JP2002005411A - ボイラ設備とその給水処理方法 - Google Patents

ボイラ設備とその給水処理方法

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JP2002005411A JP2000189332A JP2000189332A JP2002005411A JP 2002005411 A JP2002005411 A JP 2002005411A JP 2000189332 A JP2000189332 A JP 2000189332A JP 2000189332 A JP2000189332 A JP 2000189332A JP 2002005411 A JP2002005411 A JP 2002005411A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボイラ運転起動初期又は低負荷時などを含め
てどのようなボイラ運転時にでもボイラ給水中の溶存酸
素濃度を適切に維持すること。 【解決手段】 ボイラ(節炭器9、蒸発部10、過熱器
16)からの蒸気を用いて仕事した後は蒸気を復水して
ボイラに供給する給水配管4、7とボイラからの気水混
合流体を気水分離器11で分離し、分離水をボイラに戻
す再循環水配管15を備え、脱気器降水管4内の水に酸
素を配管19より注入し、再循環水配管15の再循環水
にも酸素注入配管25から酸素を注入する。ボイラ再循
環ポンプ13が起動中(ボイラ起動初期、低負荷時)に
は再循環水配管15への酸素注入量の調節を配管15の
ボイラ給水配管7への合流部の後流側の酸素分析計23
の測定値に基づき行い、脱気器降水管4への酸素注入配
管19からの酸素注入量の調節を酸素分析計21の測定
値に基づき行う。ボイラ再循環ポンプ13が停止中(高
負荷時)には再循環水配管15への酸素注入は行わず、
酸素注入配管19からの酸素注入量の調節を酸素分析計
23の測定値に基づき行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボイラの低負荷時
にボイラ水壁の流量を確保する目的で設置されるボイラ
再循環ポンプを有するボイラ設備に関し、特にボイラ給
水中に酸素を注入することによりボイラ給水系統に設け
られた機器や配管の防食を行う酸素処理法を採用してい
るボイラ設備の給水制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来技術のボイラ設備の給水中への酸素
注入設備を有するプラントの給水制御系統図を図2に示
す。蒸気タービン(図示せず)で使用された蒸気は復水
器(図示せず)で復水され、復水管1を経て脱気器2で
脱気され、脱気器貯水タンク3に送られる。脱気器貯水
タンク3の出口に設けられた脱気器降水管4には酸素注
入配管19が接続され、酸素注入配管19に設けられた
酸素流量調節弁18により流量調節された溶存酸素含有
水が注入される。酸素注入配管19から注入される溶存
酸素を適度に含んだ水はボイラ給水ポンプ5により圧力
が上げられ、高圧給水加熱器6、高圧給水加熱器出口ボ
イラ給水管7及び節炭器入口ボイラ給水管8を通り、節
炭器9へ給水される。節炭器9で加熱された後、蒸発部
10に送られた加熱水は蒸発部10でさらに加熱されて
気水混合流体となり、気水分離器11へ送られる。気水
分離器11で気水混合流体は蒸気と水に分離され、蒸気
は過熱器16に送られ、水は気水分離器タンク12(ド
レンタンクとも称する)へ落下する。
【0003】気水分離器タンク12内の水はボイラ再循
環ポンプ13により圧力上昇させられ、ボイラ再循環流
量調節弁14を設けたボイラ再循環水配管15を通り、
節炭器入口ボイラ給水管8へ戻される。
【0004】気水分離器11を通った気液混合流体の中
