JP2001515747A - 組織コレクタ - Google Patents

組織コレクタ

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JP2001515747A
JP2001515747A JP2000510378A JP2000510378A JP2001515747A JP 2001515747 A JP2001515747 A JP 2001515747A JP 2000510378 A JP2000510378 A JP 2000510378A JP 2000510378 A JP2000510378 A JP 2000510378A JP 2001515747 A JP2001515747 A JP 2001515747A
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ギャバー,ベニー
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ギャバー,ベニー
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Abstract

(57)【要約】 弾性先端部(18)を有し、子宮内に挿入できるようになっているカニューレ(12)と、そのカニューレ(12)の弾性先端部(18)に取り付けられた少なくとも一本の案内ワイヤ(74)を含み、その少なくとも一本の案内ワイヤ(74)の変位により、カニューレ(12)の 先端部(18)が曲げられる組織コレクタ(70)。また、基端バレル(106)から突出し基端バレルよりも小さい径を有する先端バレル(104)を含むシリンジ(102)と、前記基端バレル(106)内に配置され、かつ、その基端バレル内において流体密に摺動するプランジャエレメント(112)と、そのプランジャエレメント(112)の内側に配設されたプランジャ(108)とを含み、プランジャ(108)が基端方向へ引かれて、前記基端バレル(106)内に入る際に、プランジャ(108)がプランジャエレメント(112)に形成された凹部(113)に入り、かつ、プランジャ(108)が基端方向へさらに引かれた場合には、プランジャ(108)がプランジャエレメント(112)と共に移動し、プランジャエレメント(112)が、基端バレル(106)内を摺動する間において、プランジャ(108)の新たな先端として機能する吸引装置(100)が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本発明は、一般に、婦人科用機器に関し、特に、子宮組織を掻き取り、掻き取
られた子宮マテリアルを吸引により収集する子宮組織コレクタに関するものであ
る。
【0002】
【背景技術】
当該分野において、子宮頸部および子宮組織のサンプルを得ることは、通常、
以下の3つの方法のうちの1つによって行われる。すなわち、子宮頸部の拡張お
よび子宮内膜の掻爬(D&Cとして知られている)、小径管を介しての子宮頸部
の拡張なしの吸引(吸引として知られている)、そして、吸引掻爬である。D&
Cおよび吸引掻爬は、必要に応じて多くの子宮頸部または子宮マテリアルの収集
ができるが、麻酔を必要とする。小径管による吸引は、通常、麻酔を必要としな
いが、D&Cによって得られる組織量に匹敵する組織量を得ることができない。
D&Cによって得られる組織量に匹敵する組織量を得るためには、吸引が、麻酔
を必要とする大径管によって行われなければならない。
【0003】 子宮内膜吸引キュレット(フランスのPRODIMEDによって製造されたP
ipelle de Cornierと呼ばれている)を用い、キュレットの鞘の
先端により、子宮内膜マテリアルを掻き取ることもできるが、掻取領域は鞘の比
較的小さい直径によって限定される。
【0004】 子宮組織を掻き取る機器、または、子宮組織を掻き取りおよびまたは掻き取ら
れた子宮マテリアルを収集する機器として、特許文献には、いくつかの機器が開
示されている。米国特許第5,224,488号(Neuffer)には、身体に挿入可能な生検
針が開示されいる。この生検針は、針から横方向外方に突出し組織を切る可変形
ストッリプを有するものであるが、このストリップは前方や後方には移動せず、
むしろ、針が軸心を中心に回転させられることにより組織を切るものである。ス
トリップは、ネジを回すことにより、手動にて、針の横方向外方に押されるよう
になっている。
【0005】 米国特許第4,895,166号(Farr)には、内腔(身体の腔)に侵入し組織を切る 回転式カッターが開示されている。このカッターは、略円錐状中空形状を有し、
互いに隔たった2部分に切れ刃が形成されている。切り取られた組織片を除去す
るため負圧が用いられている。このカッターも前方または後方の移動によるので
はなく、回転により組織を切る。
【0006】 米国特許第5,217,479号(Shuler)には、外側部材の内側に位置する内側部材 の回転により切る外科用回転式カッター具が開示されている。内側部材には、複
数の三角形状の歯が並んだ2つの列が対称的に切れ刃として形成されており、外
側部材には、先端開口部が設けられている。このカッター具も前方または後方の
移動によるのではなく、回転により対象物を切る。
【0007】 米国特許第4,340,066号(Shah)には、子宮頸部に挿入可能なカニューレを有 する子宮内膜マテリアル採取装置が開示されている。カニューレには、尖端(sh
arp point)と掻き刃を有する横溝が(transverse slot)が形成されており、手
