JP2001525982A - スパークプラグ - Google Patents

スパークプラグ

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JP2001525982A JP55011098A JP55011098A JP2001525982A JP 2001525982 A JP2001525982 A JP 2001525982A JP 55011098 A JP55011098 A JP 55011098A JP 55011098 A JP55011098 A JP 55011098A JP 2001525982 A JP2001525982 A JP 2001525982A
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ドーソン,ジョゼフ・ギブソン
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ドーソン・ロイヤルティーズ・リミテッド
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01TSPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
    • H01T13/00Sparking plugs
    • H01T13/20Sparking plugs characterised by features of the electrodes or insulation
    • H01T13/32Sparking plugs characterised by features of the electrodes or insulation characterised by features of the earthed electrode

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、内燃機関用スパークプラグに関する。このスパークプラグは、両者の間にスパークが形成される陰極及び接地された陽極を少なくとも含み、接地電極のスパークが衝突する部分は、突起などの低領域突出部の少なくとも1つを構成し、接地電極付近の陰極の端部は窪んだ形状を有する。

Description

【発明の詳細な説明】 スパークプラグ 本発明は、内燃機関用のスパークプラグに関する。 スパークプラグの歴史は、内燃機関そのものと同等に古い。過去何十年にも渡 って、エンジン性能の向上に対応すべく、多くの試みがスパークプラグ性能の改 良・改善に向けられてきた。性能向上という言葉には様々な面があり、それは、 燃料の燃焼効率を向上させることによってエンジン出力を上げることや、低温下 においてよりスムーズにエンジンを始動できること、作動中のミスファイヤを減 らすこと、有害成分の排出レベルをより低減すること、などを含むであろう。 スパークプラグ自体、様々なデザインのものが長年に亘って数多く提案・試験 されてきているのに加えて、スパークプラグに合った周辺装置や高電圧供給下に 適した周辺装置もスパークを改良するためにいろいろ提案されてきている。これ らの装置には、二次ギャップを含む装置や、中間部においてエネルギーを一時的 に蓄える装置などが含まれている。ここで重要なのは、これら提案されそして実 際に商品化された装置の中に、市民から、及び、特にエンジンや点火装置をデザ イン・製造する会社から、継続的な信頼性を得たものは1つもないであろうとい うことである。従来技術による装置は、いつくかの状況において、点火コイルに 過負荷がかかると出力が増大したり、擦り減り、弱化、疲労したコイルに一時的 な改善が見られたり、又は、擦り減った若しくは点火タイミングのずれたエンジ ンにおいて見かけの性能が一時的に改善されるかもしれない。しかしながら、こ れら装置は、決して、エンジンや点火装置が正常な状態の下では性能を改善させ ることはなかった。 期待されたように、スパークプラグのメーカーは、スパークプラグそれ自体の 基礎的デザイン及び品質の改善に主に専念してきた。スパークプラグに関するこ れらいわゆる改善というもののいくつかでさえ、例えば、エアギャップ、抵抗、 キャパシターなどは、米国特許第4,613,789号に例示されるように、他 の技術分野から完成形としてスパークプラグの構成に導入されたものである。 独国特許第A 42 38 973号及び第A 32 30 362号に示された、 とても鋭利でほぼ尖った中心電極に関する技術も同様であり、スパークプラグに 用いられ商品化された。 しかし、英国特許A 2 291 124号及び独国特許A 195 03 223 号に示された中心電極のまわりに複数の接地電極を配置する方法では、複数のア ースを取ることができる。後者の方法は、ミスファイヤを防ぐために、スパーク がどこかに確実に生じることを目的としたものである。しかし、これらのスパー クプラグは多くの金属を電極に採用しているが、このような電極は過度の熱を浪 費し、低温下での始動を鈍らせ、低温からの暖機運転中にミスファイヤを発生さ せ得る。これは、望まれない結果であり、触媒式排気ガス浄化装置に多くのダメ ージを与え得る。 これらすべての見かけ上の進歩や改善にもかかわらず、本質的に、今日実際に 使われ、大衆向けに販売される自動車に当初から装備されたり、交換用として流 通しているスパークプラグの大部分は、およそ過去30年かそれ以上の間のもの とほとんど変わらないものである。 最新のエンジンは、非常に精密な機械装置であり、性能向上のために設計が改 良されてきたものである。