JP2002028321A - 遊技用表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 娯楽性を保持しつつ他の画像も表示できるよ
うにする。 【構成】 パチンコ機１０の遊技盤１１中央にはディス
プレイ２１が配設されている。表示制御回路２２はＴＶ
チューナ２５から出力される画像信号を入力し、上記デ
ィスプレイ２１に出力している。入賞球が生じると、遊
技用ＣＰＵ２３は三桁の数値を表す文字信号を表示制御
回路２２に出力する。すると、表示制御回路２２はディ
スプレイ２１に対してＴＶ画像に文字を重ね合わせた映
像信号を出力し、ディスプレイ２１上ではＴＶ画像を中
断することなく数字合わせの三桁の文字を重ね合わせて
表示される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、遊技機用表示装置に関
し、特に、画像を表示する遊技機用表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の遊技機用表示装置とし
て、例えば、パチンコ遊技台の略中央部分に液晶表示器
を配設し、同液晶表示器にゲーム画像を表示せしめるよ
うにしたものが知られている。同液晶表示器は、一般
に、遊技球が所定の入賞孔に入ったときに、スロットマ
シンのように三桁の数字がランダムに変化する様を表示
する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、遊技ホール
の客数が減少する要因としてテレビ放送がある。すなわ
ち、野球放送とか特別番組があるときに、客はテレビ放
送を視聴するために遊技ホールに来なくなることがあ
る。上述した従来の遊技機用表示装置でテレビ放送を試
聴できるようにすることは不可能ではないものの、ゲー
ム画像が表示できなくなり、ゲーム内容が面白くなくな
ってしまうという課題があった。

【０００４】本発明は、上記課題にかんがみてなされた
もので、娯楽性を保持しつつ他の画像も表示することが
可能な遊技機用表示装置の提供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１にかかる発明は、遊技台の略中央部分に画
像表示器を配設するとともに、同画像表示器に対してゲ
ーム画像と他の画像とを重ね合わせた画像を表示せしめ
る画像表示制御手段を備えた構成としてある。

【０００６】

【作用】上記のように構成した請求項１にかかる発明に
おいては、テレビ放送などの画像にゲーム画像を重ねて
表示させるようにし、テレビ放送を楽しみつつ、ゲーム
も平行して楽しむことができる。

【０００７】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、ゲーム画
像表示を途絶えさせること無く、他の画像も重ねて表示
できるようにしているため、他の画像としてテレビ放送
を表示すれば野球放送時などにおける客数の減少を防止
できるし、また、別の娯楽番組を表示するなどしてより
娯楽性を高めたりすることが可能な遊技機用表示装置を
提供することができる。

【０００８】

【実施例】以下、図面にもとづいて本発明の実施例を説
明する。図１は本発明の一実施例にかかるパチンコ用表
示装置のブロック図、図２はパチンコ機の正面図であ
る。同図において、パチンコ機１０は遊技盤１１の中央
にディスプレイ２１を備えている。同ディスプレイ（画
像表示器）２１は表示制御回路（画像表示制御手段）２
２から出力される映像信号を入力して同映像信号に対応
する映像を表示する。

【０００９】表示制御回路２２は、三つのスーパーイン
ポーズ入力端子２２ａ１〜２２ａ３と、二つの画像信号
入力端子２２ｂ１，２２ｂ２とを備えており、スーパー
インポーズ入力端子２２ａ１〜２２ａ３に入力される文
字信号に対応する画像を作成するとともに、画像信号入
力端子２２ｂ１，２２ｂ２に入力される画像信号の画像
と重ね合わせた映像信号を作成し、上記ディスプレイ２
１に出力する。スーパーインポーズ入力端子２２ａ１に
は、遊技用ＣＰＵ２３のキャラクタ信号端子２３ａが接
続されている。同遊技用ＣＰＵ２３は入賞球を検出する
入賞センサ２３ｂ１，２３ｂ２を備えており、入賞セン
サ２３ｂ１，２３ｂ２が入賞球を検出すると三桁のラン
ダムな数値を選択し、同数値を表す文字信号を上記キャ
ラクタ信号端子２３ａに出力する。

