JP2002021176A - 建築構造物の設計方法、この設計方法を格納した記録媒体、この設計方法の提供方法及び建築構造物設計装置 - Google Patents

建築構造物の設計方法、この設計方法を格納した記録媒体、この設計方法の提供方法及び建築構造物設計装置

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JP2002021176A
JP2002021176A JP2000211866A JP2000211866A JP2002021176A JP 2002021176 A JP2002021176 A JP 2002021176A JP 2000211866 A JP2000211866 A JP 2000211866A JP 2000211866 A JP2000211866 A JP 2000211866A JP 2002021176 A JP2002021176 A JP 2002021176A
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girder
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Goro Iwabuchi
吾郎 岩渕
Takashi Hosokawa
尊 細川
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TAIYO GIKEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、自動的に合成桁の架設工法における
最適な工程の設計を行うことができる建築構造物設計方
法を提供することを目的とする。 【解決手段】図4(a)〜図4(e)の各架設工程にお
ける着目点での断面力を求めた後、これらの断面力と、
死荷重解析時の断面力、活荷重解析時の断面力、及び弾
性荷重解析時の断面力を用いることによって、適切な工
程及び適切な合成桁の設計を行うことができる。このよ
うに設計されるとき、ジャッキ操作量やコンクリート床
版の打設面積や打設順序を、最適化手法を用いることで
自動的に設計することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築構造物の形態
に適した強度の材料の形及び大きさを選定するための建
築構造物設計方法に関するもので、特に、連続合成桁を
用いた建築構造物の設計を行うための建築構造物の設計
方法、この設計方法を格納した記録媒体、この設計方法
の提供方法、及びこの設計方法を用いた建築構造物設計
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、橋梁や道路のような建築構造
物は、コンクリート床版と鋼桁が一体化されて成る合成
桁が用いられる。この合成桁が連続して設けられること
によって成る橋梁の施工法について、以下に模式的に説
明する。
【0003】まず、図19(a)のように、端支点10
1a,101b間に鋼桁100を架設する。このとき、
端支点101a,101b間に存在する中間支点102
がジャッキアップされている。そして、鋼桁100上に
鉄筋(不図示)を組み上げた後、例えば、図19(b)
のように、端支点101a側の鋼桁100にコンクリー
ト床版103aの打設を行う。このとき、中間支点10
2がジャッキアップされているので、コンクリート床版
103aの自重によって鋼桁100の変形が小さく、ひ
び割れを防ぐことができる。次に、コンクリート床版1
03c,103bの順で、図19(c)のように、コン
クリート床版103a〜103cが鋼桁100上に打設
されると、ジャッキアップしていた中間支点102をジ
ャッキダウンさせる。
【0004】このような施工法において、上述した連続
した合成桁により橋梁を形成する際に、鋼桁に打設され
るコンクリート床版にかかる曲げモーメントや軸力や剪
断力などを抑制して、コンクリート床板のひび割れを防
ぐために用いられる。このような工法を用いて道路や橋
梁が架設される際、その道路や橋梁の形態によって、中
間支点のジャッキアップ量やコンクリート床板の適切な
打設順序や適切な打設面積が異なる。
【0005】このようにして架設される道路や橋梁に用
いられる最適な合成桁を設計するための建築構造物設計
方法として、以下のような方法が従来用いられていた。
この建築構造物設計方法は、図20のように、道路や橋
梁として完成した一建築構造物について、鋼桁100の
各部の寸法やコンクリート床版103の断面積の寸法を
パラメータとして設計者が設定する。そして、この設定
されたパラメータを用いて合成桁にかかる曲げモーメン
トや軸力や剪断力などの断面力が求められるとともに、
死荷重(鋼桁やコンクリート床版などの自重)による解
析や活荷重(車両などの荷重)による解析などが行わ
れ、適切な合成桁であるか否かが判断される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、コンクリー
ト床版のコンクリート硬化後に、合成桁に断面力が累加
されていくため、コンクリート床版の打設順序や打設面
積の違いによって、完成した合成桁に働く断面力が異な
る。しかしながら、従来のように完成された建築構造物
の各部の寸法を入力することによって、この建築構造物
に用いる合成桁が適切であるか否かが判断された場合、
図19の工法のように、複数のコンクリート床版を工程
毎に打設したときに生じる断面力を解析することが不可
能である。そのため、図19の工法で使用されるコンク
リート床版の打設面積や打設順序やジャッキアップ量な
どを確認することができない。よって、適切な工程とそ
の工程に応じた合成桁を設計することが不可能である。
【0007】本発明は、自動的に合成桁架設工法におけ
る適切な工程の設計を行うことができる建築構造物の設
計方法を提供することを目的とする。又、本発明の他の
目的は、該建築構造物の設計方法を格納した記録媒体及
び該建築構造物の設計方法を用いた建築構造物設計装置
を提供することである。更に、本発明の他の目的は該毛
移築構造物の設計方法の提供方法を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の建築構造物の設計方法は、連続合
成桁を用いた建築構造物の設計方法において、前記連続
合成桁の各架設工程及び最終形状それぞれについて、前
記連続桁の任意の位置にかかる断面力を演算し、該各架
設工程及び最終形状それぞれについて求められた前記任
意の位置における複数の前記断面力に基づいて、前記合
成桁及び前記架設工程を設計することを特徴とする。
【0009】このような建築構造物の設計方法による
と、架設された鋼桁が中央支点などでジャッキアップさ
れた状態や、この鋼桁に任意の範囲毎にコンクリート床
版を打設された状態や、最終的に建築構造物として合成
桁が架設された状態などの各架設工程及び最終形状それ
ぞれについて、任意の位置(着目点)における面積力を
演算することができる。そして、これらの各架設工程及
び最終形状それぞれにおける着目点での面積力を用い
て、合成桁の架設工程が適切なものか否かが判断され
る。
【0010】請求項2に記載の建築構造物の設計方法
は、請求項1に記載の建築構造物の設計方法において、
前記架設工程が最適化処理されることによって、前記架
設工程を設計することを特徴とする。
【0011】このような建築構造物において、請求項3
に記載するように、前記合成桁の架設工程において、鋼
桁にコンクリート床版が打設される前に前記鋼桁がジャ
ッキアップされるジャッキ操作量と、ジャッキアップさ
れた前記鋼桁がジャッキダウンされるジャッキ操作量と
が最適化処理されることによって、設定されるようにし
ても構わない。このとき、ジャッキアップを行う前の架
設工程及びジャッキダウン後の架設工程それぞれにおけ
る着目点での断面力が加算されて得られる第2断面力
と、その他の各架設工程における断面力が加算されて得
られる第1断面力とを用いた所定の演算が行われる。そ
して、この演算結果を評価したときの評価が高くなるエ
ッジ操作量を、適切な設計値として採用する。
【0012】又、請求項4に記載するように、前記合成
桁の架設工程において、鋼桁に打設されるコンクリート
床版の大きさが最適化処理されることによって、設定さ
れるようにしても構わない。このとき、ジャッキアップ
を行う前の架設工程及びジャッキダウン後の架設工程そ
れぞれにおける着目点での断面力が加算されて得られる
第2断面力と、その他の各架設工程における断面力が加
算されて得られる第1断面力とを用いた所定の演算が行
われる。そして、この演算結果を評価したときの評価が
高くなるコンクリート床版の大きさ(打設面積)を、適
切な設計値として採用する。
【0013】請求項3又は請求項4の建築構造物の設計
方法において、ジャッキ操作量又はコンクリート床版の
大きさ(打設面積)の最適化処理に用いる手法として、
最急降下法や共役法を用いても構わない。
【0014】又、請求項5に記載するように、前記合成
桁の架設工程において、鋼桁に打設されるコンクリート
床版の打設順序が最適化処理されることによって、設定
されるようにしても構わない。このとき、ジャッキアッ
プを行う前の架設工程及びジャッキダウン後の架設工程
それぞれにおける着目点での断面力が加算されて得られ
る第2断面力と、その他の各架設工程における断面力が
加算されて得られる第1断面力とを用いた所定の演算が
行われる。そして、この演算結果を評価したときの評価
が高くなるコンクリート床版の大きさ(打設面積)を、
適切な設計値として採用する。
【0015】又、請求項6に記載するように、前記合成
桁の架設工程において、鋼桁にコンクリート床版が打設
される前に前記鋼桁がジャッキアップされるジャッキ操
作量と、ジャッキアップされた前記鋼桁がジャッキダウ
