JP2002013462A - 水力機械および水力機械の製造方法 - Google Patents

水力機械および水力機械の製造方法

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JP2002013462A
JP2002013462A JP2000199731A JP2000199731A JP2002013462A JP 2002013462 A JP2002013462 A JP 2002013462A JP 2000199731 A JP2000199731 A JP 2000199731A JP 2000199731 A JP2000199731 A JP 2000199731A JP 2002013462 A JP2002013462 A JP 2002013462A
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sleeve
main shaft
hydraulic machine
covering
hard coating
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JP2000199731A
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English (en)
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Takeya Furukawa
武也 古川
Akashi Oguma
証 小熊
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

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Abstract

(57)【要約】 【課題】スリーブを構造簡素にして製造容易にし、かつ
主軸に対して組立て容易な水力機械および水力機械の製
造方法を提供する。 【解決手段】本発明において、主軸32に組み込むスリ
ーブ30には、硬質被膜部33が施工されるとともに、
抱き合わせ面34a,34bにて円筒半割れ部30a,
30bに分割されており、円筒半割れ部30a,30b
を分割リング片39a,39bにボルト40を挿通する
ことで固定させるか、あるいは分割リング片39a,3
9b,41a,41bからスリーブ30に押圧力を与え
て固定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構造簡素にして製
造容易で、かつ組立て容易な水力機械および水力機械の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フランシス水車やチューブラ水車
等の水力機械では、主軸(回転軸)に軸封水部を設け、
ランナ室を流れる動力水(流水)を外部に漏出させない
ようにしており、その構成として図13に示すものを用
いている。なお、図13は、フランシスタイプのポンプ
水車を示している。
【0003】この水力機械は、コンクリート1に埋設し
た渦巻状のケーシング2に、動力水を流出させる板状の
ステイベーン3を支持するステーリング4a,4bを備
えるとともに、ステーリング4a,4bに連接し、ラン
ナ室5を形成する上カバー6と下カバー7とを備えた構
成になっている。
【0004】また、水力機械は、ランナ室5にガイドベ
ーン8とランナベーン9とを収容し、ガイドベーン8で
ステイベーン3から供給された動力水の流量を制御する
とともに、ランナベーン9でランナ室5内を流れる動力
水のエネルギから動力(回転トルク)を取り出す構成に
なっている。
【0005】また、水力機械はランナベーン9を支持す
るランナクラウン10とランナバンド11とを備えると
ともに、ランナクラウン10を主軸(回転軸)12に接
続させる一方、主軸12に摺動部としての軸封水部13
と軸受14とを備え、軸封水部13で動力水の外部への
漏出を防止し、軸受14で主軸12の軸振動を抑制する
構成になっている。
【0006】一方、軸封水部13は、図14に示すよう
に、主軸12に被着させたスリーブ15を、パッキンボ
ックス16に収容し、パッキン押え17で支持したカー
ボン製のパッキン18を当接させ、運転中、上カバー6
とランナクラウン10との隙間Sから流出する動力水の
外部への漏出を防止している。
【0007】このような構成を備えた軸封水部13に用
いるスリーブ15は、SUS403等のマルテンサイト
ステンレス鋼を使用しているが、硬度がHV210以下
であり硅砂(HV750〜1280)やアルミナ(HV
