JP2001510644A - 分散スタック管理 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ネットワークで用いられる通信装置であって、複数の単位装置を備え、当該複数の単位装置のそれぞれは、複数のポートと一つの通信リンクとを有し、当該通信リンクは前記複数の単位装置を一緒に接続し前記ネットワークに接続し、ここで、それぞれの単位装置は、自身の備えるポートのみに基づく通信に関するデータを管理及び収集する処理手段と、収集されたデータに関する総括的な形式のメッセージを生成する手段と、前記通信リンクに対して前記メッセージを適合させる手段とを有する通信装置。

Description

【発明の詳細な説明】 分散スタック管理 本発明は、例えばローカルエリアネットワーク(LAN)における、スタック形成 された通信装置の管理に関する。 よく知られているように、LAN等のコンピュータネットワークは、当該ネット ワークを介して相互通信が可能な複数のユーザを含む。ネットワークは、そのよ うな通信を可能にするために多くの異なるタイプの連結装置を備え、ユーザはそ れらの連結装置に接続される。一般的には、通信装置は複数のポートを有し、ポ ートのそれぞれには一人のユーザが接続可能であり、この通信装置はポート間に リンクを備え、ユーザ同士の通信を可能にする。 例えば、ブリッジやリピータ等、異なるタイプの公知の通信装置がある。ブリ ッジでは、ポートで入力通信が受信される際に、該通信の目的に沿った受信人を 決定するための評価が行われ、通信にとって適切な一以上のポートを介して通信 が送信される。リピータでは、任意のポートを介して受信される通信は、他の全 てのポートを介して送信される。それにより、ネットワーク上の全てのユーザは 、他のユーザによって発行された全ての通信を受信し、それぞれのユーザは、通 信を受信するかどうか、かつ／または応答するかどうかを自分自身で判断する。 ローカルエリアネットワークで用いられる通信装置には、スイッチやルータ等の 他のタイプもある。それらは、異なる方法により、ネットワーク上のユーザと、 ネットワークアナライザー等のネットワーク上の他の装置とを接続する。しかし ながら、本発明を理解する上で、これら異なる装置の詳細な内容は重要ではない 。 一般的には、上記ネットワークの基本機能に加えて、通信装置における管理機 能が備えられる。ネットワークを管理するために、通信装置を通過する通信に関 する統計値を集めることは、公知である。これは、一般的には、これらの統計値 の局所的収集と、収集された統計値の管理装置への周期的な発送とによって実現 される。また、管理装置による通信装置の遠隔操作による配置も可能である。 上記の通り、一般的には、各々の通信装置は複数のポートを有する。ポートの それぞ れにユーザが接続可能である。従って、一台のそのような通信装置は、当該装置 に接続されたユーザ数のネットワークをサポートすることができる。上記ユーザ 数を越えるように上記ネットワークの収容力を拡張したい時には、上記ネットワ ークの全てのユーザをそれぞれサポートする２つ以上の通信装置に関するスタッ クを備えればよいことが知られている。ある通信装置に接続されたユーザが他の 装置に接続されたユーザと通信することができるように当該複数の通信装置は連 結される。そのような構成においては、複数の装置のスタックを単一の実体とみ なすことができるようにすることは、管理を行う上で効果的である。これは、管 理装置は、統計値のための一つの質問をスタックに送るだけでスタック全体に関 する統計値を受信することができる、という利点をもたらす。 上記機能が得られる方法として、スタックを形成することのできる「マスター」 と「スレーブ」と呼ばれる二つの基本タイプの通信装置を備える方法が知られてい る。この仕組みにおいては、一つのマスター装置と所定数以下のスレーブ装置を 含むスタックを形成することができる。マスター装置はプロセッサを有しており 、プロセッサは管理装置と通信する。スタックを形成する装置は連結される。こ れにより、マスター装置内のプロセッサが、スタック中の全ての装置のオペレー ションに関する統計値を集めて格納することができる。これにより、管理装置か らの質問に応答することができる。このような方法は、多くの不利な点を有する 。 第１に、マスター装置とスレーブ装置との間には通信が発生するが、スレーブ 装置からマスター装置へプロセッサが評価を行えるだけの充分なデータが送られ るようにするためには、接続ケーブルは多くの線を有していなければならない。 第２に、マスター装置内のプロセッサは、それに接続されるスレーブ装置の最大 数によって潜在的に生成されるかもしれないデータ量を処理できる程に充分大き くなければならない。大部分のネットワークは、マスター装置毎に最大数のスレ ーブ装置を使用するようには構成されていないことからも分かるように、この方 法は標準より大きいプロセッサを備え、不必要なコストを発生させる。第３に、 そのような仕組みでは、管理装置にはスタックとの通信用に一つの接点 のみが設けられる。従って、マスター装置が誤動作を起こした場合、管理装置は マスター装置と通信することができなくなる。第４に、この仕組みでは、異なる タイプの通信装置(ブリッジ、リピータ、スイッチ等)がそれぞれ異なる量の処理 及び異なるタイプのデータ収集を必要とするために、マスター装置がそれに接続 された異なるタイプのスレーブ装置の最大数に対処するのに充分なだけの処理能 力を有するようにするか(その場合高額の費用を要する)、または、同じタイプの 通信装置のみを一緒にスタックさせる必要がある。 