JP2002000709A - 空気清浄装置 - Google Patents

空気清浄装置

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JP2002000709A
JP2002000709A JP2000263108A JP2000263108A JP2002000709A JP 2002000709 A JP2002000709 A JP 2002000709A JP 2000263108 A JP2000263108 A JP 2000263108A JP 2000263108 A JP2000263108 A JP 2000263108A JP 2002000709 A JP2002000709 A JP 2002000709A
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purifying
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Masahiro Iijima
正大 飯島
一雄 ▲徳▼島
Kazuo Tokushima
Kazuma Matsui
数馬 松井
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 植物の根部から効率的に汚染物質を吸収し、
少ない植物で空気が清浄化できる空気清浄装置を提供す
ること。 【解決手段】 浄化ケース2a内には水を噴霧するノズ
ル部34が設けられ、プロペラファン21の回転によっ
て浄化ケース2a内に吸引された空気に含まれる汚染物
質を、ノズル部34から噴霧した水に溶解する。そし
て、汚染物質を溶解した水は配管41により植物1が植
えられた土壌11に供給され、植物1の根部1bより効
率的に植物1に吸収される。また、浄化された清浄空気
は、プロペラファン21の回転により、排出部27より
空気清浄装置の外部に放出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気中の汚染物質
を植物に吸収させて空気を浄化する空気清浄装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば屋内の空気に含まれるホル
ムアルデヒド、アセトアルデヒド等の汚染物質を除去
し、空気を清浄化するものとして、観葉植物を代表とす
る鉢植えの植物が知られている。そして、これらの植物
は、その葉部および根部から汚染物質を吸収する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の鉢植
えの植物では、汚染物質の吸収は葉部からの吸収が主で
ある。鉢内の土壌には空気が通りにくいこともあり、根
部からは、土壌への水遣りの際に水に溶解した極一部の
汚染物質を吸収するに過ぎない。従って、屋内の汚染物
質を除去し、空気を清浄化するためには、多くの植物を
必要とする。
【0004】本発明は、上記点に鑑みてなされたもの
で、植物の根部から効率的に汚染物質を吸収し、少ない
植物で空気が清浄化できる空気清浄装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1〜8に記載の発明では、植物(1)と、こ
の植物(1)が植えられた土壌(11)と、浄化ケース
(2a)と、この浄化ケース(2a)内に設けられ、汚
染物質を水に溶解することで浄化ケース(2a)内の空
気より汚染物質を除去し、空気を浄化する浄化手段(3
4)と、汚染物質を含む空気を浄化ケース(2a)内に
吸引するとともに、浄化手段(34)にて浄化された空
気を浄化ケース(2a)外に排出する送風手段(21、
22、23)と、浄化ケース(2a)内の汚染物質を溶
解した水を、土壌(11)に供給する給水手段(41、
42)とを備えたことを特徴としている。
【0006】これによると、送風手段(21、22、2
3)により浄化ケース(2a)内に吸引された空気に含
まれる汚染物質は、浄化手段(34)により水に溶解さ
れ、給水手段(41、42)により植物(1)が植えら
れた土壌(11)に供給される。また、浄化手段(3
4)により汚染物質が除去された清浄空気は、送風手段
(21、22、23)により排出される。
【0007】従って、汚染物質が溶解した水は、土壌
(11)中から植物(1)の根部(1b)により植物
(1)中に吸収される。このようにして、植物(1)の
