JP2001510209A - 最適な設計の音波洗浄装置を最適な運転パラメーターで用いる、改良された気相流動床重合方法 - Google Patents

最適な設計の音波洗浄装置を最適な運転パラメーターで用いる、改良された気相流動床重合方法

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Abstract

(57)【要約】 反応器におけるファウリング及び/又はシート形成を排除又は削減するために、最適な設計の音波洗浄装置を最適な運転パラメーターで用いる、オレフィン及び/又はジオレフィン重合体重合の改良された方法が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、オレフィン及び/又はジオレフィン重合体の重合に関する。特に本
発明は、これら重合体を重合する間に生じるファウリング及び/又はシート形成
を排除又は削減するための、1個以上の音波洗浄装置の使用に関する。
【0002】 (発明の背景) 重合体製造法のうち、最も経済的で最も一般的に用いられているものの一つが
気相重合である。オレフィン及び/又はジオレフィン重合に用いられている従来
の気相流動床反応器は、流動稠密相床(すなわち反応気体と重合体(樹脂)粒子
との混合物)と稠密相面(床面)上のフリーボードを含んでいる。フリーボード
は主に気体及び少量の粒子、特に微粒子(微紛)を含んでいる。稠密相床は、通
常は反応器の円筒部分に保持されている。この円筒部分の上には、より大きな直
径のいわゆる拡張部分があり、そこでは反応器から反応系の他の部分に運び出さ
れる微紛の量を削減する目的で、気体速度の低減が行われる。拡張部分は先細に
なる円錐部分を介して円筒部分に連結している。フリーボードは通常、拡張部分
に位置している。床面が円筒部分の最頂部より低い場合には、円筒部分の上部も
フリーボードの一部となる。
【0003】 反応器運転の際に、フリーボードに存在する微紛は、反応器を離れる気体によ
って運び出されるか又は落ちて稠密相に戻る。しかし、ある量の微紛は反応器系
(特にフリーボード部)の内壁に付着し、いわゆるシート(すなわち塊状に集ま
った、溶解した又は半溶解した樹脂及び触媒粒子の層)を形成する恐れがある。
シートは、重合体生成物の特性にマイナスに作用する。シートが重くなると壁か
ら落ちて生成物排出系を塞ぐか又は分配板の機能を妨げる。シートの小片は多量
の樹脂粒子と共に排出され、プラスチック容器やフィルムといった最終製品のゲ
ル化レベルを上げてしまい、生成物の品質に問題を与える。シート形成及び微紛
蓄積は、まとめて「固体粒子蓄積」と称される。
【0004】 シート形成が反応系並びに最終重合生成物に影響を与えるのを防ぐために、通
常は反応器を定期的に停止させて壁の洗浄が行われる。反応器が停止している間
、運転時間の大きなロスとなり、更に洗浄に経費もかかる。従って、反応器フリ
ーボードの内壁及び反応系の他の部分を連続的に洗浄する方法があれば、時間と
経費を節約することができる。
【0005】 米国特許第5,461,123号には、音波を用いた反応器壁への粒子蓄積の
回避が開示されている。その発明によると、音波を反応器に適用して壁に付着し
た粒子を剥離させる。剥離した粒子は次いで重力又は抵抗力によって壁から除去
される。
【0006】 しかし、音波の効能は、例えば音波ノズルの数、音波ノズルの位置、音波ノズ
ルの方向、音圧レベル、音波周波数、音波運転モード(持続時間及びインターバ
ル)、音波管の長さ、音波管の直径、音波管の挿入長さ等の、幾つかのパラメー
ターに依存することがわかっている。こうした設計及び運転パラメーターで適当
なものを選ぶことが、反応器フリーボードの最適な保護を達成するのに必要であ
り、さもなくば音波の効果はわずかしかあるいは全く得られない。
【0007】 最適な設計の音波洗浄装置を最適な運転パラメーターで用いる、改良された気
相ポリオレフィン重合方法の提供が望まれる。本発明の目的は、音波洗浄装置の
設計及び運転パラメーターを最適化する方法を提供することにある。
【0008】 (発明の概要) 本発明によると、(a)少なくとも1個のαオレフィン及び任意にジエンを、
又は(b)1個以上のジオレフィンを重合化する方法であって、 (1)約5〜40Hzの音波を発生し;(2)約100〜200dBの標準音圧
レベルを有し;(3)保護される反応器の内表面において最小音圧レベル約10
0〜200dBを達成し;並びに(4)1個以上の音波ノズルを通じて音波が反
応器系に導入されるが、各音波ノズルは、下記面積分式