1800)に較べて柔らかく、河川水に多くの土砂が含
まれていると、摩耗が激しく動力水の機外漏出の要因に
なっていた。
【0008】軸封水部13は、例えば、図15の(a)
に示すように、当初、パッキンボックス16に収容し、
パッキン押え17で支持したカーボン製のパッキン18
を主軸12に被着したスリーブ15に正対位置に当接さ
せていても、パッキンボックス16に土砂が浸入する
と、長年の使用の結果、土砂がスリーブ15やパッキン
18を摩耗させ、図15の(b)に示すように、パッキ
ン18が傾き、スリーブ15との間に隙間を形成する。
このため、パッキン18は、運転中に発生するスラスト
Fの強弱変動をまともに受けて抗することができなくな
り、ついに折損事故に至り、動力水の機外漏出を防止で
きない不具合・不都合な点があった。特に、スラストF
の変動が著しく激しいと、スリーブ15やパッキン18
は、短期間のうちに変換を必要としていた。
【0009】また、別の例として、軸封水部13には、
図16に示すように、主軸12に被着したスリーブ15
に、ラビリンス19とライナ20とを一体成形したラビ
リンスライナ21を当接させ、ラビリンスライナ21を
枠部22で支持させたものがある。
【0010】しかし、この軸封水部13は、主軸12の
軸方向に沿って配置したラビリンス19で迷路を形成
し、迷路内で漏出水の圧力を徐々に低下させて封水する
ものであるが、スリーブ15とラビリンス19とで形成
する隙間を流れる漏水の流速を著しく速くさせている。
このためこの軸封水部13は、図17の(a)に示すよ
うに、漏水の高速流に沿って土砂Dを巻き込み、ラビリ
ンス19、19間に形成した凹陥部23に堆積させ、長
年の使用の結果、図17の(b)に示すように、スリー
ブ15に凹陥状の摩耗部Rを形成させ、さらに運転中に
発生するスラストFの強弱変動が繰返し加わって摩耗部
Rをより一層大きく形成させ、機外への動力水の漏水を
促進させていた。特に、チューブ水車のような水力機械
では、スラストFの強弱変動により起動時、機外への漏
水量が毎分数百リッタ増えるに対し、逆に定格運転に入
ると毎分数十リッタに減る等の問題点が発生することが
あった。
【0011】また、別の例として、軸封水部13には、
図18に示すように、主軸12に被着したスリーブ15
に綿布を基地に熱硬化性フェノール樹脂を被覆させ含浸
材で作製した軸受24を設けるとともに、軸受24の両
端部にホルダ25で支持したカーボン製のパッキン18
を設け、動力水の機外への漏水防止を図ったものが提案
されている。
【0012】しかし、この軸封水部13は、軸受24が
土砂に弱いので、潤滑水として清水を使用する関係上、
軸受24に清水を供給するストレーナやサンドセパレー
タ等の付帯設備を必要としている。
【0013】このように、従来の水力機械では、機種、
容量、客先の要望等に応じて軸封水部13の構造をその
都度変更して作製していたが、最近のように、土砂に対
し耐摩耗性に富むセラミックスの技術開発の進展に伴
い、スリーブ15にセラミックスを被覆した軸封水部1
3が実現しており、土砂に対する耐摩耗性が強化され
た。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】土砂に対し、軸封水部
13の耐摩耗性が強化されたといえども、それでも従来
の水力機械にはいくつかの問題点があり、その中でも、
スリーブ15の構造の簡素化、製造の容易化および組立
工法の簡易化がある。
【0015】従来、大容量の水車やポンプ水車のような
水力機械では、発電機のロータに大きな回転トルクを伝
える必要上、主軸12の両端をフランジ形式にし、一端
をランナベーン9を支持するランナクウラン10に、他
端を発電機のロータに接続させている。このため、水力
機械は、軸封水部13を備え、主軸12に被着したスリ
ーブ15を一体の円筒タイプにできないので、予め分割
の円筒タイプにし、各分割片を主軸12に抱き合わせて
溶接施工していた。この場合、スリーブ15は、主軸1
2が工場内にある場合と、他の地域にある場合とでは施
工手順が異なってくる。
【0016】例えば、水力機械を新規に製作する場合、
あるいは既設の水力機械をすべて工場に持ち込んでオー
バホールする場合、スリーブ15は、予め作製しておい
た分割片を主軸12に抱き合わせて溶接施工した後、そ
の外径仕上げと溶接仕上げとを同時に機械加工で施工し
ていた。
【0017】また、例えば、既設機のスリーブ交換作業
において、主軸12が主機(水力機械のランナを含む本
体)から外されない場合、つまり主軸12を工場に持ち
込めない場合、スリーブ15は単品のまま機械加工で外
径まで仕上げられ、予め作製しておいた分割片に開先加
