JP2001522955A - 合成スクリーン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 製紙原料の圧力篩分けまたは圧力濾過のための製紙スクリーン・バスケット（２０）は、半径方向でスクリーン・バスケット（２０）を通る流れの向きに延びる蜂巣形状の隔室を設けられた支持コア（５０）が設けられている。篩分け開口を有する薄いカバー（２５ａ）が、蜂巣形状隔室コアの入口表面に支持される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 ［技術分野］ 本発明は、液体から固体を分離したり、廃水から製紙に用いられるセルロース
を分離したりするような圧力フィルタおよび圧力スクリーンに、ならびに製紙原
料から不純物を篩分けまたは製紙原料を分別するスクリーンに使用するのに適し
た合成スクリーンに関する。

【０００２】 ［背景技術］ 円筒形スクリーンのような篩分け部材を有する圧力フィルタは、紙およびパル
プ分離産業において繊維を含有する薄いスラリまたは溶液から使用可能な紙繊維
を再生するために用いられている。このようなスクリーンは、閉ざされた圧力容
器内で共通に動作する。圧力容器内では、箔部材が高速でかつスクリーン入口表
面に近接して回転し、スクリーンをかいして液体を抽出し、篩分けられたまたは
材料繊維を入口表面に維持して濃い状態で排出できるようにしながら、表面の閉
塞を防止する。この目的のための代表的な装置は、６０５ Ｃｌａｒｋ Ｓｔｒ
ｅｅｔ，Ｍｉｄｄｌｅｔｏｗｎ，Ｏｈｉｏ ４５０４２に所在するＴｈｅｒｍｏ
Ｂｌａｃｋ Ｃｌａｗｓｏｎ Ｉｎｃ．によって販売されているような液体フィ
ルタ篩分け装置がある。

【０００３】 回転箔圧力フィルタは、内面または外面のいずれかが濾過表面になるほぼ円筒
形のスクリーンを普通使用する。さらに一般的には、内面はスクリーンの入口表
面となり、１またはそれを超える衝撃箔部材が中央シャフトから延びるドラムま
たはアームに装着される。箔部材は、入口表面に近接して動いて入口表面におい
て液体状のパルプ懸濁液を維持する。このような篩分け装置は、２０６８５０−
２７５８００Ｐａ（３０−４０ｐｓｉ）の範囲で円筒形スクリーンを横断する圧
力差で普通動作する閉鎖圧力ユニットである。

【０００４】 セルロース繊維等を除去または抽出するための篩分けにおいては、広く円筒形
スクリーンまたはスクリーン・バスケット（ときには、そのように呼ばれている
。）は、小開口または非常に狭い溝を採用している。代表的には、小開口は、薄
い板材料が平らな状態に維持されたまま、薄い板材料の壁に穴明けされて形成さ
れる。穴明け後、平板材料は円筒形形状に圧延され、溶接される。溶接された端
リングは、篩分け装置内に補強支持のために溶接される。

【０００５】 代表的には、スクリーン開口は７．９４ｍｍ（５／１６ｉｎ）厚の板材料を電
子ビーム穴明けによって形成され、また、０．１０２ｍｍ（０．００４ｉｎ）程
度に小さくてもよいが、０．１５２−０．２０３ｍｍ（０．００６−０．００８
ｉｎ）の範囲の直径が普通である。比較的高い箔速度、約１５００ｍ毎分（約５
０００フィート毎分）の範囲内で、または内側入口スクリーン表面において高速
に設定されて、篩分け、および／または濃縮および分離をするためにその表面に
おいて材料の液状状態を維持する。

【０００６】 フィルタ篩分け装置においては、穿孔または穴は、液体成分がスクリーン・バ
スケットの開口をかいして抽出されている間に、所望の繊維が穴から出ない程度
に十分小さくなければならない。したがって、これらの開口は、前述したように
、十分に小さいので、紙繊維の大部分が保持される。

