JP2002035198A - スキー靴の装着装置 - Google Patents

スキー靴の装着装置

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JP2002035198A
JP2002035198A JP2000229261A JP2000229261A JP2002035198A JP 2002035198 A JP2002035198 A JP 2002035198A JP 2000229261 A JP2000229261 A JP 2000229261A JP 2000229261 A JP2000229261 A JP 2000229261A JP 2002035198 A JP2002035198 A JP 2002035198A
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JP
Japan
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ski
plate
axis
base
longitudinal direction
Prior art date
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Application number
JP2000229261A
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English (en)
Inventor
Koichi Inoue
浩一 井上
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HINODE KOGYO KK
Original Assignee
HINODE KOGYO KK
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Publication date
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望のカーブ軌跡を好適に滑走することが容
易にできること。 【解決手段】 スキー靴が固定される板状に設けられた
プレート20を介し、スキー板10にスキー靴を装着す
るように、プレート20は、スキー板10に対し、前部
21がスキー板10の長手方向に直交してスキーの板面
に平行な前方側軸芯11を中心に回動可能に軸着される
と共に、後部25がスキー板10の長手方向に直交して
スキーの板面に平行な後方側軸芯12を中心に回動可能
に軸着され、且つ、スキー板10が前方側軸芯11と後
方側軸芯12との間で撓むことを許容するように、後部
25に対してスキー板10の後方側18がスキーの長手
方向へ所定の範囲でスライド可能に装着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスキー靴の装着装置
であって、スキー靴が固定される板状に設けられたプレ
ートを介し、スキー板に前記スキー靴を装着するスキー
靴の装着装置に関する。なお、スキーとは、雪面を滑走
する滑走具であるスキーに限定されるものではなく、地
面又は草地面等を滑走するローラースキーが含まれるこ
とは勿論である。
【0002】
【従来の技術】スキー板は、滑走中に適宜撓むこと、別
言すれば適宜湾曲することで、雪面上等で好適な軌道に
沿って曲がることができるよう、機動性を向上させるこ
とができるように設計されている。また、このスキーの
可撓性によって、滑走中の衝撃を好適に緩衝できる効果
もある。また、スキー靴は、スキーヤーによる操作の力
が直接的に伝達するように、スキーに確実に固定され
る。そして、そのスキー靴に対しては、スキーヤーの足
が確実に固定される。このように、スキー靴を介し、ス
キーヤーの足をスキーに確実に固定するため、スキー靴
自体が剛性の高いものとなっている。
【0003】従来のスキーにスキー靴を装着する場合
は、スキー板の上面に直接、ビンディング(スキーを靴
にとりつけるための締具)を固定し、そのビンディング
によってスキー靴を装着するものであった。これによれ
ば、スキー板は、特にスキー靴が装着される部分につい
て、スキー靴及びビンディングの剛性の影響を直接的に
受けることになる。このため、従来は、スキー板の可撓
性を極力失わないように、後側のビンディングでバネを
介してスキー靴を固定し、そのバネがスキー板とスキー
靴との間の緩衝材として機能するようにしていた。すな
わち、そのバネによってスキー板の可撓性にかかる自由
度を極力温存するように設計されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のスキー靴の装着装置では、スキー板の上にビンディ
ングによってスキー靴が直接的に固定されるものである
から、上記従来のようにビンディングによってある程度
の緩衝機能を持たせても、スキー靴及びビンディングの
剛性の影響を大きく受けることは避けられない。すなわ
ち、スキー靴及びビンディングの剛性によって、スキー
の可撓性が減殺され、スキー板の性能を十分に活かすこ
とができないという課題があった。
【0005】また、従来のスキー靴の装着装置では、ス
キー板の上にビンディングによってスキー靴が直接的に
固定されるものであるから、スキー靴の左右方向(スキ
ーの長手方向に直交する方向)に係る傾きの調整、いわ
ゆるカントの調整が容易にできないという課題があっ
た。なお、カントの調整は、スキーヤー個々人の好み又