上記の仕組みを改良したものの一つは、スタック内のボックスのそれぞれに小 さなマイクロ・コントローラを配置するものである。当該マイクロ・コントローラ は、基本的な管理機能を有している。それでもまだ、スタックの全ての情報を集 めるように機能するマスター装置は必要と思われる。また、スタックの完全な管 理のためには、やはりマスター装置は十分なプロセッサを備える必要がある。こ の仕組みによっても、上記不利な点の多くは解消されずに残る。特に、スタック には一つの接点のみが管理装置との通信用に設けられる、という事実は解消され ない。 さらに、上記いずれのシステムにおいても、一つのスレーブ装置のポート間に 発生する通信では、マスター装置による統計値の収集が正しく報告されない可能 性がある。 本発明は、上記一般的タイプの通信装置によるスタックを分散管理する方法を 提供するものである。本方法によると、それぞれの通信装置は、ポートに発生す る通信に関するデータを管理及び収集するのに充分な処理能力を備える。それぞ れの通信装置はまた、該通信装置が収集するデータを総括的な形式で通信するた めの手段を備える。好ましい形態においては、２つ以上の通信装置は、管理通信 を受信し、当該受信した管理通信をスタック内の全ての装置に分配する手段を備 える。最後に、本発明の方法においては、スタック内の装置は、単純な通信リン クにより連結される。 従って、本発明においては、スタック内のそれぞれの通信装置は、自身のポー トを取り扱うのに充分な処理能力を有している。これは、余分な処理能力が将来 の拡張のために備えられるのではなく、ネットワークがセットアップされる時、 スタックを管理するのに必要 な処理能力のみが備えられる、という意味である。また、スタック内のそれぞれ の装置は管理の観点から見れば同等なので、マスター装置毎に固有の設定が施さ れることを考慮することなく、スレーブ装置の数を制限するのみでよい。 また、本発明の好ましい構成においては、管理装置は、スタック全体について 質問するには、そのスタック内における多数の通信装置のうちのどれかと通信す ればよい。即ち、管理装置の接続には回復力があり、スタック内の一つの装置が 誤動作を起こしたとしても、管理不能とはならない。 一つの装置が管理通信を受信した時、該装置はスタック内の他の装置に該管理 通信を分配する。当該他の装置のそれぞれは、総括的な形式の自身の応答を出力 する。質問の要求を受信する装置は、単に答えをそろえて管理装置に送る。 従って、本発明による通信装置のスタックの管理によれば、ネットワーク・ユ ーザがコスト及び使い易さに関して利点を得られるだけでなく、ネットワーク全 体の管理に関しても利点が得られる。 本発明は、実例を用いて添付図１を参照しつつ説明される、以下の好ましい実 施例によって、よりよく理解される。 図１は、一つのスタック内において通信リンク20を介して連結されている複数 の通信装置10を表す模式図である。通信装置10はそれぞれ複数のポート102を有 する。当該複数のポート102のそれぞれには、一人のネットワーク・ユーザが接続 されている。それぞれの通信装置10は、リピータ、ブリッジ、スイッチ、ルータ 等公知のタイプの通信装置であってもよいし、例えば専用ネットワーク・アナラ イザー等公知でないタイプの装置であってもよい。それぞれの通信装置10は、公 知の方法で自身のポート102間を接続する。それぞれの通信装置は、通信機能の 実行のために備えられるものに加えて、通信リンク20へ接続するための媒体アク セス制御(ＭＡＣ)装置を備える。即ち、通信リンクは、例えば10Mbpsのイーサネ ット・バスとして用いた場合等のように、単にネットワークの一構成要素として 実装することができる。これにより、通信リンク20の実装は簡単なものとなる。 さらに、それぞれの装置10は管理装置120を備える。管理装置120は、プロセッサ 手段122、記憶手段124、通信手段126を備える。プロセッサ手段122は、自身が備 えられる通信装置10のタイプに特有のものである。従って、プロセッサ手段122 は、統計値の収集及び当該プロセッサ手段が備えられる特定のタイプの通信装置 (リピータ、ブリッジ、スイッチ)の管理に充分な処理能力と機能とを提供する。 プロセッサ手段122によって収集された統計値は記憶手段124に格納される。 それぞれの通信手段126は、離れた位置にある管理装置からの通信をポート102 の一つを介して受信することができる。また、それぞれの通信手段126は、別の 通信装置126や装置10と通信リンク20を介して通信することができる。広い意味 においては、ポート102を介して管理通信を受信すると、通信手段126は通信リン ク20を介して当該通信を他の装置10に分配し、当該通信手段126自身が応答する 。別のボックス10から通信リンク20を介して管理要求を受信すると、管理装置12 0は自分で当該要求について検討し、通信リンク20を介して応答する。本発明に おいては、異なるタイプの通信装置10との通信が容易になる。なぜなら、それぞ れの装置10は、特定のタイプの通信装置に対する充分な処理能力を備えており、 通信リンク20を介した装置10間の通信は総括的な形式によって行われる。