JP2001520115A - 触媒化学反応方法及び触媒 - Google Patents

触媒化学反応方法及び触媒

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JP2001520115A
JP2001520115A JP2000516773A JP2000516773A JP2001520115A JP 2001520115 A JP2001520115 A JP 2001520115A JP 2000516773 A JP2000516773 A JP 2000516773A JP 2000516773 A JP2000516773 A JP 2000516773A JP 2001520115 A JP2001520115 A JP 2001520115A
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JP2000516773A
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ジャン−クロード・ベルトリーニ
ジャン・マサルディエ
クリストフ・メティヴィエ
エストル・シャイズ
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サントル・ナショナル・ドゥ・ラ・レシェルシュ・サイエンティフィーク
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J27/00Catalysts comprising the elements or compounds of halogens, sulfur, selenium, tellurium, phosphorus or nitrogen; Catalysts comprising carbon compounds
    • B01J27/24Nitrogen compounds

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、通常は高温で行われる化学反応を触媒する方法を提供する。この方法は、活性金属相、及びこの活性な相が上に沈着された窒化ケイ素ベースの耐火性触媒支持体を備えた固体の触媒を準備する工程を備えているが、その触媒性支持体は主としてアルファ窒化ケイ素を備え、好ましくは実質的に非多孔性であり、また反応温度は、200°Cと600°Cとの間の範囲で制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、活性金属相と、活性金属相が沈着される酸化されない耐火性の触媒
支持体とからなる固体触媒を使用する、高温触媒化学反応の方法に関するもので
ある。 より詳細には、触媒支持体は、窒化ケイ素(Si34)ベースのものである。
【0002】
【従来の技術】
窒化ケイ素は、2種類の結晶形態、即ち低温の形態(<1200℃)として知
られているα型(α−Si34)、及び、高温の形態(>1500℃)として知
られているβ型(β−Si34)で存在する。1200〜1500℃の間では、
この2種類の形態が共存している。これらの形態のそれぞれの構造は、SiN4 四面体の異なる配置によって、本質的に識別される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
V. I. Simaginaら(1)は、メタンの酸化反応用に、触媒支持
体として、酸化ニッケルが担持される多孔質のβ−Si34からなる触媒を使用
することを記載している。満足のいく転化率を得るためには、反応温度は、85
0℃に達しなければならない。これは、メタン分子の安定性が、反応を開始する
のに高温を要求するためである。しかしながら、高温を使用することによって、
二酸化炭素の分解及び/又はメタンの部分酸化に起因する、一酸化炭素や、雰囲
気の窒素の酸化に由来する酸化窒素等の望ましくない不純物が生成してしまう。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記に述べられたタイプの反応に触媒作用を与えるのに充分に
活性であるが、特に厳しい条件下、即ち酸化雰囲気条件下及び発熱が大きい条件
下で、高い安定性と高い反応性を有する一方、上記に述べられた欠点をなくすた
めに、温度を低めにするのを可能にする、触媒を見出した。 従って、高温で通常生じる触媒化学反応用に、活性金属相と、主にα型の窒化
ケイ素からなる耐熱性の触媒支持体とからなる固体触媒が、200℃〜800℃
、好ましくは200℃〜600℃の値まで反応温度を下げて、制御可能であるこ
とを、見出した。 窒化ケイ素は、実質的に非多孔性の状態であるのが有利である。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明を詳細に記載する前に、より詳細に、使用される或る用語を以下に定義
する。 「高温で通常生じる反応」は、高温状態(所謂「操作温度」)及びまた非常に発
熱性の反応下でのみ生じる反応、又は、高温状態(所謂「操作温度」)及びまた
非常に発熱性の反応下でのみ終了が改良される反応、及び発熱性の高い反応から
なる。尚、その操作温度は、それ程高い必要はないが、過熱点が生じる可能性が
あると、局部的に操作温度を上昇させる熱エネルギーを放出するものである。 「実質的に非多孔性」は、液体窒素の温度で、窒素の吸着/脱離等温線にヒス
テリシスサイクルを示さない物質を意味すると理解される。
【0006】 本発明によると、支持体は、主にα型の窒化ケイ素からなる。これは、その形
態が少なくとも90%からなることを意味するが、残りのものが特に窒化ケイ素
のβ型である可能性がある。
【0007】 本発明の方法の好ましい別の形態を、本明細書中の以下に示す。 −支持体は、0.1〜1μmの粒径を有する分離して形態であるのが有利であ
る。 −活性金属相、即ち触媒相は、特に遷移金属から選択され、好ましくはパラジ
ウムからなる。 −本発明の方法は、酸化等の酸化雰囲気下で生じる、化学反応の触媒作用に特
に適する。従って、下記の実施例で説明される、酸化雰囲気下でのメタンの燃焼
反応は、本明細書の上記に記載される方法に従って行なわれるのが有利である。 −支持体は、好ましくは5〜20m2/gの比表面積を示す。 −支持体のケイ素の重量に対する、活性金属相の金属の重量、特にはパラジウ
ムの重量の割合の比は、0.5〜2重量%であるのが有利である。 −触媒は、金属アセチルアセトナート塩で支持体を浸漬させ、次いで後で記載
されるであろうプロトコルに従って活性化させることによって、得られるのが好
ましい。
【0008】 本発明の他の主題は、活性金属相と、α型の窒化ケイ素から主になる耐火性の
触媒支持体とからなる、触媒である。好ましくは、支持体は実質的に非孔質であ
