JP2001508991A - グローバル・メッセージ監視方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ページング・システムにおいてグローバルメッセージ監視を提供する方法および装置は、メッセージ発信および配信装置（ＭＯＤＤ）（２０）を含む。ＭＯＤＤ（２０）は、特定のユーザをメッセージ監視ユーザとして識別するデータ構造（１００）を含む。メッセージ監視ユーザは、監視対象ページ・メッセージ（３００）を受信し、この監視対象ページ・メッセージは、監視対象のユーザに送信されるページの複製である。ＭＯＤＤ（２０）は、メッセージ監視ユーザが所有するページャにページを送信する。

Description

【発明の詳細な説明】 グローバル・メッセージ監視方法および装置 発明の分野 本発明は、一般に、ページング・システムに関し、さらに詳しくは、ページン グ・システム内でページを監視することに関する。 発明の背景 ページング・システムでは、加入者は、ページング・システムのユーザが送信 したページ・メッセージ、すなわちページ、を受信する。一般に、ページは、こ のページが宛てられた加入者にのみ行き、また同様に、加入者は自分に宛てられ たページのみを受ける。 第三者の加入者またはメッセージ監視ユーザが他者に宛てられたページを取得 したい場合に、ページング・システムの独自の利用が生まれる。他者のページを 受信したいであろうメッセージ監視ユーザの一例として、警察組織(lawenforcem ent agency)がある。 従来のシステムでは、警察組織がメッセージ監視ユーザになりたければ、監視 したいユーザにページが送信される と、警察組織もこのページを受信するように、複製ページャ(duplicate pagers) が警察組織に供給される。この方法では、警察組織は、監視対象の各ユーザにつ いて一つずつ、多数の運用ページャを維持する必要がある。また、これにより、 警察組織は監視用に用いられる複製ページャが監視対象ページを受信できるよう に、対象ユーザの受信エリア内にいる必要がある。 警察組織のほかに、さまざまな個人ユーザも他者が受信すべく宛てられている メッセージを監視する必要がある場合もある。ページング業界によって現在満た されていない潜在的な個人メッセージ監視ユーザの２つの特定の例として、雇用 者および親がいる。 多くの雇用者は、業務用のために従業者所有のページャを従業者に供給する。 雇用者は、業務が適切に行われていることを確認するため、あるいは会社所有の ページャが悪用されていないことを確認するために、これらのページャの利用を 監視する必要があるかもしれない。親または法定後見人は、ページング業界によ って満たされていない潜在的なメッセージ監視ユーザ・グループの別の例である 。親は、自分の子供の活動およびページを監視する機能を望むことがあるが、親 が利用できるメッセージ監視サービスは今のところない。 現在の警察用解決方法を親などの個人当事者に適用することは、親はそれぞれ の子供について複製ページャを持つ ことはありそうにないので、まったく可能というわけではない。複数の子供を監 視するために親が複製ページャを持ったとしても、既存の従来システムでは、親 はページを受信するために子供の受信エリア内にいなければならない。さらに、 監視対象の全ての子供が同じ受信エリア内にいなければ、親は全ての子供を同時 に監視できない。 当技術分野で現在知られているページング・システムには、一人のユーザが複 数の他のユーザに送信されるページを便宜的に監視するための機構がない。その 結果、メッセージ監視ユーザが複数の他のユーザを監視することに関心がある場 合、メッセージ監視ユーザは複数の複製ページャを携帯し、監視対象のユーザの 受信エリアに制限される。 従って、必要とされるのは、メッセージ監視ユーザが複数の他のユーザに宛て られたページ・メッセージのコピーを便宜的に受信することを可能にする方法お よび装置である。また、必要とされるのは、メッセージ監視ユーザがどのユーザ を監視するのかを便宜的に指定できる方法および装置である。また、必要とされ るのは、メッセージ監視ユーザが監視対象当事者のページ配信範囲外のときでも 、メッセージ監視ユーザが他者に宛てられたページ・メッセージを受信すること を可能にする方法および装置である。 