JP2002032523A - 行政ドキュメントの処理システム - Google Patents

行政ドキュメントの処理システム

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JP2002032523A
JP2002032523A JP2000212958A JP2000212958A JP2002032523A JP 2002032523 A JP2002032523 A JP 2002032523A JP 2000212958 A JP2000212958 A JP 2000212958A JP 2000212958 A JP2000212958 A JP 2000212958A JP 2002032523 A JP2002032523 A JP 2002032523A
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JP2000212958A
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Hiroaki Anraku
博明 安楽
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明では、ユーザのプライバシー保護に配
慮した行政ドキュメントの処理システムを提供する。 【解決手段】 行政機関1側に配置された端末装置13
が行政ドキュメントを指示により発行し、第1暗号化
し、カプセル化するとともに、さらに行政機関側で管理
する複数の情報によってのみ解除可能に第2暗号化し、
Webサーバ2にアップロードする。ユーザは、Web
サーバ2から第2暗号化された行政ドキュメントを取得
して解除のための複数の情報を入力して、カプセル化を
解除し、さらに第1暗号化を復号化するための情報を入
力して第1暗号化を解除して平文の行政ドキュメントを
取得して出力処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気通信網を介し
てドキュメントの提供を行うドキュメントの処理システ
ムに係り、特に行政ドキュメントの処理に適した処理シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】各行政庁や自治体では、それぞれ各窓口
や出張所等で必要な書面の交付や手続の受け付けを行っ
ている。行政サービスは旧来の紙媒体を主体とする行政
サービスからコンピュータを用いた情報管理へと移行す
ることにより、サービス提供の質は飛躍的に向上してい
る。
【0003】例えば行政サービスの提供の一例としての
印鑑証明の登録・交付サービスにおいては、各自治体ご
とに設けられたデータベース装置に印鑑証明に係る印影
画像データ、印鑑証明番号、登録人氏名等の情報が関連
づけて格納されることで登録が行われ、交付を受けたい
時には希望者が当該登録をした窓口ないし出張所での請
求すれば、当該データベース装置の情報に基づいて交付
が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の行政サービスの提供においては、サービスを受けた
いユーザは、各行政機関の窓口を来訪して手続をする必
要があって利便性が低い。一部では電話や郵送によるサ
ービスがなされる場合があるが、サービス内容が限られ
ている。そこで近年「電子政府」構想により、当該サー
ビスを電気通信網を介して提供する技術が基礎付けられ
つつある。このようなサービスにおいては電気通信網を
介してユーザ側にサービスを提供する態様がWebサー
ビスを前提としているが、通常のWebサービスは不正
アクセスに対する能力に乏しく、セキュリティ上の問題
がある。
【0005】ところで、今日の電子的ドキュメント提供
の分野においては小説等版権つきのドキュメント提供に
おいて、そのドキュメントを正当購買者に対しては閲覧
可能としながら、当該正当購買者による転売を防止する
ための暗号化方式が考案されている。この暗号化方式で
は、ドキュメント自体を特定の公開鍵で暗号化し、正当
な購買者は、正当購買者の使用機器に対して割り当てら
れる第1鍵(トークン)と、正当購買者に対してそのド
キュメントの購買時に提供される第2鍵(アクセスチケ
ット)とに基づき、復号用の秘密鍵をドキュメントへの
アクセスごとに生成して暗号化されたドキュメントを平
文(暗号化前の)ドキュメントへ復号化してドキュメン
トを閲覧することになる。これにより電子的には常に暗
号化されたドキュメントが維持され、かつ正当な購買者
が悪意によりこの第2鍵とともに暗号化ドキュメントを