【数2】 (ここでWfは反応器内表面の異なる部分に応じて約1.0〜5.0の値を取る 重み関数であり;SPLは音圧レベルであり;dSは面積分の面素である)によ
って計算される値の±約60%内におさまる垂直位置と、値の±約60°内にお
さまる方位角とになるように配置されている音波発生装置を少なくとも1個備え
た気相反応器中で少なくとも1個の重合触媒の存在下に重合することを包含する
方法が提供される。反応器系の内表面における固体粒子蓄積は音波によって回避
又は除去することができる。
【0009】 重合体及びモノマー 本発明の方法によって生成することのできる重合体の例
としては、炭素数2〜18のαオレフィンのホモポリマー及び共重合体;ポリ塩
化ビニル、エチレンプロピレンゴム(EPR)、エチレンプロピレンジエンゴム
(EPDM);ポリイソプレン;ポリスチレン;ポリブタジエン;スチレンと共
重合したブタジエン重合体;イソプレンと共重合したブタジエン重合体;アクリ
ロニトリルとのブタジエン重合体;イソプレンと共重合したイソブチレン重合体
;エチレンブテンゴム及びエチレンブテンジエンゴム;ポリクロロプレン;ノル
ボルネンのホモポリマー及び炭素数2〜18のαオレフィン1個以上との共重合
体;および炭素数2〜18のαオレフィン1個以上とジエンとのターポリマー等
が挙げられる。
【0010】 本発明の方法に用いることのできるモノマーの例としては、エチレン、プロピ
レン等の炭素数2〜18のαオレフィン1個以上、及び任意に、ヘキサジエン、
ジシクロペンタジエン、オクタジエン(例えば1−メチル−1,6−オクタジエ
ン及び7−メチル−1,6−オクタジエン等のメチルオクタジエン等)、ノルボ
ルナジエン及びエチリデンノルボルネン等のジエン(Brady他、米国特許第
5,317,036号に示唆のものなど)少なくとも1個;イソプレン、スチレ
ン、ブタジエン、イソブチレン、クロロプレン、アクリロニトリル、環状オレフ
ィン(例えばノルボルネン)等の容易に凝縮できるモノマー(米国特許第5,4
53,471号に示唆のものなど)、が挙げられる。
【0011】 重合方法 本発明の方法は、スラリー、溶液、バルクの攪拌床及び流動床重合
と組合せて用いることができる。こうした反応器中における稠密相(気体−固体
稠密相、スラリー相、又は溶液相を含む)面の上にある内表面は、本発明の音波
発生装置によって粒子蓄積から保護することができる。特に液体が稠密相に存在
する場合には、稠密相面の下にある内表面でさえも部分的に又は完全に保護する
ことができる。
【0012】 好ましくは、本発明の方法は(機械的に攪拌及び/又は気体流動化される)流
動床重合に用いられ、中でも気相を利用する重合が最も好ましい。本発明は、流
動又は気相重合反応の種類によって制限されるものでは無く、単独の反応器にお
いてもあるいは2個以上の反応器が連結している複数反応器においても実施する
ことができる。公知の一般的な気相重合法に加え、いわゆる「誘導凝縮式」を含
む「凝縮式」重合や、気相重合の「液体モノマー」運転などを適用することもで
きる。
【0013】 樹脂を生成する従来の流動床方法は、1個以上のモノマーを含む気体流を、重
合触媒が存在する反応条件下で、連続的に流動床反応器に通過させることによっ
て実施される。生成物を反応器から引き出す。未反応のモノマーを含む気体流を
反応器から連続的に引き出して、補給モノマーを加えて反応器に戻し再生利用す
る。従来の気相重合は、例えば米国特許第3,922,322号、第4,035
,560号及び第4,994,534号に開示されている。
【0014】 凝縮式重合は、米国特許第4,543,399号、第4,588,790号、
第4,994,534号、第5,352,749号及び第5,462,999号
に開示されている。凝縮式方法はより高い冷却能力を達成するために、従ってよ
り高い反応器生産性を達成するために用いられる。こうした重合においては、再
生流またはその部分は流動床重合法において露点より低い温度に冷却することが
でき、よって再生流の全て又は一部を凝縮することができる。再生流は反応器に
戻る。再生流の露点は、反応/再生系の運転圧力を増加させる及び/又は凝縮性
液体のパーセントを増加させる及び再生流中の非凝縮性気体のパーセントを減少
させることによって、上昇させることができる。凝縮性液体は触媒、反応物及び
重合体生成物に対して不活性であってもよい。あるいは凝集性液体はモノマー及
びコモノマーを含んでもよい。凝集性液体は系の中のいかなる地点においても反
応/再生利用系に導入することができる。凝集性液体は、飽和又は不飽和炭化水
素を含む。
【0015】 重合法の凝集性液体自体に加えて、重合に不活性な他の凝集性液体を「誘導」
