JP2002017851A - 薬液注入装置 - Google Patents

薬液注入装置

Info

Publication number
JP2002017851A
JP2002017851A JP2000200925A JP2000200925A JP2002017851A JP 2002017851 A JP2002017851 A JP 2002017851A JP 2000200925 A JP2000200925 A JP 2000200925A JP 2000200925 A JP2000200925 A JP 2000200925A JP 2002017851 A JP2002017851 A JP 2002017851A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
container
shaped member
locking portion
injection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000200925A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Yamazaki
庸一 山▲崎▼
Hisashi Kitai
久史 北井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MITSUYA MEDICAL KK
Original Assignee
MITSUYA MEDICAL KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MITSUYA MEDICAL KK filed Critical MITSUYA MEDICAL KK
Priority to JP2000200925A priority Critical patent/JP2002017851A/ja
Publication of JP2002017851A publication Critical patent/JP2002017851A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポンプ機構等を付加することなく、手動で液
体、例えば、薬液の体内への注入動作を開始し、その後
完全自動的に薬液注入を持続することができる、構造が
簡単で軽量かつ製作コストの安価な薬液注入装置を提供
する。 【解決手段】 注ぎ口付きの可撓性を有する容器と、蝶
番式で連結された2つの板状部材間に上記容器を収容し
て該容器内に装填された液体を加圧する注入加圧器とに
より形成し、上記容器内の液体貯流量の変化に応じて上
記両板状部材の自由端部に設けられた第1係止部と第2
係止部との係合部を移動可能として、第1板状部材及び
第2板状部材の双方又はいずれか一方の弾性変形量を変
化させて上記容器内の液体に加圧して薬液注入の操作時
間を実質的に一定とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薬液注入装置、更
に詳しくは、患者等に所定量の薬液等を持続して注入す
る薬液注入装置の改良及びそれに適用できる注入加圧器
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、外科手術後、疼痛を鎮静
するために患者の体に自らの管理の下に所定量の麻酔薬
液等を持続して注入する、いわゆる、患者による疼痛管
理PCA(Patient-controlled analgesia)用の薬液注
入装置が知られている。
【0003】上記PCA用の薬液注入装置として、例え
ば、国際特許出願PCT/JP94/00608号の国
際公開公報WO95/27521号に、麻酔薬等の薬液
を装填可能とされ、頂部に注ぎ口を有するとともに底部
に取付けた押しボタンを押圧することにより収縮可能と
された蛇腹式容器を用いて構成したものが開示されてい
る。上記蛇腹式容器の注ぎ口に、適当なコネクタ、制御
弁を介して延長チューブが接続され、該延長チューブの
先端に装着されたコネクタに、麻酔薬を投与しようとす
る患者の体内の血管等と連絡した、例えば、適当なカテ
ーテルが接続される。
【0004】上記従来形式の薬液注入装置において、患
者が自らの指で蛇腹式容器の底部の押しボタンを押圧す
ると該容器が収縮し、その収縮量に応じて該容器内の麻
酔薬液が加圧され、該容器の注ぎ口から上記コネクタ、
制御弁、延長チューブ、カテーテルを介して当該患者の
体内に持続して注入される。
【0005】しかしながら、上記従来形式の液体(薬
