JP2002000025U - 核燃料集合体及びそのための装着装置 - Google Patents

核燃料集合体及びそのための装着装置

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JP2002000025U JP2002003299U JP2002003299U JP2002000025U JP 2002000025 U JP2002000025 U JP 2002000025U JP 2002003299 U JP2002003299 U JP 2002003299U JP 2002003299 U JP2002003299 U JP 2002003299U JP 2002000025 U JP2002000025 U JP 2002000025U
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エドマンド・エモリ・ドゥマリオ
チャールズ・ノーマン・ローソン
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ウエスチングハウス・エレクトリック・コーポレイション
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 計装用シンブル管の頂部及びその中に配設さ
れる計装管の保護のため、耐久性の高いステンレス鋼材
料に特有の長寿命を維持しつつ、実質的に非放射化の材
料を提供する。 【構成】 核燃料集合体は、センサを受け入れる計装用
シンブル管92の頂部126にある挿入管132に形成
された凹部134及びばね部136を有する。この計装
用シンブル管92は上端が開口しており、そこからセン
サ或はその結線が、センサ信号処理装置への連結用に延
出している。これ等の凹部134及びばね部136は、
冷却水の強い軸方向流によりセンサ及びその結線が横方
向に変位して計装用シンブル管92と衝突するのを抑止
する。挿入管132は比較的に放射化されないインコネ
ル合金からなっている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の分野】
本考案は、燃料棒によって加熱された水が軸方向上向きに強く流れる場所で、 計装及び/又はこの計装を保持するための計装管が燃料集合体から上方に延びな ければならない、加圧水型原子炉のような原子炉の燃料集合体における諸状態を 検知するのに使用される計装の装着分野に関するものである。計装管を受け入れ るシンブル管の挿入体には、計装管の頂部を安定させるために、互いに向き合っ て半径径方向内向きに突出した湾曲ばね部と凹部とを有している。
【0002】
【従来技術の説明】
核分裂性物質内で熱を出すことにより電力を発生するのに使用される形式の原 子炉は、通常、近接して隔置された列状に配置される多数の燃料棒からなる炉心 を有する。燃料棒は、ユニットとして扱うことができる支持用骨格構造に担持さ れている。該骨格構造は、ノズルとして知られている上部プレート及び下部プレ ートと、格子として知られている多数の中間プレートとを有している。該格子は これ等の燃料棒が貫通する開口部を有しており、同燃料棒は、格子に設けられた ばね形成部によって所定位置に比較的に剛に保持されながら、横方向に離間した 配列になって、垂直にかつ互いに平行に保持されている。これ等の燃料棒間を通 る中性子束が燃料棒を加熱し、そして水その他の冷却材が燃料棒の周りを循環し て、有用な電力の発生のため熱を抽出する。燃料棒の表面に沿って流れる水の加 熱により対流が生じ、水が垂直方向上方に移動する。そして水は、強い軸流にな って燃料棒の頂部周りを通過する。
【0003】 燃料集合体の上部ノズル、下部ノズル及び中間格子は、該上部ノズル、下部ノ ズル及び中間格子にそれぞれ取着されるシンブル管によって、互いに対し固定さ れ、例えば約300本のような多数の燃料棒を支持する骨格構造ユニットを形成 する。これ等のシンブル管は、制御棒の移動のための案内管となっている。該制 御棒は、降下された場合に中性子束を吸収して全体の核分裂割合を減じ、上昇さ れた場合に燃料棒間を中性子束が通過するのを許容して核分裂割合を増す。
【0004】 各燃料集合体についてのシンブル管の内の1つは、同燃料集合体の領域におけ る原子炉の運転状態を検知する計装用に割り当られていることが望ましい。この 計装は管(計装管)内に支持されており、この計装管を下げシンブル管の内の1 つに入れて監視を行い、この計装管をシンブル管から抜き出してサービスを行う 。制御用及び計装用のこれ等のシンブル管は、同シンブル管がなければ燃料棒が 存在する位置を上記横方向に離間した配列において占めている。典型的には、こ の計装用シンブル管は、燃料棒の配列の中央に位置しており、制御用シンブル管 は、あるパターンで燃料棒間に散在している。