しかし、今日使われているスパークプラグは、主要な 目的が達成されているかどうかという意味では精密な構成部品とは言えない。ス パークプラグの主要な目的は、すなわち、タイミングや、発生場所、熱容量、ス パーク核の形状及び持続時間などが安定して一定の特性を示すということである 。今日使われているスパークプラグは、未だに比較的可成り広いスペクトル内で スパークを発生させる。スパークを発生させるためには、電極間のエネルギーに より、充填された作動ガスをイオン化させることが必要であり、この場合、スパ ークは中心電極と複数の接地電極の何れか1つ又は二つ以上との間に発生すると いう理論からすると、複数の接地電極が設けられていることは反復可能なスパー クの発生をより困難にする。エンジンが高速回転で運転されていると、点火タイ ミングの間隔は短くなる。しかし、精確さの点に配慮し、最新のエンジンにおけ る、ピストンが上死点に達する前の予め定められた位置にある瞬間に点火しなけ ればならないことの必要性、及び、充填された燃料のイオン化が起こり得る電極 間の位置を見いだしてイオン化を起こさせるためにプラグが要する時間、は重大 であり、エンジン性能に重要な影響を与え得る。それ故に、スパークを点火させ る前に2つ又は3つ又は4つの接地電極を選ばなければならない点火装置は精確 であるとは言えない。同様に、複数の接地電極が設けられていることは、スパー クの発生位置が発生する毎に広範囲に亘ることを意味する。スパークが毎回特定 の位置で発生し、毎回同じ形状のスパーク核及び火炎先端が生成されるという情 報は、エンジン設計者により良いエンジンを開発させ得るであろう。 最新のエンジンは、触媒式排気ガス浄化装置との整合性が重要であり、高価な 触媒装置を守るためにミスファイヤを避けることは最優先事項である。しかし、 複数の接地電極を設けることは、エンジン性能の多くの面で、特にミスファイヤ を防止するという点で、逆効果である。 約90度曲げられた元々は平らな金属棒によって構成された接地された陽極と 向かい合う表面が平らな筒状の中心の陰極を有する従来のシンプルなスパークプ ラグにおいては、通常、スパークは、図1〜図3に示すように、平らな陽極面と 平らな陰極面との間のどこででも形成され得る。実際問題として、通常のスパー クは、中心電極と接地電極との間に形成された端部周辺の様々な場所で発生し、 基本的には点火サイクル毎に異なる場所で発生する。この従来のスパークプラグ の電極の配置がもたらすデメリットは、電磁気エネルギーの拡散する性質と、確 実なスパーク形成に必要な電極の鋭利な端部について比較的早く、およそ走行距 離1000マイル(1600km)で、浸食が始まることである。従来のスパー クプラグでは、中心電極の浸食は、放電に必要な電圧(放電開始電圧)を徐々に 増加させ、この増加はミスファイヤが起こる状況に達するまでほぼ一定に増加し 続ける。 スパークエネルギー及びその持続時間は、点火システムに基づいた誘導に用い られる通常の点火コイルの使用によって制限される。このようなコイルは、エン ジンがどのような状況にあっても確実に点火できるのに十分なエネルギーと放電 時間を発生させるように設計されている。しかし、エネルギー量は、無線周波妨 害(Radio Frequency Interfererence;以下、RFIという)、及びコイルの充 電能力、特に高速回転時の充電能力についての考察によって制限されなければな らない。放電間隔距離も同様に、RFIについての制限とミスファイヤの可能性 、特に低速回転時のミスファイヤの可能性によって制限される。可能であれば、 通常のコイルを有する点火装置には、以下の改善を施すことが望ましい。 (a) 放電面の面積・大きさ・容積を増やす。 (b) 周期的なばらつきとミスファイヤの可能性を低減させるために、放電開 始電圧に達するまでの時間をを早める。 (c) スパーク(火花)のエネルギーを増加させる。 (d) イオン化させる量を増やす。 (e) RFIを減らす。 それ故に、本発明の主要な目的は、理論上の結論であり、かつ、産業界でも受 け入れられている結論に沿ったスパークプラグを提供することである。この結論 とは、ラドルフ・モリー氏が以下のようにまとめている。ラドルフ・モリー氏は 、著書「スパーク点火:その物理学と内燃機関における影響(Spark Ignition: Its Physics and Effecton the Internal Combustion process)」の第3章にお いて、「スパークプラグに供給される全電気的エネルギーのうち、火炎伝播の開 始に用いられるものはプラズマの外表面層内に含まれる分だけである」と述べて いる。この層のエネルギー密度と温度は放電方法に依る。点火エネルギーが最も 短い間隔で供給された場合に最も高いエネルギー密度と最高温度が得られる。 本発明の第1の特徴によれば、内燃機関用のスパークプラグを備え、少なくと も、両極間にスパークを形成する陰極と接地された陽極とを有し、接地電極のス パークが衝突する部分が以下に定義する低領域突出部(低領域に設けられた突出 部)の少なくとも1つを構成する。 本発明のスパークプラグにおいて、1つの電極の一部として働く低領域突出部 とは、他方の電極と予め定められた距離で向き合う突起又は鋭利端を構成する。 外表面層内のスパークの熱若しくは容積に重大な増加が見られると、このスパ ークは、他方の電極端表面の面積の殆どを覆う傾向を示し、一般的には円錐形を した新たなスパークを形成し、一方の電極に衝突する。 