液)注入装置においては、1回のPCA用の注入操作、
例えば、3ml程度の麻酔薬液を患者の体内に注入する
にあたり、一般に、患者は、性急な鎮痛効果を期待する
余り、上記押しボタンを強い押圧力で操作して瞬時に注
入しようとする傾向があり、当該患者に異常を来す等の
危険性があった。また、このような薬液注入操作におい
ては、薬液の種類とか投与量に見合った適当な時間を掛
けて注入することが要求され、それには、上記押しボタ
ンを所定の押圧力をもって押し続ける必要があり、その
ような操作は、特に、老人又は小児患者とか虚弱患者等
に多大な労力を課すこととなり、非常に煩わしいという
欠点があった。
【0006】上記問題点に対し、上記容器内の薬液に注
入圧力を印加するにあたり、該容器と流体的に接続し
た、例えば、電動式又は空気圧式ポンプ手段により所定
のパターンで液圧を印加することが考えられる。しかし
ながら、そのようなポンプ手段を組合せた加圧機構部
は、構造が複雑であり、製作コストも高価であり、装置
全体の重量も大きくなり、特に、患者に携帯させる形式
のものにあっては、装用者に多大な煩わしさを与え、上
記方策は即座に採用し難い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであり、電気式又は機械式のポン
プ機構等を付加することなく、1タッチ操作で薬液の生
体内への注入動作を開始し、その後完全自動的に所定時
間を掛けて薬液注入を持続することができる、構造が簡
単であり、装置全体が軽量かつ製作コストが安価であ
る、薬液注入装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の薬液注入装置
は、上記目的を達成するために、注ぎ口付きの可撓性を
有する容器と、蝶番式で連結された2つの板状部材間に
上記容器を収容して該容器内に装填された液体を加圧す
る注入加圧器とにより形成し、上記注入加圧器は、上記
容器を載置可能とする板状部材であって該板状部材の一
端部に第1係止部を設けた第1板状部材と、上記第1板
状部材の他端部と蝶番式で連結した板状部材であって該
板状部材の自由端部に第2係止部を設けた第2板状部材
とを有し、上記第1及び第2板状部材の双方又はいずれ
か一方を弾性変形可能に形成し、上記第2板状部材を、
上記蝶番式連結部を介して上記薬液の装填された容器を
載置した第1板状部材と重なり合うように回転し、上記
第1及び第2板状部材の双方又はいずれか一方を湾曲状
に弾性変形させて上記第2係止部を上記第1係止部に係
合することにより、上記第1及び第2板状部材間の薬液
装填容器を加圧し、上記弾性変形した板状部材が漸次平
坦状に復元するに応じて上記係合部を上記弾性変形した
板状部材の長手方向に移動可能として、上記容器の注ぎ
口から持続して薬液を注入するように構成したことを特
徴とする。なお、本発明において、薬液とは、ヒトの病
気に関する治療に適用される薬剤液に限定されず、ヒト
のみならず動物の病気の治療、予防、診断に適用され
る、薬剤液とか、その他、同類の種々の液体を含む。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、好ましい実施例
を示す図1〜図5とともに詳細に説明する。図1は、本
発明を、外科手術後の患者にPCA用の薬液投与に適用
した、薬液注入装置の一例を示す。
【0010】図1において、概括的に数字符号1を付し
て示す、本発明に係る薬液注入装置は、注入しようとす
る所定量の薬液、本実施例においては、麻酔薬液を装填
可能とした可撓性を有する容器2と、上記容器2を着脱
自在に収容して該容器2、したがって、その内部の薬液
を加圧する注入加圧器5とにより構成される。
【0011】容器2は、耐薬品性が高くかつ可撓性を有
するプラスチック材料、例えば、ポリエチレン樹脂シー
トを用いて形成された袋体とされ、該容器2の一端部か
ら延びる伸長首部4の先端部に注ぎ口3が形成されてい
る。この容器2に、例えば、詳細に後述するように、図
5に示される薬液供給系統を用いて所定量の薬液、例え
ば、麻酔薬液が装填される。なお、容器2は、上記ポリ
エチレン樹脂の他、塩化ビニール樹脂、ポリテレフタレ
ート樹脂、シリコンゴム、ブタジェンゴム等を用いて作
ることもできる。
【0012】注入加圧器5は、機械的強度及び曲げ強度
が高くかつ弾性を有する、例えば、ポリプロピレン樹脂
を用いて射出成形法により一体的に形成される。この注
入加圧器5は、図2〜図4に詳細に示されるように、と
もに、平面形状が四角形状でかつ略同じ大きさとされ
る、第1板状部材6及び第2板状部材16により形成さ