の溶存酸素は、殆どは蒸気側へ移行し、水側へは殆ど移
行しないため、ボイラ再循環水の中へは殆ど酸素が溶け
ていない。酸素が溶けてない水が節炭器入口ボイラ給水
管8へ戻されると、節炭器入口ボイラ給水管8内の溶存
酸素濃度を規定値にするためには、復水管1を経て脱気
器2から送られてくる給水中の溶存酸素濃度を高くする
必要がある。ところが、脱気器2から送られてくる給水
中の溶存酸素濃度を高くすると、この水中の溶存酸素濃
度は規定値を超えることになり、高圧給水加熱器6等に
孔食等のトラブルを発生する可能性がある。
【0005】通常、ボイラ節炭器入口ボイラ給水管8内
の給水の溶存酸素濃度は50〜100ppbになるよう
に、高圧給水加熱器6出口のボイラ給水配管7に設けら
れた給水サンプリング配管36に設けられた給水流量計
37からの信号及び節炭器入口給水管8の給水サンプリ
ング配管22に設けられた酸素分析計23からの信号を
制御装置38で演算し、得られた注入酸素濃度信号39
に従って脱気器出口酸素流量調節弁18を調整して酸素
注入管19からの酸素注入量をコントロールしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ボイラの蒸発部10で
加熱されて気水混合状態となった水は、気水混合状態で
気水分離器11に入り、水と蒸気に分離され、気水分離
器11で分離された蒸気は過熱器16へ、気水分離器1
1で分離された水は気水分離タンク12からボイラ再循
環ポンプ13により、節炭器入口ボイラ給水管8に戻さ
れる。節炭器入口ボイラ給水管8に戻された給水は、高
圧給水加熱器6からの給水と混合され節炭器9に給水さ
れる。
【0007】図3に酸素の気液分解平衡定数を示す。図
3は蒸気中の酸素と水中の酸素分配平衡定数を表してい
る。例えば、温度が250℃の飽和水の場合、分配平衡
定数は8×10となるため、気水混合流体中の酸素は
殆ど蒸気中へ移行する。
【0008】従って気水分離器11で分離された水の中
には、溶存酸素は殆ど残らないことになり、溶存酸素の
殆ど入っていない水がボイラ再循環ポンプ13を通り、
節炭器入口ボイラ給水管8へ合流する。
【0009】一般に、ボイラの高負荷時にはボイラ再循
環ポンプ13が運転停止され、ボイラ給水ポンプ5が運
転される。しかし、ボイラの運転停止時、ボイラ起動初
期及びボイラ低負荷運転時には、ボイラの最低給水流量
を確保する目的でボイラ再循環ポンプ13が起動され、
気水分離器11で分離された水が節炭器入口ボイラ給水
管8に戻される。
【0010】図2に示す従来技術のプラントの給水制御
機構では、気水分離器タンク12の出口部のボイラ再循
環水配管15には酸素注入のための装置は設置されてお
らず、ボイラ給水中の溶存酸素の濃度調節は、脱気器貯
水タンク3の出口に設けられた脱気器降水管4に設けら
れた酸素注入配管19だけで行っていた。
【0011】ボイラの高負荷時にはボイラ再循環ポンプ
13が運転停止され、脱気器3出口給水中に注入された
酸素は、ボイラ給水ポンプ5及び高圧給水加熱器6を経
由してボイラに到達する。しかし、前記ボイラ起動停止
時、ボイラ起動初期又は低負荷運転時のボイラの最低給
水流量を確保するためだけのボイラ再循環ポンプ13の
運転では、ボイラ循環水中の適正な酸素濃度が保てない
という問題があった。
【0012】ボイラの起動初期には、高圧給水加熱器6
からの給水量とボイラ再循環ポンプ13からの給水量の
比率は前者:後者で1:10程度となるため、例えば、
節炭器9の入口部の給水中の溶存酸素濃度を100pp
bにコントロールした場合、高圧給水加熱器6からの給
水の溶存酸素濃度は1100ppb程度にしないと節炭
器9入口での給水中の溶存酸素濃度を100ppbに保
てないことになる。
