JP2002007823A - 販売流通システムおよび同システムにおける在庫の適正配置方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 在庫手配した後の需要量増加による欠品、あ
るいは在庫手配した後の需要量減少による余剰在庫の発
生を抑える。 【解決手段】 受注見込み案件につきその受注確度を設
定する端末のキーボードディスプレイ装置１２と、受注
確度に最適な需要予測に基づく在庫の配置を行い、受注
確度を随時更新することにより在庫をリアルタイムに再
配置する適正在庫再配置処理装置１１とがインターネッ
ト等の通信媒体経由で接続されて成る販売流通システム
において、適正在庫再配置処理装置１１は、商品納期と
受注量ならびに受注確度から成る受注情報を逐次記憶
し、受注確度によって予め定義された基準調達日数と前
記商品納期からの相対的な日数情報から調達のリードタ
イムを計算し、計算されたリードタイムに基づいてあら
かじめ定義された調達係数に受注量を乗じて実調達量を
算出し、当該実調達量に基づいて在庫手配する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、物流全域での商品
在庫の適正配置を実現する販売流通システムおよび同シ
ステムにおける在庫の適正配置方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】生産技術の進歩により、商品自体での他
社差別化が困難な状況になってきた。具体的には、如何
に欠品を防止して顧客の要求納期を遵守できるかが他社
差別化の最大の課題となっており、同時に、余剰在庫に
よる負担が経営を圧迫していることから在庫の圧縮が急
務となっている。

【０００３】従来の生産管理システムでは、営業サイド
から報告される引き合い情報から現場サイドで実在庫を
引き落とし、在庫量があらかじめ設定されている補充点
を下回った時点で所定の補充量を手配していた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来例では、
受注見込みや確度情報が考慮されず、引き合い情報から
のみ在庫手配していたため、需要の変動に追随し難く、
在庫手配した後の需要量増加による欠品、あるいは在庫
手配した後の需要量減少による余剰在庫が発生し易いと
いった欠点を有していた。

【０００５】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、受注見込み案件につきその受注確度を設定し、受
注確度に最適な需要予測に基づく在庫の配置を行い、受
注確度を随時更新することで在庫をリアルタイムに再配
置することにより、在庫手配した後の需要量増加による
欠品、あるいは在庫手配した後の需要量減少による余剰
在庫の発生を抑えることのできる販売流通システムおよ
び同システムにおける在庫の適正配置方法を提供するこ
とを目的とする。また、市場の実需をリアルタイムに需
要予測に反映させ、全部門で共通のデータベースを介し
在庫管理を行う販売流通システムおよび同システムにお
ける在庫の適正配置方法を提供することも目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために請求項１に記載の発明は、受注見込み案件につき
その受注確度を設定する端末装置と、受注確度に最適な
需要予測に基づく在庫の配置を行い、受注確度を随時更
新することにより在庫をリアルタイムに再配置する適正
在庫再配置処理装置とが通信媒体経由で接続されて成る
こととした。上記構成により、逐一更新される受注確度
情報が考慮されるため需要の変動に追随でき、在庫手配
した後の需要量増加による欠品や在庫手配した後の需要
量減少による余剰在庫を防ぐ販売流通システムを構築で
きる。

【０００７】請求項２に記載の発明は、請求項１に記載
の販売流通システムにおいて、適正在庫再配置処理装置
は、端末装置から商品納期と受注量ならびに受注確度か
ら成る受注情報を受信する受注情報受信手段と、受注確
度によって予め定義された基準調達日数と商品納期から
の相対的な日数情報から調達のリードタイムを計算する
調達リードタイム計算手段と、計算されたリードタイム
に基づいてあらかじめ定義された調達係数に受注量を乗
じて実調達量を算出する実調達量算出手段とを備えるこ
ととした。上記構成により、実調達量算出手段により算
出された実調達量に基づいて在庫手配することによっ
て、受注確度に基づいて実需に応じた在庫量の手配が可
能となって、欠品防止余剰在庫防止の両方を実現した販
売流通システムを提供することができる。

【０００８】請求項３に記載の発明は、請求項２に記載
の販売流通システムにおいて、適正在庫再配置処理装置
は、更に、受注確度を更新する都度、所定の利益確保に
必要な販売価格の計算を行い、リアルタイムに値引きマ
ージンを設定出力する販売価格計算手段を備えることと
した。上記構成により、所定の利益確保のための販売価
格を計算し、利益確保できるタイムリーな値引きマージ
ン表示が可能となるため、ネットワークを介した営業商
談のサポートを実現する販売流通システムを提供でき
る。