図面の簡単な説明 第１図は、本発明の好適な実施例によるページング・システムの図を示す。 第２図は、本発明の好適な実施例により、メッセージ発信および配信装置（Ｍ ＯＤＤ）内で維持されるデータ構造の図を示す。 第３は、本発明の好適な実施例により、メッセージ監視ユーザに送信される監 視対象ページ・メッセージの図を示す。 第４図は、本発明の好適な実施例により、メッセージ監視ページャ内で維持さ れるデータ構造の図を示す。 第５図は、本発明の好適な実施例により、サービス・プロバイダ・コンフィギ ュレーション・セッションにおけるステップについて記述するフローチャートを 示す。 第６図は、本発明の好適な実施例により、ページャ内で対象加入者のリストを 更新する方法のフローチャートを示す。 第７図は、本発明の好適な実施例により、監視対象ページ・メッセージをメッ セージ監視ユーザに送信する方法のフローチャートを示す。 第８図は、本発明の好適な実施例により、監視対象ページメッセージを受信す る方法のフローチャートを示す。 発明の詳細な説明 〈用語の定義〉 加入者(Subscriber) 本明細書では、「加入者」とは、ページを受信できるページング・システムの 任意のユーザを意味する。 メッセージ監視ユーザ（ＭＭＵ：Message Monitoring User） 本明細書では、「メッセージ監視ユーザ」または「ＭＭＵ」とは、メッセージ 監視特権を有する加入者を表す。すなわち、メッセージ監視ユーザは、他者に宛 てられたページの複製(duplicates)を受信できる。 メッセージ監視ページャ(Message Monitoring Pager)本明細書では、「メッセー ジ監視ページャ」とは、メッセージ監視ユーザが携帯するページャを表す。メッ セージ監視ページャは通常のページャでもよく、あるいは高度な機能を具備する ページャでもよい。 対象加入者(Target Subscriber) 本明細書では、「対象加入者」とは、ＭＭＵによる監視の対象である加入者を 表す。 メッセージ送信者(Message Sender) 本明細書では、「メッセージ送信者」とは、ページ・メッセージの発信者を表 す。メッセージ送信者は、加入者でも 加入者でなくてもよい。 監視対象ページ・メッセージ(Monitored Page Message) 本明細書では、「監視対象ページ・メッセージ」とは、メッセージ監視ユーザ に送信されるページであって、このページは、部分的には、対象加入者に本来宛 てられたページの複製である。 ページャ(Pager) 本明細書では、「ページャ」とは、無線周波数スペクトルまたは有線システム を含め、さまざまな送信システム上で数字または英数字メッセージを受信できる 任意の装置である。ページャは、受信メッセージをページャ・ユーザに報知し、 これらのメッセージをユーザのために表示できる。 〈実施例〉 同様な参照文字がいくつかの図面を通じて対応する要素を表すところの図面を 参照して、まず最初に第１図に注目する。 第１図は、本発明の好適な実施例によるページング・システムの図を示す。 ページング・システム１０は、メッセージ発信および配信装置（ＭＯＤＤ：me ssage origination and delivery device）２０，メッセージ送信者３０およびページング・システム加 入者４０，５０，６０を含む。メッセージ送信者３０は、通信リンク３５を介し てＭＯＤＤ２０と通信する。通信リンク３５は、メッセージ送信者３０によるＭ ＯＤＤ２０へのページ・メッセージの供託をサポートする任意の通信リンクであ る。通信リンク３５の例には、地上電話回線網，セルラ電話回線網または衛星電 話回線網が含まれるが、それらに制限されない。電話だけでなく、ＭＯＤＤ２０ はデータ装置によって供託されたページ・メッセージもサポートする。 好適な実施例では、第１図に示すようなＭＯＤＤ２０は、広範囲、すなわちグ ローバルなページ配信を可能にするため互いに連結された個別のＭＯＤＤのネッ トワークである。ＭＯＤＤ２０に供託されたページ・メッセージは、ページング ・システム加入者に配信される。メッセージ送信者３０がページ・メッセージを 供託すると、対象加入者はページ・メッセージの宛先受信者(intended recipien t)として識別される。第１図に示すように、ページ・メッセージの宛先受信者は 任意の対象加入者４０，５０，６０の誰でもよい。