JP2002041483A - 情報配信システム、情報配信装置および記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】暗号キーがなければ復号不能な状態で配信情報
を記録媒体に記録させるようにする。 【解決手段】プロバイダ用装置４００は、映画情報配信
装置３００から送信された、携帯端末装置１００から配
信指定された暗号化情報を受信して記憶し、次いで、ダ
ウンロード用端末装置６００を用いて、プロバイダ用装
置４００に記憶させた暗号化配信情報をダウンロードさ
せてＤＶＤＲＡＭ１０に記録させる。したがって、ユー
ザーは携帯端末装置１００を用いて配信指定を行えば、
暗号キーがなければ復号不能な状態で配信情報をＤＶＤ
ＲＡＭ１０に記録させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、映画等の各種の情
報を配信する情報配信システム、その情報配信装置およ
びそのための処理プログラムを記録した記録媒体に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】近年、映画館まで足を運んで映画鑑賞を
行う煩わしさから、いわゆるビデオレンタル屋まで足を
運んでビデオをレンタルし、これを家庭内で鑑賞するこ
と等で余暇を楽しむ者が増加している。

【発明が解決しようとする課題】確かに、レンタルビデ
オは映画館まで足を運びよりも気ままに所望の映画鑑賞
を行うことができるものの、やはり、レンタルビデオ屋
まで足を運ぶ煩わしさは残るといった問題があった。ま
た、映画情報を配信するシステムによってこのような煩
わしさを解消することも提案されているが、単に映画情
報を配信するだけでは違法コピー等が横行してしまった
り、また、全配信情報ではなくそれを分割した分割情報
単位での課金が行ってもらいたいといった要望もあっ
た。

【０００３】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたもので、配信指定を携帯端末装置で行
いこれに対する実際の配信情報は記録媒体に記録させこ
れを移動体等に搭載された個人用端末装置で復号するよ
うにした情報配信システム、その情報配信装置およびそ
のための処理プログラムを記録した記録媒体を提供する
ことを目的とする。

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、情報配信を行う情報配信システムであっ
て、携帯端末装置から配信指定された配信対象となる情
報を暗号化したものを（暗号化配信情報）送信する情報
配信装置と、前記送信されてきた暗号化配信情報を記憶
するプロバイダ用装置と、前記プロバイダ用装置に記憶
させた前記暗号化配信情報をダウンロードして記録媒体
に記録させるダウンロード用端末装置と、を備えるよう
にした。

【０００４】この発明によれば、プロバイダ用装置は、
情報配信装置から送信された、携帯端末装置から配信指
定された暗号化情報を受信して記憶し、次いで、ダウン
ロード用装置を用いて、プロバイダ用装置に記憶させた
暗号化配信情報をダウンロードして記録媒体に記録させ
る。したがって、暗号キーがなければ配信情報を復号不
能な状態で配信情報を記録媒体に記録させることがで
き、後にこれを復号できる。

【０００５】また、請求項２に係る発明は、請求項１に
記載の情報配信システムにおいて、前記情報配信装置
は、前記配信対象となる情報を複数に分割し、分割した
夫々の情報に対して異なる暗号キーで暗号化（分割暗号
化配信情報）して送信する手段を備え、前記プロバイダ
用装置は、送信されてきた分割暗号化情報の夫々を記憶
する手段を備えたことを特徴とするので、不正コピーを
防止することができたり、分割暗号化情報単位での課金
が可能になったりする。

【０００６】また、請求項３に係る発明は、請求項１お
よび２の内のいずれか一項に記載の情報配信システムに
おいて、前記記録媒体に記録されている分割暗号化情報
を読み出して復号再生する個人用端末装置を備えたこと
を特徴としているので、個人用端末装置によって分割暗
号化情報群を復号再生することができる。

【０００７】また、請求項４に係る発明は、前記個人用
端末装置は、前記記録媒体から読み出される分割暗号化
配信情報の夫々に対して、分割暗号化配信情報に対する
暗号キーの送信を依頼する解除依頼信号を前記情報配信
装置側に送信する度に順次得られる暗号キーで順次復号
を行っていく手段を備えたことを特徴とするので、個人
用端末装置は分割暗号化情報単位で暗号キーを得て順次
復号を行っていく必要があり、不正コピーを防止するこ
とができたり、分割暗号化情報単位での課金が可能にな
ったりする。

