JP2002034604A - 合成樹脂成形靴 - Google Patents

合成樹脂成形靴

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JP2002034604A
JP2002034604A JP2000218911A JP2000218911A JP2002034604A JP 2002034604 A JP2002034604 A JP 2002034604A JP 2000218911 A JP2000218911 A JP 2000218911A JP 2000218911 A JP2000218911 A JP 2000218911A JP 2002034604 A JP2002034604 A JP 2002034604A
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JP
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shoe
sole
synthetic resin
shoe sole
resin molded
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JP2000218911A
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Shigeo Kubo
重男 久保
Shigeki Yamamoto
繁樹 山本
Kiyoshi Okonogi
清 小此木
Tomoyuki Kimura
知幸 木村
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Achilles Corp
Original Assignee
Achilles Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 靴底部と靴本体部とを接着して作られる合成
樹脂成形靴の靴底部の接着作業の効率化を図ることがで
きる合成樹脂成形靴を提供する。 【解決手段】 靴本体部と靴底部とを接着して構成され
る合成樹脂成形靴の、靴底部の上面周縁部の少なくとも
一部に、少なくとも1本の細帯状の溝部を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、靴底部と靴本体部
とを接着して作られる合成樹脂成形靴の靴底部の位置合
わせを容易にし、接着作業の効率化を図るようにしたも
ので、特にスラッシュ成形靴や射出成形靴に好適なもの
である。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂を用いた靴の製造方法の代表的
なものとして、射出成形やスラッシュ成形による靴の製
造方法がある。
【0003】例えば、合成樹脂としてポリ塩化ビニル樹
脂を用いたスラッシュ成形による靴は、靴底部と靴本体
部(靴底部以外の部分、なお、スラッシュ成形過程で
は、靴底部上に成形される底面部分も含む)とが一体成
形され、継ぎ目等がなく完全な防水・防湿性や保温性が
あるため、長靴等の防寒靴の製造に利用されるととも
に、最近では、デザインの多様化によりシューズタイプ
(短靴)のものも製造されている。
【0004】このようなスラッシュ成形靴では、ポリ塩
化ビニル樹脂で靴底部と靴本体部とが一体に成形される
ことにより防水・防湿性や保温性に優れるものの、ポリ
塩化ビニル樹脂自体の比重が大きいことや、靴底部にヒ
ール芯を一体または別体に設けることから重量が重くな
り、特に職場等で履かれる職域ブーツ等では、一日中履
いていても疲れにくい軽量のものが望まれていた。
【0005】そこで、底面部分を備えた靴本体部をスラ
ッシュ成形により成形し、軽量の発泡素材等にて別に成
形した靴底部を接着して合成樹脂成形靴とすることが考
えられる。
【0006】しかし、比較的高倍率に発泡した発泡素材
で成形した靴底部(ソール)では、破壊強度が低く、単
に靴本体部の底面に靴底部を接着したのみでは、靴本体
部より先に靴底部が地面などに当たり次第に破壊されて
しまったり、接着部が剥がれてしまうという問題があ
る。このため、この種の合成樹脂成形靴として、本願出
願人による特願平11−355542号には、靴本体部
の底面に、靴底部の外側を覆って靴底部を保護するガー
ド部を一体に成形し、このガード部の内側に靴底部を接
着してなる合成樹脂成形靴が開示されている。
【0007】ここに記載されている合成樹脂成形靴で
は、軽量のEVA等の合成樹脂発泡体からなる立体形状
の靴底部を用い、前記靴底部を、靴本体部の底面に形成
されたガード部の内側に接合することによって、ブーツ
の軽量化を図るとともに、ガード部によって靴本体部と
靴底部との接着部の剥離や、靴底部が地面などに当たっ
て破壊してしまうのを防止している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の出願
に開示された靴底部は、比較的高倍率に発泡した発泡素
材で成形されているため、発泡時、靴底加工時等の歪に
より収縮してしまう等、寸法安定性が悪く、靴底部の大
きさを予め靴本体部のガード部の内側に嵌合するように
成形しても、成形後に収縮してしまい、ガード部との間
に隙間が生じて接合強度も弱まってしまうという問題が
あった。一方、靴底部の大きさを靴本体部のガード部の
