JP2002019277A - インクジェット用被記録材 - Google Patents
インクジェット用被記録材Info
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- JP2002019277A JP2002019277A JP2000210891A JP2000210891A JP2002019277A JP 2002019277 A JP2002019277 A JP 2002019277A JP 2000210891 A JP2000210891 A JP 2000210891A JP 2000210891 A JP2000210891 A JP 2000210891A JP 2002019277 A JP2002019277 A JP 2002019277A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 シート状の被記録材から成形することは困難
な大きさ、形、表面形状を有する印刷物を得ることがで
き、プライマー塗布等の前処理が不要であり、直接顔料
インクジェットプリンターにより印刷を施すことができ
る、立体的形状を有するインクジェット用被記録材を提
供する。 【解決手段】 基材の表面にインクジェットインク用塗
工材料からなるインク受容層が形成されてなるインクジ
ェット用被記録材であって、前記インクジェットインク
用塗工材料は、分子中に少なくとも1個のシラノール基
を有する非水溶性ポリウレタンを含有する水系接着剤と
無機質粉体とからなり、前記基材は、立体的形状を有す
るインクジェット用被記録材。
な大きさ、形、表面形状を有する印刷物を得ることがで
き、プライマー塗布等の前処理が不要であり、直接顔料
インクジェットプリンターにより印刷を施すことができ
る、立体的形状を有するインクジェット用被記録材を提
供する。 【解決手段】 基材の表面にインクジェットインク用塗
工材料からなるインク受容層が形成されてなるインクジ
ェット用被記録材であって、前記インクジェットインク
用塗工材料は、分子中に少なくとも1個のシラノール基
を有する非水溶性ポリウレタンを含有する水系接着剤と
無機質粉体とからなり、前記基材は、立体的形状を有す
るインクジェット用被記録材。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート状の被記録
材から成形することは困難な大きさ、形、表面形状を有
する印刷物を得ることができ、プライマー塗布等の前処
理が不要な、3次元形状を有するインクジェット用被記
録材に関する。
材から成形することは困難な大きさ、形、表面形状を有
する印刷物を得ることができ、プライマー塗布等の前処
理が不要な、3次元形状を有するインクジェット用被記
録材に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録法は、ノズルからイ
ンクを噴射して被記録体に付着させて記録する方式であ
る。近年、電子スチルカメラやコンピュータの普及とと
もに、それらの画像を紙面等に記録するための技術が急
速に発達したが、なかでもインクジェット方式は、フル
カラー化が容易であり、印字騒音が低いこともあって近
年急速に発達しつつある。
ンクを噴射して被記録体に付着させて記録する方式であ
る。近年、電子スチルカメラやコンピュータの普及とと
もに、それらの画像を紙面等に記録するための技術が急
速に発達したが、なかでもインクジェット方式は、フル
カラー化が容易であり、印字騒音が低いこともあって近
年急速に発達しつつある。
【0003】インクジェット方式に用いられる水性イン
クは、着色剤として顔料や染料又はその両者を用い、分
散剤が水溶性であるインクであり、イエロー、シアン、
マゼンタ、ブラックの4色のインクの重なりで目的の色
を表現するものである。
クは、着色剤として顔料や染料又はその両者を用い、分
散剤が水溶性であるインクであり、イエロー、シアン、
マゼンタ、ブラックの4色のインクの重なりで目的の色
を表現するものである。
【0004】従来、顔料インクは、染料インクと比較し
て耐候性に優れるので、屋外用途に最も適した材料とし
て看板等に用いられてきた。顔料インクは、染料インク
とは異なり、顔料成分がインク受容層表面に残るので、
顔料インクを用いる場合は、受容層表面に顔料をトラッ
プさせる為の多孔質構造が必要である。これまで塗工液
に使用されてきたバインダー樹脂は、基材との接着性が
よくないので、基材にプライマー処理、コロナ処理等を
行い接着性を向上させてきた。