【0013】高圧給水加熱器6側の酸素濃度が1100
ppbもの高濃度になると酸素濃度が高すぎて、高圧給
水加熱器出口ボイラ給水管7などに腐食による孔が発生
(孔食発生)する等の問題がある。
【0014】また、気水分離器タンク12から高圧給水
加熱器出口ボイラ給水管7までのボイラ再循環水配管1
5内の水中には酸素が殆ど存在しないため、酸素処理と
しての効果が無くなり、配管15からの鉄の溶出が増
え、節炭器9の入口ボイラ給水管8の水中の鉄濃度が高
くなるという問題がある。
【0015】なお、通常ボイラの起動初期には、復水器
(図示せず)で除去しきれない復水中の二酸化炭素ガス
等を脱気器2で脱気器ベント弁(図示せず)を開にして
脱気器外に除去するボラタイル処理を行い、その後、酸
素を注入する酸素処理法に移行させ、前記移行時には前
記脱気器ベント弁を閉にして、脱気器2で脱気された酸
素が器外に抜けないようにして溶存酸素濃度値が一定に
なるように制御している。
【0016】本発明の課題はボイラ運転起動初期又は低
負荷時などを含めてどのようなボイラ運転時にでもボイ
ラ給水中の溶存酸素濃度を適切に維持することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、溶存酸素が殆
ど無くなる気水分離器タンク出口部に酸素注入配管を設
置したことを特徴とする。すなわち、本発明は、ボイラ
と、該ボイラからの蒸気を用いて仕事をする蒸気タービ
ンと、該蒸気タービンで使用した蒸気を復水する復水器
と、復水器からの復水を脱気する脱気器と、該脱気器で
脱気された水をボイラに供給するボイラ給水系統と、ボ
イラで得られた気水混合流体を気水分離する気水分離器
と、該気水分離器で分離された水をボイラ給水系統の合
流部からボイラ給水系統に戻す給水再循環系統とを備え
たボイラ設備の給水処理方法において、脱気器で脱気さ
れた水をボイラに供給するボイラ給水系統へ酸素を注入
すると共に給水再循環系統の再循環水にも酸素を注入す
ることができるようにしたボイラ設備の給水処理方法と
そのための装置である。
【0018】より具体的には、給水再循環系統が起動中
(ボイラ起動時初期又は低負荷時)には給水再循環系統
の酸素注入部への酸素注入量の調節はボイラ給水系統の
合流部の後流側の酸素濃度測定値に基づき行うと共にボ
イラ給水系統の酸素注入量の調節はボイラ給水系統の合
流部の前流側の酸素濃度の測定値に基づき行い、給水再
循環系統が停止中(ボイラ高負荷時)にはボイラ給水系
統への酸素注入量の調節はボイラ給水系統の合流部の後
流側の酸素濃度の測定値に基づき行う給水処理方法とそ
のための装置である。
【0019】
【作用】ボイラ起動時初期又は低負荷時など給水再循環
系統が起動中(図1のボイラ再循環ポンプ13起動中)
には気水分離器11のタンク出口部の再循環水に酸素を
注入することにより行う。
【0020】また前記給水再循環系統が起動中には給水
再循環系統の酸素注入部(図1のボイラ再循環水管1
5)への酸素注入量の調節(図1の気水分離器タンク出
口酸素注入ポンプ24による)はボイラ給水系統の合流
部の後流側の酸素濃度(酸素分析計23の測定値)に基
づき行うと共にボイラ給水系統(図1の脱気器降水管
4)の酸素注入量の調節(図1の脱気器出口酸素流量調
節弁18による)はボイラ給水系統の合流部の前流側の
酸素濃度(酸素分析計21の測定値)に基づき行うこと
で、気水分離器11のタンク出口部の再循環水からボイ
ラ給水系統の合流部(図1のボイラ給水管7へのボイラ
再循環水管15の合流点)までの給水系統(図1のボイ
ラ再循環水管15)の酸素処理による防食効果が発揮さ
れることになり、配管(循環水管15)からの鉄分の溶
出が減るため、前記合流部の後流側(図1の節炭器ボイ
ラ給水管8)の鉄濃度を下げる効果も発揮する。