る。 ここで、本発明の詳細及び利点を、図1〜12と組み合わせて、下記の実施例
で説明する。 図1は活性金属相の前駆体で浸漬させられた、支持体が活性化熱処理を施され
る、分解セルを示す図である。 図2及び3は触媒の活性化段階で使用される様々な温度プログラムの図式図を
表わす図である。図2は、か焼−還元処理に対応し、図3は、アルゴン下での分
解に対応する。 図4は試験される窒化ケイ素のX線外部光電分光計によって得られるスペクト
ルを表わす図である。この図は、Si34のSi2pレベルと、Si34のN1
sレベルとにそれぞれ対応する。 図5はメタンの触媒燃焼を行なうために使用される実験的な装置を表わす図式
図であり、その燃焼の間、本発明の触媒は試験される。 図6及び7は触媒がアルゴン下で活性化されるか(図6)、又は、か焼−還元
によって活性化されるか(図7)のいずれかによる、Pd/Si34触媒の状態
1(◆)又は状態2(■)における、温度の関数としてメタンの転化率の曲線を
示す図である。状態1及び2は、実施例4で定義されている。 図8及び9は状態1(◆)又は状態2(■)における、触媒Pd(1.05%
)/α−Al23(図8)及び触媒Pd(0.75%)/Si34(図9)での
、温度の関数としてメタンの転化率の曲線を示す図である。尚、それは実施例4
に定義されている。 図10及び11は状態1(◆)又は状態3(△)における、触媒Pd(1.0
5%)/α−Al23(図10)及び触媒Pd(0.75%)/Si34(図1
1)での、温度の関数としてメタンの転化率の曲線を示す図である。尚、それは
実施例4に定義されている。 図12は実施例4に定義される様々な処理を施された、触媒Pd(0.75%
)/Si34のケイ素の2p電子のエネルギースペクトルを示す図である。
【0009】
【実施例】
(実施例1)実験技術 1)BET法による支持体の比表面積の測定 Brunauer、Emmet 及び Teller(2)は、物理的吸着に
よる固体の比表面積の測定を可能にする方法を開発した。吸着は、下記法則によ
って適用される。
【数1】 V:圧力Pで吸着された体積 Vm:単層に対応する気体の体積 C:定数(吸着熱の関数) P0:吸着条件下での気体の飽和蒸気圧
【0010】 P/V(P0−P)の関数として、P/P0をプロットすることによって、直線
が見られる(0.05〜0.35のP/P0で)、その傾きは、Cが1と比較し て大きい場合(窒素の場合)、1/Vmである。単層に対応する表面積を計算す るために、吸着された分子によって占められる表面積が、液体の状態での分子の
表面積である、即ち77Kでの窒素では0.162nm2であると、認められる 。次いで、BET表面積を与える関係は、吸着質として窒素を使用すると、SBE T (m2/g)=4.35Vm(cm3/g)である。 77Kで吸着質として窒素を使用し、触媒作用の研究機構(Institut
de Recherche sur la Catalyse)(Insti
tute for Research on Catalysis))(フラン
スのヴィルールバンヌ)で開発された自動のコンピューター化された装置を使用
する体積測定技術を使用する、BET測定を、窒化ケイ素の比表面積を測定する
ために使用した。それぞれの測定の前に、試料を、脱ガスするために、300℃
、高真空下(約10-5Torr)で処理する。
【0011】 2)構造分析 2.1)X線回折 X線回折により、まず初めに結晶相を同定するのが可能である。 粉末回折図は、マイクロコンピューターによって制御されるフィリップス社製 PW1050/81ゴニオメーターで走査させられる。ビーム上に配置させら
れた銅管及び平らな黒鉛モノクロメーターを有する、シーメンス社製のK710
ジェネレーターを使用する。後者により、波長λCuKα=0.154184n
mを選択することが可能である。データーは、続いてICCD−JCPDSデー
ターベースと組み合わせたソフトウェアプログラムによって処理される。 回折線の広がりにより、下記Scherrerの一般式から結晶の平均の大き
さΦを測定することが可能である。
【数2】 k:Scherrer定数 λ:波長 θ:ブラッグ角 B:ピークの積分幅(ラジアン)
【0012】 2.2)高解像度の透過型電子顕微鏡 使用される装置は、0.19nmの点解像を有するJeol 2010型の顕
微鏡である。分析される粉末を、エタノール中に懸濁させて、超音波を用いて分
散させる。この懸濁液の滴を、薄い炭素フィルム(<10nm)で覆われている
、銅製のスクリーンからなるスライドグリッドに載せる。 高解像度の観察は、透過させられる電子と試料によって回折させられる電子と
の間に生じる干渉からなる。これらの干渉により、回折位置(電子回折の場合は
ビームと実質的に平行な平面)の、回折格子平面のグループに対応する平行なフ
リンジが陰極板上に現われることになる。 実際には、隔壁により、高解像度の画像の形成に使用されるであろう波を選択
することが可能である。一般には、透過した光と2種類の回折させられた波長を
取るのに充分である。 陰極板上で、フリンジと、フリンジのグループの間の角度との間の距離を測定
することによって、非常に局部的に結晶性の相を同定することが可能である。 この技術により、或る場合では、支持体及び活性相の相互作用の性質、及び、
X線回折によって検出される各相の位置を測定することが可能になるであろう。
【0013】 3)分散(dispersion)の測定 金属触媒の分散は、触媒上に存在する金属原子の合計数に対する、表面上の金
属原子の数の比である。それ故に、触媒の活性を、表面原子、従って気体に近づ
くことの出来る原子の活性に関連させることが可能である。 3.1)水素の熱脱着 質量分光測定の使用に基づくと、この技術により触媒の質量の単位当りの、化
学吸着された水素の量を測定することが可能である。公知の分散の触媒に関して
、分散を測定することが可能である。 400℃での還元の後、固体をこの温度下で注意深く脱ガスして、次いで水素
の吸着温度、即ち25℃までもっていく。飽和するまで水素を吸着させた後、単
に物理的に吸着されている相及び水素化パラジウム相を除去するために、10-8 Torrのオーダーの真空が得られるまで、固体を室温で排気する。続いて、触
媒を、直線状の温度プログラムによって加熱し(40℃・分-1)、化学吸着され
た水素に対応する、熱的に脱着させられた水素を、連続して質量分光測定によっ
て分析する。熱脱着ピークの積分(m/e = 2)により、標準の触媒(Pd
(0.41%)/SiO2、分散 = 0.75)上で作られる補正から、また 吸着化学量論 Hads/Pds =1)を仮定することにより、吸着された水素の 量を計算することが可能である。 水素の熱脱着の結果は、NH/NPdの比によって表わされ、それは触媒上に存 在するパラジウム原子の合計数に対する、触媒から脱着される水素原子の数の比
