JP2002014756A - 座標入力装置 - Google Patents

座標入力装置

Info

Publication number
JP2002014756A
JP2002014756A JP2000197016A JP2000197016A JP2002014756A JP 2002014756 A JP2002014756 A JP 2002014756A JP 2000197016 A JP2000197016 A JP 2000197016A JP 2000197016 A JP2000197016 A JP 2000197016A JP 2002014756 A JP2002014756 A JP 2002014756A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detection signal
coordinate
signal
predetermined range
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000197016A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Amamiya
邦夫 雨宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nagano Fujitsu Component Ltd
Original Assignee
Nagano Fujitsu Component Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nagano Fujitsu Component Ltd filed Critical Nagano Fujitsu Component Ltd
Priority to JP2000197016A priority Critical patent/JP2002014756A/ja
Publication of JP2002014756A publication Critical patent/JP2002014756A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Input From Keyboards Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メリハリのある操作感を得ることができ、ま
た、特に、実質的な入力開始のタイミングを操作感とし
て得ることができる座標入力装置を提供する。 【解決手段】 座標検出部12は、操作部16と、座標
検出手段としての摺動接点20および摺動抵抗部22と
を有する。異なる反発力を有するコイルばね44および
感圧導電ゴム部材50の反発力に抗して操作部16を押
下すると、摺動接点20は入力操作時の操作量に応じた
検出信号S1を出力する。このとき、操作の初期範囲で
は検出信号S1は検出信号保持部54の作用によりホス
トに対する無効入力として処理され、その後の操作範囲
では座標値を指示する信号として出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パソコンやゲーム
機器等のアナログ的な入力手段として用いられる座標入
力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パソコンやワープロ等の情報処理
装置における入力手段が、従来主流であったキーボード
から誰もが容易に操作できるポインティングデバイスで
ある入力装置(以下、座標入力装置という。)に変わっ
てきている。
【0003】また、ゲーム機器についても、アプリケー
ションソフトの高度化の進展に伴い、従来のデジタル的
な入力手段よりもアナログ的な入力手段が必要とされる
ことが多くなってきている。
【0004】このような座標入力装置の従来例につい
て、図4を参照して説明する。
【0005】座標入力装置1はボタン2aを押下して一
軸座標値を入力するタイプのものである。
【0006】座標入力装置1は、座標検出部2と、検知
した信号を処理して図示しないパソコン等に信号を出力
する信号処理部3とを含む。
【0007】座標検出部2は、上記ボタン2aに軸2b
を介してスライダ2cが取り付けられ、スライダ2cの
一側に摺動接点4が設けられている。この摺動接点4か
ら検出信号sが取り出される。軸2b、スライダ2cお
よび摺動接点4はホルダ5に収容されている。軸2bに
はコイルばね6が巻回しており、したがって、手指によ
るボタン2aの押下力とボタン2aの押下に伴って変形
