JP2001508729A - 傾斜軌道に対する宇宙船の改良されたヨー方向付け - Google Patents

傾斜軌道に対する宇宙船の改良されたヨー方向付け

Info

Publication number
JP2001508729A
JP2001508729A JP51829299A JP51829299A JP2001508729A JP 2001508729 A JP2001508729 A JP 2001508729A JP 51829299 A JP51829299 A JP 51829299A JP 51829299 A JP51829299 A JP 51829299A JP 2001508729 A JP2001508729 A JP 2001508729A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yaw
spacecraft
momentum
profile
axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP51829299A
Other languages
English (en)
Inventor
デイビッド エル. チェラズィック
ノブオ フルモト
マシュー エイ. マチリス
Original Assignee
スペース システムズ/ローラル インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by スペース システムズ/ローラル インコーポレイテッド filed Critical スペース システムズ/ローラル インコーポレイテッド
Publication of JP2001508729A publication Critical patent/JP2001508729A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64GCOSMONAUTICS; VEHICLES OR EQUIPMENT THEREFOR
    • B64G1/00Cosmonautic vehicles
    • B64G1/22Parts of, or equipment specially adapted for fitting in or to, cosmonautic vehicles
    • B64G1/24Guiding or controlling apparatus, e.g. for attitude control
    • B64G1/36Guiding or controlling apparatus, e.g. for attitude control using sensors, e.g. sun-sensors, horizon sensors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64GCOSMONAUTICS; VEHICLES OR EQUIPMENT THEREFOR
    • B64G1/00Cosmonautic vehicles
    • B64G1/22Parts of, or equipment specially adapted for fitting in or to, cosmonautic vehicles
    • B64G1/24Guiding or controlling apparatus, e.g. for attitude control
    • B64G1/244Spacecraft control systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64GCOSMONAUTICS; VEHICLES OR EQUIPMENT THEREFOR
    • B64G1/00Cosmonautic vehicles
    • B64G1/22Parts of, or equipment specially adapted for fitting in or to, cosmonautic vehicles
    • B64G1/24Guiding or controlling apparatus, e.g. for attitude control
    • B64G1/26Guiding or controlling apparatus, e.g. for attitude control using jets
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64GCOSMONAUTICS; VEHICLES OR EQUIPMENT THEREFOR
    • B64G1/00Cosmonautic vehicles
    • B64G1/22Parts of, or equipment specially adapted for fitting in or to, cosmonautic vehicles
    • B64G1/24Guiding or controlling apparatus, e.g. for attitude control
    • B64G1/28Guiding or controlling apparatus, e.g. for attitude control using inertia or gyro effect
    • B64G1/285Guiding or controlling apparatus, e.g. for attitude control using inertia or gyro effect using momentum wheels
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64GCOSMONAUTICS; VEHICLES OR EQUIPMENT THEREFOR
    • B64G1/00Cosmonautic vehicles
    • B64G1/22Parts of, or equipment specially adapted for fitting in or to, cosmonautic vehicles
    • B64G1/24Guiding or controlling apparatus, e.g. for attitude control
    • B64G1/36Guiding or controlling apparatus, e.g. for attitude control using sensors, e.g. sun-sensors, horizon sensors