動にてカニューレを移動させることにより、子宮内膜組織を掻き取り収集するこ
とができる。この装置においても、マテリアルを掻き取るため、カニューレが前
方または後方に移動させられるのではない。
【0008】 米国特許第5,335,671号(Clement)には、身体組織を除去するための外科用組
立体が開示されている。この組立体は、患者の身体の所望の箇所に挿入可能なカ
ニューレを有し、そのカニューレ内には可動カッターが配設されている。 可動 カッターは硬質で、カニューレの開口部とのせん断作用により組織を切る。切り
取られた組織片を除去するため負圧が用いられている。このカッターも前方また
は後方の移動によるのではなく、一方向のせん断動作により組織を切る。
【0009】 本出願人は、国際特許出願 PCT/US96/02702号および米国特許出願第 08/607,9
01号において、可変形スクレーパを有する子宮組織コレクタを開示している。 その可変形スクレーパは、非変形形状から変形形状へ変形可能で、非変形形状か
ら変形形状へ、又は変形形状から非変形形状へ変位する間に、組織を掻き取るも
のであり、この子宮組織コレクタは既に臨床試験において成功をおさめている。 上記出願の開示内容は本明細書の一部として含まれるものとする。
【0010】
【発明の概要】
本発明は、上記米国特許出願第 08/607,901号において開示されている子宮組 織コレクタに関するいくつか改善を提供するものである。改善のひとつは、子宮
組織コレクタのカニューレ基端部(収集端部)の方向へ移動する際においてのみ
、子宮を掻くようにされている可変形スクレーパである。この新規な構造により
、子宮マテリアルは確実にカニューレの中に掻き入れられ、カニューレから離れ
る方向には掻かれない。
【0011】 別の改善は、カニューレを二重孔構造とすることである。ひとつの孔には可変
形スクレーパが配設され、他方の小さな孔には、スクレーパに固定されスクレー
パを移動させるワイヤが配設される。これにより、ワイヤを子宮マテリアルから
有利に隔離することが可能となる。さらに、ワイヤが配設された孔は、通路を有
し、その通路内を、大気空等の流体がスクレーパが配設された孔の先端部に向か
って移動させられる。この“ブリード”空気の移動により、スクレーパ付近に残
留する物質の塊より先端側において、正圧を生ぜしめ、それによって、吸引装置
による塊の効率的な吸引および収集が可能となる。
【0012】 二つの孔に加え、さらにもう一つの孔を設けて、カニューレの“舵取り”を行
う案内ワイヤ用の通路として機能させることも可能である。カニューレは、弾性
材にて形成されるか、もしくは、複数の切欠または薄肉壁部が設けられることに
より、その先端部が曲げ変形可能となっている。案内ワイヤの先端部は、カニュ
ーレ先端部付近に固定され、基端部は、指、手などにより操作されるレバーに固
定される。レバーを左右方向に引くことにより、カニューレ先端は曲げられ又は
撓められ、それにより、子宮組織コレクタによりスクレープおよび/またはレー
キされ得る領域が飛躍的に拡大する。
【0013】 さらに別の改善としては、スクレーパが配設されている孔の内側表面を拭く弾
性球体を設けることである。拭き取られた物質は吸引装置により吸引、収集され
、これにより、子宮組織コレクタの収集効率が向上する。
【0014】 さらに別の改善としては、吸引装置を、二段階シリンジにより構成することで
ある。シリンジは、先端バレルと基端バレルからなる二段階のバレルを含み、先
端バレルは基端バレルから突出し、基端バレルよりも小さい径を有する。先端バ
レル内のプランジャは、従来のプランジャと同様に、バレル内を流体密に摺動す
る。プランジャがその先端バレル基端部まで完全に引かれ、基端バレルに入ると
、プランジャ先端部はプランジャエレメントに係合し固定される。プランジャエ
レメントは、基端バレル内を摺動する区間において、プランジャの新たな先端部
として機能する。基端バレルは先端バレルに比べ大きな断面積を有することから
、本発明の先端バレルと同サイズである単一のバレルのみを有する従来のシリン
ジと比べ、シリンジにより収集され得るマテリアルの量は著しく増大する。また
、先端バレルの径が小さくされていることから、本発明の基端バレルと同サイズ
である単一のバレルのみを有する従来のシリンジと比べ、本発明に係るシリンジ
は、より小さな開口内に入ることができる。
【0015】 なお、本願明細書および請求の範囲全体を通して、“子宮組織”という用語は
子宮頸部腔および子宮空所内の任意のマテリアル(例えば、子宮積層、子宮頸部
粘膜、妊娠産物、子宮内膜、または腫瘍物体)を意味する。明細書および請求の
範囲において、“子宮”という用語は、子宮頚部腔および子宮空所を包含する。
また、本発明は、本願明細書に記載される子宮組織の掻き取りのみならず、あら
ゆる組織の掻き取りにも適用し得るものである。
【0016】 本発明の一実施形態によれば、非変形形状から変形形状へ変形可能であり、非
変形形状から変形形状へ、又は変形形状から非変形形状へ変位する間に、子宮組
織を掻く可変形スクレーパと、その可変形スクレーパを変形させる変形装置と、
前記可変形スクレーパによって掻き取られたマテリアルを吸引する吸引装置とを
含む組織コレクタであって、前記スクレーパの剛性が、その組織コレクタの基端
方向へスクレーパが移動する際には、先端方向へ移動する際に比べて高くなるこ
とを特徴とする組織コレクタが提供される。
【0017】 本発明の一実施形態によれば、前記スクレーパが、前記基端方向へ移動する際
