JP2001523088A - 毒性ショック症候群の兆候を減じるのに有用なペプチド類 - Google Patents

毒性ショック症候群の兆候を減じるのに有用なペプチド類

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、バクテリアの感染からの毒性ショックに対する防御を提供するかまたは重篤度を減じる応答を含む、哺乳類における免疫応答を引き出すための組成物および方法に関する。より特定すれば、本発明は、スタフィロコッカスおよびストレプトコッカス毒素のファミリーの相同配列に由来するペプチドに関し、ポリマー、およびその担体配合体であってよく、そして血清抗体を誘導するためのそれらの使用に関する。本発明は、ペプチドおよびそれらの担体配合体により誘導された血清抗体にも関し、全てではなくとも、ほとんどのスタフィロコッカスおよびストレプトコッカス毒素の毒性作用に対して予防するか、治療するかまたは防御するためのそれらの使用にも関する。本発明は、スタフィロコッカスおよびストレプトコッカス毒素またはそれらに対する抗体の存在を検出するための診断アッセイおよびキットにも関する。本発明は、本発明のペプチドをコードする単離して精製された核酸およびそれらの核酸を含む形質転換細胞にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】 毒性ショック症候群の兆候を減じるのに有用なペプチド類 発明の分野 本発明は、バクテリアの感染により毒性ショック症候群に対する防御を提供す るかまたは毒性ショック症候群の重篤度を減じる応答を含む、哺乳類における免 疫応答を引き出すための組成物および方法に関する。より特定すれば、本発明は ペプチドに関し、ポリマー、およびその担体配合体であって、スタフィロコッカ スおよびストレプトコッカス発熱性毒素のファミリーの相同配列に由来するペプ チドであってよい。本発明のペプチドは、血清抗体を誘導するのに有用であり、 そして診断アッセイにおいても有用である。 本発明は、ペプチドおよび/または担体配合体により誘導される抗体類、およ び全てではなくてもスタフィロコッカスおよびストレプトコッカスの発熱性毒素 の殆どを含むバクテリアの毒素の毒性作用に対して予防、治療または防御するた めのそれらの抗体の使用にも関する。本発明は、スタフィロコッカスまたはスト レプトコッカス毒素の存在と関連するか、その結果としての自己免疫疾患に対し て防御するか、またはその作用を改良するための、組成物および方法にも関する 。 本発明は、スタフィロコッカスおよびストレプトコッカスの発熱性毒素または それに対する抗体の存在を検出するための診断アッセイおよびキットにも関する 。 本発明は、本発明のペプチドをコードする、単離されて精製された核酸類、お よびそれらの核酸を含む形質転換宿主細胞にも関する。 発明の背景 グループAのストレプトコッカスの外毒素およびスタフィロコッカスアウリウ ス(Staphylococcus aureus)の腸毒素は発熱性毒素でもあり、同様な生物学上 の活性を共有する構造上関連した毒素のファミリーを構成する(11,13)。スタフ ィロコッカスおよびストレプトコッカスの発熱性外毒素もそれらの配列を通して 重要なアミノ酸相同性を共有する(11,19,40)。この発熱性外毒素ファミリーは 9つの主要な毒素種を含み、いくつかの対立遺伝子変異体(サブタイプ)が記載 された。いくつかの研究が示したことは、これらの毒素が毒素間の免疫交差反応 性に基づく共通のモチーフを共有することである(26,27)。これらの毒素は、感 染 された宿主の主要組織適合性複合体(MHC)分子並びにT−細胞受容体複合体(T CR)の可変ベータ鎖を結合する能力を共有し、特定のT−細胞サブセットの異常 な増殖を引き起こす(3,4,12)。毒素類のこの特性は、「超抗原」と名付けら れたが(36)、それらが伝統的な抗原の様式でMHCおよびTCR分子に相互作用しない からである(14,18)。 これらのバクテリアの毒素は、ヒトにおいて様々な兆候を引き起こす。スタフ ィロコッカスの外毒素はスタフィロコッカスの食物毒害(26)並びに毒性ショッ ク様症候群(1)に包含されてきた。少なくとも6つのスタフィロコッカスの腸 毒素(「SPE」):A,B,C,D,EおよびHの遺伝子配列および推定アミノ酸配 列が知られており、即ち、SEA,SEB,SEC,SED,SEEおよびSEHである(19,23)。 ストレプトコッカスの発熱性外毒素(「SPE」)は、スカーレット熱の兆候および 毒性ショック様症候群に包含されてきた(8,20,30)。このファミリーの2つの メンバーの配列は公知である:SPEA,SPECおよびSSA(5,23,35)。 スタフィロコッカスアウリウス由来の毒性ショック症候群毒素(TSST-1)は、 腸毒素類およびストレプトコッカス発熱性外毒素と同様な生物活性を共有するが 、構造上密接に近縁ではない(2)。毒性ショック症候群は、毒素の腸毒素/発熱 性毒素ファミリーと共にTSST-1の相乗効果により一層悪化されうる(9,25)。グ ラム陽性バクテリアの外毒素および発熱性毒素は、致死性毒性ショックを生じる ように相乗して作用することができる(17,30)。 「毒性ショック様症候群」は、スタフィロコッカスアウリウス由来の毒性ショ ック症候群毒素(TSST-1)以外のスタフィロコッカスおよびストレプトコッカス の発熱性バクテリア外毒素により引き起こされる症候群を記載するのに以前に用 いられた用語である。現在、用語「毒性ショック症候群」は、TSST-1および他の 発熱性外毒素により引き起こされる症候群を記載するために使用され、そして以 後用いられる用語である。 発明の概要 本発明は、スタフィロコッカス腸毒素およびストレプトコッカス発熱性毒素の 2つの保存された領域(以後、「領域1」および「領域2」と呼ぶ)に由来する コンセンサス配列の同定およびスタフィロコッカス腸毒素およびストレプトコッ カ ス発熱性毒素のこれらの2つの保存された領域に基づくアミノ酸配列を含む組成 物が、様々なスタフィロコッカスおよびストレプトコッカスの発熱性外毒素に反 応する抗体を誘導できること、およびこれらの毒素の有害な作用に関連した疾患 を改善するかまたは予防することもできるとの発見に関する。 本発明は、バクテリアの特定の発熱性外毒素の放出に関する疾患を予防して治 療するための組成物および方法にも関する。 この発明は、バクテリアの毒素、例えばスタフィロコッカスおよびストレプト コッカスの毒素の有害な作用を減じるか、阻害するか、または排除する抗体類を 誘導することができるアミノ酸配列を提供する。 これらの抗体は、本明細書において記載される2つの保存された領域の一方ま たは両方に由来するペプチド、または構造上および/または免疫学上関連する抗 原を含む組成物を含む薬学組成物および/またはワクチンの投与により誘導して よい。 この発明により提供されるアミノ酸配列は、様々なバクテリアに由来する毒素 と交差反応性の抗体を引き出すのに有用となる発熱性外毒素のこのファミリーの 全てのメンバーに十分共通である。 この発明により提供されるアミノ酸配列は、スタフィロコッカス腸毒素および ストレプトコッカス発熱性外毒素のバクテリアによる放出に関連した兆候を予防 して治療する新規な方法にも有用である。そのような方法は、限定されないが、 外毒素に対する抗体の生産を引き出すのに十分な量の本発明のコンセンサスアミ ノ酸配列の少なくとも一つを、感染の危険のある個体または外毒素に対する毒性 反応を発症する個体に投与することを含む。 この発明の好ましい態様において、毒性ショック症候群を発症する危険性のあ る個体または毒性ショック症候群の兆候を伴う個体は、少なくとも一つの本発明 組成物で免疫感作した哺乳類において生じた抗体をそのような個体に投与するこ とにより治療してよい。 少なくとも一つのコンセンサスアミノ酸配列および生理学上受容可能な担体並 びに任意にアジュバントを含むワクチンおよび薬学組成物も、この発明の一部で ある。 本発明の別の態様は、ペプチドおよびその担体配合体により誘導された抗体を 提供することである。これらの抗体は、全てではなくてもスタフィロコッカスお よびストレプトコッカスのほとんどの発熱性外毒素の毒性作用に対して予防、治 療または防御するために使用してよい。これらの抗体は、スタフィロコッカスま たはストレプトコッカス毒素の存在と関連するかその結果としての自己免疫疾患 に対して防御するかまたはその作用を改良するためにも有用であってよい。これ らの抗体は、スタフィロコッカスおよびストレプトコッカスの発熱性外毒素を検 出するため、そしてそれらの毒素の存在に関連した疾患の診断における助けとな る、診断アッセイおよびキットにも関する。 本発明の別の目的は、本発明のアミノ酸をコードする、単離されて精製された 核酸類、並びにそれらの核酸を含む適切な発現系、ベクター成分および形質転換 宿主細胞を提供することである。 図面の簡単な説明 図1.合成ペプチド配列の、スタフィロコッカスの腸毒素(SEA,SEB,SEC,SE D,SEEおよびSEH)、およびストレプトコッカスの発熱性外毒素(SPEA,SPECおよ びSSA)の保存された領域1および2に対する比較。