根部(1b)から効率的に汚染物質を吸収し、少ない植
物(1)で空気が清浄化できる。
【0008】また、請求項2に記載の発明では、浄化手
段(34)は、浄化ケース(2a)内の空気中に水を噴
霧する構成であることを特徴としている。
【0009】これによると、空気と触れる水の表面積を
大きくすることができる。従って、浄化ケース(2a)
内の空気中の汚染物質を速やかに溶解することができ
る。
【0010】また、請求項3に記載の発明では、浄化手
段(34)は、噴霧された水が、送風手段(21、2
2、23)により浄化ケース(2a)内に拡散する構成
であることを特徴としている。
【0011】これによると、浄化ケース(2a)の隅々
にまで霧状の水を分布させることができる。従って、浄
化ケース(2a)内の空気中の汚染物質を確実に溶解す
ることができる。
【0012】また、請求項4に記載の発明では、浄化手
段(34)は、噴霧する水のpHを調節するpH調節手
段を有することを特徴としている。
【0013】これによると、噴霧する水のpHを設定で
きる。従って、溶解したい汚染物質に応じて噴霧する水
のpHを適宜選択できる。
【0014】また、請求項5に記載の発明では、土壌
(11)に供給された水のうち、土壌(11)および植
物(1)に吸収されない水が、浄化ケース(2a)内に
戻る構成であることを特徴としており、請求項6に記載
の発明では、浄化ケース(2a)内に戻る前に、水が吸
着材層(12)を通過する構成であることを特徴として
いる。
【0015】これらによると、土壌(11)に供給され
余剰となった水は浄化ケース(2a)内に戻るため、水
の追加供給を最低限にすることができる。これに加え
て、吸着材層(12)が汚染物質や土壌成分の一部を吸
着するため、浄化ケース(2a)内に戻る水の汚染度を
低減することができる。
【0016】また、請求項7に記載の発明では、浄化ケ
ース(2a)内に吸引される空気が、浄化ケース(2
a)に進入する前に、吸着材層(12)を通過する構成
であることを特徴としている。
【0017】これによると、吸着材層(12)が、浄化
ケース(2a)内に吸引される空気に含まれるほこりを
捕捉したり、汚染物質の一部を吸着するため、浄化ケー
ス(2a)内に進入する空気の汚染度を低減することが
できる。
【0018】また、請求項8に記載の発明では、浄化手
段(122、122c、123)は、浄化ケース(10
2a)内の水に、汚染物質を含む空気をバブリングする
構成であることを特徴としている。
【0019】これによると、空気中の汚染物質を浄化ケ
ース(102a)内の水に確実に溶解することができ
る。
【0020】また、請求項9に記載の発明では、送風手
段(123)は、汚染物質を含む空気をバブリングする
ために圧送する圧送手段(123)であることを特徴と
している。
【0021】これによると、汚染物質を含む空気をバブ
リングするために圧送する圧送手段(123)で、汚染
物質を含む空気を浄化ケース(102a)内に吸引する
とともに、浄化された空気を浄化ケース(102a)外
に排出することができる。従って、送風専用の圧送手段
を設ける必要がない。
【0022】また、請求項10に記載の発明では、給水
手段(122c、123、124、130)は、土壌
(111)に接する保水部材(130)を有し、この保
水部材(130)を介して土壌(111)に給水する構
成であることを特徴としている。
【0023】これによると、給水手段(122c、12
3、124、130)の給水量が変化しても、保水部材
(130)から土壌(111)に安定して水を浸透供給
することができる。従って、給水手段(122c、12
3、124、130)の給水量が見掛け上多くても、実
質的には土壌(111)への水の遣り過ぎを防止でき
る。
【0024】なお、上記各手段に付した括弧内の符号
は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を
示す。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。
【0026】(第1の実施形態)図1は、本発明を適用
した第1の実施形態の空気清浄装置の概略構成図であ
る。
【0027】2は樹脂製の内ケースであり、3は樹脂製
の外ケースである。内ケース2の内部には、内ケース2
内の空間を上下に区画する樹脂製の仕切板5が設置され
ている。仕切板5は多数の細孔(本例では直径0.5m
mの孔)5aを有しており、上下に区画された2つの空