【０００９】請求項４に記載の発明は、請求項１乃至３
に記載の販売流通システムにおいて、受注情報ならびに
算出された実調達量は商品毎にシステム共通のデータベ
ースに格納され、更新された内容を当該データベースを
介し、在庫管理、購買管理、販売管理、在庫棚卸管理、
ロット管理、物量所要量管理、倉庫管理のための少なく
とも１つのシステムにリアルタイムに反映させることと
した。上記構成により、市場の実需を常にチェックし、
全部門で共通の商品データベースにより一元化された販
売流通システムを構築することができる。

【００１０】請求項５に記載の発明は、流通販売システ
ムにおいて用いられ、受注見込み案件につきその受注確
度を設定し、受注確度に最適な需要予測に基づく在庫の
配置を行い、受注確度を随時更新することにより在庫を
リアルタイムに再配置することとした。このことによ
り、逐一更新される受注確度情報が考慮されるため需要
の変動に追随でき、在庫手配した後の需要量増加による
欠品や在庫手配した後の需要量減少による余剰在庫を防
ぐことができる。

【００１１】請求項６に記載の発明は、請求項５に記載
の販売流通システムにおける在庫の適正配置方法におい
て、受注確度を更新する都度、所定の利益確保に必要な
販売価格の計算を行い、リアルタイムに値引きマージン
を設定出力することとした。このことにより、所定の利
益確保のための販売価格を計算し、利益確保できるタイ
ムリーな値引きマージン表示が可能となるため、ネット
ワークを介した営業商談のサポートが実現できる。

【００１２】請求項７に記載の発明は、請求項５に記載
の販売流通システムにおける在庫の適正配置方法におい
て、在庫の再配置は、商品納期と受注量ならびに前記受
注確度から成る受注情報を逐次記憶し、受注確度によっ
て予め定義された基準調達日数と前記商品納期からの相
対的な日数情報から調達のリードタイムを計算し、計算
されたリードタイムに基づいてあらかじめ定義された調
達係数に受注量を乗じて実調達量を算出し、当該実調達
量に基づいて在庫手配することとした。このことによ
り、算出された実調達量に基づいて在庫手配することに
より、受注確度に基づいて実需に応じた在庫量の手配が
可能となって、欠品防止、余剰在庫防止の両方を実現す
ることができる。

【００１３】

【発明の実施の形態】図１は本発明における販売流通シ
ステムの接続構成を示す図である。本発明の販売流通シ
ステムは、通信ネットワークとしてインターネット１０
（イントラネット）を用い、在庫管理システム１、購買
管理システム２、販売管理システム３、在庫棚卸管理シ
ステム４、ロット管理システム５、物量所要量管理シス
テム６、倉庫管理システム７等販売サブ管理システムが
有機的に結合してなる。

【００１４】８はＥＤＩ（Electronic Data Intercha
nge）であり、電子商取引で用いられる通信プロトコル
である。このＥＤＩ８を介して図示せぬ外部接続される
システムとの間でデータ交換がなされる。９は、ファイ
ルサーバであり、サーバ内に受注情報データベース（Ｄ
Ｂ）が構築される。９１は、受注確度が変更される都
度、受注量等の受注情報が更新され、蓄積される受注情
報ＤＢ、９２は、受注確定後の受注量等の受注情報が蓄
積される受注情報ＤＢである。以降の説明では、便宜上
後者を確定情報ＤＢ９２と称し、区分して説明する。受
注情報ＤＢ９１、確定情報ＤＢ９２は、前記各販売管理
サブシステム１〜７によって共通使用される。

【００１５】図２は、受注情報ＤＢ９１、確定情報ＤＢ
９２に構築されるデータベースのエントリデータフォー
マットを示す図である。図に示すように、両ＤＢ９１、
９２を構成する各エントリは、報告番号、日付、商品コ
ード、得意先コード、納期、受注量、受注確度の各フィ
ールドから成る。受注情報ＤＢ９１と確定情報ＤＢ９２
は、報告番号によって１対１対応になっている。