凝集式運転に導入することができる。好適な凝集性液の例としては、2〜8個の
炭素原子を含む液体飽和炭化水素(例えばエタン、プロパン、n−ブタン、イソ
ブタン、n−ペンタン、イソペンタン、ネオペンタン、n−ヘキサン、イソヘキ
サン及び他の飽和C6炭化水素、n−ヘプタン、n−オクタン、及び他の飽和C7 及びC8炭化水素及びそれらの混合物)が挙げられる。凝集性液体は、オレフィ ン、αオレフィン、ジオレフィン、少なくとも1個のαオレフィンを含むジオレ
フィン、及びそれらの混合物などの重合性凝集性コモノマーを含む。凝集式重合
においては、流動床に入る液体が迅速に分散し蒸発するのが望ましい。
【0016】 液体モノマー式重合は米国特許第5,453,471号;米国特許出願第08
/510,375号;PCT95/09826(US)及びPCT95/098
27(US)に開示されている。液体モノマー式で運転する場合には、床に存在
する液体モノマーが床に存在する固体粒子状物体[生成される重合体又は不活性
粒子状材料(例えばカーボンブラック、シリカ、粘土、タルク及びそれらの混合
物)]の上又は内に吸着されるとすれば、自由液体モノマーが実質的に存在しな
い限りは、液体が重合体床全体にわたって存在することができる。液体モノマー
式を利用することによって、従来のポリオレフィン生成の温度よりもずっと高い
凝集温度を有するモノマーを用いて気相反応器内で重合体を生成することが可能
になる。一般に、液体モノマー式方法は、成長しつつある重合体粒子の床を含む
重合領域を有する、攪拌床又は気体流動床反応容器内で実施される。この方法は
、1個以上のモノマー流と、任意に1個以上の不活性気体と又は液体とを、重合
領域内に連続的に導入し;連続的又は断続的に重合領域に重合触媒を導入し;連
続的又は断続的に重合体生成物を重合領域から引き出し;領域から未反応の気体
を連続的に引き出し;そして領域内の温度を、領域内に存在する少なくとも1個
のモノマーの露点より低く保ちつつ、気体を圧縮及び冷却することを包含する。
気−液流に存在するモノマーが1種だけであれば、不活性気体も少なくとも1種
存在する。通常、領域内の温度及び領域を通過する気体速度は、固体粒子状物質
の上に又は中に吸着されなかった液体が重合領域には実質的に存在しないように
設定される。
【0017】 通常、流動床重合方法は、約10〜1000psi、好ましくは約200〜6
00psiの圧力下、約10〜150℃、好ましくは約40〜125℃の温度下
で行われる。重合方法を実施する間の表面上の気体速度は約0.7〜3.5フィ
ート/秒、好ましくは約1.0〜2.7フィート/秒である。
【0018】 触媒 本発明の重合方法に、あらゆる種類の重合触媒を用いることができる。
触媒は単独で用いてもよいし、望ましい場合には組合せて用いてもよい。触媒は
可溶性であっても、不溶性であってもよく、担持されていてもいなくてもよい。
充填剤、液体、溶液、スラリー/懸濁液又は分散液と共にあるいはそれらを用い
ずに噴霧乾燥したプレポリマーであってもよい。これらの触媒は当分野で公知の
共触媒及び助触媒と共に用いられる。一般にこれらはアルキルアルミニウム、ア
ルキルアルミニウムハロゲン化物、アルキルアルミニウム水素化物、及びアルミ
ノキサンである。好ましい触媒の例としては、 A.チタニウムに基づく触媒(例えば米国特許第4,376,062号及び第4
,379,758号参照)等のチーグラー・ナッタ触媒。チーグラー・ナッタ触
媒は当分野においてよく知られており、一般に有機アルミニウム共触媒と共に用
いられるマグネシウム/チタン/電子供与体複合体である。 B.クロムに基づく触媒(米国特許第3,709,853号;第3,709,9
54号;及び第4,077,904号参照)。 C.オキシ塩化バナジウム及びアセチルアセトナトバナジウムなどのバナジウム
に基づく触媒(米国特許第5,317,036号参照)。 D.メタロセン触媒及び他の単一部位(single-site)触媒又は単一部位様触媒 (米国特許第4,530,914号;第4,665,047号;第4,752,
597号;第5,218,071号;第5,272,236号;第5,278,
272号;第5,317,036号;及び第5,527,752号参照)。 E.トリハロゲン化アルミニウム等の陽イオン性金属ハロゲン化物。 F.ブチルリチウム等の陰イオン性開始剤。 G.コバルト触媒及びそれらの混合物(米国特許第4,472,559号及び第
4,182,814号参照)。 H.ニッケル触媒及びそれらの混合物(米国特許第4,155,880号及び第
4,102,817号)。 I.稀土類金属触媒、すなわち周期表の原子番号57〜103の金属を含む触媒