に対応するものである。
【0014】 3.2)従来の透過型電子顕微鏡検査 使用される装置は、2.2)に記載される高解像度の装置と同じである。 電子顕微鏡検査により、金属粒子の大きさを統計的に測定することが可能であ
る。パラジウム粒子の数の定量化が、大きさの分類(大きさのヒストグラム)に
よって行なわれた。金属粒子の表面の重量測定による直径dsは、下記の関係に よって、それらから導き出される。
【数3】 尚、niは、diの直径の粒子の数を表わす。
【0015】 dsからの分散の計算 dsから、下記式によって球状粒子であるという仮定に基づき、表現される金 属表面(sic)を測定することが可能である。
【数4】 尚、μは、パラジウムの密度を表わす。 最も緻密な平面(パラジウムのcfc単位セルの(100)、(110)、及
び、(111)平面)が、晒されると仮定される場合や、これらの平面の均一な
分布が(sic)と仮定することによって、単位表面積を占める表面金属原子の
数を測定することが可能である。パラジウムの場合、平均で1.29×1019
子/m2である。
【0016】 次いで、分散は、下記式によって与えられる。 分散 =
【数5】 尚、M = Pdのモル質量(106.4g) NA = 6.02×1023原子 又は、代わりに、 分散 =
【数6】 尚、パラジウムでは、μ = 12.02g/cm3 即ち、 分散 =
【数7】
【0017】 4)X線外部光電分光計(XPS)による触媒の表面の特徴付け X線外部光電分光計又はXPSにより、核の電子レベルの結合エネルギーに直
接的に接触することが可能であり、このエネルギーは、考慮中の原子に特異なも
のである。
【0018】 原理 分析される試料は、hvのエネルギーを有するX線光子のフラックスで、衝撃
を与えられる。物質から引き剥がされた電子は、考慮中の元素の結合エネルギー
bEを、エネルギーの保存の原理から測定されるのを可能にする、動力学的エネ
ルギーkEをもって放出される。
【数8】 尚、Φsp:銀の3d5/2線に関して補正することによって測定される分光計の仕 事関数であり、それは368.2eVの結合エネルギーを有している。 元素の化学的環境の修正は、核レベルの結合エネルギー中の修正によって反映
される。それ故に、この技術は、物質の表面の原子の酸化数に関して、情報を提
供する。 XPSにより、表面層の様々な元素の相対濃度を測定することもまた可能であ
る。
【0019】装置 実験を、Escalab 200R装置上で行なった(Fisons Ins
trument)。 励起源は、マグネシウム Kα1,2放射(1253.6eV)である。転移ケ ースを使用すると、触媒は、空気に晒されることなく、特定の反応器内で還元後
に、分析され得る。
【0020】 5)触媒試験メタンの触媒作用による燃焼 5.1)序論 全ての炭化水素の中で、メタンが、酸化するのが最も難しいものである(4)
。これは、他の炭化水素のC−C結合の結合エネルギーはより低く、300〜3
50kJ/molの値であるのに対して、メタン中のC−H結合の結合エネルギ
ーは、435kJ/molの値を有しているためである(5)。メタン分子のこ
の安定性は、他のアルカンの燃焼開始温度(sic)よりも、メタンではより高
い燃焼開始温度であることによって反映されている。 炎の存在下で空気中で行なわれる従来の燃焼は、水と二酸化炭素の生成に加え
て、一酸化炭素及び酸化窒素等の不純物が生じる、制御の難しい方法である。更
には、この反応は非常に特定の炭化水素/空気比でのみ生じ得る。
【数9】 DH0 298=-802 kJ/mol 不均一系触媒を使用することによって、反応温度を下げることが可能であり、
それは望ましくない気体一酸化炭素及び酸化窒素の生成を制限する結果を有する
。これは、二酸化炭素の分解又は及びメタンの部分酸化等の、高温が生じる過程
で、一酸化炭素が必然的に生じるためである。同様に、酸素による雰囲気窒素の
酸化は、触媒反応が充分に低い温度下で行なわれると仮定すると生じない、高い
吸熱反応である。
【0021】 5.2)実験装置 反応は、連続操作条件下で、気体状の反応混合物を通過させる、固定床式反応
器中で、雰囲気圧力下で起こる。触媒活性は、メタン1%、酸素4%、及び、窒
素95%からなる反応媒体の存在下で、少量の触媒(300mg)で測定される
。少量の触媒を使用して、不活性ガス中で反応物を高く希釈して使用することに
よって、メタンの燃焼反応の高い発熱に関連した、熱が逃げるという現象を最小
限にすることが可能である。触媒の試験は、図5に図式的に表わされている。 この図によると、気体の分布点は、窒素、酸素、メタン及び水素からなる。水
素は、触媒のために前処理されたガスとして、またクロマトグラフィーのカラム
用の担体ガスとしての両方で使用される。窒素、酸素及びメタンは、反応混合物
を構成する。 気体の流速は、一定の圧力下で作動する、「ブルックス(Brooks)」質
量流量計によって制御される。この系の圧力は、クロマトグラフィーの出口に位
置させられている圧力計によって維持される。 反応系は、気体混合機、4方向バルブ、固定床式反応器、及び、プログラマー
及び温度制御装置を有する加熱炉から構成される。直径2cmのU型の石英製固
定床反応器は、触媒が置かれる焼結ガラスからなる。加熱炉及び触媒床中の温度
測定は、熱電対によって行なわれる。反応器の出口で、アセトン/ドライアイス
で−78℃に維持されたトラップにより、反応中に形成された水を保持すること
が可能である。尚、水はクロマトグラフィーのカラムに損傷を与え得るものであ
る。 反応混合物を、水素炎イオン化(FID)クロマトグラフィーのカラムに、一
定時間の間隔で注入される。注入は、自動的に行なわれる。
【0022】 FIDクロマトグラフィーは、メタンの優れた分離及び解像度を可能にする、
「カルボシーブ(Carbosieve)S」カラムを有している。酸化炭素、
即ちCO及びCO2は、Ni/MgO触媒上を通過させることにより、メタン化 加熱炉中で、事前にそれらをメタンに転化することによって検出される。カラム
中で様々な気体を分離した後に行なわれる、この操作により、反応生成物である
CO及びCO2の検出で優れた感度を得ることが可能である。 クロマトグラムは、記録装置上で得られる。様々な生成物のピークの表面積は
、SP4000中央の処理ユニット中に存在する、積分プログラムによって測定
される。様々な生成物の定量分析は、公知の組成物の混合物に関して補正した後
に、行なわれる。
【0023】 5.3)操作条件 反応器に、0.3gの質量の触媒を装填する。反応の開始時の気体の分析は、
常に反応器を短く循環することによって行なわれる。混合物を安定化させた後、