内側より少し大きく作ったとしても、収縮率にバラツキ
があるため、靴底部をガード部の内側ときちんと嵌合す
る大きさに成形するのは困難であり、多少収縮率にバラ
ツキがあってもピッタリ嵌合し得る靴底部が望まれてい
た。
【0009】本発明は、以上の背景に基づいてなされた
ものであって、靴本体部の下方に靴底部を接合して作ら
れる合成樹脂成形靴の靴底部の大きさを簡易な手段で調
整できるようにしたもので、靴底部と靴本体部との接着
作業の効率化を図ることに加え、品質も良好な合成樹脂
成形靴を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために、本発明の請求項1記載の合成樹脂成形靴は、靴
本体部と靴底部とを接着して構成される合成樹脂成形靴
であって、前記靴底部上面周縁部の少なくとも一部に
は、少なくとも1本の細帯状の溝部が形成されてなるこ
とを特徴とするものである。
【0011】この合成樹脂成形靴によれば、前記靴底部
上面周縁部の少なくとも一部に、少なくとも1本の細帯
状の溝部を形成することで、靴底部の大きさにバラツキ
があっても溝部にて靴底部の大きさが調整可能であり、
靴底部と靴本体部との接着作業の効率化を図れるように
している。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の合成樹脂成形靴の
一実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0013】本発明の合成樹脂成形靴としては、例えば
ポリ塩化ビニル樹脂を用いてスラッシュ成形で作られる
靴や射出成形で作られる靴を挙げることができるが、こ
こでは、図1に分解斜視図および縦断面図で示すような
スラッシュ成形による靴に適用した場合で説明する。
【0014】この合成樹脂成形靴10は、スラッシュ成
形にて作られる靴本体部11と、別に成形された靴底部
12とを接合することで構成されるものであり、靴本体
部11の底面接着部11bの外側には、靴底部12を保
護するガード部13が一体にスラッシュ成形してある。
【0015】この靴本体部11の底面接着部11bは、
後工程で接合される靴底部12との接着を容易にするた
め凹凸のない平坦面で構成され、爪先部、踏付部、不踏
部、踵部が連続した平らな曲面とされたり、水平な平面
とされるなど靴底部12の上面と全面接着ができるよう
に形成される。
【0016】この底面接着部11bの外側に突き出して
形成されるガード部13は、例えば図1に示すように、
靴本体部11の外側である下方に突き出して一体に形成
されるとともに、底面接着部11bの例えば全周に形成
する。
【0017】一方、靴底部12は、例えばEVA(エチ
レン−酢酸ビニル共重合体)による発泡成形体で構成さ
れ、上面には、細帯状の溝部aが靴底部12の外周形状
に沿って、例えば周縁部の全周に亘って形成される。上
記溝部aの断面形状としては、図2の(イ)に示す断面
U字形、また(ロ)に示す断面V字形、その他断面コ字
形等いかなる形状であってもよく、その幅としては、
0.5〜10mm、好ましくは1〜5mmであり、靴底
部12自体の大きさによって適宜選択されるが、0.5
mm未満であると、幅が狭すぎて大きさ調整に適さない
ものである。また、上記溝部aの深さとしては、靴底部
12は爪先側から踵部側にかけて暫時厚みが増している
ため形成される場所によって異なり、また靴のデザイン
によっても靴底部12の厚みが異なる等一定ではなく、
3mm〜20mm、好ましくは5mm〜15mmである
が、靴底部12自体の強度の面からも、溝部aの最深部
から靴底部12の底面までの距離は5mm以上とするこ
とが好ましい。また、上記溝部aを形成する位置として
は、なるべく靴底部12の縁部に近い靴底部上面に形成
するのが好ましく、靴底部12の縁部からの距離が0.
5mm〜15mm、好ましくは1mm〜10mmの範囲
に形成される。
【0018】このような靴底部12を、靴本体部11の
底面接着部11bの全周に形成されたガード部13の内
側に装着する。このとき、例えばガード部13の内側に
対して靴底部12の踵側が大きい場合は、図2の
(イ)、(ロ)に示すように、踵側の溝部aを収縮させ
て靴底部12の大きさを調整することで、ガード部13
の内側に靴底部12を嵌め込むことができる。
【0019】また、この靴底部12を、EVA(エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体)による発泡成形体によるミッ
ドソールに加え、最外層にラバーなどのアウトソールを
設けることで、靴底の高性能化に必要な耐摩耗性や防滑
性を与えることができ、特に雪寒地域での使用に好適な
合成樹脂成形靴にすることができる。これまでのスラッ
シュ成形靴の場合には、ラバーを靴本体部11や靴底部
12に接着すると、ポリ塩化ビニルに添加される可塑剤
の拡散移行によってラバーが膨潤して変形したり、剥離
することがあるが、EVAによるミッドソールを介して
接着することで、これらの問題を解決することができ
る。
【0020】次に、このような合成樹脂成形靴の製造方
法について説明する。
【0021】まず、スラッシュ成形にて靴本体部11を
成形する場合には、電鋳法により靴本体11aと底面接
着部11bを有する靴本体部11にガード部13を一体
にした外形と同一の凹部を有するスラッシュ成形用モー
ルドを製作する。