    • B64G1/365Guiding or controlling apparatus, e.g. for attitude control using sensors, e.g. sun-sensors, horizon sensors using horizon or Earth sensors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 宇宙船において所望のヨー角プロファイルからのヨー角偏差を制御するために用いられる方法。本方法は、(a)所望のロール角、ピッチ角、ヨー・モーメンタム、及び傾斜軌道において動作しつつ所要の宇宙船方向付けを満たすように計算されたヨー角プロファイルを出力するようにプロファイル生成器を動作させるステップと、(b)ロール軸センサの生の測定値、指令及び測定されたヨー軸ホイール・モーメンタム蓄積値、測定されたピッチ軸ホイール・モーメンタム蓄積値、及び外部ロール軸及びヨー軸トルクを、ヨー角推定値及びヨー・モーメンタム推定値を生成するオブザーバに入力するステップと、(c)上記ヨー角プロファイルを上記ヨー角推定値から減じて差分値を得るステップと、(d)この差分値及び上記ヨー・モーメンタム推定値を用いてロール軸スラスタ点火を制御し上記ヨー角プロファイルからの宇宙船のヨー角偏差を制限するステップと、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】 傾斜軌道に対する宇宙船の改良されたヨー方向付け出願中の仮特許出願による優先権主張 「傾斜軌道の場合の宇宙船のヨー方向付け(SpacecraftYAW Pointing for Inc lined Orbits)」と題されたデイビッド・チェラズィック(David Cielaszyk) 、ノビ・フルモト(Nobi Furumoto)、マシュー・マチリス(Matthew Machlis) による、出願日が1997年10月1日である出願中の仮特許出願第60/06 0,576号により、米国特許法(35USC)第119条(e)に基づきここ に優先権を主張する。この出願中の仮特許出願の開示の全体をここに引用する。発明の属する技術分野 本発明は宇宙船の制御方法及び装置、特に、傾斜軌道で動作する宇宙船の姿勢 制御を提供する方法及び装置に関する。発明の背景 宇宙船の傾斜軌道における動作は、宇宙船の開始及び終了時点での寿命を延長 することができる。しかしながら、南北ステーションキーピング操作(NSSK )が制限される場合、軌道傾斜は経時的に太陽及び月の摂動のためにドリフトす る。この軌道の傾斜のドリフトは望ましくない。発明の目的 本発明の目的は、傾斜軌道を有する宇宙船のヨー方向制御を与える改良された 方法及び装置を提供することである。発明の概要 本発明の目的は、生の、又は補償されていないロール軸センサ測定値及び指令 された測定ヨー軸ホイール・モーメンタムが直接長期モーメンタム管理(LTM M)オブザーバに提供される本発明の実施例の方法及び装置によって実現される 。本発明によれば、更に、軌道面に対する所望のヨー角プロファイルが生成され 、所望のヨー角プロファイルからヨー角偏差の制御を可能にするLTMMオブザ ーバに与えられる。所望のヨー角プロファイルは、傾斜軌道において宇宙船モー メンタム・バイアスを地球の赤道面に対して垂直に維持すると共に、地球に宇宙 船を向ける運動学から導出される。 宇宙船において所望のヨー角プロファイルからのヨー角の偏差を制御する方法 を開示する。本方法は、(a)プロファイル生成器をロール角、ピッチ角、ヨー・ モーメンタム、及び傾斜軌道での動作において宇宙船の所要の方向付け(pointi ng)を満たすように計算されたヨー角プロファイルを出力するように動作させる ステップと、(b)ヨー角推定値及びヨー・モーメンタム推定値を生成するオブザ ーバに、補償されていないロール軸センサ(例えば、地球センサ)測定値、指令 され測定されたヨー軸ホイール・モーメンタム蓄積値、測定されたピッチ軸ホイ ール・モーメンタ ム蓄積値、及び外部ロール軸及びヨー軸・トルクを入力するステップと、(c)ヨ ー角推定値からヨー角プロファイルを減じて差分値を得るステップと、(d)ヨー ・モーメンタムと共に差分値を用いてロール軸スラスタ点火を制御し、宇宙船の ヨー角プロファイルからのヨー角偏差を制限するステップと、を有する。 本発明の好適な実施例において、ヨー角プロファイル及びヨー角推定値は宇宙 船の軌道平面が基準とされ、外部ロール軸及びヨー軸・トルクは太陽輻射圧トル ク及びスラスタ点火外乱モデルから得られる。 本発明の使用によって、太陽輻射圧トルク及びスラスタ点火から生じるヨー軸 方向付け誤差を減少させる利点が得られる。図面の簡単な説明 本発明の前述及び他の特徴は、下記の詳細な説明を添付の図面と共に読むこと によって、より一層明らかとなる。 図1は、本発明の教示により構成され動作する宇宙船の一部のブロック図であ る。 図2a及び2bは、地球に対して傾斜した軌道にある宇宙船を示す。 図3aは、宇宙船のヨー軸が地球の赤道位置に向けられていることを仮定した 場合を例に、宇宙船のロール角及びピッチ角のプロットを示す。 図3bは、宇宙船のRF軸が地球緯度の約40度に向け られていることを仮定した場合を例に、宇宙船のロール角及びピッチ角のプロッ トを示す。 図4a及び4bは、それぞれ図3a及び3bに示されるロール角及びピッチ角 の提供を可能にする宇宙船モーメンタムホイールのモーメンタム値を表す曲線を 示す。 図5aは、宇宙船のヨー軸が地球の赤道位置に向けられていることを仮定した 場合を例に、宇宙船のロール角及びピッチ角の他のプロットを示す。 図5bは、宇宙船のRF軸が地球緯度の約40度に向けられていることを仮定 した場合を例に、宇宙船のロール角及びピッチ角の他のプロットを示す。 図6a及び6bは、それぞれ図5a及び5bに示されるロール角及びピッチ角 の提供を可能にする宇宙船モーメンタムホイールのモーメンタム値を表す曲線を 示す。 図7a及び7bは、図2aに示すように宇宙船の軸が地球上のある位置に向け られていることを仮定した場合の、例示的なロール及びピッチ角プロファイルを 表す曲線を示す。 図8a及び8bは、それぞれ図7a及び7bのロール及びピッチ角の提供を可 能にする宇宙船モーメンタムホイールのモーメンタム値を表す曲線を示す。 図9a及び9bもまた、更なる例示的な宇宙船ロール及びピッチ角プロファイ ルを表す曲線を示す。 図10a及び10bは、それぞれ図9a及び9bのロー ル及びピッチ角の提供を可能にする宇宙船モーメンタムホイールのモーメンタム 値を表す曲線を示す。発明の詳細な説明 図1は、本発明による宇宙船10のブロック図である。 宇宙船10は、宇宙船10の軌道平面に関して、所望のヨー角プロファイルを生 成するように動作するプロファイル生成器12を有する。宇宙船は、例えば、約 3度ないし約10度、又はそれ以上の範囲の傾斜角の傾斜地球静止軌道にあるこ とを、必ずしも要求されはしないが、仮定する。所望のヨー角プロファイルは、 傾斜軌道において宇宙船モーメンタム・バイアスを地球の赤道面に対して垂直に 維持しつつ、宇宙船10を地球に向ける運動学から導出される。 宇宙船10は、更に、ロール/ヨー・コントローラ14、アライメント・バイ アス信号ΦBIASが減じられる信号ΦESを供給する地球センサ16、ピッチ・コン トローラ18、及び1セットのモーメンタムホイール20を含む。宇宙船は更に 、ヨー・アンロード制御論理ブロック22、ピッチ・アンロード制御論理ブロッ ク24、P−Rスケールファクタ・ブロック26、フィードフォワード太陽輻射 圧トルク生成器28を含む。これらの様々なブロックの出力には、LTMMコン トローラ32に出力を供給するLTMMオブザーバ・ブロック30が接続されて いる。その出力の1つであるヨー角推定値は、プロファイル生成器12のヨー・ プロファイル出力と組み合わせられる。LTMMコントロー ラ32は、ロール・アンロード制御論理ブロック34へ出力を供給する。ヨー、 ピッチ及びロール・アンロード制御論理ブロック22、24及び34の各々は、 それぞれ宇宙船スラスタ制御ブロック(図示しない)へ出力を供給する。 