スタフィロコッカスショッ ク症候群毒素1(TSST-1)を領域2ペプチドと比較した。数字は、これらの領域 が毒素分子全体に存在する場合に対する参照として残基の位置を表す。配列は、 スイスプロテインまたはジェンバンクデータベースの何れかからの、以下の加盟 番号に由来する。スイスプロテイン:SEC,P01553;SED,P20723;SEE,P12993 。ジェンバンク:SEH,U11702;SSA,L29565;TSSTI,J02615。 図2.ポリマーペプチド#6348により免疫感作されたウサギ由来の抗体のELIS A力価。ペプチドを希釈して、2μg/100μlの最終濃度を生じるように各ウエ ルに送達した。次に、血清を1:1,000;1:10,000;1:100,000:1:500,00 0;および1:1,000,000に希釈して、各血清希釈液100μlを各ウエルに入れた 。実験は各血清希釈液に関して3通り行った。ウサギ#443血清の1log高い力価 をウサギ#442の血清と比較したことに注目されたい。カットオフ読み取りはO. D.0.6においてであった。 図3.抗ペプチド6348抗体を用いた様々なスタフィロコッカスおよびストレプ トコッカス毒素の12%SDS PAGEおよびイムノブロット。抗ペプチド抗体により同 定された各毒素の正確な分子量(M.W.)のバンドに注目されたい。レーン1:SP EA、レーン2:SEA、レーン3:SEB、レーン4:SED、レーン5:SEE、レーン6 :SECおよびレーン7:TssT-1。レーン1−4の適切な分子量におけるバンドに 注目されたい。弱いバンドがレーン5およびレーン7において観察される。 図4.正常ウサギ血清および抗ペプチド6348血清存在下における様々な毒素に より刺激されたヒト単核細胞集団の胚発生(blastogenesis)アッセイの棒グラ フ。抗ペプチド抗体によるSEB,SEC,SEE,SPEAおよびSPECの顕著な阻害に注目 されたい。抗ペプチド抗体による僅かであるが明瞭なSEAの阻害も観察された。 発明の詳細な説明 これまでの一般的記載とこれからの説明の両者は例示および説明にすぎず、請 求の範囲に記載されたとおりに発明を限定しない。含まれる図面は明細書の一部 に取り込まれてそれを構成し、発明の態様を記載と共に例示し、発明の原理を説 明するために機能する。 保存領域1および2に相当するそれぞれ2つのパターンは、ジェネティックス コンピューターグループ社(Genetics Computer Group,Inc.)("GCG")のソフト ウエアパッケージのプログラム「Motifs」をストレプトコッカスSPEC毒素を例と して用いた場合に、毒素のスタフィロコッカス腸毒素およびストレプトコッカス 発熱性毒素ファミリーのメンバーに共通であるとして同定される。「プログラム マニュアルフォーザウイスコンシンパッケージ、バージョン8(Program Manual for the Wisconsin Package,Version 8)、1994年9月、ジェネッティクスコン ピューターグループ、575サイエンスドライブ、マジソン、ウイスコンシン、米 国53711」は引用により本明細書に編入される。 Motifsプログラムにより同定された第1コンセンサス配列("GCGコンセンサス #1)は、アミノ酸配列YGG(LIV)TXXXXNを有し、本明細書においてはYGGX1TX2X3 X4X5N(配列番号1)として書き直されるが、式中、X1はL,IまたはVからな る群から選択され;そしてX2,X3,X4およびX5は任意のアミノ酸からなる群から 別個に選択される。このパターンは、スタフィロコッカス腸毒素とストレプトコ ッカス発熱性外毒素には存在するが、TSST-1には存在しない。Motifsプログラム により同定 された第2コンセンサス配列("GCGコンセンサス#2)は、アミノ酸配列KXX(LI V)XXXX(LIV)DXXXRXXLXXXXX(LIV)Yを有し、本明細書においてはKX6X7X8X9X10X11X12 X13DX14X15X16RX17X18LX19X20X21X22X23X24Y(配列番号2)として書き直され るが、式中、X8,X13およびX24はL,IおよびVからなる群から選択され、そし てX6,X7,X9,X10,X11,X12,X14,X15,X16,X17,X18,X19,X20,X21,X22 およびX23は任意のアミノ酸からなる群から別個に選択される。このこのパター ンは、スタフィロコッカス腸毒素、ストレプトコッカス発熱性外毒素、およびTS ST-1に存在する。 本発明の一つの目的は、スタフィロコッカス腸毒素およびストレプトコッカス 発熱性毒素のこれらの2つの保存された領域に基づくアミノ酸配列を含むペプチ ドを含む組成物を提供することである。これらのペプチドは、哺乳類における免 疫原性応答を引き出すために使用してよく、スタフィロコッカスまたはストレプ トコッカス感染による毒素ショックに対する防御を提供するかまたはその重篤度 を減じる応答を含む。これらのペプチドは、スタフィロコッカスまたはストレプ トコッカス発熱性外毒素の存在に関連するかまたはその結果である自己免疫疾患 に対して防御するかまたはその自己免疫疾患の作用を改良するためにも使用して よい。 本発明のペプチドは、以下の2つの配列: YGGX1TX2X3X4X5N(配列番号1)(式中、X1はL,IまたはVからなる群から選択 され;そしてX2,X3,X4およびX5は任意のアミノ酸からなる群から別個に選択さ れる);KXX(LIV)XXXX(LIV)DXXXRXXLXXXXX(LIV)Y、本明細書においてはKX6X7X8X9 X10X11X12X13DX14X15X16RX17X18LX19X20X21X22X23X24Y(配列番号2)として書 き直され、式中、X8,X13およびX24はL,IおよびVからなる群から選択され、 そしてX6,X7,X9,X10,X11,X12,X14,X15,X16,X17,X18,X19,X20,X21 ,X22およびX23は任意のアミノ酸からなる群から別個に選択される の一方または両方の何れかに由来するペプチドである。 領域1(コンセンサス#1a)からの本発明の好ましいコンセンサス配列は、 アミノ酸配列:X25X26YGGX1TX2X3X4X5N(配列番号28)を有し、式中、X1はL, IおよびVからなる群から選択され;X2,X4およびX3は任意のアミノ酸からなる 群から別個に選択され;そしてX3,X25およびX26は任意のアミノ酸および非アミ ノ酸からなる 群から別個に選択され;しかし、好ましくはX1はIおよびVからなる群から選択 され;X2はL,E,K,PおよびNからなる群から選択され;X3はHおよびAお よび非アミノ酸からなる群から選択され;X4はD,N,E,Q,およびHからな る群から選択され;X5はN,G,S,およびRからなる群から選択され;X25はC およびYおよび非アミノ酸からなる群から選択され;そしてX26はM,T,L, I,および非アミノ酸からなる群から選択される。 領域2(コンセンサス#2a)からの本発明の好ましいコンセンサス配列は、 アミノ酸配列:KX6X7x8X9X10X11X12X13DX14X15X16RX17X18X27X19X20X21X22X23X2 4 Y(配列番号29)を有し、式中、X8,X13およびX24はL,IおよびVからなる群 から選択され;X6,X7,X9,X10,X11,X12,X14,X15,X16,X17,X18,X19,X20 ,X21,X22およびX23は任意のアミノ酸からなる群から別個に選択され;そし てX27はLおよびYからなる群から別個に選択され;しかし、好ましくはX6はK およびDからなる群から選択され;X7はN,K,S,E,M,IおよびQからな る群から選択され;X8はLおよびVからなる群から選択され;X9はTおよびAか らなる群から選択され;X10はV,A,L,FおよびIからなる群から選択され ;X11はQおよびSからなる群から選択され;X12はEおよびTからなる群から選 択され;X13はLおよびIからなる群から選択され;X14はL,Y,I,A,Fお よびCからなる群から選択され;X15はQ,L,KおよびEからなる群から選択 され;X16はA,T,IおよびVからなる群から選択され;X17はR,H,Nおよ びKからなる群から選択され;X18はY,F,I,LおよびQからなる群から選 択され;X19はQ,V,I,H,S,TおよびMからなる群から選択され;X20は E,K,N,G,D,SおよびQからなる群から選択され;X21はK,N,D, RおよびIからなる群から選択され;X22はY,K,L,FおよびHからなる群 から選択され;X23はN,K,GおよびQからなる群から選択され;X24はLおよ びIからなる群から選択され;そしてX27はLである。 