本発明の第2の特徴によれば、内燃機関用のスパークプラグを備え、少なくと も、両極間にスパークを形成する陰極と接地された陽極とを有し、他方の電極端 と向き合う一方の電極端が窪んだ形状をしている。 ほとんどのスパークプラグは、通常はプラグ本体と同軸状の中心電極、及び、 金属製の本体部材に固定された少なくとも1つの接地電極を有し、これらの中心 電極及び設置電極の端部間にギャップが構成されている。 注記すべきは、今日では一般的に、中心電極は陰極とされ、接地電極は陽極と されているようなネガティブアースシステムを採用している自動車について言及 しているが、ポジティブアースシステムを採るためには、中心電極及び接地電極 の極性が逆にされる。このような両極の絶対的な極性よりもむしろ両極間の幾何 学的な関係の方が優先されるべき重要性を持っている。明確性を期すため、以下 では、中心電極を陰極、接地電極を陽極と記す。しかしながら、両極の絶対的な 極性は逆にされるかもしれないが、それは本発明に係るスパークプラグに含まれ ることが意図されている。すなわち、本発明のスパークプラグは、両極の絶対的 な極性は問わない。 陰極端の窪みは球状の曲率を有することが望ましい。しかし、この窪みの形状 は、丸くても、双曲線状でも、放物線状でも、円錐形でも、円錐台形でも、或い は通常の筒状でもよい。 しかし、本発明の第1の特徴を有するスパークプラグのみを用いた場合のスパ ークプラグの特性の改善が達成され、かつ、本発明の第1及び第2の特徴の両方 を組み合わせて用いたスパークプラグの場合には、スパークの熱出力、スパーク 温度及びスパーク容積の特性項目の改善度はさらに50%のアップに達すること が判明した。 上記述べたように、窪みの形状は、球状の曲率を有する窪みであることが最も 好ましく、又、窪みが半球でなく、曲率中心が電極の窪みの外に位置することが 好ましい。更に、低領域突出部又は接地された陽極端は、球状に窪んだ陰極端の 曲率中心と一致する。すなわち、幾何学的にスパークが集つまる。この後者の状 況が満たされれば、陽極点と陰極端との間隔はおよそ0.35mm〜0.9mm の範囲となるであろう。スパークプラグの間隔がおよそ1.5mmまでは、本発 明に係るスパークプラグの電極形状によるメリットを享受できるであろう。なぜ なら、スパークを集中させることの効果は、コイルが放電を開始するのに必要な 電圧値を低減し、放電開始電圧に達するまでの時間を効果的に早めるからである 。 窪みの縁又は端部は鋭利にせず、滑らかなカーブであることが好ましい。 本発明に係るスパークプラグを従来のスパークプラグと比較するために行われ たテストは、放電間隔を2倍にすることによっておよそ20〜22%低い電圧で スパークを形成され、更に、そのスパークは主に100〜300%増のエネルギ ーを伝達するという結果を示した。このように、本発明に依るスパークプラグは 全体的に予想以上の性能向上を提供する。 両電極の面積の違いを最大にし、両電極にスパークが実質的に集中する配置・ 形状を、この場合、窪みの面積とスパークが集中する電極突出部先端の面積との 間に与えると、いわゆる電圧圧力を高め、スパーク形成が可能で、及び/又は、 放電開始電圧を上げることなく放電間隔を広げることを可能にするという電圧値 にまで電圧を下げる。 本発明に係るスパークプラグの最良の実施の形態においては、1つの電極は、 球状の曲率を有する窪みを有し、その曲率中心は、窪みの中心に位置する点を有 する電極を利用する場合に、およそ1.5mmまで放電間隔を広げることを可能 にする位置にある。ここで、強調されるべきは、様々な方法が考えられる電極の 位置・形状を最適な配置とすることによって、熱容量・容積・遮断電圧の点に関 して、スパークプラグの性能を顕著に向上させることができた点である。例えば 、電極突出部の先端は、窪みの曲率半径のおよそ30%の仮想球内ならどこに位 置しても良いが、窪みの曲率中心を窪みの中心と一致させると、電極配置の最適 化による利益を最大にすることができる。 このように、本明細書において、スパークを「集中させる」という用語は幾何 学的に厳密な言葉として解釈されるべきではなく、スパークが電極内の窪みの比 較的広い範囲に広がり、他方の電極の突出部の比較的低領域の先端に影響すると いう意味として理解されるべきである。 前述のように、従来のスパークプラグは、より多くのばらつきを生じさせ、や がてミスファイヤへとつながるようなスパークを起こすと、作動中に、中心電極 の外側の端部が浸食する傾向がある。本発明に係るスパークプラグを用いれば、 スパークを集中させる電極の配置・形状がそういった浸食からの自己防衛を機能 を果たすことができる。このことを説明するために、中心電極を有するスパーク プラグは、端部の窪みが球状でない曲率、例えば円錐台形であるように製作され た。スパークプラグを過度に長期間に亘って使用すると、窪みの円錐台形の形状 が浸食によって、他方の電極の先端と一致する曲率中心を持つ球状の曲率を有す るようになることが分かっている。窪みの形状が、一旦、このようになってしま うと、更なる浸食は止まる。すなわち、この形状に近づくほど浸食速度が低下し 、球状の曲率となった時点で停止する。このように、従来のスパークプラグの性 能が悪化する時期・場所において、本発明に係るスパークプラグの性能について の改善が見られる。 以下の2つの引用は、「ボッシュ自動車ハンドブック第四版1996(Bosch Automotive Handbook 4th.Edition,1996)」からのものである。スパークのエ ネルギーを増大させることと、プラグの点火特性の正確性を向上させることを同 時に生じさせ、より安定した点火を提供することは、安定して予測し得る出力を 得ることを意味し、これは火炎伝播を安定させ、周期的なばらつきを減らすこと に資する。