【0021】また、ボイラ給水系統の合流部の前流側
(図1の高圧給水加熱器出口ボイラ給水管7)も給水の
溶存酸素濃度を規定値に保ち、同時に前記合流部の後流
側(図1の節炭器入口ボイラ給水管8)の溶存酸素濃度
を規定値に保つことができるのでボイラ給水系統の配管
の防食効果が発揮されることになる。
【0022】気水分離器のタンク出口部の再循環水中へ
の酸素の注入は、高濃度の溶存酸素を溶かした水を、例
えば薬液注入ポンプ(図1の注入ポンプ24)を使って
注入する等の手段により達成される。
【0023】一方、ボイラ高負荷時には給水再循環系統
は停止中であり、給水再循環系統の再循環水中には酸素
を注入する必要がなく、ボイラ給水系統(脱気器降水管
4)への酸素注入量の調節はボイラ給水系統の合流部の
後流側の酸素濃度(酸素分析計23の測定値)に基づき
行うのでボイラ給水系統の配管の防食効果が発揮され
る。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図1
と共に説明する。図1に示す実施の形態の特徴は、気水
分離器タンク12の出口に気水分離器タンク出口酸素注
入ポンプ24と気水分離器タンク出口酸素注入管25を
設けたことである。
【0025】蒸気タービン(図示せず)で使用された蒸
気は復水器(図示せず)で復水され、復水管1を経て脱
気器2で脱気され、脱気器貯水タンク3に送られる。ま
た、脱気器貯水タンク3の出口に設けられた脱気器降水
管4には酸素注入配管19が接続され、酸素注入配管1
9に設けられた酸素流量調節弁18により流量調節され
た溶存酸素含有水が注入される。酸素注入配管19から
注入される溶存酸素を適度に含んだ水は、ボイラ給水ポ
ンプ5により圧力が上げられ、高圧給水加熱器6、高圧
給水加熱器出口ボイラ給水管7及び節炭器入口ボイラ給
水管8を通り、節炭器9へ給水される。節炭器9で加熱
された後、蒸発部10へ送られた加熱水は蒸発部10
で、さらに加熱されて気水混合流体となり気水分離器1
1へ送られる。気水分離器11で気水混合流体は蒸気と
水に分離され、蒸気は過熱器16、水は気水分離器タン
ク12へ落下する。
【0026】気水分離器タンク12内の水はボイラ再循
環ポンプ13により圧力が上昇し、ボイラ再循環流量調
節弁14を設けたボイラ再循環水配管15を通り、節炭
器入口ボイラ給水管8へ戻される。気水分離器11を通
った気液混合流体の中の溶存酸素は、水側へは殆ど移行
しないため、ボイラ再循環水の中へは殆ど酸素が溶けて
いない。酸素が溶けてない水が節炭器入口給水管8へ戻
されると、節炭器入口給水管8内の溶存酸素濃度を規定
値にするためには、復水管1を経て脱気器2から送られ
てくる蒸気タービン(図示せず)で使用された蒸気から
得られる給水の溶存酸素濃度を高くする必要がある。と
ころが、脱気器2から送られてくる給水の溶存酸素濃度
を高くすると、この水中の溶存酸素濃度は規定値を超え
ることになり、高圧給水加熱器6等に孔食等のトラブル
を発生する可能性がある。本発明は、この現象を防止す
るために、酸素注入ポンプ24及び酸素注入管25を設
置したものである。
【0027】ボイラ起動時初期又は低負荷時などボイラ
再循環ポンプ13を運転している間には、脱気器2出口
での脱気器出口酸素注入配管19から脱気器降水管4へ
の酸素注入量の調節は酸素分析計信号切替制御装置28
を図1の実線位置に切り替えることにより、高圧給水加
熱器6の出口給水サンプリング配管20に設けられる溶
存酸素分析計21の信号26に基づきボイラ給水ポンプ
5からの脱気器降水管4内の給水流量信号29とを制御
装置33で演算し、脱気器出口酸素注入量制御信号30
を得て、制御信号30を酸素流量調節弁18に送り流量
調節された溶存酸素含有水を酸素注入配管19から脱気
器降水管4に注入する。