プロファイル生成器12は、ロール角、ピッチ角、ヨー・モーメンタム及びヨ ー角プロファイルを出力する。傾斜軌道において動作する間の宇宙船方向要求を 満たすようにプロファイルが計算される。LTMMオブザーバ30は、入力とし てロール軸センサの生の測定値、指令及び測定されたヨー軸ホイール・モーメン タム蓄積値、測定されたピッチ軸ホイール・モーメンタム蓄積値、及び外部ロー ル軸及びヨー軸・トルクを(太陽輻射圧トルク及びスラスタ点火外乱モデルから )受け取る。実質的に正弦波であってもよいヨー角プロファイルはノード30A においてLTMMオブザーバ30のヨー角推定値から減じられ(共に、軌道面を 基準とする)、LTMMコントローラ32に送られる。ノード30Aからの差分 値出力は、LTMMオブザーバ30のヨー・モーメンタム推定値と共にロール軸 スラスタ点火の制御に用いられ、ヨー角プロファイルからのヨー角偏差を制限す る。 本発明によれば、LTMM30によって推定されたヨー角は、補正されていな いセンサ及びアクチュエータのデータに基づいて、地球赤道面よりはむしろ宇宙 船軌道面を基準として推定され傾斜軌道について低減された誤差をもた らす。ヨー軸方向付けのロール軸制御によって、ヨー軸方向付け誤差は低減され 、ロール・アンロードの推進剤使用が最適化される。それに加えて、方向付けプ ロファイルは、一定の制約の下でヨー方向付け性能を低下させること無くペイロ ード要求を満たすように調整することができ、ペイロードの方向付けを改善する ことができる。 上記したヨー・プロファイルで用いられたのと同様な方法で、ピッチ・プロフ ァイルを用いることもまた本発明の範囲内である。 ここで、衛星10が傾斜軌道面P1にあることを表し、宇宙船10が軌道面P 1内の上昇ノードにあると仮定される(以下のモデリング解析において、宇宙船 センサ及び重力勾配は好ましくはこのフレームを基準とするので、軌道固定の基 準フレームが仮定される。)図2aを参照する。宇宙船10が実質的に正弦波で あるヨー運動を有することはむしろ好ましく、軌道面P1内には上昇ノードにお ける正の傾斜角及び下降ノードN1における負の傾斜角がある。宇宙船10の所 望のロール運動は、実質的に正弦波で、ヨー運動と90度位相がずれている。こ の運動の振幅は、軌道傾斜及び軌道半径の関数として確定される。所望のプロフ ァイルは、以下の式(1)−(4)によって表される。 ここで、iは軌道傾斜角を表し、R0は軌道半径を表し、REは地球の半径を表 し、t0は赤経の時間を表し、ω0は衛星10が地球を周回する速度を表し、本発 明の1実施例によれば、宇宙船10は実質的に円形軌道を進むことを仮定する( 他の実施例においては、ゼロ以外の偏心を有する軌道が用いられてもよく、この 場合、式(1)−(4)によって表されるプロファイルは幾らか変更される)。モーメンタム・プロファイル 角運動量ベクトルを変えること(すなわち、アンロード)なく所望の宇宙船運 動を提供するために、モーメンタム・プロファイルが供給される。後述するが、 宇宙船10のモーメンタムは赤道面に対して垂直であることを仮定するこれらの プロファイルは、角運動量保存原理に基づき、所望の姿勢プロファイルを提供す ることができる。 これらのモーメンタム・プロファイルについてアンロード不感帯が形成されな い限り、衛星制御システムが角運動量ベクトルを回転させてロール及びピッチ姿 勢を維持するときに誤ったアンロードを生じる場合がある。得られる姿勢プロフ ァイルは、ロール及びピッチ誤差がゼロで、傾斜角に等しい振幅の正弦波のヨー 誤差を有する。モーメンタム・プロファイルは、理想的な傾斜軌道姿勢に宇宙船 10を維持するために宇宙船の全ての3つの主要な軸に対して必要とされる。ロ ール・モーメンタム・プロファイルは比較的小さい振幅を有し、得られるヨー姿 勢誤差(ロール及 びピッチが制御される)は少数のアンロードを行うことによって管理される。ピ ッチ・ループ・コントローラの高い帯域のために、通常ピッチ・モーメンタム・ プロファイルは必要がない。後述のプロファイルは、傾斜軌道動作に対する軌道 周波数の観測に関し2度の正弦波の0.08Nmsピッチ符号数を表している。 本発明の1実施例において、ロール・モーメンタムホイールを欠いているため に、アンロードは通常、所望のプロファイルに応じて宇宙船10の姿勢を制御す るのに必要とされる。このように、ロール又はヨーのアンロードのどちらかが用 いられてもよいようにLTMM30及びアンロード・パラメータの選択が重要で ある。好ましくは、宇宙船10の姿勢制御を提供するのに、ヨー・アンロードに 対して燃料効率のよいロール・アンロードが用いられる。ヨー・アンロード不感 帯はおよそ0.3Nmsないし0.5Nmsであり、必要とされるヨー・アンロ ードの数はできるだけ小さいことが好ましい。また、ロール・アンロード不感帯 はおよそ0.12Nmsないし0.16Nmsであり、ヨー推定誤差に基づくス ラスタ点火の数はできるだけ小さいことが好ましい。Lホイールシステム・モー ドに対しピッチ・モーメンタム・バイアスがおよそ52.8Nms、Vホイール システム・モードに対しピッチ・モーメンタム・バイアスがおよそ82.5Nm s、名目上のアンロード・パラメータ(例えば、ロール=0.12Nms、ヨー = 0.3Nms)を仮定したシミュレーションにおいて、方向付けの低下のために 1日につきおよそ20回のヨー・アンロードが必要であると確定される。 傾斜軌道動作のモーメンタム・プロファイル 傾斜軌道システム動作のモーメンタム・プロファイルについて以下に説明する 。初期の角運動量ベクトルは赤道面に対して垂直で、HNの大きさを有すると仮 定すると、宇宙船10のトルクが無い場合の運動の解析によって、所望の宇宙船 運動を与える以下のモーメンタム・プロファイル(式(5)−(7))が得られ る。 ここで、 また、ここで、i、R0、RE、t0、ω0は前述のものである。 重力勾配トルクは、モーメンタム・プロファイル生成に複雑さを加えることを 言及しておく。例えば、重力勾配トルクの効果を説明するモーメンタム・プロフ ァイルへの追加項は次の時間変動する線形微分方程式(8)に基づいて確定され る。 ここで、角速度、角運動量及びトルクは、以下の式(9)−(14)の船体固 定フレームにおいて定められる。 傾斜軌道のホイール・コマンド 不一致緯度における宇宙船方向付け 地球上の目標地点の緯度と静止軌道でありほぼ赤道の軌道の緯度とが互いに一 致しない一般的な場合、地球上の目標地点に、宇宙船10のRFボアサイト(照 準)軸を向けるための所要の姿勢は式(15)及び(16)によって表 される。 ここで、 ここで、 更に、ここで、 α=「目標」緯度 λ=「目標」経度(宇宙船10が経度ゼロに位置すると仮定) i=傾斜角 η=ω0t(tは上昇ノードの開始から測定) 角γは宇宙船10のロール軸のまわりにRFボアサイト軸がヨー軸となす仰 角であり、角δazは宇宙船10と異なる経度の「目標」に向くためにRFボアサ イト軸がピッチ軸のまわりになす方位角である。 角δηは、軌道制御の後の宇宙船10の平面内軌道位置の残差誤差、及び平面 内の宇宙船10の位置に影響を及ぼす軌道パラメータの不確定性を表すδη1か らなる。例えば、角δηは以下の式(25)によって表される。 式(25)の第2項は、宇宙船10が安定な経度地点から離れる平均経度ドリ フト率を表す。