JP2002033449A - 半導体記憶装置モジュールおよびモジュールシステム - Google Patents

半導体記憶装置モジュールおよびモジュールシステム

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JP2002033449A
JP2002033449A JP2000323700A JP2000323700A JP2002033449A JP 2002033449 A JP2002033449 A JP 2002033449A JP 2000323700 A JP2000323700 A JP 2000323700A JP 2000323700 A JP2000323700 A JP 2000323700A JP 2002033449 A JP2002033449 A JP 2002033449A
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board
terminals
semiconductor memory
connector
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Yoichi Hida
洋一 飛田
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Mitsubishi Electric Corp
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号伝送路に付随する寄生容量および寄生イ
ンダクタンスを低減して、信号波形の歪みを低減した半
導体記憶装置モジュールを提供する。 【解決手段】 メモリモジュール21は、多層配線基板
1上に4個のDRAM22が、それらの外部端子の配設
方向に合わせて一列に配設され、多層配線基板1の2つ
の長辺に沿って、モジュールの基板端子群TGAおよび
TGBが対をなすように配設されている。そして、DR
AM22は、一方の長辺から延在する外部端子OT1〜
OT4と、他方の長辺から延在する外部端子OT21〜
OT24を有している。そして、DRAM22に対して
は、モジュールの基板端子群TGAのうち、基板端子T
A1〜TA4および基板端子TA21〜TA24が接続
され、また、基板端子群TGBのうち、基板端子TB1
〜TB4および基板端子TB21〜TB24が接続され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体記憶装置モジ
ュールに関し、特に高速動作に対応した半導体記憶装置
モジュールの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高速化に伴い、半導体装置
相互の間で授受される信号速度も高速化される。特に、
信号がデジタル信号である場合には、信号の立上がりお
よび立下がり時間が短くなる。
【0003】信号の立上がりおよび立下がり時間が短く
なると、半導体装置が搭載されるプリント基板上の信号
に歪みが生じやすくなる。この歪みの例としては、オー
バーシュート電圧やアンダーシュート電圧が大きくなる
場合や、信号波形が所定のレベルまで上昇する際に、波
形が階段状になる場合がある。
【0004】ここで、複数の半導体記憶装置が搭載され
る半導体記憶装置モジュールを複数個実装する場合を例
に採れば、通常は複数の半導体記憶装置モジュールに共
通して入力される信号を出力するドライバ回路の出力イ
ンピーダンスと、当該信号が伝送される伝送路の特性イ
ンピーダンスとを整合させる。しかし、伝送路の各モジ
ュールへの分岐線に付随する寄生容量および寄生インダ
クタンスによって、ドライバ回路と伝送路との間でイン
ピーダンスの不整合が生じ、信号の反射が発生して信号
が歪む場合がある。
【0005】そして、信号の反射が生じると、信号波形
にオーバーシュートやアンダーシュートが生じやすくな
り、オーバーシュート電圧やアンダーシュート電圧が大
きくなると、それに伴って発生するリンギングが、当該
信号を受ける回路の閾値を超えた場合、偽信号となって
スプリアス(擬似)スイッチングを引き起こす。
【0006】なお、寄生容量および寄生インダクタンス
の値が大きい場合はその歪みがより大きくなり、また、
同一伝送線路上に分岐が多い場合にも歪みは大きくな
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
半導体装置の高速化に伴って、信号伝送路に付随する寄
生容量および寄生インダクタンスによって、ドライバ回
路と伝送路との間でインピーダンスの不整合が生じ、信
号の反射が発生して信号が歪み、信号波形にオーバーシ
ュートやアンダーシュートが生じやすくなるという問題
があった。
【0008】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、信号伝送路に付随する寄生容量お
よび寄生インダクタンスを低減して、信号波形の歪みを
低減した半導体記憶装置モジュールを提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載の半導体記憶装置モジュールは、配線基板と、前記配
線基板の少なくとも1の主面上に配設され、複数の外部
端子を有する少なくとも1の半導体記憶装置と、前記複
数の外部端子のそれぞれに対応して、前記配線基板の対
向する2辺に線対称に配設された、複数の第1の基板端
子および複数の第2の基板端子と、前記複数の外部端子
の1つと、これに対応する前記複数の第1および第2の
基板端子の1対とを電気的に接続する配線とを備えてい
る。
【0010】本発明に係る請求項2記載の半導体記憶装
置モジュールは、前記少なくとも1の半導体記憶装置が
複数であって、前記複数の半導体記憶装置の前記複数の
外部端子および前記複数の第1および第2の基板端子
は、同一方向に沿って配設される。
【0011】本発明に係る請求項3記載の半導体記憶装
置モジュールは、前記複数の半導体記憶装置が互いに平
行に複数列で配設される。
【0012】本発明に係る請求項4記載の半導体記憶装
置モジュールは、前記配線基板が第1および第2の主面
を有し、前記第1の主面には、前記複数の半導体記憶装
置のうち少なくとも1つを含む第1群の半導体記憶装置
と、前記第1群の半導体記憶装置の前記複数の外部端子
に対応する前記複数の第1および第2の基板端子とが配
置されるとともに、前記第1の主面に設けられた前記第
1および第2の基板端子を接続する前記配線が配置さ
れ、前記第2の主面には、前記複数の半導体記憶装置の
うち少なくとも1つを含む第2群の半導体記憶装置と、
前記第2群の半導体記憶装置の前記複数の外部端子に対
応する前記複数の第1および第2の基板端子とが配置さ
れるとともに、前記第2の主面に設けられた前記第1お
よび第2の基板端子を接続する前記配線が配置されてい
る。
【0013】本発明に係る請求項5記載のモジュールシ
ステムは、請求項1記載の半導体記憶装置モジュールを
複数搭載するモジュールシステムであって、前記複数の
半導体記憶装置モジュールどうしを電気的に接続する前
記少なくとも1の第1のコネクタと、前記少なくとも1
の第1のコネクタおよび該少なくとも1の第1のコネク
タに接続された前記複数の半導体記憶装置モジュールと
を搭載する支持台とを備え、前記少なくとも1の第1の
コネクタは、前記複数の第1および第2の基板端子が配
列された方向に平行な2辺の側面のそれぞれに、前記第
1および第2の基板端子を接続する接続部を有してい
る。
【0014】本発明に係る請求項6記載のモジュールシ
ステムは、前記支持台が前記複数の半導体記憶装置モジ
ュールの配列方向の両端部に固定して配設された2つの
第2のコネクタを有し、前記2つの第2のコネクタのう
ち少なくとも一方は、前記複数の半導体記憶装置モジュ
ールのうち、少なくとも1の第1のコネクタに接続され
ていない前記複数の第1および第2の基板端子の何れか
に接続されている。
【0015】本発明に係る請求項7記載のモジュールシ
ステムは、それぞれ一方端が前記複数の第1および第2
の基板端子の何れかに、他方端が前記複数の第1および
第2の基板端子の何れかに前記少なくとも1の第1のコ
ネクタを介して電気的に接続される抵抗素子を複数搭載
した抵抗モジュールをさらに備えている。
【0016】本発明に係る請求項8記載のモジュールシ
ステムは、請求項1記載の半導体記憶装置モジュールを
複数有し、複数の前記半導体記憶装置モジュールの前記
主面どうしが対面するように配設されたモジュールシス
テムであって、前記モジュールシステムは、基板と接続
構造とを有し、前記複数の半導体記憶装置モジュール
は、前記基板に搭載された少なくとも1の第1のコネク