以下の表1は、図1に示される配列中の可変位置の各々において見いだされた アミノ酸、およびその位置において出現する回数を掲載する: 本発明のペプチドにおいて、X1,X8,X13およびX24は、別個に、L,Iおよび Vからなる群から選択されてよく、X2,X3,X4,X5,X6,X7,X9,X10,X11,X1 2 ,X14,X15,X16,X17,X18,X19,X20,X21,X22,X23,X25およびX26は別個 に任意のアミノ酸であってよ く;X3,X25およびX26は各々別個に非アミノ酸でもよく;そしてX27はLおよび Yからなる群から選択される。しかしながら、一般的に、図1に示される(そし て表1に掲載される)毒素中の位置X1からX27において存在するアミノ酸が、そ れらの位置に関して好ましく、そして図1に示される(そして表1に掲載される )毒素中のそれらの位置においてもっとも頻繁に存在するアミノ酸がより好まし い。例えば、図1および表1から、H(ヒスチジン)は7つの毒素中で位置X3に 存在し、そしてA(アラニン)は一つの毒素において位置X3に存在し、一つの毒 素において位置X3にはアミノ酸が存在しない。これらは位置X3に関して好ましい アミノ酸である。本発明のペプチドにおける位置X3に関してより好ましいアミノ 酸は、H(ヒスチジン)である。X1からX26までのより好ましいアミノ酸は:X1 =バリン;X2=ロイシン;X3=ヒスチジン;X4=グルタミン酸;X5=グリシン; X6=リジン;X7=アスパラギン;X8=バリン;X9=スレオニン;X10=バリン;X11 =グルタミン;X12=グルタミン酸;X13=ロイシン;X14=ロイシン、チロシ ン、イソロイシンまたはフェニルアラニン;X15=リジン;X16=アラニン;X17 =リジン;X18=チロシン;X19=グルタミン、バリンまたはスレオニン;X20= アスパラギン酸;X21=リジン;X22=リジン;X23=リジン;X24=ロイシン;X2 5 =システイン;X26=メチオニン;そしてX27=ロイシンである。しかし、以下 に記載される本発明の例示されたペプチド、即ち配列番号6、7および8におい て、イノシン(I)が、より頻繁に見いだされるアラニン(A)に代わり位置X1 6 に用いられる。 図1および上の表1から明らかなとおり、いくつかのアミノ酸残基は「Motifs 」プログラムにより提供されたGCGパッケージデータにより示唆されるよりも極 めて高度に保存されている。 領域1において、好ましいコンセンサスはより大きく(コンセンサス#1a)、 そして通常は第1の位置(X25)においてCを含む。第2の残基(X26)はもっと も頻繁にはMであるが、これは変更できる。9番目の位置(X3)においては、H がもっとも高く保存されている。11番目の残基(X5)はもっとも頻繁にはGであ る。 領域2において、好ましいコンセンサス(コンセンサス#2a)は、特に一つ が考慮からTSST-1配列を排除するならば、GCGプログラムにより示唆されるより も極めて高度に保存されており、以下のとおりである:第2の位置(X6)は示唆 され たよりも極めて高度に保存されており、殆ど例外なくKであり;第4の残基(X8 )はいつもVであり、例外なく第5の位置(X9)のTに続き;第6の位置(X10 )はいくらか可変性であり;しかし第7の位置(X11)はいつもQであり、E(X12 )に続く。次の位置はほとんどいつもL(X13)であり、最後から2番目の位 置(X24)はほとんどいつもLである。 即ち、領域1および2に関して付加的に修飾されたコンセンサス配列はGCGコ ンセンサス配列#1および#2並びに修飾されたコンセンサス配列#1aおよび #2aよりも狭い範囲であり、以下のとおりである: コンセンサス#1b 式中、 X1はVまたはI、好ましくはVであり; X2はL,E,K,PまたはN、好ましくはEまたはLであり;そして X4はD,N,E,QまたはH、好ましくはEである。 コンセンサス#2b 式中、 X7はN,K,S,E,M,IまたはQ、好ましくはNであり; X10はV,A,L,FまたはI、好ましくはVであり; X14はL,Y,I,A,FまたはC、好ましくはYであり; X15はQ,L,KまたはE、好ましくはKであり; X16はA,T,IまたはV、好ましくはIであり; X17はR,H,NまたはK、好ましくはKであり; X18はY,F,I,LまたはQ、好ましくはYであり; X19はQ,V,I,H,S,TまたはM、好ましくはVであり; X20はE,K,N,D,G,SまたはQ、好ましくはDであり; X21はK,N,D,RまたはI、好ましくはNであり; X22はY,K,L,FまたはH、好ましくはKであり; X23はN,K,GまたはQ、好ましくはKであり;そして X27はLまたはY、好ましくはLである。 本明細書に例示されたペプチドは、CMYGGVTEHEGN(配列番号3)、CMYGGVTEHEGN GC*(配列番号5)、KKNVTVQELDYKIRKYLVDNKKLY(配列番号4)、CGKKNVTVQELDYKIRK YLVDNKKLYGC*(配列番号6)、CMYGGVTEHEGNKKNVTVQELDYKIRKYLVDNKKLY(配列番号 7)およびCMYGGVTEHEGNKKNVTVQELDYKIRKYLVDNKKLYGC*(配列番号8)であり、 式中の星印はペプチドがランダムに架橋結合したポリマーであることを示す。例 示されたポリマーペプチドは、少なくとも6,000から8,000ドルトンである。例示 されたポリマーペプチドの平均サイズは、約12,000から15,000ドルトンである。 小さなペプチドおよび/または汚染物は、透析または当業界において利用可能な 他の方法により除去してよい。同様に、大きな凝集物は、例えば0.25ミクロンの フィルターを用いて除去してよく、これはペプチドを滅菌するのにも使用できる 。 アミノ酸システインとメチオニン「CM」が、例示された領域1ペプチドのアミ ノ末端に位置するが、これらのアミノ酸が天然においてはその位置においてもっ とも頻繁に見いだされるからであることに、注目されたい。アミノ酸システイン とグリシン「CG」と「GC」は例示された領域2ペプチドのいくつかのアミノ末端 および/またはカルボキシル末端において使用される。アミノ酸システイン「C 」はジスルフィド結合の形成を通した架橋結合を促進するために使用する。 本発明の好ましいペプチドは、完全長の天然毒素分子を除外したペプチドであ る。本発明の好ましいペプチドは非毒性であるが、例えば非ヒト系において抗体 を引き出すために、本発明において有用であるかもしれない。本発明のもっとも 好ましいペプチドは、それらが任意の特定の天然毒素分子において見いだされる ようなアミノ酸配列を配列中に含まない。 本発明は、本明細書に記載された2つの保存領域の一方または両方に由来する ペプチドのモノマー類を包含する。これらのモノマー類は、領域1または2ある いは両方に由来する一つまたは複数の配列、例えばコンセンサス配列#1aおよ び/または#2a、より好ましくは#1bおよび/または#2b、もっとも好ま しくは例示されたコンセンサス配列ペプチドの一つまたは複数を含んでよい。モ ノマーが一つよい多いコンセンサス配列を含むなら、これらの配列は互いに直接 隣接するかまたはリンカーにより連結されてよい。さらに、ペプチドの異なる配 置は本発明の範囲内である。さらに、完全ペプチド内のコンセンサスペプチドの 順序は変更可能であってよい。 本発明は、本明細書に開示されたペプチドの均質または不均質なポリマー(例 えば、コンカテネートされた、架橋結合された、および/または融合された同一 のペプチドユニットまたはコンカテネートされた、架橋結合された、および/ま たは融合された異なったペプチドユニット)、およびペプチドの混合物、ポリマ ー、および/またはそれらの配合体も包含する。 本発明において有用なリンカー類は、例えば、単なるペプチド結合であってよ く、あるいはジスルフィド結合を形成できるアミノ酸を含んでよいが、他の分子 例えばポリサッカライドまたはその断片を含んでもよい。 本明細書に例示されたペプチドにおいては、コンセンサス領域1およびコンセ ンサス領域2に由来する配列を直接隣接させるか、ペプチド結合により連結する か、(例えば、配列番号7参照)および/またはシステイン残基を通してジスル フィド結合を形成することができるアミノ酸リンカーにより接続してよい(例え ば、配列番号8参照)。天然毒素分子においては、領域1および領域2の配列は2 7アミノ酸を介して離れている。リンカーが付加アミノ酸である場合、それらは もっとも好ましくは1から27アミノ酸の長さであるが、より長いリンカーを本発 明に従い用いてもよい。 本発明の使用のためのリンカーを選択することにより、本発明のコンセンサス 配列により引き出されるのと同じかまたは異なるそれら自身の免疫学上の効果を 寄与してよい。例えば、そのようなリンカーは、感染性バクテリアに対する抗体 の生産も引き出すバクテリア抗原であってよい。そのような例において、例えば 、リンカーは感染性バクテリアの蛋白質または蛋白質断片、あるいはバクテリア のポリサッカライドまたはポリサッカライド断片であってよい。 