JP2001523567A - 高能力気液接触装置 - Google Patents

高能力気液接触装置

Info

Publication number
JP2001523567A
JP2001523567A JP2000521912A JP2000521912A JP2001523567A JP 2001523567 A JP2001523567 A JP 2001523567A JP 2000521912 A JP2000521912 A JP 2000521912A JP 2000521912 A JP2000521912 A JP 2000521912A JP 2001523567 A JP2001523567 A JP 2001523567A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tray
liquid
area
vapor
trays
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000521912A
Other languages
English (en)
Inventor
ジョン・スコット・ブキャナン
バーン・キム・ストーバー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ExxonMobil Oil Corp
Original Assignee
Mobil Oil Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mobil Oil Corp filed Critical Mobil Oil Corp
Publication of JP2001523567A publication Critical patent/JP2001523567A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D3/00Distillation or related exchange processes in which liquids are contacted with gaseous media, e.g. stripping
    • B01D3/14Fractional distillation or use of a fractionation or rectification column
    • B01D3/16Fractionating columns in which vapour bubbles through liquid
    • B01D3/18Fractionating columns in which vapour bubbles through liquid with horizontal bubble plates
    • B01D3/20Bubble caps; Risers for vapour; Discharge pipes for liquid

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
  • Separating Particles In Gases By Inertia (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明の概念は、容器内で液体が下へ流れ、蒸気が上へ流れる蒸留およびその関連の物質移動または熱伝達等の用途において有用な気液接触トレーに関する。本発明の装置においては、多孔領域が比較的小さいため、液体は上向きに飛沫同伴される。液体の流れはその後下向きに方向付けられて、大きな分離領域に入る。液体の下向きの運動量と大きな分離領域とによって、装置の気液分離容量を超過することなく、液体と蒸気の速度を高くすることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、気液接触トレー組およびこのトレー組を用いた気液分離方法に係る
。本発明のトレー組のような接触トレーは、容器内で液体が下向きに流れ、気体
または蒸気が上向きに流れる、蒸留およびその関連の物質移動または熱伝達等の
用途に有用である。
【0002】 蒸留トレー技術においてよく遭遇する問題が液体飛沫同伴である。Rober
t H. Perry並びにCecil H.Chilton著、The Ch
emical Engineers’ Handbook 第5版、18章にお
いて、プレートとトレーのカラムを使用した気液接触とそれに伴う問題が論じら
れている。この文献では、バッフルとディスペンサを備えた様々な形式のトレー
について図示、記載している。
【0003】 同時係属出願第08/833,490号(本発明と同じ出願人による出願)は
、液体の同伴飛沫除去手段に関するものである。該第08/833,490号出
願においては、気液の飛沫同伴防止を達成するために、複数の同伴飛沫除去装置
(集合羽根等)をトレー上に設けている。
【0004】 従来のシーブトレー組を第1図に示す。トレーから上向きに飛沫同伴された液
体は、上方のトレーの多孔領域に衝突し、さらに上の次のトレーまで運ばれるこ