タに前記複数の第1の基板端子が接続される少なくとも
1の第1のモジュールと、前記基板に搭載された少なく
とも1の第2のコネクタに前記複数の第2の基板端子が
接続される少なくとも1の第2のモジュールとに分けら
れ、前記少なくとも1の第1のモジュールの、前記複数
の第2の基板端子は、少なくとも1の第3のコネクタに
接続され、前記少なくとも1の第2のモジュールの、前
記複数の第1の基板端子は、少なくとも1の第4のコネ
クタに接続され、前記少なくとも1の第3および第4の
コネクタは、前記接続構造によって電気的に接続され、
前記少なくとも1の第1および第2のモジュールは交互
に配設されるものである。
【0017】本発明に係る請求項9記載のモジュールシ
ステムは、前記接続構造が、前記少なくとも1の第3お
よび第4のコネクタを搭載し、その主面表面または内部
に配設された配線によって前記少なくとも1の第3およ
び第4のコネクタを電気的に接続する接続基板である。
【0018】本発明に係る請求項10記載のモジュール
システムは、前記少なくとも1の第1および第2のモジ
ュールが、前記少なくとも1の半導体記憶装置が配設さ
れた側のそれぞれの主面が、相反する方向を向くように
対をなして配設される。
【0019】本発明に係る請求項11記載のモジュール
システムは、前記第1および第2のモジュールが、前記
少なくとも1の半導体記憶装置が配設された側のそれぞ
れの主面が、同一方向を向くように配設される。
【0020】本発明に係る請求項12記載のモジュール
システムは、前記第1および第2のモジュールが、それ
ぞれの主面が、前記基板の主面に対して垂直に配設され
る。
【0021】本発明に係る請求項13記載のモジュール
システムは、前記第1および第2のモジュールは、それ
ぞれの主面が、前記基板の主面に対して傾斜して配設さ
れる、請求項8記載のモジュールシステム。
【0022】
【発明の実施の形態】<A.実施の形態> <A−1.基本構成>図1は、本発明に係る半導体記憶
装置モジュールの基本構成を示す平面図であり、多層配
線基板(Multilayer Printed Circuit Board)1上に、
4個のDRAM(Dynamic Random Access Memory)22
が搭載されたメモリモジュール21を示している。
【0023】多層配線基板1は、ガラスエポキシを材料
とする基板を複数層(例えば6〜8層)積層した基板で
あり、4個のDRAM22を、それらの外部端子の配設
方向に合わせて一列に配設するように、細長い矩形状と
なっている。そして、多層配線基板1の2つの長辺に沿
って、モジュールの基板端子群TGAおよびTGBが対
をなすように配設されている。
【0024】ここで、DRAM22は、いわゆるTSO
P(Thin Small Outline Package)のタイプ2と呼称さ
れるパッケージであり、長辺の2方向に外部端子が配設
されている。なお、DRAM22は、実際のパッケージ
を模式的に示しており、外部端子の個数や形状は簡略化
されている。
【0025】また、DRAM22は何れも同じ構造であ
り、以下の説明においては最端部のDRAM22を採り
上げて説明し、他のDRAM22については説明を省略
する。
【0026】図1に示すDRAM22は、その一方の長
辺から延在する外部端子OT1〜OT4と、その他方の
長辺から延在する外部端子OT21〜OT24を有して
いる。
【0027】なお、外部端子OT1〜OT4および外部
端子OT21〜OT24は、何れも、多層配線基板1上
にそれぞれに対応して配設された電極(図示せず)上に
電気的に接続される。
【0028】そして、DRAM22に対しては、モジュ
ールの基板端子群TGAのうち、基板端子TA1〜TA
4および基板端子TA21〜TA24が接続され、ま
た、基板端子群TGBのうち、基板端子TB1〜TB4
および基板端子TB21〜TB24が接続される構成と
なっている。
【0029】以下、各端子間の接続について説明する。
図1に示すように、モジュールの基板端子TA1はDR
AM22の外部端子OT1およびモジュールの基板端子
TB1に、多層配線基板1の上主面上に配設されたプリ
ント配線PL1によって電気的に接続される構成となっ
ている。
【0030】より具体的には、基板端子TA1と外部端
子OT1が接続される電極(図示せず)との間、および
外部端子OT1が接続される電極と基板端子TB1との
間が、多層配線基板1の上主面上に配設されたプリント
配線PL1によって接続される。
【0031】同様に、基板端子TA21は外部端子OT
21および基板端子TB21にプリント配線PL21に
よって電気的に接続され、基板端子TA2は外部端子O
T2および基板端子TB2にプリント配線PL2によっ
て電気的に接続され、基板端子TA22は外部端子OT
22および基板端子TB22にプリント配線PL22に
よって電気的に接続され、基板端子TA3は外部端子O
T3および基板端子TB3にプリント配線PL3によっ
て電気的に接続され、基板端子TA23は外部端子OT
23および基板端子TB23にプリント配線PL23に
よって電気的に接続され、基板端子TA4は外部端子O
T4および基板端子TB4にプリント配線PL4によっ
て電気的に接続され、基板端子TA24は外部端子OT
24および基板端子TB24にプリント配線PL24に
よって電気的に接続されている。
【0032】そして、各プリント配線PL1〜PL4お
よびPL21〜PL24は何れも短い距離で各端子間を
接続するように配設されている。
【0033】なお、以上の説明においては、メモリモジ
ュール21には複数のDRAM22が配設されることを
前提としたが、半導体記憶装置を1つだけ配設するメモ
リモジュールに対しても、本発明の適用は可能であるこ
とは言うまでもない。
【0034】<A−1−1.配線レイアウトの変形例1
>以上の説明においては、基板端子TA1〜TA4とT
B1〜TB4との間、および基板端子TA21〜TA2
4とTB21〜TB24との間は、何れも多層配線基板
1上に配設されるプリント配線PL1〜PL4およびプ
リント配線PL21〜PL24によって接続されるもの
として説明したが、これに限定されるものではない。
【0035】図2は、図1に示すメモリモジュール21
を、基板端子TA1とTB1とを結ぶX−X線で切断し
た状態に対応する断面図である。図2に示すように、基
板端子TA1は多層配線基板1の上主面上に配設された
プリント配線PL1によって、外部端子OT1が接続さ
れる電極EP1に接続されるが、電極EP1と基板端子
TB1との間は、多層配線基板1内の下層の基板(図示
せず)上に配設されたプリント配線PL1Aによって接
続されている。
【0036】ここで、プリント配線PL1とPL1Aと
の接続は、多層配線基板1の主面表面から内部にかけて
形成され、プリント配線PL1Aに達するコンタクトホ
ールによって接続すれば良い。なお、当該コンタクトホ
ール内に導体を充填し、当該導体によりプリント配線P
L1とPL1Aとを接続しても良いが、コンタクトホー
ルの内壁を導体層で覆い、当該導体層によってプリント
配線PL1とPL1Aとを接続しても良い。また、コン
タクトホールは図2のように未貫通ホールであっても良
いが、貫通ホールであっても良い。
【0037】また、プリント配線PL1は、基板端子T
A1と電極EP1との間を接続すれば足り、DRAM2
2の下方において多層配線基板1上に配設される必要は
ない。
【0038】なお、プリント配線PL1Aは基板端子T
B1の近傍において多層配線基板1上に表れ、基板端子
TB1に接続されている。
【0039】また、外部端子OT21が接続される電極
EP21を併せて示すが、簡単化のため、電極EP21
に接続されるプリント配線は省略している。
【0040】このように、メモリモジュール21が多層
配線基板1上に配設されることを利用して、各端子間を
接続するプリント配線の一部を、多層配線基板1を構成
する下層基板上に配設することが可能となり、全てのプ
リント配線を上主面上に配設する場合に比べて、配線密
度が低減し、配線が容易となる。また、全てのプリント
配線を主面上に配設する場合に比べて、配線密度を低減
することができる。
【0041】また、多層配線基板1の下主面には配線は
配設されないので、下主面側にもDRAMを配設するこ
とができる。
【0042】<A−1−2.配線レイアウトの変形例2
>また、図3に示すような構成も可能である。図3も、
図2と同様の部分でメモリモジュール21を切断した状
態に対応する断面図である。図3に示すように、基板端
子TA1は多層配線基板1の主面上に配設されたプリン
ト配線PL1によって、外部端子OT1が接続される電
極EP1に接続されるが、電極EP1と基板端子TB1