においてのみ、子宮組織を掻くようにされる。
【0018】 本発明の一実施形態によれば、前記スクレーパが、剛性へらと、その剛性へら
よりも基端側に位置し、かつ、その剛性へらに隣接する弾性へらとを含み、その
弾性へらは、コレクタの基端方向へ変位する際に剛性へらの方向へ曲げられて剛
性へらに当接する一方、コレクタの先端方向へ変位する際には剛性へらから遠ざ
かる方向へ曲げられ剛性へらには当接しないようにされる。
【0019】 本発明の一実施形態によれば、前記弾性へらが、コレクタの長手軸線から、前
記剛性へらと比べ多く突出しているさせられている。
【0020】 本発明の一実施形態によれば、子宮組織コレクタは、第一孔と第二孔とを有す
るカニューレをさらに含み、前記可変形スクレーパが前記第一孔に配置され、可
変形スクレーパの少なくとも一部が第一孔に形成された開口部を通じて突出可能
であり、かつ、前記変形装置が、前記第二孔内を通過し可変形スクレーパに連結
されたワイヤを含む。
【0021】 本発明の一実施形態によれば、前記第二孔に通路が形成されており、その通路
内を、流体が前記カニューレの先端部の方向へと移動させられる。好ましくは、
前記通路内の流体移動を制御するブリード弁が設けられる。
【0022】 本発明の一実施形態によれば、子宮組織コレクタは、 内側表面を有するカニ ューレと、そのカニューレの内側表面から粒子を拭き取るワイパ装置とをさらに
含む。好ましくは、前記吸引装置が、前記ワイパ装置に流体力を付与し、ワイパ
装置を前記カニューレ内において推進する。
【0023】 本発明の一実施形態によれば、前記ワイパ装置が、前記カニューレ内に配置さ
れ、かつ、前記内側表面に接触している弾性球体を含む。
【0024】 本発明の一実施形態によれば、前記弾性球体が、初期状態において、前記吸引
装置に取り付けられ、吸引装置が弾性球体に流体力を付与する際には吸引装置か
ら分離可能とされる。
【0025】 本発明の一実施形態によれば、弾性先端部を含み子宮内に挿入されるようにさ
れたカニューレと、そのカニューレの先端部に取り付けられた少なくとも一本の
案内ワイヤを含み、その少なくとも一本の案内ワイヤの変位により、カニューレ
の先端部が曲げられることを特徴とする子宮組織コレクタが提供される。この少
なくとも一本の案内ワイヤは、上記カニューレ内に形成された孔に設けられてい
ることが好ましい。また、上記孔が、上記少なくとも一本の案内ワイヤの変位方
向を前記カニューレの長手軸線にほぼ沿った方向に制約するものであることが好
ましい。
【0026】 本発明の一実施形態によれば、前記少なくとも一本の案内ワイヤの基端部が、
支点を中心に回動可能なレバーに接続され、そのレバーの作動により、前記カニ
ューレの先端部が曲げられる。
【0027】 本発明の一実施形態によれば、一対の案内ワイヤをさらに含み、それら一対の
案内ワイヤが、カニューレ内に互いに分離して形成された孔にそれぞれ配置され
、かつ、それら一対の案内ワイヤの一方が略基端方向に変位することにより、カ
ニューレの先端部が、他方の案内ワイヤの略基端方向への変位により曲げられる
向きとは異なった向きに曲げられる。
【0028】 本発明の一実施形態によれば、前記少なくとも一本の案内ワイヤが、前記カニ
ューレの先端部を先端方向へ押したり、基端方向へ引っ張ったりするに十分な剛
性を有するものとされる。
【0029】 本発明の一実施形態によれば、基端バレルから突出し、その基端バレルよりも
小さい径を有する先端バレルを含むシリンジと、基端バレル内に配置され、かつ
、その基端バレル内において流体密に摺動するプランジャエレメントと、そのプ
ランジャエレメントの内側に配設されたプランジャとを含み、プランジャが基端
方向へ引かれ、その基端バレル内に入る際に、プランジャ先端部の基端側の面が
プランジャエレメントに形成された凹部に入り、かつ、プランジャが基端方向へ
さらに引かれた場合には、プランジャがプランジャエレメントと共に移動し、プ
ランジャエレメントが、基端バレル内を摺動する期間において、プランジャの新
たな先端部として機能する吸引装置を提供する。
【0030】
【発明の実施の形態・実施形態】
図1は、本発明の好ましい実施形態に基づいて構成され、かつ、作動する子宮
組織コレクタ10を示している。
【0031】 この子宮組織コレクタ10は、子宮に挿入できる形状とされた中空カニューレ
12を含んでいる。カニューレ12は直線状でも曲線状でもよい。カニューレ1
2は、開口部14と、カニューレ12の先端部18に設けられた可変形スクレー
パ16とを有している。スクレーパ16の作動については図2、図3A、図3B
に基づいて後に詳細に説明する。
【0032】 子宮組織コレクタ10は、吸引装置としてのシリンジ20と、変形装置として
の電磁バイブレータ22を有しており、電磁バイブレータ22はワイヤ24によ
りスクレーパ16に連結されている。これら吸引装置と変形装置の構造と作動に
ついては、米国特許出願第08/607,901号での開示に基づくものである。本発明の
好ましい実施形態においては、シリンジ20とカニューレ12とが、使い捨て組
立体を構成している。子宮マテリアルの収集およびその検査が終わった後、組立
体は廃棄される。
【0033】 図2は、スクレーパ16をより明らかに示している。スクレーパ16は好まし
くは剛性へら28とその基端側に隣接する弾性へら26を含む。へら26、28
は互いに固定され、プラスチック等の単一材料から一体成形されてもよい。ワイ
ヤ24の先端30は好ましくは剛性へら28に固定される。弾性へら26は剛性