とがある。液体をカラムの下方向へ流れさせようとする意図とは逆に、このよう
に液体がカラムを上向きに移動するバックミキシングは、カラムの分離効率を大
きく低下せしめる上、カラムのフラッディング(水圧の過負荷)を生じる場合も
ある。
【0005】 本発明では、特別に同伴飛沫除去装置を用いることなく、重力と液体の下向き
の慣性とによって、本質的に空の同伴飛沫除去域において相分離を生じさせるこ
とができる。必要ではないが、メッシュパッド、羽根、プレート、ルーバ等の相
分離を補助するための手段、あるいはその他の相分離補助手段を同伴飛沫除去域
内に配置しても良い。
【0006】 第2図は本発明の構成を図示したものである。1つのトレーのバブリング領域
の真上に不透過性の「天井」が存在するため、液体が上方のトレーの多孔領域に
直接衝突することはない。多孔領域の出口端またはその近傍に、少なくとも1つ
の出口堰(またはバッフル)またはその他の突出面が該多孔領域の水平高さから
角度をつけて上へ突出するように配置されており、当初の間、泡を少なくとも部
分的に上向きに方向付けるのを助ける働きをしている。
【0007】 液体を完全に飛沫同伴することは、本発明の機能上必要ではなく、いくらかの
液体が出口堰からこぼれ出ることがあっても良い。しかし、最初は液体本体に上
向きの運動量を与えるのが好ましい。少なくとも1つのバッフルを備えることに
より、液体を少なくとも部分的に下向きに方向付け、蒸気が次のトレーに向かっ
て上向きに流れる分離領域に液体が入る際に、全体として上向きではなく下向き
に動くようにする助けとなる。また、第3図に示すように、1つまたはそれ以上
の湾曲形ターニング羽根を用いて、液体の運動量を下向きに方向付けるようにし
ても良い。第2図と第3図に示すように、1つのトレーの多孔領域と、それに続
く別のトレーの多孔領域とを一直線上に配置しないのが望ましい。
【0008】 多くの流動接触分解(FCC)装置は、下流のガス発生装置による制限を受け
ている。本発明のトレーは、ガス発生装置、その他の高圧塔、高液体負荷量のア
ミン塔等における障害を除去するのに役立つものである。本発明による流量上の
効果は、塔面積あたりの液体流束が高い条件(約13.58Vs/m2(20g pm/ft2)以上)で最高になるものと考えられる。
【0009】 本発明の構成と、これを使用した方法の諸段階を図示したのが第2図である。
液体飛沫を同伴する蒸気が多孔領域1を通過してトレーに入る。多孔領域上方の
不透過性天井によって妨げられるため、同伴されている液体はそれ以上カラム内
を上昇することはできない。多孔領域に隣接して出口堰3、4が配設されており
、蒸気はこれらの出口堰を通過して1つのトレーから別のトレーへと上昇して行
く。またバッフル4は蒸気および同伴されている液体飛沫を偏向させて、分離領
域5内へと導く働きをする。次に、飛沫除去された液体が下方のトレー6に向か
って下向きに移動する一方、蒸気は多孔領域7を上向きに通過して、上方のトレ
ーへと移動する。
【0010】 第2図と第3図に示すように、一連のトレーの1つのトレーの多孔領域から、
次のトレーの多孔領域まで、一直線上に並ぶところはほとんどあるいは全く存在
しない。一連のトレーの各トレーの多孔領域のうち、次のトレーの多孔領域から
直接視界に入る部分は50%未満である。
【0011】 トレー間に配設されるバッフルの後縁を下向きに湾曲させるのが非常に好まし
い。このようなバッフルを、ここではターニング羽根と呼ぶことにする。ターニ
ング羽根の後縁は、90度の円弧に近似する形状を有する。この円弧の半径は、
0.25インチ〜2インチ、好ましくは0.5インチ〜1インチである。この形
状は、直線部分から形成しても良いし、直線部分と曲線部分を組合わせて形成し
ても良い。
【0012】 分離領域は、塔の一定の「流路」面積のうち、好ましくは40%より大きい面
積、より好ましくは45〜60%の面積を占める。多孔メッシュパッド、ルーバ
付プレートまたは羽根等の装置を分離領域内、特に奥の壁8に対して設置しても
良い。液体が奥の壁に対して噴霧された場合、このような装置が設置されている
と、液体が飛散したり、上向きに吹き飛ばされたりするのを防止する上でいくら
か有利かもしれない。ただし、このような装置が無くても、十分な性能を得るこ
とができる。
【0013】 一定のトレーレベルでの多孔領域の面積と塔の全横断面積との比は、好ましく
は1:10から1:2であり、最も好ましくは1:5から2:5である。この比
率は、従来のトレーに通常見られる多孔領域の面積比率より小さくなっている。
このトレーの多孔領域については円形の孔が好ましいが、任意形状の孔または溝
穴、あるいは弁やバブルキャップのように蒸気を通過させる任意の装置なども使
用して良い。穿孔の数と大きさの選択は、穿孔を通って過度に液体が滴下するの
を防止できる程度に小さく、また圧力が過度に低下しない程度に大きくするのが
普通である。デッキの上または上方に配置される羽根、モーメンタムブレーカー
バー、またはデッキオリフィス板等の装置を使用して、液体の運動量を緩和し、
