JP2002039480A - 配管離接合装置 - Google Patents

配管離接合装置

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JP2002039480A
JP2002039480A JP2000221752A JP2000221752A JP2002039480A JP 2002039480 A JP2002039480 A JP 2002039480A JP 2000221752 A JP2000221752 A JP 2000221752A JP 2000221752 A JP2000221752 A JP 2000221752A JP 2002039480 A JP2002039480 A JP 2002039480A
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coupling plate
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plate
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JP2000221752A
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English (en)
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Giichi Hagi
儀一 萩
Katsuhiro Suzuki
勝博 鈴木
Fumihiko Nishibatake
文彦 西畠
Yuji Hayami
祐二 早見
Takaharu Kawase
貴晴 川瀬
Shinji Yamamura
真司 山村
Akihisa Ishio
明久 石尾
Tetsuo Inamoto
哲郎 稲本
Takeshi Nakanishi
毅 中西
Hideo Kobayashi
日出夫 小林
Masahide Sakai
政秀 酒井
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NICHIGOU ENG KK
Taisei Corp
Nikken Sekkei Ltd
Original Assignee
NICHIGOU ENG KK
Taisei Corp
Nikken Sekkei Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地震等の際に配管群の連結部付近に加わる力
を逃がして破壊を防止する機能を備えた配管離接合装置
を提供する。 【解決手段】 固定基礎体FB側の配管と可動建造物M
B側の配管とを離脱/接合する配管離接合装置であっ
て、固定基礎体FB側の配管離接部は、カップリングプ
レート33に取り付けられた配管継手と、エルボ管62
を介して配管継手に接続されて水平方向に設けられたフ
レキシブル管63と、フレキシブル管63に連結された
回転継手64と、回転継手64を介してフレキシブル管
63に連結され、固定基礎体FBに固定された固定管6
5/66を有する配管離接合装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定基台側の配管
と所定の停止位置に位置させた移動基台側の配管とを離
脱/接合する配管離接合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】相対移動可能な2つの建造物(例:基礎
建造物と、該基礎建造物内に設けられた可動建造物(観
客席とトイレや厨房等の付帯設備から成る構造体であり
基礎建造物内を移動可能))に各々配設された配管群を同
時に接続し、及び、同時に離脱させ得る装置としては、
特開平10−205672号公報に記載された装置があ
る。上記配管群は、例えば、圧力が10kg/cm2
度の冷暖房用の水を通す配管、圧力が20kg/cm2
程度の上水道の水を通す配管、トイレ用の中水道の水を
通す配管、圧力が5kg/cm2 以下の下水道の水を通
す配管、圧力が20kg/cm2 程度のスプリンクラー
や圧力が25kg/cm2 程度の放水銃型スプリンクラ
ー等の消火用の水を通す配管等である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】サッカーやテニス等、
多種類のスポーツ用の競技場を単一のグラウンドで兼用
するため、使用対象の競技種目に適合するように観客席
とその付帯設備を移動させ得る設備が望まれている。例
えば、サッカーの場合は広い競技場が必要であるため観
客席等を後退させ、テニスの場合は前進させ得るように
構成された設備である。ここで、付帯設備とは、例え
ば、トイレや食堂や厨房等の設備である。
