JP2002038173A - 分別プラスチックごみ処理用化学添加剤およびその製造方法並び固形燃料の製造方法およびその装置 - Google Patents

分別プラスチックごみ処理用化学添加剤およびその製造方法並び固形燃料の製造方法およびその装置

Info

Publication number
JP2002038173A
JP2002038173A JP2000227810A JP2000227810A JP2002038173A JP 2002038173 A JP2002038173 A JP 2002038173A JP 2000227810 A JP2000227810 A JP 2000227810A JP 2000227810 A JP2000227810 A JP 2000227810A JP 2002038173 A JP2002038173 A JP 2002038173A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waste
separated
alkaline earth
earth metal
metal compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000227810A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuneo Azegami
統雄 畔上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PLANDO KENKYUSHO KK
Original Assignee
PLANDO KENKYUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by PLANDO KENKYUSHO KK filed Critical PLANDO KENKYUSHO KK
Priority to JP2000227810A priority Critical patent/JP2002038173A/ja
Publication of JP2002038173A publication Critical patent/JP2002038173A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/10Biofuels, e.g. bio-diesel
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】水分や食品残渣などが付着する汚れたプラスチ
ツクごみから、生物学的及び化学的に安定化され、かつ
物理的強度が大きく、取扱い上衛生的で安定であり、貯
蔵性、ハンドリング性、燃焼性が優れた高カロリーの固
形物燃料を得るための安全に、トラブルなく、少ない動
力で且つ大量に連続して製造することができる化学添加
剤およびその製造方法並びにプラスチツクごみ固形燃料
の製造方法並びにその装置を提供することにある。 【解決手段】 分別された分別プラスチックごみを固形
燃料に使用するための分別プラスチックごみ処理用化学
添加剤であって、塩基性アルカリ土類金属化合物と解繊
された古紙とが配合されてスラリー状となっていること
を特徴とする分別プラスチックごみ処理用化学添加剤と
その製造方法、また 分別された分別プラスチックごみ
の表面に、解繊された古紙、米粉及び塩基性アルカリ土
類金属化合物を展着せしめて固形燃料にすることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一般家庭や各種
産業の工場から廃棄され分別されたプラスチックごみを
主原料としたプラスチック固形化燃料(EPF:エコロ
ジカル・プラスチック・フューエル)を製造する際の分
別プラスチックごみ処理用化学添加剤およびその製造方
法並び固形燃料の製造方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】都市ごみは現状では生ごみをそのまま焼
却するか、埋立てを処分する方法が行われている。地球
環境保護の観点から、ごみ焼却発電の高効率化による有
効利用及びごみの再資源化が求められており、同時に公
害対策の強化と立地問題の解決が望まれている。そこ
で、ごみ前処理燃料を作る技術が検討されはじめてい
る。
【0003】本出願人は先に特開平4−210284ほ
か多数出願している。すなわち、プラスチックを含む家
庭ごみを粉砕・選別工程にてスクラップ・金属を除去し
た後の水分を含んだ微粉砕ごみに、CaOを添加して混
合・反応工程にて混合反応させて化学的及び生物学的に
安定させ、その後、圧縮成形して押しつぶして、乾燥・
中和固化工程にて固形燃料を製造するものである。
【0004】しかし、プラスチックごみを主成分とす
る、いわゆる「分別プラスチックごみ」は一般都市ごみ
に比較してプラスチック表面が撥水性であるために、塩
酸等の毒性ガスの除去材として添加した石灰や他のごみ
成分との均一な混合が難しい。
【0005】このために石灰やごみ成分が相互に付着し
難いことから強度の大きい成形体を得ることが困難であ
り、従来公知の都市ごみからの固形化燃料製造方法の適
用が困難であった。
【0006】他方、圧縮成形工程を工夫して製造された
分別プラスチックごみ固形燃料はコスト的には重油より
も安価で、一般炭と同程度に発熱量が高く、しかも重油
に比べて窒素酸化物を殆ど排出しないという利点があ
る。ところが溶融滴下の問題がある。
【0007】これに対して一定比率で古紙を添加混合せ
しめて固形燃料化することによって、ボイラー等の燃焼
装置での燃焼過程における溶融プラスチックの落下を防
止せしめた固形化プラスチックごみ燃料が知られてい
る。しかし、分別プラスチックごみに一定比率で古紙を
混合せしめて固形化しても、固形燃料の安定化や塩酸等
の毒性ガスの除去のために添加された石灰はプラスチッ
クごみに添加された親水性の古紙部分に偏在しやすく、
効果が限定的なものとなると言った問題があった。
【0008】今までに、分別プラスチックごみを燃料に
する技術として、特開昭60−147496号(プラス
チック含有ごみの固形燃料化方法及び装置)、特開平4
−210284(廃棄物による固形物の製造方法)、特
開平6−088083(可燃性廃棄物の固形燃料製造方
法)および特開平7−118673(再生プラスチック
燃料)が代表的なものとしてよく知られている。
【0009】また、分別プラスチックごみに添加せしめ
る化学添加剤としては、すでに述べたように、塩基性ア
ルカリ土類金属化合物としての例えばCaOが使われて
いる。
【0010】
【発明が解決しょうとする課題】ところで、上述した特
開昭60−147496号(プラスチック含有ごみの固
形燃料化方法及び装置)は、(a)廃プラスチックは嵩
密度が大きく、かつプラスチックが弾力性に富み形状復
元力が大きいので、石灰等と均一に混合することが極め
て難しい。(b)プラスチック表面は食品カス等の他の
ごみ成分と比較して石灰等を付着し難いので偏在しやす
く、分散性が悪い。(c)石灰添加工程においてプラス
チック表面に付着した石灰等は脱落しやすいので、成型
機内での混合・混練・圧縮過程において他のごみ成分に
取り込まれ易い。(d)以上のように廃プラスチックご
みに添加された石灰等はプラスチックに直接付着せず、
かつ食品カス等の水に濡れ易い部分に偏在しやすいので
分散性が悪く、このために燃焼時における有害ガス固定
化の効果が低い。
【0011】また、特開平4−210284(廃棄物に
よる固形物の製造方法)は、(a)いわゆる「分別プラ
スチックごみ」は一般都市ごみに比較してプラスチック
表面が撥水性であるために、塩酸等の毒性ガスの除去材
として添加した石灰や他の一般ごみ成分と混合し難い。
(b)相互に付着し難いことから強度の大きい成形体を
得ることが困難であり、従来公知の都市ごみからの固形
化燃料製造方法の適用が困難である。
【0012】特開平6−088083(可燃性廃棄物の
固形燃料製造方法)は、(a)石灰スラリーをプラスチ
ックごみに添加するとき、プラスチックごみが一般都市
ゴミの1/10以下もの小さな嵩密度であり、加えてプ
ラスチック表面がプラスチックごみに混じった食品カス
等の他のゴミ成分と比較して著しく水に濡れ難い。この
ため、石灰スラリーはプラスチックごみに付着せずに、
そのまま流下して混在する他のゴミ成分に選択的に浸透
し、付着しやすい。(b)水と共に石灰粉末をそのまま
添加した場合にも、上記と同じ理由から石灰はプラスチ
ックごみ表面に付着し難い。(c)プラスチックごみ表