れ、これらの板状部材6、16の端部が互いに薄厚シー
ト状の蝶番式連結部15により連結され、一方の第1板
状部材6が蝶番式連結部15を軸として他方の第2板状
部材16に重なり合うように回転可能とされる。
【0013】上記第1板状部材6の内側平面部に凹所7
が形成されるとともに該凹所7の両側縁部にそれぞれ2
つのガイドピン8が設けられる。この第1板状部材6の
凹所7の周囲に配置された4本のガイドピン8によって
囲まれる領域は、容器2が載置される座部とされる。第
1板状部材6の連結端部に起立するように湾曲面部が形
成され、該湾曲面部に、上記座部に載置される容器2の
伸長首部4を挿通可能とした貫通穴11が設けられる。
一方、第1板状部材6の自由端部に、該第1板状部材6
の内面に対し鈍角を成して延びる折曲板面部が形成され
る。この折曲板面部に、詳細に後述するように、第1係
止部13が設けられ、該第1係止部13は、第2板状部
材16の一端部に設けられた第2係止部23と係合可能
とされる。第1係止部13は、上記第2係止部23の第
2板状部材16の自由端板面部分を挿入可能とした貫通
穴により形成される。この貫通穴13に第2板状部材1
6の自由端板面部分が挿入されたとき、該自由端板面部
分23が上記貫通穴13の内周面部と圧接して係合され
る。
【0014】上記第2板状部材16の中央部を横断する
直線を稜線として両側になだらかな斜面を形成する山形
に形成され、該山形部の内側面部に、上記第1板状部材
6の凹所7と対向するように中空状凸部17が形成され
る。この第2板状部材16の両側部に内側に起立して延
びる、1対の三角形状のガイド翼19、19が形成され
る。
【0015】上記両ガイド翼19、19は、後述するよ
うに、第1板状部材6及び第2板状部材16が蝶番式連
結部15を介して重なり合うように回転されたとき、該
第1板状部材6の両側面部を挟み込んで当該第2板状部
材16のピボット運動を案内する。これらのガイド翼1
9、19の三角形頂部の内面に、それぞれ、上記第1板
状部材6の外側両側縁部と係合する係止突部19が設け
られる。両ガイド翼18、18が相反する横方向に僅か
に押し広げられ、当該第2板状部材16が蝶番式連結部
15を介して回転され、各ガイド翼18の係止突部19
が第2板状部材16の両側縁面部に掛止めされる。この
ようにして、上記蝶番式連結部15のばね反発力に基づ
き第1板状部材6に対し反転しようとする第2板状部材
16が仮止めされる。
【0016】上記第2板状部材16の自由端部に、その
両角部を切り欠いた幅狭な平板面部から成る第2係止部
23が形成される。この第2係止部23は、詳細に後述
するように、上記第1板状部材6における第1係止部で
ある貫通穴13に挿入されて該貫通穴13の内周面部と
圧接して係合される。この第2係止部23の外面部に長
手方向に延びる2つのリブ22が設けられ、該第2係止
部23の曲げ強度が補強される。
【0017】次に、上記構成の薬液注入装置1を利用し
て、PCA用の薬液、例えば、麻酔薬液を患者に注入す
る場合の動作を、図5とともに説明する。なお、図5に
は、上記薬液注入装置1における容器2のみが示され
る。
【0018】まず、容器2が空状態で、図5に示される
ように、容器2の注ぎ口3を形成した伸長首部4が三方
コネクタ25と接続され、該三方コネクタ25の入口ポ
ートが延長チューブ26及び開閉弁27を介して麻酔薬
液供給ポンプ28と接続される。この麻酔薬液供給ポン
プ28は、例えば、日本国特許第1384289号の明
細書に記載のバルーン式薬液持続注入ポンプを使用する
ことができる。
【0019】次に、上記容器2は、空状態で、上記薬液
注入装置1における第1板状部材6の貫通穴11に挿通
され、該第1板状部材6の腹部に設けられた座部、即
ち、凹所7に載置される。次いで、上記装置1における
第2板状部材16の第2係止部23を手で掴み、該第2
板状部材1の両ガイド翼18、18間の間隔を僅かに押
し広げながら、蝶番式連結部15を軸として第1板状部
材6に重ね合わせるように回転し、上記ガイド翼18、
18の係止突部19、19を、それぞれ、第1板状部材
6の両側縁面部に掛止し、上記結合部15のばね反発力
に基づいて該第2板状部材16が反転しないように仮止
めする。
【0020】次に、上記供給ポンプ28の入口に、図示
しない麻酔薬タンクから麻酔薬液が注入され、この供給
ポンプ28の出口から、開とされた開閉弁27、三方コ
ネクタ25を介して容器2に持続して麻酔薬液が注入さ
れ、該容器2に所定量の麻酔薬液が装填される。このと
き、麻酔薬液が装填されて膨張した容器2には、何ら外