周期的ばらつきの低減は、より滑らかなエンジン回転を実現し、炭化 水素の排出を減らす。更に、「スパークエネルギーの増加は様々な理由で望まし い。そのうちの1つは、混合気の渦が激しいのは基本的には望ましいことである が、それはスパークを消し、不完全燃焼を生じさせ得る。点火コイルにより多く のエネルギーが蓄えられるほど、そしてより多くのエネルギーが放電ギャップに 存在するほど、システムは効率的となる。本発明に係るスパークプラグを用いる と、従来のスパークプラグよりも少なくとも20%少ないコイル電圧でスパーク を形成することでき、放電間隔を2倍にすることができる。同じコイル電圧では 、従来のプラグよりも比較的大きい放電間隔を採用することができるであろう。 この例では、より大きな、より活動的なスパークが生成される。前述のボッシュ 自動車ハンドブックから再び引用すると、「電圧が増加するという不利益を 伴わずスパークをより大きくすることは望ましい改善であり、エンジンのスムー スな運転と炭化水素排出削減についてより効果的な影響を持つ。」更に、「点火 の質は、スパークの持続時間とスパークの長さを延長させることによって高めら れる。すなわち、スパークの持続時間は長く、スパークの長さ、すなわち電極の 間隔は大きい方が好ましい。」。しかし、従来のスパークプラグで電極の間隔を 大きくすることは、エンジン回転数に依存して2kVから10kVのコイル電圧 の増加を必要とし、更に結果としてRFIも増加させるため、避けられている。 図9及び図10はそれぞれ、従来のスパークプラグと本発明に係るスパークプ ラグにおける電極ギャップ領域の概要をそれぞれ表す図である。従来のスパーク プラグにおいて、陽極20と陰極16との間の間隔は「G」で、陰極の直径は「 2R」で表されている。従来のスパークプラグにあっては、前記間隔「G」は通 常はおよそ0.65mmであり、直径「2R」はおよそ2.5mm〜2.8mm である。本発明に係るスパークプラグにおいては、陽極60の端部と窪みの端部 との間の間隔「G」は、同様におよそ0.65mmである。しかし、これには陰 極46の窪み端部からその底部までの距離Dを加えなければならない。この距離 Dは、例えば、同様におよそ0.65mmであろうから、全間隔は1.3mmと なる。窪みを形成することによって、有効間隔は大いに増加する。しかし、スパ ークを集中させる電極配置の効果として、スパークを形成するために必要な電圧 が一定量上昇することはない。実際、測定結果は、本発明に係るスパークプラグ の実際の間隔(G+D)は、従来の間隔(G)の2倍でよく、同時に、図9に示 された従来のスパークプラグで要求されていた放電電圧を低減して良い。更に、 本発明に係るスパークプラグでは、間隔(G+D)が2倍にされたとしても、従 来のスパークプラグで要求されていた放電電圧よりも20%低い電圧値まで下げ ることができる。 図10に示された見かけ上のギャップの長さ(G)は、例えば隙間ゲージで測 定され、そして実際のギャップの長さ(G+D)の値を得るためには、それに窪 みの深さDを加えなければならない。球状の曲率を有する窪みと窪みの曲率中心 に位置する陽極の先端に完全にスパークが集中すると、以下の式によって相互関 係が決まる。 ギャップの長さG: 窪みの深さD: スパークの弧の立体角θ: そして、スパークの容積V: 図11は、窪みの深さDとギャップの長さGの関係を示すグラフである。両者 は、スパークが完全に集中するための窪みの球状の曲率と、1.25mmの陰極 の半径Rから求められる。 更に、本発明に係るスパークプラグにおいて、間隔がより大きくなり、及び/ 若しくはコイル電圧がより低くなったとしても、スパークに含まれるエネルギー 量の増加は100%から150%の増加、スパークの通る距離は100%の増加 にとどまる。このように、前述のモリー氏及びボッシュ社からの引用の中で表現 されていた望ましい基準は本発明のスパークプラグによって満たされ、エンジン の運転特性の向上をもたらす。 どんなコイルを用いても、本発明に係るスパークプラグのスパークは、より低 い要求電圧のおかげで、よりすばやく形成される。すなわち、電圧が上がるのを 待っている待機時間が短くなり、スパークの形成が促進される。更に、スパーク 形成時間の短縮に加えて、既に述べたように、スパークに含まれるエネルギーが 大きく増加する。通常、本発明に係るスパークプラグは、どのような状況下でも 、要求される電圧が下がったことによって、従来のスパークプラグよりおよそ1 0μsほど早く着火する。毎分3000回転時に、これは着火点がおよそ0.2 ℃早まったことに相当する。故に、毎分6000回転では、0.4℃ほど早くな る。このように、より精確な点火装置が実現できる。 しかしながら、本発明に係るスパークプラグが、質が向上したスパークをより 低いコイル電圧によって形成しても、コイル内に蓄積されたエネルギーを空にす ることには変わりなく、故に、放電持続時間は長くなり、更に、混合気のより完 全な燃焼を確実にする傾向を示す。 第1及び第2の特徴の双方を具備する本発明のスパークプラグは、既に述べた ように、陰極の窪みからの放電エネルギーを陽極に集中させ、通常は筒状で陰極 の端部全体を実質的に覆うように広がるスパークを生成する。従来のスパークプ ラグによって生成されたスパークと比較すると、熱及び密度が大きく増加したス パークが形成される。更に、本発明に係るスパークプラグは、毎回精確に同じ位 置にスパークを形成するので、エンジンの設計者に燃料の燃焼が開始する点に関 するファクターを確実に与える。 