するコイルばね6の反発力とのバランスによって摺動接
点4が図4中矢印方向に昇降可能とされている。ホルダ
5には摺動接点4が摺動する摺動抵抗部7が設けられ、
摺動抵抗部7の上端部は接地され、下端部に直流電源V
ccが印加される。
【0008】入力操作時、コイルばね6の反発力に抗し
てボタン2aを押下すると、摺動接点4が摺動抵抗部7
と摺動して下降し、摺動抵抗部7の分圧値として摺動接
点4から検出信号sが出力される。
【0009】信号処理部3はA/D変換器8を含み、図
示しない増幅器によって増幅された検出信号sがA/D
変換器8によってデジタル化処理され、パソコン等に出
力される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の座標入
力装置1の場合、摺動抵抗部7等の各部品の加工寸法精
度や各部品の取り付け寸法精度等、座標入力装置1を製
造する上で不可避的な公差を許容誤差として有する。こ
のため、この製造上の誤差を考慮して、入力操作を開始
後の所定の操作量、すなわち、所定の初期範囲内で摺動
接点が変位する間については発生する検出信号sを座標
値を指示する信号として受けつけないように、通常、パ
ソコン等のホスト側で所定の無効入力範囲が設定されて
いる。
【0011】しかしながら、この場合、手指により押下
されるボタン2aには収縮量に応じて略比例的に増加す
るコイルばね6の反発力が加わるため、操作者はボタン
2aを押下操作する一連の過程においてメリハリのある
操作感を得ることができず、特に、座標入力装置1から
の出力が無効入力範囲から座標値を指示する信号として
処理される有効入力範囲へ移行するとき、その移行のタ
イミング、すなわち、実質的な入力開始のタイミングを
操作感として得ることができないという不具合がある。
【0012】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
のであり、メリハリのある操作感を得ることができ、ま
た、特に、実質的な入力開始のタイミングを操作感とし
て得ることができる座標入力装置を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る座標入力装
置は、操作部を変位させて操作量に応じた座標値を指示
する信号を出力する座標入力装置において、該操作量が
第1の所定の範囲内のときには所定の座標値を指示する
検出信号を出力し、該操作量が該第1の所定の範囲を越
えた以降には該操作量の変化に応じた座標値を指示する
検出信号を出力する座標検出手段と、該操作量の変化に
応じて該操作部に力を付与し、該操作量が第2の所定の
範囲を越えるときに変化率の異なる該力を該操作部に付
与する力付与手段と、を有することを特徴とする(請求
項1記載の発明)。ここで、変化率とは、操作量の単位
変化量当たりの力の変化量の割合をいう。
【0014】この場合、好適には、前記第1の所定の範
囲と前記第2の所定の範囲とが一致しているように構成
する(請求項2に係る発明)。
【0015】また、この場合、好適には、前記第1の所
定の範囲内にあるときには、前記所定の座標値を指示す
る信号は、無効入力としての0Vを出力することを特徴
とする(請求項3に係る発明)。
【0016】また、本発明に係る座標入力装置は、該操
作量が第3の所定の範囲内のときには所定の座標値を指
示する検出信号を出力し、該操作量が該第3の所定の範
囲と重ならない第4の所定の範囲内のときには該操作量
の変化に応じた座標値を指示する検出信号を出力する座
標検出手段と、該操作量が該第3の所定の範囲内のとき
には所定の力を該操作部に付与する第1の力付与部と、
該操作量が該第4の所定の範囲内のときには該操作量の
変化に応じた該所定の力より大きな力を該操作部に付与
する第2の力付与部とからなる力付与手段と、を有する
ことを特徴とする(請求項4に係る発明)。ここで、第
1、2の力付与部によって操作部に付与される力は、操
作部の変位よって生じる第1、2の力付与部の変形に伴
う内部応力や反発力に限ることなく、例えば、アクチュ
エータ機構等によって自発的に操作部に力を付与するも
のも含む。
【0017】この場合、好適には、前記第3の所定の範
囲と前記第4の所定の範囲とは連続していることを特徴
とする(請求項5に係る発明)。
【0018】以上の各発明それぞれの構成により、操作
量が所定の範囲の内外で座標検出手段の検出信号の出力
を変えた状態で、操作量が所定の範囲を越えるときに、
所定の範囲内とは異なる力を操作部に付与するため、メ
リハリのある操作感を得ることができる。また、特に、
請求項2〜5の発明によれば、操作量が第1の所定の範