工を施工し、主軸12を保管している現地で、分割片を
主軸12に抱き合わせて溶接する施工手順を採ってい
る。なお、現地で施工した溶接の仕上げは、グラインダ
などの手仕上げで行われる。
【0018】一般に、主軸12を主機から分解取り外す
には、先ず、発電機の分解段取りを行った後、ケーシン
グから回転子を引き抜いている。このため、分解の工数
がより一層多くなり、これに伴って再組立まで工期日数
が長くなり、運転の早期再開に支障をきたしている。
【0019】また、大容量の水力機械ともなると、主軸
12は工場への輸送だけでも大掛かりな作業となるた
め、工程上、余裕のあるオーバホールでも工場への搬入
をしない場合が多い。
【0020】このように、従来の水力機械では、既設機
のスリーブ交換作業の際、多くの労力と時間を要してお
り、スリーブの構造の簡素化、製造の容易化および組立
工法の簡易化の改善を必要としていた。
【0021】また、スリーブ15は、例えばセラミツク
ス等の硬質被膜を被覆する場合、主軸12が工場内にあ
る場合と、他の地域にある場合とでは施工手順が異なっ
ている。
【0022】例えば、主軸12が工場にある場合、スリ
ーブ15は、予め作製しておいた分割片を主軸12に抱
き合わせて溶接施工した後、その外径仕上げ、溶接仕上
げおよび表面仕上げを機械加工で施工し、最後に、主軸
12と一体にしてセラミックス等の被覆加工を行う。
【0023】また、主軸12が工場にない場合、スリー
ブ15は、現地で主軸12に組み込むため、分割片に予
め硬質皮膜を被覆して準備しておかなければならない。
【0024】しかし、硬質皮膜を被覆済みのスリーブ1
5は、現地で主軸12に溶接施工する場合、溶接時の熱
影響を受けて硬質皮膜の劣化、密着強度の低下、剥離な
ど不具合・不都合が発生する。このため、スリーブ15
は、硬質皮膜の被覆施工と主軸12への組み込み施工と
を手順を入れ換えて別々に行うことが必要とされる。
【0025】硬質皮膜を被覆したスリーブ15を分割構
造にした例として、特開平8−145051号公報が開
示されている。
【0026】この技術によれば、硬質皮膜の被覆は、主
軸12に組み込む前段階で施工済である。また、スリー
ブ15の主軸12への組み込み施工は、分割片を主軸1
2の周方向に沿って抱き合わせた後、分割片の端部に設
けた突き出し状のフランジをボルトで接続させている。
【0027】しかし、スリーブ15に突き出し状のフラ
ンジを設けたのでは、主軸12、軸封水部13、軸受1
4等の構造の大幅な設計変更が必要とされ、例えば既設
のスリーブ15は硬質皮膜を被覆しただけの交換作業は
望めなくなる。まして、主軸12、軸封水部13、軸受
14等の構造の設計変更に伴ってスリーブ15も構造の
設計変更が求められ、構造の複雑化と相まって製作時や
組立時の労力の増加、コストの増加等のおそれがある。
【0028】本発明は、このような事情に基づいてなさ
れたもので、スリーブを構造簡素にして製造容易にし、
かつ主軸に対して組立て容易な水力機械および水力機械
の製造方法を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明に係る水力機械
は、上述の目的を達成するために、請求項1に記載した
ように、ランナに接続する主軸に組み込むとともに、軸
封水部に対設してスリーブを備えた水力機械において、
上記スリーブは、上記主軸に組み込む抱き合わせ面にて
分割された分割片によって筒状に形成されるとともに、
形成された筒状は非被覆領域と被覆領域に区分され、被
覆領域には硬質被膜部を備えており上記分割片は上記硬
質被膜部に熱を加えない固定手段によって上記主軸に対
して固定支持されていることを特徴とする。
【0030】また、本発明に係る水力機械は、上述の目
的を達成するために、請求項2に記載したように、固定
手段は、フランジを備えた分割リング片と、フランジに
挿通するボルトとで構成したものである。
【0031】また、本発明に係る水力機械は、上述の目
的を達成するために、請求項3に記載したように、固定
手段は、分割リング片に形成し、分割リング片の合わせ
面を溶接接続させたものである。
【0032】また、本発明に係る水力機械は、上述の目
的を達成するために、請求項4に記載したように、固定
手段は、非被覆領域に設けられたボルトであることを特
徴とする。
【0033】また、本発明に係る水力機械は、上述の目
的を達成するために、請求項5に記載したように、ラン
ナに接続する主軸に組み込むとともに、軸封水部に対設
してスリーブを備えた水力機械において、上記スリーブ
は、上記主軸に組み込む抱き合わせ面にて分割された分
割片によって筒状に形成されるとともに、形成された筒