本発明に係るスパークプラグは、従来技術とは反対に、2つの電極の面積の差 が最大となるようにしている。従来のスパークプラグは、既に述べたように、中 心電極を実質的にピン状にするか、複数の接地電極の見かけ上の総面積を増加さ せるかして、2つの電極の面積の差を低減していた。 中心陰極の直径は、望ましくは2.5mm〜3.5mmの範囲であるとよい。 およそ3mmという陰極直径は、通常およそ2.5mmである従来のスパークプ ラグと比べると、本発明に係るスパークプラグの方が性能が向上していることが 現れている。更に、例えばスパーク温度とエネルギー量の点で向上しているとい える。 窪んだ陰極の面積を増やすため、その端はスパークプラグへの差込口を構成し つつ、窪み形状を有するフランジ形ヘッドを構成する。 本発明に係るスパークプラグによって生成されたスパークと、従来のスパーク プラグによって生成されたスパークとの性質の違いは、スパークと関連する顕著 な方向性を持った推進力によって明らかにされる。スパーク内に導入された可燃 性粒子は、スパークによって実際に加速され、スパークと同じ方向に放出される ことが分かっている。この効果は、一点に集められた結果、スパークを形成する 陰極から陽極への電子の流れが集中することによるものと考えられている。陰極 の窪みから陽極へスパークをはっきりと集めることは、エネルギー及び温度につ いて大いに増加させる効果を持つという点において、レンズによって光線を一点 に集めることと類似する。同条件下で、感熱紙片を、従来のスパークプラグ及び 本発明に係るスパークプラグの放電ギャップに通すテストでは、本発明に係るス パークプラグを通した紙の方が熱による損傷が大いに増加しており、少なくとも より高い温度が生成されていることが示された。数百℃のオーダーで上昇するス パーク温度は、コイル電圧・電流・ギャップの長さが一定の下でも、観察された 。更に、本発明に係るスパークプラグによって形成されたスパークに関連して顕 著な磁場が現れる。細い繊維によってスパーク内に吊下げられた鉄のピンが激し く振動する様子が観察できる。このようなことは、従来のスパークプラグによっ て形成されたスパークでは起こらない。 本発明に係るスパークプラグの重要な利点は、いくつかの実施形態のための製 造コストが、陰極と陽極を一本ずつ有する従来のスパークプラグと殆ど同じであ るということである。なぜなら、両者に用いられる製造技術は本質的には同じも のであり、本発明のスパークプラグの製造に新たに必要となる構成要素は殆どな いからである。 本発明の陽極若しくは接地電極は、1つ若しくはそれ以上の適切に形成された 平らな金属棒を従来のスパークプラグと同様に含むが、鋭利端若しくは突起がそ こに一体的に形成されるか若しくは新たに付け加えられるという点において異な る。鋭利端を有する陽極は、例えばスパークプラグの金属製の本体に溶接された 1つの金属片として形成されて、鋭利端が中心電極の窪みと向かい合うように形 成されるのが好ましい。陽極がそこに固定される突起を有するようにすることも 可能であるが、このような構成を採ると、信頼性が低下し、接合部において熱的 不連続性が過熱の原因となる傾向になる。しかし、接合部の信頼性が確保されれ ば、このような構成でも構わない。 陰極及び陽極の原材料としては、スパークプラグ分野ではよく知られたものが 用いられ、例えば、鉄合金、ニッケル、クロム、モリブデン、イリジウムなどが 挙げられる。 本発明に係るスパークプラグの更なる当初の目的以外の特性としては、表面上 の自己洗浄能力若しくは自己形成能力が挙げられる。陰極の窪みが不完全に形成 され、そこに、例えば、不要な金属の粒や塊が残っているとすると、作動中に、 これらの不要な物質は放電によって除去され、結果として欠陥のない球状の曲率 が得られる。 更に本発明に係るスパークプラグは、従来のスパークプラグよりも大幅に少な いRFIしか放射しないことが分かった。RFIの減少は、本発明に係るスパー クプラグの、低減、例えば20%低減、されたピークコイル電圧において、より パワーのあるスパークを生成する能力によるものである。RFIは、少なくとも 部分的にはピークコイル電圧によるので、当然減少する。故に、シールドがより 少なくて済み、及び/若しくは、ラジオなどの機器の性能が向上する。 尖った中心電極と接地電極内に形成された窪みとをそれぞれ有する構成のスパ ークプラグも形成可能であり、本発明の範囲内に入るものである。 本発明がよりよく理解されるために、本発明の実施形態につき関連する図面を 用いて説明する。 図1〜図3は、従来のスパークプラグの一部分を示す図であって、放電経路を 調べる電場の概要図と従来のスパークプラグの放電電流の一例をそれぞれ示す図 である。 図4は、本発明の第1実施形態に係るスパークプラグの一部分を示す斜視図で ある。 図5(A)〜図5(C)は、代替可能な接地電極の各種パターンを示す図であ る。 図6は、中心電極に改良が加えられた別の実施形態のスパークプラグの一部分 を示す図である。 図7は、接地電極に改良が加えられた本発明の別の実施形態を示す図である。 図8は、本発明の第1実施形態に係るスパークプラグの陰極及び陽極部分を示 す図である。 図9は、従来のスパークプラグの電極部分の概略図である。 図10は、図9と比較するための図であって、本発明に係るスパークプラグを 示し、スパークプラグの直径からパラメータを計算するための情報を含む図であ る。 図11は、集められたスパークにおけるギャップGと窪み部分の深さDとの関 係を示すグラフである。 図12は、接地電極に窪みを形成するようにした本発明に係るスパークプラグ の例を示す図である。 