】ここで管理サーバ９１０がクラインと端末
９２０に対して要求する登録内容には，ユーザの氏名や
居住所などの個人識別情報に加えて，ユーザの各種嗜好
情報，ユーザの各種履歴情報などマーケッティングに参
考となる各種情報が含まれる。さらに，登録内容に関し
ては，その情報の登録無しには，情報画像処理手段の起
動を許可しない必須情報項目と，起動にはその情報の登
録の有無を問わない付帯情報項目に分けることも可能で
ある。もちろん，すべての登録内容を必須情報項目とし
て構成しても，逆に付帯情報項目として構成しても構わ
ない。なお，登録方法の具体例については後述する。

【０１０８】ユーザ情報登録部９１４は，さらに登録さ
れたユーザに関する情報を各種基準に基づいて評価する
機能を有する。一般に，登録されたユーザに関する情報
項目の価値は全ての情報項目にわたり一律ではなく，そ
の重要度はその情報を必要する側，例えば情報提供者に
とって異なる。例えば，情報提供者が商品の販売業者で
あれば，そのユーザの購買力などが重要な項目になる。
評価手段は，登録された情報を各種基準に基づいて量的
にまたは質的に分析し評価することにより，その情報の
付加価値を高めることができる。例えば量的評価がなさ
れる場合には，すべての項目の登録が完了しているユー
ザのプライオリティが最も高くなり，すべての項目の登
録がなされなかったユーザのプライオリティが最も低く
なる。また質的評価がなされる場合には，例えば購買力
が高いユーザのプライオリティを最も高いものとして評
価することができる。これらの評価の結果は，有償でま
たは無償で，情報提供者などに配布することができる。

【０１０９】情報処理部９１６は，情報画像処理部９２
６側の操作情報送信部９２４と対をなして操作情報収集
手段として機能するもので，クライアントにおける情報
画像の操作に関する各種操作情報を収集して処理するこ
とが可能である。そして，操作情報は，操作ログとして
クライアントの記憶装置に情報画像と関連付けられて記
憶されている。操作情報には，クライアントにおけるク
リック操作，ドロップアンドドラッグ操作，あるいは情
報画像により引き起こされた一連の動作などに関する情
報などが含まれる。これらの操作情報は，必要に応じて
クライアント９２０の操作情報送信部から管理サーバ９
１０の情報処理部９１６に送信される。

【０１１０】情報処理部９１６は，さらに上記操作情報
やユーザ情報に対して統計的な処理を施し，マーケッテ
ィング情報などを獲得する機能をさらに有している。さ
らに情報処理部９１６を得られたマーケッティング情報
を情報提供者１１２や情報画像公開サーバ１１４などに
提供する機能を有している。これらの詳細な処理方法に
ついては後述する。

【０１１１】課金処理部９１８は，情報処理部９１６に
より得られたマーケッティング情報などの各種データに
応じて課金処理を施すものである。例えば，単純にマー
ケッティング情報提供と対価として課金処理を施すこと
も可能である。情報処理部９１６によりプライオリティ
が高いと評価されたユーザにより利用される情報画像に
対しては高い課金料率を課するように構成することがで
きる。なお，課金処理の対象は，典型的には，情報画像
を提供する情報提供者であるが，これに限定されず，ビ
ジネスモデルに応じて，さまざまな課金処理を行うこと
ができる。例えば，情報公開サーバに対して課金処理を
施すように構成することができる。

【０１１２】なお，図９に示す実施形態においては，情
報画像処理装置の提供装置９１２，ユーザ情報登録部９
１４，情報処理部９１６，課金処理部９１８を管理サー
バ９１０内に一体的に組み込んだ例を示したが，本発明
はかかる例に限定されない。各構成要素の機能を有する
プログラム等の装置を任意の組合わせにより別体にまた
は共通に構成することができることはいうまでもない。

【０１１３】(５．２．クライアントの構成）クライア
ント９２０は，すでに説明したように，いわゆる情報端
末装置，情報表示装置，あるいは単に端末などと称され
るものであり，例えばパーソナルコンピュータや携帯情
報端末や情報端末機能を有する家電などを含み，少なく
とも情報画像処理手段を組み込んで情報画像を表示し操
作することができる機能を有するものである。