転売しても、転売先の使用機器での第1鍵が異なる以
上、正しい秘密鍵が生成できず、転売先の機器で平文の
ドキュメントを閲覧することはできないこととなる。こ
の転売防止の技術は、別の側面から見ると、装置ごとに
割り当てられたトークンと、ユーザごとに割り当てられ
たアクセスチケットとの両者が正当であるときのみ平文
ドキュメントへのアクセスが可能となることを意味す
る。
【0006】そこで、この転売防止技術を利用して、行
政ドキュメントの出力処理(表示・印刷の処理)を行う
装置ごとにトークンを割り当てるとともに、行政サービ
スを受けようとするユーザに各々異なるアクセスチケッ
トを頒布して、このトークンと、サービスの提供先とな
ったユーザのアクセスチケットとにより復号化できるよ
うに各行政ドキュメントを暗号化してWebサーバへア
ップロードすることも好適と考えられる。
【0007】ところが、この方法によっても、行政ドキ
ュメントそのものは閲覧不能であっても、その取得時の
指定ファイル名称等から、どのような行政ドキュメント
が申請されているかが把握されてしまうため、プライバ
シーの保護が万全ではない。
【0008】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、ユーザのプライバシー保護に配慮した行政ドキュメ
ントの処理システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための本発明は、発行装置と、ドキュメントサー
バとを備えた行政ドキュメントの処理システムであっ
て、前記発行装置は、行政ドキュメントを発行する発行
手段と、特定のユーザに提供される、少なくとも1つの
行政ドキュメントを書庫化し、前記ユーザについて行政
機関側で管理する複数の情報の組み合わせによってのみ
書庫化の解除が可能となるように暗号化して、暗号化ド
キュメントを生成する暗号化手段と、当該暗号化ドキュ
メントを前記ドキュメントサーバへアップロードする手
段と、を含み、前記ドキュメントサーバは、当該暗号化
ドキュメントのアップロードを受けて当該暗号化ドキュ
メントを蓄積する蓄積手段を備え、クライアント装置か
らの要求に応じて、前記蓄積している暗号化ドキュメン
トを電気通信網を介して前記クライアント装置に提供す
ることを特徴としている。このように、行政ドキュメン
トが書庫化され、書庫化された行政ドキュメントに暗号
化を適用することで、Webサーバ等から当該書庫化さ
れた行政ドキュメントは不正取得可能でも、書庫化を解
除することができないため、プライバシーが保護され
る。
【0010】ここで当該書庫化された行政ドキュメント
は、氏名又は印鑑登録番号等の行政機関側で管理されて
いる情報により識別できるようにしても(例えば印鑑登
録番号をファイル名として付しても)、複数の行政機関
側管理情報によってのみ書庫化の解除を可能としている
ので、容易に書庫化を解除することはできず、プライバ
シーが保護される。
【0011】また、上記従来例の問題点を解決するため
の本発明は、書庫化する行政ドキュメント自体にも暗号
化を施しておくことが好ましく、すなわち、本発明は、
発行装置と、ドキュメントサーバとを備えた行政ドキュ
メントの処理システムであって、前記発行装置は、行政
ドキュメントを発行する発行手段と、前記発行した行政
ドキュメントを行政機関側で管理する情報で復号可能に
暗号化し、第1暗号化ドキュメントを生成する第1暗号
化手段と、特定のユーザに提供される、少なくとも1つ
の第1暗号化ドキュメントを書庫化し、前記ユーザにつ
いて行政機関側で管理する複数の情報の組み合わせによ
ってのみ書庫化の解除が可能となるように暗号化して、
第2暗号化ドキュメントを生成する第2暗号化手段と、
当該第2暗号化ドキュメントを前記ドキュメントサーバ
へアップロードする手段と、を含み、前記ドキュメント
サーバは、当該暗号化した行政ドキュメントのアップロ
ードを受けて当該第2暗号化ドキュメントを蓄積する蓄
積手段を備え、クライアント装置からの要求に応じて、
前記蓄積している第2暗号化ドキュメントを電気通信網
を介して前記クライアント装置に提供することを特徴と
することが好適である。
【0012】また、上記従来例の問題点を解決するため
の本発明は、行政サービスに係る行政ドキュメントを行
政サービスを受けるユーザ側に提供する発行装置であっ
て、当該ユーザに提供される、少なくとも1つの行政ド
キュメントを書庫化し、前記ユーザについて行政機関側
で管理する複数の情報の組み合わせによってのみ、前記
行政ドキュメントを書庫化の解除が可能となるよう暗号
化する暗号化手段と、前記暗号化した行政ドキュメント