液体中を上向きに流れる蒸気の流れのパターンに影響を与えるようにすることも
できる。
【0014】 本発明に関しては、トレーの間隔を小さくすることが推奨される。トレー組を
配置する塔が厳しい状況下で動作する場合(脱ブタン装置基部のように、本発明
トレーの対象用途では、厳しい状況下での動作が普通である)、本発明トレーに
付随する容量の増大を利用して還流比率を高めることができる。このようにして
、塔の効率を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のシーブトレーを示す。液体が1においてトレーに入り、上
昇蒸気2に高い比率で飛沫同伴され、上方のトレー3の多孔領域に衝突して次の
トレーまで運ばれる。
【図2】 本発明のシーブトレー組を示す。バブリング領域の真上に不透過
性の天井が配置されており、この天井が、液体が上方トレーの多孔領域に直接衝
突するのを防止する働きをしている。液体を最終的には部分的に下向きに方向付
けるのを助けるバッフルが設けられている。一連のトレーの1つのトレーの多孔
領域から、次のトレーの多孔領域まで、一直線上に並ぶところがほとんどあるい
は全く存在しないシーブトレー組を示している。
【図3】 液体の流れを下向きに方向付けるバッフル1の変形例(湾曲した
ターニング羽根)を備えたシーブトレー組を示す。一連のトレーの1つのトレー
の多孔領域から、次のトレーの多孔領域まで、一直線上に並ぶところがほとんど
あるいは全く存在しないシーブトレー組を示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D031 AB02 AB23 BA01 BA07 BA10 BB01 BB04 EA01 4D076 BB05 CA11 CA13 CA15 CB03 CB06 CC06 CC10 FA31 FA37 JA03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレー組であって、各トレーが、液体飛沫を同伴する蒸気が
    1つのトレーから別のトレーへ上向きに移動する際に通過する多孔領域を少なく
    とも1つ備えており、各トレーの多孔領域が、飛沫同伴されている液体の上昇を
    阻止するために不透過性の天井によって覆われており、各トレーがさらに、該多
    孔領域に隣接する少なくとも1つの出口堰と、該不透過性天井に隣接して配置さ
    れ、蒸気と飛沫同伴液体とをトレー間の分離領域に偏向させるのを助ける働きを
    する少なくとも1つのバッフルとを含み、該分離領域において蒸気と液体が分離
    されて、蒸気は上方に移動し、液体は下方に落下するように構成されているトレ
    ー組。
  2. 【請求項2】 一連のトレーの各トレーと次のトレーとの間に少なくとも1
    つのバッフルが配置されている、請求項1に記載のトレー組。
  3. 【請求項3】 前記バッフルが、略90度の円弧形状を有する湾曲後縁を備
    えており、該円弧の半径が0.25インチから2インチである、請求項1に記載
    のトレー組。
  4. 【請求項4】 前記円弧の半径が、0.5インチから1インチである、請求
    項1に記載のトレー組。
  5. 【請求項5】 あるトレーレベルにおける多孔領域面積と塔の全横断面積と
    の好ましい比が1:10から1:2までである、請求項1に記載のトレー組。
  6. 【請求項6】 あるトレーレベルにおける多孔領域面積と塔の全横断面積と
    の好ましい比が1:5から2:5までである、請求項1に記載のトレー組。
  7. 【請求項7】 前記多孔領域の穿孔が円形である、請求項1に記載のトレー
    組。
  8. 【請求項8】 液体が上向きに飛散するのを防止するために、分離域の中に
    羽根またはメッシュ装置が装着されている、請求項1に記載のトレー組。
  9. 【請求項9】 一連のトレーの1つのトレーの多孔領域と次のトレーの多孔
    領域とが一直線状に並ばない、請求項1に記載のトレー組。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載のトレー組を用いて蒸気と液体とを分離す
    る方法であって、液体を飛沫同伴して含む蒸気が1つのトレーの多孔領域を通過
    して上向きに移動し、不透過性の天井と出口堰とによって前記分離領域に向かっ
    て偏向され、該分離領域において蒸気と液体が分離され、蒸気は上方に移動し、
    液体は下方へ落下する方法。
JP2000521912A 1997-11-20 1998-11-06 高能力気液接触装置 Pending JP2001523567A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US6621697P 1997-11-20 1997-11-20
US60/066,216 1997-11-20
PCT/US1998/023670 WO1999026718A1 (en) 1997-11-20 1998-11-06 High-capacity vapor/liquid contacting device