ＭＯＤＤ２０は、通信リンク ４５，５５，６５をそれぞれ介してページ・メッセージを対象加入者４０，５０ ，６０に送信する。通信リンク４５，５５，６５は、好ましくは無線周波数（Ｒ Ｆ）リンクであるが、光リンクなど他のリンクも利用できる。 ページング・システム１０における各ページング・システム加入者は、固有の対 象加入者ＩＤを有する。ＭＯＤＤ２０が特定の加入者用の対象加入者ＩＤ付きペ ージ・メッセージを受信すると、このページ・メッセージはその加入者に送信さ れる。さらに、またＭＯＤＤ２０は、ある対象加入者に宛てられたページ・メッ セージを複製して第三者ユーザに送信することを可能にするグローバル・メッセ ージ監視をサポートする。他の対象加入者に本来宛てられたページの複製を受信 するこの第三者ユーザは、メッセージ監視ユーザである。メッセージ監視ユーザ によって受信される複製ページ・メッセージは、監視対象ページ・メッセージで ある。ＭＯＤＤ２０は好ましくはグローバル・カバレッジを有する装置のネット ワークなので、メッセージ監視ユーザが対象加入者と同じ受信エリアにいる必要 はない。 便宜上、第１図は単一のメッセージ送信者３０を示す。ページング・システム １０は任意の数のメッセージ送信者３０をサポートできる。さらに、第１図は三 人の対象加入者を示すが、ページング・システム１０は任意の数の対象加入者を サポートできる。 第１図に示すように、加入者４０はメッセージ監視ユーザである。加入者が多 数の対象加入者によって受信されるメッセージを監視できるように、サービス・ プロバイダがＭＯＤＤ２０を用意すると、加入者４０はメッセージ監視ユーザに なる。これらの監視対象となる対象加入者は、警 察組織が所有する令状によって与えられる加入者のリストでもよい。あるいは、 これらの監視対象となる対象加入者は、子供用の多数のページャを監視したい親 の場合など、多数のページャに対応できる。もちろん、親は、さまざまな可能な 個人メッセージ監視ユーザのうちの一例に過ぎない。従って、本明細書で「親」 という言葉を使うとき、本発明を実施する上で、合法的な個人メッセージ監視ユ ーザを表す任意の用語を代用してもよい。 メッセージ監視動作の一例では、メッセージ送信者３０が対象加入者５０また は対象加入者６０用にメッセージを供託すると、ページ・メッセージはこのメッ セージが宛てられる対象加入者に送信され、また、監視対象ページ・メッセージ として複製され、メッセージ監視ユーザ４０に送信される。本発明の方法および 装置は、メッセージ監視ユーザが一つのページャを利用して、複数の対象加入者 に宛てられた監視対象ページ・メッセージを受信することを可能にする。 以下で説明するように、ＭＯＤＤ２０は、それぞれが特定のメッセージ加入者 ユーザに対応する対象加入者ＩＤの複数のリストを維持する。ＭＯＤＤ２０内の リストにて指定されたメッセージ監視ユーザによって監視される対象加入者につ いて、ページが受信されると、メッセージ監視ユーザは監視対象ページ・メッセ ージとしてページ・メッセージのコピーを受信する。ＭＯＤＤ２０は一人のメッ セージ 監視ユーザに、潜在的に多数の対象加入者からの監視対象メッセージを送信する ので、メッセージ監視ユーザはどの対象加入者ＩＤがメッセージ監視ユーザに報 知するのかを選択する機能を有することが望ましい。以下で説明するように、好 適な実施例では、メッセージ監視ユーザ４０によって保持されるメッセージ監視 ページャは、ユーザがどの対象加入者を監視するのかを指定することを可能にす る。 なお、ページング・システム内で利用される全てのページャは同一でもよく、 また全ての加入者がグローバル・メッセージ監視機能にアクセスできなくても、 メッセージ監視機能をサポートできることに留意されたい。これは、サービス・ プロバイダがＭＯＤＤにおけるグローバル・メッセージ監視をユーザに用意し、 それによりユーザがサービスを受けることが可能になるためである。 メッセージ監視ページャの別の高度な機能として、複数のページャＩＤの下で メッセージを受信できることがある。従来のページャは固有のページャＩＤを有 する。従来ページャに宛てられたページには、固有のＩＤが付けられ、このＩＤ は有効なメッセージが受信されることをページャに通知するために用いられる。 対象加入者ページＩＤ付きの全てのメッセージを受け付けるように、メッセージ 監視ページャはサービス・プロバイダによって用意できる。