を前記ユーザに提供する手段と、を含むことを特徴とし
ている。
【0013】さらに、上記従来例の問題点を解決するた
めの本発明は、行政サービスに係る行政ドキュメントを
行政サービスを受けるユーザ側に提供する方法であっ
て、当該ユーザに提供される、少なくとも1つの行政ド
キュメントを書庫化し、前記ユーザについて行政機関側
で管理する複数の情報の組み合わせによってのみ、前記
行政ドキュメントを書庫化の解除が可能となるよう暗号
化する工程と、前記暗号化した行政ドキュメントを前記
ユーザに提供する工程と、を含むことを特徴とする。
【0014】なお、書庫化を解除するための行政機関側
で管理される情報の組とは印鑑証明番号と氏名との組み
合わせや、基礎年金番号及び氏名の組み合わせ、さらに
印鑑証明番号と社会保険番号と氏名との組み合わせ等、
行政機関側で認識でき、かつ他人には容易にその組み合
わせを知り得ないものとするのが好ましい。
【0015】また、課金処理としてユーザからクレジッ
ト番号情報の入力を受けて決済処理を行い、さらに行政
ドキュメントを発行した行政機関との決済を行うことで
徴収代行を行うクライアント装置をさらに含むことも好
ましい。この場合において、クレジット番号ではなく、
即時に現金の出納を行って行政機関との決済を行っても
よい。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら説明する。本発明の実施の形態に係る行
政ドキュメントの処理システムは、図1に示すように、
行政機関1と、ドキュメントサーバとしてのWebサー
バ2と、複数のセキュアプリンタ3とから基本的に構成
され、行政機関1内のネットワークと、Webサーバ2
と、セキュアプリンタ3とは、電気通信網としてのイン
ターネット(the internet)を介して接続されている。
行政機関1のネットワークには、プロキシサーバ11
と、データベース12と、端末装置13とが接続されて
いる。尚、ここでセキュアプリンタ3がクライアント装
置に相当する。また、このインターネットには、パーソ
ナルコンピュータ4等の複数の装置が接続されているの
が一般的である。
【0017】行政機関1は、各市町村の役所や出張所等
であり、プロキシサーバ11は、行政機関1内のネット
ワークとインターネットとを接続する。このプロキシサ
ーバ11は、ファイアウオールとしての動作も行ってお
り、行政機関1内のネットワークから到来するデータの
みを外部のインターネットを介して送出し、インターネ
ットを経由して到来したデータは破棄するようになって
いる。データベース12は、行政ドキュメントの基礎と
なる行政管理データ(住民票台帳や印鑑登録台帳等)を
格納している。
【0018】端末装置13は、行政機関の担当者の操作
により、データベース12に格納されたデータを読み出
して、住民票の謄本や抄本等を電子的な(平文)行政ド
キュメントとして発行する処理と、発行した行政ドキュ
メントを暗号化して、第1暗号化ドキュメントを生成す
る処理(第1暗号化手段に相当する)と、1つ以上の第
1暗号化ドキュメントを1ファイルにまとめて書庫化
(カプセル化)し、このカプセル化した第1暗号化ドキ
ュメントに対しさらに行政機関1側で管理している複数
の情報の組み合わせにより、解除可能な暗号化(第2暗
号化)を施して第2暗号化ドキュメントを生成する処理
(第2暗号化手段及び暗号化手段に相当する)と、この
第2暗号化ドキュメントをユーザに提供する処理とを行
う。この第1暗号化の処理と、第2暗号化の処理と、行
政ドキュメントをユーザに提供する処理とについては後
に詳しく説明する。
【0019】Webサーバ2は、蓄積手段としてのデー
タストレージを備えており、インターネットを介して端
末装置13から第2暗号化ドキュメントのアップロード
要求を受けて、当該アップロードを要求された第2暗号
化ドキュメントをデータストレージに蓄積する。また、
このWebサーバ2は、インターネットを介してクライ
アント装置からの第2暗号化ドキュメントの取得要求に
応答して、要求された第2暗号化ドキュメントをデータ
ストレージから読み出してクライアント装置としてのセ
キュアプリンタ3に送信する。
【0020】セキュアプリンタ3は、各地の商店(コン
ビニエンスストア等)や、施設(図書館、公民館等)に
複数配置されている。このセキュアプリンタ3は、ユー
ザを認証し、そのユーザからの指示によりWebサーバ
2に対し、データストレージに蓄積されている第2暗号
化ドキュメントを要求してダウンロードする。また、こ
のセキュアプリンタ3は、ユーザからカプセル化を解除
するための複数の情報の入力を受けて、これらに基づい