面に僅かに付着した石灰もスラリーとして、または粉末
として添加されたかによらずに、養生工程あるいは成型
機内での混練・圧縮・成形工程において脱落しやすい。
【0013】さらに、特開平7−118673(再生プ
ラスチック燃料)は、特開平4−210284と同様の
課題を解決していない。添加された石灰等は分散性が悪
いので偏在しており、毒性ガスの除去効果は小さい。
【0014】この発明の目的は、水分や食品残渣などが
付着する汚れたプラスチツクごみから、生物学的に安定
化されて、衛生的で安定であり、貯蔵性、ハンドリング
性、燃焼性が優れた固形物燃料を、安全に、トラブルな
く、少ない動力で且つ大量に連続して製造することがで
きるプラスチツクごみ処理用化学添加剤およびその製造
方法並びに固形燃料の製造方法およびその装置を提供す
ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明の分別プラスチックごみ処理
用化学添加剤は、分別された分別プラスチックごみを固
形燃料に使用するための分別プラスチックごみ処理用化
学添加剤であって、塩基性アルカリ土類金属化合物と解
繊された古紙とが配合されてスラリー状となっているこ
とを特徴とするものである。
【0016】したがって、水の中に塩基性アルカリ土類
金属化合物と解繊された古紙とを配合せしめることによ
り、均一なスラリーが得られる。しかも、この得られた
スラリーを分別された分別プラスチックごみに投入して
混合させると、塩基性アルカリ土類金属化合物と解繊さ
れた古紙が分別プラスチックごみに均一に展着される。
【0017】請求項2によるこの発明の分別プラスチッ
クごみ処理用化学添加剤は、分別された分別プラスチッ
クごみを固形燃料に使用するための分別プラスチックご
み処理用化学添加剤であって、塩基性アルカリ土類金属
化合物と解繊された古紙と米粉とが配合されてスラリー
状となっていることを特徴とするものである。
【0018】したがって、水の中に塩基性アルカリ土類
金属化合物と解繊された古紙と米粉とを配合せしめるこ
とにより、より一層均一なスラリーが得られる。しか
も、この得られたスラリーを分別された分別プラスチッ
クごみに投入して混合させると、塩基性アルカリ土類金
属化合物と解繊された古紙が分別プラスチックごみによ
り一層均一に展着される。米粉を追加することで粘度が
高められ、長時間均質なスラリー状態が保てられる。
【0019】請求項3によるこの発明の分別プラスチッ
クごみ処理用化学添加剤は、請求項1又は2記載の分別
プラスチックごみ処理用化学添加剤において、前記塩基
性アルカリ土類金属化合物がCa0であることを特徴と
するものである。
【0020】したがって、塩基性アルカリ土類金属化合
物をCa0とすることにより、分別プラスチックごみに
投入して反応して分別プラスチックごみ中の腐敗物質に
対して物質拡散機能が高度に高められる。
【0021】請求項4によるこの発明の分別プラスチッ
クごみ処理用化学添加剤は、請求項1又は2記載の分別
プラスチックごみ処理用化学添加剤において、前記塩基
性アルカリ土類金属化合物が50%以上のCa0とベン
トナイト等の50%未満のシリケートとで構成されてい
ることを特徴とするものである。
【0022】したがって、塩基性アルカリ土類金属化合
物を50%以上のCa0とベントナイト等の50%未満
のシリケートとすることにより、Ca0単味での添加に
比べ、物質移動速度が著しく早められる。かつ腐敗物質
の分解と有機質の安定化を促進するアルカリ反応作用を
早めることになる。
【0023】請求項5によるこの発明の分別プラスチッ
クごみ処理用化学添加剤は、請求項1又は2記載の分別
プラスチックごみ処理用化学添加剤において、前記塩基
性アルカリ土類金属化合物に石炭を5〜10%配合され
ていることを特徴とするものである。
【0024】したがって、塩基性アルカリ土類金属化合
物に石炭を5〜10%配合せしめることにより、固形燃
料としたときに高い発熱量が得られる。
【0025】請求項6によるこの発明の分別プラスチッ
クごみ処理用化学添加剤の製造方法は、分別された分別
プラスチックごみを固形燃料に使用するための分別プラ
スチックごみ処理用化学添加剤の製造方法であって、分
別プラスチックごみの100重量%に対して塩基性アル
カリ土類金属化合物を5〜30%、古紙を0.5〜5%
配合して回転式混合装置でスラリー状に混合せしめてな
ることを特徴とするものである。
【0026】したがって、回転式混合装置で水の中に塩
基性アルカリ土類金属化合物と解繊された古紙とを配合
せしめることにより、均一なスラリーが得られる。しか
も、この得られたスラリーを分別された分別プラスチッ
クごみに投入して混合させると、塩基性アルカリ土類金
属化合物と解繊された古紙が分別プラスチックごみに均
一に展着される。
【0027】請求項7によるこの発明の分別プラスチッ
クごみ処理用化学添加剤の製造方法は、分別された分別
プラスチックごみを固形燃料に使用するための分別プラ
スチックごみ処理用化学添加剤の製造方法であって、分
別プラスチックごみの100重量%に対して塩基性アル
カリ土類金属化合物を5〜30%、古紙を0.5〜5
%、米粉を0.5〜5%配合して回転式混合装置でスラ
リー状に混合せしめてなることを特徴とするものであ
る。
【0028】したがって、回転式混合装置で水の中に塩
基性アルカリ土類金属化合物と解繊された古紙と米粉と
を配合せしめることにより、より一層均一なスラリーが
得られる。しかも、この得られたスラリーを分別された
分別プラスチックごみに投入して混合させると、塩基性
アルカリ土類金属化合物と解繊された古紙が分別プラス
チックごみにより一層均一に展着される。米粉を追加す
ることで粘度が高められ、長時間均質なスラリー状態が
保てられる。
【0029】請求項8によるこの発明の分別プラスチッ
クごみ処理用化学添加剤の製造方法は、請求項6又は7
記載の分別プラスチックごみ処理用化学添加剤の製造方
法において、前記回転式混合装置で発熱反応により50
〜90℃の温度で前記古紙を均質な解繊状態とすること
を特徴とするものである。
【0030】したがって、回転式混合装置で発熱反応に
より50〜90℃の温度で前記古紙を混合反応せしめる
と、均質な解繊状態が得られる。
【0031】請求項9によるこの発明の分別プラスチッ
クごみ固形燃料の製造方法は、分別された分別プラスチ
ックごみに、古紙、塩基性アルカリ土類金属化合物、米
粉および水からなるスラリーを展着せしめた後、圧縮成
形せしめてなることを特徴とするものである。
【0032】したがって、まず、古紙、塩基性アルカリ
土類金属化合物、米粉および水からなるスラリーが得ら
れる。この得られたスラリーと分別された分別プラスチ
ックごみとを混合せしめた後、圧縮成形せしめることに
よって、分別された分別プラスチックごみの表面に、解
繊されたパルプ及び塩基性アルカリ土類金属化合物が展
着されて化学的及び生物学的に安定した固形燃料が得ら
れる。
【0033】請求項10によるこの発明の分別プラスチ
ックごみ固形燃料の製造方法は、分別された分別プラス
チックごみに、古紙、塩基性アルカリ土類金属化合物、
米粉および水からなるスラリーを展着せしめた後、この
混合物から過剰水分を除去せしめ、ついで、圧縮成形せ
しめてなることを特徴とするものである。
【0034】したがって、まず、古紙、塩基性アルカリ
土類金属化合物、米粉および水からなるスラリーが得ら
れる。この得られたスラリーと分別された分別プラスチ
ックごみとを混合せしめた後、この混合物から過剰水分
を除去せしめる。ついで、圧縮成形せしめることによっ
て、分別された分別プラスチックごみの表面に、解繊さ
れたパルプ及び塩基性アルカリ土類金属化合物が展着さ
れて、発火・爆発等のみならず、混在する食品カス等の
腐敗が防止され、化学的及び生物学的に安定した固形燃
料が得られる。
【0035】請求項11によるこの発明の分別プラスチ
ックごみ処理用化学添加剤の製造方法は、分別された分
別プラスチックごみに、古紙、塩基性アルカリ土類金属
化合物、米粉および水からなるスラリーを展着せしめた
後、さらに脱水性アルカリ土類金属化合物を混合せし
め、ついで、圧縮成形せしめてなることを特徴とするも
のである。
【0036】したがって、まず、古紙、塩基性アルカリ
土類金属化合物、古紙および水からなるスラリーが得ら
れる。この得られたスラリーと分別された分別プラスチ
ックごみとを混合せしめた後、さらに脱水性アルカリ土
類金属化合物を添加せしめて混合せしめ、ついで、圧縮
成形せしめることによって、分別された分別プラスチッ
ク表面に、解繊されたパルプ及び塩基性アルカリ土類金