このように、ＭＯＤ ＤはＭＭＵページャＩＤを全ての複製ページに割り当てる必要がない。 本発明の方法および装置は、多くの利点を提供する。複数の対象加入者に宛て られたページが一つのＭＭＵページャで監視されるという点で、警察組織，親お よび他のＭＭＵにとって効果がある。ＭＭＵによる監視は、対象加入者に対して 邪魔にならず、かつ気付かれないように行われる。また、ＭＭＵページャを利用 する場合、ＭＭＵはページャと対話することにより、各対象加入者毎にメッセー ジ監視をイネーブル／ディセーブルできる。さらに、ＭＭＵはグローバル・シス テムのどこにでも配置でき、対象加入者のページ配信エリアに限定する必要はな い。 本発明の方法および装置は、サービス・プロバイダおよびメッセージ監視ユー ザの両方にとって効果がある。加入者には、一般にページング・サービスの基本 セットが用意される。次に、メッセージ監視ユーザには、少なくとも一人の他の 対象加入者に宛てられたページを監視する追加機能が用意できる。その結果、サ ービス・プロバイダおよびメッセージ監視ユーザの両方にとって有利な状況が生 じる。サービス・プロバイダには、プレミア付きの新たなサービスが得られ、ま た加入者には、新たな望ましい機能が得られる。 第２図は、本発明の好適な実施例により、ＭＯＤＤ２０内に維持されるデータ 構造の図を示す。データ構造１００は、メッセージ監視ユーザ（ＭＭＵ）ＩＤ１ １０および対象加入者ＩＤ１２０を含む。データ構造１００は、ＭＯＤ Ｄ２０（第１図）に登録された各メッセージ監視ユーザについて一つのＭＭＵ ＩＤ１１０を含む。データ構造１００内に含まれる各ＭＭＵ ＩＤ１１０につい て、複数の対象加入者ＩＤ１２０を維持できる。各対象加入者ＩＤ１２０は、Ｍ ＭＵ ＩＤ１１０によって指定される対応するメッセージ監視ユーザによって監 視される対象加入者に対応する。データ構造１００はＭＯＤＤ２０（第１図）内 で維持されるので、ＭＯＤＤは複数の対象加入者を一人のメッセージ監視ユーザ と関連付けることができる。 ページ・メッセージが発信および配信装置（ＭＯＤＤ）に供託されると、この ページ・メッセージが宛てられた対象加入者はデータ構造１００において調べら れる。対象加入者について対象加入者ＩＤ１２０が見つかると、監視対象ページ ・メッセージは、この対象加入者ＩＤ１２０に対応するＭＭＵ ＩＤ１１０によ って指定されるメッセージ監視ユーザに送信される。好適な実施例では、各ＭＭ Ｕの位置は、複製ページ配信の前に判定される。ＭＭＵが対象加入者ＭＯＤＤの 範囲内にない場合、ＭＯＤＤは、ＭＭＵが位置するところのエリアを担当するＭ ＯＤＤにページを送信する。そして、ＭＭＵ ＭＯＤＤは複製ページをＭＭＵに 配信する。このように、ＭＭＵは、複製ページを受信するために、対象加入者Ｍ ＯＤＤの配信範囲に限定する必要がない。 好適な実施例では、ＭＯＤＤ２０（第１図）は、対象加 入者ＩＤ１２０内に対象加入者が見つかると、監視対象ページ・メッセージをメ ッセージ監視ユーザに常に送信する。以下で説明するように、代替実施例では、 メッセージ監視ユーザへの監視対象ページ・メッセージの条件付送信をサポート する追加フィールドが、ＭＯＤＤ２０内のデータ構造１００に含まれる。 第３図は、本発明の好適な実施例により、メッセージ監視ユーザに送信される 監視対象ページ・メッセージの図を示す。監視対象ページ・メッセージ３００は 、対象加入者ＩＤ３１０，メッセージＩＤ３２０および元の対象加入者メッセー ジ３３０を含む。監視対象ページ・メッセージ３００は、メッセージ監視ユーザ が監視対象ページ・メッセージを受信することをデータ構造１００（第２図）が 指定する場合に、ＭＯＤＤ２０（第１図）によって生成される。対象加入者ＩＤ ３１０は、元のページ・メッセージが宛てられた対象加入者のＩＤを含む。メッ セージＩＤ３２０は、送信されるページ・メッセージの固有のＩＤを含む。メッ セージ３３０は、メッセージ送信者によってＭＯＤＤ２０（第１図）に供託され た元のページ・メッセージの全てまたは一部を含む。監視対象ページ・メッセー ジ３００は、ＭＯＤＤ２０（第１図）によってメッセージ監視ユーザに送信され 、ここで従来のページャまたはメッセージ監視ページャによって受信される。 第４図は、本発明の好適な実施例により、メッセージ監 視ページャ内で維持されるデータ構造の図を示す。