間を連通している。
【0028】4は多孔質容器(本例では素焼の容器)で
あり、その内部には土壌11が充填されている。そし
て、この土壌11には植物(本例では観葉植物であるポ
トス)1が植えられている。
【0029】内ケース2の仕切板5が設置された位置よ
り上部の円筒部2bと、多孔質容器4との間、および多
孔質容器4と仕切板5との間には、竹炭が充填され吸着
材層12を形成している。本例では粒径が約1〜2mm
の竹炭を充填している。
【0030】内ケース2の仕切板5が設置された位置よ
り下部の浄化ケース2aは、水が貯えられるようになっ
ている。浄化ケース2aの底面28下方には電動モータ
23が配設されており、電動モータ23に接続された回
転軸23は底部28を貫通して浄化ケース2a内に延び
ている。
【0031】そして、回転軸22の電動モータ23が接
続されている側と反対側の端部にはプロペラファン21
が設けられている。プロペラファン21と回転軸22と
電動モータ23とで送風手段を構成しており、上方に設
けた吸入口2cから吸着材層12を通して外部の空気を
浄化ケース2a内に吸込むとともに、吸込んだ空気を浄
化ケース2a外部に排出するため、プロペラファン21
は、浄化ケース2a内の空気を上方から下方へ送る方向
に回転するようになっている。また、電動モータ23
は、空気清浄装置の電源スイッチ(図示せず)がオンさ
れると、常時駆動するようになっている。
【0032】また、浄化ケース2aの側面(図中右方側
面)には、浄化ケース2a内部に貯えられた水の水面よ
り上方に、プロペラファン21により下方に送られた空
気を浄化ケース2a外に排出する排出口25が設けられ
ている。
【0033】図中左方の浄化ケース2aと外ケース3と
の間には、配管31が配設されており、その下方端は、
浄化ケース2aの側面(図中左方側面)の底面28近傍
で浄化ケース2aの内部と連通している。配管31の上
方端は、浄化ケース2a内のプロペラファンの上方にま
で延びており、その先端部下方には浄化ケース2a内に
水を噴霧するためのノズル部34が設けられている。ノ
ズル部34を主とする構成31〜34が本実施形態にお
ける浄化手段である。
【0034】また、浄化ケース2a外側の配管31の経
路中には、ノズル部34の詰まりの原因となる異物を取
り除くためのフィルタ32と、浄化ケース2a内の水を
ノズル部34に供給するための電動ポンプ33が設けら
れている。電動ポンプ33は、空気清浄装置の電源スイ
ッチ(図示せず)がオンされると、常時駆動するように
なっている。
【0035】一方、図中右方の浄化ケース2aと外ケー
ス3との間には、配管41が配設されており、その下方
端は、浄化ケース2aの側面(図中右方側面)の底面2
8近傍で浄化ケース2aの内部と連通している。上方に
延びた配管41は、内ケース2の上端近傍で外部に突出
し、内ケース2および多孔質容器4の上方を通過してい
る。そして、配管41の上方端は、土壌11中の表面近
傍に配置されている。
【0036】浄化ケース2a外側の配管41の経路中に
は、浄化ケース2a内の水を土壌11に供給するための
電動ポンプ42が設けられている。電動ポンプ42は、
空気清浄装置の電源スイッチ(図示せず)がオンされる
と、タイマ(図示せず)により、1日に1回から数回所
定時間駆動するようになっている。配管41と電動ポン
プ42とで本実施形態の給水手段を構成している。
【0037】また、図中右方の浄化ケース2aと外ケー
ス3との間は、排出口25から排出された空気を上方に
導く空気通路26となっており、その上端部には、空気
を空気清浄装置の外部に放出する排出部27が設けられ
ている。そして、この排出部27からは、前述のプロペ
ラファン21の回転により、所定風量(本例では5L/
min)の空気が放出される。
【0038】その際、排出部27の放出空気を直接吸入
口2cより吸入せず適宜屋内を循環できるようにするた
め、排出部27の空気放出方向を吸入口2cの空気吸入
方向と異ならせたり、また排出部27の空気放出方向を
調整可能にすることが望ましい。
【0039】次に、上記構成に基づき空気清浄装置の作
動を説明する。
【0040】使用者が空気清浄装置の電源スイッチ(図
示せず)をオンすると、電動モータ23と電動ポンプ3
3が駆動し、電動モータ23の駆動力は回転軸22を介
してプロペラファン21に伝わる。プロペラファン21
が回転すると、空気清浄装置が置かれた屋内の汚染物質