へら28よりも長く、子宮組織コレクタ10の長手軸線32から、剛性へら28
と比べ多く突出していることが好ましい。
【0034】 図3Aおよび図3Bは、スクレーパ16の作動を示している。図3Aが示すよ
うに、弾性へら26は、子宮壁34に対して掻き取り可能に配置されている。ワ
イヤ24により弾性へら26が基端方向すなわち矢印36の方向へ変位させられ
ると、弾性へら26は剛性へら28の方へ曲げられて、剛性へら28に当接する
。 剛性へら28はこのように弾性へら26の曲げ撓みを規制し、弾性へら26 は、子宮壁34に対する基端方向への掻き取り動作の間は、剛性が保たれるので
ある。 対照的に、図3Bが示すように、ワイヤ24により弾性へら26が先端 部18の方向へ変位させられるときには、弾性へら26は剛性へら28から離れ
る方向へ曲げられて剛性へら28には当接しない。弾性へら26は、先端方向へ
移動する間は、子宮壁34上を滑るのみであり、実質的には子宮壁34を掻かな
い。要するに、スクレーパ16の剛性は、基端方向へ移動する際には、先端方向
へ移動する際に比べて高くされているのである。
【0035】 図2から明らかなように、カニューレ12には第一孔40と第二孔42が形成
されている。スクレーパ16は第一孔40に設けられ、ワイヤ24は第二孔42
内に配設されている。
【0036】 図4は、第二孔42の構造を示している。第二孔42内には、通路44が形成
され、その通路44内を、大気空等の流体がカニューレ12および第一孔40の
先端部18の方向へと移動させられるようになっている。カニューレ12が子宮
壁34に対し押圧されているとき(図3A)、シリンジ20による吸引の間(図
1)、カニューレ12内の気圧は略ゼロ、または負圧状態となる。図4に示すよ
うに、カニューレ内12において物質の塊46がスクレーパ16の付近に止まっ
た場合は、塊46より先端側には負圧または略負圧が存在することとなり、シリ
ンジ20によるカニューレ12内を通じての塊46の吸引が困難となる可能性が
ある。このような場合、通路44を通じての“ブリード”空気等の流体移動は、上
記塊46より先端側において正圧を生じせしめ、これにより、シリンジ20によ
る塊46の効率的な吸引および収集が可能となる。通路44内のブリード空気の移
動を制御するためのブリード弁48が設けられてもよい。
【0037】 図5は、本発明の実施形態に基づいて構成され、かつ、作動するワイパ装置5
0を示している。ワイパ装置50は好ましくはチャネル54内に挿入されている
弾性球体52を含む。弾性球体52はゴムまたはネオプレン等のエラストマによ
り成形され得る。チャネル54は、第一孔40およびシリンジ20に連絡してお
り、両者間の流体移動を可能ならしめており、収集されたすべての物質が第一孔
40から、チャネル54を経由してシリンジ20へと吸入される。
【0038】 初期状態において、チャネル54内の弾性球体52は、チャネル54・シリン
ジ20間の吸入口56よりも上方に、より正確には、吸入口56の経路外に位置
している。弾性球体52がこの位置にある間は、物質は自由にシリンジ20内へ
移動することができる。弾性球体52はこの位置において、チャネル54内を摺
動可能なピストン58に対し当接している。
【0039】 ワイパ装置50の作動について説明する。所望の量の子宮マテリアルを掻き取
り、収集すべく使用された子宮組織コレクタは、その使用後、シリンジ20およ
びカニューレ12から成る前記使い捨て組立体が、バイブレータ22等により構
成される手持ち部より分離される。その際、シリンジ20は多量の収集子宮マテ
リアルを収容しており、シリンジプランジャは引かれてはいるものの、シリンジ
20の基部まで完全には到達していない。次に、カニューレ12の先端部がホル
マリン等の溶液内に漬され、シリンジプランジャが基部まで完全に引かれること
により、ホルマリンがカニューレ12を経由してシリンジ20へと吸引され、ホ
ルマリンが収集マテリアルに混合される。ホルマリンとマテリアルの混合体は水
薬瓶等の収集容器内に排出される。次に、第二回分のホルマリンがシリンジ20
に吸入される。この時点においても、弾性球体52は、ホルマリンとマテリアル
の移動経路外に止まっている。このように、ホルマリンは2回にわたってシリン
ジ20に吸入され、前記混合体のうち約80〜90%が収集容器に排出される。
【0040】 図6Aおよび図6Bは、弾性球体52がどのように使用されるかを示している
。図6Aは、2回目のホルマリンの吸引と混合体の約80〜90%の排出を終え
た後のシリンジ20を示している。ピストン58は矢印61の方向に押され、弾
性球体52はチャネル54に沿って先端方向、つまり吸気口56の下方へと押さ
れる。図6Bにおいては、シリンジ20のプランジャが先端方向へと押され、そ
れにより、弾性球体52に流体力が付与され、弾性球体52は孔40の全長部を
経由してカニューレ12の先端部18へと推進させられる。弾性球体52が孔4
0内を移動することにより、弾性球体52は孔40の内側表面を拭き、孔40内
のホルマリン等を先端部18から図示しない収集水薬瓶へと排出する。このよう
に弾性球体52は子宮組織コレクタの収集効率を向上させる。
【0041】 図7Aおよび図7Bは、本発明の別の実施形態に基づいて構成され、かつ、作
動するワイパ装置60を示している。本実施形態においては、ピン64がシリン
ジ20のプランジャ66に固定されており、また、ワイパ装置60は、初期状態
にてピン64に固定されている弾性球体62を含むものである。前述したように