囲を越えるとき、または、第3の所定の範囲から第4の
所定の範囲に移行する過程で、座標値を指示する信号の
出力開始と手指による操作部押下圧力の変化とのタイミ
ングが一致して得られるため、良好な操作感を得ること
ができる。また、請求項3の発明によれば、従来のよう
なホスト側で無効入力範囲を設定する煩雑さがない。
【0019】また、本発明に係る座標入力装置におい
て、前記第2の力付与部は、好適には、弾性感圧素子と
することができ(請求項6に係る発明)、また、前記座
標検出手段は、好適には、前記操作部に設けた摺動接点
部と、該摺動接点部が摺動する摺動抵抗部とを含み、前
記検出信号として該摺動抵抗部の分圧値を出力するよう
に構成することができる(請求項7に係る発明)。
【0020】本発明に係る座標入力装置は、上記弾性感
圧素子からなる第2の力付与部と、上記摺動接点部およ
び摺動抵抗部を含む座標検出手段とを有すると(請求項
8に係る発明)、より好適である。
【0021】この場合、座標検出手段から出力された信
号を処理する信号処理部をさらに有し、該信号処理部
は、検出信号保持部と、差動増幅部とを含み、該検出信
号保持部は、前記検出信号および前記弾性感圧素子が圧
力を受けたときに生じる出力である切り替え信号が入力
され、該切り替え信号のレベルに応じて、前記操作量に
応じて変化する検出信号および該切り替え信号のエッジ
入力時に保持した該検出信号が切り替えて出力され、該
差動増幅部は、該操作量に応じて変化する検出信号およ
び該検出信号保持部からの出力信号が入力され、該操作
量に応じて変化する検出信号および該検出信号保持部か
らの出力信号の差分を増幅して座標値を指示する信号と
して出力するように構成されてなると(請求項9に係る
発明)、本発明の効果を好適に奏することができる。
【0022】また、上記各発明に関わらず、本発明に係
る座標入力装置は、操作部を変位させて操作量に応じた
座標値を指示する信号を出力する座標入力装置におい
て、該操作量が第3の所定の範囲内のときには所定の力
を該操作部に付与する第1の力付与部と、該操作量が該
第3の所定の範囲と重ならない第4の所定の範囲内のと
きには該操作量の変化に応じた該所定の力より大きな力
を該操作部に付与する第2の力付与部とからなる力付与
手段と、を有すると(請求項10に係る発明)、操作量
が所定の範囲を越えるときに、所定の範囲内とは異なる
力を操作部に付与するため、メリハリのある操作感を得
ることができ、好適である。
【0023】上記本発明の座標入力装置は、一軸座標値
のみでなく多軸座標値を好適に入力することができる。
また、座標検出手段は、操作量を検出する機構として、
摺動接点部と摺動抵抗部との組み合わせのみでなく、例
えば、磁石と磁電変換素子との組み合わせ等適宜の手段
を用いることができる。また、第2の力付与部は、弾性
感圧素子のみでなく、第1の力付与部よりも反発力の大
きいスプリング部材にそのスプリング部材の変位を検知
して信号を出力する検知手段を組み合わせたもの等の適
宜の手段を用いることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明に係る座標入力装置の好適
な実施の形態(以下、本実施の形態例という。)につい
て、図を参照して、以下に説明する。
【0025】本実施の形態例に係る座標入力装置10
は、図1に示すように、座標検出部12と、信号処理部
14とを有する。
【0026】座標検出部12は、操作部16と、筐体部
18と、座標検出手段としての摺動接点20および摺動
抵抗部22とを有する。
【0027】操作部16は、手指によって押下されるボ
タン24と、一側に摺動接点20が設けられ水平方向
(図1中X1−X2方向)に延設されたスライダ26
と、ボタン24およびスライダ26を結合する軸28と
で構成される。なお、軸28の中間部には突設部30が
形成されている。
【0028】筐体部18は、隔壁36によって上下2室
32、34に区画される。隔壁36の中央には上下2室
32、34を連通する円筒部38が形成され、また、上
室32の天井部40の中央には円筒部38と同軸に開口
42が形成されている。
【0029】筐体部18の上室32にはコイルばね(第
1の力付与部)44が設けられている。コイルばね44
は、操作部16の軸28を巻回して、下端部が隔壁36
に係止され、上端部が突設部30に係止される。したが
って、操作部16は、手指によって操作されるボタン2
4に対する押下力と、ボタン24の押下に応じた収縮変
形によって発生するコイルばね44のボタン24に対す
る反発力(力)とのバランスに応じて上下方向(Y1−
Y2方向に)昇降可能とされている。