【０１１４】本実施の形態にかかるクライアント９２０
は，マイクロソフト社のインタネットエクスプローラー
やネットスケープ社のネットスケープナビゲータのよう
なＷｅｂブラウザ管理部９２２と，情報画像処理部（情
報画像支援プログラム）９２４とを備えている。図４に
示すクライアント端末４０４に則して説明すれば，Ｗｅ
ｂブラウザ管理部９２２は，第１管理領域４０４を制御
するプログラム等の装置構成に相当し，情報画像処理部
９２４は，第２管理領域４０５を制御するプログラム等
の装置構成に相当する。

【０１１５】情報画像処理部９２４は，後述するよう
に，情報画像処理装置の管理サーバ９１２の情報画像処
理装置の提供部９１２から，情報画像の表示および操作
を支援するプログラムをダウンロードして，クライアン
ト９２０に組み込むことにより機能するものであり，ユ
ーザ情報送信部９２６と操作情報送信部９２８と情報画
像表示および操作部９３０を備えている。

【０１１６】ユーザ情報送信部９２６は，管理サーバ９
１０のユーザ情報登録部９１４と協働して，情報画像支
援プログラム９２４の導入時に，ユーザに対してユーザ
登録を促し，入力されたユーザ情報を，ネットワーク９
３０を介して，管理サーバ９１０のユーザ情報登録部９
１４に送信する機能を有している。さらにユーザ情報送
信部９２６は，初期導入時に，期待したユーザ情報の登
録が得られない場合には，ユーザが実際に情報画像を利
用する際に，再度ユーザ情報の入力を促すように構成し
たり，あるいは適当な間隔をおいて反復的に要求した
り，さまざまなタイミングで情報の入力を促すように構
成することが可能である。

【０１１７】操作情報送信部９２４は，管理サーバ９１
０の情報処理部９１６と協働して，クライアント９２２
における情報画像に関する各種操作情報を送信する機能
を有している。ここで収集される操作情報には，クライ
アントにおけるクリック操作，ドロップアンドドラッグ
操作，あるいは情報画像により引き起こされた一連の動
作などに関する情報，あるいは情報画像に促されてユー
ザ直接入力した文字情報などが含まれる。これらの操作
情報は，通常は操作ログとして記録され，操作情報送信
部９２４において加工され，あるいはそのまま状態で，
管理サーバ９１０の情報処理部９１６に送信される。

【０１１８】（６．情報画像処理プログラムの導入およ
びユーザ登録方法）次に，図９に説明したようなクライ
アント９２０を構成するように，情報画像処理プログラ
ムを管理サーバ９１０からクライアント９２０に導入す
る一実施形態について，図１０〜図１４を参照しながら
説明する。なお，本実施形態は，情報端末装置として
Ｗｉｎｄｏｗｓ ９ｘ， Ｗｉｎｄｏｗｓ ＮＴ， Ｗ
ｉｎｄｏｗｓ ２０００，Ｌｉｎｕｘ など，グラフィ
ック表示が可能なＯＳをサポートしたコンピュータを使
用した場合であって，図示のようなルックアンドフィー
ルを採用する場合を例に挙げているが，本発明はかかる
例に限定されず，適用する情報端末装置やＯＳなどに応
じて，さまざまに変更することが可能であることはいう
までもない。

【０１１９】表示画面１００１は，例えばブラウン管表
示面やＴＦＴ液晶画面や人体に装着する眼鏡に組み込ん
だ表示装置における画面等であって，情報端末装置から
の情報を人間が視覚的に把握できるように作用する。な
お，この図面上，表示画面１００１の境界部分がその表
示デバイスの最外枠となっているが，表示デバイスの中
に当該枠を表示して実施しても構わない。