、所望の量の子宮マテリアルを掻き取り、収集すべく使用された子宮組織コレク
タは、その使用後、シリンジ20およびカニューレ12から成る前記使い捨て組
立体が、バイブレータ22等により構成される手持ち部より分離される。その際
、シリンジ20は多量の収集子宮マテリアルを収容しており、シリンジプランジ
ャは引かれてはいるものの、シリンジ20の基部までには完全には到達していな
い。次に、カニューレ12の先端部がホルマリン等の溶液内に漬され、そして、
シリンジプランジャが基部まで引かれることにより、ホルマリンがカニューレ1
2を経由してシリンジ20へ吸引され、ホルマリンが収集マテリアルに混合され
る。 図7Aは、ホルマリンが吸引された後のプランジャ66の位置を示してい る。この時点においては、プランジャ66は完全にはシリンジ20内基部まで引
かれておらず、ホルマリンの吸入によりシリンジ20内の物質量は約20%増加
する。
【0042】 図7Bにおいて、シリンジ20のプランジャ66は先端方向へ押され、弾性球
体62は吸気口56に入る。そして、弾性球体62がさらに先端方向へ押される
と、弾性球体62に流体力が付与され、弾性球体62はピン64から離間する。
弾性球体62がピン64から離間すると、弾性球体62は流体力によりチャネル
54および孔40を経由して、図7Bでは図示しない先端部18へと推進される
。弾性球体62が孔40内を移動することにより、弾性球体62は孔40の内側
表面を拭き、孔40内のホルマリン等を先端部18から図示しない収集水薬瓶へ
と排出する。このように、図6A、図6Bの実施形態において用いられたワイパ
装置は、ホルマリンが2回注入された後に、カニューレ12の内側表面を拭いた
のに対して、図7A、図7Bの実施形態において用いられるワイパ装置は、ホル
マリンが1回注入された後に、カニューレ12の内側表面を拭くようになってい
る。
【0043】 図8〜図11は、本発明のさらに別の実施形態に基づいて構成され、かつ、作
動する子宮組織コレクタ70を示している。前述の子宮組織コレクタ10と同様
、子宮組織コレクタ70は、第一孔40および第二孔42(ともに図10に示さ
れている)が形成されているカニューレ12を含む。前述したように、スクレー
パ16(図8〜図11には示されていない)は第一孔40内に配置され、ワイヤ
24は第二孔42内に配設されている。
【0044】 子宮組織コレクタ70は、コレクタ70が第三孔72を有する点において、子
宮組織コレクタ10と異なる。第三孔72は、カニューレ12を曲げるために使
用される案内ワイヤ74の通路として機能する。図8において、案内ワイヤ74
の先端はカニューレ12の先端部18に取り付けられている。案内ワイヤ74は
先端部18を押し出し、かつ、引っ張るに十分な剛性を有することが好ましい。
カニューレ12は弾性材料より構成されることが好ましく、付加的に、または代
替的に、カニューレ12の一部においてその曲げモーメントが比較的小さくなる
ように構成して、カニューレ12の先端部18の曲げを容易ならしめることも可
能である。例えば、図9Aに示すように、カニューレ12に薄肉壁部78を設け
たり、または、図9Bに示すように、カニューレ12に複数の切欠80を設け、
カニューレ先端が側面方向に曲がるようにしてもよい。これら薄肉壁部78や切
欠80はカニューレ12の周面の一部に形成しても、全周面に形成してもよい。
【0045】 図8に示すように、案内ワイヤ74の基端はレバー82に連結されている。こ
のレバー82は好ましくは支点83を中心に回動可能な状態でハンドル84に固
定される。案内ワイヤ74は好ましくはレバー82における連結点86を中心に
曲がる。図11に示すように、レバー82により案内ワイヤ74を矢印90の方
向へ押すことにより、カニューレ12の先端部18は、ほぼ矢印92の方向へ曲
げられ、もしくは撓められる。カニューレ12がこのように曲げられることによ
り、子宮組織コレクタ70により掻かれ及び又は引っ掻かれ得る領域は拡大する
こととなる。案内ワイヤ74は好ましくは、自動曲げのためのモータ93に連結
される。モータ93は好ましくは可変形スクレーパ16を振動させるモータと同
じとされる。レバー82は人差し指により回動させられてもよい。
【0046】 図11において、案内ワイヤ74は好ましくは支点91にてカニューレ12に
取り付けられており、レバー82によりカニューレ12は座屈ポケット89にお
いて曲げられ、これにより、カニューレ12の曲げ量は著しく増加する。
【0047】 また、案内ワイヤ74と共に、第二案内ワイヤ76を使用してもよい。この場
合、第二案内ワイヤ76は、先端部18の案内ワイヤ74が取り付けられている
のとは反対側に取り付けられることとなる。これら案内ワイヤ74、76は、カ
ニューレ12内に互いに分離して形成された孔にそれぞれ配置されても(図10
A)、孔40内に配置されても(図10B)、または、カニューレ12の外側に
配置されても(図10C)よい。この構成の実施形態においては、一方の案内ワ
イヤが略基端方向に変位することにより、先端部18は、他方の案内ワイヤの略
基端方向への変位により曲げられる向きとはほぼ反対の向きに曲げられることと
なる。
【0048】 図12A〜図13Cは、本発明の実施形態に基づいて構成され、かつ、作動す
る子宮組織コレクタ等の子宮組織コレクタにとって有用である吸引装置100を
示しており、その構造については、図13A〜図13Cが最も詳細に示している
【0049】 吸引装置100は二段階シリンジ102を含む。そして、二段階シリンジ10