を含む空気が、吸着材層12の上端面より吸着材層12
中に吸引される。吸着材層12と土壌11とではその通
気抵抗が大きく異なるため、空気は通気抵抗の小さい吸
着材層12中に吸引される。
【0041】吸着材層12中に吸引された空気は竹炭に
より空気中に含まれるほこりを捕捉され、汚染物質の一
部を吸着されたのち、仕切板5の細孔5aより浄化ケー
ス2aの内部に導かれる。
【0042】このとき、電動ポンプ33は常時駆動して
いる。従って、浄化ケース2a内に貯まっている水は、
配管31の下端から吸引されフィルタ32で異物を除去
された後、ノズル部34より浄化ケース2a内の空間に
噴霧されている。また、ノズル部34からの噴霧は、上
方よりプロペラファン21に向かって行なわれているた
め、噴霧された霧状の水はプロペラファン21に衝突し
て、浄化ケース2aの内部の隅々にまで拡散している。
【0043】浄化ケース2a内に導かれた汚染物質を含
む空気は、浄化ケース2a内部の隅々にまで拡散分布し
ている霧状の水に接触する。そして、汚染物質はこの霧
状の水に溶解し、空気の浄化が行なわれる。霧状の水
は、その後落下し、浄化ケース2aの底部に再度貯ま
る。
【0044】浄化された空気は、プロペラファン21の
送風により、排出口25から浄化ケース2a外に排出さ
れ、空気通路26を通って排出部27より空気清浄装置
外部の屋内に放出される。
【0045】一方、浄化ケース2aの底部に貯まった汚
染物質を溶解した水は、タイマ(図示せず)により、1
日に1回から数回所定時間駆動する電動ポンプ42によ
り、配管41を通って土壌11に供給される。土壌11
に供給された汚染物質を溶解した水は、土壌11中より
植物1の根部1bにて植物1中に吸収される。
【0046】土壌11中に供給されたものの、植物1に
吸収されない余剰の水は、多孔質容器4および吸着材層
12を通過して、仕切板5の細孔5aより浄化ケース2
a内に戻る。このとき吸着材層12では、水に溶解して
いる汚染物質や土壌成分の一部を吸着する。従って、浄
化ケース2a内に戻る水の汚染度は低減される。
【0047】ただし、この動作が繰り返し行なわれる
と、浄化ケース2a内に貯えられた水量が低下してく
る。これに対し使用者が、図示しない覗き窓より浄化ケ
ース2a内の水位が所定値より低下したことを確認した
ならば、一般の鉢植えの植物の場合と同様に、土壌11
または吸着材層12の上面に水遣りを行なうことで、不
足分の水を浄化ケース2a内に供給することができる。
【0048】本実施形態によると、プロペラファン21
により浄化ケース2a内に吸引された空気に含まれる汚
染物質を速やかかつ確実に水に溶解することができ、浄
化された空気を放出することができる。また、汚染物質
を溶解した水を植物1を植えた土壌11に供給すること
で、汚染物質を葉部1aからだけでなく、根部1bから
も効率的に植物1内に吸収させることができる。さら
に、吸着材層12により、浄化ケース2a内に吸引され
る空気や浄化ケース2a内に戻る水に含まれる汚染物質
の一部を吸着除去することができるため、浄化ケース2
a内に貯められた水を比較的清浄化した状態に保つこと
ができる。
【0049】このようにして、従来の鉢植えの植物を用
いた場合よりも少ない植物で空気が清浄化できる。
【0050】(第2の実施形態)図2は、本発明を適用
した第2の実施形態の空気清浄装置の概略構成図であ
る。
【0051】102は樹脂製の内ケースであり、103
は樹脂製の外ケースである。内ケース102の内部に
は、内ケース102内の空間を上下に区画する樹脂製の
仕切板105が設置されている。仕切板105は多数の
細孔(本例では直径0.5mmの孔)105aを有して
おり、上下に区画された2つの空間を連通している。
【0052】104は多孔質容器(本例では素焼の容
器)であり、多孔質容器104はその底部104aに複
数の開口部104bが開口している。多孔質容器104
の底部104aと仕切板105との間には、後述の給水
手段の一部を構成する保水部材(本例では綿状の有機繊
維)130が配置されている。多孔質容器104の内部
には土壌111が充填されており、土壌111は開口部
104b内で保水部材130と接している。そして、こ
の土壌111には植物(本例では観葉植物であるポト
ス)101が植えられている。
【0053】内ケース102の保水部材130が配置さ
れた位置より上部の円筒部102bと、多孔質容器10
4との間には、竹炭が充填され吸着材層112を形成し