てカプセル化を解除する処理を行い、各第1暗号化ドキ
ュメントを抽出する。また、ユーザに対して第1暗号化
ドキュメントを復号化するための情報の入力を要求し、
当該情報の入力を受けて各第1暗号化ドキュメントを復
号化して平文の行政ドキュメントを取り出して印刷す
る。
【0021】ここで、端末装置13の暗号化処理とカプ
セル化処理と行政ドキュメントをユーザに提供する処理
とについて説明する。端末装置13において行われる第
1暗号化は、トークン(第1鍵)と、アクセスチケット
(第2鍵)とに基づいてセキュアプリンタ3側で生成さ
れる秘密鍵により復号化可能なものであり、この秘密鍵
と暗号化のための鍵とは同一でなく、暗号化用の鍵は公
開されている。トークンには、セキュアプリンタ3ごと
に割り当てられる固有トークンと、各セキュアプリンタ
3に共通して割り当てられる共通トークンとがある。ま
た、本実施の形態においてはアクセスチケットは、ユー
ザ(市区町村民など)ごとに割り当てられた固有の番号
(例えば印鑑証明番号、以下「ユーザ固有番号」と称す
る)である。尚、以下の説明では、セキュアプリンタ4
の共通トークンと特定ユーザのユーザ固有番号とから生
成される秘密鍵をユーザ固有秘密鍵と称することとす
る。
【0022】本実施の形態においては、端末装置13に
は、各ユーザに対するユーザ固有秘密鍵に対応する暗号
化鍵が事前に設定されているものとする。端末装置13
は、操作者(行政機関1の職員)が特定のユーザからの
申請を受けて発行した行政ドキュメントの内容又は申請
フォーマット(その行政ドキュメントの交付の申請書類
に基づき行政機関の職員が入力したものや、パーソナル
コンピュータ4等から電子的に受信した申請データ等)
を認識し、申請した本人及び当該本人が委任した代理人
等の受取人を識別して、当該受取人の暗号化鍵により暗
号化を行うことが好ましい。これにより、誤って別人の
暗号化鍵が利用されてしまうことを防止できる。
【0023】また、端末装置13は、カプセル化の処理
として、1つ以上の第1暗号化ドキュメントを広く知ら
れた書庫化方法(例えばZIP(商標)やtar(tape archi
ver)等)を用いてカプセル化する。尚、ここでカプセ
ル化の際に第1暗号化した行政ドキュメントのみなら
ず、行政公報のように広く配布したい行政ドキュメント
を平文のまま含めても構わない。また、申請用紙のよう
に未だ記入されていない用紙のデータであればこれを暗
号化することなく、カプセル化のみを行ってもよい。そ
して、端末装置13は、カプセル化した行政ドキュメン
トを第2暗号化する。すなわち、端末装置13は、デー
タベース12から当該ドキュメントの提供先のユーザに
関連する行政関連の情報を少なくとも2つ取得し、これ
らの情報により復号可能な暗号化を行うための第2暗号
化鍵を生成し、この第2暗号化鍵でカプセル化した行政
ドキュメントを暗号化(第2暗号化)して、第2暗号化
ドキュメント(請求項においては、この第2暗号化ドキ
ュメントを、単に「暗号化ドキュメント」とも称してい
る)を生成する。
【0024】ここで、第2暗号化は、例えば行政機関1
側で管理される複数の情報としてのユーザの氏名のデー
タと印鑑証明番号のデータとから所定演算にて得られる
秘密鍵で復号可能なようにしてもよいし、ユーザの氏名
のデータと印鑑証明番号とをパスワードとして暗号化の
解除を行うようになっているものでも構わない。
【0025】さらに端末装置13は、行政ドキュメント
をユーザに提供する処理として、この第2暗号化ドキュ
メントをWebサーバ2にアップロードする。ここで、
Webサーバ2に対してアップロードされる第2暗号化
ドキュメントの各々は、識別子として、当該第2暗号化
ドキュメントの受取人の住民台帳番号や住所氏名、さら
にはランダムに決定されて受取人側に通知された識別コ
ード等とともに蓄積される。
【0026】尚、これらの処理は、端末装置13に接続
された外部記憶デバイス(図示せず)にてコンピュータ
読み取り可能な記録媒体から読み取られた処理プログラ
ムに基づいてソフトウエア的に行われる。
【0027】次に、本実施の形態に係る行政ドキュメン
トの処理システムの動作について、特に住民票の交付を
受ける場合を例として説明する。行政ドキュメントの提
供を受けようとする個人ユーザは、行政機関1に対し、
電話又はFAXにより住民票の交付を申請する。する
と、行政機関1の職員がこの申請に基づき、端末装置1
3を利用して当該ユーザの住民票原簿をデータベース1
2から取得し、住民票を行政ドキュメントとして発行す
る。ここで端末装置13は、この住民票を当該ユーザの