との間は、多層配線基板1の下主面上に配設されたプリ
ント配線PL1Bによって接続されている。
【0043】ここで、プリント配線PL1とPL1Bと
の接続は、多層配線基板1を貫通するように配設された
コンタクトホールによって接続すれば良い。
【0044】また、プリント配線PL1は、基板端子T
A1と電極EP1との間を接続すれば足り、DRAM2
2の下方において多層配線基板1上に配設される必要は
ない。
【0045】なお、プリント配線PL1Bは基板端子T
B1の近傍において多層配線基板1上に表れ、基板端子
TB1に接続されている。
【0046】このように、各端子間を接続するプリント
配線の一部を、多層配線基板1の下主面上に配設するこ
とにより、全てのプリント配線を上主面上に配設する場
合に比べて、配線密度が低減し、配線が容易となる。
【0047】また、全てのプリント配線を上主面上に配
設する場合に比べて、配線密度を低減することができ、
配線間の短絡等の不具合を防止できる。
【0048】また、プリント配線の一部を多層配線基板
1の下主面上に配設することは容易であり、プリント配
線の一部を多層配線基板1の内部に配設する場合のよう
に、予め作り込んでおく必要がないので、製造工程も単
純化できる。
【0049】<A−1−3.配線レイアウトの変形例3
>また、図4に示すような構成も可能である。図4は、
図1に示すメモリモジュール21と異なり、図5に示す
メモリモジュール211の、基板端子TA21とTB2
1とを結ぶY−Y線で切断した状態に対応する断面図で
ある。
【0050】図5に平面図を示すメモリモジュール21
1は、モジュールの基板端子TA21〜TA24、およ
びTB21〜TB24が多層配線基板1の下主面側に配
設されており、それに伴って、プリント配線PL21〜
PL24も多層配線基板1の下主面側に配設されてい
る。なお、図5においては、簡略化のため1つのDRA
M22の搭載領域だけを示している。
【0051】そして、その断面構成は、図4に示すよう
に、基板端子TA1はDRAM22の外部端子OT1お
よびモジュールの基板端子TB1に、多層配線基板1の
上主面上に配設されたプリント配線PL1によって電気
的に接続され、基板端子TA21は、多層配線基板1の
下主面上に配設されたプリント配線PL21によって基
板端子TB21に接続されるとともに、多層配線基板1
を貫通するように配設されたコンタクトホールCHによ
って、外部端子OT21が接続される電極EP21に接
続されている。
【0052】このように、モジュールの基板端子の半数
および、各端子間を接続するプリント配線のうち半数
を、多層配線基板1の下主面上に配設することにより、
全てのプリント配線を上主面上に配設する場合に比べ
て、配線密度が低減し、配線が容易となる。
【0053】また、プリント配線を多層配線基板1の下
主面上に配設することは容易であり、プリント配線の一
部を多層配線基板1の内部に配設する場合のように、予
め作り込んでおく必要がないので、製造工程も単純化で
きる。
【0054】また、全てのプリント配線を上主面上に配
設する場合に比べて、配線密度を低減することができ
る。
【0055】<A−2.実用例>以上説明したように、
多層配線基板1に配設された基板端子群TGAの何れの
1つの基板端子、および基板端子群TGBの何れの1つ
の基板端子も、大きく迂回することなくDRAMの外部
端子の1つに対して接続されるので、メモリモジュール
21と同様のメモリモジュールを電気的に複数接続する
ような場合に、信号伝送路(信号配線)と各メモリモジ
ュールの所定のDRAMの所定の外部端子どうしを短い
距離で接続することができる。
【0056】そこで、本発明に係る半導体記憶装置モジ
ュールの実用例として、図1に示したメモリモジュール
21を複数有するモジュールシステムの構成を、図6を
用いて説明する。
【0057】図6は、図1に示したメモリモジュール2
1を複数有するモジュールシステム51を示す平面図で
あり、当該モジュールシステムをメモリモジュール21
の上主面側から見た構成を示している。
【0058】図6に示すように、モジュールシステム5
1は、複数のメモリモジュール21を搭載し、その短辺
方向、すなわち基板端子群TGAおよびTGBとを結ぶ
方向(図1参照)において配列される。そして、メモリ
モジュール21の位置を規制するための支持台52と、
各メモリモジュール21間に配設され、メモリモジュー
ル21どうしを電気的に接続するコネクタ53と、支持
台52の長手方向(すなわちメモリモジュール21の配
列方向)の一方の端部に固定して配設され、メモリモジ
ュール21とモジュールシステム51を搭載するマザー
ボード(図示せず)との電気的接続を行うコネクタ54
1を有している。
【0059】なお、支持台52の長手方向の他方の端部
には、移動自在のコネクタ542が配設され、コネクタ
542には多層配線基板1上に複数の終端抵抗32を搭
載した抵抗モジュール31が接続される構成となってい
る。
【0060】抵抗モジュール31の構成例については後
に図19および図20を用いて説明するが、その一方の
長辺に沿って配設された基板端子群(図示せず)を備
え、当該基板端子群がコネクタ53に接続され、他方の
長辺がコネクタ542に挿入されて、その位置が規制さ
れる構成となっている。
【0061】終端抵抗32は、各メモリモジュール21
に入力する信号を出力するドライバ回路(図示しないマ
ザーボード上に配設)の出力インピーダンスと、当該信
号が伝送される伝送路(信号配線)の特性インピーダン
スとを整合させて、信号の歪みを低減するために信号配
線を終端させるために配設され、信号配線の特性インピ
ーダンスと同程度のインピーダンスを有しており、チッ
プ抵抗を使用する。
【0062】ここで、図6に示すモジュールシステム5
1のA−A線での断面図を図7に示し、B−B線での断
面図を図8に示し、C−C線での断面図を図9に示す。
【0063】図7に示すように、最左端部のメモリモジ
ュール21は、その2つの長辺に沿って配設された基板
端子群(図示せず)が、コネクタ541およびコネクタ
53に接続され、他のメモリモジュール21は両基板端
子群がコネクタ53に接続され、何れも、コネクタによ
りその位置が規制される構成となっている。
【0064】また、図8に示すように、モジュールシス
テム51の支持台52は樹脂で構成され、マザーボード
MBとメモリモジュール21との間に空間SPを有する
ように構成されるとともに、支持台52の両長辺の下部
には、開口部OPが設けられている。開口部OPは支持
台52の下部を貫通し、空間SPに通じるように構成さ
れている。
【0065】なお、マザーボードMBの特性インピーダ
ンスは、メモリモジュール21や抵抗モジュール31の
特性インピーダンスと同じになるように構成されてい
る。
【0066】図10にモジュールシステム51を長辺側
から見た外観図を図10に示す。図10において、開口
部OPは支持台52の長辺に沿って複数配設されてい
る。
【0067】このように、開口部OPを設けることで、
支持台52で囲まれた空間SP内の空気の流通ができる
ので、DRAM22が発する熱の放熱効率を高めること
ができる。
【0068】また、図8および図9に示すように、支持
台52は、その長辺の断面形状がL字型となるように内
側に切欠き部NPを有し、コネクタ53および542は
当該切欠き部NPに載置される。なお、後に図13を用
いて説明するが、コネクタ53および542は基本的に
は切欠き部NPに載置されるだけであるが、モジュール
システム51を組み立てた後は、ネジ止めにより固定す
るようにしても良い。
【0069】次に、図11および図12を用いて、コネ
クタ53およびコネクタ541の構成について説明す
る。
【0070】図11はコネクタ53の構成を示す断面図
であり、図7の領域Dの詳細図に相当する。コネクタ5
3の、プラスチック等の樹脂で構成された細長形状の本
体部64には、DRAM22が配列された方向に延在す
る2つの長辺に、凹部となった接続部CPをそれぞれ有
している。
【0071】接続部CPには、本体部64を貫通して配
設され、メモリモジュール21の各基板端子に対応して
電気的に独立して複数対設けられるコンタクタ63を有
している。例えば図4を用いて説明したメモリモジュー
ル21Aの基板端子TA1およびTA21が右側のCP
に、メモリモジュール21Aの基板端子TB1およびT
B21が左側のCPにそれぞれ挿入される。
【0072】これにより、図中左側のメモリモジュール
21Aの基板端子TB1と、右側のメモリモジュール2
1Aの基板端子TA1とが、上側のコンタクタ63を介
して電気的に接続され、図中左側のメモリモジュール2
