JP2002000040A - 果実又は果菜類収穫用等の切断具 - Google Patents

果実又は果菜類収穫用等の切断具

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JP2002000040A
JP2002000040A JP2000192857A JP2000192857A JP2002000040A JP 2002000040 A JP2002000040 A JP 2002000040A JP 2000192857 A JP2000192857 A JP 2000192857A JP 2000192857 A JP2000192857 A JP 2000192857A JP 2002000040 A JP2002000040 A JP 2002000040A
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fruit
cutter
lever
cutting
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Shiro Ono
視郎 大野
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OKIMURO MASATOSHI
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安全でしかも疲れにくい果実収穫用切断具を提
供する。 【手段】果実切断具は、本体1とグリップ2とレバー3
とを備えている。本体1は板状に形成されており、その
先端部にガイド溝5が前向きに開口している。本体1の
内部には一対のカッター10が水平回動自在に内蔵されて
おり、両カッター10の切刃10aはガイド溝5を挟んだ両
側に位置している。本体1の内部には、レバー3の引き
作動で後退動するスライダー16が配置されており、スラ
イダー16が後退すると、カッター10は、その切刃10aが
重なるように回動する。カッター10は本体1に内蔵され
ているため安全である。果実の収穫作業に際しては、腕
を自然な状態にして作業できるため、作業者の疲れは少
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミカンやリンゴ、
梨、ブドウなどの果実、或いはキュウリやトマト、ナ
ス、瓜類などの果菜類を収穫するのに適した切断具に関
するものである。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】果実や果
菜類を収穫する場合、従来は、ハサミで枝を切断してい
る。
【0003】しかし、ハサミは刃が露出しているため、
使用者本人が誤って足に落としたり切刃を触ったりする
不注意によって怪我したり、幼児がいたずらをしていて
怪我するなど、怪我が頻繁に起こっており、安全性に問
題があった。
【0004】また、果樹や果菜類は殆どが枝から下向き
に垂れ下がっているため、収穫に際しては、腕をねじっ
てハサミを水平に寝かした不自然な姿勢で枝を切断しな
ければなず、このため疲れやすいという問題もあった。
【0005】更に、ハサミは握り部と刃との間隔が短い
ため、収穫する場合、腕を延ばしてハサミを果実又は家
裁類に近づけて作業しなければならない場合が多く、こ
の点でも、作業をしにくかった。特に、ミカンの木のよ
うに葉が繁っている場合は、葉の中にハサミを差し込ん
で作業をしなければならないため、特に作業が面倒であ
った。
【0006】更に、ハサミを使用した収穫では、必ず、
片手で果実又は家裁類を掴んだ状態で作業をしなければ
ならず、この点でも作業する人の負担が大きかった。
【0007】本発明は、このように現状を大幅に改善す
ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明者は、新規な切断具を開発するに至った。
【0009】このうち請求項1に係る切断具は、先端部
に切断対象物が嵌まる平面視外向き開口のガイド溝を形
成した本体と、前記本体に設けた下向きのグリップと、
人が前記グリップと一緒に握ると作動するレバーと、切
刃が前記本体のガイド溝を横切るように移動することに
よって対象物を切断するカッターと、前記レバーの作動
をカッターの動きに変換する連動手段とを備えており、
前記カッターを本体の内部に収納している。
【0010】請求項2に係る切断具は、請求項1におい
て、前記本体のうち少なくとも先端部は板状に形成され
ており、この本体の先端部に前向き開口のガイド溝が形