気体を、予熱されている触媒上に運び、生成物の分析を、15〜30分間隔でク
ロマトグラフィーに自動的に注入することによって行なう。 触媒の試験条件は、下記の通りである。 温度範囲:200℃〜800℃ CH4部分圧力:7.64Torr、即ち10-2気圧 O2部分圧力:30.6Torr、即ち4×10-2気圧 N2部分圧力:補って1気圧にする、即ち0.95気圧 合計の流速:6.5l/h 触媒質量:300mg
【0024】 5.4)結果の表現 a)全体の転化度又は転換度(ODC) P0(CH4)は、開始時のメタンの部分圧力であり、P(CO2)及びP(C O)は、生成したCO2及びCOの部分圧力である。全体の転化度は、下記式に よって表わされる。
【数10】 尚、ODCは、転化させられたメタンの%として、表現される。 しかしながら、転化のこの表現は、時間に渡って反応混合物が変動する際に起
こり得る修正を考慮していない。この現象を克服するために、開始時のCH4圧 力は、下記式を用いて反応生成物中のCH4、CO及びCO2の部分圧力の関数と
して計算されるであろう。
【数11】 次いで、全体の転化度は、下記の通りに記載される。
【数12】
【0025】 b)速度の表現 触媒1グラム当りの、1時間当りに転化させられるCH4のモルで表現される 速度は、下記式によって与えられる。
【数13】 0(CH4):開始時のCH4圧力(Torr) FT:合計の流速(l/h) m:触媒の質量(グラム)(sic) この関係は、特異な条件下、即ち低転化率で又は少量の触媒の存在下で、作動
する固定床式反応器の場合に、有効である。 金属1モル当りの、1時間当りに転化させられるCH4のモルでの速度は、下 記式によって与えられる。
【数14】 尚、M:パラジウムのモル質量(106.4g) W:パラジウムの質量含有量
【0026】 c)表面部位当りの活性 表面部位当りの活性、又は、ターンオーバー頻度(Turn Over Fr
equency)(TOF)は、時間の単位当り及び表面の金属原子当りに反応
した、メタン分子の数として、定義される。元々の定義(6)は、表面部位の数
をさす。しかしながら、メタンの酸化反応の活性部位は、まだ充分に知られてい
ない。これが、表面金属原子の数に関して、計算するために、下記TOFを選択
する理由である。
【数15】 尚、Dは、顕微鏡検査又は水素の熱脱着によって測定される、触媒の分散を表わ
す。
【0027】 (実施例2)試験される窒化ケイ素の特徴付け 使用される窒化ケイ素(Si34、グッドフェロー社製(Goodfello
w))は、非多孔性の微粉の形態であり、実施例1の1)に記載されるBET法
によって測定される比表面積8.8m2/gを示す。 そのX線回折スペクトル(実施例1の2.1)に記載される技術)は、α−S
34相の存在を示しており、それは単位セルパラメーター a=b=0.77
52nm、c=0.562nmを有する六面体構造を示している。窒化ケイ素の
他の相(β)はまた、非常の少量ではあるが観察される。 XPSによる表面の特徴付けを、実施例1の4)に記載される技術に従って、
行なった。 使用される窒化ケイ素は、劣った電気伝導体であるので、高エネルギーに向か
って僅かなeVのシフトが、それぞれのスペクトルの全ての線で観察された。こ
の全体の荷電の影響は、分析される試料の電子の伝導度が低いためである。次い
で、外部光電法の間に生じた荷電は、中和されずに、物質の表面で荷電を蓄積す
る。 参照として、Si34(Si34の窒素のエネルギー特徴(7))で397.
6eVのN1sレベルの結合エネルギーを取ることによって、荷電の影響の補正
がなされる。 Si34のSi2p及びN1sレベルは、図2及び図3(sic)にそれぞれ
示されている。非常に狭いSi2pピークは、101.9eVでの窒化物のケイ
素に対応する、単一のケイ素の状態を示している。少量の酸素が観察され、その
1sレベルは、532.4eVで現われる。[Os]/[Sis]の比は、0.2
である。[Ns]/[Sis]の比は、1に近い。([Os]+[Ns])/[Si s ]全体の化学量論は、1.2であり、それ故に理論的化学量論である1.33 に非常に近い。窒化ケイ素の場合、表面の化学量論は、そのもの全体の化学量論
と同じであると考えられるのが一般的である(8)。それ故に、XPSによって
検出される酸素は、窒化ケイ素のα相の構造に属し、SiO2は存在しない。
【0028】 (実施例3)本発明の触媒の調製及び特徴付け 1)触媒の調製 前駆体として、パラジウムアセチルアセトナートPd(C5722を使用す
る技術に従って、触媒を調製した。 窒化ケイ素支持体を、第1段階で、金属塩で浸漬させる。浸漬段階に続いて、
一方で配位子を除去するために、また他方で還元された金属を得るために、熱処
理が必要である。この終盤に、3種類の熱処理を使用したが、その条件は、文献
によって、及び、パラジウムアセチルアセトナートの分解に関して実験室で行な
われた研究によって、設定された(9)。 これらの処理は、以下の通りである。 −酸素を流しながら350℃でか焼し、還元段階が続く −アルゴンを流しながら400℃で加熱する −水素下、400℃で直接還元する
【0029】 1.1)浸漬 窒化ケイ素の浸漬のために、以下の工程が行なわれる。 −パラジウムアセチルアセトナート錯体を、約80℃下トルエン中で温かい条
件下で溶解させる。この段階を、約1時間行なう。 −窒化ケイ素を続いてこの溶液と接触させ、混合させられた混合物を、室温で
攪拌し続ける。この段階の間、それはフードの下で行なわれ、トルエンが、非常
にゆっくりと蒸発し、アセチルアセトナート錯体が窒化ケイ素の表面に再結晶す
る。フードの下でアセチルアセトナート1gを溶解させるのに必要なトルエン1
00mlが完全に蒸発するのに、約20時間かかる。 −固体を、15時間低い真空下、80℃で続いて乾燥する。 パラジウムを異なる量必要とする2種類の調製が、行なわれた。これらの浸漬
でのパラジウムの割合は、下記の表1に示されている。
【0030】
【表1】
【0031】 1.2)活性化熱処理 前駆体で浸漬させられた支持体は、配位子を除去するために、また還元された
金属を生成させるために必要とされる活性化熱処理を施されなければならない。
この段階は、支持体の表面上でパラジウム粒子が成長するのを左右し、その結果
触媒の最終的な特徴を決めるので、最も重要である。 配位子を除去するための、最も一般的に推薦される熱処理は、酸素下でのか焼
からなる。熱重量分析による研究室で行なわれている前述の研究(9)により、
350℃酸素中で、全ての配位子が分解させられることが示された。この処理に
続いて、パラジウムを活性にするための還元を行なうことが必要である。パラジ
ウムは、室温ですでに還元性である。しかしながら、300℃の温度が、パラジ