(例えばセリウム、ランタン、プラセオジム、ガドリニウム及びネオジムの化合
物) が挙げられるが、これは例証を目的とするものであって制限するためのものでは
ない。特に有用なのがカルボン酸塩、アルコラート、アセチルアセトナト、ハロ
ゲン化物(例えばニ塩化ネオジムのエーテル及びアルコール複合体)、及びそう
した金属(ネオジムなど)のアリル誘導体である。ネオジム化合物、特にネオデ
カン酸、オクタン酸、及びバーサテート(versatate)ネオジム、並びにn−ア ルキルネオジムが最も好ましい稀土類金属触媒である。稀土類触媒は特に好まし
く、ブタジエン、スチレン又はイソプレンなどを用いる重合に用いられる。
【0019】 本発明の方法に好適な触媒の例としては、稀土類金属触媒、チタン触媒、クロ
ム触媒、ニッケル触媒、バナジウム触媒及びメタロセン/単一部位/単一部位様
触媒が挙げられる。
【0020】 不活性粒子状材料 本発明の重合方法は、不活性粒子等の他の添加物を含有す
ることができる。不活性粒子は、粘着性重合体を生成する方法(米国特許第4,
994,534号参照)や上に列挙した容易に凝集できるモノマーから得られる
重合体を生成する方法に用いられる例えばカーボンブラック、シリカ、粘土及び
タルクを含んでもよい。不活性粒子状材料の使用は、モノマーの一つとしてジエ
ンを用いる気相重合において、あるいはジオレフィンが唯一のモノマーである場
合に、特に好ましい。不活性粒子状材料のうち、カーボンブラック、シリカ、及
びそれらの混合物が好ましく、そのうちカーボンブラックが最も好ましい。不活
性粒子状材料は、最終重合体生成物の重量を基準として約0.3〜80重量%、
好ましくは約5〜75重量%、最も好ましくは約5〜50重量%の量で気相重合
に用いる。
【0021】 音波及び音波発生装置 本発明において、音波は1個以上の音波発生装置(こ
こでは音波洗浄装置とも称する)によって発生される。音波発生装置は、少なく
とも1個の振動発生ユニット;振動ユニットに連結して望ましい周波数で音波を
発生させ伝搬させる少なくとも1個の音波管;及び反応器に音波を導入する、音
波管末端に位置する少なくとも1個の音波ノズルを含む。振動発生ユニットは通
常、可聴周波数と同じ周波数で往復する少なくとも1個のピストンを含む1個以
上のチャンバを含む。このピストンは気体、電気又は他の手段によって駆動され
る。振動発生ユニットはコクム−ソニックスAB社(スウェーデン)から入手可
能である。音波は、壁表面で固体粒子蓄積が起きないように様々な位置に配置さ
れた音波ノズルを介して反応系に導入される。好ましい位置は、反応器フリーボ
ード、熱交換器、再生利用ライン、分配板の下、パージビン、及び/又はバッグ
ハウスである。
【0022】 音波洗浄装置が望ましい効果を達成するためには、寸法等の様々なデザインや
運転パラメーターを選択してそれらの最適な範囲を決定する必要がある。本発明
に最適な範囲や最適な形態を詳述したこれらのパラメーターとは、(1)音発生
装置の標準音圧レベル、(2)洗浄される表面全体の最小音圧レベル、(3)音
波の周波数、(4)音波管の長さ、(5)音波の持続時間とインターバル、(6
)音波ノズルの数、(7)音波ノズルの位置と方向、(8)音波管の挿入長さと
直径、及び(9)音波管の形態、である。本発明における音波の周波数は可聴及
び不可聴の範囲に渡る。
【0023】 音圧レベル 音波発生装置によって導入される音エネルギーは、反応器系の内
表面から重合体粒子、微粒子、シート又は他の粒子を除去できるものでなければ
ならない。標準音圧レベル(SSPL)と呼ばれるパラメーターをここで用いて
音波発生装置のエネルギーレベルを測定する。SSPLは、反射音波による干渉
が存在しない条件下で、音源(例えば音波ノズル)から1m離れた位置で測定さ
れた音圧レベル(SPL)として定義される。本発明に用いられる音波発生装置
のSSPLは好ましくは約100〜200デシベル(dB)であり、最も好まし
くは約140〜170dBである。
【0024】 最小音圧レベル 洗浄される反応器系の内表面(例えば反応器フリーボード部
の表面)は、十分なエネルギーの音波によって粒子蓄積から保護することができ
る。洗浄される表面の様々な位置におけるSPLは通常、音波ノズルからの距離
が異なる等の理由から、異なっている。従って、洗浄される表面全体の最小音圧
レベル(mSPL)は、固体粒子蓄積を回避する音波効果の測定指標となる。本
発明においては、反応器系における洗浄される表面全体の最小SPLは好ましく
は約100〜200dB、最も好ましくは約120〜170dBである。