ている。本例では粒径が約1〜2mmの竹炭を充填して
いる。そして、吸着材層112と保水部材130との間
には遮蔽板106が配置され、空気や水が通過しないよ
うになっている。
【0054】内ケース102の仕切板105が設置され
た位置より下部の浄化ケース102aは、内部に水が貯
えられるようになっている。124は仕切板105を貫
通して配設されたT字形状をした給水管であり、給水管
124の下端部124aは浄化ケース102aの底面1
02d近傍の水中に開口しており、給水管124の2つ
の上端部124bは保水部材130内に開口している。
【0055】122は通気管であり、吸着材層112の
下部と、水中にある給水管124内の下端部124a近
傍とを繋いでいる。通気管122は土壌111中で分岐
しており、通気管122の複数の上端部122aは吸着
材層112中に開口しており、通気管122の下端部1
22bには多孔質材の散気部122cが設けられてい
る。
【0056】通気管122の経路中には、上端部122
aから下端部122bに空気を送る圧送手段である電動
ポンプ123が設けられている。電動ポンプ123は、
空気清浄装置の電源スイッチ(図示せず)がオンされる
と、常時駆動するようになっている。そして、電動ポン
プ123が駆動すると、散気部122cは給水管124
内の水中に気泡を発生させるようになっている。
【0057】電動ポンプ123は本実施形態における送
風手段であり、通気管122と散気部122cと電動ポ
ンプ123とで本実施形態の浄化手段を構成している。
また、散気部122cと電動ポンプ123と給水管12
4と保水部材130とで本実施形態の給水手段を構成し
ている。
【0058】また、浄化ケース102aの側面(図中右
方側面)には、浄化ケース102a内部に貯えられた水
の水面より上方に、電動ポンプ123により浄化ケース
102a内に送られた空気を浄化ケース102a外に排
出する排出口125が設けられている。
【0059】図中右方の浄化ケース102aと外ケース
103との間は、排出口125から排出された空気を上
方に導く空気通路126となっており、その上端部に
は、空気を空気清浄装置の外部に放出する排出部127
が設けられている。そして、この排出部127からは、
前述の電動ポンプ123の駆動により、所定風量(本例
では5L/min)の空気が放出される。
【0060】その際、排出部127の放出空気を直接吸
入口102cより吸入せず適宜屋内を循環できるように
するため、排出部127の空気放出方向を吸入口102
cの空気吸入方向と異ならせたり、また排出部127の
空気放出方向を調整可能にすることが望ましい。
【0061】次に、上記構成に基づき空気清浄装置の作
動を説明する。
【0062】使用者が空気清浄装置の電源スイッチ(図
示せず)をオンすると、電動ポンプ123が駆動し、空
気清浄装置が置かれた屋内の汚染物質を含む空気が、吸
着材層112の上端面にある吸入口102cより吸着材
層112中に吸引される。吸着材層112と土壌111
とではその通気抵抗が大きく異なるため、空気は通気抵
抗の小さい吸着材層112中に吸引される。
【0063】吸着材層112中に吸引された空気は竹炭
により空気中に含まれるほこりを捕捉され、汚染物質の
一部を吸着されたのち、通気管122内を上端部122
aから下端部122bに向かって流れ、散気部122c
より給水管124の内部の下端部124a近傍に導かれ
る。
【0064】給水管124内に導かれた汚染物質を含む
空気は、散気部122cにより気泡となって給水管12
4内の水をバブリングさせる。そして、汚染物質は給水
管124内の水に溶解し、空気の浄化が行なわれる。給
水管124内の水は、気泡の上昇に伴って、下端部12
4aから上端部124bに向かって押し上げられる。所
謂エアーリフトが行なわれる。
【0065】エアーリフトによって上端部124bに達
した汚染物質を溶解した水は、上端部124bより保水
部材130に供給され、保水部材130中に保水され
る。保水部材130の供給されたものの、保水部材13
0が保水できない余剰の水は、仕切板105の細孔10
5aから落下し、浄化ケース102aの底部に再度貯ま
る。
【0066】給水管124内でバブリングされ浄化され
た空気も、仕切板105の細孔105aを通って浄化ケ
ース102a内に送られ、その後排出口125から浄化
ケース102a外に排出され、空気通路126を通って
排出部127より空気清浄装置外部の屋内に放出され