【０００８】また、請求項５に係る発明は、請求項３お
よび４の内のいずれか一項に記載の情報配信システムに
おいて、前記個人用端末装置は、前記情報配信装置と所
要の情報を通信可能に前記携帯端末装置を接続可能に構
成され、前記記録媒体から読み出される分割暗号化配信
情報の夫々に対して、前記携帯端末装置を介して前記解
除依頼信号を前記情報配信装置側に送信する度に順次前
記携帯端末装置を介して得られる暗号キーで順次復号を
行っていく手段を備えたことを特徴とするので、携帯端
末装置を個人用端末装置に接続することによって、解除
依頼信号や暗号キーの送受信を容易に行うことができ
る。なお、この接続は有線でも良いし無線でも良い。

【０００９】また、請求項６に係る発明は、請求項１、
２および３の内のいずれか一項に記載の情報配信システ
ムにおいて、前記個人用端末装置は、前記順次復号を施
して行った情報を順次その出力部に表示していくと共
に、出力終了した復号情報を強制消去していく手段を備
えたことを特徴としているので、復号情報の不正コピー
を減少させることができる。

【００１０】また、請求項７に係る発明は、情報配信を
行うための情報配信装置であって、携帯端末装置から配
信指定された配信対象となる情報を複数に分割した夫々
を暗号化したもの（分割暗号化配信情報）を所定のプロ
バイダ用装置に送信する手段と、移動体に搭載された個
人用端末装置に接続された前記携帯端末装置を介して得
られる分割暗号化配信情報に対する暗号キーの送信を依
頼する解除依頼信号を受信する度に、順次暗号キーを前
記携帯端末装置を介して前記個人用端末装置側に送信し
ていく手段と、を備えた情報配信装置である。なお、こ
の接続は有線でも良いし無線でも良い。

【００１１】この発明によれば、携帯端末装置から配信
指定された配信対象となる情報を複数に分割した夫々を
暗号化したもの（分割暗号化配信情報）を所定のプロバ
イダ用装置に送信することによって分割暗号化配信情報
をプロバイダ用装置に記憶させる。次いで、移動体に搭
載された個人用端末装置に接続された携帯端末装置を介
して得られる分割暗号化配信情報に対する暗号キーの送
信を依頼する解除依頼信号を受信する度に、順次暗号キ
ーを携帯端末装置を介して個人用端末装置側に送信して
いくので、移動体で移動されながらも個人用端末装置
は、分割暗号化配信情報単位で暗号キーを得て順次復号
を行っていって情報復号を行うことが可能になる。した
がって、不正コピーを厳重に防止することができたり、
分割暗号化配信情報単位での課金等が可能になったりす
る。

【００１２】また、請求項８に係る発明は、請求項７に
記載の情報配信装置において、前記個人用端末装置に接
続されていない状態の前記携帯端末装置に、前記配信対
象となる情報が前記個人用端末装置に配信可能となる時
刻を通知する手段を備えたことを特徴としているので、
ユーザーは携帯端末装置を用いて配信可能となる時刻を
容易に把握することができる。

【００１３】また、請求項９に係る発明は、請求項７お
よび８の内のいずれか一項に記載の情報配信装置におい
て、前記配信対象となる情報は、映画に関する情報であ
ることを特徴としているので、映画に関する情報配信を
受けることができる。

【００１４】そして、請求項９に係る発明は、情報配信
を行うための情報配信装置を動作させるための処理プロ
グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
であって、携帯端末装置から配信指定された配信対象と
なる情報を複数に分割した夫々を暗号化したもの（分割
暗号化配信情報）を所定のプロバイダ用装置に送信する
処理と、移動体に搭載された個人用端末装置に接続され
た前記携帯端末装置を介して得られる分割暗号化配信情
報に対する暗号キーの送信を依頼する解除依頼信号を受
信する度に、順次暗号キーを前記携帯端末装置を介して
前記個人用端末装置側に送信していく処理と、を含む処
理を実行させるための処理プログラムを記録した記録媒
体である。