【０００７】 この発明の考え方は、例えば、米国特許第３，８４９，３０２号に示されてい
るような装置について慣用のスクリーン・バスケットの製造のさいにも採用され
る。その米国特許においては、紙原料スラリの好ましくない成分がスラリから篩
分けられ、排除される。これらは、十分に脱繊維されなかった汚い屑の塊状粒子
である。したがって、従来の紙原料篩分けにおいては、スクリーンの開口が紙パ
ルプ懸濁液にあるかも知れない好ましくない生産物の流れを阻止または防止しな
がら、紙繊維を通過させるのに十分な大きさである。換言すれば、「受入れ物」
はスクリーンを通過し、他方、「拒絶物」はスクリーンにそって出口へ動く。し
たがって、このようなスクリーンは、フィルタ・スクリーンに代表的に用いられ
るものよりも大きい溝または穴の形体の開口を有している。この場合、繊維はフ
ィルタによって阻止され、圧力スクリーンの配置または機能および篩分けられる
材料にもとづいてこのような開口は０．２５４ｍｍ（０．０１０ｉｎ）程度もし
くはそれ以下、または０．７６２ｍｍ（０．０３０ｉｎ）もしくはそれ以上の小
さい範囲内にある幅でもよい。このようなスクリーンは、篩分け機能において回
避するためにスクリーン表面に近接して用いられるスクリーンおよび回転衝撃箔
を横断する圧力勾配のために同様に高い応力を受ける。

【０００８】 ［発明の開示］ 本発明は、改良されたスクリーン・バスケットおよび蜂巣形状コアが薄い篩分
けシートまたは層を入口表面においてコアに支持する支持体を形成する蜂巣形状
構造を有する方法に向けられている。

【０００９】 円筒形スクリーン・バスケットのようなスクリーンは、薄い篩分けシートのた
めの一次支持構造として蜂巣形状コアを採用して形成される。蜂巣形状コアは、
全体としてコアを貫通し、篩分け表面にほぼ直角にまたは垂直に向けられた複数
のはぼ同一の隔壁を設けられる。蜂巣形状隔壁コアは、平らなシートまたは板状
材料からつくられ、所望の直径のシリンダを形成するように圧延され、圧延され
た円筒形状態にろう付けによって端部が溶接される。端リングを支持して、穿孔
表面網または金属シートが適切に配置され、支持コアに定位置で溶接される。

【００１０】 蜂巣形状コア表面は、支持手段を与え、それによって、比較的に薄い篩分け網
または穿孔シートが採用されてもよく、篩分けシートの下の開放領域を最大にし
ながら、上述した種類のスクリーン・バスケットに遭遇される高応力状態で支持
される。篩分け材料それ自体は、圧力フィルタとしては０．０５１−０．２５４
ｍｍ（０．００２−０．０１０ｉｎ）の直径、圧力スクリーンとしては０．０５
１−０．７６２ｍｍ（０．００２−０．０３０ｉｎ）の直径の穿孔または開口を
有し、約６−２０％の満足すべき開口率を有する薄い平らなシート部として入手
できる。必要ならば、シート材料はコアから除去され、置き換えられる。

【００１１】 合成構造は、篩分けシートまたは部材が、上述したように、閉ざされた加圧篩
分けまたは濾過装置内の圧力および脈動に耐えるように十分に支持される。端リ
ングは、篩分け装置内においてスクリーン・バスケットの位置決めを許し、また
、バスケットの円周方向強度に貢献する。このようなバスケットは、上述したよ
うに、従来の電子ビーム穴明けバスケットの製造費用よりもかなり低い費用で製
造されうることがわかった。また、バスケットは、金属をほとんど用いず、軽く
、従来のバスケットよりも取扱いが容易で、従来のスクリーンよりも低い圧力降
下を装置に与える。

【００１２】 したがって、本発明の重要な目的は、長寿命で、再生可能なまたは交換可能な
表面を有しかつ低圧力降下になる回転箔式篩分け装置用の低い費用で効率的なス
クリーン・シリンダまたはスクリーン・バスケットを提供することである。

【００１３】 本発明の別の目的は、蜂巣形状構造本体および製紙原料の懸濁液を篩分けるよ
うに本体に支持された網または穿孔シート表面を採用したスクリーン・バスケッ
トを提供することである。

【００１４】 本発明の別の目的は、製紙原料を篩分けるためのまたは薄い水溶液から紙繊維
を濾過するための衝撃式圧力スクリーンを用いるスクリーン・シリンダ等を製作
する方法であって、所定の厚みの平らな蜂巣形状コアを形成すること、前記コア
を円筒形の形状に圧延しかつ円筒形を完成するように突合せ端を一体に溶接する
こと、前記コアに、特にコアの内面に穿孔または網シート状金属カバーを取り付
けること、ただし該シート状金属カバーは前記蜂巣形状コアに導通する複数の小
開口を画定し、前記カバーを前記コアの内面内の定位置に溶接することからなる
、方法を提供することである。