は体形的な特徴等に合わせ、スキー靴をスキー板へ固定
するための大切な要素になっている。
【0006】そこで、本発明の目的は、所望のカーブ軌
跡を好適に滑走することが容易にできるためのスキー靴
の装着装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために次の構成を備える。すなわち、本発明は、
スキー靴が固定される板状に設けられたプレートを介
し、スキー板に前記スキー靴を装着するスキー靴の装着
装置であって、前記プレートは、前記スキー板に対し、
前部が前記スキー板の長手方向に直交してスキーの板面
に平行な前方側軸芯を中心に回動可能に軸着されると共
に、後部が前記スキー板の長手方向に直交してスキーの
板面に平行な後方側軸芯を中心に回動可能に軸着され、
且つ、前記スキー板が前記前方側軸芯と前記後方側軸芯
との間で撓むことを許容するように、前記後部に対して
前記スキー板の後方側がスキーの長手方向へ所定の範囲
でスライド可能に装着されていることを特徴とする。
【0008】また、前記プレートの前部は前記スキー板
の前方側に固定された前方基台に回動可能に軸着され、
前記プレートの後部は前記スキー板の後方側に固定され
た後方基台に回動可能に軸着されているで、スキー板の
形状を特殊化することなく、合理的にスキー靴の装着装
置を構成できる。
【0009】また、前記プレートの後部に対する前記ス
キー板の後方側の動きを緩衝する衝撃吸収手段が設けら
れていることで、スキー板の振動を好適に抑制でき、ス
キーの安定的な滑走を好適に実現できる。
【0010】また、前記プレートは、前記スキー板の長
手方向に直交する方向の傾きに係る角度調整のため、前
記スキー板に対し、前記前部及び前記後部で前記スキー
板の長手方向に平行な長手方向軸芯を中心に回動可能に
軸着され、傾斜角調整手段によって任意の角度に傾いた
状態に保持されることで、カント調整が好適にでき、ス
キーヤーの好み等に好適に合わせることができる。
【0011】また、前方側軸芯と長手方向軸芯、後方側
軸芯と長手方向軸芯が通るように、少なくとも装着され
た際には十字状の軸となるように形成され、一方の軸が
スキー板に連繋すると共に他方の軸がプレートに連繋
し、スキー板に対してプレートが前後方向及び左右方向
に傾斜可能となるようにそれぞれ配設された連繋部材を
具備することで、スキー板の可撓性を好適に維持でき、
カント調整が好適にできるスキー靴の装着装置を、好適
に構成できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る好適な実施の
形態を添付図面と共に詳細に説明する。 (第1実施例)図1は本発明に係るスキー靴の装着装置
が搭載されたスキーの一実施例(第1実施例)を示す側
面図である。図2は第1実施例の平面図であり、図3は
第1実施例の断面図である。また、図4は第1実施例の
スキーが撓んだ際の状態を説明する側面図である。な
お、スキーは左右一対の対称に設けられるものであるか
ら、左右のいずれか一方を図示して説明するものとす
る。先ず、この本発明に係るスキー靴の装着装置では、
スキー靴15(図5参照)が固定される板状に設けられ
たプレート20を介し、スキー板10にスキー靴15を
装着するという基本的な構成を備えている。この構成自
体も従来にない新規な構成になっている。
【0013】そして、プレート20は、スキー板10に
対し、前部21がスキー板10の長手方向に直交してス
キー板の板面10aに平行な前方側軸芯11を中心に回
動可能に軸着されると共に、後部25がスキー板10の
長手方向に直交してスキー板の板面10aに平行な後方
側軸芯12を中心に回動可能に軸着されている。また、
このプレート20は、スキー板10が前方側軸芯11と
後方側軸芯12との間で撓むことを許容するように、後
部25に対してスキー板10の後方側18がスキーの長
手方向へ所定の範囲でスライド可能に装着されている。
【0014】本実施例のプレート20は、十分に剛性が
あるように形成されている。これにより、このプレート
20の上面20aにビンディング14(図5参照)が固
定され、スキー靴15(図5参照)が確実に固定できる
ようになっている。また、プレート20は、スキー靴1
5及びビンディング14の長さに対応して形成されてい
る。、
【0015】また、プレートの前部21はスキー板の前
方側16に固定された前方基台30に回動可能に軸着さ
れ、プレートの後部25はスキー板の後方側18に固定
された後方基台40に回動可能に軸着されている。この
ように、前方基台30及び後方基台40を介すること
で、スキー板10の形状を特殊化することなく、基本的
に従来のスキー板を好適に利用でき、合理的にスキー靴
の装着装置を構成できる。
【0016】次に、図1〜3に基づいて、第1実施例の
具体的な構成について詳細に説明する。前方基台30
は、本実施例では3本のネジ59(タッピンネジ)によ
って、スキー板10上に直接固定されている。31は前
方基台の突起部であり、前方基台30の上面側に上方へ
突起して形成されている。また、この前方基台の突起部
31には、スキーの長手方向(前後方向)に直交する方
向(左右方向)に貫通する前方基台側の孔31a(図2
参照)が形成されている。また、この前方基台の突起部
31はスキー板10の左右方向については、中央に位置
するように設けられている。
【0017】22は前部の突起部であり、前記前方基台
の突起部31に対応してその左右に位置するように、プ
レート20の前方側で下面20bに一対が突起して形成