属化合物が展着されて、発火・爆発等のみならず、混在
する食品カス等の腐敗が防止され、化学的及び生物学的
に安定した固形燃料が得られる。
【0037】請求項12によるこの発明の分別プラスチ
ックごみ固形燃料の製造方法は、分別プラスチックごみ
に、予め塩基性アルカリ土類金属化合物を混合した後
に、古紙、塩基性アルカリ土類金属化合物、米粉および
水からなるスラリーを展着せしめ、ついで、圧縮成形せ
しめてなることを特徴とするものである。
【0038】したがって、まず、分別プラスチックごみ
に、予め塩基性アルカリ土類化合物を混合せしめる。ま
た、古紙、塩基性アルカリ土類金属化合物、米粉および
水からなるスラリーが得られる。この得られたスラリー
と前記予め塩基性アルカリ土類化合物を混合せしめた分
別プラスチックごみとを混合せしめた後、圧縮成形せし
めることによって、分別された分別プラスチック表面
に、解繊されたパルプ及び塩基性アルカリ土類金属化合
物が展着されて、発火・爆発等のみならず、混在する食
品カス等の腐敗が防止され、化学的及び生物学的に安定
した固形燃料が得られる。
【0039】請求項13によるこの発明の分別プラスチ
ックごみ固形燃料の製造方法は、分別プラスチックごみ
に、古紙、塩基性アルカリ土類金属化合物、米粉および
水からなるスラリーを展着せしめた後、さらに古紙類ま
たは木材廃棄物を混合せしめ、ついで、圧縮成形せしめ
てなることを特徴とするものである。
【0040】したがって、まず、古紙、塩基性アルカリ
土類金属化合物、米粉および水からなるスラリーが得ら
れる。この得られたスラリーと分別プラスチックごみと
を混合せしめた後、さらに古紙類または木材廃棄物を添
加混合せしめ、ついで、圧縮成形せしめることによっ
て、分別された分別プラスチックごみの表面に、解繊さ
れたパルプ及び塩基性アルカリ土類金属化合物が展着さ
れて、発火・爆発等のみならず、混在する食品カス等の
腐敗が防止され、化学的及び生物学的に安定した固形燃
料が得られる。
【0041】請求項14によるこの発明の分別プラスチ
ックごみ固形燃料の製造方法は、請求項9,10、1
1、12又は13記載の分別プラスチックごみ固形燃料
の製造方法において、前記圧縮成形せしめた後、乾燥反
応機で乾燥せしめることを特徴とするものである。
【0042】したがって、前記圧縮成形せしめた後、乾
燥反応機で乾燥反応せしめることによって、上述した種
々の特性を有しかつ乾燥反応機によってさらに化学的及
び生物学的に安定した強度の大きい固形燃料が得られ
る。
【0043】請求項15によるこの発明の分別プラスチ
ックごみ固形燃料の製造方法は、請求項9,10、1
1、12、13又は14記載の分別プラスチックごみ固
形燃料の製造方法において、前記圧縮成形せしめた後、
成形物を微粉砕機で微粉砕せしめることを特徴とするも
のである。
【0044】したがって、前記圧縮成形せしめた後、微
粉砕機で微粉砕せしめることによって、上述した種々の
特性を有する化学的及び生物学的に安定した微粉固形燃
料が得られる。
【0045】請求項16によるこの発明の分別プラスチ
ックごみ固形燃料の製造方法は、請求項9記載の分別プ
ラスチックごみ固形燃料の製造方法において、前記微粉
砕機で微粉砕する際、適量の石炭を供給せしめることを
特徴とするものである。
【0046】したがって、前記微粉砕機で微粉砕する
際、適量の石炭を供給せしめることによって、上述した
種々の特性を有する化学的及び生物学的に安定した微粉
ハイブリッド固形燃料が得られる。
【0047】請求項17によるこの発明の分別プラスチ
ックごみ固形燃料の製造方法は、請求項9,10、1
1、12、13、14、15又は16記載の分別プラス
チックごみ固形燃料の製造方法において、前記分別プラ
スチックごみに対する古紙、塩基性アルカリ土類金属化
合物、米粉および水からなるスラリーの混合を混合容器
回転式混合機を用いて攪拌混合することを特徴とするも
のである。
【0048】したがって、前記分別プラスチックごみに
対する古紙、塩基性アルカリ土類金属化合物、米粉およ
び水からなるスラリーの混合を混合容器回転式混合機を
用いて攪拌混合することにより、より一層の良好な攪拌
混合が行われると共に、古紙及び塩基性アルカリ土類金
属化合物、米粉が分別プラスチック表面に対して均一に
展着されることから化学的及び生物学的に安定した固形
燃料が得られる。
【0049】請求項18によるこの発明の分別プラスチ
ックごみ固形燃料の製造装置は、分別された分別プラス
チックごみを破砕する破砕機と、塩基性アルカリ土類金
属化合物および水からなるスラリー中で古紙、米粉を混
合せしめるパルパーと、このパルパーにおいて古紙、米
粉が混合されたスラリーを供給せしめるスラリー供給装
置と、前記破砕機で破砕された分別プラスチックごみと
前記スラリー供給装置から供給されるスラリーとを混合
せしめる混合容器回転式混合機と、混合された第1混合
物を80〜150℃以下の温度まで加温せしめる加温機
と、この加温機で加温反応された第2混合物を圧縮成形
せしめる圧縮成形機と、を備えてなることを特徴とする
分別プラスチックごみ固形燃料の製造装置。
【0050】したがって、分別された分別プラスチック
ごみを破砕機において破砕せしめてプラスチック破砕片
にする。一方、パルプ、塩基性アルカリ土類金属化合物
および水をパルパーに供給せしめてパルプを解繊すると
共にこれらを混合せしめる。そして、このパルパーで解
繊されたパルプを含むスラリーをスラリー供給装置に供
給せしめる。
【0051】ついで、前記プラスチック破砕片と前記ス
ラリー供給装置からのスラリーをそれぞれ混合容器回転
式混合機に投入せしめることによって、プラスチック破
砕片に付着している食品カス等の腐敗性ごみ成分に塩基
性アルカリ土類金属化合物が浸透することにより、これ
らが生物化学的反応が生じて安定化される。生物化学的
に安定化された第1混合物が80〜150℃の温度で加
温せしめる加温機に投入される。この加温機では、80
〜150℃の温度で加熱されると、アルカリによる前記
安定化反応がさらに進んで十分に殺菌されると共に、第
1混合物が軟化される。この軟化された第2化合物が圧
縮成形機に投入されて圧縮成形される。
【0052】而して、化学的及び生物学的に安定化され
めと共に物理的にも柔軟な形状を保持するので、ハンド
リング性が高められ成形性が向上する。また、生物化学
的に安定した貯蔵性の良好な未乾燥ペレットの固形燃料
が得られる。
【0053】請求項19によるこの発明の分別プラスチ
ックごみ固形燃料の製造装置は、請求項18記載の分別
プラスチックごみ固形燃料の製造装置において、前記圧
縮成形機で圧縮成形された固形燃料を乾燥反応せしめる
乾燥反応機を備えてなることを特徴とするものである。
【0054】したがって、前記圧縮成形機で圧縮成形さ
れた固形燃料が乾燥反応機に投入されて乾燥反応が促進
される。
【0055】而して、水分が除かれると共に塩基性アル
カリ土類金属化合物が炭酸ガスと反応吸収し、パルプの
繊維としっくい状層を形成して良好な乾燥ペレットの固
形燃料が得られる。
【0056】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基いて詳細に説明する。
【0057】まず、分別されたプラスチック廃棄物とし
てのプラスチックごみに添加せしめる化学的添加剤およ
びその製造方法について説明する。図1を参照するに、
パルプとして例えば古紙などを供給せしめる古紙など供
給装置1,塩基性アルカリ土類金属化合物としての一例
のCaOなどを供給せしめる石灰等供給装置3、および
水を供給せしめる水給装置5および米粉を供給せしめる
米粉供給装置7が設けられている。これら装置の下方に
は回転式混合装置としての例えばハイドロパルパー9が
設けられている。さらに、このハイドロパルパー9の下
方にはスラリー供給装置11が設けられている。
【0058】上記構成により、古紙等供給装置5に供給
されている古紙など、石灰等供給装置7に供給されてい
る消石灰など、および水供給装置9に供給されている水
をそれぞれパルパー(解繊機)9に投入せしめて紙繊維
を解繊せしめる。このとき、水100重量%に対して古
紙0.5〜5%、CaO0.5〜5%加えるのがよい。
(ここに古紙0.5%未満、5%並びにCaO0.5%
未満、5%ではいけない理由を記載してください。)そ
して、パルパー(解繊機)9においてこれらを攪拌し、
CaOの消化反応熱を利用して50℃以上90℃以下に
昇温したところに、古紙などを供給せしめる古紙など供
給装置から11cm四方程度に砕いた規定の量の雑誌・
新聞紙等の古紙を加え、スラリー化する。