ンされるジャッキ操作量と、前記コンクリート床版の大
きさと、前記コンクリート床版の打設順序とが、最適化
処理されることによって設定され、前記コンクリート床
版の打設順序が設定された後、前記ジャッキ操作量及び
前記コンクリート床版の大きさが設定されるようにして
も構わない。
【0016】又、請求項7に記載するように、前記合成
桁の架設工程において、鋼桁にコンクリート床版が打設
される前に前記鋼桁がジャッキアップされるジャッキ操
作量と、ジャッキアップされた前記鋼桁がジャッキダウ
ンされるジャッキ操作量と、前記コンクリート床版の大
きさと、前記コンクリート床版の打設順序とが、最適化
処理されることによって設定され、まず、前記コンクリ
ート床版の打設順序が設定され、次に、前記コンクリー
ト床版の大きさが設定された後、前記ジャッキ操作量が
設定されるようにしても構わない。
【0017】請求項6又は請求項7の建築構造物の設計
方法において、ジャッキ操作量又はコンクリート床版の
大きさ(打設面積)の最適化処理に用いる手法として、
最急降下法や共役法を用いても構わない。
【0018】請求項5〜請求項7のいずれかに建築構造
物の設計方法において、コンクリート床版の打設順序の
最適化処理に用いる手法として、遺伝的アルゴリズムを
用いても構わない。
【0019】請求項8に記載の記録媒体は、請求項1〜
請求項7のいずれかの建築構造物の設計方法が格納され
ることを特徴とする。このような記録媒体を、その駆動
装置で駆動させることによって、設計者が合成桁及び架
設工程の設計を自動的に行うことができる。
【0020】請求項9に記載の建築構造物の設計方法の
提供方法は、請求項1〜請求項7のいずれかの建築構造
物の設計方法が、通信回線を介して提供されることを特
徴とする。このように提供されるとき、例えば、インタ
ーネット上に、この設計方法を提示して、設計者が提示
された設計方法をコンピュータの記録媒体内にダウンロ
ードすることで、この設計方法を用いることができる。
【0021】請求項10に記載の建築構造物設計装置
は、請求項1〜請求項7のいずれかの建築構造物の設計
方法が用いられることを特徴とする。このような建築構
造物設計装置によって、設計者が合成桁及び架設工程の
設計を自動的に行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】まず、本発明の建築構造物設計方
法について、以下に説明する。
【0023】<第1の実施形態>本発明の第1の実施形
態について、図面を参照して説明する。図1は、本実施
形態の建築構造物設計方法の動作を示すフローチャート
である。
【0024】まず、設計者によって、建築構造物の各部
の寸法が入力される(STEP1)。詳細には、建築構
造物の幅及び高さ及び長さや、端支点及び着目点及び中
間支点の位置や、合成桁断面の各部の寸法や、建築構造
物に使用される材料の重量などが入力される。このと
き、合成桁の鋼桁に、図2のような断面で表されるI型
鋼1が用いられるときは、上フランジ2及び下フランジ
3の厚さtu,tlと幅bu,bl、ウェブ4の厚さt
wと高さhwが、それぞれ入力される。又、鋼桁に打設
される図3のようなコンクリート床版についても、その
幅we及び高さhcが入力される。尚、以下、厚さt
u,tl,tw、幅bu,bl,we、高さhw,hc
をそれぞれ、「断面パラメータ」と呼ぶ。
【0025】このように基本となる各パラメータが入力
されると、次に、コンクリート床版の打設面積と打設順
序及び中間支点におけるジャッキのアップ/ダウン量を
表すジャッキ操作量が入力される(STEP2)。尚、
この打設面積とは、図3のように、コンクリート床版が
設定されるとき、(幅we)×(長さl)で表される。この
ように、合成桁の架設工法における各パラメータが入力
されると、次に、例えば、完成した橋梁上に設置される
中央分離帯や電光掲示板などの自重及び舗装など(死荷
重に相当する)を加味した死荷重解析が行われ、死荷重
に基づいた着目点での断面力が求められる(STEP
3)。この死荷重解析が終了した後、完成した橋梁上を
通るであろう車などの自重(活荷重に相当する)を加味
した活荷重解析が行われ、活荷重に基づいた着目点での
断面力が求められる(STEP4)。
【0026】このように死荷重解析及び活荷重解析が行
われた後、コンクリート床版がそれぞれ打設される毎に
着目点に発生する断面力が求められ、このコンクリート
床版の打設毎の断面力及び死荷重解析時の断面力及び活
荷重解析時の断面力が加算される(STEP5)。尚、
以下、コンクリート床版が1つの床版毎に打設された状
態を1工程とする。即ち、STEP4において、各工程
毎に、合成桁の着目点に発生する断面力が求められる。
【0027】今、図4のような順で、コンクリート床版
が打設されるものとする。尚、図4において、41が鋼
桁を、42a,42bが端支点を、43が中間支点を、
44a〜44cがコンクリート床版を表すとともに、4
5a〜45dが各工程でのモーメントを表す。尚、図4
のようにして合成桁を架設する際、着目点を中間支点と
し、この中間支点における断面力を求めるものとする。
このとき、図4(a)のように、端支点42a,42b
に架設された鋼桁41上において、中間支点43がジャ
ッキアップされる。よって、鋼桁41にかかるモーメン
トが、モーメント45aのように中間支点43で突起し
た状態になる。
【0028】そして、まず、第1工程で、図4(b)の
ように、鋼桁41の端支点42a側にコンクリート床版
44aが打設される。このとき、鋼桁41及びコンクリ
ート床版44aにかかるモーメントは、コンクリート床
版44aの自重の影響によって、モーメント45bのよ
うに、端支点42aと中間支点43との間で凹型状にな
る。次に、第2工程で、図4(c)のように、鋼桁41
の端支点42b側にコンクリート床版44cが打設され
る。このとき、鋼桁41及びコンクリート床版44a,
44cにかかるモーメントは、コンクリート床版44c
の自重の影響によって、モーメント45cのように、端
支点42bと中間支点43との間で凹型状になる。
【0029】そして、第3工程で、図4(d)のよう
に、鋼桁41上において、中間支点43上にコンクリー
ト床版44bが打設される。このとき、鋼桁41及びコ
ンクリート床版44a〜44cにかかるモーメントは、
モーメント45dのように、中間支点43が少し突起し
た形状になる。その後、中間支点43上のコンクリート
床版44bが硬化すると、図4(e)のように、中間支
点43がジャッキダウンされる。このとき、鋼桁41及
びコンクリート床版44a〜44cにかかるモーメント
は、モーメント45eのように、中間支点43が少し屈
曲した形状になる。
【0030】このようにしてコンクリート床版44a〜
44cが打設されるとき、STEP5では、着目点での
断面力が求められる。よって、まず、図4(a)のよう
に鋼桁を架設した状態での着目点の断面力及び図4
(b)〜図4(d)のような第1〜第3工程における着
目点での断面力及び図4(e)のようにジャッキダウン
した状態での着目点での断面力を求めた後、この各工程
における着目点の断面力が加算される。
【0031】まず、図4(a)のような状態において、
鋼桁41のみの断面パラメータとジャッキアップ量とに
よって、着目点の断面力が求められる。そして、図4
(b)のような第1工程では、全ての位置において、鋼
桁41のみの断面パラメータが使用され、着目点の断面
力が求められる。
【0032】次に、図4(c)のような第2工程では、
コンクリート床版44b,44cが打設される位置で
は、鋼桁41のみの断面パラメータが使用され、コンク
リート床版44aが打設される位置では、鋼桁41と硬
化後のコンクリート床版44aの断面パラメータが使用
され、着目点の断面力が求められる。そして、図4
(d)のような第3工程では、コンクリート床版44b
が打設される位置では、鋼桁41のみの断面パラメータ
が使用され、コンクリート床版44a,44cが打設さ
れる位置では、鋼桁41と硬化後のコンクリート床版4
4a,44cの断面パラメータが使用され、着目点の断
面力が求められる。又、図4(e)のようにコンクリー
ト床版44a〜44cが全て硬化した状態では、すべて
の位置において、鋼桁41と硬化後のコンクリート床版
44a〜44cの断面パラメータが使用されて、着目点
の断面力が求められる。
【0033】最後に、図4(e)のようにジャッキダウ
ンされた状態では、鋼桁41と硬化後のコンクリート床
版44a〜44cの断面パラメータが使用されるととも
に、中間支点43のジャッキダウン量が加味されて、着
目点の断面力が求められる。そして、このように、コン
クリート床版の打設されていない状態での着目点におけ
る断面力と第1〜第3工程での着目点における断面力と
ジャッキダウンされた状態での着目点における断面力と
が求められると、これらの着目点での断面力が加算され
る。そして、コンクリート硬化後にコンクリートが縮ま
るために鋼桁41に発生する力となる弾性荷重による断
面力を求めるための弾性荷重解析が行われる(STEP
6)。その後、STEP5で求められた断面力に、死荷
重解析時及び活荷重解析時及び弾性荷重解析時それぞれ
における断面力が加算されることで、最終工程終了時の
断面力が求められる(STEP7)。
【0034】このように、最終的に、死荷重及び活荷重
及び弾性荷重をも加味した着目点での最終工程終了時の
断面力が求められると、この断面力が所定の閾値Ta以
下であるか否かが判断される(STEP8)。このと
き、所定の閾値Ta以下であるとき、鋼桁及びコンクリ
ート床版の形状、ジャッキの操作量、及び、コンクリー
ト床版の打設面積及び打設順序が適切であり、着目点で
のコンクリートが設計目標に適した状態と判断される
(STEP9)。よって、入力された鋼桁及びコンクリ
ート床版の形状、ジャッキの操作量、及び、コンクリー