【００１５】この発明によれば、コンピュータが処理プ
ログラムを実行することによって各処理が実行されるの
で、移動体に搭載された個人用端末装置は、分割暗号化
配信情報単位で暗号キーを得て順次復号を行っていくこ
とになるため、例えば分割暗号化配信情報単位での課金
等が可能になる。

【００１６】このような記録媒体としては、ＲＯＭ、半
導体ＩＣ等の半導体記録媒体、ＤＶＤＲＯＭ、ＣＤＲＯ
Ｍ等の光記録媒体、フレキシブルディスク等の磁気記録
媒体、ＭＯ等の光磁気記録媒体等のデジタルコンテンツ
の記録、読み出しが可能な記録媒体が挙げられる

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。

【００１７】（構成）図１は、本発明の実施の形態の映
画情報配信システム１のブロック構成図である。この映
画情報配信システム１は、ユーザーが所有する携帯端末
装置１００と、携帯端末用サーバー装置２００と、映画
に関する情報を配信する映画情報配信３００と、インタ
ーネットプロバイダ側に設置されるプロバイダ用装置４
００と、記録媒体に暗号化された映画配信情報をダウン
ロードさせるダウンロード用端末装置６００と、を備え
る。

【００１８】さらに、本システムは、車両等の移動体に
搭載された個人用端末装置４００を有していて、これら
の各装置は所要の情報を通信可能に図示しない通信網に
よって接続されている。なお、携帯端末装置１００は、
当然に複数台使用可能であるが、説明の容易化のため１
台として説明する。また、映画情報配信装置３００とプ
ロバイダ用装置４００とは大容量通信が可能なように専
用線で接続されている。

【００１９】図２は、映画情報配信装置３００のブロッ
ク構成図である。この映画情報配信装置３００は、処理
プログラムに従った動作を行うＣＰＵ等で実現される処
理部３１０と、マウス等の入力デバイスで実現できる入
力部３２０と、ＣＲＴ等の表示デバイスで実現できる出
力部３３０と、ＨＤ等で実現できるＤＢ（データーベー
ス）３４０とを備えている。このＤＢ３４０には、テー
ブル群３５０が格納されており、このテーブル群３５０
を構成する各テーブルの参照、更新等は、処理部３１０
によって行われるようになっている。

【００２０】図７、図８は、テーブル群３５０を構成す
る各テーブルの説明図である。図７に示す映画情報用テ
ーブル３５１は、映画タイトルと、この映画タイトルの
映画情報データをプロバイダ用装置４００に配信する際
に要する配信時間と、この映画タイトルの映画の映画情
報データと、スクランブルキーデータとを対応付けて記
憶している。

【００２１】図９に示すように、映画情報データＡは、
Ａ１、Ａ２、…からＡｎまで複数に分割されていて、夫
々の分割データは異なるスクランブルキーＳＫ１、ＳＫ
２、…、ＳＫｎでスクランブルされている。なお、スク
ランブルキーとしては例えば携帯端末装置ＩＤと映画Ｉ
Ｄ（映画タイトルに対してユニークに付与される映画識
別子）と日付と、データ番号とを合成したものとするこ
とが考えられるが、これには限られない。

【００２２】図８に示すプロバイダ指定用テーブル３５
２は、携帯端末装置１００の識別子である携帯端末ＩＤ
と、この携帯端末装置１００に対して登録されているプ
ロバイダに関する情報であるプロバイダ情報とを対応付
けて記憶している。プロバイダ情報としては、この携帯
端末装置１００のユーザーが契約しているプロバイダ用
装置４００のアドレス情報等が含まれている。図８に示
す例では、携帯端末ＩＤ「０００００００１」のユーザ
ーに対してはアドレスＸのプロバイダ用装置４００に所
要の情報を送信するように設定されている。