成されており、本体の内部に、ハサミと同様のせん断作
用によって対象物をガイド溝内で切断する回動式の一対
のカッターを内蔵している。
【0011】請求項3に係る切断具は、請求項1又は請
求項2において、前記本体に、レバーを引くと玉状の果
実又は果菜類を落下不能に保持するクランプ手段と、前
記カッターによって果樹等から切断された玉状の果実又
は果菜類を受ける受け部材と、前記カッターによって果
樹等から切断された玉状の果実又は果菜類を収穫籠等に
滑り移動させるシュートとのうち少なくとも1つを備え
ている。
【0012】
【発明の作用・効果】本発明に係る切断具は、本体の先
端部のガイド溝に対象物(例えば果実がなっている枝)
を嵌め込んでレバーを引くことにより、対象物を切断す
ることができる。
【0013】そして、本発明に係る切断具では、カッタ
ーは本体の内部に隠れているため、誤って足に落とした
り不用意に触ったり、或いは幼児が誤って触ったりして
も怪我をすることはなく、安全性が高い。
【0014】また、グリップを握ってレバーを引くこと
によって対象物をカットするピストル型であるため、果
樹等の収穫作業に使用するに際して腕をねじることなく
自然な姿勢で作業を行うことができ、その結果、作業者
の負担を軽減することができる。また、グリップとカッ
ターとの間隔を長くすることが可能であるため、従来よ
りも腕を長く延ばすことなく作業をすることが可能とな
り、この点でも、作業者の負担を軽減できる。
【0015】請求項3のように構成すると、片手だけで
収穫作業を行えるため、作業者の負担を一層軽減するこ
とができる。特に、シュートを設けると、果樹や果菜類
を収穫籠等に自動的に投入できるため、特に好適であ
る。この場合、シュート手段として、実施形態に示した
ように撓み変形自在な筒状ネットを使用すると、果実や
果菜類の落下速度を減殺して衝撃を緩和できるため、特
に好ましい。
【0016】
【発明の実施形態】次に、本発明の実施形態を図面に基
づいて説明する。
【0017】(1).第1実施形態(図1〜図7) 図1〜図7では第1実施形態を示している。このうち図
1(A)は切断具の斜視図、図1(B)は側面図である。
【0018】この図1に示すように、切断具は、平面視
で長方形の本体1と、その後部に設けたグリップ2と、
グリップ2の下端にピン4で回動自在に取付けたレバー
(トリガー)3とを備えている。本体1の少なくとも先
端部は板状に形成されており、この先端部には前向きに
開口してガイド溝5を形成している。以下、図2以下の
図面も参照して詳述する。
【0019】図2は平面図、図3は構成部材を分離した
右側面図、図4のうち (A)〜 (C)は図3の A-A視、 B-B
視、 C-C視平面図、 (D)は (A)の左側面図、図5はそれ
ぞれ図2の A-A視断面図、 B-B視断面図、図6のうち
(A)は図2のVI−VI視断面図、(B)は (A)の B-B視断面
図、図7は使用状態を示す一部破断平面図である。
【0020】≪本体の構造≫本体1は全体として合成樹
脂又は金属板から成っており、例えば図3に示すよう
に、グリップ2を備えたベース板(下板)6と、その上
面にねじ7で固定されたカバー(上板)8とで構成され
ており、それらの先端に前記した前向き開口のガイド溝
5が形成されている。
【0021】ベース6の上面と上カバー8の下面とに
は、ガイド溝5に連通した凹所9が形成されており、こ
の凹所9に一対のカッター10を配置している。カッタ
ー10は本体1の長手方向に長く延びており、その切刃
10aがガイド溝5を挟んだ両側に位置するようにして
対称状に配置されており、更に、図4及び図5に示すよ
うに、ベース6のうちガイド溝5のやや後方に設けたピ
ン11にてベース6に水平回動に取付けられている。ピ
ン11は上カバー8に形成した穴12に嵌まっている。
【0022】敢えて述べるまでもないが、ピン11は上
カバー8に一体成形しても良いし、両者は別体のものを
使用しても良い(ねじを使用して、カッター10の締め
付け力を調節可能とすることも可能である)。
【0023】また、カッター10の切刃10aはガイド
溝5の内側面と同一面を成していても良いし、或いは、
多少の寸法ならガイド溝5に露出していても良い(果実
又は果菜用の切断具の場合、通常は、切断する枝は細く
てガイド溝5の溝巾は人の指の直径よりも小さくて良い
ので、カッター10の切刃10aがガイド溝5に露出し
ていても、現実問題としては安全性は確保される)。
【0024】両カッター10は、ハサミと同じ作用を果
たすように重なっている。また、ピン11より後ろ側に
は、後方に行くに従って互いの間隔が近づくように傾斜