状は非被覆領域と被覆領域に区分され、被覆領域には硬
質被膜部を備え、上記被覆領域の上記抱き合わせ面には
開先部が加工されており、上記分割片は上記開先部が溶
接接続されることで上記主軸に対して固定支持されてい
ることを特徴とする。
【0034】また、本発明に係る水力機械は、上述の目
的を達成するために、請求項6に記載したように、主軸
に組み込むスリーブの抱き合わせ面のうち、少なくとも
非被覆領域には、凹部を備えたものである。
【0035】また、本発明に係る水力機械の製造方法
は、上述の目的を達成するために、請求項7に記載した
ように、主軸に組み込むスリーブを予め筒状に形成し、
筒状に形成したスリーブの外表面に、周方向に向かい合
う少なくとも2つ以上の被覆領域とひ被覆領域とを設
け、上記被覆領域には被覆しろを設けて、被覆領域に硬
質被膜部を被覆させた後、上記スリーブを非被覆領域に
て切断・分割して抱き合わせ面を施工し、施工した抱き
合わせ面に開先部を設け、上記開先部にて上記スリーブ
を上記主軸に溶接接続する方法である。
【0036】また、本発明に係る水力機械の製造方法
は、上述の目的を達成するために、請求項8に記載した
ように、被覆しろは、被覆領域を研削して形成すること
を特徴とする。
【0037】また、本発明に係る水力機械の製造方法
は、上述の目的を達成するために、請求項9に記載した
ように、被覆しろは、非被覆領域に肉盛り溶接を施工し
た後、形成することを特徴とする。
【0038】また、本発明に係る水力機械の製造方法
は、上述の目的を達成するために、請求項10に記載し
たように、主軸に組み込むスリーブを予め筒状に形成
し、スリーブの外表面に、周方向に向かい合う少なくと
も2つ以上の被覆領域とひ被覆領域とを設け、上記被覆
領域を設けた部位について、上記スリーブの全周に亘っ
てブラスト処理を施工し、被覆領域に硬質被膜部を被覆
させた後、上記スリーブを被覆領域以外の領域にて上記
スリーブをその長手方向に切断・分割して抱き合わせ面
を施工し、施工した抱き合わせ面に開先部を設け、上記
開先部にて上記スリーブを上記主軸に溶接接続し、この
溶接接続部の表面加工を行った後、上記被覆領域に挟ま
れた非被覆領域に対しても硬質被膜部を施工する方法で
ある。
【0039】また、本発明に係る水力機械の製造方法
は、上述の目的を達成するために、請求項11に記載し
たように、非被覆領域の周長さをLとし、スリーブを
切断・分割する抱き合わせ面の周長さをLとすると
き、周長さ比LとLとの関係を、
【数2】L≧2L の範囲に設定する方法である。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る水力機械、水
力機械の製造方法および水力機械の組立工法の実施形態
を図面および図面に付した符号を引用して説明する。
【0041】図1は、本発明の第1実施形態を説明する
ために用いた組立斜視図である。
【0042】本実施形態は、スリーブ30を少なくとも
2つ以上の円筒半割れ部30a,30bに形成するとと
もに、円筒半割れ部30a,30bの表面に、例えばセ
ラミックス等の硬質被膜部33を被覆させたものであ
る。
【0043】また、本実施形態は、フランジ31を備え
た主軸32の周方向に沿って同心状に配置する円筒半割
れ部30a,30bとして形成したスリーブ30を抱き
合わせ面34a,34bで接続固定させる際、フランジ
38a,38bを備えた分割リング片39a,39bを
ボルト40で固定させるか、あるいは分割リング片41
a,41bを溶接部42で固定させるかのいずれかを選
択したものである。ここで、この選択にあたっては、ス
リーブ30を設置しようとする水車の主軸(回転軸)3
2の周囲のスペースによって決定する。つまり、スペー
スに余裕がある場合にはフランジ38a,38bをボル
ト40で固定させ、スペースに余裕がなく、この方法を
用いると大幅な改造が必要になる場合には、分割リング
片41a,41bを溶接部42で固定するとよい。ま
た、円筒半割れ部30a,30bの抱き合わせ面34
a,34bには、開先部により凹部(ともに図示せず)
が形成されている。
【0044】このように、本実施形態は、スリーブ30
の円筒半割れ部30a,30bを抱き合わせ面34a,
34bで接続固定させる際、分割リング片39a,39
bのフランジ38a,38bにボルト40を挿通させて
固定させるか、あるいは分割リング片41a,41bを
溶接部42で固定させるかのいずれかを選択するので、
既設の水車に対しても主軸32、軸封水部、軸受等の構
造変更を最低限に抑え、硬質被膜部33を被覆したスリ
ーブ30を容易に主軸32に取り付けることができる。
また、分割リング片39a,39b,41a,41bか