【0028】また、ボイラ再循環ポンプ13が起動中に
は気水分離器貯水タンク12出口部のボイラ再循環水管
15へ酸素注入ポンプ24により酸素注入管25から酸
素を注入する。その注入量は、ボイラ再循環流量調節弁
14からのボイラ再循環流量信号31及び節炭器入口ボ
イラ給水管8に接続している給水サンプリング配管22
に設けられた酸素分析計23の信号27に基づき制御装
置32で演算され、ボイラ再循環酸素注入量制御信号3
4を得て、これを酸素注入ポンプ24の運転制御により
行われる。
【0029】このようにボイラ再循環ポンプ13が起動
中には、ボイラ再循環水管15の酸素処理による防食効
果が発揮されることになり、循環水管15からの鉄分の
溶出が減るため、節炭器9入口側配管7の鉄濃度を下げ
る効果もあり、また高圧給水加熱器出口ボイラ給水管7
の給水中の溶存酸素濃度を規定値に保ち、同時に節炭器
入口ボイラ給水管8の溶存酸素濃度を規定値に保つこと
ができるのでボイラ給水系統の配管の防食効果が発揮さ
れることになる。
【0030】また、ボイラ再循環ポンプ13が運転停止
するボイラ高負荷運用時には、前記脱気器出口酸素流量
調節弁18の制御信号を節炭器8の入口側の給水サンプ
リング配管22に設けられた酸素分析計23の制御信号
26に酸素分析計信号切替制御装置28により切り替
え、この信号とボイラ給水ポンプ5からの給水流量信号
29を制御装置33で演算して、得られた信号30に基
づき脱気器出口酸素流量調節弁18の開閉度の制御を行
う。こうして脱気器降水管4、加熱器出口ボイラ給水管
7、節炭器入口ボイラ給水管8の給水中の溶存酸素濃度
を規定値に保つことができるのでボイラ給水系統の配管
の防食効果が発揮されることになる。
【0031】
【発明の効果】本発明により、ボイラ起動時及び停止時
を含む、低負荷運用時においてもボイラ給水系内のボイ
ラ水は常に適正な酸素濃度を保つことができ、ボイラ給
水系の運転上の煩雑さを解決することができると同時
に、ボイラ再循環系統を含めてボイラ給水配管の防食上
も有利な酸素処理法が常に採用できるという大きなメリ
ットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態のボイラ設備の構成図で
ある。
【図2】 従来技術によるボイラ設備の構成図である。
【図3】 酸素の気液分解平衡定数を示す。
【符号の説明】
1 復水管 2 脱気器 3 脱気器貯水タンク 4 脱気器降
水管 5 ボイラ給水ポンプ 6 高圧給水
加熱器 7 高圧給水加熱器出口ボイラ給水管 8 節炭器入
口ボイラ給水管 9 節炭器 10 ボイラ
蒸発部 11 気水分離器 12 気水分
離器タンク 13 ボイラ再循環ポンプ 14 ボイラ
再循環流量調節弁 15 ボイラ再循環水配管 16 過熱器 17 主蒸気管 18 脱気器
出口酸素流量調節弁 19 脱気器出口酸素注入配管 20、36 高圧給水加熱器出口サンプリング配管 21 高圧給水加熱器出口酸素分析計 22 節炭器入口サンプリング配管 23 節炭器
入口酸素分析計 24 気水分離器タンク出口酸素注入ポンプ 25 気水分離器タンク出口酸素注入配管 26 高圧給水加熱器出口酸素分析計信号 27 節炭器入口酸素分析計信号 28 酸素計
信号切替制御装置 29 給水流量信号 30 脱気器出口酸素注入量制御信号 31 ボイラ
再循環流量信号 32、33、38 制御装置 34 ボイラ再循環酸素注入量制御信号 37 給水流
量計 39 注入酸素濃度信号

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボイラと、該ボイラからの蒸気を用いて
    仕事をする蒸気タービンと、該蒸気タービンで使用した
    蒸気を復水する復水器と、復水器からの復水を脱気する