した傾斜部10bを一体に形成している。更に、両カッ
ター10は、ピン11よりもやや後方に配置した第1引
っ張りばね(弾性手段)13により、切刃10aが広が
り勝手となるように付勢されている。ベース6と上カバ
ー8とには、第1引っ張りばね13を収納する長穴14
が空いている。
【0025】≪連動手段≫例えば図3や図6(A)に示すよ
うに、ベース6の略後ろ半分には、中空のガイド部15
を形成しており、このガイド部15の下端に、前向きに
開口した中空状のグリップ2を形成している。そして、
ガイド部15には、請求項に記載した連動手段の一例と
してのスライダー16が前後摺動自在に装着されてい
る。
【0026】そして、図2や図4に示すように、スライ
ダー16の先端には、部の上端に、両カッター10の傾
斜部10bの間に挟まるくさび部16aを一体成形して
いる。従って、スライダー16が後退すると、両カッタ
ー10は、その傾斜部10bは離反し、切刃10aは互
いに重なり合う。図4(C)に示すように、ベース6には、
くさび部16aの前後移動を許容するため逃がし穴17
が空いている。
【0027】また、くさび部16aの上面には円形の突
起16bを形成しており、上カバー8には、前記突起1
6bが摺動自在に嵌まる長穴18が空いており、この長
穴18によってスライダー16のストロークが規制され
ている。なお、突起16b及び長穴18は必ずしも必要
はなく、他のストローク規制手段を設ければ良い。
【0028】図6に示すよう、スライダー16の一方の
側面に切欠き19を形成することにより、スライダー1
6の一側面とガイド部15との間に前後長手の空間を形
成しており、この空間に第2引っ張りばね21を配置し
ている。第2引っ張りばね21の前端はねじ22等によ
ってガイド部15に取付けられており、第2引っ張りば
ね21の後端はピン23等を介してスライダー16に取
付けられている。従って、スライダー16は第2引っ張
りばね21で前向きに付勢されている。
【0029】図1(B)や図3に示すように、スライダー1
6には下向きの足部16cを形成している。図6に示す
ように、足部16cはレバー3の内部に入り込んでお
り、レバー3と足部16cとは水平状に延びるピン24
で連結されている。レバー3はグリップ2の中空部に入
り込むような巾寸法であり、また、足部16cのピン穴
25は、レバー3の後傾動を許容するため、上下長手の
長穴になっている。
【0030】図では省略しているが、切断具は、レバー
3を引き作動可能な状態と引き作動不能な状態とに切り
換える安全装置を設けている。安全装置は、レバー3の
動きを規制しても良いし、スライダー16の動きを規制
しても良い。更に、カッター10の動きを規制すること
も可能である。また、図3に一点鎖線で示すように、レ
バー3に、人の指を覆うホルダー26を設けても良い。
【0031】≪作用≫上述の説明から理解できるよう
に、果実Wがなっている枝Bに本体1のガイド溝5を嵌
め込み、それからレバー3を引くと、図7に示すよう
に、スライダー16の後退動に伴って、両カッター10
は、その切刃10aがガイド溝5の内部で互いに重なる
ように回動し、これによって枝Bが切断される。
【0032】レバー3から手を話すと、当該レバー3と
スライダーとは第2引っ張りばね21によって元の位置
に戻り、両カッター10は第1引っ張りばね13によっ
て元の姿勢に戻る。
【0033】そして、作業する人は、腕をねじることな
く自然な姿勢でグリップ2を握って作業できるため、人
の負担を軽減することができる。また、グリップ2とガ
イド溝5との間隔を大きくすることができるため、作業
に際して大きく腕を延ばす必要が少なくなり、この面で
も作業者の負担を軽減できる。
【0034】更に、カッター10は本体1の内部に隠れ
ているから、誤って足の上に落としたり、不用意に触っ
たり、或いは幼児がなで回したりしても怪我をすること
はなく、安全性はきわめて高い。
【0035】(2).第2実施形態(図8〜図9) 図8〜9では請求項3に対応した第2実施形態を示して
おり、図8は平面図、図9は右側面図、図10は図9の
X-X視平断面図である。
【0036】この第2実施形態は、基本的な構成は第1
実施形態と同じであり、第1実施形態の構成に加えて、
レバー3を引くことによって果実Wを落下不能に保持す
るクランプ装置29を設けている。
【0037】このクランプ装置29は、果実Wを左右両
側から掴む一対の挟持体30を備えており、これら挟持
体30には、本体1におけるガイド部15の前端部に下
向き突設したボス31に嵌まる筒部30aと、その後方