【００１６】図３は、図１における販売管理サブシステ
ムの内部構成を機能展開して示したブロック図である。
ここでは、ハードウェア的には、ＣＰＵ（適正在庫再配
置処理装置）１１と、キーボードディスプレイ装置１
２、印刷装置１３から成る。なお、インターネット１０
（イントラネット）経由で上記した受注情報ＤＢ９１、
確定情報ＤＢ９２にも接続される。

【００１７】適正在庫再配置処理装置１１は、受注情報
受信部１１１、受注確度更新処理部１１２、リードタイ
ム計算部１１３、実調達量算出部１１４、販売価格計算
部１１５、現在時刻計時部１１６、テーブルメモリ１１
７、１１８、１１９で構成される。

【００１８】受注情報受信部１１１は、キーボードディ
スプレイ装置１２、または、図示せぬモバイル機器を介
しインターネット１０（イントラネット）経由で営業マ
ンから報告される受注情報を受注確度情報付きで受信
し、その情報を受注情報ＤＢ９１に格納する。受注確度
更新処理部１１２は、営業マンから随時受注確度の更新
要求を受注情報受信部１１１を介して受け付け、報告番
号をキーにして受注情報ＤＢ９１、確定情報ＤＢ９２に
反映させる。

【００１９】リードタイム計算部１１３は、受注確度に
よって予め定義された基準調達日数（テーブルメモリ１
１８の内容）と商品納期からの相対的な日数情報（現在
時刻計時部１１６から得られる現在時刻との間で演算す
ることにより得られる）から調達のリードタイムを計算
して実調達量算出部１１４へ供給する。実調達量算出部
１１４は、計算されたリードタイムに基づいてあらかじ
め定義された調達係数（テーブルメモリ１１９の内容）
に受注量を乗じて実調達量を算出して受注確度更新処理
部１１２へ供給する。販売価格計算部１１５は、受注確
度が更新される都度、当該受注確度毎にあらかじめ用意
される販売価格（データテーブルメモリ１１７の内容）
に基づき所定の利益確保に必要な販売価格の計算を行
い、リアルタイムに値引きマージンを設定出力する。上
述した調達量ならびに販売価格はキーボードディスプレ
イ装置１２、もしくは印刷装置１３を介して外部へ出力
される他、インターネット（イントラネット）１０等ネ
ットワークを介して販売管理サブシステムを介して関係
者に公開される。

【００２０】図４、図５は、本発明実施形態の動作を説
明するために引用したフローチャートである。以下、図
４、図５を参照しながら図１乃至図３に示す本発明実施
形態の動作について詳細に説明する。

【００２１】まず、図４において、営業マンは、携帯し
ているモバイル機器を使用し、あるいは端末のキーボー
ドディスプレイ装置１２を使用して営業報告を行う（ス
テップＳ４１）。このことにより、適正在庫再配置処理
装置１１は、本営業報告が新規案件であるか否かをチェ
ックし（ステップＳ４２）、新規案件であれば、報告番
号、日付、商品コード、得意先コード、納期、受注量、
受注確度から成る受注情報を入力する。そして、受注確
度をチェックし（ステップＳ４３）、受注確度が１００
％であればその受注情報は、受注情報受信部１１１、受
注確度更新処理部１１２、そしてファイルサーバ経由で
受注情報ＤＢ９１、確定情報ＤＢの両方に書き込まれる
（ステップＳ４４）。また、受注確度チェック（ステッ
プＳ４５、Ｓ４７）の結果、受注確度がそれぞれ、Ｎ
％、Ｍ％（但し、Ｎ＞Ｍ）であれば、その受注情報は、
受注情報受信部１１１、そしてファイルサーバ経由で受
注情報ＤＢ９１にのみ書き込まれる（ステップＳ４６、
Ｓ４８）。

【００２２】ここで、受注確度とは、受注情報の確定の
度合いを示し、例えば、受注確度１００％は受注が確定
したレベル、受注確度Ｍは得意先と受注の交渉を開始し
た段階、受注確度Ｎは得意先から受注の内示を受けたレ
ベルをいうものとする。

【００２３】一方、新規案件でない場合には受注量の変
更も含め受注情報ＤＢ９１の更新を行う（ステップＳ４
９）。この場合は、報告番号をキーに過去の履歴を参照
し、変更を要する情報を書き換える。そして受注確度の
チェックが行われ（ステップＳ５０）、受注確度が１０
０％に至った場合は、確定情報ＤＢ９２にその更新情報
を書き込むとともに図５に示す処理を行い、未だ１００
％に満たない場合は処理を終える。