【0022】そして、このスラッシュ成形用モールドの
中にポリ塩化ビニル樹脂を流し込み、短時間加熱するこ
とにより内面に一定厚さの半ゲル化状態の皮膜を形成し
たのち、ゲル化していない余分なポリ塩化ビニル樹脂を
スラッシュ成形用モールド外に排出して全体を加熱し、
半ゲル化された皮膜を完全に固化してガード部13およ
び底面接着部11bを備えた靴本体部11となるスキン
を得、これを冷却後、脱型する。
【0023】一方、熱プレス成形にて靴底部12を成形
する場合には、まず、板状の合成樹脂発泡体を用意し、
靴底部12上面を形成する側に溝部aを形成する溝部形
成用突起が設けられた靴底部成形用金型の空隙部内に載
置する。これを常法により熱プレスした後、前記モール
ドを開いて取り出すと、図1に示すような靴底部12が
得られる。この靴底部12は、上面周縁部の全周に亘っ
て、靴底部12の外周形状に沿った溝部aが形成されて
いる。なお、溝部aを形成する方法としては、上記方法
のように靴底部12の成形と同時に形成してもよいし、
従来と同様の靴底部を成形した後に、溝部aを形成する
箇所の上面周縁部を削る等して形成してもよい。
【0024】こうして別に成形された靴底部12を、前
記スラッシュ成形された靴本体部11の底面接着部11
bに取り付ける。このとき、靴底部12は、ガード部1
3の内面の大きさに合わせて、例えば靴底部12の踵側
がガード部13の内側より大きい場合は、靴底部12の
踵側を内側に押し込んでガード部の内側に嵌合するよう
大きさを調整して接合する。
【0025】そして、靴本体部11の内側に裏布(イン
ナーブーツ)やファスナー等の部品を縫製・接着し、さ
らに塗装を行って、最終製品のスラッシュ成形による合
成樹脂成形靴10に仕上げられる。
【0026】このような合成樹脂成形靴10の製造方法
によれば、靴底部12の上面周縁部に溝aを形成するの
みで、靴底部12とガード部13の内側をきちんと嵌合
させることが可能であり、これまでと同様な工程で合成
樹脂成形靴10が製造できる。
【0027】なお、溝aを設ける場所としては、本実施
例のように靴底部12の上面周縁部の全周に亘って形成
した場合は、あらゆる方向の大きさ調整に対応できる
が、靴底部12の上面周縁部の内周側および/または外
周側に形成したり、爪先側および/または踵部側に形成
する等、形成箇所は適宜選択できる。また、溝部aの本
数も、一本に限らず複数形成してもよく、例えばそれぞ
れ並行する2本の溝部を形成してもよい。
【0028】なお、この合成樹脂成形靴10は、スラッ
シュ成形による場合に限らず、ガード部13を備えた靴
本体部11を一体に成形することができる射出成形法に
よる場合にも同様に適用することができる。
【0029】また、靴底部12はEVAによる発泡成形
体とする場合に限らず、他の樹脂による発泡体など、比
較的軽量な素材から適宜選択することができるととも
に、単層の成形体に限らずアウトソールにラバーを備え
るなどの多層の成形体としても良く、靴底部に必要な機
能に応じて適宜選択すれば良い。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の合成樹脂成
形靴によれば、靴底部の上面に溝を形成することによ
り、靴底部の上面形状が靴本体部の底面接着面の大きさ
に合わせて調整可能となり、また、溝部により調整され
て収縮した靴底部は、接合後もガード部方向への復元力
が働くため、一層ガード部への密着力が高まるととも
に、取付作業の効率化と接合力の強化を図ることができ
る。
【0031】この合成樹脂成形靴によれば、スラッシュ
成形による防水・防湿性および保温性を保持しながら靴
全体の軽量化を図ることができ、重量バランスを改善し
て履き心地を高めることができる。
【0032】また、靴底部にEVAによる発泡成形体を
用いることでアウトソールをラバーとして接着すること
も可能となり、一層高機能化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の合成樹脂成形靴をスラッシュ成形靴に
適用した場合の一実施の形態にかかる分解斜視図および
縦断面図である。
【図2】本発明の靴底部の一実施の形態にかかる平面図
および縦断面図である。
【符号の説明】
10 合成樹脂成形靴 11 靴本体部 11a 靴本体 11b 底面接着部 12 靴底部 13 ガード部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 靴本体部と靴底部とを接着して構成され
    る合成樹脂成形靴であって、前記靴底部上面周縁部の少
    なくとも一部には、少なくとも1本の細帯状の溝部が形
    成されてなることを特徴とする合成樹脂成形靴。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101021289B1 (ko) 2008-09-22 2011-03-11 이동건 이중발포성형의 일체형 폴리우레탄미드솔을 구비한 신발

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101021289B1 (ko) 2008-09-22 2011-03-11 이동건 이중발포성형의 일체형 폴리우레탄미드솔을 구비한 신발

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040316