JP2002019274A - インクジェット記録材 - Google Patents

インクジェット記録材

Info

Publication number
JP2002019274A
JP2002019274A JP2000210454A JP2000210454A JP2002019274A JP 2002019274 A JP2002019274 A JP 2002019274A JP 2000210454 A JP2000210454 A JP 2000210454A JP 2000210454 A JP2000210454 A JP 2000210454A JP 2002019274 A JP2002019274 A JP 2002019274A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
jet recording
recording material
ink jet
ink
pva
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000210454A
Other languages
English (en)
Inventor
Shintaro Hikasa
慎太郎 日笠
Toshitaka Somemiya
利孝 染宮
Naoki Fujiwara
直樹 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP2000210454A priority Critical patent/JP2002019274A/ja
Publication of JP2002019274A publication Critical patent/JP2002019274A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐光性に優れたインクジェット記録材を提供
する。 【解決手段】 支持基体中またはその表面に、N−ビニ
ルアミド基を有するビニルアルコール系重合体を含有す
るインク吸収層を有することを特徴とするインクジェッ
ト記録材により上記課題が解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水性インクによる
記録に用いられるインクジェット記録材に関する。さら
に詳しくは直射日光(太陽光)あるいは室内光に対する
濃度低下・色調変化がない紙を基材としたインクジェッ
ト被記録材、さらにはOHP(オーバーヘッドプロジェ
クター)等の光学機器により記録画像の透過光を利用し
てスクリーン等へ投影して観察するための画像を記録す
るのに好適なインクジェット記録材に関する。
【0002】
【従来の技術】記録液(水性インク)を使用して記録す
る方法としては、例えば、万年筆、水性ボールペン、水
性サインペン、セラミックペン、蛍光ペンや、これらを
利用したペンプロッター等がある。最近では記録材にイ
ンクの小滴を付着させて記録を行うインクジェット記録
方式が挙げられる。
【0003】インクジェット記録方式は騒音が少ないこ
と、カラー化が容易であること、高速記録が可能である
こと等の理由から、ファクシミリ、各種プリンター等へ
の応用が進められている。従来、インクジェット記録方
式に使用される記録材としては通常の紙が使用されてき
た。しかし、記録の高速化あるいは多色化などインクジ
ェット記録機の性能向上に伴い、インクジェット用記録
基材に対してもより高度な特性が要求されてきている。
すなわち、第1にインクの吸収速度が大きいこと、第2
にインクドットの径が必要以上に大きくならないこと、
第3にインクドットの形状が真円に近いこと、第4に取
扱性、保存性が良好なこと等である。これらの要求を満
たすため、インク吸収性材料として沈降タイプまたはゲ
ルタイプの塗工性非晶シリカ、バインダーとしてビニル
アルコール系重合体、染料インクの場合にはインク定着
剤としてポリカチオン樹脂を用いる等の種々の検討がな
されている。しかしながら、保存安定性に関しては水性
インクを使用して記録用基材上に形成した文字・画像等
は顔料系のインクによる印刷物や銀塩写真に比べ、耐水
性、耐湿性(高温高湿下に放置しても変色・退色しな
い)、室内保存性や直射日光に対する耐光性の観点から
見ると問題点があるのが現状である。
【0004】これら画像の劣化原因としては、インクの
空気中の酸素による酸化劣化、紫外線照射による構造変
化等の原因が考えられ、これまで紫外線吸収剤の添加に
よる改善が試みられている。例えば、特開昭54−68
303号公報、同54−85804号公報及び同56−
18151号公報には、インク液中へ紫外線吸収剤を添
加した例が開示されている。しかしながら、これらの紫
外線吸収剤はインクの噴射安定性を低下させたり、微量
添加では効果が少ないという問題がある。また、別の解
決策として、インクジェット記録材の方にベンゾフェノ
ン系、ベンゾトリアゾール系などの紫外線吸収剤を含有
させることが特開昭57−74192号公報、同57−
74193号公報、同57−87988号公報及び同6
1−146591号公報で提案されているが、水への溶
解度が低いため充分な紫外線吸収の効果を出しにくく、
また乳化して用いた場合等には乳化剤の影響で効果が充
分に発揮できないという問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、優れ
た耐光性を有するインクジェット記録材を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決すべく鋭意検討した結果、支持基体中またはその
表面に、N−ビニルアミド基を有するビニルアルコール
系重合体を含有するインク吸収層を有することを特徴と
するインクジェット記録材が上記のような優れた耐光性
を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明についてさらに詳し
く説明する。本発明のインクジェット記録材に用いるビ
ニルアルコール系重合体(以下、PVA系重合体と略す