【0004】上述の付帯設備には、冷暖房用、上水道
用、中水道用、下水道用、消火栓用等の水を通す各種の
配管群が設けられる。このため、競技種目に合わせて観
客席等を移動させて停止させた各位置に於いて、付帯設
備側の各種の配管群を、基礎建造物側の対応する配管群
に連結するための装置が必要となる。
【0005】このような装置では、地震等の際に配管群
の連結部付近に加わる全方向(X,Y,Z)の力を吸収
して変形や破壊を防止する機能が要求される。また、こ
のような装置では、配管内の流体の圧力が管軸方向に作
用する力に十分に抗し得るように、フレキシブルホース
を用いて構成されることが多い連結部付近の配管群にも
十分な強度と柔軟性が要求される。本発明は、これらの
要求に応えることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、固定
基台側の配管と所定の停止位置に位置させた移動基台側
の配管とを離脱/接合する配管離接合装置であって、前
記固定基台側の各配管の離接部は、移動基台側の対応す
る配管継手と離接される配管継手と、該配管継手の管軸
方向に連結された第1のフレキシブル管に対して変向管
を介することで直交方向に設けられた第2のフレキシブ
ル管と、前記第2のフレキシブル管に連結された回転継
手と、前記回転継手を介して前記第2のフレキシブル管
に連結され、前記固定基台に固定された固定管と、を有
することを特徴とする配管離接合装置である。上記に於
いて、回転継手の一端部は変向管に連結され、他端部が
第2のフレキシブル管を介して固定管に連結されるよう
に構成してもよい。また、第2のフレキシブル管の一端
部は変向管に連結され、他端部が回転継手を介して固定
管に連結されるように構成してもよい。請求項2の発明
は、請求項1に於いて、前記固定基台側と前記移動基台
側の各配管継手は、配管継手を支持する一方の基台側の
カップリングプレートを他方の基台側のカップリングプ
レートに近づけることにより接合され、前記一方の基台
側のカップリングプレートの所定部位にはプレート面に
垂直な方向に進退自在で先端部が細いセンターピンが設
けられ、前記他方の基台側のカップリングプレートはプ
レート面内方向に移動自在にプレート支持機構により支
持され、前記センターピンの対応部位にはプレート面に
垂直なセンターピン孔が設けられ、各配管継手の接合前
に前記センターピンを前記センターピン孔に挿入するこ
とにより両者の軸を合致させる移動を前記プレート支持
機構に生起させて前記他方の基台側のカップリングプレ
ートの位置をプレート面内方向で微調整する、ことを特
徴とする配管離接合装置である。請求項3の発明は、請
求項1に於いて、前記固定基台側と前記移動基台側の各
配管継手は、配管継手を支持する一方の基台側のカップ
リングプレートを他方の基台側のカップリングプレート
に近づけることにより接合され、前記一方の基台側に
は、カップリングプレートを基台に対して移動させる移
動機構と、各々が内筒と外筒を有し、カップリングプレ
ートに支持された配管継手と基台に支持された対応する
配管とを連結し、カップリングプレートの移動に伴う内
筒と外筒の相対移動によって伸縮される伸縮管と、伸縮
時の最大長さを規制するように各伸縮管毎に設けられ、
配管内を流れる流体の圧力によりカップリングプレート
を基台から遠ざけるように作用する力を受ける係止機構
と、が設けられていることを特徴とする配管離接合装置
である。請求項4の発明は、請求項1に於いて、前記固
定基台側と前記移動基台側の各配管継手は、移動基台側
の配管継手を支持する移動基台側のカップリングプレー
ト又は固定基台側の配管継手を支持する固定基台側のカ
ップリングプレートの少なくとも一方を上下方向に移動
させて2つのカップリングプレートを近づけることによ
り接合され、前記固定基台上には、クッション部材上に
転動自在に配設した複数の転動ボールによりカップリン
グプレートの下面をプレート面内方向に移動自在に支持
し、カップリングプレートと前記固定基台との間に加わ
る衝撃力を前記クッション部材によって吸収する転動ボ
ールユニット、が設けられていることを特徴とする配管
離接合装置である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。本発明の配管離接合装置は、図
4に示すように、基礎建造物の各所定位置に各々設けら
れている地下室UB内の固定基礎体FBにより支持され
たカップリングプレート33と、車輪mbによりX方向
に移動可能な可動建造物MB側に支持されたカップリン
グプレート16とを、可動建造物MBを移動させて所定
の停止位置に停止させることにより対向させた後、図1
に示すように、サーボモータ3の駆動力でカップリング
プレート16を下降させて、該カップリングプレート1
6と固定基礎体FB側のカップリングプレート33との