2は好ましくは、基端バレル106から突出しその基端バレル106よりも小さ
い径を有する先端バレル104を含む。先端バレル104と基端バレル106と
は互いに連絡しており、両者間の流体移動を可能としてる。先端バレル104は
カニューレ12により構成されていることが好ましい。プランジャ108は先端
部110を有しており、従来のプランジャと同様に、先端バレル104内におい
て流体密に摺動するようになっている。プランジャ108の本体は、基端バレル
106内に配設されたプランジャエレメント112の内側に配設されている。プ
ランジャエレメント112は、基端バレル106内において流体密に摺動可能と
なる寸法とされている。プランジャエレメント112の先端部には凹部113が
形成されていることが好ましく、その凹部113の大きさは、プランジャ108
の先端部110が嵌入し得る寸法とされる。プランジャ108の基端部には小ハ
ンドル117が設けられていることが好ましい。
【0050】 ハンドル117は、図13Bに示すように、プランジャ108を基端方向すな
わち矢印114の方向へ引くために使用することができる。プランジャ108が
基端方向へ十分に引かれると、プランジャ108の先端部110が凹部113に
嵌入する。そこで、図13Cに示すように、プランジャエレメント112が基端
方向すなわち矢印114の方向へ引かれると、プランジャ108がプランジャエ
レメント112と共に移動し、これにより、プランジャエレメント112が、基
端バレル106内を移動する期間において、プランジャ108の新たな先端部と
して機能することとなる。
【0051】 基端バレル106は先端バレル104に比べ大きな断面積を有することから、
本発明の先端バレルと同サイズである単一のバレルのみを有する従来のシリンジ
と比べ、シリンジ102により収集され得るマテリアルの量は著しく増大する。
また、先端バレル104の径が小さくされていることから、本発明の基端バレル
と同サイスである単一のバレルのみを有する従来のシリンジと比べ、シリンジ1
02は、より小さな開口内に入ることができる。
【0052】 シリンジ102により収集されたマテリアルは、プランジャエレメント112
をプランジャ108と共に先端方向すなわち矢印114とは反対方向へ押すこと
により、排出することができる。プランジャエレメント112が押し戻されて、
基端バレル106の先端面119に当接(図13Bに示される位置)した後、ハ
ンドル117によりプランジャ108が先端方向へ押され、プランジャ108の
先端部110はプランジャエレメント112から離間し、先端バレル104内へ
さらに押し入れられることができる。プランジャ108は、収集マテリアルを完
全に排出するため、さらに押されることができる。
【0053】 本発明が、以上の記載によって何ら制約を受けるものでないことは言うまでも
ないところである。本発明の範囲には、以上に記載した特徴のコンビネーション
、サブコンビネーション、また、当業者が以上の記載を読んで発案し得る改良、
変更等が含まれるものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に基づいて構成され且つ作動する子宮組織コレクタを示す簡
略部分断面図である。
【図2】 図1の子宮組織コレクタで使用されるスクレーパを示す簡略部分断面図である
【図3A】 本発明の一実施形態における図2のスクレーパの作動を示す簡略側面図であり
、 スクレーパが基端方向へ移動させられ、子宮壁を掻いている状態を示すもの である。
【図3B】 本発明の一実施形態における図2のスクレーパの作動を示す簡略側面図であり
、 スクレーパが先端方向へ移動させられ、子宮壁を掻いていない状態を示すも のである。
【図4】 図2のスクレーパに固定されているワイヤが配設され、かつ、子宮組織コレク
タの先端部方向へ流体がその内部を移動する孔を示す簡略部分断面図である。
【図5】 本発明の実施形態に基づいて構成され且つ作動し、図1〜図4に示す子宮組織
コレクタの内側表面の拭き取りに有用であるワイパ装置を示す簡略部分断面図で
ある。
【図6A】 図5のワイパ装置の作動を示す簡略図であり、弾性球体が先端方向、チャネル
内へ押される状態を示すものである。
【図6B】 図5のワイパ装置の作動を示す簡略図であり、弾性球体がカニューレ内を先端
方向へ押され、カニューレ内周面を拭いている状態を示すものである。
【図7A】 本発明の別の実施形態に基づいて構成され且つ作動するワイパ装置を示す簡略
部分断面図であり、弾性球体がシリンジに固定されている初期状態を示すもので
ある。
【図7B】 本発明の別の実施形態に基づいて構成され且つ作動するワイパ装置を示す簡略
部分断面図であり、弾性球体がシリンジから離間し、カニューレ内を先端方向へ
押され、カニューレ内周面を拭いている状態を示すものである。
【図8】 本発明のさらに別の実施形態に基づいて構成され且つ作動する子宮組織コレク
タを示す簡略図である。なお、この子宮組織コレクタは、曲げ変形可能なカニュ
ーレを曲げるための案内ワイヤを有する。
【図9A】 図8のカニューレの曲げ変形部を示す簡略拡大図である。
【図9B】 図8のカニューレの曲げ変形部を示す簡略拡大図であり、図9Aの曲げ変形部
の形状とは異なる形状を有するものを示すものである。
【図10A】 図8のカニューレを示す簡略拡大断面図である。
【図10B】 図8のカニューレを示す簡略拡大断面図であり、図10Aとは、案内ワイヤの
配設箇所が異なるものを示すものである。
【図10C】 図8のカニューレを示す簡略拡大断面図であり、図10A、図10Bとは、案