ト床版の打設面積及び打設順序によって、合成桁の設計
が行われる。又、STEP8で、断面力が所定の閾値T
aより大きくなるとき、再びSTEP1に戻り、STE
P1以降の動作が行われる。
【0035】<第2の実施形態>本発明の第2の実施形
態について、図面を参照して説明する。図5は、本実施
形態の建築構造物設計方法の動作を示すフローチャート
である。尚、本実施形態についても、第1の実施形態と
同様、図4のような手順で合成桁が架設される場合を例
に挙げて説明する。また、図5のフローチャートのステ
ップにおいて、図1のフローチャートにおけるステップ
と同一の動作ステップについては、同一の符号を付し
て、その詳細な説明は省略する。
【0036】まず、設計者によって、鋼桁やコンクリー
ト床版の断面パラメータなどの建築構造物の各部の寸法
が入力される(STEP1)。このように基本となる各
パラメータが入力されると、次に、コンクリート床版の
打設面積と打設順序が入力される(STEP2)。この
ように、合成桁の架設工法における各パラメータが入力
されると、第1の実施形態(図1)と同様、死荷重解析
が行われ、死荷重に基づいた着目点での断面力が求めら
れる(STEP3)。この死荷重解析が終了した後、活
荷重解析が行われ、活荷重に基づいた着目点での断面力
が求められる(STEP4)。
【0037】その後、ジャッキ操作量を無視して、コン
クリート床版がそれぞれ打設される毎に着目点に発生す
る断面力が求められ、このコンクリート床版の打設毎の
断面力が加算される(STEP31)。このとき、図4
のようにしてコンクリート床版44a〜44cが打設さ
れるとき、STEP31では、ジャッキ操作量を考慮せ
ずに、STEP3(図1)と同様にして、まず、第1〜
第3工程での着目点における断面力を求めた後、この各
工程における着目点の断面力が加算されて、第1断面力
が求められる。
【0038】即ち、まず、図4(b)のような第1工程
において、鋼桁41のみの断面パラメータによって、着
目点の断面力が求められる。そして、図4(c)のよう
な第2工程において、コンクリート床版44b,44c
が打設される位置では、鋼桁41のみの断面パラメータ
が使用され、コンクリート床版44aが打設される位置
では、鋼桁41と硬化後のコンクリート床版44aの断
面パラメータが使用されて、着目点の断面力が求められ
る。次に、図4(d)のような第3工程では、コンクリ
ート床版44bが打設される位置では、鋼桁41のみの
断面パラメータが使用され、コンクリート床版44a,
44cが打設される位置では、鋼桁41とコンクリート
硬化後の床版44a,44cの断面パラメータが使用さ
れて、着目点の断面力が求められる。
【0039】最後に、図4(e)のようにコンクリート
床版44a〜44cが全て硬化した状態では、すべての
位置において、鋼桁41と硬化後のコンクリート床版4
4a〜44cの断面パラメータが使用されて、着目点の
断面力が求められる。そして、このように、第1〜第3
工程での着目点における断面力とコンクリート床版44
a〜44cが全て硬化された状態での着目点における断
面力が求められると、これらの着目点の断面力が加算さ
れた第1断面力が求められる。
【0040】このようにして、第1断面力を得ると、こ
の第1断面力を記憶しておく(STEP32)。そし
て、次に、各中間支点におけるジャッキのアップ/ダウ
ン量を表す初期値となるジャッキ操作量が設定される
(STEP33)。このジャッキ操作量が入力される
と、このジャッキ操作量を考慮した各工程における各着
目点の断面力が求められた後、これらの断面力が加算さ
れた第2断面力が求められる(STEP34)。即ち、
図4のような工程で合成桁が架設されるとき、以下のよ
うに求められる。
【0041】まず、図4(a)のような状態において、
鋼桁41のみの断面パラメータとジャッキアップ量とに
よって、着目点の断面力が求められる。次に、図4
(e)のようにジャッキダウンされた状態において、鋼
桁41と硬化後のコンクリート床版44a〜44cの断
面パラメータが使用されるとともに、中間支点43のジ
ャッキダウン量が加味されて、着目点の断面力が求めら
れる。そして、このように、コンクリート床版の打設さ
れていない状態での着目点における断面力とジャッキダ
ウンされた状態での着目点における断面力とが求められ
ると、これらの着目点での断面力が加算され、第2断面
力が求められる。
【0042】このように、着目点での第2断面力が求め
られると、STEP6(図1)と同様の弾性荷重解析が
行われ、弾性荷重に基づいた断面力が求められる(ST
E35)。そして、第1断面力と第2断面力と弾性荷重
解析によって得られた断面力とを用いて、所定の演算が
行われる(STEP36)。このようなSTEP36に
おける各断面力を用いた演算結果が、所定の閾値Tbと
比較される(STEP37)。
【0043】STEP37において、STEP36の演
算結果が所定の閾値Tbより大きいとき、最急降下法や
共役法などの最適化手法を用いて、ジャッキ操作量の値
を変化させる(STEP38)。そして、このように最
適化手法を用いて新たに算出されたジャッキ操作量を用
いて、再び、STEP34において第2断面力が求めら
れるとともにSTEP35で弾性荷重解析による断面力
が求められた後、STEP36において、求められた第
2断面力及び弾性荷重解析による断面力と記憶された第
1断面力とを用いて所定の演算が施される。そして、S
TEP37で、STEP36の演算結果が閾値Tb以内
か否かが判断される。
【0044】1.最急降下法 以下に、最急降下法について、簡単に説明する。ここ
で、X、Yの変数ベクトルによって表される所定の演算
式をV(X,Y)とする。尚、X、Yは、(x1,x2,…,
xn)、(y1,y2,…,yn)のように複数の変数成分を有
する変数ベクトルである。このとき、V(X,Y)が、図
6のような等高線状の関数となる。今、例えば、解
(X,Y)が、図6のV(X,Y)上のA点に存在する場
合、A点におけるV(X,Y)の法線方向に向かって、所
定量分だけ設計変数を更新する。即ち、図6の矢印方向
に向かって、所定量分更新されたV(X,Y)上のB点に
存在する設計変数(X,Y)を新たな解とする。このよう
に、解(X,Y)を更新していくが、V(X,Y)を変数ベ
クトルXで一次微分した一次係数(δV/δX)の値が所
定値より小さくなったとき、即ち、所定の勾配以下とな
ったとき、収束されたものと判定されて、このとき得ら
れた解を求める解とする。尚、本実施形態では、V
(X,Y)によってSTEP36の演算式が、変数ベクト
ルX,Yによってジャッキ操作量が、それぞれ表され
る。
【0045】2.共役法 次に、共役法について、簡単に説明する。ここで、最急
降下法での説明と同様に、X、Yの変数ベクトルによっ
て表される所定の演算式をV(X,Y)とする。尚、X、
Yは、(x1,x2,…,xn)、(y1,y2,…,yn)のよう
に複数の変数成分を有する変数ベクトルである。このと
き、V(X,Y)が、図7のような等高線状の関数とな
る。今、例えば、解(X,Y)が、図7のV(X,Y)上の
C点に存在する場合、C点におけるV(X,Y)の等高線
の接線と等しくなる楕円Dを近似する。図7のように楕
円Dが近似されると、この楕円Dの中心α,βの方向に
所定量分だけ向かって、解(X,Y)の更新を行う。この
とき、変化量ΔVが大きくなる図7の点Eのような解
(X,Y)を採用する。このように、解(X,Y)を更新し
ていくが、V(X,Y)を変数ベクトルXで一次微分した
一次係数(δV/δX)の値が所定値より小さくなったと
き、即ち、所定の勾配以下となったとき、収束されたも
のと判定されて、このとき得られた解を求める解とす
る。尚、本実施形態では、V(X,Y)によってSTEP
36の演算式が、変数ベクトルX,Yによってジャッキ
操作量が、それぞれ表される。
【0046】このように、STEP36の演算結果が所
定の閾値Tb以内になるまで、STEP34〜STEP
38の動作が繰り返され、このように繰り返されること
によって、ジャッキ操作量の最適値が算出される。そし
て、STEP37において、STEP36の演算結果が
所定の閾値Tb以内となり、STEP34で入力された
ジャッキ操作量が最適と判断されると、次に、STEP
3及びSTEP4で求められた死荷重及び活荷重に基づ
いた断面力と、第1及び第2断面力と、弾性荷重に基づ
いた断面力とが加算されて、着目点における最終工程終
了時の断面力が求められる(STEP39)。
【0047】そして、最終的に、死荷重及び活荷重をも
加味した着目点での最終工程終了時の断面力が求められ
ると、第1の実施形態と同様、この断面力が所定の閾値
Ta以下であるか否かが判断される(STEP8)。こ
のとき、所定の閾値Ta以下であるとき、鋼桁及びコン
クリート床版の形状、ジャッキの操作量、及び、コンク
リート床版の打設面積及び打設順序が適切であり、着目
点でのコンクリートが設計目標に適した状態と判断され
る(STEP9)。よって、入力された鋼桁及びコンク
リート床版の形状、ジャッキの操作量、及び、コンクリ
ート床版の打設面積及び打設順序によって、合成桁の設
計が行われる。又、STEP8で、断面力が所定の閾値
Taより大きくなるとき、再びSTEP1に戻り、ST
EP1以降の動作が行われる。
【0048】このように、本実施形態においては、ST
EP31〜STEP38のような演算操作を行うことに
よって、最適なジャッキ操作量を自動的に設計すること
ができる。よって、第1の実施形態のように、ジャッキ
操作量を設計者が最適であろう値を得るまで、逐一入力
する必要がなくなる。
【0049】<第3の実施形態>本発明の第3の実施形
態について、図面を参照して説明する。図8は、本実施
形態の建築構造物設計方法の動作を示すフローチャート
である。尚、図8のフローチャートのステップにおい