【００２３】次に、図３のブロック構成図を参照して、
携帯端末装置１００の構成を説明する。この携帯端末装
置１００は、処理プログラムに従った動作を行うＣＰＵ
等で実現される処理部１１０と、操作ボタン等で実現で
きる操作部１２０と、カラー液晶ディスプレイ等の表示
デバイスで実現できる表示部１３０と、情報を記憶可能
な記憶部１４０と、他の装置との接続を行うためのＩ／
Ｆ（インターフェイス）１５０とを備えている。より具
体的には、操作部１２０のボタン操作によって、表示部
１３０に表示させる各種の項目等を操作していくことに
よって所要の操作を行えるように構成されている。

【００２４】なお、携帯端末装置１００を用いると、図
１の構成において厳密に記載すると、基地局等の中継装
置が必要となるが、本発明の主要部の理解の容易化のた
めに敢えて基地局等の中継装置を図示せずに説明する。

【００２５】また、図４に示すように、インターネット
上に設置されるプロバイダ用の端末装置であるプロバイ
ダ用装置４００は、記録媒体に記録されたプログラムに
したがった処理を行うＣＰＵ等で実現される処理部４１
０と、マウス等で実現される入力部４２０と、ＣＲＴ等
で実現される出力部４３０と、ＨＤ等で実現されるスト
レージ部４４０とを備えている。処理部３１０は、後に
説明するような動作を行うように構成されており、ま
た、ストレージ部４４０には映画情報配信装置３００か
ら送信されてくる映画情報データの記憶エリアである配
信情報格納エリア４５０が形成されている。

【００２６】また、図５に示すように、ユーザー所有の
車両等の移動体に搭載されてユーザーが使用可能な個人
用端末装置５００は、記録媒体に記録されたプログラム
にしたがった処理を行うＣＰＵ等で実現される処理部５
１０と、マウス等で実現される入力部５２０と、ＣＲＴ
等で実現される出力部５３０と、ＨＤ等で実現される記
憶部５４０と、アダプタ部５５０と、ＤＶＤＲＡＭ１０
への情報アクセスが可能なＤＶＤドライブ５６０とを備
えている。処理部４１０は、後に説明するような動作を
行うように構成されている。また、アダプタ部５５０
は、先に説明した携帯端末装置１００のＩ／Ｆ部１５０
が着脱自在になっていて、アダプタ部５５０とＩ／Ｆ部
１５０が接続された状態で、個人用端末装置５００と映
画情報配信装置３００とが所要の情報を通信可能とな
る。

【００２７】また、図６に示すように、ダウンロード用
端末装置６００は、記録媒体に記録されたプログラムに
したがった処理を行うＣＰＵ等で実現される処理部６１
０と、マウス等で実現される入力部６２０と、ＣＲＴ等
で実現される出力部６３０と、ＤＶＤＲＡＭ１０への情
報アクセスが可能なＤＶＤドライブ６４０とを備えてい
る。処理部６１０は、後に説明するような動作を行うよ
うに構成されている。

【００２８】次に、図１０に示す通信シナリオと、図１
１に示す携帯端末装置１００の表示部１３０の表示画面
の変遷図とを参照して動作を説明する。

【００２９】（動作）図１１（ａ）に示すように、表示
部１３０の表示エリア１３１に各種メニューが表示され
ている場合において、ユーザーが操作部１２０の操作に
よって、項目「映画情報配信」を選択する。すると、携
帯端末装置１００の処理部１１０は、映画情報配信メニ
ューを選択したことを示す映画情報配信メニュー選択情
報と携帯端末ＩＤとを映画情報配信装置３００に送信す
る（ステップＳ１０００）。

【００３０】これに応答して、映画情報配信装置３００
の処理部３１０は、映画情報用テーブル３５１の映画タ
イトルを総て索出して、これを携帯端末装置１００に送
信する（ステップＳ１０１０）。これに応答して、処理
部１１０は、図１０（ｂ）に示すような画面を表示部１
３０に表示する。この表示画面では、受信されたタイト
ルとタイトルの選択エリアと予約ボタン１３３とが表示
されている。

【００３１】ユーザーは鑑賞したい映画タイトルに対応
する選択エリア１３２を操作部１２０にてチェック操作
して予約ボタン１３２を選択すると、処理部１１０は、
予約選択した映画タイトルを示す予約タイトル選択情報
を映画情報配信装置３００に送信する（ステップＳ１０
２０）。