【０１２０】情報提供ウインドウ１００２は，情報画像
に関連する画像１００３，１００４，１００６や，ユー
ザの気を引くための文字フレーズ１００７等を表示する
フレームである。さらに，この情報提供ウインドウ１０
０２には，ユーザ側のクライアント端末において情報画
像の利用を可能にする情報画像処理装置（情報画像支援
プログラム）をダウンロードするためのボタン１００８
が表示されている。ユーザは，自分のクライアント端末
に情報画像支援プログラムを組み込まない限りは，情報
画像１００３，１００４，１００５を利用することがで
きないので，情報画像１００３，１００４，１００５を
利用したいユーザは，ボタン１００８を操作することに
より，情報画像支援プログラムのダウンロードサイトに
移動することが可能となる。ボタン１００８の操作は，
例えばマウスなどのインタフェース手段の使用が可能な
端末の場合には，マウスで操作可能なポインタ１００９
をボタン１００８に重ねて，クリックなどの所定動作を
行うことにより行うことができる。

【０１２１】図１１は，ボタン１００８の操作により起
動された情報画像支援プログラムのダウンロードサイト
の表示画面１１００を示している。このダウンロードサ
イト１１００は，複数のワンタッチタブ１１０１，１１
０２，１１０３の操作によりアクティブにすることが可
能な複数のフレームから構成されている。図示の例で
は，ユーザ登録用のワンタッチタブ１１０２によりアク
ティブにされたユーザ登録用フレーム１１０４が示され
ている。

【０１２２】ユーザ登録用フレーム１１０４には，ユー
ザ登録に必要な個人情報を記入するサイトに移動するた
めのボタン１１０５や，ユーザに対して登録を促すよう
な文字情報が表示される文字フレーズ１１０６や，情報
画像支援プログラムに関するロゴ１１０７などが表示さ
れる。ユーザは，ワンタッチタブ１１０１，１１０２，
１１０３を操作しながら，必要な情報を獲得し，情報画
像支援プログラムをダウンロードする決断をした場合に
は，ポインタ１１０８を操作して，ボタン１１０５を起
動させ，ユーザ登録用の入力サイトに移動する。

【０１２３】図１２には，ユーザ登録用の入力サイトの
一例が示されている。ユーザ登録用の入力画面１２００
には，情報画像支援プログラムの使用を許可する代わり
に要求されるユーザに関する情報の入力項目が示されて
いる。入力項目は，例えば必須入力項目と任意入力項目
から構成することができる。必須入力項目には，図示の
例では，アルファベットおよび漢字の名前１２０１，１
２０２，電子メールアドレス１２０３などのユーザを識
別するための基礎項目が含まれる。任意入力項目には，
図示の例では，住所１２０４，１２０５，１２０６，電
話番号１２０７，ファックス番号１２０８などの個人情
報が含まれるほか，さらにユーザの嗜好情報を得るため
のアンケート項目１２１０が含まれる。

【０１２４】なお，図示の入力項目は，一例に過ぎず，
入力項目は，情報画像支援プログラムの配布者または管
理者がユーザから収集したいという内容に応じて，任意
に変更することが可能である。図示の例では，情報画像
支援プログラムは，所定情報を入力したユーザに対して
無料で配布されるが，情報画像支援プログラムを有料で
配布する構成の場合には，ユーザのクレジット番号を入
力させたり，あるいは所定の集金サイトにリンクさせた
りすることができる。

【０１２５】また，ユーザ登録用の入力画面１２００の
下方には，確認ボタン１２１１およびリセットボタン１
２１２が配されている。ユーザが必要項目の入力を終
え，次のステップに進みたい場合は，確認ボタン１２１
１を操作する。これに対してユーザが入力した内容を消
去したいと欲する場合には，リセットボタン１２１２を
操作する。

【０１２６】図１３は，図１２に示すユーザ登録用の入
力画面１２００の確認画面１３００が示されている。こ
の確認画面１３００には，図１２に示すユーザ登録用に
入力画面１２００において，ユーザが入力した情報１３
０１が表示される。ユーザは，この画面で自分が入力し
た情報１３０１を確認し，表示されている内容で登録を
行いたい場合には，送信ボタン１３０２を操作する。こ
れに対して，確認画面１３００において，誤りを発見し
た場合や，情報の登録を行いたくない場合には，リセッ
トボタン１３０３を操作して，入力した内容を消去する
ことができる。