力又は押圧力が加えられず、三方コネクタ25の出口に
接続された制御一方弁31は、薬液供給ポンプ28から
送り出される液圧によっては閉じられたままであり、該
制御一方弁31からコネクタ32、該コネクタ32に接
続された図示しない延長チューブ及び該延長チューブに
接続されたカテーテル(図示しない)を介して患者の体
内の血管に至る流路への麻酔薬液の注入は完全に阻止さ
れている。上記制御一方弁31として、薬液供給ポンプ
28より送り出される液圧より高い、例えば、約0.5
Kg/cm2より高い液圧を受けて開に切り換わるよう
にした、アンブレラ弁を使用することができる。
【0021】次に、第2板状部材16のガイド翼18、
18の係止突部19、19により仮止めされた状態か
ら、該第2板状部材16を更に第1板状部材6に対して
押し付ける。よって、第2板状部材16の中空凸部17
の先端面部と第1板状部材6の凹所7の底面部間に上記
膨張容器2を挟持し、該第2板状部材16の第2係止部
23を湾曲状に弾性変形させて該第2板状部材16にお
ける第2係止部23の自由端面部分を、第1板状部材6
における第1係止部の貫通穴13に挿入し、上記弾性変
形された第2係止部23が、そのばね反発力に基づいて
上記貫通穴13の内周面部と圧接して係合される。この
とき、湾曲状に弾性変形された第2板状部材16により
上記膨張容器2に加えられる押圧力に応じて該容器2内
の薬液が加圧され、該容器2の注ぎ口3から三方コネク
タ25を介して制御一方弁31に加えられ、該制御一方
弁31の閾液圧を超える液圧を受けて該弁31が開とさ
れ、該弁31の出口ポートからコネクタ32、図示しな
い延長チューブ、カテーテルを介して患者の体内に麻酔
薬の注入が開始される。
【0022】上記容器2から麻酔薬液が注入されるに応
じて該容器2が漸次萎み、これにしたがって、湾曲状に
弾性変形された第2板状部材16が漸次復元し、第2係
止部23の自由端板面部分が長手方向に平坦状に伸び
る。この様子を、時系列的に、図6(a)、(b)及び
(c)に示す。図6において、膨張容器2が漸次萎むに
応じて、上記第1係止部13と第2係止部23との係合
部、本実施例においては、第1係止部13の貫通穴の内
周面部と圧接している、第2板状部材16の自由端板面
部分が、第1及び第2板状部材6、16の長手方向(図
6において左側)に移動する。このように、上記第2板
状部材16の弾性変形が漸減するに応じて該板状部材1
6が平板状に復元され、上記容器2に対する押圧力が漸
次増大し、上記容器2内に装填された薬液の所定量が患
者の体内に注入し終えるまで所定圧以上の圧力をもって
容器2内の薬液が加圧される。したがって、患者に、容
器2内の所定量の薬液を、略一定時間を掛けて安定して
投与することができる。
【0023】なお、上記注入加圧器5における第1係止
部13は、図7に示すように、第1板状部材6の自由端
部の折曲端面部に設けられた貫通穴に代えて、第1板状
部6の内面に起立する突起部34とする一方、第2係止
部23は、第2板状部材16の自由端に設けた平板面部
に代えて、第2板状部材16の長手方向に延びるととも
に上記第1係止部13の折曲板面部を挿入可能とした長
穴35とし、上記長穴35の内周面部に上記第1係止部
13の折曲板面部が圧接して摺動可能とするように構成
してもよい。
【0024】また、上記第1係止部13と第2係止部2
3の形状寸法、両板状部材の材質、特に、その摩擦係
数、上記容器2の材質、特に、その撓り具合を調整する
ことにより、上記注入加圧器5による液体の注入持続時
間を調節することができる。
【0025】更にまた、上記注入加圧器5におけるよう
に、一方の第1板状部材6のみを湾曲状に弾性変形する
ように構成することに代え、第1板状部材6及び第2板
状部材16の双方を湾曲状に弾性変形させるように構成
することもできる。
【0026】更に、上記容器2の注ぎ口3に接続された
延長チューブに、上記制御一方弁31に代えて、公知の
ローラークランプとか、チューブコックとか、三方活栓
を設け、注入加圧器5の非作動時における注入液体の逆
流を阻止するようにしてもよい。
【0027】また、上記注入加圧器5を構成する第1板
状部材6及び第2板状部材16は、プラスチック材料の
射出成形法により一体的に形成したものに限らず、例え
ば、医療器械用の薄厚のステンレスシート材料とかアル
ミニューム等の軽合金シート材料を、公知のプレス加工
法により成形して一体的に形成したものであってもよ
い。
【0028】更にまた、第1板状部材6及び第2板状部
材16は、一体的に形成したものに限らず、個別に形成
されたデスクリート部材とし、これらの板状部材を、曲