て耐候性に優れるので、屋外用途に最も適した材料とし
て看板等に用いられてきた。顔料インクは、染料インク
とは異なり、顔料成分がインク受容層表面に残るので、
顔料インクを用いる場合は、受容層表面に顔料をトラッ
プさせる為の多孔質構造が必要である。これまで塗工液
に使用されてきたバインダー樹脂は、基材との接着性が
よくないので、基材にプライマー処理、コロナ処理等を
行い接着性を向上させてきた。
【0005】インクジェット用被記録材としては、一般
に、紙、フィルム等のシート状の基材に加工を施したも
のが用いられている。近年、3次元形状を有する印刷物
に対する要求が高まってきているが、シート状のインク
ジェット用被記録材に印刷してから3次元形状に成形す
るのは困難である場合が多い。このため、直接顔料イン
クジェットプリンターにより印刷を施すことができる3
次元形状を有する被記録材が求められていた。
に、紙、フィルム等のシート状の基材に加工を施したも
のが用いられている。近年、3次元形状を有する印刷物
に対する要求が高まってきているが、シート状のインク
ジェット用被記録材に印刷してから3次元形状に成形す
るのは困難である場合が多い。このため、直接顔料イン
クジェットプリンターにより印刷を施すことができる3
次元形状を有する被記録材が求められていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記現状に
鑑み、シート状の被記録材から成形することは困難な大
きさ、形、表面形状を有する印刷物を得ることができ、
プライマー塗布等の前処理が不要であり、直接顔料イン
クジェットプリンターにより印刷を施すことができる、
立体的形状を有するインクジェット用被記録材を提供す
ることを目的とするものである。
鑑み、シート状の被記録材から成形することは困難な大
きさ、形、表面形状を有する印刷物を得ることができ、
プライマー塗布等の前処理が不要であり、直接顔料イン
クジェットプリンターにより印刷を施すことができる、
立体的形状を有するインクジェット用被記録材を提供す
ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材の表面に
インクジェットインク用塗工材料からなるインク受容層
が形成されてなるインクジェット用被記録材であって、
前記インクジェットインク用塗工材料は、分子中に少な
くとも1個のシラノール基を有する非水溶性ポリウレタ
ンを含有する水系接着剤と無機質粉体とからなり、前記
基材は、立体的形状を有するインクジェット用被記録材
である。以下に詳細に説明する。
インクジェットインク用塗工材料からなるインク受容層
が形成されてなるインクジェット用被記録材であって、
前記インクジェットインク用塗工材料は、分子中に少な
くとも1個のシラノール基を有する非水溶性ポリウレタ
ンを含有する水系接着剤と無機質粉体とからなり、前記
基材は、立体的形状を有するインクジェット用被記録材
である。以下に詳細に説明する。
【0008】本発明で用いるインクジェットインク用塗
工材料(以下、塗工液ともいう)は、バインダー樹脂と
して分子中に少なくとも1個のシラノール基を有する非
水溶性ポリウレタンを含有する水系接着剤を含むもので
ある。上記シラノール基は、接着性のある反応基なの
で、分子中に少なくとも1個のシラノール基を有する非
水溶性ポリウレタンを用いることにより、得られる塗工
液は、基材との接着力に優れたものとなる。このため、
上記塗工液は、基材上にインク受容層として塗工する際
に、プライマーを必要としない。
工材料(以下、塗工液ともいう)は、バインダー樹脂と
して分子中に少なくとも1個のシラノール基を有する非
水溶性ポリウレタンを含有する水系接着剤を含むもので
ある。上記シラノール基は、接着性のある反応基なの
で、分子中に少なくとも1個のシラノール基を有する非
水溶性ポリウレタンを用いることにより、得られる塗工
液は、基材との接着力に優れたものとなる。このため、
上記塗工液は、基材上にインク受容層として塗工する際
に、プライマーを必要としない。
【0009】また、上記塗工液は、上記シラノール基を
有することにより顔料との接着性も良好であり、上記塗
工液を用いてインク受容層を形成し、常温乾燥後、接着
性を有する未反応のシラノール基が存在している状態に
て顔料インクにより印画を行い顔料インクを付着させる
と、従来のインク受容層に見られるような多孔質構造が
なくても1液にて顔料インクとの接着性が良い良好な印
画を行うことができる。更に、インク付着後、熱をかけ