1Aの基板端子TB21と、右側のメモリモジュール2
1Aの基板端子TA21とが、下側のコンタクタ63を
介して電気的に接続される。
【0073】1対のコンタクタ63は向かい合って配設
され、基板端子TA1およびTA21との接触を確実な
ものとするため、弾性を有する材料で構成され、メモリ
モジュール21Aを挟み込むように構成されている。な
お、コンタクタ63の材質としては、ベリリウム銅合金
などが使用される。
【0074】また、メモリモジュール21Aの基板端子
群TGAおよびTGBは、対腐食性を持たせるため、銅
電極に金メッキを施した構成となっている。
【0075】なお、図1に示したメモリモジュール21
のように、その片側主面にのみ基板端子を有する構成で
あっても、多層配線基板1を挟み込み、基板端子との接
触を確実に行うという観点から1対のコンタクタ63が
あることが望ましい。
【0076】また、図12はコネクタ541の構成を示
す断面図であり、図7の領域Eの詳細図に相当する。プ
ラスチック等の樹脂で構成された細長形状の本体部64
2には、DRAM22が配列された方向に延在する2つ
の長辺の一方に、凹部となった接続部CP2を有してい
る。
【0077】接続部CP2には、例えば図4を用いて説
明したメモリモジュール21Aの基板端子TA1および
TA21にそれぞれ接続される一方の端部を有する1対
のコンタクタ65を有している。1対のコンタクタ65
は、断面形状がL字型の本体部642内でマザーボード
側に屈曲して延在し、図示しない他方の端部がマザーボ
ード上の所定の配線に接続されている点を除けば、コネ
クタ53のコンタクタ63と同じである。
【0078】次に、図13に示すモジュールシステム5
1の部分斜視図を用いて、その組み立て方法について説
明する。
【0079】図13はモジュールシステム51の抵抗モ
ジュール31が搭載された部分を示す斜視図である。
【0080】まず、複数のチップ抵抗32が搭載された
抵抗モジュール31の基板端子群が配設されていない長
辺をコネクタ542の接続口CPに挿入した後、コネク
タ53を支持台52の切欠き部NP上をスライドさせて
抵抗モジュール31に近づけ、コネクタ53の一方の接
続口(図示せず)に抵抗モジュール31の基板端子群が
配設された長辺を挿入する。
【0081】ここで、先に説明したようにコネクタ54
2はコネクタ53と同様に移動自在のコネクタであり、
コネクタ53と同様に支持台52の切欠き部NPに載置
される。
【0082】なお、先に説明したように抵抗モジュール
31には基板端子群は片側の長辺にのみ配設され、当該
基板端子群がコネクタ53の接続口CPに挿入され、抵
抗モジュール31の反対側の長辺には基板端子群は有さ
ないが、コネクタ542の接続口CPに挿入されて抵抗
モジュール31を支えることになる。もちろん、抵抗モ
ジュール31の反対側の端縁部にも端子群を設けても良
いが、それらはチップ抵抗と電気的に接続する必要はな
い。
【0083】また、コネクタ542はコネクタ53のよ
うに2つの長辺に接続口CPを有している必要はなく、
一方の長辺だけに接続口CPを有していれば良いが、コ
ネクタ542の代わりにコネクタ53を代用しても良
く、その場合は、抵抗モジュール31が接続される接続
口CPとは反対側の接続口CPには、何も挿入されな
い。
【0084】なお、コネクタ53に抵抗モジュール31
を接続した状態で切欠き部NP上をスライドさせて、抵
抗モジュール31の一方の端縁部をコネクタ542の接
続口CPに挿入するようにしても良いことは言うまでも
ない。
【0085】次に、コネクタ53の他方の接続口CP
に、その一方の基板端子群を接続するようにメモリモジ
ュール21を配設するといった動作を繰り返すことで、
モジュールシステム51を組み立てることができる。
【0086】なお、コネクタ542およびコネクタ53
が移動自在であるので、抵抗モジュール31とは反対側
の端部に位置するメモリモジュール21をコネクタ54
1に接続することは容易にできる。
【0087】ここで、図13に示すチップ抵抗32の構
成を図14に斜視図で示す。チップ抵抗32は直方体の
抵抗体321と、抵抗体321の両端部に配設された電
極322とを有し、電極322を所定のプリント配線間
にハンダ付け等で接続して使用し、一般的に市販される
ものである。なお、電極322をハンダ材で構成するこ
とで、ハンダ付け作業を容易にする構成が採られること
もある。
【0088】以上説明したように、モジュールシステム
51においては、各メモリモジュール21どうしはコネ
クタ53を介して電気的に接続されているが、複数のメ
モリモジュールが全て同時に動作するのではなく、通常
はメモリモジュール単位で動作する。従って、モジュー
ルシステム51の記憶動作においては、複数のメモリモ
ジュール21の中から1つを選択するという動作が必要
となるが、そのためには予め各DRAM22の内部に、
DRAM22ごとの固有情報(DRAM番号)などとと
もに、搭載されているモジュールの情報(モジュール番
号など)を記憶させておく。そして、メモリ動作サイク
ルの最初に、CPU(Central Processing Unit)等
が、メモリ動作に際して指定されたDRAM番号に基づ
いてメモリ動作を行うDRAM22の固有情報にアクセ
スし、その際にモジュールの情報についてのデータを知
得し、メモリ動作を行うDRAM22が搭載されたメモ
リモジュールを選ぶようにすれば良い。
【0089】なお、コネクタ541、542および53
の特性インピーダンスは、マザーボードMBと同様、メ
モリモジュール21や抵抗モジュール31の特性インピ
ーダンスと同じになるように構成されている。
【0090】<A−3.作用効果>以上説明したよう
に、モジュールシステム51は、複数のDRAM22を
有した複数のメモリモジュール21を有し、各メモリモ
ジュール21どうしは、多層配線基板1の主面の両端部
に配設された基板端子群TGAおよびTGBにコネクタ
53を接続することで、短い距離で電気的に接続される
ので、同一伝送線路上の分岐長さを減らし、信号伝送路
に付随する寄生容量および寄生インダクタンスを低減す
ることができる。従って、各メモリモジュール21に入
力される信号を出力するドライバ回路と伝送路との間で
インピーダンスの不整合が生じることを防止でき、信号
波形にオーバーシュートやアンダーシュートが生じると
いった信号の歪みを防止することができる。
【0091】また、複数のメモリモジュール21の電気
的接続が容易となり、大容量のモジュールシステムを容
易に実現できる。
【0092】<A−4.メモリモジュールの変形例1>
以上説明した本発明に係る実施の形態においては、一列
にDRAM22を配設したメモリモジュール21を示し
たが、DRAM22の配列は一列に限定されるものでは
ない。
【0093】例えば、図15に示すメモリモジュール2
10のように、4個のDRAM22を、それらの外部端
子の配設方向に合わせて一列に配設するとともに、当該
配列に平行に、同様に4個のDRAM22を配列しても
良い。
【0094】なお、以後の説明においては、最端部の2
つのDRAM22を採り上げて説明し、他のDRAM2
2については説明を省略する。
【0095】図15に示すDRAM22何れも同じ構成
であり、同じ構成には同じ符号を付すが、便宜的に図面
に向かって左側をDRAM22L、右側をDRAM22
Rと呼称する。
【0096】図15に示すように、DRAM22の各外
部端子と、多層配線基板1の各基板端子との電気的な接
続関係は、図1に示したメモリモジュール21と基本的
に同じであるが、DRAM22の列が平行に配設されて
いるので、配線経路が若干異なることになる。
【0097】具体的な接続としては、メモリモジュール
210の基板端子TA1とDRAM22Lの外部端子O
T1が接続される電極(図示せず)との間、DRAM2
2Lの外部端子OT1が接続される電極とDRAM22
Rの外部端子OT1が接続される電極との間、およびD
RAM22Rの外部端子OT1が接続される電極と基板
端子TB1との間は、多層配線基板1の上主面上に配設
されたプリント配線PL1によって電気的に接続され
る。
【0098】同様に、基板端子TA21はDRAM22
Lの外部端子OT21、DRAM22Rの外部端子OT
21および基板端子TB21にプリント配線PL21に
よって電気的に接続され、基板端子TA2はDRAM2
2Lの外部端子OT2、DRAM22Rの外部端子OT
2および基板端子TB2にプリント配線PL2によって
電気的に接続され、基板端子TA22はDRAM22L
の外部端子OT22、DRAM22Rの外部端子OT2
2および基板端子TB22にプリント配線PL22によ
って電気的に接続され、基板端子TA3はDRAM22