げ弾性を有するシート状部材を介してピボット運動可能
に連結して上記構成の注入加圧器を構成することもでき
る。
【0029】また、上記構成の薬液注入装置における容
器2に、予め、麻酔薬液のみならず、その他の液体、例
えば、鎮痛薬液、生理食塩水、ブドウ糖溶液又は抗生物
質溶液を装填し、患者自らが上記注入加圧器を手動で起
動し、上記薬液装填容器の注ぎ口から当該患者に装填液
体を持続して注入することができる。
【0030】
【発明の効果】本発明の薬液注入装置は、実質的に、注
ぎ口付きの可撓性を有する容器と、蝶番式で連結された
2つの板状部材間に、薬液が装填された上記容器を挟み
込んで該容器内の装填液に加圧する注入加圧器とにより
構成し、構造が簡単で小型かつ軽量なものとしたから、
使用者が片手で掴んで1タッチ操作で作動させることが
できる。
【0031】また、第1係止部と第2係止部とを係合す
る簡単な初期手順操作により一旦起動すれば、その後、
引続き加圧操作を行なわなくても、完全自動的に所定量
の薬液を持続して注入することができる。特に、第1係
止部と第2係止部との係合部を、上記容器内の薬液貯流
量に応じて移動可能とし、即ち、上記第1及び第2板状
部材の弾性変形量を変化させて所定圧以上の液圧を印加
するようにしたから、所定量の薬液を、容器の注ぎ口か
ら略一定時間を掛けて注入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好ましい実施例の薬液注入装置の側
面図である。
【図2】 図1の薬液注入装置における注入加圧器を展
開して内側から見た平面図である。
【図3】 図1の薬液注入装置における展開された注入
加圧器の側面図である。
【図4】 図1の薬液注入装置における注入加圧器を展
開して外側から見た平面図である。
【図5】 図1の薬液注入装置を、PCA用の薬液投与
に利用した一例を示す液体流系統を示す図である。
【図6】 図1の薬液注入装置における容器2の液体装
填量の変化につれて注入加圧器における第1係止部と第
2係止部との係合部が移動する様子を説明する図であ
る。
【図7】 図1の薬液注入装置における注入加圧器の変
形例の部分拡大図である。
【符号の説明】
1 本発明の薬液注入装置 2 容器 3 注ぎ口 5 注入加圧器 6 第1板状部材 7 凹所(容器の座部) 11 貫通穴 13 第1係止部 15 蝶番式連結部 16 第2板状部材 17 中空凸部 18 ガイド翼 19 係止突部 22 リブ 23 第2係止部 28 薬液供給ポンプ 31 制御一方弁 34 突起部 35 長穴

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬液を装填可能とするとともに薬液の注
    ぎ口を形成した、可撓性を有する容器と、該容器を収容
    する注入加圧器とを用いて構成した、薬液注入装置であ
    って、 上記注入加圧器は、上記容器を載置可能とする板状部材
    であって該板状部材の一端部に第1係止部を設けた第1
    板状部材と、上記第1板状部材の他端部と蝶番式で連結
    した板状部材であって該板状部材の自由端部に第2係止
    部を設けた第2板状部材とを有し、 上記第1及び第2板状部材の双方又はいずれか一方を弾
    性変形可能に形成し、 上記第2板状部材を、上記蝶番式連結部を介して上記薬
    液の装填された容器を載置した第1板状部材と重なり合
    うように回転し、上記第1及び第2板状部材の双方又は
    いずれか一方を湾曲状に弾性変形させて上記第2係止部
    を上記第1係止部に係合することにより、上記第1及び
    第2板状部材間の薬液装填容器を加圧し、上記弾性変形
    した板状部材が漸次平坦状に復元するに応じて上記係合
    部を上記弾性変形した板状部材の長手方向に移動可能と
    して、上記容器の注ぎ口から持続して薬液を注入するよ
    うに構成したことを特徴とする、薬液注入装置。
  2. 【請求項2】 容器の注ぎ口に制御一方弁を接続し、該
    制御一方弁が上記容器の注ぎ口から所定圧以上の流体圧
    を受けて開状態に切り換わるようにした、請求項1項に
    記載の装置。
  3. 【請求項3】 容器に装填される薬液が麻酔剤液、鎮痛
    剤液、生理食塩水、ブドウ糖液又は抗生物質溶液とされ
    る、請求項1又は請求項2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 薬液を装填した、注ぎ口を有する可撓性
    容器を加圧して該容器の注ぎ口から薬液を持続して注入