【0030】筐体部18の下室34の側壁46には、摺
動接点20と摺動する摺動抵抗部22がY1−Y2方向
に延設されている。
【0031】筐体部18の下室34の底面48には、ス
ライダ26の直下に、第2の力付与部である弾性感圧素
子として、例えば、感圧導電ゴム部材50が設けられて
いる。この感圧導電ゴム部材50は、下降する操作部1
6のスライダ26が当接すると、コイルばね44の反発
力よりは大きな値に設定された反発力(力)を操作部1
6に付与する。この感圧導電ゴム部材50からなる第2
の力付与部と上記コイルばね44からなる第1の力付与
部とで力付与手段が構成される。
【0032】摺動接点20には入力操作時の操作量に応
じた検出信号S1を出力するための配線が接続される。
摺動抵抗部22には、上端部に接地のための配線が設け
られるとともに下端部に直流電源Vccを印加するため
の配線が接続される。感圧導電ゴム部材50の下面には
1対の電極52a、52bが取り付けられ、一方の電極
52bには接地のための配線が接続され、他方の電極5
2aには直流電源Vccを印加するための配線が接続さ
れる。
【0033】したがって、操作部16を押下しない状態
では、摺動接点20が摺動抵抗部22の略上端部に当接
し、検出信号S1は略0Vが出力される。
【0034】ついで、コイルばね44の反発力に抗しな
がら操作部16を押下すると、操作量に応じて摺動接点
20が摺動抵抗部22に摺動してY2方向に下降する。
このとき、摺動抵抗部22の分圧値の増加に伴って、操
作量、すなわち、摺動接点20のY2方向への変位量に
応じた信号レベルの検出信号S1が出力される。
【0035】操作部16をさらに押下すると、スライダ
26が感圧導電ゴム部材50に当接し、その後の感圧導
電ゴム部材50の変形量に応じた電圧値が後述する制御
信号S2として出力される。
【0036】信号処理部14は、検出信号保持部54
と、差動増幅部56と、A/D変換器58とを有する。
【0037】検出信号保持部54には、摺動接点20か
らの検出信号S1が入力されるとともに、感圧導電ゴム
部材50に接続される配線の電位、言いかえれば、電極
52aの電位の信号が制御信号S2として入力される。
この制御信号S2には閾値が設けられ、Hレベルおよび
Lレベルの信号に変換される。検出信号保持部54から
は、制御信号S2がHレベルの間は変化する検出信号S
1がそのまま出力され、制御信号S2がHレベルからL
レベルに切り替わった以降Lレベルの間はHレベルから
Lレベルへの立ち下がりエッジ入力の際の検出信号(変
化する検出信号S1と区別するためS1fとする。)の
信号レベルが保持され、その保持された信号レベルの検
出信号S1fが出力される。
【0038】このような検出信号保持部54は、例え
ば、図2に示すように、ホールド回路54aおよびスイ
ッチ54bで構成される。
【0039】この場合、検出信号S1は、ホールド回路
54aおよびスイッチ54bに並列に入力される。ま
た、制御信号S2は、ホールド回路54aにホールド信
号S2hとして入力され、一方、スイッチ54bに切り
替え信号S2cとして入力される。なお、ホールド信号
S2hおよび切り替え信号S2cはそれぞれホールド回
路54aおよびスイッチ54bにおいて設定された閾値
に応じてHレベルおよびLレベルに変換される。
【0040】ホールド回路54aは、ホールド信号S2
hのHレベルからLレベルへの立下りエッジ入力によ
り、そのときの入力信号である検出信号S1fの信号レ
ベルが保持され、スイッチ54bに出力される。検出信
号S1fの保持は、ホールド信号S2hのLレベルから
Hレベルへの立上がりエッジ入力により、解除される。
スイッチ54bは、2つの入力接点が設けられ、検出信
号S1およびホールド回路54aの出力信号が入力され
る。スイッチ54bは、切り替え信号S2cがHレベル
のときには、変化する検出信号S1が出力され、切り替
え信号S2cがLレベルのときには、保持された信号レ
ベルの検出信号S1fが出力される。
【0041】差動増幅部56は、変化する検出信号S1
と、切り替え信号S2cのレベルに応じてスイッチ54
bの出力信号である変化する検出信号S1または保持さ
れた信号レベルの検出信号S1fのいずれかが入力さ
れ、これら2つの検出信号S1および検出信号S1若し
くはS1fのレベルを差動増幅して出力する。
【0042】図1に戻って説明すると、差動増幅部56
の出力信号はA/D変換器58に入力され、A/D変換
器58はアナログ信号をデジタル信号に変換して、デジ
タル信号を図示しないホスト等に送出する。
【0043】上記のように構成される本実施の形態例に
係る座標入力装置10の作用について、図3を参照し