Lの外部端子OT3、DRAM22Rの外部端子OT3
および基板端子TB3にプリント配線PL3によって電
気的に接続され、基板端子TA23はDRAM22Lの
外部端子OT23、DRAM22Rの外部端子OT23
および基板端子TB23にプリント配線PL23によっ
て電気的に接続され、基板端子TA4はDRAM22L
の外部端子OT4、DRAM22Rの外部端子OT4お
よび基板端子TB4にプリント配線PL4によって電気
的に接続され、基板端子TA24はDRAM22Lの外
部端子OT24、DRAM22Rの外部端子OT24お
よび基板端子TB24にプリント配線PL24によって
電気的に接続されている。
【0099】このように、1枚の多層配線基板1にDR
AM22を複数列で配設することで、DRAM22の実
装密度を高めることができ、モジュールシステムのメモ
リ容量を飛躍的に高めることができる。
【0100】なお、以上の説明においては、メモリモジ
ュール210にはDRAM22を2列で配設する構成を
示したが、DRAM22の配列は2列よりも多くても良
く、また、2つのDRAM22を、互いの外部端子が平
行になるように横方向に一列に配設した構成であっても
良い。すなわち、図15に示すDRAM22RおよびD
RAM22Lだけを多層配線基板1上に配設した構成で
あっても良い。
【0101】<A−5.メモリモジュールの変形例2>
また、以上説明した本発明に係る実施の形態において
は、メモリモジュール21は片側の主面にのみDRAM
22を配設した構成であったが、図16に示すメモリモ
ジュール21Bのように、その両主面にDRAM22を
搭載するようにしても良い。
【0102】その場合、両主面の構成は、何れも図1を
用いて説明したような構成としても良いし、図2を用い
て説明したように、プリント配線の一部を、多層配線基
板1を構成する下層基板上に配設することで、配線密度
を低減することが可能となる。
【0103】<A−6.メモリモジュールの変形例3>
また、以上説明した本発明に係る実施の形態において
は、モジュールシステム51上にメモリモジュール21
を配設し、当該メモリモジュール21上のみにDRAM
22を搭載する例を示したが、図17に示すような構成
としても良い。
【0104】すなわち、図17は、図9と同様に、図6
に示すモジュールシステム51のC−C線での断面図を
示しているが、支持台52で囲まれた領域のマザーボー
ドMB上にもDRAM22が配設されている。
【0105】このような構成により、DRAM22の実
装密度をさらに高めることができ、モジュールシステム
のメモリ容量を高めることができる。
【0106】<A−7.メモリモジュールの変形例4>
また、以上説明した本発明に係る実施の形態において
は、メモリモジュール21には、いわゆるTSOPのタ
イプ2と呼称されるDRAM22を搭載する構成につい
てのみ説明したが、DRAMパッケージの形態はこれに
限定されるものではなく、図18に示すように、パッケ
ージ本体の下主面にボール状の外部端子BGを複数配設
したBGA(Ball Grid Array)パッケージ90を使用
することもできる。
【0107】また、半導体記憶装置としてはDRAMに
限定されるものではなく、SRAM(Static Random Ac
cess Memory)でも良いし、ROM(Read Only Memor
y)等、あらゆる半導体記憶装置への適用が可能であ
る。
【0108】<A−8.抵抗モジュールの構成>終端抵
抗32を用いて信号配線を終端させる構成としては、例
えば図19および図20に示すような構成が考えられ
る。
【0109】すなわち、図19に示す抵抗モジュール3
1においては、基板端子TAXとTAZとの間に直列に
接続された終端抵抗R1およびR2が配設され、終端抵
抗R1およびR2の接続ノードに基板端子TAYが接続
されている。なお、基板端子TAXはメモリモジュール
21の電源(Vcc)端子である基板端子TBXに(図示
しないコネクタ53を介して)電気的に接続され、基板
端子TBXはメモリモジュール21の接地(GND)端
子であるに基板端子TBZに(図示しないコネクタ53
を介して)電気的に接続され、基板端子TAYはメモリ
モジュール21の信号端子である基板端子TBYに(図
示しないコネクタ53を介して)電気的に接続されてい
る。
【0110】また、図20に示す抵抗モジュール31に
おいては、基板端子TAVとTAWとの間に接続された
終端抵抗R3が配設され、基板端子TAVはメモリモジ
ュール21の基準電圧源(Vref)端子である基板端子
TBVに(図示しないコネクタ53を介して)電気的に
接続され、基板端子TAWはメモリモジュール21の信
号端子である基板端子TBWに(図示しないコネクタ5
3を介して)電気的に接続されている。
【0111】以上のような構成を採ることで信号配線を
モジュールシステム51上で終端させることができ、抵
抗モジュール31を、その一方の長辺だけに外部端子群
を備えた構成にできる。
【0112】<A−9.モジュールシステムの変形例1
>図6を用いて説明したモジュールシステム51は、複
数のメモリモジュール21を、その短辺方向、すなわち
基板端子群TGAおよびTGBとを結ぶ方向(図1参
照)において配列していた。すなわち、メモリモジュー
ル21を平面的に並べていたが、図21に示すモジュー
ルシステム60のように、メモリモジュール21の主面
どうしが対面するような構成としても良い。
【0113】図21に示すメモリモジュールシステム6
0は、一例として、3枚のメモリモジュール21X、2
1Yおよび21Zと1枚の抵抗モジュール31を組み込
む構成となっている。なお、メモリモジュール21X〜
21Zとしては図1に示すメモリモジュール21と同じ
ものであるが、便宜的に符号を変えている。また、以下
の説明では、便宜的に一方の主面だけにDRAM22が
配設されたメモリモジュール21X〜21Zを例に採っ
て説明するが、図16に示すように両主面にDRAM2
2が配設されたメモリモジュール21Bのような構成で
あっても良いし、複数列のDRAM22が配設された図
15示すようなメモリモジュール210のような構成で
あっても良い。
【0114】図21は、モジュールシステム60の側面
を示しており、マザーボードMB上に接続口を上に向け
てコネクタ71〜74が配設されている。コネクタ71
〜74は、間隔を開けて平行に配設されている。それぞ
れ、コネクタ81〜84はコネクタ71〜74と同様の
構成を有し、コネクタ81および82は接続基板CB1
上に配設され、コネクタ83および84は接続基板CB
2上に配設されている。そして、コネクタ71および8
1にはメモリモジュール21X(第1のモジュール)
が、コネクタ72および82にはメモリモジュール21
Y(第2のモジュール)が、コネクタ73および83に
はメモリモジュール21Zが、コネクタ73および83
には抵抗モジュール31が挿入されている。
【0115】メモリモジュール21X〜21Zは図1を
用いて説明したメモリモジュール21と同様に、2つの
長辺に沿って基板端子群が配設されており、コネクタ7
1〜73には、そのうちの一方の長辺が挿入され、他方
の長辺はコネクタ81〜83に挿入されている。
【0116】なお、先に説明したように抵抗モジュール
31の基板端子群は片側の長辺にのみ配設されており、
図21においては、基板端子群を有さない方の長辺がコ
ネクタ74に挿入され、基板端子群を有する方の長辺は
84に挿入されている。
【0117】なお、接続基板CB1およびCB2の特性
インピーダンスは、マザーボードMBと同様、メモリモ
ジュール21や抵抗モジュール31の特性インピーダン
スと同じになるように構成されている。
【0118】ここで、図22を用いてコネクタ71の構
成について説明する。図22はコネクタ71の構成を示
す断面図であり、プラスチック等の樹脂で構成された細
長形状の本体部BDには、メモリモジュール21XのD
RAMが配列された方向に延在する長辺に、凹部となっ
た接続部CP3を有している。
【0119】接続部CP3には、本体部BDを貫通して
配設され、メモリモジュール21Xの各基板端子に対応
して電気的に独立して複数対設けられるコンタクタCT
を有している。そして、メモリモジュール21Xの何れ
かの基板端子群(図1のメモリモジュール21の基板端
子群TGA、TGBの一方)が接続部CP3に挿入さ
れ、コンタクタCTに何れかの基板端子が接触すること
になる。
【0120】なお、図22においては基板端子群TGA
が接続部CP3に挿入され、コンタクタCTに基板端子
TA1が接触した構成を示している。
【0121】本体部BDのコンタクタCTとは反対側の
長辺からは、当該主面に垂直に各コンタクタCTと電気