ウムの最終的な状態に関して、曖昧さを避けるために選択された(図2参照)。 アルゴンによってもまた、分解段階及び還元段階を同時に行なうことが可能で
ある。この条件下での金属の還元は、Pd(C5722分子中の多くの水素原
子の存在によって説明され、それは分解の間、再結合して、従って金属の周囲に
非常に還元性の媒体を生じさせる(図3参照)。 アルゴン下では、パラジウムアセチルアセトナートは、100℃〜200℃の
間で分解する(9)。しかしながら、より高い温度(400℃)が、触媒の前駆
体の分解及び還元を完全にするために、選択される。
【0032】 手順 試料約1gを、図1に示される3つアームの石英製セル中に置く。尚、参照番
号(1)は、気体のための入口アームを示し、参照番号(2)は、気体の出口ア
ーム又は真空アームを示し、参照番号(3)は、試料を導入するためのアームを
示している。気体の流速は、2cm3/sであり、それは底から上に向かって流 動床を生じさせている。使用される様々な気体は、事前にゼオライト上で乾燥さ
せられる。清掃されながら、セルは、温度の上昇をプログラム可能な、サーモス
タットで制御されている加熱炉中に配置させられる。 使用される様々な温度プログラムが、図2及び3に図式的に示されている。尚
、図2は、か焼−還元処理に対応し、図3は、アルゴン下での分解に対応する。
【0033】 2.2)Pd/Si34触媒の特徴付け 粒子の大きさの特徴付け 低めのパラジウムの割合示す物質(パラジウム0.75%)を、顕微鏡検査法
を使用して、観察した。 か焼−還元処理により、パラジウム粒子の大きさに広い分布が生じる。しかし
ながら、高比率の粒子は、4nm未満の直径を有する。この触媒で観察された最
も大きい大きさは、約20nmに達している。 アルゴン下での分解の後は、パラジウムは大きさがより一層均一である。範囲
は、1〜7nmであり、平均サイズは、か焼−還元後に得られる大きさの付近の
ままである。 水素の熱脱着による特徴付け 様々な活性化熱処理を施された2種類の浸漬から源を発する物質に対する、水
素の熱脱着の結果は、本明細書の下記の表2に示されている。顕微鏡検査で観察
された粒子の平均直径、及び、対応する理論分散もまた報告されている。
【0034】
【表2】
【0035】 (*)水素の熱脱着結果から導かれた平均直径、ds = 1.13/(NH/N pd ) アルゴン下での活性化処理は、アセチルアセトナート配位子に源を発する炭素
によって、パラジウムの汚染をひょっとしたら引き起こすかもしれず、それはN H /Npd比の低い測定された値を説明し得るであろう。 か焼−還元後、触媒は、水素を化学吸着するより大きい能力を示す。パラジウ
ムを低い割合でしか持たない物質の場合、NH/Npd比は、顕微鏡検査で測定さ れる触媒の理論分散よりも大きい。それにも係わらず、NH/Npd(sic)比 は、触媒の分散の代表であると、見なされ得る。 球状の粒子であるという推定に基づいて、パラジウムを1.43%有するか焼
−還元された触媒は、熱脱着結果によれば、下記方程式から得られる、6.7n
mの金属粒子の平均サイズを有するであろう。
【数16】 X線回折による構造の特徴付け 窒化ケイ素の構造により回折線が高密度である結果として、X線回折によって
金属相を特徴づけるのは不可能である。
【0036】 XPSによる表面の特徴付け 示される結合エネルギーは、397.6eVでのSi34の窒素の1s電子の
結合エネルギーを参照することによって、窒化ケイ素の絶縁性によって引き起こ
される、荷電の影響のために補正される(7)。 a)か焼−還元後の、支持体の表面(Si2pレベル)における変化 浸漬、及び、か焼−還元後の、101.9eVでのケイ素の2p電子の結合エ
ネルギーは、金属を含まない窒化ケイ素のエネルギーと等しい。酸化ケイ素によ
る第2の状態は、観察されない。 同様に、アルゴン下での分解によっては、窒化ケイ素の表面の修正が生じない
【0037】 b)窒化ケイ素上に担持されたパラジウムの物理化学的状態 外部光電(XPS)測定によって導かれる、[Pds]/[Sis]濃度の比は
、触媒の活性化の両方の方法について、0.05付近であること、及び、更には
パラジウムの質量による割合が0.75から1.43%まで増加する場合には、
それほど変化しないことが判った。ケイ素の信号は、一定のままであると見なす
ことができ、それはパラジウムを有する適用範囲の度合いが、全ての場合におい
て低い(パラジウムを0.75%有する触媒の場合では0.40単層に等しく、
パラジウムを1.43%有する触媒では0.7単層に等しい)ことが知られてい
る。 これらの条件下では、パラジウム粒子の形態学は、パラジウム含有量が低い場
合には、2次元の様相を有する確立が高いこと、及び、粒子の高さのみが、担持
された金属の割合と共に増加することが、結論づけられ得る。 XPSによって測定されたパラジウムの 3d5/2(sic)電子の結合エネルギー
【0038】
【表3】
【0039】 表3には、研究された様々な触媒のパラジウムの結合エネルギーが示されてい
る。アルゴン下で分解されたパラジウムを高い割合で有する触媒を除くと、パラ
ジウムの3d5/2(sic)電子の結合エネルギーは、パラジウム金属に対し
て文献で報告されているエネルギーよりも大きい、即ち335.2eV又は33
5.3eVである。 触媒は、開放された空気中で貯蔵されるので、パラジウムが本当に還元されて
いるかどうかを、最も高い結合エネルギー(パラジウムを0.75%有する、か
焼−還元された触媒)を示す触媒上で、まず第一に確認した。 これに関して、第2の分析を、400℃で還元後、空気に晒すことなく行なっ
た。この操作は、XPSチャンバーに還元加熱炉を接続するのを可能にする、転
移ケースによって行なわれる。336eVの3d5/2(sic)電子の結合エ
ネルギーは、この処理によって実質的には変らなかったが、これはパラジウムが
酸化されなかったことを示している。 次いで、この些細ではない差異は、大きさの影響によって説明されるであろう
。これは、小さい粒子は、大きい粒子よりも結合エネルギーが高いことが既に観
察されているためである。 本発明の触媒の場合は、その平均直径は、3nmより大きいが、それは結合エ
ネルギーの増加は、完全には大きさの影響によるものではないということが、考
えられるであろう。 次いで、この荷電の影響は、金属と窒化ケイ素との間の相互作用の電子的現象
によって、説明され得る。これは、窒化ケイ素に向かうパラジウム−窒化ケイ素
の界面から電子がシフトすることがある場合に、正の電荷が金属粒子上で生じる
であろうことと考えられるためである。これらの電荷は、粒子の表面上で非局在
化させられるという仮定に基づくと、これにより、XPSによって測定された結
合エネルギーの増加が生じるであろう。 シフトを説明するための他の現象は、後者の構造修正が生じるであろうし、窒