て乾燥、硬化させることにより上記シラノール基を縮合
させると、得られる画像及びインク受容層に耐水性及び
耐摩擦性を付与することができる。
有することにより顔料との接着性も良好であり、上記塗
工液を用いてインク受容層を形成し、常温乾燥後、接着
性を有する未反応のシラノール基が存在している状態に
て顔料インクにより印画を行い顔料インクを付着させる
と、従来のインク受容層に見られるような多孔質構造が
なくても1液にて顔料インクとの接着性が良い良好な印
画を行うことができる。更に、インク付着後、熱をかけ
て乾燥、硬化させることにより上記シラノール基を縮合
させると、得られる画像及びインク受容層に耐水性及び
耐摩擦性を付与することができる。
【0010】上記水系接着剤のバインダー樹脂は、上記
分子中に少なくとも1個のシラノール基を有する非水溶
性ポリウレタンのみであってもよく、上記分子中に少な
くとも1個のシラノール基を有する非水溶性ポリウレタ
ンとシラノール基を有さない非水溶性ポリウレタンとの
混合物であってもよいが、上記分子中に少なくとも1個
のシラノール基を有する非水溶性ポリウレタンの含有量
は、上記塗工液中50重量%以上が好ましい。50重量
%未満であると、得られる塗工液は、基材及び顔料イン
クとの接着性が低下することがある。より好ましくは、
80重量%以上である。
分子中に少なくとも1個のシラノール基を有する非水溶
性ポリウレタンのみであってもよく、上記分子中に少な
くとも1個のシラノール基を有する非水溶性ポリウレタ
ンとシラノール基を有さない非水溶性ポリウレタンとの
混合物であってもよいが、上記分子中に少なくとも1個
のシラノール基を有する非水溶性ポリウレタンの含有量
は、上記塗工液中50重量%以上が好ましい。50重量
%未満であると、得られる塗工液は、基材及び顔料イン
クとの接着性が低下することがある。より好ましくは、
80重量%以上である。
【0011】上記塗工液に用いられる非水溶性ポリウレ
タンは、無黄変タイプであることが好ましい。無黄変タ
イプの非水溶性ポリウレタンを用いることにより、得ら
れる塗工液は、耐光性が良好となり、塗膜後も透明性が
保たれるので、屋外の用途にも好適に用いられる。
タンは、無黄変タイプであることが好ましい。無黄変タ
イプの非水溶性ポリウレタンを用いることにより、得ら
れる塗工液は、耐光性が良好となり、塗膜後も透明性が
保たれるので、屋外の用途にも好適に用いられる。
【0012】上記無黄変タイプの非水溶性ポリウレタン
としては、例えば、ポリオールと無黄変タイプの脂肪族
ポリイソシアネートとの反応物等を挙げることができ
る。上記ポリオールとしては特に限定されず、例えば、
エーテル、エステル、ポリカーボネート系ポリオール等
を挙げることができる。具体例としては、例えば、ポリ
エステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリエ
ーテルエステルポリオール、ポリエステルアミドポリオ
ール、アクリルポリオール、ポリカーボネートポリオー
ル、ポリヒドロキシアルカン、ひまし油、ポリウレタン
ポリオール等を挙げることができる。これらは単独で用
いられてもよく、2種類以上が併用されてもよい。
としては、例えば、ポリオールと無黄変タイプの脂肪族
ポリイソシアネートとの反応物等を挙げることができ
る。上記ポリオールとしては特に限定されず、例えば、
エーテル、エステル、ポリカーボネート系ポリオール等
を挙げることができる。具体例としては、例えば、ポリ
エステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリエ
ーテルエステルポリオール、ポリエステルアミドポリオ
ール、アクリルポリオール、ポリカーボネートポリオー
ル、ポリヒドロキシアルカン、ひまし油、ポリウレタン
ポリオール等を挙げることができる。これらは単独で用
いられてもよく、2種類以上が併用されてもよい。
【0013】上記無黄変タイプの脂肪族ポリイソシアネ
ートとしては特に限定されず、例えば、ヘキサメチレン
ジイソシアネート(HDI)、イソホロンジイソシアネ
ート(IPDI)、水素化4,4’−ジフェニルメタン
ジイソシアネート(H−MDI)、水素化トリレンジイ
ソシアネート(H−TDI)、リジンジイソシアネー
ト、イソプロピリデンビス(4−シクロヘキシルイソシ
アネート)等を挙げることができる。これらは単独で用
いられてもよく、2種類以上が併用されてもよい。
ートとしては特に限定されず、例えば、ヘキサメチレン
ジイソシアネート(HDI)、イソホロンジイソシアネ