に延びる後ろ向き延長部30bとからなっている。筒部
30aは、ボス31はねじ等によって落下不能に保持さ
れている。
【0038】また、挟持体30の後ろ向き延長部30b
は、ガイド部15の下面に沿って後方に延びており、互
いの間隔が後方に行くに従って狭まるように平面視で傾
斜している。更に、スライダー16には、両挟持体30
の後ろ向き延長部30bの間に挟まるクランプ用くさび
部16dが形成されており、このクランプ用くさび部1
6dから足部16cを下向きに突設している。
【0039】両挟持体30において果実Wを挟む部分は
撓み変形し得るように薄肉になっている。
【0040】この実施形態では、カッター10の回動速
度よりも、両挟持体30の回動速度が速くなるように設
定している。従って、両挟持体30で果実Wを挟むよう
にしてガイド溝5を枝先に嵌め込み、それからレバー3
を引くと、カッター10で枝Bが切断されるよりも前に
両挟持体30で果実Wが落下不能に保持され、その状態
で枝Bが切断される。
【0041】そして、レバー3を引いた状態では果実W
は落下不能に保持されているため、レバー3を引いたま
まで切断具を例えば収穫籠の上に移動させてからレバー
3を離すという動作により、片手で収穫作業をすること
ができる。果実は他方の手に受けても良い。
【0042】レバー3の作動と挟持体30の回動とを連
動させる連動手段は、実施形態のようなくさび作用を使
用したものには限らず、例えばワイヤーを使用するな
ど、各種の機構を採用できる。
【0043】(3).第3実施形態(図11) 図11では第3実施形態を示している。この実施形態も
請求項3を具体化したもので、本体1におけるガイド部
15の側面に、枝から切断された果実Wを受ける受け部
材をねじ止め等の適宜手段で固定している(一体成形し
ても良い)。
【0044】受け部材32は、薄い金属板や合成樹脂な
どでなるべく軽量となるように製造されており、果実W
に嵌め込み得るように前向きに開口している。受け部材
32の底面にはクッション33を設けている。
【0045】この第3実施形態では、枝Bから切断され
た果実Wは受け部材32に受けられる。そこで、果実W
を収穫籠に移し変えたり、人の手に受けたりすることが
できる。
【0046】(4).第4実施形態(図12) 図12に示す第4実施形態も請求項3を具体化したもの
で、この実施形態では、枝Bから切断された果実Wを滑
り移動させるシュート34を設けている。
【0047】シュート34は、例えばミカンの包装に多
用されている合成樹脂製の筒状ネットが使用されてお
り、フレーム35をベース6に固定している。言うまで
もないが、フレーム35のうちシュート34が取付く部
分はリング状になっている。
【0048】この実施形態では、シュート34の先端部
は、例えば人が腰に縛り固定した収穫籠の内部に挿入さ
れている(フレームで収穫籠に固定していても良い)。
そして、果実Wが切断されると、果実Wはシュート34
を介して収穫籠に自動的に投入される。
【0049】この場合、実施形態のように、シュート3
4の素材としてナイロン等の合成樹脂製筒状ネットを使
用すると、適度の摩擦と撓み変形により、果実Wは速度
を殺された状態でシュート34の内部を滑り移動するた
め、果実Wの傷付きを防止できる。
【0050】図12に一点鎖線で示すように、シュート
34と併用してクランプ装置29を設けることも可能で
ある。その場合は、挟持体30の下端縁にシュート34
を固定すれば構造が簡単になる。
【0051】特に説明するまでもないが、これら第2〜
第4実施形態のようにクランプ装置29や受け部材3
2、或いはシュート34を設けた切断具は、みかんやリ
ンゴ、梨のようにある程度は傷付きにくい果実の収穫に
好適である。特に、ミカン(柑橘類)は衝撃に強いた
め、シュート34を使用した収穫には特に適している。
【0052】(5).第5〜第7実施形態(図13〜図15) 図13〜図15では、カッターの形状及び配置の別例を
示している。
【0053】このうち図13の第5実施形態と図14の
第6実施形態は、共にスライド式のくさび部材39によ
ってカッター10を回動させるもので、図13では両カ
ッター10を互いに離反した状態でそれぞれピン11で
取付けており、また、図14では、両カッター10を1
本の共通のピン11で取付けている。
【0054】くさび部材39は平面視円形に形成してい
るが、他の形状でも良いことは言うまでもない。
【0055】図15に示す第7実施形態では、本体1の
先端部に横向きのガイド溝5を形成し、本体1の内部
に、V字型の固定カッター40と、固定カッター40に