る)は、N−ビニルアミド基を含有するインク吸収層を
有することが必須である。PVA系重合体にN−ビニル
アミド基を含有させる方法としては、ビニルエステルと
N−ビニルアミド単量体の共重合を行い、得られたビニ
ルエステル系重合体を加水分解したり、PVA系重合体
にN−ビニルアミド系重合体を配合する等の方法があ
る。N−ビニルアミド基の含有量について特に制限はな
いが、PVA系重合体に対するN−ビニルアミド基の共
重合比または配合比が0.1〜50重量%であることが
好ましく、0.2〜20重量%がより好ましく、0.5
〜10重量%がさらに好ましい。 N−ビニルアミド基
の含有量が0.1重量%未満の場合には、十分な耐光性
の向上が発現しない場合がある。また、50重量%を超
えて含有させても、それ以上の耐光性の向上はみられ
ず、かえってコストが高くなる。
【0008】N−ビニルアミド基としては、 N−ビニ
ルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−メチル
−N−ビニルホルムアミド、 N−メチル−N−ビニル
アセトアミド、ビニルピロリドン等が挙げられるが、本
発明の目的とするインクジェット記録材を得る点で N
−ビニルアセトアミドが好ましい。
【0009】PVA系重合体に配合するN−ビニルアミ
ド系重合体の重量平均分子量は、400〜100000
が好ましく、500〜80000がより好ましく、60
0〜50000がさらに好ましい。 N−ビニルアミド
系重合体の重量平均分子量が100000を超える場合
にはPVA系重合体との相溶性が大きく低下する傾向が
あるため好ましくなく、重量平均分子量が400未満で
は工業的に合成することが困難である。
【0010】PVA系重合体はビニルエステルを重合し
た後、得られたビニルエステル系重合体を加水分解する
ことなどにより得られる。ここでビニルエステルとして
は、例えば、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビ
ニル、ピバリン酸ビニルなどが挙げられるが、工業的に
は酢酸ビニルを用いるのが好ましい。該重合を行うにあ
たっては、塊状重合法、溶液重合法、懸濁重合法、乳化
重合法などの公知の方法を採用することができる。その
中でも、無溶媒あるいはアルコールなどの溶媒中で重合
する塊状重合法や溶液重合法が通常採用され、高重合度
のものを得る場合には、乳化重合法が採用される。溶液
重合時に溶媒として使用されるアルコールとしては、メ
チルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコー
ルなどの低級アルコールが挙げられる。重合に使用され
る開始剤としては、例えば、α,α'−アゾビスイソブチ
ロニトリル、2,2'−アゾビス(2,4−ジメチルバレ
ロニトリル)、2,2'−アゾビス(4−メトキシ−2,
4−ジメチルバレロニトリル)、過酸化ベンゾイル、n
−プロピルパーオキシカーボネートなどのアゾ系開始剤
または過酸化物系開始剤などの公知の開始剤が挙げられ
る。重合温度については特に制限はないが、−30〜1
50℃の範囲が適当である。
【0011】本発明のインクジェット記録材に用いるP
VA系重合体は、本発明の趣旨を損なわない範囲であれ
ば、他の単量体単位を含有していてもよい。このような
単位としては、例えばエチレン、プロピレン、1−ブテ
ン、1−ヘキセン等のα−オレフィン、アクリル酸、メ
タクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン酸、フ
マル酸等の不飽和酸類またはその塩、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アク
リル酸i−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル
酸i−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸2−
エチルヘキシル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オク
タデシル等のアクリル酸エステル類、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、
メタクリル酸i−プロピル、メタクリル酸n−ブチル、
メタクリル酸i−ブチル、メタクリル酸t−ブチル、メ
タクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ドデシ
ル、メタクリル酸オクタデシル等のメタクリル酸エステ
ル類、アクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N
−エチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルア
ミド、ジアセトンアクリルアミド、アクリルアミドプロ
パンスルホン酸およびその塩、アクリルアミドプロピル
ジメチルアミンおよびその塩またはその4級塩、N−メ
チロールアクリルアミドおよびその誘導体等のアクリル
アミド誘導体、メタクリルアミド、N−メチルメタクリ
ルアミド、N−エチルメタクリルアミド、メタクリルア
ミドプロパンスルホン酸およびその塩、メタクリルアミ
ドプロピルジメチルアミンおよびその塩またはその4級
塩、N−メチロールメタクリルアミドおよびその誘導体
等のメタクリルアミド誘導体、n−ブチルビニルエーテ
ル、i−ブチルビニルエーテル、t−ブチルビニルエー
テル、ドデシルビニルエーテル等のビニルエーテル類、
エチレングリコールビニルエーテル、1,3−プロパン
ジオールビニルエーテル、1,4−ブタンジオールビニ
ルエーテル等のヒドロキシ基含有のビニルエーテル類、
アリルアセテート、プロピルアリルエーテル、ブチルア
リルエーテル、ヘキシルアリルエーテル等のアリルエー
テル類、オキシアルキレン基を有する単量体、ビニルト
リメトキシシラン等のビニルシリル類、酢酸イソプルペ
ニル、3−ブテン−1−オール、4−ペンテン−1−オ