【００３２】これに応答して、処理部３１０は、映画情
報用テーブル３５１を参照して、この予約選択された映
画タイトルに対する配信時間を索出し、これを現時刻に
加えたもの（上映可能時刻）を携帯端末装置１００に送
信すると共に、プロバイダ指定用テーブル３５２を参照
して、先に受信した携帯端末ＩＤに対するプロバイダ情
報を携帯端末装置１００に送信する（ステップＳ１０３
０）。これに応答して、処理部１１０は、図１０（ｃ）
に示すように表示部１３０に上映可能時刻やプロバイダ
ー情報を表示する。

【００３３】したがって、個人用端末端末装置５００に
接続されていない状態の携帯端末装置１００に、配信対
象となる情報が個人用端末装置５００に配信可能となる
時刻を通知するので、ユーザーは携帯端末装置１００を
用いて配信可能となる時刻を容易に把握することができ
る。

【００３４】次に、処理部３１０は、映画情報用テーブ
ル３５１を参照して、予約指定された映画タイトルに対
する映画情報データを専用線を介して、プロバイダ用装
置４００に送信する（ステップＳ８４０）。処理部３１
０は、この際、プロバイダ指定用テーブル３５２を参照
して、先に受信した携帯端末ＩＤに対応するプロバイダ
ー情報で指定されるアドレスのプロバイダ用装置４００
に対して映画情報データを携帯端末ＩＤと共に送信す
る。

【００３５】これに応答して、処理部４１０は受信した
映画情報データを配信情報格納エリア４５０に格納す
る。図９に示すような映画情報データＡがプロバイダ用
装置４００に送信された場合には、先に説明したように
分割データを夫々異なるスクランブルキー（ＳＫ１、Ｓ
Ｋ２、…、ＳＫｎ）で暗号化されたデータＡ１、Ａ２、
…、Ａｎが配信情報格納エリア４５０に格納され、さら
に携帯端末ＩＤはこれに対応付けてストレージ部４４０
に格納される。かくして、プロバイダ用装置４０が記憶
する映画情報へのアクセスが可能になる。

【００３６】次に、ユーザーは、ダウンロード用端末装
置６００のＤＶＤドライブ６４０にＤＶＤＲＡＭ１０を
装着する。そして、ユーザーが入力部６２０を操作して
ＵＲＬを入力してブラウジング動作を行わせると、処理
部４１０から表示画面情報が送信されてくる。処理部６
１０がこれを用いてその出力部６３０の表示エリア６３
１にダウンロード用メニューを表示させて（図１２
（ａ）参照）、ユーザーが所有する携帯端末装置１００
の携帯端末ＩＤをエリア６３２に入力して、送信ボタン
６３３を選択すると、処理部６１０は携帯端末ＩＤをダ
ウンロード用端末装置６００に送信する。

【００３７】すると、処理部４１０は、携帯端末ＩＤに
関連付けて、配信情報格納エリア４５０に格納されてい
る映画情報データをダウンロード用端末装置６００にダ
ウンロードする。この時、処理部６１０は図１２（ｂ）
に示すような表示画面を出力部６３０に表示して、さら
に、ダウンロード終了時には図１２（ｃ）に示すような
表示画面を出力部６３０に表示する。このダウンロード
された暗号化映画情報はＤＶＤＲＡＭ１０に記録される
ことになる。

【００３８】次に、ユーザがこのＤＶＤＲＡＭ１０を個
人用端末装置５００のＤＶＤドライブ５６０に装着し、
携帯端末装置１００のＩ／Ｆ１５０を個人用端末装置５
００のアダプタ部５５０と接続して（図１の点線にて図
示）、個人用端末装置５００と映画情報配信装置３００
と携帯端末用サーバー装置３００を介して相互に所要の
情報を通信可能とする。

【００３９】次に、ユーザーは、入力部５２０を操作し
て復号再生を指示すると、処理部５１０が、ＤＶＤＲＡ
Ｍ１０に記録された暗号化映画情報を復号するための処
理を実行する。そして、この際の処理が本発明の主要部
であるため、これを図１３を参照して説明する。