    する、注入加圧器であって、 上記薬液装填容器を載置可能とする板状部材であって該
    板状部材の一端部に第1係止部を設けた第1板状部材
    と、上記第1板状部材の他端部と蝶番式で連結した板状
    部材であって該板状部材の自由端部に第2係止部を設け
    た第2板状部材とを有し、 上記第1及び第2板状部材の双方又はいずれか一方を弾
    性変形可能とし、 上記第2板状部材を、上記蝶番式連結部を介して上記薬
    液装填容器を載置した第1板状部材に向けて回転し、上
    記第1及び第2板状部材の双方又はいずれか一方を湾曲
    状に弾性変形させて上記第2係止部を上記第1係止部に
    係合することにより、上記第1及び第2板状部材間の薬
    液装填容器を加圧し、上記弾性変形した板状部材が漸次
    平面状に復元するに応じて上記係合部を上記弾性変形し
    た板状部材の長手方向に移動可能として、上記薬液装填
    容器の注ぎ口から持続して薬液を注入するように構成し
    たことを特徴とする、注入加圧器。
  5. 【請求項5】 第1板状部材の第1係止部が該第1板状
    部材の端部板面に対し角度を成して延びる折曲端面部に
    形成した貫通穴とされる一方、第2板状部材の第2係止
    部が上記第1係止部の貫通穴に挿入可能とした板面部と
    され、該板面部が上記貫通穴の内周面部と圧接して移動
    可能に係合するようにした、請求項4に記載の注入加圧
    器。
  6. 【請求項6】 第1板状部材の第1係止部が該第1板状
    部材の内面に起立した突起部とされる一方、第2板状部
    材の第2係止部が該第2板状部材の長手方向に延びると
    ともに上記第1係止部の突起部を挿入可能とした長穴と
    され、該長穴の内周面部に上記第1係止部の突起部が圧
    接して移動可能に係合するようにした、請求項4に記載
    の注入加圧器。
  7. 【請求項7】 第1板状部材の内面部に凹所を設けて容
    器載置用の座部を形成する一方、第2板状部材の内面部
    に、上記凹所と対向するように中空状凸部を形成し、上
    記第2板状部材を、蝶番式連結部を介して上記第1板状
    部材の凹所に載置された薬液装填容器に向けて回転した
    とき、該第2板状部材の中空凸部の頂部が上記薬液装填
    容器を押圧するように形成した、請求項4項〜請求項6
    のいずれかに記載の注入加圧器。
  8. 【請求項8】 第1板状部材及び第2板状部材が弾性を
    有する合成プラスチック材料を用いて射出成形法により
    一体的に形成された、請求項4〜請求項7のいずれかに
    記載の注入加圧器。
  9. 【請求項9】 合成プラスチック材料がポリプロピレ
    ン、ポリテレフタレート、ポリカーボネイト、塩化ビニ
    ール樹脂又はこれと同類の樹脂である、請求項8に記載
    の注入加圧器。
  10. 【請求項10】 第1板状部材及び第2板状部材が弾性
    を有する金属シート材料を用いてプレス成形法により一
    体的に形成された、請求項4〜請求項7のいずれかに記
    載の注入加圧器。
  11. 【請求項11】 金属シート材料がステンレスシート、
    アルミ合金シート又はこれと同類の金属シートである、
    請求項10に記載の注入加圧器。
JP2000200925A 2000-07-03 2000-07-03 薬液注入装置 Pending JP2002017851A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000200925A JP2002017851A (ja) 2000-07-03 2000-07-03 薬液注入装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000200925A JP2002017851A (ja) 2000-07-03 2000-07-03 薬液注入装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002017851A true JP2002017851A (ja) 2002-01-22

Family

ID=18698712