ート(IPDI)、水素化4,4’−ジフェニルメタン
ジイソシアネート(H−MDI)、水素化トリレンジイ
ソシアネート(H−TDI)、リジンジイソシアネー
ト、イソプロピリデンビス(4−シクロヘキシルイソシ
アネート)等を挙げることができる。これらは単独で用
いられてもよく、2種類以上が併用されてもよい。
【0014】上記塗工液は、上記非水溶性ポリウレタン
に加えて、無機質粉体を含有する。上記無機質粉体は非
水溶性ポリウレタンによる吸水を補助又は促進し、これ
により、インクの乾燥性及びインクの定着性を向上させ
る。このため、上記塗工液は、吸収性が良好となり、ま
た、耐光性及び耐水性、耐摩擦性にも優れる。上記無機
質粉体としては、例えば、湿式シリカや乾式シリカ等の
シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム等の無機微粒子を挙
げることができる。これらは、単独で用いられてもよ
く、2種以上が併用されてもよい。
に加えて、無機質粉体を含有する。上記無機質粉体は非
水溶性ポリウレタンによる吸水を補助又は促進し、これ
により、インクの乾燥性及びインクの定着性を向上させ
る。このため、上記塗工液は、吸収性が良好となり、ま
た、耐光性及び耐水性、耐摩擦性にも優れる。上記無機
質粉体としては、例えば、湿式シリカや乾式シリカ等の
シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム等の無機微粒子を挙
げることができる。これらは、単独で用いられてもよ
く、2種以上が併用されてもよい。
【0015】上記無機質粉体の配合量は、上記非水溶性
ポリウレタンの固形分100重量部に対して、50〜2
00重量部であることが好ましい。50重量部未満であ
ると、吸水能力が足りないので、乾燥性が低下し、また
インクがにじみやすい。200重量部を超えると分散性
が悪くなり基材との密着性が悪くなる。
ポリウレタンの固形分100重量部に対して、50〜2
00重量部であることが好ましい。50重量部未満であ
ると、吸水能力が足りないので、乾燥性が低下し、また
インクがにじみやすい。200重量部を超えると分散性
が悪くなり基材との密着性が悪くなる。
【0016】上記塗工液は、必要に応じてカチオン成分
を含有してもよい。なお、本明細書中、上記カチオン成
分とは、カチオン性基を有する化合物を意味する。一般
に、インクはアニオン性を示すので、塗工液にカチオン
成分が含まれていることにより、インク受容層へのイン
クの吸着、定着性が向上する。上記カチオン成分として
は特に限定されず、例えば、アミン系材料、ポリアリル
アミン等を挙げることができる。これらは単独で用いら
れてもよく、2種類以上が併用されてもよい。上記カチ
オン成分の配合量としては、得られる塗工液が黄変しな
い程度であれば特に限定されない。
を含有してもよい。なお、本明細書中、上記カチオン成
分とは、カチオン性基を有する化合物を意味する。一般
に、インクはアニオン性を示すので、塗工液にカチオン
成分が含まれていることにより、インク受容層へのイン
クの吸着、定着性が向上する。上記カチオン成分として
は特に限定されず、例えば、アミン系材料、ポリアリル
アミン等を挙げることができる。これらは単独で用いら
れてもよく、2種類以上が併用されてもよい。上記カチ
オン成分の配合量としては、得られる塗工液が黄変しな
い程度であれば特に限定されない。
【0017】上記塗工液は、更に、必要に応じて保湿剤
を含有してもよい。上記塗工液をスプレーコーティング
する場合、スプレーのノズルの先が乾燥し直ちにつまっ
てしまうことがあるが、保湿剤等を配合することにより
乾燥速度を落とすことができる。上記保湿剤としては、
グリコール及びジエチレングリコールモノアルキルエー
テルを挙げることができる。
を含有してもよい。上記塗工液をスプレーコーティング
する場合、スプレーのノズルの先が乾燥し直ちにつまっ
てしまうことがあるが、保湿剤等を配合することにより
乾燥速度を落とすことができる。上記保湿剤としては、
グリコール及びジエチレングリコールモノアルキルエー
テルを挙げることができる。
【0018】上記グリコールとしては、炭素数2〜8で
あるものが好ましく、例えば、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、トリメチレングリコール、テトラ
メチレングリコール、ヘキシレングリコール等を挙げる
ことができる。
