JP2002013177A - 水回り部品 - Google Patents

水回り部品

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JP2002013177A
JP2002013177A JP2000194755A JP2000194755A JP2002013177A JP 2002013177 A JP2002013177 A JP 2002013177A JP 2000194755 A JP2000194755 A JP 2000194755A JP 2000194755 A JP2000194755 A JP 2000194755A JP 2002013177 A JP2002013177 A JP 2002013177A
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resin
plumbing
silicone
plumbing component
acrylic resin
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JP2000194755A
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English (en)
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Mitsuhiro Hayamizu
光浩 速水
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Inax Corp
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Inax Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水垢が付きにくく、かつ取れ易い樹脂製水回
り部品を提供する。 【解決手段】 少なくとも表面がアクリル樹脂よりなる
水回り部品。少なくとも表面がフッ素樹脂、シリコーン
含有高結晶ポリプロピレン樹脂、シリコーン含有ABS
樹脂又はポリアセタール樹脂よりなる水回り部品。合成
樹脂よりなる水回り部品において、表面にシリコーン塗
装が施されている水回り部品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は合成樹脂製のロータ
ンク、手洗器、洗面器、タンクカバー、水栓カバーなど
の水回り部品に係り、特に、水垢が付きにくく、かつ取
れ易い水回り部品に関する。また、本発明は透明感を有
し高級感を備えた水回り部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ロータンク、手洗器、洗面器、タ
ンクカバー、水栓カバーなどの水回り部品は、一般に陶
器製とされているが、陶器製の水回り部品は、 水垢が付き易く、取れ難い。 重量が重く、取り扱い性が悪い。 泥漿鋳込み成形による成形法で寸法精度が悪く、形
状の自由度に制約を受ける。 といった欠点があった。
【0003】この陶器製水回り部品に代るものとして樹
脂製水回り部品も提案されており、従来、樹脂としては
ABS樹脂が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ABS
樹脂製の水回り部品であっても、水垢に関しては陶器製
のものとほぼ同等で、水垢が付き易く、取れにくいため
に、水垢の付着で不潔な印象を与え、しかも清掃も容易
ではないという欠点があった。
【0005】また、ABS樹脂は透明感がなく、陶器製
のものに比べて安っぽく、外観に劣る;陶器に比べて傷
が付き易い;耐候性に劣るという欠点もあった。
【0006】本発明は上記従来の樹脂製水回り部品の欠
点を解決し、水垢が付きにくく、かつ取れ易い樹脂製水
回り部品を提供することを目的とする。本発明はまた、
透明感を有し高級感を備え、耐傷付性、耐候性に優れた
樹脂製水回り部品を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の水回り部品
は、少なくとも表面がアクリル樹脂よりなることを特徴
とする。
【0008】請求項2の水回り部品は、請求項1におい
て、少なくとも表面のアクリル樹脂が透明アクリル樹脂
であることを特徴とする。
【0009】請求項3の水回り部品は、少なくとも表面
がフッ素樹脂、シリコーン含有高結晶ポリプロピレン樹
脂、シリコーン含有ABS樹脂又はポリアセタール樹脂
よりなることを特徴とする。
【0010】請求項4の水回り部品は、合成樹脂よりな
る水回り部品において、表面にシリコーン塗装が施され
ていることを特徴とする。
【0011】アクリル樹脂、或いは、フッ素樹脂、シリ
コーン含有高結晶ポリプロピレン樹脂、シリコーン含有
ABS樹脂又はポリアセタール樹脂、或いは、表面にシ
リコーン塗装が施された合成樹脂であれば、水垢が付き
にくく、かつ落ち易い。特に、アクリル樹脂や表面にシ
リコーン塗装が施された合成樹脂であれば、耐傷付性、