らスリーブ30に押圧力を与えて固定させるので、スリ
ーブ30の円筒半割れ部30a,30bを主軸32に対
して容易に確実に固定させることができ、円筒半割れ部
30a,30bに被着させた硬質被膜部33に熱を与え
ることもなく寿命を長く維持させることができる。
【0045】図2は、本発明の第2実施形態を説明する
ために用いた組立て斜視図である。なお、第1実施形態
の構成部分と同一部分には同一符号を付す。
【0046】本実施形態は、フランジ31を備えた主軸
32の周方向に沿って同心状に配置した円筒半割れ部3
0a,30bとして形成したスリーブ30を、抱き合わ
せ面34a,34bで接続固定させる際、硬質被膜部3
3を除いた領域で、主軸32にスリーブ30の円筒半割
れ部30a,30bをボルト43で接続固定させたもの
である。
【0047】このように、本実施形態は、スリーブ30
の円周半割れ部30a,30bを抱き合わせ面34a,
34bで接続固定させる際、円筒半割れ部30a,30
bを主軸32にボルト43で接続固定させるので、新設
の水車はもちろん、既設の水車であっても、硬質被膜部
33を被着させたスリーブ30をその硬質被膜部33に
溶接などによる熱影響を与えずに主軸32に容易に固定
させることができる。
【0048】図3は、本発明の第3実施形態を説明する
ために用いた組立て斜視図である。なお、第1実施形態
の構成部分と同一部分には同一符号を付す。
【0049】本実施形態は、フランジ31を備えた主軸
32の周方向に沿って同心状に配置した円筒半割れ部3
0a,30bとして形成したスリー部30を、抱き合わ
せ面34a,34bで接続固定させる際、硬質被膜部3
3を除いた領域の抱き合わせ面34a,34bに予め溶
接部44として溶接用の開先を加工し、この開先部を溶
接して接続固定させたものである。ここで、円筒半割れ
部30a,30bには、接続固定させる前に予め硬質被
覆部33を溶射などにより施工してあるが、硬質被膜部
33についてはこの段階で表面の仕上げも行う。この
際、抱き合わせ面34a,34b近傍の表面について
は、開先部(図示せず)を形成する。
【0050】このように、本実施形態は、スリーブ30
の円筒半割れ部30a,30bを抱き合わせ面34a,
34bで接続固定させる際、硬質被膜部33を除いた領
域の抱き合わせ面34a,34bに溶接部43を設けて
接続固定させるので、スリーブ30を主軸32に容易に
組立てることができる。
【0051】図4は、本発明の第4実施形態を説明する
ために用いた組立て斜視図である。なお、第1実施形態
の構成部分と同一部分には同一符号を付す。
【0052】本実施形態は、第1実施形態に、第2実施
形態および第3実施形態を組み合わせたもので、フラン
ジ31を備えた主軸32の周方向に沿って同心状に配置
する円筒半割れ部30a,30bとして形成したスリー
ブ30を、抱き合わせ面34a,34bで接続固定させ
る際、フランジ38a,38bを備えた分割リング片3
9a,39bをボルト40で固定させるとともに、主軸
32に対して円筒半割れ部30a,30bをボルト43
で直接接続固定させ、さらに硬質被膜部33を除いた領
域の抱き合わせ面34a,34bに溶接部44を設けて
接続固定させたものである。
【0053】このように、本実施形態は、スリーブ30
の円筒半割れ部30a,30bを抱き合わせ面34a,
34bで接続固定させる際、円筒半割れ部30a,30
bを分割リング片39a,39bで固定させるととも
に、主軸32に対して円筒半割れ部30a,30bをボ
ルトで接続固定させさらに硬質被膜部33を除いた領域
の抱き合わせ面34a,34bに溶接部44を設けて固
定させるので、スリーブ30を主軸32に十分に接続固
定させることができる。ここで、これらの接続方法は、
スリーブ30の主軸への取り付け強度と、主軸32周囲
の空きスペースに鑑み、自由に選択することができる。
これによって、既存の水車に対しても最適な強度でスリ
ーブ30を容易に装着することが可能となる。
【0054】図5は、本発明の第5実施形態を説明する
ために用いた一部切欠き平面展開図である。なお、第1
実施形態の構成部分と同一部分には同一符号を付す。
【0055】本実施形態は、円筒として形成したスリー
ブ30の外表面を非被覆領域45と被覆領域46とに区
分けし、機械加工等によって予め定められた形状に形成
した後、区分けした被覆領域46にた例えばセラミック
ス等の硬質被膜部33を形成し、表面の仕上げを行った
後に、さらに非被覆領域45のうち、角度180°の対
向位置に互いを傾斜状に切断・分割した傾斜状の抱き合
わせ面(切断・分割施工部)47に開先加工を施工して
工場または現地内の主軸に組み込む構成にするものであ