間の距離を所定距離まで近づけることにより、2つのカ
ップリングプレート16と33とに各々取り付けてある
雄雌の対応する配管継手(カップリング)群を、一括し
て連結する装置である。ここで、カップリングプレート
16が、請求項2と3の一方の基台側のカップリングプ
レートに該当し、請求項4の移動基台側のカップリング
プレートに該当する。また、カップリングプレート33
が、請求項2と3の他方の基台側のカップリングプレー
トに該当し、請求項4の固定基台側のカップリングプレ
ートに該当する。
【0008】基礎建造物とは、例えば、固定観客席やそ
の付帯設備及びドーム屋根等を有する競技場の全体を構
成する建造物である。可動建造物MBとは、移動観客席
やその付帯設備等であり、基礎建造物内に設けられたレ
ール上を車輪mbが移動することにより、基礎建造物に
対して相対移動可能に設けられた建造物である。この相
対移動方向を本明細書ではX方向という。可動建造物M
Bは、競技種目等に応じて定まる所定位置へ移動され
て、停止・固定される。各停止位置に各々設けられてい
る地下室UB内には、各々カップリングプレート33及
び該カップリングプレート33を支持するための設備
(固定側の設備)が設けられている。以下の説明では、
必要に応じて、固定基礎体FB側の部材(カップリング
プレート33等)を固定側部材、可動建造物MB側の部
材(カップリングプレート16等)を可動側部材とい
う。なお、固定側部材を支持するフレーム45が、請求
項1〜4の固定基台に該当する。また、可動側部材を支
持するフレーム1が、請求項1〜4の移動基台に該当す
る。
【0009】カップリングプレート16を下降させる機
構は、図1に示すように、フレーム1に取付けられてい
るサーボモータ3、フレーム1に取付けられている2つ
のスクリュージャッキ4,4、及びカップリングプレー
ト16に取付けられている2つのジャッキスクリューナ
ット26,26等から成る。即ち、サーボモータ3の駆
動力でスクリュー4a,4aを回転させ、このスクリュ
ー4a,4aに噛合されており且つカップリングプレー
ト16と一体であるジャッキスクリューナット26,2
6を下降させる機構として構成されている。なお、図1
(a)に示される左右2つのスクリュージャッキ4,4
は、連結シャフト5を介して連結されており、これによ
り、単一のサーボモータ3による駆動が可能とされてい
る。
【0010】下降動作に先立って、平行度センサ16
1,161の検出信号に基づいてカップリングプレート
16と33の平行度及びX方向とY方向の位置ずれが検
出され、それらが許容範囲内にある場合にのみ、上述の
下降動作が実行される。平行度センサ161,161
は、レーザ光を出力する発光素子と、出力されたレーザ
光を反射する反射鏡と、反射されたレーザ光を受光する
受光素子とを有する。即ち、カップリングプレート16
の両端位置(図1参照)に取り付けた2つの発光素子か
ら出力したレーザ光を、カップリングプレート33の各
対応位置(=両端位置)に取り付けた反射鏡で各々反射
し、これらを、発光素子近傍の受光素子で各々受光する
ものである。ここで、平行度は、2つのセンサ161,
161により測定されるカップリングプレート16と3
3の各距離の差(=両端部での距離の差)が、所定の許
容範囲内にあるか否かに基づいて判定される。また、X
方向とY方向の位置ずれは、発光素子から出力されたレ
ーザ光が反射鏡で反射されるか否か、換言すれば、受光
素子で受光されるか否かに基づいて判定される。この制
御(平行度と位置ずれとが許容範囲内にある場合にのみ
下降動作を許可する制御)は、平行度や位置ずれが許容
範囲を越えると継手の連結に支障が生じ、無理に連結し
ようとすると、何れかの箇所が破壊される恐れがあるこ
とを考慮したものであり、移動台車側現場制御盤71に
よって行われる。なお、図1(b)はカップリングプレ
ート16の下降前の状態を示し、図1(c)は下降後の
連結状態を示す。
【0011】カップリングプレート16が或る高さ(配
管継手(カップリング)が連結される直前の高さ)まで
下降(この場合は高速下降)すると、一旦、その高さで
下降が停止されて、カップリングプレート33の中心を
カップリングプレート16の中心に合致させるセンター
合わせが行われる。即ち、カップリングプレート16側
に取付けられているセンターピン27を下降させてカッ
プリングプレート33側のセンターピンガイド(センタ
ーピン孔)41内に挿入し、これにより、センターピン
27の軸にセンターピンガイド41の軸が合致するよう
にカップリングプレート33を水平面内(プレート面
内)で移動させる動作が行われる。なお、下降を停止し
ないで連結動作を行う構成も可能である。また、本装置
では、カップリングプレート33を水平面内で移動させ
ることでカップリングプレート16とのセンター合わせ