【００１５】 ［発明を実施するための最良の形態］ 本発明にもとづくスクリーンを採用する代表的な濾過または篩分け装置が、図
１において総体的に１０で示されている。スクリーン装置１０は、米国特許第３
，８４９，３０２号に示されているような従来の紙パルプ圧力スクリーンでもよ
い。図１に示す装置１０は、圧力容器を形成する外側包囲ハウジング１２を有す
る。入口１３は、環状空間１４に通じる圧力容器の内部に連通する。圧力フィル
タとして用いられるときには、第１出口１５は主として液体成分を抽出し、他方
、第２の小出口１８は入口１３に現れたスラリまたは材料の濃い部分を抽出する
。繊維除去または類似の処理を必要とする製紙機械からの濃縮または白濁水排出
を要求する比較的に低い濃度の原料は、入口１３において加えられる。

【００１６】 装置１０が、所定サイズの不純物または粒子を除去し、篩分けられた受入れ紙
繊維として通過するパルプ懸濁液の従来の篩分けに用いられる場合に、高濃度原
料懸濁液が通常より大きい効率で加えられ、また、スクリーン板張合せまたは被
覆が穴もしくは溝またはそれらの組合せのような開口を設けられる。これらの開
口は、出口１８を通過する好ましくない材料を排除または拒絶しながら、受入れ
繊維が出口１５を通過できるのに十分な開口サイズを有している。

【００１７】 円筒形スクリーン２０は、装置１０内に受けられ、出口１５および１８から入
口１３を分離する。スクリーン２０は、スクリーン２０が篩分け装置１０内に装
着される手段によって上方フランジもしくはリング２２または下方フランジもし
くはリング２４を通常は設けられている。リング２２および２４は、物理的強度
をスクリーン２０に加える。中間リングが、付加された強度のために用いられて
もよい。

【００１８】 図１に示す装置の場合には、スクリーン２０の入口表面は、環状および円筒形
の内面２５である。入口内面２５によって画定された内部に、箔を有する回転箔
支持部材が入口表面に密接して配置される。この場合、箔支持部材は、その外面
に定置された複数の箔３２を有する回転ドラム３０の形体をしている。箔３２は
、ドラムが回転されるときに、入口表面２５に接近して通過する。ドラムは、装
置内でシャフト３５に装着され、モータ３６によるベルト駆動を受ける。モータ
３６は、箔３２において約１５００ｍ毎分（約５０００フィート毎分）またはそ
れを超えた表面速度でシャフト３５によってドラム３０を一般に駆動する。

【００１９】 常態では、箔３２とスクリーン２０との間の間隔が最小に維持されるので、ド
ラムが回転駆動されたときに、入口表面２５における懸濁液は十分に液化された
状態に維持される。箔３２間の領域においてドラム３０の外面間の間隔は、１２
．７ｍｍ（０．５ｉｎ）以下、ある場合には４．７６ｍｍ（３／１６ｉｎ）以下
だけスクリーン表面２５から離間されてもよい。

【００２０】 入口１３と出口１５との間の流量は、入口および出口ゲート弁（図示せず）を
制御することによって、一般に制御される。入口材料は、加圧状態で入口１３に
加えられ、また、代表的状態では、入口圧力は約２０６８５０−３４４７５０Ｐ
ａ（３０−５０ｐｓｉ）またはそれ以上の範囲にある。

【００２１】 篩分け装置が液体から繊維を保持分離するフィルタとして使われる場合におい
ては、濾過物はスクリーンをかいして抽出され、比較的大きな出口１５をかいし
て除去される。代表的には、１０対１の液体分配は、入口１３をかいして篩分け
装置に入る材料の塊の９／１０が出口１５をかいして主として液体として流出し
、入力の約１／１０の残りの材料はスクリーンを通過せずに、ドーム４０へ上方
に流れ、出口１８から外に集められる。図示した種類の装置は、例えば、約０．
５％の比較的低濃度の入力に対して最も効率よく動作し、また、代表的には、１
０対１の液体分配については、出口１８における濃い材料が約５％の濃度を有す
る。希釈液が、出力を取り扱うために要求されるときには、ドーム４０に付加さ
れてもよい。