化ケイ素とパラジウムとの間の相互作用の機械的影響であるであろうし、またそ
れはその電子特性に修正を導き得るであろう。
【0040】 c)表面上の炭素の相対濃度 C1s電子の結合エネルギー及び様々な触媒の表面での炭素の相対濃度が、本
明細書中の下記表4に示されている。 XPSによって検出される、 炭素の1s電子の結合エネルギー及び[Cs]/[Sis]濃度の比
【0041】
【表4】
【0042】 アルゴン下で分解された2種類の物質は、か焼−還元された物質よりも炭素の
量が多い。この結果により、アルゴン下での触媒の活性化により、表面に炭素の
沈着物を残すという事実が確認される。炭素の量は、調製中に含まれるパラジウ
ムアセチルアセトナートの量に依存する。この炭素の沈着物により、水素の熱脱
着により観察される通り、触媒の表面の活性な部位の数が減少することになる。
【0043】 (実施例4)Pd/Si34触媒の反応性及び、Pd/α−Al23触媒との比
較 アルゴン下又はか焼−還元によって活性化させられたPd/Si34触媒が、
使用されるかどうかによる、活性の差はほんの僅かしかないということが、まず
初めに確認された。 続いて、Pd/Si34触媒の活性を、異なる反応条件で得られる、より普通
のPd/α−Al23触媒の活性と比較した。 挙動の差異は、2種類の固体の物理化学的特性の変化と共に、本明細書中の下
記で議論されるであろう。
【0044】 1)触媒の前処理条件 活性を触媒の3つの初期状態で測定する。 状態1:水素下、500℃で還元された開始時の触媒 状態2:500℃で還元され、反応混合物(窒素中で、メタン1%及び酸素4
%)の存在下で、600℃、1時間処理された触媒 状態3:還元され、上記に定義された反応混合物の存在下で、800℃、3時
間処理された触媒 全ての温度上昇は、1℃/分の速度で直線的に行なわれた。それぞれの処理後
、固体を、処理温度で30分間窒素下でパージする。 触媒試験の全ての条件(流速及び部分圧力)は、実施例1の5)で定義された
ものである。
【0045】 2)状態1及び状態2のPd/Si34触媒の活性:調製法の影響 触媒活性を、パラジウムを0.75%示す固体上の状態1及び状態2で、温度
の関数として測定する。 アルゴン下で活性化させられた触媒(図6)及びか焼−還元された触媒(図7
)の温度の関数として転化率を、図6及び7に示す。 両方のケースにおいて、また固体の両方の状態で、一酸化炭素の放出は、測定
領域内では観察されなかった。 メタンの転化率は、か焼−還元された触媒では、状態1での方が実質的に大き
い。事実、それは半減転化率温度が314℃を示すが、一方アルゴン下で活性化
させられた触媒は、329℃で半減転化率に到達する。 状態2では、2種類の触媒が、状態1に関して、より活性があり、また300
℃のオーダーのそれらの半減転化率温度は、全く同じであった。 それ故に、か焼−還元された触媒を使用するか、アルゴン下で活性化させられ
た触媒を使用するかどうかによって、挙動にはほんの僅かな違いしかない。アセ
チルアセトナートがアルゴン下で分解させられる、固体上で観察される状態1の
低めの活性は、パラジウム上の炭素の残さの存在によって説明される。これらの
残さは、状態2では、か焼−還元された触媒の活性と同じ活性に立ち向かうため
に、酸化雰囲気下での反応の間に除去される。 観察された小さい差異により、触媒の一方又は他方は、アルミナ上に担持され
たパラジウムを有する触媒での比較研究において、区別されずに使用されるであ
ろう。
【0046】 3)Pd/α−Al23の反応性と比較される、Pd/Si34触媒の反応性
の研究 反応温度のオーダーの温度で生じ得る、相転位の問題から解放されるために、
最も安定な形態であるα同素形態のアルミナ(燃焼の分野で広く使用されている
触媒支持体)が選択された。更に、この物質により、窒化ケイ素の比表面状態と
同じ、比表面状態を有することが可能である。使用されるアルミナは、比表面積
が10.5m2/gのローヌプーラン(Rhone ― Poulenc)の生 成物である。 Pd/α−Al23触媒の調製及び特徴 Pd/α−Al23触媒を、試験された触媒と同じ条件下、即ちパラジウムア
セチルアセトナートで浸漬させることによって調製し、実施例3に記載される通
りの従来のか焼−還元処理によって、活性化を行なった。 触媒の特徴を併せて、表5に要約する。尚、比較によって、か焼−還元された
Pd(0.75%)/Si34触媒の特徴もまた報告されている。 Pd/α−Al23及びPd/Si34触媒の特徴
【0047】
【表5】
【0048】 Pd/α−Al23触媒は、Pd/Si34よりも実質的に大きい分散を示す
。XPSによって測定される、パラジウムの3d5/2(sic)電子のエネル
ギーは、0価の状態のパラジウムの特徴である。Pd/Si34触媒の場合、パ
ラジウムの電子特性は、支持体との相互作用の影響によって多分変えられる。
【0049】 状態1及び状態2の触媒の反応性 状態1及び状態2のPd/α−Al23及びPd/Si34触媒での、温度の
関数としてメタンの転化率を、図8及び9に示す。 2種類の触媒は、異なる挙動を示す。事実、窒化ケイ素に担持されている触媒
は、状態2の場合により活性があるのに対して、Pd/α−Al23固体は、6
00℃までの反応混合物下での処理の後に不活性化を示す。 Pd/α−Al23の半減転化率温度は、それぞれ状態1では310℃であり
、状態2では325℃である。Pd/Si34の半減転化率温度は、314℃及
び300℃である。
【0050】 状態3の触媒の反応性 状態1及び状態3の触媒のメタンの転化率を温度の関数として、図10及び1
1に示す。 これらの曲線の考察により、Pd/α−Al23固体は、反応混合物下での8
00℃の熱処理後、活性が非常に低くなるのに対して、Pd/Si34触媒は、
状態3である場合に活性化されることが示されている。それは、状態2にある場
合に、ほぼ同じ活性を保持する。 Pd/α−Al23及びPd/Si34触媒は、それぞれ375℃及び307
℃の状態3での半減転化率温度を有する。
【0051】 状態3の表面金属原子当りの活性 水素の熱脱着によって測定される、活性な相の分散を、表面金属原子当りの活
性を計算するために使用した。 状態2及び状態3の触媒の活性については、様々な反応性の試験後に測定され
た分散から、計算を行なった。 作り立ての触媒及び老化した触媒の分散値を、表6に示す。この表の考察によ
り、金属の表面の損失は、2種類の固体で実質的に同じであることが示される。
様々な状態の触媒の分散
【0052】
【表6】
【0053】 3種類の状態での2種類の固体の温度関数として測定される、温度の関数とし
ての表面部位当りの活性は、どのような状態にあろうと、窒化ケイ素上に担持さ
れた触媒の表面金属原子は、Pd/α−Al23固体の表面金属原子よりも活性