あるものが好ましく、例えば、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、トリメチレングリコール、テトラ
メチレングリコール、ヘキシレングリコール等を挙げる
ことができる。
【0019】上記エチレングリコールモノアルキルエー
テルとしては、炭素数1〜4のアルキル基を有するもの
が好ましく、例えば、ジエチレングリコールモノメチル
エーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、
ジエチレングリコールモノプロピルエーテル又はジエチ
レングリコールモノブチルエーテル等を挙げることがで
きる。
テルとしては、炭素数1〜4のアルキル基を有するもの
が好ましく、例えば、ジエチレングリコールモノメチル
エーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、
ジエチレングリコールモノプロピルエーテル又はジエチ
レングリコールモノブチルエーテル等を挙げることがで
きる。
【0020】上記保湿剤の配合量としては、非水溶性ポ
リウレタンの固形分100重量部に対して、30〜35
0重量部であることが好ましい。30重量部未満である
と、塗工液を基材上にスプレーコーティングした際に、
乾燥速度が変わらずスプレーのノズルがつまってしまう
ことがある。350重量部を超えると、塗工液を基材上
にスプレーコーティングした際に塗工液の乾燥が遅すぎ
て、通常の乾燥手段では形成されるインク受容層の表面
がべたつき、インク受容層としての機能が損なわれてし
まうことがある。
リウレタンの固形分100重量部に対して、30〜35
0重量部であることが好ましい。30重量部未満である
と、塗工液を基材上にスプレーコーティングした際に、
乾燥速度が変わらずスプレーのノズルがつまってしまう
ことがある。350重量部を超えると、塗工液を基材上
にスプレーコーティングした際に塗工液の乾燥が遅すぎ
て、通常の乾燥手段では形成されるインク受容層の表面
がべたつき、インク受容層としての機能が損なわれてし
まうことがある。
【0021】本発明のインクジェット用被記録材は、立
体的形状を有する基材の表面に上記塗工液からなるイン
ク受容層が形成されてなるものである。上記基材の原料
としては特に限定されず、例えば、紙、熱可塑性樹脂、
熱硬化性樹脂、鉄やアルミ等の金属、木質、繊維質等を
挙げることができる。これらは単独で用いられてもよ
く、2種以上が併用された複合材料であってもよい。上
記基材の形状としては、立体的形状を有するものであれ
ば特に限定されない。上記基材が立体的形状を有するこ
とにより、3次元形状を有するインクジェット用被記録
材を得ることができ、シート状の被記録材から成形する
ことは困難な大きさ、形、表面形状を有する印刷物を得
ることができる。
体的形状を有する基材の表面に上記塗工液からなるイン
ク受容層が形成されてなるものである。上記基材の原料
としては特に限定されず、例えば、紙、熱可塑性樹脂、
熱硬化性樹脂、鉄やアルミ等の金属、木質、繊維質等を
挙げることができる。これらは単独で用いられてもよ
く、2種以上が併用された複合材料であってもよい。上
記基材の形状としては、立体的形状を有するものであれ
ば特に限定されない。上記基材が立体的形状を有するこ
とにより、3次元形状を有するインクジェット用被記録
材を得ることができ、シート状の被記録材から成形する
ことは困難な大きさ、形、表面形状を有する印刷物を得
ることができる。
【0022】上記インク受容層を形成する方法としては
特に限定されず、塗工、スプレーコーティング等を挙げ
ることができるが、上記基材が立体的形状を有するの
で、スプレーコーティングが好ましい。スプレーコーテ
ィングを行う際には、必要に応じて上記塗工液を希釈し
て、適宜粘度を調節してもよい。
特に限定されず、塗工、スプレーコーティング等を挙げ
ることができるが、上記基材が立体的形状を有するの
で、スプレーコーティングが好ましい。スプレーコーテ
ィングを行う際には、必要に応じて上記塗工液を希釈し
て、適宜粘度を調節してもよい。
【0023】上記インク受容層の層厚としては、上記イ
ンク受容層に水性インクを確実に吸収させるために30
μm以上であることが好ましく、より好ましくは40μ
m以上である。上記インク受容層の層厚の上限としては
特に限定されず、上記塗工液を基材に塗工することによ
ってインク受容層を形成する場合は50μm程度とする
ことが塗工作業性の面から有利であるが、通常200μ
m程度である。インク受容層の厚みを確保するために、
必要に応じて、スプレーコーティングを複数回行っても