このドリフト率は「フィギュア8」(後述する)の西方向ドリフ トの原因となり、δTは同期軌道周期からの軌道周期誤差を表す。更に、式(2 5)の第3項は、軌道偏心誤差δεによって生じる平面内の位置誤差を表す。ま た、式(17)−(19)において、項(1/2)δi2は傾斜誤差による経度幅(地 球上の)を表し、「フィギュア8」の傾きは偏心誤差によるものであり、2δε /δiに等しいことに言及しておく。 「フィギュア8」の傾斜性(すなわち、赤道の上下に生じる「フィギュア8」の クロスオーバー点)は近地点の偏角が上昇ノード又は下降ノードにないときに現 れる。傾斜角自身によって赤道の上下に対称な緯度変移角が生じ、「フィギュア 8」の実際の「高さ」を支配する。 δT及びδεの不確定性はそれぞれ、およそ0.03及び0.00002秒(長半径軸の 10m不確定性)と推定される。これらの推定値は、経度ドリフトで約0.006度 /月、及び偏心誤差について軌道周波数が正弦波状ドリフトで約0.002度の軌道 位置誤差になる。関連するロール及びピッチ誤差はこれらの値のおよそ1/6な ので、δη項はロール及びピッチ指令については無視できる。指令ホイール・モーメンタム 小さい傾斜角の擾乱を受けたホイール・モーメンタムは、宇宙船の向きについ ての所望の姿勢を提供するために、初期の名目上の角運動量(傾斜角が0につい ての)及び指令ホイール・モーメントと組み合わされる。例えば、初期の名目上 の角運動量は、〔0 0HB−I3ω0〕である。また、付録Aにおいても言及さ れるように、宇宙船10の船体中心フレーム軸〔e1,e2,e3〕はそれぞれ「通 常の」宇宙船軸〔−z,+x,−y〕に対応すると仮定される。この場合、宇宙 船10の船体主軸に沿った全ての指令ホイール・モーメンタムは、以下の式(2 6)−(28)によって表される。 式(15)−(24)によって指示される所望の姿勢角を式(26)−(28 )に代入することによって、モーメンタムホイール指令が確定される。すなわち 、これらの式は、宇宙船の所望の方向姿勢1セットに対する所望のモーメンタム ホイール・プロファイルを確定するために用いられる。 実際の宇宙船ダイナミクスを正確に表すモーメンタムホイール指令を生成する ために用いられる様々なパラメータが理想的な場合は、モーメンタムホイール2 0を制御するかかるモーメンタムホイール指令の使用によって提供されるべき所 望の宇宙船姿勢が得られる。一方、モーメンタムホイール指令を生成するために 用いられる様々なパラメータが正確に実際の宇宙船ダイナミクスを表さない場合 、小さな誤差(例えば、慣性モーメントの1%と同程度の小さな誤差)は開ルー プ動作の間、より重大な誤差を生じさせる。 ホイール・モーメンタム・プロファイルが提供される多数の例示的な場合につ いて以下に記載する。以下の例示的な場合において、慣性モーメント特性は誤差 を有しないと仮定され、以下のパラメータ値が用いられると仮定する。 a. i=7度 b. RE=6,377km c. I1=12,555kgm2(−ヨー) d. I2=12,182kgm2(+ロール) e. I3=1,794kgm2(−ピッチ) f. HB=70nms g. RO=42,222km第1の例 第1の例においては、δRO、δη及びδi2は無視できると仮定する。また、 宇宙船10が同一の経度に向けられ、その結果、λ=0、θ=0と仮定する。 この場合、前述の式(15)−(24)によって確定されるδφ及びδθは、以 下の式(29)及び(30)によって表される。 ここで、 この例において、2つのサブケース、すなわち、サブケース(I)及び(II)につ いて検討する。それぞれのサブケース(I)及び(II)について以下の仮定がなされ る。 サブケース(I):ヨー軸が赤道を向いている(α=γ=0)。 サブケース(II):宇宙船のRFボアサイト軸が緯度40度を向いている(α =40°,γ=6.265°,λ=0)。 上記に示したように、サブケース(I)においてはヨー軸は赤道及び初期のノー ド交差点(上昇ノードであると仮定)の経度を向いており、サブケース(II)では RFボアサイト軸が同一経度で緯度40度を向いていると仮定している。これら の2つのサブケースの主要な差は、所望の軸を所望の地球上の地点に向けるのに 必要なロール角の大きさにおいてである。 各サブケース(I)及び(II)の目標経度位置は宇宙船10のそれと同一経度であ り、したがって、ピッチ・バイアスは0°で、RFボアサイト軸は仰角6.265° である。各サブケース(I)及び(II)について、1次傾斜項のみ(iのみ)のロー ル及びピッチ角プロファイルのプロットを図3a及び3bに示す。サブケース(I )及び(II)のロール角の差は、およそ0.4度であり、これらのサブケース(I)及び( II)の場合に所望の姿勢の提供を可能にするのに必要なモーメンタムホイールの 速度範囲にはわずかな差しか生じない。ピッチ・バイアスはゼロであり、ピッチ ・プロファイルは本質的にゼロの定数である。それぞれ図3a及び3bにプロッ トしたロール及びピッチ角に対応するモーメンタムホイール20のモーメンタム を表す図が図4a及び4bに示されてい る。最もアクティブなモーメンタムホイールはヨー・モーメンタムホイールであ り、±8.5nmsの間で振動することについて言及しておく。 Vホイール制御が用いられる場合、ロール軸(e2)に沿うホイール・モーメ ンタムの蓄積能力は提供されない。従って、式(27)から、蓄積されたホイー ル・モーメンタムはゼロである。また、この種のシステムにおいてロールが制御 されるので、ヨー角は式(27)をゼロと置いた値に仮定される。例えば、この 結果は以下の式(31)で与えられる。 BはI2ω0より十分大きく、Kの絶対値は1より大きくはないので、式(3 1a)は次式(32)で書き換えられる。 通常、小さな傾斜の場合、ヨー運動は軌道及び姿勢条件の初期化のときに確定 される。初期のヨー角(上昇ノードで)は好ましくは傾斜角に等しいように選ば れ、ヨー角は理想的には傾斜角とcos(ω0t)の積に等しくなる。この理想的なヨ ー角を式(32)から減ずることによって、ヨー 角誤差を表す以下の式(33)が得られる。 サブケース(I)の場合、このヨー角誤差の振幅はおよそ0.102度である。ヨ ーは直接制御されないが、ヨー角誤差の量だけ傾斜角より小さい初期のヨー角を 与えることによってヨー角誤差は取り除かれる。理想的なヨー角条件の下では、 指令されるピッチ変位はゼロである。第2の例:経度不一致の場合 宇宙船10の目標地点が、上昇ノード交差点にあるときの宇宙船10の目標地 点の経度と異なる場合、ピッチ運動が導入される。再び、1次の傾斜角の項のみ が用いられる。 目標地点が15度東であり、その結果それぞれ、ピッチ・バイアスがヨー軸方 向で約2.62°、RFボアサイト軸方向で約1.93°であると仮定した例示的な場合 のロール及びピッチ角を表す曲線を図5a及び5bに示す。また、RFボアサイ ト軸の仰角は約6.234°であると仮定する。これにより、赤道方向で約2.62度の ピッチ・バイアス、緯度40度方向で約1.931度のバイアスとなる。後者の場合 、ピッチ・プロファイルは、およそ約0.254度の軌道振幅及び周波数を有する正 弦波状である。それがピッチ運動を必要とする「フィギュア8」ではない点に留 意する必要がある。むしろ、宇宙船10及び地球上の目標を「接続する」想像上 の 線に垂直な軸についての角速度を与える所望の地上目標点へのRFボアサイト軸 を維持することが必要である。