【００１０】スーパーインポーズ入力端子２２ａ２に
は、ホールＣＰＵ２４のキャラクタ信号端子２４ａが接
続されている。同ホールＣＰＵ２４は、ホールからのメ
ッセージ、例えば、休業日のお知らせや、個々のパチン
コ機で遊技中の客に対する打止めの通知を表す文字信号
を上記キャラクタ信号端子２４ａに出力する。スーパー
インポーズ入力端子２２ａ３は予備として残されてい
る。一方、画像信号入力端子２２ｂ１にはＴＶチューナ
２５の画像信号出力端子２５ａが接続されている。同Ｔ
Ｖチューナ２５はパチンコ機１０の正面にチャンネルと
音量の操作子２５ｂ及びイアフォン端子２５ｃを備えて
おり、遊技中に同操作子２５ｂを操作してディスプレイ
２１に映すＴＶ放送を選択し、イアフォン端子２５ｃに
挿入したイアフォンで放送を聞く。本実施例において
は、画像信号入力端子２２ｂ２を使用していないが、同
図に示すようにビデオプレーヤ２６を接続してＴＶ放送
以外の映像を映すことができるようにしてある。

【００１１】表示制御回路２２のスーパーインポーズ入
力端子２２ａ１〜２２ａ３と画像信号入力端子２２ｂ
１，２２ｂ２には上記各信号が入力されており、また、
この表示制御回路２２の制御内容をコントロールするた
めの制御信号入力端子２２ｃにはホールＣＰＵ２４の制
御信号出力端子２４ｂが接続されている。そして、当該
ホールＣＰＵ２４から出力される制御信号を入力し、同
制御信号に応じた表示を行う。次に、上記構成からなる
本実施例の動作を説明する。遊技者がイアフォン端子２
５ｃに所定のイアフォンを接続し、ＴＶチューナ２５の
操作子２５ｂを操作して受信するＴＶ放送を選択する
と、ＴＶチューナ２５は選択されたＴＶ放送の音声信号
をイアフォン端子２５ｃに出力し、画像信号を表示制御
回路２２に出力する。同表示制御回路２２はＴＶチュー
ナ２５から出力される画像信号を入力し、ディスプレイ
２１用の映像信号に変換して同ディスプレイ２１に出力
するので、ディスプレイ２１はパチンコ機１０における
遊技盤１１の略中央部分でＴＶ放送の画像を表示する。
これにより、遊技者は遊技盤１１上でのパチンコを楽し
みつつ、中央のディスプレイ２１でＴＶ放送の画像を見
ることができ、音声はイアフォンで楽しむことができ
る。

【００１２】一方、遊技中に遊技球が所定の入賞孔に入
ると、遊技用ＣＰＵ２３は入賞センサ２３ｂ１，２３ｂ
２のいずれかで入賞球を検出し、数字合わせのための三
桁のランダムな数値を選ぶ。同数値を選ぶときには、同
遊技用ＣＰＵ２３は三桁の数値をランダムに変更しつつ
その数値を表すキャラクタ信号を表示制御回路２２にお
けるスーパーインポーズ入力端子２２ａ１に出力する。
表示制御回路２２は、同スーパーインポーズ入力端子２
２ａ１に対して文字信号が出力されたら、ＴＶチューナ
２５から出力されている画像信号に対して同文字信号が
対応する文字の画像信号をスーパーインポーズして重ね
合わせ、その映像信号をディスプレイ２１に出力する。

【００１３】ディスプレイ２１は、ＴＶチューナ２５で
受信されたＴＶ放送の画像を表示しながら、その画像上
に図３に示すようにして上記文字信号に対応した三桁の
数値を表示する。これにより、遊技者はＴＶ放送に夢中
になっていたとしても所定の入賞孔に遊技球が入ったこ
とを認識でき、それに応じた打ち方を行うことができ
る。このとき、表示制御回路２２は、文字信号の変化を
検出する検出回路とタイマと表示文字の大きさを変化さ
せる制御回路とを備え、文字信号がランダムに変化し始
めてから所定時間だけ図３に示すように数値を大きく表
示し、停止後しばらくしてから図４に示すように小さく
表示しても良い。むろん、これを遊技者が切り換えられ
るように遊技台の前面に操作子を備えたり、常に小さく
表示しても良い。