データ構造４００は、対象加 入者ＩＤ４２０およびイネーブル・フラグ(enable flag)４１０を含む。対象加 入者ＩＤ４２０およびイネーブル・フラグ４１０は、データ構造４００内で対で 生じる。対の数は、この特定のメッセージ監視ページャによって監視される対象 加入者の数に対応する。データ構造４００を維持することにより、メッセージ監 視ページャは、メッセージ加入ユーザに受信した監視対象ページ・メッセージを 選択的に報知できる。特定の対象加入者に本来宛てられたページ・メッセージの コピーである監視対象ページ・メッセージが受信され、かつデータ構造４００に おいて、適切な対象加入者ＩＤ４２０に対応するイネーブル・フラグ４１０が立 でられると、メッセージ監視ユーザは報知される。このように、メッセージ監視 ページャは、監視できる潜在的に非常に多くの対象加入者を有することができる が、これらの対象加入者のうち選択されたサブセットのみが任意の特定の時間に 能動的に監視される。 イネーブル・フラグ４１０は、メッセージ監視ステータス情報の一例である。 メッセージ監視ステータス情報は、メッセージ監視ユーザが関連性を認める対象 加入者についてのステータス情報を指定する。また、メッセージ監視ステータス 情報は、受信した監視ページの数や、ページャによって受信したがメッセージ監 視ユーザへの通知がなかった数など、対象加入者についての統計(statistics)を 好ま しくは含む。 以下で説明するように、データ構造４００は、複数の方法でメッセージ監視ペ ージャ内で作成できる。一つの方法では、メッセージ監視ユーザがページャと対 話して、対象加入者ＩＤおよびイネーブル・フラグを入力する。データ構造４０ ０を構築する好適な方法は、より自動的である。データ構造４００内で表されて いない対象加入者の監視対象ページ・メッセージをメッセージ監視ページャが受 信すると、メッセージ監視ページャはデータ構造４００内にレコードを自動的に 生成して、対象加入者ＩＤを挿入し、イネーブル・フラグを立でる。メッセージ 監視ユーザは自動的に報知され、複製ページはメッセージ監視ユーザのページャ 上に表示される。その後、メッセージ監視ユーザはこの自動生成されたレコード を修正して、この対象加入者のアクティブ監視をイネーブルまたはディセーブル できる。 第５図は、本発明の好適な実施例により、サービス・プロバイダ・コンフィギ ュレーション・セッションにおけるステップについて記述するフローチャートを 示す。方法５００は、ＭＯＤＤ２０（第１図）内でデータ構造１００（第２図） を作成するステップについて記述する。方法５００は、特権動作(privileged op eration)であり、通常ページング・システム１０（第１図）内の管理者(adminis trator)によって実施される。個別ユーザおよび対象加入者は、一般にデータ構 造１００（第２図）を変更 する能力がなく、そのため方法５００におけるステップを通常実施することはな い。 ステップ５１０において、ＭＯＤＤは管理者からメッセージ監視ユーザＩＤを 受け付ける。このＭＭＵ ＩＤは、第２図に示すＭＭＵ ＩＤ１１０に対応する 。管理者がＭＭＵ ＩＤを入力した後、ステップ５２０において、ＭＯＤＤは管 理者から対象加入者ＩＤを受け付ける。この対象加入者ＩＤは、第２図のデータ 構造１００に示すような対象加入者ＩＤに対応する。次に、ステップ５３０にお いて、ＭＯＤＤは更なる対象加入者ＩＤを、すでに入力されたＭＭＵ ＩＤと関 連付けるかどうかについて管理者に問い合わせる。さらに関連付ける場合、処理 はステップ５２０に戻り、ここでさらに対象加入者ＩＤが入力できる。この分岐 をとり、複数の対象加入者ＩＤが入力されると、第２図に示すようなデータ構造 １００は、一つのＭＭＵ ＩＤ１１０に関連した複数の対象加入者ＩＤ１２０を 有する。 ステップ５３０の次に、このＭＭＵについて更なる対象加入者がない場合、処 理はステップ５４０に分岐する。ステップ５４０の判定ブロックは、複数のＭＭ Ｕ ＩＤの入力を可能にする方法５００内のより大きなループに影響を及ぼす。 ステップ５４０において、入力すべき更なるメッセージ監視ユーザがあると判定 された場合、処理はステップ５１０に戻り、ここでＭＯＤＤは別のメッセージ監 視ユーザＩＤを受け付け、全でのメッセージ監視ユーザが入力さ れるまで処理は続く。