以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明するが、これらの図面において 既述と同じ要素には共通の参照番号を付記することとする。 図1には、従来のスパークプラグの一部分が符号10で示されている。この一 部分10には、本体12が含まれており、この本体12は、図示しないエンジン のシリンダヘッドにねじ込むためのねじ部14と、周囲を絶縁体18で囲まれた 中心陰極(カソード)16と、接地された陽極(アノード)20とを有している 。陰極16は、一般的には、平らな端面22を有し、この端面22は、陽極20 上の平面24と向き合っている。通常、使用中の摩耗の結果として、最初は平ら であった平面22は僅かに丸くなる。スパーク28の生成前に、電極20及び1 6は、初期のイオン化が電極20,16間のどこで起こるか決めなければならず 、可能性としては後続のイオン化によるスパークが図2の矢印30で示したよう な何れの位置でも起こり得る。スパークは、図3において符号32で示した電極 間全体の領域を超えて形成されることはめったになく、通常は、図1において不 符号28で示すような比較的小さな1つの領域内で起こる。更に、スパークは同 じ場所ではめったに起きない。符号32で示される電極間の対向領域の殆どに亘 ってスパークが発生する場所では、スパークは図3に示すような様子で弓状に分 散され、より大きい容積で消散されるために含まれるエネルギーを生じさせる。 図4は、本発明の特徴部分を示しており、接地電極50が、窪みの縁と接地電 極本体との間に放電が起こらないように下方逃げ部(アンダーカット凹部)32 2を有している。 図4は、本発明に係るスパークプラグ40の一部を示している。図1のスパー クプラグと同様に、本発明に係るスパークプラグ40も、図示しないシリンダヘ ッドにねじ込むためのねじ部44を有する本体部と、セラミック絶縁体48によ って本体部から絶縁された中心陰極46と、接地された陽極50とをそれぞれ有 している。陰極46は、図示しないコイルに接続され、高電圧が供給されるよう になっている。陽極50は、図示しないシリンダヘッドを経由して接地されてい る。陰極46の端部は球状の曲面を構成する窪み部56を有し、陽極50は先端 62を有し、一体的に形成された突起60を有している。先端62は、陰極端部 の窪み56の曲面の中心に一致されて配置されている。本発明に係るスパークプ ラグによって形成された、線66によって示されるスパークは、窪み56の表面 の全体を実質的に覆うように広がり、陽極の突起60の先端62に向かって通常 は円錐形で伸びる。スパークは、常に、陰極46の端部と陽極50の先端62と の間に広がり、従ってスパークはいつも同じ予測し得る場所に発生する。スパー ク温度は、インターナショナル・パイロメーター・カンパニー社(Internationa ional Pyrometer Company Ltd.)(商号)製の高温アナログ計で測定され、一貫 して、図1に示した従来のスパークプラグを用いた場合よりも、300℃から5 00℃高い範囲にある。測定結果は30%の温度上昇を示すが、測定中の避けら れない損失の影響があるため、実際の温度上昇はより高いものと考えられる。 本発明の陰極/陽極の配置が、電流の流れの中の電子エネルギーを特定の容積 に集中させ、温度・熱容量、形状安定性及び位置安定を向上させるなどの利益を 生ぜしめる。 図5(A)〜図5(C)は、接地電極の構成についていくつかの代替形態の代 表的なものの概要を示している。何れの形態においても、接地電極100は、尖 った若しくは低領域の先端104を有する鋭利端又は突起102を含んでいる。 図6は、改良された形状の中心電極110を有するスパークプラグの一部を示 している。中心電極110は、筒状のブラインド穴を端部に有する内側伝導部1 12と、この内側伝導部112の穴の中にねじ結合又は溶接される軸を有する部 分と、から構成されている。このような構成により、陰極110が、窪んだ端部 120を、他の場合よりも大きい直径にできるようにしている。窪んだ端部12 0は、円周状のフランジ型の縁122を有している。この縁122は、絶縁体1 24の端部に設置されている。従って、スパーク126は、窪み128と接地電 極突起130との間に形成されるようになっている。 図7は、本発明に係るスパークプラグの別の改良形であり、接地電極140は 鋭利端142と共に形成されている。 図8は、本発明の第1の特徴によるスパークプラグの陰極240及び陽極24 2の部分を示している。陰極240は、従来のスパークプラグと同様に、実質的 に平らな平面244を有するが、陽極242は、下方域に設けられた突出部24 6を有している。スパーク248は、陰極面244から低領域突出部248へ衝 突する。本実施形態においても、スパークは予測し得る位置に一貫して形成され 、温度は、図1〜図3にその構成を例示した従来のスパークプラグに比べて、大 幅に上昇する。 図12は、鋭利端332を有する中心電極330と、窪み336を有する接地 電極334とをそれぞれ示している。 図4に示された形状を有しかつ電極の間隔が1mmであるスパークプラグ、及 び、図1〜図3に示されたような電極の間隔が0.7mmである従来より流通し ているプラグは、両者とも共通のコイルに接続され、共通の接地接続を共有して いた。故に、スパークは、他方のプラグに形成される前に一方のプラグ、すなわ ちより低い放電開始電圧を有するプラグに形成される、と予測された。このテス トの結果は、本発明に係るスパークプラグの方が一貫して先に放電した。