【0059】その結果、化学添加剤の品質的特徴は、加
熱アルカリ水溶液中において解繊された古紙(パルプ)
が均一に浮遊し、アルカリ土類金属が米粉等の作用効果
によって、均質に懸濁したスラリーとなる。
【0060】化学添加剤中のCaOは、分別プラスチッ
クス中の腐敗物質を生物学的に安定化する作用を持つ。
特に、乾燥後の水分が5%以下で、pHが11以上で保
たれているプラスチックスRDF(以下、EDF)は、
一年以上の安定性を保証できる。生物学的安定性が保た
れない場合、メタンガスの発酵等によって、火災事故・
爆発事故等を引き起こし、燃料としてこれを使用するこ
とには危険が伴なう。この点から、CaOの作用効果に
よって、化学添加剤としての重要性がある。
【0061】化学添加剤中のパルプは、分別プラスチッ
クスに対し、表面張力/毛管現象等による物質移動効果
を高め、EDF中にCaOの作用をくまなく行う効果を
もたらす。同時に、繊維状であることの特徴が活かさ
れ、プラスチックス相互のバインディング効果を高める
効果がある。RDFの化学的均質性は、先の生物学的安
定性に寄与し、燃焼時における発熱量コントロールにも
効果をもたらす。
【0062】化学添加剤中の米粉は、50℃以上の温水
で半ば煮えることで粘度を高め、化学添加剤をスラリー
状に保つ効果がある。ハイドロパルパー内におけるアル
カリ土類金属化合物と、解繊されたパルプが分離(セグ
レゲーション)しないよう、長時間均質なスラリー状態
を保つことで、EDF製造プロセスに添加しやすくする
効果が認められる。さらに、米粉自体が発熱反応にわず
かながら寄与すること、そして生物学的な安定を維持す
ることで、プラスチックス相互の接着性を増す効果も認
められる。
【0063】化学添加剤中の水分は、最終的に乾燥・除
去されるべきものであるが、これを添加することによっ
て、次のような効果がある。
【0064】1)分別プラスチックスを破砕する過程、
搬送する過程で、機械的な摩擦熱等によって、ガス化、
燃焼等が起こる危険性を除くことができる。
【0065】2)分別プラスチックスを燃料化するプロ
セスにおいて、“空気を運ぶようなフワフワした状態”
の悪いハンドリング状態を“濡れ落ち葉に近い状態”に
して比重を10倍程度に高め、ハンドリング性を高める
効果がある。
【0066】3)分別プラスチックス中の腐敗物質に対
し、CaOの作用効果を均一に行うための物質拡散機能
を高度に有する。
【0067】4)分別プラスチックスに水分を添加して
も、必然的に表面張力/毛管現象による脱水作用が働
き、40%以上の過剰水分とはならない。それ以上過剰
である場合には、中間貯留装置等で容易に脱水できる。
【0068】5)水分の添加によって、分別プラスチッ
クス全体にCaOを均一分散させることにより、「加温
反応操作」で、所期の生物学的に安定なRDFを容易に
製造することができる。
【0069】6)「加温反応操作」過程において、解繊
されたパルプとの複合作用により、水の移動が毛管現象
等で加速され、乾燥による水分除去が容易に行われる。
【0070】7)「加温反応操作」後においては、10
%程度の水分とすることが可能になり、比重差選別機等
を設けることにより、安全にして且つ効果的に分別プラ
スチックス中に含まれている鉄分、ガラスくず等の不燃
物を除外することができる。
【0071】8)プラスチックス中に含まれる米粉及び
解繊されたパルプのバインディング効果を活かし、常温
で回転式成型装置を用いて、比重の高いペレット状RD
Fを製造することができる。
【0072】9)添加された水分は、最終的に低温乾燥
機においてこれも、解繊されたパルプや添加剤による毛
管現象等、物質移動促進効果を活かし、5%以下の水分
のEDFを容易に製造することができる。
【0073】10)以上の通り、水分の添加は、分別プ
ラスチックスからRDFを製造する場、必要不可欠な成
分であり、一般に分別プラスチックスに対して化学添加
剤の添加比率を2〜30%程度で行い、それが添加後の
水分を40%以下とするようコントロールされる。
【0074】ハイドロパルパー9で水の中に塩基性アル
カリ土類金属化合物と解繊された古紙とを配合せしめる
ことにより、均一なスラリーが得られる。しかも、この
得られたスラリーを分別された分別プラスチックごみに
投入して混合させると、塩基性アルカリ土類金属化合物
と解繊された古紙が分別プラスチックごみに均一に展着
せしめることができる。
【0075】前記ハイドロパルパー9で発熱反応により
50〜90℃の温度で前記古紙を混合反応せしめると、
均質な解繊状態を得ることができる。
【0076】まず、古紙、塩基性アルカリ土類金属化合
物、米粉および水からなるスラリーが得られる。この得
られたスラリーと分別された分別プラスチックごみとを
混合せしめた後、圧縮成形せしめることによって、分別
された分別プラスチックごみの表面に、解繊されたパル
プ及び塩基性アルカリ土類金属化合物が展着されて化学
的及び生物学的に安定した固形燃料を得ることができ
る。
【0077】また、古紙、塩基性アルカリ土類金属化合
物、米粉および水からなるスラリーが得られる。この得
られたスラリーと分別された分別プラスチックごみとを
混合せしめた後、この混合物から過剰水分を除去せしめ
る。ついで、圧縮成形せしめることによって、分別され
た分別プラスチックごみの表面に、解繊されたパルプ及
び塩基性アルカリ土類金属化合物が展着されて、発火・
爆発等のみならず、混在する食品カス等の腐敗が防止さ
れ、化学的及び生物学的に安定した固形燃料を得ること
ができる。
【0078】さらに、古紙、塩基性アルカリ土類金属化
合物、古紙および水からなるスラリーが得られる。この
得られたスラリーと分別された分別プラスチックごみと
を混合せしめた後、さらに脱水性アルカリ土類金属化合
物を添加せしめて混合せしめ、ついで、圧縮成形せしめ
ることによって、分別された分別プラスチック表面に、
解繊されたパルプ及び塩基性アルカリ土類金属化合物が
展着されて、発火・爆発等のみならず、混在する食品カ
ス等の腐敗が防止され、化学的及び生物学的に安定した
固形燃料を得ることができる。
【0079】前記塩基性アルカリ土類金属化合物を50
%以上のCaOとベントナイト等の50%未満のシリケ
ートとすることにより、......... また、塩基性アルカリ土類金属化合物に石炭を5〜10
%配合せしめることにより、固形燃料としたときに高い
発熱量を得ることができる。
【0080】図2を参照するに、固形燃料の製造装置1
3は分別されたプラスチック廃棄物としてのプラスチッ
クごみを一定の量だけ供給せしめるプラスチックごみ供
給装置15が設けられている。このプラスチックごみ供
給装置15からプラスチックごみを破砕機17に供給し
破砕処理される。一方、図1に示されたスラリー供給装
置11が設けられている。
【0081】前記破砕機17で破砕された破砕物Sと、
スラリー供給装置11から供給される、上述した各種の
化学添加剤であるスラリーPとが混合容器回転式混合機
19に投入される。この混合容器回転式混合機19で混
合反応される。この混合反応でプラスチックごみに付着
している食品カス等の腐敗性ごみ成分に消石灰を充分浸
透させて生物化学的に殺菌安定化させると共に腐敗を防
止し、貯蔵性、ハンドリング性が高められる。
【0082】混合反応処理された第1混合物C1は加温
機21に送られて80〜150℃例えば90℃の温度で
加熱されると共に反応し、第1混合物C1を軟化させた
後の第2混合物C2がロール式成型器、押し出し成型器
などの圧縮成形機23に投入されてプラスチックごみ破
砕物は、消石灰、パルプおよび水からなるスラリーで展
着され、図3に示すような未乾燥ペレット固形物燃料G
1を得ることができる。
【0083】必要に応じてこの未乾燥ペレット固形燃料
G1を乾燥反応機25に投入して乾燥し乾燥ペレット固
形燃料G2を得ることができる。さらに必要に応じて乾
燥ペレット固形燃料G2を微粉砕機27に投入して微粉
砕することによって、例えば平均1mm以下からなる微
粉プラスチック固形燃料G3を得ることができる。ま
た、必要に応じて微粉砕機27に、石炭供給装置29か
ら供給されている石炭を必要な量だけ投入して微粉砕す
ることによって、微粉ハイブリッド固形物燃料G4を得
ることができる。
【0084】前記工程において、プラスチック供給装置
15に供給される分別されたプラスチックごみは、フィ
ルム、ブロー容器、成型品、トレー(真室成型品)、発
泡品、紐、ネットなどからなり、特にこれらには厨介な
どの食品カスが付着しており、これらの食品カスは水分
を含んでおり、通常5〜20%、多い場合は40%もの
含水率となっているものである。