【０１２７】図１４には，ユーザ登録が完了した旨の告
知画面１４００が示されている。告知画面１４００に
は，登録完了に関するメッセージ１４０１とともに，ダ
ウンロードボタン１４０２が表示されている。そして，
ユーザはダウンロードボタン１４０２を操作することに
より，管理サーバ９１０が提供する情報画像支援プログ
ラムを自己のクライアント９２０の所定の格納場所にダ
ウンロードすることができる。さらに，ユーザはクライ
アント９２０において，ダウンロードした情報画像支援
プログラムに予め含まれているインストールプログラム
を起動することにより，クライアント９２０に情報画像
支援プログラムをインストールし，かくして自己のクラ
イアント９２０において，情報画像を表示および操作す
ることが可能となる。

【０１２８】（７．管理サーバの動作の一例）次に図１
５および図１６を参照しながら，管理サーバ９１０（１
１６）におけるユーザ情報および操作情報の処理法法の
一例について説明する。

【０１２９】まず管理サーバ９１０のユーザ情報登録部
９１４では，情報画像を利用するクライアント９２０
（１２０）に関するユーザ情報を取得する（Ｓ１５１
０）。ユーザ情報の取得は，情報画像をクライアント側
で使用可能にする情報画像処理プログラムをユーザがク
ライアントに組み込む際に，ユーザ登録を促すことに取
得することが可能である。この他にも，ユーザが情報画
像を操作する際に，ユーザ登録を促すことにより取得す
ることも可能である。

【０１３０】このようにして獲得されたユーザ情報は，
情報処理部９１６において統計的に処理される。例えば
図１６に示す情報テーブルを例に挙げて説明すれば，情
報画像のユーザは，住所別，年齢別，性別，収入別など
の分類項目に応じて分類され階層化することが可能であ
る。

【０１３１】管理サーバ９１０は，以上のようにユーザ
情報を取得し分類して待機しているが，この間，情報画
像公開サーバ１１４およびクライアント１２０間では情
報画像の流通がお粉されている。クライアントにおいて
情報画像が取得されその情報画像が操作されると，管理
サーバ９１０にもその操作情報が送られてくるので，管
理サーバ９１０の情報処理部９１６は送られてきた操作
情報を取得する（Ｓ１５１４）。

【０１３２】このようにして取得された操作情報は，情
報処理部９１６において統計的に処理される。図１６に
示す情報テーブルを例に挙げれば，情報画像ファイルと
して「ＤＶＤカメラ」，「デジタルカメラ」，「ＭＤプ
レーヤ」，「ＭＰＥＧプレーヤ」，「メモリカード」が
情報画像公開サーバ１１４に登録されている場合に，各
情報画像ファイルに対するアクセス数（図示の例では，
クリック数によって評価されている）を，ユーザ分類
（例えば，「東京居住者」，「２０代」，「男性」，
「年収５００万円以上」などの基準）に応じて集計す
る。もちろん，これらの数値の任意の論理和または論理
積を集計することも可能である。

【０１３３】こうして統計的に加工されたユーザ情報お
よび操作情報は，貴重なマーケッティング情報なので，
情報提供者や情報公開サーバ，あるいはこれらのマーケ
ッティング情報を必要とする配布対象者に有料でまたは
無料で提供される（Ｓ１５１８）。マーケッティング情
報の提供対象や提供方法については，採用されるビジネ
スモデルに応じて，各種方法を採用することが可能であ
るが，クライアントにおける操作情報の統計的処理を含
む以上，本発明の技術的範囲に属するものと了解され
る。

【０１３４】次いで，情報処理部９１６において処理さ
れたマーケッティング情報その他の情報に応じて課金処
理部９１８が課金処理が行われる（Ｓ１５２０）。課金
処理については，本発明にかかる情報画像利用システム
等を採用するビジネスモデルに応じてさまざまな形態が
考えられる。