また、 電極の間隔を徐々に広げていった時、先に放電できなくなったのは従来のスパー クプラグの方であった。その時の間隔は1.2mm〜1.25mmであった。 下記の結果は、本発明に係るスパークプラグを従来のスパークプラグと比べた 場合、放電に必要な電圧がどのくらい下がったかを示している。この時の電極の 間隔は何れも0.7mmと1mmである。 35kVから7kV低下=28kV 25kVから5kV低下=20kV 15kVから3kV低下=12kV 12kVから2.4kV低下=9.6kV 上記結果は、コイルとディストリビュータとポイントを含む点火装置であれば 、電子式でも従来式でも何れでも有効である。 エネルギー量テストによれば、本発明に係るスパークプラグによって形成され たスパークは、通常の仕事に用いられる紙及び薄いプラスティック材を切ったり 、穴を開けたりできるが、従来のスパークプラグによって形成されたスパークは 、同じ作動状況下でもこのようなことはできないということが示された。これは 、従来のスパークは、本発明に係るスパークプラグが形成したスパークの有する エネルギー量と同じくらい高いエネルギー量を持っていないということを表して いる。 更なるテストでは、ギャップを従来の2倍の0.7mmとし、要求される放電 電圧が20%低減された本発明に係るスパークプラグが、従来のプラグが生成し たスパークよりも容積が100%増加したスパークを生成することを示した。本 発明に係るスパークプラグのギャップを、従来と同様の放電電圧が要求されるま で、すなわち1mmまで、戻すと、形成されるスパークの大きさは従来のものよ り250%増加する。更にギャップを徐々に増加させていくと、スパークの大き さは300%まで増加でき、また、陰極の窪みの直径がおよそ3.5mmまで広 がり、陽極の焦点が非常に鋭利となり、同じ電圧値で従来のスパークの500% までスパークの大きさが増加した場合もあった。仮に、従来のスパークプラグの ギャップを広げると、そのエネルギー量は下落する傾向を示し、混合気の渦で消 散される可能性もある。 明らかに、本発明に係るスパークプラグによって生成された、集中されたスパ ークは、薄い混合比にもより良く対応することが可能であり、また、通常のエン ジンで理論混合比である場合、不完全若しくは不規則な燃焼によって触媒式排気 ガス浄化装置が傷つけられるをより良く緩和してこれを保護することができる。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年6月9日(1999.6.9) 【補正内容】 請求の範囲(補正) 1. 内燃機関用のスパークプラグ(40)であって、両者の間にスパーク( 66;126)が形成される陰極(46;110;330)及び陽極(50;1 00;140;242;334)を少なくとも含み、前記陰極又は陽極の一方の スパークが衝突する部分は少なくとも1つの低領域突出部(62;104;13 0;142;332)を形成し、前記低領域突出部付近の他方の電極の端部は窪 んだ形状(56;128;336)を有し、この窪みは球状の曲面を有し、この 曲面の曲率中心は前記窪みの外にあり、前記低領域突出部の先端は前記窪みの曲 率半径の30%の大きさを有する仮想球内に位置し、この仮想球の中心は前記窪 みの曲率中心上にあることを特徴とするスパークプラグ。 2. 前記陰極(46;110;330)は、その端部に窪んだ形状を有する ことを特徴とする請求項1に記載のスパークプラグ。 3. 接地電極上の前記低領域突出部の先端は、球状に窪んだ電極端部の曲率 中心と一致することを特徴とする請求項1又は2に記載のスパークプラグ。 4. 前記接地電極上におけるスパークの衝突点(62;104;130;1 42;332)と前記窪んだ電極端部との間の間隔は、0.35mm〜1.5m mの範囲であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のスパーク プラグ。 5. 前記間隔は、0.35mm〜0.9mmの範囲であることを特徴とする 請求項4に記載のスパークプラグ。 6. 前記陰極の直径が2.5mm〜3.5mmの範囲であることを特徴とす る請求項1乃至5の何れか1項に記載のスパークプラグ。 7. 前記陰極(100)の端部は、窪んだ形状(128)を有するフランジ 型ヘッド(120)を構成することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に 記載のスパークプラグ。 8. 前記接地電極は、ほぼ鋭利端若しくは突起の付加若しくは形成がなされ た、適切に形成された1つ又はそれ以上の金属棒から成ることを特徴とする請求 項1乃至7の何れか1項に記載のスパークプラグ。 9. 前記接地電極上の前記低領域突出部は、前記接地電極に一体的に形成さ れていることを特徴とする請求項8に記載のスパークプラグ。 10. 前記低領域突出部は、前記接地電極に固定された別体の部品であるこ とを特徴とする請求項8に記載のスパークプラグ。 11. 前記窪んだ端部の縁は、滑らかな丸い形状を有することを特徴とする 請求項1乃至10の何れか1項に記載のスパークプラグ。 12. 前記窪み(336)は、接地電極(334)に形成されることを特徴 とする請求項1に記載のスパークプラグ。 13. 前記突出部(62)は、接地電極(50)の上に設けられ、この接地 電極(50)には、不必要なスパークの形成を防ぐために前記突出部の近傍領域 に逃げ部(322)が形成されること特徴とする請求項1乃至12の何れか1項 に記載のスパークプラグ。 14. 