【００４０】まず、携帯端末装置１００の操作部１１０
を操作して予め定められた番号（例えば映画情報配信装
置３００に対して予め設定されている電話番号）への電
話を行う。次いで、処理部５１０は、図１３（ａ）に示
すように、所定間隔で解除依頼信号を接続された携帯端
末装置１００を介して映画情報配信装置３００に送信す
る。これに応答して、処理部３１０は、映画情報用テー
ブル３５１を参照して、配信情報格納エリア４５０に格
納されている映画情報データに対応するスクランブルキ
ーを１個ずつ、個人用端末装置５００側に送信していく
（図１３（ｂ）参照）。

【００４１】例えば、映画情報データＡ（Ａ１、Ａ２、
…、Ａｎ）が配信情報格納エリア４５０に格納されてい
る場合には、個人用端末装置５００側から送信される解
除依頼信号を受信する度に順次、スクランブルキーデー
タをＳＫ１、ＳＫ２、…、ＳＫｎとして、個人用端末装
置５００側に送信する。

【００４２】処理部５１０は、このように順次送信され
てくるスクランブルキーＳＫ１、ＳＫ２、…、ＳＫｎを
携帯端末装置１００を介して受信していき、この受信し
たスクランブルキーを用いて順次、ダウンロードされて
くる映画情報データを復号していき、これを記憶部５４
０に格納すると、この記憶部５４０の復号データが処理
部５１０によって出力部５３０に表示出力されて、スク
ランブルが解除された状態で上映される映画を鑑賞する
ことが可能となる（図１３（ｃ）参照）。

【００４３】この際、処理部５１０は、順次復号を施し
て行った情報を順次その出力部５３０に表示していくと
共に、表示終了した復号情報を強制消去していくように
すれば（具体的には復号されて記憶部５４０に記憶され
たデータで上映されたものを順次強制消去していく）、
復号情報の不正コピーを減少させることができる。

【００４４】したがって、プロバイダ用装置４００は、
映画情報配信装置３００から送信された、携帯端末装置
１００から配信指定された暗号化情報を受信して記憶
し、次いで、ダウンロード用端末装置６００を用いて、
プロバイダ用装置４００に記憶させた暗号化配信情報を
ダウンロードさせてＤＶＤＲＡＭ１０に記録させる。し
たがって、暗号キーがなければ復号不能な状態で配信情
報をＤＶＤＲＡＭ１０に記録させることができる。

【００４５】また、映画情報配信装置３００は、配信対
象となる映画情報を複数に分割し、分割した夫々の情報
に対して異なる暗号キーで暗号化（分割暗号化情報）し
て送信し、プロバイダ用装置４００は、送信されてきた
分割暗号化情報の夫々を記憶するので、不正コピーを防
止することができたり、分割暗号化情報単位での課金が
可能になったりする。そして、ＤＶＤＲＡＭ１０に記録
されている分割暗号化情報群を読み出して復号再生する
個人用端末装置５００を備えたので、個人用端末装置５
００によって分割暗号化情報を復号再生することができ
る。

【００４６】また、図９にて説明したように、映画情報
配信装置３００が、配信情報を複数に分割し、分割した
夫々の情報に対して異なるスクランブルキーで暗号化し
て送信し、プロバイダ用装置４００は、送信されてきた
分割暗号化情報の夫々を記憶し、個人用端末装置５００
は、ＤＶＤＲＡＭ１０に記録される暗号化配信情報（分
割暗号化情報）の夫々に対して、分割された暗号化配信
情報に対するスクランブルキーの送信を依頼する解除依
頼信号を映画情報配信装置３００側に送信する度に順次
得られるスクランブルキーで順次復号を行っていくの
で、個人用端末装置５００は、分割暗号化情報単位で暗
号キーを得て順次復号を行っていく必要があるようにな
り、不正コピーを防止することができたり、分割暗号化
情報単位での課金が可能になったりする。