て、以下説明する。図3(a)は図1において操作部1
6をY2方向に下降させたときの、ストローク(st)
と操作部16が受ける反発力の関係を示し、図3(b)
はストローク量に対応する経過時間(t)と各信号レベ
ルとの関係を示す。なお、図2の信号レベル表示箇所A
〜Eは図3の信号レベル表示箇所A〜Eと対応する。
【0044】操作部16を押下しない初期状態(図3
(a)中、ストロークst0時点)において、摺動抵抗
部22の略上端部に摺接する摺動接点20から略0Vの
検出信号S1が出力される(図3(b)中Aについてt
0時点)。一方、感圧導電ゴム部材50は、操作部16
に押下されておらず、すなわち、操作部16と非接触状
態にあるため、感圧導電ゴム部材50が最大の抵抗値を
示し、したがって、略電源電位の制御信号S2が出力さ
れる(図3(b)中Bについてt0時点)。
【0045】このとき、検出信号保持部54には、制御
信号S2のレベルが所定の閾値を上回るため、Hレベル
のホールド信号S2hおよび切り替え信号S2cが入力
され(図3(b)中Cについてt0時点)、スイッチ5
4bからはスイッチ54bへ直接入力した検出信号S1
がそのまま差動増幅器56に出力される(図3(b)中
Dについてt0時点)。
【0046】差動増幅器56には検出信号S1(A)お
よび検出信号保持部54の出力としての検出信号S1
(D)が同一信号レベルである0Vで入力されるため、
差動増幅出力は、例えば、0Vとされる(図3(b)中
Eについてt0時点)。
【0047】つぎに、座標入力操作を開始して、コイル
ばね44の反発力に抗して操作部16を押下すると、摺
動接点20が摺動抵抗部22の略上端部からY2方向に
下降し、操作部16はコイルばね44の圧縮量に応じた
反発力を受ける(図3(a)中ストロークst0〜st
1)。このとき、摺動抵抗部22の分圧値の増加に応じ
た信号レベルの検出信号S1が出力される(図3(b)
中Aについてt0〜t1時点)。一方、感圧導電ゴム部
材50は、依然として操作部16に押下されておらず、
略Vccの制御信号S2が引き続き出力される(図3
(b)中Bについてt0〜t1時点)。
【0048】このとき、検出信号保持部54には、引き
続きHレベルのホールド信号S2hおよび切り替え信号
S2cが入力され(図3(b)中Cについてt0〜t1
時点)、スイッチ54bからはスイッチ54bへ直接入
力した検出信号S1が引き続きそのまま差動増幅器56
に出力される(図3(b)中Dについてt0〜t1時
点)。
【0049】差動増幅器56には検出信号S1(A)と
検出信号保持部54の出力としての検出信号S1(D)
が同一レベルで入力されるため、差動増幅出力((図3
(b)中Eについてt0〜t1時点)は、引き続き0V
とされる。
【0050】したがって、座標入力操作を開始した以降
後述する操作部16が感圧導電ゴム部材50に当接する
までの操作量が所定の範囲(第1の所定の範囲、第2の
所定の範囲、第3の所定の範囲)内にある間、すなわ
ち、上記st0〜st1、t0〜t1の間、操作部16
は増加する反発力を受けながら押下されるが、このと
き、0Vの信号が差動増幅器56から出力され、すなわ
ち、ホスト等に対して無効入力とされる。なお、この場
合、出力される信号レベルを0Vとすることなく任意の
レベルとしてもよい。
【0051】つぎに、操作部16をさらに押下すると、
操作部16が感圧導電ゴム部材50に当接する。この感
圧導電ゴム部材50の反発力に抗して引き続き操作部1
6を押下すると、操作部16は、収縮量に応じた感圧導
電ゴム部材50からの反発力を受ける(図3(a)中s
t1〜st2)。このとき、摺動接点20が摺動抵抗部
22に当接してY2方向にさらに下降すると、摺動抵抗
部22の分圧値の増加に応じた信号レベルの検出信号S
1が出力される(図3(b)中Aについてt1〜t2時
点)。一方、感圧導電ゴム部材50は、操作部16の押
下量に応じて圧縮変形され、この変形量に応じて感圧導
電ゴム部材50の抵抗値が減少するのに応じて制御信号
S2の信号レベルが低下する(図3(b)中Bについて
t1〜t2時点)。
【0052】このとき、制御信号S2の信号レベルが設
定した閾値を下回ると、検出信号保持部54には、ホー
ルド信号S2hおよび切り替え信号S2cがHレベルか
らLレベルに立ち下がりエッジ信号として入力され(図
3(b)中Cについてt1時点)、ホールド信号S2h
および切り替え信号S2cはその後Lレベルに維持され
る(図3(b)中Cについてt1〜t2時点)。
【0053】このホールド信号S2hの立ち下がりエッ
ジ信号によって、ホールド回路54aは、そのとき入力