耐候性にも優れ、耐久性の高い水回り部品を提供するこ
とができる。更に、透明アクリル樹脂であれば、その透
明性により、高級感のある美麗な水回り部品を提供する
ことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の水
回り部品の実施の形態を詳細に説明する。
【0013】図1(a)は本発明の水回り部品の実施の
形態を示すロータンク付洋風便器の斜視図、図1(b)
は図1(a)の手洗器の斜視図、図1(c)は図1
(b)のC−C線に沿う断面の拡大図である。
【0014】図1は本発明の水回り部品を洋風便器のロ
ータンク4及び手洗器5に適用した例を示すものであ
る。図1において、1は便器、2は便座、3は便蓋、6
は手洗吐水口を示す。
【0015】本実施の形態にあっては、手洗器5の上面
の水受部がコア層5Aと表層5Bとの2層構造となって
おり、このうち、表層5Bは透明アクリル樹脂で構成さ
れる。コア層5Aの樹脂については特に制限はなく、例
えば、ABS樹脂又はアクリル樹脂製とすることができ
る。このように表層5Bを透明アクリル樹脂製とするこ
とにより、耐傷付性、耐候性、耐久性に優れ、しかも、
表層5Bの透明感で高級感に優れたものとなる。この場
合、表層5Bの透明アクリル樹脂層の厚さは、過度に薄
いと、表層による透明感が十分に付与されず、逆に過度
に厚いとコスト高となる恐れがあることから、この表層
5Bの透明アクリル樹脂層の厚さは100〜500μm
程度とすることが好ましい。
【0016】このような2層構造の水回り部品は、予め
表皮材としての透明アクリル樹脂シートを成形してお
き、これを用いた表皮貼合一体成形法により容易に製造
することができる。
【0017】本発明の水回り部品は、少なくとも表面が
アクリル樹脂(PMMA)、或いは、フッ素樹脂、シリ
コーン含有高結晶ポリプロピレン(PP)樹脂、シリコ
ーン含有ABS樹脂又はポリアセタール(POM)樹脂
よりなるものであっても良く、この場合にも、後述の実
施例の結果から明らかなように、良好な耐水垢汚染性を
得ることができる。特に、アクリル樹脂の場合には、耐
傷付性においても良好な効果を得ることができる。
【0018】ここで、フッ素樹脂としては特に制限はな
く、PFA(四フッ化エチレン−パーフルオロビニルエ
ーテル共重合体)やFEP(四フッ化エチレン−六フッ
化プロピレン共重合体)、ETFE(四フッ化エチレン
−エチレン共重合体)、PVdF(ポリビニリデンフル
オライド)、PCTFE(ポリ三フッ化塩化エチレ
ン)、ポリ四フッ化エチレン等を用いることができる。
【0019】また、シリコーン含有ABS樹脂又はシリ
コーン含有高結晶PP樹脂の場合、そのシリコーン含有
量が過度に少ないとシリコーンによる耐水垢汚染性の効
果が十分に得られず、過度に多いと強度等の樹脂特性が
損われることから、シリコーン含有量は10〜30重量
%とするのが好ましい。
【0020】本発明の水回り部品は、少なくともその表
面、即ち、水と接触する面、或いは、水と接触する可能
性のある面が上記特定の樹脂で構成されていれば良く、
その全体が上記特定の樹脂よりなるものであっても、表
層のみが上記特定の樹脂よりなるものであっても良い。
【0021】本発明の水回り部品はまた、表面にシリコ
ーン塗装が施された合成樹脂製のものであっても良い。
この場合、基材となる合成樹脂としては特に制限はな
く、上述の耐汚染性に優れたものであっても良いが、安
価なABS樹脂を採用することが好ましい。シリコーン
塗装の厚さは薄過ぎるとシリコーン塗装を施したことに
よる耐水垢汚染性が十分に得られず、過度に厚いとコス
ト高となることから、10〜50μm程度であることが
好ましい。
【0022】なお、本発明においては、水回り部品を構
成する樹脂に、その特性を損わない範囲で、繊維、充填
材等の補強材や、紫外線防止剤、着色剤、酸化防止剤、
難燃剤、可塑剤、熱安定剤、帯電防止剤や抗菌剤を添加
しても良く、特に、表層のみを本発明に係る樹脂で構成
する場合、とりわけ、図1(c)に示す如く、表層を透
明アクリル樹脂とする場合、この表層のみに抗菌剤を配
合することにより、全体に抗菌剤を配合する場合に比べ
て、少ない抗菌剤使用量で良好な抗菌性水回り部品を得
ることができる。
【0023】このような本発明の水回り部品は、ロータ
ンク、手洗器、洗面器、タンクカバー、水栓カバーなど
各種の水回り部品に適用することができ、軽量で成形性
に優れた樹脂製水回り部品の水垢による汚染を防止し
て、衛生的に使用することができる。
【0024】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明する。
【0025】実施例1〜7、比較例1,2 表1に示す材質の水回り部品について、下記項目の評価
を行い、結果を表1に示した。なお、評価結果は、◎:
非常に良い、○;良い、△;やや劣る、×;劣るの4段
階で表示した。
【0026】[評価項目] (1)外観:表面の光沢、透明性の良否を観察した。 (2)水垢(有機汚れ)の取れ易さ:有機汚れ(石鹸カ
スや人脂等の油脂)の取れ易さを調べるために、人が入