内ワイヤの配設箇所が異なるものを示すものである。
【図11】 図8の子宮組織コレクタが曲げられた状態を示す簡略図である。
【図12A】 本発明の一実施形態に基づいて構成され且つ作動し、本発明のいずれの子宮組
織コレクタに対しても有用な吸引装置を示す簡略図である。
【図12B】 図12Aの吸引装置の先端部を示す拡大図である。
【図13A】 吸引装置を示す拡大図であり、プランジャがシリンジの先端バレルに完全に押
し込まれた状態を示すものである。
【図13B】 吸引装置を示す拡大図であり、プランジャがシリンジの先端バレルから基端方
向へ後退させられ、基端バレル内へ移動している状態を示すものである。
【図13C】 吸引装置を示す拡大図であり、プランジャがシリンジの基端バレル内に後退さ
せられた状態を示すものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW 【要約の続き】 08)の新たな先端として機能する吸引装置(100)が提 供される。

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非変形形状から変形形状へ変形可能であり、非変形形状から
    変形形状へ、又は変形形状から非変形形状へ変位する間に、組織を掻き取る可変
    形スクレーパ(16)と、 前記可変形スクレーパ(16)を変形させる変形装置(22)と、 前記可変形スクレーパ(16)によって掻き取られたマテリアルを吸引する吸引
    装置(20、100)とを含む組織コレクタ(70)であって、 前記スクレーパ(16)が、弾性先端部(18)を含むカニューレ(12)内に配置
    されており、且つ、少なくとも一本の案内ワイヤ(74)がカニューレ(12)の先
    端部(18)に取り付けられており、その少なくとも一本の案内ワイヤ(74)の変
    位により、カニューレ(12)の 先端部(18)が曲げられることを特徴とする組 織コレクタ(70)。
  2. 【請求項2】 前記少なくとも一本の案内ワイヤ(74)が、前記カニューレ
    (12)内に形成された孔(72)に設けられている請求項1に記載の組織コレクタ
    (70)。
  3. 【請求項3】 前記孔(72)が、前記少なくとも一本の案内ワイヤ(74)の 変位方向を前記カニューレ(12)の長手軸線(32)にほぼ沿った方向に制約する
    請求項2に記載の組織コレクタ(70)。
  4. 【請求項4】 前記少なくとも一本の案内ワイヤ(74)の基端部が、支点(8
    3)を中心に回動可能なレバー(82)に接続されており、そのレバー(83)の作 動により、前記カニューレ(12)の 先端部(18)が曲げられる請求項1に記載 の組織コレクタ(70)。
  5. 【請求項5】 一対の案内ワイヤ(74、76)をさらに含み、それら一対の案 内ワイヤの一方(74)が略基端方向に変位することにより、前記カニューレ(12
    )の 先端部(18)が、他方の案内ワイヤ(76)の略基端方向への変位により曲 げられる方向とは異なった方向に曲げられる請求項1に記載の組織コレクタ(70
    )。
  6. 【請求項6】 前記一対の案内ワイヤ(74、76)が、カニューレ(12)内に 互いに分離して形成された孔にそれぞれ配置されている請求項5に記載の組織コ
    レクタ(70)。
  7. 【請求項7】 前記少なくとも一本の案内ワイヤ(74)が、前記カニューレ (12)の 先端部(18)を先端方向へ押し出したり、基端方向へ引っ張ったりす るに十分な剛性を有する請求項1に記載の組織コレクタ(70)。
  8. 【請求項8】 前記少なくとも一本の案内ワイヤ(74)が、支点(91)にて 、前記カニューレ(12)に取り付けられ、そのカニューレ(12)の 先端部(18 )が、その少なくとも一本の案内ワイヤ(74)により、カニューレ(12)の先端
    部(18)が先端方向へ押された際に、カニューレ(12)が座屈ポケット(89)に
    おいて曲げられる請求項1に記載の組織コレクタ(70)。
  9. 【請求項9】 基端バレル(106)から突出し、その基端バレルよりも小さい
    径を有する先端バレル(104)を含むシリンジ(102)と、 前記基端バレル(106)内に配置され且つその基端バレル内において流体密に 摺動するプランジャエレメント(112)と、 そのプランジャエレメント(112)の内側に配設されたプランジャ(108)とを
    さらに含み、プランジャ(108)が基端方向へ引かれ、その基端バレル(106)内
    に入る際に、プランジャ(108)がプランジャエレメント(112)に形成された凹
    部(113)に入り、かつ、プランジャ(108)が基端方向へさらに引かれた場合に
    は、プランジャ(108)がプランジャエレメント(112)と共に移動し、プランジ
    ャエレメント(112)が、基端バレル(106)内を摺動する期間において、プラン
    ジャ(108)の新たな先端部として機能する請求項1に記載の組織コレクタ(10 、70)。
  10. 【請求項10】 非変形形状から変形形状へ変形可能であり、非変形形状から
    変形形状へ、又は変形形状から非変形形状へ変位する間に、細胞を掻き取る可変
    形スクレーパ(16)と、 前記可変形スクレーパ(16)を変形させる変形装置(22)と、 前記可変形スクレーパ(16)によって掻き取られたマテリアルを吸引する吸引