されている。(図1及び4では点線で示してある。)ま
た、この一対の前部の突起部22には、スキーの長手方
向(前後方向)に直交する方向(左右方向)に貫通する
前部側の孔22aが形成されている。
【0018】51は前側の連繋ピンであり、前方基台3
0に対して前部21が前後方向に回動(傾斜)可能に前
方基台30とプレート20を連繋するように、前方基台
側の孔31a及び前部側の孔22aに挿通されている。
すなわち、この前側の連繋ピン51が、回動軸となって
おり、その中心が前方側軸芯11となっている。なお、
前方基台側の孔31a及び前部側の孔22aは、前側の
連繋ピン51が挿入される丸穴であり、前方基台30と
プレート20とがスライド変位をしないように、各孔3
1a、22aと前側の連繋ピン51の直径は同程度に形
成されている。
【0019】また、後方基台40は、本実施例では前方
基台30同様、3本のネジ59(タッピンネジ)によっ
て、スキー板10上に直接固定されている。41は後方
基台の突起部であり、後方基台40の上面側に上方へ突
起して形成されている。また、この後方基台の突起部4
1には、スキーの長手方向(前後方向)に直交する方向
(左右方向)に貫通する後方基台側の長孔41aが形成
されている。そして、この後方基台側の長孔41aは、
スキーの前後方向に長い長孔に形成されている。また、
この後方基台の突起部41はスキー板10の左右方向に
ついては、中央に位置するように設けられている。
【0020】26は後部の突起部であり、後方基台の突
起部41に対応してその左右に位置するように、プレー
ト20の後方側で下面20bに一対が突起して形成され
ている。(図1及び4では点線で示してある。)また、
この一対の後部の突起部26には、スキーの長手方向
(前後方向)に直交する方向(左右方向)に貫通する後
部側の孔26aが形成されている。
【0021】52は後側の連繋ピンであり、後方基台4
0に対して後部25が前後方向に回動(傾斜)可能に後
方基台40とプレート20を連繋するように、後方基台
側の長孔41a及び後部側の孔26aに挿通されてい
る。すなわち、この後側の連繋ピン52が、回動軸とな
っており、その中心が後方側軸芯12となっている。そ
して、後方基台側の長孔41aに対して、後部側の孔2
6aは、後側の連繋ピン52が挿入される丸穴である。
この後部側の孔26aと後側の連繋ピン52の直径は同
程度に形成されている。これにより、後方基台40とプ
レート20とが相対的にスライド変位できるようになっ
ている。別言すれば、前述したように、スキー板10が
前方側軸芯11と後方側軸芯12との間で撓むことを許
容するように、後部25に対してスキー板10の後方側
18がスキーの長手方向へ所定の範囲でスライド可能
に、プレート20側(後部25)が、後方基台40であ
るスキー板10側に装着されている。
【0022】また、58は衝撃吸収手段であり、プレー
トの後部25に対するスキー板10の後方側18の動き
を緩衝するようにプレート20の後端側に設けられてい
る。第1実施例では、図面的に明確にするようにダンパ
ー状に形成された衝撃吸収手段58を示してある。この
衝撃吸収手段58は、プレート20の後端側に形成され
た溝20c内に、一方側が後方基台の突起部41の後端
に当接し、他方側が溝20cの受面によって受けられた
状態に装填されている。衝撃吸収手段58は、これに限
定されるものではなく、例えば、ゴム材、或いは予め所
定の収縮長に弾圧された状態に保持されて所定の圧力状
態から作用するコイルスプリング材、ダンパー装置等、
粘性抵抗体として作用するものであればよい。これによ
れば、衝撃を好適に吸収し、スキー板10の振動を好適
に抑制でき、スキーの安定的な滑走を好適に実現でき
る。別言すれば、スキー板10のバタツキを防止するよ
うに、振動エネルギを早く減衰できる。又は、スキー板
10が湾曲して元に戻る際の跳ね返りの力を好適に吸収
できるということができる。ところで、この衝撃吸収手
段58は、カセット化して、スキーヤーの好みに合わせ
て、容易に交換できるようにしてもよい、
【0023】次に、図4に基づいて、第1実施例の動作
について説明する。図4は、スキー板10が好適に撓ん
だ状態を示している。この際、スキー板10が撓んだこ
とに起因し、前方基台30と後方基台40との間隔が短
くなる。これに対して、プレート20は、それ自体に剛
性があり、さらにその上にスキー靴15及びビンディン
グ14(図5参照)が固定されているため、その剛性が
高まった状態にある。このため、図4に示すように、プ
レート20はスキー板10に追随して湾曲することな
く、その形状を維持しようとする。そして、上述したよ
うに、後方基台側の長孔41aに係合した後側の連繋ピ
ン52を介して、プレートの後部25とスキー板10の
後方側18が連繋した状態に装着されている。
【0024】従って、スキー板10が撓もうとすると
き、後方基台40は、プレートの後部25と相対的にス
ライドする。すなわち、スキー板10の後方側18が、
後方基台側の長孔41aに係る長さの範囲内で、プレー
ト20に対して前方へスライドすることが可能になって
おり、図4のように、後側の連繋ピン52について言え
ば、後方基台側の長孔41a内の後方へ相対的に移動し
た状態になる。
【0025】そして、この状態からスキー板10を撓め
させる力が解除された際には、スキー板10は元に状態
に戻ろうとするが、衝撃吸収手段58によって緩衝さ
れ、スキー板10のバタツキ(振動)が好適に抑制され
る。このように、本発明に係るスキー靴の装着装置を用
いたスキーによれば、スキー板10のフレキシビリティ