て、図5のフローチャートにおけるステップと同一の動
作ステップについては、同一の符号を付して、その詳細
な説明は省略する。
【0050】まず、設計者によって、鋼桁やコンクリー
ト床版の断面パラメータなどの建築構造物の各部の寸法
が入力される(STEP1)。このように基本となる各
パラメータが入力されると、次に、コンクリート床版の
打設順序が入力される(STEP41)。その後、第2
の実施形態(図5)のように、死荷重解析が行われ、死
荷重に基づいた着目点での断面力が求められる(STE
P3)。この死荷重解析が終了した後、活荷重解析が行
われ、活荷重に基づいた着目点での断面力が求められる
(STEP4)。
【0051】このように死荷重解析及び活荷重解析が終
了すると、次に、コンクリート床版の打設面積及びジャ
ッキ操作量の初期値が与えられる(STEP42)。こ
のように、合成桁の架設工法における各パラメータが入
力されると、第2の実施形態(図5)と同様、ジャッキ
操作量を無視した着目点における第1断面力が求められ
る(STEP31)。
【0052】このようにして、ジャッキ操作量の入力な
しの状態で、第1断面力を得ると、この第1断面力を記
憶しておく(STEP32)。次に、第2の実施形態と
同様、ジャッキ操作量を考慮した着目点における第2断
面力が求められた後(STEP34)、弾性荷重解析が
行われる(STEP35)。このように、第1断面力と
第2断面力と弾性荷重に基づく断面力とが求められる
と、これらの断面力を用いて所定の演算が施される(S
TEP36)。そして、このSTEP36の演算結果
が、所定の閾値Tbと比較される(STEP37)。
【0053】STEP37において、STEP36の演
算結果が所定の閾値Tbより大きいとき、第2の実施形
態で説明した最急降下法や共役法などの最適化手法を用
いて、ジャッキ操作量の値及び打設面積の値を変化させ
る(STEP43)。尚、このとき、設計変数ベクトル
X,Yによって、ジャッキ操作量と打設面積が表され
る。そして、このように最適化手法を用いて新たに算出
されたジャッキ操作量及び打設面積の値を用いて、再
び、STEP31において第1断面力を求めるとともに
STEP34において第2断面力を求めた後、STEP
35において弾性荷重解析が行われる。そして、STE
P36において所定の演算が行われた後、STEP37
においてSTEP36の演算結果が閾値Tb以内か否か
が判断される。
【0054】このように、STEP36の演算結果が所
定の閾値Tb以内になるまで、STEP31,STEP
32,STEP34〜STEP37,STEP43の動
作が繰り返され、このように繰り返されることによっ
て、ジャッキ操作量及び打設面積の最適値が算出され
る。そして、STEP37において、STEP36の演
算結果が所定の閾値Tb以内となり、STEP34で入
力されたジャッキ操作量及び打設面積が最適と判断され
ると、次に、STEP3及びSTEP4で求められた死
荷重及び活荷重に基づいた断面力と、第1及び第2断面
力と、弾性荷重に基づいた断面力とが加算されて、着目
点における最終工程終了時の断面力が求められる(ST
EP39)。
【0055】そして、最終的に、死荷重及び活荷重をも
加味した着目点での最終工程終了時の断面量が求められ
ると、第2の実施形態と同様、この断面力が所定の閾値
Ta以下であるか否かが判断される(STEP8)。こ
のとき、所定の閾値Ta以下であるとき、鋼桁及びコン
クリート床版の形状、ジャッキの操作量、及び、コンク
リート床版の打設面積及び打設順序が適切であり、着目
点でのコンクリートが設計目標に適した状態と判断され
る(STEP9)。よって、入力された鋼桁及びコンク
リート床版の形状、ジャッキの操作量、及び、コンクリ
ート床版の打設面積及び打設順序によって、合成桁の設
計が行われる。又、STEP8で、断面力が所定の閾値
Taより大きくなるとき、再びSTEP1に戻り、ST
EP1以降の動作が行われる。
【0056】このように、本実施形態においては、ST
EP31,STEP32,STEP34〜STEP3
7,STEP43のような演算操作を行うことによっ
て、最適なジャッキ操作量及び打設面積を自動的に設計
することができる。よって、第1の実施形態(図1)の
ように、ジャッキ操作量及び打設面積を設計者が最適で
あろう値を得るまで、逐一入力する必要がなくなる。
【0057】<第4の実施形態>本発明の第4の実施形
態について、図面を参照して説明する。図9は、本実施
形態の建築構造物設計方法の動作を示すフローチャート
である。尚、図9のフローチャートのステップにおい
て、図8のフローチャートにおけるステップと同一の動
作ステップについては、同一の符号を付して、その詳細
な説明は省略する。
【0058】まず、設計者によって、鋼桁やコンクリー
ト床版の断面パラメータなどの建築構造物の各部の寸法
が入力されると(STEP1)、死荷重解析が行われた
後(STEP3)、活荷重解析が行われる(STEP
4)。そして、次に、設定されたコンクリート床版の打
設順序と打設面積及びジャッキ操作量の初期値が与えら
れる(STEP51)。このように、合成桁の架設工法
における各パラメータが入力されると、第3の実施形態
(図8)と同様、ジャッキ操作量を無視した着目点にお
ける第1断面力が求められる(STEP31)。
【0059】尚、このとき、図4のような順でコンクリ
ート床版44a〜44cが打設されるとき、第2の実施
形態(図5)と同様、鋼桁41のみの断面パラメータを
使用したときの断面力と、鋼桁41と硬化後のコンクリ
ート床版44aの断面パラメータを使用したときの断面
力と、鋼桁41と硬化後のコンクリート床版44a,4
4cの断面パラメータを使用したときの断面力と、鋼桁
41と硬化後のコンクリート床版44a〜44cの断面
パラメータを使用したときの断面力とが加算されて、第
1断面力が求められる。
【0060】このようにして、第1断面力を得ると、こ
の第1断面力を記憶しておく(STEP32)。次に、
第3の実施形態と同様、ジャッキ操作量を考慮した着目
点における第2断面力が求められた後(STEP3
4)、弾性荷重解析が行われる(STEP35)。この
ように、第1断面力と第2断面力と弾性荷重に基づく断
面力とが求められると、これらの断面力を用いて所定の
演算が施される(STEP36)。そして、このSTE
P36の演算結果が、所定の閾値Tbと比較される(S
TEP37)。
【0061】尚、このとき、図4のような順でコンクリ
ート床版44a〜44cが打設されるとき、第2の実施
形態と同様、鋼桁41のみの断面パラメータとジャッキ
アップ量とを使用したときの断面力と、鋼桁41と硬化
後のコンクリート床版44a〜44cの断面パラメータ
とジャッキダウン量とを使用したときの断面力とが加算
されて、第2断面力が求められる。
【0062】STEP37において、STEP36の演
算結果が所定の閾値Tbより大きいとき、まず、第2の
実施形態で説明した最急降下法などの最適化手法を用い
て、ジャッキ操作量の値及び打設面積の値を変化させる
(STEP43)。その後、例えば、遺伝的アルゴリズ
ムに基づいた最適化手法を用いて打設順序を設定する
(STEP52)。尚、この遺伝的アルゴリズムに基づ
く最適化手法について、以下に説明する。
【0063】遺伝的アルゴリズムに基づく最適化手法に
おけるフローチャートを、図10に示す。まず、複数の
変数成分を有する変数ベクトルを任意に複数生成する
(STEP101)。尚、以下において、この変数ベク
トルを変数として扱う評価関数をVとする。STEP1
01で任意に生成された複数の変数ベクトルより、評価
関数Vにおける評価値の高い変数ベクトルを親として優
先的に選択し、親集団を設定する(STEP102)。
次に、親となる複数の変数ベクトル内の変数成分を交配
させることによって、新たに子となる複数の変数ベクト
ルを生成することで、子集団を生成する(STEP10
3)。
【0064】このようにして子集団が生成されると、S
TEP101からSTEP102に移行してからのST
EP103における交配動作の回数、又は、STEP1
03で交配されて得られた全ての変数ベクトルの総数に
対する変数成分が同じとなる変数ベクトルの個数の割合
を基準として、収束判定が行われる(STEP10
4)。即ち、交配動作の回数が所定の値を超えていない
とき、又は、変数成分が同じとなる変数ベクトルの割合
が所定の値を超えていないとき、収束されていないもの
とし、STEP102に移行する。そして、STEP1
03で生成された子集団より、評価関数Vにおける評価
値の高い変数ベクトルを親として優先的に選択し、再
び、親集団を生成した後、STEP103で交配を行っ
て子集団を生成する。
【0065】又、STEP104で、交配動作の回数が
所定の値を超えたとき、又は、変数成分が同じとなる変
数ベクトルの割合が所定の値を超えたとき、この最適化
処理が収束されたものとし、STEP103で生成され
た子集団より、複数の変数ベクトルを優秀な解として選
択する(STEP105)。
【0066】そして、上述した最適化手法を用いて新た
に算出されたジャッキ操作量及び打設面積の値と新たに
設定された打設順序を用いて、再び、STEP31にお
いて第1断面力を求めるとともにSTEP34において
第2断面力を求めた後、STEP35において弾性荷重
解析が行われる。そして、STEP36において所定の
演算が行われた後、STEP37においてSTEP36
の演算結果が閾値Tb以内か否かが判断される。
【0067】このように、STEP36の演算結果が所
定の閾値Tb以内になるまで、STEP31,STEP
32,STEP34〜STEP37,STEP43,S
TEP52の動作が繰り返され、このように繰り返され
ることによって、ジャッキ操作量及び打設面積の最適値
及び最適な打設順序が算出される。
【0068】尚、STEP52で、例えば、図4から図