を行っているが、この構成は逆でもよい。また、センタ
ーピンをカップリングプレート33側に設け、センター
ピン孔をカップリングプレート16側に設けてもよい。
【0012】センターピン27の下降動作は、センター
ピンシリンダ(油圧シリンダ)29を、移動台車側現場
制御盤71からの制御により油圧装置73と不図示の弁
を動作させることで行われる。なお、センターピン27
とセンターピンガイド41の軸芯が多少ズレている場合
でもセンターピン27がセンターピンガイド41に確実
に挿入されるように、センターピン27の先端(下端)
部は、先鋭な形状(先に行くほど細くなるテーパ形状)
に形成されている。また、センターピン27の下降時の
方向精度を良くするために、カップリングプレート16
には、センターピンガイド28(図2参照)が設けられ
ている。
【0013】上記のセンター合わせに於けるカップリン
グプレート33の水平面内(プレート面内)での移動
は、X方向の摺動機構と、水平面内方向の滑り機構とに
よって実現される。即ち、図5に示すように、フレーム
45の上にはX方向に延びるリニアスライドレール46
が設けられ、その上にスライドブロック47が摺動自在
に設けられて、X方向の摺動機構を構成している。ここ
で、スライドブロック47の摺動範囲は、スライドブロ
ック47上に一体に取付けられた転動ボールユニット台
板51から一体に下垂されたストッパ48が、フレーム
45上の2箇所に設けられているストッパ49,49
(図5(a)では右位置のストッパ49のみ示されてお
り、不図示の左側の対称位置のストッパ49は省略され
ている)により、係止される範囲に制限されている。
【0014】水平面内の滑り機構は、転動ボールユニッ
ト台板51上に固定された転動ボールユニット50と、
転動ボールユニット50の上に水平面内の任意の方向に
滑動可能に載置されており且つカップリングプレート3
3を一体に支持している転動ボールユニット上板52と
で構成されている。転動ボールユニット上板52の移動
範囲は、Y方向についてはストッパ53により制限さ
れ、X方向についてはストッパ54により制限されてい
る。また、地震等の振動により転動ボールユニット上板
52が上下方向に飛び跳ねないように、上下方向の動き
を規制する不図示のストッパも設けられている。
【0015】転動ボールユニット50は、図6と図7に
示すように、複数個(本装置では13個)の転動ボール
(メインボール)50aと、各転動ボール50aを各々
多数のベアリング(小ボール)50bを介して転動自在
に支持するボール受け50cと、ボール受け50cを空
間500内の圧縮空気(クッション部材)を介して弾性
的に支持するケース50dと、ボール受け50cの突出
部50ccを係止することによりボール受け50cが上
方に飛び出してしまうことを防止する機能を果たす蓋5
0eと、ケース50dとボール受け50cとの間隙をシ
ールするシール部材(Oリング)50fとを有する。
【0016】転動ボールユニット50では、空間500
内にエアレシーバ75を介して充填した圧縮空気の圧力
Pによりボール受け50cをケース50dの底板から浮
かしているため、地震時等に上下方向の衝撃力が加わっ
た場合でも、その衝撃力を圧縮空気の圧力Pによるクッ
ションで吸収することができ、破壊を防止できる効果が
ある。なお、圧縮空気の充填は、固定側現場制御盤72
(図1)からの制御による弁76の開閉動作等によって
行われる。また、圧力調整器Rにより圧力を任意に設定
することで、クッションの度合いを調整することもでき
る。このように構成される転動ボールユニット50の複
数の転動ボール50a上に載置されることにより、転動
ボールユニット上板52及び該転動ボールユニット上板
52と一体のカップリングプレート33は、水平面内の
任意の方向に滑動自在となる。
【0017】カップリングプレート33の中心をカップ
リングプレート16の中心に合致させる上述のセンター
合わせが終了すると、4本のロックピン30,30,3
0,30による精密な角度合わせが行われ、その後、カ
ップリングプレート16がスクリュージャッキ4,4に
より低速降下されてカップリングプレート16に取り付
けられている配管継手とカップリングプレート33に取
り付けられている配管継手とがカップリング(連結)さ
れる。
【0018】即ち、図1や図2に示すように、まず、カ
ップリングプレート16側に設けられている合計4本の
ロックピン30,30,30,30が、それぞれのロッ
クピンシリンダ(油圧シリンダ)32,32,32,3
2により下降されて、カップリングプレート33側の対
応するロックピンガイド42,42,42,42に各々
挿入されることで、角度合わせが行われる。なお、この
角度合わせ機能に関する限りは、先述のセンターピン2