【００２４】図５において、新規案件による受注情報の
入力（ステップＳ５１）ならびに更新による受注情報の
入力（ステップＳ５２）が行われた後、リードタイム計
算部１１３では、受注確度によって予めテーブルメモリ
１１８に定義された基準調達日数と、先に入力された商
品納期からの相対的な日数情報から調達のリードタイム
の計算が行われる（ステップＳ５３）。なお、相対的な
日数情報は、納期から現在時刻計時部１１６からのタイ
マ出力を減算することにより算出する。そして、ここで
計算されたリードタイムに基づき実調達量算出部１１４
では、テーブルメモリ１１９中にあらかじめ定義された
調達係数を索引し、先に入力された受注量を乗じて実調
達量が算出される（ステップＳ５４）。ここで算出され
た実調達量は、インターネット（イントラネット）１０
経由で各販売管理サブシステムに同報される（ステップ
Ｓ５５）。

【００２５】インターネット１０（イントラネット）経
由で実調達量を受信した在庫棚卸管理システム４、ロッ
ト管理システム５、物量所要量管理システム６、倉庫管
理システム７等販売管理サブシステムは、当該実調達量
に基づいて在庫手配する。上述したように、販売管理サ
ブシステムは、全ての見込み案件について受注確度を把
握してリアルタイムに販売予測統制する。また、必要に
応じて販売価格計算部１１５で所定の利益率確保のため
の販売価格を計算し、キーボードディスプレイ装置１２
もしくはインターネット（イントラネット）１０経由で
営業マンが持つモバイル機器に利益確保できる値引きマ
ージン率のリアルタイム表示も行う。このときの販売価
格は受注量によって異なり、そのための判断基準はテー
ブルメモリ１１７にあらかじめ格納されているものとす
る。

【００２６】なお、上述した各販売管理サブシステム
は、全ての倉庫の在庫個数、受発注数、オーダーリード
タイム、オーダー間隔、安全タイム、補充倉庫の優先順
位、補充日数等の倉庫の需要供給数、品目情報、物流構
成、配送元倉庫からの配送に要する日数、デッドストッ
クの早期発見（入出庫からリアルタイムに管理）等を監
視し、在庫の管理を細分化してロケーション単位に行
う。すなわち、品目別棚位置、保管条件、入庫優先順
位、棚卸容量、ピッキング順序等を効率的な手順で正し
い棚位置の入出庫を指示し、所定の制約条件（納期、敷
地等）で、コストを最小にする輸送方法を選択して、リ
アルタイムで調達コストを監視する。そして、最適で廉
価な調達コストを実現でき、かつ、早配、遅配の実績分
析とフィードバックの機能を合わせ持つ。これらの各機
能をインターネット１０（イントラネット）を介して有
機的に結合することで販売物流情報をリアルタイムに、
かつ一元的に管理することにより適正なタイミングで適
正な在庫配置を決定できる。

【００２７】

【発明の効果】請求項１に記載の発明によれば、逐一更
新される受注確度情報が考慮されるため需要の変動に追
随でき、在庫手配した後の需要量増加による欠品や在庫
手配した後の需要量減少による余剰在庫を防ぐ販売流通
システムを提供できる。請求項２に記載の発明によれ
ば、実調達量算出手段により算出された実調達量に基づ
いて在庫手配することにより、受注確度に基づいて実需
に応じた在庫量の手配が可能となって、欠品防止余剰在
庫防止の両方を実現した販売流通システムを提供するこ
とができる。請求項３に記載の発明によれば、所定の利
益確保のための販売価格を計算し、利益確保できるタイ
ムリーな値引きマージン表示が可能となるため、ネット
ワークを介した営業商談のサポートが実現する販売流通
システムを提供できる。請求項４に記載の発明によれ
ば、市場の実需を常にチェックし、全部門で共通の商品
データベースにより一元化された販売流通システムを構
築することができる。

【００２８】請求項５に記載の発明によれば、一更新さ
れる受注確度情報が考慮されるため需要の変動に追随で
き、在庫手配した後の需要量増加によるケッ便や在庫手
配した後の需要量減少による余剰在庫を防ぐことができ
る。請求項６に記載の発明によれば、所定の利益確保の
ための販売価格を計算し、利益確保できるタイムリーな
値引きマージン表示が可能となるため、ネットワークを
介した営業商談のサポートが実現できる。請求項７に記
載の発明によれば、算出された実調達量に基づいて在庫
手配することにより、受注確度に基づいて実需に応じた
在庫量の手配が可能となって、欠品防止余剰在庫防止の
両方を実現することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明における販売流通システムの接続構成
の一例を示す図である。