【0005】 効率的な燃料燃焼率を達成すると共に、安全運転を確保するため、炉心内の各 燃料集合体の連続監視が重要である。適切な監視は、計装プローブの使用によっ て行われる。このプローブ装置は、センサを保持するための計装用シンブル管、 即ち燃料集合体の長さだけ延在する静止ハウジングと、電子センサ装置とを含ん でいる。該電子センサ装置は、十分に保護されたケーブルに設けられる1個以上 のセンサを有することができ、静止ハウジング内まで下げられると共に、信号処 理装置と電気的に結合されている。該電子センサ装置は、計装管内に支持されて いることが好ましく、該計装管は下降されてその計装用シンブル管に延入する。 多数の計装管は、中央のシンブル管及び/又はさもなければ制御棒を保持するそ の他のシンブル管を含む、選択されたシンブル管内に挿入することができる。こ の計装管は、通常、引き抜きが可能なような配置されている。計装管内のセンサ からのセンサ信号を伝送する電気導線は、計装管の延長部を上方に延びて、その センサ信号から有効な情報を解読するように作動可能な適切な外部電子機器に達 している。燃料集合体の上部ノズルが若干の保護を行っているが、シンブル管の 頂部の上方のある軸方向距離にわたっては未遮蔽の遊間があり、そこでは、計装 管、或は多分、シンブル管内のセンサに達するケーブル等の外部遮蔽体が、シン ブル管の上方に突出する。
【0006】 原子炉の運転中、冷却水は原子炉の底部から流入し、燃料集合体を通って上向 きに流れる。この冷却水のうち幾分かは、シンブル管の内壁とプローブハウジン グ(即ち、計装管)の外壁との間の環状空間に沿って流れ得る。冷却水の実質的 な軸流は燃料棒及びシンブル管の周囲に存在する。燃料棒及びシンブル管の周辺 、そして特にシンブル管頂部の軸方向隙間を流れる高速の乱れた水流は、計装管 の頂部に実質的な横方向振動を生じさせ、その結果、計装管(及び/又はシンブ ル管の頂部で計装管及びその導線を保護するために設けられた任意の他の構造) が横方向に振動して計装用シンブル管の内壁に衝突する時、流体により招来され るフレッチングが生じる。
【0007】 この状態は、計装用シンブル管のみならず計装管の寿命も縮める傾向にある。 この問題に対する従来技術の解決策は、冷却水の不可避の軸流によって生じた振 動に十分に耐え得る材質でこれ等の部品を製造することであった。
【0008】 既知の計装用シンブル管は、ステンレス鋼製の外管と、該外管と同軸のジルコ ニウム合金製の内管とからなっている。これ等のジルコニウム合金製及びステン レス鋼製の管は、例えば、同管を互いに滑入させて、半径方向外向きの圧力を用 いて内管を圧延し互いにインターロックする環状突起部を形成することにより、 一連の環状膨出部を2つの管に形成し、互いに軸方向にロックされる。この計装 用シンブル管のステンレス鋼補強は、該計装用シンブル管の頂部に設けられ、最 上方の格子の方向に下向きに延びている。
【0009】 センサを収容する計装管もステンレス鋼を用いて製作することができる。ステ ンレス鋼は、計装用シンブル管の頂部で起こる振動性の衝撃に耐えるに十分な強 度と硬度を与える。しかし、残念ながら、必要応力及び衝撃に耐え得るステンレ ス鋼の適切な成分組成には、通常、コバルトが含まれている。ステンレス鋼中の コバルトは、原子炉の中性子束における照射によって放射化される。この計装管 が検査や較正等のサービスのためにそのシンブル管から抜き取られる時、ステン レス鋼中のコバルト又はその副産物の核崩壊により、危険な不所望の放射線が生 成される。
【0010】 従って、計装管やシンブル管がその使用後に放射化してしまうような材料に頼 ることなく、該計装管やシンブル管を衝撃に耐え抜くために一層耐久性にする手 段を提供することが有利である。また、軸方向の冷却水の急速な流れが容易にな ることは原子炉の運転のために必要であるが、この軸方向の冷却水の急速な流れ により燃料集合体の頂部で発生する振動を軽減することも有利である。
【0011】
【考案の概要】
本考案の目的は、計装用シンブル管の頂部及びその中に配設される計装ハウジ ングの保護のため、耐久性の高いステンレス鋼材料に特有の長寿命を維持しつつ 、実質的に非放射化の材料を提供することである。