7を基準として1本のロックピン30で実現可能である
が、ロック機能を高めるために、本装置では4本のロッ
クピンを用いている。また、各ロックピン30,30,
30,30の下降動作は、移動台車側現場制御盤71か
らの制御により油圧装置73と不図示の弁を動作させる
ことで行われる。また、各ロックピン30,30,3
0,30の下降の方向精度を良くするために、カップリ
ングプレート16には、それぞれの対応位置にロックピ
ンガイド31,31,31,31が設けられている。
【0019】各ロックピン30,30,30,30を対
応するロックピンガイド42,42,42,42に各々
挿入することによる角度合わせが終了すると、次に、カ
ップリングプレート16がスクリュージャッキ4,4の
機構により微速下降され、これにより、カップリングプ
レート16に取り付けられている各配管継手(雌又は
雄)17,17,,,(図3)が、カップリングプレー
ト33の対応する部位に取り付けられている配管継手
(雄又は雌)36,36,,,(図3)に各々連結され
る。なお、カップリング機構については公知であるため
説明は省略する。
【0020】各配管継手のカップリングが終了すると、
ロックプレートシリンダ(エアシリンダ)によりカップ
リングプレート33側のロックプレートの先端のU字状
の切り欠き部が各ロックピン30,30,30,30の
先端のリング状の凹部に係合され、これにより、各ロッ
クピン30,30,30,30がカップリングプレート
33側にロックされる。各ロックプレートの前進動作
は、固定側現場制御盤72からの制御により不図示のエ
ア装置や弁を動作させることで行われる。
【0021】こうして、移動側と固定側の配管の連結が
行われた後、各配管内に流体が流されるのであるが、こ
の流体の圧力は、移動側フレーム1とカップリングプレ
ート16との間に設けられている各伸縮管20を拡げる
方向へ作用する。
【0022】伸縮管20とは、図3に示すように、移動
側カップリングプレート16に取付けられている各配管
継手(カップリング)17と、移動側フレーム1に取付
けられている対応する短管14(可動建造物MB内の配
管にフレキシブルチューブ等を介して連結される管部
材)との間に設けられる管部材であり、図8に示すよう
に、それぞれ、内筒20aと、その外周に管軸方向に摺
動可能に設けられた外筒20bとから成る、伸縮自在な
管部材である。つまり、配管継手の連結に際しては、前
述のように、移動側カップリングプレート16がスクリ
ュージャッキ機構の作用で下降するのであるが、その
際、移動側カップリングプレート16と移動側フレーム
1との距離が拡がるため、その間に、管軸方向に伸縮自
在な伸縮管20を用いているのである。
【0023】この伸縮管20に対して、上述のように流
体の圧力が作用すると、各伸縮管20に加わる力の合力
が、カップリングプレート(移動基台側のカップリング
プレート)16とフレーム(移動基台)1に対して加わ
ることになるのであるが、各配管内に流体が流されると
外筒内径の面積の積で作用して、そのままでは、カップ
リングプレート16とフレーム1に加わる力も非常に大
きくなってしまうため、これらの強度を十分に高める必
要が生ずる。しかし、そのような強度を達成しようとす
ると、重量が過度に大きくなるばかりでなくコストも高
くなる。
【0024】このため、本配管離接合装置では、図8に
示すように、各伸縮管20にストッパ20aa,20b
bによる係止機構を設けることで、各伸縮管20に対し
て加わる力を当該伸縮管20で受けるように構成して、
カップリングプレート16やフレーム1に対して上記の
力が加わることを防止している。
【0025】即ち、フレーム1に固定されている短管1
4(図3)に接続される内筒20aの先端(図8で右
端)部側の外周にリング状に張り出すようにストッパ2
0aaを設けるとともに、カップリングプレート16に
固定されている配管継手(カップリング)17(図3)
に接続される外筒20bの先端(図8で左端)部側の内
周にリング状に張り出すようにストッパ20bbを設け
て、伸縮管20が伸びたときにこれらを相互に係止させ
ることで伸縮管20の最大長さを制限し、各伸縮管20
に対して加わる力を当該伸縮管20により受け、これに
より、カップリングプレート16やフレーム1に大きな
力が作用することを防止し、それらの強度を過度に高め
なくてもよいようにしているのである。なお、内筒20
aと外筒20bをシールするシール部材には、摺動抵抗
の小さいものを用いている。
【0026】また、本配管離接合装置では、固定基台で
あるフレーム45側の各配管継手36,36,,,は、
以下のようにして、各々基礎建造物内の固定基礎体FB
の対応する配管に連結されている。なお、固定基台であ
るフレーム45側の各配管継手36,36,,,から固
定基礎体FBの各配管に到るまでの部分を、本明細書で