【０１３５】課金処理は，マーケッティング情報を媒介
として行うことができる。例えば，管理サーバ１１６
は，情報提供者１１２，情報画像公開サーバ１１４，あ
るいは広告代理店などのサーチャに対してマーケッティ
ング情報を提供する代価として課金するシステムが考え
られる。この場合には，マーケッティング情報の量ある
いは加工程度に応じて異なる課金料率を課すようなビジ
ネスモデルを考えることが可能である。

【０１３６】課金処理は，マーケッティング情報に基づ
いて，課金料率を決定し，その課金料率に応じて，情報
提供者１１２，情報画像公開サーバ１１４，あるいはク
ライアント１２０に対して課金するシステムが考えられ
る。この場合には，情報画像の実際の操作情報に基づい
て課金が行われるので，課金対象者にストレスを与えな
い合理的な課金処理を行うビジネスモデルを構築するこ
とが可能である。

【０１３７】（８．情報画像利用システムの動作例）次
に，図１７を参照しながら，クライアントにおける情報
画像の操作情報に基づいて課金を行う情報画像処理シス
テム１７００の情報および処理の流れについて説明す
る。なお情報画像処理システム１７００を構成する情報
提供者１１２，管理サーバ１１６，情報画像公開サーバ
１１４，クライアント１２０については，それぞれ図１
に関連して説明した通りであり，ここでは重複説明を省
略する。

【０１３８】まず情報提供者１１２は，情報画像を生成
し，管理サーバ１１６および情報画像公開サーバ１１４
に情報画像の登録を行う。なお，図示の例では，情報提
供者１１２が，管理サーバ１１６に対して登録を行う構
成を示したが，情報提供者１１２は情報画像公開サーバ
１１４に対してのみ登録を行い，情報画像公開サーバ１
１４側から管理サーバ１１６に対して情報提供者１１２
に関する情報を提供するように構成しても構わない。

【０１３９】情報公開サーバ１１４において情報画像が
掲示されると，クライアント１２０は，任意に情報画像
公開サーバ１１４にアクセスして情報画像を利用するこ
とが可能である（Ｓ１７１２）。しかし，クライアント
１２０の端末において情報画像を表示および操作可能と
するためには，クライアント１２０の端末に情報画像処
理支援プログラムを組み込む必要がある。そのためにク
ライアント１２０は，公開サーバ１１４に対して情報画
像処理支援プログラムのダウンロードを要求し，ユーザ
登録を完了（Ｓ１７１４）した後に，自己の端末に情報
画像処理装置をダウンロードする（Ｓ１７１６）。その
後，クライアント１２０は，情報画像を操作して，情報
画像により誘導されながら，情報画像公開サーバ１１４
あるいは情報提供者１１２を行き来して，所望の情報を
得ることが可能である（Ｓ１７１８）。

【０１４０】さらに，クライアント１２０における情報
画像の操作情報は，管理サーバ１１６に送信されて（Ｓ
１７２０），管理サーバ１１６で取得され記録される
（Ｓ１７２２）。さらに管理サーバ１１６側では，収集
したユーザ情報と操作情報に対して所定の統計的処理を
施し（Ｓ１７２４），そのデータを加工してマーケッテ
ィング情報（Ｓ１７２６）を獲得する。このようにし
て，形成されたマーケッティング情報は，所定のルート
を介して，情報画像提供者１１２，あるいは情報画像公
開サーバ１１４，あるいは広告代理店などに提供され
る。

【０１４１】さらに，管理サーバ１１６では，情報処理
部において情報処理部９１６において処理されたマーケ
ッティング情報などの情報に基づいて，情報提供者１１
２あるいは情報公開サーバ１１４，あるいはその他の第
三者に対して所定の課金処理を施すことが可能である。

【０１４２】（８．プログラムの流通）以上の実施形態
において実現される管理サーバやクライアント（情報端
末装置等を含む）の機能は，すべてソフトウェアによっ
て実現することが可能である。このため，必要なソフト
ウェアは，プログラムを記録したＣＤ−ＲＯＭ，ＤＶＤ
−ＲＯＭなどの記録媒体によって，流通させることが可
能である。