【0012】 また、本考案の目的は、前記シンブル管の内側に容易に形成される弾性スペー サ構造を提供することによって、計装用シンブル管頂部での振動によって生じる 衝撃を軽減することにある。
【0013】 本考案のこれ等の目的及びその他の目的は、燃料集合体内に配設され上部ノズ ル、下部ノズル及び中間格子において取着されている計装用シンブル管を受け入 れるセンサの上部に置かれている非放射化挿入管に形成されたばね部及び凹部構 造を有する加圧水型原子炉用の核燃料集合体によって達成される。この計装用シ ンブル管は上端が開口しており、同開口を、センサ即ちその結線が、センサ信号 処理装置への連結のため冷却水を通って延びている。ばね部及び凹部を有する挿 入管は、計装用シンブル管内に装着されておりその頂部近くで下方に延びている 。これ等のばね部及び凹部は、冷却水の強い軸方向流によって生じる計装用シン ブル管との衝突を引き起こすセンサ及びその結線の横方向変位を抑える。計装用 シンブル管は、頂部に隣接する挿入管の下方にステンレス鋼製外管とジルコニウ ム合金製のインナースリーブとを有する。挿入管はインコネル合金からなってお り、該インコネル合金は、照射後、良好なばね特性を保持するという有利な特性 を有している。互いに向かい合ったばね部と凹部は、挿入管の内壁上の直径方向 に向かい合う箇所に形成される。ばね部は、挿入管において離間した軸方向のス ロットとして形成され、このスロット間の挿入管の壁部が半径方向内方に湾曲し てばね部を形成している。一方、凹部は、ばね部に対峙した半径方向内側の突起 部として形成されている。
【0014】
【実施例】
本考案は、添付図面に例示されている実施例に関して開示されるが、該実施例 のみに限定されるものではなく、本文中の説明及び実用新案登録請求範囲内で変 更可能である。
【0015】 加圧水型原子炉の原子炉容器が図1に示されている。該原子炉容器24は、同 原子炉容器内で加熱された水から出力を抽出する発電機、多数の制御手段、及び 原子炉容器の内容物にアクセスするためのクレーン等に連結されているのが典型 的である。しかし、本図には原子炉容器の部分のみが示されている。
【0016】 原子炉容器24は、1個以上の水流入口28及び水流出口32が横切る様に配 置されている外側ケーシング26を有する。流入口28に到達した冷却水は、外 側ケーシング26の内壁及び炉心槽36間の環状溝34の中を下方に向かって流 れる。この炉心槽36は、燃料集合体38を囲んでおり、該炉心槽36の頂部付 近で水流出口32と連結されている。冷却水は、外側ケーシング26及び炉心槽 36を冷却した後、燃料集合体38内で平行かつ垂直の位置関係で支持された、 図2に詳細が示されている細長い燃料棒52の表面に沿って上方に流れる。この 冷却水の対流加熱により強い軸方向上方流が生じ、この流れは流出口32へ進み 、そして発電機(図示せず)へと進む。
【0017】 燃料集合体38は、通常、上部炉心板54と個々の燃料集合体38との間に係 合する位置決めピンによって、該上部炉心板54と下部炉心板56との間に保持 される。燃料集合体38上の板ばね62は、上部炉心板54に当接して、正しい 箇所で安定した位置に燃料集合体38を保持し、制御棒64と管66内のセンサ とを、上部炉心板54にある対応の開口と整列して燃料集合体38に設けられた 案内管即ち“シンブル管”内に受け入れる。
【0018】 燃料集合体38は、1組の燃料棒52を取り扱うためのユニット構造を形成し ており、多数の燃料集合体38をこの原子炉に装架することができる。原子炉容 器内の中性子束レベルを制御し、それによって燃料棒52の周りを上方に流れる 冷却水の加熱を制御するために、複数の制御棒64が各燃料集合体38について 設けられている。これ等の制御棒64は、中性子及びガンマ線を吸収する材料で 製作されており、原子炉容器24のボルト止めされた蓋即ち密閉頭部72にある シールを貫通する機械的手段68を介して、垂直に可動である。これ等の制御棒 64は、上部支持板74と上部炉心板54との間の位置に上昇させることができ 、その位置では、該制御棒64は、燃料集合体38内の制御棒受け即ちシンブル 管(制御棒用の案内管)82と整合されている案内管78の中にある。制御棒6 4が、燃料棒52間に散在している制御用シンブル管82内へ下降されたときは 、これ等の制御棒64は放射線の経路を横切る。さもなければ、放射線は燃料棒 52間を通過して核分裂の割合が増加する。