方法５００は、新たなメッセージ監視ユーザがページング ・システム１０（第１図）内に含まれる毎に、あるいは新たな対象加入者ＩＤが 特定のＭＭＵについて入力される毎に、繰り返される。 第６図は、本発明の好適な実施例により、ページャにおいて対象加入者のリス トを更新する方法のフローチャートを示す。第６図に示すような方法６００は、 メッセージ監視ユーザがデータ構造４００（第４図）を修正するためにメッセー ジ監視ページャと対話できるようにする方法を示す。方法６００では、データ構 造４００（第４図）がメッセージ監視ページャ内にすでに存在すると想定する。 ステップ６１０において、ページャは対象加入者のリストをメッセージ監視ユ ーザに提示する。対象加入者のリストは、対象加入者ＩＤ４２０（第４図）に対 応する。ステップ６２０において、リスト内の最初の対象加入者が現対象加入者 に指定される。ステップ６３０において、メッセージ監視ページャは、現対象加 入者に宛てられた監視対象ページ・メッセージについで報知を生成すべきかどう かを、メッセージ監視ユーザが決定することを可能にする。現対象加入者につい て報知を生成する場合、処理はステップ６４０に進み、ここで現対象加入者につ いてイネーブル・フラグが立てられる。一方、現対象加入者に対応する監視対象 メッセージを受信しても、メッセージ監視ユーザが報知されることを望まない場 合、処理はステップ６４５に進み、ここ で現対象加入者のイネーブル・フラグが下げられる。 ステップ６４０またはステップ６４５において処理が完了すると、処理はステ ップ６５０に進む。ステップ６５０は、現対象加入者がリスト内の最後の対象加 入者であるかどうかの判定である。最後の対象加入者でない場合、処理はステッ プ６６０に進み、ここで現対象加入者はリスト内の次の対象加入者に変更され、 次に処理は判定ブロック６３０に戻る。ステップ６５０において、現対象加入者 がリストの最後である場合、処理は終了する。ステップ６６０を構成する方法６ ００内のループにより、メッセージ監視ユーザは、データ構造４００内で参照さ れる各対象加入者についてイネーブル・フラグ４１０を更新できる。別の実施例 では、対象加入者のリスト全体をスクロールせずに、更新プロセスを終了できる 。さらに、対象加入者イネーブル・フラグは個別にアクセスして、変更できる。 方法６００に例示したようなＭＭＵとページャとの間の対話は有利である。Ｍ ＭＵの使いやすさが向上し、個別の対象加入者毎の局所的なイネーブルおよびデ ィセーブルは、個人ＭＭＵおよび警察組織の両方にとって極めて望ましい機能で ある。 第７図は、本発明の好適な実施例により、監視対象ページ・メッセージをメッ セージ監視ユーザに送信する方法のフローチャートを示す。好適な実施例では、 方法７００はＭＯＤＤによって実行される。ステップ７１０において、 ＭＯＤＤは、対象加入者に宛てられたメッセージをメッセージ送信者から受け付 ける。次に、ステップ７２０において、ＭＯＤＤは、ステップ７１０において指 定された対象加入者にページ・メッセージを送信する。 処理はステップ３７０に進み、ここでＭＯＤＤは、対象加入者に対応するメッ セージ監視ユーザがいるかどうかを判定する。ＭＯＤＤは、ステップ７１０にお いて指定された対象加入者に対応する対象加入者ＩＤについてデータ構造１００ （第２図）を検索することによって、ステップ７３０を実行する。対象加入者Ｉ Ｄ１２０（第２図）において対象加入者が見つかれば、対応するＭＭＵ ＩＤ１ １０（第２図）は、監視対象ページ・メッセージを受信すべきメッセージ監視ユ ーザを指定する。 ステップ７３０の結果、対象加入者についてメッセージ監視ユーザがいないと ＭＯＤＤが判断した場合、処理は終了する。一方、ステップ７３０において、対 象加入者についてメッセージ監視ユーザが存在するとＭＯＤＤが判断した場合、 処理はステップ７４０に進み、ここで対象加入者をリストする任意のメッセージ 監視ユーザに監視対象ページ・メッセージが送信される。ＭＭＵが対象加入者と 同じ受信エリアにない場合、ステップ７４０の一部として、ＭＭＵ位置が判定さ れ、監視対象メッセージ・ページは、ＭＭＵが位置するところの受信エリア内の 別のＭＯＤＤに送信すべく配信される。ついで、この第２ＭＯＤＤはページ をＭＭＵに配信する。 なお、一つの対象加入者をデータ構造１００（第２図）内に何度もリストして もよいことに留意されたい。