本発明のペプチドは、本明細書に記載された2つのコンセンサス領域の一方ま たは他方に由来するペプチドのあらゆる置換された類似体または化学誘導体を含 み、もっとも好ましくは、ほとんどのスタフィロコッカスおよびストレプトコッ カス発熱性外毒素に結合することができるか、あるいはほとんどのスタフィロコ ッカスおよびストレプトコッカス発熱性外毒素に反応する抗体と反応する(即ち 、 特異的に結合することができる)抗体の生産を引き出すことがペプチドにできる 限り、本明細書に記載された例示のペプチドを含む。よって、ペプチドはその用 途において特定の利益を提供する様々な変化に供されうる。 本発明のペプチドは、スタフィロコッカスおよびストレプトコッカス発熱性外 毒素の有害作用に関連した疾患の予防のため、および受動免疫治療としての抗体 の製造のための、活性な免疫を提供するのに有用である。該ペプチドは、毒性シ ョック症候群に対する耐性を増大させるか、毒性ショック症候群を予防および/ または治療する使用のために、様々なスタフィロコッカスおよびストレプトコッ カス発熱性外毒素(好ましくは少なくとも2つ、より好ましくは少なくとも4つ 、そしてもっとも好ましくは少なくとも7つの発熱性外毒素)に反応する抗体を 誘導するようにデザインされる。該ペプチドは、スタフィロコッカスおよびスト レプトコッカス発熱性外毒素の存在に関連したか、またはその結果である、自己 免疫疾患に対して防御するかまたはその作用を改善させるのにも有用であってよ い。本発明のペプチドは、スタフィロコッカスおよびストレプトコッカス発熱性 外毒素に対する抗体を検出する診断試験にも有用となる。 該ペプチドは、アジュバントと混合してよい。該ペプチドは、配合体を形成す るために、非毒性非宿主蛋白質担体に結合させてもよいし、または配合体を形成 するために、サッカライド担体および/または非毒性非宿主蛋白質担体に結合さ せてもよい。 本発明の一つのコンセンサスを有するペプチド分子の分子量は、約1000から50 00ドルトンの範囲である。本発明のそのような低分子量種は、自己免疫原自身と して有用であり、より好ましくは、巨大担体分子、例えば蛋白質に配合されたハ プテンとして使用してよい。他のペプチドに関しては、担体に配合されるかまた はアジュバント存在下の場合、ペプチドのみの分子量がその免疫原性に関連する 。即ち、ペプチドはその抗原性または免疫原性を高めるために、分子量を変化さ せてよい。好ましい態様においては、ポリマー形態のペプチドの分子量は、約60 00から8000ドルトンであり、平均分子量は12,000から15,000である。ペプチドの 全サイズは、生理学上寛容されるその能力のみに限定される。 本発明は、本発明のペプチドをコードする単離されて精製された核酸分子にも 関する。コードされたペプチド類は、モノマー、ポリマーあるいは他のペプチド 配列に連結されてよい(即ち、それらは、融合蛋白質であってよい)。本発明の他 の特徴は、機能するようにプロモーターに連結された本発明の核酸分子を含むベ クター、並びに細胞系、例えば本発明の核酸分子をトランスフェクトされた原核 生物(例えば、大腸菌)および真核生物(例えば、CHOおよびCOS)細胞を包含す る。インビボにおいて、即ち治療または免疫感作される個体においてペプチドを 生産できるベクターおよび組成物も、本発明の範囲である。 本発明のペプチドをコードする核酸は、ベクター、例えばプラスミド、コスミ ッド、ファージ、ウイルスまたはミニクロモソーム内に導入され、そして当業界 において公知の方法により細胞または生物内に挿入されうる。通常、これらの核 酸を含むベクターは、原核または真核の何れかの任意の細胞内で利用することが でき、哺乳類細胞(例えばヒト(例えばヒーラ))、サル細胞(例えばCOS)、ウサギ 細胞(例えばウサギ網状赤血球)、ラット、ハムスター(例えばCHOおよびベビー ハムスター腎臓細胞)またはマウス細胞(例えばL細胞)、植物細胞、酵母細胞、 昆虫細胞またはバクテリア細胞(例えば大腸菌)を包含する。これらの核酸をク ローン化および/または発現するのに利用できるベクターは、核酸が複製されて 、そして/または発現されることを望まれる場合に、宿主細胞において核酸を複 製および/または発現できるベクターである。例えば、様々な種類の宿主細胞の ための適切なベクターの例として、F.Ausubel et al.,Current Protocols in Molecular Biology,Greene Publishing Associates and Wiley-Interscience(1 992)およびSambrook et al.(1989)を参照されたい。遺伝子が挿入される宿主に 適合可能な強力なプロモーターを使用してよい。これらのプロモーターは誘導可 能であってよい。これらの核酸を含む宿主細胞は、薬剤、診断試薬、ワクチンお よび治療剤において有用な蛋白質を大量に発現するために使用することができる 。 核酸は、例えば、発熱性外毒素関連疾患のための診断試薬、ワクチンおよび治 療剤のためのペプチドの生産において用いることができる。例えば、ペプチドを 高いレベルで発現するベクターは、ヒトにおいて発現後に、免疫治療および免疫 予防において使用することができる。そのようなベクターはレトルウイルスベク ターを含み、筋肉細胞または他の受容細胞に直接DNAを注射することも含み、例 え ば、Wolff et al.,Science 247:1465-1468(1990),Wolff et al.,Human Mole cular Genetics 1(6):363-369(1992)およびUlmer et al.,Science 259:174 5-1749(1993)に記載された技術を用いてペプチドの効果的な発現をもたらす。 この発明の他の態様において、本発明のペプチド、並びにスタフィロコッカス およびストレプトコッカスの様々な発熱性外毒素に反応する(好ましくは少なく とも2つ、より好ましくは少なくとも4つ、もっとも好ましくは少なくとも7つ の発熱性外毒素に反応する)抗体が提供される。これらの抗体は、毒素ショック 症候群またはバクテリアの発熱性外毒素の存在に関連する他の疾患に対する耐性 を増大させるかまたは予防する受動免疫治療に有用となる。これらの抗体は、ス タフィロコッカスまたはストレプトコッカス発熱性外毒素に関連したかまたはそ の結果である自己免疫疾患に対して防御するか、またはその作用を改良するのに も有用であってよい。本発明の抗体は、スタフィロコッカスまたはストレプトコ ッカス発熱性外毒素の存在を検出するための診断試験およびキットにおいても有 用となる。これらの用途は、以下においてより詳細に論じられる。本発明のペプチドの製造方法 本発明のペプチドは、当業界において公知および本明細書に記載された、合成 法または組換えDNA法により製造してよい。薬剤組成物 この発明の薬剤組成物は、有効な、免疫原性量の本発明のペプチドを含む。免 疫応答を誘導するのに十分な、投薬ユニットあたりのペプチドの有効量は、他の 事象の中でも特に、接種される哺乳類の種、哺乳類の体重および選択された接種 方法、並びにアジュバントの在否に依存し、当業界において公知のとおりである 。接種物(inocula)は、典型的には、接種(投薬量)あたり約1マイクログラ ムから約1000マイクログラム、好ましくは投薬量あたり約3マイクログラムから 約100マイクログラム、もっとも好ましくは約5マイクログラムから約50マイク ログラムのペプチド濃度を含む。 接種物に関しての用語「ユニット投薬量」は、哺乳類のための単一の投薬量と して適切な、物理的に明確なユニットを意味し、各ユニットは、必要な希釈剤に 結合されて所望の免疫原性作用を生じるように計算された、予め決定された量の 活性物質(ペプチド)を含む。 接種物は、典型的には生理学上受容可能な担体、例えば塩溶液、リン酸緩衝塩 溶液等中の溶液として製造されて、水性薬剤組成物を形成する。 本発明のペプチドの接種経路は、典型的には非経口であり、好ましくは筋肉内 、皮下等であり、スタフィロコッカスまたはストレプトコッカス発熱性外毒素に 対して防御性の抗体を引き出す。上記投薬量は少なくとも一度投与される。抗体 レベルを上昇させるためには、少なくとも一回のブースター投薬量を、最初の注 射後、好ましくは最初の投薬から約4−6週間後に投与してよい。次の投薬は指 示されたとおりに投与してよい。 本発明の組成物を投与された個体の抗体応答を監視するために、抗体力価を測 定してよい。ほとんどの例において、そのような個体から得た血清または血漿中 の抗体力価を評価するのに十分になる。ブースター接種を投与するかあるいは該 個体に投与された組成物の量を変更するかの決定は、少なくとも一部、力価に基 づいてよい。 力価は、特定の抗原即ちペプチドまたは毒素に結合する、血清中の抗体の濃度 を測定する免疫結合アッセイ;またはバクテリアを死滅させることに完璧に参加 する抗体の能力を測定する、殺菌アッセイの何れかに基づいてよい。発熱性外毒 素のインビトロおよびインビボの生物作用を中和する能力も、治療効果を測定す るために評価してよい。実施例1を参照されたい。抗体 用語「抗体」は、免疫グロブリン分子および免疫グロブリン分子の免疫学上活 性な部分を意味する。