された信号レベルの検出信号S1fが保持され、その検
出信号S1fがホールド回路54aから出力される。ス
イッチ54bは、切り替え信号S2cの立ち下がりエッ
ジ信号によって、入力がホールド回路54aの出力側に
切り替えられ、検出信号S1fがスイッチ54bから差
動増幅器56に出力される(図3(b)中Dについてt
1〜t2時点)。
【0054】差動増幅器56には操作量に応じて変化す
る検出信号S1(A)と検出信号保持部54の出力とし
ての保持された信号レベルにある検出信号S1fとが入
力されるため、両者の信号レベルの差に応じた差動増幅
出力が出力される((図3(b)中Eについてt1〜t
2時点)。
【0055】したがって、操作部16が感圧導電ゴム部
材50に当接した以降押下操作が続けられる操作量が所
定の範囲(第1の所定の範囲を越えた以降の範囲、第4
の所定の範囲)内にある間、すなわち、上記st1〜s
t2、t1〜t2の間は、操作部16は前記st0〜s
t1、t0〜t1の間に比べて増加する変化率を有する
反発力を受けながら押下され、このとき操作量の変化に
応じた座標値を指示する信号が差動増幅器56から出力
される。
【0056】つぎに、操作部16から手指を離すと、感
圧導電ゴム部材50およびコイルばね44の反発力によ
って操作部16が図1中Y1方向に上昇し、摺動接点2
0は初期位置に復帰する(図3(a)中st0)。
【0057】このとき、検出信号S1は0Vまで低下し
(図3(b)中Aについてt3時点)、制御信号S2は
略Vccまで上昇し(図3(b)中Bについてt3時
点)、ホールド信号S2hおよび切り替え信号S2cは
Hレベルとなり(図3(b)中Cについてt3時点)、
スイッチ54bの出力は検出信号S1に切り替わり0V
まで低下し(図3(b)中Dについてt3時点)、差動
増幅器56の出力信号が0Vとなる(図3(b)中Eに
ついてt3時点)。
【0058】以上説明した本実施の形態例に係る座標入
力装置10によれば、コイルばね44および感圧導電ゴ
ム部材50が異なる反発力を操作部16に付与するた
め、メリハリのある操作感を得ることができ、また、特
に、操作量が所定の範囲を越えるときに、座標値を指示
する信号の出力開始と手指による操作部押下圧力の変化
とのタイミングが一致して得られるため、良好な操作感
を得ることができる。また、従来のようなホスト側で無
効入力範囲を設定する煩雑さがない。
【0059】
【発明の効果】請求項1に係る座標入力装置によれば、
操作量が第1の所定の範囲内のときには所定の座標値を
指示する検出信号を出力し、操作量が第1の所定の範囲
を越えた以降には操作量の変化に応じた座標値を指示す
る検出信号を出力する座標検出手段と、操作量の変化に
応じて該操作部に力を付与し、操作量が第2の所定の範
囲を越えるときに変化率の異なる力を該操作部に付与す
る力付与手段と、を有するため、操作量が所定の範囲の
内外で座標検出手段の検出信号の出力を変えた状態で、
操作量が所定の範囲を越えるときに、所定の範囲内とは
異なる力を操作部に付与することにより、メリハリのあ
る操作感を得ることができる。
【0060】また、請求項2に係る座標入力装置によれ
ば、第1の所定の範囲と前記第2の所定の範囲とが一致
するため、操作量が第1の所定の範囲を越えるとき、座
標値を指示する信号の出力開始と手指による操作部押下
圧力の変化とのタイミングが一致して得られるため、良
好な操作感を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態例に係る座標入力装置の概略図で
あり、座標検出部の概略断面と信号処理部のブロック構
成を示す。
【図2】図1の検出信号保持部の具体的構成の一例を示
すブロック図である。
【図3】本実施の形態例に係る座標入力装置の作用を説
明するためのものであり、図3(a)は操作部のストロ
ークと操作部が受ける力との関係を示す図であり、図3
(b)は図3(a)に対応し操作時間経過と各信号レベ
ルの関係を示す図である。
【図4】従来の座標入力装置の概略図であり、座標検出
部の概略断面と信号処理部のブロック構成を示す。
【符号の説明】
10 座標入力装置 12 座標検出部 14 信号処理部 16 操作部 20 摺動接点 22 摺動抵抗部 24 ボタン 26 スライダ 44 コイルばね 50 感圧導電ゴム部材 54 検出信号保持部 54a ホールド回路 54b スイッチ 56 差動増幅部 58 A/D変換器 S1 検出信号 S2 制御信号 S2c 切り替え信号

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作部を変位させて操作量に応じた座標