【図２】 図１における受注情報データベースのエント
リフォーマットを示す図である。

【図３】 図１における販売管理サブシステムのシステ
ム構成の一例を示す図である。

【図４】 本発明の販売流通システムにおける在庫の適
正配置方法の動作手順をフローチャートで示した図であ
る。

【図５】 図４に示す動作手順の続きをフローチャート
で示した図である。

【符号の説明】

１…在庫管理システム、２…購買管理システム、３…販
売管理システム、４…在庫棚卸管理システム、５…ロッ
ト管理システム、６…物量所要量管理システム、７…倉
庫管理システム、８…ＥＤＩ、９…ファイルサーバ、１
０…インターネット（イントラネット）、１１…適正在
庫配置処理装置（ＣＰＵ）、１２…キーボードディスプ
レイ装置（ＫＢ／ＣＲＴ）、１３…印刷装置（ＰＲ
Ｔ）、９１…受注情報ＤＢ、９２…確定情報ＤＢ、１１
１…受注情報受信部、１１２…受注確度更新処理部、１
１３…リードタイム計算部、１１４…実調達量算出部、
１１５…販売価格計算部、１１６…現在時刻計時部、１
１７…販売価格テーブルメモリ、１１８…基準日数テー
ブルメモリ、１１９…調達係数テーブルメモリ

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 受注見込み案件につきその受注確度を設
   定する端末装置と、 前記受注確度に最適な需要予測に基づく在庫の配置を行
   い、前記受注確度を随時更新することにより前記在庫を
   リアルタイムに再配置する適正在庫再配置処理装置とが
   通信媒体経由で接続されて成る販売流通システム。
2. 【請求項２】 前記適正在庫再配置処理装置は、前記端
   末装置から商品納期と受注量ならびに前記受注確度から
   成る受注情報を受信する受注情報受信手段と、 前記受注確度によって予め定義された基準調達日数と前
   記商品納期からの相対的な日数情報から調達のリードタ
   イムを計算する調達リードタイム計算手段と、 前記計算されたリードタイムに基づいてあらかじめ定義
   された調達係数に前記受注量を乗じて実調達量を算出す
   る実調達量算出手段とを備えたことを特徴とする請求項
   １に記載の販売流通システム。
3. 【請求項３】 前記適正在庫再配置処理装置は、更に、
   前記受注確度を更新する都度、所定の利益確保に必要な
   販売価格の計算を行い、リアルタイムに値引きマージン
   を設定出力する販売価格計算手段を備えたことを特徴と
   する請求項２に記載の販売流通システム。
4. 【請求項４】 前記受注情報ならびに算出された実調達
   量は商品毎にシステム共通のデータベースに格納され、
   更新された内容を当該データベースを介し、在庫管理、
   購買管理、販売管理、在庫棚卸管理、ロット管理、物量
   所要量管理、倉庫管理のための少なくとも１つのシステ
   ムにリアルタイムに反映させることを特徴とする請求項
   １乃至３に記載の販売流通システム。
5. 【請求項５】 流通販売システムにおいて用いられ、受
   注見込み案件につきその受注確度を設定し、 前記受注確度に最適な需要予測に基づく在庫の配置を行
   い、 前記受注確度を随時更新することにより前記在庫をリア
   ルタイムに再配置することを特徴とする販売流通システ
   ムにおける在庫の適正配置方法。
6. 【請求項６】 前記受注確度を更新する都度、所定の利
   益確保に必要な販売価格の計算を行い、リアルタイムに
   値引きマージンを設定出力することを特徴とする請求項
   ５に記載の販売流通システムにおける在庫の適正配置方
   法。
7. 【請求項７】 前記在庫の再配置は、商品納期と受注量
   ならびに前記受注確度から成る受注情報を逐次記憶し、 前記受注確度によって予め定義された基準調達日数と前
   記商品納期からの相対的な日数情報から調達のリードタ
   イムを計算し、 前記計算されたリードタイムに基づいてあらかじめ定義
   された調達係数に前記受注量を乗じて実調達量を算出
   し、当該実調達量に基づいて在庫手配することを特徴と
   する請求項５に記載の販売流通システムにおける在庫の
   適正配置方法。