【0025】 音波の周波数 本発明で用いる音波は、反応器系の内表面から重合体粒子、微
紛、シート又は他の粒子を除去するのに好適な周波数のものである。周波数が高
すぎると、反応器壁に付着した粒子が剥離しにくくなる。周波数が低すぎると、
音波を発生するのに用いられる音波管は長くなり測定可能な程の音エネルギーの
損失が生じる。本発明に用いられる音波の周波数は、不可聴の超低音波(一般に
20Hz未満)から可聴の音波(一般に20Hz以上)に渡るものを用いること
ができる。周波数は好ましくは約5〜40Hz、最も好ましくは約10〜25H
zである。
【0026】 音波管の長さ及び直径 適当な音波管の長さ及び直径をとることによって、十
分な音エネルギーが反応器に確実に伝えられる。好ましくは、音波管の長さは音
波長の約1/8〜3/8であり、最も好ましくは約3/16〜5/16である。
音波管の直径が小さすぎると、音エネルギーの一部は音波管内の壁に反射して消
失する。音波管の直径が大きすぎると、製造時及び運転時に困難が生じる。本発
明に用いる音波管の内径は、好ましくは約2〜12インチであり、最も好ましく
は約3〜10インチである。
【0027】 音波持続時間及びインターバル 音波の持続時間及びインターバルは、音波洗
浄装置の性能を決定する指標である。持続時間とは、装置が音波を発生している
時間であり、インターバルとは音波装置の連続する2回の起動の間の時間である
。インターバルが長いと反応器の壁における固体粒子蓄積が進行し、音波による
壁の洗浄が困難になる。インターバルが短いと十分な洗浄効果が得られない。本
発明においては、音波洗浄装置の好ましいインターバルは、約0(すなわち連続
運転)〜4時間、最も好ましくは3分〜1時間である。本発明に用いられる最適
な持続時間は、好ましくは約5秒〜連続運転、最も好ましくは約10〜60秒で
ある。
【0028】 音波ノズルの数 音波ノズルの最適な個数は洗浄される面の形成する空間の全
体積に依存する。例えば反応器フリーボードについては、本発明で用いられるノ
ズル数に対するフリーボード体積の割合(単位:立法フィート)は、好ましくは
約7000未満:1、最も好ましくは約5000未満:1である。一般に市販さ
れている反応器については、1〜10個の音波発生装置を反応器系の異なる位置
(反応器のフリーボード部分、熱交換器、再生利用ライン、分配板の下、パージ
ビン、及びバッグハウスなど)に導入することができる。
【0029】 ノズルの位置と方向 音波ノズルの位置を最適にすることによって、保護され
る内表面上における音波エネルギーの分配を最適なものにすることができる。最
適な位置は、下記の面積分式によって数学的に決定することができる。
【数3】 (ここでSPLは音圧レベルであり;dSは面積分の面素であり;Wfはカバー される各比表面積の相対的重要度を決定する重み関数である)。音波は床に数フ
ィート突入したのち床によって吸収される又は消散させられるので、床に覆われ
た又は床の下に隠された表面が音波によって十分に保護されるということはない
ことが理解される。一般に、蓄積の起こりやすい領域については1.5〜5のW f が選択され、他の領域については1.0〜1.5のWfが選択される。本発明に
おいては、各ノズルの垂直位置は式(1)で計算される値の±約60%内におさ
まるのが好ましく、±約40%におさまるのが最も好ましい。各ノズルの方位角
は式(1)で計算される値の±約60°内におさまるのが好ましく、±約30°
におさまるのが最も好ましい。
【0030】 最適なノズル位置を決定したのち、ノズルの方向を決定して、洗浄される面全
体を直接的な音波伝搬によってカバーする。領域が直接的伝搬によってカバーさ
れていない場合には、その領域に達している音波の殆どは反射波で構成されてい
る。反射波は重ね合わせ効果によってより高い周波数を有するので、表面洗浄に
は効果的でない。本発明は、音波によって最も効率よく洗浄される表面が、音波
ノズルにおいて節点を有する円錐形空間内に位置することを開示する。本発明の
好ましい態様にあっては、音波ノズルの方向を最適化することによって、音波ノ
ズルにおいて節点を有し円錐角が約270°より小さい円錐形空間少なくとも1
個によって、洗浄される表面をカバーする。約180°より小さい円錐角が最も
好ましい。
【0031】 反応器への音波管の挿入 音波管が反応器に挿入される場合には、音波管の外
表面が固体蓄積の場所となる可能性があり、更に反射効果が起こって音波洗浄装
置の性能が阻害される可能性もある。本発明で用いる音波管の最適な挿入の長さ
は、好ましくは約0(反応器内表面と同一平面)〜6フィートであり、最も好ま
しくは約0〜2フィートである。