【0085】このプラスチックごみを破砕機11で破砕
し混合容器混合反応機19で混合反応させる場合には、
水供給装置9から水を投入して、古紙、生石灰、水をパ
ルパー13で解繊し、さらにスラリー供給装置11でス
ラリー化せしめた状態で混合容器混合反応機19に供給
し混合反応せしめる必要がある。必要に応じて、混合容
器混合反応機19の後に脱水機を設けて脱水機で脱水さ
れた食品カスを含んだ水を図1に示した水供給装置5,
パルパー9に環流させてそのまま、あるいは必要に応じ
てシックナーを設けて沈降分離せしめてから水供給装置
5,パルパー9に環流させるようにしてもよい。
【0086】前記パルパー9はバッチ式であるため、工
程を連続化せしめるためにスラリー供給装置11が設け
られている。したがって、このスラリー供給装置11を
設けることによって、連続的かつ大量に固形物燃料を得
ることができる。
【0087】パルプとして古紙などを例にあげて説明し
たが、木材の屑、木綿、麻、わらなどのセルローズ成分
を含んでいるものであれば何でもよい。また、アルカリ
土類金属化合物として消石灰の例で説明したが、不活性
化した生石灰や酸化マグネシアまたは水酸化マグネシウ
ムでもよく、さらに糊剤を含んだものであっても構わな
い。
【0088】前記加温機21の温度は80〜150℃が
好ましい。80°以下では成形物の比率が小さく、15
0℃以上では混在する易分解性ごみ成分が着火するので
危険である。
【0089】圧縮成形機21で圧縮成形した成型物G1
は図3に示されているように、プラスチックごみ破砕片
Sを、古紙を解繊してなるパルプ及び石灰と水からなる
混合物であるスラリーPが加温機21及び圧縮成形機2
3において脱水されたパルプと石灰及び少量の水からな
るプラスターQによって接着してなる強度の大きな固形
物燃料となり、生物化学的に安定したものとなると共に
腐敗するのを防止し、かつ燃焼時に酸性ガスなどの有害
ガスの発生を抑制できる良好な固形燃料とすることがで
きる。しかも、この固形燃料は連続的にかつ大量に製造
することができる。
【0090】また、前記固形燃料をボイラー等の燃焼装
置において燃焼せしめる際には、固形燃料に含まれるプ
ラスチックが加熱され溶融しても溶融物が燃焼装置に付
着することによるトラブルが起こりにくい。これは固形
燃料中のプラスチック表面にパルプ及び石灰が均一に展
着しているため、燃焼加熱時に溶融したプラスチックが
パルプと石灰との混合物に付着吸収されやすいために、
溶融プラスチックが滴下し難いためである。さらに前記
固形燃料に含まれる石灰は燃焼時に発生する有毒ガスを
吸収固定化し、有害灰分を安定化するので環境汚染を防
止することができる。
【0091】前記混合容器回転式混合機19で、石灰を
含浸したパルプはプラスチックごみ表面に強く付着し、
乾燥後の破砕工程や圧縮成形工程においても石灰が脱落
し難い。これは撥水性のプラスチック表面に石灰スラリ
ーが比較的付着しやすいうえに、石灰を含浸した細長い
パルプ繊維がプラスチックの破断面や凹凸部分に引っ掛
って付着するために、親水性の石灰とパルプが撥水性の
プラスチック表面に均一に分散しているためと想像され
る。さらに固形燃料が乾燥した後にパルプと石灰からな
る一種の「しっくい状物」の形成による保形性の向上が
考えられる。
【0092】また、食品カスや紙等の水に濡れやすい他
のゴミ成分が存在しても石灰が均一に付着し易い。これ
は石灰を含むパルプ繊維がこれらの親水性ごみ成分に付
着しやすいためと考えられる。
【0093】さらに、少量の食品カス等の炭水化物を含
む分別プラスチックごみに石灰スラリーを混合させる
と、これらの炭水化物が乳化・流動化しやすくなる。こ
のために分別プラスチックごみの隙間にこれらの炭水化
物が浸透するので、圧縮成形しやすくなり、かつ成形強
度が向上する。パルプ濃度が一定以下の場合には、パル
プを含むスラリーを少量添加した場合であってもプラス
チックごみに浸透して均一に付着しやすい。しかるにパ
ルプ濃度が高い場合には、十分な時間、分別プラスチッ
クごみと混合したとしてもパルプ及び石灰スラリーを分
別プラスチックごみ破砕物によく浸透させることは出来
ない。これは本実施の形態による石灰とパルプとの混合
スラリー添加剤を分別プラスチックごみ破砕物に添加し
たときに、パルプ濃度が高い場合には、スラリー流路に
スラリー中のパルプからなる一種のフィルターが形成さ
れるのでスラリーの流動が阻害されるためと考えられ
る。
【0094】なお、上記のパルプ共存効果は、単に解繊
されたパルプを含まない石灰単独のスラリーを古紙等を
含むプラスチックごみ破砕物に添加したり、あるいはプ
ラスチックごみに水と石灰を添加して混合、混練しても
ほどんど認められない。
【0095】石灰単独スラリーを散布した場合に比し
て、十分に解繊されたパルプ繊維の表面付着効果、およ
びそれによる石灰付着効果が著しく大きいためである。
即ち解繊された細長いパルプと石灰との相乗効果が大き
いためである。
【0096】また、パルプ濃度は0.5〜5%が好まし
い。0.5%以下では、パルプ繊維によるプラスチック
ごみへの表面付着等の効果が小さく、5%以上ではスラ
リーの流動性及び浸透性が小さくなるのでプラスチック
ごみ破砕物に均一に散布しにくいし、またプラスチック
表面に均一に展着することが困難である。
【0097】古紙等を含む分別プラスチックごみに石灰
スラリーを添加することによって、古紙中の繊維を乖離
させて長繊維のパルプを得ることは実質上不可能であ
る。何故なら古紙は過剰の水の存在下で強い剪断力を与
えないとパルプ化しないので、容積率で大部分を占める
分別プラスチックごみの存在下でかかる操作が不可能で
あるからである。たとえパルプ繊維を乖離できても本実
施の形態に好適な長繊維のパルプを得ることが不可能だ
からである。
【0098】前記スラリー添加剤を予め破砕した分別プ
ラスチックごみに加えてもよいが、ごみの腐敗防止や発
火防止等のために、プラスチックごみ供給装置3におい
てスラリーを散布した後、破砕してもよい。
【0099】また、プラスチックごみ供給装置15に腐
敗防止等のために予め消石灰を添加してから破砕し、あ
るいは破砕後さらに混合加温反応させてから、スラリー
を添加してもよい。またプラスチックごみの性状に応じ
て消石灰の一部、あるいは全部を生石灰で代替してもよ
い。同様にして一部あるいは全部をマグネシアと代替し
てもよい。
【0100】スラリー添加剤の添加はポットミキサーの
ごとく容器本体が回転するタイプのものを用いて実施す
るのが好ましい。また、スラリー添加剤を添加した分別
プラスチックごみ破砕物はそのまま成形してもよいが、
圧縮成形工程において好ましい水分含量に調整するた
に、通常は乾燥または脱水される。さらに、乾燥は公知
の任意の方法・条件で行うことができる。またスラリー
添加物の脱水処理も公知の任意の方法で行うことができ
る。本実施の形態では、プラスチックごみ中の塩素含有
率が高い場合にはスラリー添加剤を添加した分別プラス
チックごみにさらに消石灰を追加添加し、あるいは脱水
性アルカリ土類金属化合物として生石灰やマグネシアを
加えてもよい。後者の方法によると過剰水が生石灰と反
応して脱水され同時に石灰比率を調整することができ
る。
【0101】解繊されたパルプ、塩基性アルカリ土類金
属化合物および水からなるスラリーと分別された分別プ
ラスチックごみとを混合容器回転式混合機17で混合せ
しめた後、この混合物から過剰水分を除去せしめ、つい
で、圧縮成形せしめたり、また、解繊されたパルプ、塩
基性アルカリ土類金属化合物および水からなるスラリー
と分別された分別プラスチックごみとを混合容器回転式
混合機17で混合せしめた後、さらに脱水性アルカリ土
類金属化合物を添加せしめて混合せしめ、ついで、圧縮
成形せしめたり、あるいは、パルプ、塩基性アルカリ土
類金属化合物および水からなるスラリーが得られる。こ
の得られたスラリーと分別プラスチックごみとを混合せ
しめた後、さらに古紙類または木材廃棄物を添加混合せ
しめ、ついで、圧縮成形せしめることによって、分別さ
れた分別プラスチックごみの表面に、解繊されたパルプ
及び塩基性アルカリ土類金属化合物が展着されて、発火
・爆発等のみならず、混在する食品カス等の腐敗を防止
でき、化学的及び生物学的に安定した固形燃料を得るこ
とができる。
【0102】(実施例)例えば含水率18%のプラスチ
ックごみをプラスチック供給装置15からプラスチック
破砕機17としての小型二軸破砕機へ2回通過させて破
砕せしめて破砕物Sとした。一方、古紙として古新聞紙
を用い、パルパー9としての40リットルのバケツ内で
小型ミキサーを用い、古紙、消石灰及び水を混合しつつ