例示の抗体分子は、完全な免疫グロブリン分子、実質完全 な免疫グロブリン分子および免疫グロブリン分子の一部であり、Fab,Fab',F(a b')2およびF(v)として当業界において公知の部分並びにキメラ抗体分子を含む。 本発明の抗体は、典型的には、一つまたは複数のペプチドを免疫することに関 して免疫特異性を有する抗体分子を哺乳類中で誘導するために、一つまたは複数 の本発明のペプチドを含む免疫原またはワクチンあるいは構造上および/または 免疫学上関連する分子で哺乳類を免疫感作することにより生産される。ペプチド または関連分子は、モノマー、ポリマーまたは担体に配合されるか、および/ま たはアジュバント存在下で投与してよい。抗体分子は免疫アッセイにおいてまた は受動免疫を提供するために用いられるならば、次に、哺乳類から回収してよい 。 本発明の抗体分子は、ポリクローナルまたはモノクローナルであってよい。モ ノクローナル抗体は、当業界において公知の方法により生産してよい。免疫グロ ブリン分子の一部も当業界において公知の方法により生産してよい。 本発明の抗体は、様々な担体または媒体に含まれてよく、血液、血漿、血清( 例えば、分画されたかまたは未分画の血清)、ハイブリドーマ上清等に含まれて よい。別法として、本発明の抗体は、公知の技術、例えばDEAEセファデックスま たは親和性クロマトグラフィーにより所望の範囲までに単離される。抗体は、抗 体の特定のクラスまたはサブクラス、例えばIgM,IgG,IgA,IgG1,IgG2,IgG3 ,IgG4等を得るために精製されてよい。IgGクラスの抗体は受動防御のために好 ましい。 本発明の抗体の存在は、ポリクローナルでもモノクローナルでも、様々なアッ セイにより測定できる。アッセイ技術は、限定されないが、免疫結合、免疫蛍光 (IF)、間接免疫蛍光、免疫沈殿、ELISA,凝集およびウエスタンブロット技術を 含む。 本発明の抗体は、多くの診断および治療用途を有する。該抗体は、標準免疫ア ッセイプロトコルにおいて生物サンプル中の様々なスタフィロコッカスおよびス トレプトコッカスの発熱性外毒素の存在に関して試験するため、およびバクテリ アの発熱性外毒素の存在に関連した様々な疾患の診断の助けとなる、インビトロ 診断試薬として使用することができる。好ましくは、サンプル中のバクテリアの 発熱性外毒素の存在を検出するために抗体を使用するアッセイは、サンプル中に 存在するかもしれない毒素と抗体の間の免疫複合体の形成を許容する条件下で、 少なくとも一つの抗体とサンプルを接触させることを含む。サンプル中の毒素の 存在を示す免疫複合体の形成が、もしあるならば、適切な手段により検出されて 測定される。そのようなアッセイは、限定されないが、ラジオイムノアッセイ、 (RIA)、ELISA、間接免疫蛍光アッセイ、ウエスタンブロット等を含む。抗体は、 使用されるアッセイに依存して標識されてもされなくてもよい。抗体にカップリ ングされてよい標識は当業界において公知のものを含み、限定されないが、酵素 、 放射性ヌクレオチド、蛍光原性および色素産生基質、共因子、ビオチン/アビジ ン、金コロイドおよび磁気性粒子を含む。抗体の修飾は、担体蛋白質またはペプ チドあるいは公知固相支持体、例えば、ポリスチレンまたはポリビニルマイクロ タイタープレート、ガラスチューブまたはガラスビーズおよびクロマトグラフィ ー用支持体、例えば紙、セルロースおよびセルロース誘導体、およびシリカへの 、任意の公知手段によるカップリングを許容する。 そのようなアッセイは、例えば、直接フォーマット(標識された1次抗体を抗 原に反応させる)、間接フォーマット(標識された2次抗体を1次抗体に反応させ る)、競争フォーマット(例えば、標識された抗原の添加)、またはサンドイッチ フォーマット(標識された抗体と標識されていない抗体の両者を用いる)、並びに 当業界において記載された公知のフォーマットのアッセイであってよい。一つの そのようなアッセイにおいては、生物サンプルを本発明の抗体に接触させ、そし て標識された2次抗体を用いることにより、抗体が結合するスタフィロコッカス およびストレプトコッカス発熱性外毒素を検出する。 本発明の抗体は、スタフィロコッカスおよびストレプトコッカス発熱性外毒素 の有害作用により引き起こされる疾患の予防および治療における治療剤としても 有用である。 抗体は、一般に生理学上受容可能な担体またはそのための媒体と共に投与され る。生理学上受容可能な担体は、投与に際して物理的な逆作用を引き起こさない もの、および抗体が十分に可溶性であり治療上有効な量の化合物を送達するため の活性を保持したものである。抗体の治療上有効な量および投与方法は、個々の 患者に基づいて変更してよく、指示は処理されて、他の基準は当業者に明らかで ある。治療上有効な量の抗体は、非特異的T細胞溶解または器官損傷等の顕著な 副作用を引き起こすことなく機能不全を減衰させるのに十分なものである。特定 の適用に有用な投与経路は、当業者に明らかである。 抗体の投与経路は、限定されないが、非経口、および影響された部位への直接 の注射を含む。非経口投与経路は、限定されないが、静脈内、筋肉内、腹腔内お よび皮下を含む。 本発明は、限定されないが薬学上受容可能な滅菌等張溶液を含む、非経口投与 に適した上記抗体の組成物を含む。そのような溶液は、限定されないが、静脈内 、筋肉内、腹腔内、皮下または関節または他のエリアへの直接注射のための塩溶 液およびリン酸緩衝塩溶液を含む。 ヒトにおいて受動免疫を引き出すのに使用するための抗体は、好ましくは、本 発明のコンセンサス配列の一つまたは複数を含む組成物を以前に接種された他の ヒトから得る。別法として、他の種に由来する抗体を用いてもよい。治療に使用 するためのそのような抗体は、いくつかの欠点、例えば、免疫応答を引き出すた めの制限された半減期および性質を被る。これらの欠点を克服するためのいくつ かの方法が提案されてきた。これらの方法により生産された抗体は本発明により 包含されて、本明細書中に含まれる。そのような方法の一つは、抗体の抗原結合 領域をコードする遺伝子セグメントの、抗体の残りをコードするヒト遺伝子セグ メントへのクローン化により非ヒト抗体を「ヒト化する(humanizing)」ことであ る。抗体の結合領域のみが、即ち、外来として認識されて、免疫応答をほとんど 引き起こしにくい。そのような抗体を記載する文献は、Reichmann et al.,"Res haping Human Antibodies for Therapy",Nature 332:323-327(1988)、引用によ り本明細書に編入される。 本発明の抗体を受容哺乳類、好ましくはヒトに提供するに際して、投与される 抗体の投薬量は、哺乳類の年齢、体重、身長、性別、一般的医学症状、以前の病 歴等のような因子に依存して変更される。 一般的に、哺乳類の体重kgあたり約5mgから約20mgの範囲の抗体投薬量で受容 者に提供することが望まれるが、より低いかまたは高い投薬量で投与してよい。 一般的に、抗体は、静脈内(IV)または筋肉内(IM)投与される。 本発明の抗体は、スタフィロコッカスおよびストレプトコッカス発熱性外毒素 の有害作用の範囲または期間を予防するか重篤性を減衰させるのに十分な量で受 容者に提供されることを意図する。 本発明のペプチドおよび抗体組成物を含む薬剤の投与は、「予防」目的または 「治療」目的の何れかのためであってよい。予防として提供される場合、該薬剤 は、スタフィロコッカスまたはストレプトコッカスの発熱性外毒素を発現するバ クテリアによる感染の兆候の発症時(または直後)に提供される。本発明の薬剤 は、即ち、スタフィロコッカスまたはストレプトコッカスの発熱性外毒素を発現 するバクテリアへの予測される暴露の前(それにより疾患兆候の予測された重篤 性、期間または範囲を減衰する)または感染開始後の何れかに提供されてよい。 ベクター、例えば本明細書に記載のペプチドをコードする核酸配列を含むウイ ルスベクターに基づく治療も想像される。病原性作用を刺激しないように開発さ れたこれらの分子は、ペプチドに応答するように免疫系を刺激する。 全ての治療、予防および診断用途に関して、本発明のペプチドは単独でまたは 担体に連結して、並びに抗体および他の必要な試薬および適切な装置およびアク セサリーは、キットの形態で提供されて、容易に利用可能となり、そして容易に 使用される。 免疫アッセイが包含される場合、そのようなキットは固相支持体、例えば膜( 例えば、ニトロセルロース)、ビーズ、球、試験管、ロッド等を含んでよく、受 容体、例えば標的分子特異的抗体がそれらに結合する。そのようなキットは、第 2の受容体、例えば標識抗体も含みうる。そのようなキットは、毒素を検出する ためにサンドイッチアッセイに使用することができる。競合アッセイのためのキ ットも想像される。 以下の実施例は、本発明の態様を例示するが、如何なる様式においてもその範 囲を限定するように解釈されるべきではない。特定の修飾および変更は上記開示 および以下の実施例の教示から当業者には明らかとなり、これらは本発明の精神 および範囲荷より包含されることが意図される。 実施例1 その配列が、本明細書において記載されたスタフィロコッカスおよびストレプ トコッカス発熱性外毒素の2つの高度に保存された領域に基づくペプチドを構築 した。