【0019】 この制御棒案内管78及びシンブル管82に加え、各燃料集合体38に対して 少なくとも1つの計装用シンブル管92は、原子炉容器24の密閉頭部72の上 に配設され、案内管88を通って下方に延びる機械的駆動手段86を使用するこ とによって、燃料棒52の領域中にやはり垂直方向に可動である。各燃料集合体 38は、同燃料集合体38にある幾つかのシンブル管92のあるものと整列され ている多数の可動のセンサハウジング即ちセンサ管(センサ、センサ構造)66 を有していてよい。このセンサ管は、温度センサと、入射ガンマ線及び中性子線 を検知するセンサとを有すると共に、ある燃料集合体においては局部的に発生す る状態のみならず、全体の反応の状態の評価に有効である。各センサ管66が、 軸方向に離間した複数の放射線センサと、燃料集合体38の上部付近の流出水の 温度を検知するように作動可能である少なくとも1個の熱電対のような温度セン サとを有することが望ましい。これ等のセンサは、センサ管66を通るケーブル によって、原子炉容器24から離れた位置にある信号処理装置に結合されている 。
【0020】 図1では、燃料集合体38が2個のみ示されており、この2個の燃料集合体3 8間の領域に設置されている1個の燃料集合体(図示せず)を監視するためにセ ンサ管66が下方位置に示されている。図2では、計装用シンブル管92の頂部 を含む、典型的な燃料集合体38の上方部が図示されており、センサ管66を降 下させて該計装用シンブル管92内に入れることができる。
【0021】 図1及び図2において、各燃料集合体38は、上部ノズル102、下部ノズル 104、及びそれ等の間に配置されている複数個の中間格子106を有している 。該上部ノズル102、下部ノズル104及び中間格子106は、制御棒64及 びセンサ管(計装管)66をそれぞれ受け入れるためのシンブル管82及び92 に固着されている。このようにして、各燃料集合体38はユニットを形成し、該 ユニットにより1群の燃料棒52を取り扱うことができる。燃料棒52は、両端 が栓塞されたジルコニウム合金管に収容された核分裂性物質のペレットの長くて 細い積重体である。これ等の燃料棒52は、上部ノズル102と下部ノズル10 4間にほぼ延在しており、燃料棒52の表面に半径方向内向きに当接する内向き のばね部108を画成するようにスロットが切られ湾曲された中間格子106に より所定位置に保持されている。
【0022】 これ等の燃料集合体38と、特に、制御棒及びセンサ用のシンブル管82、9 2とは、上部炉心板54から突出して上部ノズルにある位置決め穴に入るピン( 図示せず)によって該上部炉心板54に関して整列されている。上部ノズル10 2は、その中央部がほぼ開口になっており、それにより制御棒64及びセンサ管 66が自由に通過できる。案内管78と、上部炉心板54の頂部及び上部支持板 74の底部に取着された案内管88とは、該上部炉心板54の上方の領域におい て可動のセンサ管66を保護している。しかし、上部炉心板54の下方と、上部 ノズル102への計装用シンブル管92の取付部の上方とには保護されていない 領域があり、そこでは、センサ管66(及び/又はその接続構造物)が冷却水の 垂直流にさらされる。センサ管66の延長線に沿ったこの速い乱流は、これ等の シンブル管92内のセンサ管66を横方向に変位して振動させ、センサ管66と それを受け入れているシンブル管92との間に環状の衝突領域を生じさせる。
【0023】 同一数字は対応部分を示している図3には、燃料集合体の計装用シンブル管9 2と上部ノズル102との間の従来の装着の仕方が示されている。ステンレス鋼 製の外管112は、上部ノズル102の下面の孔部に取り付られており、該上部 ノズルのすぐ近くの格子板114、即ち複数の格子板106の中で最上方の格子 板まで実質的に延びている。ジルコニウム合金製の管116は、ステンレス鋼製 の外管112の内壁に沿って取着され、各格子板114のところと上部ノズル1 02とに取着されている該ステンレス鋼外管112と実質的に同じ空間にわたっ て延在している。このステンレス鋼管112に切れ目122を設けて、膨張を許 容したり、ステンレス鋼よりもジルコニウム合金をより容易に透過する中性子及 びガンマ線の通過を許容することができる。複数個の補完形状の環状湾曲部即ち 膨出部124が内管116(ジルコニウム合金)及び外管(ステンレス鋼)11 2の両方に形成され、内管及び外管を軸方向にロックするようになっている。こ のジルコニウム合金製内管の内部に入れられるセンサ或はセンサ管の横方向の動 きを制限するための構造は上記の管構造に何も結合されていないがゆえに、該セ ンサ或はセンサ管66は、シンブル管92の頂部126の上方の領域で冷却水の 軸方向の乱流にさらされた時、該シンブル管92の内壁と衝突する。従って、適 度な寿命をもたらすため、従来のセンサ管或はセンサはステンレス鋼に同様に収 納されている。