軌道の垂直方向に動いたとき、この角速度は宇宙 船10が軌道のまわりを移動するときピッチ率をわずかに変化させることが必要 になる。図5a及び5bにプロットされたロール及びピッチ角の値に対応するモ ーメンタムホイール20のモーメンタムをそれぞれ図6a及び6bに示す。図6 a及び6bのこれらの曲線の振幅は、図4a及び4bに示される曲線の振幅より 幾らか小さい。第3の例:高次の場合 上記の式(17)−(19)に高次の場合に関する項δi2が含まれることは、 先に述べた例示的な場合に比べてわずかに高いロール角プロファイルを与える。 例えば、図7a及び7bは、宇宙船が図2aに示したのと同様の目標地点を有す ることを仮定した例示的な場合のロール及びピッチ角(プロファイル)の例を表 す曲線を示す。しかしながら、この例の場合では、高次の傾斜項δi2が計算に含 まれている。図7a及び7bにプロットされたロール及びピッチ角の値に対応す るモーメンタムホイール20のモーメンタムをそれぞれ図8a及び8bに示す。 前述の第1及び第2の例と第3の例との間の顕著な違いはピッチ角プロファイ ルにある。特に、図7a及び7bに示すように、第3の例の場合のピッチ角プロ ファイルは、第3の例の計算における傾斜の2乗項δi2によって、最初 の2つの例におけるピッチ角プロファイルの軌道周波数の2倍の軌道周波数を有 する正弦波を含む。また、図7bに示すように、RFボアサイト軸の方向付けは 、約0.275°の振幅、及び上記した例におけるピッチ角プロファイルの2倍の軌 道周波数を有するピッチ角プロファイルを必要とする。 図9a及び9bは、宇宙船の目標地点の経度が約15°東に変化したと仮定し た場合のロール及びピッチ角プロファイルの例を表す曲線を示す。この場合、ピ ッチ・バイアスはおよそ1.931°であり、RFボアサイト軸はおよそ6.234°上が る。また、この場合のピッチ角プロファイルは約0.52°の振幅を有し、1つは軌 道周波数、他は2倍の軌道周波数を有する2つの正弦波の和によって特徴づけら れる。図9a及び9bに示されるロール及びピッチ角プロファイルに対応するモ ーメンタムホイール20のモーメンタム曲線をそれぞれ図10a及び10bに示 す。 上記においては様々な場合の角度及びモーメンタム・プロファイルについて説 明したが、これらの各々の場合において、主なモーメンタムホイール20の運動 は宇宙船のヨー軸についてであり、約8.5nmsの振幅を有する軌道速度で振 動することに留意すべきである。Vホイール・システムでは、好ましくはロール ・モーメンタムホイールは用いられず、0.1°のオーダのヨー角が導入される 。また、ピッチ・モーメンタムは、小さな振動プロファイルの 所望のレベル(この場合、約70nms)にバイアスされる。本発明により生成 されるモーメンタム・プロファイルによって、宇宙船10は開ループの方法によ り所望の方向姿勢を維持することが可能になる。また、RFボアサイト軸をロー カルな経度から離れたある地点に向けることが必要な場合には、ヨー角は定期的 に測定され、ヨー運動はこれらの測定に基づき必要とされるように適切にバウン ドされることに留意すべきである。 更に、経度が約0°と約15°とのRFボアサイトの仰角の差は約0.031°(例 えば、6.265°−6.234°=0.031°)であることに留意すべきである。このよう に、各目標地点(又は各宇宙船ステーション)に関する宇宙船のボアサイト軸が それに応じて変わらない場合、対応する方向付け誤差は、約0.031°に等しい大 きさの、地球上の所望の目標地点から約22.8kmだけ外れたボアサイト軸をもた らす。 上記の計算において、宇宙船のノード後退(regression)効果は、地上目標地点 の経度に宇宙船のノード後退速度の積分に等しい量を加えることによって計算さ れることに留意すべきである。 地球表面の所望の位置に固定宇宙船軸を向けるための宇宙船10の姿勢、及び 対応する所要の角運動量を記述する式について以下に詳細に述べる。ホイール角 運動量変移(ホイール速度変移)は、これらの式に基づいて確定され、所望の宇 宙船方向付けプロファイルの提供を可能にするモ ーメンタムホイール速度が確定される。以下においては、アンロードから起こる ホイール変移(非飽和化制限)については述べられない。 ここで、地球に対して傾斜した軌道にある宇宙船10を示す図2bを参照する 。前述のように、宇宙船10は実質的に円形の軌道を進み、図2bに示すように 、ある固定された宇宙船の軸(例えば、RFアンテナのボアサイト軸)が地球表 面の特定の位置L1の方を向いていると仮定する。 下記のベクトルは、図2bに示す宇宙船10及び地球の描写に基づいて定めら れる。例えば、地球の中心点と地球表面の位置L1との間のベクトルは以下の式 (34)で表される。 ここで、再び、地球の半径R1は6,337kmにほぼ等しいことを述べておく。 また、例えば、地球の中心点と宇宙船10との間のベクトルは以下の式(35 )で表される。 ここで、ROは軌道半径を表し、42,222kmにほぼ等しい。 また、RFボアサイト軸は、−n1ベクトルに沿っており、n1は次式(36) で表される。 ここで、εは通常ゼロに等しい。 更に式(37)は、RFボアサイト軸に沿った地球上の位置L1と宇宙船10 との間の距離を表す可変量ρを規定する。この式(37)は次式で規定される。 プログラムされた姿勢 図2bにおいて表される幾何配置に基づいて、次式(38)によって定められ るベクトルの関係が与えられる。 このベクトル関係を軌道フレームに変換することによって次式(39)が得ら れる。 この式(39)を展開することによって次の追加の式(40a)−(40c) が得られる。 ここで、 ここで、RHS1,RHS2,及びRHS3は以下の式(42a)−(42c) によって定められる。 式(42a)−(42c)において、変数x,y,及びzは次の追加の式(4 3a)−(43c)によって定められる。 下記の関係(44a)及び(44b)が真の場合、地球上の位置L1から宇宙 船10への距離は以下の式(45)によって表される。 好ましくは、そして、この記載において一般に仮定しているように、宇宙船1 0によって追跡される目標(位置L1に位置する)は、各ノード交差点(λ=0 )でのサブサテライト地点にあり、宇宙船の軌道周回速度は実質的に地球自転速 度に等しい(すなわち、dη/dt=dΩ/dt)。RFボアサイト軸の目標へ の方向付けを維持するために必要とされる宇宙船姿勢を確定するために、φ,θ ,ψについて式(40a)−(40c)を解くことが要求される。以下に様々な 場合について、これらの式を解く方法を説明する。地球上の目標(y=0)へのヨー軸の方向付け 宇宙船10のヨー軸が地球上の位置L1に位置する目標の方へ向けられること が要求される場合、式(40a)−(40c)は以下の式(46a)−(46c )に書き換えられる。 これらの式は更に、以下の関係(47a)及び(47b)に変形される。 明らかに、ψはいずれの値を仮定してもよく、ヨー軸は 地球上の所望の地点を指している。ヨー軸の赤道への方向付け 宇宙船10のヨー軸が地球の赤道に位置する(y=0)目標の方へ向けられる ことが要求される場合、式(46a)−(46c)からの変数αはゼロに等しく なり、式(46a)−(46c)は以下の式(48a)及び(48b)に変形さ れる。 