(撓み自由度)を好適に維持でき、スキー板10の性能
を十分に発揮させることができる。また、スキーの振動
も好適に抑制できる。従って、このスキーによれば、所
望のカーブ軌跡を好適に滑走することが容易にできるよ
うになるという著効を奏する。
【0026】(第2実施例)次に、図5〜11に基づい
て、第2実施例を詳細に説明する。図5は第2実施例の
側面図であり、図6は平面図、図7は斜め上方から見た
斜視分解図、図8は斜め下方から見た斜視分解図、図9
はスキー板が撓んだ状態を示す側面図、図10及び11
は傾斜角調整手段を示す断面図である。この第2実施例
では、プレート20は、スキー板10の長手方向に直交
する方向の傾きに係る角度調整のため、スキー板10に
対し、前部21及び後部25でスキー板10の長手方向
に平行な長手方向軸芯13を中心に回動可能に軸着さ
れ、傾斜角調整手段60によって任意の角度に傾いた状
態に保持されるように設けられている。これにより、カ
ント調整が好適にでき、スキーヤーの好み等に好適に合
わせることができる。
【0027】また、この第2実施例では、前方側軸芯1
1と長手方向軸芯13、後方側軸芯12と長手方向軸芯
13が通るように、少なくとも装着された際には十字状
の軸となるように形成され、一方の軸がスキー板10に
連繋すると共に他方の軸がプレート20に連繋し、スキ
ー板10に対してプレート20が前後方向及び左右方向
に傾斜可能となるようにそれぞれ配設された連繋部材5
0を具備している。そして、傾斜角調整手段60による
当接位置が、連繋部材50の前方側軸芯11或いは後方
側軸芯12の近傍に位置する。これにより、スキー板1
0の可撓性を好適に維持でき、カント調整が好適にでき
る。また、このように連繋部材50及び傾斜角調整手段
60が設けられることで、回動作動の位置及びカント調
整位置と、スキーヤーからの荷重がかかる位置とが一致
する。このため、スキーヤーによる滑走時の操作性が向
上し、耐久強度を向上できる。
【0028】さらに、第2実施例の具体的な構成につい
て、前方回動ジョイント部29と、後方回動ジョイント
部39とについて詳細に説明する。前方回動ジョイント
部29は、前方基台30に連繋部材50を介してプレー
ト20の前部21が連結されて所定の傾斜状態に固定で
きるように設けられている。前方基台30は、本実施例
では3本のネジ59(タッピンネジ)によって、スキー
板10上に直接固定されている。
【0029】32は前方基台の下面側凹部であり、前方
基台30の下面側にスキーの長手方向に沿って溝状に形
成されている。また、この前方基台の下面側凹部32は
スキー板10の左右方向については、中央に位置するよ
うに設けられている。この前方基台の下面側凹部32に
は、十字状の連繋部材50に係る一つの軸である前後軸
53が嵌まり込むように形成されている。これにより、
連繋部材50が、スキー板10側に連繋できるようにな
っている。
【0030】34は開口であり、上下に貫通する孔とし
て形成されており、十字状の連繋部材50に係る他の一
つの軸である左右軸54、並びに後述する前部の凸部材
23が位置できるように形成されている。また、この開
口34は、前方基台の下面側凹部32の中央部に位置す
るように設けられている。
【0031】23は前部の凸部材であり、前方基台30
の開口34に対応してその内部に位置するように設けら
れている。また、左右に一対の突起部23aが形成さ
れ、プレート20の前方側で下面20bに、ネジ59に
よって固定されるように設けられている。また、一対の
突起部23aには、スキーの左右方向に貫通する前部側
の孔22aが形成されている。この前部側の孔22aと
連繋部材50の後述する挿通孔53aに左右軸54が嵌
まることで、連繋部材50が、プレート20側に連繋で
きるようになっている。
【0032】また、連繋部材50は、前後軸53と左右
軸54とによって十字状になるように構成されている。
第2実施例の前後軸53は、前後に軸部を有し、中央に
左右軸54が嵌まるように左右方向に貫通した挿通孔5
3aを有している。また、第2実施例の左右軸54は、
円柱状のピン状に形成されている。この連繋部材50に
よれば、プレート20の左右方向への傾きの調整につい
ては、好適に許容される状態となっている。なお、スキ
ー板10と、プレート20とが、直交する2軸によって
構成されるユニバーサルジョイント(自在継手)によっ
て連結された状態となっている。従って、前方回動ジョ
イント部29のみについて考えれば、あらゆる方向に傾
動可能になっている。しかしながら、本実施例では、後
方回動ジョイント部39によるスキー板10とプレート
20との結合(連繋)によって、自由度がなくなってい
る。
【0033】60は傾斜角調整手段であり、図10及び
11に示すように、プレート20に、連繋部材50が配
置される部分を中心にして左右の両側に配設された一対
の調整ネジ62を構成要素とする。前述のように、プレ
ート20はスキー板10に対して左右方向には傾動可能
に連繋されており、一対の調整ネジ62のねじ込み量を
適宜調整することで、調整ネジ62の先端62aが前方
基台30の上面30aに当接し、その傾きを所望の状態
に保持することができる。なお、調整ネジ62のねじ込
み方向は、プレート20の上面に直交する方向になって
いる。図10は、プレート20の傾きがなく、スキー板
10の上面とプレート20の上面が平行に保持された状
態である。そして、図11は、プレート20が一方に傾
くように、一方(右側)の調整ネジ62を深くねじ込