前記電極(100)上の前記突出部(104)は、三角形状の断面を 有する部分(102)を含むことを特徴とする請求項1乃至13の何れか1項に 記載のスパークプラグ。 15. 前記電極の形状及び配置の特性が実質的に下記式で表されることを特 徴とする請求項1乃至14の何れか1項に記載の内燃機関用スパークプラグ。 ギャップの長さG: 窪みの深さD: スパークの弧の立体角θ: そして、スパークの容積V: ここで、窪みの曲面は円形であり、Rは陰極の半径、Gは面積が減少された陽 極部分の先端と窪みの縁との間のギャップの長さ、Dは窪みの深さ、θは陽極と 窪みとの間のスパークの弧によって生じる立体角である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,HU,IL,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z W

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 両者の間にスパークが形成される陰極及び陽極である接地電極を少なく とも含み、この接地電極のスパークが衝突する部分は、低領域突出部の少なくと も1つを構成することを特徴とする内燃機関用スパークプラグ。 2. 両者の間にスパークが形成される陰極及び陽極である接地電極を少なく とも含み、前記陰極か前記陽極のいずれか一方は、窪みを有し他方の電極に面す る端部を有することを特徴とする内燃機関用スパークプラグ。 3. 両者の間にスパークが形成される陰極及び陽極である接地電極を少なく とも含み、前記陰極か前記陽極のいずれか一方のスパークが衝突する部分は、低 領域突出部の少なくとも1つを構成し、前記突出部付近の他方の電極の端部は窪 みを有することを特徴とする内燃機関用スパークプラグ。 4. 前記陰極がその端部に窪みを有することを特徴とする請求項1乃至3の 何れか1項に記載の内燃機関用スパークプラグ。 5. 前記窪みの形状は、丸い、及び、円錐形、円錐台形、放物線状、同軸状 、通常の円筒形、の中から選択されることを特徴とする請求項4に記載の内燃機 関用スパークプラグ。 6. 前記窪みの形状は球状の曲率を有することを特徴とする請求項1乃至4 の何れか1項に記載の内燃機関用スパークプラグ。 7. 前記接地電極上の前記低領域突出部の先端は球状に窪んだ陰極端部の曲 率中心と一致することを特徴とする請求項6に記載の内燃機関用スパークプラグ 。 8. 前記接地電極上のスパークの衝突点と前記陰極の端部との間隔がおよそ 0.35mm〜1.5mmの範囲であることを特徴とする請求項1乃至7の何れ か1項に記載の内燃機関用スパークプラグ。 9. 前記間隔がおよそ0.35mm〜0.9mmの範囲であることを特徴と する請求項8に記載の内燃機関用スパークプラグ。 10. 前記陰極の直径が2.5mm〜3.5mmの範囲であることを特徴と する請求項1乃至9の何れか1項に記載の内燃機関用スパークプラグ。 11. 前記陰極の端部は窪んだ形状を有するフランジ型ヘッドを構成するこ とを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の内燃機関用スパークプラ グ。 12. 前記接地電極は、ほぼ鋭利端若しくは突起の付加若しくは形成を有す る適切に形成された1つ又はそれ以上の金属棒から成ることを特徴とする請求項 1乃至11の何れか1項に記載の内燃機関用スパークプラグ。 13. 前記接地電極上の前記低領域突出部は前記接地電極に一体的に形成さ れていることを特徴とする請求項12に記載の内燃機関用スパークプラグ。 14. 前記接地電極上の前記低領域突出部は前記接地電極に固定された分離 物であることを特徴とする請求項12に記載の内燃機関用スパークプラグ。 15. 前記窪みの縁は滑らかな丸い形状を有することを特徴とする請求項1 乃至14の何れか1項に記載の内燃機関用スパークプラグ。 16. 前記窪みは、接地電極に形成されることを特徴とする請求項2又は3 に記載の内燃機関用スパークプラグ。 17. 前記窪みは半球状であることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関 用スパークプラグ。 18. 前記突出部は、望まれないスパークの形成を防ぐために前記突出部周 辺には配置されない接地電極の上に設けられることを特徴とする請求項3乃至5 の何れか1項に記載の内燃機関用スパークプラグ。 19. 前記接地電極の前記突出部は、三角形の横断面を有する部分を含むこ とを特徴とする請求項1乃至18の何れか1項に記載の内燃機関用スパークプラ グ。 20. 前記低領域突出部の前記先端は、前記窪みの曲率半径の30%の大き さの有する仮装球内に位置し、前記仮装球の中心は前記窪みの曲率中心上にある ことを特徴とする請求項6乃至19の何れか1項に記載の内燃機関用スパークプ ラグ。 21. 前記電極の形状及び配置の特性が実質的に下記式で表されることを特 徴とする請求項6乃至15の何れか1項に記載の内燃機関用スパークプラグ。 ギャップの長さG: 窪みの深さD: スパークの弧の立体角θ: そして、スパークの容積V: ここで、窪みの曲面は円形で、Rは陰極の半径、Gは面積が削減された陽極部 分の先端と窪みの端部との間のギャップの長さ、Dは窪みの深さ、θは陽極と窪 みとの間のスパークの弧によって生じる立体角である。 22. 図4、図5(A)〜図5(C)、図6、図7、図8、図10、図12 の図面とそれに伴う説明とを参照して実質的に説明したスパークプラグ。
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