が高いことを示している(sic)。 それぞれの状態の2種類の固体の250℃での活性を、表7に報告する。アル
ミナに担持された触媒は、状態1、状態2及び状態3で、実質的に同じ活性を示
すことが判った。作り立ての固体に関して、状態2及び状態3で転化させられる
メタンの量が減少したのは、焼結によって金属の表面に損失があることによって
、簡単に説明される。 窒化ケイ素上に担持されている触媒の表面パラジウム原子は、パラジウムの焼
結にも係わらず、老化試験が進むにつれて、だんだん活性になる。状態1から状
態2へ固体が変化する場合に、この影響が非常に顕著である。 250℃での触媒の活性
【0054】
【表7】
【0055】 反応性結果の要約 活性が測定される温度範囲において、2種類の触媒は、それらにかけられる初
期の処理が何であろうと、二酸化炭素に対して100%選択的である。 全ての状態のそれぞれの触媒に対する、メタンの半減転化率の温度を、表8に
示す。 状態1において、半減転化率温度は、固体の一方又は他方のどちらを使用して
も、実質的に同じである。 反応混合物下での初期処理後に、Pd/α−Al23固体は、メタンの酸化反
応を行なうのに、Pd/Si34よりも可能性が低い。実質的に2種類の固体で
同じである、水素の熱脱着によって測定される金属表面の損失は、Pd/Si34の表面での部位が最も活性であることを示している。 それ故に、メタンの酸化に関して、パラジウムの活性に対して、支持体はかな
り大きな影響を与えることを示している。 様々な状態での触媒に対する、メタンの半減転化率の温度
【0056】
【表8】
【0057】 反応後の触媒の特徴付け 観察される活性における差異を理解することを試みるために、2種類のPd/
α−Al23及びPd/Si34触媒を、状態2及び状態3での反応性の試験後
に、特徴付けする。焼結挙動における差異、パラジウムの電子状態における変化
、及び、窒化ケイ素の表面の酸化挙動を、とくに観察する。
【0058】 焼結挙動 下記の観察を、顕微鏡検査によって行なう。 −状態1において、作り立ての触媒で、分散を3〜4nm範囲に渡って置く。 −状態2において、2種類の触媒は、実質同じ大きさのヒストグラムを有して
いる。それ故に、2種類の固体は、反応混合物下で、600℃まで同じ方法で焼
結する。状態1の触媒で3〜4nm範囲に渡っておかれた分散は、4〜5nm範
囲に渡ってシフトさせられる。 −状態3で観察される粒子の大きさにおいて不均一性が高いために、分散は、
状態1及び状態2と同様の正確性をもって、行なわれ得ない(sic)。Pd/
Si34固体は、よりすぐれた焼結挙動を示すと思われる。大きさは、主に10
nm未満である。30nmより大きい直径の粒子は、観察されなかった。 アルミナ上に担持されたパラジウムでの大きさの分布は、30nmを超えて広
がり、観察された最大の直径は、50nmのオーダーのものである。 焼結は、2種類の触媒で、600℃まで実質的に同じである。800℃まで老
化させた後、窒化ケイ素上に担持されているパラジウムは、優れた耐焼結性を示
す。これは、Pd/α−Al23固体と対比して、30nmより大きい直径を有
する粒子が観察されないためである。
【0059】 外部光電分光計による特徴付け −窒化ケイ素の酸化挙動 様々な老化処理を施された、触媒のケイ素の2p電子のエネルギースペクトル
を、図8に示す。荷電の影響は、参照として、397.6eVでのSi34の窒
素の1s電子エネルギーを採用することによって、補正された。 反応混合物下での老化処理後(状態2及び3)、ケイ素の2p電子のエネルギ
ースペクトルは、状態1のエネルギースペクトルに関して、修正させられないが
、これは窒化ケイ素の表面の酸化は、多分起こらないことを示している。 窒素の相対濃度及び酸素の相対濃度を、表9に結合させる。 処理の間酸化パラジウムが出現したことに起因し得るものである、状態3にお
ける、酸素の量の僅かな増加が、観察される。しかしながら、窒素の濃度を犠牲
にして生じる、この増加は、窒化ケイ素の表面が酸化し始めることを意味すると
思われる。 様々な状態でのPd(0.75%)/Si34触媒での、 酸素及び窒素の相対濃度
【0060】
【表9】
【0061】 他のケイ素化合物と比べて、窒化ケイ素は、耐酸化性が高い。 −パラジウムの電子状態 パラジウムの3d5/2(sic)の結合エネルギー及び2種類の触媒の様々
な状態におけるPd3d5/2(sic)ピークの中間の高さでの幅を、表10
に示す。荷電の影響は、参照として、窒化ケイ素に対しては、397.6eVで
の窒素の1s電子のエネルギーを採用して、アルミナに対しては、74eVでの
アルミナの2p電子のエネルギーを採用することによって、補正される。 Pd/α−Al23固体では、結合エネルギーは、触媒に掛けられる処理が何
であろうと、実質的に同じである。それ故に、パラジウムは、0価の状態のまま
である。しかしながら、些細ではない広がりが、状態3で観察され、それは多分
酸化されたパラジウムの存在を反映している。Pd/Si34固体の場合は、作
り立ての触媒での336.1eVの結合エネルギーが、反応混合物下での老化後
に、減少する。0価のパラジウムを特徴付ける値へ、Pd3d5/2(sic)
レベルの結合エネルギーが戻ることは、粒子の焼結によって説明され得る。これ
は、支持体の影響によって多分引き起こされる、作り立ての触媒での電子のシフ
トが、より大きい粒子の表面ではもはや見ることが出来ないであろうためである
。実質的に一定で2eVのオーダーのピークの幅は、反応混合物下での処理の後
に、パラジウムの単一の状態が存在することを示していると思われる。 様々な状態の触媒のパラジウムの3d5/2(sic)電子の結合エネルギー、
及び、Pd3d5/2(sic)ピークの中間の高さでの幅
【0062】
【表10】
【0063】 結論として、実質的に同等の初期の特徴を有していれば、2種類の固体にかけ
られる老化処理が何であろうとも、Pd/Si34触媒は、メタンの酸化反応に
関して、Pd/α−Al23触媒よりもより活性である。それ故に、支持体の非
常に顕著な影響が存在する。 窒化ケイ素は、特にシリコンカーバイド上で行なわれる試験に関して、反応中
耐酸化性の優れた特性を示した。事実、反応混合物下での800℃までの老化の
後でさえも、表面の酸化は、中程度であり、それはシリカにより活性な相をコー
ティングすることによって、不活性化を防いでいる。 アルミナ上に沈着されたパラジウムと窒化ケイ素上に沈着されたパラジウムと
の間の反応性の差異は、反応後に行なわれる特徴付けと照らして説明するのは難
しい。これは、焼結による金属表面の損失が、2種類の物質で完全に同じである
ためである。窒化ケイ素上に沈着されたパラジウムの表面での部位は、その結果