この場合、複数のメッセージ監視ユーザは、一人の 対象加入者について、メッセージ送信者によって供託された一つのページ・メッ セージに対応ずる監視対象ページ・メッセージを受信できる。 第８図は、本発明の好適な実施例により、監視対象ページ・メッセージを受信 する方法のフローチャートを示す。好適な実施例において、方法８００はページ ャによって実行される。ステップ８１０において、メッセージ監視ページャはペ ージを受信する。ステップ８２０において、メッセージ監視ページャは、このペ ージがメッセージ監視ユーザに本来宛てられたページであるかどうか、あるいは 監視対象の対象加入者に本来宛てられた監視対象ページであるかどうかを判定す る。ステップ８２０において、このページが監視対象ページ・メッセージでない とメッセージ監視ページャが判断した場合、処理はステップ８６０に進み、ここ でメッセージ監視ユーザに受信ページが報知される。 ステップ８２０において、このページが監視対象ページであるとメッセージ監 視ページャが判断した場合、処理はステップ８３０に進み、ここでメッセージ監 視ページャは対象加入者ＩＤについでデータ構造４００（第４図）を検索する。 好適な実施例では、受信した監視対象ページ・メッ セージは、監視対象ページ・メッセージ３００として第３図に図示したフォーマ ットである。ステップ８３０において、メッセージ監視ページャは、監視対象ペ ージ・メッセージにおいて受信した対象加入者ＩＤ３１０（第３図）を、このペ ージャ内に含まれる対象加入者ＩＤ４２０（第４図）と比較する。一致していれ ば、処理はステップ８５０に進み、ここでイネーブル・フラグのステータスが調 べられる。イネーブル・フラグが立っていれば、ステップ８６０において、メッ セージ監視ユーザに受信ページが報知され、それ以外の場合は、ユーザに報知さ れない。ステップ８３０において、対象加入者ＩＤがページャ内で見つからない 場合、処理はステップ８４０に進み、ここで監視対象ページ・メッセージにリス トされた対象加入者がデータ構造４００（第４図）に追加され、対応するイネー ブル・フラグが立てられる。次に、処理はステップ８６０に進み、ここでメッセ ージ監視ユーザに受信ページが報知される。 グローバル・メッセージ監視の一例としての有利な用途は、親とその子供に見 ることができる。親は、少なくとも一つがメッセージ監視ページャである、多数 のページャを購入し、残りのページャがメッセージ監視ページャによって監視さ れる対象加入者として指定されるように、ページング・システム１０（第１図） のサービス・プロバイダと契約する。次に、親は非メッセージ監視ページャを子 供に与え、その子供のページは監視対象ページ・メッセージと して複製され、親に送信される。そして、親は、第６図に示す方法を利用してメ ッセージ監視ページャと対話することにより、どの子供を監視対象にすべきかを 決定できる。 別の実施例では、ＭＯＤＤは、データ構造１００（第２図）にリストされた全 ての対象加入者について、監視対象ページ・メッセージをメッセージ監視ユーザ に送信しない。この別の実施例では、データ構造１００は、第４図のデータ構造 ４００においてイネーブル・フラグ４１０と同様なイネーブル・フラグをさらに 含む。ＭＯＤＤがデータ構造１００にリストされた対象加入者のページ・メッセ ージを受信すると、この対象加入者に対応するイネーブル・フラグは、前述の好 適な実施例の方法８００（第８図）と同様な方法で調べられる。このように、メ ッセージ監視ユーザに報知すべきかどうかの判定は、メッセージ監視ユーザが持 つページャ内ではなく、ＭＯＤＤ内で実施される。これにより、従来のページャ をメッセージ監視ページャとして利用できる。監視対象ページ・メッセージを受 信するためにページャ内で特別な処理が必要ないので、従来のページャをメッセ ージ監視ユーザが利用できる。この別の実施例では、データ構造１００内の含ま れるイネーブル・フラグの値を変更したいとメッセージ監視ユーザが望む場合、 メッセージ監視ユーザはＭＯＤＤと加入者サービス・セッションを開始する。こ の加入者サービス・セッションは、第６図に示す方法６００と同様である。さら に、メッセージ監 視ユーザは、サービス・セッションを介して、監視の対象となりうる複製メッセ ージを見ることもできる。 要するに、本発明の方法および装置は、ページング・システムの有利なグロー バル・メッセージ監視機能を提供する。一つのＭＭＵページャまたはページ受信 機で、複数の対象加入者を監視できる。