る。
【0067】一方、保水部材130に保水された汚染物
質を溶解した水は、開口部104bを通って土壌111
に浸透し供給される。土壌111に供給された汚染物質
を溶解した水は、土壌111中より植物101の根部1
01bにて植物101中に吸収される。
【0068】ただし、この作動が継続されると、浄化ケ
ース102a内に貯えられた水量が低下してくる。これ
に対し使用者が、図示しない覗き窓より浄化ケース10
2a内の水位が所定値より低下したことを確認したなら
ば、一般の鉢植えの植物の場合と同様に、土壌111の
上面に水遣りを行なうことで、不足分の水を浄化ケース
102a内に供給することができる。
【0069】本実施形態によると、電動ポンプ123に
より浄化ケース102a内に吸引された空気に含まれる
汚染物質を速やかかつ確実に水に溶解することができ、
浄化された空気を放出することができる。また、汚染物
質を溶解した水を植物101を植えた土壌111に浸透
し供給することで、汚染物質を葉部101aからだけで
なく、根部101bからも効率的に植物101内に吸収
させることができる。
【0070】さらに、吸着材層112により、浄化ケー
ス102a内に吸引される空気に含まれる汚染物質の一
部を吸着除去することができるため、浄化ケース102
a内に貯められた水を比較的清浄化した状態に保つこと
ができる。このようにして、従来の鉢植えの植物を用い
た場合よりも少ない植物で空気が清浄化できる。
【0071】また、エアーリフトによる保水部材130
への給水量が多くても、保水部材130から土壌111
に安定して水を浸透供給することができる。従って、空
気浄化のために電動ポンプ123を常時駆動しても土壌
111への水の遣り過ぎを防止できる。
【0072】(他の実施形態)上記第1の実施形態で
は、浄化ケース2a内に水を噴霧するためのノズル部3
4を1つ設け、ノズル部34からの水をプロペラファン
21に吹き付け、霧状の水を浄化ケース2aの内側の隅
々にまで拡散していたが、ノズルを複数設け、霧状の水
を浄化ケース2aの内側の隅々にまで噴霧してもよい。
【0073】また、上記第1の実施形態では、ノズル部
34から噴霧した水に汚染物質を溶解していたが、浄化
ケース2a内に貯められた水の中に汚染物質を含む空気
を導き、バブリングすることにより汚染物質を溶解して
もよい。
【0074】また、上記第1の実施形態では、浄化ケー
ス2a内に貯められた水を、配管31を通して吸い上
げ、ノズル部34からそのまま噴霧していたが、配管3
1の経路中にこれを通る水を電気分解できる電解装置等
を設け、溶解したい汚染物質に応じて、ノズル部34か
ら噴霧する水のpHを調節してもよい。例えば、アミン
類やアンモニア等を溶解したいときはpH5〜6程度の
酸性水を、硫化水素等を溶解したいときはpH8〜9程
度のアルカリ性水を噴霧すればよい。
【0075】また、上記各実施形態では、浄化ケース2
a、102a内の水位が確認できる覗き窓を設け、水位
が所定値より低下したことを確認した場合は、使用者が
水遣りを行なうことで不足分の水を供給していたが、浄
化ケース2a、102a内に水位センサを設け、水位が
所定値より低下した場合は、使用者に水遣りの必要性を
警告したり、自動的に給水を行なうものであってもよ
い。
【0076】また、上記各実施形態では、吸着材層1
2、112には竹炭を用いていたが、活性炭等の他の吸
着材を用いてもよい。
【0077】また、上記第2の実施形態では、保水部材
130に綿状の有機繊維を用いたが、綿状の有機繊維中
にイオン交換樹脂のペレットを分散保持したものを用い
てもよいし、綿状のイオン交換樹脂繊維を用いてもよ
い。これによると、イオン交換樹脂により汚染物質を溶
解した水からアンモニア等を捕捉することができる。
【0078】また、上記第2の実施形態では、給水管1
24はT字形状をしており、2つの上端部124bを有
していたが、上端部は1つであってもよいし、3つ以上
であってもよい。ただし、上端部の数が多いほうが、保
水部材130への給水を均一化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施形態の空気清浄装
置の概略構成図である。
【図2】本発明を適用した第2の実施形態の空気清浄装
置の概略構成図である。
【符号の説明】