配列は、ストレプトコッカス発熱性外毒素とスタフィロコッカス外毒素と の並置に基づき、そして縮重可能な位置において使用されるアミノ酸は、これら の位置においてもっとも頻繁に見いだされるアミノ酸であった。3つのペプチド を次に鎖状連結して合成することにより、8000ドルトンより大きいペプチドを生 成した(即ち、ペプチド6343、6345および6348、以下に記載)。以下においてさら に記載されるとおり、ペプチド6348はウサギを免疫感作することに用いられ、こ のペプチドに対する高力価の抗体を生成した。これらの抗体は、ストレプトコッ カスおよびスタフィロコッカスの発熱性外毒素を認識する能力に関して試験した 。免疫アッセイ(イムノブロット)は、これらの抗体が全ての発熱性外毒素に共 通の領域を認識したことを明らかにした。これらの抗体は、発熱性外毒素のイン ビトロおよびインビボ生物活性を中和する能力に関しても試験した。これらの抗 体は、ヒト単核細胞集団を用いるインビトロ胚発生アッセイにおいて、これらの 毒素の生物学上のT細胞増殖に対して防御した。スタフィロコッカス毒素SEBお よびストレプトコッカス発熱性毒素SPEAのインビボの致死作用も、注射前に毒素 と抗体を混合することにより完全にブロックされた。材料と方法 合成ペプチドの構築: ペプチドは、Houghton(10)により記載された修飾を用いた固相合成(20)に より構築した。 上記から明らかなとおり、合成ペプチド#1および#2は天然ペプチドではな く、即ち、それらの配列は天然毒素において見いだされる配列とは異なる。これ らのペプチドのバリエーションも、ペプチドの鎖状連結ポリマーを生成するため に構築した。これらのポリマーは、最初の2ペプチドのアミノ−および/または カルボキシル−末端にグリシンおよび追加のシステイン残基を追加すること、即 ち、ジスルフィド結合を通して連鎖結合を促進することにより、構築した(37、3 8、39)。重合された分子を、次に透析することにより、6000-8000ドルトン未満 の分子量の分子を除去した。一つのポリマー構築物は、モノマー:CMYGGVTEHEGN GC(配列番号5)からなる。追加のポリマーは、ペプチド:CGKKNVTVQELDYKIRKY LVDNKKLYGC(配列番号6)からなる。 天然毒素分子においては、コンセンサス領域#1はコンセンサス領域#2より も27アミノ酸残基先にある(例えば、[コンセンサス領域1]×27[コンセンサス 領域2])。我々は、ペプチド:CMYGGVTEHEGNKKNVTVQELDYKIRKYLVDNKKLY(配列番 号7)を構築した。天然毒素分子のように、このペプチドは正確な順序で連結さ れた2つのコンセンサス領域の代表であるが(該分子の、N末端の半分に領域1 、そしてC末端の半分に領域2)、しかしながら、それらは天然毒素におけるの ように27アミノ酸により分断されない。我々は、モノマー:CMYGGVTEHEGNKKNVTV QELDYKIRKYLVDNKKLYGC(配列番号8)に基づいて鎖状連結ポリマーも構築した。ID# ペプチド (*)のペプチドは、記載された配列からなる架橋結合ポリマーである。これ らのペプチドのモノマーも本発明に有用であると期待される。抗ペプチド血清の生成 ニュージーランドシロウサギに完全フロインドアジュバント中の500μgペプチ ドを皮下注射して免疫した。不完全フロインドアジュバント中の500μgの追加の ブースター注射を最初の注射から4週後に投与した。ブースター注射の10日後に 、ウサギを虚血して、抗ペプチドカ価をELISAにより測定した。 スタフィロコッカス腸毒素、TSST-1、およびストレプトコッカス発熱性外毒素 は、Toxin Technology Inc.(Sarasota,FL)から購入した。イムノブロット スタフィロコッカスおよびストレプトコッカスの発熱性外毒素の各々を、10% SDS PAGEゲルにより電気泳動して(16)、ウエスタンブロットのためにニトロセル ロースフィルターに移した(33)。ウエスタンブロットは、1:5000に希釈したウ サギ抗ペプチド6348血清(抗ペプチド6348またはAP6348)次にヤギ抗ウサギ(Ig G)アルカリホスファターゼ配合体(Sigma)を用いて発色させた。胚発生の阻害 ヒト末梢血単核細胞(PBMC)調製物をスタフィロコッカス腸毒素およびストレ プトコッカスの発熱性外毒素の各々により刺激した。100ngの毒素を用いて、96 穴マイクロタイタープレート中で各穴あたり105の細胞濃度でPBMCを刺激した。 フィトヘマグルチニン(PHA)を、毒素に代えて陽性分裂促進剤として用いた。 細胞培養培地には、10%正常ウサギ血清(NRS)またはAP6348血清の何れかを添 加した。胚発生は培養5日後のトリチウムチミジンの取り込みによりアッセイし た(22)。全ての実験は3通りに実施した。ウサギの受動防御 1歳以上のメスのニュージーランドシロウサギをHazelton Duchland Inc.(D enver,PA)から得た。前に記載したとおりに、ウサギを、50から100μg/kgの範 囲の投薬量のスタフィロコッカスまたはストレプトコッカスの毒素によりチャレ ンジした。簡単にいえば、発熱性毒素を正常ウサギ血清または抗ペプチド#6348 血清と共にチャレンジ前の1時間インキュベートした。毒素−血清混合物を耳周 辺の静脈に静脈内投与した。正常な対照のウサギは同様の様式により発熱性毒素 に代えて等張塩溶液を用いて処理した。4時間後、ウサギに近致死量(sub-leth al)の外毒素(大腸菌LPS,List Biological Laboratories,Inc.,Campbell,( CA))を投与した。ウサギは毒性ショックの臨床サインに関して72時間監視した 。これらは、上昇した体温、下痢、心肺の窮迫、および結膜注入を含んだ。チア ノーゼおよび97°F未満の体温を示した重篤な毒性ショックのウサギは瀕死と宣 告された。瀕死のウサギは、ペントバルビタールナトリウム5mlの投与により安 楽死させた。全ての動物のプロトコルはロックフェラー大学のラボラトリーアニ マルリサーチセンターにより再調査された。 結果 ELISAアッセイ 図2において観察されるとおり、ウサギは、ペプチド6348に対して抗体力価を 顕著に増大させた。同様に、ペプチド6344および6346の免疫を受けたウサギも高 い力価を発生させた。抗ペプチド6348血清によるスタフィロコッカスおよびストレプトコッカスの外毒 素の認識 スタフィロコッカスおよびストレプトコッカスの外毒素のウエスタンブロット を、抗ペプチド6348血清、次に抗ウサギIgGアルカリホスファターゼ配合体(Sig ma)により発色させた。結果は、抗ペプチド6348血清がバクテリア毒素分子:SE A,SEB,SEC,SEE,SPEA,SPECおよびTSST-1を認識することを示す(図3)。SED は抗ペプチド6348との顕著な反応を示さなかった。胚発生阻害 毒素仲介胚発生のAP6348による阻害のパーセンテージをアッセイした。スタフ ィロコッカスおよびストレプトコッカスの発熱性外毒素により刺激されたヒトPB MCによるトリチウムチミジンの取り込みは、正常ウサギ血清(NRS)に比してAP6 348の添加により顕著に阻害された(図4)。これは、毒素に応答したPBMCの胚発 生がAP6348により阻害されたことを示唆する。AP6348血清はPHAに応答してヒトP BMCの胚発生に影響しなかったことから、毒素の生物活性の特異的阻害が示唆さ れる。ウサギのインビボ防御 我々は、SEBおよびNRSでチャレンジされたウサギにおける重篤な毒性ショック を予防するAP6348血清の能力を試験した。SEBおよびNRSで静脈内にチャレンジし たウサギは重篤な毒性ショックの兆候を発症した(表2)。50μg/kgのSEBをNRSと 共に受けた1匹のウサギ、および100μg/kgのSEBをNRSと共に受けた2匹のウサ ギは、30分以内に重篤な毒性ショックを発症して瀕死であると宣告された。対照 的に、50μg/kgおよび100μg/kgのSEBをAP6348と共にチャレンジされた2匹のウ サギは発熱したが、これは32時間後に回復した。下痢および心肺の抑制(depres sion)は観察されなかった。ウサギは全部で5日間試験され(データは示さず)、 完全に回復したと見えた。 nsf=SEBまたはSPEAに代えて等張塩溶液を与えた対照ウサギ NRS=正常ウサギ血清 APS=抗ペプチド6348血清 ◇=動物が瀕死と宣告された NT=取らなかった 考察 我々の結果は、ウエスタンブロットを用いて、高度に保存されたアミノ酸配列 を有する2つの領域を代表するペプチドに対して生じた抗体ウサギ抗血清(AP63 48)がほとんどのスタフィロコッカス腸毒素およびストレプトコッカス発熱性外 毒素(例えば、SEA,SEB,SEC,SEE,SPEA,SPEC)、並びにTSST-1を認識できるこ とを証明する。我々は、別のより感度の高いアッセイが、スタフィロコッカスお よびストレプトコッカス発熱性毒素ファミリーの付加的なメンバー、おそらくは 全てのメンバーへのこれらの抗体の結合の証明ももたらす。 