【0032】 音波管の形態 適当な形態の音波管を用いることによって、効果的で安全な運
転が確実になる。音波管に多くの屈曲部(くの字状の屈曲)がある場合、音波の
損失並びに望まれないほど激しいパイプの振動が起こりうる。本発明においては
、1本の音波管における屈曲の数は約6以下、好ましくは約3以下、最も好まし
くは長半径の屈曲が3以下、短半径の屈曲が0である。 本明細書で述べた全ての特許はここに参照して説明に代えるものとする 以下の実施例によって本発明を更に例証する。
【0033】 (実施例) 下記の実施例は全て、図1に示す形状のニ気相流動床重合反応器において行わ
れる商業規模の運転に関する。これら実施例の詳細な運転条件及び結果は表1、
2及び3に示す。
【0034】 実施例1〜9では、ポリエチレン製造用気相流動床反応器の内壁に蓄積した固
体粒子を除去する音波の効果を調べた。生成物のゲル化レベルに対する効果もこ
れらの実施例により調べた。実施例10〜12はエチレン/プロピレン/ジエン
ゴム製造用気相流動床反応器に音波を適用した場合について調べた。各試験(約
1〜3ヶ月の運転)の後に反応器を開けて固体粒子蓄積を調べた。ポリエチレン
反応器についてはゲル化レベルを4〜6時間ごとに測定した。平均的なゲル化レ
ベルのデータを表1に示す。
【0035】 実施例1 (比較) 音波洗浄装置の非存在下に重合を行った。運転期間の後
、反応器フリーボード表面の殆どの部分で約1インチ厚の樹脂粒子蓄積/層が観
察された。生成物のゲル化レベルは著しかった。
【0036】 実施例2 (最良な実施形態) 4個の音波発生装置を設置して望ましい音波
を反応器フリーボードに導入したことを除いては、実施例1と同様に重合を行っ
た。設計及び運転パラメーターは全て最適な範囲から選択した。最適化の結果、
反応器フリーボードの内表面はきれいで(粒子の蓄積は無く)、生成物の品質も
良好であった(ゲル化が無かった)。
【0037】 実施例3 (比較) 本実施例は音波管の長さが与える影響を調べることを企
図する。音波管の長さを波長の7/16に変えたことを除いては、実施例2と同
様の設計及び運転パラメーターを用いた。この不適当な管の長さでは非常に弱い
SSPLが得られた。音波エネルギーの出力が微弱であったため、実施例1(音
波洗浄装置無し)と比較すると、有意な粒子蓄積除去と有意な生成物品質の向上
はみられなかった。
【0038】 実施例4 (比較) 本実施例は音波管直径が与える効果を調べることを企図
する。音波管の直径を1.5インチ(実施例2で用いた直径よりかなり小さい)
に縮小したことを除いては、実施例2と同様の設計及び運転パラメーターを用い
た。結果は微弱なSSPLが得られたことを示している。殆どの音エネルギーは
音波管内の「壁反射」で消費されたため、実施例1(音波洗浄装置なし)と比較
すると、有意な粒子蓄積の除去と有意な生成物品質の向上はみられなかった。
【0039】 実施例5 本実施例は、音波持続時間の機能を調べることを企図する。音波持
続時間を5秒としたことを除いては、実施例2と同様の設計及び運転パラメータ
ーを用いた。反応器を開けて観察したところ固体粒子蓄積がフリーボード表面全
体に見られたが、蓄積層の厚み(約1/4〜1/2インチ)は実施例1の場合に
比べて薄かった。生成物の品質も僅かに向上した。これは5秒の持続時間では十
分に音波洗浄装置を活用できていないことを意味する。このように短い運転時間
では、音波による振動は付着した粒子を剥離するのに十分ではない。
【0040】 実施例6 本実施例は音波インターバルが与える効果を調べることを企図する
。インターバルを65分に延長したことを除いては、実施例2と同様の設計及び
運転パラメーターを用いた。このように長いインターバルの間に過度の粒子蓄積
が起こり、音波によって除去するのは困難にであった。反応器を開けた観察結果
と、生成物のゲル化レベルは、実施例5と同様であった。
【0041】 実施例7 (比較) 本実施例は音波の周波数が与える影響を調べることを企
図する。音波の周波数を45Hzに上げたことを除いては、実施例2と同様の設
計及び運転パラメーターを用いた。反応器を開けた観察結果と、生成物のゲル化
レベルは、実施例5及び6と同様であった。粒子蓄積除去について、高周波数の
音波はあまり効果を有さないことが判明した。
【0042】 実施例8 本実施例は音波管の形態が与える効果を調べることを企図する。各
音波管が5個の屈曲を有することを除いては、実施例2と同様の設計及び運転パ
ラメーターを用いた。フリーボード中に弱いSSPL及び弱い最小SPLが得ら
れた。加えて、運転の再に過度のパイプ振動が観察された。一般に過度のパイプ