よい。
ンク受容層に水性インクを確実に吸収させるために30
μm以上であることが好ましく、より好ましくは40μ
m以上である。上記インク受容層の層厚の上限としては
特に限定されず、上記塗工液を基材に塗工することによ
ってインク受容層を形成する場合は50μm程度とする
ことが塗工作業性の面から有利であるが、通常200μ
m程度である。インク受容層の厚みを確保するために、
必要に応じて、スプレーコーティングを複数回行っても
よい。
【0024】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0025】[インクジェット用被記録材の作製] (実施例1)シラノール基を持った無黄変タイプの非水
溶性ポリウレタン(タケラック XW−77−X25;
武田薬品工業社製、固形分30%)を用いて、このポリ
ウレタンの固形分100重量部に対して、シリカ(カー
プレックス BS−304F;シオノギ製薬社製)を1
00重量部添加し、混合攪拌することにより塗工液を調
製した。更にスプレーに適した粘度になるまで水で希釈
して、スプレーコーティングに供した。基材としては、
表面に凹凸のある厚さ2mmの塩化ビニル樹脂を用い
た。得られた塗工液を基材表面にスプレーコーティング
し、乾燥させることによって厚さ40μmのインク受容
層を形成し、インクジェット用被記録材を得た。
溶性ポリウレタン(タケラック XW−77−X25;
武田薬品工業社製、固形分30%)を用いて、このポリ
ウレタンの固形分100重量部に対して、シリカ(カー
プレックス BS−304F;シオノギ製薬社製)を1
00重量部添加し、混合攪拌することにより塗工液を調
製した。更にスプレーに適した粘度になるまで水で希釈
して、スプレーコーティングに供した。基材としては、
表面に凹凸のある厚さ2mmの塩化ビニル樹脂を用い
た。得られた塗工液を基材表面にスプレーコーティング
し、乾燥させることによって厚さ40μmのインク受容
層を形成し、インクジェット用被記録材を得た。
【0026】(実施例2)基材として表面に凹凸のある
厚さ2mmのアルミ板を用いた以外は、実施例1と同様
にしてインクジェット用被記録材を得た。
厚さ2mmのアルミ板を用いた以外は、実施例1と同様
にしてインクジェット用被記録材を得た。
【0027】(比較例1)非水溶性ポリウレタンとして
シラノール基を含まないもののみを用いた以外は、実施
例1と同様にしてインクジェット用被記録材を得た。
シラノール基を含まないもののみを用いた以外は、実施
例1と同様にしてインクジェット用被記録材を得た。
【0028】(比較例2)シリカを除いたこと以外は、
実施例1と同様にしてインクジェット用被記録材を得
た。
実施例1と同様にしてインクジェット用被記録材を得
た。
【0029】[評価]得られたインクジェット用被記録
材に対して下記の各種評価を行った。結果は表1に示し
た。 (印字評価)各色(イエロー、マゼンダ、シアン、ブラ
ック)の顔料インクで文字を印画し、インクの滲みがあ
るか否かを目視により判定した。プリンターとしてはミ
マキエンジニアリング社製顔料インクジェットプリンタ
ー(JV−1300型)を用いた。
材に対して下記の各種評価を行った。結果は表1に示し
た。 (印字評価)各色(イエロー、マゼンダ、シアン、ブラ
ック)の顔料インクで文字を印画し、インクの滲みがあ
るか否かを目視により判定した。プリンターとしてはミ
マキエンジニアリング社製顔料インクジェットプリンタ
ー(JV−1300型)を用いた。
【0030】(密着性評価)インク受容層をカッターに
て碁盤目状(1mm角)に切り、セロテープを貼り付
け、急激に引き剥がした。剥がれなければ良好とし、剥
がれが生ずる場合は、未接着とした。
て碁盤目状(1mm角)に切り、セロテープを貼り付
け、急激に引き剥がした。剥がれなければ良好とし、剥
がれが生ずる場合は、未接着とした。
【0031】(耐水性評価)印画後、水中に3時間放置
し、インクの流れがないかを、目視により判定し、以下
のように評価した。 ×;インクが流れた ○;インクが流れなかった
し、インクの流れがないかを、目視により判定し、以下
のように評価した。 ×;インクが流れた ○;インクが流れなかった
【0032】(耐摩擦性評価)印画後、水中に3時間放
置し、水中で指で擦り、インクの剥がれがないかを、目
視により判定し、以下のように評価した。 ×;インクが剥がれた ○;インクが剥がれなかった
置し、水中で指で擦り、インクの剥がれがないかを、目
視により判定し、以下のように評価した。 ×;インクが剥がれた ○;インクが剥がれなかった