【００４７】そして、移動体に搭載された個人用端末装
置５００が、映画情報配信装置３００と所要の情報を通
信可能に携帯端末装置１００を接続し、ＤＶＤＲＡＭ１
０に記録される分割暗号化配信情報の夫々に対して、携
帯端末装置１００を介して解除依頼信号を映画情報配信
装置３００側に送信する度に順次携帯端末装置１００を
介して得られるスクランブルキーで順次復号を行ってい
くので、携帯端末装置１００を個人用端末装置５００に
接続することによって、解除依頼信号や暗号キーの送受
信を容易に行うことができる。

【００４８】なお、以上の実施の形態の説明にあって
は、配信情報の一例として映画情報を例にとって説明し
たが、映画以外の音楽情報等の各種の情報の配信に対し
て本発明を適用しうることは言うまでもない。

【００４９】図１４は、図１に示す各装置の主要部のハ
ードウエア構成図である。図１４に示す構成では、ＣＰ
Ｕ１４００と、処理プログラム１４１２を記録した記録
媒体としてのＨＤ１４１０と、操作ボタンまたはマウス
１４２０と、液晶ディスプレイまたはＣＲＴ１４３０と
を有し、これらが相互に所要の情報を通信可能にバス１
４４０で接続されている。そして、ＣＰＵ１４００が、
処理プログラム１４１２を実行することによって、以上
説明してきたような各種の動作が実現できる。

【００５０】以上、本発明の実施の形態について説明し
たきたが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、
本発明の実施の形態に対して種々の変形や変更を施すこ
とができる。例えば、携帯端末装置１００の情報の送受
信に際して音通知をして操作を促したりするようにする
こと、プロバイダー情報にプロバイダの住所等を含むよ
うにすること、携帯端末装置１００の操作によってプロ
バイダのアドレスを変更設定可能にすること、携帯端末
装置１００と個人用端末装置５００との接続は有線の他
に赤外線のような無線を利用すること、等の種々の変更
や変形が考えられる。

【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、暗号キーがなければ配信情報を復号不能な状態で記
録媒体に記録させることができ、これを後に復号できる
とい効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態である映画情報配信システム
１のブロック構成図である。

【図２】映画情報配信装置３００のブロック構成図であ
る。

【図３】携帯端末装置１００のブロック構成図である。

【図４】プロバイダ用装置４００のブロック構成図であ
る。

【図５】個人用端末装置５００のブロック構成図であ
る。

【図６】ダウンロード用端末装置６００のブロック構成
図である。

【図７】映画情報用テーブル３５１の説明図である。

【図８】プロバイダ指定用テーブル３５２の説明図であ
る。

【図９】映画情報のデータ構造の説明図である。

【図１０】動作の説明図である。

【図１１】携帯端末装置１００の表示画面の説明図であ
る。

【図１２】ダウンロード用端末装置６００の表示画面の
説明図である。

【図１３】個人用端末装置５００の動作の説明図であ
る。

【図１４】各装置のハードウエア構成図である。

【符号の説明】

１ 映画情報配信システム １００ 携帯端末装置 １１０ 処理部 １２０ 操作部 １３０ 表示部 １４０ 記憶部 １５０ Ｉ／Ｆ ３００ 映画情報配信装置 ３１０ 処理部 ３２０ 入力部 ３３０ 出力部 ３４０ ＤＢ ３５０ テーブル群 ３５１ 映画情報用テーブル ３５２ プロバイダ指定用テーブル ４００ プロバイダ用装置 ４１０ 処理部 ４２０ 入力部 ４３０ 出力部 ４４０ ストレージ部 ４５０ 配信情報格納エリア ５００ 個人用端末装置 ５１０ 処理部 ５２０ 入力部 ５３０ 出力部 ５４０ 記憶部 ５５０ アダプタ部 ５６０ ＤＶＤドライブ ６００ ダウンロード用端末装置 ６１０ 処理部 ６２０ 入力部 ６３０ 出力部 ６４０ ＤＶＤドライブ １４００ ＣＰＵ １４１０ ＨＤ １４１２ 処理プログラム １４２０ 操作ボタン（またはマウス） １４３０ 液晶ディスプレイ（またはＣＲＴ） １４４０ バス