ール、5−ヘキセン−1−オール、7−オクテン−1−
オール、9−デセン−1−オール、3−メチル−3−ブ
テン−1−オール等のヒドロキシ基含有のα−オレフィ
ン類、エチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、メタア
リルスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロ
パンスルホン酸等に由来するスルホン酸基を有する単量
体、塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ
化ビニリデン等のハロゲン含有単量体を挙げることがで
きるが、これらに限らない。これらの単量体の含有量に
ついては特に制限はなく、得られる重合体が水溶性であ
ればよいが、通常10モル%以下であるのが好ましい。
【0012】本発明に使用するPVA系重合体の粘度平
均重合度(以下,重合度と略記する)は通常50〜10
000であり、100〜8000がより好ましく、10
0〜4000がさらに好ましい。重合度が50未満の場
合には、多孔性シリカ、あるいはコロイダルシリカ等の
フィラーに対するバインダー力が発現されず、皮膜が脆
くなることから、満足なインクジェット記録材が得られ
ないことがある。重合度が10000を超える場合に
は、水性分散液の固形分濃度を高くできなかったり、分
散液の粘度が高くなりすぎて取り扱いが困難になり、均
一な層が得られにくい。
【0013】本発明に用いるPVA系重合体のけん化度
について特に制限はないが、通常50〜99.9モル%
であり、60〜99.7モル%がより好ましく、70〜
99.5モル%がさらに好ましい。けん化度が50モル
%未満になると水溶性もしくは水分散性が低下したり、
塗工時の粘度が不安定化する傾向がみられ、製造条件が
制限される場合がある。
【0014】本発明のインクジェット記録材において
は、PVA系重合体の重合度およびけん化度の異なる2
種類以上を混合して使用しても構わない。
【0015】また、本発明において用いられるPVA系
重合体は単独あるいは他の水溶性または水分散性樹脂と
併用して使用することもできる。併用できる他の水溶性
あるいは水分散性樹脂としては、アルブミン、ゼラチ
ン、カゼイン、でんぷん、カチオン化でん粉、アラビヤ
ゴム、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース
等のセルロース誘導体、ポリアミド樹脂、メラミン樹
脂、ポリ(メタ)アクリルアミド等のノニオン性水溶性
樹脂、CMC、ポリ(メタ)アクリル酸ナトリウム、ア
ニオン変性PVA、アルギン酸ナトリウム、水溶性ポリ
エステル等のアニオン性水溶性樹脂、SBRラテック
ス、NBRラテックス、酢酸ビニル系エマルジョン、エ
チレン/酢酸ビニル共重合体エマルジョン、(メタ)ア
クリルエステル系エマルジョン、塩化ビニル系エマルジ
ョン等の水分散性樹脂等が挙げられるが、これらに制限
されるものではない。
【0016】また、本発明において用いられるPVA系
重合体は、微粒子合成シリカ、コロイダルシリカ、コロ
イダルアルミナ、水酸化アルミニウム、擬ベーマイト、
クレー、タルク、ケイソウ土、ゼオライト、炭酸カルシ
ウム、アルミナ、酸化亜鉛、サチンホワイト、有機顔料
等の充填材と併用して使用することもできるが、これら
に制限されるものではない。
【0017】本発明においてはインクの定着剤としてカ
チオン性樹脂を併用することもきる。カチオン性樹脂
は、水に溶解したとき離解してカチオン性を呈する1級
〜3級アミンまたは4級アンモニウム塩のモノマー、オ
リゴマー、ポリマーであり、好ましくはオリゴマーまた
はポリマーである。具体的には、ジメチルアミン・エピ
クロルヒドリン重縮合体、アクリルアミド・ジアリルア
ミン共重合体、ポリビニルアミン共重合体、ジメチルジ
アリルアンモニウムクロライド共重合体、ポリエチレン
イミン等を例示することが出来るが、これらの例に限定
されるものではない。
【0018】本発明で用いられる支持基体としては、透
明性あるいは不透明性の従来公知の支持基体がいずれも
使用できる。透明性支持基体としては、ポリエステル、
ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタクリレ
ート、酢酸セルロース、ポリカーボネート、ポリイミ
ド、セロハン、セルロイド等のフイルム、シートあるい
は透明性の高い紙等が挙げられる。不透明性支持基体と
しては、一般の紙、顔料コート紙、布、木材、金属板、
合成紙、不透明化処理した合成樹脂系フイルムあるいは
シート等が挙げられる。
【0019】支持基体中および/または表面に、該PV
A系重合体を含有するインク吸収層を形成させる方法と
しては、該PVA系重合体単独水溶液、該PVA系重合
体と他の水溶性または水分散性樹脂、該PVA系重合体
と充填材との混合物水溶液または水分散液をサイズプレ
ス、エアーナイフコーター、ロールコーター、バーコー
ター、ブレードコーター、カーテンコーター、キャスト
コーター等の通常のコーティング方法によって支持基体
中に含浸するか、支持基体の上表面あるいは上表面と下
表面との両表面上にコート層を形成せしめる等の方法が
使用できる。また支持基体が紙である場合には抄紙時に
上記水溶液あるいは水分散液を内添する方法も使用でき
る。
【0020】基材表面にインク吸収層を成形する場合、
主に大量のインクを吸収することを目的とする場合(イ
ンク受理層)と、主に表面の光沢を出すことを目的とす
る場合(光沢層)があるが、本発明のインクジェット記
録材においては、N−ビニルアミド基を有するPVA系
重合体はいずれの層に含まれていても良いし、インク受
理層および光沢層の両方に含まれていても何ら問題はな
い。
【0021】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、実施例中、特に断りのない限り「%」及び「部」
は重量基準を表す。以下の実施例および比較例において