    脱気器と、該脱気器で脱気された水をボイラに供給する
    ボイラ給水系統と、ボイラで得られた気水混合流体を気
    水分離する気水分離器と、該気水分離器で分離された水
    を前記ボイラ給水系統の合流部からボイラ給水系統に戻
    す給水再循環系統とを備えたボイラ設備において、 脱気器で脱気された水をボイラに供給するボイラ給水系
    統に注入量調節手段を有する酸素注入部を設けると共に
    給水再循環系統にも注入量調節手段を有する酸素注入部
    を設けたことを特徴とするボイラ設備。
  2. 【請求項2】 給水再循環系統がボイラ給水系統へ合流
    する合流部の後流側と前流側のボイラ給水系統に給水中
    の酸素濃度を測定する酸素濃度計をそれぞれ設け、給水
    再循環系統の酸素注入部の注入量調節手段の酸素注入量
    の調節を前記ボイラ給水系統の合流部の後流側の酸素濃
    度計の測定値に基づき行い、ボイラ給水系統の酸素注入
    部の注入量調節手段の酸素注入量の調節を前記ボイラ給
    水系統の合流部の前流側又は後流部側の酸素濃度計の測
    定値に基づき行う切替制御装置を設けたことを特徴とす
    る請求項1記載のボイラ設備。
  3. 【請求項3】 給水再循環系統が起動中には給水再循環
    系統の酸素注入部の注入量調節手段の酸素注入量の調節
    はボイラ給水系統の合流部の後流側の酸素濃度計の測定
    値に基づき行うと共にボイラ給水系統の酸素注入部の注
    入量調節手段の酸素注入量の調節はボイラ給水系統の合
    流部の前流側の酸素濃度計の測定値に基づき行い、 給水再循環系統が停止中にはボイラ給水系統の酸素注入
    部の注入量調節手段の酸素注入量の調節はボイラ給水系
    統の合流部の後流側の酸素濃度計の測定値に基づき行う
    制御装置を設けたことを特徴とする請求項1記載のボイ
    ラ設備。
  4. 【請求項4】 ボイラと、該ボイラからの蒸気を用いて
    仕事をする蒸気タービンと、該蒸気タービンで使用した
    蒸気を復水する復水器と、復水器からの復水を脱気する
    脱気器と、該脱気器で脱気された水をボイラに供給する
    ボイラ給水系統と、ボイラで得られた気水混合流体を気
    水分離する気水分離器と、該気水分離器で分離された水
    をボイラ給水系統の合流部からボイラ給水系統に戻す給
    水再循環系統とを備えたボイラ設備の給水処理方法にお
    いて、 脱気器で脱気された水をボイラに供給するボイラ給水系
    統へ酸素を注入すると共に給水再循環系統の再循環水に
    も酸素を注入することができるようにしたことを特徴と
    するボイラ設備の給水処理方法。
  5. 【請求項5】 給水再循環系統への酸素の注入量の調節
    はボイラ給水系統の合流部の後流側の酸素濃度に基づき
    行い、ボイラ給水系統の酸素の注入量の調節はボイラ給
    水系統の合流部の前流側又は後流部側の酸素濃度の測定
    値に基づき行うことを特徴とする請求項4記載のボイラ
    設備の給水処理方法。
  6. 【請求項6】 給水再循環系統が起動中には給水再循環
    系統の酸素注入部への酸素注入量の調節はボイラ給水系
    統の合流部の後流側の酸素濃度に基づき行うと共にボイ
    ラ給水系統の酸素注入量の調節はボイラ給水系統の合流
    部の前流側の酸素濃度の測定値に基づき行い、 給水再循環系統が停止中にはボイラ給水系統への酸素注
    入量の調節はボイラ給水系統の合流部の後流側の酸素濃
    度の測定値に基づき行うことを特徴とする請求項4記載
    のボイラ設備の給水処理方法。
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