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001523567A true JP2001523567A (ja) 2001-11-27

Family

ID=22068052

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000521912A Pending JP2001523567A (ja) 1997-11-20 1998-11-06 高能力気液接触装置

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP1100615A4 (ja)
JP (1) JP2001523567A (ja)
AU (1) AU1451799A (ja)
CA (1) CA2311253A1 (ja)
WO (1) WO1999026718A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6287367B1 (en) 1998-05-19 2001-09-11 Mobil Oil Corporation High-capacity vapor/liquid contacting device
FR2909894B1 (fr) 2006-12-14 2010-12-17 Inst Francais Du Petrole Systeme deflecteur pour plateaux de colonnes

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2116933A (en) * 1933-09-16 1938-05-10 Union Oil Co Fractionating column
US2610046A (en) * 1948-05-24 1952-09-09 Joy Mfg Co Rectifying apparatus
US2772748A (en) * 1953-07-21 1956-12-04 Shell Dev Contacting fluids with entrainment and inertia separation
DE2629581C2 (de) * 1976-07-01 1986-10-09 Luwa AG, Zürich Verfahren und Vorrichtung zur Dekontaminierung einer mit radioadtiven Stoffen beladenen Flüssigkeit
SU1124992A1 (ru) * 1977-12-26 1984-11-23 Предприятие П/Я А-3605 Массообменный аппарат

Also Published As

Publication number Publication date
WO1999026718A1 (en) 1999-06-03
CA2311253A1 (en) 1999-06-03
EP1100615A1 (en) 2001-05-23
EP1100615A4 (en) 2001-05-23
AU1451799A (en) 1999-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10561961B2 (en) Fluid dispersion unit with directional component vector
JP4801926B2 (ja) ガスからの飛沫同伴液体粒子の除去
US8430380B2 (en) Fluid dispersion unit assembly and method
US4159291A (en) Outlet means for vapor-liquid contacting tray
CA1197172A (en) Gas-liquid contacting apparatus
EP0706810B1 (en) Contact tray apparatus
US5192466A (en) Method of and apparatus for flow promotion
GB1581719A (en) Gas-liquid contacting tray with improved inlet bubbling means
KR101304184B1 (ko) 기체-액체 접촉기 배플
CA1110538A (en) Outlet means for vapor liquid contacting tray
JP2003516844A (ja) 高容量の蒸気/液体接触装置
WO2016025403A1 (en) Method and system for orifice control of valve pressure drop
US7232115B2 (en) Gas-liquid contacting tray
US5951827A (en) High capacity trays
US4301098A (en) Vapor liquid contacting
EP0162520B1 (en) Gas/liquid contacting column
JP2001523567A (ja) 高能力気液接触装置
EP0011976A1 (en) Distillation plate
JP4183331B2 (ja) 棚段式気液接触装置
GB2059800A (en) Gas-liquid separating column