古紙を解繊して、縣濁液状のスラリーPとした。混合容
器回転式反応機19としては左官用パドルミキサーを用
いて破砕物SとスラリーPとを混合反応せしめた。
【0103】混合反応された後の食品カスを含んだ水を
パルパー9による解繊混合に用いた。加温器21として
インキュベータを用い90℃の温度で加温した。成型は
小型ロール式ペレタイザーを用いて行った。さらに、乾
燥は乾燥反応機として小型熱風循環式乾燥機を用いて行
った。
【0104】その結果、古紙(パルプ原料)がない場合
には成型できず、古紙が10重量%を越えると解繊が十
分にできなかった。その他の場合には、良好な成型物が
得られた。これを乾燥することにより、見掛比重0.4
〜0.5のペレット状固形物が得られた。また、消石灰
(アルカリ土類金属化合物)がないと、成形物は3ケ月
後には腐敗したが、消石灰が重量3%以上であると腐敗
しなかった。この結果から本発明の方法によって、プラ
スチックを溶融せずに、ペレット状に成型された、生物
学的に安定な固形物が得られることを確認した。
【0105】なお、この発明は、前述発明の実施の形態
に限定されることなく、適宜な変更を行うことにより、
その他の態様で実施し得るものである。
【0106】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態の説明よ
り理解されるように、請求項1の発明によれば、水の中
に塩基性アルカリ土類金属化合物と解繊された古紙とを
配合せしめることにより、均一なスラリーが得られる。
しかも、この得られたスラリーを分別された分別プラス
チックごみに投入して混合させると、塩基性アルカリ土
類金属化合物と解繊された古紙を分別プラスチックごみ
に均一に展着せしめることができる。
【0107】請求項2の発明によれば、水の中に塩基性
アルカリ土類金属化合物と解繊された古紙と米粉とを配
合せしめることにより、より一層均一なスラリーが得ら
れる。しかも、この得られたスラリーを分別された分別
プラスチックごみに投入して混合させると、塩基性アル
カリ土類金属化合物と解繊された古紙を分別プラスチッ
クごみにより一層均一に展着せしめることができる。米
粉を追加することで粘度を高めることができ、長時間均
質なスラリー状態を保つことができる。
【0108】請求項3の発明によれば、塩基性アルカリ
土類金属化合物をCa0とすることにより、分別プラス
チックごみに投入して反応して分別プラスチックごみ中
の腐敗物質に対して物質拡散機能を高度に高めることが
できる。。
【0109】請求項4の発明によれば、塩基性アルカリ
土類金属化合物を50%以上のCa0とベントナイト等
の50%未満のシリケートとすることにより、物質移動
速度が速まる結果、分離脱水効果、蒸発乾燥効果などが
早まり、生産性を高める。特に、乾燥工程においては、
Ca0単味に比べ、同一乾燥条件で30%乾燥時間を短
縮する効果が認められた。(45分の乾燥時間を、30
分に短縮し、同一の乾燥達成率を得た。)加えて、シリ
ケイトの添加率を50%以下適切に添加することによっ
て、EPFの燃焼によって生じた飛灰/残査の組成がセ
メント鉱物の組成に近づけることができる。この結果、
灰処理をセメント原料工程に結びつけるなど、経済的に
メリットが大きい。
【0110】請求項5の発明によれば、塩基性アルカリ
土類金属化合物に石炭を5〜10%配合せしめることに
より、固形燃料としたときに高い発熱量を得ることがで
きる。
【0111】請求項6の発明によれば、回転式混合装置
で水の中に塩基性アルカリ土類金属化合物と解繊された
古紙とを配合せしめることにより、均一なスラリーが得
られる。しかも、この得られたスラリーを分別された分
別プラスチックごみに投入して混合させると、塩基性ア
ルカリ土類金属化合物と解繊された古紙を分別プラスチ
ックごみに均一に展着せしめることができる。
【0112】請求項7の発明によれば、回転式混合装置
で水の中に塩基性アルカリ土類金属化合物と解繊された
古紙と米粉とを配合せしめることにより、より一層均一
なスラリーを得ることができる。しかも、この得られた
スラリーを分別された分別プラスチックごみに投入して
混合させると、塩基性アルカリ土類金属化合物と解繊さ
れた古紙を分別プラスチックごみにより一層均一に展着
せしめることができる。米粉を追加することで粘度を高
めることができ、長時間均質なスラリー状態を保つこと
ができる。
【0113】請求項8の発明によれば、回転式混合装置
で発熱反応により50〜90℃の温度で前記古紙を混合
反応せしめると、均質な解繊状態を得ることができる。
【0114】請求項9の発明によれば、まず、古紙、塩
基性アルカリ土類金属化合物、米粉および水からなるス
ラリーが得られる。この得られたスラリーと分別された
分別プラスチックごみとを混合せしめた後、圧縮成形せ
しめることによって、分別された分別プラスチックごみ
の表面に、解繊されたパルプ及び塩基性アルカリ土類金
属化合物が展着されて化学的及び生物学的に安定した固
形燃料を得ることができる。
【0115】請求項10の発明によれば、まず、古紙、
塩基性アルカリ土類金属化合物、米粉および水からなる
スラリーが得られる。この得られたスラリーと分別され
た分別プラスチックごみとを混合せしめた後、この混合
物から過剰水分を除去せしめる。ついで、圧縮成形せし
めることによって、分別された分別プラスチックごみの
表面に、解繊されたパルプ及び塩基性アルカリ土類金属
化合物が展着されて、発火・爆発等のみならず、混在す
る食品カス等の腐敗を防止でき、化学的及び生物学的に
安定した固形燃料を得ることができる。
【0116】請求項11の発明によれば、まず、古紙、
塩基性アルカリ土類金属化合物、古紙および水からなる
スラリーが得られる。この得られたスラリーと分別され
た分別プラスチックごみとを混合せしめた後、さらに脱
水性アルカリ土類金属化合物を添加せしめて混合せし
め、ついで、圧縮成形せしめることによって、分別され
た分別プラスチック表面に、解繊されたパルプ及び塩基
性アルカリ土類金属化合物が展着されて、発火・爆発等
のみならず、混在する食品カス等の腐敗を防止でき、化
学的及び生物学的に安定した固形燃料を得ることができ
る。
【0117】請求項12の発明によれば、まず、分別プ
ラスチックごみに、予め塩基性アルカリ土類化合物を混
合せしめる。また、古紙、塩基性アルカリ土類金属化合
物、米粉および水からなるスラリーが得られる。この得
られたスラリーと前記予め塩基性アルカリ土類化合物を
混合せしめた分別プラスチックごみとを混合せしめた
後、圧縮成形せしめることによって、分別された分別プ
ラスチック表面に、解繊されたパルプ及び塩基性アルカ
リ土類金属化合物が展着されて、発火・爆発等のみなら
ず、混在する食品カス等の腐敗を防止でき、化学的及び
生物学的に安定した固形燃料を得ることができる。
【0118】請求項13の発明によれば、まず、古紙、
塩基性アルカリ土類金属化合物、米粉および水からなる
スラリーが得られる。この得られたスラリーと分別プラ
スチックごみとを混合せしめた後、さらに古紙類または
木材廃棄物を添加混合せしめ、ついで、圧縮成形せしめ
ることによって、分別された分別プラスチックごみの表
面に、解繊されたパルプ及び塩基性アルカリ土類金属化
合物が展着されて、発火・爆発等のみならず、混在する
食品カス等の腐敗を防止でき、化学的及び生物学的に安
定した固形燃料を得ることができる。
【0119】請求項14の発明によれば、前記圧縮成形
せしめた後、乾燥反応機で乾燥反応せしめることによっ
て、上述した種々の特性を有しかつ乾燥反応機によって
さらに化学的及び生物学的に安定した強度の大きい固形
燃料を得ることができる。
【0120】請求項15の発明によれば、前記圧縮成形
せしめた後、微粉砕機で微粉砕せしめることによって、
上述した種々の特性を有する化学的及び生物学的に安定
した微粉固形燃料を得ることができる。
【0121】請求項16の発明によれば、前記微粉砕機
で微粉砕する際、適量の石炭を供給せしめることによっ
て、上述した種々の特性を有する化学的及び生物学的に
安定した微粉ハイブリッド固形燃料を得ることができ
る。
【0122】請求項17の発明によれば、前記分別プラ
スチックごみに対する古紙、塩基性アルカリ土類金属化
合物、米粉および水からなるスラリーの混合を混合容器
回転式混合機を用いて攪拌混合することにより、より一
層の良好な攪拌混合が行われると共に、古紙及び塩基性
アルカリ土類金属化合物、米粉が分別プラスチック表面
に対して均一に展着されることから化学的及び生物学的
に安定した固形燃料を得ることができる。