的に接続される複数の外部リードOLが延在している。
【0122】この外部リードOLを、マザーボードMB
の主面に垂直に配設されたスルーホールに挿入し、ハン
ダ付けを行うことで、コネクタ71が固定されるととも
に、多層配線基板で構成されるマザーボードMBの内部
の配線に外部リードOLが電気的に接続されることにな
る。
【0123】以上はコネクタ71について説明したが、
コネクタ72〜74およびコネクタ81〜84において
も同じ構成であり、外部リードOLを、接続基板CB1
およびCB2の主面に垂直に配設されたスルーホールに
挿入し、当該スルーホールから突出した外部リードOL
の先端部をハンダ付けすることで、コネクタ81〜84
が固定されるとともに、多層配線基板で構成される接続
基板CB1およびCB2の内部の配線に外部リードOL
が電気的に接続されることになる。
【0124】図21の説明に戻ると、メモリモジュール
21Xおよび21Yは、DRAM22が配設された主面
どうしが相反する方向を向くように対をなして配設さ
れ、メモリモジュール21Zおよび抵抗モジュール31
は、DRAM22およびチップ抵抗32が配設された主
面どうしが相反する方向を向くように配設されている。
このため、対をなさないメモリモジュール21Yおよび
21Zにおいては、DRAM22が配設された主面どう
しが向き合っている。
【0125】このように配設した場合、コネクタ71の
DRAM22側の外部リードOLがマザーボードMBの
内部において配線WL1と接続されるように、また、コ
ネクタ72のDRAM22側の外部リードOLと、コネ
クタ73のDRAM22側の外部リードOLとがマザー
ボードMBの内部の配線WL2により電気的に接続され
るように、マザーボードMBを構成する。
【0126】また、コネクタ81のDRAM22側の外
部リードOLと、コネクタ82のDRAM22側の外部
リードOLとが、多層配線基板で構成される接続基板C
B1の内部の配線WR1により電気的に接続されるよう
に、接続基板CB1を構成する。
【0127】また、コネクタ83のDRAM22側の外
部リードOLと、コネクタ84のチップ抵抗32側の外
部リードOLとが、多層配線基板で構成される接続基板
CB2の内部の配線WR2により電気的に接続されるよ
うに、接続基板CB2を構成する。
【0128】図21に示すモジュールシステム60のよ
うに、マザーボードMBの主面に対して垂直になるよう
にメモリモジュール21を配設し、各メモリモジュール
21の主面どうしが対面するような構成とすることで、
マザーボードMB上におけるモジュールシステムの占有
面積を小さくすることができ、小型化された大容量のモ
ジュールシステムを得ることができる。
【0129】なお、以上の説明においては、接続基板C
B1およびCB2には、2枚のメモリモジュール21を
接続する構成であったが、これに限定されるものではな
く、さらに多くのメモリモジュール21を接続するよう
にしても良いことは言うまでもない。また、接続基板1
枚だけで、全てのメモリモジュール21や抵抗モジュー
ル31を接続するようにしても良い。
【0130】接続基板CB1およびCB2のように、最
低限2枚のメモリモジュール21を接続する接続基板で
あれば、メモリモジュールの増設において小刻みな増設
が可能となる。
【0131】以下、図23〜図26にコネクタ71の外
部リードOLと配線WL1との接続部分の詳細構成を例
示する。
【0132】図23に示すように、マザーボードMBの
主面に垂直に配設されたスルーホールTHと配線WL1
とは、スルーホールTHの内壁を覆うように配設された
導体層CDによって電気的に接続されており、外部リー
ドOLを挿入すると、導体層CDに密着して電気的に接
続され、配線WL1と外部リードOLとが電気的に接続
される。
【0133】そして、マザーボードMBの裏面側のスル
ーホールTHの周囲には、導体層CDに接続されるパッ
ド電極PDが設けられており、スルーホールTHから突
出した外部リードOLの先端部は、ハンダSLによって
パッド電極PDに固定され、導体層CDとの電気的な接
続をより確実なものとする。
【0134】図24は、外部リードを直接にスルーホー
ルTHに挿入する構成ではなく、マザーボードMB上の
スルーホールTHに隣接する位置に配設されたターミナ
ルTEに、コネクタ71の外部リードOL1を載置する
構成となっている。
【0135】そして、マザーボードMB内の配線WL1
はスルーホールTHの内壁を覆うように配設された導体
層CDに電気的に接続され、また、ターミナルTEは導
体層CDに電気的に接続するように配設されている。
【0136】なお、外部リードOL1はターミナルTE
との接続を確実にするため、先端が折れ曲がった形状と
なっている。外部リードOL1とターミナルTEとは、
ハンダ付けにより固定され、外部リードOL1と配線W
L1とは電気的に接続される。
【0137】図25は、図24と同様の構成であるが、
図25においては、ターミナルTEはスルーホールでは
なく非貫通ホールHLに隣接する位置に配設され、非貫
通ホールHLの内壁を覆うように導体層CDが配設さ
れ、ターミナルTEは導体層CDに電気的に接続するよ
うに配設されている。その他の構成は図24と同じ構成
である。
【0138】図26は、配線WL1はマザーボードMB
の内部ではなく、主面上に配設されていおり、マザーボ
ードMB上のターミナルTEに接続され、ターミナルT
Eに外部リードOL1が接続される構成となっている。
【0139】以上の説明はコネクタ71の外部リードO
LとマザーボードMBの配線WL1との接続について説
明したが、コネクタ72〜74においても同様であり、
また接続基板CB1およびCB2と、コネクタ81〜8
4においても同様の構成を採る。
【0140】<A−10.モジュールシステムの変形例
2>図21を用いて説明したモジュールシステム60
は、メモリモジュール21Xおよび21Yは、DRAM
22が配設された主面どうしが相反する方向を向くよう
に配設され、メモリモジュール21Zおよび抵抗モジュ
ール31は、DRAM22およびチップ抵抗32が配設
された主面どうしが相反する方向を向くように配設さ
れ、メモリモジュール21Yおよび21Zにおいては、
DRAM22が配設された主面どうしが向き合っていた
が、図27に示すモジュールシステム60Aのように、
メモリモジュール21X〜21Zおよび抵抗モジュール
31が、DRAM22およびチップ抵抗32が配設され
た主面が同一方向を向くように配設された構成としても
良い。
【0141】このように配設した場合、コネクタ71の
DRAM22側の外部リードOLがマザーボードMBの
内部において配線WL1と接続される構成はモジュール
システム60と同様であるが、コネクタ72のDRAM
22側の外部リードOLと、コネクタ73のDRAM2
2側の外部リードOLとがマザーボードMBの内部の配
線WL12により電気的に接続されるように、マザーボ
ードMBを構成する。
【0142】また、コネクタ81のDRAM22側の外
部リードOLと、コネクタ82のDRAM22側の外部
リードOLとが、多層配線基板で構成される接続基板C
B1の内部の配線WR11により電気的に接続されるよ
うに、接続基板CB1を構成する。
【0143】また、コネクタ83のDRAM22側の外
部リードOLと、コネクタ84のチップ抵抗32側の外
部リードOLとが、多層配線基板で構成される接続基板
CB2の内部の配線WR12により電気的に接続される
ように、接続基板CB2を構成する。
【0144】なお、その他、図21に示したモジュール
システム60と同一の構成については同一の符号を付
し、重複する説明は省略する。
【0145】モジュールシステム60Aの特徴は、コネ
クタ71〜74の配設間隔を同等にした場合、配線WL
12、WR11およびWR12の長さを等しくでき、例
えばアドレス信号の伝播遅延時間を等しくでき、全ての
アドレス信号のセットアップ時間あるいはホールド時間
を等しくして、メモリモジュールの動作マージンの減少
を防ぐことができる。
【0146】<A−11.モジュールシステムの変形例
3>図21および図27を用いて説明したモジュールシ
ステム60および60Aにおいては、メモリモジュール
21X〜21Zおよび抵抗モジュール31を、各々の主
面がマザーボードMBの主面に対して垂直になるように
配設した構成を示したが、図28に示すモジュールシス
テム60Bのように、メモリモジュール21X〜21Z
および抵抗モジュール31の各主面が、マザーボードM
Bに対して傾いて配設された構成としても良い。
【0147】図28において、マザーボードMBの主面
に対して、接続口が斜め上方を向いたコネクタ711、