AP6348による毒素の認識は成功したので、我々は、これらの発熱性毒素の生物 学上の作用を阻害する能力に関してこの血清を試験した。AP6348は多くの発熱性 毒素(例えば、SEA,SEB,SEC,SEE,SPEA,およびSPEC)によるヒトPBMCsのイ ン ビトロ胚発生を阻害できた。 AP6348はSEBおよびSPEAの致死量によりチャレンジされた動物のインビボの防 御を提供することもできた。これらの動物は発熱したが、しかしながら、30時間 以内に熱は平熱に戻り、正常なままであった。ウサギは、チャレンジの日の内に 完全に回復したようであった。 対照的に、NRSと予めインキュベートした同じ投薬量のSEBおよびSPEAを受けた ウサギは、高熱、下痢および心肺の窮迫により明らかなとおり、重篤な毒性ショ ックを発症した。病気は進行してこれらの動物は瀕死と宣告された。 これらの観察の治療上および生物学上の含蓄は以下のとおりである:(i)この ペプチドに対して調製した抗体は兆候を引き起こす毒素に拘わらず毒性ショック の初期の段階に投与してよく、そして(ii)該ペプチドはスーパー抗原のこのフ ァミリーの毒性作用をブロックする免疫原として使用してよい。 免疫学、蛋白質化学、微生物学、医学、および関連分野の当業者には明らかな 、本発明を実施するための上記の修飾は、以下の請求の範囲の範囲内であると意 図される。 前において引用された各文献は、引用により全体が編入される。 以下の表は、図1のペプチドおよびそれらの配列番号の間の対応を示す:
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 48/00 A61P 37/04 A61P 37/04 43/00 43/00 C07K 14/31 C07K 14/31 16/12 16/12 C12N 1/15 C12N 1/15 1/19 1/19 1/21 1/21 C12R 1:44) 5/10 1:46) //(C12N 15/09 ZNA C12N 15/00 ZNAA C12R 1:44) 5/00 A (C12N 15/09 ZNA C12R 1:44) C12R 1:46) 1:46) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,V N,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.アミノ酸配列:X25X26YGGX1TX2X3X4X5N(配列番号28)およびアミノ酸配 列:KX6X7X8X9X10X11X12X13DX14X15X16RX17X18X27X19X20X21X22X23X24Y(配列番 号29)(式中、X1,X8,X13およびX24はL,IおよびVからなる群から別個に選 択され;X2,X4,X3,X6,X7,X9,X10,X11,X12,X14,X15,X16,X17,X18, X19,X20,X21,X22,およびX23は任意のアミノ酸からなる群から別個に選択さ れ;そしてX3,X25およびX26は任意のアミノ酸および非アミノ酸からなる群から 別個に選択され;そして、X27はLおよびYからなる群から選択される) からなる群から選択されるコンセンサス配列を有するペプチド。 2.X2がL,E,K,P,およびNからなる群から選択され; X3がHおよびAまたは非アミノ酸からなる群から選択され; X4がD,N,E,Q,およびHからなる群から選択され; X5がN,G,S,およびRからなる群から選択され; X6がKおよびDからなる群から選択され; X7がN,K,S,E,M,I,およびQからなる群から選択され; X9がTおよびAからなる群から選択され; X10がV,A,L,F,およびIからなる群から選択され; X11がQおよびSからなる群から選択され; X12がEおよびTからなる群から選択され; X14がL,Y,I,A,F,およびCからなる群から選択され; X15がQ,L,K,およびEからなる群から選択され; X16がA,T,I,およびVからなる群から選択され; X17がR,H,N,およびKからなる群から選択され; X18がY,F,I,L,およびQからなる群から選択され; X19がQ,V,I,H,S,T,およびMからなる群から選択され; X20がE,K,N,G,D,S,およびQからなる群から選択され; X21がK,N,D,R,およびIからなる群から選択され; X22がY,K,L,F,およびHからなる群から選択され; X23がN,K,G,およびQからなる群から選択され; X25がM,T,L,Iおよび非アミノ酸からなる群から選択され;そして X26がM,T,L,Iおよび非アミノ酸からなる群から選択される、 請求項1記載のペプチド。 3.X1=バリン;X2=ロイシン;X3=ヒスチジン;X4=グルタミン酸;X5=グ リシン;X6=リジン;X7=アスパラギン;X8=バリン;X9=スレオニン;X10= バリン;X11=グルタミン;X12=グルタミン酸;X13=ロイシン;X14=ロイシン 、チロシン、イソロイシンまたはフェニルアラニン;X15=リジン;X16=アラニ ン;X17=リジン;X18=チロシン;X19=グルタミン、バリンまたはスレオニン ;X20=アスパラギン酸;X21=リジン;X22=リジン;X23=リジン;X24=ロイ シン;X25=システイン;X26=メチオニン;そしてX27=ロイシンである、請求 項1記載のペプチド。 4.CMYGGVTEHEGN(配列番号3)、CMYGGVTEHEGNGC(配列番号5)、KKNVTVQELDYK IRKYLVDNKKLY(配列番号4)、CGKKNVTVQELDYKIRKYLVDNKKLYGC(配列番号6)、CMYG GVTEHEGNKKNVTVQELDYKIRKYLVDNKKLY(配列番号7)、およびCMYGGVTEHEGNKKNVTVQE LDYKIRKYLVDNKKLYGC(配列番号8)からなる群から選択される少なくとも一つの アミノ酸配列を含むペプチド。 5.アミノ酸配列:CMYGGVTEHEGNKKNVTVQELDYKIRKYLVDNKKLYGC(配列番号8) を含む、請求項4記載のペプチド。 6.アミノ酸配列が少なくとも6,000から8,000ドルトンの大きな分子の成分で ある、請求項4記載のペプチド。 7.X25X26YGGX1TX2X3X4X5N(配列番号28)およびKX6X7X8X9X10X11X12X13DX14 X15X16RX17X18X27X19X20X21X22X23X24Y(配列番号29)(式中、X1,X8,X13,X2 4 がL,IおよびVからなる群から選択され;X2,X4,X5,X6,X7,X9,X10,X1 1 ,X12,X14,X15,X16,X17,X18,X19,X20,X21,X22およびX23は任意のアミ ノ酸からなる群から別個に選択され;X3,X25およびX26は任意のアミノ酸および 非アミノ酸からなる群から別個に選択され;そして、X27はLおよびYからなる 群から別個に選択される) からなる群から選択されるコンセンサスアミノ酸配列を含むペプチドを含む、生 理学上受容可能な担体中の薬学組成物。 8.請求項4のペプチドを生理学上受容可能な担体中に含む、薬学組成物。 9.抗体の生成を引き出すのに十分な量の、X25X26YGGX1TX2X3X4X5N(配列番 号28)およびKX6X7X8X9X10X11X12X13DX14X15X16RX17X18X27X19X20X21X22X23X24Y (配列番号29)(式中、X1,X8,X13,およびX24がL,IおよびVからなる群か ら選択され;X2,X4,X5,X6,X7,X9,X10,X11,X12,X14,X15,X16,X17,X18 ,X19,X20,X21,X22およびX23は任意のアミノ酸からなる群から別個に選択 され;X3,X25およびX26は任意のアミノ酸および非アミノ酸からなる群から別個 に選択され;そして、X27はLおよびYからなる群から別個に選択される)からな る群から選択されるコンセンサスアミノ酸配列を含む、生理学上受容可能な担体 中のペプチドを、哺乳類に投与することからなる、スタフィロコッカス腸毒素ま たはストレプトコッカス発熱性外毒素の少なくとも一つに結合する血清抗体を誘 導する方法。 10.約5マイクログラムから約100マイクログラムの投薬量でペプチドを投与 する、請求項9記載の方法。 11.抗体の生成を引き出すのに十分な量の、生理学上受容可能な担体中の請求 項4記載のペプチドを哺乳類に投与することからなる、スタフィロコッカス腸毒 素またはストレプトコッカス発熱性外毒素の少なくとも一つに結合する血清抗体 を誘導する方法。 12.ペプチドがアミノ酸配列:CMYGGVTEHEGNKKNVTVQELDYKIRKYLVDNKKLYGC(配 列番号8)を含む、請求項11記載の方法。 13.約5マイクログラムから約100マイクログラムの投薬量でペプチドを投与 する、請求項11記載の方法。 