11のような順でコンクリート床版44a〜44cが打
設される打設順序に変更されたものとする。即ち、図1
1(a)のように鋼桁41が架設された後、図11
(b)のようにコンクリート床版44aが打設される。
そして、図11(c)のように、コンクリート床版44
bが打設されると、コンクリート床版44bが硬化した
後、ジャッキダウンして、図11(d)のように、コン
クリート床版44cが打設される。
【0069】このように、STEP52の最適化手法に
よって、図11のような打設順序に変更されたとき、S
TEP31において、鋼桁41のみの断面パラメータを
使用したときの断面力と、鋼桁41と硬化後のコンクリ
ート床版44aの断面パラメータを使用したときの断面
力と、鋼桁41と硬化後のコンクリート床版44a,4
4bの断面パラメータを使用したときの断面力と、鋼桁
41と硬化後のコンクリート床版44a〜44cの断面
パラメータを使用したときの断面力とが加算されて、第
1断面力が求められる。
【0070】又、STEP34において、鋼桁41のみ
の断面パラメータとジャッキアップ量とを使用したとき
の断面力と、鋼桁41と硬化後のコンクリート床版44
a,44bの断面パラメータとジャッキダウン量とを使
用したときの断面力とを使用したときの断面力と、弾性
荷重解析されたときの断面力とが加算されて、第2断面
力が求められる。
【0071】このように上述した動作が繰り返されてい
る間に、STEP37において、STEP36の演算結
果が所定の閾値Tb以内となり、STEP34で入力さ
れたジャッキ操作量及び打設面積及び打設順序が最適と
判断されると、次に、STEP3及びSTEP4で求め
られた死荷重及び活荷重に基づいた断面力と、第1及び
第2断面力と、弾性荷重に基づいた断面力とが加算され
て、着目点における最終工程終了時の断面力が求められ
る(STEP39)。
【0072】そして、最終的に、死荷重及び活荷重をも
加味した着目点での断面量が求められると、第3の実施
形態と同様、この断面力が所定の閾値Ta以下であるか
否かが判断される(STEP8)。このとき、所定の閾
値Ta以下であるとき、鋼桁及びコンクリート床版の形
状、ジャッキの操作量、及び、コンクリート床版の打設
面積及び打設順序が適切であり、着目点でのコンクリー
トが設計目標に適した状態と判断される(STEP
9)。よって、入力された鋼桁及びコンクリート床版の
形状、ジャッキの操作量、及び、コンクリート床版の打
設面積及び打設順序によって、合成桁の設計が行われ
る。又、STEP8で、断面力が所定の閾値Taより大
きくなるとき、再びSTEP1に戻り、STEP1以降
の動作が行われる。
【0073】このように、本実施形態においては、ST
EP31,STEP32,STEP34〜STEP3
7,STEP43,STEP52のような演算操作を行
うことによって、最適なジャッキ操作量及び打設面積及
び打設順序を自動的に設計することができる。よって、
第1の実施形態(図1)のように、ジャッキ操作量及び
打設面積及び打設順序を設計者が最適であろう値を得る
まで、逐一入力する必要がなくなる。
【0074】<第5の実施形態>本発明の第5の実施形
態について、図面を参照して説明する。図12は、本実
施形態の建築構造物設計方法の動作を示すフローチャー
トである。尚、図12のフローチャートのステップにお
いて、図9のフローチャートにおけるステップと同一の
動作ステップについては、同一の符号を付して、その詳
細な説明は省略する。
【0075】まず、設計者によって、鋼桁やコンクリー
ト床版の断面パラメータなどの建築構造物の各部の寸法
が入力されると(STEP1)、死荷重解析が行われた
後(STEP3)、活荷重解析が行われる(STEP
4)。そして、次に、設定されたコンクリート床版の打
設順序の初期値が与えられた後(STEP61)、設定
された打設面積及びジャッキ操作量の初期値が与えられ
る(STEP62)。このように、合成桁の架設工法に
おける各パラメータが入力されると、第4の実施形態
(図9)と同様、ジャッキ操作量を無視した着目点にお
ける第1断面力が求められる(STEP31)。
【0076】このようにして、第1断面力を得ると、こ
の第1断面力を記憶しておく(STEP32)。次に、
第4の実施形態と同様、ジャッキ操作量を考慮した着目
点における第2断面力が求められた後(STEP3
4)、弾性荷重解析が行われる(STEP35)。この
ように、第1断面力と第2断面力と弾性荷重に基づく断
面力とが求められると、これらの断面力を用いて所定の
演算が施される(STEP36)。そして、このSTE
P36の演算結果が、所定の閾値TH1と比較される
(STEP37)。
【0077】STEP37において、STEP36の演
算結果が所定の閾値TH1より大きいとき、まず、第2
の実施形態で説明した最急降下法などの最適化手法を用
いて、ジャッキ操作量の値及び打設面積の値を変化させ
る(STEP43)。そして、再び、STEP31,S
TEP32,STEP34〜STEP37の動作が行わ
れる。このように、STEP31,STEP32,ST
EP34〜STEP37,STEP43の動作が繰り返
されることによって、ジャッキ操作量及び打設面積の最
適値が算出される。
【0078】このように上述した動作が繰り返されてい
る間に、STEP37において、STEP36の演算結
果が所定の閾値TH1以内となり、STEP34で入力
されたジャッキ操作量及び打設面積が最適と判断される
と、STEP36の演算結果が所定の閾値TH2以内に
あるか否かが判断される(STEP63)。尚、閾値T
H1,TH2は、TH2<TH1を満たす値である。
【0079】このとき、STEP63において、STE
P36の演算結果が所定の閾値TH2より大きいとき、
まず、第4の実施形態で説明した遺伝的アルゴリズムに
基づいた最適化手法などを用いて、打設順序の変更を行
う(STEP52)。その後、再び、STEP62以降
の動作を行う。
【0080】このようにして、STEP31,STEP
32,STEP34〜STEP37,STEP43,S
TEP52,STEP62,STEP63の動作を繰り
返している間に、STEP36の演算結果が、STEP
36で所定の閾値TH1以内の値となるとともに、ST
EP63で閾値TH2以内の値となったとき、STEP
63よりSTEP39に移行して、死荷重及び活荷重及
び弾性荷重に基づいた断面力と、第1及び第2断面力と
が加算されて、着目点における最終工程終了時の断面力
が求められる。
【0081】そして、最終的に、死荷重及び活荷重をも
加味した着目点での断面量が求められると、第4の実施
形態と同様、この断面力が所定の閾値Ta以下であるか
否かが判断される(STEP8)。このとき、所定の閾
値Ta以下であるとき、鋼桁及びコンクリート床版の形
状、ジャッキの操作量、及び、コンクリート床版の打設
面積及び打設順序が適切であり、着目点でのコンクリー
トが設計目標に適した状態と判断される(STEP
9)。よって、入力された鋼桁及びコンクリート床版の
形状、ジャッキの操作量、及び、コンクリート床版の打
設面積及び打設順序によって、合成桁の設計が行われ
る。又、STEP8で、断面力が所定の閾値Taより大
きくなるとき、再びSTEP1に戻り、STEP1以降
の動作が行われる。
【0082】このように、本実施形態では、第4の実施
形態と異なり、ジャッキ操作量及び打設面積の最適化
と、打設順序の最適化を独立して行うことで、最適なジ
ャッキ操作量及び打設面積及び打設順序を自動的に設計
する。
【0083】<第6の実施形態>本発明の第6の実施形
態について、図面を参照して説明する。図13は、本実
施形態の建築構造物設計方法の動作を示すフローチャー
トである。尚、図13のフローチャートのステップにお
いて、図12のフローチャートにおけるステップと同一
の動作ステップについては、同一の符号を付して、その
詳細な説明は省略する。
【0084】まず、設計者によって、鋼桁やコンクリー
ト床版の断面パラメータなどの建築構造物の各部の寸法
が入力されると(STEP1)、死荷重解析が行われた
後(STEP3)、活荷重解析が行われる(STEP
4)。そして、次に、設定されたコンクリート床版の打
設順序の初期値が与えられた後(STEP61)、設定
された打設面積の初期値が与えられる(STEP7
1)。このように、合成桁の架設工法における各パラメ
ータが入力されると、第5の実施形態(図12)と同
様、ジャッキ操作量を無視した着目点における第1断面
力が求められる(STEP31)。
【0085】このようにして、第1断面力を得ると、こ
の第1断面力を記憶しておく(STEP32)。次に、
第2の実施形態(図5)と同様、設定されたジャッキ操
作量の初期値が与えられた後(STEP33)、ジャッ
キ操作量を考慮した着目点での第2断面力が求められ
(STEP34)、弾性荷重解析が行われる(STEP
35)。このように、第1断面力と第2断面力と弾性荷
重に基づく断面力とが求められると、これらの断面力を
用いて所定の演算が施される(STEP36)。そし
て、このSTEP36の演算結果が、所定の閾値THa
と比較される(STEP37)。
【0086】STEP37において、STEP36の演
算結果が所定の閾値THaより大きいとき、まず、第2
の実施形態で説明した最急降下法などの最適化手法を用
いて、ジャッキ操作量の値を変化させる(STEP3
8)。そして、再び、STEP34〜STEP37の動
作が行われる。このように、STEP34〜STEP3
8の動作が繰り返されることによって、ジャッキ操作量
の最適値が算出される。
【0087】このように上述した動作が繰り返されてい
る間に、STEP37において、STEP36の演算結
果が所定の閾値THa以内となり、STEP34で入力
されたジャッキ操作量が最適と判断されると、STEP
36の演算結果が所定の閾値THb以内にあるか否かが