は、固定基台側の各配管の離接部という。
【0027】フレーム45側のカップリングプレート3
3に取り付けられている各配管継手36,36,,,
(図3)の下端には、各々垂直方向(=カップリングプ
レート33に取り付けられている各配管継手36,3
6,,,の管軸方向)に設けられたフレキシブル管6
1,61,,,(=請求項1の第1のフレキシブル管)
の一端(上端)が連結され、各フレキシブル管61,6
1,,,の他端(下端)には、配管の向きを垂直方向か
ら水平方向に変える変向管であるエルボ管62,6
2,,,の一端(上端)が各々連結されている。また、
各エルボ管62,62,,,の他端(図4では右端又は
左端)には、各々水平方向に設けられたフレキシブル管
63,63,,,(=請求項1の第2のフレキシブル
管)の一端(図4では左端又は右端)が連結され、各フ
レキシブル管63,63,,,の他端(図4では右端又
は左端)には、各々回転継手64,64,,,の一端
(図1では左端又は右端)が連結されている。これらの
各回転継手64,64,,,の他端には、各々固定基礎
体FB側に固定された管65や66が連結されている。
【0028】管65は向きを180度変える管であり、
図4内の垂直部分にて支持体67を介して固定基礎体F
Bに固定されているとともに、その他端にて弁69に接
続されている。一方、管66は向きが不変の短管であ
り、支持体67を介して固定基礎体FBに固定されてい
るとともに、他端にて弁69に接続されている。管65
を用いるか、又は、管66を用いるかの選択は、回転継
手64,64,,,の設置箇所の状況に応じて異なる。
例えば、回転継手の端部(フレキシブル管63の連結側
と反対側の端部)側の空間に余裕が無い場合であれば、
向きを変える管65が用いられる。一方、上記端部側の
空間に余裕がある場合は、管66を介して弁69に連結
することができる。
【0029】管65や66には、また、給水孔や排水孔
を設けることができ、設けた場合には、この部分で所要
の給水(清掃用等)を行ったり、不要な水を抜く等の作
業を行うことができる。また、管65や66は、配管継
手36〜回転継手65に到る間の各管の重量を支える機
能を果たす。このため、管65や66の部分で、上述の
ように、支持体67を介して固定基礎体FBに固定され
ている。
【0030】本配管離接合装置は、固定基台側の各配管
の離接部を上述のように構成されているため、地震によ
って可動建造物MBが基礎建造物に対して相対的変位
し、その結果、例えば、垂直方向に設けられたフレキシ
ブル管61が下端部側を支点として上端部側が図4の紙
面垂直方向に変位した場合、その動きは、水平方向に設
けられたフレキシブル管63を捩じる力として作用する
のであるが、このフレキシブル管63は回転継手64を
介して管65や66に連結されており、この管65や6
6が固定基礎体FBに固定されているため、フレキシブ
ル管63は自在に回転する。その結果、フレキシブル管
63に加わる捩じり力は逃がされ、このため、フレキシ
ブル管63が管軸を周回する方向の力である捩じり力に
よって破損することが防止される。
【0031】フレキシブル管が、管軸方向の伸びに対す
る抗力には強いが、捩じり力に対しては脆弱であるとい
う特性をカバーして、地震等によって捩り力が作用した
場合でも、回転継手で捩りを吸収してフレキシブル管の
弱点を補うという構造を考案したことで、本配管離接合
装置では良好な結果が得られた。ここで、所定の耐震基
準から想定される地震時にフレキシブル管63に加わる
捩じり力の程度は、地震によるフレーム45のY方向の
変位量、垂直方向のフレキシブル管61の長さと径、配
管内の流体の圧力等によって決まる。例えば、配管の径
が太ければ、同圧でもフレキシブル管の管軸方向の張力
が高くなって垂直方向のフレキシブル管61の剛性が増
すため、地震の揺れによる変位が水平方向のフレキシブ
ル管63を捩じる力として伝わり易くなり、捩じり力は
大きくなる。また、垂直方向のフレキシブル管61が短
ければ、該フレキシブル管61の撓みによる吸収変位が
小さくなるため、水平方向のフレキシブル管63に伝わ
る捩じり力は大きくなる。このため、水平方向のフレキ
シブル管63に伝わる捩じり力を逃がす機構が必要とな
り、本願の装置では、前述のように、回転継手64を配
置して管65や66を固定基礎体FBに固定することで
この機構を実現している。
【0032】なお、回転継手64は、上述のように、水
平方向のフレキシブル管63に加わる捩じり力を逃がし
てその破損を防止するための部材であるため、図4の配
置の他に、例えば、エルボ管62とフレキシブル管63
との間に回転継手64を配置しても、上記と同様の作用
を奏させることができる。
【0033】ここで、回転継手64とフレキシブル管6
3(61)を簡単に説明する。図10は回転継手64の