み、他方の調整ネジ62をゆるめた状態を示してある。
【0034】次に、後方回動ジョイント部39について
説明する。後方回動ジョイント部39は、後方基台40
に連繋部材50を介してプレート20の後部25が連結
されて所定の傾斜状態に固定できると共に、スキー板1
0の後方側18がプレート20に対して前方へスライド
することが可能になるように設けられている。後方基台
40は、前方基台30と同様に、本実施例では3本のネ
ジ59(タッピンネジ)によって、スキー板10上に直
接固定されている。
【0035】42は後方基台の下面側凹部であり、後方
基台40の下面側にスキーの長手方向に沿って溝状に形
成されている。また、この後方基台の下面側凹部42は
スキー板10の左右方向については、中央に位置するよ
うに設けられている。この後方基台の下面側凹部42に
は、十字状の連繋部材50に係る一つの軸である前後軸
53が嵌まり込むように形成されている。これにより、
連繋部材50が、スキー板10側に連繋できるようにな
っている。そして、この後方基台の下面側凹部42は、
スキー板10が湾曲しない状態で、連繋部材50の前後
軸53の長さよりも、相対的に後方に長く形成されてい
る。従って、連繋部材50が、後方基台40に対して相
対的に後方へスライド可能になっている。この点は、前
方基台の下面側凹部32とは相違している。
【0036】44は開口であり、上下に貫通する孔とし
て形成されており、十字状の連繋部材50に係る他の一
つの軸である左右軸54、並びに後述する後部の凸部材
27が位置できるように形成されている。また、この開
口44は、後方基台の下面側凹部42の中央部に位置す
るように設けられている。
【0037】27は後部の凸部材であり、後部基部40
の開口44に対応してその内部に位置するように設けら
れている。また、左右に一対の突起部27aが形成さ
れ、プレート20の後方側で下面20bに、ネジ59に
よって固定されるように設けられている。また、一対の
突起部27aには、スキーの左右方向に貫通する後方側
の孔26aが形成されている。この後方側の孔26aと
連繋部材50の後述する挿通孔53aに左右軸54が嵌
まることで、連繋部材50が、プレート20側に連繋で
きるようになっている。
【0038】また、連繋部材50は、前方回動ジョイン
ト部29に用いられているものと同様、前後軸53と左
右軸54とによって十字状になるように構成されてい
る。第2実施例の前後軸53は、前後に軸部を有し、中
央に左右軸54が嵌まるように左右方向に貫通した挿通
孔53aを有している。また、第2実施例の左右軸54
は、円柱状のピン状に形成されている。この連繋部材5
0によれば、プレート20の左右方向への傾きの調整に
ついては、好適に許容される状態となっている。なお、
スキー板10と、プレート20とが、直交する2軸によ
って構成されるユニバーサルジョイント(自在継手)に
よって連結された状態となっている。従って、後方回動
ジョイント部39のみについて考えれば、あらゆる方向
に傾動可能になっている。しかしながら、本実施例で
は、前方回動ジョイント部29によるスキー板10とプ
レート20との結合(連繋)によって、自由度がなくな
っている。
【0039】この後方側の連繋部材50が、前方側の連
繋部材50と異なる点は、後方基台の下面側凹部42と
比較し、後方側の連繋部材50の前後軸53が、相対的
に短く形成されていることにある。従って、後方側の連
繋部材50は、後方基台40に対して相対的に後方へス
ライド可能になっている。また、60は傾斜角調整手段
であり、前方回動ジョイント部29に用いられているも
のと同一の構成になっており、説明を省略する。
【0040】(第3実施例)次に、図12〜14に基づ
いて、第3実施例を詳細に説明する。図12は第3実施
例の斜め上方から見た斜視分解図であり、図13及び1
4は傾斜角調整手段を示す断面図である。この第3実施
例でも、第2実施例と同様、プレート20は、スキー板
10の長手方向に直交する方向の傾きに係る角度調整の
ため、スキー板10に対し、前部21及び後部25でス
キー板10の長手方向に平行な長手方向軸芯13を中心
に回動可能に軸着され、傾斜角調整手段60によって任
意の角度に傾いた状態に保持されるように設けられてい
る。これにより、カント調整が好適にでき、スキーヤー
の好み等に好適に合わせることができる。第2実施例と
は、傾斜角調整手段60の構成、及び連繋部材50の形
態等が相違する。その相違点を第2実施例と対比しつ
つ、前方回動ジョイント部29について以下に詳細に説
明する。なお、後方回動ジョイント部39ついては、カ
ント調整の機構おいて前方回動ジョイント部29と同一
の構成を備えるため説明を省略する。
【0041】前方回動ジョイント部29は、前方基台3
0に連繋部材50を介してプレート20の前部21が連
結されて所定の傾斜状態に固定できるように設けられて
いる。前方基台30は、本実施例では3本のネジ59
(タッピンネジ)によって、スキー板10上に直接固定
されている。
【0042】35は前方基台の下面側溝部であり、前方
基台30の下面側にスキーの長手方向に直交する方向に
沿って溝状に形成されている。また、この前方基台の下
面側溝部35はスキー板10の左右方向については、中
央に位置するように設けられている。この前方基台の下
面側溝部35には、十字状の連繋部材50に係る一つの
軸である左右軸54が嵌まり込むように形成されてい
る。これにより、連繋部材50が、スキー板10側に連
繋できるようになっている。
【0043】36は開口であり、スキーの長手方向(前