ヨー軸がλ=0の地点(ノード交差点でのサブサテライト地点)を向き、軌道 が同期、赤道軌道であるとすると、i=0、η=Ω、φ及びθはそれぞれゼロに 等しい。小さな傾斜角に対し、以下の更なる式(49a)及び(49b)が与え られる。 これらの式(49a)及び(49b)は、ノード交差点についての「フィギュ ア8」を記述する。例えば、軌道偏心、半径方向距離の誤差などの他の摂動の効 果はまた、前述の項δηを導入することによって説明される。ノード後退効果が 説明される場合、適切な項が式(39)に導入される。ヨーがゼロに制約される場合のRF軸の方向付け 宇宙船10のRFボアサイト軸が地球表面上のいかなる所望の位置へ向けられ ることが要求される場合、ヨーはゼロに等しいと仮定される。その結果、式(4 0a)−(40c)は次式(50a)−(50c)に変形される。 また、これらの式は、次の関係(51a)及び(51b)を与えるように操作 されてもよい。 小さい傾斜からのRF軸の方向付け 一般的な場合、地球表面上のいずれの地点への方向付けも、RFボアサイト軸 が名目上、緯度α、及び経度λ= 0(すなわち、ノード交差点での正確なサブサテライト地点)を向いているとき の、赤道同期軌道からの小さな摂動を仮定することによって最も容易に解くこと ができる。従って、i=λ=0,η=Ω,α=選択された緯度,及びφ= θ=ψ=0の場合の式(40a)−(40c)の名目上の解は以下で表される 。 について解くことによって、以下の関係(53)が得られる。 名目値についての小さな傾斜に対する(40a−40c)の摂動(傾斜の2次 の項を含む)は、以下の付録Bにおいて導出され、次の結果が得られる。 プログラムされたホイール(宇宙船の軸に沿った) 宇宙船10の角運動量及びモーメンタムホイール20は下記で与えられる。 ここで、 I=宇宙船慣性マトリクス ω=宇宙船角速度 h=モーメンタムホイール20の角運動量 宇宙船の船体の座標系におけるホイール角運動量を解くことによって、以下の 関係(56)が得られる。 名目上の解(z軸が赤道方向)は下記によって表され、 この名目値に対する摂動は下記の関係によって表される。 それゆえ、プログラムされたホイール角運動量の合計は、式(57)及び(5 8)において表されるホイール角運動量の和である。プログラムされた姿勢運動 は、主に傾斜の僅かな変化によって影響を受け、したがって、下記の式が得られ る。 先に述べたように、下記関係によって定められる如く、宇宙船船体の軸は「通 常の」宇宙船軸に対応する。 プログラムされたホイール(Vホイール・システム) 本発明の1実施例によれば、宇宙船10は、宇宙船10のy軸について対称に y−z平面内に置かれた2つのモー メンタムホイール及び宇宙船10のz軸に沿った1つのリアクション・ホイール を含む3つのホイールからなるVホイール・システムを有する。この説明のため 、個々のモーメンタムホイールのモーメンタムはhm1及びhm2によって表され 、リアクション・ホイールのモーメンタムは(hr)によって表されると仮定す る。従って、Vモードで動作する(すなわち、Vホイール・システムを有する) 宇宙船10に対し次のモーメンタム関係式が得られる。 hm1及びhm2について解くことによって、以下の式が得られる。 宇宙船の軸に沿った要求される角運動量の値をこれらの式に代入することによ って、プログラムされるVモード・ホイールに沿った角運動量が確定される。 宇宙船10が1つのモーメンタムホイールが故障したLホイール・システム( Lモードで動作する)を有する本発 明の実施例によれば、次式が得られる。 また、これらの式をhm1及びhrについて解くことによって、以下の式(6 4)が得られる。 宇宙船軸に沿った所要の角運動量の値をこれらの式に代入することによって、 プログラムされるLモード・ホイールに沿った角運動量が確定される。 以上、本発明による好適な実施例の装置構成要素及びプロセス・ステップの好 適なシーケンスについて特に述べたが、本発明は好適な実施例に記載されたこれ らの特定の方法及び装置のみに、又は特定のプロセス・ステップ、プロセス・ス テップのシーケンス、図面に示された様々な構造に限定されないことは理解され るであろう。特に、本発明の範囲は、例えば、開示された宇宙船のヨー角の制御 を達成するための装置及び方法の変形及び代替のものを含むことを意図している 。それに加え、請求の範囲に記載された本発明の方法、装置及びシステムを実施 し同様の結果を得るために他の方法又は装置が用いられてもよい。 本発明の様々な特徴を詳細に説明してきたが、以下の付録A及びBを参照用に 提供する。 付録A 座標フレーム 地球中心の慣性フレーム(非回転の地球) 宇宙船の重心を中心とした軌道フレーム ここで、−F1は宇宙船10から地球を指している。地球中心を中心とした目標フレーム ここで、G1は地球表面の1地点を指している。宇宙船中心の船体フレーム 関係e1=−z、e2=+x、及びe3=−yがeフレームを「通常の」宇宙船 船体フレームに関係付けることに注意すべきである。RFボアサイト軸 ここで、−n1はRFボアサイト軸に沿った向きを指している。座標変換 慣性から軌道へ ここで、i=傾斜角、η=軌道角(真の近点角)慣性から目標へ ここで、α=目標の緯度、λ=目標の経度、Ω=地球回転角である。 ここで、φ=ロール角、θ=ピッチ角、ψ=ヨー角である。船体からRFボアサイト・フレームへ ここで、ε=方位角、γ=ヨー軸から測定された仰角である。 付録B 上記した式(40a)−(40c)、(41a)−(41c)、(43a)− (43c)から名目値i=λ=φ=θ=ψ=0,η=Ωについての摂動 は次式(B1)によって定められる。 ここで、 式(B1)及び(B3)のδρについて解き、ρを乗算することによって、 次式(B5)が得られる。=0を仮定することによって次式が得られる。 次式(B7)が真である場合、式(B6)は下記の式(B8)の形に変形され 、式(B9)が得られる。 また、式(B1)及び(B3)基づくと、下記の式(B10)が得られる。 ここで、 式(B1)を展開すると次式が得られる。 ヨーは初期的にに傾斜角に等しいと設定されることを仮定すると次式が得られ る。 式(B13)の右辺を式(B12)に代入すると次式(B14)が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),JP (72)発明者 フルモト ノブオ アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94087 サニーベイル エンダーバイウェ イ 1091 (72)発明者 マチリス マシュー エイ. アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94404 フォスターシティ ビーチパーク ブルバード#207 1441