として、Pd/α−Al23の表面でのものよりもより活性である。 外部光電測定により、電子特性及びパラジウム粒子の形態学に対する2種類の
触媒間の差異が示される。同じ晒された表面を有していると、外部光電によって
測定されるパラジウムの相対量は、事実異なり、焼結により、支持体の一方又は
他方上に同じ形状を有さない粒子が生じることを示すと思われる。
【0064】 出典 (1) V. I. Simagina、T. F. Nokhrina、N
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80年)
【0065】
【図面の簡単な説明】
【図1】 活性金属相の前駆体で浸漬させられた、支持体が活性化熱処理を
施される、分解セルを示す図である。
【図2】 触媒の活性化段階で使用される様々な温度プログラムの図式図を
表わす図であって、か焼−還元処理に対応するものである。
【図3】 触媒の活性化段階で使用される様々な温度プログラムの図式図を
表わす図であって、アルゴン下での分解に対応するものである。
【図4】 試験される窒化ケイ素のX線外部光電分光計によって得られるス
ペクトルを表わす図であり、Si34のSi2pレベルと、Si34のN1sレ
ベルとにそれぞれ対応する。
【図5】 メタンの触媒燃焼を行なうために使用される実験的な装置を表わ
す図式図であり、その燃焼の間、本発明の触媒は試験される。
【図6】 触媒がアルゴン下で活性化されるPd/Si34触媒の状態1(
◆)又は状態2(■)における、温度の関数としてメタンの転化率の曲線を示す
図である。状態1及び2は、実施例4で定義されている。
【図7】 触媒が、か焼−還元によって活性化されるPd/Si34触媒の
状態1(◆)又は状態2(■)における、温度の関数としてメタンの転化率の曲
線を示す図である。状態1及び2は、実施例4で定義されている。
【図8】 状態1(◆)又は状態2(■)における、触媒Pd(1.05%
)/α−Al23での、温度の関数としてメタンの転化率の曲線を示す図である
。尚、それは実施例4に定義されている。
【図9】 状態1(◆)又は状態2(■)における、触媒Pd(0.75%
)/Si34での、温度の関数としてメタンの転化率の曲線を示す図である。尚
、それは実施例4に定義されている。
【図10】 状態1(◆)又は状態3(△)における、触媒Pd(1.05
%)/α−Al23での、温度の関数としてメタンの転化率の曲線を示す図であ
る。尚、それは実施例4に定義されている。
【図11】 状態1(◆)又は状態3(△)における、触媒Pd(0.75
%)/Si34での、温度の関数としてメタンの転化率の曲線を示す図である。
尚、それは実施例4に定義されている。
【図12】 実施例4に定義される様々な処理を施された、触媒Pd(0.
75%)。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年4月14日(2000.4.14)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クリストフ・メティヴィエ フランス・94300・ヴァンセンヌ・リュ・ ドゥ・ラ・プレヴォヤンス・63 (72)発明者 エストル・シャイズ イギリス・ケンブリッジ・CB4・3L P・カリスブルック・ロード・11

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常は高温で起こる化学反応を触媒する方法であって、活性
    金属相、及び表面に当該活性相が沈着した、窒化ケイ素ベースの耐火性触媒支持
    体を具備した固体触媒が利用できる方法であって、 当該触媒支持体が、主としてα型の窒化ケイ素を具備し、 当該反応温度が、200°Cと800°Cとの間の値で制御される ことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記の窒化ケイ素が、実質的に非多孔性であることを特徴と
    する請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記の支持体が、分離した形であり、その粒子のサイズが0
    .1と1μmの間にあることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記の活性金属相が、少なくとも一の遷移金属を具備するこ
    とを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記の活性金属相が、パラジウムであることを特徴とする請
    求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記の化学反応が、酸素の存在下で起こることを特徴とする
    請求項1乃至5の何れか一項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記の化学反応が酸化、特にメタンの燃焼であることを特徴
    とする請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記の触媒支持体が、5乃至20m2/gの間の比表面積を 呈することを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 支持体のケイ素に対する前記の活性な相の金属の重量比が、
    0.5乃至2重量%であることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載
    の方法。
  10. 【請求項10】 前記の触媒が、前記の支持体を金属塩に浸漬させ、次いで
    活性化させることにより得られることを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項
    に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記の金属塩が、アセチルアセトネート塩であることを特
    徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 活性金属相と、α型の窒化ケイ素を主として具備した耐火
    性触媒支持体とを具備した触媒。
  13. 【請求項13】 前記の窒化ケイ素が、実質的に非多孔性状態であることを
    特徴とする請求項12に記載の触媒。
  14. 【請求項14】 α型の窒化ケイ素を用いて触媒支持体を得ることを備えた
    使用。
  15. 【請求項15】 前記の窒化ケイ素が、実質的に非多孔性の状態であること
    を特徴とする請求項14に記載の使用。
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