そのた めに、例えばプロセッサ、リピータがブリッジ特有のデータを取り扱うことがで きる必要はない。それぞれの通信手段126は、管理装置に応答するために、全て のボックス10によって供給される管理要求に対する全ての応答をそろえるのに充 分であることが必要なだけである。 データの収集においては、それぞれの異なるタイプの通信装置はいくつかの異 なるタイプのデータを集める。多くの異なるタイプの装置を含むスタックにおい ては、以前のマスター／スレーブの仕組みは、全てのタイプの装置の全てのタイ プのデータの要求にうまく対処することができるマスター装置のプロセッサを必 要とする。しかし、本発明の仕組みにおいては、どのような管理要求も全ての装 置にコピーされ、当該管理要求のコピーを受信したそれぞれの装置は、その要求 の対応する部分に対して応答する。それぞれ の装置に含まれる通信手段26は、全ての答えを扱うことさえできればよく、全て の答えを理解することなく管理装置に送るだけでよい。 それぞれの装置10は、自身のポートを取り扱うのに十分な処理能力と、自身の 統計値を記憶するための十分な不揮発性メモリとを有することが必要なだけなの で、本発明はそれぞれの装置10のコストの点で有利である。ただ追加される要件 は、管理要求に応じて戻ってくる全スタックからの全ての応答を送るために、そ れぞれのボックスが総括的に調整するだけの能力を有しなければならない、とい うことである。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１０年６月１２日（１９９８．６．１２） 【補正内容】 請求項 1.ネットワークのオペレーションを監視するための管理手段を有する当該ネット ワークで用いられる通信手段であって、 ネットワーク装置が接続される複数のポートをそれぞれが有する複数の通信装 置と、 前記通信手段に含まれる前記複数の通信装置を連結する一つの通信リンクとを 備え、 ここで、前記複数の通信装置はそれぞれ、 自身のポートで起こった通信に関するデータを管理及び収集する処理手段と、 収集されたデータに関する総括的な形式のメッセージを生成する生成手段と、 前記通信リンクを介して前記メッセージを通信する通信手段とを有し、 前記通信装置の内の少なくとも一つは、 前記管理手段からのデータ要求を受信し、当該要求に対する応答として、前記 通信リンクを介して前記要求を通信し、前記通信リンクを介して受信した前記メ ッセージのいくつかを前記管理手段に送信する応答手段を有する。 2.請求項１の通信手段において、前記通信装置の内２つ以上はそれぞれ前記応答 手段の一つを有する。 3.請求項１または２の通信手段において、前記応答手段はさらに、前記通信リン クを介して受信し前記メッセージをそろえ、受信した一つのデータ要求に対して 一つの応答を送信する。 4.ネットワーク内において通信手段を操作する方法であって、当該通信手段は複 数の通信装置を備え、当該複数の通信装置のそれぞれはネットワーク装置が接続 される複数のポートを有し、前記通信装置は、一つの通信リンクを介して連結さ れており、 それぞれの通信装置において、当該装置のポートで起こる通信に関するデータ を収集し、収集されたデータに関して総括的な形式のメッセージを生成し、当該 メッセージを通信リンクに適合させ、 前記通信装置の内の一つのポートを介して管理手段からのデータ要求を受信し 、前記通信リンクを介して前記要求を通信し、前記要求に対する応答として、前 記通信装置の内の一つから、前記通信リンクを介して受信した前記メッセージの いくつかを前記管理手段に送信する。 5.請求項４の方法は、前記通信リンクを介して受信した前記メッセージをそろえ 、前記受信した要求に対する応答として、前記そろえられたメッセージを送る。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ピーター ホリディ イギリス、ベッドフォードシャー エイチ ピー23 ４ディゼット、トリング、ハイフ ィールド ロード 11 (72)発明者 ピーター ウィルソン イギリス、ハルトフォードシャー ダブリ ューディ２ ４ディダブリュー、ウェルイ ン ガーデン シティ、ホーマーフィール ド 11 (72)発明者 リチャード クワイン イギリス、ハルトフォードシャー エーエ ル４ ０ティディ、セイント アルバン ズ、ファーウッド アベニュー 53

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 1.ネットワークで用いられる通信装置であって、複数の単位装置を備え、当該複 数の単位装置のそれぞれは、複数のポートと一つの通信リンクとを有し、当該通 信リンクは前記複数の単位装置を一緒に接続し前記ネットワークに接続し、 ここで、それぞれの単位装置は、 自身の備えるポートのみに基づく通信に関するデータを管理及び収集する処理 手段と、 収集されたデータに関する総括的な形式のメッセージを生成する手段と、 前記通信リンクに対して前記メッセージを適合させる手段とを有する通信装置 。 2.請求項１の通信装置において、前記単位装置の内２つ以上は、 前記ネットワークから管理通信を受信し、当該受信した通信を通信リンクによ ってリンクされた全ての単位装置に分配する手段を有する。 3.請求項２の通信装置において、管理通信を受信する手段を備えた前記単位装置 の一つは、質問要求に対する応答として、他の装置からの答えをそろえて送る。