判断される(STEP72)。尚、閾値THa,THb
は、THb<THaを満たす値である。
【0088】STEP72において、STEP36の演
算結果が所定の閾値THbより大きいとき、まず、第2
の実施形態で説明した最急降下法などの最適化手法を用
いて、打設面積の値を変化させる(STEP73)。そ
して、再び、STEP31に移行し,STEP31以降
の動作が行われる。即ち、第1断面積が求められるとと
もに、初期値のジャッキ操作量が与えられた第2断面積
が求められる。その後、STEP34〜STEP38の
動作が繰り返されることによって、ジャッキ操作量の最
適値が算出された後、再び、STEP72で打設面積が
最適であるか判断される。
【0089】このように、STEP31〜STEP38
及びSTEP72,STEP73が繰り返されることに
よって、ジャッキ操作量及び打設面積の最適値が算出さ
れる。このように上述した動作が繰り返されている間
に、STEP37において、STEP36の演算結果が
所定の閾値THa以内となるとともに、STEP72に
おいて、STEP36の演算結果が所定の閾値THb以
内となり、ジャッキ操作量及び打設面積が最適と判断さ
れると、STEP36の演算結果が所定の閾値TH2以
内にあるか否かが判断される(STEP63)。尚、閾
値THb,TH2は、TH2<THbを満たす値であ
る。
【0090】このとき、STEP63において、第1断
面力と第2断面力との差が所定の閾値TH2より大きい
とき、まず、第4の実施形態で説明した遺伝的アルゴリ
ズムに基づいた最適化手法などを用いて、打設順序の変
更を行う(STEP52)。その後、再び、STEP7
1で、打設面積の初期値を与え、STEP31以降の動
作を行う。
【0091】このようにして、STEP31〜STEP
38,STEP52,STEP63,STEP71〜S
TEP73の動作を繰り返している間に、STEP36
の演算結果が、STEP37で閾値THa以内の値とな
るとともに、STEP72で閾値THb以内の値とな
り、更に、STEP63で閾値TH2となったとき、S
TEP63よりSTEP39に移行して、死荷重及び活
荷重及び弾性荷重に基づいた断面力と、第1及び第2断
面力とが加算されて、着目点における最終工程終了時の
断面力が求められる。
【0092】そして、最終的に、死荷重及び活荷重をも
加味した着目点での断面量が求められると、第5の実施
形態と同様、この断面力が所定の閾値Ta以下であるか
否かが判断される(STEP8)。このとき、所定の閾
値Ta以下であるとき、鋼桁及びコンクリート床版の形
状、ジャッキの操作量、及び、コンクリート床版の打設
面積及び打設順序が適切であり、着目点でのコンクリー
トが設計目標に適した状態と判断される(STEP
9)。よって、入力された鋼桁及びコンクリート床版の
形状、ジャッキの操作量、及び、コンクリート床版の打
設面積及び打設順序によって、合成桁の設計が行われ
る。又、STEP8で、断面力が所定の閾値Taより大
きくなるとき、再びSTEP1に戻り、STEP1以降
の動作が行われる。
【0093】このように、本実施形態では、第5の実施
形態と異なり、ジャッキ操作量の最適化と、打設面積の
最適化と、打設順序の最適化を独立して行うことで、最
適なジャッキ操作量及び打設面積及び打設順序を自動的
に設計する。
【0094】尚、第1〜第6の実施形態の設計方法につ
いて、図4のように中間支点が1つであるような合成桁
の架設法についての設計方法を例に挙げて説明したが、
複数の中間支点を有する連続合成桁についても同様に、
鋼桁の架設工程及び各コンクリート床版の打設工程及び
各中間支点のジャッキダウン工程に応じて断面力を算出
して、これらの断面力より最終工程終了時の断面力を求
めることで、合成桁の設計を行うことができる。このよ
うな連続合成桁が架設される際、各中間支点のジャッキ
ダウンは、その中間支点上に打設されたコンクリート床
版が硬化された後に、行われる。
【0095】更に、鋼桁に図2のようなI型鋼を用いた
建築構造物設計方法を一例として挙げたが、図14
(a)のような箱型鋼や図14(b)のような開断面箱
型鋼を用いた建築構造物の設計をも行うことができる。
このとき、I型鋼における面積パラメータと同様のパラ
メータを、図14(a)の箱型鋼や図14(b)の開断
面箱型鋼について設定することによって、上述した第1
〜第6の実施形態における建築構造物設計方法を実現す
ることができる。
【0096】<建築構造物設計装置> 1.第1の実施形態による建築構造物設計装置 第1の実施形態の建築構造物設計方法に基づく建築構造
物設計装置を図15に示す。図15に示す建築構造物設
計装置は、合成桁の各部の寸法やコンクリート床版の打
設面積及び打設順序などのパラメータが設計者によって
入力される入力部11と、入力部11より入力されたパ
ラメータを選択して後続のブロックに送出するパラメー
タ選択部12と、死荷重に基づく断面力を求める死荷重
解析部13と、活荷重に基づく断面力を求める活荷重解
析部14と、弾性荷重に基づく断面力を求める弾性荷重
解析部15と、打設順序に従って各工程の断面力を求め
るとともに求めた断面力を加算する断面力演算部16
と、死荷重解析部13、活荷重解析部14、弾性荷重解
析部15、及び断面力演算部16で求められた断面力を
加算して最終工程終了時の断面力を求める最終断面力演
算部17と、最終断面力演算部17より出力される最終
工程終了時の断面力を所定の閾値Taと比較するコンパ
レータ18とを有する。
【0097】このような構成の建築構造物設計装置は、
設計者が入力部11を操作することによって、鋼桁やコ
ンクリート床版の断面パラメータ、ジャッキ操作量、コ
ンクリート床版の打設面積及び打設順序、端支点及び中
間支点の位置、鋼桁やコンクリート床版の自重、死荷
重、活荷重、弾性荷重などが入力される。このように入
力されたパラメータより、完成後の合成桁の各部の寸法
を表すパラメータ及び死荷重がパラメータ選択部12で
選択されて、死荷重解析部13に送出される。
【0098】又、同様に、完成後の合成桁の各部の寸法
を表すパラメータ及び活荷重がパラメータ選択部12で
選択されて、活荷重解析部14に送出される。又、同様
に、同様に、完成後の合成桁の各部の寸法を表すパラメ
ータ及び弾性荷重がパラメータ選択部12で選択され
て、弾性荷重解析部15に送出される。更に、鋼桁やコ
ンクリート床版の断面パラメータ及び自重、ジャッキ操
作量、コンクリート床版の打設面積及び打設順序、端支
点及び中間支点の位置がパラメータ選択部12で選択さ
れて、断面力演算部16に送出される。
【0099】よって、死荷重解析部13、活荷重解析部
14、断面力演算部16、及び弾性荷重解析部15にお
いて、パラメータ選択部12を介して与えられたパラメ
ータを用いて、それぞれ、図1のフローチャートにおけ
る、STEP3、STEP4、STEP5、STEP6
の動作を行う。このようにすることで、STEP3〜S
TEP6の各ステップで求められる着目点での断面力
が、死荷重解析部13、活荷重解析部14、断面力演算
部16、及び弾性荷重解析部15より最終断面力演算部
17に与えられる。
【0100】そして、最終断面力演算部17では、死荷
重解析部13、活荷重解析部14、断面力演算部16、
及び弾性荷重解析部15から送出される断面力を加算す
ることによって、図1のフローチャートにおけるSTE
P7と同様、最終工程終了時の断面力が求められる。最
後に、この最終工程終了時の断面力がコンパレータ18
に与えられることで、所定の閾値Taと比較され、その
比較結果が出力される。
【0101】2.第2〜第4の実施形態による建築構造
物設計装置 第2〜第4の実施形態の建築構造物設計方法に基づく建
築構造物設計装置を図16に示す。尚、図16に示す建
築構造物設計装置において、図15に示す建築構造物設
計装置と同一の目的で使用する部分については、同一の
符号を付して詳細な説明は省略する。又、以下、第4の
実施形態の建築構造物設計方法を例に挙げて、この建築
構造物設計装置について説明する。
【0102】図16に示す建築構造物設計装置は、図1
5に示す建築構造物設計装置に対して、パラメータ選択
部12及び最終断面力演算部17の代わりにパラメータ
選択部12a及び最終断面力演算部17aが設けられる
とともに、断面力演算部21、コンパレータ22、パラ
メータ変換部23、及びANDゲート24が付加された
構成となる。又、断面力演算部16の代わりに、第1断
面力演算部19及び第2断面力演算部20が設けられ
る。
【0103】このような構成の建築構造物設計装置は、
設計者が入力部11を操作することによって、各種パラ
メータが入力されると、図15の建築構造物設計装置と
同様に、パラメータ選択部12aより選択された各パラ
メータが、死荷重解析部13、活荷重解析部14、弾性
荷重解析部15に与えられる。又、鋼桁やコンクリート
床版の断面パラメータ及び自重、コンクリート床版の打
設面積及び打設順序、端支点及び中間支点の位置がパラ
メータ選択部12aで選択されて、第1断面力演算部1
9に送出される。
【0104】又、鋼桁やコンクリート床版の断面パラメ
ータ及び自重、ジャッキ操作量、コンクリート床版の打
設面積及び打設順序、端支点及び中間支点の位置がパラ
メータ選択部12aで選択されて、断面力演算部20に
送出される。更に、ジャッキ操作量、コンクリート床版
の打設面積及び打設順序がパラメータ選択部12aで選
択されて、パラメータ変換部23に送出され、パラメー
タ変換部23内に格納される。
【0105】よって、死荷重解析部13、活荷重解析部
14、第1断面力演算部19、第2断面力演算部20、
及び弾性荷重解析部15において、パラメータ選択部1
2aを介して与えられたパラメータを用いて、それぞ
れ、図5、図8、図9のフローチャートにおける、ST
EP3、STEP4、STEP32、STEP34、S