    装置(100)とを含む組織コレクタ(10、70)であって、 基端バレル(106)から突出し基端バレルよりも小さい径を有する先端バレル (104)を含むシリンジ(102)と、 前記基端バレル(106)内に配置され、かつ、その基端バレル内において流体 密に摺動するプランジャエレメント(112)と、 そのプランジャエレメント(112)の内側に配設されたプランジャ(108)とを
    含み、プランジャ(108)が基端方向へ引かれて、前記基端バレル(106)内に入
    る際に、プランジャ(108)がプランジャエレメント(112)に形成された凹部(
    113)に入り、かつ、プランジャ(108)が基端方向へさらに引かれた場合には、
    プランジャ(108)がプランジャエレメント(112)と共に移動し、プランジャエ
    レメント(112)が、基端バレル(106)内を摺動する間において、プランジャ(
    108)の新たな先端として機能する組織コレクタ(10、70)。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の組織コレクタであって、前記スクレーパ(
    16)の剛性が、その組織コレクタ(10)の基端方向へスクレーパが移動する際に
    は、先端方向へ移動する際に比べて高くなることを特徴とする組織コレクタ(70
    )。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の組織コレクタであって、前記スクレーパ
    (16)の剛性が、その組織コレクタ(10)の基端方向へスクレーパが移動する際
    には、先端方向へ移動する際に比べて高くなることを特徴とする組織コレクタ(
    70)。
  13. 【請求項13】 非変形形状から変形形状へ変形可能であり、非変形形状から
    変形形状へ、又は変形形状から非変形形状へ変位する間に、子宮を掻く可変形ス
    クレーパ(16)と、 その可変形スクレーパ(16)を変形させる変形装置(22)と、 前記可変形スクレーパ(16)によって掻き取られたマテリアルを吸引する吸引
    装置(20、100)とを含む組織コレクタ(10)であって、 前記スクレーパ(16)の剛性が、その組織コレクタ(10)の基端方向へスクレ
    ーパが移動する際には、先端方向へ移動する際に比べて高くなることを特徴とす
    る組織コレクタ(10)。
  14. 【請求項14】 前記スクレーパ(16)が、前記基端方向へ移動する際におい
    てのみ、子宮を掻く請求項13に記載の組織コレクタ(10)。
  15. 【請求項15】 請求項13に記載の組織コレクタであって、前記スクレーパ
    (16)が、剛性へら(28)と、その剛性へらよりも基端側に位置し、かつ、その
    剛性へらに隣接する弾性へら(26)とを含み、その弾性へら(26)は、コレクタ
    (10)の基端方向へ変位する際に剛性へら(28)の方向へ曲げられて剛性へら(
    28)に当接する一方、コレクタ(10)の先端方向へ変位する際には剛性へら(28
    )から遠ざかる方向へ曲げられ剛性へら(28)には当接しない組織コレクタ(10
    )。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の組織コレクタであって、前記弾性へら(
    26)が、コレクタ(10)の長手軸線(32)から、前記剛性へら(28)と比べ多く
    突出している組織コレクタ(10)。
  17. 【請求項17】 第一孔(40)と第二孔(42)とを有するカニューレ(12)を
    さらに含み、前記可変形スクレーパ(16)が前記第一孔(40)に配置され、可変
    形スクレーパ(16)の少なくとも一部が第一孔(40)に形成された開口部(14)
    を通じて突出可能であり、かつ、前記変形装置(22)が、前記第二孔(42)内を
    通過し可変形スクレーパ(16)に連結されたワイヤ(24)を含む請求項13に記
    載の組織コレクタ(10)。
  18. 【請求項18】 前記第二孔(42)に通路(44)が形成されており、その通路
    (44)内を、流体が前記カニューレ(12)の先端部(18)の方向へと移動させら
    れる請求項17に記載の組織コレクタ(10)。
  19. 【請求項19】 前記通路(44)内の流体移動を制御するブリード弁(48)を
    有する請求項18に記載の組織コレクタ(10)。
  20. 【請求項20】 内側表面を有するカニューレ(12)と、 そのカニューレ(12)の内側表面から粒子を拭き取るワイパ装置(50、60)を
    さらに含む請求項13に記載の組織コレクタ(10)。
  21. 【請求項21】 前記吸引装置(20)が、前記ワイパ装置(50、60)に流体力
    を付与し、ワイパ装置(50、60)を前記カニューレ(12)内において推進させる
    請求項20に記載の組織コレクタ(10)。
  22. 【請求項22】 前記ワイパ装置(50、60)が、前記カニューレ(12)内に配
    置され、かつ、前記内側表面に接触している弾性球体(52、62)を含む請求項2
    0に記載の組織コレクタ(10)。
  23. 【請求項23】 前記弾性球体(62)が、初期状態において、前記吸引装置(
    20)に取り付けられており、吸引装置(20)が弾性球体(62)に流体力を付与す
    る際には吸引装置(20)から分離可能である請求項22に記載の組織コレクタ(
    10)。
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