【０１４３】以上，添付図面を参照しながら本実施の形
態にかかる情報画像利用システム等の好適な実施形態に
ついて説明したが，本発明はかかる例に限定されない。
当業者であれば，特許請求の範囲に記載された技術的思
想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し
得ることは明らかであり，それらについても当然に本発
明の技術的範囲に属するものと了解される。

【０１４４】

【発明の効果】以上説明したように，本発明によれば，
クライアントにおける情報画像の操作情報を統計的に処
理することが可能なので，質の高いマーケッティング情
報を得ることが可能である。特に，クライアントにおけ
る情報画像処理装置のユーザと関連付けれて上記操作情
報を統計的に処理すれば，さらに経済的価値の高いマー
ケッティング情報を得ることができる。かかるマーケッ
ティング情報は，情報提供者などに配布するほか課金処
理にも適用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本願発明の実施の一形態にかかる情報画像利
用システムの概略的なシステム構成図である。

【図２】 本願発明の実施の一形態にかかる情報画像の
概略を示す構成図である。

【図３】 本願発明の実施の一形態にかかる情報画像の
概略を示す別の構成図である。

【図４】 本願発明の実施の一形態にかかるクライアン
トにおいて実現される管理領域の概略的な説明図である

【図５】 本願発明の実施の一形態にかかるクライアン
トにおいて実現される第１管理領域から第２管理領域へ
の情報画像の登録を行うためのドラッグアンドドロップ
操作の一例を示す説明図である。

【図６】 本願発明の実施の一形態にかかるクライアン
トにおいて実現される第１管理領域から第２管理領域へ
の情報画像の登録を行うための他の例を示す説明図であ
る。

【図７】 本願発明の実施の一形態にかかるクライアン
トにおいて実現される第１管理領域から第２管理領域へ
の情報画像の登録を行うためのさらに他の例を示す説明
図である。

【図８】 本願発明の実施の一形態にかかるクライアン
トにおいて実現される第１管理領域から第２管理領域へ
の情報画像の登録を行うためのさらに他の例を示す説明
図である。

【図９】 本願発明の実施の一形態にかかる管理サーバ
とクライアントの関係を示すシステム構成図である。

【図１０】 本願発明の実施の一形態にかかる情報画像
処理装置のダウンロード操作の一例を示す説明図であ
る。

【図１１】 本願発明の実施の一形態にかかる情報画像
処理装置のダウンロード操作の一例を示す説明図であ
る。

【図１２】 本願発明の実施の一形態にかかる情報画像
処理装置のダウンロード操作の一例を示す説明図であ
る。

【図１３】 本願発明の実施の一形態にかかる情報画像
処理装置のダウンロード操作の一例を示す説明図であ
る。

【図１４】 本願発明の実施の一形態にかかる情報画像
処理装置のダウンロード操作の一例を示す説明図であ
る。

【図１５】 本願発明の実施の一形態にかかる管理サー
バにおける動作を示す流れ図である。

【図１６】 本願発明の実施の一形態にかかる管理サー
バにおいて生成されるマーケッティング情報の一例を示
す情報テーブルである。

【図１７】 本願発明の実施の一形態にかかる情報画像
処理システムの情報フローを示す説明図である。

【符号の説明】

１００ 情報画像利用システム １１２ 情報提供者 １１４ 情報画像公開サーバ １１６，９１０ 管理サーバ １２０，９２０ 情報受信者（クライアント） １３０，９３０ ネットワーク ９１２ 情報画像処理装置の提供部 ９１４ ユーザ情報登録部 ９１６ 情報処理部 ９１８ 課金処理部 ９２２ Ｗｅｂブラウザ管理部 ９２４ 情報画像処理部 ９２６ ユーザ情報送信部 ９２８ 操作情報送信部 ９３０ 情報画像表示及び操作部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八田 斉明 東京都中央区新川２−20−８ ビジョンア ーツ株式会社内 (72)発明者 藤川 泰文 東京都中央区新川２−20−８ ビジョンア ーツ株式会社内 (72)発明者 渡辺 智明 東京都品川区北品川４丁目７番35号 サイ バージーンドットコム株式会社内 Ｆターム(参考） 5B049 BB11 BB49 CC02 CC36 EE00 FF03 GG00 GG04 GG07 GG09