る。
【0056】ここで、スリーブ30の外表面を機械加工
等により予め定められた形状に形成する工程は、硬質被
膜部33を施工するための被覆しろを設けるもので、次
の2通りの方法で行うことができる。
【0057】一つは、円筒として形成したスリーブ30
のうち、被覆領域46をその被覆厚さだけ研削し、ここ
を被覆しろとして硬質被膜部33を形成する方法であ
る。もう一つは、スリーブ30を最終形状よりも硬質被
膜部33の被膜厚さだけ小さく形成しておき、非被覆領
域45に硬質被膜部33の被膜厚さと同じ厚さとなるよ
うに肉盛り溶接部49を施工し、仕上げ加工して被覆し
ろを設けたものである。この場合、肉盛り溶接法として
は、TIG溶接法等の比較的入熱の少ない溶接法を用い
るとよい。これは、一般に軸スリーブはオーステナイト
ステンレスや二相ステンレスを材料として用いるが、入
熱の大きい溶接方法を用いると、溶接熱により500〜
800℃に加熱された範囲の結晶粒界にクロム炭化物が
析出して、この範囲のクロム量が減少するために結晶粒
界に沿って腐食が起きるためである。
【0058】なお、スリーブ30の円筒は、当初から一
体円筒でもよく、また、分割片を点付け溶接などで一体
円筒にしてもよい。また、非被覆領域45は、図6に示
すように、硬質被膜部33の溶接熱の影響を考慮して機
械加工施工済部48と開先加工を施工する傾斜状の抱き
合わせ面(切断・分割背後部)47とに区分けされる
が、今、機械加工施工済部48の周長さをL1とし、傾
斜状の抱き合わせ面47の周長の長さをL2とすると、
周長さ比L1とL2との関係を、
【数3】L≧2L ……(1) の範囲に設定している。この範囲は、実験により求めた
好ましい範囲である。
【0059】そして上述のように工場で加工した開先加
工を施工した軸スリーブ30を図9に示したように、抱
き合わせ面47に溶接部51を形成して溶接接続させ、
その溶接部51の外表面を図10で示すように、グライ
ンダ等で加工し、外形寸法を整え工場または現地内の主
軸に組み込む。
【0060】このように、本実施形態は、スリーブ30
の外表面を機械加工等によって予め定められた形状にし
た後、被覆領域46に硬質被膜部33を形成し、さらに
非被覆領域45のうち角度180°の対向位置を互いに
傾斜状に切断・分割した抱き合わせ面47に開先加工を
施工して工場等に保管した主軸に組み込む際、非被覆領
域45の周長さを上式(1)の範囲に設定して抱き合わ
せ面47を溶接接続させるので、硬質被膜部33に与え
られる溶接熱の影響がなく、硬質被膜部33を高い品質
に維持させることができる。
【0061】図7は、本発明の第6実施形態を説明する
ために用いた一部切欠き平面展開図である。なお、第1
実施形態の構成部分と同一部分には同一符号を付す。
【0062】本実施形態は、円筒として形成したスリー
ブ30を主軸に組み込む前に、スリーブ30の外表面の
全域を予め定められた外形に機械加工した後、非被覆領
域45と被覆領域46とに区分けして、区分けした被覆
領域46に例えばタングステンカーバイドまたはセラミ
ックス等の硬質被膜部33を形成し、さらに非被覆領域
45を傾斜状に切断・分割した抱き合わせ面47に開先
加工を施工する。ここで、この実施形態についても、非
被覆領域45の周長さを上式(1)の範囲に設定して抱
き合わせ面47を形成する。
【0063】そして、このように加工したスリーブ30
を工場または現地保管の主軸にスリーブ30を組み込
む。この際、図10に示すように抱き合わせ面を溶接接
続させ、溶接部51を形成する。そして、溶接部51の
外表面をグラインダ等で加工した外形寸法を整えた後
に、溶接部51にも硬質被膜部33を形成し、施工した
硬質被膜部33をダイヤモンド砥石52で加工し、外形
寸法を整えるものである。
【0064】この場合、硬質被膜部33を施工する部位
に関しては、工場において硬質被膜部33を施工する前
に図8に示すように全面をブラスト処理部50を形成し
ておくと、スリーブ30を主軸に組み込む際の工数を少
なくすることができる。
【0065】このように、本実施形態は、スリーブ30
の外表面を機械加工によって予め定められた外径にした
後、被覆領域46に硬質被膜部33を形成し、さらに非
被覆領域45のうち角度180°の対向位置を互いに傾
斜状に切断・分割した抱き合わせ面47を非被覆領域4
5の周長さを上式(1)の範囲に設定して開先加工を施
工し、工場等に保管した主軸に組み込む際に抱き合わせ
面47を溶接接続させた後に、さらに溶接部51につい
ても硬質被膜部33を施工するため、硬質被膜部33に
溶接熱の影響を与えずにスリーブ30全周を硬質被膜部
33で覆うことができ、硬質被膜部33を高い品質に維