重なった状態でスライドする可動カッター41とを配置
し、可動カッター41に、固定カッター40と相対向す
るV字状の切刃41aを形成している。
【0056】固定カッター40の切刃40aはガイド溝
5の内部に露出しており、このため、本体1には固定カ
ッター40の切刃40aを覆う保護カバー42を摺動自
在に被嵌している。保護カバー42は、図示しないばね
手段によって前進方向に付勢されている。また、可動カ
ッター41とレバー(図示せず)とは連動部材43で連
結されている。
【0057】この第7実施形態では、果実等がなってい
る小枝Bにガイド溝5を嵌め込んでからレバーを引く
と、両カッター40,41の切刃40a,41aが互い
に重なることにより、小枝Bが切断される。なお、この
図15の場合、固定カッター40と可動カッター41と
はいずれか一方があれば足りる。固定カッター40のみ
を設ける場合は、可動カッター41に変えて鉤状の引き
寄せ部材に置き換えれば良い。
【0058】また、可動カッターは引くことには限ら
ず、前進させることによって対象物を切断することもで
きる。
【0059】(6).第8実施形態(図16〜図17) 図16及び図17では、連動手段の別例である第8実施
形態を示しており、図16は一部破断した状態での右側
面図、図17は本体を一点鎖線で示した部分平面図であ
る。
【0060】この実施形態では、レバー3は、その上部
を中心にして回動するように本体1にピン44で止めら
れている。また、本体1にはスライダー16が前後摺動
自在にはめ込まれており、このスライダー16の後端部
に空けた係合穴45にレバー3の上向き突出部3aを嵌
め込んでいる。従って、レバー3を引くとスライダー1
6は前進する。
【0061】図示していないが、スライダー16を後退
方向に付勢すると共にレバー3を元の位置に復帰させる
ばね手段を設けている。ばね手段は、第1実施形態のよ
うコイルばね(引っ張りでも圧縮でもどちらでも良い)
でも良いし、例えばレバー3を取付けているピン44に
ねじばねを嵌め込むなどしても良い。
【0062】この実施形態では、カッター10は共通の
ピン11′で本体1に回動可能に取付けられている。ま
たは、両カッター10には、ピン11′と同心を成すギ
ア部10cがそれぞれ形成されており、これらのギア部
10cに、前記スライダー16の先端部に形成したピニ
オン部16eを噛み合わせている。
【0063】この場合、各ピニオン部16eはそれぞれ
個別のカッター10のギア部10cのみに噛み合ってい
る。従って、レバー3を引いてスライダー16を前進さ
せると、両カッター10は切刃10aが互いに重なるよ
うに回動し、これによって対象物を切断できる。
【0064】この第8実施形態のようにスライダー16
を前進させる機構と、図17の第8実施形態のようにガ
イド溝5を横向きとした構成とを組み合わせて、カッタ
ーの前進動によって対象物を切断する構造にすることも
可能である。
【0065】(7).第9実施形態(図18) 図18に示す第9実施形態では、平面視略三日月状に形
成した2枚のカッター10を重ね合わせてて共通のピン
11′で本体1に取付け、更に、両カッター10とスラ
イダー(図示せず)とを、リンク46で接続している。
【0066】従って、レバー3を引くと、スライダーを
介して両リンク46が後退し、これに伴って両カッター
10はその切刃10aが重なるように回動する。本実施
形態のようにカッター10の切刃10aを円弧状に形成
すると、対象部材と切刃10aとの滑りを抑制できる利
点がある。
【0067】(8).第10実施形態(図19) 上述の各実施形態はいずれも2つのカッター10を使用
したが、図19に示す第10実施形態では、鋸歯状の切
刃47aを備えた1つのカッター47のみを使用してい
る。
【0068】この第10実施形態では、ガイド溝5は本
体1の長手一側縁に偏った状態で形成されており、ま
た、カッター47のうち切刃47aと反対側の側面は、
切刃47aとの間隔が本体1の後部方向に行くに従って
小さくなる傾斜面47bになっている。他方、本体1の
内部には、カッター47の傾斜面47bが重なるガイド
面48が形成されている。
【0069】カッター47には、スライダー(図示せ
ず)と連動させるためのリンク46が接続されている。
したがって、レバーを引くと、カッター10はガイド面
48に沿って後退しながらガイド溝5を斜めに横切り、
このため、対象物(枝)Bは、ガイド溝5の奥に後退不
能に保持された状態でカッター10によるのこぎり作用
を受けて切断される。
【0070】いうまでもないが、本体1にはカッター1