TEP35の動作を行う。このようにすることで、ST
EP3、STEP4、STEP32、STEP34、S
TEP35の各ステップで求められる着目点での断面力
が、死荷重解析部13、活荷重解析部14、第1断面力
演算部19、第2断面力演算部20、及び弾性荷重解析
部15より最終断面力演算部17aに与えられる。
【0106】そして、最終断面力演算部17aでは、死
荷重解析部13、活荷重解析部14、第1断面力演算部
19、第2断面力演算部20、及び弾性荷重解析部15
から送出される断面力を加算することによって、図5、
図8、図9のフローチャートにおけるSTEP39と同
様、最終工程終了時の断面力が求められ、ANDゲート
24の入力端子bに送出される。又、弾性荷重解析部1
5、第1断面力演算部19、及び第2断面力演算部20
から送出される断面力が、断面力演算部21に与えら
れ、図5、図8、図9のフローチャートのSTEP36
における所定の演算が行われ、その演算結果がコンパレ
ータ22に送出される。
【0107】コンパレータ22は、断面力演算部21に
おける演算結果を所定の閾値Tbと比較し、閾値Tbよ
り大きくなるときHiの信号を、閾値Tb以下のときL
owの信号を、それぞれ、パラメータ変換部23及びA
NDゲート24の入力端子aに送出する。
【0108】よって、断面力演算部21における演算結
果を所定の閾値Tbより大きいときは、Hiの信号がパ
ラメータ変換部23及びANDゲート24に送出され
る。このとき、パラメータ変換部23では、図9のフロ
ーチャートにおけるSTEP43及びSTEP52の動
作が行われ、格納されているジャッキ操作量、打設面積
及び打設順序に基づいて、ジャッキ操作量、打設面積及
び打設順序が変換される。そして、この変換したジャッ
キ操作量、打設面積及び打設順序を格納するとともに、
パラメータ選択部12aに送出する。
【0109】このとき、ANDゲート24の入力端子a
は、与えられた信号を反転して入力するため、ANDゲ
ート24には入力端子aを介してLowの信号が入力さ
れることとなる。よって、最終断面力演算部17aより
送出される最終工程終了時の断面力は、コンパレータ1
8に送出されない。よって、再び、パラメータ選択回路
12aによって、変換されたジャッキ操作量、打設面積
及び打設順序を含むパラメータが、後続の各ブロックに
選択されて出力されると、各ブロックが上述した動作を
行う。
【0110】又、断面力演算部21における演算結果を
所定の閾値Tb以下のときは、Lowの信号がパラメー
タ変換部23及びANDゲート24に送出される。よっ
て、パラメータ変換部23は動作しない。又、ANDゲ
ート24には入力端子aを介してHiの信号が入力され
るので、最終断面力演算部17aより送出される最終工
程終了時の断面力は、コンパレータ18に送出される。
よって、この最終工程終了時の断面力がコンパレータ1
8に与えられることで、所定の閾値Taと比較され、そ
の比較結果が出力される。
【0111】尚、第2の実施形態の建築構造物設計方法
を適用したときは、パラメータ変換部23において、図
5のフローチャートのSTEP38における動作が行わ
れ、又、第3の実施形態の建築構造物設計方法を適用し
たときは、パラメータ変換部23において、図8のフロ
ーチャートのSTEP43における動作が行われる。
【0112】3.第5の実施形態による建築構造物設計
装置 第5の実施形態の建築構造物設計方法に基づく建築構造
物設計装置を図17に示す。尚、図17に示す建築構造
物設計装置において、図16に示す建築構造物設計装置
と同一の目的で使用する部分については、同一の符号を
付して詳細な説明は省略する。
【0113】図17に示す建築構造物設計装置は、図1
6に示す建築構造物設計装置に対して、パラメータ選択
部12a、パラメータ変換部23、及びANDゲート2
4の代わりにパラメータ選択部12b、パラメータ変換
部23a,23b、及びANDゲート24aが設けられ
るとともに、コンパレータ25及びANDゲート26が
付加された構成となる。このような建築構造物設計装置
において、入力部11、死荷重解析部13、活荷重解析
部14、弾性荷重解析部15、第1断面力演算部19、
第2断面力演算部20、最終断面演算部17a、及び断
面力演算部21の動作は、図16の建築構造物設計装置
と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
【0114】パラメータ選択部12bは、パラメータ1
2aと同様、死荷重解析部13、活荷重解析部14、弾
性荷重解析部15、第1断面力演算部19、及び第2断
面力演算部20に所定の各パラメータを選択して送出す
るとともに、パラメータ変換部23aに初期値となるジ
ャッキ操作量と打設面積のパラメータを送出し、又、パ
ラメータ変換部23bに初期値となる打設順序のパラメ
ータを送出する。
【0115】そして、パラメータ変換部23aにおい
て、この初期値となるジャッキ操作量と打設面積のパラ
メータが格納され、又、パラメータ変換部23bにおい
て、この初期値となる打設順序のパラメータが格納され
る。断面力演算部21において、図12のフローチャー
トのSTEP36の演算が行われることによって得られ
た結果が、コンパレータ22とANDゲート26の入力
端子bに送出される。
【0116】又、コンパレータ22の出力がANDゲー
ト26の入力端子aとANDゲート24aの入力端子a
1に送出されるとともに、ANDゲート26からの出力
がコンパレータ25に入力される。更に、コンパレータ
25からの出力が、入力端子bに最終断面力演算部17
aからの出力が入力されるANDゲート24aの入力端
子a2に入力される。又、コンパレータ22からの出力
がパラメータ変換部23aに送出されるとともに、コン
パレータ25からの出力がパラメータ変換部23a,2
3bに送出される。
【0117】このように、コンパレータ22,25、パ
ラメータ変換部23a,23b、及びANDゲート24
a,26が構成されるとき、コンパレータ22におい
て、断面力演算部21の出力が閾値TH1より大きいと
きHiの信号が出力されることにより、パラメータ変換
部23aが動作して、ジャッキ操作量及び打設面積のパ
ラメータを変換してパラメータ選択部12bに送出す
る。
【0118】又、このとき、ANDゲート26には、入
力端子aを介してLowの信号が入力されるため、AN
Dゲート26の入力端子bに入力される断面力演算部2
1からの出力がコンパレータ25に出力されることがな
い。更に、ANDゲート24aには、入力端子a1を介
してLowの信号が入力されるため、ANDゲート24
aの入力端子bに入力される最終断面力演算部17aか
らの出力がコンパレータ18に出力されることがない。
そして、ジャッキ操作量及び打設面積が最適な値とな
り、断面力演算部21からの出力が閾値TH1以下とな
ると、コンパレータ22よりLowの信号が出力され
る。
【0119】よって、ANDゲート26には、入力端子
aを介してHiの信号が入力されるため、ANDゲート
26の入力端子bに入力される断面力演算部21からの
出力がコンパレータ25に出力される。そのため、断面
力演算部21からの出力が閾値TH2より大きいとき、
コンパレータ25からの出力がHiとなるので、パラメ
ータ変換部23aにおいて、ジャッキ操作量及び打設面
積が格納されている初期値にリセットされてパラメータ
選択部12bに出力されるとともに、パラメータ変換部
23において、打設順序のパラメータが変換されてパラ
メータ選択部12bに出力される。
【0120】又、このとき、ANDゲート24aには、
コンパレータ25からの出力がHiであり、入力端子a
2を介してLowの信号が入力されるため、ANDゲー
ト24aの入力端子bに入力される最終断面力演算部1
7aからの出力がコンパレータ18に出力されることが
ない。このようにして、各ブロックが動作していると
き、断面力演算部21からの出力が閾値TH2以下とな
り、コンパレータ22,25からの出力がともにLow
となったとき、ANDゲート24aには、入力端子a
1,a2を介してHiの信号が入力されるため、AND
ゲート24aの入力端子bに入力される最終断面力演算
部17aからの出力がコンパレータ18に出力される。
【0121】4.第6の実施形態による建築構造物設計
装置 第6の実施形態の建築構造物設計方法に基づく建築構造
物設計装置を図18に示す。尚、図18に示す建築構造
物設計装置において、図17に示す建築構造物設計装置
と同一の目的で使用する部分については、同一の符号を
付して詳細な説明は省略する。
【0122】図18に示す建築構造物設計装置は、図1
7に示す建築構造物設計装置に対して、パラメータ選択
部12b、パラメータ変換部23a,23b、及びAN
Dゲート24aの代わりにパラメータ選択部12c、パ
ラメータ変換部23x,23y,23z、及びANDゲ
ート24bが設けられるとともに、コンパレータ27、
ANDゲート28、及びORゲート29が付加された構
成となる。このような建築構造物設計装置において、入
力部11、死荷重解析部13、活荷重解析部14、弾性
荷重解析部15、第1断面力演算部19、第2断面力演
算部20、最終断面演算部17a、及び断面力演算部2
1の動作は、図17の建築構造物設計装置と同様である
ので、その詳細な説明は省略する。
【0123】パラメータ選択部12cは、パラメータ1
2aと同様、死荷重解析部13、活荷重解析部14、弾
性荷重解析部15、第1断面力演算部19、及び第2断
面力演算部20に所定の各パラメータを選択して送出す
るとともに、パラメータ変換部23xに初期値となるジ
ャッキ操作量のパラメータを、パラメータ変換部23y
に初期値となる打設面積のパラメータを、又、パラメー
タ変換部23zに初期値となる打設順序のパラメータを
それぞれ送出する。
【0124】そして、パラメータ変換部23xにおい