ユーザ固有秘密鍵で第1暗号化し、第1暗号化ドキュメ
ントを生成する。
【0028】そして、端末装置13により、この第1暗
号化ドキュメントはさらにカプセル化され、カプセル化
後にデータベース12に蓄積されているユーザの複数の
情報(ここではユーザの氏名と印鑑証明番号とであると
する)により復号化可能なように第2暗号化して、We
bサーバ2にアップロードする。
【0029】そしてWebサーバ2にこの第2暗号化ド
キュメントが所定の識別子(例えばユーザの印鑑証明番
号)とともに蓄積される。
【0030】一方ユーザは、セキュアプリンタ3の設置
場所を来訪し、Webサーバ2から自分が申請した行政
ドキュメントを含む第2暗号化ドキュメントの識別子
(印鑑証明番号等)を入力し、セキュアプリンタ3が当
該識別子に対応するものとしてWebサーバ2に蓄積さ
れている第2暗号化ドキュメントをダウンロードする。
【0031】そしてセキュアプリンタ3は、ユーザに対
して第2暗号化ドキュメントの書庫化を解除するため
に、ユーザの氏名と印鑑証明番号との入力を求める。こ
こで、総当たり的に仮の印鑑証明番号を入力してWeb
サーバ2上に蓄積された他人の第2暗号化ドキュメント
を悪意で取得したとしても、この印鑑証明番号に対応す
るユーザの氏名は、悪意の取得者にはわからないのが普
通であるので、この取得者が書庫化を解除してどのよう
な書類が申請されているかを見ることはできず、ユーザ
のプライバシーは保護される。
【0032】一方、正当なユーザは、自分の氏名と印鑑
証明番号とをこのセキュアプリンタ3に入力する。する
と、セキュアプリンタ3が第2暗号化を復号化して書庫
化を解除し、第1暗号化ドキュメントを抽出して、その
リストをタッチパネル表示部(図示せず)等に表示す
る。
【0033】ユーザは、このリストから印刷したい書面
をタッチパネルを用いて選択する。すると、セキュアプ
リンタ3は、ユーザに対してアクセスチケットとしての
印鑑証明番号の入力を促し、ユーザからアクセスチケッ
トの入力を受けて、このアクセスチケットと、セキュア
プリンタ3に事前に設定されている共通トークンとから
秘密鍵を生成する。そして、第1暗号化ドキュメントを
この秘密鍵を用いて復号化し、平文の行政ドキュメント
を得る。そして、セキュアプリンタ3は、この平文の行
政ドキュメントを印刷処理する。
【0034】また、ここまでの説明においては、ユーザ
が復号化のための種々の情報を入力する場合について説
明したが、これらの情報をユーザごとに設定したICカ
ードを各ユーザに配布し、セキュアプリンタ3は、この
ICカード内の情報を読み出して復号化の処理に供する
こととすれば、操作性を向上できる。
【0035】さらに、ここでセキュアプリンタ3は、料
金の徴収をプリペイドカードや硬貨、紙幣などで受け付
けてから行政ドキュメントの印刷処理を行うようにする
のも好ましい。この場合、セキュアプリンタ3は、当該
徴収料金を行政機関1側との間で決済する。このために
は、各行政ドキュメントに支払先の行政機関を識別する
ための情報を関連づけておき、各行政機関ごとに料金を
演算することになる。さらにこの場合には、徴収料金に
対する領収書を併せて印刷する。
【0036】さらに、ここまでの説明においては、セキ
ュアプリンタ3がプロキシサーバ11の外部にある場合
について説明したが、セキュアプリンタ3自体を行政機
関1内に配置すれば、この行政機関1内のネットワーク
に直接セキュアプリンタ3を接続するとともに、Web
サーバをこのネットワークに接続して、端末装置13が
このネットワーク内のWebサーバにカプセル化した行
政ドキュメントを蔵置して、ユーザが行政機関1に来訪
してセキュアプリンタ3を用いて印刷するようにしても
よい。このようにすれば、窓口時間外も行政ドキュメン
トが印刷でき、利便性が高い。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、発行装置が、行政ドキ
ュメントを発行するとともに、特定のユーザに提供され
る少なくとも1つの行政ドキュメントを書庫化し、当該
特定のユーザについて行政機関側で管理する複数の情報
の組み合わせによってのみ書庫化の解除が可能となるよ
うに暗号化して、ドキュメントサーバへアップロード
し、ユーザがこの書庫化され、さらに暗号化された行政
ドキュメント(暗号化ドキュメント)をセキュアプリン
タからダウンロードして解除のための複数の情報を入力
して書庫化を解除し、印刷する行政ドキュメントの処理
システムとしているので、ドキュメントサーバから他人
が暗号化ドキュメントを取得しても書庫化を解除でき
ず、どのようなドキュメントが申請されているかを知得