721、731および741が配設されている。コネク
タ711、721、731および741は、何れも、間
隔を開けて平行に配設された基部BSと、基部BSに対
してほぼ等しい角度で斜め方向に傾いた頭部HDとを有
し、頭部HDにモジュール基板との接続口が設けられ、
それぞれ、メモリモジュール21X〜21Zおよび抵抗
モジュール31の一方の長辺が挿入されている。
【0148】また、メモリモジュール21X〜21Zお
よび抵抗モジュール31の他方の長辺は、コネクタ81
1、821、831および841にそれぞれ挿入され、
コネクタ811および821は接続基板CB1上に配設
され、コネクタ831および841は接続基板CB2上
に配設されている。
【0149】これらのコネクタは単純な直方体形状をな
すが、コネクタ811および831の基板からの高さは
コネクタ821および841よりも高くなるように構成
され、斜めに配設されたメモリモジュール21Xおよび
21Yの続基板CB1の主面までの距離の違い、メモリ
モジュール21Zおよび抵抗モジュール31の接続基板
CB2の主面までの距離の違いを補正する構成となって
いる。
【0150】なお、その他、図21に示したモジュール
システム60と同一の構成については同一の符号を付
し、重複する説明は省略する。
【0151】以上のような構成とすることによっても、
マザーボードMB上におけるモジュールシステムの占有
面積を小さくすることができ、小型化された大容量のモ
ジュールシステムを得ることができる。
【0152】なお、以上説明したモジュールシステムの
変形例1〜3においては、接続基板CB1およびCB2
を用いて、メモリモジュール21X〜21Zおよび抵抗
モジュール31の各基板端子を電気的に接続する構成を
示したが、メモリモジュール21X〜21Zおよび抵抗
モジュール31の各基板端子を電気的に接続できるので
あれば、接続基板による接続に限定されず、いかなる接
続のための構成を採用しても良い。
【0153】例えば、図28を例に採れば、配線WR1
およびWR2の代わりに、コネクタ81と82との間お
よびコネクタ83と84との間をフレキシブル配線で接
続するなどの構成を採っても良い。フレキシブル配線で
接続する場合には、コネクタ811および831と、コ
ネクタ821および841のように高さの異なるコネク
タを使用する必要がなくなり、同一種類のコネクタを使
用して、配線長さで距離の違いを補正することができる
ので、メモリモジュールの配設形態の自由度を増すこと
ができる。
【0154】なお、接続基板を使用する場合には、コネ
クタ間の配線長が変化せず、また、コネクタ間が固定さ
れるので、メモリモジュールを確実に固定できるという
利点がある。
【0155】
【発明の効果】本発明に係る請求項1記載の半導体記憶
装置モジュールによれば、配線基板に配設され複数の第
1および第2の基板端子と、少なくとも1の半導体記憶
装置の複数の外部端子の1つとが配線によって電気的に
接続されるので、同様の構成のモジュールを、信号伝送
路に電気的に複数接続するような場合に、信号伝送路と
各モジュールの少なくとも1の半導体記憶装置の複数の
外部端子のうち、所定の外部端子どうしを短い距離で接
続することができる。その結果、同一伝送線路上の分岐
長さを減らし、信号伝送路に付随する寄生容量および寄
生インダクタンスを低減して、信号波形の歪みを低減す
ることができる。
【0156】本発明に係る請求項2記載の半導体記憶装
置モジュールによれば、複数の第1および第2の基板端
子が、複数の半導体記憶装置の外部端子と平行に配設さ
れるので、効率的な配線のレイアウトが可能となる。
【0157】本発明に係る請求項3記載の半導体記憶装
置モジュールによれば、複数の半導体記憶装置は互いに
平行に複数列で配設されるので、半導体記憶装置の実装
密度を高めることができる。
【0158】本発明に係る請求項4記載の半導体記憶装
置モジュールによれば、半導体記憶装置を配線基板の第
1および第2の主面に配設するので、モジュールあたり
の半導体記憶装置の実装個数を増やすことができる。
【0159】本発明に係る請求項5記載のモジュールシ
ステムによれば、複数の半導体記憶装置モジュールどう
しを、複数の第1および第2の基板端子に第1のコネク
タを接続することで、短い距離で電気的に接続すること
ができる。その結果、同一伝送線路上の分岐長さを減ら
し、信号伝送路に付随する寄生容量および寄生インダク
タンスを低減して、信号波形の歪みを低減することがで
きる。また、第1のコネクタによって配線基板の主面が
同一平面内に存在するように複数の半導体記憶装置モジ
ュールどうしを接続することができ、複数の半導体記憶
装置モジュールの接続が容易にでき、大容量のモジュー
ルシステムを容易に実現できる。
【0160】本発明に係る請求項6記載のモジュールシ
ステムによれば、支持台の一方の端部に固定して配設さ
れた第2のコネクタを有するので、配列された複数の半
導体記憶装置モジュールの位置を確実に規制することが
できる。
【0161】本発明に係る請求項7記載のモジュールシ
ステムによれば、半導体記憶装置モジュールに入力する
信号を出力する信号出力手段、例えばドライバ回路の出
力インピーダンスと、当該信号が伝送される伝送路の特
性インピーダンスとを整合させて信号の歪みを低減する
終端抵抗の配置場所が確保できる。
【0162】本発明に係る請求項8記載のモジュールシ
ステムによれば、複数の半導体記憶装置モジュールの主
面どうしが対面するように配設し、第3および第4のコ
ネクタを接続構造によって電気的に接続して、第1のモ
ジュールの複数の第1の基板端子から、第2のモジュー
ルの複数の第2の基板端子までを電気的に接続すること
により、基板上におけるモジュールシステムの占有面積
を小さくすることができ、小型化された大容量のモジュ
ールシステムを実現できる。
【0163】本発明に係る請求項9記載のモジュールシ
ステムによれば、接続構造として、その主面表面または
内部に配設された配線によって少なくとも1の第3およ
び第4のコネクタを電気的に接続する接続基板を用いる
ので、配線長が変化せず、また、第3および第4のコネ
クタ間が固定され、第1および第2のモジュールを確実
に固定できる。
【0164】本発明に係る請求項10記載のモジュール
システムによれば、第1および第2のモジュールの少な
くとも1の半導体記憶装置が配設された側のそれぞれの
主面が、相反する方向を向いて対をなすように配設され
ているので、第1および第2のモジュールの複数の組が
存在する場合、何れも第1および第2のコネクタ間隔を
等しくすれば、接続構造によって電気的に接続される第
3および第4のコネクタ間の信号経路長を何れも同じ長
さにできる。
【0165】本発明に係る請求項11記載のモジュール
システムによれば、第1および第2のモジュールの少な
くとも1の半導体記憶装置が配設された側のそれぞれの
主面が、同一方向を向くように配設されているので、第
1および第2のモジュールの複数の組が存在する場合、
何れも第1および第2のコネクタ間隔を等しくすれば、
接続構造によって電気的に接続される第3および第4の
コネクタ間の信号経路長および、基板によって電気的に
接続される隣り合う第1および第2のモジュールの組の
第1および第2のコネクタ間の信号経路長を何れも同じ
長さにできる。
【0166】本発明に係る請求項12記載のモジュール
システムによれば、第1および第2のモジュールのそれ
ぞれの主面が、基板の主面に対して垂直に配設されるの
で、基板上におけるモジュールシステムの占有面積を最
も効果的に小さくすることができる。
【0167】本発明に係る請求項13記載のモジュール
システムによれば、第1および第2のモジュールのそれ
ぞれの主面が、基板の主面に対して傾斜して配設される
ので、基板上におけるモジュールシステムの占有面積を
効果的に小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る半導体記憶装置モジュールの基
本構成を説明する平面図である。
【図2】 本発明に係る半導体記憶装置モジュールの基
本構成の配線レイアウトの変形例を示す断面図である。
【図3】 本発明に係る半導体記憶装置モジュールの基
本構成の配線レイアウトの変形例を示す断面図である。
【図4】 本発明に係る半導体記憶装置モジュールの基
本構成の配線レイアウトの変形例を示す断面図である。
【図5】 本発明に係る半導体記憶装置モジュールの基
本構成の変形例を示す部分平面図である。
【図6】 本発明に係る半導体記憶装置モジュールの実
用例の構成を説明する平面図である。
【図7】 本発明に係る半導体記憶装置モジュールの実
用例の構成を説明する断面図である。
【図8】 本発明に係る半導体記憶装置モジュールの実