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.宇宙船において所望のヨー角プロファイルからのヨー角偏差を制御するため に用いられる方法であって、 所望のロール角、ピッチ角、ヨー・モーメンタム、及び傾斜軌道において動作 しつつ所要の宇宙船方向付けを満たすように計算されたヨー角プロファイルを出 力するようにプロファイル生成器を動作させるステップと、 ロール軸センサの生の測定値、指令及び測定されたヨー軸ホイール・モーメン タム蓄積値、測定されたピッチ軸ホイール・モーメンタム蓄積値、及び外部ロー ル軸及びヨー軸トルクを、ヨー角推定値及びヨー・モーメンタム推定値を生成す るオブザーバに入力するステップと、 前記ヨー角プロファイルを前記ヨー角推定値から減じて差分値を得るステップ と、 前記差分値及び前記ヨー・モーメンタム推定値を用いてロール軸スラスタ点火 を制御し前記ヨー角プロファイルからの宇宙船のヨー角偏差を制限するステップ と、を有することを特徴とする方法。 2.請求項1に記載の方法であって、前記ヨー角プロファイル及び前記ヨー角推 定値の両者は宇宙船の軌道面を基準とすることを特徴とする方法。 3.請求項1に記載の方法であって、前記外部ロール軸及びヨー軸トルクは太陽 輻射圧トルク及びスラスタ点火外乱モデルから得られることを特徴とする方法。 4.請求項1に記載の方法であって、所望の前記ヨー角プロファイルは、傾斜軌 道において宇宙船モーメンタム・バイアスを地球の赤道面に対して垂直に維持し つつ宇宙船を地球に向ける運動学から導出されることを特徴とする方法。 5.所望のヨー角プロファイルからのヨー角偏差を制御する制御システムを有す る宇宙船であって、 ロール角、ピッチ角、ヨー・モーメンタム、及び傾斜軌道において動作しつつ 所要の宇宙船方向付けを満たすように計算されたヨー角プロファイルを出力する プロファイル生成器と、 ロール軸センサの生の測定値、指令及び測定されたヨー軸ホイール・モーメン タム蓄積値、測定されたピッチ軸ホイール・モーメンタム蓄積値、及び外部ロー ル軸及びヨー軸トルクを入力するするための、ヨー角推定値及びヨー・モーメン タム推定値を生成するオブザーバと、 前記ヨー角プロファイルを前記ヨー角推定値から減じるノードと、 前記差分値及び前記ヨー・モーメンタム推定値に応答して、ロール軸スラスタ 点火を制御し前記ヨー角プロファイルからの宇宙船のヨー角偏差を制限するコン トローラと、を有することを特徴とする宇宙船。 6.請求項5に記載の宇宙船であって、前記ヨー角プロファイル及び前記ヨー角 推定値の両者は宇宙船の軌道面を基準とすることを特徴とする宇宙船。 7.請求項5に記載の宇宙船であって、前記外部ロール軸及びヨー軸トルクは太 陽輻射圧トルク及びスラスタ点火外乱モデルから得られることを特徴とする宇宙 船。 8.請求項5に記載の宇宙船であって、前記プロファイル生成器は、所望の前記 ヨー角プロファイルを、傾斜軌道において宇宙船モーメンタム・バイアスを地球 の赤道面に対して垂直に維持しつつ宇宙船を地球に向ける運動学から導出するこ とを特徴とする宇宙船。
JP51829299A 1997-10-01 1998-09-25 傾斜軌道に対する宇宙船の改良されたヨー方向付け Pending JP2001508729A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US6057697P 1997-10-01 1997-10-01
US09/154,899 US6154692A (en) 1997-10-01 1998-09-17 Spacecraft yaw pointing for inclined orbits
US60/060,576 1998-09-17
US09/154,899 1998-09-17
PCT/US1998/019958 WO1999016668A1 (en) 1997-10-01 1998-09-25 Spacecraft yaw pointing for inclined orbits

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001508729A true JP2001508729A (ja) 2001-07-03

Family

ID=26740067

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP51829299A Pending JP2001508729A (ja) 1997-10-01 1998-09-25 傾斜軌道に対する宇宙船の改良されたヨー方向付け

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6154692A (ja)
EP (1) EP0941204A4 (ja)
JP (1) JP2001508729A (ja)
WO (1) WO1999016668A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010105659A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Thales 宇宙機の慣性車輪をアンロードする方法およびシステム

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7275607B2 (en) 1999-06-04 2007-10-02 Deka Products Limited Partnership Control of a personal transporter based on user position
US6430393B1 (en) * 1999-08-23 2002-08-06 Hughes Electronics Corporation Satellite communication system using linear cell tracking
US6288670B1 (en) * 1999-12-23 2001-09-11 Hughes Electronics Corporation Combined roll-yaw spacecraft steering method for low earth orbit target trajectory compensation
WO2004007264A1 (en) 2002-07-12 2004-01-22 Deka Products Limited Partnership Control of a transporter based on attitude
US8205839B2 (en) * 2006-11-06 2012-06-26 The Boeing Company Methods and apparatus for node-synchronous eccentricity control
CN101858969A (zh) * 2010-03-26 2010-10-13 航天东方红卫星有限公司 一种基于优化虚拟转动的卫星目标姿态预先确定方法
US8467967B2 (en) * 2010-08-25 2013-06-18 Trimble Navigation Limited Smart-phone bracket for car and truck navigation
US8406996B2 (en) * 2010-08-25 2013-03-26 Trimble Navigation Limited Cordless inertial vehicle navigation
FR2986065B1 (fr) * 2012-01-23 2015-04-17 Airbus Operations Sas Procede et dispositif d'affichage d'informations d'assiette sur un avion lors d'un decollage.