後方向)に沿って、上下に貫通する孔として形成されて
いる。この開口36は、前方基台の下面側溝部35の中
央部、及びその前後の部分を上下に貫通するように設け
られている。
【0044】23は前部の凸部材であり、前方基台30
の開口36に対応し、前後に一対の突起部23aが設け
られ、プレート20の前方側で下面20bに、ネジ59
によって固定されるように形成されている。また、一対
の突起部23aには、スキーの前後方向に貫通する前部
側の孔22bが形成されている。この前部側の孔22b
に前後軸53が嵌まることで、連繋部材50が、プレー
ト20側に連繋できるようになっている。
【0045】また、連繋部材50は、左右軸54と前後
軸53とによって十字状になるように構成されている。
第2実施例の左右軸54は、左右に軸部を有し、中央に
前後軸53が嵌まるように前後方向に貫通した挿通孔5
4aを有している。また、第2実施例の前後軸53は、
円柱状のピン状に形成されている。この連繋部材50に
よれば、第2実施例と同様、プレート20の左右方向へ
の傾きの調整については、好適に許容される状態となっ
ている。
【0046】60は傾斜角調整手段であり、図12〜1
4に示すように、プレート20に、連繋部材50が配置
される部分を中心にして左右の両側に配設された一対の
調整ネジ62及び駒状のナット64を構成要素とする。
前述のように、プレート20は、スキー板10に対して
左右方向には傾動可能に連繋されており、一対の調整ネ
ジ62を適宜調整することで、調整ネジ62に螺合した
駒状ナット64の下端64aが前方基台30の上面30
aに形成された傾斜面に当接し、そのプレート20の傾
きを所望の状態に保持することができる。第2実施例と
異なるのは、調整ネジ62がプレート20の上面につい
て平行にねじ込まれ、駒状のナット64を介して一種の
カム機構によって角度調整がなされる点にある。図13
は、プレート20の傾きがなく、スキー板10の上面と
プレート20の上面が平行に保持された状態である。そ
して、図14は、プレート20が一方に傾くように、一
方の調整ネジ62及び他方の調整ネジ62を適宜回転さ
せて各駒状のナット64を移動させた状態を示してあ
る。
【0047】(第4実施例)次に、図15〜17に基づ
いて、第4実施例を詳細に説明する。図15は第4実施
例の斜め上方から見た斜視分解図であり、図16は第4
実施例の斜め下方から見た斜視分解図である。また、図
17は傾斜角調整手段の構成要素である一種のカム機構
を説明する斜視図である。この第4実施例でも、第2及
び3実施例と同様、プレート20は、スキー板10の長
手方向に直交する方向の傾きに係る角度調整のため、ス
キー板10に対し、前部21及び後部25でスキー板1
0の長手方向に平行な長手方向軸芯13を中心に回動可
能に軸着され、傾斜角調整手段60によって任意の角度
に傾いた状態に保持されるように設けられている。これ
により、カント調整が好適にでき、スキーヤーの好み等
に好適に合わせることができる。
【0048】特に第3実施例とは、傾斜角調整手段60
の構成が相違する。その傾斜角調整手段60を第3実施
例と対比しつつ、前方回動ジョイント部29について以
下に詳細に説明する。なお、後方回動ジョイント部39
ついては、カント調整の機構おいて前方回動ジョイント
部29と同一の構成を備えるため説明を省略する。ま
た、第3実施例と同一の構成については同一の符号を付
して説明を省略する。
【0049】第4実施例の傾斜角調整手段60は、図1
5〜17に示すように、前方基台30の上面に左右方向
に間隔をおいて形成された一対の固定カム面70と、プ
レート20の下面部で案内されてスキー板10の長手方
向(前後方向)に移動可能に設けられたカムプレート7
2と、そのカムプレート72の下面に固定カム面70に
対応して左右方向に間隔をおいて形成された一対の移動
カム面74と、カムプレート72においてスキー板10
の長手方向に交差する方向(左右方向)に長孔状に形成
された傾斜長孔73と、その傾斜長孔73に沿ってプレ
ート20の下面側で相対的に移動可能な移動体75と、
その移動体75の移動方向をスキー板10の左右方向に
規制するように、プレート20の下面側に固定された案
内板76及びプレート20の下面20aに左右方向に設
けられたガイド溝76bと、移動体75に左右方向に螺
合し、その移動体75を移動させるべくプレート20の
下面側に左右方向に架け渡された水平調整ネジ77とを
備える。なお、78はCリングであり、水平調整ネジ7
7が抜け落ちないように、水平調整ネジ77の先端に装
着される。
【0050】以上の構成に係る傾斜角調整手段60によ
れば、水平調整ネジ77を回転させることで、移動体7
5が、案内板76の長溝状孔76aに案内されるため左
右方向へ移動する。そして、この移動体75は、前記傾
斜長孔73にも係合しているため、移動体75の動きに
伴って、カムプレート72が前後方向に移動する。これ
により、固定カム面70と移動カム面74との接触関係
が変化し、スキー板10に固定された前方基台30に対
してプレート20を所望の角度に傾斜させることができ
る。固定カム面70と、その面に対応する移動カム面7
4とは、図17に示すように、3次元的な傾斜した面で
あるカム面になっているため、両者は点ではなく、好適
に線接触する状態となり、前方基台30に対するプレー
ト20の角度を安定的に保持することができる。
【0051】(第5実施例)次に、図18〜20に基づ
いて、第5実施例を詳細に説明する。図18は第5実施