    値を指示する信号を出力する座標入力装置において、 該操作量が第1の所定の範囲内のときには所定の座標値
    を指示する検出信号を出力し、該操作量が該第1の所定
    の範囲を越えた以降には該操作量の変化に応じた座標値
    を指示する検出信号を出力する座標検出手段と、 該操作量の変化に応じて該操作部に力を付与し、該操作
    量が第2の所定の範囲を越えるときに変化率が異なる力
    を該操作部に付与する力付与手段と、を有することを特
    徴とする座標入力装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の所定の範囲と前記第2の所定
    の範囲とが一致していることを特徴とする請求項1記載
    の座標入力装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の所定の範囲内にあるときに
    は、前記所定の座標値を指示する信号は、無効入力とし
    ての0Vを出力することを特徴とする請求項1または2
    に記載の座標入力装置。
  4. 【請求項4】 操作部を変位させて操作量に応じた座標
    値を指示する信号を出力する座標入力装置において、 該操作量が第3の所定の範囲内のときには所定の座標値
    を指示する検出信号を出力し、該操作量が該第3の所定
    の範囲と重ならない第4の所定の範囲内のときには該操
    作量の変化に応じた座標値を指示する検出信号を出力す
    る座標検出手段と、 該操作量が該第3の所定の範囲内のときには所定の力を
    該操作部に付与する第1の力付与部と、該操作量が該第
    4の所定の範囲内のときには該操作量の変化に応じた該
    所定の力より大きな力を該操作部に付与する第2の力付
    与部とからなる力付与手段と、を有することを特徴とす
    る座標入力装置。
  5. 【請求項5】 前記第3の所定の範囲と前記第4の所定
    の範囲とは連続していることを特徴とする請求項4記載
    の座標入力装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の力付与部は弾性感圧素子であ
    ることを特徴とする請求項4または5に記載の座標入力
    装置。
  7. 【請求項7】 前記座標検出手段は、前記操作部に設け
    た摺動接点部と、該摺動接点部が摺動する摺動抵抗部と
    を含み、 前記検出信号として該摺動抵抗部の分圧値を出力するこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の座
    標入力装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の第2の力付与部および請
    求項7記載の座標検出手段を有することを特徴とする座
    標入力装置。
  9. 【請求項9】 前記座標検出手段から出力された信号を
    処理する信号処理部をさらに有し、 該信号処理部は、検出信号保持部と、差動増幅部とを含
    み、 該検出信号保持部は、前記検出信号および前記弾性感圧
    素子が圧力を受けたときに生じる出力である切り替え信
    号が入力され、該切り替え信号のレベルに応じて、前記
    操作量に応じて変化する検出信号および該切り替え信号
    のエッジ入力時に保持した該検出信号が切り替えて出力
    され、 該差動増幅部は、該操作量に応じて変化する検出信号お
    よび該検出信号保持部からの出力信号が入力され、該操
    作量に応じて変化する検出信号および該検出信号保持部
    からの出力信号の差分を増幅して座標値を指示する信号
    として出力するように構成されてなることを特徴とする
    請求項8記載の座標入力装置。
  10. 【請求項10】 操作部を変位させて操作量に応じた座
    標値を指示する信号を出力する座標入力装置において、 該操作量が第3の所定の範囲内のときには所定の力を該
    操作部に付与する第1の力付与部と、該操作量が該第3
    の所定の範囲と重ならない第4の所定の範囲内のときに
    は該操作量の変化に応じた該所定の力より大きな力を該
    操作部に付与する第2の力付与部とからなる力付与手段
    と、を有することを特徴とする座標入力装置。