て、初期値となるジャッキ操作量が、パラメータ変換部
23yにおいて、初期値となる打設面積のパラメータ
が、又、パラメータ変換部23zにおいて、初期値とな
る打設順序のパラメータがそれぞれ格納される。断面力
演算部21において、図13のフローチャートのSTE
P36の演算が行われることによって得られた結果が、
コンパレータ22とANDゲート26の入力端子bに送
出される。
【0125】又、コンパレータ22の出力がANDゲー
ト26の入力端子aとANDゲート24bの入力端子a
xとに送出されるとともに、ANDゲート26からの出
力がコンパレータ25とANDゲート28の入力端子b
に入力される。又、コンパレータ25の出力がANDゲ
ート28の入力端子aとANDゲート24bの入力端子
ayとに送出されるとともに、ANDゲート28からの
出力がコンパレータ27に入力される。
【0126】更に、コンパレータ27からの出力が、入
力端子bに最終断面力演算部17aからの出力が入力さ
れるANDゲート24bの入力端子azに入力される。
又、コンパレータ22からの出力がパラメータ変換部2
3xに、コンパレータ25からの出力がORゲート29
及びパラメータ変換部23yに、コンパレータ27から
の出力がORゲート29及びパラメータ変換部23z
に、それぞれ送出される。
【0127】このように構成される建築構造物設計装置
は、基本的には、図13のフローチャートに基づいた動
作を行うとともに、図17の建築構造物設計装置に類似
した動作を行う。即ち、断面力演算部21の結果が閾値
THaより小さいときは、パラメータ変換部23xが動
作してジャッキ操作量のパラメータが変換される。又、
断面力演算部21の結果が閾値THa以下になったと
き、パラメータ変換部23xがOR回路29を介してリ
セットされることでジャッキ操作量のパラメータが初期
値にリセットされるとともに、パラメータ変換部23y
が動作して打設面積のパラメータが変換される。
【0128】そして、断面力演算部21の結果が閾値T
Hb以下になったとき、パラメータ変換部23xがOR
回路29を介してリセットされるとともに、パラメータ
変換部23yがリセットされることでジャッキ操作量及
び打設面積のパラメータが初期値にリセットされる。こ
のとき、パラメータ変換部23zが動作して打設順序の
パラメータが変換される。更に、断面力演算部21の結
果が閾値TH2以下になったとき、最終断面力演算部1
7aからの出力がANDゲート24bを介してコンパレ
ータ18に出力される。
【0129】尚、以上において、各実施形態に応じた建
築構造物設計装置の例を示したが、このような構成に限
定されるものでなく、例えば、記録メディア内に上述し
た各実施形態の建築構造物設計方法を格納しておき、こ
の記録メディアをドライブすることのできる装置を用い
ることで、各実施形態の建築構造物設計方法が達成でき
るようにしても構わない。又、このような建築構造物設
計方法の提供方法であるが、上記のように記録メディア
内に格納することによって提供するようにしても構わな
いし、例えば、インターネット上に掲示し、設計者がパ
ーソナルコンピュータなどにダウンロード可能とするこ
とによって提供するようにしても構わない。
【0130】
【発明の効果】本発明によると、従来のように、建築構
造物の各部のパラメータの一度の入力で、各架設工程及
び最終形状の断面力を得ることができる。よって、従来
のように最終形状の断面力のみで架設工程の設計を行う
ことなく、各架設工程を確認を行いながら、適切であろ
う架設工程及び合成桁の設計を行うことができる。又、
ジャッキ操作量やコンクリート床版の打設面積や打設順
序を、最適化手法を用いることによって自動的に設計す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の建築構造物設計方法の動作を
示すフローチャート。
【図2】合成桁の断面図。
【図3】コンクリート床版の外観斜視図。
【図4】合成桁の架設工程の一例を示す図。
【図5】第2の実施形態の建築構造物設計方法の動作を
示すフローチャート。
【図6】最急降下法を説明するための図。
【図7】共役法を説明するための図。
【図8】第3の実施形態の建築構造物設計方法の動作を
示すフローチャート。
【図9】第4の実施形態の建築構造物設計方法の動作を
示すフローチャート。
【図10】遺伝的アルゴリズムによる最適手法を説明す
るためのフローチャート。
【図11】合成桁の架設工程の一例を示す図。
【図12】第5の実施形態の建築構造物設計方法の動作
を示すフローチャート。
【図13】第6の実施形態の建築構造物設計方法の動作
を示すフローチャート。
【図14】鋼桁の断面図。
【図15】建築構造物設計装置の内部構成の一例を示す
ブロック図。
【図16】建築構造物設計装置の内部構成の一例を示す
ブロック図。
【図17】建築構造物設計装置の内部構成の一例を示す
ブロック図。
【図18】建築構造物設計装置の内部構成の一例を示す
ブロック図。
【図19】合成桁の架設工程の一例を示す図。
【図20】完成した合成桁を示す図。
【符号の説明】
1 I型鋼 2 上フランジ 3 下フランジ 4 ウェブ 41 鋼桁 42a,42b 端支点 43 中間支点 44a〜44c コンクリート床版 45a〜45e モーメント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/50 680 G06F 17/50 680B

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続合成桁を用いた建築構造物の設計方
    法において、 前記連続合成桁の各架設工程及び最終形状それぞれにつ
    いて、前記連続桁の任意の位置にかかる断面力を演算
    し、 該各架設工程及び最終形状それぞれについて求められた
    前記任意の位置における複数の前記断面力に基づいて、
    前記合成桁及び前記架設工程を設計することを特徴とす
    る建築構造物の設計方法。
  2. 【請求項2】 前記架設工程が最適化処理されることに
    よって、前記架設工程を設計することを特徴とする請求
    項1に記載の建築構造物の設計方法。
  3. 【請求項3】 前記合成桁の架設工程において、鋼桁に
    コンクリート床版が打設される前に前記鋼桁がジャッキ
    アップされるジャッキ操作量と、ジャッキアップされた
    前記鋼桁がジャッキダウンされるジャッキ操作量とが最
    適化処理されることによって、設定されることを特徴と
    する請求項2に記載の建築構造物の設計方法。
  4. 【請求項4】 前記合成桁の架設工程において、鋼桁に
    打設されるコンクリート床版の大きさが最適化処理され
    ることによって、設定されることを特徴とする請求項2
    又は請求項3に記載の建築構造物の設計方法。
  5. 【請求項5】 前記合成桁の架設工程において、鋼桁に
    打設されるコンクリート床版の打設順序が最適化処理さ
    れることによって、設定されることを特徴とする請求項
    2〜請求項4のいずれかに記載の建築構造物の設計方
    法。
  6. 【請求項6】 前記合成桁の架設工程において、鋼桁に
    コンクリート床版が打設される前に前記鋼桁がジャッキ
    アップされるジャッキ操作量と、ジャッキアップされた
    前記鋼桁がジャッキダウンされるジャッキ操作量と、前
    記コンクリート床版の大きさと、前記コンクリート床版
    の打設順序とが、最適化処理されることによって設定さ
    れ、 前記コンクリート床版の打設順序が設定された後、前記
    ジャッキ操作量及び前記コンクリート床版の大きさが設
    定されることを特徴とする請求項2に記載の建築構造物
    の設計方法。
  7. 【請求項7】 前記合成桁の架設工程において、鋼桁に
    コンクリート床版が打設される前に前記鋼桁がジャッキ
    アップされるジャッキ操作量と、ジャッキアップされた
    前記鋼桁がジャッキダウンされるジャッキ操作量と、前
    記コンクリート床版の大きさと、前記コンクリート床版
    の打設順序とが、最適化処理されることによって設定さ
    れ、 まず、前記コンクリート床版の打設順序が設定され、次
    に、前記コンクリート床版の大きさが設定された後、前
    記ジャッキ操作量が設定されることを特徴とする請求項
    2に記載の建築構造物の設計方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜請求項7のいずれかの建築構
    造物の設計方法が格納されることを特徴とする記録媒
    体。
  9. 【請求項9】 請求項1〜請求項7のいずれかの建築構
    造物の設計方法が、通信回線を介して提供されることを
    特徴とする建築構造物の設計方法の提供方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜請求項7のいずれかの建築
    構造物の設計方法が用いられることを特徴とする建築構
    造物設計装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020057266A (ja) * 2018-10-03 2020-04-09 日立造船株式会社 架設工程提示装置、架設工程提示プログラムおよび記録媒体
US20220198095A1 (en) * 2020-12-18 2022-06-23 Autodesk, Inc. Techniques for automatically designing frame systems associated with buildings

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