例の斜め上方から見た斜視分解図である。また、図19
は第5実施例の側面断面図であり、図20は第5実施例
の使用状態を説明する側面断面図である。この第5実施
例でも、第2〜4実施例と同様、プレート20は、スキ
ー板10の長手方向に直交する方向の傾きに係る角度調
整のため、スキー板10に対し、前部21及び後部25
でスキー板10の長手方向に平行な長手方向軸芯13を
中心に回動可能に軸着され、傾斜角調整手段60によっ
て任意の角度に傾いた状態に保持されるように設けられ
ている。これにより、カント調整が好適にでき、スキー
ヤーの好み等に好適に合わせることができる。第2〜4
実施例とは、傾斜角調整手段60の構成、及び連繋部材
50の取付形態等が相違する。その相違点を第2〜4実
施例と対比しつつ、後方回動ジョイント部39について
以下に詳細に説明する。なお、前方回動ジョイント部2
9ついては、カント調整の機構おいて後方回動ジョイン
ト部39と同一の構成を備えるため説明を省略する。
【0052】後方回動ジョイント部39は、後方基台4
0に連繋部材50を介してプレート20の後部25が連
結されて所定の傾斜状態に固定できると共に、スキー板
10の後方側18がプレート20に対して前方へスライ
ドすることが可能になるように設けられている。後方基
台40は、本実施例では3本のネジ59(タッピンネ
ジ)によって、スキー板10上に直接固定されている。
【0053】80は後方基台の上面突起部であり、後方
基台40の上面側でスキーの左右方向に間隔をおいて一
対が設けられている。また、この一対の後方基台の上面
突起部80は、左右方向の中心に対称に位置しており、
十字状の連繋部材50に係る一つの軸である左右軸54
が嵌まり込むように貫通孔80aが設けられている。こ
れにより、連繋部材50が、スキー板10側に連繋でき
るようになっている。
【0054】82はプレートの上面凹溝部であり、プレ
ート20の上面に形成され、十字状の連繋部材50に係
る一つの軸である前後軸53が嵌まり込むように凹溝状
に設けられている。これにより、連繋部材50が、プレ
ート20側に連繋できるようになっている。また、84
は開口であり、プレート20に、上下に貫通する孔とし
て形成されている。この開口84は、プレートの上面凹
溝部82の中央部を貫通している。また、この開口84
は、一対に設けられた後方基台の上面突起部80の間隙
に対応するように位置して設けられている。
【0055】また、連繋部材50は、前後軸53と左右
軸54とによって十字状になるように構成されている。
第5実施例の前後軸53は、前後に軸部を有し、中央に
左右軸54が嵌まるように左右方向に貫通した挿通孔5
3aを有している。また、第5実施例の左右軸54は、
円柱状のピン状に形成されている。この第5実施例の連
繋部材50は、第2実施例の連繋部材50に係る後方基
台40とプレート20に対する上下の取付関係を反対に
した形態となっている。
【0056】60は傾斜角調整手段であり、図18に示
すように、プレート20に、連繋部材50が配置される
部分を中心にして左右の両側に配設された一対の調整ネ
ジ62を構成要素とする。前述のように、プレート20
はスキー板10に対して左右方向には傾動可能に連繋さ
れており、一対の調整ネジ62のねじ込み量を適宜調整
することで、調整ネジ62の先端62aが前方基台30
の上面30aに当接し、その傾きを所望の状態に保持す
ることができる。なお、調整ネジ62のねじ込み方向
は、プレート20の上面に内側へ傾斜する方向になって
いる。
【0057】プレートの上面凹溝部82は、スキー板が
湾曲しない状態で、連繋部材50の前後軸53の長さよ
りも、相対的に前方が長く形成されている。従って、連
繋部材50が、プレート20に対して相対的に前方へス
ライド可能になっている。なお、プレートの前部21に
設けられたプレートの上面凹溝部82の長さは、連結部
材50が前後方向にスライドしないように設定されてい
る。これによれば、スキー板10の後方側18がプレー
ト20に対して前方へスライドすることが可能になって
いる。従って、スキー板10のフレキシビリティ(撓み
自由度)を好適に維持でき、スキー板10の性能を十分
に発揮させることができる。
【0058】また、58は衝撃吸収手段であり、プレー
トの後部25に対するスキー板10の後方側18の動き
を緩衝するようにプレート20の後端側に、連繋部材5
0に当接させた状態に配設されている。第5実施例で
は、プレートの上面凹溝部82に連続して設けられた溝
部86に本実施例ではダンパー状の衝撃吸収手段58が
カセット式に着脱可能に嵌められて位置している。この
衝撃吸収手段58は、第1実施例のものと同様に機能す
るように設けられており、詳細な説明を省略する。以上
の第5実施例に係る構成を備えるスキーによれば、所望
のカーブ軌跡を好適に滑走することが容易にできるよう
になるという著効を奏する。
【0059】(第6実施例)次に、図21及び22に基
づいて、第6実施例を詳細に説明する。図21は第6実
施例の側面断面図であり、図22は第6実施例の使用状
態を説明する側面断面図である。第6実施例は、衝撃吸
収手段のみが、第5実施例と相違する。88はダンパー
であり、衝撃吸収手段の一形態である。このダンパー8
8は、スキー板の前方側16とプレートの前部21との
間に設けられていると共に、スキー板の後方側18とプ
レートの後部25との間に設けられている。すなわち、
前後に一対が配設されている。なお、このダンパー88
としては、伸長する際に粘性抵抗が高まるものを、好適
に利用することができる。これによっても、スキー板1