Claims (14)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 情報提供者に，画像情報と操作者をして
   該画像情報に基づいて所定の動作を引き起こす関連情報
   とをひとつの取り扱い単位とした情報画像を情報公開サ
   ーバに登録させ，前記情報画像に従ってネットワークを
   介して接続されたクライアントを前記情報提供者の所望
   する情報に誘導する情報画像利用システムにおいて，前
   記クライアントにおける前記情報画像の操作に関する操
   作情報を収集する操作情報収集手段と，前記操作情報を
   統計的に処理して管理するユーザ情報管理手段と，を備
   えたことを特徴とする，情報画像利用システム。
2. 【請求項２】 前記ユーザ情報管理手段は，前記クライ
   アントにおいて前記情報画像を表示および操作可能にす
   る情報画像処理装置に関するユーザ情報を収集し，該ユ
   ーザ情報と操作情報を関連付けて管理することを特徴と
   する，請求項１に記載の情報画像利用システム。
3. 【請求項３】 さらに，前記ユーザ情報管理手段により
   管理されるユーザ情報に基づいて課金処理を行う課金処
   理手段を設けたことを特徴とする，請求項１に記載の情
   報画像利用システム。
4. 【請求項４】 画像情報と操作者をして該画像情報に基
   づいて所定の動作を引き起こす関連情報とをひとつの取
   り扱い単位とした情報画像をクライアントにおいて使用
   可能にする情報画像処理装置において，前記クライアン
   トにおける前記情報画像の操作に関する操作情報をネッ
   トワークを介してユーザ情報管理サーバに提供する操作
   情報提供手段を備えたことを特徴とする，情報画像処理
   装置。
5. 【請求項５】 前記操作情報提供手段は，前記情報画像
   処理装置のユーザに関する情報と前記操作情報とを関連
   付けて前記ネットワークを介して前記ユーザ情報管理サ
   ーバに提供することを特徴とする，請求項４に記載の情
   報画像処理装置。
6. 【請求項６】 画像情報と操作者をして該画像情報に基
   づいて所定の動作を引き起こす関連情報とをひとつの取
   り扱い単位とした情報画像のユーザ情報管理サーバであ
   って，前記クライアントにおける前記情報画像の操作に
   関する操作情報を収集する操作情報収集手段と，前記操
   作情報を統計的に処理して管理するユーザ情報管理手段
   と，を備えたことを特徴とする情報画像のユーザ情報管
   理サーバ。
7. 【請求項７】 前記ユーザ情報管理手段は，前記クライ
   アントにおいて前記情報画像を表示および操作可能にす
   る情報画像処理装置に関するユーザ情報を収集し，該ユ
   ーザ情報と操作情報を関連付けて管理することを特徴と
   する，請求項６に記載の情報画像のユーザ情報管理サー
   バ。
8. 【請求項８】 さらに，前記ユーザ情報管理手段により
   管理されるユーザ情報に基づいて課金処理を行う課金処
   理手段を設けたことを特徴とする，請求項６に記載の情
   報画像のユーザ情報管理サーバ。
9. 【請求項９】 クライアントをして請求項４の情報画像
   処理装置として機能させるプログラムを保持するプログ
   ラム記録媒体
10. 【請求項１０】 クライアントをして請求項５の情報画
    像処理装置として機能させるプログラムを保持するプロ
    グラム記録媒体。
11. 【請求項１１】 管理サーバをして請求項６に記載のユ
    ーザ情報管理サーバとして機能させるプログラムを保持
    するプログラム記録媒体。
12. 【請求項１２】 管理サーバをして請求項７に記載のユ
    ーザ情報管理サーバとして機能させるプログラムを保持
    するプログラム記録媒体。
13. 【請求項１３】 管理サーバをして請求項８に記載のユ
    ーザ情報管理サーバとして機能させるプログラムを保持
    するプログラム記録媒体。
14. 【請求項１４】 管理サーバをして請求項９に記載のユ
    ーザ情報管理サーバとして機能させるプログラムを保持
    するプログラム記録媒体。