この監視は、監視対象の対象加入者に気 付かれない。ＭＭＵページャにより、ＭＭＵは対象加入者毎にメッセージ監視を イネーブルあるいはディセーブルできる。また、ＭＭＵは、監視される対象加入 者と同じページ配信エリアに限定されない。 以上、本発明の特定の実施例について図説してきたが、更なる修正および改善 は当業者に想起される。従って、本発明は図示の特定の形式に制限されないこと が理解されるものとし、また請求の範囲では、本発明の精神および範囲から逸脱 しない一切の修正を網羅するものとする。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ) ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ， ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，Ｄ Ｋ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ， ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，Ｌ Ｖ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ， ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，Ｕ Ｓ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ (72)発明者 バッシング，ウィリアム・リード アメリカ合衆国アリゾナ州チャンドラー、 ノース・ケネス・プレイス341

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ページャを運用する方法であって： 前記ページャは、監視される対象加入者に対応する対象加入者情報を受信する 段階； 前記ページャは、前記対象加入者に対応する監視ページを受信する段階；およ び 前記ページャは、メッセージ監視ユーザに報知する段階； によって構成されることを特徴とする方法。 ２．対象加入者情報を受信する前記段階は： ユーザから対象加入者ＩＤを受信する段階であって、前記対象加入者ＩＤは、 監視される前記対象加入者に対して固有のＩＤである、段階；および 前記ユーザからイネーブル・フラグの値を受信する段階であって、前記イネー ブル・フラグは、前記対象加入者の監視ステータスを指定する、段階； によって構成されることを特徴とする請求項１記載の方法。 ３．対象加入者情報を受信する前記段階は，ページング・システムから対象加 入者ＩＤを受信する段階であって、前記対象加入者ＩＤは、監視される前記対象 加入者に対して固有のＩＤである、段階によって構成されることを特徴とする請 求項１記載の方法。 ４．前記監視ページは、前記対象加入者によって受信す るために宛てられたページの一部からなることを特徴とする請求項１記載の方法 。 ５．前記監視ページは、前記対象加入者によって受信するために宛てられたペ ージの全てからなることを特徴とする請求項１記載の方法。 ６．前記対象加入者情報は： 対象加入者ＩＤ：および イネーブル・フラグ； からなることを特徴とする請求項１記載の方法。 ７．前記監視ページは対象ＩＤフィールドからなり、前記メッセージ監視ユー ザに報知する前記段階は： 前記対象ＩＤフィールドが前記対象加入者ＩＤと一致する場合に、前記メッセ ージ監視ユーザに報知する段階； によって構成されることを特徴とする請求項６記載の方法。 ８．データ構造からなるページャであって、前記データ構造は： 監視される少なくとも一人の対象加入者のリスト；および 前記リストにおける前記少なくとも一人の対象加入者それぞれについてのメッ セージ監視ステータス情報； によって構成されることを特徴とするページャ。 ９．ユーザが前記リストにおける前記少なくとも一人の対象加入者それぞれに ついての前記メッセージ監視ステー タス情報の状態を指定することを可能にするユーザ・インタフェースをさらに含 んで構成されることを特徴とする請求項８記載のページャ。 １０．少なくとも一人の対象加入者の前記リストと、前記メッセージ監視ステ ータス情報とを受信する受信機； をさらに含んで構成されることを特徴とする請求項８記載のページャ。