用いたPVA系重合体の重合度、けん化度などの分析値
を表1に示す。
【0022】実施例中の諸物性の評価方法を以下に示
す。 (1)耐光性1(キセノンランプ加速試験) キセノンウェザーメーター(ATLAS社製、Ci−500
0)を使用し、各実施例および各比較例のインクジェッ
ト記録材に対して、ブラックパネル温度65℃、相対湿
度50%、340nm紫外線照射強度0.35W/m2
で90KJ/m2の暴露試験を行った。次いで、分光光度
計(グレタグマクベス社製、GRETAG SPM50)を用い
て、これら記録材のマゼンタの反射濃度を暴露試験の前
後に測定することにより、暴露試験後の反射濃度の残存
率(%)を求めて耐光性を評価した。 (2)耐光性2(蛍光灯加速試験) 蛍光灯加速試験器(ATLAS社製、HPUV)を使用し、
約6W/m2(300〜400nmの紫外線波長域)で
150時間、白色蛍光灯のみの照射により各実施例およ
び各比較例のインクジェット記録材に対する暴露試験を
行った。次いで、分光光度計(グレタグマクベス社製、
GRETAG SPM50)を用いて、これら記録材のマゼンタの
反射濃度を耐光性1のキセノンランプ加速試験と同様に
測定することにより耐光性を評価した。
【0023】実施例1(グロスタイプのインク受理層の
作製) N−ビニルアセトアミドを10モル%共重合し、ビニル
エステル部分のけん化度が99.2モル%、重合度が1
550であるPVAの10%水溶液を作成した。スノー
テックス30(日産化学製)100部に上記のPVA水
溶液30部をゆっくり室温で加えて、PVA系重合体の
コロイダルシリカ分散水溶液を作成した。さらに適当量
の蒸留水を加えて固形濃度20%塗工液を調製した。次
に、厚さ50μmのポリエステルフィルム上に上記のP
VA系塗工液を、乾燥後の塗布量が15g/m2となる
よう手塗り塗布し、熱風乾燥機にて100℃、3分間乾
燥してインクジェット記録材を得た。このシートの評価
結果を表3に示す。
【0024】実施例2および3 N−ビニルアミド単位の種類及び変性量を表1に示した
内容に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、塗
工液を調製し、インクジェット記録材を製造した。その
結果を表3に示す。
【0025】実施例4 ビニルエステル部分のけん化度が99.2モル%、重合
度が1550であるPVAにポリビニルアセトアミド
(重量平均分子量30000)を5%配合した後、該混
合物の10%水溶液を作成した。スノーテックス30
(日産化学製)100部に上記のPVA水溶液10部を
ゆっくり室温で加えた。さらに適当量の蒸留水を加えて
固形濃度20%塗工液を調製した。次に、厚さ50μm
のポリエステルフィルム上に上記のPVA系塗工液を、
乾燥後の塗布量が15g/m2 となるよう手塗り塗布
し、熱風乾燥機にて100℃、3分間乾燥してインクジ
ェット記録材を得た。このシートの評価結果を表3に示
す。
【0026】実施例5 ビニルエステル部分のけん化度が99.6モル%、重合
度が1550であるPVAに、表2に示した内容のN−
ビニルアミド系重合体および配合量に変更したこと以外
は、実施例1と同様にして、塗工液を調製しインクジェ
ット記録材を製造した。その結果を表3に示す。
【0027】実施例6(マットタイプのインク受理層の
作製) N−ビニルアセトアミドを10モル%共重合し、ビニル
エステル部分のけん化度が99.2モル%、重合度が1
550であるPVAの10%水溶液を作成した。ミズカ
シルP−78D(水沢化学株式会社製)100部に水4
00部を加えて十分分散させながら、上記の水溶液20
0部をゆっくり室温で加えて、PVAのシリカ分散塗工
液を調製した。次に、厚さ50μmのポリエステルフィ
ルム上に、上記のPVA塗工液を、乾燥後の塗布量が1
5g/m2 となるよう手塗り塗布し、熱風乾燥機にて1
00℃、3分間乾燥してインクジェット記録材を得た。
このシートの評価結果を表2に示す。
【0028】比較例1 PVA系重合体を表1に示すように変更したこと以外
は、実施例1と同様にして、塗工液を調製し、記録材を
製造した。その結果を表3に示す。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】表3の結果から明らかなように、本発明の
インクジェット記録材は優れた耐光性を示すことがわか
る。本発明のインクジェット記録材が耐光性に優れる理
由については、十分解明されているわけではないが、紫
外線や酸素ラジカルを吸収する効果があるものと推定さ
れる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、優れた耐光性を有する
インクジェット記録材が得られる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持基体中またはその表面に、N−ビニル
    アミド基を有するビニルアルコール系重合体を含有する
    インク吸収層を有することを特徴とするインクジェット
    記録材。
  2. 【請求項2】 N−ビニルアミド基がN−ビニルアセト
    アミドである請求項1に記載のインクジェット記録材。
JP2000210454A 2000-07-11 2000-07-11 インクジェット記録材 Pending JP2002019274A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000210454A JP2002019274A (ja) 2000-07-11 2000-07-11 インクジェット記録材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000210454A JP2002019274A (ja) 2000-07-11 2000-07-11 インクジェット記録材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002019274A true JP2002019274A (ja) 2002-01-23