【００２２】 したがって、動力圧力衝撃時間式濾過または篩分け装置は動作の点で高い効率
であるが、高強度特性を要求することがわかった。したがって、本発明によれば
、改良されたスクリーンまたはスクリーン・バスケットが図２−４に示されてい
るようにつくられる。スクリーン２０のコアまたは本体５０は、図４の拡大部分
図に示すように、蜂巣形状材料として形成される。「蜂巣形状」という用語は、
細胞形式の材料を表すようにここでは用いられる。その材料においては、複数の
並んだ細胞が、蜂巣形状構造を参照したとき、３またはそれを超える辺を有し、
一般に考え付く従来のまたは五角形構造から異なっていてもよい。実際には、図
４に示す構造は、本発明の範囲内において変更された蜂巣形状であると定義また
は考えられてもよい。

【００２３】 蜂巣形状コア５０は、複数のほぼ平行な支持板５５と、複数の斜めジグザグま
たはシヌソイド・スペーサ５５とから形成されてもよい。シヌソイド・スペーサ
５６は、支持板５５の間に挟み付けられ、それらが接触している箇所で一体に溶
接され、平行な細胞７０を形成する。細胞は、例えば約６．３５ｍｍ（１／４ｉ
ｎ）の繰返し幅と、スペーサ５６および支持板５５の高さを有し、これらはコア
５０の厚みを画定し、１９．０５ｍｍ（３／４ｉｎ）程度またはそれ以上でもよ
い。適切な蜂巣形状コア構造は、空気箔のような航空機表面のアルミニウム・ス
キンを支持するためにつくられたものでもよい。

【００２４】 入口表面２５は、細胞の一辺がカバーに対して開放するように、蜂巣形状コア
に適用される穿孔もしくは穴明き金属シートまたは網カバー２５Ａによって形成
される。カバー２５Ａは、所望の直径またはサイズの開口を有する穿孔金属シー
トでもよい。穿孔は、穴または溝でもよい。

【００２５】 コア５０は、平らな状態に形成される。コアは、所望の円周にほぼ等しい長さ
に切断され、円筒形の形状に圧延され、ろう付けされる。コア５０は、支持板５
５が円筒形の軸に平行に延び、かつ、細胞がコアを通って半径方向に延びるよう
に圧延される。カバー２５Ａは、コアの内面に挿入され、コアの定位置にろう付
けされ、そして、端リングが同様にコアの定位置にろう付けまたは溶接される。
端リングは、コア・シリンダの軸端もしくはその外面または両者に支持されても
よい。

【００２６】 重要な利点は、入口表面２５を形成する板材料またはカバー２５Ａが蜂巣形状
コア５０によって構造的に支持され、したがって従来使用していたものよりもず
っと薄くなるという理由で、その構造が、従来使用していたものよりもずっと小
さい篩分け開口の使用を許すということである。また、より高度な開放が達成さ
れうる。格別な利点は、カバー２５Ａが運転中に摩耗または破損した場合に、比
較的高価なコア５０から取り除かれ、比較的安価な新規の篩分け材料に置き換え
られるということである。また、所定の流量は、スクリーン・シリンダの高度の
開放面積および短い流路のためにスクリーンを横断して低圧で達成される。

【００２７】 上述した同様な方法は、製紙原料を篩分けかつ分別するように新規で、軽量、
強力な従来のシリンダ・スクリーンの製造に使用されうる。そのシリンダ・スク
リーンにおいては、カバーまたは板２５Ａに、穴もしくは溝またはそれらの組合
せのような開口を設けられ、良好繊維または受入れ物を通過させかつ屑、粘着性
物、塊等の望ましくない材料を拒絶するように選定された有効幅または直径を持
たされている。このようなスクリーンは、主な構造上の要素が高度の開放を有す
る蜂巣形状支持体であり、他方、板状材料２５Ａによって画定された分離表面が
より薄くなるという点で、この構造から大きな利益を得ることができる。この種
の代表的なスクリーンにおいては、それが濾過スクリーンであってもまたは分別
スクリーンであっても、それは必要な強度を与えるように約７．９４ｍｍ（５／
１６ｉｎ）程度の板厚を有することが必要であることがわかった。したがって、
受入れ物がスクリーンを通過するように従わなければならない経路は、スクリー
ンの入口表面の輪郭をつくりかつ出口表面の開口もしくは溝またはそれらの両者
を解除する一般の慣行によって７．９４ｍｍ（５／１６ｉｎ）またはそれよりも
いくぶん小さい長さでもよい。しかし、このような手続は、相当な金属加工また
は機械加工操作を必要とし、同時に輪郭をつくられたスクリーン表面がスクリー
ンの全体の強度を弱める。