浴した後の浴槽の水面付近に試料を固定して1週間浸漬
した後、赤色のインクで染め出し、その後、乾いた紙タ
オルで拭き取り、外観を観察した。 (3)水垢(無機汚れ)の取れ易さ:無機汚れ(水の硬
度成分やカルキ)の取れ易さを調べるために、水に浸漬
した後引き上げて80℃の温風で6分間乾燥する操作を
2000回繰り返した後、メチレンブルー溶液を塗り、
その後、乾いた紙タオルで拭き取り、外観を観察した。 (4)耐傷付性:メラミン発泡スポンジで10回こすっ
た後、外観を観察した。 (5)コスト:従来品の陶器製のものを○とし、相対評
価でこれよりも高価なものを×、わずかに高価なものを
△、同等のものを○とした。
【0027】
【表1】
【0028】表1より、本発明の水回り部品は、従来の
陶器製のものやABS樹脂製のものに比べて水垢が取れ
易いことが分かる。特に、アクリル樹脂製のもの、或い
は表層が透明アクリル樹脂製のものやシリコーン塗装を
施したものであれば耐傷付性も良好であり、とりわけ、
表層が透明アクリル樹脂で構成されるものは外観も良好
である。
【0029】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の水回り部品
は樹脂製であるため、 成形が容易で形状の自由度が高く、寸法精度にも優
れる。 重量が比較的軽く、取り扱い性に優れる。という効
果を奏する上に、特定の樹脂で構成されるか、シリコー
ン塗装が施されているため、 水垢が付きにくく、かつ取れ易いため、汚れ難く清
掃が容易で、常に清潔な外観を維持することができる。 といった優れた効果が奏される。
【0030】特に、請求項1,2,4の水回り部品であ
れば、耐傷付性、耐候性、耐久性にも優れ、とりわけ請
求項2の水回り部品であれば、更に透明感が付与され、
美麗で高級感にも優れた水回り部品が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の水回り部品の実施の形態
を示すロータンク付洋風便器の斜視図、図1(b)は図
1(a)の手洗器の斜視図、図1(c)は図1(b)の
C−C線に沿う断面の拡大図である。
【符号の説明】
1 便器 2 便座 3 便蓋 4 ロータンク 5 手洗器 6 手洗い吐水口 5A コア層 5B 表層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B32B 27/00 103 B32B 27/00 103 104 104 27/30 27/30 A D 27/32 27/32 Z C08J 7/04 CER C08J 7/04 CERZ E03D 9/00 E03D 9/00 D // C08L 101:00 C08L 101:00 Fターム(参考) 2D038 ZA01 2D039 BA00 CD01 4D075 CA02 CA32 CA34 CA38 DA23 DB35 DB36 DB37 DB39 DB43 DB45 DB54 DC38 EB42 4F006 AA22 AB39 BA11 4F100 AK01A AK07B AK17B AK25B AK52B AK54B AK74B AT00A BA02 BA15 EH46 GB90 JA11B JL00 JL04 JL05 JL06 JL09 JN01B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも表面がアクリル樹脂よりなる
    ことを特徴とする水回り部品。
  2. 【請求項2】 請求項1において、少なくとも表面のア
    クリル樹脂が透明アクリル樹脂であることを特徴とする
    水回り部品。
  3. 【請求項3】 少なくとも表面がフッ素樹脂、シリコー
    ン含有高結晶ポリプロピレン樹脂、シリコーン含有AB
    S樹脂又はポリアセタール樹脂よりなることを特徴とす
    る水回り部品。
  4. 【請求項4】 合成樹脂よりなる水回り部品において、
    表面にシリコーン塗装が施されていることを特徴とする
    水回り部品。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005019545A1 (fr) * 2003-08-25 2005-03-03 Dantao Zhou Appareil lave-mains et chasse d'eau combine
JP2007224616A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Matsushita Electric Works Ltd 便器
JP2007291698A (ja) * 2006-04-25 2007-11-08 Matsushita Electric Works Ltd 便器
WO2023032798A1 (ja) * 2021-09-01 2023-03-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 便器、及び製造方法

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