0のバタツキ(振動)を好適に防止することができる。
従って、このスキーによれば、所望のカーブ軌跡を好適
に滑走することが容易にできるようになるという著効を
奏する。
【0060】以上、本発明につき好適な実施例を挙げて
種々説明してきたが、本発明はこの実施例に限定される
ものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの
改変を施し得るのは勿論のことである。
【0061】
【発明の効果】本発明に係るスキー靴の装着装置によれ
ば、スキー板のフレキシビリティ(撓み自由度)を好適
に維持でき、スキー板の性能を十分に発揮させることが
できる。従って、このスキー靴の装着装置を用いたスキ
ーによれば、所望のカーブ軌跡を好適に滑走することが
容易にできるようになるという著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスキー靴の装着装置の第1実施例
を説明する側面図である。
【図2】第1実施例を説明する平面図である。
【図3】第1実施例を説明する断面図である。
【図4】第1実施例のスキーが撓んだ際の状態を説明す
る側面図である。
【図5】本発明に係るスキー靴の装着装置の第2実施例
を説明する側面図である。
【図6】第2実施例を説明する平面図である。
【図7】第2実施例を説明する斜め上方から見た斜視分
解図である。
【図8】第2実施例を説明する斜め下方から見た斜視分
解図である。
【図9】第2実施例のスキー板が撓んだ状態を示す側面
図である。
【図10】第2実施例の傾斜角調整手段を示す断面図で
ある。
【図11】第2実施例の傾斜角調整手段の使用状態を示
す断面図である。
【図12】第3実施例の斜め上方から見た斜視分解図で
ある。
【図13】第3実施例の傾斜角調整手段を示す断面図で
ある。
【図14】第3実施例の傾斜角調整手段の使用状態を示
す断面図である。
【図15】第4実施例の斜め上方から見た斜視分解図で
ある。
【図16】第4実施例の斜め下方から見た斜視分解図で
ある。
【図17】第4実施例の傾斜角調整手段の構成要素であ
る一種のカム機構を説明する斜視図である。
【図18】第5実施例の斜め上方から見た斜視分解図で
ある。
【図19】第5実施例の側面断面図である。
【図20】第5実施例の使用状態を説明する側面断面図
である。
【図21】第6実施例の側面断面図である。
【図22】第6実施例の使用状態を説明する側面断面図
である。
【符号の説明】
10 スキー板 11 前方側軸芯 12 後方側軸芯 13 長手方向軸心 14 ビンディング 15 スキー靴 16 前方側 18 後方側 20 プレート 21 前部 25 後部 29 前方回動ジョイント部 30 前方基台 39 後方回動ジョイント部 40 後方基台 50 連繋部材 51 前側の連繋ピン 52 後側の連繋ピン 53 前後軸 54 左右軸 58 衝撃吸収手段 60 角度調整手段 62 調整ネジ 70 固定カム面 74 移動カム面 77 水平調整ネジ 88 ダンパー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スキー靴が固定される板状に設けられた
    プレートを介し、スキー板に前記スキー靴を装着するス
    キー靴の装着装置であって、 前記プレートは、前記スキー板に対し、前部が前記スキ
    ー板の長手方向に直交してスキーの板面に平行な前方側
    軸芯を中心に回動可能に軸着されると共に、後部が前記
    スキー板の長手方向に直交してスキーの板面に平行な後
    方側軸芯を中心に回動可能に軸着され、且つ、前記スキ
    ー板が前記前方側軸芯と前記後方側軸芯との間で撓むこ
    とを許容するように、前記後部に対して前記スキー板の
    後方側がスキーの長手方向へ所定の範囲でスライド可能
    に装着されていることを特徴とするスキー靴の装着装
    置。
  2. 【請求項2】 前記プレートの前部は前記スキー板の前
    方側に固定された前方基台に回動可能に軸着され、前記
    プレートの後部は前記スキー板の後方側に固定された後
    方基台に回動可能に軸着されていることを特徴とする請
    求項1記載のスキー靴の装着装置。
  3. 【請求項3】 前記プレートの後部に対する前記スキー
    板の後方側の動きを緩衝する衝撃吸収手段が設けられて
    いることを特徴とする請求項1又は2記載のスキー靴の
    装着装置。
  4. 【請求項4】 前記プレートは、前記スキー板の長手方
    向に直交する方向の傾きに係る角度調整のため、前記ス
    キー板に対し、前記前部及び前記後部で前記スキー板の
    長手方向に平行な長手方向軸芯を中心に回動可能に軸着
    され、傾斜角調整手段によって任意の角度に傾いた状態
    に保持されることを特徴とする請求項1、2又は3記載
    のスキー靴の装着装置。
  5. 【請求項5】 前方側軸芯と長手方向軸芯、後方側軸芯
    と長手方向軸芯が通るように、少なくとも装着された際
    には十字状の軸となるように形成され、一方の軸がスキ
    ー板に連繋すると共に他方の軸がプレートに連繋し、ス
    キー板に対してプレートが前後方向及び左右方向に傾斜
    可能となるようにそれぞれ配設された連繋部材を具備す
    ることを特徴とする請求項4記載のスキー靴の装着装
    置。
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