【００２８】 図５は、図４と同様な拡大部分図であって、カバー２５Ａが取り除かれ、蜂巣
形状コアの異なる好適実施例を示し、端リング２２のような端リングの部分を示
す。図５に示すコアは、総体的にシヌソイドに形成されているが、隣接シートに
接触する点８５において平らになっている全周に延びる波形シート８０からなる
。隣接シートは、したがってそれが隣接しかつ他のシートの周期と同じ周期の波
形状シヌソイド・パターンを同様に型打ちまたは形成されたシートから逆にされ
るので、頂点が接点をつくり、８５で示すように互いに平らにされ、それにより
ほぼ六角形の外観を、従来の蜂巣形状により近く対応して、仮想した個々の細胞
９０を画定する。さらに、単層から一体に積層された複数層の薄い篩分け材料を
採用することは、本発明の範囲内にある。例えば、個々の非常に薄い金属シート
が、耐食性塗料パターンを塗布するように透過されるか、さもなければ処理され
、次に薄いシートをかいして所望の穴パターンを形成するように耐食性塗料によ
って被覆されていない材料を除去するように酸腐食される。複数のこのような個
々のシートは、完成されたカバーを形成するように穴を相互に合わせて一体に積
層されてもよい。個々のシートにわずかに異なるパターンを透過させることによ
って、輪郭または形状が形成された開口に与えられて、スクリーンの性能を向上
させる。

【００２９】 図６は、腐食された薄い金属シート８０の多積層として形成されるカバー２５
Ｂの拡大断面図である。個々の腐食されたシート８０は、耐食性塗料パターンを
シート表面に絹透過または塗布によってつくられて個々のシート開口の所望の形
状またはパターンを画定し、次いで耐食性塗料で被覆されていない材料を除去す
るように腐食をし、耐食性塗料を溶解または洗浄する。シートは、１．６０ｍｍ
（０．０６３ｉｎ）厚のベリリウム銅またはその他の適切な材料でもよい。この
ようなシート８０は、整合され、図５に示すようなスクリーン・カバー２５Ｂを
形成するように一体に積層され、また、１７０ Ｎｅｗ Ｂｏｓｔｏｎ Ｓｔｒ
ｅｅｔ， Ｗｏｂｕｒｎ， Ｍａｓｓａｃｈｕｓｅｔｓ， ０１８０１に所在す
るＴｈｅｒｍｏｅｌｅｃｔｒｏｎ−Ｔｅｃｈｏｍｅｔから得られる。穴または開
口パターンは、図６に示すように、テーパを付けた傾斜開口８２をつくるように
層から層に変えられてもよい。

【００３０】 篩分け部材２５は、図示し上述したように、コア・シリンダの入口表面に定置
されるか、または適切な例においてはスクリーン・シリンダの出口表面に置かれ
て溶接されるかしてもよいことを理解されたい。後者の構造は、完成されたスク
リーン・シリンダが、製紙原料を篩分けまたは弁別するために出口から入口まで
原料懸濁液の流れがある装置に用いられるときに、要求される。また、本発明は
入口表面２５が穿孔スクリーン・カバー２５Ａまたは２５Ｂを形成する好適実施
例を与える目的で図示されてきた。非常に小さい開口を有するカバー２５Ａまた
は２５Ｂは、本発明にもとづくスクリーン・バスケットが液体成分から紙繊維を
除去するような圧力濾過のために用いられるさいに、好適である。しかし、バス
ケットが従来の製紙篩分け装置に使用するために本発明にもとづいてつくられる
ときには、繊維それ自体が受入れ物であり、ごみ、不純物、その他の物体が拒絶
される場合には、しばしば密に離間された溝または篩分け溝は穴であることが好
ましく、したがって、スクリーン・カバーが波打ちされてもよい。さらに、シー
ト金属または積層シート金属が上述したようにカバーとして好ましいが、例えば
、長鋼抄紙機のワイヤに用いられるような微細織網材料を排除することは意図し
ていない。事実、網は安価であるためにいくつかの例では好適である。さらに、
このような任意の実施例に関しては、本発明にもとづくスクリーンは、カバー２
５Ａまたは２５Ｂを取り除き、新しいカバーをろう付けすることによって、更新
されてもよい。