【００１４】一方、ホールＣＰＵ２４は、各表示制御回
路２２に対してホールからのメッセージを表す文字信号
を出力する。一般的な、メッセージ、例えば、ホールの
休業日を通知するためのメッセージであれば、ＴＶ放送
を妨げないようにするために、図４に示すくらいの大き
さで表示させる。しかし、大当たり後の打止めを通知す
るような場合には図３に示すように大きく表示する。こ
こで表示制御回路２２には三つのスーパーインポーズ入
力端子２２ａ１〜２２ａ３が備えられており、同表示制
御回路２２は各スーパーインポーズ入力端子２２ａ１〜
２２ａ３に対してこの順番どおりの優先順位を与えてい
る。すなわち、一般的なメッセージを表示中に入賞球が
生じ、遊技用ＣＰＵ２３が文字信号を出力した場合に
は、表示制御回路２２はホールＣＰＵ２４が出力する文
字信号に優先して遊技用ＣＰＵ２３が出力する文字信号
に対応する文字をスーパーインポーズする。

【００１５】本実施例においては、三つ目のスーパーイ
ンポーズ入力端子２２ａ３を予備として使用していない
が、例えば、パソコンなどからコマーシャルメッセージ
を文字信号で出力するようにし、この文字信号を当該ス
ーパーインポーズ入力端子２２ａ３に入力せしめるよう
にしても良い。表示制御回路２２はこのコマーシャルメ
ッセージを小さめの文字で常時表示しておき、ホールＣ
ＰＵ２４がホールからのメッセージが出力されたらこの
メッセージを優先して表示させる。しかし、入賞球が生
じたときにはさらに優先して三桁の数値の表示を行う。
なお、このような優先度などを含めてスーパーインポー
ズの仕方についてはホールＣＰＵ２４が表示制御回路２
２の制御信号入力端子２２ｃに対して制御信号を出力
し、設定している。

【００１６】上述した実施例においては、ディスプレイ
２１でＴＶ放送の画像を表示するようにしている。しか
し、遊技用ＣＰＵ２３がゲーム画像を出力し、表示制御
回路２２はホールＣＰＵ２４からの文字画像をスーパー
インポーズするように構成しても良い。図５は、本発明
の他の実施例にかかるパチンコ用表示装置のブロック図
である。同図において、遊技用ＣＰＵ２３は内部に画像
信号形成部を備えており、画像信号出力端子２３ｃから
ゲーム画像を表す画像信号を出力する。また、同遊技用
ＣＰＵ２３にはパチンコ機１０の前面に備え付けられた
選択スイッチ２３ｄが接続されており、同選択スイッチ
２３ｄにより「画像有り」を選択されているときにはゲ
ーム画像を構成する三桁の数字に対して背景を消した画
像信号を出力し、「画像無し」を選択されているときに
は背景をつけた画像信号を出力する。ただし、遊技ホー
ルによっては背景となる画像信号を用意できない場合も
あり、このようなときには「画像無し」を選択した状態
として同選択スイッチ２３ｄにメクラ蓋を付けてしまっ
たり、同選択スイッチ２３ｄを外してしまったりしても
よい。

【００１７】一方、ホールＣＰＵ２４も内部に画像信号
形成部を備えており、上述したメッセージなどを表示す
る画像信号を画像信号出力端子２４ｄから出力する。ホ
ールＣＰＵ２４とＴＶチューナ２５とビデオプレーヤ２
６が出力する画像信号はそれぞれ選択器３０の画像信号
入力端子３０ａ，３０ｂ，３０ｃに入力されており、当
該選択器３０にて選択されたいずれか一の画像信号だけ
が画像信号出力端子３０ｄから出力される。なお、選択
器３０はホールＣＰＵ２４の選択信号出力端子２４ｃか
ら出力される選択制御信号によりいずれの画像信号を出
力するかを決定している。