0の移動を許容するための凹所が形成されている。カッ
ター47の切刃47aは鋸歯状には限らず、ストレート
状でもよい。また、固定受け刃を配置しておいても良
い。
【0071】(9).その他 本発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。
例えば、デザイン的な面で見ると本体は平面視で直線状
に延びる形状には限らず、く字状や緩く湾曲した形状に
することもできる。
【0072】また、グリップやレバーの形態も様々に具
体化でき、例えば、レバーは単なるスライド式とするこ
ともできる。また、グリップとレバーとを互いに可動式
とすることも可能である(この場合は、両者がグリップ
とレバーとの機能を果している)。
【0073】更に、本願発明ではカッターの駆動は必ず
しも手動には限らず、モーターや電磁ソレノイドなどの
動力で駆動することも可能である。その場合、切断具を
軽量化して作業者の負担を軽減するため、電源と本体と
は別体にして、電池は人が腰等に付けてコードで本体に
電力を供給するなどするのが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態を示す図である。
【図2】第1実施形態の平面図である。
【図3】第1実施形態の分離側面図である。
【図4】 (A)〜 (C)は図3の A-A視、 B-B視、 C-C視平
面図、 (D)は (A)の左側面図である。
【図5】図2の A-A視断面図、 B-B視断面図である。
【図6】 (A)は図2のVI−VI視断面図、 (B)は (A)の B
-B視断面図である。
【図7】第1実施形態の使用状態を示す一部破断平面図
である。
【図8】第2実施形態の平面図である。
【図9】第2実施形態の右側面図である。
【図10】図9の X-X視平断面図である。
【図11】第3実施形態の右側面図である。
【図12】第4実施形態の右側面図である。
【図13】第5実施形態の右側面図である。
【図14】第6実施形態の平面図である。
【図15】第7実施形態の平面図である。
【図16】第8実施形態の右側面図である。
【図17】第8実施形態の平面図である。
【図18】第9実施形態の平面図である。
【図19】第10実施形態の平面図である。
【符号の説明】
W 果実(果菜類) B 切断対象物(枝) 1 本体 2 グリップ 3 レバー 5 ガイド溝 6 ベース 8 カバー 9 凹所 10,40,41,47 カッター 11 ピン 16 スライダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B26B 13/26 B26B 13/26 17/02 17/02 (71)出願人 500302851 沖室 正敏 大阪府和泉市青葉台2−5−7 (72)発明者 大野 視郎 大阪府大阪市北区豊崎4丁目6番20−201 号 Fターム(参考) 2B075 JD02 JD03 JD21 JD22 3C065 AA14 AA17 CA07 CA08 FA03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端部に切断対象物が嵌まる平面視外向き
    開口のガイド溝を形成した本体と、前記本体に設けた下
    向きのグリップと、 人が前記グリップと一緒に握ると作動するレバーと、 切刃が前記本体のガイド溝を横切るように移動すること
    によって対象物を切断するカッターと、 前記レバーの作動をカッターの動きに変換する連動手段
    とを備えており、 前記カッターを本体の内部に収納している、果実収穫用
    等の切断具。
  2. 【請求項2】前記本体のうち少なくとも先端部は板状に
    形成されており、この本体の先端部に前向き開口のガイ
    ド溝が形成されており、本体の内部に、ハサミと同様の
    せん断作用によって対象物をガイド溝内で切断する回動
    式の一対のカッターを内蔵している、請求項1に記載し
    た果実収穫用等の切断具。
  3. 【請求項3】前記本体に、レバーを引くと玉状の果実又
    は果菜類を落下不能に保持するクランプ手段と、前記カ
    ッターによって果樹等から切断された玉状の果実又は果
    菜類を受ける受け部材と、前記カッターによって果樹等
    から切断された玉状の果実又は果菜類を収穫籠等に滑り
    移動させるシュートとのうち少なくとも1つを備えてい
    る、請求項1に記載した玉状の果実又は果菜類収穫用の
    切断具。
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