【００３１】 部分的に完成されたスクリーン・シリンダは、コアを圧延し、円筒形または近
似円筒形形状にろう付けする後続の工程によってつくられてもよい。上述したよ
うに、端リングが必要に応じて加えられ、次いで、特別な網スクリーンの要請が
あり、同時にスクリーン・カバーまたは板２５が所望の明細にもとづいて加えら
れるまで、脇に置いておく。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のスクリーン・バスケットが意図されている形式の篩分け装
置の部分破断側面図である。

【図２】本発明にもとづく円筒形スクリーン・バスケットの側面図である。

【図３】図２の拡大上面図であって、一部が破断されて示されている。

【図４】穿孔スクリーン・カバーの一部が取り除かれ、図３の４−４線にほ
ぼそって見たスクリーン入口表面の部分拡大平面図である。

【図５】本発明に用いられる変更された蜂巣形状コアの拡大部分図である。

【図６】変更されたカバー材料の拡大部分図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 605 Ｃｌａｒｋ Ｓｔｒｅｅｔ，Ｐ．Ｏ． Ｂｏｘ 160，Ｍｉｄｄｌｅｔｏｗｎ，Ｏ ｈｉｏ 45042，Ｕｎｉｔｅｄ Ｓｔａｔ ｅｓ ｏｆ Ａｍｅｒｉｃａ (72)発明者 イーガン，ジョン・ジェイ，ザ・サード アメリカ合衆国オハイオ州45458，センタ ーヴィル，ハーバー・サークル 1106 Ｆターム(参考） 4L055 CB26 CB31 CB32 FA07 FA21 FA22 FA30

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ほぼ円筒形の製紙スクリーン・バスケットであって、前記スク
   リーン・バスケットを通る流れの向きで半径方向に延びる複数の開放隔室を画定
   する支持コアと、開口を有しかつ前記スクリーン・バスケットのための入口篩分
   け表面を画定する前記コアのほぼ円筒形表面に支持された薄いスクリーン・カバ
   ーとからなる、円筒形製紙スクリーン・バスケット。
2. 【請求項２】前記コアが、該コアの半径方向厚みを画定するほぼ半径方向に
   延びる複数のリブと、該リブの間で斜めにジグザグに横方向に延びる複数のスペ
   ーサとを形成され、また、前記リブが個々の前記隔室に前記スペーサを形成して
   いる、請求項１に記載のスクリーン・バスケット。
3. 【請求項３】前記カバーが溶接によって前記コアの入口表面に支持されてい
   る、請求項１に記載のスクリーン・バスケット。
4. 【請求項４】１対の端リングからさらになり、前記コアの各軸方向端におけ
   る一方の端リングが前記コアに溶接されている、請求項１に記載のスクリーン・
   バスケット。
5. 【請求項５】前記カバーが一体に積層された複数の薄い金属シートからなり
   、各シートが隣接シートの対応する穴にほぼ整合する穴を形成されて、前記カバ
   ーを貫通して延びる開口を形成する、請求項１に記載のスクリーン・バスケット
   。
6. 【請求項６】前記積層内の個々の前記穴が前記カバーを貫通する穴の外形を
   画定するように組み合わされる、請求項５に記載のスクリーン・バスケット。
7. 【請求項７】ほぼ円筒形の製紙スクリーン・バスケットであって、ほぼ円筒
   形に形成されかつ前記スクリーン・バスケットのほぼ半径方向に延びる軸を有す
   る複数の開放隔室を画定する蜂巣形状支持コアと、ただし前記バスケット内外表
   面のうちの一方が入口表面であり、前記内外表面のうちの他方が出口表面であり
   、前記隔室に開口した穿孔をもつ前記入口表面において前記コアに支持された薄
   い穿孔シート金属スクリーン・カバーとからなる、円筒形製紙スクリーン・バス
   ケット。
8. 【請求項８】製紙原料を篩分けるための衝撃式圧力スクリーンを用いるスク
   リーン・シリンダを製作する方法であって、所定の厚みの平らな蜂巣形状コアを
   形成すること、前記コアを円筒形の総体的形状に圧延しかつ円筒形を完成するよ
   うに突合せ端を互いに溶接すること、前記コアの内面のまわりで該コアに対して
   穿孔または網シート状金属カバーを取り付けること、ただし該シート状金属カバ
   ーは前記蜂巣形状コアに導通する複数の小開口を画定し、前記カバーを前記内面
   内の定位置に溶接することからなる、方法。