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 情報配信を行う情報配信システムであっ
   て、 携帯端末装置から配信指定された配信対象となる情報を
   暗号化したものを（暗号化配信情報）送信する情報配信
   装置と、 前記送信されてきた暗号化配信情報を記憶するプロバイ
   ダ用装置と、 前記プロバイダ用装置に記憶させた前記暗号化配信情報
   をダウンロードして記録媒体に記録させるダウンロード
   用端末装置と、を備える情報配信システム。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の情報配信システムにお
   いて、 前記情報配信装置は、 前記配信対象となる情報を複数に分割し、分割した夫々
   の情報に対して異なる暗号キーで暗号化（分割暗号化配
   信情報）して送信する手段を備え、 前記プロバイダ用装置は、 送信されてきた分割暗号化情報の夫々を記憶する手段を
   備えた、ことを特徴とする情報配信システム。
3. 【請求項３】 請求項１および２の内のいずれか一項に
   記載の情報配信システムにおいて、 前記記録媒体に記録されている分割暗号化情報を読み出
   して復号再生する個人用端末装置を備えたことを特徴と
   する情報配信システム。
4. 【請求項４】 請求項３に記載の情報配信システムにお
   いて、 前記個人用端末装置は、 前記記録媒体から読み出される分割暗号化配信情報の夫
   々に対して、分割暗号化配信情報に対する暗号キーの送
   信を依頼する解除依頼信号を前記情報配信装置側に送信
   する度に順次得られる暗号キーで順次復号を行っていく
   手段を備えた、ことを特徴とする情報配信システム。
5. 【請求項５】 請求項３および４の内のいずれか一項に
   記載の情報配信システムにおいて、 前記個人用端末装置は、 前記情報配信装置と所要の情報を通信可能に前記携帯端
   末装置を接続可能に構成され、 前記記録媒体から読み出される分割暗号化配信情報の夫
   々に対して、前記携帯端末装置を介して前記解除依頼信
   号を前記情報配信装置側に送信する度に順次前記携帯端
   末装置を介して得られる暗号キーで順次復号を行ってい
   く手段を備えたことを特徴とする情報配信システム。
6. 【請求項６】 請求項３、４および５の内のいずれか一
   項に記載の情報配信システムにおいて、 前記個人用端末装置は、 前記順次復号を施して行った情報を順次その出力部に表
   示していくと共に、出力終了した復号情報を強制消去し
   ていく手段を備えたことを特徴とする情報配信システ
   ム。
7. 【請求項７】 情報配信を行うための情報配信装置であ
   って、 携帯端末装置から配信指定された配信対象となる情報を
   複数に分割した夫々を暗号化したもの（分割暗号化配信
   情報）を所定のプロバイダ用装置に送信する手段と、 移動体に搭載された個人用端末装置に接続された前記携
   帯端末装置を介して得られる分割暗号化配信情報に対す
   る暗号キーの送信を依頼する解除依頼信号を受信する度
   に、順次暗号キーを前記携帯端末装置を介して前記個人
   用端末装置側に送信していく手段と、を備えた情報配信
   装置。
8. 【請求項８】 請求項７に記載の情報配信装置におい
   て、 前記個人用端末装置に接続されていない状態の前記携帯
   端末装置に、前記配信対象となる情報が前記個人用端末
   装置に配信可能となる時刻を通知する手段を備えたこと
   を特徴とする情報配信装置。
9. 【請求項９】 請求項７および８の内のいずれか一項に
   記載の情報配信装置において、 前記配信対象となる情報は、映画に関する情報であるこ
   とを特徴とする情報配信装置。
10. 【請求項１０】 情報配信を行うための情報配信装置を
    動作させるための処理プログラムを記録したコンピュー
    タ読み取り可能な記録媒体であって、 携帯端末装置から配信指定された配信対象となる情報を
    複数に分割した夫々を暗号化したもの（分割暗号化配信
    情報）を所定のプロバイダ用装置に送信する処理と、 移動体に搭載された個人用端末装置に接続された前記携
    帯端末装置を介して得られる分割暗号化配信情報に対す
    る暗号キーの送信を依頼する解除依頼信号を受信する度
    に、順次暗号キーを前記携帯端末装置を介して前記個人
    用端末装置側に送信していく処理と、を含む処理を実行
    させるための処理プログラムを記録した記録媒体。