振動は安全上の理由から望まれない。反応器を開けて観察したところ、粒子蓄積
の薄層(1/4〜1/2インチ)がフリーボード表面の特定の領域のみに見られ
、ゲル化レベルは実施例5〜7の場合に比べて良好であったが、実施例2の結果
よりは劣っていた。この結果は、音波管の屈曲数を減らす必要があることを意味
している。屈曲部における音エネルギー損失のメカニズムは小さな直径の音波管
における損失と同様であるが、主要な振動とは反対方向の、屈曲が原因で起こる
反射振動によるパイプ振動がさらに加わっている。
【0043】 実施例9 本実施例では、音波ノズル位置、方向、個数及び音波管挿入の様々
な形態を用いた。これらの値を変えたことを除いては、実施例2と同様の設計及
び運転パラメーターを用いた。反応器ドームの上部は音波ノズルの最も効果的な
空間(すなわち音波ノズルにおいて節点を有する円錐形空間)ではカバーされな
かった。反応器を開けて観察したところ、ドーム部の上部に粒子蓄積が見られた
。もろい粉末状樹脂粒子の薄層(約1/8〜1/4インチ)が反応器に挿入した
音波管の外表面の殆どの部分に見られた。 本実施例は、管を深く挿入しないことの重要性、及び音波ノズルの円錐形効果
空間少なくとも1個によって洗浄する表面全体を覆う必要性があることを例証し
ている。生成物ゲル化レベルは実施例8の結果と同様であった。試験の間にさら
に観察を行ったところ、反応器ドームにおいて測定した音波の周波数は、反応器
に適用した元の周波数の数倍高いという興味深い結果が得られた。この望ましく
ない高周波数は、音波による直接的なカバーが弱く、また反応器表面の音波反射
による実効波重ね合わせが起こるためだと思われる。 実施例1及び3〜9の、粒子蓄積を試料として回収した。これらの蓄積材料、
並びに正常な重合樹脂生成物にスパイクを刺して試験を行った。これらの試験結
果によって、蓄積した材料が生成物中のゲル化を引き起こすことが確認された。
【0044】 実施例10 (最良な実施形態) 本実施例は、EPDMゴム製造用の気相流動
床反応器における音波洗浄装置の適用を例証する。カーボンブラック粒子を定期
的に反応器に添加し、静電気活性レベルを制御して粘着性重合体が凝集するのを
防いだ。実施例10で用いた音波洗浄装置の設計及び運転パラメーターは最適な
範囲から選択した。一定期間の反応器運転の後、反応器フリーボード部の内表面
には粒子蓄積は観察されなかった。
【0045】 実施例11 (比較) 流動床レベルを20フィート未満にし、音波洗浄装置
によって保護されるフリーボード空間をより大きくし、音波ノズルの個数を減ら
したことを除いては、実施例10と同様の反応条件を用いた。本実施例の高い体
積対ノズル個数比を用いた結果、音波による保護は弱かった。樹脂粒子とカーボ
ンブラック粒子の両方を含む粒子蓄積は、フリーボード表面の幾つかの領域で観
察された。
【0046】 実施例12 (比較) 音波ノズルの位置を最適化しなかったことを除いては
、実施例10と同様の反応条件を用いた。その結果、反応器の上部の直接音波伝
搬によるカバーは貧弱で、粒子蓄積が反応器ドームに見られた。
【0047】
【表1】 注:a:表2の反応器条件コードR−1及びR−2参照 b:表3の音波ノズル位置コードL−1、L−2、L−3及びL−4参照 c:表3の音波ノズル方向コードO−1、O−2、O−3及びO−4参照 d:1個の音波ノズルに基づく e:1−最良(ゲルなし)、5−最悪 略号:PE−ポリエチレン、EPDM−エチレン/プロピレン/ジエンター
ポリマー WL−(音波の)波長、FB−フリーボード
【0048】
【表2】
【0049】
【表3】 注:a:分配板からの垂直距離 b:反応器中央からの半径方向距離 c:#1音波ノズルの方向角を0°とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は実施例で用いられる典型的な気相流動床反応器を図解する。図1におい
て、反応器(1)は分配板(2)、主に稠密相床(4)又はその一部を保持する
円筒部(3)、先細りの円錐形をした拡張部(5)及び半球(6)を含んでいる
。稠密相床面(7)の上の空間はフリーボード(8)である。実施例中の反応器
の寸法はD=14.5フィート、De=23フィート、H1=50フィート、H2 =20.4フィートである。
【図2】 図2は音波発生装置とその反応器壁における界面の概略図である。図2におい
て、1=振動発生ユニット;2=音波管;3=反応器の外壁;4=反応器の内壁