【0024】 本考案の適用に際して必要とされる強度及び硬度を有するステンレス鋼は、コ バルトその他の成分を通常備えている。ところが、センサ或はセンサ管66がス テンレス鋼製の収納体を備えている場合は、コバルトその他の成分は、燃料集合 体38の近辺で放射線の照射を受けることによって放射化されるという問題に直 面する。従って、このセンサ管やハウジングが適当な強度と硬度を有してはいる が、該センサやハウジングを取り出す必要性が生じたとき、放射線がこの原子炉 容器の外部に、即ちセンサ或はハウジング66によって、漏れる。更に、このセ ンサのケーシングから放出された放射線は、該センサによって検知可能で、時間 を経過するとバックグラウンドのカウントを増加させることになる。
【0025】 本考案によれば、センサの収納には軟質材料が使用される、即ち、放射線セン サ及び温度センサを保持する可動センサ管に対して軟質材料が使用できる。この 軟質材料は、放射線にさらされても放射化しないタイプのもの、望ましくはジル コニウム合金とすることができる。ジルコニウム合金は、ステンレス鋼に比べて 、ステンレス鋼との衝突による損傷に対する抵抗力はかなり弱い。しかし、本考 案によれば、センサ管66は、センサハウジング即ちセンサ管66を劣化させる 原因になる内部の環状の衝突を防止するような仕方で確実に支持され、その上、 このセンサハウジング即ちセンサ管が必要時に容易に引き抜けるようになってい る。
【0026】 図4に示すように、本考案による計装管の装着構造は、前述のように各燃料集 合体38の上部ノズル102及びそれに隣接する格子板114に取着されている ステンレス鋼外管112を有し、ジルコニウム合金ライナー116がこのステン レス外管112にはめ込まれ、補完形状の環状膨出部124によって結合されて いる。しかし、本考案ではこのジルコニウム合金ライナー116はシンブル管9 2の頂部126までは延びていない。計装用シンブル管92の頂部126の隣に は短いインコネル合金管132が設けられている。インコネルは鋼とニッケルの 合金であり、ステンレス鋼ほどの材料硬度や強度を有してはいないが、良好なば ね特性を有している。特に、インコネルは照射により招来される弛緩特性が低い 。従って、ある期間にわたる核燃料からの照射にもかかわらず、インコネル合金 管(挿入管)132のばね特性は、燃料集合体の有効寿命中実質的に一定に保持 される。
【0027】 インコネル合金管132の長さは30〜60cm(1〜2フィート)であるが 、30〜45cm(1.0〜1.5フィート)であることが望ましい。このインコ ネル合金管に沿って交互に直径方向に対峙する位置に、弾性突出部、即ち凹部1 34及びばね部136がそれぞれインコネル合金管132内の対峙する側面に交 互する仕方で形成されている。これ等のばね部及び凹部は、前記頂部126に隣 接するシンブル管92の内径を減じ、センサ管を適切な位置で弾力的に保持する ことによって、センサ管66の振動を最小限にして、該シンブル管92の内壁へ の衝突を防止している。
【0028】 凹部134は半径方向内向きの簡単な凹部として形成され、その凹部の深さは 例えば0.25〜0.75cm(0.1〜0.3インチ)である。これ等の凹部1 34は軸方向に約0.75cm(0.3インチ)ほど延出しており、例えば、2. 5〜8cm(1〜3インチ)毎の間隔で設けることができる。
【0029】 各ばね部136は、2つの軸方向のスリット138を設け、それ等の間の壁部 140を半径方向内方に変形させることにより形成されており、これによりスリ ット138の各端でインコネル合金管132の部分に一体的に取着されるばね状 湾曲部を画成する。これ等のスリット138は、例えば、長さが約1.2cm、 幅が約0.5cm(0.5インチ×0.2インチ)であるが、この寸法は必要に 応じて変更可能で、弱い保持を行うためには例えば、軸方向にもっと長く及び/ 又はもっと間隔の狭いスリットを使用すればよく、また、より強い保持もこれ等 の寸法を変えることによって可能である。
【0030】 この実施例で示されているインコネルのばね部/凹部付きのインコネル合金管 132は、ずっと下方にあるジルコニウム合金とは異なり、補完形状の環状膨出 部によってステンレス鋼外管112に軸方向に固定されていない。このインコネ ル合金管を軸方向に固定するため、同様の膨出構造を形成することが可能である 。しかし、このインコネル合金管は、計装用シンブル管92の上縁部でステンレ ス鋼管112にスポット溶接部142で剛に取着されることが望ましい。