することがなく、ユーザのプライバシーを保護できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る行政ドキュメント
の処理システムの構成ブロック図である。
【符号の説明】
1 行政機関、2 Webサーバ、3 セキュアプリン
タ、4 パーソナルコンピュータ、11 プロキシサー
バ、12 データベース、13 端末装置。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発行装置と、ドキュメントサーバとを備
    え、 前記発行装置は、 行政ドキュメントを発行する発行手段と、 特定のユーザに提供される、少なくとも1つの行政ドキ
    ュメントを書庫化し、前記ユーザについて行政機関側で
    管理する複数の情報の組み合わせによってのみ書庫化の
    解除が可能となるように暗号化して、暗号化ドキュメン
    トを生成する暗号化手段と、 当該暗号化ドキュメントを前記ドキュメントサーバへア
    ップロードする手段と、 を含み、 前記ドキュメントサーバは、 当該暗号化ドキュメントのアップロードを受けて当該暗
    号化ドキュメントを蓄積する蓄積手段を備え、クライア
    ント装置からの要求に応じて、前記蓄積している暗号化
    ドキュメントを電気通信網を介して前記クライアント装
    置に提供することを特徴とする行政ドキュメントの処理
    システム。
  2. 【請求項2】 発行装置と、ドキュメントサーバとを備
    え、 前記発行装置は、 行政ドキュメントを発行する発行手段と、 前記発行した行政ドキュメントを行政機関側で管理する
    情報で復号可能に暗号化し、第1暗号化ドキュメントを
    生成する第1暗号化手段と、 特定のユーザに提供される、少なくとも1つの第1暗号
    化ドキュメントを書庫化し、前記ユーザについて行政機
    関側で管理する複数の情報の組み合わせによってのみ書
    庫化の解除が可能となるように暗号化して、第2暗号化
    ドキュメントを生成する第2暗号化手段と、 当該第2暗号化ドキュメントを前記ドキュメントサーバ
    へアップロードする手段と、 を含み、 前記ドキュメントサーバは、 当該暗号化した行政ドキュメントのアップロードを受け
    て当該第2暗号化ドキュメントを蓄積する蓄積手段を備
    え、クライアント装置からの要求に応じて、前記蓄積し
    ている第2暗号化ドキュメントを電気通信網を介して前
    記クライアント装置に提供することを特徴とする行政ド
    キュメントの処理システム。
  3. 【請求項3】 行政サービスに係る行政ドキュメントを
    行政サービスを受けるユーザ側に提供する発行装置であ
    って、 当該ユーザに提供される、少なくとも1つの行政ドキュ
    メントを書庫化し、前記ユーザについて行政機関側で管
    理する複数の情報の組み合わせによってのみ、前記行政
    ドキュメントを書庫化の解除が可能となるよう暗号化す
    る暗号化手段と、 前記暗号化した行政ドキュメントを前記ユーザに提供す
    る手段と、 を含むことを特徴とする発行装置。
  4. 【請求項4】 行政サービスに係る行政ドキュメントを
    行政サービスを受けるユーザ側に提供する方法であっ
    て、 当該ユーザに提供される、少なくとも1つの行政ドキュ
    メントを書庫化し、前記ユーザについて行政機関側で管
    理する複数の情報の組み合わせによってのみ、前記行政
    ドキュメントを書庫化の解除が可能となるよう暗号化す
    る工程と、 前記暗号化した行政ドキュメントを前記ユーザに提供す
    る工程と、 を含むことを特徴とする行政ドキュメントの処理方法。
  5. 【請求項5】 行政サービスに係る行政ドキュメントを
    行政サービスを受けるユーザ側に提供するプログラムで
    あって、 当該ユーザに提供される、少なくとも1つの行政ドキュ
    メントを書庫化し、前記ユーザについて行政機関側で管
    理する複数の情報の組み合わせによってのみ、前記行政
    ドキュメントを書庫化の解除が可能となるよう暗号化す
    るモジュールと、 前記暗号化した行政ドキュメントを前記ユーザに提供す
    るモジュールと、 を含むプログラムを格納したことを特徴とするコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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