【0123】請求項18の発明によれば、分別された分
別プラスチックごみを破砕機において破砕せしめてプラ
スチック破砕片にする。一方、パルプ、塩基性アルカリ
土類金属化合物および水をパルパーに供給せしめてパル
プを解繊すると共にこれらを混合せしめる。そして、こ
のパルパーで解繊されたパルプを含むスラリーをスラリ
ー供給装置に供給せしめる。
【0124】ついで、前記プラスチック破砕片と前記ス
ラリー供給装置からのスラリーをそれぞれ混合容器回転
式混合機に投入せしめることによって、プラスチック破
砕片に付着している食品カス等の腐敗性ごみ成分に塩基
性アルカリ土類金属化合物が浸透することにより、これ
らが生物化学的反応が生じて安定化される。生物化学的
に安定化された第1混合物が80〜150℃の温度で加
温せしめる加温機に投入される。この加温機では、80
〜150℃の温度で加熱されると、アルカリによる前記
安定化反応がさらに進んで十分に殺菌されると共に、第
1混合物が軟化される。この軟化された第2化合物が圧
縮成形機に投入されて圧縮成形される。
【0125】而して、化学的及び生物学的に安定化され
めと共に物理的にも柔軟な形状を保持するので、ハンド
リング性が高められ成形性が向上する。また、生物化学
的に安定した貯蔵性の良好な未乾燥ペレットの固形燃料
を得ることができる。
【0126】請求項19の発明によれば、前記圧縮成形
機で圧縮成形された固形燃料が乾燥反応機に投入されて
乾燥反応が促進される。
【0127】而して、水分が除かれると共に塩基性アル
カリ土類金属化合物が炭酸ガスと反応吸収し、パルプの
繊維としっくい状層を形成して良好な乾燥ペレットの固
形燃料が得られる。分別された分別プラスチックごみの
表面に、解繊されたパルプ及び塩基性アルカリ土類金属
化合物を展着せしめることによって、発火・爆発等のみ
ならず、混在する食品カス等の腐敗を防止することがで
き、化学的及び生物学的に安定し十分に殺菌された固形
燃料を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の化学添加剤を製造する製造方法の説
明図図である。
【図2】この発明のプラスチックごみ固形燃料の製造装
置を示す構成図である。
【図3】固形燃料の製造装置で得られるペレット固形燃
料の断面図である。
【符号の説明】
1 古紙など供給装置 3 石灰など供給装置 5 水供給装置 9 パルパー 11 スラリー供給装置 13 プラスチックごみ固形燃料の製造装置 15 プラスチックごみ供給装置 17 破砕機 19 回転式混合機 21 加温機 23 圧縮成形機 25 乾燥反応機 27 微粉砕機 29 石炭供給装置 S 破砕片 P スラリー Q プラスター C1 ,C2 第1,第2,第3混合物 G1 未乾燥ペレット固形物燃料 G2 乾燥ペレット固形物燃料 G3 微粉プラスチック固形物燃料 G4 微粉ハイブリッド固形物燃料
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 11/06 C10L 5/02 C10L 5/02 5/46 5/46 B09B 3/00 ZAB Fターム(参考) 4D004 AA04 AA07 AA12 BA03 CA03 CA04 CA14 CA42 CA45 CB31 CC11 CC12 DA02 DA03 4F301 AB02 AB03 CA09 CA33 CA34 CA35 CA51 CA64 CA72 4H015 AA02 AA12 AA17 AA25 AB01 BA06 BA07 BA13 BB05 CA03 CB01

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分別された分別プラスチックごみを固形
    燃料に使用するための分別プラスチックごみ処理用化学
    添加剤であって、塩基性アルカリ土類金属化合物と解繊
    された古紙とが配合されてスラリー状となっていること
    を特徴とする分別プラスチックごみ処理用化学添加剤。
  2. 【請求項2】 分別された分別プラスチックごみを固形
    燃料に使用するための分別プラスチックごみ処理用化学
    添加剤であって、塩基性アルカリ土類金属化合物と解繊
    された古紙と米粉とが配合されてスラリー状となってい
    ることを特徴とする分別プラスチックごみ処理用化学添
    加剤。
  3. 【請求項3】 前記塩基性アルカリ土類金属化合物がC
    a0であることを特徴とする請求項1又は2記載の分別
    プラスチックごみ処理用化学添加剤。
  4. 【請求項4】 前記塩基性アルカリ土類金属化合物が5
    0%以上のCa0とベントナイト等の50%未満のシリ
    ケートとで構成されていることを特徴とする請求項1又
    は2記載の分別プラスチックごみ処理用化学添加剤。
  5. 【請求項5】 前記塩基性アルカリ土類金属化合物に石
    炭を5〜10%配合されていることを請求項1又は2記
    載の分別プラスチックごみ処理用化学添加剤。
  6. 【請求項6】 分別された分別プラスチックごみを固形
    燃料に使用するための分別プラスチックごみ処理用化学
    添加剤の製造方法であって、分別プラスチックごみの1
    00重量%に対して塩基性アルカリ土類金属化合物を5
    〜30%、古紙を0.5〜5%配合して回転式混合装置
    でスラリー状に混合せしめてなることを特徴とする分別
    プラスチックごみ処理用化学添加剤の製造方法。
  7. 【請求項7】 分別された分別プラスチックごみを固形
    燃料に使用するための分別プラスチックごみ処理用化学
    添加剤の製造方法であって、分別プラスチックごみの1
    00重量%に対して塩基性アルカリ土類金属化合物を5
    〜30%、古紙を0.5〜5%、米粉を0.5〜5%配
    合して回転式混合装置でスラリー状に混合せしめてなる
    ことを特徴とする分別プラスチックごみ処理用化学添加
    剤の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記回転式混合装置で発熱反応により5
    0〜90℃の温度で前記古紙を均質な解繊状態とするこ
    とを特徴とする請求項6又は7記載の分別プラスチック
    ごみ処理用化学添加剤の製造方法。
  9. 【請求項9】 分別された分別プラスチックごみに、古
    紙、塩基性アルカリ土類金属化合物、米粉および水から
    なるスラリーを展着せしめた後、圧縮成形せしめてなる
    ことを特徴とする分別プラスチックごみ固形燃料の製造
    方法。
  10. 【請求項10】 分別された分別プラスチックごみに、
    古紙、塩基性アルカリ土類金属化合物、米粉および水か
    らなるスラリーを展着せしめた後、この混合物から過剰
    水分を除去せしめ、ついで、圧縮成形せしめてなること
    を特徴とする分別プラスチックごみ固形燃料の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 分別された分別プラスチックごみに、
    古紙、塩基性アルカリ土類金属化合物、米粉および水か
    らなるスラリーを展着せしめた後、さらに脱水性アルカ
    リ土類金属化合物を混合せしめ、ついで、圧縮成形せし
    めてなることを特徴とする分別プラスチックごみ固形燃
    料の製造方法。
  12. 【請求項12】 分別プラスチックごみに、予め塩基性
    アルカリ土類金属化合物を混合した後に、古紙、塩基性
    アルカリ土類金属化合物、米粉および水からなるスラリ
    ーを展着せしめ、ついで、圧縮成形せしめてなることを
    特徴とする分別プラスチックごみ固形燃料の製造方法。
  13. 【請求項13】 分別プラスチックごみに、古紙、塩基
    性アルカリ土類金属化合物、米粉および水からなるスラ
    リーを展着せしめた後、さらに古紙類または木材廃棄物
    を混合せしめ、ついで、圧縮成形せしめてなることを特
    徴とする分別プラスチックごみ固形燃料の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記圧縮成形せしめた後、乾燥反応機
    で乾燥せしめることを特徴とする請求項9,10、1
    1、12又は13記載の分別プラスチックごみ固形燃料
    の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記圧縮成形せしめた後、成形物を微
    粉砕機で微粉砕せしめることを特徴とする請求項9,1