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000200925A Pending JP2002017851A (ja) 2000-07-03 2000-07-03 薬液注入装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002017851A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014180447A (ja) * 2013-03-19 2014-09-29 Aquatech Co Ltd マイクロポンプ
JP2015521528A (ja) * 2012-06-26 2015-07-30 ベクトン,ディッキンソン アンド カンパニー クリップシリンジ
JP2019526348A (ja) * 2016-09-05 2019-09-19 エフ ホフマン−ラ ロッシュ アクチェン ゲゼルシャフト 可撓性薬剤リザーバの充填レベル測定デバイス

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015521528A (ja) * 2012-06-26 2015-07-30 ベクトン,ディッキンソン アンド カンパニー クリップシリンジ
US10039884B2 (en) 2012-06-26 2018-08-07 Becton, Dickinson And Company Clip syringe
US11534551B2 (en) 2012-06-26 2022-12-27 Becton, Dickinson And Company Clip syringe
JP2014180447A (ja) * 2013-03-19 2014-09-29 Aquatech Co Ltd マイクロポンプ
JP2019526348A (ja) * 2016-09-05 2019-09-19 エフ ホフマン−ラ ロッシュ アクチェン ゲゼルシャフト 可撓性薬剤リザーバの充填レベル測定デバイス
JP7009451B2 (ja) 2016-09-05 2022-01-25 エフ ホフマン-ラ ロッシュ アクチェン ゲゼルシャフト 可撓性薬剤リザーバの充填レベル測定デバイス

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8740851B2 (en) Integrated package
US20220249765A1 (en) Enema device and a method of refilling said device with an enema
MXPA06012180A (es) Dispositivo de fijacion de miembro tubular.
JPH0537072B2 (ja)
JP2009538692A (ja) 薬剤レベル指示器を備えた使い捨て注入装置
AU2007293061A1 (en) Disposable infusion device with automatic unlocking mechanism
JP2004527333A (ja) 手持ち式手動操作パワーシリンジおよび方法
US7976515B2 (en) IV regulator with integral flushing mechanism
JP2002017851A (ja) 薬液注入装置
WO2023142368A1 (zh) 一种一体平衡敷贴式药液输注系统
AU2019359616B2 (en) Medical fluid injector including bolus counter
EP3860678B1 (en) An enema device, and a delivery container for use in said enema device
US20210085893A1 (en) Device and methodology for preparing skin for self-injection
JP2725557B2 (ja) 薬液注入器具
KR102268926B1 (ko) 볼러스 카운터를 포함하는 약액 주입기
JPH04126552U (ja) 液体注入容器
CA3078139A1 (en) Medical fluid injector including bolus counter
EP1886638B1 (en) Apparatus for use in medical treatment
WO2020048918A1 (en) A device for dispensing medication

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060117

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060606