用例の構成を説明する断面図である。
【図9】 本発明に係る半導体記憶装置モジュールの実
用例の構成を説明する断面図である。
【図10】 本発明に係る半導体記憶装置モジュールの
実用例の構成を説明する外観図である。
【図11】 メモリモジュール間を接続するコネクタの
構成を示す断面図である。
【図12】 モジュールシステムの端部を構成するコネ
クタの構成を示す断面図である。
【図13】 モジュールシステムの組み立て方法を説明
する斜視図である。
【図14】 チップ抵抗の構成を示す斜視図である。
【図15】 本発明に係る半導体記憶装置モジュールの
基本構成の変形例を示す平面図である。
【図16】 本発明に係る半導体記憶装置モジュールの
基本構成の変形例を示す平面図である。
【図17】 メモリモジュールの実装個数を増加させる
構成を示す図である。
【図18】 BGAパッケージの構成を説明する図であ
る。
【図19】 抵抗モジュールの構成を示す図である。
【図20】 抵抗モジュールの構成を示す図である。
【図21】 モジュールシステムの変形例1の構成を示
す側面図である。
【図22】 メモリモジュールを接続するコネクタの構
成を示す断面図である。
【図23】 コネクタとマザーボードとの接続部の構成
の一例を説明する図である。
【図24】 コネクタとマザーボードとの接続部の構成
の一例を説明する図である。
【図25】 コネクタとマザーボードとの接続部の構成
の一例を説明する図である。
【図26】 コネクタとマザーボードとの接続部の構成
の一例を説明する図である。
【図27】 モジュールシステムの変形例2の構成を示
す側面図である。
【図28】 モジュールシステムの変形例3の構成を示
す側面図である。
【符号の説明】
21 メモリモジュール、22 DRAM、OT1〜O
T4,OT21〜OT24 外部端子、TA1〜TA
4,TA21〜TA24,TB1〜TB4,TB21〜
TB24,PL1〜PL4,PL21〜PL24 プリ
ント配線、MBマザーボード、CB1,CB2 接続基
板。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線基板と、 前記配線基板の少なくとも1の主面上に配設され、複数
    の外部端子を有する少なくとも1の半導体記憶装置と、 前記複数の外部端子のそれぞれに対応して、前記配線基
    板の対向する2辺に線対称に配設された、複数の第1の
    基板端子および複数の第2の基板端子と、 前記複数の外部端子の1つと、これに対応する前記複数
    の第1および第2の基板端子の1対とを電気的に接続す
    る配線と、 を備える、半導体記憶装置モジュール。
  2. 【請求項2】 前記少なくとも1の半導体記憶装置は複
    数であって、 前記複数の半導体記憶装置の前記複数の外部端子および
    前記複数の第1および第2の基板端子は、同一方向に沿
    って配設される、請求項1記載の半導体記憶装置モジュ
    ール。
  3. 【請求項3】 前記複数の半導体記憶装置は互いに平行
    に複数列で配設される、請求項2記載の半導体記憶装置
    モジュール。
  4. 【請求項4】 前記配線基板は第1および第2の主面を
    有し、 前記第1の主面には前記複数の半導体記憶装置のうち少
    なくとも1つを含む第1群の半導体記憶装置と、 前記第1群の半導体記憶装置の前記複数の外部端子に対
    応する前記複数の第1および第2の基板端子とが配置さ
    れるとともに、前記第1の主面に設けられた前記第1お
    よび第2の基板端子を接続する前記配線が配置され、 前記第2の主面には前記複数の半導体記憶装置のうち少
    なくとも1つを含む第2群の半導体記憶装置と、 前記第2群の半導体記憶装置の前記複数の外部端子に対
    応する前記複数の第1および第2の基板端子とが配置さ
    れるとともに、前記第2の主面に設けられた前記第1お
    よび第2の基板端子を接続する前記配線が配置される、
    請求項2記載の半導体記憶装置モジュール。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の半導体記憶装置モジュー
    ルを複数搭載するモジュールシステムであって、 前記複数の半導体記憶装置モジュールどうしを電気的に
    接続する少なくとも1の第1のコネクタと、 前記少なくとも1の第1のコネクタおよび該少なくとも
    1の第1のコネクタに接続された前記複数の半導体記憶
    装置モジュールとを搭載する支持台と、を備え、 前記少なくとも1の第1のコネクタは、 前記複数の第1および第2の基板端子が配列された方向
    に平行な2辺の側面のそれぞれに、前記第1および第2
    の基板端子を接続する接続部を有する、モジュールシス
    テム。
  6. 【請求項6】 前記支持台は、 前記複数の半導体記憶装置モジュールの配列方向の一方
    の端部に固定して配設された第2のコネクタを有し、 前記第2のコネクタは、前記複数の半導体記憶装置モジ
    ュールのうち、前記少なくとも1の第1のコネクタに接
    続されていない前記複数の第1および第2の基板端子の
    何れかに接続される、請求項5記載のモジュールシステ
    ム。
  7. 【請求項7】 前記モジュールシステムは、 それぞれ一方端が前記複数の第1および第2の基板端子
    の何れかに、それぞれ他方端が前記複数の第1および第
    2の基板端子の何れかに、前記少なくとも1の第1のコ
    ネクタを介して電気的に接続される抵抗素子を複数搭載
    した抵抗モジュールをさらに備える、請求項6記載のモ
    ジュールシステム。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の半導体記憶装置モジュー
    ルを複数有し、複数の前記半導体記憶装置モジュールの
    前記主面どうしが対面するように配設されたモジュール
    システムであって、 前記モジュールシステムは、 基板と接続構造とを有し、 前記複数の半導体記憶装置モジュールは、 前記基板に搭載された少なくとも1の第1のコネクタに
    前記複数の第1の基板端子が接続される少なくとも1の
    第1のモジュールと、 前記基板に搭載された少なくとも1の第2のコネクタに
    前記複数の第2の基板端子が接続される少なくとも1の
    第2のモジュールとに分けられ、 前記少なくとも1の第1のモジュールの、前記複数の第
    2の基板端子は、少なくとも1の第3のコネクタに接続
    され、 前記少なくとも1の第2のモジュールの、前記複数の第
    1の基板端子は、少なくとも1の第4のコネクタに接続
    され、 前記少なくとも1の第3および第4のコネクタは、前記
    接続構造によって電気的に接続され、 前記少なくとも1の第1および第2のモジュールは交互
    に配設されるモジュールシステム。
  9. 【請求項9】 前記接続構造は、前記少なくとも1の第
    3および第4のコネクタを搭載し、その主面表面または
    内部に配設された配線によって前記少なくとも1の第3
    および第4のコネクタを電気的に接続する接続基板であ
    る、請求項8記載のモジュールシステム。
  10. 【請求項10】 前記少なくとも1の第1および第2の
    モジュールは、前記少なくとも1の半導体記憶装置が配
    設された側のそれぞれの主面が、相反する方向を向くよ
    うに対をなして配設される請求項8記載のモジュールシ
    ステム。
  11. 【請求項11】 前記第1および第2のモジュールは、
    前記少なくとも1の半導体記憶装置が配設された側のそ
    れぞれの主面が、同一方向を向くように配設される、請
    求項8記載のモジュールシステム。
  12. 【請求項12】 前記第1および第2のモジュールは、
    それぞれの主面が、前記基板の主面に対して垂直に配設
    される、請求項8記載のモジュールシステム。
  13. 【請求項13】 前記第1および第2のモジュールは、
    それぞれの主面が、前記基板の主面に対して傾斜して配
    設される、請求項8記載のモジュールシステム。
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JP2005183974A (ja) * 2003-12-19 2005-07-07 Palo Alto Research Center Inc 可撓性ケーブル相互接続アセンブリ

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