持させることができる。
【0066】また、本実施形態では、主軸にスリーブ3
0を組み込んだ後に硬質被膜部33を施工する部位を最
小限にしているため、スリーブ30を主軸に組み込んだ
後の熱変形も最小限に抑えることができる。
【0067】図11は、本発明の第7実施形態を説明す
るために用いた概念図である。なお、第1実施形態の構
成部分と同一部分には同一符号を付す。
【0068】本実施形態は、主軸32に接着剤36を塗
布し、円筒半割れ部30a,30bとして形成したスリ
ーブ30を接着剤36を介して主軸32に被着させたも
のである。
【0069】接着剤36は、耐水性を有する嫌気性即硬
タイプのものが用いられる。また、円筒半割れ部30
a,30bの抱き合わせ面34a,34bに接する表面
は研削されており、図12に示すように、開先部35
a,35bが構成されている。そして、これらの円筒半
割れ部30a,30bが抱き合わされると、抱き合わせ
面34a,34b近傍の表面に凹部37a,37bが形
成される。ここで、この凹部37a,37bの幅は軸封
水部のパッキンの長さと比較して十分に小さいものとす
る。また、図12においては、開先部35a,35bは
面取りにより加工されたものとなっているが、これに限
らず、円筒表面から滑らかに連続する曲面としてもよ
い。
【0070】このように、本実施形態は、主軸32に接
着剤36を塗布し、円筒半割れ部30a,30bとして
形成したスリーブ30を主軸32に被着させることで、
溶接による熱の影響を受けずに済むため、硬質被膜の劣
化や剥離がなく、寿命の長い硬質被膜部33を得ること
ができる。
【0071】また、本実施形態は、円筒半割れ部30
a,30bの抱き合わせ面34a,34bに開先部35
a,35bを設け、円筒半割れ部30a,30bを抱き
合わせたときに凹部37a,37bが形成されるように
なっている。そして、このことにより、円筒半割れ部3
0a,30bの抱き合わせ面34a,34bにおいて多
少の段差が生じるような場合であっても、これを許容す
ることができるため、より剥離の起こりにくい硬質被膜
部15を形成することができる。
【0072】
【発明の効果】以上の説明のとおり、本発明は、主軸に
組み込むスリーブの構造を簡素にして製造容易に構成す
るので、主軸への組み込む工期をより一層短縮させるこ
とができ、既設機のスリーブの交換をより一層簡易に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を説明するために用いた
組立斜視図。
【図2】本発明の第2実施形態を説明するために用いた
組立斜視図。
【図3】本発明の第3実施形態を説明するために用いた
組立斜視図。
【図4】本発明の第4実施形態を説明するために用いた
組立て斜視図。
【図5】本発明の第5実施形態を説明するために用いた
一部切欠平面展開図。
【図6】図5のB−B矢視方向から見た切断断面図。
【図7】本発明の第6実施形態態を説明するために用い
た一部切欠平面展開図。
【図8】図7のD−D矢視方向から見た切断断面図。
【図9】図6において溶接を施工した後の切断断面図。
【図10】図8において溶接および硬質被膜を被覆・施
工した後の切断断面図。
【図11】本発明の第7実施形態を説明するために用い
た概念図。
【図12】図11のA部の部分拡大図。
【図13】従来の水力機械を示す一部切欠き断面図。
【図14】従来の水力機械における軸封水部を説明する
ために用いた断面図。
【図15】従来の水力機械における軸封水部を説明する
ために用いた断面図で、(a)は組立て当初の状態を示
す図で、(b)は長年の使用の結果、パッキンの摩耗を
説明するために用いた断面図。
【図16】従来の水力機械における別の軸封水部を説明
するために用いた断面図。
【図17】従来の水力機械における軸封水部を説明する
ために用いた断面図で、(a)はラビリンスに土砂が堆
積した状態を説明するために用いた断面図、(b)は長
年の使用の結果、スリーブに摩耗が生じたことを説明す
るために用いた断面図。
【図18】従来の水力機械における別の軸封水部を説明
するために用いた断面図。
【符号の説明】
1 コンクリート 2 ケーシング 3 ステイベーン 4a,4b ステーリング 5 ランナ室 6 上カバー 7 下カバー 8 ガイドベーン 9 ランナベーン 10 ランナクラウン 11 ランナバンド 12 主軸 13 軸封水部 14 軸受 15 スリーブ 16 パッキンボックス 17 パッキン押え 18 パッキン 19 ラビリンス 20 ライナ 21 ラビリンスライナ 22 枠部 23 凹陥部 24 軸受 25 ホルダ 30 スリーブ 30a,30b 円筒半割れ部 31 フランジ 32 主軸 33 硬質被膜部 34a,34b 抱き合わせ面 35a,35b 開先部 36 接着剤 37a,37b 凹部 38a,38b フランジ 39a,39b 分割リング片 40 ボルト 41a,41b 分割リング片 42 溶接部 43 ボルト 44 溶接部 45 非被覆領域 46 被覆領域 47 抱き合わせ面 48 機械加工施工済部 49 肉盛溶接部 50 ブラスト処理部 51 溶接部 52 ダイヤモンド砥石