【0031】 図5の横断面図に示すように、ばね部136及び凹部134は、管の周囲の4 箇所に設けられていることが望ましい。また、図6の切除した斜視図に示すよう に、直径方向に対峙した1組のばね部と凹部を用いたり、図5に示される直交軸 以外の角度をなすばね部及び凹部を用いたりすることも可能である。例えば、こ のばね部136と凹部134は、図5に示す90°の間隔の代わりに120°の 間隔で設けることもできる。
【0032】 これ等の凹部は、センサ管66を計装用シンブル管92の内壁からある特定の 半径方向スペースで確実に位置決めする。ばね部136は、センサ管を凹部13 4に押し付けるように作用するが、この押し付けは、挿入されたセンサ管即ちハ ウジング66が計装用シンブル管92に対して振動するのを防止するために十分 にきついことが望ましい。
【0033】 好適な実施例に関して本考案を開示したが、本考案の範囲内での改変は当業者 には明らかであろう。本考案の権利範囲を決定するためには、前述の好適な実施 例の説明ではなく実用新案登録請求の範囲の項を参照されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 加圧水型原子炉容器の簡略断面図である。
【図2】 本考案による燃料集合体の一部切除した立面
図である。
【図3】 従来技術による計装用シンブル管の部分断面
図である。
【図4】 本考案による計装管の装着装置を示す、図3
に相当する箇所の部分断面図である。
【図5】 図4の5ー5線に沿った断面図である。
【図6】 本考案による計装用シンブル管インサートの
中に置かれるセンサ管を拘束するためのばね部/凹部を
示す切欠き斜視図である。
【符号の説明】
38…燃料集合体、52…核燃料棒、64…制御棒、6
6…センサ管(センサ、センサ構造)、82…シンブル
管(制御棒用の案内管)、92…計装用シンブル管、1
02…上部ノズル、104…下部ノズル、106…中間
格子、126…計装用シンブル管の頂部、132…イン
コネル合金管(挿入管)、134…凹部(弾性突出
部)、136…ばね部(弾性突出部)。
フロントページの続き (72)考案者 エドマンド・エモリ・ドゥマリオ アメリカ合衆国、サウス・キャロライナ 州、コロンビア、メイプルウッド・ドライ ブ 1725 (72)考案者 チャールズ・ノーマン・ローソン アメリカ合衆国、サウス・キャロライナ 州、コロンビア、ビターナット・ロード 512

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つのセンサ構造を受け入れ
    るため、核燃料集合体から上方に延びる計装用シンブル
    管を有する同核燃料集合体のための装着装置であって、 前記計装用シンブル管内に配設され且つ照射により招来
    される弛緩特性が低い軟質材料から形成される挿入管を
    備え、該挿入管は、前記センサ構造に当接するよう作動
    可能な半径方向内向きの弾性突出部を有し、該弾性突出
    部により、前記計装用シンブル管に対する前記センサ構
    造の横方向変位を抑止してなる、核燃料集合体のための
    装着装置。
  2. 【請求項2】 加圧水型原子炉で使用される核燃料集合
    体であって、上部ノズルと、下部ノズルと、核燃料棒を
    受け入れるため前記上部ノズル及び下部ノズル間に配設
    された複数の中間格子と、前記上部ノズル及び下部ノズ
    ル間に延在して、前記上部ノズル、前記下部ノズル及び
    前記中間格子に固定された複数のシンブル管とを有し、
    該シンブル管は、制御棒用の案内管と、装着装置の上方
    に配設される信号処理手段に連結すべきセンサ構造を受
    け入れるための少なくとも1つの計装用シンブル管とを
    含み、 更に、該計装用シンブル管内に装着され、同計装用シン
    ブル管の頂部近くで、同計装用シンブル管の長さの少な
    くとも一部分にわたり延びると共に照射により招来され
    る弛緩特性が低い軟質材料から形成される挿入管を有
    し、該挿入管は、前記計装用シンブル管内に挿入される
    前記センサ構造に当接するよう作動可能な半径方向内向
    きの弾性突出部を有し、該弾性突出部により、前記計装
    用シンブル管に対する前記センサ構造の横方向変位を抑
    止してなる、核燃料集合体。
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