構成を示し、一点鎖線より上半分が断面図、下半分が正
面図である。図示のように、回転継手64は、中筒体6
41と外筒体642から成る。中筒体641の端部(図
内の右端部)641aの外周面には、リング状の溝(図
10の例では2筋)が形成されており、外筒体642の
端部(図内の左端部)642aの内周面の対応部位に
も、同様に、リング状の溝が形成されている。中筒体6
41の端部641aを外筒体642の端部642aに挿
入し、上記の溝内にベアリングを充填することで、中筒
体641と外筒体642の抜けが防止されるとともに、
両者が周方向に相対移動(回動)可能となる。なお、ベ
アリングの充填は、外筒体642の端部642aの周面
に設けられた不図示の蓋付き孔から行われるものとす
る。
【0034】図11はフレキシブル管63の構成を示
し、一点鎖線より上半分が断面図、下半分が正面図であ
る。図示のように、フレキシブル管63は、蛇腹631
の外周面をブレード632で被覆した管であり、管軸方
向(長手方向)に拡げる力に対しては強いが、前述の捩
じり力(本装置が想定する程度の捩じり力)に対しては
脆弱であるという特徴を有する。なお、図11の円内の
模様は、ブレードの織構造を示す。
【0035】なお、本実施の形態では、水平方向に設け
られたフレキシブル管63に加わる捩じり力を逃がす構
成に即して説明したが、対象となるフレキシブル管の設
置方向は水平に限定されない。例えば、前述のフレキシ
ブル管61が水平に設けられており、前述のフレキシブ
ル管63が垂直に設けられている場合であって、当該フ
レキシブル管61が当該フレキシブル63に対して捩じ
り力を伝えるような変位を生ずる設備についても同様に
構成することができる。
【0036】
【発明の効果】請求項1〜4の発明によると、配管群の
連結部付近(固定側)に水平に設けられるフレキシブル
管に地震時に加わる捩じり力を逃がすことができるた
め、その破損を防止することができる。このため、高圧
の流体を流す配管に、本願の配管離接合装置を用いるこ
とで、その破損を招くことなく、所要の耐震基準を満た
す構造を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の配管離接合装置の側面と制御を示
す図(a)、上カップリングプレート(第1カップリン
グプレート)16の退避状態を示す正面図(b)、降下
状態を示す正面図(c)。
【図2】図1の配管離接合装置の正面図。図内左右方向
をX方向とする。左半分はロックピン30を突出した状
態を示し、右半分は左半分を折り返してセンターピン2
7とロックピン30の部分を断面で示す。
【図3】図1の配管離接合装置の側面図。図内左右方向
をY方向とする。右半分は適宜に省略したり、背後の短
管を透視して示す。
【図4】図1の配管離接合装置と設置場所を正面から見
た説明図。
【図5】転動ボールユニット50の設置箇所を透視して
示す正面図(a)、(a)を右方から透視して示す側面
図(b)。
【図6】転動ボールユニット50の上面図の一部
(a)、正面図の一部(b)、(a)の矢視Aの拡大図
(c)、(c)で転動ボール501が浮上した状態を一
部透視して示す拡大図(d)。
【図7】転動ボール501の浮上機構の説明図。浮上状
態(a)と非浮上状態(b)を示す。
【図8】伸縮管20の断面図。
【図9】図1の配管離接合装置の設備系統図。
【図10】回転継手64の断面図(一点鎖線より上半
分)と、正面図(同下半分)。
【図11】フレキシブル管61(63)の断面図(一点
鎖線より上半分)と、正面図(同下半分)。円内はフレ
キシブル管61(63)の周面を覆うブレードを示す。
【符号の説明】
1 フレーム(移動側,上定盤ユニット架台) 16 カップリングプレート(移動側) 20 伸縮管 20aa ストッパ(内筒側) 20bb ストッパ(外筒側) 27 センターピン 33 カップリングプレート(固定側) 41 センターピンガイド(センターピン孔) 45 フレーム(固定側,変位吸収機構フレーム) 50 転動ボールユニット 61 フレキシブル管 62 エルボ管 63 フレキシブル管 64 回転継手 67 支持台 69 弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 萩 儀一 三重県四日市市川尻町100番地 日合エン ジニアリング株式会社内 (72)発明者 鈴木 勝博 三重県四日市市川尻町100番地 日合エン ジニアリング株式会社内 (72)発明者 西畠 文彦 三重県四日市市川尻町100番地 日合エン ジニアリング株式会社内 (72)発明者 早見 祐二 千葉県市原市千種海岸5番地 日合エンジ ニアリング株式会社千葉営業所内 (72)発明者 川瀬 貴晴 東京都文京区後楽1丁目4番27号 株式会 社日建設計東京本社内 (72)発明者 