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランナに接続する主軸に組み込むととも
    に、軸封水部に対設してスリーブを備えた水力機械にお
    いて、上記スリーブは、上記主軸に組み込む抱き合わせ
    面にて分割された分割片によって筒状に形成されるとと
    もに、形成された筒状は非被覆領域と被覆領域に区分さ
    れ、被覆領域には硬質被膜部を備えており上記分割片は
    上記硬質被膜部に熱を加えない固定手段によって上記主
    軸に対して固定支持されていることを特徴とする水力機
    械。
  2. 【請求項2】 固定手段は、フランジを備えた分割リン
    グ片と、フランジに挿通するボルトとで構成したことを
    特徴とする請求項1記載の水力機械。
  3. 【請求項3】 固定手段は、分割リング片に形成し、分
    割リング片の合わせ面を溶接接続させたことを特徴とす
    る請求項1記載の水力機械。
  4. 【請求項4】 固定手段は、非被覆領域に設けられたボ
    ルトであることを特徴とする請求項1記載の水力機械。
  5. 【請求項5】 ランナに接続する主軸に組み込むととも
    に、軸封水部に対設してスリーブを備えた水力機械にお
    いて、上記スリーブは、上記主軸に組み込む抱き合わせ
    面にて分割された分割片によって筒状に形成されるとと
    もに、形成された筒状は非被覆領域と被覆領域に区分さ
    れ、被覆領域には硬質被膜部を備え、上記被覆領域の上
    記抱き合わせ面には開先部が加工されており、上記分割
    片は上記開先部が溶接接続されることで上記主軸に対し
    て固定支持されていることを特徴とする水力機械。
  6. 【請求項6】 主軸に組み込むスリーブの抱き合わせ面
    のうち、少なくとも非被覆領域には、凹部を備えたこと
    を特徴とする請求項1または5記載の水力機械。
  7. 【請求項7】 主軸に組み込むスリーブを予め筒状に形
    成し、筒状に形成したスリーブの外表面に、周方向に向
    かい合う少なくとも2つ以上の被覆領域とひ被覆領域と
    を設け、上記被覆領域には被覆しろを設けて、被覆領域
    に硬質被膜部を被覆させた後、上記スリーブを非被覆領
    域にて切断・分割して抱き合わせ面を施工し、施工した
    抱き合わせ面に開先部を設け、上記開先部にて上記スリ
    ーブを上記主軸に溶接接続することを特徴とする水力機
    械の製造方法。
  8. 【請求項8】 被覆しろは、被覆領域を研削して形成す
    ることを特徴とする請求項7記載の水力機械の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 被覆しろは、非被覆領域に肉盛り溶接を
    施工した後、形成することを特徴とする請求項7記載の
    水力機械の製造方法。
  10. 【請求項10】 主軸に組み込むスリーブを予め筒状に
    形成し、スリーブの外表面に、周方向に向かい合う少な
    くとも2つ以上の被覆領域とひ被覆領域とを設け、上記
    被覆領域を設けた部位について、上記スリーブの全周に
    亘ってブラスト処理を施工し、被覆領域に硬質被膜部を
    被覆させた後、上記スリーブを被覆領域以外の領域にて
    上記スリーブをその長手方向に切断・分割して抱き合わ
    せ面を施工し、施工した抱き合わせ面に開先部を設け、
    上記開先部にて上記スリーブを上記主軸に溶接接続し、
    この溶接接続部の表面加工を行った後、上記被覆領域に
    挟まれた非被覆領域に対しても硬質被膜部を施工するこ
    とを特徴とする水力機械の製造方法。
  11. 【請求項11】 非被覆領域の周長さをLとし、スリ
    ーブを切断・分割する抱き合わせ面の周長さをLとす
    るとき、周長さ比LとLとの関係を、 【数1】L≧2L の範囲に設定することを特徴とする請求項7または10
    に記載の水力機械の製造方法。
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