14.X25X26YGGX1TX2X3X4X5N(配列番号28)およびKX6X7X8X9X10X11X12X13DX14 X15X16RX17X18X27X19X20X21X22X23X24Y(配列番号29)(式中、X1,X8,X13,お よびX24がL,IおよびVからなる群から選択され;X2,X4,X5,X6,X7,X9,X10 ,X11,X12,X14,X15,X16,X17,X18,X19,X20,X21,X22およびX23は任意 のアミノ酸からなる群から別個に選択され;X3,X25およびX26は任意のアミノ酸 および非アミノ酸からなる群から別個に選択され;そして、X27はLおよびYか らなる群から別個に選択される)からなる群から選択されるコンセンサスアミノ 酸配列を含む、免疫学上十分な量の、生理学上受容可能な担体中のペプチドを、 哺乳類に投与することからなる、毒素SPEA,SEA,SEB,およびSEDを検出する抗 体を誘導する方法。 15.免疫学上十分な量の、生理学上受容可能な担体中の請求項4記載のペプチ ドを、哺乳類に投与することからなる、毒素SPEA,SEA,SEB,およびSEDを検出 する抗体を誘導する方法。 16.ペプチドがアミノ酸配列:CMYGGVTEHEGNKKNVTVQELDYKIRKYLVDNKKLYGC(配 列番号8)を含む、請求項15記載の方法。 17.X25X26YGGX1TX2X3X4X5N(配列番号28)およびKX6X7X8X9X10X11X12X13DX14 X15X16RX17X18X27X19X20X21X22X23X24Y(配列番号29)(式中、X1,X8,X13,お よびX24がL,IおよびVからなる群から選択され;X2,X4,X5,X6,X7,X9,X10 ,X11,X12,X14,X15,X16,X17,X18,X19,X20,X21,X22およびX23は任意 のアミノ酸からなる群から別個に選択され;X3,X25およびX26は任意のアミノ酸 および非アミノ酸からなる群から別個に選択され;そして、X27はLおよびYか らなる群から別個に選択される)からなる群から選択されるコンセンサスアミノ 酸配列を含む、免疫学上十分な量の、生理学上受容可能な担体中のペプチドを、 哺乳類に投与することからなる、毒素SEA,SEB,SEC,SEE,SPEAまたはSPECの何 れか一つの存在下でヒト単核細胞の胚発生を阻害する血清抗体を誘導する方法。 18.免疫学上十分な量の、生理学上受容可能な担体中の請求項4記載のペプチ ドを、哺乳類に投与することからなる、毒素SEA,SEB,SEC,SEE,SPEAまたはSP ECの何れか一つの存在下でヒト単核細胞の胚発生を阻害する血清抗体を誘導する 方法。 19.ペプチドがアミノ酸配列:CMYGGVTEHEGNKKNVTVQELDYKIRKYLVDNKKLYGC(配 列番号8)を含む、請求項18記載の方法。 20.X25X26YGGX1TX2X3X4X5N(配列番号28)およびKX6X7X8X9X10X11X12X13DX14 X15X16RX17X18X27X19X20X21X22X23X24Y(配列番号29)(式中、X1,X8,X13,お よびX24がL,IおよびVからなる群から選択され;X2,X4,X5,X6,X7,X9,X10 ,X11,X12,X14,X15,X16,X17,X18,X19,X20,X21,X22およびX23は任意 のアミノ酸からなる群から別個に選択され;X3,X25およびX26は任意のアミノ酸 および非アミノ酸からなる群から別個に選択され;そして、X27はLおよびYか らなる群から別個に選択される)からなる群から選択されるコンセンサスアミノ 酸配列を含むペプチドで抗体産生細胞を免疫することにより誘導される抗体を含 む組成物を免疫学上十分な量インビボにおいて投与するこ とからなる、スタフィロコッカスおよびストレプトコッカスの毒素の毒性作用に 対して哺乳類を受動免疫する方法。 21.請求項4記載のペプチドで抗体産生細胞を免疫することにより誘導される 抗体を含む組成物を免疫学上十分な量インビボにおいて投与することからなる、 スタフィロコッカスおよびストレプトコッカスの毒素の毒性作用に対して哺乳類 を受動免疫する方法。 22.ペプチドがアミノ酸配列:CMYGGVTEHEGNKKNVTVQELDYKIRKYLVDNKKLYGC(配 列番号8)を含む、請求項21記載の方法。 23.約1mg/kg哺乳類体重から約10mg/kg哺乳類体重の範囲の投薬量で抗体組成 物を投与する、請求項20または21記載の方法。 24.哺乳類がヒトである、請求項9、11、14、15、17、18、20または21記載の 方法。 25.X25X26YGGX1TX2X3X4X5N(配列番号28)およびKX6X7X8X9X10X11X12X13DX14 X15X16RX17X18X27X19X20X21X22X23X24Y(配列番号29)(式中、X1,X8,X13,お よびX24がL,IおよびVからなる群から選択され;X2,X4,X5,X6,X7,X9,X10 ,X11,X12,X14,X15,X16,X17,X18,X19,X20,X21,X22およびX23は任意 のアミノ酸からなる群から別個に選択され;X3,X25およびX26は任意のアミノ酸 および非アミノ酸からなる群から別個に選択され;そして、X27はLおよびYか らなる群から別個に選択される)からなる群から選択されるコンセンサスアミノ 酸配列を含むペプチドをコードする核酸。 26.請求項4記載のアミノ酸配列少なくとも一つをコードする核酸。 27.核酸によりコードされるアミノ酸配列がCMYGGVTEHEGNKKNVTVQELDYKIRKYLV DNKKLYGC(配列番号8)である、請求項26記載の核酸。 28.請求項25記載の核酸を含む宿主細胞。 29.請求項26記載の核酸を含む宿主細胞。 30.コードされたペプチドを免疫学上十分な量生産することにより抗体を引き 出す、生理学上受容可能な担体中の請求項25記載の核酸を哺乳類に投与すること からなる、スタフィロコッカス腸毒素またはストレプトコッカス発熱性外毒素の 少なくとも一つに結合する血清抗体を誘導する方法。 31.コードされたペプチドを免疫学上十分な量生産することにより抗体を引き 出す、生理学上受容可能な担体中の請求項26記載の核酸を哺乳類に投与すること からなる、スタフィロコッカス腸毒素またはストレプトコッカス発熱性外毒素の 少なくとも一つに結合する血清抗体を誘導する方法。 32.請求項9、11、14、15、17、および19の何れかに記載の方法により作成さ れた抗体。 33.請求項32記載の抗体をサンプルと接触させ、そして毒素に結合した抗体を 検出することからなる、サンプル中のスタフィロコッカスまたはストレプトコッ カスの毒素の存在を検出する方法。 34.X25X26YGGX1TX2X3X4X5N(配列番号28)およびKX6X7X8X9X10X11X12X13DX14 X15X16RX17X18X27X19X20X21X22X23X24Y(配列番号29)(式中、X1,X8,X13,お よびX24がL,IおよびVからなる群から選択され;X2,X4,X5,X6,X7,X9,X10 ,X11,X12,X14,X15,X16,X17,X18,X19,X20,X21,X22およびX23は任意 のアミノ酸からなる群から別個に選択され;X3,X25およびX26は任意のアミノ酸 および非アミノ酸からなる群から別個に選択され;そして、X27はLおよびYか らなる群から別個に選択される)からなる群から選択されるコンセンサスアミノ 酸配列を含むペプチドをサンプルと接触させ、そして抗体ヘのペプチドの結合を 検出することからなる、サンプル中のスタフィロコッカスまたはストレプトコッ カスの毒素に対する抗体の存在を検出する方法。 35.請求項4記載のペプチドをサンプルと接触させ、そして抗体へのペプチド の結合を検出することからなる、サンプル中のスタフィロコッカスまたはストレ プトコッカスの毒素に対する抗体の存在を検出する方法。 36.請求項32記載の抗体を含む、サンプル中のスタフィロコッカスまたはスト レプトコッカスの毒素の存在を検出するためのキット。 37.X25X26YGGX1TX2X3X4X5N(配列番号28)およびKX6X7X8X9X10X11X12X13DX14 X15X16RX17X18X27X19X20X21X22X23X24Y(配列番号29)(式中、X1,X8,X13,お よびX24がL,IおよびVからなる群から選択され;X2,X4,X5,X6,X7,X9,X10 ,X11,X12,X14,X15,X16,X17,X18,X19,X20,X21,X22およびX23は任意 のアミノ酸からなる群から別個に選択され;X3,X25およびX26は任意のアミノ酸 および非アミノ酸からなる群から別個に選択され;そして、X27はLおよびYか らなる群から別個に選択される)からなる群から選択されるコンセンサスアミノ 酸配列を含むペプチドを含む、サンプル中のスタフィロコ ッカスまたはストレプトコッカスの毒素に対する抗体の存在を検出するためのキ ット。 38.請求項4記載のペプチドを含む、サンプル中のスタフィロコッカスまたは ストレプトコッカスの毒素に対する抗体の存在を検出するためのキット。
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