Family

ID=18706725

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000210454A Pending JP2002019274A (ja) 2000-07-11 2000-07-11 インクジェット記録材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002019274A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9671367B2 (en) 2003-05-15 2017-06-06 Applied Biosystems, Llc Poly and copoly(N-vinylamide)s and their use in capillary electrophoresis

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9671367B2 (en) 2003-05-15 2017-06-06 Applied Biosystems, Llc Poly and copoly(N-vinylamide)s and their use in capillary electrophoresis
US10551345B2 (en) 2003-05-15 2020-02-04 Applied Biosystems, Llc Poly and copoly(N-vinylamide)s and their use in capillary electrophoresis

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008246990A (ja) インクジェット記録媒体
JP2000118130A (ja) インクジェット記録要素用のオ―バ―コ―ト
JP2008260300A (ja) インクジェット印刷方法
US6811839B2 (en) Recording medium and image forming process using the same
US20060210730A1 (en) Inkjet recording element comprising particles and polymers
JP2000118129A (ja) インクジェット記録要素
EP1040935A1 (en) Medium for ink-jet recording
US6869178B2 (en) Ink jet printing method
EP2097271B1 (en) Image recording element comprising encapsulated mordant particles
US6777041B2 (en) Ink jet recording element
JPS63176174A (ja) 耐水性に優れたインクジエツト記録用シ−ト
JP3720444B2 (ja) 水性インク記録用被記録材
US20040037978A1 (en) Ink jet recording sheet and a preparation method thereof
JP2006527674A (ja) インクジェット記録媒体
JP2002019274A (ja) インクジェット記録材
US6789891B2 (en) Ink jet printing method
JP2007501145A (ja) 膨潤性および多孔質層を有する画像形成要素
US6861114B2 (en) Ink jet recording element
JPH08300808A (ja) インクジェット用被記録材
JP2001205924A (ja) 被記録材
GB2380695A (en) Recording material
JP2002019273A (ja) インクジェット記録材
JP2006192635A (ja) インクジェット記録媒体及びその製造方法
JP3990238B2 (ja) インクジェット記録要素および印刷方法
JP2002301863A (ja) インクジェット記録要素

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080515

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080520

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080924