1、101 植物 2、102 内ケース 2a、102a 浄化ケース 2c、102c 吸入口 3、103 外ケース 4、104 多孔質容器 5、105 仕切板 11、111 土壌 12、112 吸着材層 21 プロペラファン 23 電動モータ 25、125 排出口 27、127 排出部 31 配管 33 電動ポンプ 34 ノズル部 41 配管 42 電動ポンプ 122 通気管 122c 散気部 123 電動ポンプ 124 給水管 130 保水部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 数馬 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 4C080 AA05 BB02 CC01 HH03 KK06 MM01 MM31 QQ17 4D020 AA10 BA23 BB03 CB01 CB25 CD10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物(1)と、 この植物(1)が植えられた土壌(11)と、 浄化ケース(2a)と、 この浄化ケース(2a)内に設けられ、汚染物質を水に
    溶解することで前記浄化ケース(2a)内の空気より汚
    染物質を除去し、前記空気を浄化する浄化手段(34)
    と、 前記汚染物質を含む空気を前記浄化ケース(2a)内に
    吸引するとともに、前記浄化手段(34)にて浄化され
    た空気を前記浄化ケース(2a)外に排出する送風手段
    (21、22、23)と、 前記浄化ケース(2a)内の前記汚染物質を溶解した水
    を、前記土壌(11)に供給する給水手段(41、4
    2)とを備えたことを特徴とする空気清浄装置。
  2. 【請求項2】 前記浄化手段(34)は、前記浄化ケー
    ス(2a)内の空気中に前記水を噴霧する構成であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の空気清浄装置。
  3. 【請求項3】 前記浄化手段(34)は、噴霧された前
    記水が、前記送風手段(21、22、23)により前記
    浄化ケース(2a)内に拡散する構成であることを特徴
    とする請求項2に記載の空気清浄装置。
  4. 【請求項4】 前記浄化手段(34)は、噴霧する前記
    水のpHを調節するpH調節手段を有することを特徴と
    する請求項2または請求項3に記載の空気清浄装置。
  5. 【請求項5】 前記土壌(11)に供給された水のう
    ち、前記土壌(11)および前記植物(1)に吸収され
    ない水が、前記浄化ケース(2a)内に戻る構成である
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1
    つに記載の空気清浄装置。
  6. 【請求項6】 前記土壌(11)および前記植物(1)
    に吸収されない水が、前記浄化ケース(2a)に戻る前
    に、吸着材層(12)を通過する構成であることを特徴
    とする請求項5に記載の空気清浄装置。
  7. 【請求項7】 前記浄化ケース(2a)内に吸引される
    空気が、前記浄化ケース(2a)に進入する前に、吸着
    材層(12)を通過する構成であることを特徴とする請
    求項1ないし請求項6のいずれか1つに記載の空気清浄
    装置。
  8. 【請求項8】 前記浄化手段(122、122c、12
    3)は、前記浄化ケース(102a)内の前記水に、前
    記汚染物質を含む前記空気をバブリングする構成である
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気清浄装置。
  9. 【請求項9】 前記浄化手段(122、122c、12
    3)は、前記汚染物質を含む前記空気を圧送する圧送手
    段(123)を有し、 前記送風手段(123)は、前記圧送手段(123)で
    あることを特徴とする請求項8に記載の空気清浄装置。
  10. 【請求項10】 前記給水手段(122c、123、1
    24、130)は、前記土壌(111)に接する保水部
    材(130)を有し、この保水部材(130)を介して
    前記土壌(111)に給水する構成であることを特徴と
    する請求項1、請求項8および請求項9のいずれか1つ
    に記載の空気清浄装置。
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