JP2000197016A 2000-06-29 2000-06-29 座標入力装置 Pending JP2002014756A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000197016A JP2002014756A (ja) 2000-06-29 2000-06-29 座標入力装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000197016A JP2002014756A (ja) 2000-06-29 2000-06-29 座標入力装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002014756A true JP2002014756A (ja) 2002-01-18

Family

ID=18695406

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000197016A Pending JP2002014756A (ja) 2000-06-29 2000-06-29 座標入力装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002014756A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101844848B1 (ko) * 2016-08-31 2018-04-03 (주)멜파스 터치 검출 방법 및 이를 이용하는 터치 검출 장치

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101844848B1 (ko) * 2016-08-31 2018-04-03 (주)멜파스 터치 검출 방법 및 이를 이용하는 터치 검출 장치
WO2018043902A3 (ko) * 2016-08-31 2018-08-09 (주)멜파스 터치 검출 방법 및 이를 이용하는 터치 검출 장치
CN109643191A (zh) * 2016-08-31 2019-04-16 麦孚斯公司 触碰检测方法及触碰检测装置
US10754469B2 (en) 2016-08-31 2020-08-25 Melfas Inc. Touch detection method and touch detection apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102609088B (zh) 用于提供触感的方法和系统
US8310455B2 (en) Electronic apparatus and input interface thereof
CN1312567C (zh) 输入装置
EP1505484B1 (en) Inputting method and inputting apparatus
KR20100023879A (ko) 촉각 피드백을 가진 터치 패드 조립체
JP2011048692A (ja) 入力装置
CN102426490A (zh) 电子设备、处理方法和程序
JP2011048696A (ja) 入力装置
JP2003330618A (ja) 入力方法及び入力装置
JP2019153272A (ja) 入力装置
JP4566030B2 (ja) 容量電圧変換回路、それを用いた入力装置、電子機器、ならびに容量電圧変換方法
JP4629621B2 (ja) スイッチ装置
JP2008140211A (ja) 入力部の制御方法とそれを用いた入力装置および電子機器
CN101868776A (zh) 触觉输入/输出设备及其驱动方法
US10664056B2 (en) Control device, input system and control method
JP2005301874A (ja) トラックポイントを用いた文字入力装置
EP0478614B1 (en) Finger operable control devices
JP4049703B2 (ja) 入力装置
JP2002014756A (ja) 座標入力装置
US8519957B2 (en) Method for simulating a mouse device with a keyboard and input system using the same
JP2004192413A (ja) 入力装置、携帯型情報処理装置、リモートコントロール装置、および入力装置における圧電アクチュエータ駆動制御方法
US9645655B2 (en) Integrated touchpad and keyboard
KR100907812B1 (ko) 지렛대를 이용한 햅틱제공장치 및 이를 이용한 햅틱피드백제공방법
CN112099653A (zh) 手写板
JP3069594U (ja) 押しボタンスイッチ