;及び5=音波ノズルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ピン カイ アメリカ合衆国 25526 ウエストバージ ニア、ハリケーン、グリーンブライアー アベニュー 5 (72)発明者 ロジャー ブレイディー ペインター アメリカ合衆国 25560 ウエストバージ ニア、スコット ディーポー、ポプラ エ ステイツ 307 (72)発明者 デイビッド メリル レブハン アメリカ合衆国 25003 ウエストバージ ニア、アラム クリーク、コール リバー ロード 4862 (72)発明者 ウィリアム ジェーン プライス アメリカ合衆国 77904 テキサス、ビク トリア、カントリー クラブ 6029 Fターム(参考) 4J011 AA01 AA04 AB01 AC04 DA06 DB13 EA09 EC01 MB01 UA06

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)少なくとも1個のαオレフィン及び任意にジエンを、
    又は(b)1個以上のジオレフィンを重合化する方法であって、 (1)5〜40Hzの音波を発生し;(2)100〜200dBの標準音圧レベ
    ルを有し;(3)保護される反応器の内表面において最小音圧レベル100〜2
    00dBを達成し;並びに(4)1個以上の音波ノズルを通じて音波が反応器系
    に導入されるが、各音波ノズルは、下記面積分式 【数1】 (ここでWfは反応器内表面の異なる部分に応じて1.0〜5.0の値を取る重 み関数であり;SPLは音圧レベルであり;dSは面積分の面素である)によっ
    て計算される値の±60%内におさまる垂直位置と、値の±60°内におさまる
    方位角とになるように配置されている 音波発生装置を少なくとも1個備えた気相反応器中で少なくとも1個の重合触媒
    の存在下に重合することを包含する方法。
  2. 【請求項2】 1〜10個の該音波発生装置が、反応器フリーボード部、1
    個以上の熱交換器、再生利用ライン、分配板の下、パージビン、及びバッグハウ
    スからなる群より選ばれる1個以上の反応系の場所に設置されることを特徴とす
    る、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 該音波発生装置が、(1)少なくとも1個の振動発生ユニッ
    ト、(2)振動ユニットに連結した少なくとも1個の音波管、及び(3)音波管
    末端に位置する少なくとも1個の音波ノズルを含むことを特徴とする、請求項1
    に記載の方法。
  4. 【請求項4】 保護される反応器の内表面が、音波ノズルにおいて節点を有
    し円錐角が約270°より小さい円錐形空間少なくとも1個によってカバーされ
    ることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 音波管の長さが音波長の1/8〜3/8であり;そして各音
    波管における屈曲の数が6未満であることを特徴とする、請求項3に記載の方法
  6. 【請求項6】 音波管の内径が2〜12インチであり;そして各音波管の反
    応器への挿入の長さが反応器内表面と同一平面〜6フィートであることを特徴と
    する、請求項3に記載の方法。
  7. 【請求項7】 音波ノズル数に対するフリーボード体積の割合が、ノズル1
    個に対して7000立法フィート未満であることを特徴とする、請求項1に記載
    の方法。
  8. 【請求項8】 音波の持続時間が5秒〜連続であり、音波のインターバルが
    0〜4時間であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 生成される重合体が、 (a)炭素数2〜18のαオレフィンのホモポリマー及び共重合体; (b)エチレンプロピレンジエンターポリマー; (c)ポリブタジエン; (d)ポリイソプレン; (e)ポリスチレン; (f)ポリクロロプレン; (g)スチレン又はイソプレンと共重合したブタジエン重合体; (h)アクリロニトリルと共重合したブタジエン重合体; (i)イソプレンと共重合したイソブチレン重合体;及び (j)エチレンブテンゴム及びエチレンブテンジエンゴム からなる群より選ばれることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 カーボンブラック、シリカ、粘土、タルク及びそれらの混
    合物からなる群より選ばれてなる不活性粒子状材料を用いることを特徴とする、
    請求項1に記載の方法。
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