【００１８】遊技用ＣＰＵ２３の画像信号出力端子２３
ｃと選択器３０の画像信号出力端子３０ｄとは、それぞ
れ表示制御回路３１の表画面入力端子３１ａと裏画面入
力端子３１ｂに接続されている。同表示制御回路３１は
二つの画像信号を入力して重ね合わせ、一つの画像信号
を出力するものであり、このときに表画面入力端子３１
ａに入力される画像を裏画面入力端子３１ｂに入力され
る画像の上に重ね合わせた画像とする。従って、表画面
に背景がないときにはその背景部分に裏画面が表示され
るものの、表画面に背景があるときには裏画面は全く表
示されない。上記構成において、いま、ホールＣＰＵ２
４は選択器３０に対してＴＶチューナ２５が出力する画
像信号を選択するように選択信号出力端子２４ｃから選
択制御信号を出力しているとする。また、遊技者は選択
スイッチ２３ｄにて「画像有り」を選択しているとす
る。

【００１９】選択スイッチ２３ｄにて「画像有り」を選
択しているときには、遊技用ＣＰＵ２３は三桁の数字に
対して背景をつけないで画像信号を形成し、表示制御回
路３１の表画面入力端子３１ａに出力する。一方、選択
器３０はホールＣＰＵ２４からの選択制御信号に応じて
ＴＶチューナ２５から入力される画像信号を表示制御回
路３１の裏画面入力端子３１ｂに出力する。すると、表
示制御回路３１は背景のない三桁の数字の画像をＴＶチ
ューナ２５から出力されるＴＶ画像の上に重ね合わせ、
図３のような画像を表す画像信号をディスプレイ２１に
出力する。なお、ＴＶチューナ等についてはホールに一
台のものを使用するので、操作子は従業員が操作し、音
声については各パチンコ機１０で同じ音声が聞こえるよ
うにしてある。

【００２０】数字は図４に示すような小さなものを選択
できるようにしてもよい。ただし、大当たりになったと
きには強制的に戻してアピールするようにすれば、ゲー
ムに醍醐味が増し、娯楽性が向上する。また、遊技台を
使用していないときには「画像有り」を選択していても
強制的に背景をつけるように構成してもよい。このよう
にすると、ＴＶ放送を視聴するだけの目的で遊技台を占
有されてしまうことを防止できる。さらに、「画像無
し」を選択しているときには数字をよりデザイン化して
見栄えをよくしたり、数種類の絵を用いて絵合わせのよ
うに表示すると画面が単調になるのを防止して娯楽性を
向上させることができる。

【００２１】また、上述した実施例においては、ゲーム
画像を優先して他の画像に重ね合わせるようにしている
が、通常時は遊技者が優先順位を自由に選択できるよう
にしておき、大当たりが出たときには強制的にゲーム画
像に戻すように構成してもよい。このようにすれば通常
時は三桁の数字に邪魔されずにＴＶ放送などを楽しめ、
右打ちなどを必要とする大当たりの場合には遊技者に知
らせることができるので客へのサービスの向上を図るこ
とができる。さらに、上述した実施例においてはパチン
コ遊技台に適用しているが、他の遊技機に適用すること
もできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例にかかるパチンコ用表示装置
のブロック図である。

【図２】パチンコ機の正面図である。

【図３】ディスプレイ上の表示例を示す図である。

【図４】ディスプレイ上の他の表示例を示す図である。

【図５】本発明の他の実施例にかかるパチンコ用表示装
置のブロック図である。

【符号の説明】

１０…パチンコ機 ２１…ディスプレイ ２２，３１…表示制御回路 ２３…遊技用ＣＰＵ ２４…ホールＣＰＵ ２５…ＴＶチューナ ２６…ビデオプレーヤ ３０…選択器

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 遊技台の略中央部分に画像表示器を配設
   するとともに、同画像表示器に対してゲーム画像と他の
   画像とを重ね合わせた画像を表示せしめる画像表示制御
   手段を具備することを特徴とする遊技機用表示装置。