山村 真司 東京都文京区後楽1丁目4番27号 株式会 社日建設計東京本社内 (72)発明者 石尾 明久 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 稲本 哲郎 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 中西 毅 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 小林 日出夫 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 酒井 政秀 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 Fターム(参考) 2D060 AC10 2D061 AB07 AD01 AD10 3J106 BA01 BB01 BC01 BD06 BE01 BE23 BE40 CA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定基台側の配管と所定の停止位置に位
    置させた移動基台側の配管とを離脱/接合する配管離接
    合装置であって、 前記固定基台側の各配管の離接部は、 移動基台側の対応する配管継手と離接される配管継手
    と、 該配管継手の管軸方向に連結された第1のフレキシブル
    管に対して変向管を介することで直交方向に設けられた
    第2のフレキシブル管と、 前記第2のフレキシブル管に連結された回転継手と、 前記回転継手を介して前記第2のフレキシブル管に連結
    され、前記固定基台に固定された固定管と、 を有することを特徴とする配管離接合装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に於いて、 前記固定基台側と前記移動基台側の各配管継手は、配管
    継手を支持する一方の基台側のカップリングプレートを
    他方の基台側のカップリングプレートに近づけることに
    より接合され、 前記一方の基台側のカップリングプレートの所定部位に
    はプレート面に垂直な方向に進退自在で先端部が細いセ
    ンターピンが設けられ、 前記他方の基台側のカップリングプレートはプレート面
    内方向に移動自在にプレート支持機構により支持され、
    前記センターピンの対応部位にはプレート面に垂直なセ
    ンターピン孔が設けられ、 各配管継手の接合前に前記センターピンを前記センター
    ピン孔に挿入することにより両者の軸を合致させる移動
    を前記プレート支持機構に生起させて前記他方の基台側
    のカップリングプレートの位置をプレート面内方向で微
    調整する、 ことを特徴とする配管離接合装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に於いて、 前記固定基台側と前記移動基台側の各配管継手は、配管
    継手を支持する一方の基台側のカップリングプレートを
    他方の基台側のカップリングプレートに近づけることに
    より接合され、 前記一方の基台側には、 カップリングプレートを基台に対して移動させる移動機
    構と、 各々が内筒と外筒を有し、カップリングプレートに支持
    された配管継手と基台に支持された対応する配管とを連
    結し、カップリングプレートの移動に伴う内筒と外筒の
    相対移動によって伸縮される伸縮管と、 伸縮時の最大長さを規制するように各伸縮管毎に設けら
    れ、配管内を流れる流体の圧力によりカップリングプレ
    ートを基台から遠ざけるように作用する力を受ける係止
    機構と、 が設けられていることを特徴とする配管離接合装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に於いて、 前記固定基台側と前記移動基台側の各配管継手は、移動
    基台側の配管継手を支持する移動基台側のカップリング
    プレート又は固定基台側の配管継手を支持する固定基台
    側のカップリングプレートの少なくとも一方を上下方向
    に移動させて2つのカップリングプレートを近づけるこ
    とにより接合され、 前記固定基台上には、クッション部材上に転動自在に配
    設した複数の転動ボールによりカップリングプレートの
    下面をプレート面内方向に移動自在に支持し、カップリ
    ングプレートと前記固定基台との間に加わる衝撃力を前
    記クッション部材によって吸収する転動ボールユニッ
    ト、が設けられていることを特徴とする配管離接合装
    置。
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