US8998146B2 (en) 2012-11-21 2015-04-07 Space Systems/Loral, Llc Spacecraft momentum unload and station-keeping techniques
EP3420417B1 (en) 2016-02-23 2023-04-05 DEKA Products Limited Partnership Mobility device control system
US10926756B2 (en) 2016-02-23 2021-02-23 Deka Products Limited Partnership Mobility device
US10908045B2 (en) 2016-02-23 2021-02-02 Deka Products Limited Partnership Mobility device
US11399995B2 (en) 2016-02-23 2022-08-02 Deka Products Limited Partnership Mobility device
US10180686B2 (en) * 2016-03-17 2019-01-15 Mitsubishi Electric Research Laboratories, Inc. Concurrent station keeping, attitude control, and momentum management of spacecraft
EP3443426B1 (en) 2016-04-14 2022-10-26 DEKA Products Limited Partnership A transporter and a control method for a transporter
USD829612S1 (en) 2017-05-20 2018-10-02 Deka Products Limited Partnership Set of toggles
USD846452S1 (en) 2017-05-20 2019-04-23 Deka Products Limited Partnership Display housing
JP2021527204A (ja) 2018-06-07 2021-10-11 デカ・プロダクツ・リミテッド・パートナーシップ 配送多目的サービス実行のためのシステムおよび方法
CN108983801B (zh) * 2018-08-14 2021-05-28 北京航空航天大学 一种基于反作用飞轮动态特性的航天器抗干扰姿控方法

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4084772A (en) * 1976-01-28 1978-04-18 Rca Corporation Roll/yaw body steering for momentum biased spacecraft
FR2434421A2 (fr) * 1978-08-22 1980-03-21 Matra Dispositif de commande d'attitude de vehicule circulant sur une orbite
US4521855A (en) * 1981-07-27 1985-06-04 Ford Aerospace & Communications Corporation Electronic on-orbit roll/yaw satellite control
US4911385A (en) * 1987-04-30 1990-03-27 Agrawal Brij N Attitude pointing error correction system and method for geosynchronous satellites
US4848706A (en) * 1988-02-29 1989-07-18 Ford Aerospace Corporation Spacecraft attitude control using coupled thrusters
US5100084A (en) * 1990-04-16 1992-03-31 Space Systems/Loral, Inc. Method and apparatus for inclined orbit attitude control for momentum bias spacecraft
US5098041A (en) * 1990-06-07 1992-03-24 Hughes Aircraft Company Attitude control system for momentum-biased spacecraft
WO1992003339A1 (en) * 1990-08-22 1992-03-05 Microcosm, Inc. Satellite orbit maintenance system
US5184139A (en) * 1990-08-29 1993-02-02 Kabushiki Kaisha Toshiba Antenna pointing equipment
US5205518A (en) * 1991-11-25 1993-04-27 General Electric Co. Gyroless yaw control system for a three axis stabilized, zero-momentum spacecraft
US5311435A (en) * 1991-11-27 1994-05-10 Hughes Aircraft Company Method for station keeping control of flexible spacecraft using onboard gain scheduling scheme
US5687084A (en) * 1992-05-26 1997-11-11 Microcosm, Inc. Satellite orbit maintenance system
US5308024A (en) * 1992-07-20 1994-05-03 General Electric Co. Disturbance torque compensated three axis yaw control system
US5452869A (en) * 1992-12-18 1995-09-26 Hughes Aircraft Company On-board three-axes attitude determination and control system
JPH07291199A (ja) * 1994-04-22 1995-11-07 Mitsubishi Electric Corp 人工衛星の姿勢制御方法
US5655735A (en) * 1995-07-03 1997-08-12 Space Systems Loral, Inc. Post transition momentum management
US5752675A (en) * 1995-07-03 1998-05-19 Space Systems/Loral, Inc. Thruster control of yaw without yaw measurements
US5791598A (en) * 1996-01-16 1998-08-11 Globalstar L.P. and Daimler-Benz Aerospace AG Dynamic bias for orbital yaw steering
US5738309A (en) * 1996-02-28 1998-04-14 Hughes Electronics Single axis correction for orbit inclination
KR100245650B1 (ko) 1996-09-17 2000-02-15 윤종용 반도체 제조라인의 계측시스템

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010105659A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Thales 宇宙機の慣性車輪をアンロードする方法およびシステム

Also Published As

Publication number Publication date
US6154692A (en) 2000-11-28
EP0941204A4 (en) 2000-09-20
EP0941204A1 (en) 1999-09-15
WO1999016668A1 (en) 1999-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001508729A (ja) 傾斜軌道に対する宇宙船の改良されたヨー方向付け
EP0769736B1 (en) Method for inclined orbit attitude control for momentum bias spacecraft
EP0743249B1 (en) Universal spacecraft attitude steering control system
US4883244A (en) Satellite attitude determination and control system with agile beam sensing
US6237876B1 (en) Methods for using satellite state vector prediction to provide three-axis satellite attitude control
US5349532A (en) Spacecraft attitude control and momentum unloading using gimballed and throttled thrusters
US6135394A (en) Practical method and apparatus for satellite stationkeeping
EP0434861B1 (en) Attitude pointing error correction system and method for geosynchronous satellites
US5184790A (en) Two-axis attitude correction for orbit inclination
US7661627B2 (en) Method of controlling the attitude of satellites, particularly agile satellites with a reduced number of gyrodynes
US6311931B1 (en) Bi-directional momentum bias spacecraft attitude control
IL159573A (en) Method and device for controlling satellite attitude and steering using a gyrodyne cluster
JPH09328100A (ja) 軌道傾斜のための単一軸補正
US6600976B1 (en) Gyroless control system for zero-momentum three-axis stabilized spacecraft
JP4969019B2 (ja) 大型の反射器の長い持続期間の展開における太陽追尾モーメント維持のための方法および装置
US6311932B1 (en) Yaw steering momentum system
US7343228B2 (en) Transient cancellation technique for spacecraft solar wing stepping
Reijneveld et al. Attitude control system of the Delfi-n3Xt satellite
Agrawal et al. Angular rate estimation for gyroless satellite attitude control
BAUER et al. Attitude control system conceptual design for the X-ray timing explorer
US20040140399A1 (en) Method and apparatus for minimizing solar array sun tracking disturbance by north and south solar array wing cancellation
Chen A study of combined spacecraft attitude control systems
Slafer et al. Propellant interaction with the payload control system of dual-spin spacecraft
Bel et al. Non-linear Control Law Design For Satellite Fixed Ground Target tracking
JP2971494B2 (ja) 静止衛星用姿勢制御方法および装置