    0、11、12、13又は14記載の分別プラスチック
    ごみ固形燃料の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記微粉砕機で微粉砕する際、適量の
    石炭を供給せしめることを特徴とする請求項15記載の
    分別プラスチックごみ固形燃料の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記分別プラスチックごみに対するパ
    ルプ、塩基性アルカリ土類金属化合物および水からなる
    スラリーの混合を混合容器回転式混合機を用いて攪拌混
    合することを特徴とする請求項の9,10、11、1
    2、13又は14記載の分別プラスチックごみ固形燃料
    の製造方法。
  18. 【請求項18】 分別された分別プラスチックごみを破
    砕する破砕機と、塩基性アルカリ土類金属化合物および
    水からなるスラリー中で古紙、米粉を混合せしめるパル
    パーと、このパルパーにおいて古紙が解繊されたスラリ
    ーを供給せしめるスラリー供給装置と、前記破砕機で破
    砕された分別プラスチックごみと前記スラリー供給装置
    から供給されるスラリーとを混合せしめる混合容器回転
    式混合機と、混合された第1混合物を80〜150℃以
    下の温度まで加温せしめる加温機と、この加温機で加温
    反応された第2混合物を圧縮成形せしめる圧縮成形機
    と、を備えてなることを特徴とする分別プラスチックご
    み固形燃料の製造装置。
  19. 【請求項19】 前記圧縮成形機で圧縮成形された固形
    燃料を乾燥反応せしめる乾燥反応機を備えてなることを
    特徴とする請求項18記載の分別プラスチックごみ固形
    燃料の製造装置。
JP2000227810A 2000-07-27 2000-07-27 分別プラスチックごみ処理用化学添加剤およびその製造方法並び固形燃料の製造方法およびその装置 Pending JP2002038173A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000227810A JP2002038173A (ja) 2000-07-27 2000-07-27 分別プラスチックごみ処理用化学添加剤およびその製造方法並び固形燃料の製造方法およびその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000227810A JP2002038173A (ja) 2000-07-27 2000-07-27 分別プラスチックごみ処理用化学添加剤およびその製造方法並び固形燃料の製造方法およびその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002038173A true JP2002038173A (ja) 2002-02-06

Family

ID=18721210

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000227810A Pending JP2002038173A (ja) 2000-07-27 2000-07-27 分別プラスチックごみ処理用化学添加剤およびその製造方法並び固形燃料の製造方法およびその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002038173A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010004660A1 (ja) * 2008-07-11 2010-01-14 株式会社クリエイティブ 固体燃料
JP2014019765A (ja) * 2012-07-16 2014-02-03 Kawanaka:Kk 廃棄物処理システム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010004660A1 (ja) * 2008-07-11 2010-01-14 株式会社クリエイティブ 固体燃料
CN102089412A (zh) * 2008-07-11 2011-06-08 株式会社创造 固体燃料
RU2471859C2 (ru) * 2008-07-11 2013-01-10 Криэйтив Ко. Лтд. Твердое топливо
US8721746B2 (en) 2008-07-11 2014-05-13 Creative Co., Ltd. Solid fuel
JP2014019765A (ja) * 2012-07-16 2014-02-03 Kawanaka:Kk 廃棄物処理システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101503643B (zh) 一种污泥干化固体燃料
WO2007127253A2 (en) Synthetic fuel pellet and methods
CN102320854B (zh) 城市污水处理厂污泥处置及资源化利用的方法
RU2296731C2 (ru) Способ получения органоминеральных удобрений и технологическая линия для его осуществления
CN102021057A (zh) 一种生物质固体成型燃料的制备方法
US20100116181A1 (en) Method of making cellulose/plastic pellets having a low plastic content
CN101121905A (zh) 利用食物垃圾和废合成树脂制造固体燃料的制造方法及其装置
SK163799A3 (en) Method and apparatus for thermolytic treatment of polymer- and cellulose containing materials, especially light shredder residues
JP2024069392A (ja) 産業炉を燃焼させるためのペレットの調製プロセス
FI3577070T3 (fi) Menetelmä muotopuristeen valmistamiseksi ja sen mukaisesti valmistettu muotopuriste
JP2002038173A (ja) 分別プラスチックごみ処理用化学添加剤およびその製造方法並び固形燃料の製造方法およびその装置
JP5877007B2 (ja) 固形燃料の製造方法
JP2000234094A (ja) 分別プラスチックごみ固形燃料およびその製造方法並びにその装置
KR100319803B1 (ko) 오니탄의 조성물 및 그의 제조방법
JP3067827B2 (ja) ハイブリッド燃料の製造方法
WO1984000976A1 (en) A method of producing a fuel of great stability
CN108219892A (zh) 以一类有机工业垃圾制备衍生燃料rdf-5的工艺
WO2022053832A1 (en) Aggregate and methods for producing aggregate
JP4733822B2 (ja) 廃棄プラスチック粒状化物の成形方法および成形装置
JP2001220615A (ja) フォ−ミングスラグ用鎮静材およびその製造方法並びにフォ−ミングスラグの鎮静方法
JPH05185062A (ja) 廃棄物による固形物の製造方法
JP2003326238A (ja) 廃ロックウール及び製紙スラッジの処理方法
JPH0688083A (ja) 可燃廃棄物の固形燃料製造方法
WO1996037263A1 (en) Process for producing products from waste material
KR100418733B1 (ko) 에틸렌글리콜 잔사(殘渣)를 이용한 고로용 연료의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070727

A072 Dismissal of procedure [no reply to invitation to correct request for examination]

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A073

Effective date: 20080115