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、シート状の被記録材か
ら成形することは困難な大きさ、形、表面形状を有する
印刷物を得ることができ、プライマー等の表面処理なし
に作製でき、顔料インクの付着が良好で、耐水性及び耐
摩擦性を併せ持つ、立体的形状を有するインクジェット
用被記録材を提供することができる。
ら成形することは困難な大きさ、形、表面形状を有する
印刷物を得ることができ、プライマー等の表面処理なし
に作製でき、顔料インクの付着が良好で、耐水性及び耐
摩擦性を併せ持つ、立体的形状を有するインクジェット
用被記録材を提供することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 基材の表面にインクジェットインク用塗
工材料からなるインク受容層が形成されてなるインクジ
ェット用被記録材であって、前記インクジェットインク
用塗工材料は、分子中に少なくとも1個のシラノール基
を有する非水溶性ポリウレタンを含有する水系接着剤と
無機質粉体とからなり、前記基材は、立体的形状を有す
ることを特徴とするインクジェット用被記録材。 - 【請求項2】 非水溶性ポリウレタンは、無黄変タイプ
であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット
用被記録材。 - 【請求項3】 無機質粉体は、シリカ、アルミナ、及
び、炭酸カルシウムからなる群より選ばれる少なくとも
1種の無機微粒子であることを特徴とする請求項1又は
2記載のインクジェット用被記録材。 - 【請求項4】 基材は、紙、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹
脂、金属、木質、及び、繊維質からなる群より選ばれる
少なくとも1種からなることを特徴とする請求項1、2
又は3記載のインクジェット用被記録材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000210891A JP2002019277A (ja) | 2000-07-12 | 2000-07-12 | インクジェット用被記録材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000210891A JP2002019277A (ja) | 2000-07-12 | 2000-07-12 | インクジェット用被記録材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002019277A true JP2002019277A (ja) | 2002-01-23 |
Family
ID=18707089
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000210891A Pending JP2002019277A (ja) | 2000-07-12 | 2000-07-12 | インクジェット用被記録材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002019277A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005521578A (ja) * | 2002-04-03 | 2005-07-21 | マソナイト・コーポレイション | 製品上に画像を形成する方法及び装置及び印刷製品 |
CN102673206A (zh) * | 2007-08-20 | 2012-09-19 | 摩尔·华莱士北美公司 | 适合喷射印刷的基于纳米粒子的组合物及其方法 |
-
2000
- 2000-07-12 JP JP2000210891A patent/JP2002019277A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005521578A (ja) * | 2002-04-03 | 2005-07-21 | マソナイト・コーポレイション | 製品上に画像を形成する方法及び装置及び印刷製品 |
CN102673206A (zh) * | 2007-08-20 | 2012-09-19 | 摩尔·华莱士北美公司 | 适合喷射印刷的基于纳米粒子的组合物及其方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20040322 |